JP3408445B2 - ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ、ダイヤモンドカッタ調整装置、および、ダイヤモンドカッタの調整方法 - Google Patents

ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ、ダイヤモンドカッタ調整装置、および、ダイヤモンドカッタの調整方法

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JP3408445B2
JP3408445B2 JP1298999A JP1298999A JP3408445B2 JP 3408445 B2 JP3408445 B2 JP 3408445B2 JP 1298999 A JP1298999 A JP 1298999A JP 1298999 A JP1298999 A JP 1298999A JP 3408445 B2 JP3408445 B2 JP 3408445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウェハを
個々の半導体素子に分離するスクライブ法で用いるダイ
ヤモンドカッタ取り付けホルダ,ダイヤモンドカッタ調
整装置およびダイヤモンドカッタの調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイヤモンドカッタは、スクライ
ブ装置(図示せず)における取り外し不可能なダイヤモン
ドカッタ取り付けホルダに取り付けられている。図8
は、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ1に、ダイヤモ
ンドカッタ2が取り付けられた状態を示す図である。ま
た、図9は、ダイヤモンドカッタ2でスクライブ傷が入
れられたウェハ3を顕微鏡で見た模式図である。以下、
図8および図9に従って、従来のダイヤモンドカッタの
カッティングポイント位置合わせ方法について説明す
る。
【0003】すなわち、図8に示すように、上記スクラ
イブ装置の取り外し不可能なダイヤモンドカッタ取り付
けホルダ1に、ダイヤモンドカッタ2が取り付けられた
状態で、図9に示すように、鏡面ウェハ3にスクライブ
傷4を入れ、このスクライブ傷4の状態を顕微鏡で確認
する。そして、歪みのない奇麗なスクライブ傷4aが得
られるように、ダイヤモンドカッタ2の取り付け位置を
調整するのである。
【0004】ここで、図9において、スクライブ傷4a
は良好なスクライブ傷である。これに対して、スクライ
ブ傷4bは図中左側に歪み5bがあり、スクライブ傷4c
は右側に歪み5cがある。両歪み5b,5c共に、ダイヤモ
ンドカッタ2のカッティングポイントの位置ずれによっ
て発生している。このような歪み5b,5cを有するスク
ライブ傷4b,4cが入った場合には、オペレーターの経
験と勘とに基づいて、ダイヤモンドカッタ2の刃出し量
や取り付け角度やカッティングポイントの左右へのずれ
を調整するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カッテ
ィングポイントの位置がずれた状態のダイヤモンドカッ
タ2によってスクライブを行うと、歪み5b,5cのある
スクライブ傷4b,4cとなり、ウェハ3の表面のみにス
クライブ傷4が入ってしまう。そして、この状態で素子
分離を行っても、艮好な形状の半導体素子を得ることは
できないため、ダイヤモンドカッタ2のカッティングポ
イントの位置合わせを行うのである。
【0006】上記従来のカッティングポイントの位置合
わせにおいては、鏡面ウェハ3を用い、この鏡面ウェハ
3にスクライブ傷4を入れ、その後のスクライブ傷4の
状態を顕微鏡で確認する。こうして、カッティングポイ
ントの左右への振れおよび位置ずれを判断し、ダイヤモ
ンドカッタ2の取り付け位置の調整を繰り返し行うこと
で、ダイヤモンドカッタ2の位置合わせを行うのであ
る。
【0007】ところが、このような従来の位置合わせ方
法においては、ダイヤモンドカッタ2のカッティングポ
イントの位置ずれを、スクライブ装置から取り外し不可
能なダイヤモンドカッタ取り付けホルダ1にダイヤモン
ドカッタ2が取り付けられた状態で、間接的に鏡面ウェ
ハ3のスクライブ傷4を見て判断している。したがっ
て、正確なカッティングポイントの位置合わせができな
いばかりか、オペレータの熟練と勘が必要であり、非常
に時間を要する作業であるという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、カッティング
ポイントの位置合わせを極めて簡単に短時間に且つ正確
にでき、半導体素子への分割率を向上できるダイヤモン
ドカッタ取り付けホルダと、このダイヤモンドカッタ取
