JP3406800B2 - コントロールスイッチ - Google Patents

コントロールスイッチ

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JP3406800B2
JP3406800B2 JP10892997A JP10892997A JP3406800B2 JP 3406800 B2 JP3406800 B2 JP 3406800B2 JP 10892997 A JP10892997 A JP 10892997A JP 10892997 A JP10892997 A JP 10892997A JP 3406800 B2 JP3406800 B2 JP 3406800B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/002Switches with compound movement of handle or other operating part having an operating member rectilinearly slidable in different directions
    • H01H2025/004Switches with compound movement of handle or other operating part having an operating member rectilinearly slidable in different directions the operating member being depressable perpendicular to the other directions
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/002Switches with compound movement of handle or other operating part having an operating member rectilinearly slidable in different directions

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Slide Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作つまみを操作
することにより異なる通電状態を設定することのできる
コントロールスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコントロールスイッチは、自動
車のフェンダーミラーの姿勢制御用、ナビゲーションシ
ステムなどの情報処理機器のディスプレイ画面上のカー
ソル位置制御用、などに広く用いられている。このよう
なコントロールスイッチにおいて、操作つまみを中立位
置に復帰させるための機構を簡略にして部品点数を削減
することは価格低減を図る上で有益であり、小型化、薄
型化を達成しやすい構造を採用することはそのコントロ
ールスイッチの設置スペースの確保を容易にする上で有
益である。
【0003】この種のコントロールスイッチに関し、従
来より、操作つまみを中立位置に復帰させるための機構
を簡略にすることについて種々の提案がなされている。
実公昭60−1477号公報に記載されているものは、
筒状に形成された共通接片の内側に4つの接片を立ち上
げ、それらの接片の上端に取り付けた操作つまみに球部
を具備させ、その球部を、ケース側の球面座にコイルば
ねの力で押し付けてある。この機構によると、コイルば
ねの力が操作つまみを中立位置に復帰させることに役立
ち、4つの接片の弾性が操作つまみを中立位置に復帰さ
せる助けになる。
【0004】実開平4−14329号公報に記載されて
いるものは、複数の固定接点が配列された円筒状のケー
スの中央に操作つまみを配備し、その操作つまみに、複
数の可動接点をばねで外向きに付勢して取り付けたもの
である。この機構によると、操作つまみを中立位置に復
帰させる力が、可動接点を外向きに付勢しているばねに
よって得られる。
【0005】そのほか、実開昭59−25138号公報
に記載されているものは、操作つまみの周囲に4つのド
ーム状の反転板を配備し、その反転板の反転性を利用し
て操作つまみを中立位置に復帰させるようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に記載されている従来の機構は、操作つまみを中立
位置に復帰させるための専用部品としてのコイルばねを
用いたり、接片の弾性による接片自体の復帰位置に操作
つまみの中立位置を対応させるようにしたり、可動接点
を付勢するためのばねを操作つまみの復帰ばねに兼用し
たりしたものである。
【0007】そのため、従来の機構では、操作つまみ復
帰用の専用部品としてのコイルばねが余分に必要になっ
たり、接片の変形によって操作つまみの中立位置に位置
ずれが生じたり、可動接点を共通接片に接続するときの
操作性が低下したりするという問題があった。
【0008】また、従来の機構を採用すると、コントロ
ールスイッチが背高になったり径大になったりして、小
型化、薄型化を達成しにくいという問題があった。
【0009】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、共通接片に対応した複数の接片自体の弾性を利
用して操作つまみを中立位置に復帰させるようにするこ
とにより、操作つまみを中立位置に復帰させるための専
用部品を省略し得るという対策を講じたものでありなが
ら、接片の変形によって操作つまみの中立位置に位置ず
れが生じるという不具合や、操作つまみの操作性が低下
するという不具合を生じることのないコントロールスイ
ッチを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、小型化、薄型化を達成し
やすいコントロールスイッチを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
のコントロールスイッチは、ケースと、このケースの内
側面で囲まれるケース内空間に全方位水平スライド自在
に配備されるスライダと、このスライダに連結されて上
記ケースの外方へ突き出された操作つまみと、上記スラ
イダを挟む両側箇所で上記ケース内空間に配備されかつ
弾性を備える一対の細長接片でなる組み接片の複数と、
上記組み接片を形成している一対の上記細長接片同士お
よび複数の上記組み接片同士を電気的に接続してそれら
の細長接片を共通接片として機能させる電気回路と、そ
れぞれの上記細長接片に具備されて上記スライダの端部
