JP3404609B2 - 荷電ビーム描画装置 - Google Patents
荷電ビーム描画装置Info
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Description
置し、このステージをその上面に沿うX・Y方向へ移動
させつつ上方から試料に荷電ビームを照射して描画する
荷電ビーム描画装置に係わり、特に荷電ビームの入射角
を容易かつ正確に測定するための改良に関する。
料に対する荷電ビームの入射角が傾いていると、試料の
X・Y方向への移動に伴って試料の荷電ビーム被照射部
の位置が上下に変化したとき、この変化により試料面上
における荷電ビームの照射位置が変化し、これが描画誤
差となる。
85号公報に示されているように、試料上に2ないし4
つのマークを設け、これらのマークをそれぞれ同一高さ
に位置させるとともに順次荷電ビームのほぼ光軸上に位
置させて荷電ビームを照射することによりマーク間距離
を測定し、次にいずれか1ないし2つのマークの高さを
所定量変えた後、再び同様にマーク間距離を測定し、両
マーク間距離の差とマークの高さ変化量との関係から入
射角の傾きを算出し、描画に当たっては、試料の高さを
測定し、高さの変化に基づく描画誤差に相当する量だけ
ビームの照射位置を補正することにより描画精度の低下
を防止するようにしていた。
のマーク位置を検出する必要があるとともに、1回目の
マーク間距離を測定した後、マークの高さを変化させる
ために、試料を真空の描画室から大気中に出し、再び描
画室にいれて測定しなければならないため、作業が煩雑
であり、かつ測定誤差を生じ易い欠点があった。
容易にかつより正確に荷電ビームの入射角を測定するこ
とのできる荷電ビーム描画装置を提供することを目的と
している。
の本発明は、ステージ上に試料を設置し、このステージ
をその上面に沿うX・Y方向へ移動させつつ上方から試
料に荷電ビームを照射して描画する荷電ビーム描画装置
において、前記ステージに弾性変形部を介して上下動自
在に取り付けられたマーク台と、このマーク台上に設け
られた荷電ビーム位置検出用のマークと、前記マーク台
を上下動させてマークを所定量上下動させるためのピエ
ゾ素子などからなる駆動装置とを有し、前記マークの高
さを変えて荷電ビームにより該マークの位置を検出する
ことにより荷電ビームの入射角を測定可能に構成したも
のである。なお、前記弾性変形部は、前記マーク台の一
端に設けられたくびれ部からなる弾性ヒンジによって構
成することが好ましい。
のほぼ光軸上に置き、マークに荷電ビームを照射してマ
ークからの反射電子などからマークを検出するとともに
そのときの荷電ビームの偏向量からマーク位置を検出す
る。次に、ステージはそのままの位置に置き、駆動装置
によってマークの高さを所定量変化させて再びマーク位
置を検出する。これらの2回のマーク検出は、従来のよ
うに試料をいったん描画室から出すような煩雑な作業を
必要とせず、連続して簡単に行うことができる。またこ
のため、2回のマーク位置測定間に介入する誤差要因は
極めて少なくなり、より正確な入射角の測定が可能にな
る。
を参照して説明する。1は荷電ビーム描画装置のステー
ジであり、図1において左右のX方向と紙面に垂直なY
方向へ移動可能になっている。ステージ1上にはマーク
台本体2が取り付けられている。マーク台本体2の途中
にはくびれ部による弾性ヒンジからなる弾性変形部3が
設けられ、この弾性変形部3より図1において右方の元
端側が、ねじ4によってステージ1に固定されている。
弾性変形部3より左方にはマーク台5が一体的に形成さ
れている。
の位置を検出するためのマーク6が取り付けられてい
る。マーク6の詳細は図示しないが、照射された荷電ビ
ーム7の反射電子または2次電子を生じたり、段差や突
起によるものなど公知の種々のものを用いることができ
る(以下反射電子8を検出するものとして説明する)。
9は、反射電子8の検出器である。
置の下面には、ピエゾ素子等からなる駆動装置10が当
接され、弾性変形部3の弾性を利用してマーク台5を上
下動させるようになっている。
たいわゆるZセンサ11A、11Bにより検出され、こ
の出力によって駆動装置10を制御することにより、マ
ークの高さを所望の位置に変更・設定することができる
ようになっている。なお、図1において、12は荷電ビ
ーム7をステージ1の上面に沿うX・Y方向に偏向する
ための偏向器である。
向器12による荷電ビーム7の偏向を零にしてマーク6
が荷電ビーム7に照射されるようにステージ1を移動さ
せる。すなわち、マーク6を荷電ビーム7の光軸上にほ
ぼ一致させる。
ぞれ偏向させ、そのときの反射電子8を検出器9で検出
してマーク6を検出するとともに、その出力と偏向器1
2による荷電ビーム7の偏向量とからマーク位置を検出
する。このときのマーク6の高さ位置を図2のA位置と
する。
に、Zセンサ11A、11Bによってマーク6の上面の
高さを検出して、マーク6の高さを符号6bで示すよう
に予め定めたB位置まで寸法ΔZ(例えば10μm)上
昇させる。なお、本実施例においては、マーク台5を弾
性ヒンジからなる弾性変形部3のヒンジ中心Oを中心と
して回転せるように構成したため、マーク6の上下動が
幾何学的に明確な形で行われる。このためマーク6の上
下動の位置決めを駆動装置10により的確に行うことが
可能である。
と同様にしてマーク6bの位置を検出する。なお、荷電
ビーム7がA位置においてマーク6を検出したときと同
じ位置にあるとき、このB位置においては荷電ビーム7
は符号6aで示す位置となる。そこで、マーク6bの位
置は、マーク6に対してΔXの位置ずれを生じたとして
検出される。なお、マーク位置のずれ量はY方向につい
ても求めるが、これについての説明は省略する。
θを図示しない演算装置により算出する。
おいて左右方向へも移動する。しかし、この移動量は、
ヒンジ中心Oの高さ位置に対して上下に対称な位置間で
マーク6を上下動させればなくすことができるが、例え
ば、図1に示すように、ヒンジ中心Oとマーク6の高さ
が等しい位置からマーク6を10μm上昇させた場合に
は、ヒンジ中心Oとマーク6との距離Lが30mmとし
て計算すると、図1において右方へ0.001μm移動
するだけである。この量は、描画するパターン位置精度
として要求される0.01μmに対して1/10と小さ
いため、無視し得るものである。なお、この移動量は予
め把握できるため、必要に応じて補正を加えることによ
り、測定誤差をより小さく抑えることができる。
傾くが、マーク位置の検出にはマーク上面の傾きは関係
がないため、上面の傾きによってはマーク位置の検出に
誤差を生じることはない。しかし、Zセンサ11A、1
1Bによる高さ位置の検出には誤差を生じる。ただし、
これもわずかな量であり、補正によって小さく抑えるこ
とができる。
ものであり、2枚の平行な板ばね3A、3Bにより弾性
変形部3を形成したものである。これによれば、マーク
台5の傾きを防止することができる。
な操作で容易にかつより正確に荷電ビームの入射角を測
定することができ、装置も比較的簡単なマーク台を付加
するのみであるなどの効果が得られる。
示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ステージ上に試料を設置し、このステー
ジをその上面に沿うX・Y方向へ移動させつつ上方から
試料に荷電ビームを照射して描画する荷電ビーム描画装
置において、前記ステージに弾性変形部を介して上下動
自在に取り付けられたマーク台と、このマーク台上に設
けられた荷電ビーム位置検出用のマークと、前記マーク
台を上下動させてマークを所定量上下動させるための駆
動装置とを有し、前記マークの高さを変えて荷電ビーム
により該マークの位置を検出することにより荷電ビーム
の入射角を測定可能に構成されていることを特徴とする
荷電ビーム描画装置。 - 【請求項2】 前記マーク台を所定量上下動させるため
の駆動装置が、ピエゾ素子からなることを特徴とする請
求項1の荷電ビーム描画装置。 - 【請求項3】 前記弾性変形部が、前記マーク台の一端
に設けられたくびれ部からなる弾性ヒンジによって構成
されていることを特徴とする請求項1または2の荷電ビ
ーム描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25880094A JP3404609B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 荷電ビーム描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25880094A JP3404609B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 荷電ビーム描画装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0897132A JPH0897132A (ja) | 1996-04-12 |
JP3404609B2 true JP3404609B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=17325240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25880094A Expired - Fee Related JP3404609B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 荷電ビーム描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3404609B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002110530A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-12 | Advantest Corp | 電子ビーム露光装置 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP25880094A patent/JP3404609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0897132A (ja) | 1996-04-12 |
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