JP4603299B2 - 熱感知器 - Google Patents

熱感知器 Download PDF

Info

Publication number
JP4603299B2
JP4603299B2 JP2004174237A JP2004174237A JP4603299B2 JP 4603299 B2 JP4603299 B2 JP 4603299B2 JP 2004174237 A JP2004174237 A JP 2004174237A JP 2004174237 A JP2004174237 A JP 2004174237A JP 4603299 B2 JP4603299 B2 JP 4603299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
correction
heat sensor
ceramic element
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004174237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005352870A (ja
Inventor
学 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2004174237A priority Critical patent/JP4603299B2/ja
Publication of JP2005352870A publication Critical patent/JP2005352870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4603299B2 publication Critical patent/JP4603299B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Description

本発明は、監視領域の温度を監視するための熱感知器に関し、特に、監視領域の温度やその変化率を測定することによって監視を行う熱感知器に関する。
従来から、監視領域における火災発生等を監視するための熱感知器が提案されている。この熱感知器は、その感知原理に基づいて、差動式熱感知器と定温式熱感知器とに大別される。
このうち、差動式熱感知器は、監視領域における温度の上昇率に基づいて火災検出を行うものであり、例えば、ダイヤフラムを用いた差動式熱感知器が提案されている。このダイヤフラム利用型の差動式熱感知器では、火災による温度上昇に伴ってチャンバー内の空気が急激に膨張すると、ダイヤフラムが変形する。従って、このダイヤフラムの変形の有無を検出することで、温度上昇率が所定値以上になったことを検知し、監視領域において火災が発生したものと判断して警報信号を出力する。
また、定温式熱感知器は、監視領域における温度に基づいて火災検出を行うものであり、例えば、サーミスタを用いたものや、バイメタルを用いたものが提案されている。例えば、サーミスタ利用型の定温式熱感知器は、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタの特性を利用したもので、サーミスタの抵抗値に基づいて監視領域の温度を測定し、この温度が所定温度以上になった場合には、監視領域において火災が発生したものと判断して警報信号を出力する(例えば、特許文献1参照)。また、バイメタル利用型の定温式熱感知器は、温度に応じて所定方向に変形するバイメタルの特定を利用したもので、所定温度以上になった場合にバイメタルの変形量が大きくなって電気的接点を閉じることで、監視領域において火災が発生したものと判断して警報信号を出力する(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、ダイヤフラム利用型の差動式熱感知器においては、温度の上昇率を正確に測定するために、ある程度の膨張スペースを持ったチャンバーが必要になる。また、バイメタル利用型の定温式熱感知器においては、バイメタルの変形スペースを確保することが必要になる。したがって、これら従来の熱感知器は、小型化が困難であった。
また、サーミスタを用いた定温式熱感知器においては、監視領域の熱が設置面や感知器本体に奪われて温度感知精度が低下することを防ぐため、サーミスタを設置面や感知器本体から極力離して監視領域中に露出等させるように配置していた。したがって、この点も、従来の熱感知器の小型化を妨げる一因になっていた。
ここで、従来から、電気特性が温度によって変化するセラミック素子等を用いて熱感知を行うことも提案されていた。なかでも、強誘電体と同様の電気特性を示す強誘電性物質は、その温度が変化すると焦電効果によって焦電電流を出力するため、この焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧の変化に基づいて、温度変化を検出することが可能になる。これは強誘電性物質が、人体検出用素子等に応用されていることからも明らかである(例えば、特許文献3参照)。また、強誘電性物質の誘電率は、温度に応じた一定の値を取ることから、この誘電率に基づいて温度を測定することが可能になる。さらに、このような強誘電性物質を薄膜化すれば、ダイヤフラムのような膨張スペースやバイメタルのような変形スペースを必要としないことから、熱感知器を小型化できる可能性がある(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−143170号公報 実開平6−30891号公報 特開2004−21506号公報 特開平3−26929号公報
