JP3404709B2 - 船外機における推進ユニットの姿勢保持装置 - Google Patents

船外機における推進ユニットの姿勢保持装置

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JP3404709B2
JP3404709B2 JP35404693A JP35404693A JP3404709B2 JP 3404709 B2 JP3404709 B2 JP 3404709B2 JP 35404693 A JP35404693 A JP 35404693A JP 35404693 A JP35404693 A JP 35404693A JP 3404709 B2 JP3404709 B2 JP 3404709B2
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pressure oil
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oil chamber
outboard motor
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孝幸 刑部
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ヤマハマリン株式会社
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船外機において、船
体に上下回動自在に枢支された推進ユニットを所定の下
方回動姿勢に保持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機における推進ユニットは、通常、
船体に対し上下回動自在に枢支され、上記推進ユニット
の不使用時には、これを上方回動させて水面の上方に持
ち上げておき、使用時には、下方回動させて上記推進ユ
ニットのプロペラを水面下に没入させることとされてい
る。
【0003】また、上記のように推進ユニットを所定姿
勢まで下方回動させたとき、それ以上の回動を阻止する
ストッパが上記船体側に設けられている。そして、プロ
ペラの駆動による推力は、上記ストッパを介し船体に与
えられ、この船体が推進させられるようになっている。
【0004】また、この場合、プロペラから船体に伝わ
ろうとする振動を吸収するため、上記推進ユニットとス
トッパの間に緩衝体が介設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成によれば、推進ユニットを所定の下方回動姿勢に保持
するためのストッパと、推進ユニットから船体に伝わろ
うとする振動を吸収するための緩衝体とは、それぞれ個
別に設けられたものであり、よって、船外機の部品点数
が多くなって、構成が複雑になっている。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、推進ユニットを所定の下方回動姿勢
に保持することが簡単な構成で達成されるようにし、ま
た、推進ユニットから船体に伝わろうとする振動を吸収
することも、簡単な構成で達成されるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、次の如くである。
【0008】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した括弧内の用語は、特許請求の範
囲の用語に対応するものである。
【0009】第1の発明の船外機における推進ユニット
の姿勢保持装置は、船体2に推進ユニット8を上下回動
自在に枢支し、この推進ユニット8を回動させる油圧式
トリムシリンダ(シリンダ)24を設け、上記トリムシ
リンダ(シリンダ)24内の下部圧油室(圧油室)37
に圧油を供給したときの上記トリムシリンダ(シリン
ダ)24の作動で、下方回動姿勢の上記推進ユニット8
が上方回動させられる一方、油路39を通し上記下部圧
油室(圧油室)37から圧油を排出させたときのトリム
シリンダ(シリンダ)24の作動で、同上推進ユニット
8が下方回動させられるようにした場合において、上記
油路39を開閉する弁体47を設け、上記トリムシリン
ダ(シリンダ)24の作動に伴って推進ユニット8が所
