JP3407365B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP3407365B2
JP3407365B2 JP29483493A JP29483493A JP3407365B2 JP 3407365 B2 JP3407365 B2 JP 3407365B2 JP 29483493 A JP29483493 A JP 29483493A JP 29483493 A JP29483493 A JP 29483493A JP 3407365 B2 JP3407365 B2 JP 3407365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zoom
tracking
value
lens
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29483493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06217179A (ja
Inventor
仁史 橋本
明夫 寺根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP28892192A external-priority patent/JP3382979B2/ja
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP29483493A priority Critical patent/JP3407365B2/ja
Publication of JPH06217179A publication Critical patent/JPH06217179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407365B2 publication Critical patent/JP3407365B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、ズ
ーム式レンズのズーミング動作においてピントの合う適
正位置にフォーカシングレンズ(所謂、フォーカスレン
ズ)を移動させる、所謂、ズームトラッキング制御を行
うカメラに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ビデオカメラ等においては、ズー
ム式レンズのズーミング動作時には上記ズームトラッキ
ング動作が行われるものが多い。図8は、該ズームトラ
ッキング動作におけるズームレンズ位置に対する合焦適
正位置となるフォーカスレンズ位置の変化を示したズー
ムトラッキングカーブである。該トラッキング動作は、
各ズームレンズ位置に対し、フォーカスレンズを上記図
8のカーブに沿って、移動させて行われる。 【0003】上記図8のズームトラッキングカーブを利
用したズームトラッキング制御方式として、従来、各種
の方式が提案されている。例えば、「NATIONAL TECHNIC
AL REPORT 」(VOL. 37 NO.3 JUN. 1991、P338〜344 )
に記載されているビデオカメラのズームレンズのズーム
トラッキング方式は、メモリに記憶されたズームトラッ
キングカーブのテーブルを読み出し、テーブル補間する
ことにより、フォーカスレンズの適正移動量を演算し、
トラッキングを行うものである。 【0004】上記テーブル補間によるズームトラッキン
グ方式について詳細に説明すると、図9は、前記図8の
ズームトラッキングカーブのうち、基準被写体距離L1
(=∞)と被写体距離L2、更に、距離L1とL2の間
で補間される被写体距離L3に対するトラッキングカー
ブを抜き出して示した線図である。ズーミング位置Za
における被写体距離L1,L2に対するフォーカスレン
ズ位置をA1,A2とし、ズーミング位置Zbにおける
被写体距離L1,L2に対するフォーカスレンズ位置を
B1,B2とする。なお、これらのデータは、メモリに
格納されているものとする。そして、該位置A2,B2
での繰り出し量を図示のように値Db,Ddとする。 【0005】いま、ズームレンズが位置Zaにあり、被
写体距離L3のトラッキングカーブ上の位置A3にフォ
ーカスレンズが位置しているとする。該位置A3は、そ
のズーム位置Zaに対するフォーカスレンズ位置A1,
A2の上記繰り出し量Ddとフォーカスレンズ位置A
1,A3の繰り出し量Daから相対的に定義することが
できる。そこで、ズームレンズ位置がZbに変化したと
する。被写体距離L3のトラッキングカーブが、上記フ
