JP3409835B2 - マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータ - Google Patents
マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータInfo
- Publication number
- JP3409835B2 JP3409835B2 JP35657097A JP35657097A JP3409835B2 JP 3409835 B2 JP3409835 B2 JP 3409835B2 JP 35657097 A JP35657097 A JP 35657097A JP 35657097 A JP35657097 A JP 35657097A JP 3409835 B2 JP3409835 B2 JP 3409835B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- rotor
- bodies
- mold
- stator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁極の向きの異な
る複数の磁石機能を有するマグネット及びその製造方法
と、このマグネットがロータマグネット又はステータマ
グネットとして用いられた外転形又は内転形の小型モー
タに関するものである。
る複数の磁石機能を有するマグネット及びその製造方法
と、このマグネットがロータマグネット又はステータマ
グネットとして用いられた外転形又は内転形の小型モー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外転形のモータとして、図16に
示すようにステータフレーム1に嵌着されたステータコ
ア2にアマチュアコイル2dが巻回され、ステータコア
2の中心線に一致するようにシャフト3がステータフレ
ーム1に回転可能に保持され、ステータコア2を覆う円
筒状部4aを有するロータ4がシャフト3に固着され、
更にステータコア2の外周面に対向しかつステータコア
2の外周面から所定のギャップをあけてロータマグネッ
ト6がロータ4の円筒状部4a内周面に取付けられたも
のが知られている。このモータでは、ロータマグネット
6として単一の円筒状焼結磁石や単一の円筒状プラスチ
ック磁石や複数の円弧状焼結磁石等が用いられる。
示すようにステータフレーム1に嵌着されたステータコ
ア2にアマチュアコイル2dが巻回され、ステータコア
2の中心線に一致するようにシャフト3がステータフレ
ーム1に回転可能に保持され、ステータコア2を覆う円
筒状部4aを有するロータ4がシャフト3に固着され、
更にステータコア2の外周面に対向しかつステータコア
2の外周面から所定のギャップをあけてロータマグネッ
ト6がロータ4の円筒状部4a内周面に取付けられたも
のが知られている。このモータでは、ロータマグネット
6として単一の円筒状焼結磁石や単一の円筒状プラスチ
ック磁石や複数の円弧状焼結磁石等が用いられる。
【0003】円筒状焼結磁石は磁性粉を所定の型で円筒
状に圧縮成形し、高温で焼結して内外径を研削した後、
着磁して作られる。この着磁は焼結磁石を円周方向に所
定の円弧長さ毎に(円周長さをマグネット極数で割った
長さ)隣り合う磁気モーメントが反対向きになるように
半径方向の外部磁界をかけて行われる。また円筒状プラ
スチック磁石は樹脂に分散した磁性粉を所定の型に流し
込んで固め、所定の円筒状に成形した後、上記円筒状焼
結磁石と同様に着磁することにより作られる。更に円弧
状焼結磁石は上記円筒状焼結磁石と同様に内外径を研削
した後に、所定の円弧長さ毎に切断し、切断した長さ毎
に半径方向の外部磁界をかけて着磁することにより作ら
れる。円筒状焼結磁石、円筒状プラスチック磁石はロー
タ4の円筒状部4a内周面に圧入又は接着することによ
り固定される。複数の円弧状焼結磁石はロータ4の円筒
状部4a内周面に所定の間隔をあけて接着又はねじ止め
することにより固定される。
状に圧縮成形し、高温で焼結して内外径を研削した後、
着磁して作られる。この着磁は焼結磁石を円周方向に所
定の円弧長さ毎に(円周長さをマグネット極数で割った
長さ)隣り合う磁気モーメントが反対向きになるように
半径方向の外部磁界をかけて行われる。また円筒状プラ
スチック磁石は樹脂に分散した磁性粉を所定の型に流し
込んで固め、所定の円筒状に成形した後、上記円筒状焼
結磁石と同様に着磁することにより作られる。更に円弧
状焼結磁石は上記円筒状焼結磁石と同様に内外径を研削
した後に、所定の円弧長さ毎に切断し、切断した長さ毎
に半径方向の外部磁界をかけて着磁することにより作ら
れる。円筒状焼結磁石、円筒状プラスチック磁石はロー
タ4の円筒状部4a内周面に圧入又は接着することによ
り固定される。複数の円弧状焼結磁石はロータ4の円筒
状部4a内周面に所定の間隔をあけて接着又はねじ止め
することにより固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の外
転形のモータでは、ロータマグネットとして円筒状焼結
磁石又は円筒状プラスチック磁石を用いると、ロータの
円筒状部内周面のうち磁力を必要としない部分である磁
極及び磁極間にも磁石が配置されるため、ロータが重く
なりかつ比較的多くの磁性粉を必要とする不具合があっ
た。この結果、ロータの慣性モーメントが大きくなって
ロータが所定の回転速度に達するまで比較的多くの時間
を要し、磁性粉として高価な希土類磁性粉を用いると製
造コストに大きく影響する問題点があった。また、円筒
状焼結磁石又は円筒状プラスチック磁石の各磁極が連続
しているため、各磁極の磁束分布を制御することが難し
い問題点があった。一方、ロータマグネットとして複数
の円弧状焼結磁石を用いると、上記円筒状焼結磁石又は
円筒状プラスチック磁石の問題点は解消されるけれど
も、複数の円弧状焼結磁石をロータの円筒状部内周面に
それぞれ接着すると、これらの磁石の接着力の信頼性に
欠ける問題点があり、また複数の円弧状焼結磁石をロー
タの円筒状部内周面にねじ止めしようとしても、外転形
のモータを小型化するとねじ止めが困難になる問題点が
あった。
転形のモータでは、ロータマグネットとして円筒状焼結
磁石又は円筒状プラスチック磁石を用いると、ロータの
円筒状部内周面のうち磁力を必要としない部分である磁
極及び磁極間にも磁石が配置されるため、ロータが重く
なりかつ比較的多くの磁性粉を必要とする不具合があっ
た。この結果、ロータの慣性モーメントが大きくなって
ロータが所定の回転速度に達するまで比較的多くの時間
を要し、磁性粉として高価な希土類磁性粉を用いると製
造コストに大きく影響する問題点があった。また、円筒
状焼結磁石又は円筒状プラスチック磁石の各磁極が連続
しているため、各磁極の磁束分布を制御することが難し
い問題点があった。一方、ロータマグネットとして複数
の円弧状焼結磁石を用いると、上記円筒状焼結磁石又は
円筒状プラスチック磁石の問題点は解消されるけれど
も、複数の円弧状焼結磁石をロータの円筒状部内周面に
それぞれ接着すると、これらの磁石の接着力の信頼性に
欠ける問題点があり、また複数の円弧状焼結磁石をロー
タの円筒状部内周面にねじ止めしようとしても、外転形
のモータを小型化するとねじ止めが困難になる問題点が
あった。
【0005】本発明の第1の目的は、軽量化及び製造コ
ストの低減を図ることができ、また複数の磁石本体の各
磁束分布を確実に制御でき、更に組付部分が筒状内周面
又は柱状外周面であっても確実に固定できるマグネット
及びその製造方法を提供することにある。また本発明の
第2の目的は、ロータマグネット又はステータマグネッ
トの軽量化及び製造コストの低減を図ることができ、ま
た複数の磁石本体の各磁束分布を確実に制御でき、更に
ロータマグネット又はステータマグネットをロータの円
筒状内周面やステータフレームの外周面等に確実に固定
できる小型モータを提供することにある。更に本発明の
第3の目的は、カバー体により磁石本体を被覆すること
により磁石本体の防錆を図ることができ、また磁石サポ
ート部を強磁性材料にて形成することにより各磁石本体
の磁気特性を向上できる、マグネット及びその製造方法
とそのマグネットを用いた小型モータを提供することに
ある。
ストの低減を図ることができ、また複数の磁石本体の各
磁束分布を確実に制御でき、更に組付部分が筒状内周面
又は柱状外周面であっても確実に固定できるマグネット
及びその製造方法を提供することにある。また本発明の
第2の目的は、ロータマグネット又はステータマグネッ
トの軽量化及び製造コストの低減を図ることができ、ま
た複数の磁石本体の各磁束分布を確実に制御でき、更に
ロータマグネット又はステータマグネットをロータの円
筒状内周面やステータフレームの外周面等に確実に固定
できる小型モータを提供することにある。更に本発明の
第3の目的は、カバー体により磁石本体を被覆すること
により磁石本体の防錆を図ることができ、また磁石サポ
ート部を強磁性材料にて形成することにより各磁石本体
の磁気特性を向上できる、マグネット及びその製造方法
とそのマグネットを用いた小型モータを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、
図9に示すように、強磁性材料により形成され可撓性及
びばね性を有する板状の磁石サポート部26と、磁石サ
ポート部26上に所定の間隔をあけて並んだ状態で接着
され所定の方向にそれぞれ着磁された複数の磁石本体2
7と、可撓性及びばね性を有し複数の磁石本体27間に
充填された磁石保持部28とを備えたマグネットであ
る。この請求項1に記載されたマグネットでは、各磁石
本体27から出た磁束が透磁率の大きい磁石サポート部
26を通って隣の磁石本体27に達するため、各磁石本
体27間の磁束密度が大きくなり、各磁石本体27の磁
気特性を向上できる。またマグネット76の組付部が筒
状内周面であれば、このマグネット76をリング状に丸
めて挿入すると、マグネット76は磁石サポート部26
及び磁石保持部28のばね性により筒状内周面に密着す
る。
図9に示すように、強磁性材料により形成され可撓性及
びばね性を有する板状の磁石サポート部26と、磁石サ
ポート部26上に所定の間隔をあけて並んだ状態で接着
され所定の方向にそれぞれ着磁された複数の磁石本体2
7と、可撓性及びばね性を有し複数の磁石本体27間に
充填された磁石保持部28とを備えたマグネットであ
る。この請求項1に記載されたマグネットでは、各磁石
本体27から出た磁束が透磁率の大きい磁石サポート部
26を通って隣の磁石本体27に達するため、各磁石本
体27間の磁束密度が大きくなり、各磁石本体27の磁
気特性を向上できる。またマグネット76の組付部が筒
状内周面であれば、このマグネット76をリング状に丸
めて挿入すると、マグネット76は磁石サポート部26
及び磁石保持部28のばね性により筒状内周面に密着す
る。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、樹脂により形成さ
れ磁石本体27及び磁石保持部28の上面に接着された
カバー体29を備えたことを特徴とする。この請求項2
に記載されたマグネットでは、磁石本体27の全面が磁
石サポート部26、磁石保持部28及びカバー体29に
より被覆されているため、磁石本体27が空気と遮断さ
れる。上記以外の作用は請求項1に記載されたマグネッ
トと同様である。
明であって、更に図1に示すように、樹脂により形成さ
れ磁石本体27及び磁石保持部28の上面に接着された
カバー体29を備えたことを特徴とする。この請求項2
に記載されたマグネットでは、磁石本体27の全面が磁
石サポート部26、磁石保持部28及びカバー体29に
より被覆されているため、磁石本体27が空気と遮断さ
れる。上記以外の作用は請求項1に記載されたマグネッ
トと同様である。
【0008】請求項3に係る発明は、図8に示すよう
に、磁性粉と第1レジンペーストとを所定の重量比で混
練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複数の
第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流込む
工程と、複数の第1凹部41a内の混練物40毎に上下
方向に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、着磁
した複数の混練物40を熱処理して硬化させることによ
り複数の磁石本体27を成形する工程と、樹脂により形
成された単一の位置決め部材67を複数の第1凹部41
a内の複数の磁石本体27すべての上面に仮接着する工
程と、複数の磁石本体27を位置決め部材67とともに
第1型41から取出し第2型42の第2凹部42aに位
置決め部材67が下側となるように収容する工程と、第
2レジンペースト43を第2凹部42a内のうち複数の
磁石本体27間に流込む工程と、第2レジンペースト4
3を熱処理して硬化させることにより磁石保持部28を
成形する工程と、位置決め部材67を複数の磁石本体2
7及び磁石保持部28から剥離して除去する工程とを含
むマグネットの製造方法である。この請求項3の方法に
より製造されたマグネット66では、このマグネット6
6の組付部が筒状内周面であれば、このマグネット66
をリング状に丸めて挿入すると、マグネット66は磁石
保持部28のばね性により筒状内周面に密着する。また
比較的高価な磁石本体27の磁性粉が必要最少限の量で
済むので、マグネット66を軽量化でき、かつマグネッ
ト66を比較的廉価で製作できる。更に複数の磁石本体
27がそれぞれ磁気的に分離されているので、これらの
磁石本体27の各磁束分布を確実に制御できる。
に、磁性粉と第1レジンペーストとを所定の重量比で混
練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複数の
第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流込む
工程と、複数の第1凹部41a内の混練物40毎に上下
方向に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、着磁