に弾接されかつ上記組み接片を形成している一対の上記
細長接片の弾性によりそのスライダをその両側から弾圧
挟持して中立位置に保持する押圧部と、それぞれの上記
細長接片に具備された当り部に当接してそれぞれの上記
細長接片の上記押圧部が中立位置の上記スライダの上記
端部に弾接する位置よりも内方に変位することを阻止す
る接片用ストッパと、上記細長接片のそれぞれの基端部
に設けられて定位置に固定された接片支持部およびそれ
らの細長接片のそれぞれの先端部に設けられた可動接点
と、上記可動接点に各別に対応して上記ケースの上記内
側面に配備されかつ上記スライダがその中立位置から水
平スライドされるときにそのスライダによって押される
上記押圧部を備えた上記細長接片の変位によりその細長
接片の上記可動接点が弾接される固定接点と、上記スラ
イダの中立位置からの水平スライド領域を定めるスライ
ダ用ストッパと、を備える、というものである。
【0012】この発明のコントロールスイッチは、複数
の組み接片を形成している一対ずつの細長接片が、操作
つまみと連結されたスライダを中立位置に復帰させるこ
とに役立つ。しかも、それらの細長接片によってスライ
ダが中立位置に復帰されているときにはそれらの細長接
片自体が接片用ストッパによって位置決めされているの
で、細長接片がスライダを中立位置に復帰させることに
兼用されているとしても、また、複数の細長接片の弾性
力の大きさが異なっていても、スライダの中立位置に位
置ずれが生じるという事態が起こりにくい。その上、ス
ライダの中立位置からの水平スライド領域がスライダ用
ストッパによって定められるようになっているので、ス
ライダが操作つまみにより必要量を越えて動かされるよ
うなことをなくすることができ、その結果、細長接片の
可動接点が固定接点に無理に押し付けられて変形したり
損傷したりするという事態が起こりにくい。さらに、こ
の発明では、細長接片がスライダの側部に配置されてい
て、細長接片がスライダの上または下に配置されている
ものではないので、それだけコントロールスイッチの薄
型化を達成しやすい。
【0013】請求項2に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項1に記載したものにおいて、2組の上
記組み接片を有し、上記電気回路が上記ケースに収容さ
れた略四角形の導電板でなり、上記導電板の1つのコー
ナ部を挟む両側のそれぞれに、一方の上記組み接片を形
成している一方の上記細長接片の上記接片支持部と他方
の上記組み接片を形成している一方の上記細長接片の上
記接片支持部とが折曲形成されて立ち上げられ、上記コ
ーナ部に対角方向で対向している他のコーナ部を挟む両
側のそれぞれに、一方の上記組み接片を形成している他
方の上記細長接片の上記接片支持部と他方の組み接片を
形成している他方の上記細長接片の上記接片支持部とが
折曲形成されて立ち上げられ、一方の上記組み接片の一
対の上記細長接片同士および他方の上記組み接片の一対
の上記細長接片同士が、上記導電板の中心点を介して点
対称に配備されている、というものである。
【0014】この発明によると、共通接片として機能す
る2組の組み接片と電気回路を形成している導電板と
を、一枚の金属板に曲げ加工などの機械加工を施して形
成することができるので、組み接片や電気回路を別々の
部品として用いるものに比べて部品点数が少なくなる。
また、この発明では、2組の組み接片を形成している4
つの細長接片の配置に工夫が講じられており、それらの
細長接片によってスライダに加えられる復帰力でそのス
ライダが確実に中立位置に復帰されるようになる。
【0015】請求項3に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項2に記載したものにおいて、上記接片
用ストッパが上記導電板に折曲形成されてその導電板か
ら立ち上がっている、というものである。この発明によ
ると、共通接片として機能する2組の組み接片と電気回
路を形成している導電板と接片用ストッパとを、一枚の
金属板に曲げ加工などの機械加工を施して形成すること
ができるので、部品点数がいっそう少なくなる。
【0016】請求項4に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項2または請求項3に記載したものにお
いて、上記スライダが四角形に形成されており、2組の
上記組み接片を形成している4つの上記細長接片が、上
記スライダの4つの辺部の幅方向に沿って各別に配備さ
れている、というものである。この発明によると、2組
の組み接片を形成している4つの細長接片によってスラ
イダに加えられる復帰力でそのスライダが確実に中立位
置に復帰されるようになる。
【0017】請求項5に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項4に記載したものにおいて、上記細長
接片の上記押圧部が、その細長接片の長手方向中央部よ
りもその可動接点側に偏った位置に設けられている、と
いうものである。この発明によっても、2組の組み接片
を形成している4つの細長接片によってスライダに加え
られる復帰力でそのスライダが確実に中立位置に復帰さ
れるようになる。特にこの発明によると、4つの細長接
片のそれぞれにおいて、その接片支持部から押圧部に至
る長さが長くなるので、細長接片が無理なく撓むように
なる。
【0018】請求項6に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
請求項5のいずれかに記載したものにおいて、上記ケー
スが、上記ケース内空間を形成するケース本体と、この
ケース本体に装着されるカバーとを備え、このカバーに
上記操作つまみに備わっている軸部が挿通された四角形
の第1開口が開設され、この第1開口に、上記軸部が挿
通された四角形の第2開口を有する四角形のスライド片
が回転不能に嵌め込まれ、上記第1開口の相対する一対
の辺が、上記スライド片をその辺と平行にのみ摺動変位
させるスライド片案内部とされ、このスライド片案内部
に対して直交する上記第2開口の相対する一対の辺が、
上記軸部に具備された平坦面と摺動してこの軸部をその
辺と平行にのみ摺動変位させる操作つまみ案内部とされ
ていると共に、上記軸部の上記平坦面が上記操作つまみ
案内部に重なり合って上記軸部の回転がその重なりによ
って阻止されており、上記第1開口の他の相対する一対
の辺と上記第2開口の他の相対する一対の辺とによっ
て、上記スライダの中立位置からの水平スライド領域を
定めるスライダ用ストッパが形成されている、というも
のである。この発明によると、操作つまみやスライダの
自転を伴わずにスライダをそのスライド領域内で全方位
に向けてスライドさせることができる。
【0019】請求項7に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項1に記載したものにおいて、上記ケー
スに、操作体の押下げ復帰動作を介して開閉制御されか
つその操作体が押し下げられたときにその操作体を上方
へ復帰付勢する弾発部材を備えた切換スイッチが設けら
れ、上記スライダが上記ケース内空間に上下動可能に配
備されていると共に、このスライダの下面に形成された
当り部が上記操作体に水平スライド自在に重なり合って
いる、というものである。
【0020】この発明によると、操作つまみを介してス
ライダを下動させると、そのスライダで操作体が押し下
げられて切換スイッチが開閉制御される。また、下動さ
れたスライダは、切換スイッチに備わっている弾発部材
の力で上方に復帰されるので、そのスライダを上方へ復
帰させるための専用部品を必要としない。
【0021】請求項8に記載した発明のコントロールス
イッチは、請求項1または請求項7に記載したものにお
いて、上記切換スイッチの周囲に上記ケースに設けられ
た突起が立ち上げられており、この突起の頂部に、上記
スライダが中立位置から偏った位置に変位しているとき
にそのスライダの上記当り部に当接してその当り部が上
記操作体を上記切換スイッチの切換位置に押し下げるこ
とを阻止し、かつ、上記スライダが中立位置に位置して
いるときにそのスライダの上記当り部が上記操作体を上
記切換スイッチの切換位置に押し下げることを許容する
受け部が設けられている、というものである。この構成
を採用する場合は、請求項9に記載した発明のように、
上記電気回路が上記ケースに収容された略四角形の導電
板でなり、その導電板の中央部に開設された開口に、リ
ング状に形成された上記突起が嵌合されていると共に、
この突起に上記操作体が嵌め込まれている、という構成
を採用することが望ましい。
【0022】これらの発明によると、スライダが中立位
置にあるときにのみ切換スイッチを開閉制御することが
でき、スイッチが中立位置から偏った位置に変位してい
るときには、切換スイッチを開閉制御することができな
くなる。
【0023】請求項10に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項7、請求項8、請求項9のいずれか
に記載したものにおいて、上記切換スイッチの上記弾発
部材が、可動接片を形成するドーム状の反転板でなる、
というものである。この発明によると、スライダを上方
へ復帰させるための部品として、切換スイッチの可動接
片を形成するドーム状の反転板が役立つ。
【0024】請求項11に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項1に記載したものにおいて、上記操
作つまみが、上記ケースに設けられた球面座に回転可能
に保持された球部を備える揺動レバーでなり、その揺動
レバーが上記スライダの中央に開設された係合孔に通さ
れることによってそのスライダに連結されてその揺動レ
バーの揺動が上記スライダの水平スライド動作に変換さ
れるようになっている、というものである。この発明に
よると、揺動レバーを揺動させると、その揺動レバーに
連動してスライダが水平にスライドする。
【0025】請求項12に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項11に記載したものにおいて、上記
球部にその側方に突き出た係合突起が設けられ、この係
合突起に嵌合してその上下揺動を許容しかつ回転を阻止
する係合凹部が上記球面座に設けられている、というも
のである。この発明によると、揺動レバー自体の自転を
伴わずにスライダをスライド領域内で全方位に向けてス
ライドらせることができる。
【0026】請求項13に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項1、請求項11、請求項12のいず
れかに記載したものにおいて、2組の上記組み接片を有
し、上記電気回路が合成樹脂成形体でなる上記ケースの
底板に埋入された導電板でなり、この導電板の等角度お
きの4箇所に設けられた4つの接続端子のそれぞれに、
2組の組み接片を形成している4つの上記細長接片の上
記接片支持部が各別に重ね合わされて電気的に接続さ
れ、4つの上記細長接片のそれぞれが、その先端部の可
動接点からその接点支持部側へ向けて折返し状に延出さ
れた弾性片部を備え、その弾性片部に、上記押圧部が設
けられている、というものである。
【0027】この発明によると、スライダが中立位置か
ら偏った位置に移動されて細長接片の可動接点をそれに
対応する固定接点に押し付けるときに、その細長接片の
弾性片部が、スライダによって可動接点に加えられる余
分な力を吸収することに役立つので、可動接点が必要以
上に大きな力で固定接点に押し付けられて変形したり損
傷したりするおそれが少なくなる。
【0028】請求項14に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項13に記載したものにおいて、上記
当り部が上記細長接片の弾性片部に具備され、上記接片
用ストッパが上記ケースに形成されている、というもの
である。
【0029】この発明によると、4つの細長接片によっ
てスライダが中立位置に復帰されているときには、それ
らの細長接片の弾性片部がケース側の接片用ストッパに
よって位置決めされているので、スライダの中立位置に
位置ずれが生じるという事態が起こりにくい。
【0030】請求項15に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項14に記載したものにおいて、上記
スライダが四角形に形成されており、一方の上記組み接
片を形成している一対の上記細長接片がそのスライダの
2つの対角部を挟む両側に配備され、他方の上記組み接
片を形成している一対の上記細長接片がそのスライダの
他の2つの対角部を挟む両側に配備されている、という
ものである。この発明によると、2組の組み接片を形成
している4つの細長接片によってスライダに加えられる
復帰力でそのスライダや揺動レバーが確実に中立位置に
復帰されるようになる。
【0031】請求項16に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項13、請求項14、請求項15のい
ずれかに記載したものにおいて、上記ケースに、操作部
の押下げ復帰動作を介して開閉制御されかつその操作部
が押し下げられたときにその操作部を上方へ復帰付勢す
る弾発部材を備えた切換スイッチが設けられ、上記揺動
レバーが上下動可能であり、かつ、その揺動レバーの下
端部に上記球部を有し、この球部の下端に形成された球
状の当り部が、上記切換スイッチの上記操作部に重なり
合っている、というものである。この発明によると、揺
動レバーを下動させることにより、切換スイッチを開閉
制御することができる。また、揺動レバーは、切換スイ
ッチに備わっている弾発部材の力で上方に復帰されるの
で、その揺動レバーを上方へ復帰させるための専用部品
を必要としない。
【0032】請求項17に記載した発明のコントロール
スイッチは、請求項16に記載したものにおいて、上記
切換スイッチの上記弾発部材が、可動接片を形成するド
ーム状の反転板でなる、というものである。この発明に
よると、揺動レバーを上方へ復帰させるための部品とし
て、切換スイッチの可動接片を形成するドーム状の反転
板が役立つ。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態によ
るコントロールスイッチの分解斜視図、図2はその組立
平面図、図3はその組立正面図、図4はケース1の内部
を示した平面図、図5は共通接片などの配置状態を示し
た平面図、図6は図2のVI−VI線に沿う断面を一部
省略して示した断面図、図7は操作つまみ21を動かし
たときの図6に相応する断面図、図8はスライダ2が中
立位置にあるときの共通接片などの状態を示す説明図、
図9はスライダ2が中立位置から偏った位置に動いたと
きの共通接片などの状態を示す説明図、図10はスライ
ダ2が中立位置から他の偏った位置に動いたときの共通
接片などの状態を示す説明図である。
【0034】図1に示すように、このコントロールスイ
ッチでは、ケース本体11およびカバー15を有する電
気絶縁性の合成樹脂成形体でなる平面視方形の偏平なケ
ース1に、後述するスライダ2などの部品が収容され
る。ケース1は、ケース本体11にカバー15を被せて
それらの所要箇所に設けられている係合爪12と係合孔
16とを係合させることによって組み立てられる。
【0035】図1や図4などに示したように、ケース本
体11は底板13とその底板13と一体の背低の側壁1
4とを有する。側壁14の内面すなわちケース1の内側
面1aの所定箇所、具体的には、一対の対角部c1,c
2のうち、一方の対角部c1を挟む両側に固定接点3
1,34が、他方の対角部c2を挟む両側に固定接点3
2,33が、それぞれ配備されている。これらの固定接
点31〜34のそれぞれには、ケース本体11の外方へ
突き出た半田付け用の端子31a,32a,33a,3
4aが設けられている。他の一対の対角部c3,c4の
うち、一方の対角部c3を挟む両側に、後述する共通接
片用の接続端子36,37が、他方の対角部c4を挟む
両側にも共通接片用の接続端子38,39が、それぞれ
配備されている。これらの接続端子36〜39のうち、
対角部c3の両側の2つの接続端子36,37にそれら
に共通の半田付け用の端子36aが、他の対角部c4の
両側の2つの接続端子38,39にそれらに共通の半田
付け用の端子38aが、それぞれ設けられている。上記
固定接点31〜34や上記接続端子36〜39は、ケー
ス本体11を成形するときにそのケース本体11にイン
サートされている。
【0036】ケース本体11の底板13の中央部に切換
スイッチ4が設けられている。図4〜図7に示したよう
に、この切換スイッチ4は、上記底板13に保持されて
その表面に露出する円弧状の常閉固定接点41と、その
常閉固定接点41の中心位置に配備された常開固定接点
42と、ドーム状の反転板でなる可動接片43とを備え
ており、周縁部が常閉固定接点42に接触して重ねられ
た可動接片43の頂部が、常開固定接点42に間隔を隔
てて対向している。常閉固定接点41と常開固定接点4
2のそれぞれは、ケース本体11の外方へ突き出された
端子41a,42aを有している。この切換スイッチ4
において、可動接片43がケース本体11の底板13か
ら一体に立ち上げられたリング状の突起17に嵌め込ま
れてその突起17によって位置決めされていると共に、
その突起17に合成樹脂成形体でなる円板状の操作体4
4が上下摺動自在に嵌め込まれており、この操作体44
に設けられた下向き球部45が上記可動接片43の頂部
に載架されている。なお、可動接片43がドーム状に保
形されているときには、図6や図7のように、操作体4
4が突起17から少し上方に突き出ている。図6にはそ
の突出幅を符号Hで示してある。
【0037】図1のように、スライダ2は平面視方形
で、滑り性に優れた合成樹脂の成形体でなる。このスラ
イダ2には、上方へ突き出た操作つまみ21が一体に連
結されており、その軸部22の両側に、その軸部22を
横切る方向に延びる凹所23,23が具備され、これら
の凹所23,23の内壁面は平坦面24,24になって
いる。このスライダ2は、ケース1の内側面1aで囲ま
れるケース内空間Sに全方位水平スライダ自在で、しか
も上下動可能に配備される。そして、図6や図7に示し
たように、スライダ2の下面に形成された平坦な当り部
25が上記切換スイッチ4の操作体44に水平スライド
自在に重ね合わされている。そのため、スライダ2は、
切換スイッチ4のドーム状の可動接片43の復帰力を受
けて操作体44とケース本体11に装着されたカバー1
5との間に挟まれたまま、水平にスライドし得る。スラ
イダ2の当り部25の外径は、リング状の突起17の内
径よりも少し小さくなっている。そのため、図6のよう
にスライダ2が中立位置Nに位置しているときにそのス
ライダ2が押し下げられると、当り部25により操作体
44が押し下げられてドーム状の可動接片43が反転さ
れ、その可動接片43を介して常閉固定接点41と常開
固定接点42とが接続される。これに対し、図7のよう
にスライダ2が中立位置Nから偏った位置に変位してい
る(図7には変位量を符号Xbで現してある。)ときに
スライダ2が押し下げられようとしても、スライダ2の
当り部25が上記した突出幅Hだけ下がって突起17の
頂部によって形成されている受け部18に当り、その受
け部18によって当り部がそれより下方へ下がることが
阻止されるので、ドーム状の可動接片43が反転される
ことはない。なお、押し下げられた操作体44は、反転
したドーム状の可動接片43の復帰力によって上方へ復
帰付勢された状態になる。したがって、この可動接片4
3は、操作体44を復帰付勢するための弾発部材として
の機能を持つ。
【0038】図1において、51,52,53,54は
細長接片であり、これら4つの細長接片51〜54にお
いて、互いに逆向き姿勢で相対向して位置している一対
ずつの細長接片51と52,53と54は、それぞれ1
組ずつの組み接片5A,5Bを形成している。これらの
細長接片51〜54のそれぞれは、その基端部が接片支
持部51a,52a,53a,54aとして形成されて
いる。これらの細長接片51〜54のそれぞれは略四角
形の導電板55によって形成される電気回路により電気
的に接続されて共通接片を形成している。具体的には、
図5などに示すように、導電板55の1つのコーナ部を
挟む両側のそれぞれに、一方の上記組み接片5Aを形成
している一方の細長接片51の接片支持部51aと他方
の組み接片5Bを形成している一方の細長接片53の接
片支持部53aとが折曲形成されて立ち上げられ、上記
コーナ部に対角方向で対向している他のコーナ部を挟む
両側のそれぞれに、一方の組み接片5Aを形成している
他方の細長接片52の接片支持部52aと他方の組み接
片5Bを形成している他方の細長接片54の接片支持部
54aとが折曲形成されて立ち上げられている。
【0039】それぞれの細長接片51〜54の先端部に
可動接点51b,52b,53b,54bが形成され、
それらの長手方向中央部よりも可動接点51b〜54b
側に偏った位置に、押圧部51c,52c,53c,5
4cと当り部51d,52d,53d,54dとが形成
されている。導電板55のさらに他の2つのコーナ部を
挟む両側のそれぞれには、折曲形成されてその導電板5
5から立ち上がった突片状の接片用ストッパ56a,5
6b,56c,56dが備わっており、これらの接片用
ストッパ56a〜56dに、上記4つの細長接片51〜
54のそれぞれの当り部51d〜54dが各別に弾接し
て、それらの細長接片51〜54の押圧部51c〜54
cが細長接片51〜54の弾性復帰力によってそれより
も内方に変位しないようになっている。一方の組み接片
5Aの一対の細長接片51,52同士および他方の組み
接片5Bの一対の細長接片53,54同士は、導電板5
5の中心点Pを介して点対称に配備されている。導電板
55の中央部に、上記したリング状の突起17に嵌合可
能な大きさの円形の開口57が開設されている。
【0040】上記導電板55はケース本体11に収容さ
れる。この収容状態では、導電板55の開口57にリン
グ状の突起17が嵌合し、4つの細長接片51〜54の
それそれの接片支持部51a〜54aが、それらに対応
する接続端子36〜39に各別に重なり合って電気導通
が図られ、さらに、4つの細長接片51〜54のそれぞ
れの可動接点51b〜54bが、それらに対応する固定
接点31〜34に間隔を隔てて対向されている。また、
図8などに示したように、2組の組み接片5A,5Bを
形成している4つの細長接片51〜54が、スライダ2
の端部に相当する4つの辺部2a,2b,2c,2dの
幅方向に沿って各別に配備され、さらに、4つの細長接
片51〜54のそれぞれの押圧部51c〜51dが、ス
ライダ2の端部に相当する4つの辺部2a〜2dに各別
に弾接している。この構成により、一方の組み接片5A
の一対の細長接片51,52がスライダ2を挟む両側箇
所に配備され、それらの押圧部51c,52cがスライ
ダ2の端部に弾接してそのスライダ2をその両側から弾
圧挟持し、同時に、他方の組み接片5Bの一対の細長接
片53,54がスライダ2を挟む他の両側箇所に配備さ
れ、それらの押圧部53c,54cがスライダ2の他の
端部に弾接してそのスライダ2をその両側から弾圧挟持
する。この状態によって定まるスライダ2の位置がスラ
イダ2の中立位置Nである。
【0041】図1や図2のように、カバー15にはその
中央に四角形の第1開口19が開設されている。カバー
15を図2や図3のようにケース本体11に装着した状
態では、その第1開口19に操作つまみ21の軸部22
が挿通される。また、その軸部22にその凹所23を利
用してコ字形のスライド片61が回転不能に嵌め込まれ
てそのスライド片61の第2開口62に軸部22が挿通
された状態とされる。なお、スライド片61の端部に結
合片63が取り付けられて上記第2開口62が方形の開
口となされている。そして、第1開口19の相対する一
対の辺が、スライド片61をその辺と平行にのみ摺動変
位させるスライド片案内部19a,19aとされ、この
スライド片案内部19a,19aに対して直交する第2
開口62の相対する一対の辺が、軸部22に具備された
平坦面24,24と摺動してこの軸部22をその辺と平
行にのみ摺動変位させる操作つまみ案内部62a,62
aとされている。このため、軸部22の平坦面24,2
4が操作つまみ案内部62a,62aに重なり合って軸
部22の回転がその重なりによって阻止される。ここ
で、第1開口19の他の相対する一対の辺19b,19
bと第2開口62の他の相対する一対の辺62b,62
bとによってスライダ用ストッパ6が形成され、このス
ライダ用ストッパ6によって、スライダ2の中立位置N
からの水平スライド領域が定まるようになっている。
【0042】以上のように構成されたコントロールスイ
ッチにおいて、スライダ2は、上記スライダ用ストッパ
6によって定まる水平スライド領域内で全方位に対して
スライド自在である。ここで、図2の横方向をX軸方
向、縦方向をY軸方向として規定した場合、スライダ2
は、その中立位置NからX軸方向にXaおよびXbだけ
スライドでき、Y軸方向にYaおよびYbだけスライド
できる。なお、Xa,Xb,Ya,Ybは同一長さにな
っている。
【0043】操作つまみ21を操作していないときに
は、図8のように、4つの細長接片51〜54の押圧部
51c〜54cによってスライダ2に加えられる復帰力
でそのスライダ2が確実に中立位置Nに保持される。こ
のとき、4つの細長接片51〜54は、それらの当り部
51d〜54dが接片用ストッパ56a〜56dに当た
って内方への変位が阻止されている。このため、4つの
細長接片51〜54の弾性力の大きさが異なっていて
も、スライダ2の中立位置Nに位置ずれが生じることは
なく、スライダ2は中立位置Nに確実に保たれる。
【0044】操作つまみ21が図9の矢符YのようにY
軸方向に動かされたときには、それに伴ってスライダ2
が同方向にスライドされ、スライダ2の側部2cが細長
接片53の押圧部53cを押すので、その細長接片53
の可動接点53bが固定接点33に弾接し、細長接片5
3と可動接点53bとが電気的に導通される。このとき
のスライダ2の変位量は、上記したスライダ用ストッパ
6によって規制されるので、細長接片53の可動接点5
3bが固定接点33に無理に押し付けられて変形したり
損傷したりするという事態が起こらない。操作つまみ2
1が他のY軸方向やX軸方向に動かされた場合も同様で
ある。
【0045】操作つまみ21が図10の矢符XYのよう
に斜めに動かされたときには、それに伴ってスライダ2
が同方向にスライドされ、スライダ2の2つの側部2
b,2cが2つの細長接片52,53の押圧部52c,
53cを押すので、それらの細長接片52,53の可動
接点52b,53bが固定接点32,33に弾接し、細
長接片52,53と可動接点52b,53bとが電気的
に導通される。このときのスライダ2の変位量も、上記
したスライダ用ストッパ6によって規制されるので、細
長接片52,53の可動接点52b,53bが固定接点
32,33に無理に押し付けられて変形したり損傷した
りするという事態が起こらない。操作つまみ21が他の
斜め方向に動かされた場合も同様である。
【0046】図9や図10で説明したように、スライダ
2が中立位置から偏った位置に変位されている状態か
ら、操作つまみ21に加えられている力が解放される
と、2つの組み接片5A,5Bを形成している一対ずつ
の細長接片51,52、53,54が、それらの復帰力
によってスライダ2を中立位置に復帰させる。
【0047】図11は本発明の第2実施形態によるコン
トロールスイッチのケース1の内部を示した平面図、図
12はそのコントロールスイッチを一部省略して示した
断面図、図13は図11のXIII−XIII線に沿う
拡大断面図、図14は係合突起29と係合凹部112と
の関係を示す説明図、図15は導電板70などを示す斜
視図である。
【0048】このコントロールスイッチにおいては、操
作つまみ21が揺動レバー26によって形成されてい
る。この揺動レバー26は下端部に球部27を一体に有
し、この球部27の平坦な下面の中央に下向きに球状の
当り部28が形成されている。また、上記球部27に
は、その側方に突き出た横向き円柱状の係合突起29が
設けられている。これに対し、ケース本体11には下方
開放の球面座110が備わっていると共に、この球面座
110の側部に溝状の係合凹部112が設けられてい
る。そして、操作つまみ21の球部27がケース本体1
1の球面座110に摺動可能でかつ上下動可能に嵌合さ
れ、かつ、上記係合突起29が上記係合凹部112に上
下揺動可能に嵌合されている。
【0049】ケース内空間Sに全方位水平スライド自在
に配備されたスライダ2は、その中央に開設された係合
孔210を有しており、この係合孔210に、上記揺動
レバー26が貫挿されている。したがって、揺動レバー
26がスライダ2に連結されてその揺動レバー26の揺
動がスライダ2の水平スライド動作に変換される。ま
た、揺動レバー26の自転が係合突起29と係合凹部1
12との嵌合によって阻止されているので、揺動レバー
26自体の自転を伴わずにスライダ2をスライド領域内
で全方位に向けてスライドらせることができる。
【0050】このコントロールスイッチは、2組の組み
接片5A,5Bを有する。これらの組み接片5A,5B
を形成している一対ずつの細長接片51,52、53,
54や、組み接片5A,5B同士は、図15に示した四
角形の導電板70によって形成される電気回路により電
気的に導通されている。具体的には、導電板70の等角
度おきの4箇所に設けられた4つの接続端子71,7
2,73,74に、4つの細長接片51〜54の接片支
持部51a〜54aが各別に重ね合わされて電気的に接
続されている。このため、4つの細長接片51〜54は
共通接片として機能する。導電板71はケース本体11
の底板13にインサートで埋入されている。
【0051】図11に示したように、4つの細長接片5
1〜54のそれぞれは、それらの先端部の可動接点51
b〜54bから接片支持部51a〜54aへ向けて折返
し状に延出された弾性片部51e〜54eを備えてい
る。そして、それらの弾性片部51e〜54eに押圧部
51c〜54cが設けられている。さらに、当り部51
d〜54dが細長接片51〜54の弾性片部51e〜5
4eに具備され、それらの当り部51d〜54dに対応
する接片用ストッパ56a〜56dがケース本体11に
段付状に形成されている。図12に接片用ストッパ56
aと当り部51dとを断面で表してある。スライダ2は
四角形に形成されており、一方の組み接片5Aを形成し
ている一対の細長接片51,52がそのスライダ2の2
つの対角部を挟む両側に配備され、他方の組み接片5B
を形成している一対の細長接片53,54がそのスライ
ダ2の他の2つの対角部を挟む両側に配備されている。
【0052】図13のように、ケース1には、切換スイ
ッチ4が設けられており、揺動レバー26の上記当り部
28が、その切換スイッチ4の操作部43a、具体的に
はドーム状の反転板で形成された可動接片43の頂部に
重なり合っている。
【0053】図11や図13に示したコントロールスイ
ッチにおいて、ケース1がケース本体11とカバー15
とで形成されている点、スライダ2がケース内空間Sに
全方位水平スライド自在に配備されている点、操作つま
みを形成している揺動レバー26がケース1の外方へ突
き出されている点、2組の組み接片5A,5Bを形成し
ている一対ずつの細長接片51,52、53,54の押
圧部51c〜54cがそのスライダ2を挟んでそのスラ
イダ2を中立位置に保ち得る点、接片用ストッパ56a
〜56dが、細長接片51〜54の押圧部51c〜54
cの内方への変位を阻止し得るようになっている点、ケ
ース本体11に4つの細長接片51〜54の可動接点5
1b〜54bが弾接される固定接点31〜34が設けら
れている点、などは上述した第1実施形態の場合と同様
である。また、スライダ2の中立位置からの水平スライ
ド領域を定めるスライダ用ストッパ6は、図11に示し
たように、スライダ2の周囲に段付状に形成されてい
る。
【0054】このコントロールスイッチにおいて、揺動
レバー26揺動させると、その揺動レバー26に連動し
てスライダ2が水平にスライドする。そして、スライダ
2が中立位置から偏った位置に移動されて細長接片51
〜54の可動接点51b〜54bのいずれかをそれに対
応する固定接点31〜34のいずれかに押し付けるとき
に、その細長接片51〜54の弾性片部51e〜54e
が、スライダ2によって可動接点51b〜54bに加え
られる余分な力を吸収することに役立つ。そのため、可
動接点51b〜54bが必要以上に大きな力で固定接点
31〜34に押し付けられて変形したり損傷したりする
おそれが少なくなる。
【0055】また、4つの細長接片51〜54によって
スライダ2が中立位置に復帰されているときには、それ
らの細長接片51〜54の弾性片部51e〜54eが接
片用ストッパ56a〜56dによって位置決めされてい
るので、スライダ2の中立位置に位置ずれが生じるとい
う事態が起こらない。
【0056】さらに、この実施形態では、揺動レバー2
6を下動させることにより、切換スイッチ4を開閉制御
することができ、揺動レバー26は、切換スイッチ4に
備わっている弾発部材としてのドーム状の可動接片43
の力で上方に復帰される。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、共通接片に対応した複
数の接片自体の弾性を利用して操作つまみを中立位置に
復帰させるようにしてあるので、操作つまみを中立位置
に復帰させるための専用部品を省略し得る。しかも、接
片の変形によって操作つまみの中立位置に位置ずれが生
じるという不具合や、操作つまみの操作性が低下すると
いう不具合を生じることがなくなる。さらに本発明によ
れば、小型化、薄型化を達成しやすいコントロールスイ
ッチを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコントロールスイ
ッチの分解斜視図である。
【図2】コントロールスイッチの組立平面図である。
【図3】コントロールスイッチの組立正面図である。
【図4】ケースの内部を示した平面図である。
【図5】共通接片などの配置状態を示した平面図であ
る。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面を一部省略して
示した断面図である。
【図7】操作つまみを動かしたときの図6に相応する断
面図である。
【図8】スライダが中立位置にあるときの共通接片など
の状態を示す説明図である。
【図9】スライダが中立位置から偏った位置に動いたと
きの共通接片などの状態を示す説明図である。
【図10】スライダが中立位置から他の偏った位置に動
いたときの共通接片などの状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態によるコントロールス
イッチのケースの内部を示した平面図である。
【図12】コントロールスイッチを一部省略して示した
断面図である。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿う拡大断
面図である。
【図14】係合突起と係合凹部との関係を示す説明図で
ある。
【図15】導電板などを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a ケースの内側面 2 スライダ 4 切換スイッチ 5A,5B 組み接片 6 スライダ用ストッパ 11 ケース本体 15 カバー 17 突起 18 受け部 19 第1開口 19a スライド片案内部 21 操作つまみ 22 軸部 24 平坦面 25 当り部 26 揺動レバー 27 球部 29 係合突起 31,32,33,34 固定接点 43 可動接片 44 操作体 51,52,53,54 細長接片 51a,52a,53a,54a 接片支持部 51b,52b,53b,54b 可動接点 51c,52c,53c,54c 押圧部 51d,52d,53d,54d 当り部 51e,52e,53e,54e 弾性片部 55 導電板 56a,56b,56c,56d 接片用ストッパ 57 開口 61 スライド片 62 第2開口 62a 操作つまみ案内部 70 導電板 71,72,73,74 接続端子 110 球面座 112 係合凹部 210 係合孔 S ケース内空間 N スライダの中立位置 P 導電板の中心点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−245042(JP,A) 特開 平7−262878(JP,A) 特開 平8−77881(JP,A) 特開 平8−115641(JP,A) 特開 平10−21795(JP,A) 実開 昭52−138277(JP,U) 実開 昭54−121280(JP,U) 実開 昭57−14938(JP,U) 実開 昭59−25138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 25/00 H01H 15/16

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 このケースの内側面で囲まれるケース内空間に全方位水
    平スライド自在に配備されるスライダと、 このスライダに連結されて上記ケースの外方へ突き出さ
    れた操作つまみと、 上記スライダを挟む両側箇所で上記ケース内空間に配備
    されかつ弾性を備える一対の細長接片でなる組み接片の
    複数と、 上記組み接片を形成している一対の上記細長接片同士お
    よび複数の上記組み接片同士を電気的に接続してそれら
    の細長接片を共通接片として機能させる電気回路と、 それぞれの上記細長接片に具備されて上記スライダの端
    部に弾接されかつ上記組み接片を形成している一対の上
    記細長接片の弾性によりそのスライダをその両側から弾
    圧挟持して中立位置に保持する押圧部と、 それぞれの上記細長接片に具備された当り部に当接して
    それぞれの上記細長接片の上記押圧部が中立位置の上記
    スライダの上記端部に弾接する位置よりも内方に変位す
    ることを阻止する接片用ストッパと、 上記細長接片のそれぞれの基端部に設けられて定位置に
    固定された接片支持部およびそれらの細長接片のそれぞ
    れの先端部に設けられた可動接点と、 上記可動接点に各別に対応して上記ケースの上記内側面
    に配備されかつ上記スライダがその中立位置から水平ス
    ライドされるときにそのスライダによって押される上記
    押圧部を備えた上記細長接片の変位によりその細長接片
    の上記可動接点が弾接される固定接点と、 上記スライダの中立位置からの水平スライド領域を定め
    るスライダ用ストッパと、 を備えることを特徴とするコントロールスイッチ。
  2. 【請求項2】 2組の上記組み接片を有し、上記電気回
    路が上記ケースに収容された略四角形の導電板でなり、
    上記導電板の1つのコーナ部を挟む両側のそれぞれに、
    一方の上記組み接片を形成している一方の上記細長接片
    の上記接片支持部と他方の上記組み接片を形成している
    一方の上記細長接片の上記接片支持部とが折曲形成され
    て立ち上げられ、上記コーナ部に対角方向で対向してい
    る他のコーナ部を挟む両側のそれぞれに、一方の上記組
    み接片を形成している他方の上記細長接片の上記接片支
    持部と他方の組み接片を形成している他方の上記細長接
    片の上記接片支持部とが折曲形成されて立ち上げられ、
    一方の上記組み接片の一対の上記細長接片同士および他
    方の上記組み接片の一対の上記細長接片同士が、上記導
    電板の中心点を介して点対称に配備されている請求項1
    に記載したコントロールスイッチ。
  3. 【請求項3】 上記接片用ストッパが上記導電板に折曲
    形成されてその導電板から立ち上がっている請求項2に
    記載したコントロールスイッチ。
  4. 【請求項4】 上記スライダが四角形に形成されてお
    り、2組の上記組み接片を形成している4つの上記細長
    接片が、上記スライダの4つの辺部の幅方向に沿って各
    別に配備されている請求項2または請求項3に記載した
    コントロールスイッチ。
  5. 【請求項5】 上記細長接片の上記押圧部が、その細長
    接片の長手方向中央部よりもその可動接点側に偏った位
    置に設けられている請求項4に記載したコントロールス
    イッチ。
  6. 【請求項6】 上記ケースが、上記ケース内空間を形成
    するケース本体と、このケース本体に装着されるカバー
    とを備え、このカバーに上記操作つまみに備わっている
    軸部が挿通された四角形の第1開口が開設され、この第
    1開口に、上記軸部が挿通された四角形の第2開口を有
    する四角形のスライド片が回転不能に嵌め込まれ、上記
    第1開口の相対する一対の辺が、上記スライド片をその
    辺と平行にのみ摺動変位させるスライド片案内部とさ
    れ、このスライド片案内部に対して直交する上記第2開
    口の相対する一対の辺が、上記軸部に具備された平坦面
    と摺動してこの軸部をその辺と平行にのみ摺動変位させ
    る操作つまみ案内部とされていると共に、上記軸部の上
    記平坦面が上記操作つまみ案内部に重なり合って上記軸
    部の回転がその重なりによって阻止されており、上記第
    1開口の他の相対する一対の辺と上記第2開口の他の相
    対する一対の辺とによって、上記スライダの中立位置か
    らの水平スライド領域を定めるスライダ用ストッパが形
    成されている請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5のいずれかに記載したコントロールスイッ
    チ。
  7. 【請求項7】 上記ケースに、操作体の押下げ復帰動作
    を介して開閉制御されかつその操作体が押し下げられた
    ときにその操作体を上方へ復帰付勢する弾発部材を備え
    た切換スイッチが設けられ、上記スライダが上記ケース
    内空間に上下動可能に配備されていると共に、このスラ
    イダの下面に形成された当り部が上記操作体に水平スラ
    イド自在に重なり合っている請求項1に記載したコント
    ロールスイッチ。
  8. 【請求項8】 上記切換スイッチの周囲に上記ケースに
    設けられた突起が立ち上げられており、この突起の頂部
    に、上記スライダが中立位置から偏った位置に変位して
    いるときにそのスライダの上記当り部に当接してその当
    り部が上記操作体を上記切換スイッチの切換位置に押し
    下げることを阻止し、かつ、上記スライダが中立位置に
    位置しているときにそのスライダの上記当り部が上記操
    作体を上記切換スイッチの切換位置に押し下げることを
    許容する受け部が設けられている請求項1または請求項
    7に記載したコントロールスイッチ。
  9. 【請求項9】 上記電気回路が上記ケースに収容された
    略四角形の導電板でなり、その導電板の中央部に開設さ
    れた開口に、リング状に形成された上記突起が嵌合され
    ていると共に、この突起に上記操作体が嵌め込まれてい
    る請求項8に記載したコントロールスイッチ。
  10. 【請求項10】 上記切換スイッチの上記弾発部材が、
    可動接片を形成するドーム状の反転板でなる請求項7、
    請求項8、請求項9のいずれかに記載したコントロール
    スイッチ。
  11. 【請求項11】 上記操作つまみが、上記ケースに設け
    られた球面座に摺動可能に嵌合された球部を備える揺動
    レバーでなり、その揺動レバーが上記スライダの中央に
    開設された係合孔に通されることによってそのスライダ
    に連結されてその揺動レバーの揺動が上記スライダの水
    平スライド動作に変換されるようになっている請求項1
    に記載したコントロールスイッチ。
  12. 【請求項12】 上記球部にその側方に突き出た係合突
    起が設けられ、この係合突起に嵌合してその上下揺動を
    許容しかつ回転を阻止する係合凹部が上記球面座に設け
    られている請求項11に記載したコントロールスイッ
    チ。
  13. 【請求項13】 2組の上記組み接片を有し、上記電気
    回路が合成樹脂成形体でなる上記ケースの底板に埋入さ
    れた導電板でなり、この導電板の等角度おきの4箇所に
    設けられた4つの接続端子のそれぞれに、2組の上記組
    み接片を形成している4つの上記細長接片の上記接片支
    持部が各別に重ね合わされて電気的に接続され、4つの
    上記細長接片のそれぞれが、その先端部の可動接点から
    その接点支持部側へ向けて折返し状に延出された弾性片
    部を備え、その弾性片部に、上記押圧部が設けられてい
    る請求項1、請求項11、請求項12のいずれかに記載
    したコントロールスイッチ。
  14. 【請求項14】 上記当り部が上記細長接片の弾性片部
    に具備され、上記接片用ストッパが上記ケースに形成さ
    れている請求項13に記載したコントロールスイッチ。
  15. 【請求項15】 上記スライダが四角形に形成されてお
    り、一方の上記組み接片を形成している一対の上記細長
    接片がそのスライダの2つの対角部を挟む両側に配備さ
    れ、他方の上記組み接片を形成している一対の上記細長
    接片がそのスライダの他の2つの対角部を挟む両側に配
    備されている請求項14に記載したコントロールスイッ
    チ。
  16. 【請求項16】 上記ケースに、操作部の押下げ復帰動
    作を介して開閉制御されかつその操作部が押し下げられ
    たときにその操作部を上方へ復帰付勢する弾発部材を備
    えた切換スイッチが設けられ、上記揺動レバーが上下動
    可能であり、かつ、その揺動レバーの下端部に上記球部
    を有し、この球部の下端に形成された球状の当り部が、
    上記切換スイッチの上記操作部に重なり合っている請求
    項13、請求項14、請求項15のいずれかに記載した
    コントロールスイッチ。
  17. 【請求項17】 上記切換スイッチの上記弾発部材が、
    可動接片を形成するドーム状の反転板でなる請求項16
    に記載したコントロールスイッチ。
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