JP3402793B2 - 表面実装機 - Google Patents

表面実装機

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JP3402793B2
JP3402793B2 JP24643394A JP24643394A JP3402793B2 JP 3402793 B2 JP3402793 B2 JP 3402793B2 JP 24643394 A JP24643394 A JP 24643394A JP 24643394 A JP24643394 A JP 24643394A JP 3402793 B2 JP3402793 B2 JP 3402793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品供給部と部品装着
部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、エアシリ
ンダにより駆動されて昇降する部品吸着用のノズル部材
を備えた表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品供給部と所定の作業位置
に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能と
されたヘッドユニットに、部品吸着用のノズル部材を昇
降かつ回転可能に装備し、上記ノズル部材に供給される
負圧により電子部品を吸着するようにし、部品供給部か
ら部品を吸着した後にヘッドユニットをプリント基板上
に移動させて部品を装着するようにした表面実装機は一
般に知られている。この実装機において、上記ヘッドユ
ニットに装備されたノズル部材は、部品吸着時及び部品
装着時に昇降駆動手段により昇降される。
【0003】上記昇降駆動手段としては、サーボモータ
によりボールねじ等を介してノズル部材を昇降させるよ
うにしたものと、エアシリンダによりノズル部材を昇降
させるようにしたものとがある。このうち、サーボモー
タによると、部品の高さ等に応じた昇降駆動量の制御及
び昇降速度の制御を行なうことができるという利点を有
する反面、駆動系統のコンパクト化が困難である。これ
に対し、エアシリンダを用いると、簡単かつコンパクト
に駆動系統を構成することができる。
【0004】とくに実装効率を高める観点からヘッドユ
ニットに多数のノズル部材を装備する場合、各ノズル部
材に対してそれぞれサーボモータを設けることはスペー
ス等の面で困難であることから、各ノズル部材を個別に
駆動する駆動手段としてはエアシリンダが有効である。
【0005】なお、エアシリンダによると昇降ストロー
クが一定であって、部品の高さに応じた昇降駆動量の調
節を行なうことができないので、各ノズル部材に対して
それぞれエアシリンダを設けるとともに、ヘッドユニッ
ト本体に昇降可能に取り付けたハウジングに上記各ノズ
ル部材及び各エアシリンダを保持させて、これら全体を
1個のサーボモータで上下動させることができるように
し、このサーボモータとエアシリンダとを併用して、サ
ーボモータで高さ位置を調節しつつ各ノズル部材をエア
シリンダで個別に昇降駆動するようにした実装機も提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにエアシリ
ンダを用いてノズル部材を昇降させるようにした実装機
において、従来、上記エアシリンダによるノズル部材の
昇降速度は一定であったため、ノズル部材に吸着される
電子部品によっては、昇降速度がその部品に適合しない
場合が生じるといった問題があった。
【0007】すなわち、上記エアシリンダによるノズル
部材の昇降速度は予め設定されるが、その設定にあた
り、サイクルタイムの短縮を図るべく、標準チップ部品
を吸着した場合の昇降動作に支障がない範囲で上記昇降
速度を高くしておくと、例えば被吸着面に凹凸を有する
等により吸着力が弱まり易い特種形状部品や重量の大き
い部品を吸着する場合に、部品吸着後のノズル部材上昇
時に部品が脱落するおそれがある。一方、このような部
品に適合するように上記昇降速度を低く設定しておく
と、上記標準チップ部品を吸着する場合には上記昇降速
度が不必要に低くなるためサイクルタイムの短縮化が充
分に図れないというような不都合が生じる。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑み、エアシリン
ダによりノズル部材の昇降を行わせるものにおいて、ノ
ズル部材に吸着される部品の種類に応じてノズル部材の
昇降速度を適正に調節することができる表面実装機を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッド
ユニットに、電子部品を吸着するノズル部材と、このノ
ズル部材を昇降駆動するエアシリンダとを備えた表面実
装機において、上記ノズル部材及びエアシリンダを保持
するハウジングをヘッドユニット本体に対して上下動可
能とし、このハウジングを上下動させるサーボモータを
設け、このハウジングに対して上記ノズル部材を上記エ
アシリンダにより上下動させるようにするとともに、
記エアシリンダに対するエア給排速度の調節によりエア
シリンダの昇降駆動速度を変更可能とする昇降駆動速度
可変手段と、上記ノズル部材に吸着される対象部品の種
類に応じて部品吸着時及び部品装着時における上記サー
ボモータ及びエアシリンダの駆動の制御及び上記昇降駆
動速度可変手段の制御を行う制御手段とを設け、この制
御手段は、上記対象部品が標準チップ部品である場合、
部品吸着時及び部品装着時にそれぞれ、サーボモータの
駆動よるノズル部材高さ位置の調整後にエアシリンダの
高速駆動でノズル部材を所定位置まで下降させるととも
に、部品吸着または部品装着の後にエアシリンダの高速
駆動でノズル部材を上昇させ、上記対象部品がノズル部
材による吸着力が低下し易い特殊形状部品や重量の重た
い部品である場合、部品吸着時にはサーボモータの駆動
よるノズル部材高さ位置の調整後にエアシリンダの高速
駆動でノズル部材を所定位置まで下降させるとともに、
部品吸着後にエアシリンダの低速駆動でノズル部材を上
昇させ、部品装着時にはサーボモータの駆動よるノズル
部材高さ位置の調整後にエアシリンダの高速駆動でノズ
ル部材を所定位置まで下降させるとともに、部品装着後
にエアシリンダの高速駆動でノズル部材を上昇させるよ
うに制御する構成としたものである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
表面実装機において、上記制御手段は、上記対象部品が
高精度搭載を必要とする部品である場合、部品吸着時に
はエアシリンダの高速駆動による下降とそれに続くサー
ボモータの駆動による下降とで所定位置まで達するよう
にするとともに、部品吸着後にエアシリンダの低速駆動
及びサーボモータの駆動でノズル部材を上昇させ、部品
装着時にはエアシリンダの低速駆動による下降とそれに
続くサーボモータの駆動による下降とで所定位置まで達
するようにするとともに、部品装着後にエアシリンダの
高速駆動及びサーボモータの駆動でノズル部材を上昇さ
せるように制御する構成としたものである。
【0011】請求項3に係る発明は、部品供給部と部品
装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、電子
部品を吸着するノズル部材と、このノズル部材を昇降駆
動するエアシリンダとを備えた表面実装機において、上
記ノズル部材及びエアシリンダを保持するハウジングを
ヘッドユニット本体に対して上下動可能とし、このハウ
ジングを上下動させるサーボモータを設け、このハウジ
ングに対して上記ノズル部材を上記エアシリンダにより
上下動させるようにするとともに、上記エアシリンダに
対するエア給排速度の調節によりエアシリンダの昇降駆
動速度を変更可能とする昇降駆動速度可変手段と、上記
ノズル部材に吸着される対象部品の種類に応じて部品吸
着時及び部品装着時における上記サーボモータ及びエア
シリンダの駆動の制御及び上記昇降駆動速度可変手段の
制御を行う制御手段とを設け、この制御手段は、上記対
象部品が標準チップ部品である場合、部品吸着時及び部
品装着時にそれぞれ、サーボモータの駆動よるノズル部
材高さ位置の調整後にエアシリンダの高速駆動でノズル
部材を所定位置まで下降させるとともに、部品吸着また
は部品装着の後にエアシリンダの高速駆動でノズル部材
を上昇させ、上記対象部品が高精度搭載を必要とする部
品である場合、部品吸着時にはエアシリンダの高速駆動
による下降とそれに続くサーボモータの駆動による下降
とで所定位置まで達するようにするとともに、部品吸着
後にエアシリンダの低速駆動及びサーボモータの駆動で
ノズル部材を上昇させ、部品装着時にはエアシリンダの
低速駆動による下降とそれに続くサーボモータの駆動に
よる下降とで所定位置まで達するようにするとともに、
部品装着後にエアシリンダの高速駆動及びサーボモータ
の駆動でノズル部材を上昇させるように制御する構成と
したものである。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の表面実装機において、上記エアシリン
ダに、その下降方向の駆動を下降端到達直前で減速させ
るクッション機構を設けたものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の表面実装機によると、上記エ
アシリンダによりノズル部材が昇降されるときの昇降駆
動速度、及び上記サーボモータとエアシリンダとの作動
順序が、ノズル部材に吸着される部品に応じて調整さ
れ、具体的には、吸着力が充分に作用するような標準チ
ップ部品を対象とする場合の吸着時及び装着時には、サ
ーボモータの駆動による高さ位置調整後にエアシリンダ
高速駆動でノズル部材の下降が行われるとともに、ノズ
ル部材の上昇がエアシリンダの高速駆動で行われ、
た、吸着力が充分に作用しにくい部品を対象とする場合
には、標準チップ部品を対象とする場合と比べ、部品吸
着後のノズル部材の上昇がエアシリンダの低速駆動で行
われるように変更され、このようにしてノズル部材の昇
降動作が効果的に調節される。
【0014】請求項2に記載の表面実装機によると、
象部品が高精度を必要とする部品である場合には、標準
チップ部品を対象とする場合と比べ、部品吸着の際のノ
ズル部材下降時におけるサーボモータとエアシリンダと
の作動順序、部品吸着後のノズル部材上昇時における駆
動速度、部品装着の際のノズル部材下降時におけるサー
ボモータとエアシリンダとの作動順序並びにエアシリン
ダの駆動速度等が変更され、対象部品が高精度を必要と
する部品である場合のノズル部材の昇降動作が効果的に
調節される。
【0015】請求項3に記載の表面実装機によると、
象部品が標準チップ部品である場合と高精度を必要とす
る部品である場合とに応じ、ノズル部材の昇降動作が効
果的に調節される。
【0016】請求項4に記載の表面実装機によると、部
品吸着の際や装着の際に上記エアシリンダでノズル部材
が下降されるとき、下降端に達する直前で上記クッショ
ン機構が働いて減速されることにより、部品に加わる衝
撃が緩和される。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例による表面実装機全体の構造を
示している。この図において、表面実装機の基台1上に
は、プリント基板搬送用のコンベア2が配置され、プリ
ント基板3が上記コンベア2上を搬送され、所定の装着
作業用位置で停止されるようになっている。
【0018】上記コンベア2の側方には、部品供給部4
が配置されている。この部品供給部4は部品供給用のフ
ィーダーを備え、例えば多数列のテープフィーダー4a
を備えている。各テープフィーダー4aはそれぞれ、I
C、トランジスタ、コンデンサ等の電子部品を所定間隔
おきに収納、保持したテープがリールから導出されるよ
うにするとともに、テープ繰り出し端にはラチェット式
の送り機構を具備し、後記ヘッドユニット5により部品
がピックアップされるにつれてテープが間欠的に繰り出
されるようになっている。
【0019】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニ
ット5は、部品供給部4とプリント基板3が位置する部
品装着部とにわたって移動可能とされ、当実施例ではX
軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上
でX軸と直交する方向)に移動することができるように
なっている。
【0020】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸(図示せ
ず)とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニッ
ト5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設
けられたナット部分(図示せず)がボールねじ軸に螺合
している。そして、Y軸サーボモータ9の作動により上
記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サ
ーボモータ15の作動によりヘッドユニット5が支持部
材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0021】なお、16は上記基板1上の所定箇所に設
置された部品認識用カメラであり、このカメラ16によ
り、ヘッドユニット5の後記ノズル部材20により吸着
された電子部品を撮像し、それに基づく部品認識処理に
より部品吸着状態の判別等を行なうようになっている。
【0022】図2〜図4は上記ヘッドユニット5の構造
を示している。これらの図において、上記ヘッドユニッ
ト5には、電子部品を吸着するためのノズル部材20が
具備され、当実施例では8本のノズル部材20がX軸方
向に整列する状態に配設されている。さらにヘッドユニ
ット5には、上記各ノズル部材20を昇降させる昇降駆
動機構と、各ノズル部材20を回転させる回転駆動機構
と、各ノズル部材20に部品吸着用の負圧を供給する負
圧供給系統等が具備されている。
【0023】上記昇降駆動機構は、各ノズル部材20を
同時に上下動させる1個の全体上下動用サーボモータ2
1と、各ノズル部材を個別に一定ストロークだけ昇降さ
せる所定数(8個)のエアシリンダ25とを有し、上記
サーボモータ21とエアシリンダ25とを併用すること
によりノズル部材20を所定の上昇位置と下降位置とに
わたって昇降させるように構成されている。また、回転
駆動機構は、1個の回転用サーボモータ30を有し、こ
のサーボモータ30により伝動手段を介して各ノズル部
材20を回転させるように構成されている。
【0024】上記ヘッドユニット5の構造を具体的に説
明すると、ヘッドユニット本体5aには、上記ノズル部
材20及びエアシリンダ25等を保持するハウジング2
2が上下動可能に取り付けられるとともに、その上方に
上下動用サーボモータ21が取り付けられ、このサーボ
モータ21によりボールねじ23を介してハウジング2
2が上下動されるようになっている。また、上記各ノズ
ル部材20は、中空のノズルシャフト20aと、その下
端に取り付けられたノズル20bとからなり、この各ノ
ズル部材20がノズルガイド24を介して上記ハウジン
グ22に上下動及び回転可能に取り付けられている。つ
まり、ハウジング22にノズルガイド24が回転可能に
取り付けられ、このノズルガイド24に上記ノズルシャ
フト20aが上下動可能に嵌合されている。
【0025】上記ハウジング22の前面側におけるノズ
ル部材配設箇所の上方には、上記各エアシリンダ25
と、この各エアシリンダ25に対するエア給排系統とが
設けられており、各エアシリンダ25のピストン26に
取り付けられたシャフト27に、上記各ノズル部材20
のノズルシャフト20aが連結されている。上記エア給
排系統は、後に詳述するように、各エアシリンダ25に
対するエアの給排を切替えるエアシリンダ駆動用ソレノ
イドバルブ51を有するとともに、速度制御弁55,5
6,58,59等を用いてエア給排速度を調節すること
によりエアシリンダ25の昇降駆動速度を変更可能とす
る昇降駆動速度可変手段を有しており、上記ソレノイド
バルブ51が図外のエア供給源に接続されている。
【0026】さらに上記ハウジング22には、上記回転
用サーボモータ30と、プーリ31,32及びベルト3
3からなる減速機構を介して上記サーボモータ30に連
動する駆動軸34とが装備され、この駆動軸34に設け
られたプーリ35と各ノズル部材20に設けられたプー
リ36とに回転伝達用ベルト37が巻き掛けられてお
り、上記サーボモータ30により減速機構、駆動軸3
4、回転伝達用ベルト37を介して各ノズル部材20が
回転駆動されるようになっている。
【0027】また、上記各ノズル部材20に対してそれ
ぞれ負圧を供給するための真空発生器38がヘッドユニ
ット本体5aの上方部に配設され、この各真空発生器3
8に、上記各ノズル部材20の内部の負圧導入通路が、
図外の可撓性パイプ及びバルブ等を介して連結されるこ
とにより、部品吸着用の負圧供給系統が構成されてい
る。
【0028】なお、39はプリント基板に設けられたフ
ィデューシャルマークを認識するためのカメラであり、
ヘッドユニット本体5aの一側部に取り付けられてい
る。
【0029】図5は上記エアシリンダ25の具体的構造
を示し、この図において、エアシリンダ25は、その内
部にピストン26を備えるとともに、このピストン26
の下方及び上方に圧力室41,42を有し、これらの圧
力室41,42が、ポート43,44を介し、エア給排
系統の通路に接続されている。そして、上側圧力室42
にエアが供給されつつ下側圧力室43からエアが排出さ
れるときには上記ピストン26が下降し、逆に下側圧力
室41にエアが供給されつつ上側圧力室42からエアが
排出されるときにはピストン26が上昇するようになっ
ている。
【0030】また、上記エアシリンダ25には、ピスト
ン下降時に下降端到達直前で減速させるクッション機構
45が設けられている。このクッション機構45は、ピ
ストン26の下部に設けられた小径部46と、その下方
に配置されたシール部材47と、上記下側圧力室41の
下端部付近に設けられた内枠部48とを有している。そ
して、ピストンが図5(a)に示す上昇端位置にある状
態では上記シール部材47がシリンダ内壁から離間して
いるが、ピストン26が下降して図5(b)のように下
降端近傍に達すると上記シール部材47が上記内枠部4
8に摺接して、この状態でピストン26の小径部46と
シリンダ内壁との間にクッション室49が画成されるこ
とにより、ピストン26がこの位置から図5(c)の下
降端位置に至るまでの間は、上記クッション室49に封
じ込められたエアが圧縮されることによるエアクッショ
ン作用でピストン26の下降が減速されるようになって
いる。
【0031】図6は上記エアシリンダ25に対するエア
給排系統を示している。同図に示すように、エアシリン
ダ駆動用ソレノイドバルブ51とエアシリンダ25との
間には、エアシリンダ25の下側圧力室41に通じる下
側圧力室用エア流路52と、上側圧力室42に通じる上
側圧力室用エア流路53とが設けられている。上記ソレ
ノイドバルブ51は、下側圧力室用エア流路52をエア
供給源54に接続するとともに上側圧力室用エア流路5
3を大気に開放する上昇駆動状態(図示の状態)と、上
側圧力室用エア流路53をエア供給源54に接続すると
ともに下側圧力室用エア流路52を大気に開放する下降
駆動状態とに切替可能となっている。
【0032】また、昇降駆動速度可変手段として、上記
下側圧力室用エア流路52には、高速下降用速度制御弁
55と低速下降用速度制御弁56とが並列に設けられる
とともに、高速下降用速度制御弁55と直列に高速下降
動作用切替弁57が設けられ、一方、上側圧力室用エア
流路53には、高速上昇用速度制御弁58と低速上昇用
速度制御弁59とが並列に設けられるとともに、高速上
昇用速度制御弁58と直列に高速上昇動作用切替弁60
が設けられている。上記各速度制御弁55,56,5
8,59は、それぞれ、エアシリンダ25の圧力室4
1,42に対するエア供給方向を自由流れ、エア排出方
向を制御流れとする逆止弁付絞り弁からなり、高速下降
用及び高速上昇用の速度制御弁55,58は絞り開度が
比較的大きく設定され、これと比べて低速下降用及び低
速上昇用の速度制御弁56,59は絞り開度が小さく設
定されている。
【0033】従って、上記ソレノイドバルブ51が上昇
駆動状態から下降駆動状態に切り替わってピストン26
が下降するときに、高速下降動作用切替弁57がオンで
あれば下側圧力室41のエアが高速下降用速度制御弁5
5を通って排出されることにより高速下降が行なわれ、
上記切替弁57がオフであれば下側圧力室41のエアが
低速下降用速度制御弁56を通って排出されることによ
り低速下降が行なわれる。また、上記ソレノイドバルブ
51が下降駆動状態から上昇駆動状態に切り替わってピ
ストン25が上昇するときに、高速上昇動作用切替弁6
0がオンであれば上側圧力室42のエアが高速上昇用速
度制御弁58を通って排出されることにより高速上昇が
行なわれ、上記切替弁60がオフであれば上側圧力室4
2のエアが低速上昇用速度制御弁59を通って排出され
ることにより低速上昇が行なわれる。
【0034】上記ソレノイドバルブ51及び各切替弁5
7,60は、実装機に設けられたは制御ユニット(制御
手段)61により制御される。この制御ユニット61
は、部品供給部4からの部品吸着時及びプリント基板3
への部品装着時に、上記上下動用サーボモータ21とエ
アシリンダ25とを併用してノズル部材20を昇降させ
るべく、サーボモータ21の制御と、上記ソレノイドバ
ルブ51及び各切替弁57,58を制御することによる
エアシリンダ25の制御とを行なう。この際、上記サー
ボモータ21とエアシリンダ25との作動順序及びエア
シリンダ25の昇降駆動速度を、上記ノズル部材20に
吸着される電子部品の種類に応じて選択するようになっ
ている。つまり、各種電子部品についての情報は予め制
御ユニット61内の記憶手段62に記憶されており、こ
の記憶手段62から処理対象部品(ノズル部材に吸着さ
れる電子部品)の情報が読み出され、それに応じ、後述
のような各種の昇降制御モードの中から処理対象部品に
適合した昇降制御モードが選択され、それに従ってサー
ボモータ21及びエアシリンダ25の制御が行なわれる
ようになっている。
【0035】さらに制御ユニット61は、上記Y軸サー
ボモータ9、X軸サーボモータ15及び回転用サーボモ
ータ30の制御も行ない、電子部品の吸着、部品認識用
カメラ16による撮像に基づく部品認識、プリント基板
3への部品装着等の一連の実装動作の制御を行なうよう
になっている。
【0036】このような実装機による実装動作の一例
を、図7〜図10のフローチャートに従って説明する。
【0037】図7のフローチャートは実装動作全体を示
し、この実装動作としては、先ずヘッドユニット5が部
品吸着位置へ移動される(ステップS1)。次いで、吸
着対象部品の部品情報が記憶手段62から読み出され
て、その部品情報に応じて昇降制御モードが選択され
(ステップS2)、この選択された昇降制御モードに従
ったノズル部材の昇降及び負圧供給等による部品吸着処
理が行なわれる(ステップS3)。そして、吸着処理完
了の判定(ステップS4)に基づき、所定数の電子部品
の吸着処理が完了するまではステップS1〜S4が繰り
返されることにより、各ノズル部材20による部品吸着
が順次行なわれる。
【0038】吸着処理が完了すると、ヘッドユニット5
が部品認識用カメラ16上に移動されて部品認識が行な
われ(ステップS5)、さらにヘッドユニット5が装着
位置へ移動される(ステップS6)。次いで、装着対象
部品の部品情報が記憶手段62から読み出されて、その
部品情報に応じて昇降制御モードが選択され(ステップ
S7)、この選択された昇降制御モードに従ったノズル
部材の昇降及び負圧供給停止等による部品装着処理が行
なわれる(ステップS8)。そして、装着処理完了の判
定(ステップS9)に基づき、所定数の電子部品の装着
処理が完了するまではステップS6〜S9が繰り返され
ることにより、各ノズル部材20による部品の装着が順
次行なわれる。
【0039】上記部品吸着処理(ステップS3)及び部
品装着処理(ステップS8)は、例えば図8〜図10に
示すような各種昇降制御モードの中から部品の種類に応
じて選択されたモードで行なわれる。
【0040】すなわち、図8は、対象部品が標準チップ
部品である場合の昇降制御モードを示している。部品吸
着時には、同図(a)のように、先ず上記サーボモータ
21が駆動されることにより、ノズル先端と対象部品の
上面との間の距離がエアシリンダ25の作動ストローク
に対応するようにノズル部材の高さ位置が調整される
(ステップS11)。次に、エアシリンダ25の駆動に
よるノズル部材20の下降が高速で行なわれ、つまり、
エアシリンダ駆動用ソレノイドバルブ51が下降駆動状
態に切り替えられるとともに高速下降動作用切替弁57
がオンとされることにより、ピストン26が下降方向に
高速で作動される(ステップS12)。そして、ノズル
部材20が下降端位置に達してノズル先端が対象部品に
当接すると、ノズル部材20に供給される負圧により部
品が吸着される(ステップS13)。それから、エアシ
リンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が高速で
行なわれ、つまり、エアシリンダ駆動用ソレノイドバル
ブ51が上昇駆動状態に切り替えられるとともに高速上
昇動作用切替弁60がオンとされることにより、ピスト
ンが上昇方向に高速で作動される(ステップS14)。
【0041】部品装着時にも、同図(b)のように、先
ず上記サーボモータ21が駆動されることによりノズル
部材20の高さ位置が調整され(ステップS16)、次
に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下
降が高速で行なわれる(ステップS17)。そして、ノ
ズル部材20が下降端位置に達すると負圧供給が停止さ
れて部品がプリント基板3に装着され(ステップS1
8)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル
部材20の上昇が高速で行なわれる(ステップS1
9)。
【0042】また、図9は、対象部品が、ノズル部材2
0による吸着力が低下し易い特殊形状部品(例えば上面
に凹凸、溝等を有する部品)や、重量の大きい部品であ
る場合の昇降制御モードを示している。部品吸着時に
は、同図(a)のように、先ずサーボモータ21が駆動
されることによりノズル部材20の高さ位置が調整され
(ステップS21)、次に、エアシリンダ25の駆動に
よるノズル部材20の下降が高速で行なわれる(ステッ
プS22)。そして、ノズル部材20が下降端位置に達
して部品が吸着される(ステップS23)。それから、
エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が
低速で行なわれ、つまり、エアシリンダ駆動用ソレノイ
ドバルブ51が上昇駆動状態に切り替えられるとともに
高速上昇動作用切替弁60がオフとされることにより、
ピストン26が上昇方向に低速で作動される(ステップ
S24)。
【0043】一方、部品装着時には、同図(b)のよう
に、先ず上記サーボモータ21が駆動されることにより
ノズル部材20の高さ位置が調整され(ステップS2
6)、次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材
20の下降が高速で行なわれ(ステップS27)、下降
端位置に達すると部品がプリント基板に装着され(ステ
ップS28)、それから、エアシリンダ25の駆動によ
るノズル部材20の上昇が高速で行なわれる(ステップ
S29)。
【0044】また、図10は、対象部品が、例えばQP
Dのように特に高精度搭載を必要とする部品である場合
の昇降制御モードを示している。部品吸着時には、同図
(a)のように、先ず、エアシリンダ25の駆動による
ノズル部材20の下降が高速で行なわれ(ステップS3
1)、これにより対象部品に近接する位置までノズル部
材20が下降してから、サーボモータ21が駆動される
ことによりノズル部材20が部品に当接する位置まで緩
やかに下降する(ステップS32)。そして、部品が吸
着され(ステップS33)、それから、エアシリンダ2
5の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行なわれ
るとともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動される
(ステップS34)。
【0045】一方、部品装着時には、同図(b)のよう
に、先ず、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材2
0の下降が低速で行なわれ(ステップS36)、これに
より対象部品に近接する位置までノズル部材20が下降
してから、サーボモータ21が駆動されることによりノ
ズル部材20がプリント基板3に到達する位置まで緩や
かに下降する(ステップS37)。そして、部品が装着
され(ステップS38)、それから、エアシリンダ25
の駆動によるノズル部材20の上昇が高速で行なわれる
とともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動される
(ステップS39)。
【0046】以上のような当実施例の実装機によると、
上記サーボモータ21とエアシリンダ25とによりノズ
ル部材20の昇降が行なわれるとともに、上記エアシリ
ンダ25の昇降駆動速度が変更可能とされ、これらが制
御されることにより、部品吸着時及び部品装着時のノズ
ル昇降動作が対象部品の種類に応じて適切に調節され
る。
【0047】すなわち、対象部品が標準チップ部品であ
る場合、図8に示すように、部品吸着時、部品装着時の
いずれにおいても、サーボモータ21の駆動による高さ
位置調節後に、エアシリンダ25によるノズル部材20
の下降が高速で行なわれ、さらに、吸・装着後のエアシ
リンダ25によるノズル部材の上昇も高速で行なわれる
ことにより、サイクルタイムが短縮される。この場合
に、上記標準チップ部品に対してはノズル部材の吸着力
が充分に作用するため、ノズル部材20の昇降が高速で
行なわれても部品が脱落することはない。
【0048】また、対象部品が、ノズル部材20による
吸着力が低下し易い特殊形状部品や重量の大きい部品で
ある場合、部品吸着後のノズル部材上昇動作が高速で行
なわれると部品が脱落するおそれがあるが、この場合は
図9に示すように、部品吸着後のエアシリンダ25によ
るノズル部材20の上昇が低速で行なわれることによ
り、部品の脱落が防止される。しかも、これ以外のノズ
ル部材20の昇降動作、つまり部品吸着前のノズル部材
下降動作、部品装着の際のノズル部材下降動作及び部品
装着後のノズル部材上昇動作においては、それぞれ、エ
アシリンダによるノズル部材の作動が高速で行なわれる
ため、部品の脱落が生じない範囲で可及的にサイクルタ
イムが短縮される。
【0049】また、対象部品が高精度搭載を必要とする
部品である場合、部品吸着時には、エアシリンダ25に
よる高速下降が行なわれてから、サーボモータ21の駆
動によりノズル部材20が部品に到達するまで緩やかに
下降され、部品吸着後はノズル部材20が低速で上昇さ
れるため、ノズル部材20が部品に当接する際や部品吸
着後のノズル部材上昇中に部品がずれ動くことが抑止さ
れる。さらに、部品装着時には、エアシリンダ25によ
るノズル部材20の下降が低速で行なわれ、かつ、この
エアシリンダ25による低速下降が行なわれてから、サ
ーボモータ21の駆動によりノズル部材20がプリント
基板3に到達するまで緩やかに下降されるため、ノズル
部材下降中やプリント基板3への当接の際にも部品がず
れ動くことが抑止される。しかも、部品吸着前のエアシ
リンダ25によるノズル部材20の下降及び部品装着後
のノズル部材20の上昇は高速で行なわれるため、不必
要にサイクルタイムが長くなることが避けられる。
【0050】ところで、上記の図8に示す昇降制御もし
くは図9に示す昇降制御が行なわれる場合、ノズル部材
20の下降動作としては、サーボモータ21による高さ
位置調節後にエアシリンダ25による高速下降が行なわ
れるが、エアシリンダ25にクッション機構45が設け
られていることにより、ノズル部材20が下降端位置に
到達する直前では減速される。従って、高速下降時にも
ノズル部材20が部品に当接するときの衝撃は充分に軽
減され、部品の破損が確実に防止される。
【0051】なお、上記実施例では、図8〜図10に示
す3種類のノズル部材昇降制御モードを対象部品の種類
に応じて選択するようにしているが、上記エアシリンダ
の下降速度、上昇速度、エアシリンダとサーボモータと
の作動順序がそれぞれ変更可能であるため、これらの組
合せにより上記3種類以外にも種々のノズル部材昇降制
御モードを選択することが可能である。
【0052】また、ヘッドユニット5に設けられるノズ
ル部材20の個数は上記実施例に限定されるものではな
い。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明は、部品吸着用の
ノズル部材をエアシリンダで昇降駆動するようにした表
面実装機において、上記エアシリンダに対するエア給排
速度の調節によりエアシリンダの昇降駆動速度を変更可
能とし、ノズル部材に吸着される電子部品の種類に応じ
て上記昇降駆動速度を変更するようにしているため、上
記エアシリンダによるノズル部材の昇降速度を、吸着さ
れる部品に応じて適切に調節し、ノズル部材昇降中の部
品の脱落防止、サイクルタイムの短縮などを効果的に達
成することができる。
【0054】さらに、サーボモータと上記エアシリンダ
とを併用することによって上記ノズル部材を所定の上昇
位置と下降位置とにわたって昇降させるようにするとと
もに、電子部品の種類に応じて上記サーボモータとエア
シリンダとの作動順序を調整しつつエアシリンダの昇降
駆動速度を変更することにより、ノズル部材の昇降動作
をより一層効果的に調節することができる。
【0055】また、上記エアシリンダに、その下降方向
の駆動を下降端到達直前で減速させるクッション機構を
設けておけば、エアシリンダにより下降されたノズル部
材が部品に当接するとき等に部品に加わる衝撃を緩和
し、部品の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による表面実装機全体の概略
平面図である。
【図2】上記実装機におけるヘッドユニットの正面図で
ある。
【図3】上記ヘッドユニットの側面図である。
【図4】上記ヘッドユニットの底面図である。
【図5】(a)(b)(c)はノズル部材を昇降駆動す
るエアシリンダの構造及び動作を示す断面図である。
【図6】上記エアシリンダに対するエア供給系統の回路
図である。
【図7】上記表面実装機による実装動作の全体を示すフ
ローチャートである。
【図8】(a)(b)は標準チップ部品を処理対象とす
る場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフロー
チャートである。
【図9】(a)(b)は特種形状部品等を処理対象とす
る場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフロー
チャートである。
【図10】(a)(b)は高精度搭載が必要な部品を処
理対象とする場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 20 ノズル部材 21 全体上下動用サーボモータ 25 エアシリンダ 45 クッション機構 55,56,58,59 速度制御弁 57,60 切替弁 61 制御ユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/04 B25J 9/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品供給部と部品装着部とにわたって移
    動可能なヘッドユニットに、電子部品を吸着するノズル
    部材と、このノズル部材を昇降駆動するエアシリンダと
    を備えた表面実装機において、上記ノズル部材及びエアシリンダを保持するハウジング
    をヘッドユニット本体に対して上下動可能とし、このハ
    ウジングを上下動させるサーボモータを設け、 このハウジングに対して上記ノズル部材を上記エアシリ
    ンダにより上下動させるようにするとともに、 上記エアシリンダに対するエア給排速度の調節によりエ
    アシリンダの昇降駆動速度を変更可能とする昇降駆動速
    度可変手段と、 上記ノズル部材に吸着される対象部品の種類に応じて
    品吸着時及び部品装着時における上記サーボモータ及び
    エアシリンダの駆動の制御及び上記昇降駆動速度可変手
    段の制御を行う制御手段とを設け、この制御手段は、 上記対象部品が標準チップ部品である場合、部品吸着時
    及び部品装着時にそれぞれ、サーボモータの駆動よるノ
    ズル部材高さ位置の調整後にエアシリンダの高速駆動で
    ノズル部材を所定位置まで下降させるとともに、部品吸
    着または部品装着の後にエアシリンダの高速駆動でノズ
    ル部材を上昇させ、 上記対象部品がノズル部材による吸着力が低下し易い特
    殊形状部品や重量の重たい部品である場合、部品吸着時
    にはサーボモータの駆動よるノズル部材高さ位置の調整
    後にエアシリンダの高速駆動でノズル部材を所定位置ま
    で下降させるとともに、部品吸着後にエアシリンダの低
    速駆動でノズル部材を上昇させ、部品装着時にはサーボ
    モータの駆動よるノズル部材高さ位置の調整後にエアシ
    リンダの高速駆動でノズル部材を所定位置まで下降させ
    るとともに、部品装着後にエアシリンダの高速駆動でノ
    ズル部材を上昇させるように制御するものである ことを
    特徴とする表面実装機。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記対象部品が高精度
    搭載を必要とする部品である場合、部品吸着時にはエア
    シリンダの高速駆動による下降とそれに続くサーボモー
    タの駆動による下降とで所定位置まで達するようにする
    とともに、部 品吸着後にエアシリンダの低速駆動及びサ
    ーボモータの駆動でノズル部材を上昇させ、部品装着時
    にはエアシリンダの低速駆動による下降とそれに続くサ
    ーボモータの駆動による下降とで所定位置まで達するよ
    うにするとともに、部品装着後にエアシリンダの高速駆
    動及びサーボモータの駆動でノズル部材を上昇させるよ
    うに制御するものであることを特徴とする請求項1記載
    の表面実装機。
  3. 【請求項3】 部品供給部と部品装着部とにわたって移
    動可能なヘッドユニットに、電子部品を吸着するノズル
    部材と、このノズル部材を昇降駆動するエアシリンダと
    を備えた表面実装機において、 上記ノズル部材及びエアシリンダを保持するハウジング
    をヘッドユニット本体に対して上下動可能とし、このハ
    ウジングを上下動させるサーボモータを設け、 このハウジングに対して上記ノズル部材を上記エアシリ
    ンダにより上下動させるようにするとともに、 上記エアシリンダに対するエア給排速度の調節によりエ
    アシリンダの昇降駆動速度を変更可能とする昇降駆動速
    度可変手段と、 上記ノズル部材に吸着される対象部品の種類に応じて部
    品吸着時及び部品装着時における上記サーボモータ及び
    エアシリンダの駆動の制御及び上記昇降駆動速度可変手
    段の制御を行う制御手段とを設け、 この制御手段は、 上記対象部品が標準チップ部品である場合、部品吸着時
    及び部品装着時にそれぞれ、サーボモータの駆動よるノ
    ズル部材高さ位置の調整後にエアシリンダの高速駆動で
    ノズル部材を所定位置まで下降させるとともに、部品吸
    着または部品装着の後にエアシリンダの高速駆動でノズ
    ル部材を上昇させ、 上記対象部品が高精度搭載を必要とする部品である場
    合、部品吸着時にはエアシリンダの高速駆動による下降
    とそれに続くサーボモータの駆動による下降とで所定位
    置まで達するようにするとともに、部品吸着後にエアシ
    リンダの低速駆動及びサーボモータの駆動でノズル部材
    を上昇させ、部品装着時にはエアシリンダの低速駆動に
    よる下降とそれに続くサーボモータの駆動による下降と
    で所定位置まで達するようにするとともに、部品装着後
    にエアシリンダの高速駆動及びサーボモータの駆動でノ
    ズル部材を上昇させるように制御するものである ことを
    特徴とする 表面実装機。
  4. 【請求項4】 上記エアシリンダに、その下降方向の駆
    動を下降端到達直前で減速させるクッション機構を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    表面実装機。
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