した複数の混練物40を熱処理して硬化させることによ
り複数の磁石本体27を成形する工程と、樹脂により形
成された単一の位置決め部材67を複数の第1凹部41
a内の複数の磁石本体27すべての上面に仮接着する工
程と、複数の磁石本体27を位置決め部材67とともに
第1型41から取出し第2型42の第2凹部42aに位
置決め部材67が下側となるように収容する工程と、第
2レジンペースト43を第2凹部42a内のうち複数の
磁石本体27間に流込む工程と、第2レジンペースト4
3を熱処理して硬化させることにより磁石保持部28を
成形する工程と、位置決め部材67を複数の磁石本体2
7及び磁石保持部28から剥離して除去する工程とを含
むマグネットの製造方法である。この請求項3の方法に
より製造されたマグネット66では、このマグネット6
6の組付部が筒状内周面であれば、このマグネット66
をリング状に丸めて挿入すると、マグネット66は磁石
保持部28のばね性により筒状内周面に密着する。また
比較的高価な磁石本体27の磁性粉が必要最少限の量で
済むので、マグネット66を軽量化でき、かつマグネッ
ト66を比較的廉価で製作できる。更に複数の磁石本体
27がそれぞれ磁気的に分離されているので、これらの
磁石本体27の各磁束分布を確実に制御できる。
【0009】請求項4に係る発明は、図11に示すよう
に、磁性粉と第1レジンペーストとを所定の重量比で混
練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複数の
第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流込む
工程と、各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向
に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、着磁した
複数の混練物40を熱処理して硬化させることにより複
数の磁石本体27を成形する工程と、強磁性材料により
形成された単一の磁石サポート部26を複数の第1凹部
41a内の複数の磁石本体27すべての上面に接着する
工程と、複数の磁石本体27を磁石サポート部26とと
もに第1型41から取出し第2型42の第2凹部42a
に磁石サポート部26が下側となるように収容する工程
と、第2レジンペースト43を第2凹部42a内のうち
複数の磁石本体27間に流込む工程と、第2レジンペー
スト43を熱処理して硬化させることにより磁石保持部
28を成形する工程とを含むマグネットの製造方法であ
る。この請求項4の製造方法により上記請求項1に記載
されたマグネット76が得られる。
に、磁性粉と第1レジンペーストとを所定の重量比で混
練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複数の
第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流込む
工程と、各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向
に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、着磁した
複数の混練物40を熱処理して硬化させることにより複
数の磁石本体27を成形する工程と、強磁性材料により
形成された単一の磁石サポート部26を複数の第1凹部
41a内の複数の磁石本体27すべての上面に接着する
工程と、複数の磁石本体27を磁石サポート部26とと
もに第1型41から取出し第2型42の第2凹部42a
に磁石サポート部26が下側となるように収容する工程
と、第2レジンペースト43を第2凹部42a内のうち
複数の磁石本体27間に流込む工程と、第2レジンペー
スト43を熱処理して硬化させることにより磁石保持部
28を成形する工程とを含むマグネットの製造方法であ
る。この請求項4の製造方法により上記請求項1に記載
されたマグネット76が得られる。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、更に図3に示すように、第2レジンペース
ト43を熱処理して硬化させ磁石保持部28を成形した
後に、磁石保持部28及び磁石本体27の上面に樹脂に
より形成されたカバー体29を接着したことを特徴とす
る。この請求項5の製造方法により上記請求項2に記載
されたマグネット16が得られる。
明であって、更に図3に示すように、第2レジンペース
ト43を熱処理して硬化させ磁石保持部28を成形した
後に、磁石保持部28及び磁石本体27の上面に樹脂に
より形成されたカバー体29を接着したことを特徴とす
る。この請求項5の製造方法により上記請求項2に記載
されたマグネット16が得られる。
【0011】請求項6に係る発明は、図12に示すよう
に、磁性粉と第1レジンペースト43とを所定の重量比
で混練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複
数の第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流
込む工程と、複数の第1凹部41a内の混練物40毎に
上下方向に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、
着磁した複数の混練物40を熱処理して硬化させること
により複数の磁石本体27を成形する工程と、樹脂によ
り形成された単一のカバー体29を複数の第1凹部41
a内の複数の磁石本体27すべての上面に接着する工程
と、複数の磁石本体27をカバー体29とともに第1型
41から取出し第2型42の第2凹部42aにカバー体
29が下側となるように収容する工程と、第2レジンペ
ースト43を第2凹部42a内のうち複数の磁石本体2
7間に流込む工程と、第2レジンペースト43を熱処理
して硬化させることにより磁石保持部28を成形する工
程とを含むマグネットの製造方法である。この請求項6
の方法により製造されたマグネット86では、磁石本体
27の一方の面がマグネット86の組付面に密着し、磁
石本体27の周面及び他方の面が磁石保持部28及びカ
バー体29により被覆されているため、磁石本体27が
空気とほぼ遮断される。
に、磁性粉と第1レジンペースト43とを所定の重量比
で混練する工程と、混練物40を所定の間隔をあけて複
数の第1凹部41aが一列に形成された第1型41に流
込む工程と、複数の第1凹部41a内の混練物40毎に
上下方向に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、
着磁した複数の混練物40を熱処理して硬化させること
により複数の磁石本体27を成形する工程と、樹脂によ
り形成された単一のカバー体29を複数の第1凹部41
a内の複数の磁石本体27すべての上面に接着する工程
と、複数の磁石本体27をカバー体29とともに第1型
41から取出し第2型42の第2凹部42aにカバー体
29が下側となるように収容する工程と、第2レジンペ
ースト43を第2凹部42a内のうち複数の磁石本体2
7間に流込む工程と、第2レジンペースト43を熱処理
して硬化させることにより磁石保持部28を成形する工
程とを含むマグネットの製造方法である。この請求項6
の方法により製造されたマグネット86では、磁石本体
27の一方の面がマグネット86の組付面に密着し、磁
石本体27の周面及び他方の面が磁石保持部28及びカ
バー体29により被覆されているため、磁石本体27が
空気とほぼ遮断される。
【0012】請求項7に係る発明は、図2又は図13に
示すように、ロータマグネット16又はステータマグネ
ット96が請求項1又は2記載のマグネットである外転
形の小型モータ10又は90である。この請求項7に記
載された小型モータでは、比較的高価な磁石本体27の
磁性粉が必要最少限の量で済むので、ロータマグネット
16又はステータマグネット96の軽量化によりロータ
14又はステータフレーム11を軽くでき、かつロータ
マグネット16又はステータマグネット96を比較的廉
価で製作できる。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁
気的に分離されているので、これらの磁石本体27の各
磁束分布を確実に制御できる。また磁石本体27の全面
を磁石サポート部26、磁石保持部28及びカバー体2
9により被覆すれば、磁石本体27を空気から遮断でき
る。更に各磁石本体27から出た磁束が透磁率の大きい
磁石サポート部26を通って隣の磁石本体27に達する
ため、各磁石本体27間の磁束密度が大きくなり、各磁
石本体27の磁気特性を向上できる。
示すように、ロータマグネット16又はステータマグネ
ット96が請求項1又は2記載のマグネットである外転
形の小型モータ10又は90である。この請求項7に記
載された小型モータでは、比較的高価な磁石本体27の
磁性粉が必要最少限の量で済むので、ロータマグネット
16又はステータマグネット96の軽量化によりロータ
14又はステータフレーム11を軽くでき、かつロータ
マグネット16又はステータマグネット96を比較的廉
価で製作できる。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁
気的に分離されているので、これらの磁石本体27の各
磁束分布を確実に制御できる。また磁石本体27の全面
を磁石サポート部26、磁石保持部28及びカバー体2
9により被覆すれば、磁石本体27を空気から遮断でき
る。更に各磁石本体27から出た磁束が透磁率の大きい
磁石サポート部26を通って隣の磁石本体27に達する
ため、各磁石本体27間の磁束密度が大きくなり、各磁
石本体27の磁気特性を向上できる。
【0013】請求項8に係る発明は、図14又は図15
に示すように、ロータマグネット106又はステータマ
グネット116が請求項1又は2記載のマグネットであ
る内転形の小型モータ100又は110である。この請
求項8に記載された小型モータの作用は上記請求項7に
記載された小型モータと略同様である。
に示すように、ロータマグネット106又はステータマ
グネット116が請求項1又は2記載のマグネットであ
る内転形の小型モータ100又は110である。この請
求項8に記載された小型モータの作用は上記請求項7に
記載された小型モータと略同様である。
【0014】請求項9に係る発明は、図2又は図13に
示すように、ロータマグネット16又はステータマグネ
ット96が請求項3ないし6いずれか1項に記載のマグ
ネットである外転形の小型モータである。 この請求項9
に記載された小型モータの作用は上記請求項7に記載さ
れた小型モータと略同様である。
示すように、ロータマグネット16又はステータマグネ
ット96が請求項3ないし6いずれか1項に記載のマグ
ネットである外転形の小型モータである。 この請求項9
に記載された小型モータの作用は上記請求項7に記載さ
れた小型モータと略同様である。
【0015】請求項10に係る発明は、図14又は図1
5に示すように、ロータマグネット106又はステータ
マグネット116が請求項3ないし6いずれか1項に記
載のマグネットである内転形の小型モータである。 この
請求項10に記載された小型モータの作用は上記請求項
7に記載された小型モータと略同様である。
5に示すように、ロータマグネット106又はステータ
マグネット116が請求項3ないし6いずれか1項に記
載のマグネットである内転形の小型モータである。 この
請求項10に記載された小型モータの作用は上記請求項
7に記載された小型モータと略同様である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すよ
うに、本発明の小型モータ10は外転形のスロット付き
ブラシレスDCモータである。このモータ10はステー
タフレーム11に嵌着されたステータコア12と、ステ
ータフレーム11に回転可能に保持されたシャフト13
と、ステータコア12を覆う円筒状部14aを有しシャ
フト13に固着されたロータ14と、ロータ14の円筒
状部14a内周面に取付けられたロータマグネット16
とを備える。ステータフレーム11はベース部11a
と、このベース部11aの中心から上方に延びる突出部
11bと、突出部11bからベース部11aにかけて鉛
直方向に延びる挿通孔11cとを有する。ステータコア
12は表面が絶縁された多数枚のケイ素鋼板を積層する
ことにより形成される。またステータコア12の中心に
はステータフレーム11の突出部11bに圧入される通
孔12aが形成され、ステータコア12の外周部には例
えば10個のスロット12bが形成される。これに相応
して各スロット12b間には10個の歯部12cが形成
され、これらの歯部12cには絶縁被覆されたアマチュ
アコイル12dがそれぞれ巻回される。
図面に基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すよ
うに、本発明の小型モータ10は外転形のスロット付き
ブラシレスDCモータである。このモータ10はステー
タフレーム11に嵌着されたステータコア12と、ステ
ータフレーム11に回転可能に保持されたシャフト13
と、ステータコア12を覆う円筒状部14aを有しシャ
フト13に固着されたロータ14と、ロータ14の円筒
状部14a内周面に取付けられたロータマグネット16
とを備える。ステータフレーム11はベース部11a
と、このベース部11aの中心から上方に延びる突出部
11bと、突出部11bからベース部11aにかけて鉛
直方向に延びる挿通孔11cとを有する。ステータコア
12は表面が絶縁された多数枚のケイ素鋼板を積層する
ことにより形成される。またステータコア12の中心に
はステータフレーム11の突出部11bに圧入される通
孔12aが形成され、ステータコア12の外周部には例
えば10個のスロット12bが形成される。これに相応
して各スロット12b間には10個の歯部12cが形成
され、これらの歯部12cには絶縁被覆されたアマチュ
アコイル12dがそれぞれ巻回される。
【0017】シャフト13はステータフレーム11の挿
通孔11cに挿入され、2つの軸受17,18を介して
