JP3404490B1 - 可動火格子 - Google Patents

可動火格子

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JP3404490B1 JP2002151950A JP2002151950A JP3404490B1 JP 3404490 B1 JP3404490 B1 JP 3404490B1 JP 2002151950 A JP2002151950 A JP 2002151950A JP 2002151950 A JP2002151950 A JP 2002151950A JP 3404490 B1 JP3404490 B1 JP 3404490B1
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    • F23H7/06Inclined or stepped grates with movable bars disposed parallel to direction of fuel feeding
    • F23H7/08Inclined or stepped grates with movable bars disposed parallel to direction of fuel feeding reciprocating along their axes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F23HGRATES; CLEANING OR RAKING GRATES
    • F23H1/00Grates with solid bars
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 それぞれ上下面間を貫通して形成された通気
路2を有する可動格子板1aと固定格子板1bとを、そ
れぞれの前部を、前方に隣接する固定格子板1b又は可
動格子板1aの後部上に重ねて交互に設け、しかも可動
格子板1aが前後方向に往復移動して被処理物を前方へ
押圧すると共に、下方から供給される空気を通気路2を
介して被処理物と接触させる可動火格子において、供給
空気の吹き抜けと被処理物の塊の挟み込みによる噛み合
いを抑制しつつ、可動及び固定格子板1a,1b後部に
おける被処理物と供給空気の接触を可能とすると共に、
供給空気による可動及び固定格子板1a,1b後部の冷
却保護効果を高める。 【解決手段】 前記通気路2を、上記可動及び固定格子
板1a,1bの後部に設けられた後部通気路2aと、上
記可動及び固定格子板1a,1bの前部に設けられた前
部通気路2bとし、後部通気路2aの少なくとも上端側
を上面に対して直角方向に形成し、前部通気路2bの少
なくとも上端側を上面に対して前方に傾斜して形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばセメント焼
成設備におけるクリンカ冷却クーラーや、ゴミ焼却設備
における焼却炉などに用いられる可動火格子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリンカ冷却クーラーに用いられ
る可動火格子としては、それぞれ上下面間を貫通した通
気路を有する可動格子板と固定格子板とを、それぞれの
前部を前方に隣接する固定格子板又は可動格子板の後部
上に重ねて交互に設け、しかも可動格子板を前後方向に
往復移動させることで被処理物を前方へ押圧できるよう
にすると共に、下方から供給される空気を通気路を介し
て被処理物と接触させて冷却できるようにした可動火格
子であって、上記通気路を、格子板の前部のみに、格子
板の上面に対して直角に貫通させたものや、やはり格子
板の前部のみに、格子板の上面に対して傾斜して貫通さ
せたものが知られている(特開平9−188552号公
報)。
【0003】また、可動火格子ではないが、総ての格子
板を固定した固定火格子として、各格子板を、内部に空
気が供給される箱形とし、上面に位置する板に上面に対
して傾斜して通気路を形成したものも知られている(特
公平6−3351号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記可
動火格子において、通気路を格子板の上面に対して直角
に貫通させたものは、そこから吹き出す空気が直上する
ため、格子板上に載置された被処理物層の薄い部分を突
き破って吹き抜けやすい問題がある。この吹き抜けを生
じると、被処理物層の厚い部分に供給される空気の量が
低下し、全体として冷却効率が低下することになる。ま
た、被処理物を冷却することにより昇温した空気の一部
は燃料燃焼用空気として再利用されるが、上記吹き抜け
により冷却効率が低下した状態で必要な冷却状態を得る
ために空気の供給量を増大させると、再利用空気の温度
が低下し、燃料の燃焼効率も低下することになる。
【0005】これに対して、通気路を格子板の上面に対
