JP3405731B2 - 高アミロースデンプン粒子を含有した食品用銘柄食感剤およびその調製法 - Google Patents

高アミロースデンプン粒子を含有した食品用銘柄食感剤およびその調製法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新しい食品用食感(texture)剤、脂肪代
替品としての食物調製品におけるその使用法、およびそ
の調製法に関する。
食物中のカロリー含量に対する消費者の関心は、過去
数年にわたって非常に高まり、脂肪含量が少ない食物を
求めるようになった。この要求により、調製食品中の脂
肪および/または油の少なくとも一部を代替するという
食物産業における必要性が生まれた。あるデンプン加水
分解産物(WO−A−91/01091およびEP−A−044384
4)、ならびに、化学的に、酵素的に、あるいは、老化
により、修飾されたデンプン(WO−A−91/07106および
WO−A−94/09645)を、単独で、あるいは、組み合わせ
て、脂肪代替品として使用できることが示されている。
脂肪代替品としてのデンプンの目的とは別に、非化学
的に修飾した食感剤に対する要求が高まっている。食物
中の“自然な”含有物に対する消費者の傾向および好み
の観点から、酵素的加水分解、溶媒処理、あるいは、化
学的修飾を受けないデンプンに基づく調製品は、食物中
での使用に対して明らかな利点があるだろう。
さらに、脂肪は、食物に対する嗜好性において極めて
重要な役割を果しており、脂肪を減少させることによ
り、知覚される質および食感がしばしば変わることが知
られている。従って、良い味および食感を維持しつつ、
食物製品中の普通の脂肪含量を減少したりあるいは代替
したりすることが、この産業の目標であり、特に、でき
る限り、味と口当たりの良好な組み合わせを備えた脂肪
代替品の開発を目標とする。この問題の一部は、より低
カロリー値で水分含量が増加できる炭水化物および蛋白
質に基づく成分で、脂肪を代替することにより解決でき
る。しかし、偽脂肪系は、脂肪自体が有する粘性平滑潤
滑性吸収性能を達成しようとする。このことは、合成脂
肪代替品を除いては、いずれの単一成分でも容易には達
成できないので、このことを達成する最も実際的な方法
は、所望の知覚上の特性を供給できる材料を組み合わせ
て使用することである。それは、一般には、表面活性脂
肪を含むかあるいは含まずに、水と、増粘剤、可溶な増
量剤、および/または、微粒子成分との組み合わせに在
り、これらは、クリーミーな食感を生ずる。微粒子は、
脂肪代替系の流動性を改良し、平滑にする玉軸受け効果
を付与し、こうして、食物の脂肪感を高める。それは、
通常は不溶性の材料であり、典型的には、3ミクロンよ
り小さく、舌によって粒子として知覚できない。最も知
られたものとしては、微晶質のセルロースであり、これ
は、1960年代初期に開発された。さらに最近では、卵、
乳漿およびミルクのタンパク質の微粒子タンパク質が、
このような利用に対して提案されたが、デンプンから得
られた微粒子成分の選択は、非常に限定され、しかも、
非常に高価である(参照:M.Glicksman「Food Techno
l.」45,94−103,1991、ならびにEP−A−0486936および
WO−A−91/07106等)。
従って、本発明の目的は、脂肪および/または油代替
品として、使用でき、特に、脂肪の口当たりを生ずる特
徴を全て有した、かつ、溶媒および/または他の化学薬
品を使用することなく、比較的容易で安価な方法で製造
することができる、新しい種類の食品用食感剤を提供す
ることである。
本発明者は、少なくとも3ミクロンの平均直径を有す
る粒子ゲルの形態の高アミロースデンプンが、上記要求
を満たし、さらに、熱作用と機械的処理との組み合わせ
のみを伴う方法により達成できることを発見した。
従って、本発明の第1の目的は、熱安定性、抗膨潤性
および非結晶性の高アミロースデンプン粒子の形態の食
品用食感剤であり、ゲル化した軟らかい構造で、デンプ
ンのアミロース含量は40〜70%であり、粒子の90%が5
〜30ミクロンの範囲の直径を有する。
本発明の第2の目的によると、上記の食感剤は、脂肪
代替品として食品の調製において使用できる。また、白
化剤としてこのような食品調製品に使用することもでき
る。
本発明の第3の目的は、上記の食品用食感剤の調製法
