JP3406396B2 - 防水ケース構造 - Google Patents
防水ケース構造Info
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Description
細には、防水シールが改良された防水ケース構造に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、開口部を有するケースと、こ
のケースの開口部を覆う蓋体とからなるケース構造にお
いて、ケース内部に水が侵入しないように防水機能を与
えることが広くなされている。例えば、カメラに防水性
を持たせる場合には、一種のケース部分であるカメラ本
体のフィルム装填部とそこを閉じる装填蓋(裏蓋)に対
して、さらには電池収納部とそこを閉じる電池蓋等に対
して防水機能を与えることが必要となる。 【0003】この防水カメラ等に適用される防水ケース
構造の多くは、蓋体およびケースの一方側に弾性材料か
らなるOリング等の防水シールを取り付け、蓋閉成時に
蓋体およびケースによって押されて弾性変形するこの防
水シールによって、蓋体およびケースの間を水密状態に
保つものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
防水シールを用いる従来の防水ケース構造においては、
防水性能を高めようとすると、蓋閉成の操作性が悪化す
るという問題が認められている。すなわち、防水性能を
高めるためには、蓋閉成状態下で防水シールが蓋体とケ
ースとの間でより大きな力で押圧されていることが必要
となり、そこでこの防水シールの変形代(しろ)−非変
形状態の防水シールの厚さから、蓋閉成時の蓋体とケー
ス間の間隙を差し引いた分−が比較的大きく設定される
ので、蓋体を所定の閉成位置まで押さえるために強い力
が必要になるのである。 【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、防水性能が高くて、蓋閉成の操作性も良い防水
ケース構造を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による防水ケース
構造は、フィルム装填部を露出させる開口部を有する、
カメラ本体を構成するケースと、このケースの前記開口
部を覆う蓋体と、この蓋体およびケースの一方側に取り
付けられ、蓋閉成時に該蓋体およびケースの間で押圧さ
れてこれら両者の間を水密状態に保つ防水シールとから
なる防水ケース構造において、上記防水シールが、吸水
して膨潤する弾性材料から形成され、この防水シール
の、ケース内部空間と接する側の面に、全面的に非透水
性の処理が施される一方、該面と反対側の水と接する面
にはこの非透水性の処理が施されず、上記ケースと蓋体
との間に、上記防水シールの膨潤した部分を逃がすため
の空間が設けられたことを特徴とするものである。 【0007】 【0008】 【0009】 【作用および発明の効果】防水シールが上述のような弾
性材料から形成されていると、その弾性変形による通常
のシール作用が得られることに加えて、防水シールが水
と接した際に吸水して蓋体とケースとの間で膨潤するの
で、非常に良好な防水効果が得られる。 【0010】つまり本発明の防水ケース構造は、防水シ
ールが防水性能を発揮すべき状況下で自動的に自己の防
水性能を高めるものであるから、このような状況外で
は、防水シールが蓋体とケースとの間で格別大きな力で
押圧されていなくてもよいことになる。したがって、防
水シールの変形代(しろ)を比較的小さく設定可能とな
るから、蓋体を閉じる操作は大きな力を必要とせずに、
操作性良く行なわれるようになる。 【0011】また、上記防水シールの、ケース内部空間
と接する側の面に非透水性の処理が施されていることに
より、防水シールが吸収した水分がケース内部空間側に
漏れ出ることが防止されるので、より確実な防水効果が
得られる。 【0012】さらに、ケースと蓋体との間に、防水シー
ルの膨潤した部分を逃がすための空間が設けられている
ことにより、防水シールはケースあるいは蓋体によって
干渉されることなく、本来可能なだけ十分に膨潤し得る
ので、より確実な防水効果が得られる。 【0013】 【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例による防
水ケース構造が適用された防水カメラを示すものであ
る。この防水カメラは、内部にパトローネ12を収納する
一種のケースであるカメラ本体10と、このカメラ本体の
裏面10aを覆いパトローネ12の装填、取出し時に開閉さ
れる装填蓋としての裏蓋14と、パトローネ12が装填され
るパトローネ装填部16とを備えている。なお本例のパト
ローネ装填部16は、上面に装填口16aを有し、パトロー
ネ12はこの装填口16aから軸方向に落とし込んで装填さ
れる。 【0014】上記裏蓋14はその左側側縁部において、上
下方向に延びる回動軸18を中心として回動可能に、カメ
ラ本体の裏面10aの左側側縁部にヒンジ20を介して軸支
されている。また、上記パトローネ装填部16はカメラ本
体10とは別体に構成され、連結部材としてのフィルムガ
イド22を介して、カメラ本体の裏面10aの左側側縁部の
裏蓋軸支位置よりも右側に所定長Wだけ離れた位置にお
いて回動可能に軸支されている。 【0015】また裏蓋14は、その開閉移動方向つまり上
記回動軸18を中心とする矢印Aで示す回動方向に対して
直角な平板状に形成されており、この裏蓋14はカメラ本
体の裏面10aに当接する際には該裏面10aに向かって直
角な方向に近付いて当接する。そして、この裏蓋14の周
縁部にはシール材26が配設されており、このシール材26
も裏蓋14の開閉移動方向に対して直角な平面内に位置し
ている。なお、図中27は圧板を示す。 【0016】図2は、上記の裏蓋14を閉じた状態を示す
縦断面図(カメラの左右方向略中央位置において、上下
及び前後に延びる面で切断した断面図)である。図示の
ようにシール材26は、その先端部をカメラ本体10側に向
けて突出させた状態で裏蓋14の内面周縁部に密着固定さ
れており、裏蓋14を閉じた状態ではこのシール材26の先
端部がカメラ本体の被接触面10bに当接して該被接触面
10bと裏蓋14との間で圧縮変形せしめられ、それによっ
てシール材26は所定の力で両者に圧接する。なお、図2
中で下側のシール材26の周辺部分を拡大して図3に示
す。 【0017】また図2中の36は矢印B方向に出没するレ
ンズ鏡筒であり、このレンズ鏡筒36の周囲には防水のた
めのシール材38が接触せしめられている。また、カメラ
本体10の裏面には外側レール40と内側レール42とが形成
され、外側レール40はその先端が圧板27に当接し、内側
レール42はその先端が圧板27と所定の間隔を置いて位置
している。 【0018】また、上記裏蓋14には内側に向けてすなわ
ちパトローネ装填部16に向けて突出した連結体28が取り
付けられている。該連結体28は金属製あるいはプラスチ
ック製のそれ自身が弾性変形可能な材質で形成され、先
端部分に折り曲げて形成した2つの斜面を有する山形凸
部28aが形成されている。また、裏蓋14とパトローネ装
填部16とが連結された状態における断面図である図4に
示すように、上記パトローネ装填部16には、その下板16
bに上記連結体の山形凸部28aが嵌合して係止される凹
部30が形成されている。そこで、この凹部30に上記連結
体の山形凸部28aを嵌合させることにより、裏蓋14とパ
トローネ装填部16とが連結、一体化される。 【0019】上述のように裏蓋14に取り付けられたシー
ル材26は、吸水して膨潤する弾性材料から形成されてい
る。このような弾性材料としては、例えばNOK株式会
社のゴム材料「WS40」「WS41」「WS44」等を適用
することができる。防水シール26がこのような弾性材料
から形成されていると、その弾性変形による通常のシー
ル作用が得られることに加えて、防水シール26が水と接
した際に吸水して裏蓋14とカメラ本体10との間で膨潤す
るので、非常に良好な防水性能が得られる。 【0020】このように、防水シール26が防水性能を発
揮すべき状況下で自動的に自己の防水性能を高めるよう
になっているので、このような状況外では、防水シール
26が裏蓋14とカメラ本体10との間で格別大きな力で押圧
されていなくてもよいことになる。したがって、防水シ
ール26の変形代(しろ)を比較的小さくて設定可能とな
るから、裏蓋14を閉じる操作は大きな力を必要とせず
に、操作性良く行なわれ得る。 【0021】また本実施例では特に、上記防水シール26
の、カメラ本体10の内部空間と接する側の面に、非透水
性層26aが形成されている。この非透水性層26aは、例
えば樹脂塗装を施したり、あるいは樹脂層を被着する等
によって形成することができる。このような非透水性層
26aが形成されていると、防水シール26が吸収した水分
がカメラ本体10の内部空間側に漏れ出ることが防止され
るので、より確実な防水性能が得られる。 【0022】次に図5を参照して、本発明の第2実施例
について説明する。なおこの図5において、第1実施例
中の要素と同等の要素には同番号を付し、それらについ
ての重複した説明は省略する(以下、同様)。 【0023】この第2実施例の防水ケース構造も、図1
のものと同様の防水カメラに適用されたものであり、図
2では防水シール50の周辺部分のみを示してある。本実
施例の防水シール50は第1実施例の防水シール26と同様
に、吸水して膨潤する弾性材料から形成されている。そ
してこの防水シール50の先端側は断面略V字状とされ、
二股状に分かれたシール先端がそれぞれ、カメラ本体10
の被接触面10bに接するようになっている。 【0024】防水シール50をこのような形状とすること
により、該防水シール50はより小さな押圧力で容易に弾
性変形可能となる。またこの場合も、防水シール50の、
カメラ本体10の内部空間と接する側の面に非透水性層50
aが形成されており、それにより、防水シール50が吸収
した水分がカメラ本体10の内部空間側に漏れ出ることが
防止される。 【0025】次に図6を参照して、本発明の第3実施例
について説明する。この第3実施例の防水ケース構造
も、図1のものと同様の防水カメラに適用されたもので
あり、図3では防水シール60の周辺部分のみを示してあ
る。 【0026】本実施例においては、カメラ本体10の被接
触面10bが斜面とされ、吸水して膨潤する弾性材料から
なる防水シール60は、裏蓋閉成状態でこの被接触面10b
に向かって突出するように形成されている。そして裏蓋
14とカメラ本体10との間には、防水シール60の外面つま
り水と接触するようになる面に連なる空間61が形成され
ている。 【0027】このような空間61が形成されていると、膨
潤した防水シール60の部分はこの空間61に逃げて、裏蓋
14あるいはカメラ本体10との干渉を避けることができ
る。したがって、防水シール60は本来可能なだけ十分に
膨潤し得るので、より確実な防水効果が得られる。また
この場合も、防水シール60の、カメラ本体10の内部空間
と接する側の面に非透水性層60aが形成されており、そ
れにより、防水シール60が吸収した水分がカメラ本体10
の内部空間側に漏れ出ることが防止される。 【0028】以上、カメラ本体10と裏蓋14との間の防水
構造として形成された実施例について説明したが、本発
明はその他、前述したカメラ本体と電池蓋との間の防水
構造に対して、さらには防水カメラに限らず、開口部を
有するケースと、このケースの開口部を覆う蓋体とから
なるケース構造一般に対して、同様に適用することがで
きる。 【0029】また本発明は、蓋体側に防水シールを固定
する場合のみならず、ケース側に防水シールを固定する
場合にも、さらには蓋体とケース双方にそれぞれ防水シ
ールを固定し、それらの防水シールを互いに接触させて
防水する場合にも同様に適用可能である。
する防水カメラの斜視図 【図2】上記防水カメラの側断面図 【図3】上記防水カメラの防水シール部を示す拡大断面
図 【図4】上記防水カメラの裏蓋係止部を示す一部破断側
面図 【図5】本発明の第2実施例による防水ケース構造を示
す側断面図 【図6】本発明の第3実施例による防水ケース構造を示
す側断面図 【符号の説明】 10 カメラ本体 10a カメラ本体の裏面 10b カメラ本体の被接触面 14 裏蓋 26、50、60 防水シール 26a、50a、60a 防水シールの非透水性層 61 膨潤した防水シールを逃がすための空間
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フィルム装填部を露出させる開口部を有
する、カメラ本体を構成するケースと、 このケースの前記開口部を覆う蓋体と、 この蓋体および前記ケースの一方側に取り付けられ、蓋
閉成時に該蓋体およびケースの間で押圧されてこれら両
者の間を水密状態に保つ防水シールとからなる防水ケー
ス構造において、 前記防水シールが、吸水して膨潤する弾性材料から形成
され、 前記防水シールの、ケース内部空間と接する側の面に、
全面的に非透水性の処理が施される一方、該面と反対側
の水と接する面にはこの非透水性の処理が施されず、 前記ケースと蓋体との間に、前記防水シールの膨潤した
部分を逃がすための空間が設けられていることを特徴と
する防水ケース構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20865894A JP3406396B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 防水ケース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20865894A JP3406396B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 防水ケース構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0876218A JPH0876218A (ja) | 1996-03-22 |
JP3406396B2 true JP3406396B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=16559907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20865894A Expired - Fee Related JP3406396B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 防水ケース構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406396B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP20865894A patent/JP3406396B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0876218A (ja) | 1996-03-22 |
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