JP3409888B2 - シャシダイナモメータ上での自動車運転方法 - Google Patents
シャシダイナモメータ上での自動車運転方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シャシダイナモメータ
上での自動車運転方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】自動車から排出される例えばＮＯX を分
析するのに、従来においては、シャシダイナモメータ上
に試験対象である自動車（以下、試験車両という）を載
せて、テストドライバーがドライバーズエイドに表示さ
れる、例えば図５に示すような走行パターンを用いてい
る。 【０００３】すなわち、図５に示された走行パターン
は、アイドル、加速、定速、減速の４つのモードを持っ
たパターンの例であって、この走行パターンにおいて
は、試験車両の変速シフトを、例えば、０〜１５ｋｍ／
ｈのときＬｏｗ、１５〜３０ｋｍ／ｈのとき２ｎｄ、３
０〜４０ｋｍ／ｈのとき３ｒｄ、４０ｋｍ／ｈのときＴ
ｏｐとなるように切り換えるようにして運転すると、所
望のＮＯX を簡易に発生させることができる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法においては、走行パターンを表示するためのド
ライバーズエイドが必要不可欠である他、試験運転は前
記走行パターンに対して±２ｋｍ／ｈといった誤差範囲
内でトレースする必要があり、このようなトレース性を
要求される運転にはかなり高度な運転技術が必要である
ところから、誰にでも簡単に運転できないといった欠点
がある。 【０００５】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、熟練を要することなく試験車両を
運転することができ、ＮＯX を容易に発生させることが
できるシャシダイナモメータ上での自動車運転方法を提
供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、一定速度のもとで吸収トルクが
変化する動力吸収装置を備えたシャシダイナモメータ上
で試験車両を運転し、そのとき排出されるガスを分析す
る排ガス試験方法において、前記試験車両を一定速度で
走行させながら前記動力吸収装置によって吸収されるト
ルクを変化させるようにしている。 【０００７】 【作用】上記のように試験車両を運転した場合、決めら
れた走行パターンがなくても、熟練を要することなく試
験車両を運転することができ、所望のＮＯ X を容易に発
生させることができ、従って、ドライバーズエイドが不
要になる。 【０００８】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。 【０００９】図１は、本発明に係るシャシダイナモメー
タ上での自動車運転方法において用いるシャシダイナモ
メータの構成を概略的に示すもので、この図において、
１は試験車両の駆動輪２が載置される回転ローラで、そ
の回転軸３は動力吸収装置４と機械的に結合されてい
る。この動力吸収装置４は例えば公知の渦電流式動力吸
収装置よりなり、一定速度のもとで吸収トルクが変化す
るように構成されている。５はシャシダイナモメータ全
体を制御するコントローラである。 【００１０】ところで、図４は、試験車両を４モード走
行させた場合におけるエンジンにかかる負荷（トルク）
と回転数とを、等ＮＯX 線図にプロットした図で、この
図において、横軸に回転数、縦軸にトルクをそれぞれと
っている。そして、太い線Ｉ〜III および点IVは、それ
ぞれシフト位置、Ｌｏｗ、２ｎｄ、３ｒｄ、Ｔｏｐを表
し、数字は車速を示している。 【００１１】前記図４から、所望の排ガスが発生しやす
い状態を現出するには、この図４に示す領域を使用すれ
ばよいことが判ると共に、次のことも判る。すなわち、
今、シフト位置Ｔｏｐを表す点IVを通って縦軸に平行な
線（図では仮想線で示している）ｍを引いた場合、この
線ｍは、Ｌｏｗ、２ｎｄ、３ｒｄ、Ｔｏｐの全てのシフ
ト位置におけるＮＯX 濃度を表す濃度線と交叉している
と共に、エンジン回転数を一定にした状態でトルクのみ
を変化させた状態であることが判る。 【００１２】つまり、所望の排ガスを発生させるのに、
エンジンの回転数を一定の状態にして（必ずしもＴｏｐ
でなくてよい。）、負荷を直線的に変化させるようにし
てもよいことが判る。 【００１３】そこで、試験車両の運転者が速度計を見な
がら一定速度で試験車両を走行させている状態で、動力
吸収装置４によるトルクの吸収を例えば直線的に変化さ
せればよい。図２は、本発明に係るシャシダイナモメー
タ上での自動車運転方法における時間と動力吸収装置４
によって吸収されるべきトルクとの関係を示すグラフで
あり、この図２における山形の直線と相似形に加速を行
うことにより、図３において直線ＡＢで示すように、吸
収すべきトルクが変化し、このように試験車両を走行す
ることにより、所望のＮＯX を発生させることができ
る。 【００１４】従って、試験車両を運転する者は、速度計
を見ながら車速が常に一定になるように運転するだけで
よいから、従来と異なり、走行パターンを表示するドラ
イバーズエイドが不要になると共に、試験車両の運転を
熟練者でなくても簡単に操作できる。 【００１５】上述の実施例においては、走行モードが４
であったが、本発明は、これ以外の走行モードの場合に