ステーフレーム11に回転可能に保持される。またシャ
フト13の上端及び下端には第1及び第2雄ねじ部13
a,13bがそれぞれ形成される。ロータ14は鋼板を
折曲げることにより形成され、上記円筒状部14aと、
円筒状部14aの上縁に連設され中心がシャフト13の
上部に嵌入された円板状部14bとを有する。ロータ1
4はシャフト13の第1雄ねじ部13aにナット19を
螺合することによりシャフト13に固定され、シャフト
13と一体的に回転可能に構成される。またシャフト1
3の第2雄ねじ部13bに座金21を介してナット22
を螺合することによりシャフト13が軸受18の内輪に
対して上下動不能に構成され、ステータフレーム11に
取付けられた軸受抑え板23により軸受18の外輪を下
面から抑えることにより軸受18の外輪がステータフレ
ーム11に対して上下動不能に構成される。
通孔11cに挿入され、2つの軸受17,18を介して
ステーフレーム11に回転可能に保持される。またシャ
フト13の上端及び下端には第1及び第2雄ねじ部13
a,13bがそれぞれ形成される。ロータ14は鋼板を
折曲げることにより形成され、上記円筒状部14aと、
円筒状部14aの上縁に連設され中心がシャフト13の
上部に嵌入された円板状部14bとを有する。ロータ1
4はシャフト13の第1雄ねじ部13aにナット19を
螺合することによりシャフト13に固定され、シャフト
13と一体的に回転可能に構成される。またシャフト1
3の第2雄ねじ部13bに座金21を介してナット22
を螺合することによりシャフト13が軸受18の内輪に
対して上下動不能に構成され、ステータフレーム11に
取付けられた軸受抑え板23により軸受18の外輪を下
面から抑えることにより軸受18の外輪がステータフレ
ーム11に対して上下動不能に構成される。
【0018】ロータマグネット16は円筒状部14a内
周面に添着された可撓性及びばね性を有する板状の磁石
サポート部26と、磁性粉を樹脂に分散することにより
形成され所定の方向にそれぞれ着磁され更に磁石サポー
ト部26にステータコア12の外周面に対向しかつ所定
の間隔をあけて並んだ状態で接着された複数の磁石本体
27と、複数の磁石本体27間に充填された樹脂製の磁
石保持部28とを備える。磁石サポート部26は強磁性
材料により厚さ0.005〜2.0mmの範囲の板状に
形成される。強磁性材料としては、アモルファス合金,
パーマロイ,電磁軟鉄,ケイ素鋼板等の軟磁性材料、即
ち透磁率が大きい材料を用いることが好ましいが、ばね
鋼(JIS SUP3)、フェライト/マルテンサイト系ステン
レス鋼(JIS SUS430,SUS440A)等の鉄系材料を用いても
よい。また磁石サポート部26を可撓性及びばね性を有
するように形成できれば、塩化ビニル、天然又は合成ゴ
ム等の樹脂中に強磁性粉末を分散させたものにより板状
又はフィルム状に形成してもよい。
周面に添着された可撓性及びばね性を有する板状の磁石
サポート部26と、磁性粉を樹脂に分散することにより
形成され所定の方向にそれぞれ着磁され更に磁石サポー
ト部26にステータコア12の外周面に対向しかつ所定
の間隔をあけて並んだ状態で接着された複数の磁石本体
27と、複数の磁石本体27間に充填された樹脂製の磁
石保持部28とを備える。磁石サポート部26は強磁性
材料により厚さ0.005〜2.0mmの範囲の板状に
形成される。強磁性材料としては、アモルファス合金,
パーマロイ,電磁軟鉄,ケイ素鋼板等の軟磁性材料、即
ち透磁率が大きい材料を用いることが好ましいが、ばね
鋼(JIS SUP3)、フェライト/マルテンサイト系ステン
レス鋼(JIS SUS430,SUS440A)等の鉄系材料を用いても
よい。また磁石サポート部26を可撓性及びばね性を有
するように形成できれば、塩化ビニル、天然又は合成ゴ
ム等の樹脂中に強磁性粉末を分散させたものにより板状
又はフィルム状に形成してもよい。
【0019】アモルファス合金はCo,Fe,Niを合
計70〜98重量%にB,Si,Pを合計2〜30重量
%含み、その他Al,Mn,Zr,Nb等を含む。鉄系
アモルファス合金の具体的例としては、Fe−95.4
重量%とB−4.6重量%からなる合金、Fe−91.
4重量%とSi−5.9重量%とB−2.7重量%から
なる合金等がある。Ni系アモルファス合金の具体的例
としては、Ni−94.5重量%とP−5.5重量%か
らなる合金等がある。コバルト系アモルファス合金の具
体的例としては、Co−84重量%とFe−5.3重量
%とSi−8.5重量%とB−2.2重量%からなる合
金、Co−84重量%とFe−3.3重量%とB−1.
3重量%とP−9.8重量%とAl−1.6重量%から
なる合金、Co−89重量%とFe−5.3重量%とS
i−2.3重量%とB−3.4重量%からなる合金、C
o−81.9重量%とFe−5.1重量%とSi−10
重量%とB−3重量%からなる合金、Co−80重量%
とFe−10重量%とSi−6重量%とB−4重量%か
らなる合金、Co−78.8重量%とFe−5.1重量
%とSi−6.1重量%とB−4.7重量%とNi−
5.3重量%からなる合金等がある。
計70〜98重量%にB,Si,Pを合計2〜30重量
%含み、その他Al,Mn,Zr,Nb等を含む。鉄系
アモルファス合金の具体的例としては、Fe−95.4
重量%とB−4.6重量%からなる合金、Fe−91.
4重量%とSi−5.9重量%とB−2.7重量%から
なる合金等がある。Ni系アモルファス合金の具体的例
としては、Ni−94.5重量%とP−5.5重量%か
らなる合金等がある。コバルト系アモルファス合金の具
体的例としては、Co−84重量%とFe−5.3重量
%とSi−8.5重量%とB−2.2重量%からなる合
金、Co−84重量%とFe−3.3重量%とB−1.
3重量%とP−9.8重量%とAl−1.6重量%から
なる合金、Co−89重量%とFe−5.3重量%とS
i−2.3重量%とB−3.4重量%からなる合金、C
o−81.9重量%とFe−5.1重量%とSi−10
重量%とB−3重量%からなる合金、Co−80重量%
とFe−10重量%とSi−6重量%とB−4重量%か
らなる合金、Co−78.8重量%とFe−5.1重量
%とSi−6.1重量%とB−4.7重量%とNi−
5.3重量%からなる合金等がある。
【0020】パーマロイとしては、78-Permalloy,45-P
ermalloy,Hipernik,Monimax,Sinimax,Radiometal,
1040 Alloy,Mumetal,Cr-Permalloy,Mo-Permalloy,S
upermalloy,Hardperm,36-Permalloy,Deltamax,角形
ヒステリシスパーマロイ,JIS PB 1種及び2種,JIS PC
1種〜3種,JIS PD 1種及び2種,JIS PE 1種及び2種等が
用いられる。電磁軟鉄としては、工業純鉄、アームコ
鉄、Cioffi純鉄、低炭素鋼板等が用いられる。ケイ素鋼
板としては、無方向性ケイ素鋼板、方向性ケイ素鋼板等
が用いられる。また、樹脂中に分散させる強磁性粉末と
しては上記材料やセンダスト等のアトマイズ粉末又は粉
砕粉末や、Mn−Zn系等のフェライト粉末が用いられ
る。
ermalloy,Hipernik,Monimax,Sinimax,Radiometal,
1040 Alloy,Mumetal,Cr-Permalloy,Mo-Permalloy,S
upermalloy,Hardperm,36-Permalloy,Deltamax,角形
ヒステリシスパーマロイ,JIS PB 1種及び2種,JIS PC
1種〜3種,JIS PD 1種及び2種,JIS PE 1種及び2種等が
用いられる。電磁軟鉄としては、工業純鉄、アームコ
鉄、Cioffi純鉄、低炭素鋼板等が用いられる。ケイ素鋼
板としては、無方向性ケイ素鋼板、方向性ケイ素鋼板等
が用いられる。また、樹脂中に分散させる強磁性粉末と
しては上記材料やセンダスト等のアトマイズ粉末又は粉
砕粉末や、Mn−Zn系等のフェライト粉末が用いられ
る。
【0021】上記「可撓性及びばね性を有する」とは、
磁石サポート部26がロータ14の円筒状部14a内周
面に沿って密着して円筒状部14a内周面から容易に離
脱しない程度の可撓性及びばね性を有するという意味で
ある。また磁石サポート部26として軟磁性材料を用い
ることが好ましいのは、各磁石本体27から出た磁束が
透磁率の大きい磁石サポート部26を通って隣の磁石本
体27に達するため、各磁石本体27間の磁束密度が大
きくなり、各磁石本体27の磁気特性を向上できるから
である。
磁石サポート部26がロータ14の円筒状部14a内周
面に沿って密着して円筒状部14a内周面から容易に離
脱しない程度の可撓性及びばね性を有するという意味で
ある。また磁石サポート部26として軟磁性材料を用い
ることが好ましいのは、各磁石本体27から出た磁束が
透磁率の大きい磁石サポート部26を通って隣の磁石本
体27に達するため、各磁石本体27間の磁束密度が大
きくなり、各磁石本体27の磁気特性を向上できるから
である。
【0022】磁石本体27を構成する磁性粉及び樹脂の
量の割合はそれぞれ50〜98重量%及び50〜2重量
%の範囲にあることが好ましい。またこの磁性粉はその
最大粒径が250μm以下であり、かつ平均粒径が1〜
100μmの範囲内にあることが好ましい。磁石本体2
7の磁性粉としては、アルニコ5,アルニコ8等の磁粉
や、フェライト磁石粉や、希土類コバルト磁石粉等の残
留磁束密度及び保磁力の大きい材料が用いられる。また
磁石本体27の樹脂としては、塩化ビニル,ウレタン−
塩化ビニルグラフト共重合体、天然又は合成ゴム、エポ
キシ樹脂等が用いられる。磁石本体27は高さの比較的
低い円柱状に形成され、その数はこの実施の形態では1
2個である。磁石保持部28としては磁石本体27を構
成する樹脂と同一の樹脂を用いることが好ましい。これ
は磁石保持部28と磁石本体27との接着性を向上する
ためである。
量の割合はそれぞれ50〜98重量%及び50〜2重量
%の範囲にあることが好ましい。またこの磁性粉はその
最大粒径が250μm以下であり、かつ平均粒径が1〜
100μmの範囲内にあることが好ましい。磁石本体2
7の磁性粉としては、アルニコ5,アルニコ8等の磁粉
や、フェライト磁石粉や、希土類コバルト磁石粉等の残
留磁束密度及び保磁力の大きい材料が用いられる。また
磁石本体27の樹脂としては、塩化ビニル,ウレタン−
塩化ビニルグラフト共重合体、天然又は合成ゴム、エポ
キシ樹脂等が用いられる。磁石本体27は高さの比較的
低い円柱状に形成され、その数はこの実施の形態では1
2個である。磁石保持部28としては磁石本体27を構
成する樹脂と同一の樹脂を用いることが好ましい。これ
は磁石保持部28と磁石本体27との接着性を向上する
ためである。
【0023】磁石本体27のうちステータコア12の外
周面に対向する面は樹脂にて形成されたフィルム状のカ
バー体29により被覆される。この実施の形態ではロー
タマグネット16のステータコア12外周面に対向する
全面がカバー体29により被覆される。これにより磁石
本体27は空気と遮断されて磁石本体27に錆が発生す
るのを防止できる。このカバー体29としては、表面処
理されたポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルムや、ポリブチレンテレフタレート(PBT)や、ポ
リエチレン(PE)等が用いられる。ポリエチレンテレ
フタレート(PET)等のフィルムに塩ビ処理を施すの
は、カバー体29の磁石本体27及び磁石保持部28と
の接着性を高めるためである。
周面に対向する面は樹脂にて形成されたフィルム状のカ
バー体29により被覆される。この実施の形態ではロー
タマグネット16のステータコア12外周面に対向する
全面がカバー体29により被覆される。これにより磁石
本体27は空気と遮断されて磁石本体27に錆が発生す
るのを防止できる。このカバー体29としては、表面処
理されたポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルムや、ポリブチレンテレフタレート(PBT)や、ポ
リエチレン(PE)等が用いられる。ポリエチレンテレ
フタレート(PET)等のフィルムに塩ビ処理を施すの
は、カバー体29の磁石本体27及び磁石保持部28と
の接着性を高めるためである。
【0024】図2の符号31はロータ14の回転位置を
検出するロータ位置センサである。このセンサ31とし
ては、磁石本体27の磁束の強弱や磁極の判別を検出す
るホール素子等が用いられる。ロータ位置センサ31の
検出出力は図示しないがコントローラの制御入力に接続
され、コントローラの制御出力は駆動回路を介して各ア
マチュアコイル12dに接続される。コントローラはロ
ータ位置センサ31の検出出力に基づいて各アマチュア
コイル12dに位相を切り替えて通電し、これによりロ
ータ14の回転速度が制御されるようになっている。
検出するロータ位置センサである。このセンサ31とし
ては、磁石本体27の磁束の強弱や磁極の判別を検出す
るホール素子等が用いられる。ロータ位置センサ31の
検出出力は図示しないがコントローラの制御入力に接続
され、コントローラの制御出力は駆動回路を介して各ア
マチュアコイル12dに接続される。コントローラはロ
ータ位置センサ31の検出出力に基づいて各アマチュア
コイル12dに位相を切り替えて通電し、これによりロ
ータ14の回転速度が制御されるようになっている。
【0025】なお、この実施の形態では、小型モータと
して外転形のスロット付きブラシレスDCモータを挙げ
たが、ロータの円筒状部内周面にロータマグネットが添
着された外転形のモータであれば、スロット無しブラシ
レスDCモータ又はその他のモータでもよい。また、こ
の実施の形態では、磁石本体を高さの比較的低い円柱状
に形成したが、断面が楕円状又はその他の形状に形成し
てもよい。また磁石本体の数は11個以下又は13個以
上であってもよい。この場合、モータ特性を向上するた
めにステータコアのスロット数も変更する必要がある。
更に、磁石サポート部とカバー部を異なる色でそれぞれ
形成すれば、ロータマグネットを表裏逆にしてロータに