して傾斜して貫通させたものは、空気が格子板の上面に
沿って吹き出すコアンダ効果を得やすい利点がある。こ
のコアンダ効果により、空気が通気路から格子板の上面
に沿って吹き出すと、上記吹き抜けを生じにくくなるだ
けでなく、格子板を冷却しやすくなって、格子板の冷却
による保護効果が高まり、更には通気路からの被処理物
の落下を抑制することもできる。
【0006】一方、上記従来の可動火格子における通気
路は、格子板の前部にのみ形成されていることから、被
処理物が格子板の後部に留まっている間は空気との接触
が行われず、冷却効率が悪くなる問題がある。また、通
気路のない格子板後部においては、通気路を空気が通過
することによる格子板の冷却保護効果も得られず、過熱
されて損傷を受けやすくなる問題もある。
【0007】前記吹き抜けを防止しつつ上記問題を解決
するために、前記傾斜した通気路を、格子板の前部のみ
ではなく、後部にも形成することが考えられる。
【0008】しかしながら、図6に示すように、傾斜し
た通気路2は、上面開口幅が広くなることから、そこに
被処理物の塊3が嵌まり合い、可動格子板1aの後退時
(前進時)に、後方(前方)に隣接する固定格子板1b
との間の隙間にこの被処理物の塊3が挟み込まれて噛み
合いを生じ、両格子板1a,1bが損傷しやすくなる問
題がある。
【0009】前記従来の固定火格子とすれば、格子板の
移動がないので、上記噛み合いを心配することなく、格
子板の前部と後部の両者に傾斜した通気路を形成し、吹
き抜け防止と全体の冷却保護効果の向上を図ることがで
きる。
【0010】しかしながら、固定火格子の場合、格子板
の移動による被処理物の搬送機能を有しないことから、
大きな塊が供給された場合にその居座りを生じ、被処理
物の搬送が阻害されやすい問題がある。また、一般的
に、被処理物の搬送機能に優れる可動火格子が採用され
ていることが多く、これを上記固定火格子に改造するに
は多大な費用を要する問題もある。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、被処理物の搬送機能に優れ、しかも一般に普及し
ている可動火格子について、供給空気の吹き抜けと被処
理物の塊の挟み込みによる噛み合いを抑制しつつ、可動
及び固定格子板後部における被処理物と供給空気の接触
を可能とすると共に、供給空気による可動及び固定格子
板後部の冷却保護効果を高めることができるようにする
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、本発
明は、それぞれ上下面間を貫通して形成された通気路を
有する可動格子板と固定格子板とが、それぞれの前部
を、前方に隣接する固定格子板又は可動格子板の後部上
に重ねて交互に設けられており、しかも可動格子板が前
後方向に往復移動して被処理物を前方へ押圧すると共
に、下方から供給される空気を通気路を介して被処理物
と接触させる可動火格子において、前記通気路が、上記
可動及び固定格子板の後部に設けられた後部通気路と、
上記可動及び固定格子板の前部に設けられた前部通気路
とからなり、後部通気路の少なくとも上端側が上面に対
して直角方向に形成されており、前部通気路の少なくと
も上端側が上面に対して前方に傾斜して形成されている
ことを特徴とする可動火格子を提供するものである。
【0013】上記本発明は、後部通気路が、当該後部通
気路が形成された可動又は固定格子板の上下面間を上面
に対して直角方向に貫通しており、前部通気路の下端側
が、当該前部通気路が形成された可動又は固定格子板の
上面に対して直角方向に形成されていると共に、前部通
気路の上端側が、当該前部通気路が形成された可動又は
固定格子板の上面に対して前方に傾斜して形成されてい
ること、後部通気路と前部通気路が、前後方向に直交す
る方向に形成されたスリットで、それぞれスリット幅が
上面側より下面側が広くなっていること、可動及び固定
格子板の少なくとも下面前方端部にそれぞれ縁部が下向
きに突出していること、後部通気路が、可動格子板の往
復移動によって可動格子板と固定格子板が重なり合う領
域に形成されていること、をその好ましい態様として含
むものである。
【0014】なお、本明細書において、前方とは可動火
格子による被処理物の搬送方向をいい、後方とはその反
対方向をいう。また、格子板の前部とは格子板の前方側
をいい、格子板の後部とは格子板の後方側をいう。更
に、被処理物とは、可動火格子により搬送しつつ焼成、
冷却、焼却などの処理を施す対象物をいい、例えばセメ
ント焼成設備におけるクリンカ冷却クーラーに使用する
可動火格子においてはクリンカであり、ゴミ焼却設備に
おける焼却炉に使用する可動火格子においては固形廃棄
物もしくは焼却残渣である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る可動火格子
の概略構成を示す斜視図、図2は図1の可動火格子に用
いられている可動及び固定格子板の一例を示す一部断面
斜視図、図3及び図4は本発明の作用の説明図である。