定姿勢にまで下方回動したとき、上記トリムシリンダ
(シリンダ)24の作動に上記弁体47が連動してこの
弁体47が上記油路39を閉じるようにしたものであ
る。
【0010】上記の場合、下部圧油室(圧油室)37内
に弁体47を配設し、トリムシリンダ(シリンダ)24
を構成するピストン34に上記弁体47を取り付けても
よい。
【0011】また、第2の発明の船外機における推進ユ
ニットの姿勢保持装置は、船体2に推進ユニット8を上
下回動自在に枢支し、この推進ユニット8を回動させる
油圧式トリムシリンダ(シリンダ)24を設け、上記ト
リムシリンダ(シリンダ)24内の下部圧油室(圧油
室)37に圧油を供給したときの上記トリムシリンダ
(シリンダ)24の作動で、下方回動姿勢の上記推進ユ
ニット8が上方回動させられる一方、上記下部圧油室
(圧油室)37から圧油を排出させたときのトリムシリ
ンダ(シリンダ)24の作動で、同上推進ユニット8が
下方回動させられるようにした場合において、上記トリ
ムシリンダ(シリンダ)24の作動に伴って推進ユニッ
ト8が所定姿勢にまで下方回動したとき、それ以上の上
記トリムシリンダ(シリンダ)24の作動を規制するス
トッパ面(規制部材)50を上記下部圧油室(圧油室)
37内に設けたものである。
【0012】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0013】なお、この「作用」の項において、下記し
た括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
【0014】上記第1の発明によれば、推進ユニット8
が、図2と図3中実線で示した第2の所定姿勢(所定姿
勢)にまで下方回動する途中では、トリムシリンダ(シ
リンダ)24の下部圧油室(圧油室)37内の圧油は油
路39を通って排出される。そして、上記推進ユニット
8が上記第2の所定姿勢(所定姿勢)となったとき、図
1で示されるように、弁体47が上記油路39を閉じ
る。
【0015】このため、上記下部圧油室(圧油室)37
からの圧油の排出が阻止されて、上記下部圧油室(圧油
室)37内に圧油がロックされることとなる。
【0016】よって、上記したように推進ユニット8が
下方回動して上記第2の所定姿勢(所定姿勢)に達した
ときには、それ以上に更に回動することは、上記下部圧
油室(圧油室)37内の圧油によって阻止され、上記推
進ユニット8は上記した第2の所定姿勢(所定姿勢)に
保持される。
【0017】上記状態で、推進ユニット8が駆動すれ
ば、この推進ユニット8による推進力は上記下部圧油室
(圧油室)37内にロックされた圧油等を介し船体2に
与えられ、船1が水面W上を推進させられる。
【0018】この際、上記推進ユニット8から上記船体
2に伝わろうとする振動は、上記下部圧油室(圧油室)
37内にロックされた圧油が流体ばねとして働くことに
より吸収される。
【0019】上記の場合、下部圧油室(圧油室)37内
に弁体47を配設し、トリムシリンダ(シリンダ)24
を構成するピストン34に上記弁体47を取り付けても
よい。
【0020】このようにすれば、トリムシリンダ(シリ
ンダ)24の作動に弁体47を連動させるために、別途
の連動手段を設けることは不要である。
【0021】また、前記第2の発明によれば、推進ユニ
ット8が、図2中実線と、図5とで示した上記第2の所
定姿勢(所定姿勢)となったとき、それ以上のトリムシ
リンダ(シリンダ)24の作動がストッパ面(規制部
材)50により規制され、上記推進ユニット8は上記し
た第2の所定姿勢(所定姿勢)に保持される。
【0022】上記状態で、推進ユニット8が駆動すれ
ば、この推進ユニット8による推進力は上記トリムシリ
ンダ(シリンダ)24の作動を規制したストッパ面(規
制部材)50等を介して船体2に与えられ、船1が水面
W上を推進させられる。
【0023】そして、上記の場合、ストッパ面(規制部
材)50は下部圧油室(圧油室)37内に設けられてい
て、つまり、このストッパ面(規制部材)50はトリム
シリンダ(シリンダ)24を利用して設けられている。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0025】図2と図3において、符号1は水面W上に
浮く船で、矢印Frはこの船1の前方を示している。
【0026】上記船1の船体2における船尾板3には船
外機4が着脱自在に取り付けられている。この船外機4
は上記船尾板3の上縁に着脱自在に取り付けられるスイ
ベルブラケット6を有し、このスイベルブラケット6に
第1枢支軸7を介し推進ユニット8が上下回動自在に枢
支されている。
【0027】上記推進ユニット8は推進ユニット本体1
0を有し、この推進ユニット本体10からそれぞれ緩衝
体11を介し上下一対のブラケット12,12が突設さ
れている。これら両ブラケット12,12に、軸心ほぼ
垂直なステアリング軸13が支持されている。一方、上
記スイベルブラケット6に対し前記第1枢支軸7により
板金製の回動アーム15が上下回動自在に枢支されてい
る。なお、図面の理解を容易にするため、上記回動アー
ム15は梨地模様で示してある。
【0028】上記回動アーム15の回動端には軸心16
が縦向きの筒状部15aが形成され、この筒状部15a
内に、上記ステアリング軸13が上記軸心16回りに回
動自在に支承されている。また、上記回動アーム15に
は船体2側に向って操舵レバー17が突設されている。
この操舵レバー17を船体2側から把持して左右に回動
させれば、上記推進ユニット本体10が上記ステアリン
グ軸13の軸心16を中心として、左右操舵自在とされ
る。
【0029】上記推進ユニット本体10は、軸心縦向き
の筒状ケーシング18を有し、このケーシング18の上
端にはカウリング19が着脱自在に取り付けられ、この
カウリング19内に駆動源たるエンジンが収納されてい
る。一方、上記ケーシング18の下端にはプロペラ20
が突設され、このプロペラ20は、上記ケーシング18
内に設けられた動伝機構により、上記エンジンに連動さ
れる。
【0030】上記推進ユニット8を上記第1枢支軸7回
りに上下回動させる油圧式のアクチュエータ22が設け
られている。このアクチュエータ22は油圧式のチルト
シリンダ23と、左右一対のトリムシリンダ24とを備
えている。
【0031】上記チルトシリンダ23は、シリンダチュ
ーブ26、このシリンダチューブ26に軸方向摺動自在
に嵌入されるピストン27、および、このピストン27
に突設されるピストンロッド28とで構成され、上記シ
リンダチューブ26内が圧油室29である。そして、上
記シリンダチューブ26の一端が上記スイベルブラケッ
ト6に対し第2枢支軸30により枢支され、ピストンロ
ッド28の突出端が上記回動アーム15の中途部に第3
枢支軸31により枢支されている。
【0032】図1から図3において、上記各トリムシリ
ンダ24は、シリンダチューブ33、このシリンダチュ
ーブ33に軸方向摺動自在に嵌入されるピストン34、
および、このピストン34に突設されるピストンロッド
35とで構成されている。上記シリンダチューブ33内
で、ピストン34により仕切られた圧油室のうち、ピス
トンロッド35側が上部圧油室36で、その反対側が下
部圧油室37である。
【0033】そして、上記ピストンロッド35の突出端
は、上記回動アーム15の筒状部15aの上下中途部に
位置調整具45を介して当接している。この位置調整具
45は特に図3で示すように、筒状部15aの上下中途
部にねじ込まれるボルト45aと、このボルト45aの
上記ピストンロッド35側端に取り付けられ上記ピスト
ンロッド35の突出端と当接する当接円板45bと、上
記ボルト45aにねじ付けられるロックナット45cと
で構成されている。そして、上記ボルト45aのねじ込
み量の調整で、上記当接円板45bに対するピストンロ
ッド35の突出端の当接位置が任意に調整される。
【0034】図1において、上記トリムシリンダ24の
外部から下部圧油室37に連通する油路39が形成され
ている。図1中矢印Aで示すようにして上記油路39を
通し上記下部圧油室37に圧油を供給する油圧ポンプ4
0が設けられている。この油圧ポンプ40から上記油路
39の間には、順次、チェック弁41と、電磁式の開閉
弁42とが介設されている。また、上記チェック弁41
から開閉弁42に至る間の油圧を所定圧に保つ第1調圧
弁43が設けられている。更に、上記油路39内の油圧
を所定圧に保つ第2調圧弁44が設けられ、この第2調
圧弁44は上記所定圧が電子制御装置により、低圧、高
圧に切り替え可能とされている。
【0035】図1において、上記ピストン34における
下部圧油室37側の端面には、その軸心上円形の凹所4
6が形成されている。この凹所46内には側面視でU字
状の弁体47がトリムシリンダ24の軸方向に摺動自在
に嵌入されている。上記凹所46の開口端側には係止リ
ング48が係脱自在に係止され、上記弁体47が上記凹
所46から抜け落ちることを防止している。また、上記
弁体47を上記ピストン34から離れる方向に付勢する
ばね49が設けられている。そして、上記ピストン34
が摺動するとき、これに伴って移動する上記弁体47が
前記油路39を開閉する。
【0036】上記弁体47はその芯材47aがばね鋼を
材料とする板金製とされ、この芯材47aの上、下面が
弾性材47bでコーティングされ、上記弁体47が上記
油路39を閉じたときのシール性が高められている。上
記弁体47が油路39を閉じた後に、更に、上記ピスト
ン34が下部圧油室37側に大きく摺動すると、上記弁
体47は上記ばね49によって、より大きい付勢力で上
記油路39を閉じるようになっている。
【0037】上記油圧ポンプ40から吐出される圧油の
一部は前記チルトシリンダ23の圧油室29に供給可能
とされている。そして、推進ユニット8の不使用時に、
上記圧油室29に圧油を供給すれば、上記チルトシリン
ダ23の伸長作動で、上記推進ユニット8が上方回動さ
せられ(図2中矢印U)、プロペラ20が水面Wの上方
に持ち上げられる。
【0038】一方、上記推進ユニット8の使用時には、
上記圧油室29から圧油を排出させる。すると、上記チ
ルトシリンダ23が収縮動作をして、上記推進ユニット
8が下方回動し、上記プロペラ20が水面W下に没入さ
せられる。
【0039】上記推進ユニット8が上方回動していると
き、上記油圧ポンプ40からの圧油の一部はトリムシリ
ンダ24の下部圧油室37にも供給される。このとき、
上記トリムシリンダ24は無負荷であり、このため、上
記下部圧油室37に供給された圧油によりピストン34
が下部圧油室37の後上方端にまで達し、これに伴って
上記ピストンロッド35は後上方に向って最大量突出し
ている。また、この際、上記ピストン34と共に移動し
た弁体47は上記油路39を十分に開いている。
【0040】上記したようにチルトシリンダ23が収縮
動作すれば、推進ユニット8が下方回動する。そして、
この推進ユニット8が、図2中仮想線で示すように第1
の所定姿勢にまで下方回動すると、上記推進ユニット8
における回動アーム15の筒状部15aは、前記位置調
整具45を介し上記ピストンロッド35の突出端に当接
する。次に、上記回動アーム15は上記ピストンロッド
35と、これに連結されたピストン34とを前下方に押
し始める。この際、前記第2調圧弁44は所定圧が低圧
とされている。このため、上記のように押されたピスト
ンロッド35とピストン34により上記下部圧油室37
内の圧油が昇圧して、上記低圧の所定圧に達すると、こ
の圧油は、図4中Bで示すように、上記第2調圧弁44
を通り排出させられる。
【0041】すると、上記下部圧油室37から圧油が排
出される分、推進ユニット8が更に下方回動する。この
推進ユニット8が、図2と図3中実線で示すように第2
の所定姿勢まで下方回動すると、図1で示すように、上
記弁体47が上記油路39を閉じる。
【0042】このため、上記下部圧油室37からの圧油
の排出が阻止されて、上記下部圧油室37内に圧油がロ
ックされることとなる。
【0043】よって、上記したように推進ユニット8が
下方回動して上記第2の所定姿勢に達したときには、そ
れ以上に更に回動することは、上記下部圧油室37内の
圧油によって阻止され、上記推進ユニット8は上記した
第2の所定姿勢に保持される。この場合、前記位置調整
具45の操作により、当接円板45bに対するピストン
ロッド35の突出端の当接位置を調整すれば、上記第
1、第2の所定姿勢の調整ができる。
【0044】上記状態で、推進ユニット8のエンジン1
9が駆動してプロペラ20を回転させれば、この推進ユ
ニット8による推進力は上記下部圧油室37内にロック
された圧油や、スイベルブラケット6を介し船体2に与
えられ、船1が水面W上を推進させられる。
【0045】この場合、上記推進ユニット8から上記ス
イベルブラケット6を介し船体2に伝わろうとする振動
は、上記下部圧油室37内にロックされた圧油が流体ば
ねとして働くことにより吸収される。
【0046】また、スイベルブラケット6に伝わる振動
が抑制されるため、その分、このスイベルブラケット6
の強度を低下させることができ、よって、このスイベル
ブラケット6の軽量化が達成される。
【0047】上記船1の推進中、開閉弁42が開かれる
と共に、第2調圧弁44の所定圧が適宜高圧に切り替え
られ、上記下部圧油室37に対し油圧ポンプ40から圧
油が適宜、適量供給されて、推進ユニット8が所望角と
なるようわずかに上方回動させられる。また、これとは
逆に、上記第2調圧弁44が再び低圧に切り替えられ
て、この第2調圧弁44を通し下部圧油室37から圧油
が排出され、推進ユニット8が所望角となるようわずか
に下方回動させられる。そして、このようなトリムシリ
ンダ24の作動で、その都度、推進ユニット8は上記第
1、第2所定姿勢の間で所望の回動姿勢とされて、船1
に所望の推進状態が得られるようになっている。
【0048】上記の場合、推進ユニット8の第1、第2
の所定姿勢の間では、上記ピストンロッド35の突出端
は常に上記推進ユニット8の回動アーム15側に当接し
ており、このため、上記トリムシリンダ24の作動は応
答よく上記推進ユニット8に伝えられる。よって、船1
には、より好ましい推進状態が得られる。
【0049】図5において、上記したようにピストン3
4が下部圧油室37側に摺動して、弁体47が油路39
を閉じた後に、下部圧油室37からの圧油の洩出等によ
り、更に、上記ピストン34が下部圧油室37側に摺動
すると、上記弁体47の両端が上記凹所46の底面に当
接しようとする。そこで、この当接前に上記ピストン3
4と当接してこのピストン34のそれ以上の摺動を阻止
する規制部材であるストッパ面50が設けられ、このス
トッパ面50は、上記下部圧油室37内で上記シリンダ
チューブ33の内面に形成されている。そして、これに
より、上記弁体47の破損や変形が防止される。
【0050】また、上記のようにピストン34がストッ
パ面50に当接したとき、ピストンロッド35の位置検
出等のセンサーにより、上記第2調圧弁44が高圧に切
り換えられると共に、上記下部圧油室37に油圧ポンプ
40から高圧の圧油が供給されて、ピストン34が上部
圧油室36側に自動的に押し戻されるようになってい
る。
【0051】なお、上記弁体47をシリンダチューブ3
3側に係止させ、常時は油路39を開くよう上記弁体4
7をばねで付勢してもよい。また、上記弁体47は上下
一対の板金製芯材47a,47aと、これら芯材47
a,47a間に挟まれる弾性材47bとで構成してもよ
い。
【0052】また、上記弁体47を設けずに、推進ユニ
ット8が前記第2の所定姿勢にまで下方回動したとき、
トリムシリンダ24のピストン34が上記ストッパ面5
0に当接して、上記トリムシリンダ24の作動が規制さ
れ、これによって、上記推進ユニット8が上記第2の所
定姿勢に保持されるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】第1の発明によれば、船体に推進ユニッ
トを上下回動自在に枢支し、この推進ユニットを回動さ
せる油圧式シリンダを設け、上記シリンダ内の圧油室に
圧油を供給したときの上記シリンダの作動で、下方回動
姿勢の上記推進ユニットが上方回動させられる一方、油
路を通し上記圧油室から圧油を排出させたときのシリン
ダの作動で、同上推進ユニットが下方回動させられるよ
うにした船外機において、上記油路を開閉する弁体を設
け、上記シリンダの作動に伴って推進ユニットが所定姿
勢にまで下方回動したとき、上記シリンダの作動に上記
弁体が連動してこの弁体が上記油路を閉じるようにして
ある。
【0054】このため、上記推進ユニットが所定姿勢に
まで下方回動したとき、弁体が上記油路を閉じ、上記圧
油室からの圧油の排出が阻止されて、上記圧油室内に圧
油がロックされることとなる。
【0055】よって、上記したように推進ユニットが下
方回動して上記所定姿勢に達したときには、それ以上に
更に回動することは、上記圧油室内の圧油によって阻止
され、上記推進ユニットは上記した所定姿勢に保持され
る。
【0056】上記状態で、推進ユニットが駆動すれば、
この推進ユニットによる推進力は上記圧油室内にロック
された圧油等を介し船体に与えられ、船が水面上を推進
させられる。
【0057】この際、上記推進ユニットから船体に伝わ
ろうとする振動は、上記圧油室内にロックされた圧油が
流体ばねとして働くことにより吸収される。
【0058】よって、上記推進ユニットを上下回動させ
るためのシリンダが、上記推進ユニットを所定の下方回
動姿勢に保持することと、同上推進ユニットから船体に
伝わろうとする振動を吸収することとに有効利用された
のであり、このため、これら姿勢の保持や、振動の吸収
が簡単な構成によって達成されることとなる。
【0059】上記の場合、圧油室内に弁体を配設し、シ
リンダを構成するピストンに上記弁体を取り付けてもよ
い。
【0060】このようにすれば、シリンダの作動に弁体
を連動させるために、別途の連動手段を設けることは不
要である。
【0061】よって、上記シリンダに対する弁体の連動
が簡単な構成で得られる。また、上記シリンダの作動に
弁体が直接的に連動することから、正確な連動が得られ
て、推進ユニットは正確に所定姿勢に保持されることと
なる。
【0062】また、前記第2の発明によれば、推進ユニ
ットが、所定姿勢となったとき、それ以上のシリンダの
作動が規制部材により規制され、上記推進ユニットは上
記した所定姿勢に保持される。
【0063】上記状態で、推進ユニットが駆動すれば、
この推進ユニットによる推進力は上記シリンダの作動を
規制した規制部材等を介して船体に与えられ、船が水面
上を推進させられる。
【0064】そして、上記の場合、規制部材は圧油室内
に設けられていて、つまり、この規制部材はシリンダを
利用して設けられていることから、上記推進ユニットを
所定姿勢の下方回動姿勢に保持することは、簡単な構成
で達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の部分断面図である。
【図2】全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大一部断面図である。
【図4】図1に相当する図で作用説明図である。
【図5】図1に相当する図で作用説明図である。
【符号の説明】
1 船 2 船体 4 船外機 7 第1枢支軸 8 推進ユニット 15 回動アーム 19 エンジン 20 プロペラ 22 アクチュエータ 23 チルトシリンダ 24 トリムシリンダ(シリンダ) 37 下部圧油室(圧油室) 39 油路 40 油圧ポンプ 46 凹所 47 弁体 48 係止リング 49 ばね 50 ストッパ面(規制部材)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体に推進ユニットを上下回動自在に枢
    支し、この推進ユニットを回動させる油圧式シリンダを
    設け、上記シリンダ内の圧油室に圧油を供給したときの
    上記シリンダの作動で、下方回動姿勢の上記推進ユニッ
    トが上方回動させられる一方、油路を通し上記圧油室か
    ら圧油を排出させたときのシリンダの作動で、同上推進
    ユニットが下方回動させられるようにした船外機におい
    て、 上記油路を開閉する弁体を設け、上記シリンダの作動に
    伴って推進ユニットが所定姿勢にまで下方回動したと
    き、上記シリンダの作動に上記弁体が連動してこの弁体
    が上記油路を閉じるようにした船外機における推進ユニ
    ットの姿勢保持装置。
  2. 【請求項2】 圧油室内に弁体を配設し、シリンダを構
    成するピストンに上記弁体を取り付けた請求項1に記載
    の船外機における推進ユニットの姿勢保持装置。
  3. 【請求項3】 船体に推進ユニットを上下回動自在に枢
    支し、この推進ユニットを回動させる油圧式シリンダを
    設け、上記シリンダ内の圧油室に圧油を供給したときの
    上記シリンダの作動で、下方回動姿勢の上記推進ユニッ
    トが上方回動させられる一方、上記圧油室から圧油を排
    出させたときのシリンダの作動で、同上推進ユニットが
    下方回動させられるようにした船外機において、 上記シリンダの作動に伴って推進ユニットが所定姿勢に
    まで下方回動したとき、それ以上の上記シリンダの作動
    を規制する規制部材を上記圧油室内に設けた船外機にお
    ける推進ユニットの姿勢保持装置。
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