ォーカスレンズ位置A1,A2による上記繰り出し量の
比率である繰り出し比Da/Ddの一定値を保持するよ
うに推移してゆくとすれば、位置B1からの繰り出し量
Dcが求められ、その結果、位置B3が求められる。な
お、上記一定値とする繰り出し比Da/Ddが、後述の
実施例に適用されるトラッキング補間演算の基準値に対
応する。 【0006】このテーブル補間による演算は、あるトラ
ッキングカーブが、それを挟む2つのトラッキングカー
ブに対して一定の比率で内挿されることを前提としてい
る。従って、内挿の精度を維持するようにメモリに記憶
するトラッキングカーブの本数を設定する必要があり、
一例として、8本のトラッキングカーブをデータとして
記憶するビデオカメラが提案されている。なお、このビ
デオカメラ以外の提案のものとして、「MITSUBISHI ELE
CTRIC ADVANCE 」(DEC, 1991, P32〜33)に提案のカメ
ラでは、12本のトラッキングカーブをデータとして記
憶している。 【0007】ところで、実際の製品として製造されるカ
メラにおいては、通常、レンズ、および、鏡枠の製造上
のバラツキを含んでいる。そのバラツキにより、図10
の2本の破線で描かれたズームトラッキングカーブの間
の範囲のずれが生じる。そのずれ補正対策の1つとし
て、レンズ位置の調整がある。例えば、インナーフォー
カスレンズの場合、第1群レンズの位置を動かすと、ト
ラッキングカーブの形がワイド側ではあまり変動しない
がテレ側では大きく変動するという性質があって、この
特性を使って、部分的にカーブを合わせることができ
る。また、別の方法として、ズームエンコーダを含むズ
ームレンズ位置検出系を電気的に調整することも可能で
ある。なお、一般的には、ズームはワイド端とテレ端で
使用されることが多いので、上記の調整はワイド端とテ
レ端で行われることが多い。一方、上記図9に表された
現象につき考察すると、ワイド側ではトラッキングカー
ブ相互の間隔が狭くテレ側では比較的広いことから、当
該ズームトラッキング制御に適用すべきトラッキングカ
ーブの選択精度及び基準値の精度は相対的にテレ側にお
けるもの程良好であることから了解される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のズー
ムトラッキング制御におけるトラッキングカーブの選択
や基準値の算定等は、撮影動作(乃至撮影準備動作)が
繰り返し行われるような場合においても被写体距離の認
識やズーミングの選択等に関して当該撮影を行うに至る
時点までの動作経歴(経過)とは無関係に行われてい
た。このため、撮影動作(乃至撮影準備動作)が繰り返
される過程でズームレンズ位置が比較的テレ側に設定さ
れることがあって、この時点でトラッキングカーブの選
択や基準値を得るについて精度上有利な条件でこれらを
なし得ていたとしても、次の撮影にはこれらが全く反映
されず、このため、総体的に見てズームトラッキング制
御の精度向上が必ずしも十全には図り得ないという問題
があった。 【0009】本発明は叙上の点に鑑みてなされたもので
あり、撮影動作(乃至撮影準備動作)が繰り返し行われ
る過程で、トラッキングカーブの選択やレンズ位置の補
正演算等が相対的に精度良く行われ得ているときには、
これらに関する撮影動作経歴の認識に基づいて精度上有
利なズームトラッキング制御が行われるこの種のカメラ
を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】被写体距離各一定の下に
当該ズームレンズの倍率変化に応じて合焦状態を維持す
るための当該フォーカシングレンズの適正位置を表す複
数のズームトラッキングカーブデータを保有するズーム
トラッキングカーブデータ保有手段と、当該オートフォ
ーカス手段に関し現在以前の時点から現在に至るまでの
動作についての経歴を認識する動作経歴認識手段と、上
記ズームレンズの倍率の現在値を当該直前値と比較する
比較手段と、上記動作経歴認識手段による認識及び上記
比較手段による比較結果に応じて適用すべきズームトラ
ッキングカーブデータの選択乃至当該ズームトラッキン
グカーブデータに沿って上記フォーカシングレンズの適
正位置を求めるための補間演算の基準値の選択を行う基
準値選択手段とを備えたことを特徴とする。 【0011】 【作用】動作経歴認識手段により現在以前の時点から現
在に至るまでのオートフォーカス動作の経歴を認識し、
比較手段によりズームの倍率の現在値を当該直前値との
比較に基づいて倍率の変更の如何を認識し、これらの認