【0016】図1に示されるように、可動及び固定格子
板1a,1bは、それぞれ上下面間を貫通する通気路2
を有する板状体で、前後方向に並べられている。可動格
子板1aは、下方に位置する可動フレーム4に取り付け
られていて、可動フレーム4と共に前後方向に往復移動
可能となっている。また、固定格子板1bは、例えばク
リンカクーラーの側壁や焼却炉の側壁に取り付けられて
いて、一定位置に固定されたものとなっている。
【0017】上記可動格子板1aと固定格子板1bは、
その前部を前方に隣接する固定格子板1b又は可動格子
板1aの後部上に重ねて、前後方向に交互に設けられて
いる。可動及び固定格子板1a,1bは、それぞれ後方
にやや傾斜されており、各可動及び固定格子板1a,1
bの前方端部を結んだラインがほぼ直線となるように配
列されている。
【0018】可動フレーム4は、案内レール5上に支持
された車輪部6を有する枠状の構造体で、車輪部6を案
内レール5上に沿って転動させながら、前後に往復移動
するものとなっている。この案内レール5は、上記可動
及び固定格子板1a,1bの傾斜に合わせた傾斜を有す
るもので、可動フレーム4が案内レール5の傾斜に沿っ
てやや斜め前後方向に往復移動すると、可動格子板1a
は、固定格子板1bと部分的な重なり合いを維持できる
範囲内で、やや斜め前後方向に往復移動するものとなっ
ている。可動フレーム4の往復移動は、例えばクランク
機構や油圧シリンダ機構などによって行うことができ
る。
【0019】可動及び固定格子板1a,1bは、被処理
物を載置して順次搬送するためのもので、上記のように
して可動格子板1aを前後方向に往復移動させると、可
動格子板1aの前進時に、可動格子の前方端が被処理物
を前方へ押圧することで、被処理物を搬送することがで
きる。また、可動格子板1aの後退時には、固定格子板
1bの前方端が被処理物を係止して、被処理物が可動格
子板1aと共に後退することを抑止することができる。
また、この被処理物の搬送と共に、下方から空気が供給
され、通気路2を介して被処理物に接触されて、被処理
物の冷却や、燃焼促進などが行われる。
【0020】上記可動格子板1aと固定格子板1bに形
成された通気路2は、特に図2に明示されるように、後
部に形成された後部通気路2aと、前部に形成された前
部通気路2bとで構成されている。
【0021】本例における後部通気路2aは、この後部
通気路2aが形成された可動又は固定格子板1a,1b
の上下面間を、上面に対して直角に貫通した縦スリット
となっている。また、本例における前部通気路2bは、
下端部側が、当該前部通気路2bが形成された可動又は
固定格子板1a,1bの上面に対して直角方向に形成さ
れていると共に、上端側が、当該前部通気路2bが形成
された可動又は固定格子板1a,1bの上面に対して前
方に傾斜して形成されたく字形スリットとなっている。
【0022】本発明における後部通気路2a及び前部通
気路2bは、スリットではなく、孔とすることもできる
が、可動格子板1a及び固定格子板1b上の被処理物に
対し、幅方向にムラなく空気を接触させやすいことか
ら、前後方向に直角方向に形成したスリットとすること
が好ましい。
【0023】本発明における後部通気路2aは、少なく
とも上端側が上面に対して直角に形成されていれば下端
側は屈曲又は傾斜していても良いが、形成が容易で、空
気抵抗も小さくなることから、全体を上面に対して直角
に形成することが好ましい。また、前部通気口2bは、
全体を斜めに形成することもできるが、傾斜が大きくな
るほど形成できる前部通気路2bの本数が少なくなるこ
とから、これを軽減するために、傾斜させるのは上端部
側だけとし、下端部側は上面に対して直角に形成するこ
とが好ましい。
【0024】後部通気路2aと前部通気路2bは、全長
に亘って同じスリット幅又は孔径とすることもできる
が、被処理物が入り込んだ場合に落下排出しやすいよ
う、上端側のスリット幅又は孔径より下端側のスリット
幅又は孔径が漸次大きくなるように形成しておくことが
好ましい。
【0025】上記のような後部通気路2a及び前部通気
路2bとすると、図3に示されるように、必要な空気流
が得やすいスリット幅又は孔径の後部通気路2a及び前
部通気路2bとしたときに、後部通気路2aの上面開口
幅W1を前部通気路2bの上面開口幅W2より小さくする
ことができる。従って、例えば可動格子部1a(固定格
子部1b)の後部通気路2aの上面開口部上に被処理物
の塊3が乗っても、後部通気路2aの小さな開口部には
嵌まり合うことがなく、図4に示されるように、可動格
子板1aの後退時(前進時)に後方(前方)に隣接する
固定格子板1b(可動格子板1a)の前方端面に押され
て押し出され、可動格子板1aと固定格子板1b間の隙
間に入り込んで噛み合いを生じることが防止できる。
【0026】本発明においては、可動格子部1aと固定
格子部1bの後部に後部通気路2aが形成されており、
この後部通気路2aから吹き出す空気をも被処理物に接
