JP2001141512A - 物理量センサ - Google Patents

物理量センサ

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JP2001141512A
JP2001141512A JP32580099A JP32580099A JP2001141512A JP 2001141512 A JP2001141512 A JP 2001141512A JP 32580099 A JP32580099 A JP 32580099A JP 32580099 A JP32580099 A JP 32580099A JP 2001141512 A JP2001141512 A JP 2001141512A
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JP
Japan
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coil
quantity sensor
temperature
frequency
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JP32580099A
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English (en)
Inventor
Kenichi Arai
賢一 荒井
Kazuyuki Ishiyama
和志 石山
Mitsuteru Inoue
光輝 井上
Eigaku Kin
栄学 金
Atsushi Itagaki
篤 板垣
Tetsuo Yoshida
哲男 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RYOWA DENSHI KK
Tokin Corp
Original Assignee
RYOWA DENSHI KK
Tokin Corp
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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】離れた位置における物理量の検出を行うことを
可能にした物理量センサを提供する。 【解決手段】外部発振器10からの発振出力を受けるコ
イル12によって発生した磁界と電磁結合するコイル2
1に誘起した電圧を整流回路23にて整流した整流出力
を駆動エネルギーとし、かつコンデンサ32と温度変化
をインダクタンス変化に変換するコイル33と増幅回路
31からなる発振器で構成した物理量検出部3で温度を
検出し検出温度に基づく周波数の出力信号を物理量検出
部3から出力させる。物理量検出部3から出力される出
力信号の周波数に基づいてFET42をオンオフさせて
コイル21に選択的にドレイン負荷抵抗41を並列接続
してコイル21のインピーダンスを実質的に変化させる
ことにより、コイル21に流れる電流をAM変調し、コ
イル12に流れる電流をAM復調し、AM復調出力によ
り物理量検出部3からの出力信号の周波数を検出するこ
とにより温度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度、圧力、加速
度などの物理量を周波数に変換して遠隔位置で検出する
物理量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の物理量センサ、例えば温度センサ
の場合、被測定体の温度を計測するために被測定体に温
度センサである温度計を接触させて行っている。しか
し、被測定体が温度センサと直接接触ができない離れた
位置に存在している場合には、温度検出は困難になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような場合、赤外
線センサ等を利用して温度検出が行われるが、この方法
では被測定体の表面温度しか検出することができないと
いう問題点がある。例えば、生体深部等の温度を検出す
ることはきわめて困難である。また、温度に限らず、圧
力、加速度などについても同様である。
【0004】また、遠隔位置で物理量を計測する場合、
検出物理量を伝送するために、物理量センサが大型化し
て、前記の生体深部における温度を検出することが困難
であるという問題点があった。
【0005】本発明は、離れた位置における物理量の検
出を行うことを可能にした物理量センサを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る物理量センサは、外部発振器からの発振出力を受ける
第1のコイルによって発生した磁界と電磁結合する第2
のコイルに誘起した電圧に基づいて駆動エネルギーを供
給するエネルギー供給手段と、エネルギー供給手段から
供給された駆動エネルギーを駆動源とし、かつ物理量を
検出して検出物理量に基づく周波数の出力信号を出力す
る物理量検出手段と、物理量検出手段から出力される出
力信号の周波数に基づいて第2のコイルのインピーダン
スを実質的に変化させて第2のコイルに流れる電流を変
調する変調手段とを備え、第2のコイルに流れる電流に
基づいて変化する第1のコイルに流れる電流を復調し、
復調出力により物理量検出手段から出力される出力信号
