JP4166617B2 - 部品実装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に電子部品等の部品を実装するのに好適な部品実装装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ受像機やパソコンのディスプレイには、液晶表示装置が広く採用されている。液晶表示装置は、液晶部材を充填して貼り合わせたガラス製の基板の電極部に、駆動用の複数個のドライバICが異方性導電体(ACF)等を介して接続実装される。
【0003】
図5は、加圧ヘッドの押圧により、基板の電極部にIC等の部品を接続実装する従来の部品実装装置の構成を示した側面図である。
【0004】
すなわち、予め粘着性を有するACF1を介して、TAB(Tape Automated Bonding)部品等の電子部品2が仮圧着された基板3は、ステージ(基台)4上に載置され位置決めされる。この仮圧着された電子部品2は、部品実装装置5による押圧・加熱により基板3上に本圧着される。
【0005】
部品実装装置5は、電子部品2を介してACF1に対し、所定時間長にわたって押圧・加熱する加圧ヘッド51と、この加圧ヘッド51の加圧力を受け止め、基板3を底面側から支持するバックアップ部材52とを備えている。
【0006】
加圧ヘッド51は、ヒータを内蔵し、装置本体53に据え付けられたエアシリンダ54の作動ロッド54aに連結され、エアシリンダ54のシリンダ力により矢印Zで示す鉛直方向に往復動作を行い、順次供給される基板3上に電子部品2を本圧着実装する。
【0007】
加圧ヘッド51が電子部品2を押圧・加熱して基板3に実装するとき、もしも電子部品2に対する加圧力自体が小さい場合は、ACF1の押しつぶれは不十分となり、良好な電気的接続が得られず、また反対に加圧ヘッド51の加圧力が大き過ぎると、電子部品2やガラス製の基板3そのものを破損させてしまう恐れがある。
【0008】
従って、電子部品2に対し、過不足のない、適切な加圧力を印加するためには、重量の大きな加圧ヘッド51の自重をできるだけ排除した状態で加圧することが望ましい。
【0009】
ガイドレール56に案内されて上下動可能に組み込まれた加圧ヘッド51は、コイルばね55を介して装置本体53に支持されるように構成することで、加圧ヘッド51自体の荷重とコイルばね55の反発力との平衡により、加圧ヘッド51自体の荷重が電子部品2の押圧に影響するのを回避ないしは軽減させている。
【0010】
加圧ヘッド51がコイルばね55によって支持され、平衡したときの下端面が、丁度、押圧すべき電子部品2の高さ位置にある状態では、エアシリンダ54は、近似的には、加圧ヘッド51の自重を排除した状態で加圧操作を行うことができる。
【0011】
加圧ヘッド51の自重を排除した状態で、電子部品2を適正に圧着実装するために、作業員は、ロードセル等の荷重測定器をバックアップ部材52上に載置し、加圧ヘッド51による加圧力を計測し、その計測値に基づき、圧着実装の加圧力を得るに必要なエアシリンダ54の空気圧(シリンダ力)を求めている。
【0012】
しかしながら、従来の部品実装装置は、コイルばね55のばね圧に抗しつつエアシリンダ54による押圧・加熱が行われるので、エアシリンダ54における空気圧の設定値は、コイルばね55のばね定数の値によって大きく左右される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、基板への電子部品の実装に際し、加圧ヘッドにより過不足のない適切な加圧力が得られるようにするために、予めバックアップ部材上に荷重測定器を載置し、加圧ヘッド自体の荷重の影響をできるだけ排除した状態で、所定の押圧・加熱を得るためのシリンダ力(空気圧)を得るように操作されていた。
【0014】
しかしながら、上記従来の部品実装装置では、重量の大きな加圧ヘッドを支持するのにコイルばねが組み込み構成されていて、コイルばね自体は、経年変化及び本圧着実装操作の繰り返し動作により劣化するのは避けられない。
【0015】
従って、ばね力と加圧ヘッド荷重とが平衡した状態での加圧ヘッドの高さ位置が変化してしまい、多くの場合、平衡時の加圧ヘッドの高さ位置は次第に下方へ移行する傾向があった。
【0016】
電子部品を押圧するときのエアシリンダの空気圧を、荷重測定器に基づき一度設定したとしても、時間の経過や押圧実装の繰り返し等によりばね定数が変化すると、それにより増大した加圧力が電子部品や基板そのものを破損させてしまう恐れがあった。
【0017】
