JP3405103B2 - 内面溝付管およびその製造方法 - Google Patents

内面溝付管およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面溝付管および
その製造方法に関し、特に、熱伝達率が高く、圧力損失
の小さい高伝熱特性を有する内面溝付管およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ルームエアコンなどの熱交換器に使用さ
れる伝熱管は、小型化や省エネルギー化を図る意味か
ら、熱伝達率が高くて伝熱性能に優れていることが望ま
しい。こういった要請から、従来より、管の内面に螺旋
溝を設けた内面溝付管が使用されている。
【0003】一方、従来の内面溝付管として、例えば、
特開平6−221788号公報に示すものがある。この
内面溝付管は、長手方向に平行な溝と交差する2次溝が
設けられている。この2次溝は、溝が設けられた第1の
ロールと平坦な第2のロールの間に平条を供給して圧延
し、条の片面にフィンを形成した後、このフィンが形成
された条を、突起が設けられた第3のロールと平坦な第
4のロールの間に供給し圧延して形成される。
【0004】この内面溝付管によれば、条には、第1お
よび第2のロールによって1次溝が形成され、加えて、
第3および第4のロールによって2次溝が形成されるた
め、管の熱伝達率を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内面溝付管によると、第1および第2のロールによって
条の片面に形成されたフィンを、第3のロールに設けら
れた突起で潰すと、フィンからはみ出す突出部ができ、
この突出部が螺旋溝の中を沿って流れる冷媒の障害にな
るため、冷媒の圧力損失が増加して伝熱特性が低下する
という問題があった。
【0006】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、熱伝達率が高
く、圧力損失の小さい高伝熱特性を有する内面溝付管お
よびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、長手方向に平行に形成された複数の1次
溝と、前記複数の1次溝と交差する複数の2次溝を有す
る内面溝付管において、前記2次溝は、前記1次溝に形
成され、管内壁面に達しない所定長の割れを有すること
を特徴とする内面溝付管を提供するものである。
【0008】また、本発明は、上記目的を達成するため
に、長手方向に対して所定の傾斜角度で複数の突起が設
けられたロールを一方に有する第1の一対のロールの間
に条材を供給し、前記第1の一対のロールによって前記
条材を圧延するとき、前記複数の突起によって前記条材
の片面に前記複数の突起に応じた所定の深さを有する複
数の切欠を形成し、前記複数の突起と所定の角度で交差
する傾斜角度で複数の溝が設けられたロールを一方に有
する第2の一対のロールの間に前記片面に前記複数の切
欠が形成された前記条材を供給し、前記片面に前記複数
の切欠が設けられた前記条材を前記第2の一対のロール
によって圧延するとき、その条材の片面に前記複数の溝
によって前記複数の溝に応じた複数のフィンを形成する
とともに、前記フィンの前記切欠と交差する部分に複数
の割れを形成することを特徴とする内面溝付管の製造方
法を提供するものである。
【0009】この場合、前記切欠の形成は、前記切欠に
略三角形の断面形状を付与し、前記切欠に前記フィンの
高さの70%以下の深さを付与するように構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明による内面溝付管の製造に
用いられる製造装置を示す。この製造装置は、長手方向
に対して所定の傾斜角度を有する突起3が設けられたロ
ール2と、このロール2と対になる平坦なロール4と、
長手方向に対して突起3と延長線上で交差する傾斜角度
を有する溝9が設けられたロール8と、このロール8と
対になる平坦なロール10と、ロール2およびロール4
を支持する支柱50と、ロール8およびロール10を支
持する支柱60とから構成されており、この製造装置に
被加工物である条材1が供給され、圧延方向15に対し
て圧延される構造となっている。図2は、図1の製造装
置の上面を示しており、同一の部分は同一の引用数字で
示されているので重複する説明は省略する。
【0012】以上の構成を有する製造装置による内面溝
付管の製造工程を、図3〜図5に基づき図1および図2
をも参照しながら説明する。 (1)まず、条材1をロール2と平坦なロール4の間に
供給し、条材1に切欠7を形成し、切欠7が付いた条6
とする。この工程では、供給された条材1はロール2と
ロール4の所定方向への回転に伴い長手方向に圧延され
る。このとき、ロール2に設けられた突起3が条材1の
片面に当接し、条材1には長手方向に対して突起3の所
定の傾斜角度に応じた切欠7が次々に形成される。
【0013】図3は、ロール2およびロール4によって
切欠7が形成される条材1の断面を示す。図に示すよう
に、ロール2に設けられた突起3は断面が三角形の形状
をしている。従って、ロール2およびロール4を経た条
材1の片面には、平坦部14と断面三角形の切欠7が長
手方向に対して形成されることになる。この工程を経
て、条材1は切欠7が付いた条6となる。
【0014】(2)次に、この切欠7が付いた条6を、
溝9が設けられたロール8と平坦なロール10の間で圧
延してフィン12が付いた条11とする。この工程で
は、切欠7が付いた条6はロール8とロール10の所定
方向への回転に伴い長手方向に圧延される。このとき、
ロール7に設けられた溝9が切欠7のついた条6の片面
を圧接し、条6には長手方向に対して溝9の所定の傾斜
角度に応じたフィン12が次々に形成される。
【0015】図4は、ロール8およびロール10によっ
てフィン12が形成される条6の断面図である。図に示