も同様に適用することができる。 【００１６】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定速度のもとで吸収トルクが変化する動力吸収装置を
備えたシャシダイナモメー上で試験車両を運転し、その
とき排出されるガスを分析する場合、試験車両を一定速
度で走行させるだけで、所望のＮＯX などを発生させる
ことができる。従って、ドライバーズエイドが不要にな
ると共に、熟練者でなくても試験車両を走行させること
ができ、簡易に試験を行うことができる。
上での自動車運転方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】自動車から排出される例えばＮＯX を分
析するのに、従来においては、シャシダイナモメータ上
に試験対象である自動車（以下、試験車両という）を載
せて、テストドライバーがドライバーズエイドに表示さ
れる、例えば図５に示すような走行パターンを用いてい
る。 【０００３】すなわち、図５に示された走行パターン
は、アイドル、加速、定速、減速の４つのモードを持っ
たパターンの例であって、この走行パターンにおいて
は、試験車両の変速シフトを、例えば、０〜１５ｋｍ／
ｈのときＬｏｗ、１５〜３０ｋｍ／ｈのとき２ｎｄ、３
０〜４０ｋｍ／ｈのとき３ｒｄ、４０ｋｍ／ｈのときＴ
ｏｐとなるように切り換えるようにして運転すると、所
望のＮＯX を簡易に発生させることができる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法においては、走行パターンを表示するためのド
ライバーズエイドが必要不可欠である他、試験運転は前
記走行パターンに対して±２ｋｍ／ｈといった誤差範囲
内でトレースする必要があり、このようなトレース性を
要求される運転にはかなり高度な運転技術が必要である
ところから、誰にでも簡単に運転できないといった欠点
がある。 【０００５】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、熟練を要することなく試験車両を
運転することができ、ＮＯX を容易に発生させることが
できるシャシダイナモメータ上での自動車運転方法を提
供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、一定速度のもとで吸収トルクが
変化する動力吸収装置を備えたシャシダイナモメータ上
で試験車両を運転し、そのとき排出されるガスを分析す
る排ガス試験方法において、前記試験車両を一定速度で
走行させながら前記動力吸収装置によって吸収されるト
ルクを変化させるようにしている。 【０００７】 【作用】上記のように試験車両を運転した場合、決めら
れた走行パターンがなくても、熟練を要することなく試
験車両を運転することができ、所望のＮＯ X を容易に発
生させることができ、従って、ドライバーズエイドが不
要になる。 【０００８】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。 【０００９】図１は、本発明に係るシャシダイナモメー
タ上での自動車運転方法において用いるシャシダイナモ
メータの構成を概略的に示すもので、この図において、
１は試験車両の駆動輪２が載置される回転ローラで、そ
の回転軸３は動力吸収装置４と機械的に結合されてい
る。この動力吸収装置４は例えば公知の渦電流式動力吸
収装置よりなり、一定速度のもとで吸収トルクが変化す
るように構成されている。５はシャシダイナモメータ全
体を制御するコントローラである。 【００１０】ところで、図４は、試験車両を４モード走
行させた場合におけるエンジンにかかる負荷（トルク）
と回転数とを、等ＮＯX 線図にプロットした図で、この
図において、横軸に回転数、縦軸にトルクをそれぞれと
っている。そして、太い線Ｉ〜III および点IVは、それ
ぞれシフト位置、Ｌｏｗ、２ｎｄ、３ｒｄ、Ｔｏｐを表
し、数字は車速を示している。 【００１１】前記図４から、所望の排ガスが発生しやす
い状態を現出するには、この図４に示す領域を使用すれ
ばよいことが判ると共に、次のことも判る。すなわち、
今、シフト位置Ｔｏｐを表す点IVを通って縦軸に平行な
線（図では仮想線で示している）ｍを引いた場合、この
線ｍは、Ｌｏｗ、２ｎｄ、３ｒｄ、Ｔｏｐの全てのシフ
ト位置におけるＮＯX 濃度を表す濃度線と交叉している
と共に、エンジン回転数を一定にした状態でトルクのみ
を変化させた状態であることが判る。 【００１２】つまり、所望の排ガスを発生させるのに、
エンジンの回転数を一定の状態にして（必ずしもＴｏｐ
でなくてよい。）、負荷を直線的に変化させるようにし
てもよいことが判る。 【００１３】そこで、試験車両の運転者が速度計を見な
がら一定速度で試験車両を走行させている状態で、動力
吸収装置４によるトルクの吸収を例えば直線的に変化さ
せればよい。図２は、本発明に係るシャシダイナモメー
タ上での自動車運転方法における時間と動力吸収装置４
によって吸収されるべきトルクとの関係を示すグラフで
あり、この図２における山形の直線と相似形に加速を行
うことにより、図３において直線ＡＢで示すように、吸
収すべきトルクが変化し、このように試験車両を走行す
ることにより、所望のＮＯX を発生させることができ
る。 【００１４】従って、試験車両を運転する者は、速度計
を見ながら車速が常に一定になるように運転するだけで
