JP3404088B2 - 光源用表示管の製造方法 - Google Patents
光源用表示管の製造方法Info
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Description
法に係わり、特にフロントガラスとガラスバルブとを封
着させる封着方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6は、従来の光源用蛍光表示管の構成
を示す要部断面図である。同図において、1は円筒状に
形成されたガラスバルブ、2はこのガラスバルブ1の一
方の開口端にフリットガラス3を介して封着されたフロ
ントガラスであり、このフロントガラス2がガラスバル
ブ1の開口端にフリットガラス3により封着されて円筒
状ガラスバルブ構体4が構成されている。5はフロント
ガラス2の背面側に形成された蛍光面、6は蛍光面5上
に形成されたAlメタルバック膜、7はガラスバルブ1
のフロントガラス2側内壁面に形成されたカーボン膜、
8はAlメタルバック膜6とカーボン膜7との間に被着
形成されかつ両者間が電気的に接続するBaゲッター膜
である。 【0003】また、10はガラスバルブ1の他方の開口
端に封着されたステム構体、11はガラスバルブ1の他
方の開口端にフリットガラス12を介して封着されたス
テムガラス、13はステムガラス11に一体的に形成さ
れた排気管、14はステムガラス11上にリードピン1
5aに連結されたカソードリード16の先端部に固定配
置されたカソード構体、17はリードピン15bに連結
されたアノードリード18の先端部に固定配置された円
筒状のアノードリング、19はアノードリング17の先
端部に取り付け固定されたBaゲッター、20はアノー
ドリング17の先端部に取り付け固定されかつカーボン
膜7に接触して電気的に接続されたバルブスペーサコン
タクトである。 【0004】このような構成において、図示しない外部
回路からリードピン15bに所定の高電圧が供給される
と、アノードリード18→アノードリング17→バルブ
スペーサコンタクト20→カーボン膜7→Baゲッター
膜8の経路をそれぞれ導通してAlメタルバック膜6に
供給されるとともに同様に外部回路からリードピン15
aを介して制御電圧が供給されると、カソード構体14
から電子ビームが放射され、この放射された電子ビーム
により蛍光面5が励起され、その蛍光体に応じた発光色
がフロントガラス2を透過して前面側方向に向かって発
光表示される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来の光源用表示管は、図7に拡大断面
で示すようにフロントガラス2とガラスバルブ1とを封
着するフリットガラス3がこれらのフロントガラス2お
よびガラスバルブ1のガラス面に接触する接触角度が鋭
角となる封着構造であるため、急激な温度変化に対して
これらのフロントガラス2およびガラスバルブ1にクラ
ック21が生じ、真空度を低下させ、ひいては管寿命を
短くさせ、信頼性を低下させるという問題があった。 【0006】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、フ
ロントガラスおよびガラスバルブに生じるクラックの発
生を防止させ、信頼性を向上させることができる光源用
表示管の製造方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による光源用表示管の製造方法は、ガラ
スバルブの一方の開口端部にフリットガラスを塗布する
工程と、フロントガラスのフランジ部にフリットガラス
を塗布する工程と、ガラスバルブおよびフロントガラス
を加熱し、塗布された両フリットガラスを仮焼成する工
程と、フロントガラスの前面側を下方に向けてこのフロ
ントガラスのフランジ部にガラスバルブの開口端部を組
み合わせて焼成する工程とから形成するものである。 【0008】 【作用】本発明におけるガラスバルブとフロントガラス
との封着方法は、ガラスバルブおよびフロントガラスに
フリットガラスが広範囲にわたって充分に塗布されて封
着されるので、ガラスバルブ,フロントガラス表面とフ
リットガラス表面とが鋭角に接することがなく、急激な
温度変化に対する強度が向上する。 【0009】 【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1〜図5は、本発明による光源用表示管の
製造方法の一実施例を説明する工程の断面図であり、前
述の図と同一部分には同一符号を付してある。まず、図
1に示すように内壁面の所定位置にカーボン膜7(図示
しない)が形成されたガラスバルブ1を、その前方側と
なる開口端部1aおよびこの開口端部1aから内外壁面
部にわたる周縁部にフリットガラス3を例えば浸漬法な
どによりコーティングした後、仮焼成する。次に図2に
示すように背面側に蛍光面5およびAlメタルバック膜
6が形成されたフロントガラス2を、そのフランジ部2
aの内側周縁部に同様にフリットガラス3をコーティン
グした後、仮焼成する。なお、ガラスバルブ1にコーテ
ィングしたフリットガラス3の仮焼成およびフロントガ
ラス2にコーティングしたフリットガラス3の仮焼成は
同時に行っても良く、また、それぞれ別々に行っても良
い。 【0010】次に図3に示すようにフロントガラス2
を、フリットガラス3がコーティングされたフランジ部
2aを上向きにし、その前面側2bを下向きになるよう
に設置した後、同様にフリットガラス3がコーティング
された開口端部1aを対向させて組み合わせて仮接着さ
せた後、上述した仮焼成温度よりも高い所定温度で加熱
焼成することにより、図4に示すようにガラスバルブ1
がフリットガラス3の軟化溶融に伴ってその自重により
矢印Aで示す下側方向に向かって徐々に下降し始める。 【0011】引き続き、この加熱焼成によってフリット
ガラス3が図5に示すように開口端部1aの内面からフ
ロントガラス2の背面側周縁部にわたる広い範囲を充分
に濡らして接着されるとともに、フランジ部2aの外面
から開口端部1aの外面にわたって球面形状を形成する
ように成形されて接着され、したがってフロントガラス
2とガラスバルブ1とがフリットガラス3により広範囲
にわたって固化され、封着されることになる。 【0012】なお、前述した実施例において、ガラスバ
ルブ1はその内壁面に予めカーボン膜7が形成された場
合について説明したが、フロントガラス2とガラスバル
ブ1との封着後に形成しても良い。また、フロントガラ
ス2はその背面側に蛍光面5およびAlメタルバック膜
6が形成された場合について説明したが、フロントガラ
ス2とガラスバルブ1との封着後に形成しても良いこと
は言うまでもない。 【0013】このような方法によれば、フロントガラス
2とガラスバルブ1との封着部がフリットガラス3によ
り広範囲にわたって鈍角の接触角で封着したことによ
り、熱伝導による急激な温度変化に対して急激な熱衝撃
が加わり難くなるので、フロントガラス2およびガラス
バルブ1にクラックの発生が生じ難くなり、真空破壊の
発生を確実に防止することができる。 【0014】また、このような方法によれば、フロント
ガラス2とガラスバルブ1との外面側封着部がフリット
ガラス3によりオーバーコートされるので、従来封着部
の保護目的で実施していたキャップおよびシリコン樹脂
などの封着部保護部品の取り付けおよびその取り付け作
業などを全く不要としてクラックの発生を防止し、耐候
特性の良好な封着構造が得られるので、製造コストが安
価となる。 【0015】 【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
フロントガラスとガラスバルブとの封着部を広範囲にわ
たってフリットガラスにより封着させることができるの
で、急激な温度変化に対してフロントガラスおよびガラ
スバルブへのクラックの発生が防止できるので、真空破
壊が発生しない管寿命が長い信頼性の高い光源用表示管
が低コストで得られるという極めて優れた効果を有す
る。
例を説明する工程の要部拡大断面図である。 【図2】図1に引き続く工程の要部拡大断面図である。 【図3】図2に引き続く工程の要部拡大断面図である。 【図4】図3に引き続く工程の要部拡大断面図である。 【図5】図4に引き続く工程の要部拡大断面図である。 【図6】従来の光源用表示管の構成を示す断面図であ
る。 【図7】従来の光源用表示管の問題点を説明する要部拡
大断面図である。 【符号の説明】 1 円筒状のガラスバルブ 1a 開口端部 2 フロントガラス 2a フランジ部 2b 前面側 3 フリットガラス 4 ガラスバルブ構体 5 蛍光面 6 Alメタルバック膜 7 カーボン膜 8 Baゲッター膜 9 アノード電極 10 ステム構体 11 ステムガラス 12 フリットガラス 13 排気管 14 カソード構体 15a リードピン 15b リードピン 16 カソードリード 17 アノードリング 18 アノードリード 19 Baゲッター 20 バルブスペーサコンタクト 21 クラック
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】内面に少なくとも蛍光体が形成されたフロ
ントガラスと、内部に電極構造体が配設されたガラスバ
ルブとをフリットガラスにより封止されて構成された光
源用表示管において、 前記ガラスバルブの一方の開口端部およびこの開口端部
に隣接する内外壁面部の周縁部に渡りフリットガラスを
塗布する工程と、 前記フロントガラスのフランジ部とこのフランジ部の内
側周縁部にフリットガラスを塗布する工程と、 前記ガラスバルブおよびフロントガラスを加熱し、前記
両フリットガラスを仮焼成する工程と、 前記フロントガラスの前面側を下方に向けてこのフロン
トガラスのフランジ部をガラスバルブの開口端部を組み
合わせて焼成する工程と、 を有することを特徴とする光源管用表示管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25751893A JP3404088B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 光源用表示管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25751893A JP3404088B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 光源用表示管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794099A JPH0794099A (ja) | 1995-04-07 |
JP3404088B2 true JP3404088B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=17307416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25751893A Expired - Fee Related JP3404088B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 光源用表示管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3404088B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP25751893A patent/JP3404088B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0794099A (ja) | 1995-04-07 |
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