を提供することであり、この方法は、水中に、高アミロ
ースデンプンを懸濁し、剪断はしないが、粒子が凝集す
ることを避け、しかも目的とする粒子ゲル製品を形成す
るために、充分に連続して制御された攪拌のもとで、約
90〜100℃、好ましくは95〜100℃にて、得られたスラリ
ーを加熱し、その後、この生成物を冷却する工程を含ん
でなる。粒子を破壊するような強い剪断は避けて、効果
的に攪拌しなければならない。しかし、熱処理の間、粒
子の凝集を避けるために、攪拌は充分行わなければなら
ず、このようにして、粒子の構造が安定化できる。
好ましくは、この方法は、40〜80℃までの第2の加熱
段階を含む。
上記の方法は、約0.3バールの圧力下で、有利に行う
ことができる。この方法の各段階は、95〜100゜までの
第1の加熱工程が約30分であり、この温度を約30分間維
持し、約25分のうちに略室温にまで得られた生成物を冷
却し、約15分のうちに40〜80℃にまで生成物をさらに加
熱し、再び、約5分のうちに室温に冷却する。
このようにして、本発明による微粒子生成物は、ゲル
化した軟らかい構造を有する粒子の形態で得られ、これ
は、使用した開始デンプンの非晶質の構造を事実上保持
した。この粒子は化学的に修飾されておらず、制御され
た熱および機械的処理によっても変わっておらず、剪
断、熱(125℃まで)、および酸に対して、ならびに、
膨潤−例えば、120℃までの水性の媒体において−に対
しても、耐性であることが判明した。平均粒子直径は、
約15μであり、粒子の90%が約5〜30μの範囲の直径を
有する様に、粒子サイズは分布している。上記サイズ
は、舌で感知される普通の粒子サイズを幾分上回ってい
るにもかかわらず、本発明の粒子デンプンは、ゲル化し
た軟構造であるおかげで、実際には、舌で粒子として感
知されないので、食物調製の際に使用される完全な偽脂
肪系を構成できるのである。
また、本発明の生成物は乾燥もでき、例えば、凍結乾
燥および粉砕により、あるいは、噴霧乾燥により、水戻
しできる乾燥した粉末形態で得られる。後者の場合は、
工程を改良するために、マルトデキストリンを、好まし
くは、高アミロースデンプンに対して、1:0.5〜1:1で有
利に添加し、その後、乾燥する。
また、水相中で約10〜30重量%の濃度で三次元の粒子
ゲル網の形態で存在し得る。
本発明の別の態様によると、修飾した食品用食感剤
は、高アミロースデンプンおよび穀物粉−米粉のような
−の混合物から開始することにより得られ、この結果、
最終製品の感覚上の性質(香り、味覚)を改良すること
ができる。高アミロースデンプン/穀物粉の比は、目的
とする最終製品の所望の食感および香りの性質に依存す
る。例えば、米粉の場合における1:1の比は、食感(ク
リーミーさ)および香りに関して良い結果を得られるこ
とがわかった。米粉は高アミロースデンプンの香りの発
散をマスクし、かつ、高アミロースデンプンは米の香り
を抑える。もちろん、他の適当な穀物粒子−例えば、ト
ウモロコシ、コムギ、オートムギ、オオムギ、バックウ
ィート(backwheat)、ライムギ、モロコシおよびアワ
−を本発明に関して使用することができる。
上記混合に関する調製法について、既に引用したと同
じ条件を、結局は、ある特定の場合において僅かに低い
加熱温度−すなわち、約80゜と100℃の間−を伴って、
適用することができる。
本発明で使用される条件は、高アミロースデンプンを
部分的に糊化することおよび穀物粉のデンプンを完全に
糊化することを目的とする。高アミロースデンプンを、
例えば、高温にすることによって、完全に糊化するこ
と、ならびに、高圧をかけることによりあるいは激しく
剪断して混合することにより、高アミロースデンプン顆
粒を完全に破壊したりおよび完全な状態を損なうこと
は、さけなければならない。加熱中あるいは冷却中に連
続して混合することにより、この工程中に、連続したポ
リマーゲル網の形成およびデンプンの凝集形成を妨げ
る。これにより、均一な生成物が得られる。このように
して、本発明で、デンプンの修飾を、加熱と機械的処理
とを組み合わせることのみによって達成することができ
る。水が必要であること以外、添加剤も不要である。
本発明の方法では、重要なパラメーターの1つは、攪
拌条件である。これは、全工程を通じて、特に、冷却
中、粒子の凝集を避けるために、剪断効果を伴わなけれ
ばならない。凝集により、不都合な結果−即ち、ゲルの
離漿および硬化−を生じる。高アミロースデンプンは、
約100℃で部分的にのみ糊化するという事実にもかかわ
らず、このように、顆粒の凝集を避けるために、充分な
攪拌が必要である。さらに、粒子の構造を破壊し得る激
しすぎる剪断効果も避ける必要がある。
2つの反応の主な型を使用することができ、これは、
適当な剪断条件を与える。すなわち、第1の型は、解体
したり連結したりするリサイクル効果を有する特別な円
錐形状を有しており、第2の型は、円筒形状および特別
な垂直なブレード配列を有する。
特には、以下の2つのパイロットプラントリアクター
を有利に使用することができる。
(1)ベコミックス(Becomix)(A.Berents GmbH & C
o KG,Stuhr/Bremen,Germany)(円錐形状) 10ltのデンプンスラリーの混合物を処理できる。この
スラリーを均一にすることがき、および/または、完全
に混合することができる。混合モードを使用するのみで
ある。1kgのデンプンを4ltの水中に懸濁した。このスラ
リーを二重ジャケットの中で30以内に周囲温度から80〜
100℃に加熱したが、これは、原料に依存し、圧力は0.3
バールに維持され、スラリーは、30分間80〜100℃に維
持され、その後、20〜30℃に冷却された。40℃における
第2の加熱サイクルにより、より平滑なゲルが得られ
た。
(2)エムビーアール(MBR)リアクター(Bio−Reacto
r AG,Switzerland)(円筒形状) 5ltのデンプンスラリーの混合物を処理できる。完全
な混合を、200rpmの回転ブレードにより達成する。加熱
温度および冷却温度ならびに混合速度をコントロールユ
ニットを介して手動で調節できる。デンプンスラリーの
処理は上記ベコミックスについて記載したと同じ条件下
でなされる。
少量の生成物の調製については、実験室(ベンチスケ
ール)で、別のリアクターを使用して行った。すなわ
ち、オーシーアイ オムニ−ミキサー(OCI Omni−Mixe
r)(Omni International,Waterbury,CT,USA)であり、
これを使用して、高アミロースデンプンあるいは高アミ
ロースデンプンと天然の(native)デンプンのブレンド
(米デンプン/粉、小麦デンプン、ジャガイモデンプン
のような)を以下のようにして調製した。20gのデンプ
ンあるいはデンプンのブレンドを80mlの水に懸濁した。
このスラリーを1000〜2000rpmで回転するナイフブレー
ドを有するオムニ−ミキサーの混合室に移した。デンプ
ンスラリーは、30分間100℃に維持した油浴中に、この
混合室を沈めることにより加熱された。その後、混合室
を、10分間連続混合下で、水浴中に置いた。最終的に、
混合室を10分間氷浴中に沈めた。
本発明の生成物を調製するこの方法を実施するため
に、酵素は全く必要とされないけれども、食感を変える
ために、最終生成物の粘度および/または粒子サイズを
幾分減少することが重要である、ある場合においては使
用することもできる。アミロリシス酵素−α−アミラー
ゼのような−を使用することができ、高アミロースデン
プン単独の場合には0.05〜1.5%レベル(50〜500U/20g
デンプン)で、また、高アミロースデンプンと米粉の混
合物の場合には0.003〜0.1%レベルで、添加される。
しかし、酵素を調製工程で使用する場合には、その
後、約30分間、約80〜125℃以下−好ましくは、約80℃
−の最終加熱段階を設けること、および、例えば、標準
ファデバス(Phadebas)法により、α−アミラーゼ活性
の残りが検出されないように、注意深く確認することが
必要である。実際的な試験で、高アミロースデンプン調
製物の製造において、膵臓のα−アミラーゼ(200U/20g
デンプン)を使用することにより、最終生成物の粒子サ
イズ(マルバーン(Malvern)分散装置により測定)お
よび粘度(カリ−メド(Carri−Med)制御下応力レオメ
ーターにより測定)を低下させることができることがわ
かった。粒子の凝集および相分離(離漿)は、4℃で7
日間貯蔵する間にわたり見られなかった。
本発明の高アミロースデンプン生成物は、以下の特性
を有する。すなわち、均一で、滑らかで、クリーミーな
食感で、非粘着性のペースト状のコンシステンシーで、
白色で、不透明で、光沢に優れ、耐酸性で、熱可逆性で
ある。脂肪代替物として、料理に適用される。例えば、
ベシャメルソース(28%のエネルギー減少)、マヨネー
ズ(34%)、フレンチサラダドレッシング(26%)、低
脂肪ヨーグルト等における如くである。粒子デンプン
は、例えば、低脂肪マヨネーズにおける、強いホワイト
ニング効果を有するというさらに別の特徴がある。
さらに、アミロースが非常に高含量であるため、粒子
デンプンの約30〜50%が消化に対して耐性であり、この
ため、食物繊維のように大腸によりゆっくり発酵される
であろう。残りのデンプンは非常にゆっくり膵臓のα−
アラーゼにより消化される。
こうして、糖尿病疾患に対する、ならびに、可能性と
して潰瘍性大腸炎の治療に対する、液体あるいは半液体
の処方で、本発明の粒子デンプンを使用することも考察
できる。
本発明の粒子デンプンはいずれかの形態で−すなわ
ち、ゲルとして、あるいは、戻した水性懸濁液として−
殺菌できることに注目することが最終的には重要であ
る。このような殺菌の後、粒子構造は維持され、この結
果、数カ月の間、少なくとも6か月以上、安定な形態で
貯蔵できる。
本発明を、以下の実施例より、より詳細に説明する。
実施例1:粒子デンプンの調製と特性 目的とする特別なデンプンの調製に対する出発製品と
して、2つの異なる種類の天然の高アミロースデンプン
を使用した。すなわち、70%のアミロースを含有した
「ユリロン(Eurylon)VII」(フランス、レストレム
(Lestrem)、ロケット(Roquette))および45〜50%
のアミロースを含有した「アメイゾ(Amaizo)2568F」
(USA、アイエヌ、ハモンド、アメリカン メイズ プ
ロダクト社(American Maize Product CO.))である。
天然のジャガイモデンプン、コムギデンプンおよび米
デンプン(スイス、バーゼル、シュグロ エイジー(Su
gro AG)から)、天然の米粉「MP−40 Siam Patna」
(スイス、ヘフリガーから)および天然の「Prowashonu
pana」(PWSNP)オオムギ粉(USA、オマハ、Con Agra
から)等の他の製品をこの実施例で使用することができ
る。これは、蝋様(waxy)デンプンおよび17%β−グル
カン(ヒドロコロイド)ならびに18000RAU/Sの活性を有
するα−アミラーゼ「B−100」(オランダ、デルフ
ト、Gist−Brocadesから)を含む。
本発明の製品を得るためのより適当な実際的な方法を
決定するために、粒子デンプンの幾つかの試料を調製
し、試験した。特に、粒子のサイズ分布、濃縮ゲルの流
動性、および他の分析を行った。
(a)サイズ分布は、300mmの焦点距離を備えたレーザ
ー光分散マルバーンマスターサイザー アイピー(Malv
ern Mastersizer IP)(UK.Malvern Instruments,Worc
s)を用いて行った。新しく調製した5mlのゲルを50mlの
H2Oで希釈し、一晩攪拌した。0.15の最小限度の暗色状
態を得るために、約7〜12mlを試料提示装置に導入し
た。これは、2回蒸留した水を含み、80%の速度で混合
され、80%の速度で光学セル中に圧送される。
(b)流動性の測定を、平行なプレート形状(4cm、1mm
の隙間)で1Hzの周波数にて操作するCarri−Med CSL
100制御下応力レオメーター(UK、ドーキング、Carri−
Med Ltd)を用いて行った。トルク掃引試験を20℃にお
いて1〜30Paについて20段階で行った。
貯蔵モジュラスG′および相変化δを一次の粘弾性領
域から読み取った。また、20%w/wデンプンゲルを小さ
いPolytron(Ultra−Turrax,Janke & Kunkel AG,IK
A WERK,Staufen i.Breisgau,Germany)で30分間、速
度2にて剪断の後、および剪断後1日経ってから、特性
を調べた。20%w/wデンプンゲルを、100℃で30分間加熱
後、および加熱1日経ってから、特性を調べた。結局、
4℃で貯蔵したゲルの漸進的変化を、7日まで測定し
た。
(c)他の分性方法−特に、酵素を用いて調製したデン
プン製品にSomogyi(J.Biol.Chem.195,19,1952)からの
還元糖法(マルトース決定法)、およびファデバスアミ
ラーゼ試験(スウェーデン、ウプサラ、Pharmacia Dia
gnostics AB)を用いて残基α−アミラーゼ活性の検出
等−を使用した。
酵素で調製したデンプン製品は、3以下のデキストロ
ース当量を有した。DEと略記されるデキストロース当量
の用語は、デンプン加水分解産物に対するデンプンの転
化割合を示す。これは、製品の乾燥重量に基づいてグル
コースとして計算された、製品中の還元糖の百分率とし
て規定される。天然のデンプンは約0のDEを有し、グル
コース粉は100のDEを有する。
また、走査電子顕微鏡法(SEM)を、Leit−c上にま
き散らし、金でスパッタされた乾燥デンプンに使用し
た。デンプンゲルをディープウェルスタブ中に取り囲
み、蒸留水で2時間洗浄し、グルタルアルデヒド上に固
定し、アセトンおよび臨界点乾燥器により脱水した。
上記出発製品を用いた幾つかの種々の試みおよび適用
した種々の方法の条件から、所望の粒子デンプンを得る
ための本質的なパラメーターの1つは、加熱温度である
という結論に達した。すなわち、高アミロースデンプン
のみを用いた最適温度範囲は90〜100℃の間であり、特
には、「アメイゾ」に関する90〜95℃および「ユリロ
ン」に関する95〜100℃である。ところが、この温度範
囲は、例えば、高アミロースデンプンを米粉と混合する
場合80〜90℃までと幾分下がる。
もちろん、すでに説明したように、加熱および冷却時
の攪拌および剪断条件は、製品の凝集を避けるために非
常に重要である。
実際、水に対する高アミロースデンプンの初期割合
は、単独使用の場合、約10〜30重量%であり、例えば、
米粉との併用の場合、約2.5〜15重量%である。後者の
場合は、5〜15重量%の割合で使用した。
実施された種々の試みにより得られた高アミロースデ
ンプン製品の特性に関して、以下のようにまとめた。
(a)粒子デンプン製品は、膨らみ、部分的にゼラチン
化し、互いに緩く会合した高アミロースデンプン顆粒か
らなり、これにより、水性相全体に三次元粒子ゲル網を
形成する。デンプン製品は以下の性質を有する。
−滑らかで、クリーミーな食感であり、均一で、非粘着
性ペースト状コンシステンシーである。
−固体レベルでクリーミーなコンシステンシー>17%
(d.m.)である。
−13〜17%の固体でサラダドレッシングタイプのコンシ
ステンシーである。
−白色、不透明な、高光沢である。
−2週間の貯蔵の間安定で、離漿は製品を混合すること
により逆になる。
−耐酸性である。
−耐剪断性および耐熱性である。
−熱可逆性:製品を30分間95℃で加熱することにより、
ゲル化する性質がわずかに減少し、室温に冷却する間、
ゲル化する性質(固体様構造)は回復しない、冷蔵庫に
一晩貯蔵することにより、ゲル化する固体様の性質は完
全に回復し、第2の加熱により、より弾性、よりクリー
ミーゲルとなる。
(b)走査電子顕微鏡法は、乾燥粒子デンプンの構造を
示す。これは、軟らかい構造であるが、ゲル化したデン
プンは、付着したアミロース残基を有する毛孔面構造を
示す。
(c)高アミロースデンプンの香り発散を認めることが
できる。食品調製において、使用される濃度が低いため
に、あるいは、他の食品成分により香りの発散をマスク
されるために、この香りの発散は消失することがしばし
ば起こる。また、乳酸菌を用いてデンプン調製品を培養
することにより、調製品の香りを改良できることがわか
った。
(d)高アミロースデンプンおよび米粉の混合物から出
発すると、最終製品の知覚上の特性(香り、味覚)を改
良することができる。使用された高アミロースデンプン
/米粉の割合は、最終製品の所望の食感および香りの特
性に依存する。高アミロースデンプンおよび米粉の割合
が、1:1〜1:4、好ましくは、約1:1であると、食感(ク
リーミーさ)および香りに関して良い結果をもたらすこ
とがわかった。一般に、米粉は高アミロースデンプンの
香りの発散をマスクし、高アミロースデンプンは米の香
りを抑制する。冷蔵庫の温度で2〜3日にわたって貯蔵
される間に、滑らかさ、クリーミーな食感は、アミロペ
クチンの老化の結果として発現する。
(e)粒子サイズの分布に関して、「ユニロン」につい
て得た結果は以下の通りである。
−出発製品(ユリロン):90%が約2と15ミクロンの間
である(約10%は2μ未満である。)。
−第1の加熱段階の後:90%が約6と60ミクロンの間で
ある。
−発明にかかる粒子デンプン:90%が約5と30ミクロン
の間である(約10%は30μ未満である。)。
高アミロースデンプン/米の製品は、膨潤した、部分
的に糊化した高アミロースデンプン粒子と、水、完全に
糊化した米粉、変性した米タンパク質、および他の米粉
成分からなる相とからなる。製品中に、部分的に糊化し
た高アミロースデンプン粒子が存在することにより、糊
化した米デンプンの連続したポリマーゲルの形成が妨げ
られる。この製品の特徴は、 −滑らかで、クリーミーな食感、 −穏やかな香りと味覚(香りの問題が認められない)、 −離漿がない、 −ゲルは高アミロース製品より軟らかい、 −ゲルは剪断および加熱に対して耐性である。
走査電子顕微鏡法は、弱い網を形成する破壊した米デ
ンプン顆粒とともに、回復した完全な高アミロースデン
プン顆粒を示す。高アミロースデンプン顆粒間の相互作
用の発現は少ない。形成された網は、低アミロース製品
におけるよりも、粘性が少なく、よりクリーミーであ
る。
米粉の粒子サイズは、知覚上の特性(粒状性)および
構造形成(ゲル強度)に関して重要である。米の粒子サ
イズは、好ましくは、100μm以下である。また、180μ
m超過である粒子のかなりの割合の正常な米粉を使用で
きる。その後、水と共に、米粉の均一化(例えば、コロ
イドミル、ホモゲナイズ、高剪断力混合)を行い(重量
比1:8)、その後、9:1の比で、米粉/水のスラリーを高
アミロースデンプンと混合する。その後、この混合物
を、高アミロースデンプンおよび米粉の乾燥混合物に対
して説明したように、処理する。
(f)1〜100μmの広い範囲の粒子サイズの粉を得
る。約3μm以下の粒子ゲルは認められないけれども、
得られた粒子系は、少なくとも約95%の粒子が3μmよ
り大きく、約5%以下の粒子が70μmより大きい。粒子
の平均サイズは一般に10と20μmの間の範囲にあり得、
好ましくは、約15μmであり、換言すると、全体積分布
の50%が一般に約15μmより小さい。
実施例2 高アミロースデンプン(250g)とβ−グルカンを18%
含有する高繊維プロワショヌパナ(Prowashonupana)オ
オムギ粉(250g)とを、高アミロースデンプン/米粉の
混合物に対して説明したように、ベコミックスリアクタ
ー中で調製した。得られた製品は、茶色がかっており、
クリーミーな食感および7日間にわたる貯蔵の間安定で
ある(離漿が生じない。)。また、この製品は、剪断お
よび凍結/解凍に安定である。おそらく、そう様PWSNP
オオムギデンプンおよびβ−グルカンが、この安定性に
寄与している。
実施例3 この例は、噴霧−乾燥により脱水した粒子デンプンの
製造を説明する。8kgの水中における2kgの「ユリロンVI
I」の懸濁液、6kgの水中における2kgの「ユリロン」お
よび1kgあるいは2kgマルトデキストリン(DE6〜12)の
懸濁液をそれぞれ調製する。
懸濁液を、実施例1で説明したように、ベコミックス
リアクター中で加熱する。最後に、各懸濁液を、以下の
条件−回転速度20000〜23000rpm、入口温度150〜165
℃、出口温度75〜85℃−下で、噴霧塔中で乾燥する。
上記条件下における乾燥処理の結果として、先にマル
トデキストリンと混合して得た脱水粒子デンプンは、水
中に懸濁液として戻した後、クリーミーで滑らかな製品
となるが、マルトデキストリンがない場合は、粗く、か
つ凝集することが判明した。また、マルトデキストリン
を添加した後、乾燥することにより、加熱段階で、高ア
ミロースデンプン顆粒の膨潤が妨げられ、その結果、よ
り狭い分布の粒子サイズが得られ、デンプンがさらに分
散し易く、塊の形成を避けることがわかった。
さらに、こうして脱水した製品の水中における5%の
懸濁液を(約120℃で)殺菌でき、非常に安定な懸濁液
となり、粒子の構造が保存されることを証明した。
実施例4−ベシャメルソース この例は、カロリーを減らしたベシャメルソースの調
理法における高アミロースデンプンの使用について説明
する。
特には、高アミロースデンプン(ユリロンVIIあるい
はアマイゾ2568F)あるいは高アミロースデンプンと米
粉を、攪拌(80〜130rpm)して、前記のように、ベコミ
ックスリアクターにおいて、水中で加熱(80〜100℃)
し、約10分の間、適当な温度に維持し、その後、20℃に
冷却した(90〜130rpm)。
ソースの他の通常の成分(ミルクパウダー、トウモロ
コシデンプン、スパイス(species)、香り等)を添加
し、依然一定の攪拌(約105rpm)の下で、この混合物を
第2の時間、約80℃で加熱し、その後、再び、冷却し
た。得られたソースを、味覚および流動学的な評価の前
に、4℃でジャー中に保存した。
また、ベシャメル比較例を以下のようして調製した。
ヒマワリ油を水と混合し(3.4重量%)、この懸濁液を
数分間攪拌した(105rpm)。その後、上記他の通常の成
分を添加し、この混合物を一定の攪拌(95rpm)下で、1
0分間95℃で加熱した。依然攪拌(105rpm)したままで
冷却した後、このソースをジャー中に入れ、4℃が保存
した。
その後、約65℃の水浴中で加熱した後、調製した種々
のベシャメルソースならびに比較例を味わった。12の経
験豊かな感覚上のアクセサーのパネルを使用して、試料
を数回評価した。特に、ソース試料を、それぞれの外
観、色、食感、味覚、および口当たりに対して評価し
た。これらの評価の結果を以下の表1において報告す
る。
上記表1からわかることは、0.1/0.4の高アミロース
デンプン/米粉の混合物は、比較例にほとんど似ている
が、約30%カロリーが減少していることである。
他方、天然の高アミロースデンプン−すなわち、本発
明の処理を施してしないもの−をベシャメルソースに直
接添加することにより、加熱工程でデンプン顆粒が凝集
して粒状の食感になる。
実施例5 マヨネーズ この例は、脂肪カロリーを減少したマネーズの調製法
を説明する。ここで、高アミロースデンプンおよび高ア
ミロースデンプン/米粉の製品を、脂肪代替物として使
用した。また、高アミロース製品は白化剤として作用す
る。マヨネーズの処方を以下の表2に報告する。
ヒドロコロイドを、一部の油中でスラリー化し、水と
混合した。全ての乾燥成分を、完全な混合下で、ゆっく
りブレンド物に添加した。その後、残りの油、ビネガ
ー、マスタード、および発現したデンプン製品(HA−デ
ンプンおよびHA−デンプン/米デンプン)を別に混合し
て添加した。この混合物を連続した攪拌下で93〜95℃に
加熱し、その後、冷却できる。
マヨネーズ調製物の評価(円卓試食(round table test
ing)) コントロール:滑らかで、クリーミーなコンシステンシ
ー、わずかに透明で、離漿がない。
試料1:食感おび味覚においてコントロールに匹敵し、白
色で、離漿がない。
試料2:コントロールほど濃くない、滑らかで、わずかに
穀物のかおりがあり、離漿がない。
実施例6 ヨーグルト この例は、標準ヨーグルト、脂肪を減らしたヨーグル
ト、および食感剤および脂肪代替物として高アミロース
デンプン製品を含有するヨーグルトの調製を示す。
ヨーグルトは、小売りのミルク、脱脂粉乳、砂糖、
水、および高アミロース(HA)−デンプン製品から調製
された。成分をワイヤーウィップで一緒にブレンドし
た。得られた混合物をステンレススチールビーカー中で
85℃に加熱し、この温度に30分間保ち、40〜42℃に冷却
し、その後、2%バルクスターターを植え付け、培養し
た。その後、ヨーグルトを攪拌し、容器に注ぎ入れ、一
晩冷却し、これにより、最終pH4.5を達成した。
知覚上の評価(円卓試食): 試料は、典型的なヨーグルトの香りおよび食感の性質
(滑らかさおよびクリーミーさ)に関して、コントロー
ルのヨーグルトに匹敵した。しかし、試料は、白色、お
よびクリーンで新鮮な味に対して好ましかった。
実施例7 メキシカンソース この例は、食感剤として、高アミロースデンプンおよ
び高アミロース/米デンプン製品を用いたメキシカンタ
イプのソースの調製を説明する。
製品の知覚上の評価(円卓試食): 試料1と2は、所望の軟らかな、流れるような食感を
有する。コントロールのソースは、より固体状で、ゲル
様の構造である。この発明で説明したμ−粒子デンプン
調製品−特に、高アミロースデンプン製品(試料1)−
を使用したものは、典型的なソースの味に似た。
実施例8 フレンチサラダドレッシング この例は、脂肪代替物として、高アミロースデンプン
製品を使用したサラダドレッシングの調製を説明する。
試料を、高アミロース(HA)−デンプン製品を用いて
調製した。
ヒドロコロイドを一部の油中でスラリー化し、ウィッ
プアタッチメントを備えるホバート(Hobart)ミキサー
中で、3分間、水と混合した。全ての乾燥した成分のブ
レンド物を、混合物に添加して、さらに3分間混合し
た。この後、各々の添加の後、残りの油とビネガーを別
々に混合しつつ添加した。
知覚上の評価(円卓試食): HA−デンプン製品を含有する試料は、流れるような食
感を有し、外観、口当たり、およびクリーミーさにおい
て受け入れられるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シーヴェルト ディートマル スイス国 1092 ベルモント シェミン デ ラ キュア 3 (72)発明者 ヴァルシ ピエール スイス国 1814 ラ トゥアー−デ−ペ イルツ シェミン デ ラ クロウサ 64 (56)参考文献 国際公開94/009645(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/0522 A23L 1/09 A23L 1/307

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高アミロースデンプンが、熱的に安定化
    し、耐膨潤性で、非結晶質の粒子の形態における食品用
    食感剤において、ゲル化した軟らかい構造を有し、デン
    プン中のアミロース含有が40〜70%であり、粒子の90%
    が5〜30ミクロンの範囲の直径を有する食品用食感剤。
  2. 【請求項2】高アミロースデンプン粒子を穀物粉と混合
    する請求項1記載の食感剤。
  3. 【請求項3】1:1〜1:4、好ましくは、約1:1の比の高ア
    ミロースデンプンと米粉を含んでなる請求項2記載の食
    感剤。
  4. 【請求項4】脱水した粉末状の形態における製品で、水
    で戻すことができる請求項1〜3のうちいずれか1項に
    記載の食感剤。
  5. 【請求項5】水性相中約10〜30重量%の濃度にて三次元
    の粒子ゲル網の形態である、請求項1〜3のうちいずれ
    か1項に記載の食感剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の
    食感剤を、脂肪代替品として、食品調製において使用す
    る食感剤の使用法。
  7. 【請求項7】水中に高アミロースデンプンを懸濁する段
    階と、約80〜100℃に、好ましくは、90〜100℃に、剪断
    なしであるが粒子の凝集をさけるのに充分な連続した制
    御した攪拌のもとで、このようにして得られたスラリー
    を加熱して、目的とする粒子ゲル生成物を形成する段階
    と、この生成物を冷却する段階と、を含んでなる請求項
    1記載の食品用食感剤を調製する方法。
  8. 【請求項8】圧力が約0.3バールで温度が約95℃にて実
    施する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】約40〜80℃に2回目に加熱する段階と、2
    回目に冷却する段階と、をさらに含む請求項7または8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】高アミロースデンプンを、米粉のような
    穀物粉と先に混合し、1回目の加熱段階が好ましくは約
    80と100℃の間である、請求項2記載の食感剤を調製す
    る、請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】デンプン分解酵素を、開始高アミロース
    デンプンに、0.003〜1.5重量%の濃度で添加し、第3加
    熱段階を90〜125℃で行い、前記酵素を不活性にする、
    請求項7〜10のうちいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】得られた生成物を次に乾燥し、脱水粉末
    形態にする、請求項7〜11のうちいずれか1項に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】マルトデキストリンを、高アミロースデ
    ンプン:マルトデキストリンの比が1:0.5〜1:1で、処理
    した粒子生成物に添加し、その後、好ましくは、噴霧乾
    燥によって、乾燥する、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】処理した粒子高アミロースデンプンを、
    ゲルあるいは戻した水性懸濁液のいずれかの形態で、次
    の殺菌段階にかける、請求項7〜13のうちいずれか1項
    に記載の方法。
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