触させることができるので、処理効率が向上する。ま
た、この後部通気路2aを通過する空気によって後部を
冷却することができ、後部の過熱を防止することができ
る。
【0027】ところで、後部通気路2aは、少なくとも
上端側が上面に対して直角に形成されているので、そこ
を通る空気は直上し、吹き抜けを生じやすい。しかし、
可動格子板1a及び固定格子板1bの後部は、可動格子
板1aの往復移動に伴って、後方に隣接する固定格子板
1b又は可動格子板1aの前部に覆われると共に、その
上に堆積される被処理物の移動が確実に行われることか
ら、実質的に吹き抜けを生じにくいと共に、万一吹き抜
けを生じてもその影響を最小限に押さえることができ
る。また、このような効果を確実に得る上で、後部通気
路2aは、可動及び固定格子板1a,1bの後部であっ
ても、可動格子板1aの往復移動に伴って、可動格子板
1aと固定格子板1bが重なり合う領域にのみ設けるこ
とが好ましい。
【0028】一方、前部通気路2bは、少なくとも上端
側が上面に対して前方に傾斜していることから、コアン
ダ効果によって空気を上面に沿って吹き出すことがで
き、吹き抜けを抑制しつつ効率よく被処理物に空気を接
触させることができると共に、前部を冷却して、その過
熱を防止することができる。前部通気路2bは、形成本
数に大きな制約を受けることなくコアンダ効果が得やす
くなるよう、少なくとも上端側の上面に対する傾斜角度
θ(図3参照)が15〜60度であることが好ましく、
より好ましくは20〜30度である。また、前部通気路
2bの少なくとも上端側が上面に対して前方に傾斜して
おり、空気が前方に向けて吹き出すことから、この空気
の流れによっても被処理物を搬送することができる。
【0029】本発明における後部通気路2aは、例えば
図4に示されるように、可動格子板1aの往復移動によ
って、固定格子板1b(可動格子板1a)の前部の大部
分に可動格子板1a(固定格子板1b)の後部が重なり
合ったときに、固定格子板1b(可動格子板1a)の前
部に形成されている前部通気路2aへ空気を供給する役
割をもなす。この時、固定格子板1b(可動格子板1
a)の下面と可動格子板1a(固定格子板1b)の上面
と間の隙間が小さいと、前部通気路2aと後部通気路2
bとの位置ずれによって前部通気路2aへの空気を供給
が行いにくくなりやすい。このため、可動格子板1aと
固定格子板1bの少なくとも下面前方端部にそれぞれ縁
部7を下向きに突出させ、固定格子板1b(可動格子板
1a)の下面と可動格子板1a(固定格子板1b)の上
面との間に、空気の流通を維持しやすい間隔の隙間を確
保できるようにすることが好ましい。この縁部7は、可
動格子板1aと固定格子板1bの下面周縁に設けるよう
にしても良い。
【0030】次に、上述した本発明に係る可動火格子を
備えたクリンカ冷却クーラーの一例を図5に基づいて説
明する。
【0031】図中Aが本発明に係る可動火格子で、この
可動火格子A上には、キルン8から焼成された高温のク
リンカ9が排出されるものとなっている。
【0032】可動火格子Aの下方は、クリンカ9の搬送
方向に沿って直列された複数の空気室10に仕切られて
おり、各空気室10には、側部に開口した空気供給口1
2を介してファン11から圧送されるものとなってい
る。
【0033】上記のようなクリンカ冷却クーラーとする
と、可動火格子A上を搬送される間に、下方から供給さ
れる空気でクリンカ9を効率的に冷却することができ、
またクリンカ9の熱による可動格子板1a及び固定格子
板1bの損傷も防止しやすくなる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりのもので
あり、次の効果を奏するものである。
【0035】(1)可動及び固定格子板の後部には、少
なくとも上端側が上面に対して直角方向に形成された後
部通気路を備えており、この後部通気路は、少なくとも
上端側が上面に対して前方に傾斜して形成された前部通
気路に比して上面開口幅を小さくすることができること
から、上面開口部に大きな被処理物の塊が嵌まり合うこ
とがない。従って、上面開口部に大きな被処理物の塊が
嵌まり合って、可動格子板の後退時(前進時)に、後方
(前方)に隣接する固定格子板との間の隙間にこの被処
理物の塊が挟み込まれて噛み合いを生じ、両格子板が損
傷するのを防止することができる。
【0036】(2)前部通気路だけではなく、後部通気
路をも有するので、この後部通気路を流過する空気によ
り、後部の冷却保護を図ることができる。また、可動格
子板及び固定格子板の後部は、可動格子板の往復移動に
伴って、後方に隣接する固定格子板又は可動格子板の前
部に覆われると共に、その上に堆積される被処理物の移
動が確実に行われることから、実質的に吹き抜けを生じ
にくいと共に、万一吹き抜けを生じてもその影響を最小
限に押さえることができる。従って、例えばクリンカ冷
却クーラーに用いた場合における再利用空気の温度低下
を効果的に防止することができ、高い冷却効率と再利用