識に応じて現時点でのズームトラッキング制御に適用す
べきトラッキングカーブの選択及び補間演算における基
準値の選択が行われる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の一実施例のビデオカメラの要部ブ
ロック構成図である。本カメラの主要な構成は、4群構
成のズームレンズである固定レンズ群である第1群レン
ズ1、変倍用第2群レンズのズームレンズ2、固定レン
ズ群である第3レンズ群3、第4群レンズのフォーカス
レンズ4と、被写体20の像を電気信号に変換するCC
D5と、CCD5の撮像信号を映像信号に変換し、図示
しない記録回路等に出力する映像回路ブロック6と、テ
レ、および、ワイド方向のズーム動作を指示するズーム
スイッチ12,13と、該ズームスイッチ12,13の
出力信号によりズームスイッチが押されたこととズーム
の方向を認識するズームスイッチ検出ブロック14と、
EERPOM等で構成され、設計値のズームトラッキン
グデータ保持手段であるメモリ15と、上記ズームスイ
ッチ12,13の信号に基づいて、ズームトラッキング
制御を行う上記ズームトラッキング制御ブロック7と、
上記ズームスイッチの信号に基づいてズームレンズ2を
駆動する上記ズームレンズ駆動ブロック8と、ズームレ
ンズ2の移動量を検出し、その信号をズームトラッキン
グ制御ブロック7に入力するズームエンコーダ9と、上
記ズームトラッキング制御ブロック7、および、AF制
御ブロック10の出力に基づいてフォーカスレンズ4を
駆動する駆動ブロックであって、ステッピングモータで
構成されるフォーカスレンズ駆動ブロック11と、映像
回路ブロック6より、映像信号に含まれている合焦の度
合いを示す合焦検出情報、例えば、山登り合焦方式にお
けるコントラスト情報を抽出し、フォーカスレンズ駆動
ブロック11に対してフォーカスレンズのAF(オート
フォーカス)制御信号を出力するAF制御ブロック10
等により構成されている。 【0013】なお、本実施例のものでは前記第3群レン
ズ3は固定であるが、ズームレンズ2の働きに合わせて
フォーカスレンズ4を補助するように移動するようにし
てもよい。また、上記フォーカスレンズ4の移動位置に
ついては、駆動ブロック11がステッピングモータで構
成されることから検出の必要はないので、フォーカスレ
ンズ用のエンコーダは不要である。上記ズームトラッキ
ング制御ブロック7には、後述する第1情報と第2情報
を認識する最大ずれ情報認識手段と、トラッキングデー
タのずれ量の補正値の演算手段とが内蔵されている。ま
た、上記メモリ15には、設計値のズームトラッキング
データの他に上記第1情報、第2情報等も記憶されてい
る。 【0014】次に、以上のように構成された本実施例の
カメラによるズームトラッキング制御は、前記従来のテ
ーブル補間方式を併用し、更に、そのときのずれ量の補
正をも同時に行うものとする。そのズーミング動作は、
テレ,ワイド用のズームスイッチ12,13の操作信号
に基づいて実行される。即ち、該信号がズームレンズ駆
動ブロック8に入力されると、該駆動ブロック8により
操作信号に基づいたズームレンズ2の駆動がなされる。
なお、ズームエンコーダ9より、ズームレンズ2がワイ
ド、または、テレ端に到達したことが検出されれば、上
記駆動ブロック8は、その駆動動作を停止する。また同
時に、ズームスイッチ12,13の操作信号は、ズーム
トラッキング制御ブロック7にも入力され、後述するト
ラッキング制御が行われ、フォーカスレンズ4が、上記
ズーム位置に対応する適正位置まで繰り出される。 【0015】また、フォーカスレンズ4自体のフォーカ
シング動作は、AF制御ブロック10において映像信号
から抽出した合焦検出情報に従って実行される。即ち、
AF制御ブロック10に該合焦検出情報によりフォーカ
スレンズ4の合焦位置を演算し、フォーカスレンズ駆動
ブロック11を介してフォーカスレンズ4が合焦位置ま
で駆動される。 【0016】次に、本実施例のカメラのズームトラッキ
ング制御に関する説明を行う。図2は、ワイド端とテレ
端にて合わせ込みを行ったトラッキングカーブを示した
図であって、設計値カーブZT0と製品の一例を示す適
正位置の実際値カーブZT1とを示している。本図に基
づいて、設計値を基準にして実際値の変化をみると、図
3のようなトラッキングのずれ量カーブが得られる。 【0017】上記図3は、横軸Xに相対ズーム位置座標
をとり、縦軸Yに設計値線ZT0との差を示すずれ量を
取った曲線であって、その原点Oには、ずれ量カーブZ
T1と設計値カーブZT0とのずれ量がピークになる最