組付ける恐れがなくなり、磁石サポート部又はカバー部
のいずれかを透明にすれば、内部の磁石本体の位置を視
認でき品質管理等の面で好ましい。
して外転形のスロット付きブラシレスDCモータを挙げ
たが、ロータの円筒状部内周面にロータマグネットが添
着された外転形のモータであれば、スロット無しブラシ
レスDCモータ又はその他のモータでもよい。また、こ
の実施の形態では、磁石本体を高さの比較的低い円柱状
に形成したが、断面が楕円状又はその他の形状に形成し
てもよい。また磁石本体の数は11個以下又は13個以
上であってもよい。この場合、モータ特性を向上するた
めにステータコアのスロット数も変更する必要がある。
更に、磁石サポート部とカバー部を異なる色でそれぞれ
形成すれば、ロータマグネットを表裏逆にしてロータに
組付ける恐れがなくなり、磁石サポート部又はカバー部
のいずれかを透明にすれば、内部の磁石本体の位置を視
認でき品質管理等の面で好ましい。
【0026】このように構成された小型モータのロータ
マグネットの製造方法を図3及び図4に基づいて説明す
る。先ず磁性粉と塩化ビニル等の樹脂の第1レジンペー
ストとを、例えば磁性粉が85重量%で第1レジンペー
ストが15重量%の割合で混練し、この混練物40を第
1型41の複数の第1凹部41aに流込む(図3
(a))。上記複数の第1凹部41aは第1型41に所
定の間隔をあけて形成されており、この第1型41の上
面をへらでスキージングして第1凹部41a内の混練物
40の上面を第1型41の上面に一致させる。この状態
で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向に所定
の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り同士の混
練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるように着磁
する。次いで所定の温度で熱処理して混練物40を硬化
させて磁石本体27を成形した後、アモルファス合金等
の強磁性材料により第1型41の上面と同一形状に形成
されかつ一方の面に塩化ビニル系等の接着剤が塗布され
た帯板状の磁石サポート部26を第1型41の上面に重
ねる。この状態で第1型41及び磁石サポート部26間
に所定の熱及び圧力をかけて磁石サポート部26に複数
の磁石本体27を熱圧着する(図3(b))。
マグネットの製造方法を図3及び図4に基づいて説明す
る。先ず磁性粉と塩化ビニル等の樹脂の第1レジンペー
ストとを、例えば磁性粉が85重量%で第1レジンペー
ストが15重量%の割合で混練し、この混練物40を第
1型41の複数の第1凹部41aに流込む(図3
(a))。上記複数の第1凹部41aは第1型41に所
定の間隔をあけて形成されており、この第1型41の上
面をへらでスキージングして第1凹部41a内の混練物
40の上面を第1型41の上面に一致させる。この状態
で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向に所定
の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り同士の混
練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるように着磁
する。次いで所定の温度で熱処理して混練物40を硬化
させて磁石本体27を成形した後、アモルファス合金等
の強磁性材料により第1型41の上面と同一形状に形成
されかつ一方の面に塩化ビニル系等の接着剤が塗布され
た帯板状の磁石サポート部26を第1型41の上面に重
ねる。この状態で第1型41及び磁石サポート部26間
に所定の熱及び圧力をかけて磁石サポート部26に複数
の磁石本体27を熱圧着する(図3(b))。
【0027】次に複数の磁石本体27が接着された磁石
サポート部26を第1型41から取出して、第2型42
の長尺の第2凹部42aに磁石サポート部26が下側と
なるように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の
第2レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込
んで(図3(c))、第2型42の上面をへら等でスキ
ージングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石
保持部28を成形する。更に塩ビ処理されたPETフィ
ルム等の樹脂により磁石サポート部26と同一形状に形
成されたカバー体29を第2型42の上面に重ね、第2
型42及びカバー体29間に所定の熱及び圧力をかけて
カバー体29を磁石本体27及び磁石保持部28の上面
に熱圧着し(図3(d))、第2型42の第2凹部42
aから取出すと3層構造の帯状部材44が得られる(図
3(e))。この帯状部材44を所定の長さにかつ長手
方向に対して所定の角度だけ傾斜させて切断すると、平
行四辺形のロータマグネット16が得られる(図4
(a))。なお、磁性粉と樹脂との混練物を第1型の第
1凹部に流込んだときに磁性粉を着磁したが、帯状部材
に成形した状態で着磁してもよい。
サポート部26を第1型41から取出して、第2型42
の長尺の第2凹部42aに磁石サポート部26が下側と
なるように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の
第2レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込
んで(図3(c))、第2型42の上面をへら等でスキ
ージングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石
保持部28を成形する。更に塩ビ処理されたPETフィ
ルム等の樹脂により磁石サポート部26と同一形状に形
成されたカバー体29を第2型42の上面に重ね、第2
型42及びカバー体29間に所定の熱及び圧力をかけて
カバー体29を磁石本体27及び磁石保持部28の上面
に熱圧着し(図3(d))、第2型42の第2凹部42
aから取出すと3層構造の帯状部材44が得られる(図
3(e))。この帯状部材44を所定の長さにかつ長手
方向に対して所定の角度だけ傾斜させて切断すると、平
行四辺形のロータマグネット16が得られる(図4
(a))。なお、磁性粉と樹脂との混練物を第1型の第
1凹部に流込んだときに磁性粉を着磁したが、帯状部材
に成形した状態で着磁してもよい。
【0028】このように製造されたロータマグネットの
ロータへの組付手順の一例を図1、図2及び図4(b)
に基づいて説明する。予めロータ14の円筒状部14a
内周面に接着剤を塗布し、ロータマグネット16を図4
(b)に示すようにリング状に丸めて上記円筒状部14
a内に挿入する。ロータマグネット16は磁石サポート
部26及び磁石保持部28のばね性により円筒状部14
a内周面に密着するので(図1及び図2)、所定の温度
で熱処理すると、ロータマグネット26は円筒状部14
a内周面に接着剤により固定される、即ち円筒状部14
a内周面に添着される。この結果、ロータマグネット1
6をロータ14の円筒状部14a内周面に確実に固定で
きる。また磁石本体27の磁性粉が必要最少限の量で済
み、かつ磁石サポート部26は極めて薄いため、ロータ
マグネット16を軽量化できる。この結果、ロータマグ
ネット16が添着されたロータ14が軽くなって慣性モ
ーメントが小さくなるので、モータ10の性能、特にモ
ータ10を小型化した場合の性能を向上できる。
ロータへの組付手順の一例を図1、図2及び図4(b)
に基づいて説明する。予めロータ14の円筒状部14a
内周面に接着剤を塗布し、ロータマグネット16を図4
(b)に示すようにリング状に丸めて上記円筒状部14
a内に挿入する。ロータマグネット16は磁石サポート
部26及び磁石保持部28のばね性により円筒状部14
a内周面に密着するので(図1及び図2)、所定の温度
で熱処理すると、ロータマグネット26は円筒状部14
a内周面に接着剤により固定される、即ち円筒状部14
a内周面に添着される。この結果、ロータマグネット1
6をロータ14の円筒状部14a内周面に確実に固定で
きる。また磁石本体27の磁性粉が必要最少限の量で済
み、かつ磁石サポート部26は極めて薄いため、ロータ
マグネット16を軽量化できる。この結果、ロータマグ
ネット16が添着されたロータ14が軽くなって慣性モ
ーメントが小さくなるので、モータ10の性能、特にモ
ータ10を小型化した場合の性能を向上できる。
【0029】また比較的高価な磁石本体27の磁性粉の
量が必要最少限で済むので、ロータマグネット16を比
較的廉価で製作でき、モータ10の製造コストを低減で
きる。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁気的に分離
されているので、これらの磁石本体27の各磁束分布を
確実に制御できる。更に円筒状部14aの内径やロータ
マグネット16の長さに寸法誤差があっても、例えば円
筒状部14aの内周長さよりロータマグネット16の長
さの方が長くても、ロータマグネット16の両端が傾斜
して切断されているので、ロータマグネット16の両端
をその傾斜面に沿って互いに僅かにずらせば、その誤差
を吸収できる。この結果、ロータマグネット16がロー
タ14の円筒状部14a内周面から離脱することはな
い。なお、ロータの円筒状部内周面に突起を設け、ロー
タマグネットにこの突起に対向して孔を形成し、ロータ
マグネットを円筒状部内に挿入したときに孔を突起に嵌
入すれば、ロータマグネットは磁石サポート部のばね性
により密着した状態に保たれ、かつ孔の突起への嵌入に
より回転不能になるので、接着剤は不要になる。
量が必要最少限で済むので、ロータマグネット16を比
較的廉価で製作でき、モータ10の製造コストを低減で
きる。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁気的に分離
されているので、これらの磁石本体27の各磁束分布を
確実に制御できる。更に円筒状部14aの内径やロータ
マグネット16の長さに寸法誤差があっても、例えば円
筒状部14aの内周長さよりロータマグネット16の長
さの方が長くても、ロータマグネット16の両端が傾斜
して切断されているので、ロータマグネット16の両端
をその傾斜面に沿って互いに僅かにずらせば、その誤差
を吸収できる。この結果、ロータマグネット16がロー
タ14の円筒状部14a内周面から離脱することはな
い。なお、ロータの円筒状部内周面に突起を設け、ロー
タマグネットにこの突起に対向して孔を形成し、ロータ
マグネットを円筒状部内に挿入したときに孔を突起に嵌
入すれば、ロータマグネットは磁石サポート部のばね性
により密着した状態に保たれ、かつ孔の突起への嵌入に
より回転不能になるので、接着剤は不要になる。
【0030】図5は本発明の第2の実施の形態を示す。
図5において図4と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット46の一端に単一の突
部46aが形成され、他端に単一の突部46aを挿入可
能な単一の凹部46bが形成される。このように構成さ
れたロータマグネット46では、ロータマグネット46
をリング状に丸めるときに、その両端の突部46a及び
凹部46bを互いに嵌合できるので、ロータマグネット
46の両端を隙間なく突合わせることができる。
図5において図4と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット46の一端に単一の突
部46aが形成され、他端に単一の突部46aを挿入可
能な単一の凹部46bが形成される。このように構成さ
れたロータマグネット46では、ロータマグネット46
をリング状に丸めるときに、その両端の突部46a及び
凹部46bを互いに嵌合できるので、ロータマグネット
46の両端を隙間なく突合わせることができる。
【0031】図6は本発明の第3の実施の形態を示す。
図6において図4と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット56の一端に2つの突
部56a,56aが形成され、他端に2つの突部56
a,56aをそれぞれ挿入可能な2つの凹部56b,5
6bが形成される。このように構成されたロータマグネ
ット56では、ロータマグネット56をリング状に丸め
るときに、その両端の突部56a,56a及び凹部56
b,56bを互いに嵌合できるので、ロータマグネット
56の両端を隙間なく突合わせることができる。
図6において図4と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット56の一端に2つの突
部56a,56aが形成され、他端に2つの突部56
a,56aをそれぞれ挿入可能な2つの凹部56b,5
6bが形成される。このように構成されたロータマグネ
ット56では、ロータマグネット56をリング状に丸め
るときに、その両端の突部56a,56a及び凹部56
b,56bを互いに嵌合できるので、ロータマグネット
56の両端を隙間なく突合わせることができる。
【0032】図7は本発明の第4の実施の形態を示す。
図7において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット66がカバー体及び磁
石サポート部を有せず、かつ可撓性及びばね性を有する
磁石保持部28と磁石本体27とがロータ14の円筒状
部14a内周面に添着されることを除いて、上記第1の
実施の形態のロータマグネットと同一に構成される。但
し、本実施の形態のロータマグネット66は磁石本体2
8が空気に曝されても錆が発生しない又は発生し難い場
合に用いられる。
図7において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット66がカバー体及び磁
石サポート部を有せず、かつ可撓性及びばね性を有する
磁石保持部28と磁石本体27とがロータ14の円筒状
部14a内周面に添着されることを除いて、上記第1の
実施の形態のロータマグネットと同一に構成される。但
し、本実施の形態のロータマグネット66は磁石本体2