しかも、このようなコイルばねの劣化に起因する電子部品や基板の損傷は、外観上からは容易には発見し得ないことが多いので、たとえば電子部品を実装した液晶基板は、その後に通電試験等が行われてはじめて、電子部品や基板の損傷に気付くことが多い。
【0018】
そこで、本発明は、安定かつ適切な圧着を容易に実現し、電子部品等の部品を基板に対し高品質に実装し得る部品実装装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加圧ヘッドの降下により、基板に部品を実装する部品実装装置において、ピストンと一体の作動ロッドが前記加圧ヘッドと連結されたシリンダと、このシリンダの高さ位置を制御可能に構成された駆動部と、を有し、前記作動ロッドはてこの一端部側に、また前記加圧ヘッドは前記てこの他端部側にそれぞれ回動自在に連結されて構成され、前記シリンダには、前記ピストンを間に挟んで一方の室と他方の室とが形成され、
前記一方の室には前記加圧ヘッドの重量を支持するための圧力が、前記他方の室には実装時に前記加圧ヘッドにより必要とされる加圧力を付与するための圧力が印加されることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、加圧ヘッドの降下により、基板に部品を実装する部品実装装置において、ピストンと一体の作動ロッドが前記加圧ヘッドと連結されたシリンダと、このシリンダの高さ位置を制御可能に構成された駆動部と、を有し、前記作動ロッドはてこの一端部側に、また前記加圧ヘッドは前記てこの他端部側にそれぞれ回動自在に連結されて構成され、前記シリンダには、前記ピストンを間に挟んで一方の室と他方の室とが形成され、前記一方の室には前記加圧ヘッドの重量を支持するための圧力に予め設定された圧力を加えた圧力が、前記他方の室には実装時に前記加圧ヘッドにより必要とされる加圧力を付与するための圧力に前記予め設定された圧力を加えた圧力が印加されることを特徴とする。
【0021】
このように、本発明の部品実装装置は、加圧ヘッドがシリンダに連結され、駆動部によるシリンダの高さ位置制御により、シリンダの操作のみにより加圧力が付与されるので、従来のように重量の大きな加圧ヘッドを支えるばね機構を設けることなく、部品の押圧実装を安定かつ適切に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による部品実装装置の一実施の形態を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。なお、図5に示した従来の部品実装装置の構成と同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0023】
図1は、本発明による部品実装装置の第1の実施の形態を示した側面図である。
【0024】
すなわち、粘着性を有したACF1を介して、TAB部品等の電子部品2を仮圧着した基板3は、ステージ4上に載置されて位置決めされる。
【0025】
この第1の実施の形態の部品実装装置6は、基板3上の電子部品2を押圧・加熱する加圧ヘッド61と、基板3の電極部を支持するとともに加圧ヘッド61の押圧力を受け止めるバックアップ部材62とを備えている。
【0026】
重量の大きな加圧ヘッド61は、ヒータを内蔵し、装置本体63Aに取り付けられたガイドレール63aに案内されて上下動可能に組み込まれている。
【0027】
加圧ヘッド61の上方に突出したアーム61aの上端部は、装置本体63Aに支点Pを有するてこ64の一端部に回動自在に連結され、またそのてこ64の他端部にはエアシリンダ65のピストン65aと一体の作動ロッド65bが同じく回動自在に連結されている。
【0028】
装置本体63Bには、駆動部を構成した送りねじ機構66が組み込まれ、エアシリンダ65は、その送りねじ機構66のサーボモータ66aにより上下動可能に構成されている。
【0029】
エアシリンダ65は、上下動可能なピストン65aの仕切りによって上室65c及び下室65dを形成し、上下各室65c,65dは、それぞれ配管671a、圧力調整弁671b及び配管671c、並びに配管672a、圧力調整弁672b及び配管672cを介してエアポンプ671,672にそれぞれ対応連結されている。なお、この実施の形態では、エアシリンダ65内において、ピストン65aの上昇移動を制限するストッパ65eが、その側壁から内側に環状に突出するように上室65c内に設けられている。
【0030】
上記構成により、制御器68による各エアポンプ671,672の開放制御と、各圧力調整弁671b、672bに対する駆動制御により、上下各室65c,65d内における空気圧を調整制御することができる。
【0031】
そこで、この第1の実施の形態の部品実装装置では、まず制御器68によるエアポンプ671の開放及び圧力調整弁671bの調整制御により、エアシリンダ65の上室65c内に、加圧ヘッド61の自重を相殺する大きさの空気圧が常時供給されている。
【0032】
また制御器68は、エアポンプ672の開放及び圧力調整弁672bの調整制御により、エアシリンダ65の下室65d内に供給される空気圧が、電子部品2を基板3に圧着するのに必要な押圧力が得られるよう制御する。
【0033】
すなわち、エアシリンダ65のピストン65aは、上室65cからは下方向に向けて加圧ヘッド61の自重を相殺する空気圧を、また下室65dからは上方向に向けて、電子部品2を基板3に圧着するのに必要な空気圧を受ける。
【0034】
その結果、エアシリンダ65のピストン65a自体は、上室65c内と下室65d内との空気圧の圧力差、すなわち下室65dからの電子部品2を基板3に圧着するのに必要な空気圧を受けて上方に移動し、ストッパ65eに当接する。
【0035】
そこで、制御器68による電子部品2の基板3に対する圧着制御動作を説明すると、まず制御器68は、サーボモータ66aを駆動制御し、エアシリンダ65を上昇させ、バックアップ部材62の上方に設定された待機位置から加圧ヘッド61を早い速度で下降させる。
【0036】
加圧ヘッド61の下降により、バックアップ部材62上方の予め設定された高さ位置に加圧ヘッド61が位置付けられた後、制御器68は、サーボモータ66aの駆動速度を低下させ、加圧ヘッド61の下降速度を減速させる。なお、この減速開始時においては、加圧ヘッド61は電子部品2には当接していないものとする。
【0037】
従って、加圧ヘッド61は下降速度の減速後に電子部品2に当接することになるが、制御器68はその当接位置におけるエアシリンダ65をさらに所定量だけ上昇させた後に、サーボモータ66aの駆動を停止させる。
【0038】
すなわち、加圧ヘッド61の電子部品2への当接後のエアシリンダ65の上昇では、加圧ヘッド61自体は電子部品2に当接してそれ以上の降下は阻止されるものの、エアシリンダ65自体は所定量だけ上昇するので、電子部品2は、下室65dに供給された所定圧力分の押圧力で押圧される。
【0039】
加圧ヘッド61が電子部品2に当接した後のエアシリンダ65の上昇により、図2に示したように、ピストン65aはストッパ65eから離れるが、エアシリンダ65の高さ位置が変わっても電子部品2に対する押圧力は変わらないので、エアシリンダ65の停止位置精度がそれほど高くなくても、また基板3の厚みにばらつきがあったとしても、電子部品2に対して所定の押圧力を正確に加えることができる。
【0040】
なお、上記説明の構成で、加圧ヘッド61とアーム61aとの間に、別途圧力検出器を組み込み、その圧力検出器における検出圧力の変化から、加圧ヘッド61が電子部品2に当接したことを検知することもできる。その場合、制御器68はその圧力検出器からの検知信号に基づき、エアシリンダ65における所定量上昇操作のタイミングを得ることができる。
【0041】
制御器68がサーボモータ66aを駆動停止させてから所定時間経過後、サーボモータ66aを上述とは逆に駆動させることにより、エアシリンダ65を下降させ加圧ヘッド61を元の待機位置まで上昇させることで、電子部品2に対する制御器68の一圧着動作制御が終了する。
【0042】
なお、上記説明で、加圧ヘッド61に対し、所定の押圧力を電子部品2に作用させるために必要なエアシリンダ65における空気圧は、従来と同様に、予め荷重測定器をバックアップ部材62上に設置し、加圧ヘッド61による所定の押圧力が計測されたときの下室65d内の空気圧を求め、制御器68は、少なくとも押圧時にはその空気圧が下室65dに形成されるように、圧力調整弁672bを調整制御する。
【0043】
従って、この第1の実施の形態によれば、エアシリンダ65内の空気圧を制御しつつ、制御器68によるサーボモータ66aの駆動制御により基板3上の電子部品2を所定の押圧力で押圧するので、圧着ヘッド61自体の荷重の影響を回避ないしは抑制して、電子部品2の基板3に対する高品質な圧着実装が可能である。
【0044】
なお、この第1の実施の形態では、図1に示したように、エアシリンダ65の作動ロッド65bは、作動ロッド65bよりも加圧ヘッド61側により近い支点Pを有するてこ64で連結されているので、ピストン65a、並びにサーボモータ66aにおける小さな力で、重量の大きな加圧ヘッド61を駆動制御することができる。もちろん、支点Pは、作動ロッド65bと加圧ヘッド61との間の中央点に設けても良い。
【0045】
また、図1に示した構成において、加圧ヘッド61のアーム61a及びシリンダ65の作動ロッド65bは鉛直方向に上下動するのに対し、支点Pを中心に回動するてこ64の両端部の移動軌跡は湾曲状の弧を描くようになる。従って、連結部では互いに水平方向へのずれが生ずることになるが、例えば既知のフォロアローラを組み込み採用することにより、その水平方向へのずれを補正しつつ鉛直方向に適正に上下動させることができる。
【0046】
また、上記第1の実施の形態では、単一のエアシリンダ65の作動ロッド65bがてこ64の一端部に連結されるように構成されたが、エアシリンダ65を複数台併設し、各エアシリンダ65の作動ロッド65bがてこ64の一端部に連結されるように構成しても良い。
【0047】
以上説明のように、この第1の実施の形態によれば、経年変化や繰り返し使用により劣化するばね機構を採用することなく、品質の高い部品実装が可能な部品実装装置を提供することができる。
【0048】
図1及び図2に示した上記第1の実施の形態では、エアシリンダ65の作動ロッド65bと加圧ヘッド61とを、てこ64を介して連結したが、加圧ヘッド61を作動ロッド65bに直結させて構成することもできる。
【0049】
すなわち、図3はこの発明による部品実装装置の第2の実施の形態を示した側面図で、図1及び図2に示した第1の実施の形態との相違点のみを特に説明すると、エアシリンダ65は、図1及び図2とは相違して、上下方向で向きが逆に取り付け構成し、加圧ヘッド61は、エアシリンダ65のピストン65aの下面に突設するように作動ロッド65bに直結させて構成されている。従って、図3では、ピストン65aを挟んで下側を上室65c、上側を下室65dとして符号を付している。
【0050】
この図2に示した構成によっても、制御器68による各エアポンプ671,672並びに各圧力調整弁671b、672bの調整制御と、サーボモータ66aの駆動制御により、予め設定された加圧力で高品質に電子部品2を基板3に圧着することができる。
【0051】
次に、図4はこの発明による部品実装装置の第3の実施の形態を示した側面図で、図3に示した第2の実施の形態との相違点のみを特に説明すると、エアシリンダ65を装置本体63Bに設けた他のエアシリンダ69の作動ロッド69aに連結させて上下動可能に構成されている。なお、他のエアシリンダ69は、第1及び第2の実施の形態の送りねじ機構66に対応したもので駆動部を構成する。
【0052】
この図4に示した構成によっても、制御器68による各圧力調整弁671b、672b、及び各エアポンプ671,672の調整制御と、他のエアシリンダ69の駆動制御により、常に予め設定された押圧力を電子部品2に印加して基板3に圧着実装することができる。なお、図示は省略しているが、このエアシリンダ69についても、エアシリンダ65と同様に、上室及び下室それぞれが圧力調整弁を介してエアポンプに接続されており、これらを制御することでピストン65を昇降動可能に構成されている。
【0053】
なお、上記説明の各実施の形態において、駆動部を構成したエアシリンダ65あるいは他のエアシリンダ69に代えて、オイルシリンダ等他のシリンダを採用しても同様な作用及び効果を得ることができる。
【0054】
また、エアシリンダ65内において、内側に向けて環状に突設したストッパ65eを設けたが、第1の実施の形態ではエアシリンダ65の上端内壁を、また第2及び第3の実施の形態ではエアシリンダ65の下端内壁をそのストッパ65eに代えて作用させ、ストッパ65e自体を省略することもできる。
【0055】
なお、上記各実施の形態において、上室65cには、加圧ヘッド61の自重を相殺する大きさの空気圧を供給し、下室65dには、電子部品2を基板3に圧着するのに必要な大きさの空気圧を供給する例で説明したが、これらに限られるものではなく、例えばそれぞれに同じ圧力分増加させた空気圧を供給するようにしても良い。
【0056】
つまり、加圧ヘッド61の自重を相殺する大きさの空気圧をP1、電子部品2を基板3に圧着するのに必要な大きさの空気をP2とした場合、上室65cにはP1+P3(P3は正の空気圧)、下室65dにはP2+P3の空気圧を供給する。
【0057】
このようにすることで、ピストン65aは、上室65cにP1、下室65dにP2の空気を供給した場合に比べて、上下方向からそれぞれP3だけ大きな空気圧を受け、上下方向に大きな拘束力で保持される。従って、エアシリンダ65の昇降動作の際に、加圧ヘッドの慣性によりピストン65aがエアシリンダ65内で移動しようとしても、上記拘束力によってその移動が抑制され、この移動に伴う加圧ヘッド61の振動が低減される。加圧ヘッドの振動は、基板3に対する電子部品2の圧着品質を悪化させる要因となるので、上述した加圧ヘッド61の振動の低減によって、電子部品2の圧着品質を向上させる効果が得られる。
【0058】
いずれにしても、上記各実施の形態の部品実装装置によれば、シリンダ65内を往復運動を行うピストン65aを間に挟み、一方の室(上室65c)には加圧ヘッド61の重量を支持するための圧力が、他方の室(下室65d)には電子部品2を基板3に圧着するための圧力、すなわち加圧力付与のための圧力がそれぞれ印加され、シリンダ65自体の高さ位置が調整制御可能に構成されている。
【0059】
以上説明のように、本発明による部品実装装置によれば、コイルばね等のように経年変化あるいは繰り返し使用により大きく特性変化するばね機構を採用することなく、重量の大きな加圧ヘッドを支えつつ、適正かつ安定した加圧力が得られるように構成したので、基板に対する高品質な部品実装が可能である。
【0060】
【発明の効果】
本発明の部品実装装置は、基板に対する高品質な部品実装を行うことができるものであり、例えば液晶表示パネルの製造等に採用して、実用上顕著な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部品実装装置の第1の実施の形態を示した側面図である。
【図2】図1に示した部品実装装置の動作状態を示した側面図である。
【図3】本発明による部品実装装置の第2の実施の形態を示した側面図である。
【図4】本発明による部品実装装置の第3の実施の形態を示した側面図である。
【図5】従来の部品実装装置を示した側面図である。
【符号の説明】
1 ACF(異方性導電体)
2 電子部品(部品)
3 基板
4 ステージ(基台)
5,6 部品実装装置
61 加圧ヘッド
62 バックアップ部材
63A,63B 装置本体
64 てこ
P 支点
65 エアシリンダ(シリンダ)
65a ピストン
65b 作動ロッド
65c 上室
65d 下室
65e ストッパ
66 送りねじ機構(駆動部)
66a サーボモータ
671,672 エアポンプ
671a,672a 配管
671b,672b 圧力調整弁
671c,672c 配管
68 制御器
69 他のエアシリンダ(駆動部)
Claims (4)
- 加圧ヘッドの降下により、基板に部品を実装する部品実装装置において、
ピストンと一体の作動ロッドが前記加圧ヘッドと連結されたシリンダと、
このシリンダの高さ位置を制御可能に構成された駆動部と、
を有し、
前記作動ロッドはてこの一端部側に、また前記加圧ヘッドは前記てこの他端部側にそれぞれ回動自在に連結されて構成され、
前記シリンダには、前記ピストンを間に挟んで一方の室と他方の室とが形成され、
前記一方の室には前記加圧ヘッドの重量を支持するための圧力が、前記他方の室には実装時に前記加圧ヘッドにより必要とされる加圧力を付与するための圧力が印加されることを特徴とする部品実装装置。 - 加圧ヘッドの降下により、基板に部品を実装する部品実装装置において、
ピストンと一体の作動ロッドが前記加圧ヘッドと連結されたシリンダと、
このシリンダの高さ位置を制御可能に構成された駆動部と、
を有し、
前記作動ロッドはてこの一端部側に、また前記加圧ヘッドは前記てこの他端部側にそれぞれ回動自在に連結されて構成され、
前記シリンダには、前記ピストンを間に挟んで一方の室と他方の室とが形成され、
前記一方の室には前記加圧ヘッドの重量を支持するための圧力に予め設定された圧力を加えた圧力が、前記他方の室には実装時に前記加圧ヘッドにより必要とされる加圧力を付与するための圧力に前記予め設定された圧力を加えた圧力が印加されることを特徴とする部品実装装置。 - 前記駆動部は、送りねじ機構により前記シリンダの高さ位置を制御し得るように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品実装装置。
- 前記てこは、前記作動ロッド側よりも前記加圧ヘッド側により近い位置に、支点を設けて構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の部品実装装置。
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