JP3405039B2 - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP3405039B2 JP02658496A JP2658496A JP3405039B2 JP 3405039 B2 JP3405039 B2 JP 3405039B2 JP 02658496 A JP02658496 A JP 02658496A JP 2658496 A JP2658496 A JP 2658496A JP 3405039 B2 JP3405039 B2 JP 3405039B2
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道廣 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は紙を主材とした複合
材料を用いたカップ状の複合容器に関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、紙などのシート
物を材料としてなるカップ状の容器としては、胴板材を
テーパ状に開く筒状に巻いて胴部とし、その胴部の下部
側に底板材を組み合わせることで底部を形成しており、
胴板材の下端縁と底板材の周縁とを巻き締めなどして胴
部と底部とを一体的に結合させるようにしている。そし
て、このシート物を材料とするカップ状の容器では、全
体の剛性が不足し易いことから、また、胴部の貼り合わ
せ個所の保護を図るために、例えば実開昭58−334
11号公報に示されているように、容器本体の開口周縁
に開口縁部材を、前記貼り合わせ個所に柱部材を、容器
本体内方の胴部と底部との合わせ目に沿う位置に底環状
部材を、それぞれ合成樹脂材から成形して一体としたも
のが提案されている。 【0003】ところで、上述したようなカップ状の容器
本体に対してその所要の個所に合成樹脂材を一体化させ
た容器は、一般的に容器本体を成形金型に挿入配置して
樹脂を射出するインサート成形法より作製されている
が、その作製においてつぎの問題を有していた。即ち、
容器本体の形状寸法にバラ付きがあり、この容器本体を
金型に挿入配置して定圧の下で合成樹脂を射出すると、
図5に示すように、射出ゲートから離れたところで底環
状部材aを形成すべく廻り込む樹脂bの射出量の不足に
より、前記樹脂bの突き合わせ個所cで樹脂の切れが生
じることがある。そのため、その不具合を無くすため、
樹脂の射出圧を高めて底環状部材を形成することが考え
られるが、射出量を増やした樹脂を高目の射出圧の下で
送り出すため、底環状部材の周縁に亘ってバリが生じた
り、図6に示すように、胴部dと底部eとの合わせ目f
に樹脂bが入り込んで胴部と底部との連結が切れること
がある。よって、このインサート成形法より作製する場
合には射出圧を必要に応じながら調整しなければなら
ず、手間を要するものとなっていた。 【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、インサー
ト成形法により容器本体に対して一体化される底環状部
材の樹脂に切れを生じさせず、また、胴部と底部との合
わせ目に樹脂が入り込んで胴部と底部との連結を切った
りバリが発生したりすることがないようにすることを課
題として、適正に底環状部材が成形されるようにするこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、紙を主材とした複合材料からなる
胴部と底部とを備えるカップ状の容器本体に、容器本体
の開口周縁に位置する開口縁部材と、容器本体内方にお
ける胴部の複合材料貼り合わせ個所に沿って位置して前
記開口縁部材に連続する柱部材と、容器本体内方におけ
る底部と胴部との合わせ目に沿って位置して前記柱部材
に連続する底環状部材とを、前記容器本体を成形金型に
挿入配置して樹脂を射出するインサート成形法より設
け、前記底環状部材における射出樹脂の突き合わせ個所
に、縦断面略三角形のテーパ部とこのテーパ部の上に連
続する薄肉部とからなる樹脂逃げ部が胴部内面に沿わせ
設けられていることを特徴とする複合容器を提供し
て、上記課題を解消するものである。 【0006】本発明において、底環状部材を形成するた
めに射出されて廻り込んだ樹脂が突き合う個所に樹脂逃
げ部が設けられており、突き合った樹脂の一部によりこ
の樹脂逃げ部が形成される時点で底環状部材を形成する