しかしながら、このように強誘電性物質を温度や温度変化率の測定に用いることが提案されていたものの、これを単に熱感知器に組み込んだ場合には、依然として種々の問題が生ずる可能性があった。例えば、強誘電性物質を単体で配置した場合の誘電率の熱応答性は比較的高いにも関わらず、これを熱感知器に単に適用しただけでは、火災の熱が天井や感知器の筐体等に吸収されてしまう問題があるため、結果として熱感知を迅速に行うことができない。つまり、熱容量の大きな感知器自体の温度を測っていることとなり、迅速な熱感知ができなかった。
従って、即応性を求められる熱感知器には、強誘電性物質を直ちに適用できない場合があった。例えば、火災報知のための熱感知器に関しては、国の法令等によって様々な規格が設けられており、その一つに作動試験がある。この作動試験においては、熱感知器を所定の熱環境下に投入した場合、投入してから一定時間以内に熱感知器が作動することが求められる。しかしながら、熱感知器に単に強誘電性物質を組み込んだ場合には、上述のような理由によって熱感知器全体としての熱応答性が低くなり得るため、作動試験を通過しない可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、強誘電性物質を用いた熱感知器の熱応答性を高めること等を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の熱感知器は、監視領域の温度を監視するための熱感知器であって、強誘電性物質と、前記強誘電性物質の誘電率に基づいて、前記監視領域の温度を算定する温度算定手段と、前記強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧に基づいて、前記温度算定手段にて算定された温度に対する補正を行う温度補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の熱感知器は、請求項1に記載の熱感知器において、前記温度補正手段は、前記温度算定手段にて算定された温度に基づいて、前記監視領域の所定時間毎の温度変化値を算定する第1の補正手段と、前記第1の補正手段にて算定された前記温度変化値に対して、前記強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧に基づいて補正を行う第2の補正手段と、前記第2の補正手段にて補正された温度変化値を、前記温度算定手段にて算定された温度に加えることにより、補正後の温度を算定する第3の補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の熱感知器は、請求項1又は2に記載の熱感知器において、前記温度算定手段は、前記誘電率に応じて変化する充電時間に基づいて、前記温度算定を行うことを特徴とする。
また、請求項4に記載の熱感知器は、請求項1又は2に記載の熱感知器において、前記温度算定手段は、前記誘電率に応じて変化する発振周波数に基づいて、前記温度算定を行うことを特徴とする。
また、請求項5に記載の熱感知器は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の熱感知器において、前記温度算定手段と前記温度補正手段とのいずれか一方を前記強誘電性物質に対して選択的に接続する切替え手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る熱感知器は、強誘電性物質を温度検知素子に用いることで熱感知器を小型化できるという効果を奏する。また、温度補正を行うことで熱感知器全体としての熱応答性を高めることができる。しかも、一つの強誘電性物質で温度算定と温度補正とを行うことができ、熱感知器の小型化や製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明に係る熱感知器は、第1の補正手段による温度算定、第2の補正手段による温度変化値補正、及び、第3の補正手段による補正後温度の算定を順次行うことにより、簡易かつ迅速に温度補正を行うことができる。
また、本発明に係る熱感知器は、誘電率に応じて変化する充電時間に基づいて温度算定を行うことにより、充電時間を測定することで温度算定を行うことができ、簡易かつ迅速に温度算定を行うことができる。
また、本発明に係る熱感知器は、誘電率に応じて変化する発振周波数に基づいて温度算定を行うことにより、発振周波数を測定することで温度算定を行うことができる。
また、本発明に係る熱感知器は、切替え手段によって温度算定手段と温度補正手段とのいずれか一方を強誘電性物質に対して選択的に接続でき、一つの強誘電性物質を用いて温度算定と温度補正を行うことができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る熱感知器の実施例を詳細に説明する。まず、〔I〕本発明の基本的概念を説明した後、〔II〕本発明の実施例について説明し、〔III〕最後に、本発明の実施例に対する変形例について説明する。
〔I〕本発明の基本的概念
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、監視領域の温度を監視するための熱感知器に関する。ここで、熱感知器の具体的な監視領域や監視目的は任意であるが、以下の各実施例では、一般家屋やオフィスビルの室内に設置されて火災発生の有無を監視する熱感知器について説明する。ただし、本発明は、監視領域の温度を測定する温度センサの如き熱感知器にも同様に適用できるものである。
ここで、熱感知器の検出素子として、強誘電性物質、すなわち、電圧を加えることによって自発分極の方向を自由に変化させ、ゼロ電圧でもその分極方向を持続させることのできる誘電体を用いる。本発明では、この強誘電性物質の誘電率が温度に応じて変化すること、及び、強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧が焦電効果によって温度に応じて変化することを利用する。より具体的には、最初に、強誘電性物質の誘電率に基づいて監視領域の温度を算定する。次に、算定された温度を、強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧に基づいて補正する。このことにより、火災の熱が天井や熱感知器の筐体等に吸収された場合においても、強誘電性物質にて測定した実温度を、熱吸収がない場合に測定されたであろう温度(予測温度)に補正でき、熱応答性の高い熱感知を行うことができる。特に、同一の強誘電性物質を用いて、温度算定と温度補正とを行うことができること、及び、強誘電性物質は薄膜状にも形成できることから、感知器を小型化できる。このような機能を奏し得る限りにおいて、強誘電性物質の具体的構成は任意であるが、例えば、薄膜セラミック素子の如きセラミック強誘電体、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の如き高分子強誘電体、あるいは、チタン酸バリウムや硫酸グリシンの如き結晶体を利用できる。なお、以下の各実施例では、強誘電性物質としてセラミック素子を用いた例について説明する。
〔II〕本発明の実施例
次に、本発明に係る熱感知器の各実施例について説明する。ただし、これら各実施例によって本発明が限定されるものではない。
まず最初に、実施例1について説明する。本実施例1に係る熱感知器は、概略的に、(1)強誘電性物質、温度算定手段、及び、温度補正手段を備えたこと、(2)温度補正手段は、第1の補正手段、第2の補正手段、及び、第3の補正手段を備えたこと、(3)温度算定手段は、誘電率に応じて変化する当該強誘電性物質の充電時間に基づいて、温度算定を行うこと、及び、(4)温度算定手段と温度補正手段とのいずれか一方を強誘電性物質に対して選択的に接続する切替え手段を備えたこと、等を主たる特徴とする。
〔熱感知器の概要〕
最初に、本実施例1に係る熱感知器の概要を説明する。図1は、熱感知器の構成を機能概念的に例示する構成図である。この図1に示すように、熱感知器1は、強誘電性物質としてのセラミック素子2、温度算定部3、温度補正部4、切替え部5、記憶部6、及び、制御部7を備えて構成されている。このうち、セラミック素子2は、温度検出用素子である。このセラミック素子2の具体的構成は任意であるが、例えば、鉛、ジルコニウム、チタン、あるいは、不純物を合成して焼結した薄膜セラミック素子2を用いることができ、その表面に銀等を蒸着して電極として用いることができる。また、温度算定部3は、セラミック素子2の誘電率に基づいて、監視領域の温度を算定する温度算定手段である。
また、温度補正部4は、セラミック素子2の出力電圧に基づいて、温度算定部3にて算定された温度に対する補正を行う温度補正手段である。この温度補正部4は、第1の補正部4a、第2の補正部4b、及び、第3の補正部4cを備えて構成されている。このうち、第1の補正部4aは、温度算定部3にて算定された温度に基づいて、監視領域の所定時間毎の温度変化値を算定する第1の補正手段である。また、第2の補正部4bは、第1の補正部4aにて算定された温度変化値に対して、セラミック素子2の出力電圧に基づいて補正を行う第2の補正手段である。そして、第3の補正部4cは、第2の補正部4bにて補正された温度変化値を、温度算定部3にて算定された温度に加えることにより、監視領域の補正後の温度を算定する第3の補正手段である。
また、切替え部5は、セラミック素子2に対する、温度算定部3と温度補正部4との接続を選択的に切替える切替え手段である。この切替え部5を設けることにより、セラミック素子2の誘電率変化を利用した温度算定部3による温度算定と、セラミック素子2の焦電効果を利用した温度補正部4による温度補正とを、1つのセラミック素子2を利用しつつ選択に切替えて行うことができる。
また、記憶部6は、各種測定値や閾値を記憶するための記憶手段であり、任意の記憶素子や記憶媒体、例えば、フラッシュメモリやEPROM (Erasable Programmable Read Only Memory)の如き不揮発性記憶媒体を用いることができる。また、制御部7は、温度補正部4にて補正された温度に基づく火災発生の有無の判断等を行う制御手段である。この制御部7の具体的構成は任意であるが、例えば、所定の記憶媒体に記憶されたプログラムを呼出して解析・実行するCPU(Central Processing Unit)として構成することができる。
なお、セラミック素子2、温度算定部3、温度補正部4、切替え部5、第1の補正部4a、第2の補正部4b、第3の補正部4cは、それぞれ、特許請求の範囲における、セラミック素子、温度算定手段、温度補正手段、切替え手段、第1の補正手段、第2の補正手段、第3の補正手段に対応する。
このように構成された熱感知器1において、火災検出は以下のように行われる。すなわち、制御部7にて制御された切替え部5を介して、セラミック素子2が温度算定部3に接続される。この状態において、監視領域の温度に応じて変化したセラミック素子2の温度が、このセラミック素子2の誘電率に基づいて、温度算定部3にて算定される。次いで、制御部7にて切替え部5が制御され、セラミック素子2の接続先が温度算定部3から温度補正部4に切替えられる。この状態において、先に算定された温度が、焦電効果にて変化するセラミック素子2の出力電圧に基づいて、温度補正部4による温度補正処理によって補正される。このように補正された温度と、記憶部6に予め記憶された閾値とが、制御部7にて比較され、補正された温度が閾値を上回る場合には、監視領域で火災があったと判定され、発報出力が行われる。以下、この熱感知器1の構成及び処理のうち、特に温度算定と温度補正に関する部分について詳述する。
〔温度算定部の構成と温度算定〕
次に、温度算定部3の要部の具体的構成と、この温度算定部3による温度算定について説明する。図2は、熱感知器の要部の回路図である。この図2に示すように、温度算定部3の要部を構成する電気回路は、複数のトランジスタTR1〜TR3、抵抗R1〜R5、及び、コンパレータIC1とを図示のように接続して構成されている。この温度算定部3には、セラミック素子2と、切替え部(切替えスイッチ)5とが図示のように接続されている。このような構成において、切替え部5をON(接続状態)にすると、セラミック素子2が温度算定部3の要部回路に接続される。
この状態において、セラミック素子2、抵抗R5、及び、トランジスタTR3によって放電回路が構成され、このトランジスタTR3のベース端子に放電トリガが与えられると、セラミック素子2が抵抗R5を介して放電する。また、トランジスタTR1、TR2と抵抗R1とによって定電流回路が構成されており、図示しない入力部から入力を受けると、定電流が抵抗R2を介してセラミック素子2に供給され、このセラミック素子2が充電される。このようにセラミック素子2が充電され、コンパレータIC1への入力比が、抵抗R3、R4の分圧比によって決定される閾値を超えた場合に、コンパレータIC1の出力がHighになる。
従って、セラミック素子2の放電後であって入力部からの入力があった時点から、コンパレータIC1の出力がHighになった時点までの経過時間を測定することによって、セラミック素子2が閾値を超える程度に充電された時間を測定できる。このセラミック素子2の充電時間は、セラミック素子2の誘電率にほぼ一意に対応しており、さらにこの誘電率はセラミック素子2の温度にほぼ一意に対応しているため、セラミック素子2の充電時間に基づいて温度を測定できる。
図3は、セラミック素子2の温度変化と充電時間との関係を示す図である。この図3に示すように、入力部から矩形波を入力した場合において、セラミック素子2の温度が上昇すると、充電波形における充電初期の立ち上がりが徐々に鈍くなり、これに伴って充電波形が閾値を超えるまでの時間(充電時間)が長くなる。従って、この充電時間に基づいて温度を決定できる。ここで、記憶部6には、充電時間と温度との関係を特定するテーブルが記憶されており、温度算定部3は、このテーブルを参照し、充電時間に対応する温度を決定できる。なお、充電時間と温度との関係の具体的数値は実験等によって容易に求めることができるので、ここでは省略する。
〔温度補正部の構成と温度補正〕
次に、温度補正部4の構成と、この温度補正部4による温度補正について説明する。図2において、セラミック素子2の両端は図示しない温度補正部4に接続されており、切替え部5をOFF(非接続状態)にすることにより、セラミック素子2から出力される焦電電流を出力電圧に変換して検出し、この出力電圧を温度補正部4にて測定できる。この出力電圧は、セラミック素子2の温度変化分に応じて変化することから、この出力電圧を用いてセラミック素子2の温度を補正できる。この補正の具体的ロジックは任意であるが、例えば、後述する図4のフローチャートにも示すように、下記式1のように算定できる(ここで、Tgは補正後の温度、Tsは補正前の温度、Nはセラミック素子2からの出力電圧、Hは補正係数)。
Figure 0004603299
この算定式を適用した温度補正の具体的な処理について説明する。図4は、温度補正処理のフローチャートである。この図4に示すように、温度補正部4は、温度算定部3にて温度が算定された場合、これを補正後温度の初期値として記憶部6に記憶させる(ステップS1)。
そして、温度補正部4の第1の補正部4aは、温度算定部3にて算定された温度に基づいて、監視領域の所定時間毎の温度変化値を算定する。より具体的には、温度算定部3にて算定された補正前の温度と、その直前に算定された補正前の温度の差分を算定することで、温度変化値を算定する(ステップS2)。
次いで、第2の補正部4bは、第1の補正部4aにて算定された温度変化値に対して、セラミック素子2の出力電圧に基づいて補正を行う。より具体的には、第1の補正部4aにて算定された温度変化値に対して、セラミック素子2の出力電圧を乗じる(ステップS3)。このことにより、セラミック素子2の出力電圧が大きい場合、すなわち、セラミック素子2の温度変化が大きい場合には、温度変化値を大きくでき、熱応答性を高めることができる。また、この時、第2の補正部4bは、温度変化値に対して補正係数Hを乗じる。この補正係数Hは、熱感知器1の構造によって変わる係数であり、熱感知器1の構造に基づく熱応答性の違いを打ち消すための係数であって、具体的には実験等に基づいて決定できる。
最後に、第3の補正部4cは、第2の補正部4bにて補正された温度変化値を、温度算定部3にて算定された温度に加えることにより、監視領域の補正後の温度を算定する。より具体的には、第2の補正部4bにて算定された補正後の温度変化値を、その直前に算定された補正後の温度に加算することで、補正後の温度を算定する(ステップS4)。これにより、温度補正処理が終了する。
〔補正効果〕
次に、上記のような温度補正の効果について説明する。ここでは、熱感知器1を用いて、所定規格により定められている作動試験における階段上昇試験を行った場合を例にとって説明する。この階段上昇試験においては、室温より30℃高い風速85cm/sの気流に熱感知器1を投入した時に、30秒以内で作動することが求められる。図5は、温度算定部による温度算定結果を示す図であり、横軸は経過時間、縦軸は温度算定部3にて測定された温度(未補正の温度)を示す。この図5に示すように、熱感知器1を気流に投入してから徐々に温度が上昇しているものの、投入から30秒経過しても温度が作動閾値(ここでは約53℃)に至らないため、熱感知器1が作動しないので、試験に不合格になってしまう。
そのため、上述したように、温度補正部4による温度補正を行う。図6は、出力電圧変化を示す図であり、横軸は経過時間、縦軸は出力電圧変化率を示す。この図6に示すように、セラミック素子2の出力電圧変化は、熱感知器1を気流に投入した直後において急峻であり、それ以降、徐々に低下する。このような特性の出力電圧変化を用いて、上述した処理によって行われた温度補正結果を図7に示す。この図7において、図5との比較からも明らかなように、熱感知器1の熱応答性が向上されており、熱感知器1を気流に投入した直後に、温度が急激に上昇するように補正されている。この結果、投入から30秒以内に温度が作動閾値に至り、熱感知器1が作動するため、試験条件を満たすことができる。
このように本実施例に係る熱感知器1によれば、セラミック素子2を温度検知素子に用いることで熱感知器1を小型化できる。また、温度補正を行うことで熱感知器1全体としての熱応答性を高めることができる。しかも、一つのセラミック素子2で温度算定と温度補正とを行うことができ、熱感知器1の小型化や製造コストの低減を図ることができる。また、温度算定部3と温度補正部4とのセラミック素子2に対する接続を切替え部5で容易に切替えることができ、温度算定及び温度補正を一層簡易で迅速に行うことができる。
次に、実施例2に係る熱感知器について説明する。本実施例2に係る熱感知器は、概略的に、実施例1と同様の特徴を有するが、誘電率に応じて変化する充電時間に基づいて温度算定を行うのではなく、誘電率に応じて変化する発振周波数に基づいて温度算定を行うこと、等を主たる特徴とする。図8は、本実施例2に係る熱感知器の構成を機能概念的に例示する構成図である。なお、特に説明なき構造及び方法については、上述した実施例1と同様であり、同一の構成を同一の符号を付して説明する。
本実施2に係る熱感知器10は、図8に示すように、セラミック素子2、温度算定部11、温度補正部4、切替え部5、記憶部6、及び、制御部7を備えて構成されている。このうち、温度算定部11は、セラミック素子2の誘電率に基づいて、監視領域の温度を算定する温度算定手段であり、特許請求の範囲における「温度算定手段」に対応する。
〔温度算定部の構成と温度算定〕
次に、温度算定部11の要部の具体的構成と、この温度算定部11による温度算定について説明する。図9は、熱感知器の要部の回路図である。この図9に示すように、温度算定部11は、複数の抵抗R6、R7、コンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2、発振器IC2、及び、コンパレータIC3とを図示のように接続して構成されている。この温度算定部11には、セラミック素子2と、切替え部5とが図示のように接続されている。このような構成において、切替え部5をON(接続状態)にすると、セラミック素子2が温度算定部11に接続される。
この状態において、セラミック素子2、抵抗R7、及び、発振器IC2によってRC発振回路が構成されている。また、コンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2、抵抗R6、及び、コンパレータIC3によって、周波数/電圧コンバータ(F/Vコンバータ)が構成されている。そして、RC発振回路からの発振出力がF/Vコンバータに入力され、発振出力の周波数に応じた電圧がF/Vコンバータから出力される。ここで、セラミック素子2の誘電率に応じてRC発振回路から出力される発振波形の周波数が変化することから、F/Vコンバータからの出力値が変化するので、この出力値に基づいて温度を測定できる。
図10は、セラミック素子2の温度変化と発振周波数との関係を示す図である。この図10に示すように、セラミック素子2の温度が上昇すると、RC発振回路の発振周波数が徐々に低くなり、これに伴ってF/Vコンバータからの出力値が大きくなる。ここで、記憶部6には、F/Vコンバータからの出力値と温度との関係を特定するテーブルが記憶されており、温度算定部11は、このテーブルを参照し、F/Vコンバータからの出力値に対応する温度を決定できる。なお、温度変化と発振周波数との関係の具体的数値は実験等によって容易に求めることができるので、ここでは省略する。
本実施例2において、その他の構成及び処理は実施例1と同様である。すなわち、セラミック素子2の温度が温度算定部11にて算定され、この温度が温度補正部4による温度補正処理によって補正される。このように補正された温度と、記憶部6に予め記憶された閾値とが、制御部7にて比較され、補正された温度が閾値を上回る場合には、監視領域で火災があったと判定され、発報出力が行われる。
このように本実施例に係る熱感知器10によれば、実施例1と同様の効果を、異なる方式、すなわち、セラミック素子2の誘電率変化に伴う発振周波数変化に基づいて温度算定を行うことで得ることができる。
〔III〕実施例に対する変形例
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本願に係る熱感知器1、10が従来の熱感知器によりも小型化されていない場合においても、強誘電性物質を用いた熱感知の熱応答性が高められている限りにおいて、本願課題の一部が解決されている。
(制御について)
また、前記各実施例で自動的に行われるものとして説明した制御の全部又は任意の一部を手動で行っても良く、逆に、手動で行われるものとして説明した制御の全部又は任意の一部を公知技術又は上述した思想に基づいて自動化しても良い。また、各実施例において示した制御部7や制御部7内の各処理ブロックは、実際には、CPU及びこのCPUにて読み出され実行されるコンピュータプログラムとして構成することができ、あるいは、ハードワイヤードロジックにて構成することができる。また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。この他、前記文書中や図面中で示した処理手順、又は、制御手順については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(強誘電性物質について)
実施例1、2においては、強誘電性物質としてセラミック素子2を用いたが、この他にも、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)の如き高分子強誘電体や、チタン酸バリウムや硫酸グリシンの如き結晶体を利用できることは上述の通りである。また、上記各実施例1、2においては、一つのセラミック素子2を温度算定と温度補正との両方に用いているが、温度算定用のセラミック素子と温度補正用のセラミック素子とを個別的に設けても良い。この場合には、切替え部5が不要になる。また、セラミック素子2に加えて強誘電性物質以外の他の検出素子を用いることもでき、セラミック素子2にて算定及び補正した温度に対して、他の検出素子の検出結果を利用してさらに補正を行っても良い。
(温度測定について)
上述した温度算定部3、11の回路構成は、あくまで一例であり、任意の異なる回路構成を採用できる。また、温度測定原理としては、少なくとも強誘電性物質の誘電率変化に基づいたものであれば良く、強誘電性物質の誘電率変化に伴う様々な現象を測定することによって行うことができる。
(温度補正について)
上述した温度補正部4による温度補正処理は、あくまで一例であり、任意の異なる処理で補正を行うことができる。例えば、強誘電性物質の出力電圧を温度変化値に直接的に乗じるのではなく、測定温度に対して強誘電性物質の出力電圧に基づいた重み付けを行うことにより、温度補正を行っても良い。
以上のように、本発明に係る熱感知器は、監視領域の温度を測定して火災報知等を行うことに有用であり、特に、小型の熱感知器で熱応答性の高い温度測定を行うことに適している。
本発明の実施例1に係る熱感知器の構成を機能概念的に例示する構成図である。 熱感知器の要部の回路図である。 セラミック素子の温度変化と充電時間との関係を示す図である。 温度補正処理のフローチャートである。 温度算定部による温度算定結果を示す図である。 出力電圧変化を示す図である。 温度補正結果を示す図である。 本発明の実施例2に係る熱感知器の構成を機能概念的に例示する構成図である。 熱感知器の要部の回路図である。 セラミック素子の温度変化と発振周波数との関係を示す図である。
符号の説明
1、10 熱感知器
2 セラミック素子
3、11 温度算定部
4 温度補正部
4a 第1の補正部
4b 第2の補正部
4c 第3の補正部
5 切替え部
6 記憶部
7 制御部
TR1〜TR3 トランジスタ
R1〜R7 抵抗
IC1、IC3 コンパレータ
C1、C2 コンデンサ
D1、D2 ダイオード
IC2 発振器

Claims (5)

  1. 監視領域の温度を監視するための熱感知器であって、
    強誘電性物質と、
    前記強誘電性物質の誘電率に基づいて、前記監視領域の温度を算定する温度算定手段と、
    前記強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧に基づいて、前記温度算定手段にて算定された温度に対する補正を行う温度補正手段と、
    を備えたことを特徴とする熱感知器。
  2. 前記温度補正手段は、
    前記温度算定手段にて算定された温度に基づいて、前記監視領域の所定時間毎の温度変化値を算定する第1の補正手段と、
    前記第1の補正手段にて算定された前記温度変化値に対して、前記強誘電性物質から出力される焦電電流又は当該焦電電流を電圧変換してなる出力電圧に基づいて補正を行う第2の補正手段と、
    前記第2の補正手段にて補正された温度変化値を、前記温度算定手段にて算定された温度に加えることにより、補正後の温度を算定する第3の補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の熱感知器。
  3. 前記温度算定手段は、前記誘電率に応じて変化する充電時間に基づいて、前記温度算定を行うこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の熱感知器。
  4. 前記温度算定手段は、前記誘電率に応じて変化する発振周波数に基づいて、前記温度算定を行うこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の熱感知器。
  5. 前記温度算定手段と前記温度補正手段とのいずれか一方を前記強誘電性物質に対して選択的に接続する切替え手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の熱感知器。
JP2004174237A 2004-06-11 2004-06-11 熱感知器 Expired - Fee Related JP4603299B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174237A JP4603299B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 熱感知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174237A JP4603299B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 熱感知器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005352870A JP2005352870A (ja) 2005-12-22
JP4603299B2 true JP4603299B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=35587299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004174237A Expired - Fee Related JP4603299B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 熱感知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4603299B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4741849B2 (ja) * 2005-02-07 2011-08-10 ホーチキ株式会社 熱感知素子の製造方法
JP5747498B2 (ja) * 2010-01-06 2015-07-15 セイコーエプソン株式会社 センサーデバイス及び電子機器

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01307630A (ja) * 1988-04-22 1989-12-12 Philips Gloeilampenfab:Nv 熱放射検出装置
JPH0231122A (ja) * 1988-06-07 1990-02-01 Philips Gloeilampenfab:Nv 熱放射検出装置
JPH0312526A (ja) * 1989-06-09 1991-01-21 Japan Aviation Electron Ind Ltd 非接触温度センサ
JPH04287728A (ja) * 1990-12-20 1992-10-13 Delco Electronics Corp ヘッドアップ表示装置
JPH06137952A (ja) * 1992-10-26 1994-05-20 Ngk Insulators Ltd 焦電型センサの温度補正方法
JPH10332481A (ja) * 1997-06-05 1998-12-18 Fuji Electric Co Ltd 高誘電体装置