8が空気に曝されても錆が発生しない又は発生し難い場
合に用いられる。
【0033】このように構成されたロータマグネット6
6の製造方法を図8に基づいて説明する。図8において
図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施の形
態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹部4
1aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上面を
第1型41の上面に一致させる(図8(a))。この状
態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向に所
定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り同士の
混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるように着
磁する。次いで所定の温度で熱処理して混練物40を硬
化させて磁石本体27を成形した後、第1型41の上面
と同一形状に形成されかつ一方の面にアクリルゴム系等
の接着剤が塗布された帯板状の位置決め部材67を第1
型41の上面に重ねる。この状態で第1型41及び位置
決め部材67間に所定の熱及び圧力をかけて位置決め部
材67に複数の磁石本体27を仮接着する(図8
(b))。上記位置決め部材67はポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等により形成される。
6の製造方法を図8に基づいて説明する。図8において
図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施の形
態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹部4
1aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上面を
第1型41の上面に一致させる(図8(a))。この状
態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方向に所
定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り同士の
混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるように着
磁する。次いで所定の温度で熱処理して混練物40を硬
化させて磁石本体27を成形した後、第1型41の上面
と同一形状に形成されかつ一方の面にアクリルゴム系等
の接着剤が塗布された帯板状の位置決め部材67を第1
型41の上面に重ねる。この状態で第1型41及び位置
決め部材67間に所定の熱及び圧力をかけて位置決め部
材67に複数の磁石本体27を仮接着する(図8
(b))。上記位置決め部材67はポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等により形成される。
【0034】次に複数の磁石本体27が接着された位置
決め部材67を第1型41から取出して、第2型42の
長尺の第2凹部42aに位置決め部材67が下側となる
ように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の第2
レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込んで
(図8(c))、第2型42の上面をへら等でスキージ
ングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石保持
部28を成形する。更に上記位置決め部材67に接着さ
れた磁石本体27及び磁石保持部28を第2型42の第
2凹部42aから取出した後に(図8(d))、位置決
め部材67を剥離して除去すると、1層構造の帯状部材
64が得られる(図8(e))。この帯状部材64を所
定の長さに切断してリング状に丸めると、ロータマグネ
ット66が得られる(図7)。このように製造されたロ
ータマグネット66のロータ14への組付手順は第1の
実施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省略す
る。
決め部材67を第1型41から取出して、第2型42の
長尺の第2凹部42aに位置決め部材67が下側となる
ように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の第2
レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込んで
(図8(c))、第2型42の上面をへら等でスキージ
ングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石保持
部28を成形する。更に上記位置決め部材67に接着さ
れた磁石本体27及び磁石保持部28を第2型42の第
2凹部42aから取出した後に(図8(d))、位置決
め部材67を剥離して除去すると、1層構造の帯状部材
64が得られる(図8(e))。この帯状部材64を所
定の長さに切断してリング状に丸めると、ロータマグネ
ット66が得られる(図7)。このように製造されたロ
ータマグネット66のロータ14への組付手順は第1の
実施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省略す
る。
【0035】図9は本発明の第5の実施の形態を示す。
図9において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット76がカバー体を有し
ないことを除いて、上記第1の実施の形態のロータマグ
ネットと同一に構成される。但し、本実施の形態のロー
タマグネット76は磁石本体27が空気に曝されても錆
が発生しない又は発生し難い場合に用いられる。
図9において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ロータマグネット76がカバー体を有し
ないことを除いて、上記第1の実施の形態のロータマグ
ネットと同一に構成される。但し、本実施の形態のロー
タマグネット76は磁石本体27が空気に曝されても錆
が発生しない又は発生し難い場合に用いられる。
【0036】このように構成されたロータマグネット7
6の製造方法を図10に基づいて説明する。図10にお
いて図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施
の形態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹
部41aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上
面を第1型41の上面に一致させる(図10(a))。
この状態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方
向に所定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り
同士の混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるよ
うに着磁する。このとき隣り同士の混練物40中の磁性
粉の磁極が反対向きになるように着磁する。次いで所定
の温度で熱処理して混練物40を硬化させて磁石本体2
7を成形した後、第1の実施の形態と同様に帯板状の磁
石サポート部26を第1型41の上面に重ねる。この状
態で第1型41及び磁石サポート部26間に所定の熱及
び圧力をかけて磁石サポート部26に複数の磁石本体2
7を熱圧着する(図10(b))。
6の製造方法を図10に基づいて説明する。図10にお
いて図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施
の形態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹
部41aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上
面を第1型41の上面に一致させる(図10(a))。
この状態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方
向に所定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り
同士の混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるよ
うに着磁する。このとき隣り同士の混練物40中の磁性
粉の磁極が反対向きになるように着磁する。次いで所定
の温度で熱処理して混練物40を硬化させて磁石本体2
7を成形した後、第1の実施の形態と同様に帯板状の磁
石サポート部26を第1型41の上面に重ねる。この状
態で第1型41及び磁石サポート部26間に所定の熱及
び圧力をかけて磁石サポート部26に複数の磁石本体2
7を熱圧着する(図10(b))。
【0037】次に複数の磁石本体27が接着された磁石
サポート部26を第1型41から取出して、第2型42
の長尺の第2凹部42aに磁石サポート部26が下側と
なるように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の
第2レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込
んで(図10(c))、第2型42の上面をへら等でス
キージングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁
石保持部28を成形する。更に上記磁石サポート部26
に接着された磁石本体27及び磁石保持部28を第2型
42の第2凹部42aから取出すと2層構造の帯状部材
74が得られる(図8(d))。この帯状部材74を所
定の長さに切断してリング状に丸めると、ロータマグネ
ット76が得られる(図9)。
サポート部26を第1型41から取出して、第2型42
の長尺の第2凹部42aに磁石サポート部26が下側と
なるように収容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の
第2レジンペースト43を複数の磁石本体27間に流込
んで(図10(c))、第2型42の上面をへら等でス
キージングした後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁
石保持部28を成形する。更に上記磁石サポート部26
に接着された磁石本体27及び磁石保持部28を第2型
42の第2凹部42aから取出すと2層構造の帯状部材
74が得られる(図8(d))。この帯状部材74を所
定の長さに切断してリング状に丸めると、ロータマグネ
ット76が得られる(図9)。
【0038】このように製造されたロータマグネット7
6では、カバー体のない分だけ第1の実施の形態のロー
タマグネットより製造工数を削減できる。また上記ロー
タマグネット76のロータ14への組付手順は第1の実
施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省略す
る。
6では、カバー体のない分だけ第1の実施の形態のロー
タマグネットより製造工数を削減できる。また上記ロー
タマグネット76のロータ14への組付手順は第1の実
施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省略す
る。
【0039】図11は本発明の第6の実施の形態を示
す。図11において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、ロータマグネット86が磁石サポ
ート部を有せず、かつ可撓性及びばね性を有する磁石保
持部28と磁石本体27とがロータ14の円筒状部14
a内周面に添着されることを除いて、上記第1の実施の
形態のロータマグネットと同一に構成される。
す。図11において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、ロータマグネット86が磁石サポ
ート部を有せず、かつ可撓性及びばね性を有する磁石保
持部28と磁石本体27とがロータ14の円筒状部14
a内周面に添着されることを除いて、上記第1の実施の
形態のロータマグネットと同一に構成される。
【0040】このように構成されたロータマグネット8
6の製造方法を図12に基づいて説明する。図12にお
いて図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施
の形態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹
部41aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上
面を第1型41の上面に一致させる(図12(a))。
この状態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方
向に所定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り
同士の混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるよ
うに着磁する。このとき隣り同士の混練物40中の磁性
粉の磁極が反対向きになるように着磁する。次いで所定
の温度で熱処理して混練物40を硬化させて磁石本体2
7を成形した後、塩ビ処理されたPETフィルム等の樹
脂により第1型41の上面と同一形状に形成されかつ一
方の面に塩化ビニル系等の接着剤が塗布された帯状のカ
バー体29を第1型41の上面に重ねる。この状態で第
1型41及びカバー体29間に所定の熱及び圧力をかけ
てカバー体29に複数の磁石本体27を熱圧着する(図
12(b))。
6の製造方法を図12に基づいて説明する。図12にお