り付けホルダが装着されるダイヤモンドカッタ調整装置
と、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダおよびダイ
ヤモンドカッタ調整装置を用いたダイヤモンドカッタの
調整方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、スクライブ時に使用される
ダイヤモンドカッタを先端部に取り付け保持するダイヤ
モンドカッタ取り付けホルダであって、スクライブ装置
と、このスクライブ装置とは別体に構成されたダイヤモ
ンドカッタ調整装置との夫々に、着脱可能になっている
ことを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、ダイヤモンドカッタの
刃出し量,取り付け角度およびカッティングポイント位
置合わせ等の調整が、上記スクライブ装置から切り離し
て操作性よく短時間に行われる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明のダイヤモンドカッタ取り付けホルダにおい
て、上記ダイヤモンドカッタは、本ダイヤモンドカッタ
取り付けホルダに対する取り付け位置および角度が変更
可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、上記ダイヤモンドカッ
タは、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダに取り付
けられた状態で、操作性良く取り付け位置および角度を
変更することが可能になる。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項2
係る発明のダイヤモンドカッタ取り付けホルダにおい
て、上記スクライブ装置に取り付け装着される際に、上
記スクライブ装置の取り付け基準面と互いに当接する取
り付け基準面を備えていることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、本ダイヤモンドカッタ
取り付けホルダの上記スクライブ装置に対する装着が、
互いの取り付け基準面を当接して行われる。したがっ
て、上記スクライブ装置に対する本ダイヤモンドカッタ
取り付けホルダの取り付け状態を、常に同じ状態にする
ことが可能になる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明のダイヤモンドカッタ取り付けホルダが装着さ
れて,上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダの先端部
に取り付け保持されているダイヤモンドカッタを調整す
るダイヤモンドカッタ調整装置であって、記装着され
たダイヤモンドカッタ取り付けホルダに対する上記ダイ
ヤモンドカッタの刃出し量を設定する刃出し量設定手段
と、上記装着されたダイヤモンドカッタ取り付けホルダ
に対する上記ダイヤモンドカッタの取り付け角度を設定
する取付角度設定手段を備えたことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、上記スクライブ装置か
ら切り離された状態で、上記ダイヤモンドカッタの刃出
し量と取り付け角度とが設定される。こうして、上記刃
出し量および取り付け角度の設定が操作性よく短時間に
行われる。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項4
係る発明のダイヤモンドカッタ調整装置において、上記
ダイヤモンドカッタのカッティングポイントの拡大像を
得る顕微鏡を備えており、上記顕微鏡には,その視野内
における所定位置に見えるカッティングポイント位置合
わせ用マーカーが設けられていることを特徴としてい
る。
【0018】上記構成によれば、上記スクライブ装置か
ら切り離された状態で、顕微鏡視野内のマーカーとカッ
ティングポイントとの位置を合わせるだけの簡単な操作
でカッティングポイント位置合わせが行われる。こうし
て、上記カッティングポイント位置合わせが、カッティ
ングポイントを直接確認することによって、熟練と勘と
に因らずに、簡単に短時間に且つ正確に行われる。
【0019】また、請求項6に係る発明は、請求項4に
係る発明のダイヤモンドカッタ調整装置において、上記
ダイヤモンドカッタ取り付けホルダが装着された際に,
上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダの上記取り付け
基準面に当接する取り付け基準面を有しており、上記ダ
イヤモンドカッタ取り付けホルダは,上記両取り付け基
準面が互いに当接されて固定されることによって装着さ
れるようになっていることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、上記ダイヤモンドカッ
タ取り付けホルダのダイヤモンドカッタ調整装置およ
びスクライブ装置に対する装着が互いの取り付け基準面
を当接して行われる。したがって、ダイヤモンドカッ
タ調整装置に装着されて設定された上記ダイヤモンドカ
ッタのダイヤモンドカッタ取り付けホルダに対する刃出
し量,取り付け角度およびカッティングポイント位置合
わせ等の関係が、上記スクライブ装置に装着されても同
じに保たれる。こうして、上記ダイヤモンドカッタの調
整の容易性と調整の正確性とが両立される。
【0021】また、請求項7に係る発明は、請求項3に
係る発明のダイヤモンドカッタ取り付けホルダおよび請
求項5に係る発明のダイヤモンドカッタ調整装置を用い
たダイヤモンドカッタの調整方法であって、ダイヤモン
ドカッタが取り付けられた上記ダイヤモンドカッタ取り
付けホルダを上記ダイヤモンドカッタ調整装置に装着
し、上記ダイヤモンドカッタを軸の周りに回転させて,
上記ダイヤモンドカッタ調整装置の顕微鏡の視野内にお
けるカッティングポイント位置合わせ用マーカーと上記
ダイヤモンドカッタのカッティングポイントとの位置を
合わせることによって、上記ダイヤモンドカッタにおけ
るカッティングポイントの位置合わせを行うことを特徴
としている。
【0022】上記構成によれば、上記ダイヤモンドカッ
タ調整装置によって、上記スクライブ装置から切り離さ
れた状態で、顕微鏡視野内のマーカーとカッティングポ
イントとの位置を合わせるだけの簡単な操作でカッティ
ングポイント位置合わせが行われる。こうして、上記カ
ッティングポイント位置合わせが、カッティングポイン
トを直接確認することによって、熟練と勘とに因らず
に、簡単に短時間に且つ正確に行われる。
【0023】また、請求項8に係る発明は、請求項7に
係る発明のダイヤモンドカッタの調整方法において、上
記カッティングポイントの位置合わせは、上記ダイヤモ
ンドカッタに設けられた平坦部に回転力を加えて軸の周
りに回転させることによって行うことを特徴としてい
る。
【0024】上記構成によれば、ダイヤモンドカッタの
カッティングポイントの位置合わせが、上記ダイヤモン
ドカッタの上記平坦部に回転力を加えて軸の周りに回転
させることによって、作業性良く且つ正確に行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のダイ
ヤモンドカッタ取り付けホルダの側面図である。また、
図2は、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダに取り付け
られるダイヤモンドカッタを示す図である。以下、図1
および図2に従って、ダイヤモンドカッタ取り付けホル
ダと、このダイヤモンドカッタ取り付けホルダに基づく
カッティングポイントの位置合わせ方法に付いて説明す
る。
【0026】先ず、図2に従って、ダイヤモンドカッタ
11のカッティングポイント12の位置合わせ用の平坦
面13に付いて説明する。ダイヤモンドカッタ11のカ
ッティングポイント12が設けられた一端とは反対側の
他端に、カッティングポイント位置合わせ用の平坦面1
3が設けられている。このカッティングポイント位置合
わせ用の平坦面13は、軸に平行で且つ互いに平行な二
平面である。そして、このカッティングポイント位置合
わせ用の平坦面13によってカッティングポイントの位
置合わせを行うのである。尚、このカッティングポイン
ト位置合わせ用の平坦面13は、カッティングポイント
12とは反対側に限らず、ダイヤモンドカッタ11をダ
イヤモンドカッタ取り付けホルダ14に取り付けた場合
に、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14から突出す
る部分であればどこでも差し支えない。
【0027】次に、図1に従って、ダイヤモンドカッタ
取り付けホルダ14およびダイヤモンドカッタ調整装置
21の取り付け基準面に付いて説明する。ダイヤモンド
カッタ11は、クランプネジ15によって、ダイヤモン
ドカッタ取り付けホルダ14に取り付けられる。このダ
イヤモンドカッタ取り付けホルダ14は、取り付け基準
面16a,16b,16cを有している。そして、ダイヤモ
ンドカッタ調整装置21のホルダ取り付け基準面17a,
17b,17cに上記基準面16a,16b,16cを当接させ
て、固定ネジ18等によって取り付けられる。
【0028】次に、ダイヤモンドカッタ調整装置21に
付いて説明する。図3はダイヤモンドカッタ調整装置2
1の概略側面図であり、図4は部分概略平面図である。
ダイヤモンドカッタ調整装置21は、スクライブ装置
(図示せず)と別置きであり、ダイヤモンドカッタ11の
刃出し量,取付角度およびカッティングポイント位置合
わせが可能な機能を有している。上述のように、ダイヤ
モンドカッタ調整装置21にはホルダ取り付け基準面1
7が設けられており、このホルダ取り付け基準面17に
ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14の取り付け基準
面16を当接させて、固定ネジ18等で固定することに
よって、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14が取り
付けられる。そして、ダイヤモンドカッタ取り付けホル
ダ14は、この固定ネジ18を緩めることによって容易
に取り外しできるのである。
【0029】上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ1
4に取り付けられたダイヤモンドカッタ11の刃出し量
「A」は、グイヤモンドカッタ調整装置21のダイヤモ
ンドカッタ保持面22で決定される。そこで、このダイ
ヤモンドカッタ保持面22と取付台との間にスペーサ2
3等を挟み込むことによって、すなわちダイヤモンドカ
ッタ保持面22の高さを替えることによって、上記刃出
し量「A」を任意に調整できるのである。また、ダイヤ
モンドカッタ11の取り付け角度「B」は、回転テーブ
ル24の回転ダイヤル25を回すことによって、ダイヤ
モンドカッタ11が回転テーブル24に追従して回転し
て調整される。さらに、ダイヤモンドカッタ調整装置2
1には、高倍率の顕微鏡26が設けられており、ダイヤ
モンドカッタ11のカッティングポイント12を拡大し
て見ることができるようになっている。
【0030】次に、上記ダイヤモンドカッタ調整装置2
1によるダイヤモンドカッタ11のカッティングポイン
ト12の位置合わせについて、図5および図6に示す顕
微鏡26の視野内の像とダイヤモンドカッタ11の位置
とに基づいて説明する。尚、図5(a)および図6(a)は顕
微鏡視野像の模式図であり、図5(b)および図6(b)はダ
イヤモンドカッタ11の位置を示す。顕微鏡26の視野
内には、図5(a)および図6(a)に示すように、カッティ
ングポイント位置合わせ用マーカー31が表示されてい
る。そして、図5に示すように、このカッティングポイ
ント位置合わせ用マーカー31と、ダイヤモンドカッタ
11のカッティングポイント12との位置を合わせるこ
とで、正確にカッティングポイント12の位置合わせを
行うのである。
【0031】その場合、図6に示すように、上記カッテ
ィングポイント位置合わせ用マーカー31とカッティン
グポイント12の位置とがズレている場合には、顕微鏡
26で確認しながら、ダイヤモンドカッタ11の上記他
端に設けられたカッティングポイント位置合わせ用の平
坦面13をスパナ等の治具で挟んで矢印Cの方向に回転
させてカッティングポイント12の位置合わせを行うの
である。こうして、顕微鏡26の視野内のカッティング
ポイント位置合わせ用マーカー31とカッティングポイ
ント12との位置を合わせるだけの簡単な操作でカッテ
ィングポイント位置合わせが行える。したがって、オペ
レータは、特別な熟練と勘とを必要とせず、非常に短時
間に且つ正確にカッティングポイント位置合わせを行う
ことができるのである。
【0032】図7(a)は、上述のようにしてカッティン
グポイント12の位置合わせが行われた後のダイヤモン
ドカッタ11で、スクライブを行った場合の分割率を示
す。図7(a)によれば、殆どのロットが分割率90%以
上を呈し、図7(b)に示す従来の方法でカッティングポ
イントの位置合わせが行われたダイヤモンドカッタでス
クライブを行った場合の分割率に比較して、本実施の形
態による効果が立証された。
【0033】こうして、上記ダイヤモンドカッタ11の
刃出し量,取り付け角度およびカッティングポイント1
2の位置合わせが終了すると、固定ネジ18が緩められ
て、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14がダイヤモ
ンドカッタ調整装置21から取り外される。そして、上
記スクライブを行うに際しては、ダイヤモンドカッタ取
り付けホルダ14が、取り付け基準面16a,16b,16
cを上記スクライブ装置側のホルダ取り付け基準面(図示
せず)に当接させて取り付けられるのである。
【0034】その場合に、上記ダイヤモンドカッタ取り
付けホルダ14,ダイヤモンドカッタ調整装置21およ
びスクライブ装置の夫々は、取り付け用の基準面16,
17およびスクライブ装置側のホルダ取り付け基準面を
有している。したがって、各基準面16,17及びスク
ライブ装置側のホルダ取り付け基準面を基準として、ダ
イヤモンドカッタ取り付けホルダ14とダイヤモンドカ
ッタ調整装置21、および、ダイヤモンドカッタ取り付
けホルダ14とスクライブ装置のホルダ取り付け位置を
合わせて固定することができる。すなわち、ダイヤモン
ドカッタ調整装置21によって設定されたダイヤモンド
カッタ取り付けホルダ14に対するダイヤモンドカッタ
11の刃出し量,取り付け角度およびカッティングポイ
ント12の位置を保ったままの状態で、ダイヤモンドカ
ッタ11を上記スクライブ装置に取り付けることができ
るのである。
【0035】以上のごとく、本実施の形態によれば、上
記スクライブ装置とは別置きのダイヤモンドカッタ調整
装置21には、そのホルダ取り付け基準面17にダイヤ
モンドカッタ取り付けホルダ14の取り付け基準面16
を当接させて、ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14
を固定ネジ18で取り付け固定する。さらに、ダイヤモ
ンドカッタ取り付けホルダ14には、ダイヤモンドカッ
タ11がクランプネジ15によって取り付けられる。
【0036】そして、上記ダイヤモンドカッタ11の刃
出し量「A」は、ダイヤモンドカッタ保持面22にスペ
ーサ23等を挟み込むことによって設定する。また、ダ
イヤモンドカッタ11の取り付け角度「B」は、回転テ
ーブル24の回転ダイヤル25を回すことによって設定
する。また、ダイヤモンドカッタ11のカッティングポ
イント12の位置合わせは、ダイヤモンドカッタ調整装
置21の顕微鏡26の視野内に表示されるカッティング
ポイント位置合わせ用マーカー31とカッティングポイ
ント12との位置を合わせることによって行う。
【0037】このように、本実施の形態においては、上
記刃出し量,取り付け角度およびカッティングポイント
位置を合わせは、ダイヤモンドカッタ11が取り付けら
れたダイヤモンドカッタ取り付けホルダ14を、上記ス
クライブ装置とは切り離して行うことができる。したが
って、上記刃出し量,取り付け角度及びカッティングポ
イント位置を合わせを簡単に短時間に且つ正確に設定で
きるのである。また、カッティングポイント12の位置
合わせは顕微鏡26の視野内のティングポイント位置合
わせ用マーカー31とカッティングポイント12との位
置を合わせることによって行うので、熟練と勘とを必要
とせず、簡単に短時間に且つ正確にカッティングポイン
ト位置合わせを行うことができるのである。
【0038】さらに、上記ダイヤモンドカッタ取り付け
ホルダ14,ダイヤモンドカッタ調整装置21および上
記スクライブ装置の夫々に位置合わせ用の基準面16,
17およびスクライブ装置側のホルダ取り付け基準面を
設けている。したがって、この基準面16,17および
スクライブ装置側のホルダ取り付け基準面を基準とし
て、各位置合わせを正確に行うことができる。
【0039】尚、上記実施の形態においては、上記ダイ
ヤモンドカッタ保持面22と取付台との間にスペーサ2
3等を挟み込むことによってダイヤモンドカッタ11の
刃出し量を設定しているが、ねじ機構によってダイヤモ
ンドカッタ保持面22を移動させてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のダイヤモンドカッタ取り付けホルダは、スクラ
イブ装置とこのスクライブ装置とは別体に構成されたダ
イヤモンドカッタ調整装置との夫々に着脱可能になって
いるので、ダイヤモンドカッタの刃出し量,取り付け角
度およびカッティングポイント位置合わせ等の調整を、
上記ダイヤモンドカッタ調整装置によって、上記スクラ
イブ装置から切り離して操作性よく短時間に行うことが
できる。
【0041】また、請求項2に係る発明のダイヤモンド
カッタ取り付けホルダは、上記ダイヤモンドカッタが、
本ダイヤモンドカッタ取り付けホルダに対する取り付け
位置および角度が変更可能なように取り付けられている
ので、上記ダイヤモンドカッタの取り付け位置および角
度を、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダに取り付
けられた状態で操作性良く変更することができる。
【0042】また、請求項3に係る発明のダイヤモンド
カッタ取り付けホルダは、上記スクライブ装置の取り付
け基準面に当接する取り付け基準面を備えているので、
上記スクライブ装置に対する装着を、互いの取り付け基
準面を当接することによって行うことができる。したが
って、上記スクライブ装置に対する本ダイヤモンドカッ
タ取り付けホルダの取り付け状態を、常に同じ状態にす
ることができる。
【0043】また、請求項4に係る発明のダイヤモンド
カッタ調整装置は、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホ
ルダに対するダイヤモンドカッタの刃出し量を設定する
刃出し量設定手段と取り付け角度を設定する取付角度設
定手段を有しているので、上記スクライブ装置から切り
離された状態で上記ダイヤモンドカッタの刃出し量およ
び取り付け角度を設定できる。したがって、上記刃出し
量および取り付け角度の設定を、操作性よく短時間に行
うことができる。
【0044】また、請求項5に係る発明のダイヤモンド
カッタ調整装置は、カッティングポイントの拡大像を得
顕微鏡を備えており、上記顕微鏡には、その視野内に
おける所定位置に見えるカッティングポイント位置合わ
せ用マーカーが設けられているので、上記スクライブ装
置から切り離された状態で、顕微鏡視野内のマーカーと
カッティングポイントとの位置を合わせるだけの簡単な
操作でカッティングポイント位置合わせを行うことがで
きる。したがって、上記カッティングポイントを直接確
認することができ、上記カッティングポイント位置合わ
せを、熟練と勘とに因らずに、簡単に短時間に且つ正確
に行うことができる。すなわち、この発明によれば、上
述のようにして位置合わせが行われたダイヤモンドカッ
タによって半導体ウェハに安定したスクライブ傷を入れ
ることができ、半導体素子への分割率を向上して品質を
安定化できる。
【0045】また、請求項6に係る発明のダイヤモンド
カッタ調整装置は、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホ
ルダが装着された際に,上記ダイヤモンドカッタ取り付
けホルダの上記取り付け基準面に当接する取り付け基準
面を有しており、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホル
ダは,上記両取り付け基準面が互いに当接されて固定さ
れることによって装着されるようになっているので、本
ダイヤモンドカッタ調整装置に装着されて設定された上
記ダイヤモンドカッタの刃出し量,取り付け角度および
カッティングポイント位置合わせ結果等を、上記スクラ
イブ装置に装着された際にも同じに保つことができる。
したがって、上記ダイヤモンドカッタの調整の容易性と
調整の正確性とを両立できるのである。
【0046】また、請求項7に係る発明のダイヤモンド
カッタの調整方法は、ダイヤモンドカッタが取り付けら
れたダイヤモンドカッタ取り付けホルダを上記ダイヤモ
ンドカッタ調整装置に装着し、上記ダイヤモンドカッタ
を軸の周りに回転させて、上記ダイヤモンドカッタ調整
装置の顕微鏡の視野内におけるカッティングポイント位
置合わせ用マーカーと上記ダイヤモンドカッタのカッテ
ィングポイントとの位置を合わせるので、上記スクライ
ブ装置から切り離された状態で、顕微鏡視野内のマーカ
ーとカッティングポイントとの位置を合わせるだけの簡
単な操作でカッティングポイントの位置合わせを行うこ
とができる。したがって、上記カッティングポイントを
直接確認することができ、上記カッティングポイント位
置合わせを、熟練と勘とに因らずに、簡単に短時間に且
つ正確に行うことができる。すなわち、この発明によれ
ば、上述のようにして位置合わせが行われたダイヤモン
ドカッタによって半導体ウェハに安定したスクライブ傷
を入れることができ、半導体素子への分割率を向上して
品質を安定化できる。
【0047】また、請求項8に係る発明のダイヤモンド
カッタの調整方法は、上記カッティングポイントの位置
合わせを、上記ダイヤモンドカッタに設けられた平坦部
に回 転力を加えて軸の周りに回転させることによって行
うので、上記カッティングポイントの位置合わせを作業
性良く且つ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のダイヤモンドカッタ取り付けホル
ダの側面図である。
【図2】 図1におけるダイヤモンドカッタを示す図で
ある。
【図3】 この発明のダイヤモンドカッタ調整装置の概
略側面図である。
【図4】 図3に示すダイヤモンドカッタ調整装置の部
分平面図である。
【図5】 図3における顕微鏡の視野像およびダイヤモ
ンドカッタの位置を示す図である。
【図6】 カッティングポイントがずれている場合にお
ける顕微鏡視野像およびダイヤモンドカッタの位置を示
す図である。
【図7】 位置合わせが行われたダイヤモンドカッタで
スクライブを行った場合の分割率を示す図である。
【図8】 従来のダイヤモンドカッタ取り付けホルダに
対するダイヤモンドカッタの取り付け状態を示す図であ
る。
【図9】 図8におけるダイヤモンドカッタでスクライ
ブ傷が入れられたウェハを顕微鏡で見た模式図である。
【符号の説明】
11…ダイヤモンドカッタ、 12…カッティングポイント、 13…平坦面、 14…ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ、 15…クランプネジ、 16a,16b,16c,17a,17b,17c…基準面、 18…固定ネジ、 21…ダイヤモ
ンドカッタ調整装置、 22…ダイヤモンドカッタ保持面、 23…スペー
サ、 24…回転テーブル、 25…回転ダイ
ヤル、 26…顕微鏡、 31…カッティングポイント位置合わせ用マーカー、 1…ダイヤモンドカッタ取り付けホルダ、 2…ダイヤモンドカッタ、 3…鏡面ウェ
ハ、 4a,4b,4c…スクライブ傷、 5b,5c…歪
み、 A…刃出し量、 B…取り付け
角度、 C…回転方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/301

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクライブ時に使用されるダイヤモンド
    カッタを先端部に取り付け保持するダイヤモンドカッタ
    取り付けホルダであって、 スクライブ装置と、このスクライブ装置とは別体に構成
    されたダイヤモンドカッタ調整装置との夫々に、着脱可
    能になっていることを特徴とするダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダにおいて、 上記ダイヤモンドカッタは、本ダイヤモンドカッタ取り
    付けホルダに対する取り付け位置および角度が変更可能
    に取り付けられていることを特徴とするダイヤモンドカ
    ッタ取り付けホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダにおいて、 上記スクライブ装置に取り付け装着される際に、上記ス
    クライブ装置の取り付け基準面と互いに当接する取り付
    け基準面を備えていることを特徴とするダイヤモンドカ
    ッタ取り付けホルダ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダが装着されて、上記ダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダの先端部に取り付け保持されているダイヤ
    モンドカッタを調整するダイヤモンドカッタ調整装置で
    あって、 記装着されたダイヤモンドカッタ取り付けホルダに対
    する上記ダイヤモンドカッタの刃出し量を設定する刃出
    し量設定手段と、上記 装着されたダイヤモンドカッタ取り付けホルダに対
    する上記ダイヤモンドカッタの取り付け角度を設定する
    取付角度設定手段を備えたことを特徴とするダイヤモン
    ドカッタ調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のダイヤモンドカッタ調
    整装置において、 上記ダイヤモンドカッタのカッティングポイントの拡大
    像を得る顕微鏡を備えており、 上記顕微鏡には、その視野内における所定位置に見える
    カッティングポイント位置合わせ用マーカーが設けられ
    ていることを特徴とするダイヤモンドカッタ調整装置
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のダイヤモンドカッタ調
    整装置において、 上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダが装着された際
    に、上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダの上記取り
    付け基準面に当接する取り付け基準面を有しており、 上記ダイヤモンドカッタ取り付けホルダは、上記両取り
    付け基準面が互いに当接されて固定されることによって
    装着されるようになっていることを特徴とするダイヤモ
    ンドカッタ調整装置
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のダイヤモンドカッタ取
    り付けホルダおよび請求項5に記載のダイヤモンドカッ
    タ調整装置を用いたダイヤモンドカッタの調整方法であ
    って、 ダイヤモンドカッタが取り付けられた上記ダイヤモンド
    カッタ取り付けホルダを上記ダイヤモンドカッタ調整装
    置に装着し、 上記ダイヤモンドカッタを軸の周りに回転させて、上記
    ダイヤモンドカッタ調整装置の顕微鏡の視野内における
    カッティングポイント位置合わせ用マーカーと上記ダイ
    ヤモンドカッタのカッティングポイントとの位置を合わ
    せることによって、上記ダイヤモンドカッタにおけるカ
    ッティングポイントの位置合わせを行うことを特徴とす
    るダイヤモンドカッタの調整方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のダイヤモンドカッタの
    調整方法において、 上記カッティングポイントの位置合わせは、上記ダイヤ
    モンドカッタに設けられた平坦部に回転力を加えて軸の
    周りに回転させることによって行うことを特徴とするダ
    イヤモンドカッタの調整方法。
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