すように、切欠7が設けられた条6を溝9が設けられた
ロール8で圧延すると、ロール8の平坦部の圧下率が溝
9の圧下率よりも大きくなり、底肉厚部16がフィン1
2よりも圧延方向15により多く伸びる。一方、この実
施の形態では、図1および図2に示すように、切欠7と
フィン12の角度は圧延方向15と直交する方向の基準
線に対して線対称の角度であるため、切欠7とフィン1
2は交差する。ところが、前述の伸びの差によってフィ
ン12に引張応力が働き、その交差する点を起点とし、
フィン12が所定の長さ破断して図5に示すような突出
部の無い2次溝である割れ13ができる。この工程を経
て、条6は割れ13を有するフィン12が付いた条11
となる。
【0016】(3)最後に、フィン12が付いた条11
をロール成形機や高周波誘導加熱装置などからなる造管
機(図示せず)に供給し、円形にした突き合わせ部を溶
接した溶接管とすることにより内面溝付管の製造が完了
する。
【0017】なお、切欠7の深さが深すぎると、溝底1
7に切欠7が残るため、管の強度が低下するおそれがあ
る。そもそも切欠7は、フィン12を破断させるための
起点となれば良いものであるから、深くなくても良く、
フィン12の高さの70%以下の深さにするのが望まし
い。
【0018】以上のように、本発明により製造された内
面溝付管においては、従来の2次溝におけるような突出
部が形成されず、従って、圧力損失の小さい2次溝を形
成できる。このため、熱伝達率も向上する。
【0019】なお、本発明によれば、切欠の深さをフィ
ンの高さの70%以下にしたり、切欠の断面形状を略三
角形にしたり、切欠の開口の大きさを隣り合う切欠との
間の平坦な部分の長さ以下にすることにより、切欠を加
工するときのロールにかかる力や条の変形が小さくな
り、ロールの寿命が伸びたり、切欠を設けた条をフィン
を加工する工程に導入するのが容易になり、切欠を設け
る工程とフィンを加工する工程を連続させるのが容易に
なる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の内面溝付管
およびその製造方法によれば、所定の傾斜角度で複数の
突起が設けられたロールを一方に有する第1の一対のロ
ールによって条材の片面に所定の深さを有する複数の切
欠を形成し、この複数の切欠が設けられた条材を、複数
の突起と所定の角度で交差する傾斜角度で複数の溝が設
けられたロールを一方に有する第2の一対のロールによ
って圧延するとき、この条材の片面に、この複数の溝に
応じた複数のフィンを形成するとともに、このフィンの
切欠と交差する部分に複数の割れを形成するようにした
ので、熱伝達率が高く、かつ、圧力損失の小さい内面溝
付管を製造することができ、ルームエアコンなどの熱交
換器の小型化や省エネルギー化に大きく貢献することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される内面溝付管の製造に用
いられる製造装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の内面溝付管の製造方法の一実施の形態
を示す平面図である。
【図3】切欠を加工する工程を示す断面図である。
【図4】フィンを加工する工程を示す断面図である。
【図5】本発明によって製造された割れのあるフィンが
付いた条の斜視断面図である。
【符号の説明】
1 条材 2 ロール 3 突起 4 ロール 6 条 7 切欠 8 ロール 9 溝 10 ロール 11 フィンが付いた条 12 フィン 13 割れ 14 平坦部 15 圧延方向 16 底肉厚部 17 溝底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−75427(JP,A) 特開 平2−165875(JP,A) 特開 平6−221788(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/40 B21C 37/22 B21D 53/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に平行に形成された複数の1次溝
    と、前記複数の1次溝と交差する複数の2次溝を有する
    内面溝付管において、 前記2次溝は、前記1次溝に形成され、管内壁面に達し
    ない所定長の割れを有することを特徴とする内面溝付
    管。
  2. 【請求項2】長手方向に対して所定の傾斜角度で複数の
    突起が設けられたロールを一方に有する第1の一対のロ
    ールの間に条材を供給し、 前記第1の一対のロールによって前記条材を圧延すると
    き、前記複数の突起によって前記条材の片面に前記複数
    の突起に応じた所定の深さを有する複数の切欠を形成
    し、 前記複数の突起と所定の角度で交差する傾斜角度で複数
    の溝が設けられたロールを一方に有する第2の一対のロ
    ールの間に前記片面に前記複数の切欠が形成された前記
    条材を供給し、 前記片面に前記複数の切欠が設けられた前記条材を前記
    第2の一対のロールによって圧延するとき、その条材の
    片面に前記複数の溝によって前記複数の溝に応じた複数
    のフィンを形成するとともに、前記フィンの前記切欠と
    交差する部分に複数の割れを形成することを特徴とする
    内面溝付管の製造方法。
  3. 【請求項3】前記切欠の形成は、前記切欠に略三角形の
    断面形状を付与する請求項2記載の内面溝付管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記切欠の形成は、前記切欠に前記フィン
    の高さの70%以下の深さを付与する請求項2記載の内
    面溝付管の製造方法。
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