いて図3と同一符号は同一部品を示す。先ず第1の実施
の形態と同様に混練物40を第1型41の複数の第1凹
部41aに流込み、第1凹部41a内の混練物40の上
面を第1型41の上面に一致させる(図12(a))。
この状態で各第1凹部41a内の混練物40毎に上下方
向に所定の強さの磁界をかけて着磁する。このとき隣り
同士の混練物40中の磁性粉の磁極が反対向きになるよ
うに着磁する。このとき隣り同士の混練物40中の磁性
粉の磁極が反対向きになるように着磁する。次いで所定
の温度で熱処理して混練物40を硬化させて磁石本体2
7を成形した後、塩ビ処理されたPETフィルム等の樹
脂により第1型41の上面と同一形状に形成されかつ一
方の面に塩化ビニル系等の接着剤が塗布された帯状のカ
バー体29を第1型41の上面に重ねる。この状態で第
1型41及びカバー体29間に所定の熱及び圧力をかけ
てカバー体29に複数の磁石本体27を熱圧着する(図
12(b))。
【0041】次に複数の磁石本体27が接着されたカバ
ー体29を第1型41から取出して、第2型42の長尺
の第2凹部42aにカバー体29が下側となるように収
容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の第2レジンペ
ースト43を複数の磁石本体27間に流込んで(図12
(c))、第2型42の上面をへら等でスキージングし
た後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石保持部28
を成形する。更に上記カバー体29に接着された磁石本
体27及び磁石保持部28を第2型42の第2凹部42
aから取出すと2層構造の帯状部材84が得られる(図
12(d))。この帯状部材84を所定の長さに切断し
てリング状に丸めると、ロータマグネット86が得られ
る(図11)。
ー体29を第1型41から取出して、第2型42の長尺
の第2凹部42aにカバー体29が下側となるように収
容する。この状態で塩化ビニル等の樹脂の第2レジンペ
ースト43を複数の磁石本体27間に流込んで(図12
(c))、第2型42の上面をへら等でスキージングし
た後、所定の温度で熱処理して硬化させ磁石保持部28
を成形する。更に上記カバー体29に接着された磁石本
体27及び磁石保持部28を第2型42の第2凹部42
aから取出すと2層構造の帯状部材84が得られる(図
12(d))。この帯状部材84を所定の長さに切断し
てリング状に丸めると、ロータマグネット86が得られ
る(図11)。
【0042】このように製造されたロータマグネット8
6では、磁石サポート部のない分だけ第1の実施の形態
のロータマグネットより製造工数を削減できる。また上
記ロータマグネット86のロータ14への組付手順は第
1の実施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省
略する。更にこのロータマグネット86を組込んだ小型
モータ10では、磁石本体27の一方の面が円筒状部1
4a内周面に密着し、磁石本体27の周面及び他方の面
が磁石保持部28及びカバー体29により被覆されてい
るため、磁石本体27が空気とほぼ遮断され、磁石本体
27に錆が発生しない。
6では、磁石サポート部のない分だけ第1の実施の形態
のロータマグネットより製造工数を削減できる。また上
記ロータマグネット86のロータ14への組付手順は第
1の実施の形態と略同一であるので、繰返しの説明を省
略する。更にこのロータマグネット86を組込んだ小型
モータ10では、磁石本体27の一方の面が円筒状部1
4a内周面に密着し、磁石本体27の周面及び他方の面
が磁石保持部28及びカバー体29により被覆されてい
るため、磁石本体27が空気とほぼ遮断され、磁石本体
27に錆が発生しない。
【0043】図13は本発明の第7の実施の形態を示
す。図13において図2と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、小型モータ90が外転形のブラシ
付きDCモータであり、ステータフレーム11に巻付け
られたステータマグネット96と、ステータマグネット
96の中心線に一致するようにステータフレーム11に
回転可能に保持されたシャフト13と、ステータマグネ
ット96を覆う円筒状部14aを有するロータ14と、
ロータ14の円筒状部14a内周面にステータマグネッ
ト96の外周面に対向しかつステータマグネット96の
外周面から所定のギャップをあけて取付けられたロータ
コア92とを備える。
す。図13において図2と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、小型モータ90が外転形のブラシ
付きDCモータであり、ステータフレーム11に巻付け
られたステータマグネット96と、ステータマグネット
96の中心線に一致するようにステータフレーム11に
回転可能に保持されたシャフト13と、ステータマグネ
ット96を覆う円筒状部14aを有するロータ14と、
ロータ14の円筒状部14a内周面にステータマグネッ
ト96の外周面に対向しかつステータマグネット96の
外周面から所定のギャップをあけて取付けられたロータ
コア92とを備える。
【0044】ステータマグネット96は第1の実施の形
態の帯状部材を所定の長さに切断することにより形成さ
れ、第1の実施の形態のロータマグネットと同様に磁石
サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28とカバ
ー体29とを有する。ロータ14はシャフト13に固着
され、ロータコア92にはアマチュアコイル92aが巻
回される。またロータ14の円筒状部14aの下端には
上記アマチュアコイル92aに電気的に接続された整流
子91が取付けられ、ステータフレーム11のベース部
11aの周縁近傍には一対のブラシホルダ93,93が
上記整流子91に向って挿着される。一対のブラシホル
ダ93,93には一対のブラシ94,94が摺動可能に
挿入され、これらのブラシ94,94はばね97,97
により整流子91に圧接される。
態の帯状部材を所定の長さに切断することにより形成さ
れ、第1の実施の形態のロータマグネットと同様に磁石
サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28とカバ
ー体29とを有する。ロータ14はシャフト13に固着
され、ロータコア92にはアマチュアコイル92aが巻
回される。またロータ14の円筒状部14aの下端には
上記アマチュアコイル92aに電気的に接続された整流
子91が取付けられ、ステータフレーム11のベース部
11aの周縁近傍には一対のブラシホルダ93,93が
上記整流子91に向って挿着される。一対のブラシホル
ダ93,93には一対のブラシ94,94が摺動可能に
挿入され、これらのブラシ94,94はばね97,97
により整流子91に圧接される。
【0045】このように構成されたステータマグネット
96の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネッ
トの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省略
する。また上記ステータマグネット96をステータフレ
ーム11に組付けるには、先ずステータフレーム11の
突出部11b外周面に接着剤(図示せず)を塗布し、ス
テータマグネット96をリング状に丸めて上記突出部1
1b外周面に巻付け、この突出部11bをジグ(図示せ
ず)に挿入する。これによりステータマグネット96が
突出部11b外周面に巻付けられた状態で一時的に固定
される。この状態で所定の温度で熱処理すると、ステー
タマグネット96が突出部11b外周面に接着剤により
固定される。このステータマグネット96の接着剤によ
る固定完了後、突出部11bをジグから引抜く。
96の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネッ
トの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省略
する。また上記ステータマグネット96をステータフレ
ーム11に組付けるには、先ずステータフレーム11の
突出部11b外周面に接着剤(図示せず)を塗布し、ス
テータマグネット96をリング状に丸めて上記突出部1
1b外周面に巻付け、この突出部11bをジグ(図示せ
ず)に挿入する。これによりステータマグネット96が
突出部11b外周面に巻付けられた状態で一時的に固定
される。この状態で所定の温度で熱処理すると、ステー
タマグネット96が突出部11b外周面に接着剤により
固定される。このステータマグネット96の接着剤によ
る固定完了後、突出部11bをジグから引抜く。
【0046】このようなステータマグネット96を用い
た小型モータ90では、第1の実施の形態のロータマグ
ネットを用いた小型モータと同様に、磁石本体27の磁
性粉が必要最少限の量で済み、かつ磁石サポート部26
は極めて薄いため、ステータマグネット16を軽量化で
きる。また比較的高価な磁石本体27の磁性粉の量が必
要最少限で済むので、ステータマグネット96を比較的
廉価で製作でき、モータ90の製造コストを低減でき
る。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁気的に分離さ
れているので、これらの磁石本体27の各磁束分布を確
実に制御できる。更にステータフレーム11の突出部1
1bの外径やステータマグネット96の長さに寸法誤差
があっても、ステータマグネット96の両端が傾斜して
切断されているので、ステータマグネット96の両端を
その傾斜面に沿って互いに僅かにずらせば、その誤差を
吸収できる。
た小型モータ90では、第1の実施の形態のロータマグ
ネットを用いた小型モータと同様に、磁石本体27の磁
性粉が必要最少限の量で済み、かつ磁石サポート部26
は極めて薄いため、ステータマグネット16を軽量化で
きる。また比較的高価な磁石本体27の磁性粉の量が必
要最少限で済むので、ステータマグネット96を比較的
廉価で製作でき、モータ90の製造コストを低減でき
る。また複数の磁石本体27がそれぞれ磁気的に分離さ
れているので、これらの磁石本体27の各磁束分布を確
実に制御できる。更にステータフレーム11の突出部1
1bの外径やステータマグネット96の長さに寸法誤差
があっても、ステータマグネット96の両端が傾斜して
切断されているので、ステータマグネット96の両端を
その傾斜面に沿って互いに僅かにずらせば、その誤差を
吸収できる。
【0047】図14は本発明の第8の実施の形態を示
す。この実施の形態では、両端が閉止された筒状のステ
ータフレーム101と、このステータフレーム101に
挿通されかつ回転可能に保持されたシャフト103と、
このシャフト103にステータフレーム101内に位置
するように巻付けられたロータマグネット106と、ス
テータフレーム101にロータマグネット106の外周
面に対向しかつロータマグネット106の外周面から所
定のギャップをあけて嵌着されたステータコア102と
を備える。シャフト103は軸受103a,103bを
介してステータフレーム101に回転可能に保持され
る。またシャフト103にはロータヨーク104が嵌着
され、このロータヨーク104にロータマグネット10
6が巻付けられる。ロータマグネット106は第1の実
施の形態の帯状部材を所定の長さに切断することにより
形成され、第1の実施の形態のロータマグネットと同様
に磁石サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28
とカバー体29とを有する。またステータコア102に
はアマチュアコイル102aが巻回される。図14の符
号107はロータヨーク104の回転位置を検出するロ
ータ位置センサであり、符号108は軸受103bがシ
ャフト103の長手方向に移動するのを阻止する軸受抑
え板である。
す。この実施の形態では、両端が閉止された筒状のステ
ータフレーム101と、このステータフレーム101に
挿通されかつ回転可能に保持されたシャフト103と、
このシャフト103にステータフレーム101内に位置
するように巻付けられたロータマグネット106と、ス
テータフレーム101にロータマグネット106の外周
面に対向しかつロータマグネット106の外周面から所
定のギャップをあけて嵌着されたステータコア102と
を備える。シャフト103は軸受103a,103bを
介してステータフレーム101に回転可能に保持され
る。またシャフト103にはロータヨーク104が嵌着
され、このロータヨーク104にロータマグネット10
6が巻付けられる。ロータマグネット106は第1の実
施の形態の帯状部材を所定の長さに切断することにより
形成され、第1の実施の形態のロータマグネットと同様
に磁石サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28
とカバー体29とを有する。またステータコア102に
はアマチュアコイル102aが巻回される。図14の符
号107はロータヨーク104の回転位置を検出するロ
ータ位置センサであり、符号108は軸受103bがシ
ャフト103の長手方向に移動するのを阻止する軸受抑
え板である。
【0048】このように構成されたロータマグネット1
06の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネッ
トの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省略
する。また上記ロータマグネット106のシャフト10
3への組付手順は第7の実施の形態のステータマグネッ
トのステータフレームへの組付手順と略同様であるの
で、繰返しの説明を省略する。
06の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネッ
トの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省略
する。また上記ロータマグネット106のシャフト10