の周波数を検出することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項1にかかる物理量センサに
よれば、外部発振器からの発振出力を受ける第1のコイ
ルにより発生した磁界と電磁結合する第2のコイルに誘
導電圧が誘起され、この電圧が駆動エネルギーとされ、
この駆動エネルギーを受けて物理量検出手段が動作す
る。したがって物理量検出手段が動作するためのエネル
ギー源が物理量センサの内部に不要となる。物理量検出
手段により検出された物理量に基づく周波数の出力によ
り第2のコイルのインピーダンスが実質的に変化させら
れて第2のコイルに流れる電流が変調される。したがっ
て、第2のコイルに流れる電流は検出された物理量に基
づく周波数で変調される。
【0008】この結果、第2のコイルに流れる変調され
た電流に基づいて、第2のコイルと電磁結合している第
1のコイルに流れる電流が変化し、第1のコイルに流れ
る電流が復調回路により復調されて、復調出力により物
理量検出手段からの出力の周波数、すなわち物理量が検
出される。
【0009】したがって、外部発振器及び復調回路は外
部設置であって、被測定体から物理量を検出するために
はエネルギー発生部分とエネルギー供給手段とは電磁結
合で済み、その容積は小さくでき、例えば生体深部の物
理量の検出が可能となる。
【0010】また、本発明の物理量センサにおいて、外
部発振器にて、エネルギー供給手段を構成する回路から
決定される特定の周波数の発振をさせることにより、エ
ネルギー供給手段へのエネルギーの伝達効率を高めるこ
とができる。
【0011】本発明の請求項2にかかる物理量センサ
は、請求項1に記載の物理量センサにおいて、物理量検
出手段は、検出物理量の変化をインダクタンス変化、ま
たは、キャパシタンス変化のいずれか一方に変換して、
検出物理量の変化を周波数の変化に変換することを特徴
とする。
【0012】本発明の請求項2にかかる物理量センサに
よれば、検出物理量の変化がインダクタンス変化、また
は、キャパシタンス変化のいずれか一方に変換されて、
検出物理量の変化が周波数の変化に変換される。したが
って、周波数を検出することによって物理量を検出する
ことができる。
【0013】本発明の請求項3にかかる物理量センサ
は、請求項1に記載の物理量センサにおいて、物理量検
出手段は、感温特性を有する磁性体と該磁性体に巻回し
たコイルとを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3にかかる物理量センサに
よれば、温度によって磁性体の特性が変化し、周波数が
温度により変化するため、周波数に基づいて温度を検出
することができる。感温特性を有する磁性体の具体的な
例として、透磁率が温度により変化する軟磁性材料、あ
るいは温度スイッチなどに用いられている感温フェライ
ト材料などの適用が可能である。
【0015】本発明の請求項4にかかる物理量センサ
は、請求項1に記載の物理量センサにおいて、物理量検
出手段は、温度特性を有するコンデンサを備えたことを
特徴とする。
【0016】本発明の請求項4にかかる物理量センサに
よれば、温度によってコンデンサのキャパシタンスが変
化し、温度が周波数に変換されて、周波数に基づいて温
度を検出することができる。
【0017】本発明の請求項5にかかる物理量センサ
は、請求項1に記載の物理量センサにおいて、物理量検
出手段は、外力が加えられたときインダクタンスを変化
させる磁歪薄膜を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項5にかかる物理量センサに
よれば、加えられた外力に基づき磁歪薄膜のインダクタ
ンスが変化し、外力が周波数に変換されるため、変換さ
れた周波数により加えられた外力が検出できる。したが
って、圧力、応力、加速度等の物理量の検出が可能とな
る。
【0019】本発明の請求項6にかかる物理量センサ
は、請求項1に記載の物理量センサにおいて、物理量検
出手段は、外力が加えられたときキャパシタンスが変化
する素子を備えたことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項6にかかる物理量センサに
よれば、加えられた外力に基づいて素子のキャパシタン
スが変化し、外力が周波数に変換されて変換されるた
め、周波数により外力が検出できる。したがって、圧
力、応力、加速度などの物理量の検出が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明にかかる物理量センサを実
施の一形態によって説明する。
【0022】図1は本発明の実施の一形態にかかる物理
量センサの構成を示すブロック図であり、測定物理量と
して温度を計測する場合を例示している。
【0023】参照符号1はエネルギー発生回路である。
エネルギー発生回路1は、外部発振器10、増幅器1
1、コイル12および電流検出コイル13からなり、外
部発振器10の出力は増幅器11にて増幅のうえ、コイ
ル12に印加されて、コイル12にて磁界が発生させら
れる。同時に、エネルギー発生回路1に流れる電流は電
流検出コイル13にて検出される。ここで、コイル12
は第1のコイルに対応している。
【0024】参照符号2はエネルギー発生回路1から出