大値dを示す点を指定する。そのときのズーム位置を極
値としての位置Cとする。そして、原点Oの左、右側の
ずれ量トラッキングカーブZDwとZDtとで合成され
たおわん型の線図とみることができる。上記最大値を与
えるズーム位置Cは、前記第2情報と対応し、最大値d
が前記第1情報に対応する。なお、原点Oからワイド端
までのズーム位置の差の値をLw、原点O点からテレ端
までのズーム位置の差の値をLtとする。 【0018】本実施例のカメラにおいては、図3のずれ
量カーブZDtとZDwは、原点Oをピーク点としてい
ることから1つずつの係数a、または、bで規定される
ような簡単な2次曲線式の、 Y=a・X2 ‥‥‥‥‥‥‥‥(1) または、 Y=b・X2 ‥‥‥‥‥‥‥‥(2) で近似する。上記係数a,bの値は、各製品のレンズご
との固有の値であるずれ最大値dによって与えられ、メ
モリ15に記憶される。そして、必要に応じて読み出さ
れ演算に用いられる。但し、この最大値dは、被写体距
離に対しては変化が少ないので上記のように被写体距離
に対しては変化しないものとする。勿論、被写体距離に
対しても変化するものとして扱ってもよい。また、該最
大値dを与えるズーム位置Cは、各レンズごとに固有の
値であるので、レンズ毎にメモリ15に記憶しても良い
が、その値自体バラツキが少ないので、本実施例では同
機種のレンズに関して同一値を用いる。 【0019】いま、当該時点でのズーム位置と上記ズー
ム位置Cが対応する原点Oとの相対位置で示される第3
情報である位置差をXpとする。更に、その位置でのず
れ量カーブZDw、ZDt上の任意の点Pの座標を(X
p,Yp)とすると、上記位置差Xpにおける設計値に
対するずれ量であって、補正すべき値となる補正量hp
は、上記2次曲線式(1),(2)のXにXpを代入し
て求められる値Ypと、ずれ量最大値dとの差として求
められる(図3参照)。また、上記ずれ最大値を示すズ
ーム位置Cと各ワイド、または、テレ端までのズーム位
置差がLw,Ltであって、前記2次曲線が座標(L
w,d)、または、座標(Lt,d)を通ることから、
前記式(1),(2)の係数a,bは、d/(L
2 ),d/(Lt2 )で与えられる。 【0020】そして、前記式(1),(2)は、 Yp=(d/Lw2 ))・Xp2 ‥‥‥‥‥‥‥‥(3) または、 Yp=(d/Lt2 ))・Xp2 ‥‥‥‥‥‥‥‥(4) となる。そして、補正量hpは、 hp=d−Yp ‥‥‥‥‥‥‥‥(5) より求められる。 【0021】また、上記図2,3に示すトラッキングカ
ーブの「ずれ量」は設計値に対してプラス方向にずれた
場合を示しているが、当然、マイナス側にずれる場合も
ある。その場合も上記の式(3),(4)は、dの値を
マイナス値として適用可能である。 【0022】以上のように構成された本実施例のカメラ
のズームトラッキング制御動作について、図4,5のフ
ローチャートによって説明する。図4は、本実施例のズ
ームトラッキング制御における前記トラッキングのずれ
量である補正値hpを求めるサブルーチン「WT間補正
演算」処理のフローチャートである。まず、ステップS
1において、該当する被写体距離における設計値とのト
ラッキング最大ずれ量dをメモリ15より読み出す。ス
テップS2において、当該ズーム位置Pとずれ量最大値
を示すズーム位置Cとの差を求め、その値を位置差Xp
とする(図3参照)。 【0023】ステップS3において、当該ズーム位置P
がずれ量最大値を示すズーム位置Cよりワイド側か、テ
レ側かを判別する。即ち、値Xpの正負をチェックす
る。正(テレ側)の場合、ステップS4へ進み、前記式
(4)より値Ypを演算する。また、負(ワイド側)の
場合、ステップS5へ進み、前記式(3)より値Ypを
演算する。続いて、ステップS6において、前記式
(5)により、ずれ量に対応する補正値hpを演算して
本処理を終了する。なお、上述のステップS1からステ
ップS6までの演算処理は、前記ズームトラッキング制
御ブロック7に内蔵された前記演算手段にて処理される
ものとする。 【0024】本実施例のカメラにおいては、上記「WT
間補正演算」を実行してずれ量の補正値を求め、ズーム
トラッキング制御を行うが、図5は、その処理のサブル
ーチン「ズームトラッキング処理I」のフローチャート
を示す。まず、ステップS21,22において、当該時
点であるトラッキング動作初期のフォーカスレンズ位
置、および、ズームレンズ位置を取り込む。そして、ス
テップS23に進み、前記図4に示すサブルーチン「W
T間補正演算」をコールし、補正値hpを求める。ステ
ップS24では当該時点でのズーム位置,フォーカス位
置でのズームトラッキングのための演算基準値を求め
る。この演算基準値とは、前記テーブル補間方式でトラ
ッキングカーブを求めるための基準値であって、前記従
来例における繰り出し量の一定の比率Da/Dbが該当
する。 【0025】そして、ステップS25で次のズームレン
ズ位置データを取り込み、ステップS26において、上
記演算基準値に従ってズームトラッキング演算を行う。
ステップS27で再度「WT間補正演算」を実行する。
続いて、ステップS28で、上記ズームトラッキング演
算結果と、ずれ補正値に基づいて目標フォーカスレンズ
位置情報を出力し、フォーカスレンズ駆動を行った後、
ステップS29でズームエンコーダ9の出力値が更新さ
れたかどうかをチェックする。更新された場合、ステッ
プS25に戻り、更新されない場合は、本ルーチンを終
了する。 【0026】上述の一連のトラッキング動作を前記図2
のトラッキングカーブ上で説明すると、現在のズームレ
ンズ位置が位置X1にあって、フォーカスレンズ位置が
現実の合焦位置Paにあるとする。ここで、位置X2に
ズーミングする指示が入力された場合、「WT間補正演
算」により、この現実の合焦位置Paに対応する設計値
としてのズームトラッキングカーブ(実線)上の位置P
bを求める。次に、このズームトラッキングカーブ(実
線)に沿ってズーム位置X2に対するフォーカスレンズ
位置Pcを求める。更に、ズームレンズ位置X2での
「WT間補正演算」を行い、フォーカスレンズの補正位
置Pd(ズームレンズ位置X2において、現実に合焦が
得られる点)を求める。そして、該ズームトラッキング
補正位置Pdへ前記位置Paからフォーカスレンズの駆
動を行うことになる。 【0027】以上、説明したように本実施例のカメラに
おけるズームトラッキング制御においては、その製造上
で生じるズームトラッキング時のフォーカスレンズ4の
適正移動量のバラツキの補正量を演算により求めること
が可能となり、ズーミング動作によるピントボケを極力
抑えることが可能となる。 【0028】次に、本発明のビデオカメラのズームトラ
ッキング制御に関して更に詳しく説明する。本例のカメ
ラの構成は、前記図1の第1実施例のカメラの構成と同
様であるが、メモリ15に前回の初期ズームレンズ位置
データの記憶部を追加して設けることと、AF制御ブロ
ック10よりズームトラッキング制御ブロック7に、A
F処理が行われたとき値1となることを示すフラグ「A
F FLG」信号を出力することが異なっている。ま
た、上記ズームトラッキング制御ブロック7には、更
に、上記フラグ「AF FLG」信号により前回のズー
ムトラッキング動作時と今回のズームトラッキング動作
時の間にAF動作が行われたかどうかの判別をするAF
動作経過認識手段を内蔵し、更に、ズームレンズの位置
の現在値と当該現在値より前の値とを比較する比較手段
を内蔵している。そして、該制御ブロック7では、上記
の動作経過認識、および、比較の結果によりトラッキン
グカーブの補間演算における基準値を選択し、該基準値
に基づいてズームトラッキング制御を行うものとする。 【0029】本例のカメラのズームトラッキング制御動
作について図6のサブルーチン「ズームトラッキング処
理II」のフローチャートを用いて説明する。まず、ステ
ップS31,32において、トラッキング動作初期のフ
ォーカスレンズ位置、および、ズームレンズ位置情報を
取り込む。 【0030】次に、ステップS33において、前回のズ
ームトラッキング動作と今回のズームトラッキング動作
の間にAF動作が実行されたかどうかをチェックする。
このチェックは、前記フラグ「AF FLG」を参照し
て行い、AF動作が実行された状態でフラグ「AF F
LG」が1にセットされている。そのチェックの結果、
フラグ「AF FLG」が1であって、AF動作が実行
された後であった場合、ステップS35,36に進む。
そして、前記図4に示したサブルーチン「WT間補正演
算」処理を行って、ずれ量の補正値を求め、更に、ズー
ムトラッキングのための前記基準値を演算し、ステップ
S37に進む。 【0031】一方、フラグ「AF FLG」が0であっ
て、AF動作がなされなかった場合、被写体距離が変わ
っていないことになるので、基準値の設定変更は必要な
いとして、ステップS34に進み、今回初期のズーム位
置が前回初期のズーム位置よりもテレ側であるかどうか
をチェックする。もし、テレ側であった場合、ステップ
S35,36に進み、サブルーチン「WT間補正演算」
処理を行い、ズームトラッキングのための前記基準値を
演算して、ステップS37に進む。テレ側ではなかった
場合も、補正値、または、基準値の設定変更は必要ない
として、直接、ステップS37に進む。 【0032】なお、上記ステップS34の判別におい
て、今回初期のズーム位置が前回初期のズーム位置より
もワイド側と判別された場合に、WT間補正演算と、ズ
ームトラッキングのための前記基準値演算を行わないの
は、ズームトラッキングの精度を上げるためである。即
ち、前記図11に示すように、ワイド側ではトラッキン
グカーブの間隔が狭く、トラッキングカーブの選択精度
が相対的に悪い。従って、被写体距離が変わらない状態
で数回ズームトラッキングが行われるときは、その都
度、前記基準値を求めるのではなく、上記判別により極
力テレ側で演算された基準値を用いるようにする。そう
することでズームトラッキングの精度が向上する。 【0033】さて、前記ステップS37では、次のズー
ムレンズ位置データを取り込み、ステップS38におい
て、前記演算基準値に従ってズームトラッキング演算を
行う。ステップS39で「WT間補正演算」を実行す
る。続いて、ステップS40で、上記ズームトラッキン
グ演算結果と、ずれ補正値に基づいて目標フォーカスレ
ンズ位置情報を出力し、フォーカスレンズ4の駆動を行
う。そして、ステップS41でズームエンコーダ9の出
力値が更新されたかどうかをチェックする。更新された
場合、ステップS37に戻り、更新されない場合は、ス
テップS42で前記フラグ「AF FLG」を0にリセ
ットし、本ルーチンを終了する。 【0034】以上説明したように、本例のカメラのズー
ムトラッキング制御においては、AF動作がなされず、
つまり、被写体距離が変わらず、前回ズーム動作時初期
のズーム位置が今回初期のズーム位置よりもテレ側にあ
る場合は、前回の基準値を用いるようにして高精度のト
ラッキングを行うことが可能となる。 【0035】なお、本発明のカメラにおいては、更に以
下の構成を採用することが可能である。即ち、本例のカ
メラの構成は、前記実施例のものと略同様であるが、図
1のAF制御ブロック10には、合焦予測手段を内蔵す
るものとし、更に、ズームトラッキング制御ブロック7
には合焦予測されたフォーカスレンズ適正位置に基づい
てトラッキング制御を行う予測制御手段を内蔵してい
る。 【0036】本例のものでは、合焦が終了していないA
F動作中にズームトラッキングを行う必要が生じ、ズー
ムトラッキングの演算基準値が必要となったときの処理
として、AF動作中に合焦位置を予測し、その予測合焦
位置に対してズームトラッキング制御を行うようにす
る。なお、本実施例の場合、上記合焦位置予測の方式と
して、特開平2−275916号公報に開示されるよう
な公知のMTF比AF方式を採用する。但し、合焦位置
予測は、この予測方式に限らず他の合焦予測方式を採用
してもよい。 【0037】図7は、本例のカメラのズームトラッキン
グ制御用のサブルーチン「ズームトラッキング処理II
I」のフローチャートを示した図である。まず、ステッ
プS51において、現在、AF処理中かどうかの判別を
行い、AF処理中でなければステップS53に進み、以
下、前記例のカメラでのサブルーチン「ズームトラッキ
ング処理II」(ステップS31以下の処理)と同一の処
理を行う。 【0038】また、AF処理中であればステップS52
に進み、AF制御ブロック10において前記AF予測方
式により合焦位置を予測し、該予測位置を基準のフォー
カスレンズ位置に設定する。そして、ステップS57に
進む。このステップS57以降の処理は、前記例のカメ
ラの「ズームトラッキング処理II」(ステップS35以
降の処理)と同一の処理である。 【0039】以上説明したように、本例のカメラにおい
ては、AF動作中にズーミング指示がなされても、直ち
に合焦位置を予測してフォーカスレンズ位置の設定を行
って、ズームトラッキング制御動作に移ることが可能で
ある。従って、かかる状態にあってもズーム動作が遅れ
たり、ピントが合わない状態でズーミングされる等の不
具合がなくなる。 【0040】なお、前記各例でズームトラッキング位置
を補間するための演算基準値として適用したものは、フ
ォーカスレンズの繰り出し量の比の値Da/Dbであっ
たが(図9参照)、これに限らず、例えば、本出願人が
先に提案したカメラ(平成4年特許出願第268877
号)におけるズームトラッキング制御方式によるもので
あって、∞距離にある被写体に対するトラッキングカー
ブと、ワイド端における∞トラッキングカーブからの基
準繰り出し量に対する当該被写体距離での繰り返し量の
比であって演算式より求められた値とを利用する方式に
おける演算基準値として用いても良い。 【0041】また、前記実施例のものは、全てビデオカ
メラに適用したものであったが、本発明は、これに限ら
ずスチルビデオカメラや銀塩フィルムカメラ等のズーム
トラッキング制御に対しても適用することが可能であ
る。 【0042】 【発明の効果】上述したように本発明によれば、撮影動
作(乃至撮影準備動作)が繰り返し行われる過程で、ト
ラッキングカーブの選択やレンズ位置の補正演算等が相
対的に精度良く行われ得ているときには、これらに関す
る撮影動作経歴の認識に基づいて精度上有利なズームト
ラッキング制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例のビデオカメラの主要ブロッ
ク構成図。 【図2】上記図1のビデオカメラのズームトラッキング
処理に適用されるズームトラッキングの設計値カーブと
ずれ量カーブの一例を示す図。 【図3】上記図1のビデオカメラのズームトラッキング
処理に適用されるズームトラッキングのずれ補正カーブ
の一例を示す図。 【図4】上記図1のビデオカメラのズームトラッキング
制御におけるサブルーチン「WT間補正演算」のフロー
チャート。 【図5】上記図1のビデオカメラのズームトラッキング
制御におけるサブルーチン「ズームトラッキング処理
I」のフローチャート。 【図6】本発明のビデオカメラのズームトラッキング制
御におけるサブルーチン「ズームトラッキング処理II」
のフローチャート。 【図7】本発明のビデオカメラのズームトラッキング制
御におけるサブルーチン「ズームトラッキング処理II
I」のフローチャート。 【図8】従来のビデオカメラのズームトラッキング制御
に運用されるズームトラッキングカーブの一例。 【図9】従来のビデオカメラのズームトラッキング制御
の補間演算方式を説明するためのズームトラッキングカ
ーブ。 【図10】従来のビデオカメラのズームトラッキング制
御に適用されるズームトラッキングカーブであって、設
計値カーブに対する実際値のバラツキの状態を示す図。 【図11】ビデオカメラのズームトラッキング制御に運
用されるズームトラッキングカーブであって、テレ端に
向けてカーブが広がる状態を示す図。 【符号の説明】 2 ズームレンズ 4 フォーカスレンズ 7 ズームトラッキング制御ブロッ
ク(最大ずれ情報認識手段,ズーム認識手段,補正値演
算手段)(オートフォーカス動作経歴認識手段,倍率比
較手段、基準選択手段)(ズームトラッキング制御手
段,予測制御手段) 10 AF制御ブロック(オートフォ
ーカス手段)(合焦予測手段) 15 メモリ(設計値としてのズーム
トラッキングカーブデータ保有手段) C ずれ量の最大値を示すズームレン
ズ位置(第2情報) d ずれ量の最大値(第1情報) Xp 当該時点でのズームレンズ位置
と最大値dを示すズームレンズ位置の差(第3の情報) Yp ずれ量の補正値を求めるための
最大値を示す点からのズーム値変化分 hp ずれ量の補正値

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被写体距離一定の下に当該ズームレンズの
    倍率変化に応じて合焦状態を維持するための当該フォー
    カシングレンズの適正位置を表す複数のズームトラッキ
    ングカーブデータを保有するズームトラッキングカーブ
    データ保有手段と、 当該オートフォーカス手段に関し現在以前の時点から現
    在に至るまでの動作についての経歴を認識する動作経歴
    認識手段と、 上記ズームレンズの倍率の現在値を当該直前値と比較す
    る比較手段と、 上記動作経歴認識手段による認識及び上記比較手段によ
    る比較結果に応じて適用すべきズームトラッキングカー
    ブデータの選択乃至当該ズームトラッキングカーブデー
    タに沿って上記フォーカシングレンズの適正位置を求め
    るための補間演算の基準値の選択を行う基準値選択手段
    と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
JP29483493A 1992-10-27 1993-11-25 カメラ Expired - Fee Related JP3407365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29483493A JP3407365B2 (ja) 1992-10-27 1993-11-25 カメラ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28892192A JP3382979B2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 カメラ
JP29483493A JP3407365B2 (ja) 1992-10-27 1993-11-25 カメラ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28892192A Division JP3382979B2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06217179A JPH06217179A (ja) 1994-08-05
JP3407365B2 true JP3407365B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=26557379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29483493A Expired - Fee Related JP3407365B2 (ja) 1992-10-27 1993-11-25 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407365B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100520844B1 (ko) * 2002-10-21 2005-10-11 학교법인고려중앙학원 줌 트랙킹 방법 및 줌 트랙킹 시스템
JP6034701B2 (ja) * 2013-01-11 2016-11-30 キヤノン株式会社 レンズ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06217179A (ja) 1994-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9354487B2 (en) Image-pickup apparatus
KR100298141B1 (ko) 촬상장치의오토포커스장치및줌트랙킹커브의보정방법
US6204880B1 (en) Video camera in which an image is constantly focused
JP2003057528A (ja) ズームレンズ制御装置、ズームレンズ制御方法、プログラム、及び記憶媒体
US5701157A (en) Apparatus including electronic and optical zooming
JP3407366B2 (ja) カメラ
US5742435A (en) Video-camera imaging-system zoom lens barrel
JP2017181979A (ja) レンズ制御装置、制御方法
JP2006195060A (ja) オートフォーカス装置
JPH05188267A (ja) 光学機器
JP3407365B2 (ja) カメラ
JP3382979B2 (ja) カメラ
JPH06201974A (ja) レンズ駆動制御装置
JPH08111804A (ja) 撮影装置
JP3395193B2 (ja) ビデオカメラのフランジバック調整方法
US20240085660A1 (en) Lens apparatus, image pickup apparatus, control method for lens apparatus, and storage medium
JPH0698236A (ja) カメラ
JP7087052B2 (ja) レンズ制御装置、制御方法
JP3523658B2 (ja) カメラ
US20240053576A1 (en) Optical apparatus, its control method, and storage medium
JP2735264B2 (ja) 動き補正撮像装置
JP3176649B2 (ja) 撮像装置
JPH066653A (ja) レンズ位置制御装置
JP3177006B2 (ja) レンズ制御装置
JPH08286096A (ja) レンズ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090314

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100314

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees