JP3407359B2 - 車輪速度検出装置 - Google Patents

車輪速度検出装置

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JP3407359B2 JP27674493A JP27674493A JP3407359B2 JP 3407359 B2 JP3407359 B2 JP 3407359B2 JP 27674493 A JP27674493 A JP 27674493A JP 27674493 A JP27674493 A JP 27674493A JP 3407359 B2 JP3407359 B2 JP 3407359B2
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    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪速度検出装置に関
し、詳しくは、アンチロック制御装置に好適に使用され
るものであって、変換機構の変速比や車輪径の設定に変
更があった場合にも正確な車輪速度を検出することがで
きる車輪速度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のアンチロックブレーキシ
ステムは、車輪速度と車体速度とを比較してロック兆候
を検出する。そのため従来よりこれらのシステムに用い
られる種々の車輪速検出装置が提供されている。
【0003】通常、この種の車輪速度検出装置は、車輪
速センサとコントローラから構成される。車輪速センサ
は、車輪と接続する回転軸に固定され、この回転軸と共
に回転する歯車状のロータと、このロータと対向して配
置され、回転するロータの各歯を検出してパルス信号を
出力するピックアップセンサを備えている。コントロー
ラは、上記車輪速センサより入力されたパルス信号から
車輪速度を計算する。
【0004】図9に示す後輪駆動の四輪自動車のアンチ
ロックブレーキシステムの場合、左右前輪FL,FRの
回転軸1A,1Bの回転に応じてパルス信号を出力する
第1及び第2車輪速センサS1,S2とプロペラシャフト
2の回転に応じてパルス信号を出力する第3車輪速セン
サS3とを備えている。
【0005】コントローラ4は、第1及び第2車輪速セ
ンサS1,S2のパルス信号から左右前輪FL,FRの回
転軸1A,1Bの回転角速度SA1,SA2を計算し、さ
らにこの回転角速度SA1,SA2と車輪の半径(車輪
径)から左右前輪FR,FLの車輪速度SW1,SW2
計算する。
【0006】また、コントローラ4は、第3車輪速セン
サS3のパルス信号からプロペラシャフト2の回転角速
度SA3を計算し、さらに回転角速度SA3とディファレ
ンシャルギア5の変速比及び車輪径を表す変換係数から
左右後輪RR,RLの平均車輪速度(後輪平均速度)を
計算する。
【0007】しかしながら、上記ディファレンシャルギ
ア5の変速比は車種等によって異なり、上記変換係数を
それに応じて変更する必要がある。また、車輪の交換等
により車輪径が異なる場合にも、上記変換係数をそれに
対応して変更する必要がある。従って、ディファレンシ
ャルギア5の変速比や車輪径が異なる場合には、コント
ローラ4を取り換える必要があった。
【0008】これに対して、コントローラに切替スイッ
チを設け、変速比及び車輪径に対応して上記変換係数を
選択的に設定できる車輪速度検出装置が提供されてい
る。(特開平5−16774号参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−16774号に開示された車輪速度検出装置の
場合、コントローラに切替スイッチを設ける必要がある
ため、その分コントローラのコストが増大する。また、
切替スイッチが故障した場合は、各減速比に応じた車輪
速度が正常に演算されないため、アンチロックブレーキ
システムの制御性能が低下する。さらに、ディファレン
シャルギアの減速比や車輪径が変更されたにも拘わら
ず、人為的なミスにより上記切替スイッチによる設定の
変更を行わなければ、正確な制御を行うことができな
い。
【0010】本発明は、上記のような従来の車輪速度検
出装置における問題を解決するためになされたものであ
って、コントローラのコストの上昇を低減すると共に切
替スイッチの故障による制御性能の低下を防止し、さら
に、変速比や車輪径の設定に変更があった場合には、自
動的に適切な変換係数が設定され、正確な車輪速度を計
算できるようにすることを目的としてなされたものであ
る。
【0011】従って、第1の発明は、駆動源と連結する
プロペラシャフトを変速機構を介して左右後輪の回転軸
に接続している車両の車輪速度検出装置であって、左
前輪の回転軸と上記プロペラシャフトの回転に応じてパ
ルス信号を出力するセンサ手段と、上記パルス信号から
左右前輪の回転軸とプロペラシャフトの回転角速度を計
算する回転角速度計算手段と、上記左右前輪の回転軸の
回転角速度から左右前輪の車輪速度を計算する前輪車輪
速度計算手段と、上記左右前輪の車輪速度から左右前輪
の平均車輪速度を計算する前輪平均速度計算手段と、変
速機構の変速比及び車輪径を含む変換係数を補正する係
数補正手段と、上記プロペラシャフトの回転角速度と上
記補正された変換係数とから左右後輪の平均車輪速度を
計算する後輪平均速度検出手段とを備え、上記係数補正
手段は、前輪平均速度と後輪平均速度を比較し、前輪平
均速度と後輪平均速度の差の絶対値が所定値以内となる
まで、変換係数を加算又は減算することを特徴とする、
車輪速度検出装置を提供する。
【0012】第2の発明は、駆動源と連結するプロペラ
シャフトを変速機構を介して左右後輪の回転軸に接続し
ている車両の車輪速度検出装置であって、左右前輪の回
転軸と上記プロペラシャフトの回転に応じてパルス信号
を出力するセンサ手段と、上記パルス信号から左右前輪
の回転軸とプロペラシャフトの回転角速度を計算する回
転角速度計算手段と、上記左右前輪の回転軸の回転角速
度から左右前輪の車輪速度を計算する前輪車輪速度計算
手段と、上記左右前輪の車輪速度から左右前輪の平均車
輪速度を計算する前輪平均速度計算手段と、変速機構の
変速比及び車輪径を含む変換係数を補正する係数補正手
段と、上記プロペラシャフトの回転角速度と上記補正さ
れた変換係数とから左右後輪の平均車輪速度を計算する
後輪平均速度検出手段とを備え、上記係数補正手段は、
複数の変換係数候補値のうちプロペラシャフトの回転角
速度と前輪平均速度の比との差の絶対値が最も小さいも
のについて、この差の絶対値が所定値の範囲内である状
態が所定時間継続すればその変換係数候補値を変換係数
に設定することを特徴とする、車輪速度検出装置を提供
する。
【0013】
【0014】アンチロック制御中は上記変換係数の補正
を行わない構成とすることが好ましい。
【0015】また、車輪のスピン検出中は上記変換係数
の補正を行わない構成とすることが好ましい。
【0016】さらに、ブレーキ操作中は上記変換係数の
補正を行わない構成とすることが好ましい。
【0017】また、上記本発明に係る車輪速度検出装置
をアンチロックブレーキシステムに使用する場合には、
上記変換係数の補正が未終了の場合には、左右前輪の車
輪速度から参照車体速度を算出し、上記変換係数の補正
が終了した場合には、左右前輪の車輪速度及び後輪平均
速度から参照車体速度を算出し、この参照車体速度を用
いてアンチロック制御を行うことが好ましい。
【0018】あるいは、本発明に係る車輪速度検出装置
をアンチロックブレーキシステムに使用する場合には、
上記変換係数の補正が未終了の場合には、アンチロック
制御を行わず、上記変換係数の補正が終了した場合に
は、左右前輪の車輪速度及び後輪平均速度から参照車体
速度を算出し、この参照車体速度を用いてアンチロック
制御を行う構成としてもよい。
【0019】
【実施例】次に図面に示す実施例に基づいて、本発明に
ついて詳細に説明する。図1から図3は、本発明の第1
実施例に係る車輪速度検出装置を備えたアンチロックブ
レーキシステムを示している。
【0020】このアンチロックブレーキシステムの制御
対象は、後輪駆動の四輪自動車である。従動輪である左
前輪FL及び右前輪FRの回転軸1A,1Bは、前輪用
ディファレンシャルギア5Aを介して互いに接続してい
る。エンジン7にはクラッチ及びミッション(図示せ
ず)を介してプロペラシャフト2を接続しており、この
プロペラシャフト2には後輪用ディファレンシャルギア
5Bを介して駆動輪である左右後輪RL,RRの回転軸
2A,2Bを接続している。
【0021】ブレーキペダル9により作動されるマスタ
シリンダ10には、マスタシリンダ側管路11A,11
Bを接続しており、各マスタシリンダ側管路11A,1
1Bには液圧調節手段13を介して対応するホイルシリ
ンダ側管路14A,14B,14C,14Dに接続して
いる。
【0022】一方のマスタシリンダ側管路11A,11
Bには、液圧調節手段13を介して左前輪FLのホイル
シリンダ15Aに接続するホイルシリンダ側管路14A
と、右後輪RRのホイルシリンダ15Dに接続するホイ
ルシリンダ側管路14Dとを接続している。他方のマス
タシリンダ側管路11Bには、液圧調節手段13を介し
て右前輪FRのホイルシリンダ15Bに接続するホイル
シリンダ側管路14Bと、左後輪RLのホイルシリンダ
15Cに接続するホイルシリンダ側管路14Cとを接続
している。
【0023】上記液圧調節手段13は、公知の構造であ
ってコントローラ4からの制御信号により、車輪ブレー
キ15A〜15Dの液圧を加圧、減圧又は保持する。
【0024】左右前輪FR,FLの回転軸1A,1B及
びプロペラシャフト2には、それぞれ第1車輪速センサ
1、第2車輪速センサS2及び第3車輪速センサS3
設けている。
【0025】図2に示すように、上記第1から第3車輪
速センサS1,S2,S3は、回転軸1A,1B又はプロ
ペラシャフト2(図2には図示せず)に固定されると共
に外周部に複数の歯部18aを所定間隔で設けて歯車状
としたロータ18と、このロータ18に対向して配置し
たピックアップセンサ19を備えている。ピックアップ
センサ19は、内部に永久磁石とコイルを備えている。
回転軸1A,1B又はプロペラシャフト2と共にロータ
18が回転すると、ロータ18の外周部とピックアップ
センサ19の距離が変化し、それにともなって上記永久
磁石の形成する磁束が変化してコイルに交流電流が発生
する。よってこの車輪速センサS1〜S3は、ピックアッ
プセンサ19の前を上記ロータ18の歯部18aが通過
する度にパルス信号を出力する。
【0026】図中21はブレーキスイッチである。この
ブレーキスイッチ21は、ドライバーがブレーキペダル
9を踏み込むとオン状態となり、ブレーキペダル9が踏
み込み状態(ブレーキペダルオン状態)にあることを示
す信号をコントローラ4に出力する。
【0027】図3に示すように、コントローラ4は、車
輪速度検出装置22を構成する回転角速度計算手段SA
CAL、前輪車輪速度計算手段SWCAL、前輪平均速
度計算手段FAVCAL、後輪平均速度計算手段RAV
CAL、係数補正手段CORRECT、第1記憶手段M
EMO1を備えている。また、コントローラ4は、参照
車体速度計算手段VREFCAL、アンチロック制御判
断手段ABS及び信号増幅手段AMPを備えている。
【0028】回転角速度計算手段SACALは、第1及
び第2車輪速センサS1,S2から入力されたパルス信号
に基づいて回転軸1A,1Bの回転角速度SA1,SA2
を算出して前輪車輪速度計算手段SWCALに出力す
る。また、回転角速度計算手段SACALは、第3セン
サS3から入力されたパルス信号に基づいてプロペラシ
ャフト2の回転角速度SA3を算出して後輪平均速度計
算手段RAVCALに出力する。
【0029】ロータ18の歯部18aの全歯数をZ、時
間T内に出力されたパルス信号数(検出された歯部18
aの数)をNとすると、回転軸1A,1B又はプロペラ
シャフト2の回転角速度SA1,SA2,SA3は、下記
の式(1)により表される。
【0030】 SA1,SA2,SA3=(2π*N)/(T*Z) …(1)
【0031】前輪車輪速度計算手段SWCALは、上記
回転軸速度計算手段SACALから入力された回転軸1
A,1Bの回転角速度SA1,SA2から左右前輪FL,
FRの車輪速度SW1,SW2を計算する。
【0032】車輪径をAとすると、車輪速度SW1,S
2は下記の式(2)により表される。
【0033】 SW1,SW2=(2π*N*A)/(T*Z) …(2)
【0034】また、前輪車輪速度計算手段SWCAL
は、算出した車輪速度SW1,SW2を前輪平均速度計算
手段FAVCAL、参照車体速度計算手段VREFCA
L及びアンチロック制御判断手段ABSに出力する。
【0035】前輪平均速度計算手段FAVCALは、上
記前輪車輪速度計算手段SWCALが算出した左右前輪
FL,FRの車輪速度SW1,SW2の平均(前輪平均速
度SWf)を下記の式(3)により算出する。
【0036】SWf=(SW1+SW2)/2 …(3)
【0037】後輪平均速度計算手段RAVCALは、プ
ロペラシャフト2の回転角速度SA3と変換係数Rから
左右後輪PR,RLの車輪速度の平均(後輪平均速度S
Wr)を計算する。
【0038】センサの全歯数をZ、時間T内に出力され
たパルス信号数をN、車輪径をA、下記の式(4)で定
義されるディファレンシャルギア5Bの変速比(減速
比)をηとすると、後輪平均速度SWrは下記の式
(5)で表される。
【0039】η=SA3/SAr …(4) (SA3:プロペラシャフト2の回転角速度SAr:後
輪の回転軸2A,2Bの平均回転角速度)
【0040】SWr=(A/η)*SA3 …(5)
【0041】第1実施例では、上記式(5)中の(A/
η)、すなわちディファレンシャルギア5Bの変速比及
び車輪径Aを表す係数として変換係数Rを導入してい
る。すなわち、第1実施例では、下記の式(6)により
定義される変換係数Rを用いて式(7)により後輪平均
速度SWrを計算する。
【0042】R=η/A …(6)
【0043】SWr=SA3/R …(7)
【0044】さらに、後輪平均速度計算手段RAVCA
Lは算出した後輪平均速度SWrを係数補正手段COR
RECT、参照車体速度計算手段VREFCAL及びア
ンチロック制御判断手段ABSに出力する。
【0045】係数補正手段CORRECTは、前輪平均
速度SWf、後輪平均速度SWrに基づいて変換係数R
を補正する。第1実施例の係数補正手段CORRECT
は、前輪平均速度SWfと後輪平均速度SWrを比較
し、前輪平均速度SWfと後輪平均速度SWrの差の絶
対値が所定値以上の場合には、該絶対値が所定値以内と
なるまで、変換係数Rを加算又は減算することにより変
換係数Rを補正する。
【0046】参照車体速度計算手段VREFCALは、
左右前輪FL,FRの車輪速度SW1,SW2及び後輪平
均速度SWrから参照車体速度VREFを算出する。
【0047】アンチロック制御判断手段ABSは、左右
前輪FL,FRの車輪速度SW1,SW2、後輪平均速度
SWr及び参照車体速度VREFに基づいて左右前輪F
L,FR及び左右後輪RL,RRのロック兆候を検出
し、制御信号を信号増幅手段AMPに出力する。
【0048】信号増幅手段AMPは、上記制御信号を増
幅して液圧調節手段13に出力し、これにより液圧調節
手段13が作動して各車輪FL,FR,RL,RRのホ
イルシリンダ15A〜15Dの液圧を調節してアンチロ
ック制御を行う。
【0049】次に、図4及び図5に示すフローチャート
に基づいて第1実施例の作動について説明する。なお、
この図4及び図5に示す処理は、車両のイグニッション
スイッチをオンして電源を立ち上げてから、イグニッシ
ョンスイッチをオフするまで、所定の周期(制御サイク
ル)で繰り返される。
【0050】ステップ#1〜#3では、イグニッション
スイッチをオンした後の最初の制御サイクル(初回の制
御サイクル)の場合にのみ、変換係数Rを所定の初期値
0に設定すると共に、補正完了フラグFLAGを0に
設定する。
【0051】上記補正完了フラグFLAGは、変換係数
Rの補正が未終了の場合は“0”に設定され、変換係数
Rの補正が終了すると“1”に設定される。
【0052】ステップ#4では、回転角速度計算手段S
ACALが左右前輪FL,FRの回転軸1A,1Bの回
転角速度SW1,SW2及びプロペラシャフト2の回転角
速度SW3を計算する。
【0053】ステップ#5では、前輪車輪速度計算手段
SWCALが回転角速度SA1,SA2から左右前輪F
L,FRの車輪速度SW1,SW2を計算する。
【0054】ステップ#6では、前輪平均速度計算手段
FAVCALが前記式(3)により前輪平均速度SWf
を算出する。
【0055】ステップ#7では、後輪平均速度計算手段
RAVCALが前記式(7)により後輪平均速度SWr
を算出する。
【0056】図4及び図5中、ステップ#8からステッ
プ#25の処理は係数補正手段CORRECTが行う。
【0057】まず、ステップ#8では、フラグFLAG
が“0”か否かを検査し、“0”の場合は、変換係数R
の補正が未終了と判断してステップ#9に移行し、
“1”の場合は変換係数Rの補正が既に終了していると
判断してステップ#26に移行する。
【0058】ステップ#9では、車両が走行中か否かを
検査し、走行中であればステップ#10に、走行中でな
い場合には変換係数Rの補正を行うことなくステップ#
26に移行する。第1実施例では、推定車体速度VRE
Fが”0”でない場合、あるいは、推定車体速度VRE
Fが所定値よりも大きい場合には車両が走行中であると
判断する。
【0059】ステップ#10では、ブレーキスイッチ2
1がオンであるか否かを検査し、オンでない場合にはス
テップ#11に移行し、オンの場合には変換係数Rの補
正を行うことなく、ステップ#26に移行する。このよ
うに、ブレーキスイッチ21がオンの場合に変換係数R
の補正を行わないのは、ブレーキ操作中は必ずしも車輪
挙動が安定していないため、変換係数Rを正確に補正す
ることができないからである。
【0060】ステップ#11では、アンチロック制御中
か否かを検査し、アンチロック制御中でない場合には、
ステップ#12に移行し、アンチロック制御中である場
合には、変換係数Rの補正を行うことなくステップ#2
6に移行する。アンチロック制御中である場合には、変
換係数Rの補正を行わないのは、上記ステップ10と同
様に車輪挙動が安定していないからである。第1実施例
では、信号増幅手段AMPが液圧調節手段13に出力す
る信号を検査し、この信号が各車輪FL,FR,RL,
RRのホイルシリンダ15A〜15Dのうち少なくとも
一つについて加減圧又は保持を指令している場合にはア
ンチロック制御中であると判断する。
【0061】ステップ#12ではホイルスピンが検出さ
れるか否かを検査し、検出されない場合にはステップ#
13に移行し、ホイルスピンが検出される場合には変換
係数Rの補正を行うことなくステップ#26に移行す
る。ホイルスピンが検出される場合に変換係数Rを補正
しないのも、上記ステップ#10,#11の場合と同様
に車輪挙動が安定しないからである。第1実施例では、
推定車体速度VREFを時間微分して車体が加速中
速中かを検査すると共に、左右前輪FL,FRの車輪速
度SW1,SW2及び後輪平均速度SWrのうちの最大値
と最小値の差を求め、車体が加速中、かつ、最大値と最
小値の差が所定値以上の場合には、加速中であると判断
する。
【0062】ステップ#13では変換係数閾値Rtを計
算する。この係数閾値Rtは下記の式(8)により計算
される。
【0063】Rt=SA3/SWf …(8)
【0064】ステップ#14では、上記変換係数閾値R
tと第1記憶手段MEMO1に記憶された変換係数記憶
値Rmを比較する。この記憶手段MEMO1はいわゆる
不揮発性メモリーからなり、前回の走行時に補正された
変換係数Rの値をイグニッションをスイッチをオフした
後も記憶している。係数閾値Rtと係数記憶値Rmが等
しい場合は、ディファレンシャルギアの変速比と車輪径
のいずれもが変更されておらず、変換係数Rを補正する
必要がないと判断してステップ#16に移行し、これら
が等しくない場合は変換係数Rを補正する必要があると
判断してステップ#17に移行する。ステップ#16で
はフラグFLAGを“1”に設定してステップ#26に
移行する。
【0065】ステップ#17では、前輪平均速度SWf
と後輪平均速度SWrの差の絶対値を所定値αと比較す
る。上記差の絶対値が所定値αよりも大きい場合は、前
輪平均速度SWfと後輪平均速度SWrの差が大きく、
変換係数Rを増加又は減少させる必要があると判断し
て、ステップ#18でタイマaを0にクリアする。
【0066】続いてステップ#19において前輪平均速
度SWfと後輪平均速度SWrを比較し、前輪平均速度
SWfの方が後輪平均速度SWrよりも大きい場合に
は、変換係数Rが大き過ぎると判断してステップ#20
において係数Rを“1”減算する。ステップ#19にお
いて、前輪平均速度SWfの方が後輪平均速度SWrよ
りも小さい場合にはステップ#21において変換係数R
を“1”加算する。
【0067】なお、上記ステップ#20、ステップ#2
1において変換係数Rを加減算する値は“1”に限定さ
れるものではなく、適宜設定すればよい。
【0068】上記ステップ#17で前輪平均速度SWf
と後輪平均速度SWrの差の絶対値が所定値αよりも小
さい場合には、今回の制御サイクルにおける変換係数R
を用いて計算した後輪平均速度SWrは正確であると判
断してステップ#22に移行する。ステップ#22では
カウンタaを“1”加算する。続いてステップ#23に
おいてカウンタaの値を所定値Tと比較する。カウンタ
aの値が所定値Tよりも大きい場合は、今回の制御サイ
クルにおける変換係数Rで十分長い時間正確な後輪平均
速度SWrが計算されたと判断してステップ#24にお
いてフラグFLAGを“1”に設定する。続いて、ステ
ップ#25で係数記憶値Rmを今回の制御サイクルの変
換係数Rに設定する。カウンタaの値が所定値Tよりも
小さい場合はステップ#24,#25の処理を行うこと
なく、ステップ#26に移行する。
【0069】ステップ#26からステップ#28に処理
は、参照車体速度算出手段VREFが行う。まず、ステ
ップ#26において、フラグFLAGを検査し、フラグ
FLAGが“0”の場合は、変換係数Rの補正が未終了
であると判断してステップ#27に移行し、“1”の場
合は、変換係数Rの補正が終了していると判断してステ
ップ#28に移行する。
【0070】ステップ#27では、下記の式(9)に基
づいて、左右前輪FL,FRの車輪速度SW1,SW2
うちから大きい方の値を参照車体速度VREFに設定す
る。
【0071】 VREF=MAX(SW1,SW2) …(9)
【0072】ここで式(9)中“MAX”は括弧内の数
値のうち、最も大きい方の値を選択することを示してい
る。
【0073】一方、ステップ#28では、下記の式(1
0)に基づいて、左右前輪FL,FRの車輪速度S
1,SW2及び後輪平均速度SWrのうち最も大きいも
のの値を参照車体速度VREFに設定する。
【0074】 VREF=MAX(SW1,SW2,SWr) …(10)
【0075】ステップ#29では、アンチロック制御判
断手段ABSが、左右前輪FL,FRの車輪速度S
1,SW2、後輪平均速度SWr及び参照車体速度VR
EFに基づいて公知の方法によりアンチロック制御を実
行する。
【0076】すなわち、アンチロック制御判断手段AB
Sは、参照車体速度VREWと左右前輪FL,FRの車
輪速度SW1,SW2を比較して左右前輪FR,FL及び
左右後輪RR,RLのロック兆候の有無を検出し、いず
れかの車輪FR,FL,RL,RRにロック兆候がある
と判断した場合には、制御信号を信号増幅手段AMPを
介して液圧調節手段13に出力し、液圧調節手段13を
駆動して対応するホイルシリンダ15A,15B,15
C,15Dを減圧する。また、ロック兆候が解除した後
は、参照車体速度VREFと車輪速度SW1,SW2,S
Wrとを比較しつつ液圧調節手段13を駆動してホイル
シリンダ15A〜15Bの液圧を加圧あるいは保持す
る。
【0077】第1実施例の車輪速度検出装置では、上記
のように、係数補正手段が、前輪平均速度SWfと後輪
平均速度SWrとを比較し、前輪車輪速度SWfと後輪
車輪速度SWrの差の絶対値が所定値α以内となるま
で、変換係数Rを加算又は減算する。そのため、この車
輪速度検出装置では、変速比や車輪径の設定に変更があ
った場合にも、コントローラの切替スイッチ等を操作し
なくても、変換係数Rは自動的に補正され、正確な後輪
平均速度SWrを算出することができる。
【0078】また、第1実施例では、変換係数Rの補正
が終了するまでは、左右前輪FL,FRの車輪速度SW
1,SW2のうちから参照車体速度VREFに設定し、変
換係数Rの補正が終了した後は、左右前輪FL,FRの
車輪速度SW1,SW2及び後輪平均速度SWrから参照
車体速度VREFを設定する構成としているため、変換
係数Rの補正が終了する前であっても、高い精度でアン
チロック制御を行うことができる。
【0079】次に、図6に示す本発明の第2実施例につ
いて説明する。この第2実施例では、不揮発性メモリー
からなる第2記憶手段MEMO2を備え、この第2記憶
手段MEMO2にN個の変換係数候補値R1,R2
N-1,RNを記憶している。係数補正手段CORREC
Tは、これらの変換係数候補値R1,R2…RN-1,RN
うちプロペラシャフト2の回転角速度SA3と前輪平均
速度SWfの比との差の絶対値が最も小さいものについ
て、この差の絶対値が所定の範囲内である状態が所定時
間が継続すればその変換係数候補値R1,R2…RN-1
Nを変換係数Rに設定する。また、第2実施例では、
後輪平均速度SWrが係数補正手段CORRECTに入
力されないが、その他の点は第1実施例と同一である。
【0080】第2実施例は、上記図4のステップ#1〜
ステップ#12までは、第1実施例と同一の処理を行う
が、係数補正手段CORRECTの行うステップ#13
からステップ#25に示す処理を図7中ステップ#31
〜ステップ#46に示す処理に置換している点で第1実
施例と異なる。
【0081】図7のステップ#31では、上記式(8)
から変換係数閾値Rtを計算する。
【0082】ステップ#32では、上記変換係数閾値R
tと変換係数記憶値Rmを比較する。変換係数閾値Rt
と変換係数記憶値Rmが等しい場合は、ステップ#33
に移行してフラグFLAGを“1”に設定する。
【0083】ステップ#35からステップ#40では、
上記したように変換係数候補値R1,R2…RN-1,RNの
うち前輪平均速度SWfとプロペラシャフト2の回転角
速度比との差の絶対値が最も小さいものを選択する。
【0084】まず、ステップ#36において、変換係数
候補値Riと変換係数閾値Rtの差の絶対値を表す係数
差rを初期値r0に設定する。また、最適係数候補値R
sの初期値を係数候補値R1に設定する。
【0085】次に、ステップ#37では、変換係数候補
値Riと変換係数閾値Rtの差の絶対値を上記係数差r
と比較し、変換係数候補値Riと変換係数閾値Rtの差
の絶対値が係数差rよりも小さい場合は、ステップ#3
8に移行し、係数候補値Riと係数閾値Rtの比が係数
差rよりも大きい場合はステップ#39に移行する。
【0086】ステップ#38では係数差rを上記ステッ
プ#37で計算した係数候補値Riと係数閾値Rtの差
の絶対値に設定すると共に、最適係数候補値Rsを係数
候補値Riに設定する。
【0087】上記ステップ#37〜ステップ#40の処
理をN回繰り返し、すべての係数候補値R1,R2…R
N-1,RNについてこの処理を行うと、係数閾値Rtとの
差の絶対値が最も小さい係数候補値Riが、最適係数候
補値Rsに設定される。
【0088】次に、ステップ#41では、今回の制御サ
イクルで算出した最適係数候補値Rsと前回の制御サイ
クルで算出した最適係数候補値Rsを比較し、両者が等
しい場合は前回と今回の制御サイクルで連続して同じ変
換係数候補値Riが最適変換係数候補値Rsに設定され
たから、最適変換係数候補値Rsを変換係数Rに設定で
きる可能性が高いと判断してステップ#42に移行し、
等しくない場合はステップ#47に移行する。
【0089】ステップ#42では、係数閾値Rtと最適
変換係数候補値Rsの差の絶対値と所定値βを比較し、
係数閾値Rtと最適変換係数候補値Rsの差の絶対値が
所定値βよりも大きい場合には上記ステップ#47に移
行し、係数閾値Rtと最適係数候補値Rsの差の絶対値
が所定値βよりも小さい場合にはステップ#43に移行
する。
【0090】ステップ#43では、カウンタaに“1”
加算する。次に、ステップ#44では、カウンタaの値
と所定値Tの値を比較し、カウンタaの値が所定値Tよ
りも大きい場合には、十分長い時間同じ変換係数候補値
Riが最適変換係数候補値Rsに設定されていると判断
してステップ#45に移行する。
【0091】ステップ#45では、フラグFLAGを
“1”に設定し、ステップ#46では、変換係数Rと変
換係数記憶値Rmを最適変換係数候補値Rsに設定す
る。ステップ#47では、カウンタaの値を“0”にク
リアする。
【0092】ステップ#26〜ステップ#29の処理は
上記第1実施例と同一である。
【0093】このように第2実施例では、係数補正手段
CORRECTが、複数の変換係数候補値Riのうちプ
ロペラシャフト2の回転角速度SA3と前輪平均速度S
Wfの比との差の絶対値が最も小さいものについて、こ
の差の絶対値が所定値の範囲内である状態が所定時間継
続すればその変換係数候補値Riを変換係数Rに設定す
る。そのため、第1実施例と同様に、変速比や車輪径の
設定に変更があった場合、コントローラの切替スイッチ
等を操作しなくても、変換係数Rは自動的に補正され、
正確な後輪平均速度SWrを算出することができる。
【0094】なお、本発明は上記した実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上
記第1及び第2実施例では、図4及び図7のステップ#
26〜ステップ#29に示すように、変換係数Rの補正
が終了するまでは、左右前輪FL,FRの車輪速度SW
1,SW2のうちから大きい方の値を参照車体速度VRE
Fに設定し、変換係数Rの補正が終了した後は、左右前
輪FL,FRの車輪速度SW1,SW2及び後輪平均速度
SWrのうち最も大きいものの値を参照車体速度VRE
Fに設定する構成としているが、ステップ#26〜#2
9を図8に示すステップ#51〜ステップ#53で示す
処理に変更してもよい。
【0095】ステップ#51において、フラグFLAG
を検査し、フラグFLAGが“0”の場合、すなわち、
変換係数Rの補正が未終了の場合には、アンチロック制
御を行わない。一方ステップ#51において、フラグF
LAGが“1”の場合、すなわち、変換係数Rの補正が
終了している場合にはステップ#52において、上記式
(11)に基づいて左右前輪FL,FRの車輪速度SW
1,SW2と後輪平均速度SWrのうち最も値の大きいも
のを推定車体速度VREFに設定し、ステップ#53に
おいてアンチロック制御を行う。
【0096】さらに、この図8の場合、変換係数Rの補
正が未終了の場合にはアンチロック制御を行わないこと
により、アンチロック制御の精確に行われないことによ
る危険を防止することができる。
【0097】また、車輪速センサの構造も、上記のもの
に限定されるものではなく、例えば、ロータの外周をN
極とS極とに交互に着磁したものを用いてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる車輪速度検出装置は、プロペラシャフトの回転
角速度と、変速機構の変速比及び車輪径を含む変換係数
とから左右後輪の平均車輪速度を計算し、この変換係数
を、前輪車輪速度と後輪車輪速度の差の絶対値が所定値
以内となるまで、変換係数を加算又は減算することによ
り、あるいは、複数の変換係数候補値のうちプロペラシ
ャフトの回転角速度と前輪平均速度の比との差の絶対値
が最も小さいものについて、この差の絶対値が所定値の
範囲内である状態が所定時間継続すればその変換係数候
補値を変換係数に設定することにより補正する構成とし
ているため、変速比や車輪径の設定に変更があった場合
にも、自動的に適切な変換係数が設定されて正確な後輪
平均速度を算出することができる。
【0099】また、本発明の車輪速度検出装置では、上
記のように自動的に変換係数が適切な値に補正されるた
め、コントローラに変換係数を設定する外部スイッチを
設ける必要がなくコントローラのコストを低減すること
ができると共に、切替スイッチの故障や人為的ミスによ
る切替スイッチの操作忘れ等により車輪速度の検出精度
が低下するのを防止することができる。
【0100】また、本発明の車輪速度検出装置におい
て、アンチロック制御中、車輪のスピン検出中、あるい
は、ブレーキ操作中には、上記変換係数の補正を行わな
い構成とした場合には、車輪の挙動が不安定な状態で変
換係数を補正することにより不正確な車輪速度を検出す
るおそれをなくし、車輪速度の検出精度を確実に維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る車輪速度検出装置
を備えたアンチロックブレーキシステムを示す概略図で
ある。
【図2】 車輪速センサの構造を示す部分概略図であ
る。
【図3】 第1実施例を示す概略図である。
【図4】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図5】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図6】 第2実施例を示す概略図である。
【図7】 第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図8】 本発明の変形例を示すフローチャートであ
る。
【図9】 従来の車輪速度検出装置を備えたアンチロッ
クブレーキシステムの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1A,1B 回転軸 2A,2B 回転軸 4 コントローラ 5A,5B ディファレンシャルギア 8 プロペラシャフト 9 マスタシリング 13 液圧制御装置 15A,15B,15C,15D ホイルシリンダ 18 ロータ 19 ピックアップセンサ 21 ブレーキスイッチ S1,S2,S3 車輪速センサ SACAL 回転角速度計算手段 SWCAL 前輪車輪速度計算手段 FAVCAL 前輪平均速度計算手段 RAVCAL 後輪平均速度計算手段 CORRECT 変換係数補正手段 VREFCAL 参照車体速度計算手段 ABS アンチロック制御判断手段 AMP 信号増幅手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と連結するプロペラシャフトを変
    速機構を介して左右後輪の回転軸に接続している車両の
    車輪速度検出装置であって、 左右前輪の回転軸と上記プロペラシャフトの回転に応じ
    てパルス信号を出力するセンサ手段と、 上記パルス信号から左右前輪の回転軸とプロペラシャフ
    トの回転角速度を計算する回転角速度計算手段と、 上記左右前輪の回転軸の回転角速度から左右前輪の車輪
    速度を計算する前輪車輪速度計算手段と、 上記左右前輪の車輪速度から左右前輪の平均車輪速度を
    計算する前輪平均速度計算手段と、 変速機構の変速比及び車輪径を含む変換係数を補正する
    係数補正手段と、 上記プロペラシャフトの回転角速度と上記補正された変
    換係数とから左右後輪の平均車輪速度を計算する後輪平
    均速度検出手段とを備え 上記係数補正手段は、前輪平均速度と後輪平均速度を比
    較し、前輪平均速度と後輪平均速度の差の絶対値が所定
    値以内となるまで、変換係数を加算又は減算することを
    特徴とする、 車輪速度検出装置。
  2. 【請求項2】 駆動源と連結するプロペラシャフトを変
    速機構を介して左右後輪の回転軸に接続している車両の
    車輪速度検出装置であって、 左右前輪の回転軸と上記プロペラシャフトの回転に応じ
    てパルス信号を出力するセンサ手段と、 上記パルス信号から左右前輪の回転軸とプロペラシャフ
    トの回転角速度を計算する回転角速度計算手段と、 上記左右前輪の回転軸の回転角速度から左右前輪の車輪
    速度を計算する前輪車輪速度計算手段と、 上記左右前輪の車輪速度から左右前輪の平均車輪速度を
    計算する前輪平均速度計算手段と、 変速機構の変速比及び車輪径を含む変換係数を補正する
    係数補正手段と、 上記プロペラシャフトの回転角速度と上記補正された変
    換係数とから左右後輪 の平均車輪速度を計算する後輪平
    均速度検出手段とを備え、 上記係数補正手段は、複数の変換係数候補値のうちプロ
    ペラシャフトの回転角速度と前輪平均速度の比との差の
    絶対値が最も小さいものについて、この差の絶対値が所
    定値の範囲内である状態が所定時間継続すればその変換
    係数候補値を変換係数に設定することを特徴とする、車
    輪速度検出装置
  3. 【請求項3】 アンチロック制御中は上記変換係数の補
    正を行わないことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の車輪速度検出装置。
  4. 【請求項4】 車輪のスピン検出中は上記変換係数の補
    正を行わないことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の車輪速度検出装置。
  5. 【請求項5】 ブレーキ操作中は上記変換係数の補正を
    行わないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の車輪速度検出装置。
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