JP2000019013A (ja) * 1998-04-30 2000-01-21 Nissan Motor Co Ltd 赤外線検出装置
JP2000055746A (ja) * 1998-08-03 2000-02-25 Nissan Motor Co Ltd 温度検出装置及び温度検出システム
JP2001141512A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Ryowa Denshi Kk 物理量センサ
JP2001281070A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Ryowa Denshi Kk 物理量センサ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6488128A (en) * 1987-09-29 1989-04-03 Murata Manufacturing Co Temperature sensor

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01307630A (ja) * 1988-04-22 1989-12-12 Philips Gloeilampenfab:Nv 熱放射検出装置
JPH0231122A (ja) * 1988-06-07 1990-02-01 Philips Gloeilampenfab:Nv 熱放射検出装置
JPH0312526A (ja) * 1989-06-09 1991-01-21 Japan Aviation Electron Ind Ltd 非接触温度センサ
JPH04287728A (ja) * 1990-12-20 1992-10-13 Delco Electronics Corp ヘッドアップ表示装置
JPH06137952A (ja) * 1992-10-26 1994-05-20 Ngk Insulators Ltd 焦電型センサの温度補正方法
JPH10332481A (ja) * 1997-06-05 1998-12-18 Fuji Electric Co Ltd 高誘電体装置
JP2000019013A (ja) * 1998-04-30 2000-01-21 Nissan Motor Co Ltd 赤外線検出装置
JP2000055746A (ja) * 1998-08-03 2000-02-25 Nissan Motor Co Ltd 温度検出装置及び温度検出システム
JP2001141512A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Ryowa Denshi Kk 物理量センサ
JP2001281070A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Ryowa Denshi Kk 物理量センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005352870A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6717457B2 (en) Semiconductor device with temperature compensation circuit
US4911357A (en) Humidity controller utilizing absolute humidity
JP2017156293A (ja) ガス検出装置
US20050099163A1 (en) Temperature manager
EP2257824A1 (en) Method and system for adjusting characteristics of integrated relative humidity sensor
JP4603299B2 (ja) 熱感知器
JP2014085154A (ja) 湿度検出装置
WO2019097760A1 (ja) ガス測定装置および方法
JP5111180B2 (ja) 熱式流量計
JPH0338534B2 (ja)
CN107064436B (zh) 微机电系统传感器的气体检测方法、传感器及存储介质
JPH0611471A (ja) ガスセンサ
JP4294633B2 (ja) ガス検出装置
JP5042746B2 (ja) 熱感知器
JP4838648B2 (ja) 熱感知器
JP4782624B2 (ja) 熱感知器
JP2504425B2 (ja) 温度調節器
JP3210875B2 (ja) 補償式火災感知器
JPH07198672A (ja) 酸素センサの寿命診断装置
JP5089299B2 (ja) 熱感知器
JP4495563B2 (ja) 警報器
JP2008107162A (ja) センサ
JPH0251129B2 (ja)
JPH0426898Y2 (ja)
JP2006017681A (ja) 湿度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4603299

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees