JP3404028B2 - 分析装置における容器の識別方法 - Google Patents
分析装置における容器の識別方法Info
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Description
る分析装置における容器の識別方法に関する。
ラーには、直線状に移動する方式によるもの、回転方式
によるもの、及びその他の方式によるもの等がある。ま
た、少ない面積で多くの容器を配置できるために、図
6,図7に示すような円形サンプラー61が多くの分析
装置で利用されている。円形サンプラー61は、容器6
2(例えば、検体を入れた採血管或いはサンプルカッ
プ)を規則的に配置し、測定の1サイクル毎か、或い
は、検体を測定する等必要な度に回転移動し、容器62
中の液体をサンプリングアーム63によりサンプリング
する。
転中に素早く交換する、(ロ)サンプラー61の駆動を
一時停止させて容器62を交換する、(ハ)全てのサン
プリングが終了してから、任意の容器62を交換する
か、或いはサンプラーごと交換する、ことにより行われ
ている。
された容器62の問違え防止と、省力化のため、図7の
ように容器にバーコード64等を貼った容器62’を円
形サンプラーに配置し、バーコードリーダー65でその
バーコード64を読み取って容器内の液体の情報を識別
する「バーコードによる識別方式」が用いられている。
「バーコードによる識別方式」を用いて円形サンプラー
61に配置されたバーコード64等を貼った容器62’
をバーコードリーダー65で読み取る場合、バーコード
リーダー65とバーコード64の距離には一般的に許容
限度があり大きな距離を取ることができないため、円形
サンプラー61配置された容器のうち、サンプラーの最
外周の容器62’のバーコード64しか読み取ることが
出来ず、他の容器62については上記「バーコードによ
る識別方式」では識別できないという問題点があり、こ
のためサンプラーに容器を多数配置することができるに
も拘らず、「バーコードによる識別方式」により読み取
り可能な容器の数は、サンプラーに配置可能な容器の数
に比べ20〜30%に過ぎないという不都合があった。
め、安全上、全てのサンプリングが終了した後か、或い
はサンプラーの回転を一時的に停止させた後でないと新
しい容器が交換できないという問題点があり、サンプラ
ーの回転を一時的に停止させる場合は測定時間のロスが
生じるという不都合があった。
されたものであり、「バーコードによる識別方式」を用
いた分析装置において、従来方式に比べて多くの容器の
バーコードを読み取ることができ、且つ測定時間のロス
を生じることなく容器の交換が可能な分析装置における
容器の識別方法を提供することを目的とする。
めに、第1の発明では、複数の容器を環状にかつ所定部
分には位置しないように配置可能な第1配置手段、この
第1配置手段の内側に同心上でかつ複数の容器を環状に
配置可能な第2配置手段、及びこれら第1配置手段また
は第2配置手段に配置された各容器の識別子を読み取る
読取手段を備え、前記第1配置手段をその円周方向に回
転させつつ、前記第1配置手段における各容器の識別子
を前記読取手段で読み取る第1のステップと、この第1
のステップの後に、前記所定部分が前記読取手段の読取
位置に位置するよう第1配置手段を停止させる第2のス
テップと、この第2のステップの後に、前記第2配置手
段をその円周方向に回転させつつこの第2配置手段にお
ける各容器の識別子を前記所定部分を介して前記読取手
段により読み取る第3のステップと、を実行することを
特徴とする。また、第2の発明では、複数の容器を環状
にかつ所定部分には位置しないように配置可能な第1配
置手段、この第1配置手段の内側に同心上でかつ複数の
容器を環状に配置可能な第2配置手段、及びこれら第1
配置手段または第2配置手段に配置された各容器の識別
子を読み取る読取手段を備え、前記所定部分が前記読取
手段の読取位置に位置させる第1のステップと、この第
1のステップの後に、前記第2配置手段をその円周方向
に回転させつつこの第2配置手段における各容器の識別
子を前記所定部分を介して前記読取手段により読み取る
第2のステップと、この第2のステップの後に、前記第
1配置手段をその円周方向に回転させつつ前記第1配置
手段における各容器の識別子を前記読取手段で読み取る
第3のステップと、を実行することを特徴とする。
器の識別子だけでなく、第1配置手段における容器が位
置しない所定部分を介して第2配置手段に配置された容
器の識別子をも読取手段により読み取ることができる。
ンプラーの一実施例を示す図であり、多重サンプラー1
は回転軸3を有するサンプラー5と、サンプラー5より
小さい径でサンプラー5の内側に同心状に配設されサン
プラー5と独立して回転可能な軸4を有するサンプラー
7から構成されている。サンプラー5は外周に環状に配
置された複数の容器15−15を、サンプラー7は外周
に環状に配置された複数の容器17−17を保持し得る
ような構成、例えば、管保持用孔または保持用凹部(何
れも図示せず)等、を有している。ここで、容器として
はたとえば採血管やサンプルカップが用いられる。
器15及び17の全てには、図2に示すように符号化さ
れた情報を表示したバーコード11が貼られている。こ
の場合、それぞれの容器は図2に示すように容器に貼ら
れたバーコード11がバーコードリーダー10で読み取
り可能なように、バーコード11側を外側に向けるよう
配置する。なお、実施例ではバーコードは容器の上下方
向に貼られているがこれに限られず、バーコードリーダ
ー10で読み取り可能なように容器には表示されていれ
ばよい。
10が、サンプラー5及び7に保持された容器15,1
7の外側に貼られたバーコード11を読み取り可能な距
離及び位置に配置されている。なお、サンプラー5には
スリット(切り欠き)が設けられているので、外側のサ
ンプラー5が測定のサイクルを停止するとき、バーコー
ドリーダー10の読み取り位置にスリット部分9が来る
ようにサンプラー5の回転を制御することにより、バー
コードリーダー10は内側のサンプラー7に保持された
容器17に貼られたバーコード11を読み取ることが出
来る。なお、実施例では容器にバーコードを貼付してい
るが、バーコードに限られず液体を識別可能な識別子
(例えば、文字フォント)を表示してあればよく、ま
た、その場合、バーコードリーダーに代えてその識別子
を読み取り可能な装置とすればよい。ここで、スリット
の幅はバーコードの多少の位置ずれがあっても読取れる
幅、またはバーコード読取りのためのレーザ光の散乱等
の影響を無視できる幅に設定すれば好適である。
に軸3及び4に軸支されており、軸3及び4は図示しな
い駆動装置(例えば、サーボモータ)により独立に駆動
される。また、駆動装置は図示しない駆動制御装置によ
って制御される。以下、分析装置が作動するときのサン
プラー1の動作について述べる。
に、最初は外周のサンプラー5のみを駆動し、次々とサ
ンプラー5に配置されている容器15内の液体をサンプ
リングプローブ8でサンプリングしていく。この時、バ
ーコードリーダー10がサンプラー5に配置された容器
15の外側に貼られたバーコード11を読み取り、液体
情報を識別する。
プリングが一巡したらサンプラー5の回転を停止し、図
1Bに示すように内側のサンプラー7の回転をスタート
させて、次々とサンプラー7に配置されている容器17
内の液体をサンプリングプローブ8でサンプリングして
いく。サンプラー5の回転を停止するとき、バーコード
リーダー10の読み取り位置にスリット部分9が来るよ
うにサンプラー5の回転を制御する(図2参照)。これ
により、バーコードリーダー10はスリット9を介して
サンプラー7に配置された容器17の外側に貼られたバ
ーコード11を読み取り、液体情報を識別する。 ・[ステップ1−3]サンプラー5が停止している間に
サンプラー5に配置されている容器の交換を行う。
のサンプリングが一巡したらサンプラー7の回転を停止
し、外側のサンプラー5の回転をスタートさせて、次々
とサンプラー5に配置されている容器15内の液体をサ
ンプリングプローブ8でサンプリングしていく。 ・[ステップ1−5]サンプラー7が停止している間に
サンプラー7に配置されている容器の交換を行う。
1−5の動作を繰返す。これによりサンプリングを停止
させることなく容器の交換が出来る。なお、回転順序は
外→内、内→外の何れでもよく、また、サンプラー7の
内側に更に独立に回転するサンプラーを次々と同心状に
設けてもよい。
置におけるサンプラーの他の実施例を示す図であり、多
重サンプラー1’は回転軸3を有するサンプラー5’
と、サンプラー5’より小さい径で、サンプラー5’の
円周内に配設されサンプラー5’と独立して回転可能な
軸4−1〜4−4を有する4つのサブサンプラー7−1
〜7−4から構成されている。ここで、サブサンプラー
7−1〜7−4には図5に示すスリット19が設けられ
る。なお、スリットの幅は実施例1に述べたように設定
すれば好適である。
数の容器17’がそれぞれ環状に配置され、容器17’
の全てには前述の実施例1−1と同様に液体情報を符号
表示したバーコード11が貼られている。この場合の容
器の配置及びバーコードの表示方法等は実施例1−1と
同様であり、説明を省略する。
ー10が、サンプラー7−1〜7−4に保持された容器
17’の外側に貼られたバーコード11を読み取り可能
な距離及び位置に配置されている。
能に軸3及び軸4−1〜4−4に軸支されており、サン
プラー7−1〜7−4はそれぞれの外周の一部がサンプ
ラー5’の外周にほぼ内接するように位置し、軸4−1
〜4−4はサンプラー5’枢支されている。後述するよ
うにサンプラー5’が1回転する間に、サンプラー7−
1の回転,サンプラー7−1のサンプリング終了,サン
プラー7−1の停止、サンプラー7−2の回転,サンプ
ラー7−2のサンプリング終了,サンプラー7−2の停
止、・・・、サンプラー7−4の回転,サンプラー7−
4のサンプリング終了,サンプラー7−4の停止の1サ
イクルを終了する。
動装置により独立に駆動され上述のように回転する。ま
た、駆動装置は図示しない駆動制御装置によって制御さ
れる。以下、分析装置が作動するときのサンプラー1’
の動作について述べる。
内側のサンプラー7−1を回転させて、次々とサンプラ
ー7−1に配置されている容器17’内の液体をサンプ
リングプローブ8でサンプリングしていく。この時、バ
ーコードリーダー10がサンプラー7−1に配置された
容器17’の外側に貼られたバーコード11を読み取
り、液体情報を識別する。
サンプリングが終了したらサンプラー5’全体を少し回
転させると共にサンプラー7−1の回転を停止し、図2
Bに示すようにサンプラー7−2の回転をスタートさせ
て、次々とサンプラー7−2に配置されている容器1
7’内の液体をサンプリングプローブ8でサンプリング
していく。バーコードリーダー10はサンプラー7−2
に配置された容器17の外側に貼られたバーコード11
をサンプリングプローブ8で読み取り、液体情報を識別
する。 ・[ステップ2−3]サンプラー7−1が停止している
間にサンプラー7−1に配置されている容器の交換を行
う。
ラー7−2の停止,サンプラー5’の回転,サンプラー
7−3の回転開始及びサンプリング,サンプラー7−2
の容器の交換、・・・、サンプラー7−4の停止,サン
プラー5’の回転,サンプラー7−1の回転開始及びサ
ンプリング,サンプラー7−4の容器の交換のサイクル
を繰返す。この間に、サンプラー5’は1回転する。
ンプラーの他の実施例を示す図であり、図3の多重サン
プラー1’において、サンプラー7−1〜7−4以外の
部分(サンプラー5’)にも容器を配置した例である。
10とサンプリングプローブ8は対称的に配置されてい
るが、バーコードリーダー10とサンプリングプローブ
8はこれらの配置に係わりなく任意に配置できる。ま
た、実施例2では前述の実施例1の場合とは異なり、外
側のサンプラーにスリットを設ける必要がない。なお、
実施例2では内側のサンプラーの数を4個としたが、こ
れに限られることなく5個以上配設してもよい。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形実施が可能であることはいうまでもない。例え
ば、以上の実施例では第1のサンプラーの測定のサイク
ルと第2のサンプラーの測定のサイクルの各々のサイク
ルに同期してバーコードを読み取るようにしたがこのよ
うな同期を取らなくても、 a.サンプリングスタート前に全ての容器のバーコード
を読み取ってその後サンプリングを開始する。 b.サンプリングとサンプリングのタイミングの間に何
個かのバーコードをまとめて読み取る。
置がずれているので、その区間はサンプリングスタート
前にまとめて読み取ってからサンプリングスタートし、
その後は逐次読み取る。 等の方法によりバーコードを読み取るようにしてもよ
い。
おける容器の識別方法によれば、少ない面積で多くの容
器を配置でき、さらに最外周に配置された容器の識別子
ばかりでなく、それより内周の容器の識別子をも読取手
段によって読み取ることができるので、従来に比べてよ
り多くの容器を自動的に識別することができる。
も、一部の回転部の停止時間中にその回転部に配置され
た容器を交換することができるので、容器の交換時にサ
ンプラー全体を停止させる必要がなく、測定時間が短縮
され効率的なサンプリングができる。さらに、一部の回
転部の停止時間中に十分な容器の交換時間があるので、
安全に容器を交換することができる。
法の一実施例を示す図である。
大図)である。
法の他の実施例を示す図である。
法の応用例を示す図である。
み取るサンプラーの従来例を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の容器を環状にかつ所定部分には位
置しないように配置可能な第1配置手段、この第1配置
手段の内側に同心上でかつ複数の容器を環状に配置可能
な第2配置手段、及びこれら第1配置手段または第2配
置手段に配置された各容器の識別子を読み取る読取手段
を備え、 前記第1配置手段をその円周方向に回転させつつ、前記
第1配置手段における各容器の識別子を前記読取手段で
読み取る第1のステップと、 この第1のステップの後に、前記所定部分が前記読取手
段の読取位置に位置するよう第1配置手段を停止させる
第2のステップと、 この第2のステップの後に、前記第2配置手段をその円
周方向に回転させつつこの第2配置手段における各容器
の識別子を前記所定部分を介して前記読取手段により読
み取る第3のステップと、 を実行することを特徴とする分析装置における容器の識
別方法。 - 【請求項2】 複数の容器を環状にかつ所定部分には位
置しないように配置可能な第1配置手段、この第1配置
手段の内側に同心上でかつ複数の容器を環状に配置可能
な第2配置手段、及びこれら第1配置手段または第2配
置手段に配置された各容器の識別子を読み取る読取手段
を備え、 前記所定部分が前記読取手段の読取位置に位置させる第
1のステップと、 この第1のステップの後に、前記第2配置手段をその円
周方向に回転させつつこの第2配置手段における各容器
の識別子を前記所定部分を介して前記読取手段により読
み取る第2のステップと、 この第2のステップの後に、前記第1配置手段をその円
周方向に回転させつつ前記第1配置手段における各容器
の識別子を前記読取手段で読み取る第3のステップと、 を実行することを特徴とする分析装置における容器の識
別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365598A JP3404028B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 分析装置における容器の識別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365598A JP3404028B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 分析装置における容器の識別方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01303193A Division JP3267365B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 多重回転式サンプラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002221525A JP2002221525A (ja) | 2002-08-09 |
JP3404028B2 true JP3404028B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=19175597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001365598A Expired - Lifetime JP3404028B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 分析装置における容器の識別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3404028B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6706455B2 (ja) | 2015-11-13 | 2020-06-10 | 古野電気株式会社 | 分析装置 |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001365598A patent/JP3404028B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002221525A (ja) | 2002-08-09 |
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