JP3407782B2 - ガス警報装置 - Google Patents
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Description
濃度増大の異常を検知して警報を与えるガス警報装置に
係り、特に、接触燃焼式ガスセンサを含むブリッジ回路
を用いたガス警報装置に関するものである。
ば特開平7−37182号公報に開示されたものが提案
されており、該提案のガス警報装置では、交流電源を電
源として少なくとも一辺に接触燃焼式ガス検出素子を含
む交流ブリッジの出力を増幅手段で増幅し、この増幅手
段の出力レベルの一定期間の間の最小値を設定手段が空
気ベースの0点として検出し、該検出した最小値に基づ
いて、(爆発の危険がある下限濃度である下限危険レベ
ル(LEL)の1/4以下のガス濃度に相当している)
第1の警報判定レベルよりも十分に小さい微小ガス濃度
(下限危険レベル(LEL)の約1/100のガス濃
度)に対応する第2の警報判定レベルを順次更新設定す
るようにしている。
ルが極めて小さなものであって、交流ブリッジの出力が
装置の落下や振動などの衝撃による調整手段のずれなど
によって変動しても、一定時間毎に微小判定レベルが更
新されるので、交流ブリッジの出力の変動によって第2
の警報判定レベルでの判定を誤って行うことが防止でき
る。
危険レベル(LEL)の約1/100のガス濃度に対応
する第2の警報判定レベルを一定の時間毎に順次更新設
定するようにした上述した従来の警報装置では、しか
し、長時間放置状態にした装置を動作させた場合には、
上述したような第2の警報判定レベルの更新設定の仕方
では、判定レベルの更新を適切に行うことができず、誤
報を生ずることがある。これは、長時間放置すると、ガ
ス検出素子である接触燃焼式ガス検出素子が水分やほこ
りを吸着し、この吸着物が完全に放出されるまでに比較
的長い時間がかかり、その間交流ブリッジを含むセンサ
回路が定常状態に比べて大きめのセンサ出力を出力し続
けるためである。
鑑み、長い時間放置しても誤動作なく、微少ガス濃度の
検知を可能にしたガス警報装置を提供することを目的と
している。
本発明によりなされたガス警報装置は、図1の基本構成
図に示すように、接触燃焼式ガス検出素子L1 ,L2 を
含むセンサ手段20と、該センサ手段が出力するセンサ
出力のガス濃度に応じたレベルを第1の警報判定レベル
とを比較して判定する第1の判定手段101aと、前記
センサ出力のレベルを前記第1の警報判定レベルよりも
十分に低いガス濃度に対応する第2の警報判定レベルと
比較して判定する第2の判定手段101bと、前記セン
サ手段が一定期間に出力するセンサ出力のレベルの最小
値を一定期間毎に検出し、該検出した最小値に基づいて
前記第2の警報判定レベルを更新する判定レベル更新手
段101cとを備え、前記センサ出力のレベルが各判定
レベルを越えたときの前記第1及び第2の判定手段の出
力により警報を発生するようにしたガス警報装置におい
て、前記判定レベル更新手段101cが、前記センサ手
段の動作開始の初期段階で第1の所定時間が経過するま
で予め定めた固定値を前記第2警報判定レベルとして設
定する固定値設定手段101c−1と、一定期間毎に検
出した前記最小値に、微少ガスのない状態から下限危険
レベルの所定値の点にガス濃度が到達するまでに変化す
るセンサ出力の増加分に対応する値である予め定めた所
定値を加算し、前記更新のための前記第2の警報判定レ
ベルを算出する第1の判定レベル算出手段101c−2
と、前記第1の所定時間の経過時点で、該時点で検出し
た前記センサ出力のレベル値に前記所定値を加算し、前
記更新のための前記第2の警報判定レベルを算出する第
2の判定レベル算出手段101c−3とを有することを
特徴としている。
燃焼式ガス検出素子を含むセンサ手段が出力するセンサ
出力のガス濃度に応じたレベルを第1の警報判定レベル
と比較して判定し、第2の判定手段がセンサ出力のレベ
ルを第1の警報判定レベルよりも十分に低いガス濃度に
対応する第2の警報判定レベルと比較して判定し、セン
サ出力のレベルが各判定レベルを越えたときの第1及び
第2の判定手段の出力により警報を発生する。判定レベ
ル更新手段が、センサ手段が一定期間に出力するセンサ
出力のレベルの最小値を一定期間毎に検出し、該検出し
た最小値に基づいて第2の警報判定レベルを更新し、判
定レベル更新手段が有する固定値設定手段が、センサ手
段の動作開始の初期段階で第1の所定時間が経過するま
で予め定めた固定値を第2の警報判定レベルとして設定
する。
さなものであって、センサ出力が何らかの原因によって
変動することがあっても、センサ手段が一定期間に出力
するセンサ出力のレベルの最小値を一定期間毎に検出
し、該検出した最小値に基づいて第2の警報判定レベル
を更新するので、センサ出力の変動によって第2の警報
判定レベルでの判定を誤ることがない。
第1の所定時間が経過するまで予め定めた固定値を第2
の警報判定レベルとして設定するようにしているので、
センサ手段の動作開始の初期の段階で接触燃焼式ガス検
出素子の特性によってセンサ手段が定常時と異なるセン
サ出力を出力することがあっても、第2の警報判定レベ
ルとして固定値を設定することで第2の警報判定レベル
での判定を誤ることがない。
01cが有する第1の判定レベル算出手段101c−2
が、一定期間毎に検出した最小値に予め定めた所定値を
加算し、更新のための第2の警報判定レベルを算出し、
予め定めた所定値が、ガス濃度が微少ガスのない状態か
ら下限危険レベルの所定値の点に到達するまでに変化す
るセンサ出力の増加分に対応する値であるので、検知す
べきガス濃度が小さなもので、しかも検知すべきガスの
ない空気ベースが変動しても、微小な濃度のガスを確実
に検知することのできる第2の警報判定レベルを設定す
ることができる。
01cが有する第2の判定レベル算出手段101c−3
が、第1の所定時間の経過時点で、該時点で検出したセ
ンサ出力のレベル値に所定値を加算し、更新のための第
2の警報判定レベルを算出するので、センサ手段の動作
開始から第1の所定時間が経過した時点で、センサ手段
の動作開始から時間の経過とともに低下する実際のセン
サ出力を考慮した第2の警報判定レベルを、固定値に代
えて設定して更新することができる。
警報装置は、請求項3記載のガス警報装置において、前
記判定レベル更新手段101cが、前記第1の所定時間
の経過後第2の所定時間が経過するまで一定時間毎に前
記センサ出力のレベル値を得、前記第2の所定時間の経
過時点で、該時点までに得られている複数のレベル値の
平均値を算出し、前記第2の所定時間の経過時点で該時
点までに得られた平均値に前記所定値を加算し、前記更
新のための前記第2の警報判定レベルを算出する第3の
判定レベル算出手段101c−4を更に有することを特
徴としている。
01cが有する第3の判定レベル算出手段101c−4
が、第1の所定時間の経過後第2の所定時間が経過する
まで一定時間毎にセンサ出力のレベル値を得、第2の所
定時間の経過時点で、該時点までに得られている複数の
レベル値の平均値を算出し、第2の所定時間の経過時点
で算出した平均値に所定値を加算し、更新のための第2
の警報判定レベルを算出するので、第2の所定時間の経
過時点では、第1の所定時間の経過から第2の所定時間
が経過するまでの間のセンサ出力の平均的なレベルに基
づいて求めた第2の警報判定レベルが設定されるように
なり、より実際のセンサ出力を反映したレベルに第2の
警報判定レベルが更新されるようになる。
警報装置は、請求項4記載のガス警報装置において、前
記判定レベル更新手段101cが、前記第2の所定時間
の経過後、前記第2の所定時間の整数倍の第3の所定時
間が経過するまで一定時間毎に前記センサ出力のレベル
値を得、前記第2の所定時間の経過毎に該時点までに得
られている複数のレベル値の平均値を算出し、前記第3
の所定時間の経過時点で、該時点までに得られている複
数の平均値のなかから最小値を検出し、該検出した最小
値に前記所定値を加算し、前記更新のための前記第2の
警報判定レベルを算出する第4の判定レベル算出手段1
01c−5を更に有することを特徴としている。
01cが有する第4の判定レベル算出手段101c−5
が、第2の所定時間の経過後、第2の所定時間の整数倍
の第3の所定時間が経過するまで一定時間毎にセンサ出
力のレベル値を得、第2の所定時間の経過毎に該時点ま
でに得られている複数のレベル値の平均値を算出し、第
3の所定時間の経過時点で、該時点までに得られている
複数の平均値のなかから最小値を検出し、該検出した最
小値に前記所定値を加算し、更新のための第2の警報判
定レベルを算出するので、第3の所定時間の経過時点で
は、第2の所定時間の経過から第3の所定時間が経過す
るまでの間に第2の所定時間毎に得た平均値のなかの最
小値に基づいて求めた第2の警報判定レベルが設定され
るようになり、時間の経過に伴って安定する接触燃焼式
ガス検出素子の特性に依存するセンサ出力を反映したレ
ベルに第2の警報判定レベルが更新されるようになる。
警報装置は、請求項5記載のガス警報装置において、前
記判定レベル更新手段101cの前記第1の判定レベル
算出手段101c−2が、前記第3の所定時間の経過
後、前記第3の所定時間よりも大きく前記第2の所定時
間の整数倍の前記一定期間が経過するまで一定時間毎に
前記センサ出力のレベル値を得、前記第2の所定時間の
経過毎に該時点までに得られている複数のレベル値の平
均値を算出し、前記一定期間の経過時点で、該時点まで
に得られている複数の平均値のなかから最小値を検出
し、該検出した最小値に前記所定値を加算し、前記更新
のための前記第2の警報判定レベルを算出することを特
徴としている。
01cの第1の判定レベル算出手段101c−2が、第
3の所定時間の経過後、第3の所定時間よりも大きく第
2の所定時間の整数倍の一定期間が経過するまで一定時
間毎にセンサ出力のレベル値を得、第2の所定時間の経
過毎に該時点までに得られている複数のレベル値の平均
値を算出し、一定期間の経過時点で、該時点までに得ら
れている複数の平均値のなかかから最小値を検出し、該
検出した最小値に所定値を加算し、更新のための第2の
警報判定レベルを算出するので、センサ手段の動作開始
から第1の所定時間〜第3の所定時間が経過してセンサ
出力が十分に安定したときには、一定期間が経過した時
点毎に、各々が第2の所定時間毎の複数のレベル値に基
づいて得られる複数の平均値のなかから検出した最小値
に基づいて第2の警報判定レベルを更新するようにな
り、センサ出力の変動によって第2の警報判定レベルで
の判定を誤ることがない。
に基づいて説明する。図2は本発明によるガス警報装置
の一実施の形態を示し、同図において、1は例えば商用
交流電源AC100Vを1次電圧とするトランス、2は
トランス1の2次側に設けられ降圧した交流を電源とす
る交流ブリッジであり、その一辺に可燃性ガスに触れる
ことにより電気抵抗が変化する接触燃焼式ガスセンサL
1 ,L2 が接続され、他の辺には抵抗R1 ,R2 が接続
されている。また、電源入力端子間にはバランス調整用
の半固定抵抗からなるボリュームR3 が接続されてい
る。なお、接触燃焼式ガスセンサL1 ,L2 の一方は実
際に検知ガスにさらされる検知素子、他方は検知ガスか
ら遮断されてもっぱら温度補償などを行う基準素子とし
て使用される。
オードブリッジによる全波整流回路、4は演算増幅器で
ある。この演算増幅器4の反転入力には、一方の出力端
子が基準電位(アース)に接続された上記交流ブリッジ
2の他方の出力端子が直流阻止用コンデンサC1 及び抵
抗R4 を介して接続されている。非反転入力には、コン
デンサC2 により全波整流回路3の整流出力を平滑し、
ツェナーダイオードZDで安定化した直流電圧が直列抵
抗R5 及びR6 で分圧されて基準電圧として印加されて
いる。なお、安定化した直流電圧は演算増幅器4の動作
電源として使用されている。また、演算増幅器4の出力
と反転入力との間に期間抵抗R7 が接続され、抵抗R4
と共に交流増幅器を構成している。
デンサC3 を介して抵抗R8 の両端に印加され、ダイオ
ードDにより整流された後コンデンサC4 及び抵抗R9
により平滑される。この平滑された電圧は、センサ出力
として例えば4ビットのマイクロコンピュータ(μCO
M)10に入力され、μCOM10から出力される判別
結果によりブザー6が駆動される。
なくとも一辺に接触燃焼式ガス検出素子L1 ,L2 を含
む交流ブリッジ2と、この交流ブリっジ2の出力を増幅
する演算増幅器4を含む交流増幅器などはセンサ手段2
0を構成し、検知素子としての一方の接触燃焼式ガス検
出素子L1 ,L2 が検知するガスの濃度に応じた大きさ
のセンサ出力を出力している。
安定化した直流電圧が動作電圧として印加されるととも
に、リセット回路11を介して電源電圧の立ち上がり信
号が入力されており、商用交流電源AC100Vが投入
されて、ツェナーダイオードZDで安定化した直流電圧
が立ち上がるとその動作を開始するようになっている。
ラムによって動作して処理を行う中央処理ユニット(C
PU)とCPUの行う処理動作を規定するプログラムを
格納した読み出し専用のROMと各種のデータを書き込
み読み出し可能に格納するRAMとの他、入力した電圧
をA/D変換するアナログ−デジタル変換器とを内蔵す
ると共に、電源ポートVcc、入力ポートI1 及びI2 と
出力ポートO1 を有する。入力ポートI1 にはダイオー
ドD及びコンデンサC3介して演算増幅器4の出力が接
続され、増幅された後整流平滑された交流ブリッジ2の
出力が入力されている。一方、出力ポートO1 にはブザ
ー6が接続されており、このポートO1をHレベルにす
ることによってブザー6が動作される。
なわち、空気のみの時に交流ブリッジ2が適当なレベル
の交流電圧を出力するように交流ブリッジ2を不平衡状
態に設定すると、その出力電圧はV0 を演算増幅器4が
増幅し、その出力電圧V1 がダイオードDにより整流さ
れコンデンサC4 により平滑され直流電圧V2 が得られ
る。
2 、R1 〜R3 が正常状態であるとき、ガス濃度増大等
の異常時では、交流ブリッジ2の不平衡状態が進行し
て、その出力電圧として増大した交流電圧が発生する。
この増大しても交流電圧の波高値は小さいので、演算増
幅器4、抵抗R4 及びR7 より構成される交流増幅器に
より交流ブリッジ2の出力電圧を所定の利得で増幅し、
コンデンサC3 を介して抵抗R8 の両端に印加する。増
幅された交流電圧はダイオードDで整流されコンデンサ
C4 及び抵抗R9 にて平滑することにより高レベルの直
流電圧V2 、すなわち、センサ出力を得る。この直流電
圧V2 が所定レベル以上に増大するとμCOM10がこ
れを判別し、ブザー6を駆動させて警報を発生する。
どが断線或いは劣化したときにも、ガス濃度が増大した
ときと同様の出力電圧変化を示すので、異常状態を判別
しブザー6を駆動することができる。
ムに従って入力ポートI1 に入力されている交流ブリッ
ジ2の出力に対応した直流電圧V2 をA/D変換して読
み込む。
安定化した直流電圧が動作電圧として印加されるととも
に、リセット回路11を介して電源電圧の立ち上がり信
号が入力されており、商用交流電源AC100Vが投入
されて、ツェナーダイオードZDで安定化した直流電圧
が立ち上がるとその動作を開始するようになっている。
を具体的な数値を挙げて示す図3及び図4を参照してμ
COM10が行う処理を説明する。
としての接触燃焼式ガスセンサ、例えばL1 の周囲に何
ら燃焼ガスも存在しなくても、センサ出力は短時間に3
5mV以上に上昇し、その後時間の進行とともに徐々に
低下する。接触燃焼式ガスセンサの周囲に何らの燃焼ガ
スも存在しないときのセンサ出力を空気ベースといい、
図にはその典型的な1例を示してある。
化を行い、μCOM10内のROMに予め格納してある
2つの固定値V10及びV20を読み出し、その1つV10を
第1の警報判定レベルY1 (例えば33mV)、他V20
を第2の警報判定レベルY2(例えば32mV)として
μCOM10内のRAMの第1及び第2の警報判定レベ
ル格納エリアにそれぞれ格納する。電源投入から1分が
経過すると、CPUはセンサ出力V2 をA/D変換して
順次読み込み、この読み込んだセンサ出力V2と第1及
び第2の警報判定レベル格納エリアに格納している2つ
の判定レベルY1 及びY2 とを比較し、第2の警報判定
レベルY2 を越えているときには第1段目の警報を、第
1の警報判定レベルをも越えているときには第2段目の
警報をそれぞれ発する警報動作を行う。この警報動作
は、出力ポートO1 に異なる周期でH、L信号を交互に
出力し、ブザー6に高低2種類の音を発生させることに
よって行うことができる。
定レベル格納エリアに格納した第2の警報判定レベルY
2 は電源投入から3分が経過するまで保持されるが、C
PUは最初の1分間のセンサ出力が極めて大きな値を呈
するので無視し、電源投入後2〜3分の間は、A/D変
換して読み込んだセンサ出力のレベルV2 と電源時に格
納した第2の警報判定レベルY2 を比較して判定を行
う。
ンサ出力をA/D変換して読み込み、この読み込んだレ
ベル値V2 と所定値αとによりV2 +αを演算して第2
の警報判定レベルY2 を求め、これをそれ以前の固定値
V20に代えて第2の警報判定レベル格納エリアに格納し
て第2の警報判定レベルY2 を更新する。なお、αは微
少ガス漏れのない時点で微少ガス漏れが生じてガス濃度
が下限危険レベル(LEL)の約1/100の点に到達
するまでに変化するセンサ出力の増加分に対応する所定
値(例えば6mV)であり、これはμCOM10内のR
OMに予め格納してあり、電源投入時に初期化時に読み
出されてμCOM10内のRAMの所定値格納エリアに
格納される。
ガス濃度の判定を行い、センサ出力が第2の警報判定レ
ベルを越えたときには第1段目の警報を発する。同時
に、CPUは10分毎にセンサ出力を読み込み、これを
μCOM10内のRAMの6つのセンサ出力格納エリア
に順次格納する。電源投入から1時間3分、すなわち3
分経過から1時間経過した時点で、CPUは1時間の間
に得た6つのセンサ出力の平均値V2Aを演算により求
め、これをμCOM10内のRAMの平均値格納エリア
に格納すると共に、この平均値V2Aを最小値V2MINとし
てμCOM10内のRAMの最小値格納エリアに格納す
る。この最小値格納エリアに格納した最小値と所定値α
とによりV2AMIN+αを演算して第2の警報判定レベル
Y2 を求め、これをそれ以前の値に代えて第2の警報判
定レベル格納エリアに格納して第2の警報判定レベルを
更新する。
ガス濃度の判定を行い、センサ出力が第2の警報判定レ
ベルを越えているときには第1段目の警報を発する。同
時に、CPUは10分毎にセンサ出力を読み込み、これ
をμCOM10内のRAMの6つのセンサ出力格納エリ
アに順次格納する。電源投入から2時間3分、1時間経
過から1時間経過した時点で、CPUは1時間の間に得
た6つのセンサ出力の平均値V2Aを演算により求め、こ
れをμCOM10内のRAMの平均値格納エリアに格納
するとともに最小値格納エリアに格納する。
2時間経過した時点で、CPUはまた1時間の間に得た
6つのセンサ出力の平均値V2Aを演算により求め、これ
を平均値格納エリアに格納する。この平均値V2Aと現在
最小値格納エリアに格納されている最小値と比較し、今
回求めた平均値がそれまでの最小値よりも小さいときに
は、今回の平均値をそれまでの最小値に代えて最小値格
納エリアに格納する。以上のように、1時間毎に6つの
センサ出力のレベルの平均値を求め、この平均値とそれ
までの最小値とを比較し、新しい平均値がそれまでの最
小値よりも小さいときには新しい最小値として最小値格
納エリアに格納していく処理を、電源投入から11時間
3分、1時間経過から10時間経過するまで繰り返す。
時点で、μCOM10内のRAMの所定の最小値格納エ
リアに10時間の間に10分間隔で採取したセンサ出力
の最小値が格納されていることになり、CPUはこの最
小値V2MINと所定値αとによりV2MIN+αを演算して第
2の警報判定レベルY2 を求め、これをそれ以前の値に
代えて第2の警報判定レベル格納エリアに格納して第2
の警報判定レベルを更新する。
第1段目の判定を行い、センサ出力が第2の警報判定レ
ベルを越えているときには第1段目の警報を発する。同
時に、CPUは10分毎にセンサ出力を読み込み、これ
をμCOM10内のRAMの所定のセンサ出力格納エリ
アに順次格納する。電源投入から12時間3分、10時
間経過から1時間経過した時点で、CPUは1時間の間
に得た6つのセンサ出力の平均値V2Aを演算により求
め、これをμCOM10内のRAMの所定の平均値格納
エリアに格納するとともに最小値格納エリアに格納す
る。
から2時間経過した時点で、CPUはまた1時間の間に
得た6つのセンサ出力の平均値V2Aを演算により求め、
これをμCOM10内のRAMの所定の平均値格納エリ
アに格納する。この平均値V2Aと現在最小値格納エリア
に格納されている最小値と比較し、今回求めた平均値が
それまでの最小値よりも小さいときには、今回の平均値
をそれまでの最小値に代えて最小値格納エリアに格納す
る。以上のように、1時間毎に6つのセンサ出力のレベ
ルの平均値を求め、この平均値とそれまでの最小値とを
比較し、新しい平均値がそれまでの最小値よりも小さい
ときには新しい最小値として最小値格納エリアに格納し
ていく処理を、電源投入から35時間3分、10時間経
過から24時間経過するまで繰り返す。
時点で、μCOM10内のRAMの所定の最小値格納エ
リアに24時間の間に10分間隔で採取したセンサ出力
の最小値が格納されていることになり、CPUはこの最
小値V2MINと所定値αとによりV2MIN+αを演算して第
2の警報判定レベルY2 を求め、これをそれ以前の値に
代えて第2の警報判定レベル格納エリアに格納して第2
の警報判定レベルを更新する。
第1段目の判定を行い、センサ出力が第2の警報判定レ
ベルを越えているときには第1段目の警報を発する。同
時に、CPUは10分毎にセンサ出力を読み込み、これ
をμCOM10内のRAMの所定のセンサ出力格納エリ
アに順次格納し、24時間経過後更に24時間が経過す
るまで繰り返す。24時間経過した時点で、μCOM1
0内のRAMの最小値格納エリアに格納されている最小
値V2MINと所定値αとによりV2MIN+αを演算して第2
の警報判定レベルY2 を求め、これをそれ以前の値に代
えて第2の警報判定レベル格納エリアに格納して第2の
警報判定レベルを更新し、以後この動作を繰り返し第2
の警報判定レベルを更新しながら、この判定レベルを利
用しながらガス濃度の第1段目の判定を行い続ける。
間、10時間及び24時間が、第1の所定時間、第2の
所定時間、第3の所定時間及び所定期間にそれぞれ対応
しているが、これらの時間はこれに制限されない。むし
ろ、電源投入によってセンサ手段が動作を開始してから
センサ出力が安定するまでの過程や時間は、接触燃焼式
検知素子の特性や回路時定数などに依存するので、適用
するセンサ手段の構成に応じた時間を設定することにな
る。
第1の所定時間が経過した時点でセンサ出力を読み込
み、これに所定値を加算して得た値を第2の警報判定レ
ベルとし、その後特性が安定するであろう時点までを、
第2所定時間及び第2の所定時間の整数倍の第3の所定
時間がそれぞれ経過した時点で第2の警報判定レベルを
更新するようにすればよい。また、第2の所定時間の経
過時点ではその時間内において読み込んだセンサ出力の
平均値に所定値を加算して得た値を、第3の所定時間が
経過した時点ではその時間内の第2の所定時間経過毎に
得た平均値のなかの最小値に所定値を加算して得た値
を、それまでの値と置き換えて第2の警報判定レベルを
更新するようにすればよい。
は、第2の所定時間の整数倍でかつ第3の所定時間より
は長い所定期間時点ではこの期間内の第2の所定時間経
過毎に得た平均値のなかの最小値に所定値を加算して得
た値を、それまでの値と置き換えて第2の警報判定レベ
ルを更新し、以後この動作を繰り返せばよい。
ンサ出力が変化したときの第2の警報判定レベルの更新
の様子を図4を参照して説明する。図示のように、24
時間の一定期間毎の更新の2回目の点が終わった後、何
らかの原因によって空気ベースでのセンサ出力のレベル
が増加したとする。3回目の更新点での最小値は2回目
の更新点の直後のセンサ出力のレベルであり、この最小
値に所定値αを加算した値が3回目の更新点での第2の
警報判定レベルとなり、2回目の変更点のものと変わら
ない。その後の4回目の更新点での最小値は3回目の更
新点の直後に得られるセンサ出力のレベルで、3回目の
更新点での最小値よりも僅かに増大しているので、その
分第2の警報判定レベルが階段状に増大する。
の警報判定レベルが順次階段状に増大していくが、7回
目の更新点では、そのときの最小値に所定値αを加算し
た値が予め定めた31mVの上限値を越えるようになる
ので、7回目の更新点では31mVの上限値が第2の警
報判定レベルとして設定され、この更新点と同じ値は9
回目の更新点まで設定される。
により空気ベースのセンサ出力が図示のように順次減少
すると、10回目の更新点では、この更新点において得
られるセンサ出力のレベルの最小値に所定値αを加算し
た値が9回目の変更点で設定した値よりも1段小さくな
る。以後、13回目の更新点までは第2の警報判定レベ
ルが階段状に順次減少していくが、14回目の更新点で
は予め定めた21mVの下限値を越えて減少するように
なるので、14回目の更新点では21mVの下限値が第
2の警報判定レベルとして設定され、この更新点と同じ
値が15回目の更新点でも設定されるようになる。
スでのセンサ出力の通常値を21mVとし、この値に±
5mVして求めたもので、μCOM10内のROMに予
め格納してあるものを読み出し、μCOM10内のRA
Mの上限値格納エリア及び下限値格納エリアにそれぞれ
格納されて用いられる。
COM10内のCPUが予め定めた制御プログラムに従
って行う処理を示す図5〜図8のフローチャートを参照
して以下説明するが、その前に、図5〜図8のフローチ
ャートの処理を行うに当たって使用するμCOM10内
のRAMのワークエリアに形成した主なエリアを図9を
参照して予め説明しておく。
うに、μCOM10内のROMに予め格納してある値を
読み出して格納されるα格納エリア103a、上限値格
納エリア103b、下限値格納エリア103cを有す
る。α格納エリア103aには、微少ガス漏れのない時
点で微小ガス漏れが生じてガス濃度が下限危険レベル
(LEL)の約1/100の点に到達するまでに変化す
るセンサ出力の増加分に対応する所定値αが格納され
る。上限値格納エリア103b及び下限値格納エリア1
03cには、上述した更新時に第2の警報判定レベルと
して設定できる最大値及び最小値を示すレベル値がそれ
ぞれ格納される。
すように、電源投入直後の初期化時にμCOM10内の
ROMから読み出される2つの固定値V10及びV20が第
1及び第2の警報判定レベルY1 及びY2 としてそれぞ
れ格納される第1及び第2の警報判定レベル格納エリア
103d及び103eを有する。
に格納される固定値V10は判定レベルY1 として保持さ
れ、センサ出力V2 との比較により、センサ出力のレベ
ルがこの判定レベルを越えているときには第2段目の警
報を発する警報動作を行うために利用される。第2の警
報判定レベル格納エリア103eに格納される固定値V
20は判定レベルY2 として一時的に保持され、センサ出
力V2 との比較により、センサ出力のレベルがこの判定
レベルを越えているときには第1段目の警報を発する警
報動作を行うために利用され、この第2の警報判定レベ
ル格納エリア103eに格納される値は時間の経過とと
もに順次更新される。
示すように、一定周期でA/D変換して読み込んだセン
サ出力を一時的に格納するセンサ出力バッファエリア1
03f0 と、1時間の間に10分毎にA/D変換して読
み取った6つのセンサ出力のレベルV2 を格納する6つ
のセンサ出力格納エリア103f1 〜103f6 と、上
述した平均値V2Aを格納する平均値格納エリア103g
と、上述した最小値V2MINを格納する最小値格納エリア
103hとを有する。
うに、1分、2分及び1時間の3つのタイマエリア10
3i1 〜i3 と、4つのフラグF1 〜F4 をそれぞれ担
うフラグエリア103j1 〜j4 とを有する。
OM10のCPUは電源の投入により動作を開始し、そ
の最初のステップS1において初期化を行う。この初期
化においては、μCOM10内のROMから読み出され
た所定値α、上限値、下限値並びに2つの固定値V10及
びV20(V10>V20)が、α格納エリア103a、上限
値格納エリア103b、下限値格納エリア103c、第
1及び第2の警報判定レベル格納エリア103b及び1
03cにそれぞれ格納され、センサ出力格納エリア10
3f1 〜103f6 、平均値格納エリア103g、最小
値格納エリア103h及びフラグエリア103j1 〜j
4 がクリアされるとともに、タイマエリア103i1 に
形成された1分タイマがスタートされる。
イムオーバとなるのを待ち、1分が経過して1分タイマ
がタイムオーバとなるとステップS3に進んでセンサ出
力のレベルV2 をA/D変換して読み込み、これをセン
サ出力バッファエリア103f0 に一時的に格納する。
続いてステップS4に進み、ここでフラグF1 が0であ
るか否かを判定する。初期化直後のフラグF1 はクリア
されていて0であるので、ステップS4の判定はYES
でステップS5に進む。ステップS5においてはタイマ
エリア103i2 に形成された2分タイマがスタートさ
れる。
イムオーバとなったか否かを判定し、2分が経過せずス
テップS6の判定がN0のときにはステップS7(図
7)に進んでセンサ出力バッファエリア103f0 に一
時的に格納されているレベル値V2 と第2の警報判定レ
ベル格納エリア103eに格納されている判定レベルY
2 とを比較し、V2 ≧Y2 であるか否かを判定する。初
期化直後の判定レベルY2 は初期化時にROMから読み
出された固定値V20である。ステップS7の判定がYE
Sのとき、すなわち、V2 ≧Y2 であるときにはステッ
プS8に進んで第1段目の警報を発してから上記ステッ
プS3に戻り、ステップS3からの処理を繰り返す。
ち、V2 ≧Y2 でないときにはステップS9に進んでセ
ンサ出力バッファエリア103f0 に一時的に格納され
ているレベル値V2 と第1の警報判定レベル格納エリア
103eに格納されている判定レベルY2 とを比較し、
V2 ≧Y1 であるか否かを判定する。判定レベルY1は
初期化時にROMから読み出された固定値V10である。
ステップS9の判定がYESのとき、すなわち、V2 ≧
Y1 であるときにはステップS10に進んで第2段目
の警報を発してから上記ステップS3に戻り、ステップ
S9の判定がN0のとき、すなわち、V2 ≧Y1 でな
いときには直ちに上記ステップS3に戻り、ステップS
3からの処理を繰り返す。
すなわち、2分タイマのスタートから2分が経過したと
きにはステップS11に進んでセンサ出力バッファエリ
ア103f0 に一時的に格納されているレベル値V2 と
α格納エリア103aに格納されている所定値αとによ
り、Y2 =V2 +αを演算する。その後のステップS1
2において、ステップS11の演算の結果得られるY2
を判定レベルとして第2の警報判定レベル格納エリア1
03eに格納する。そしてステップS13においてフラ
グF1 を1にしてからステップS14に進んで図8に示
すフローチャートのタイマ割込処理をスタートさせる。
このタイマ割込処理は、図示しない10分タイマの管理
のもとでそのスタートから10分毎に実行される。
1にされた後は、上記ステップS4の判定がN0となっ
てステップS5〜S6及びステップS11〜S14の処
理は飛ばされる。そしてステップS14の実行後は、ス
テップS15(図6)に進んでフラグF2 が0であるか
否かを判定する。初期化直後はフラグF2 は0であって
ステップS15の判定はYESであるのでステップS1
6に進み、ここでタイマエリア103i3 に形成された
1時間タイマをスタートさせる。その後ステップS17
に進んでフラグF2 を1にしてからステップS18に進
む。上記ステップS17においてフラグF2 が1にされ
た後はステップS15の判定がN0になり、ステップS
16及び17を飛ばしてステップS18に進む。
がタイムオーバとなったか否かを判定し、1時間タイマ
のスタートから1時間が経過せずステップS18の判定
がN0のときには上述したステップS7(図7)に進ん
でセンサ出力バッファエリア103f0 に一時的に格納
されているレベル値V2 と第2の警報判定レベル格納エ
リア103eに格納されている判定レベルY2 、又は第
1の警報判定レベル格納エリア103eに格納されてい
る判定レベルY2 との比較を行い、、V2 ≧Y1 又は
V2 ≧Y1 であるときに、第2段目或いは第1段目の警
報を発してから、いずれでもないときには直ちに上記ス
テップS3に戻り、ステップS3からの処理を繰り返
す。
き、後述するステップS21及びS22を飛ばしてステ
ップS23に進む。ステップS23においては平均値格
納エリア103gに格納されている平均値を最小値とし
て最小値格納エリア103hに格納してからステップS
24に進み、ここで上記ステップS17において1にし
たフラグF2 を0にしてからステップS25に進む。
であるか否かを再度判定し、このステップS25の判定
がYESのときにはS26に進んで上記ステップS23
において最小値格納エリア103hに格納した最小値V
2MINと所定値αとにより、Y2 =V2MIN+αを演算す
る。その後のステップS27において、ステップS26
の演算の結果得られるY2 を判定レベルとして第2の警
報判定レベル格納エリア103cに格納する。そしてス
テップS28において最小値格納エリア103hに格納
されている最小値をクリアするとともにフラグF3 を1
にしてから上記ステップS7(図7)に進んでセンサ出
力バッファエリア103f0 に一時的に格納されている
レベル値V2 と第2の警報判定レベル格納エリア103
eに格納されている判定レベルY2 、又は第1の警報判
定レベル格納エリア103eに格納されている判定レベ
ルY2 との比較を行い、V2 ≧Y1 又はV2 ≧Y1 で
あるときに、第2段目或いは第1段目の警報を発してか
ら、いずれでもないときには直ちに上記ステップS3に
戻り、ステップS3からの処理を繰り返す。
0にしたことにより、上記ステップS15の判定が再度
YESになってステップS16でタイマエリア103i
3 に形成された1時間タイマを再度スタートさせ、その
後のステップS17でフラグF2 を1にされるととも
に、ステップS20の判定が再びN0となってステップ
S23に進むようになるが、ステップS28においてフ
ラグF3 を1にしたことによってステップS25の判定
がN0になって後述するステップS29(図7)に進む
ようになる。上記ステップS23において平均値格納エ
リア103gに格納されている平均値を最小値として最
小値格納エリア103hに格納するようになる。
103hに最小値が格納されるとステップS20の判定
がYESになってステップS21に進み、ここで平均値
格納エリア103gに格納されている平均値と最小値格
納エリア103hに最小値とを比較し、その結果を次の
ステップS22において平均値の方が小さいか否かを判
定する。ステップS22の判定の結果、平均値の方が小
さいときには、ステップS23に進んでその平均値を最
小値として格納する。一方、平均値の方が大きいときに
はステップS23を飛ばしてステップS24に進み、こ
のステップS24の実行後はステップS25に進む。上
記ステップS28においてフラグF3 が1にされている
ことにより、ステップS25の判定がN0となってステ
ップS29(図7)に進むようになる。
エリアに構成された図示しないNカウンタをインクリメ
ントしてからステップS30に進む。ステップS30に
おいては、フラグF4 が0であるか否かを判定し、この
判定がYESのときにはステップS31に進んでNカウ
ンタのカウント値が10に等しいか否かを判定する。ス
テップS31の判定がN0のときには上記S7に進んで
上述の動作を繰り返す。ステップS31の判定がYES
のとき、すなわち、Nカウンタのカウント値が10とな
ると、ステップS32に進んでNカウンタをクリアして
からステップS33に進む。
リア103hに格納した最小値V2MINと所定値αとによ
り、Y2 =V2MIN+αを演算する。その後のステップS
34において、ステップS33の演算の結果得られるY
2 を判定レベルとして第2の警報判定レベル格納エリア
103cに格納する。そしてステップS35においてフ
ラグF4 を1にしてから上記ステップS7に進み、ガス
濃度を判定する判定処理を行う。
1にしたことにより、以後のステップS30の判定がN
0となってステップS36に進み、ここでNカウンタの
カウンタ値が24であるか否かを判定し、この判定がN
0のときには上記ステップS7に進む。ステップS36
の判定がYESになると、ステップS32に進んで上述
したステップS32〜S35を繰り返し、ステップS3
3において演算して求めたY2 を新しい判定レベルとし
て第2の警報判定レベル格納エリア103eに格納す
る。
されたタイマ割込処理は、図5〜図7のフローチャート
の処理を実行している過程で一定時間毎に実行され、そ
の最初のステップS40においてフラグF1 が1である
か否かを判定し、この判定がN0のときには直ちにもと
の処理に戻り、ステップS40の判定がYESのときに
は、ステップS41に進んでセンサ出力をA/D変換し
て読み込み、この読み込んだレベル値をセンサ出力格納
エリア103f1 〜f6 に順次格納する。
格納エリア103f1 〜f6 の全部、合計6つのエリア
にセンサ出力が格納されているか否かを判定し、判定が
N0のときにはもとの処理に戻る。ステップS43の判
定がYESのときにはステップS44に進んで6つのセ
ンサ出力の平均値V2Aを算出し、これを平均値格納エリ
ア103gに格納してからステップS45に進んでセン
サ出力エリアの内容をクリアしてからもとの処理に戻
る。タイマ割込処理は10分毎に実行され、1時間かか
ってステップS40からステップS45までの処理が完
了する。
によって動作が開始してから1分の間は警報動作を行わ
ず、1分経過した時点で予め設定した固定値V20を第2
の警報判定レベルとして設定し、動作開始から3分経過
した時点で、その時点で読み込んだセンサ出力のレベル
値V2 と所定値αとによって求めたY2 を新しい第2の
警報判定レベルとして更新する。続いて、10分毎に得
た合計6つのセンサ出力のレベル値の平均値を最小値V
2MINとし、この最小値と所定値αとによって求めたY2
を第2の警報判定レベルとして更新する。さらに、1時
間毎の平均値を10時間分得たなかの最小値を検出し、
この最小値と所定値αとにより演算して求めたY2 を第
2の警報判定レベルとして更新する。その後は、1時間
毎の平均値を24時間分得たなかの最小値を検出し、こ
の最小値と所定値αとにより演算して求めたY2 を第2
の警報判定レベルとして更新していく動作を繰り返すよ
うになっている。
めの固定値を第2の警報判定レベルとして用いているの
で、検知素子としての接触燃焼式検知素子の特性が安定
せず、大きめのセンサ出力が出力されている初期の段階
での誤警報を防ぐことができ、しかも定常状態となるま
で、更新間隔を徐々に長くしながら更新を続けるように
なっているので、比較的短い期間に定常状態の第2の警
報判定レベルに近い判定レベルを設定することができる
ようになっている。
下限危険レベル(LEL)の1/4より低い例えば1/
100程度のガス濃度での警報も、誤警報動作を伴うこ
となく行って、2段警報を行える警報装置に対する要求
を満たすことができる。
て行った説明から明らかなように、μCOM10内のC
PUは、センサ手段20が出力するセンサ出力のガス濃
度に応じたレベルを第1の警報判定レベルとを比較して
判定する第1の判定手段101aと、センサ出力のレベ
ルを第1の警報判定レベルよりも十分に低いガス濃度に
対応する第2の警報判定レベルと比較して判定する第2
の判定手段101bと、センサ手段が一定期間に出力す
るセンサ出力のレベルの最小値を一定期間毎に検出し、
該検出した最小値に基づいて第2の警報判定レベルを更
新する判定レベル更新手段101cとして働く。
PUはまた、センサ手段の動作開始の初期段階で第1の
所定時間が経過するまで予め定めた固定値を第2警報判
定レベルとして設定する固定値設定手段101c−1
と、一定期間毎に検出した最小値に予め定めた所定値を
加算し、更新のための第2の警報判定レベルを算出する
第1の判定レベル算出手段101c−2と、第1の所定
時間の経過時点で、該時点で検出したセンサ出力のレベ
ル値に所定値を加算し、更新のための第2の警報判定レ
ベルを算出する第2の判定レベル算出手段101c−3
と、第1の所定時間の経過後第2の所定時間が経過する
まで一定時間毎にセンサ出力のレベル値を得、第2の所
定時間の経過時点で、該時点までに得られている複数の
レベル値の平均値を算出し、第2の所定時間の経過時点
で算出した平均値に所定値を加算し、更新のための第2
の警報判定レベルを算出する第3の判定レベル算出手段
101c−4と、第2の所定時間の経過後、第2の所定
時間の整数倍の第3の所定時間が経過するまで一定時間
毎にセンサ出力のレベル値を得、第2の所定時間の経過
毎に該時点までに得られている複数のレベル値の平均値
を算出し、第3の所定時間の経過時点で、該時点までに
得られている複数の平均値のなかかから最小値を検出
し、該検出した最小値に所定値を加算し、更新のための
第2の警報判定レベルを算出する第4の判定レベル算出
手段101c−5として働く。
−2として働くCPUは、第3の所定時間の経過後、第
3の所定時間よりも大きく第2の所定時間の整数倍の一
定期間が経過するまで一定時間毎にセンサ出力のレベル
値を得、第2の所定時間の経過毎に該時点までに得られ
ている複数のレベル値の平均値を算出し、一定期間の経
過時点で、該時点までに得られている複数の平均値のな
かかから最小値を検出し、該検出した最小値に所定値を
加算し、更新のための第2の警報判定レベルを算出す
る。
明によれば、接触燃焼式ガス検出素子を含むセンサ手段
が出力するセンサ出力のガス濃度に応じたレベルを第1
の警報判定レベルと、この第1の警報判定レベルよりも
十分に低いガス濃度に対応する第2の警報判定レベルと
比較して判定し、センサ出力のレベルが各判定レベルを
越えたとき警報を発生するとともに、センサ手段が一定
期間に出力するセンサ出力のレベルの最小値を一定期間
毎に検出し、該検出した最小値に基づいて第2の警報判
定レベルを更新し、センサ手段の動作開始の初期段階で
第1の所定時間が経過するまで予め定めた固定値を第2
の警報判定レベルとして設定するようになっており、第
2の警報判定レベルが極めて小さなものであって、セン
サ出力が何らかの原因によって変動することがあって
も、センサ手段が一定期間に出力するセンサ出力のレベ
ルの最小値を一定期間毎に検出し、該検出した最小値に
基づいて第2の警報判定レベルを更新するので、センサ
出力の変動によって第2の警報判定レベルでの判定を誤
ることがない。
時間が経過するまで予め定めた固定値を第2の警報判定
レベルとして設定するようにしているので、センサ手段
の動作開始の初期の段階で接触燃焼式ガス検出素子の特
性によってセンサ手段が定常時と異なるセンサ出力を出
力することがあっても、第2の警報判定レベルとして固
定値を設定することで第2の警報判定レベルでの判定を
誤ることがなく、長い時間放置しても誤動作なく、微小
ガス濃度の検知を可能にすることができる。
定めた所定値を加算し、更新のための第2の警報判定レ
ベルを算出し、予め定めた所定値が、微少ガスのない状
態から下限危険レベルの所定値の点にガス濃度が到達す
るまでに変化するセンサ出力の増加分に対応する値であ
るので、検知すべきガス濃度が小さなもので、しかも検
知すべきガスのない空気ベースが変動しても、微小な濃
度のガスを確実に検知することのできる第2の警報判定
レベルを設定することができ、微少ガス漏れを判定する
極めて小さなレベルの警報判定レベルに対するセンサ出
力の判定を誤りなく行うことができる。
点で検出したセンサ出力のレベル値に所定値を加算し、
更新のための第2の警報判定レベルを算出するので、セ
ンサ手段の動作開始から第1の所定時間が経過した時点
で、センサ手段の動作開始から時間の経過とともに低下
する実際のセンサ出力を考慮した第2の警報判定レベル
を、固定値に代えて設定して更新することができ、装置
設置の比較的初期の段階で、微少ガス漏れを判定する極
めて小さなレベルの警報判定レベルに対するセンサ出力
の判定を誤りなく行うことができる。
定時間の経過後第2の所定時間が経過するまで一定時間
毎にセンサ出力のレベル値を得、第2の所定時間の経過
時点で、該時点までに得られている複数のレベル値の平
均値を算出し、第2の所定時間の経過時点で算出した平
均値に所定値を加算し、更新のための第2の警報判定レ
ベルを算出するので、第2の所定時間の経過時点では、
第1の所定時間の経過から第2の所定時間が経過するま
での間のセンサ出力の平均的なレベルに基づいて求めた
第2の警報判定レベルが設定されるようになり、より実
際のセンサ出力を反映したレベルに第2の警報判定レベ
ルが更新されるようになり、微少ガス漏れを判定する極
めて小さなレベルの警報判定レベルを雰囲気の変動に大
きく左右されずに設定でき、それだけ小さなレベルの警
報判定レベルに対するセンサ出力の判定を誤りなく行う
ことができる。
定時間の経過後、第2の所定時間の整数倍の第3の所定
時間が経過するまで一定時間毎にセンサ出力のレベル値
を得、第2の所定時間の経過毎に該時点までに得られて
いる複数のレベル値の平均値を算出し、第3の所定時間
の経過時点で、該時点までに得られている複数の平均値
のなかから最小値を検出し、該検出した最小値に前記所
定値を加算し、更新のための第2の警報判定レベルを算
出するので、第3の所定時間の経過時点では、第2の所
定時間の経過から第3の所定時間が経過するまでの間に
第2の所定時間毎に得た平均値のなかの最小値に基づい
て求めた第2の警報判定レベルが設定されるようにな
り、時間の経過に伴って安定する接触燃焼式ガス検出素
子の特性に依存するセンサ出力を反映したレベルに第2
の警報判定レベルが更新されるようになり、比較的長い
期間の雰囲気変動を考慮した微少ガス漏れを判定する極
めて小さなレベルの警報判定レベルを設定でき、それだ
け小さなレベルの警報判定レベルに対するセンサ出力の
判定を誤りなく行うことができる。
定時間の経過後、第3の所定時間よりも大きく第2の所
定時間の整数倍の一定期間が経過するまで一定時間毎に
センサ出力のレベル値を得、第2の所定時間の経過毎に
該時点までに得られている複数のレベル値の平均値を算
出し、一定期間の経過時点で、該時点までに得られてい
る複数の平均値のなかから最小値を検出し、該検出した
最小値に所定値を加算し、更新のための第2の警報判定
レベルを算出するので、センサ手段の動作開始から第1
の所定時間〜第3の所定時間が経過してセンサ出力が十
分に安定したときには、一定期間が経過した時点毎に、
各々が第2の所定時間毎の複数のレベル値に基づいて得
られる複数の平均値のなかから検出した最小値に基づい
て第2の警報判定レベルを更新するようになり、センサ
出力の変動によって小さなレベルの第2の警報判定レベ
ルでの判定を誤ることがない。
ロック図である。
す図である。
の仕方を説明するためのグラフである。
説明するためのグラフである。
分を示すフローチャートである。
一部分を示すフローチャートである。
他の一部分を示すフローチャートである。
処理を示すフローチャートである。
エリアを示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 接触燃焼式ガス検出素子を含むセンサ手
段と、該センサ手段が出力するセンサ出力のガス濃度に
応じたレベルを第1の警報判定レベルとを比較して判定
する第1の判定手段と、前記センサ出力のレベルを前記
第1の警報判定レベルよりも十分に低いガス濃度に対応
する第2の警報判定レベルと比較して判定する第2の判
定手段と、前記センサ手段が一定期間に出力するセンサ
出力のレベルの最小値を一定期間毎に検出し、該検出し
た最小値に基づいて前記第2の警報判定レベルを更新す
る判定レベル更新手段とを備え、前記センサ出力のレベ
ルが各判定レベルを越えたときの前記第1及び第2の判
定手段の出力により警報を発生するようにしたガス警報
装置において、 前記判定レベル更新手段が、前記センサ手段の動作開始
の初期段階で第1の所定時間が経過するまで予め定めた
固定値を前記第2の警報判定レベルとして設定する固定
値設定手段と、 一定期間毎に検出した前記最小値に、微少ガスのない状
態から下限危険レベルの所定値の点にガス濃度が到達す
るまでに変化するセンサ出力の増加分に対応する値であ
る予め定めた所定値を加算し、前記更新のための前記第
2の警報判定レベルを算出する第1の判定レベル算出手
段と、 前記第1の所定時間の経過時点で、該時点で検出した前
記センサ出力のレベル値に前記所定値を加算し、前記更
新のための前記第2の警報判定レベルを算出する第2の
判定レベル算出手段とを有する ことを特徴とするガス警
報装置。 - 【請求項2】 前記判定レベル更新手段が、前記第1の
所定時間の経過後第2の所定時間が経過するまで一定時
間毎に前記センサ出力のレベル値を得、前記第2の所定
時間の経過時点で、該時点までに得られている複数のレ
ベル値の平均値を算出し、前記第2の所定時間の経過時
点で前記算出した平均値に前記所定値を加算し、前記更
新のための前記第2の警報判定レベルを算出する第3の
判定レベル算出手段を更に有することを特徴とする請求
項1記載のガス警報装置。 - 【請求項3】 前記判定レベル更新手段が、前記第2の
所定時間の経過後、前記第2の所定時間の整数倍の第3
の所定時間が経過するまで一定時間毎に前記センサ出力
のレベル値を得、前記第2の所定時間の経過毎に該時点
までに得られている複数のレベル値の平均値を算出し、
前記第3の所定時間の経過時点で、該時点までに得られ
ている複数の平均値のなかから最小値を検出し、該検出
した最小値に前記所定値を加算し、前記更新のための前
記第2の警報判定レベルを算出する第4の判定レベル算
出手段を更に有することを特徴とする請求項2記載のガ
ス警報装置。 - 【請求項4】 前記判定レベル更新手段の前記第1の判
定レベル算出手段が、前記第3の所定時間の経過後、前
記第3の所定時間よりも大きく前記第2の所定時間の整
数倍の前記一定期間が経過するまで一定時間毎に前記セ
ンサ出力のレベル値を得、前記第2の所定時間の経過毎
に該時点までに得られている複数のレベル値の平均値を
算出し、前記一定期間の経過時点で、該時点までに得ら
れている複数の平均値のなかから最小値を検出し、該検
出した最小値に前記所定値を加算し、前記更新のための
前記第2の警報判定レベルを算出することを特徴とする
請求項3記載のガス警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20500096A JP3407782B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | ガス警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP20500096A JP3407782B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | ガス警報装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1049778A JPH1049778A (ja) | 1998-02-20 |
JP3407782B2 true JP3407782B2 (ja) | 2003-05-19 |
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ID=16499800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20500096A Expired - Fee Related JP3407782B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | ガス警報装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3407782B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4704591B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-06-15 | 東京瓦斯株式会社 | 火災検知装置 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20500096A patent/JP3407782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1049778A (ja) | 1998-02-20 |
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