力されるエネルギーを受けて物理量センサを駆動するた
めの駆動エネルギーに変換するエネルギー供給手段に対
応する直流電源部である。直流電源部2は、コイル12
により発生させられた磁束と鎖交して起電力を発生する
コイル21、コイル21に並列接続されたコンデンサ2
2およびコンデンサ22の出力電圧を整流する整流回路
23からなる。ここで、コイル21は第2のコイルに対
応している。コイル21で電磁誘導により発生したエネ
ルギーはコンデンサ22に蓄積される。コンデンサ22
に蓄えられた電荷に基づく電圧は、整流回路23で直流
電圧に変換される。
【0025】ここで、コンデンサ22に蓄積されるエネ
ルギーを最大にするため、外部発振器10の発振周波数
は、コイル21とコンデンサ22により構成される回路
の共振周波数と一致させてある。
【0026】参照符号3は物理量検出部である。物理量
検出部3は、直流電源部2から出力される直流電圧を受
けて物理量を検出し、検出した物理量に基づき発振周波
数が変化する発振回路で構成されている。ここでは、測
定物理量として温度を計測する場合を例示しているの
で、感温特性を有する磁性材料を用いた温度計測の場合
を例示する。
【0027】物理量検出部3は、整流回路23から出力
される直流電圧を電源電圧とする反転増幅器を2段縦続
接続した増幅回路31と、増幅回路31の入力端と出力
端との間に、コンデンサ32と感温特性を有するコイル
33からなる直列回路を接続し、コンデンサ32とコイ
ル33との直列回路を介して増幅回路31の出力電圧を
入力に正帰還させ、増幅回路31とコンデンサ32とコ
イル33とが協働して検出された温度に基づき発振周波
数が変化する発振回路で構成してある。
【0028】コイル33は感温特性を有する磁性体に巻
回してあって、コイル33のインダクタンスは温度に基
づいて変化する。ここで、コンデンサ32のキャパシタ
ンスをC、コイル33のインダクタンスをLとすると、
増幅回路31、コンデンサ32およびコイル33からな
る発振回路の発振周波数、すなわち物理量検出部3から
の出力信号の周波数frxは、下記の(1)式に基づいて
変化する。
【0029】 frx= 1/{2π・(LC)1/2} …(1) したがって、物理量検出部3から出力される出力信号の
(1)式で与えられる周波数は温度によって変化し、こ
の周波数frxを検出することによって温度の検出が可
能となる。
【0030】参照符号4は、周波数−インピーダンス変
換部であり、コイル21と協働してAM変調手段を形成
する。
【0031】周波数−インピーダンス変換部4は、ドレ
イン負荷抵抗41とFET42とを備え、ドレイン負荷
抵抗41とFET42との直列回路をコイル21に並列
接続し、物理量検出部3からの出力信号をFET42の
ゲートに印加して、物理量検出部3からの出力信号に基
づいてFET42のオン・オフを制御するように構成し
てある。
【0032】物理量検出部3からの出力信号によってF
ET42がオン状態に制御されているときは、コイル2
1はドレイン負荷抵抗41を介して短絡され、コイル2
1のインピーダンスは実質的に低下させられる。FET
42がオフ状態に制御されているときは、ドレイン負荷
抵抗41は回路から除去された状態となって、コイル2
1のインピーダンスは実質的に増大させられる。
【0033】したがって、周波数−インピーダンス変換
部4は物理量検出部3からの出力信号の周波数に基づい
て、コイル21のインピーダンスを実質的に変化させる
ことになり、周波数−インピーダンス変換部4はコイル
21と協働して外部発振器10の発振出力を搬送波と
し、物理量検出部3の出力信号を変調波とするAM変調
器として作用し、AM変調された電流がコイル21に流
れる。
【0034】仮に、検出温度が一定のときに、物理量検
出部3から出力される出力信号の周波数は図2Bに示す
一定周波数の出力信号となり、該周波数に基づきFET
42のオン・オフが繰り返されて、ドレイン負荷抵抗4
1が選択的にコイル21に並列接続され、コイル21の
インピーダンスが実質的に物理量検出部3の出力により
変化させられる。
【0035】コイル21のインピーダンスの実質的な変
化によってコイル21に流れる電流波形は図2Aに示す
ような波形となる。コイル21に流れる電流波形と同波
形の電流が電磁結合によってエネルギー発生回路1に流
れる。エネルギー発生回路1に流れる電流は電流検出コ
イル13によって検出され、電流検出コイル13によっ
て検出された電流は、ローパスフィルタ51を有するA
M復調回路部5にて復調され、ローパスフィルタ51か
ら図2Bに示すAM復調出力が得られる。
【0036】したがって、AM復調回路部5によるAM
復調出力によって物理量検出部3から出力される出力信
号の周波数frxを検出することができ、検出された周
波数frxから、本発明の実施の一形態にかかる物理量
センサが検出した温度を測定することができる。
【0037】上記のように構成された本発明の実施の一
形態にかかる物理量センサによれば、局所温度を遠隔位
置でかつリアルタイムで計測することができる。
【0038】次に、本発明の実施の一形態にかかる物理
量センサにおいて用いた素子について、具体的に説明す
る。
【0039】コイル12には、たとえば直径200mm
φ、長さ16mm、10ターンの絶縁導体による巻線を
施した27μHの空芯コイルを用いた。コイル21には
例えば断面積28mm2、長さ50mmの角型断面フェ
ライトコアに20ターンの絶縁導体による巻線を施した
ものを用い、コンデンサ22には400pFのものを用
いた。
【0040】コイル21とコンデンサ22による共振周
波数は約400kHzであり、外部発振器10の出力周
波数を400kHzに同調させた。このときのエネルギ
ー発生回路1の出力電圧は直流10Vであった。
【0041】物理量検出部3の増幅回路31は、市販の
オペアンプを使用して反転増幅回路を2段縦続接続した
構成とし、入出力端子間にコンデンサ32とコイル33
のLC直列回路を挿入して、このLC直列回路の共振周
波数で発振する発振回路を構成した。コイル33の磁性
材料には、キュリー温度55℃の感温フェライトを用い
た。
【0042】さらにいえば、前記感温フェライトは直径
4mm、厚さ1.6mmの円盤状のものを9個重ね、こ
のまわりに絶縁導体で588ターンの巻線を施してコイ
ル33とした。このときのコイル33のインダクタンス
は温度により変化し、58℃から66℃の温度範囲で、
図3に示すように、817μHから2.44mHの間で
変化した。なお、コンデンサ3には8nFのコンデンサ
を用いた。
【0043】コイル12とコイル21の間の距離を50
mmとし、温度のリモート・センシング能力についてみ
た場合、次の如くであった。
【0044】本発明の実施の一形態にかかる物理量セン
サ周辺の温度を変化させたときに、物理量検出部3の出
力信号の周波数は、コイル33のインダクタンスの温度
変化にしたがって36kHzから60kHzに変化し、
これと同期して、AM復調回路部5の出力電圧の周波数
も同様に変化した。
【0045】上記の結果から、本発明の実施の一形態に
かかる物理量センサの場合には、離れた位置の温度計測
が、55℃から66℃温度範囲で、遠隔位置でかつリア
ルタイムで行えることが明らかである。
【0046】また、本発明の実施の一形態にかかる物理
量センサは、温度を周波数に変換して計測することか
ら、物理量センサの位置が測定中に変動し、電磁誘導に
より送受信する信号の強度が変化しても、測定には全く
支障が生じない。
【0047】さらに、2つ以上の物理量センサを配置し
た場合には、複数の物理量センサのそれぞれのコイル2
1とコンデンサ22とによる共振回路の共振周波数を変
えておくことにより、外部発振器10の発振周波数を変
化させることで、エネルギー供給を受ける物理量セン
サ、すなわち動作する物理量センサを選択することが可
能である。
【0048】なお、上記した本発明の実施の一形態にか
かる物理量センサでは、温度変化により生ずるコイル3
3のインダクタンス変化に基づいて温度計測を行う場合
を例示したが、コイル33のインダクタンス変化に基づ
く温度計測に代わってコンデンサのキャパシタンスの温
度変化を用いる方法もある。
【0049】図4は、チタン酸バリウム等の誘電率の温
度変化を示すものであり、このように誘電率が温度によ
って変化する誘電材料を用いてコンデンサ32を構成す
ることにより、キャパシタンスが温度によって変化し、
共振周波数が変化する。そのためコイル33から出力さ
れる磁界の周波数が変化し、AM復調回路部5で周波数
を復調して計測することにより、温度計測をすることも
可能である。
【0050】また、図5に示すように、カンチレバー構
造の加速度検出器60において、直接通電時のインダク
タンスが歪みにより変化する材料、たとえばコバルト・
鉄・シリコン・ボロン薄膜をコイル構造に形成した磁歪
薄膜コイル62を、カンチレバー61の根元部分に設け
ることで、受けた加速度に基づくカンチレバー61の根
元部分の歪みをインダクタンス変化に変換することが可
能となる。そのため、コイル33に代わって上記コイル
構造に形成した磁歪薄膜コイル62を用いることにより
加速度のリモート・センシングが可能となる。
【0051】また、コンデンサ32に代えて、図6に示
すように、受けた圧力により対向する電極板間の間隔が
変化してキャパシタンスが変化する圧力センサを用い
て、圧力、応力を計測することもできる。この図6で
は、単結晶Siのサブストレートに多結晶Siとn+
ドープした層をそれぞれ電極として用いた場合を示し、
多結晶Siとn+に加えられる圧力に基づいてそのキャ
パシタンスが変化する。
【0052】上記においては、温度計測、加速度計測、
圧力、応力計測の場合を例示したが、これ以外の物理量
であっても、測定物理量をインダクタンス変化、あるい
はキャパシタンス変化に変換できる物理量検出部を、こ
の物理量センサに適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる物
理量センサによれば、物理量が周波数に変換されて検出
され、物理量センサがおかれた位置にかかわらず物理量
を検出することができ、さらに、小型化が可能であっ
て、従来、測定不能であった位置における物理量の検出
が可能となる。さらに物理量センサの動作エネルギーが
外部から磁気的に与えられるため、物理量センサの内部
にエネルギー源を設ける必要がなく、離れた位置におけ
る物理量の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる物理量センサの
構成を示すブロック図である。
【図2】図2A、図2Bは、本発明の一形態にかかる物
理量センサにおける温度検出のための変調、復調の説明
に供する波形図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる物理量センサに
用いられる感温磁性体に巻回したコイルのインダクタン
スの温度特性図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる物理量センサの
他の例に用いられる誘電体の誘電率の温度特性図であ
る。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる物理量センサに
より加速度を検出する場合に用いられる加速度検出器の
一例を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる物理量センサに
より圧力を検出する場合に用いられる圧力センサの一例
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…エネルギー発生回路 2…直流電源部 3…物理量検出部 4…周波数−インピー
ダンス変換部 5…AM復調回路部 10…外部発振器 11…増幅器 12、21…コイル 13…電流検出コイル 22、32…コンデン
サ 23…整流回路 31…増幅回路 33…コイル 41…ドレイン負荷抵
抗 42…FET 51…ローパスフィル
タ 60…加速度検出器 61…カンチレバー 62 磁歪薄膜コイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01L 9/12 G01P 15/11 G01P 15/11 15/125 15/125 G08C 19/12 G08C 19/12 G01D 5/24 L (72)発明者 井上 光輝 愛知県岡崎市伊賀町地蔵ヶ入20番8号 (72)発明者 金 栄学 宮城県仙台市太白区八木山松波町4番5号 東北大学八木山ホールA301 (72)発明者 板垣 篤 宮城県仙台市若林区南材木町48番地 凌和 電子株式会社内 (72)発明者 吉田 哲男 宮城県仙台市太白区郡山6丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE25 FF34 GG11 2F056 SA04 SA05 SA07 2F073 AA22 AB02 AB03 AB12 BB02 BC01 CC01 CD04 CD27 EE12 FF03 GG01 2F077 FF39 HH03 HH13 TT02 TT81 TT82 WW08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部発振器からの発振出力を受ける第1の
    コイルによって発生した磁界と電磁結合する第2のコイ
    ルに誘起した電圧に基づいて駆動エネルギーを供給する
    エネルギー供給手段と、エネルギー供給手段から供給さ
    れた駆動エネルギーを駆動源とし、かつ物理量を検出し
    て検出物理量に基づく周波数の出力信号を出力する物理
    量検出手段と、物理量検出手段から出力される出力信号
    の周波数に基づいて第2のコイルのインピーダンスを実
    質的に変化させて第2のコイルに流れる電流を変調する
    変調手段とを備え、第2のコイルに流れる電流に基づい
    て変化する第1のコイルに流れる電流を復調し、復調出
    力により物理量検出手段から出力される出力信号の周波
    数を検出することを特徴とする物理量センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の物理量センサにおいて、
    物理量検出手段は、検出物理量の変化をインダクタンス
    変化、または、キャパシタンス変化のいずれか一方に変
    換して、検出物理量の変化を周波数の変化に変換するこ
    とを特徴とする物理量センサ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の物理量センサにおいて、
    物理量検出手段は、感温特性を有する磁性体と該磁性体
    に巻回したコイルとを備えたことを特徴とする物理量セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の物理量センサにおいて、
    物理量検出手段は、温度特性を有するコンデンサを備え
    たことを特徴とする物理量センサ。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の物理量センサにおいて、
    物理量検出手段は、外力が加えられたときインダクタン
    スを変化させる磁歪薄膜を備えたことを特徴とする物理
    量センサ。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の物理量センサにおいて、
    物理量検出手段は、外力が加えられたときキャパシタン
    スが変化する素子を備えたことを特徴とする物理量セン
    サ。
JP32580099A 1999-11-16 1999-11-16 物理量センサ Pending JP2001141512A (ja)

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