3への組付手順は第7の実施の形態のステータマグネッ
トのステータフレームへの組付手順と略同様であるの
で、繰返しの説明を省略する。
【0049】図15は本発明の第9の実施の形態を示
す。図15において図14と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、小型モータ110が内転形の
ブラシ付きDCモータであり、両端が閉止された筒状の
ステータフレーム111と、このステータフレーム11
1に挿通されかつ回転可能に保持されたシャフト113
と、このシャフト113にステータフレーム111内に
位置するように嵌着されたロータコア112と、ステー
タフレーム111に挿着されたステータマグネット11
6とを備える。ロータコア112にはアマチュアコイル
112aが巻回され、ステータマグネット116はロー
タコア112の外周面に対向しかつロータコア112の
外周面から所定のギャップをあけてステータフレーム1
11に挿着される。
す。図15において図14と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、小型モータ110が内転形の
ブラシ付きDCモータであり、両端が閉止された筒状の
ステータフレーム111と、このステータフレーム11
1に挿通されかつ回転可能に保持されたシャフト113
と、このシャフト113にステータフレーム111内に
位置するように嵌着されたロータコア112と、ステー
タフレーム111に挿着されたステータマグネット11
6とを備える。ロータコア112にはアマチュアコイル
112aが巻回され、ステータマグネット116はロー
タコア112の外周面に対向しかつロータコア112の
外周面から所定のギャップをあけてステータフレーム1
11に挿着される。
【0050】またステータマグネット116は第1の実
施の形態の帯状部材を所定の長さに切断することにより
形成され、第1の実施の形態のロータマグネットと同様
に磁石サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28
とカバー体29とを有する。またシャフト113にはア
マチュアコイル112aに電気的に接続された整流子1
17が嵌着され、ステータフレーム111の外周面には
一対のブラシホルダ118,118が上記整流子117
に向って挿着される。一対のブラシホルダ118,11
8には一対のブラシ119,119が摺動可能に挿入さ
れ、これらのブラシ119,119はばね120,12
0により整流子117に圧接される。
施の形態の帯状部材を所定の長さに切断することにより
形成され、第1の実施の形態のロータマグネットと同様
に磁石サポート部26と磁石本体27と磁石保持部28
とカバー体29とを有する。またシャフト113にはア
マチュアコイル112aに電気的に接続された整流子1
17が嵌着され、ステータフレーム111の外周面には
一対のブラシホルダ118,118が上記整流子117
に向って挿着される。一対のブラシホルダ118,11
8には一対のブラシ119,119が摺動可能に挿入さ
れ、これらのブラシ119,119はばね120,12
0により整流子117に圧接される。
【0051】このように構成されたステータマグネット
116の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネ
ットの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省
略する。また上記ステータマグネット116のステータ
フレーム111への組付手順は第1の実施の形態のロー
タマグネットのロータへの組付手順と略同一であるの
で、繰返しの説明を省略する。なお、上記第7〜第9の
実施の形態のロータマグネット又はステータマグネット
として、磁石サポート部及びカバー体を有しない第4の
実施の形態のロータマグネットを用いてもよく、カバー
体を有しない第5の実施の形態のロータマグネットを用
いてもよく、更に磁石サポート部を有しない第6の実施
の形態のロータマグネットを用いてもよい。
116の製造方法は、第1の実施の形態のロータマグネ
ットの製造方法と略同一であるので、繰返しの説明を省
略する。また上記ステータマグネット116のステータ
フレーム111への組付手順は第1の実施の形態のロー
タマグネットのロータへの組付手順と略同一であるの
で、繰返しの説明を省略する。なお、上記第7〜第9の
実施の形態のロータマグネット又はステータマグネット
として、磁石サポート部及びカバー体を有しない第4の
実施の形態のロータマグネットを用いてもよく、カバー
体を有しない第5の実施の形態のロータマグネットを用
いてもよく、更に磁石サポート部を有しない第6の実施
の形態のロータマグネットを用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば、
可
撓性及びばね性を有する板状の磁石サポート部を強磁性
材料により形成し、この磁石サポート部上に所定の間隔
をあけて並んだ状態で接着された複数の磁石本体を所定
の方向にそれぞれ着磁し、更に可撓性及びばね性を有す
る磁石保持部を複数の磁石本体間に充填したので、各磁
石本体から出た磁束が透磁率の大きい磁石サポート部を
通って隣の磁石本体に達するため、各磁石本体間の磁束
密度が大きくなり、各磁石本体の磁気特性を向上でき
る。またマグネットの組付部分が円筒状内周面であれ
ば、このマグネットをリング状に丸めて挿入すると、マ
グネットは磁石サポート部及び磁石保持部のばね性によ
り円筒状内周面に密着する。
撓性及びばね性を有する板状の磁石サポート部を強磁性
材料により形成し、この磁石サポート部上に所定の間隔
をあけて並んだ状態で接着された複数の磁石本体を所定
の方向にそれぞれ着磁し、更に可撓性及びばね性を有す
る磁石保持部を複数の磁石本体間に充填したので、各磁
石本体から出た磁束が透磁率の大きい磁石サポート部を
通って隣の磁石本体に達するため、各磁石本体間の磁束
密度が大きくなり、各磁石本体の磁気特性を向上でき
る。またマグネットの組付部分が円筒状内周面であれ
ば、このマグネットをリング状に丸めて挿入すると、マ
グネットは磁石サポート部及び磁石保持部のばね性によ
り円筒状内周面に密着する。
【0053】また樹脂により形成されたカバー体を磁石
本体及び磁石保持部の上面に接着すれば、磁石本体の全
面が磁石サポート部、磁石保持部及びカバー体により被
覆されているため、磁石本体が空気と遮断される。この
結果、磁石本体に錆が発生するのを防止できる。
本体及び磁石保持部の上面に接着すれば、磁石本体の全
面が磁石サポート部、磁石保持部及びカバー体により被
覆されているため、磁石本体が空気と遮断される。この
結果、磁石本体に錆が発生するのを防止できる。
【0054】一方、磁性粉と第1レジンペーストとを混
練した混練物を第1型の複数の第1凹部に流込み、これ
らの第1凹部内の混練物毎に磁界をかけて着磁して硬化
させることにより複数の磁石本体を成形し、樹脂により
形成された単一の位置決め部材を複数の第1凹部内の複
数の磁石本体すべての上面に仮接着し、複数の磁石本体
を位置決め部材とともに第1型から取出し第2型の第2
凹部に位置決め部材が下側となるように収容し、第2レ
ジンペーストを第2凹部内のうち複数の磁石本体間に流
込んで硬化させることにより磁石保持部を成形し、更に
位置決め部材を複数の磁石本体及び磁石保持部から剥離
して除去すれば、磁石本体及び磁石保持部からなるマグ
ネットが得られる。
練した混練物を第1型の複数の第1凹部に流込み、これ
らの第1凹部内の混練物毎に磁界をかけて着磁して硬化
させることにより複数の磁石本体を成形し、樹脂により
形成された単一の位置決め部材を複数の第1凹部内の複
数の磁石本体すべての上面に仮接着し、複数の磁石本体
を位置決め部材とともに第1型から取出し第2型の第2
凹部に位置決め部材が下側となるように収容し、第2レ
ジンペーストを第2凹部内のうち複数の磁石本体間に流
込んで硬化させることにより磁石保持部を成形し、更に
位置決め部材を複数の磁石本体及び磁石保持部から剥離
して除去すれば、磁石本体及び磁石保持部からなるマグ
ネットが得られる。
【0055】また上記と同様に複数の磁石本体を成形
し、位置決め部材に替えて磁石サポート部を複数の第1
凹部内の複数の磁石本体すべての上面に接着し、複数の
磁石本体を磁石サポート部とともに第1型から取出し第
2型の第2凹部に磁石サポート部が下側となるように収
容し、更に上記と同様に磁石保持部を成形すれば、磁石
本体、磁石サポート部及び磁石保持部からなるマグネッ
トが得られる。また第2レジンペーストを熱処理して硬
化させ磁石保持部を成形した後に、磁石保持部及び磁石
本体の上面に樹脂により形成されたカバー体を接着すれ
ば、磁石本体、磁石サポート部、磁石保持部及びカバー
部からなるマグネットが得られる。更に上記と同様に複
数の磁石本体を成形し、位置決め部材に替えてカバー体
を複数の第1凹部内の複数の磁石本体すべての上面に接
着し、複数の磁石本体をカバー体とともに第1型から取
出し第2型の第2凹部にカバー体が下側となるように収
容し、更に上記と同様に磁石保持部を成形すれば、カバ
ー部、磁石本体及び磁石保持部からなるマグネットが得
られる。
し、位置決め部材に替えて磁石サポート部を複数の第1
凹部内の複数の磁石本体すべての上面に接着し、複数の
磁石本体を磁石サポート部とともに第1型から取出し第
2型の第2凹部に磁石サポート部が下側となるように収
容し、更に上記と同様に磁石保持部を成形すれば、磁石
本体、磁石サポート部及び磁石保持部からなるマグネッ
トが得られる。また第2レジンペーストを熱処理して硬
化させ磁石保持部を成形した後に、磁石保持部及び磁石
本体の上面に樹脂により形成されたカバー体を接着すれ
ば、磁石本体、磁石サポート部、磁石保持部及びカバー
部からなるマグネットが得られる。更に上記と同様に複
数の磁石本体を成形し、位置決め部材に替えてカバー体
を複数の第1凹部内の複数の磁石本体すべての上面に接
着し、複数の磁石本体をカバー体とともに第1型から取
出し第2型の第2凹部にカバー体が下側となるように収
容し、更に上記と同様に磁石保持部を成形すれば、カバ
ー部、磁石本体及び磁石保持部からなるマグネットが得
られる。
【0056】特に、上記のように構成又は製造されたマ
グネットを外転形又は内転形の小型モータのロータマグ
ネット又はステータマグネットとして用いれば、比較的
高価な磁石本体の磁性粉が必要最少限の量で済むので、
ロータマグネット又はステータマグネットの軽量化によ
りロータ又はステータフレームを軽くでき、かつロータ
マグネット又はステータマグネットを比較的廉価で製作
できる。また複数の磁石本体がそれぞれ磁気的に分離さ
れているので、これらの磁石本体の各磁束分布を確実に
制御できる。また磁石本体の全面を磁石サポート部、磁
石保持部及びカバー体により被覆すれば、磁石本体が空
気と遮断されるので、磁石本体に錆が発生するのを防止
できる。更に各磁石本体から出た磁束が透磁率の大きい
磁石サポート部を通って隣の磁石本体に達するため、各
磁石本体間の磁束密度が大きくなり、各磁石本体の磁気
特性を向上できる。
グネットを外転形又は内転形の小型モータのロータマグ
ネット又はステータマグネットとして用いれば、比較的
高価な磁石本体の磁性粉が必要最少限の量で済むので、
ロータマグネット又はステータマグネットの軽量化によ
りロータ又はステータフレームを軽くでき、かつロータ
マグネット又はステータマグネットを比較的廉価で製作
できる。また複数の磁石本体がそれぞれ磁気的に分離さ
れているので、これらの磁石本体の各磁束分布を確実に
制御できる。また磁石本体の全面を磁石サポート部、磁
石保持部及びカバー体により被覆すれば、磁石本体が空
気と遮断されるので、磁石本体に錆が発生するのを防止
できる。更に各磁石本体から出た磁束が透磁率の大きい
磁石サポート部を通って隣の磁石本体に達するため、各
磁石本体間の磁束密度が大きくなり、各磁石本体の磁気
特性を向上できる。
【図1】本発明の第1実施形態の小型モータを示す図2
のA−A線断面図。
のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】その小型モータのロータマグネットとなるマグ
ネットの製造方法を示す工程図。
ネットの製造方法を示す工程図。
【図4】(a)は帯状部材を所定の長さに切断して丸め
る前の状態を示すロータマグネットの正面図。(b)は
その切断した帯状部材を所定の曲率半径でリング状に丸
めた状態を示すロータマグネットの斜視図。
る前の状態を示すロータマグネットの正面図。(b)は
その切断した帯状部材を所定の曲率半径でリング状に丸
めた状態を示すロータマグネットの斜視図。
【図5】本発明の第2実施形態を示す図4(a)に対応
するロータマグネットの正面図。
するロータマグネットの正面図。
【図6】本発明の第3実施形態を示す図4(a)に対応
するロータマグネットの正面図。
するロータマグネットの正面図。
【図7】本発明第4実施形態を示す図1に対応する断面
図。
図。
【図8】その小型モータのロータマグネットとなるマグ
ネットの製造方法を示す工程図。
ネットの製造方法を示す工程図。
【図9】本発明の第5実施形態を示す図1に対応する断
面図。
面図。
【図10】その小型モータのロータマグネットとなるマ
グネットの製造方法を示す工程図。
グネットの製造方法を示す工程図。
【図11】本発明の第6実施形態を示す図1に対応する
断面図。
断面図。
【図12】その小型モータのロータマグネットとなるマ
グネットの製造方法を示す工程図。
グネットの製造方法を示す工程図。
【図13】本発明の第7実施形態を示す図2に対応する
断面図。
断面図。
【図14】本発明の第8実施形態を示す図2に対応する
断面図。
断面図。
【図15】本発明の第9実施形態を示す図2に対応する
断面図。
断面図。
【図16】従来例を示す図2に対応する断面図。
10,90,100,110 小型モータ
16,46,56,66,76,86,106 ロータ
マグネット(マグネット) 26 磁石サポート部 27 磁石本体 28 磁石保持部 29 カバー体 40 混練物 41 第1型 41a 第1凹部 42 第2型 42a 第2凹部 43 第2レジンペースト 67 位置決め部材 96,116 ステータマグネット(マグネット)