樹脂が行き渡っていることになる。そして、容器本体の
現状寸法のバラ付きによりその容器本体に対して射出樹
脂量が多い場合には樹脂逃げ部が上方に延びた背の高い
状態で形成され、逆に少なかった場合には背の低い樹脂
逃げ部が形成されるようになる。 【0007】 【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図4に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1はカッ
プ状の複合容器で、該複合容器1は図示されているよう
に、上面開放とされた容器本体2と、この容器本体2の
開口周縁3に設けられ環状にした合成樹脂製の開口縁部
材4と、容器本体2の内方における胴部5の貼り合わせ
個所6に亘って位置して前記開口縁部材4と連続する合
成樹脂製の柱部材7と、同じく容器本体2の内方におけ
る胴部5と底部8との合わせ目9に沿って位置し前記柱
部材7と連続する底環状部材10とからなるものであ
る。容器本体2は、主材である紙層とバリヤー層を有し
最外層と最内層とを合成樹脂層とした積層構成の複合材
料から胴部5と底部8が形成されている。前記胴部はテ
ーパ状に一方が大きく開く筒状にして複合材料の相対す
る側辺相互を貼り合わせ、その胴部の下端を底部の周縁
とともに加熱された状態で巻き込み状に共締めされて一
体化されている。このように胴部と底部とのヒートシー
ルは、従来の紙カップの底部処理と同様にして胴部と底
部の巻き込み部分に対して行われ、相対する合成樹脂層
を融着させて一体化させるものである。 【0008】複合材料は、容器内外方に対する耐水性、
ガスバリヤー性、遮光性を有しており、よって、容器本
体2に対して外周面及び底面に連続したバリヤー性が付
与されていることになる。具体的には、主材となる紙材
の片面にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム、酸化ケイ素な
どの無機物を蒸着したフィルムを積層している。このよ
うに、複合材料が連続しているためにその複合材料が備
える機能が分断されず、その機能が胴部周面と胴部から
底部にかけて有効になる。ただし、本発明は複合材料が
ガスバリヤー性を有するものに限定されるものではな
く、容器の使用用途などにより適宜材料が選択される。 【0009】上述したように、容器本体2の開口周縁3
に亘って胴部5の上端面(複合材料の端面)を覆うよう
にして上記開口縁部材4が設けられており、また、胴部
5の貼り合わせ個所6において容器本体内方となる複合
材料の端面を覆うようにして柱部材7が位置しており
(図2参照)、そして、上記底環状部材10は胴部5と
底部8との合わせ目9に沿ってこれを覆うようにして位
置しており、これら開口縁部材4と柱部材7と底環状部
材10とは、容器本体を予め金型内に配置し合成樹脂を
注入してインジェクション成型するインサート成型によ
り一体化され、開口縁部材4は胴部5の最外層、最内層
の合成樹脂層に対して熱溶着され、柱部材7は胴部5の
最内層の合成樹脂層に対して熱溶着され、さらに、底環
状部材10は胴部5の最内層と底部8の最内層(上面
側)の合成樹脂層に対して熱溶着されている。このよう
にインサート成型により開口縁部材と柱部材と底環状部
材とを一体にして形成して容器本体の合成樹脂層との融
着を図るため、開口縁部材、柱部材、底環状部材の成型
素材と前記合成樹脂層の素材とは同一樹脂、同種の樹脂
であることが好ましい。また、前記開口縁部材は硬質で
あることが好ましく、ポリエチレン樹脂を使用する場合
で剛性を重視する場合には高密度ポリエチレンを選択
し、ポリプロピレン樹脂を使用する場合にはエチレンコ
ンテントの少ない(又は全く無い)ホモタイプを選択で
き、また耐衝撃性を確保するためにエチレンコンテント
の大きいブロックタイプ又はランダムタイプを選択す
る。 【0010】図3は底環状部材10に設けられている樹
脂逃げ部11を示している。前記樹脂逃げ部11は、上
述したインサート成形法により底環状部材10を形成す
るために廻り込んだ樹脂の突き合わせ個所に設定されて
いる。即ち、成形を行う金型にあってはその底環状部材
を成形する環状の型部分に、前記樹脂逃げ部を成形する
ために型部分が連続しており、樹脂逃げ部の型部分は、
上記柱部材の型部分に対して対向する位置関係に設定さ
れている。樹脂逃げ部11は図示されているように、底
環状部材10の一般形状部12の上面部分に連続して胴
部5の内面に沿い上方に向けて延設されているものであ
り、前記一般形状部12に連続する縦断面略三角形のテ
ーパ部13とこの上部に連続している薄肉部14とから
なるものである。この樹脂逃げ部11においては、図4
に示すように、インサート成形の際、環状型部分15を
進んできた樹脂16(溶融樹脂)が突き合ってその環状
型部分15が埋まり(イ、ロ)、そして、樹脂16が樹
脂逃げ部形成型部分17のテーパ成形部分(樹脂逃げ部
のテーパ部を形成する個所)に進入してこれを埋め
(ハ、ニ)、さらに、そのテーパ成形部分から上方の薄
肉部成形部分に進入して(ホ)、樹脂逃げ部11が成形
される。このように突き合った樹脂の一部により樹脂逃
げ部が形成されるようにしているため、成形金型の寸法
誤差や容器本体の寸法誤差が存在していたとしても、予
めこの樹脂逃げ部が形成されるように設定された射出圧
で樹脂を送り出すようにすることで、樹脂逃げ部が高く
成形されたり低く成形されたりすることでその誤差が吸
収され、樹脂の割れ(樹脂が突き合わない状態)や容器
本体の胴部と底部との合わせ目に深く樹脂が入り込んで
その連結を切るということがなくなる。 【0011】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合容器
は、紙を主材とした複合材料からなる胴部と底部とを備
えるカップ状の容器本体に、容器本体の開口周縁に位置
する開口縁部材と、容器本体内方における胴部の複合材
料貼り合わせ個所に沿って位置して前記開口縁部材に連
続する柱部材と、容器本体内方における底部と胴部との
合わせ目に沿って位置して前記柱部材に連続する底環状
部材とを、前記容器本体を成形金型に挿入配置して樹脂
を射出するインサート成形法より設け、前記底環状部材
における射出樹脂の突き合わせ個所に、縦断面略三角形
のテーパ部とこのテーパ部の上に連続する薄肉部とから
なる樹脂逃げ部が胴部内面に沿わせて設けられているこ
とを特徴とするものである。このように前記樹脂逃げ部
が設けられていることから、所定の射出圧で樹脂を送り
込む設定の下で成形金型の寸法誤差や容器本体の寸法誤
差が存在していたとしても、樹脂逃げ部が高く成形され
たり低く成形されたりすることでその誤差が吸収される
ようになり、底環状部材の切れや容器本体の胴部と底部
との連結を充填樹脂が分断するようなことがなくなる。
よって、射出圧の調整が頗る簡単になり適正な複合容器
が容易に得られるようになるなど、実用性に優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る複合容器の実施の形態を示す説明
図である。 【図2】柱部材の位置を示す説明図である。 【図3】樹脂逃げ部を示す説明図である。 【図4】樹脂逃げ部の成形順序を示す説明図である。 【図5】従来例における樹脂の割れを示す説明図であ
る。 【図6】従来例における樹脂の合わせ目に対する進入を
示す説明図である。 【符号の説明】 1…複合容器 2…容器本体 4…開口縁部材 5…胴部 7…柱部材 8…底部 10…底環状部材 11…樹脂逃げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和行 和歌山県和歌山市今福4−4−38 凸版 関西容器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−100556(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】紙を主材とした複合材料からなる胴部と底
    部とを備えるカップ状の容器本体に、容器本体の開口周
    縁に位置する開口縁部材と、容器本体内方における胴部
    の複合材料貼り合わせ個所に沿って位置して前記開口縁
    部材に連続する柱部材と、容器本体内方における底部と
    胴部との合わせ目に沿って位置して前記柱部材に連続す
    る底環状部材とを、前記容器本体を成形金型に挿入配置
    して樹脂を射出するインサート成形法より設け、 前記底環状部材における射出樹脂の突き合わせ個所に、
    縦断面略三角形のテーパ部とこのテーパ部の上に連続す
    る薄肉部とからなる樹脂逃げ部が胴部内面に沿わせて
    けられていることを特徴とする複合容器。
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