よいから、従来と異なり、走行パターンを表示するドラ
イバーズエイドが不要になると共に、試験車両の運転を
熟練者でなくても簡単に操作できる。 【００１５】上述の実施例においては、走行モードが４
であったが、本発明は、これ以外の走行モードの場合に
も同様に適用することができる。 【００１６】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定速度のもとで吸収トルクが変化する動力吸収装置を
備えたシャシダイナモメー上で試験車両を運転し、その
とき排出されるガスを分析する場合、試験車両を一定速
度で走行させるだけで、所望のＮＯX などを発生させる
ことができる。従って、ドライバーズエイドが不要にな
ると共に、熟練者でなくても試験車両を走行させること
ができ、簡易に試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るシャシダイナモメータ上での自動
車運転方法を実施するための装置を概略的に示す図であ
る。 【図２】前記方法を説明するための吸収されるべきトル
クの時間的変化を示すグラフである。 【図３】前記方法を説明するための図である。 【図４】等ＮＯX 線図を示す図である。 【図５】４モードの走行パターンの一例を示す図であ
る。 【符号の説明】 ４…動力吸収装置。
車運転方法を実施するための装置を概略的に示す図であ
る。 【図２】前記方法を説明するための吸収されるべきトル
クの時間的変化を示すグラフである。 【図３】前記方法を説明するための図である。 【図４】等ＮＯX 線図を示す図である。 【図５】４モードの走行パターンの一例を示す図であ
る。 【符号の説明】 ４…動力吸収装置。
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平４−175636（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−188346（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−9233（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−62835（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−117237（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01M 17/007
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 一定速度のもとで吸収トルクが変化する
動力吸収装置を備えたシャシダイナモメータ上で試験車
両を運転し、そのとき排出されるガスを分析する排ガス
試験方法において、前記試験車両を一定速度で走行させ
ながら前記動力吸収装置によって吸収されるトルクを変
化させるようにしたことを特徴とするシャシダイナモメ
ータ上での自動車運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21485593A JP3409888B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | シャシダイナモメータ上での自動車運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21485593A JP3409888B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | シャシダイナモメータ上での自動車運転方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0749292A JPH0749292A (ja) | 1995-02-21 |
| JP3409888B2 true JP3409888B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=16662672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21485593A Expired - Fee Related JP3409888B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | シャシダイナモメータ上での自動車運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3409888B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103792091B (zh) * | 2014-02-19 | 2016-08-17 | 吴明 | 一种车辆等速加载废气排放检测方法 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP21485593A patent/JP3409888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0749292A (ja) | 1995-02-21 |
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