JP3406191B2 - 電子写真用感光体基板および電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体基板および電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用感光体
に使用する、表面にアルミニウム陽極酸化皮膜を有する
アルミニウム製の電子写真用感光体基板およびそれを用
いた電子写真用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の技術は従来から複写機の分野
で発展を遂げ、最近ではレーザープリンターなどにも応
用され、従来のインパクトプリンターとは比較にならな
いほど高画質、高速、静粛性を誇り、現在の記録装置の
ほとんどに使用されている。これらの装置で使用される
電子写真用感光体は導電性基板表面に光導電層を設けて
形成される。光導電層の材料としては、有機材料を使用
したものが主流で、その中でも、現在では基板上に下引
層(UCL)、電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(C
TL)を順次積層した機能分離積層型構造が一般的であ
る。基板の表面に塗布する第1層の下引層の材料として
はポリアミド系やメラミン系を代表とする樹脂系材料を
使用するタイプと、アルミニウム基板の表面に陽極酸化
皮膜(以下「皮膜」と略記する)を形成させるタイプの
2種類に分けられるが、高温高湿環境下における信頼性
では後者の方が一般的に有利である。
【0003】通常、光導電層の材料として有機材料を使
用した有機感光体は、感光体材料を溶剤に溶解または分
散させた塗布液槽中に基板を浸漬させ、塗布するという
湿式塗布で成膜されるのが一般的である。感光体の品質
は塗布膜の均一性および無欠陥性が要求されるが、中で
も塗布膜の均一性は基板表面の状態(均一性)に大きく
依存し、湿式による場合は特に顕著である。
【0004】皮膜を表面に形成させた基板を使用する場
合、陽極酸化処理後に行う封孔処理後の表面状態が感光
体そのものの品質をほぼ決定することが明らかになって
いる。ここでいう表面状態とは表面の塗れ性が均一であ
ることであり、皮膜の表面が全表面にわたって均一な塗
れ性でなければならない。この塗れ性が不均一な場合、
感光層、特には電荷発生層の膜厚が不均一となり、塗布
むらを生じて、結果的に印字評価時に「濃度むら」が生
じたりして、不具合になることが明らかになっている。
【0005】一方、感光層を塗布する前に表面に酸化物
やイオンが残留していると「黒点」や「かぶり」の画像
欠陥の原因となるため、アルカリや酸による洗浄を行い
これを除去しているが、皮膜の封孔状態が悪い場合は洗
浄工程における汚れの除去効率が悪く、「黒点」や「か
ぶり」の原因となる場合が多い。この限界を決める目安
としてアドミッタンス値(Y20)があり、調査によれ
ばこの値が70μS以下であることが望ましいというこ
とが明らかとなっている。アドミッタンス値(Y20
を下げるには、より高温で長時間の封孔処理が必要であ
り、70μS以下にするには少なくとも80℃で10分
間以上の処理が必要である。なお、ここでいうアドミッ
タンス値(Y20)は、JIS H8683−1979
による膜厚20μm換算値である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】様々な調査の結果、陽
極酸化処理後に行う封孔処理後の皮膜の表面状態のう
ち、特に表面の微細構造の変化が塗れ性に影響を与えて
いることが明らかとなった。一般的に陽極酸化処理直後
の表面形態は六角柱の微細なセル構造になっており、そ
の中心部に100Å程度の細孔が存在する。この細孔を
塞ぐ処理を封孔処理といい、沸騰水や蒸気中で皮膜を水
和反応させて膨潤させることにより塞いだり、あるいは
酢酸ニッケル溶液を使用して、皮膜の水和反応と酢酸ニ
ッケルの加水分解による水酸化ニッケルの充填との併用
によって塞ぐのが一般的である。
【0007】ところが、いずれの処理でも水和反応によ
る皮膜の成長が、水平方向と同時に垂直方向(皮膜厚方
向)に編み目状に異常成長して、表面が平滑にはならな
いことの結果として、特に浸漬塗布法による感光層の塗
れ性に影響を与え、しかも高温で処理をした場合にはそ
の影響が特に顕著であることが判明した。さらに、編み
目状の封孔処理が面全体で均一でなく、ムラも発生しや
すかった。
【0008】そこで本発明の目的は、アドミッタンス値
(Y20)70μS以下を実現し、かつ皮膜の垂直方向
の成長を抑制して、均一かつ平滑で塗れ性の高い表面を
高い封孔度で有する電子写真用感光体基板およびそれを
用いた電子写真用感光体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、従来の封孔処理剤に特
定の界面活性剤等を添加することにより、皮膜の垂直方
向の成長が抑制され、均一かつ平滑で塗れ性の表面を高
い封孔度で得ることができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0010】即ち、本発明の第一の発明は、表面にアル
ミニウム陽極酸化皮膜を有するアルミニウム製の電子写
真用感光体基板において、該アルミニウム陽極酸化皮膜
の形成処理後の封孔処理剤にリン酸エステル系界面活性
剤を添加して封孔処理が施されていることを特徴とする
ものである。
【0011】本発明の第二の発明は、表面にアルミニウ
ム陽極酸化皮膜を有するアルミニウム製の電子写真用感
光体基板において、該アルミニウム陽極酸化皮膜の形成
処理後の封孔処理剤にナフタレンスルホン酸系ホルムア
ルデヒド縮合物を添加して封孔処理が施されていること
を特徴とするものである。
【0012】本発明の第三の発明は、表面にアルミニウ
ム陽極酸化皮膜を有するアルミニウム製の電子写真用感
光体基板において、該アルミニウム陽極酸化皮膜の形成
処理後の封孔処理剤にビスフェノールAスルホン酸系ホ
ルムアルデヒド縮合物を添加して封孔処理が施されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明は、前記電子写真用感光体基
板が用いられていることを特徴とする電子写真用感光体
に関する。
【0014】具体的には、純水封孔処理および酢酸ニッ
ケル封孔処理のいずれにおいてもリン酸エステル系界面
活性剤を適量添加することにより、高温で封孔処理して
も平滑な表面状態とアドミッタンス(Y20)を70μ
S以下の封孔処理皮膜にすることが可能で、良好な塗液
の塗れ性および印字品質を得ることができる。また、リ
ン酸エステル系界面活性剤の代わりに、ナフタレンスル
ホン酸系ホルムアルデヒド縮合物またはビスフェノール
Aスルホン酸系ホルムアルデヒド縮合物を適量添加して
も同様の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真用感光体
基板およびそれを用いた電子写真用感光体について具体
的に説明する。本発明の電子写真用感光体基板は、アル
ミニウムの陽極酸化皮膜形成後の封孔処理をリン酸エス
テル系界面活性剤、ナフタレンスルホン酸系ホルムアル
デヒド縮合物またはビスフェノールAスルホン酸系ホル
ムアルデヒド縮合物を適量用いて適正に行うことにより
得られる。
【0016】次に、前記電子写真用感光体基板を用いた
本発明の電子写真用感光体の具体的構成を説明する。感
光体には、一般的に負帯電機能分離積層型感光体、正帯
電機能分離積層型感光体、さらに正帯電単層型感光体が
あるが、ここでは本発明の好適形態である負帯電機能分
離積層型感光体を例にとり具体的に説明する。
【0017】図1に示す負帯電機能分離積層型感光体に
おいては、導電性基体1上に積層された下引層2上にさ
らに感光層5が積層されている。かかる感光層5は電荷
発生層3上に電荷輸送層4が積層されてなり、電荷発生
層と電荷輸送層とに分離した機能分離型である。
【0018】導電性基体1は感光体の電極としての役目
と同時に他の各層の支持体としての役目も持っており、
円筒状、板状、フィルム状のいずれでもよいアルミニウ
ム基板である。このアルミニウム基板は表面に前記アル
ミニウム陽極酸化皮膜を有する。
【0019】電荷発生層3は有機光導電性物質を真空蒸
着するか、または有機光導電性物質の粒子を樹脂バイン
ダー中に分散させた材料を塗布して形成され、光を受容
して電荷を発生する。電荷発生層3は、その電荷発生効
率が高いことと同時に、発生した電荷の電荷輸送層4へ
の注入性が重要で、電場依存性が少なく、低電場でも注
入の良いことが望ましい。かかる電荷発生層に用いる電
荷発生物質として、下記に具体例I−1〜4 として示すような各種フタロシアニン化合物、アゾ化合
物、多環キノン化合物、およびこれらの誘導体を用いる
ことができる。
【0020】電荷発生層用のバインダーとしてはポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセ
タール、フェノキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ホルマール樹脂、セルロース樹脂、またはこれら
の共重合体、およびこれらのハロゲン化物、シアノエチ
ル化合物を用いることができる。電荷発生層の厚さは
0.1〜5μm、好ましくは1μm以下である。
【0021】これらのフタロシアニン化合物の使用量
は、樹脂バインダー10重量部に対し、5〜500重量
部、好ましくは10〜100重量部である。
【0022】電荷輸送層4は、樹脂バインダー中に有機
電荷輸送物質を分散させた材料からなる塗膜であり、暗
所では絶縁体層として感光体の電荷を保持し、光受容時
には電荷発生層から注入される電荷を輸送する機能を有
する。電荷輸送層における電荷輸送物質としては、下記
に具体例II−1〜7 として示すように各種ヒドラゾン、スチリル、ジアミ
ン、ブタジエン、インドール化合物およびこれらの混合
物を用いることができる。
【0023】電荷輸送層用のバインダーとしてはポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリフェニレンエーテルア
クリル樹脂などが公知材料として検討されているが、膜
強度ならびに耐刷性面でポリカーボネートが現状最も優
れた材料系として広く実用に供されている。かかるポリ
カーボネートとしては、下記に具体例III−1〜2 として示すようなビスフェノールA型、ビスフェノール
Z型等および各種共重合体が挙げられる。
【0024】かかるポリカーボネート樹脂の最適平均分
子量範囲は1万〜10万である。さらに、電荷輸送層に
添加する酸化防止剤としては、下記IV−1〜4 として示すような酸化防止剤の単独系または適宜組み合
わせを用いることができる。電荷輸送層の厚さは10〜
50μmの範囲が望ましい。
【0025】下引層、電荷発生層、電荷輸送層には感度
の向上や残留電位の減少、あるいは耐環境性や有害な光
に対する安定性向上などを目的として、必要に応じて電
子受容性物質や酸化防止剤、光安定剤等を添加すること
ができる。また、必要に応じて上述の感光層上に、耐環
境性や機械的強度を向上させる目的で、表面保護層を設
けてもよい。この表面保護層は、光の透過を著しく妨げ
ないものが望ましい。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき具体的に説明す
る。 比較例1 円筒状アルミニウム基板を切削加工によって所望の寸法
に仕上げたのち、脱脂剤(トップアルクリーン101:
奥野製薬工業(株)製/60℃/2分)で切削油の脱脂
を行い、水洗して脱脂剤を十分除去した。この後、硫酸
中(180g/l、20℃)で電解処理(1.0A/d
、12v、21分)を行い、陽極酸化皮膜厚を7μ
mとし、水洗を行った。封孔処理は酢酸ニッケル(6g
/l)を用い、処理温度は60、70、80、90℃の
4条件、処理時間は夫々5、10分の2条件で行った。
【0027】比較例2 封孔処理を純水(イオン交換水)を用いて行った他は比
較例1と同じ処理を行った。
【0028】実施例1 封孔処理において酢酸ニッケル(6g/l)にリン酸
エステル系界面活性剤(フォスファノールRS−61
0:東邦化学工業(株)製)を0.01、0.02、
0.05、0.1、1.0、2.0、2.2g/l(7
条件)で添加して、90℃で10分間処理した以外は比
較例1と同じ処理を実施した。封孔処理において酢酸
ニッケル(6g/l)にリン酸エステル系界面活性剤
(トップシールE110:奥野製薬工業(株)製)を
0.2、0.5、1.0、5.0、10.0、20.
0、22.0ml/l(7条件)で添加して、90℃で
10分間処理した以外は比較例1と同じ処理を実施し
た。
【0029】実施例2 封孔処理において純水を使用した以外は実施例1と同じ
処理を行った。
【0030】実施例3 封孔処理において酢酸ニッケル(6g/l)にナフタレ
ンスルホン酸系ホルムアルデヒド縮合物(デモールN:
花王(株)製)を0.1、0.2、3.0、8.0、1
0.0、12.0g/l(6条件)で添加して、90℃
で10分間処理した以外は比較例1と同じ処理を行っ
た。
【0031】実施例4 封孔処理において純水を使用した以外は実施例3と同じ
処理を行った。
【0032】実施例5 封孔処理において酢酸ニッケル(6g/l)にビスフェ
ノールAスルホン酸系ホルムアルデヒド縮合物(AMN
−01:(株)センカ製)を0.1、0.2、1.0、
5.0、10.0、20.0、22.0g/l(7条
件)で添加して、90℃で10分間処理した以外は比較
例1と同じ処理を行った。
【0033】実施例6 封孔処理において純水を使用した以外は実施例5と同じ
処理を行った。
【0034】上記比較例および実施例で作製した円筒状
アルミ基板をアルカリ洗浄剤(カストロール450:2
%:カストロール(株)製)で1分間洗浄して、60℃
で乾燥させた。得られた基板に感光層として電荷発生層
と電荷輸送層を順次塗布した。電荷発生層は、X型無金
属フタロシアニンを平均粒径200nmで塩化ビニル酢
酸ビニル共重合体に4:6の比率で分散させてなり、電
荷輸送層はブタジエン系の電荷輸送剤とポリカーボネー
ト系樹脂(分子量:約30000)を混合した材料を塗
布し、80℃で2時間乾燥させて得た。
【0035】上記比較例および実施例のサンプルのアド
ミッタンス値(Y20)と感光層の塗布後の塗布膜の均
一性を評価した。その結果を下記の表1〜5に示す。塗
布膜の均一性の評価は○を良好、△を普通、×を不良と
した。普通とは、比較例に比べて効果は認められるが、
製品として要求される品質を満足しないものをいう。封
孔処理された皮膜が編み目状の表面状態で、かつムラの
ある状態では、感光層の塗布後の塗布膜の均一性は×の
不良となる。封孔処理皮膜が編み目状にならず平滑で均
一のときは塗布膜の均一性は○の良好となる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】上記評価結果から明らかなように、封孔処
理に特定の界面活性剤等を添加したことにより、表面が
均一で、しかもアドミッタンス値(Y20)が70μS以
下を得ることができた。このような結果は、本実施例で
用いた電荷発生層および電荷輸送層以外の材料で感光体
を構成した場合にも認められた。
【0042】比較例1、2ではY20が70μS以下と
なる封孔条件では塗布膜の均一性が損なわれた。これは
酢酸ニッケルを用いても純水を用いても傾向は全く同じ
である。実施例1、2では界面活性剤の濃度が高くなる
とY20が70μS以上となる封孔阻害を生じ、実施例
3〜6では、縮合物の添加量が過剰になると着色を生じ
た。
【0043】以上説明してきたように本発明によれば、
アドミッタンス値(Y20)が70μS以下となり、かつ
皮膜の垂直方向の成長が抑制され、均一な塗れ性の表面
を高い封孔度で有する電子写真用感光体基板が得られ
る。従って、この基板を用いた電子写真用感光体におい
ては、優れた画像特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例負帯電機能分離積層型電子写真用
感光体の模式的断面図である。
【符号の説明】 1 導電性基体 2 下引層 3 電荷発生層 4 電荷輸送層 5 感光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 雅章 大阪府大阪市鶴見区放出東1丁目10番25 号 奥野製薬工業株式会社内 (72)発明者 中岸 豊 大阪府大阪市鶴見区放出東1丁目10番25 号 奥野製薬工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−248662(JP,A) 特開 平7−191472(JP,A) 特開 平4−249261(JP,A) 特開 平2−5068(JP,A) 特開 平1−280768(JP,A) Aluminium,1982年,Vol 58.11,650−652頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にアルミニウム陽極酸化皮膜を有す
    るアルミニウム製の電子写真用感光体基板において、該
    アルミニウム陽極酸化皮膜の形成処理後の封孔処理剤に
    リン酸エステル系界面活性剤を添加して封孔処理が施さ
    れていることを特徴とする電子写真用感光体基板。
  2. 【請求項2】 表面にアルミニウム陽極酸化皮膜を有す
    るアルミニウム製の電子写真用感光体基板において、該
    アルミニウム陽極酸化皮膜の形成処理後の封孔処理剤に
    ナフタレンスルホン酸系ホルムアルデヒド縮合物を添加
    して封孔処理が施されていることを特徴とする電子写真
    用感光体基板。
  3. 【請求項3】 表面にアルミニウム陽極酸化皮膜を有す
    るアルミニウム製の電子写真用感光体基板において、該
    アルミニウム陽極酸化皮膜の形成処理後の封孔処理剤に
    ビスフェノールAスルホン酸系ホルムアルデヒド縮合物
    を添加して封孔処理が施されていることを特徴とする電
    子写真用感光体基板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか一項記載の
    電子写真用感光体基板が用いられていることを特徴とす
    る電子写真用感光体。
JP18944897A 1997-07-15 1997-07-15 電子写真用感光体基板および電子写真用感光体 Expired - Lifetime JP3406191B2 (ja)

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