空気の高温維持を図ることができる。
【0037】(3)常に被処理物が載置される可動及び
固定格子板の前部には、少なくとも上端側が上面に対し
て前方に傾斜して形成された前部通気路を備えているの
で、コアンダ効果による吹き抜け防止と前部の良好な冷
却保護を図ることができる。
【0038】(4)被処理物の搬送機能に優れる可動火
格子であり、固定火格子のような大きな塊の居座りを生
じにくいだけでなく、一般に普及している可動火格子と
基本的に共通の構造であることから、既存設備の改造を
容易に低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動火格子の概略構成を示す斜視
図である。
【図2】図1の可動火格子に用いられている可動及び固
定格子板の一例を示す一部断面斜視図である。
【図3】本発明の作用の説明図である。
【図4】本発明の作用の説明図である。
【図5】本発明に係る可動火格子を備えたクリンカ冷却
クーラーの一例を示す概略図である。
【図6】本発明の課題の説明図である。
【符号の説明】
1a 可動格子板 1b 固定格子板 2a 後部通気路 2b 前部通気路 3 被処理物の塊 4 可動フレーム 5 案内レール 6 車輪部 7 縁部 8 キルン 9 クリンカ 10 空気室 11 ファン 12 空気供給口 A 可動火格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上谷 賢一 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社 青海工場内 (72)発明者 下平 博 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社 青海工場内 (72)発明者 西岡 朝明 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社 青海工場内 (56)参考文献 特開 平9−188552(JP,A) 特開 平1−121687(JP,A) 特開 平2−22155(JP,A) 特公 平6−3351(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23H 11/10 F23G 5/00 109 F23H 3/02 F23H 7/08 F23H 17/12 F27D 15/02 C04B 7/47

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ上下面間を貫通して形成された
    通気路を有する可動格子板と固定格子板とが、それぞれ
    の前部を、前方に隣接する固定格子板又は可動格子板の
    後部上に重ねて交互に設けられており、しかも可動格子
    板が前後方向に往復移動して被処理物を前方へ押圧する
    と共に、下方から供給される空気を通気路を介して被処
    理物と接触させる可動火格子において、 前記通気路が、上記可動及び固定格子板の後部に設けら
    れた後部通気路と、上記可動及び固定格子板の前部に設
    けられた前部通気路とからなり、後部通気路の少なくと
    も上端側が上面に対して直角方向に形成されており、前
    部通気路の少なくとも上端側が上面に対して前方に傾斜
    して形成されていることを特徴とする可動火格子。
  2. 【請求項2】 後部通気路が、当該後部通気路が形成さ
    れた可動又は固定格子板の上下面間を上面に対して直角
    方向に貫通しており、前部通気路の下端側が、当該前部
    通気路が形成された可動又は固定格子板の上面に対して
    直角方向に形成されていると共に、前部通気路の上端側
    が、当該前部通気路が形成された可動又は固定格子板の
    上面に対して前方に傾斜して形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の可動火格子。
  3. 【請求項3】 後部通気路と前部通気路が、前後方向に
    直交する方向に形成されたスリットで、それぞれスリッ
    ト幅が上面側より下面側が広くなっていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の可動火格子。
  4. 【請求項4】 可動及び固定格子板の少なくとも下面前
    方端部にそれぞれ縁部が下向きに突出していることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の可動火格
    子。
  5. 【請求項5】 後部通気路が、可動格子板の往復移動に
    よって可動格子板と固定格子板が重なり合う領域に形成
    されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の可動火格子。
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