マグネット(マグネット) 26 磁石サポート部 27 磁石本体 28 磁石保持部 29 カバー体 40 混練物 41 第1型 41a 第1凹部 42 第2型 42a 第2凹部 43 第2レジンペースト 67 位置決め部材 96,116 ステータマグネット(マグネット)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H02K 21/22 H02K 21/22 M
(72)発明者 弦巻 透
新潟県新潟市小金町3番地7 三菱マテ
リアル株式会社新潟製作所内
(56)参考文献 特開 平8−186959(JP,A)
特開 平6−13223(JP,A)
特開 平9−132290(JP,A)
特開 平10−42525(JP,A)
実開 昭61−103150(JP,U)
実開 平6−2615(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01F 7/02
H02K 1/27
H02K 15/03
H02K 21/22
Claims (10)
- 【請求項1】 強磁性材料により形成され可撓性及びば
ね性を有する板状の磁石サポート部(26)と、 前記磁石サポート部(26)上に所定の間隔をあけて並んだ
状態で接着され所定の方向にそれぞれ着磁された複数の
磁石本体(27)と、 可撓性及びばね性を有し前記複数の磁石本体(27)間に充
填された磁石保持部(28)とを備えたマグネット。 - 【請求項2】 樹脂により形成され磁石本体(27)及び磁
石保持部(28)の上面に接着されたカバー体(29)を備えた
請求項1記載のマグネット。 - 【請求項3】 磁性粉と第1レジンペーストとを所定の
重量比で混練する工程と、 前記混練物(40)を所定の間隔をあけて複数の第1凹部(4
1a)が一列に形成された第1型(41)に流込む工程と、 前記複数の第1凹部(41a)内の混練物(40)毎に上下方向
に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、 前記着磁した複数の混練物(40)を熱処理して硬化させる
ことにより複数の磁石本体(27)を成形する工程と、 樹脂により形成された単一の位置決め部材(67)を前記複
数の第1凹部(41a)内の複数の磁石本体(27)すべての上
面に仮接着する工程と、 前記複数の磁石本体(27)を前記位置決め部材(67)ととも
に前記第1型(41)から取出し第2型(42)の第2凹部(42
a)に前記位置決め部材(67)が下側となるように収容する
工程と、 第2レジンペースト(43)を前記第2凹部(42a)内のうち
前記複数の磁石本体(27)間に流込む工程と、 前記第2レジンペースト(43)を熱処理して硬化させるこ
とにより磁石保持部(28)を成形する工程と、 前記位置決め部材(67)を前記複数の磁石本体(27)及び前
記磁石保持部(28)から剥離して除去する工程とを含むマ
グネットの製造方法。 - 【請求項4】 磁性粉と第1レジンペーストとを所定の
重量比で混練する工程と、 前記混練物(40)を所定の間隔をあけて複数の第1凹部(4
1a)が一列に形成された第1型(41)に流込む工程と、 前記各第1凹部(41a)内の混練物(40)毎に上下方向に所
定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、 前記着磁した複数の混練物(40)を熱処理して硬化させる
ことにより複数の磁石本体(27)を成形する工程と、 強磁性材料により形成された単一の磁石サポート部(26)
を前記複数の第1凹部(41a)内の複数の磁石本体(27)す
べての上面に接着する工程と、 前記複数の磁石本体(27)を前記磁石サポート部(26)とと
もに前記第1型(41)から取出し第2型(42)の第2凹部(4
2a)に前記磁石サポート部(26)が下側となるように収容
する工程と、 第2レジンペースト(43)を前記第2凹部(42a)内のうち
前記複数の磁石本体(27)間に流込む工程と、 前記第2レジンペースト(43)を熱処理して硬化させるこ
とにより磁石保持部(28)を成形する工程とを含むマグネ
ットの製造方法。 - 【請求項5】 第2レジンペースト(43)を熱処理して硬
化させ磁石保持部(28)を成形した後に、前記磁石保持部
(28)及び磁石本体(27)の上面に樹脂により形成されたカ
バー体(29)を接着した請求項4記載のマグネットの製造
方法。 - 【請求項6】 磁性粉と第1レジンペーストとを所定の
重量比で混練する工程と、 前記混練物(40)を所定の間隔をあけて複数の第1凹部(4
1a)が一列に形成された第1型(41)に流込む工程と、 前記複数の第1凹部(41a)内の混練物(40)毎に上下方向
に所定の強さの磁界をかけて着磁する工程と、 前記着磁した複数の混練物(40)を熱処理して硬化させる
ことにより複数の磁石本体(27)を成形する工程と、 樹脂により形成された単一のカバー体(29)を前記複数の
第1凹部(41a)内の複数の磁石本体(27)すべての上面に
接着する工程と、 前記複数の磁石本体(27)を前記カバー体(29)とともに前
記第1型(41)から取出し第2型(42)の第2凹部(42a)に
前記カバー体(29)が下側となるように収容する工程と、 第2レジンペースト(43)を前記第2凹部(42a)内のうち
前記複数の磁石本体(27)間に流込む工程と、 前記第2レジンペースト(43)を熱処理して硬化させるこ
とにより磁石保持部(28)を成形する工程とを含むマグネ
ットの製造方法。 - 【請求項7】 ロータマグネット(16,46,56,66,76,86)
又はステータマグネット(96)が請求項1又は2記載のマ
グネットである外転形の小型モータ。 - 【請求項8】 ロータマグネット(106)又はステータマ
グネット(116)が請求項1又は2記載のマグネットであ
る内転形の小型モータ。 - 【請求項9】 ロータマグネット(16,46,56,66,76,86)
又はステータマグネット(96)が請求項3ないし6いずれ
か1項に記載のマグネットである外転形の小型モータ。 - 【請求項10】 ロータマグネット(106)又はステータ
マグネット(116)が請求項3ないし6いずれか1項に記
載のマグネットである内転形の小型モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35657097A JP3409835B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-12-25 | マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-2824 | 1997-01-10 | ||
JP282497 | 1997-01-10 | ||
JP35657097A JP3409835B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-12-25 | マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10256031A JPH10256031A (ja) | 1998-09-25 |
JP3409835B2 true JP3409835B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=26336291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35657097A Expired - Fee Related JP3409835B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-12-25 | マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409835B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4089072B2 (ja) | 1998-10-23 | 2008-05-21 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込み形モータ |
DE69938287T2 (de) | 1999-01-08 | 2009-04-30 | Lg Electronics Inc. | Rotoranordnung für einen bürstenlosen Motor der Aussenläuferbauart |
JP2007028725A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 異方性ボンド磁石組立体及びその製造方法並びにこの磁石組立体を用いた永久磁石モータ |
JP5009219B2 (ja) * | 2008-04-10 | 2012-08-22 | 株式会社ミツバ | 電動モータ |
JP5573109B2 (ja) * | 2009-11-05 | 2014-08-20 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石式電動機の回転子 |
JP6629149B2 (ja) * | 2016-08-04 | 2020-01-15 | 大阪瓦斯株式会社 | ガスメーターの流量計測部 |
JP2019103322A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 日本電産株式会社 | アウターロータ型のモータ |
JP2019103321A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 日本電産株式会社 | インナーロータ型のモータ |
US20200136440A1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-04-30 | Hamilton Sundstrand Corporation | Stator core comprising cobalt carbide and method of making the same |
JP2021040413A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 株式会社マグネイチャー | ハルバッハ界磁装置 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35657097A patent/JP3409835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10256031A (ja) | 1998-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5398512B2 (ja) | アキシャルギャップ型永久磁石モータ、それに用いるロータ、及びそのロータの製造方法 | |
US8680736B2 (en) | Armature core, motor using same, and axial gap electrical rotating machine using same | |
WO2004001930A1 (ja) | 外転形永久磁石モータの回転子 | |
JP3864986B2 (ja) | 薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、ヨーク付き薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、および、ブラシレスモータ | |
TWI400858B (zh) | 電動機械之轉子-定子結構 | |
US6765319B1 (en) | Plastic molded magnet for a rotor | |
US5345669A (en) | Method of making a permanent magnet rotor | |
JP3409835B2 (ja) | マグネット及びその製造方法とそのマグネットを用いた小型モータ | |
US6518681B2 (en) | Motor utilizing basic factor and having generator function | |
JP2004153977A (ja) | モータ | |
WO2005104337A1 (ja) | 4磁極モータ用異方性ボンド磁石、それを用いたモータ及び4磁極モータ用異方性ボンド磁石の配向処理装置 | |
WO2003088451A1 (fr) | Rotor de moteur | |
JP3687804B2 (ja) | 回転機用磁石回転子 | |
WO2021200361A1 (ja) | 発電素子、これを用いた磁気センサ、エンコーダおよびモータ | |
JPH08256441A (ja) | 永久磁石式ロータ | |
JP2007214393A (ja) | リング状の極異方性プラスチック磁石及びモータ用ロータ | |
JP2009273240A (ja) | Ipmモータ用ロータとその製造方法 | |
WO2007010948A1 (ja) | ブラシレスモータおよびそのロータ | |
JPH1127913A (ja) | リラクタンス型回転電機 | |
JP4238588B2 (ja) | モーター、モーター用ロータ及び複合異方性磁石 | |
JP2004064887A (ja) | 永久磁石電動機 | |
JPH08126264A (ja) | 回転電機及びその製造方法 | |
CN114530960B (zh) | 马达 | |
JP7394428B1 (ja) | ブラシレスspmモータおよびその回転子の製造方法 | |
JPH09131006A (ja) | 回転電機子用磁石回転子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030219 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |