JP2728331B2 - 平面度測定装置 - Google Patents

平面度測定装置

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JP2728331B2
JP2728331B2 JP1348592A JP1348592A JP2728331B2 JP 2728331 B2 JP2728331 B2 JP 2728331B2 JP 1348592 A JP1348592 A JP 1348592A JP 1348592 A JP1348592 A JP 1348592A JP 2728331 B2 JP2728331 B2 JP 2728331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板、ガラス板など
の大きい平板状の物体の平面度を高精度に測定する平面
度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板、ガラス板などの大きい平
板状の物体の平面度を高精度に測定する平面度測定装置
としては、例えば図4に示すように、左右一対の第1ガ
イド体101と、これら両第1ガイド体101に案内さ
れる第2ガイド体102と、この第2ガイド体102に
案内されて第1ガイド体101と直交する方向で移動自
在にされるとともに両第1ガイド体101間に載置され
た被測定物103の平面度を検出する変位センサ104
を有する第3移動体105とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の平
面度測定装置によると、機器の精度上、両第1ガイド体
101間の距離を、広くすることはできず、例えば実用
的には、40cm四方の平板状の物体の平面度程度までし
か測定ができないという問題があった。
【0004】なお、大きい平板状の物体の平面度を測定
する方法として、例えば予め決められた直線に沿って表
面の傾きを、例えばオートコリメータなどを使用して測
定し、この傾きの値を累算して平面度を求める方法もあ
るが、測定に時間を要するとともに細かく測定するのに
不向きである。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解消し得る平
面度測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の平面度測定装置は、ガイド部材に沿って水
平直線方向で高精度に移動案内される移動体に、その移
動方向と水平面内で直交する方向に沿って3つの第1,
第2および第3変位センサを取り付けるとともに、上記
移動体の下方位置に配置される被測定物を支持する支持
台を、移動体の移動方向と水平面内で直交する方向に沿
って、上記各変位センサの取付間隔と等しい間隔でもっ
て順次第3変位センサ側から第1変位センサ側に向かっ
て移動させるようになし、かつ移動体の所定方向への移
動および上記支持台の移動に伴って3個の変位センサに
より得られるデータの内、第3変位センサによる変位デ
ータを求める際に、今回の第1および第2変位センサに
より測定された測定データと、前回の走査における第2
および第3変位センサによって得られた変位データとを
使用してデータの修正係数を求めるとともに、この修正
係数に基づき第3変位センサの測定データから誤差を除
去して変位データを得るようにしたものである。
【0007】
【作用】上記の構成によると、移動体の所定方向への移
動および上記支持台の移動に伴って3個の変位センサに
より得られるデータの内、第3変位センサによる変位デ
ータを求める際に、今回の第1および第2変位センサに
より測定された測定データと、前回の走査における第2
および第3変位センサによって得られた変位データとを
使用してデータの修正係数を求めるとともに、この修正
係数に基づき第3変位センサの測定データから誤差を除
去して変位データを得るようにしたので、支持台の移動
精度が良好でなくても、平面度の測定精度を高く維持す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
き説明する。図1において、1は比較的面積の大きい平
板状物体(以下、被測定物という)2の平面度を測定す
るための平面度測定装置で、測定器本体3と、この測定
器本体3の一端部から突設された一対のガイドレール
(ガイド部材)4と、これら両ガイドレール4に案内さ
れて直線方向(以下、X軸方向という)で移動自在にさ
れた移動体5と、この移動体5に、その移動方向と水平
面内で直交する方向(以下、Y軸方向という)に沿って
所定間隔置きに設けられた3つの変位センサ6と、これ
ら変位センサ6の下方位置、すなわち移動体5の下方位
置にY軸方向に沿って所定間隔置きに移動自在に配置さ
れるとともに被測定物2を載置支持する支持台7と、上
記移動体5に設けられた各変位センサ6の姿勢を高精度
に制御する姿勢制御装置8と、上記変位センサ6からの
検出信号を入力するとともに所定の演算を施して被測定
物2の平面度を演算する演算装置(図示せず)と、上記
支持台7の移動を行う駆動装置(図示せず)とから構成
されている。なお、図中、9はガイドレール4の端部支
持材である。
【0009】上記移動体5に取り付けられた各変位セン
サ6のX軸方向の移動は、上記姿勢制御装置8により高
精度に行われるが、被測定物2のY軸方向の移動の精度
については、後述する測定方法により測定精度が維持さ
れるため、機構的にはそれ程高く維持されていない。
【0010】まず、移動体2の姿勢制御装置8について
説明する。図1および図2に示すように、この姿勢制御
装置8は、移動体5の直線移動方向に沿ってかつ移動体
5に向かって基準直線用のレーザビーム11を照射する
レーザ照射装置(He−Neレーザを用いて直線偏光ビ
ームを発振するもの)12と、レーザ照射装置12から
照射されたレーザビーム11の方向を安定させるビーム
方向安定化装置13と、このビーム方向安定化装置13
と移動体5との間に配置されて、上記レーザビーム11
を互いに平行な3本の第1,第2,第3レーザビーム1
1A,11B,11Cに分割する光学系14と、上記3
個の変位センサ6が直接取り付けられる移動体5の上方
部である基準部5aにそれぞれ取り付けられて、分割さ
れたレーザビームをそれぞれ受光する第1四分割フォト
ダイオード15、二分割フォトダイオード16および反
射鏡(具体的には平面鏡)17と、上記移動体5の外部
に配置されるとともに上記反射鏡17で反射されたレー
ザビームを受光する第2四分割フォトダイオード18
と、上記移動体5に設けられて、基準部5aの鉛直方向
変位、水平方向変位、基準直線に対するローリング角、
基準直線に対するピッチング角、および基準直線に対す
るヨーイング角をそれぞれ制御する5個の弾性ヒンジ機
構部31〜35とから構成されている。
【0011】そして、上記光学系14は、ビーム方向安
定化装置13と移動体5との間にかつ移動体5側に向か
って順番に配置された、偏光ビームスプリッタ21と、
第1ビームスプリッタ22と、第2ビームスプリッタ2
3と、1/4λ波長器24と、第1ビームスプリッタ2
2から分割されたレーザビームを第1四分割フォトダイ
オード15に導く第1ミラー25と、第2ビームスプリ
ッタ23から分割されたレーザビームを二分割フォトダ
イオード16に導く第2ミラー26と、上記偏光ビーム
スプリッタ21と第2四分割フォトダイオード18との
間に配置されたレンズ27とから構成されている。
【0012】上記レーザ照射装置12から照射されたレ
ーザビーム11はビーム方向安定化装置13および偏光
ビームスプリッタ21を通過した後、第1および第2ビ
ームスプリッタ22,23でそれぞれレーザビームが分
割される。
【0013】第1ビームスプリッタ22で分割された第
1レーザビーム11Aは第1ミラー25を介して第1四
分割フォトダイオード15に入射される。一方、両ビー
ムスプリッタ22,23を通過した第2レーザビーム1
1Bは1/4λ波長器24を経て反射鏡17で反射さ
れ、再度1/4λ波長器24を通過して円偏光となり、
両ビームスプリッタ22,23を通過した後、偏光ビー
ムスプリッタ21で分割され、レンズ27を経て第2四
分割フォトダイオード18に入射される。
【0014】さらに、第2ビームスプリッタ23で分割
された第3レーザビーム11Cは第2ミラー26を介し
て二分割フォトダイオード16に入射される。次に、上
記各レーザビームの各フォトダイオード15,16,1
8への入射位置に基づき、移動体5の基準部5aに変位
を与えてその姿勢を制御するための上記5つの弾性ヒン
ジ機構部31〜35について説明する。
【0015】第1弾性ヒンジ機構部31は鉛直方向で変
位させるもので、第2弾性ヒンジ機構部32は移動方向
に対して直交する水平方向で変位させるもので、第3弾
性ヒンジ機構部33は移動方向に沿う基準直線に対する
ローリング角を変化させるもので、第4弾性ヒンジ機構
部34は移動方向に沿う基準直線に対するピッチング角
を変化させるもので、第5弾性ヒンジ機構部35は移動
方向に沿う基準直線に対するヨーイング角を変化させる
ものである。
【0016】すなわち、各弾性ヒンジ機構部31〜35
は、移動体5の所定位置にかつ所定方向(鉛直方向およ
び水平方向)で形成されたスリット41〜45と、これ
ら各スリット41〜45内に挿入されたピエゾアクチュ
エータ(圧電効果を利用したもので、アクチュエータの
一例である)51〜55とから構成されている。このピ
エゾアクチュエータ51〜55を駆動することにより、
各スリット41〜45の溝幅を変化させて、基準部5a
に所定の変位を与えるものである。
【0017】そして、さらにこれら各ピエゾアクチュエ
ータ51〜55は、各フォトダイオード15,16,1
8からのレーザビームの入射位置に基づき、その入射位
置が正しい位置、すなわち中心位置となるように、各ピ
エゾアクチュエータ51〜55を駆動するようにされて
いる。
【0018】上記構成において、反射鏡17を介して第
2四分割フォトダイオード18に入射された第1レーザ
ビーム11Aの位置により、その方向偏差が検出され
る。そして、方向偏差が検出されると、その方向偏差が
なくなるように、弾性ヒンジ機構部34,35のピエゾ
アクチュエータ54,55が駆動される。これにより、
基準部5aの基準直線に対するピッチング角およびヨー
イング角の姿勢制御が行われる。
【0019】また、第1四分割フォトダイオード15に
入射された第2レーザビーム11Bの位置がずれた場合
には、その入射位置が中心にくるように、鉛直方向およ
び水平方向の弾性ヒンジ機構部31,32の各ピエゾア
クチュエータ51,52が駆動される。これにより、基
準部5aの鉛直方向および水平方向の姿勢制御が行われ
る。
【0020】さらに、二分割フォトダイオード16に入
射された第3レーザビーム11Cの位置が上下方向でず
れた場合には、やはりその入射位置が上下の中心位置に
くるように、弾性ヒンジ機構部33のピエゾアクチュエ
ータ53が駆動される。これにより、基準部5aの基準
直線に対するローリング角の姿勢制御が行われる。
【0021】このように、3本のレーザビームの入射位
置を検出するとともに、この入射位置のずれに基づき、
5つの弾性ヒンジ機構部のピエゾアクチュエータを駆動
して、それぞれのずれをなくすようにしているので、従
来のように、5軸成分の変位をそれぞれ分離することな
く、5軸の姿勢制御を迅速に行うことができる。
【0022】次に、被測定物の平面度の測定方法を、図
3に基づき説明する。まず、測定方法を概略的に説明す
る。移動体5をX軸方向にΔXごとに一側部側から他側
部側に向かって移動さるとともに、ΔXごとの位置で第
1〜第3変位センサ6A〜6C(被測定物2の測定が新
しく行われる方を第3変位センサ側とする)により、変
位を測定して各センサごとに3個の測定データを得、そ
の後、再度、元の一端部側に復帰移動させるとともに、
被測定物2をY軸方向にΔYだけ移動させ、この位置で
再度移動体5をΔXごとに移動させて各変位センサ6に
より、測定データを得る。
【0023】ところで、3個の変位センサ6A,6B,
6Cの取付間隔は、上記支持台7の移動間隔ΔYに等し
くされており、したがって1回目の測定により走査した
2箇所分(2行分)については、次の測定においても走
査されることになる。
【0024】このようにして、順次、ΔYごとにおける
位置で、X軸方向に移動体5を移動させて測定すること
により、被測定物2全体における測定データを得る。そ
して、この測定時において、Y軸方向に配置された第1
〜第3変位センサ6A〜6Cにより得られたデータの
内、第3変位センサ6Cによる変位データを求める際
に、今回の第1および第2変位センサ6A,6Bにより
測定された測定データと、前回の走査における第2およ
び第3変位センサによって得られた変位データとを使用
してデータの修正係数を求めるとともに、この修正係数
に基づき第3変位センサの測定データから誤差を除去し
て変位データを得るようにしている。
【0025】次に、その測定方法を具体的に説明する。
以下に示される測定データdの添え字は下記のことを示
している。上添え字は、移動体5に取り付けられた変位
センサ6の番号を示している。また、括弧内の記号は、
各変位センサ6の移動位置のX−Y座標を示しており、
具体的には、ΔXとΔYごとの倍数で示している。
【0026】例えば、図3の中央位置にて示すように、
1 (i,j) は、第1変位センサ6Aにより得られる測定
データを示し、しかもその測定箇所のY座標である走査
する位置はj行目(j×ΔY),測定箇所のX座標はi
列目(i×ΔX)を示している。但し、i=0,・・
・,M;J=0,・・・,Nとする(以下同じ)。
【0027】まず、第1回目の測定を行う。すなわち、
図3に示すように、移動体5をX軸方向にΔXごとに、
順次移動させて、3個の変位センサ6A〜6Cにより、
Y軸方向において、ΔY置きに3箇所で被測定物2の平
面度の測定を同時に行う。
【0028】被測定物の平面度の偏差量、すなわち変位
データをsとすると、3個の変位センサ6A,6B,6
Cにより得られる測定データdは下記のように表され
る。 d1 (i,0) =s (i,0)+n・・・・(1) d2 (i,1) =s (i,1)+n・・・・(2) d3 (i,2) =s (i,2)+n・・・・(3) 上記、式中、nは測定ノイズであり、平均値が0である
正規分布とする。
【0029】なお、sに付けられた括弧内の記号は、d
の場合と同様に、測定箇所を示す。そして、第2回目の
測定により新しく走査した箇所の変位データsを得る際
に、上記第1回目で得られた各変位データsが使用され
るが、この場合、nが0であるため、下記のように第1
回目の測定データdの値がそのまま変位データsの値と
なる。
【0030】d1 (i,0) =s (i,0)・・・・(4) d2 (i,1) =s (i,1)・・・・(5) d3 (i,2) =s (i,2)・・・・(6) 次に、第2回目の測定について説明する。
【0031】第1回目の測定が終了すると、被測定物2
は移動体5に対してY軸方向でΔYだけ移動される。こ
の移動時に、移動体5は元の一端側に復帰移動される
(なお、場合によっては、他端部側から一端部側に移動
させて、測定するようにしてもよい)。
【0032】被測定物2をΔYだけ移動させると、第1
変位センサ6Aは前回測定時の第2変位センサの位置と
なり、第2変位センサ6Bは前回測定時の第3変位セン
サの位置となり、第3変位センサ6Cだけが新しい箇所
を走査することになる。そして、この測定時において
は、第1回目の測定で得られた変位データsと、第3変
位センサ6Cにより得られた測定データdとに基づき、
新しく走査した箇所の変位データsが求められる。すな
わち、前回の第2および第3変位センサ6B,6Cによ
り得られた測定データと、今回得られた第1および第2
変位センサ6A,6Bにより得られた測定データとが一
致するように、第3変位センサ6Cにより今回得られた
測定データに修正が加えられる。
【0033】ここで、上記修正方法について説明する。
すなわち、第2回目の各変位センサ6A,6B,6Cに
よる測定データdは下記のように表される。
【0034】 d1 (i,1) =s (i,1)+a×i+c+n・・・・・(7) d2 (i,2) =s (i,2)+a×i+b+n・・・・・(8) d3 (i,3) =s (i,3)+a×i+2b+n・・・・(9) 上記式中、a,b,cは第1回目の測定時における被測
定物2の表面を基準面とした時の、基準面からの移動量
を表すパラメータである。
【0035】すなわち、a:X軸方向の傾きを示すパラ
メータ b:Y軸方向の傾きを示すパラメータ c:Z軸方向(X−Y軸方向に直交する方向)の偏差量
を示すパラメータ 上記式中、s (i,1),s (i,2)は、第1回目の測定によ
りすでにその値が分かっている。
【0036】そこで、上記(7) および(8) 式に対し、そ
の誤差の二乗和が最小となるように、最小二乗法によ
り、a,b,cを決定し、そしてこれらの値に基づき、
(9) 式からs (i,3)を得ることができる。すなわち、こ
の値は誤差が除去された変位データである。
【0037】ここで、a,b,cを最小二乗法により求
めると、下記のようになる。(7) 式から、 n=d1 (i,1) −s (i,1)−a×i−c =S (i,1)−a×i−c・・・・・(10) 但し、S (i,1)=d1 (i,1) −s (i,1) J=Σn2 とすると、Jを最小にするa,cが求めるパ
ラメータの値である。
【0038】なお、以下の式中におけるΣについては、
i=0〜Mまでの総和を示すものとする。
【0039】
【数1】
【0040】
【数2】
【0041】ここで、I=Σi=M×(M+1)/2 Q=Σi2 =M2 ×(2M+3)/6 とすると、上記
(11),(12)式は下記のようになる。
【0042】 a×Q+c×I=ΣS (i,1)×i・・・・・(13) a×I+c×(+1)=ΣS (i,1)・・・・(14) 上記(13)および(14)式から、aおよびcが求められる。
【0043】また、bについては、(8) 式において、上
記と同様の計算を行うことにより、求められる。このよ
うに、最小二乗法により、a,b,cが求められると、
平面度の偏差量、すなわち変位データであるs3 (i,3)
が求まる。
【0044】そして、s (i,3)が得られると、再度、被
測定物2をΔYだけ移動させて、第3回目の測定を行
い、この場合においても、第2回目の測定で得られた変
位データs (i,2)およびs (i,3)を使用して、上述と同
様に最小二乗法により、s (i,4)を求める。
【0045】このような測定を順次繰り返して、被測定
物2の全体表面の測定を行う。このように、被測定物が
大きい場合であっても、支持台の移動方向における測定
誤差が除去された、精度の高い平面度のデータが得ら
れ、すなわち精度の高い測定を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、水
平直線方向で高精度に移動案内される移動体に、その移
動方向と直交する方向において、3個の変位センサを設
け、かつ移動体の所定方向への移動および上記支持台の
移動に伴って3個の変位センサにより得られるデータの
内、第3変位センサによる変位データを求める際に、今
回の第1および第2変位センサにより測定された測定デ
ータと、前回の走査における第2および第3変位センサ
によって得られた変位データとを使用してデータの修正
係数を求めるとともに、この修正係数に基づき第3変位
センサの測定データから誤差を除去して変位データを得
るようにしたので、支持台の移動精度が高くなくても、
平面度の測定精度を高く維持することができる。すなわ
ち、被測定物が大きい場合でも、安価な装置でかつ高精
度でもって平面度を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における平面度測定装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】同平面度測定装置の移動体の斜視図である。
【図3】同平面度測定装置における測定方法を説明する
平面図である。
【図4】従来例の平面度測定装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 平面度測定装置 2 被測定物 4 ガイドレール 5 移動体 5a 基準部 6 変位センサ 6A 第1変位センサ 6B 第2変位センサ 6C 第3変位センサ 7 支持台 8 姿勢制御装置 11 レーザビーム 12 レーザ照射装置 13 光学系
フロントページの続き (72)発明者 小村 明夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−57112(JP,A) 特開 昭53−109660(JP,A) 特開 昭51−12154(JP,A) 特公 昭49−42709(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイド部材に沿って水平直線方向で高精度
    に移動案内される移動体に、その移動方向と水平面内で
    直交する方向に沿って3つの第1,第2および第3変位
    センサを取り付けるとともに、上記移動体の下方位置に
    配置される被測定物を支持する支持台を、移動体の移動
    方向と水平面内で直交する方向に沿って、上記各変位セ
    ンサの取付間隔と等しい間隔でもって順次第3変位セン
    サ側から第1変位センサ側に向かって移動させるように
    なし、かつ移動体の所定方向への移動および上記支持台
    の移動に伴って3個の変位センサにより得られるデータ
    の内、第3変位センサによる変位データを求める際に、
    今回の第1および第2変位センサにより測定された測定
    データと、前回の走査における第2および第3変位セン
    サによって得られた変位データとを使用してデータの修
    正係数を求めるとともに、この修正係数に基づき第3変
    位センサの測定データから誤差を除去して変位データを
    得るようにしたことを特徴とする平面度測定装置。
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