JP2000013096A - 表面実装機 - Google Patents

表面実装機

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JP2000013096A
JP2000013096A JP10173321A JP17332198A JP2000013096A JP 2000013096 A JP2000013096 A JP 2000013096A JP 10173321 A JP10173321 A JP 10173321A JP 17332198 A JP17332198 A JP 17332198A JP 2000013096 A JP2000013096 A JP 2000013096A
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suction head
suction
speed
head
unit
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JP10173321A
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Shuichi Yamaguchi
修一 山口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を適切に実装しつつ実装効率を高め
る。 【解決手段】 ヘッドユニット5に吸着ヘッド20を昇
降自在に搭載してエアシリンダ25により駆動するよう
にした。また、吸着ヘッド20を挾んで照射光Sを照射
・受光する位置検出センサ38を設け、昇降に伴い、吸
着ヘッド20に装着したベアリング28により照射光S
を遮断することにより、吸着ヘッド20が昇降ストロー
ク内の特定位置に達したことを検知するようにした。そ
して、上記位置検出センサ38による吸着ヘッド20の
検知に基づき、エアシリンダ25の給排系統に設けた速
度切替え弁48をコントローラを介して切替え、これに
より上記特定位置を境に吸着ヘッド20の昇降速度を切
替えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品供給部と部品
装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、エア
シリンダにより駆動されて昇降する部品吸着用の吸着ヘ
ッドを備えた表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品供給部と所定の作業位置
に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能と
されたヘッドユニットに、吸着ヘッドを昇降かつ回転可
能に装備し、上記吸着ヘッドに供給される負圧により部
品供給部の電子部品を吸着してプリント基板上に装着す
るようにした表面実装機(以下、実装機という)は一般
に知られている。この実装機において、ヘッドユニット
に装備される吸着ヘッドは、部品吸着時及び部品装着時
に昇降駆動手段により作動される。
【0003】昇降駆動手段としては、サーボモータによ
りボールねじ等を介して吸着ヘッドを昇降させるように
したものと、エアシリンダにより吸着ヘッドを昇降させ
るようにしたものとがあるが、ヘッドユニットのコンパ
クト化といった観点から、エアシリンダを用いて吸着ヘ
ッド昇降用の駆動系統を構成する実装機が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアシリン
ダを用いて吸着ヘッドを昇降させる実装機は、吸着ヘッ
ドの昇降速度が昇降ストローク全体で一定であるため、
サイクルタイムを短縮すべく吸着ヘッドの昇降速度を高
めると、例えば、部品の種類によっては、部品吸着時、
部品が安定して吸着される前に吸着ヘッドが上昇するこ
とにより部品が脱落する虞れがある。つまり、負圧が充
分に作用する前に吸着ヘッドが上昇するために部品が脱
落する虞れがある。また、部品吸着時の吸着ヘッドと部
品との衝突、あるいは部品装着時の部品とプリント基板
の衝突により部品やプリント基板を傷める虞れもある。
【0005】そこで、従来では、吸着ヘッドの昇降速度
を切替え可能にしておき、吸着する部品の種類に応じて
吸着ヘッドの昇降速度を切替え、部品に適した速度で吸
着ヘッドを昇降させることが行われている。しかし、こ
の場合の速度の切替えは、吸着ヘッドの昇降ストローク
全体の速度を一律に速くしたり、あるいは遅くするもの
であるため、例えば、低速昇降が要求される部品ばかり
を装着するような場合には、実装効率が著しく損なわれ
るという弊害がある。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、電子部品を適切に実装しつつ実装効率
を高めることができる表面実装機を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、移動可能なヘッドユニットに電子部品を
吸着する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを昇降させるエ
アシリンダとを備えた表面実装機において、エアシリン
ダに対する給排エア流量を調節可能とする流量可変手段
と、昇降ストローク内の特定位置で吸着ヘッドを検知す
る検知手段と、特定位置で吸着ヘッドの昇降速度を切替
えるべく検知手段による吸着ヘッドの検知に基づき流量
可変手段を制御する制御手段とを備えているものである
(請求項1)。
【0008】この表面実装機によると、昇降ストローク
中の特定位置に吸着ヘッドが達するとエアシリンダへの
給排エア流量が調節され、これにより吸着ヘッドの昇降
速度が特定位置を境に変化する。そのため、部品の種類
等に応じて昇降ストローク内で吸着ヘッドの昇降速度を
任意に変化させることにより、部品の実装を適切に行い
得る範囲内で可及的に実装効率を高めることができる。
【0009】このような表面実装機では、特定位置とし
て一乃至複数の位置で吸着ヘッドを検知するように検知
手段が構成され、制御手段は、吸着ヘッドが下降端位置
に近い程昇降速度が遅くなるように、検知手段による吸
着ヘッドの検知に伴い吸着ヘッドの昇降速度を切替える
ように構成される(請求項2)。
【0010】この実装機によると、吸着ヘッドの下降時
には、吸着ヘッドの昇降速度が段階的に低下するため、
吸着ヘッドを速やかに下降させながらも、部品吸着の際
には吸着ヘッドと部品との衝突、部品装着の際には部品
とプリント基板との衝突による衝撃力を効果的に緩和す
ることができる。また、吸着ヘッドの上昇時には、吸着
ヘッドの昇降速度が段階的に速くなるため、部品を安定
吸着させつつ吸着ヘッドを速やかに上昇させることがで
きる。
【0011】なお、ヘッドユニットに複数の吸着ヘッド
が搭載される場合には各吸着ヘッドに対応して流量可変
手段が設けられ、上記検知手段は、吸着ヘッドの配列方
向に複数の吸着ヘッドを挾んで対向配置される光の照射
部及び受光部を備え、昇降に伴う照射光の遮断により吸
着ヘッドを検知するように構成され、制御手段は、照射
光を遮断した吸着ヘッドの昇降速度を切替えるべく該吸
着ヘッドに対応する流量可変手段を制御するように構成
される(請求項3)。
【0012】複数の吸着ヘッドを備えた表面実装機で
は、通常、吸着ヘッドは複数同時に、あるいは1つずつ
順番に昇降させられるため、請求項3のようにすれば、
検知手段を各吸着ヘッドに対して共通化することでき構
成を簡素化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係る表面実装
機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示してい
る。この図において、基台1上には、搬送ラインを構成
するコンベア2が配置され、プリント基板3が上記コン
ベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置で停止され
るようになっている。
【0015】上記コンベア2の側方には、部品供給部4
が配置されている。この部品供給部4は、多数列のテー
プフィーダ4aを備えており、各テープフィーダ4aは
それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状
のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープが
リールから導出されるように構成されるとともに、テー
プ繰り出し端にはラチェット式の送り機構が具備され、
後述のヘッドユニット5により部品がピックアップされ
るにつれてテープが間欠的に繰り出されるようになって
いる。
【0016】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
がX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0017】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14(図
3に示す)とが配設され、上記ガイド部材13にヘッド
ユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット
5に設けられたナット部分16(図3に示す)が上記ボ
ールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモ
ータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持
部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモ
ータ15の作動によりボールねじ軸14が回転して、ヘ
ッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動
するようになっている。
【0018】図2〜図4は、上記ヘッドユニット5の構
造を示している。これらの図において、上記ヘッドユニ
ット5には、部品を吸着するための吸着ヘッド20が搭
載され、当実施形態では8本の吸着ヘッド20がX軸方
向に並べて配設されている。
【0019】また、ヘッドユニット5には、上記各吸着
ヘッド20を昇降させる昇降駆動機構が搭載されてい
る。この昇降駆動機構は、各吸着ヘッド20を同時に上
下動させる1個の全体上下動用サーボモータ21と、各
吸着ヘッド20を個別に一定ストロークだけ昇降させる
所定数(8個)のエアシリンダ25とを有し、上記サー
ボモータ21とエアシリンダ25とを併用することによ
り各吸着ヘッド20を所定の上昇位置と下降位置とにわ
たって昇降させるように構成されている。
【0020】より具体的に説明すると、ヘッドユニット
本体5aには、上記吸着ヘッド20及びエアシリンダ2
5等を保持するフレーム22が上下動可能に取付けられ
ているとともに、その上方に上下動用サーボモータ21
が取付けられている。このサーボモータ21は、吸着ヘ
ッド20の高さ位置調節等のために設けられており、こ
のサーボモータ21の作動によりボールねじ23を介し
てフレーム22が上下動するようになっている。
【0021】各吸着ヘッド20は、図4に示すように中
空のシャフト20aと、これに取付けられるノズルホル
ダ20bと、その下端に着脱自在に装着されるノズル2
0cとからなり、吸着ヘッド20がヘッドガイド26を
介して上記フレーム22に上下動及び回転可能に取付け
られている。つまり、フレーム22にヘッドガイド26
が回転可能に取付けられ、このヘッドガイド26に上記
シャフト20aが上下動可能に嵌合されている。
【0022】ノズルホルダ20bには、上記シャフト2
0aに対して軸方向に所定ストロークだけ移動可能で、
かつスプリング27により下端に向かって付勢された状
態でシャフト20aに取付けられている。これによりノ
ズルホルダ20bがシャフト20aに対して軸方向に弾
性変位可能となっていて、部品吸装着時のノズル先端と
部品との衝突、あるいは部品装着時の吸着部品とプリン
ト基板3との衝突による衝撃を緩和し得るようになって
いる。
【0023】上記シャフト20aには、その略中間部分
にベアリング28が固定されている。このベアリング2
8は、内輪部分がシャフト20aに、外輪部分が後記ピ
ストン33のスリーブ33aの下端部にそれぞれ固定さ
れており、これによりシャフト20aがベアリング28
を介してスリーブ33aに回転可能に連結されている。
【0024】なお、各吸着ヘッド20のシャフト20a
に対向する位置には、上記フレーム22に下降端センサ
32がそれぞれ取付けられており、シャフト20aの下
降に伴い、この上記ベアリング28をこのセンサ32に
より検知することによってノズルシャフト20aが下降
端位置に到達したことを検知するようになっている。ま
た、フレーム22には、本願の検知手段である位置検出
センサ38が配設されている。
【0025】位置検出センサ38は、光の照射部38a
と受光部38bとからなり、これらが各吸着ヘッド20
の配設方向(X軸方向)に各吸着ヘッド20を挾んで配
設されている。具体的には、図4及び図5に示すよう
に、照射部38aからの照射光Sが上記ベアリング28
の昇降ストロークL内であって、かつ該昇降ストローク
Lにおける下端から3分の1の位置(特定位置Pとい
う)において各シャフト20aの側近を横切るように照
射部38a及び受光部38bが各吸着ヘッド20を挾ん
で対向して配設されている。すなわち、吸着ヘッド20
の昇降に伴い照射光Sがベアリング28により遮断され
ることにより、吸着ヘッド20が特定位置Pに達したこ
とが検知されるようになっている。
【0026】上記フレーム22の前面側における各吸着
ヘッド配設箇所の上方にはエアシリンダ25が設けられ
ており、各吸着ヘッド20のシャフト20aの上端がそ
れぞれ対応するエアシリンダ25の内部に挿入されてい
る。
【0027】各エアシリンダ25は、その内部にピスト
ン33を備えるとともに、このピストン33の上下に圧
力室34,35(圧力室34は図6に示す)を有し、こ
れらの圧力室34,35がポート36,37を介してエ
ア給排系統の通路に接続されている。そして、上側圧力
室34にエアが供給されつつ下側圧力室35からエアが
排出されるときに上記ピストン33が下降し、逆に下側
圧力室35にエアが供給されつつ上側圧力室34からエ
アが排出されるときにピストン33が上昇するようにな
っている。
【0028】また、ピストン33の下端部には、ピスト
ン33の昇降ストロークよりも長い筒状のスリーブ33
aが一体に設けられており、エアシリンダ25内に突入
された吸着ヘッド20のシャフト上端部分がこのスリー
ブ33aに回転自在に挿入されている。そして、上述の
ように吸着ヘッド20のシャフト20aとスリーブ33
aとがベアリング28を介して回転可能に連結されてい
る。
【0029】上記ヘッドユニット5には、さらに各吸着
ヘッド20を回転させるための回転駆動機構が搭載され
ている。この回転駆動機構は、図示を省略してるが1個
の回転用サーボモータを有しており、このサーボモータ
と各吸着ヘッド20とに亘って回転伝達用ベルトが巻き
掛けられることにより各吸着ヘッド20を個別に回転さ
せるように構成されている。
【0030】また、上記ヘッドユニット5には、各吸着
ヘッド20に対してそれぞれ負圧を供給するための真空
発生器39が設けられ、これが上記ヘッドユニット本体
5aの上方に配置されている。そして、上記エアシリン
ダ25に設けられる上端の負圧導入部が、図外の可撓製
パイプ及びバルブ等を介して上記真空発生器39に連結
されることにより、エアシリンダ25の上記ピストン3
3の内部を介して吸着ヘッド20に負圧が供給されるよ
うになっている。
【0031】なお、図2中符号18は、プリント基板3
に設けられたフィデューシャルマークを認識するための
カメラであり、ヘッドユニット本体5aの一側部に取付
けられている。
【0032】図6は、上記エアシリンダ25に対するエ
ア給排系統を示している。この図に示すようにエア給排
系統には、給気主流路42が設けられてこの給気主流路
42がエア供給源41に接続されるとともに、この給気
主流路42に複数の分岐流路44が設けられ、これら分
岐流路44が各エアシリンダ25毎に設けられる昇降切
替え弁43に接続されている。
【0033】各昇降切替え弁43とエアシリンダ25と
の間には、エアシリンダ25の上側圧力室34に通じる
上室用流路45と下側圧力室35に通じる下室用流路4
6とがそれぞれ設けられている。また、各エアシリンダ
25毎に速度切替え弁48が設けられ、各昇降切替え弁
43と速度切替え弁48との間にそれぞれ排気流路47
が介設されている。
【0034】そして、各速度切替え弁48に、絞り開度
が大きく設定された高速用絞り弁49aを有した高速用
流路49と、この高速用絞り49aに比べて絞り開度が
小さく設定された低速用絞り弁50aを有した低速用流
路50とがそれぞれ接続され、これら各流路49,50
の他端が排気主流路51にそれぞれ接続されてこの排気
主流路51がサイレンサ52を介して大気開放されてい
る。
【0035】すなわち、給気主流路42と上室用流路4
5とが連通するように昇降切替え弁43が切替えられる
と(図示の状態)、上室用流路45を通じて上側圧力室
34にエアが供給されてピストン33が押し下げられつ
つ下側圧力室35のエアが下室用流路46を通じて排気
される。これによりピストン33およびベアリング28
を介してシャフト20aが下降端まで押し下げられる結
果、吸着ヘッド20が下降する。一方、給気主流路42
と下室用流路46とが連通するように昇降切替え弁43
が切替えられると、下室用流路46を通じて下側圧力室
35にエアが供給されてピストン33が押し上げられつ
つ上側圧力室34のエアが上室用流路45を通じて排気
され、これによりピストン33とシャフト20aとが一
体に押し上げられて吸着ヘッド20が上昇するようにな
っている。
【0036】そして、このような吸着ヘッド20の昇降
中、速度切替え弁48が切替え作動され、排気流路47
と高速用流路49とが連通するように速度切替え弁48
が切替えられたときには吸着ヘッド20が高速で昇降
し、一方、排気流路47と低速用流路50とが連通する
ように速度切替え弁48が切替えられたときには吸着ヘ
ッド20が低速で昇降するようになっている。すなわ
ち、これら速度切替え弁48、高速用流路49及び低速
用流路50等により本発明の流量可変手段が構成されて
いる。
【0037】なお、上記エア給排系統の昇降切替え弁4
3や速度切替え弁48は、実装機に搭載される図外のコ
ントローラ(制御手段)により統括的に制御されるよう
になっており、実装時には、予めコントローラに記憶さ
れている実装プログラムに基づいて各昇降切替え弁43
が切替え制御されるとともに、上記位置検出センサ38
によるベアリング28の検出に基づいて速度切替え弁4
8が切替え制御されるようになっている。
【0038】次に、上記実装機による実装動作について
説明する。
【0039】実装動作が開始されると、先ず、ヘッドユ
ニット5が部品供給部4の上方に配置され、部品の吸着
を行なうべき吸着ヘッド20に対応する昇降切替え弁4
3が下降駆動状態(すなわち給気主流路42と上室用流
路45とが連通する状態)に切替えられ、これにより吸
着ヘッド20が下降する。そして、このような吸着ヘッ
ド20の下降中に所定のタイミングで吸着ヘッド20内
に負圧が供給されることにより、下降端位置に達した時
に部品の吸着が行われる。
【0040】この際、位置検出センサ38によりベアリ
ング28が検出されるまで、すなわちベアリング28が
照射光Sを遮断するまでは、該吸着ヘッド20に対応す
る速度切替え弁48が高速駆動状態(すなわち排気流路
47と高速用流路49とが連通する状態)に切替えら
れ、位置検出センサ38によりベアリング28が検出さ
れると速度切替え弁48が低速駆動状態(すなわち排気
流路47と低速用流路50とが連通する状態)に切替え
られる。これにより吸着ヘッド20の下降が高速で行わ
れつつ下降端近傍では減速されることとなり、速やかに
吸着ヘッド20を下降させながらも吸着ヘッド20と部
品との衝突による部品の損傷やノズル20cの損傷等が
有効に防止される。
【0041】その後、上記昇降切替え弁43が上昇駆動
状態(給気主流路42と下室用流路46とが連通する状
態)に切替えられて吸着ヘッド20が上昇端位置まで上
昇し、これにより部品が吸着ヘッド20に吸着された状
態で部品供給部4から取出される。
【0042】この際、位置検出センサ38によりベアリ
ング28が検出されるまでは該吸着ヘッド20に対応す
る速度切替え弁48が低速駆動状態に保たれ、位置検出
センサ38によりベアリング28が検出されると速度切
替え弁48が高速駆動状態に切替えられる。これにより
下降端位置から特定位置Pまでは吸着ヘッド20の上昇
速度が低速で行われることとなり、部品に負圧が充分に
作用して部品の安定吸着が行われ、それ以降は、吸着ヘ
ッド20の上昇が高速で速やかに行われることとなる。
そのため、速やかに吸着ヘッド20を上昇させながらも
吸着ヘッド20による部品の吸着が適切に行われる。
【0043】そして、各吸着ヘッド20毎に上述のよう
な部品吸着動作が行われることによって、順次各吸着ヘ
ッド20によって部品の吸着が行われ、可能な場合は、
複数の吸着ヘッド20により同時に部品の吸着が行われ
る。
【0044】部品供給部からの部品の取出しが完了する
と、ヘッドユニット5がプリント基板3の上方に移動さ
せられ、上記部品吸着時と同様、エアシリンダ25の作
動により吸着ヘッド20が昇降させられるとともに、吸
着ヘッド20が下降端に達するタイミングで吸着ヘッド
20への負圧の供給が遮断され、これによって部品がプ
リント基板3に装着される。この際、吸着ヘッド20の
下降前、あるいは下降中に吸着ヘッド20が回転させら
れ、これにより部品の回転方向の位置決めが行われる。
【0045】そして、このような部品装着のための吸着
ヘッド20の下降動作においても、部品吸着時と同様
に、吸着ヘッド20の下降が高速で行われつつ特定位置
Pの下方で減速されることとなり、速やかに吸着ヘッド
20を下降させながらも部品とプリント基板3との衝突
による部品やプリント基板3の損傷が有効に防止される
こととなる。
【0046】なお、上記の説明では省略してるが、吸着
ヘッド20の昇降動作においては、上記エアシリンダ2
5の作動に加えて上下動用サーボモータ21が作動させ
れることにより吸着ヘッド20の下降端位置が調整され
る。
【0047】以上のように、上記の実装機によれば、上
述のように吸着ヘッド20を高速で昇降させつつ特定位
置Pより下方では吸着ヘッド20を低速で昇降させ、こ
れにより吸着ヘッド20を速やかに昇降させつつ部品吸
着時の吸着ヘッド20と部品との衝突による部品の損
傷、吸着不良の発生、部品装着時の部品とプリント基板
3との衝突による部品やプリント基板3の損傷を防止で
きるようにしているので、例えば、部品吸装着時の吸着
ヘッド20と部品との衝突による部品の損傷が懸念され
るような部品ばかりを実装するような場合でも、タクト
タイムのロスを最小限に抑えることができる。
【0048】そのため、昇降ストローク全体の昇降速度
を一律に調節するようにしただけの従来のこの種の実装
機と比較すると、部品を適切に実装しながらも高い実装
効率を達成することができる。
【0049】なお、上記の実装機では、特定位置Pを境
に速度を切替えるようにしているが、例えば、吸着ヘッ
ド20の上昇端位置と特定位置Pとの間でさらに速度を
切替えることにより、吸着ヘッド20の昇降時、あるい
は上昇時に二段階以上に速度を切替えるようにしても
い。つまり、特定位置Pの上下の昇降速度の差が大きい
と部品の種類等によっては吸着部品が脱落したり、ある
いは吸着ヘッド20に対して吸着位置がずれたりするこ
とが考えられるが、このように多段階に速度を切替えて
例えば速度変化が緩慢となるようにすれば、吸着部品の
脱落等を有効に防止することが可能となる。
【0050】また、上記実装機では、特定位置Pより上
方では吸着ヘッド20を高速で昇降させ、特定位置Pよ
り下方では吸着ヘッド20を低速で昇降させるようにし
ているが、例えば、特定位置Pを上昇端位置により近い
位置に設定し、特定位置Pの下方では高速で、上方では
低速で吸着ヘッド20を昇降させるようにしてもい。こ
のようにすれば、例えば、部品吸着後、吸着ヘッド20
が上昇端位置に到達するときの衝撃力による部品の脱落
を有効に防止することができる。さらに、吸着ヘッド2
0の昇降ストロークLのうち上昇端及び下降端近傍では
吸着ヘッド20を低速で昇降させ、中間域では高速で吸
着ヘッド20を昇降させるというように多段階に速度を
切替えるようにしてもよい。このようにすれば部品吸着
時の部品の損傷と上昇端位置での部品の脱落との双方を
防止することが可能となる。つまり、吸着ヘッド20の
昇降速度の切替え回数や具体的な速度等は、実装する部
品や所望の実装効率等に応じて適宜選定するようにすれ
ばよい。
【0051】また、上記実装機では、本発明の検知手段
として各吸着ヘッド20の配列方向に照射光Sを照射す
る位置検出センサ38を設け、昇降に伴い吸着ヘッド2
0が照射光Sを遮断することにより該吸着ヘッド20が
特定位置Pに達したことを検知するようにしているが、
例えば、吸着ヘッド20が特定位置Pに達したことを機
械的接触により検知する検知手段を各吸着ヘッド20に
対応して設けるようにしてもよい。但し、上記実施形態
のような構成によれば、全ての吸着ヘッド20を共通の
位置検出センサ38で検知することができるため構成面
で合理的であり、また、ヘッドユニット5の重量を抑え
て移動時の慣性力を低減させ、これにより部品装着位置
の精度を高めるというこの種の実装機の基本課題を考慮
すると有効な構成である。
【0052】さらに、上記実装機では、エア給排系統に
高速用絞り弁49aを備えた高速用流路49と低速用絞
り弁50aを備えた低速用流路50とを設け、速度切替
え弁48の切替えにより排気を流路49,50に選択的
に通すことにより吸着ヘッド20の昇降速度を制御する
ようにしているが、例えば、これら流路49,50及び
速度切替え弁48に代え、排気流路47と排気主流路5
1の間に制御弁を備えた単一の流路を介設し、前記制御
弁の開度調整によるエアの排気量調節により吸着ヘッド
20の昇降速度を制御するようにしてもよい。また、上
室用流路45および下室用流路46に制御弁を介設し、
これら制御弁によるエアの供給量調節により吸着ヘッド
20の昇降速度を制御するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面実装
機は、昇降ストローク中の特定位置に吸着ヘッドが達す
ると、エアシリンダへの給排エア流量が調節されてその
位置を境に昇降速度が変化するようにしため、昇降スト
ローク内での吸着ヘッドの昇降速度を部品の種類や実装
効率を考慮しで任意に変化させることができる。そのた
め、単に、昇降ストローク全体の昇降速度を一律に調節
するようにしただけの従来のこの種の実装機と比較する
と、部品を適切に実装しながもより高い実装効率を達成
することができる。
【0054】特に、一乃至複数の位置で吸着ヘッドを検
知するように検知手段を構成し、吸着ヘッドが下降端位
置に近い程昇降速度が遅くなるように昇降速度を切替え
るようにすれば、部品吸着時の吸着ヘッドと部品との衝
突、部品装着時の部品とプリント基板との衝突による衝
撃力を緩和することができ部品やプリント基板の損傷を
有効に防止することができる。また、部品吸着後は、負
圧を充分に作用させて部品を安定吸着させつつ吸着ヘッ
ドを速やかに上昇させることができる。
【0055】なお、ヘッドユニットに複数の吸着ヘッド
が搭載される場合には、各吸着ヘッドに対応して流量可
変手段を設けるとともに、吸着ヘッドの配列方向に複数
の吸着ヘッドを挾んで相対向して光の照射部と受光部と
を設け、昇降に伴い吸着ヘッドによる光の遮断により吸
着ヘッドを検知するように検知手段を構成し、さらに、
照射光を遮断した吸着ヘッドの昇降速度を切替えるべく
該吸着ヘッドに対応する流量可変手段を制御するように
制御手段を構成するようにすれば、検知手段を各吸着ヘ
ッドに対して共通化した合理的な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による表面実装機全体の概
略平面図である。
【図2】上記実装機におけるヘッドユニットの構成を示
す正面図である。
【図3】上記ヘッドユニットの側面図である。
【図4】吸着ヘッド及びその昇降駆動機構を示す要部断
面図である。
【図5】吸着ヘッドと位置検出センサの照射光との位置
関係を示す図4の要部拡大図である。
【図6】エアシリンダの給排系統を示す回路図である。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 20 吸着ヘッド 20a シャフト 20b ノズルホルダ 20c ノズル 22 フレーム 25 エアシリンダ 26 ヘッドガイド 27 スプリング 28 ベアリング 33 ピストン 34 上側圧力室 35 下側圧力室 36,37 ポート 38 位置検出センサ 38a 照射部 38b 受光部 S 照射光 L 昇降ストローク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なヘッドユニットに電子部品を
    吸着する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを昇降させるエ
    アシリンダとを備えた表面実装機において、上記エアシ
    リンダに対する給排エア流量を調節可能とする流量可変
    手段と、昇降ストローク内の特定位置で吸着ヘッドを検
    知する検知手段と、上記特定位置で吸着ヘッドの昇降速
    度を切替えるべく上記検知手段による吸着ヘッドの検知
    に基づき上記流量可変手段を制御する制御手段とを備え
    ていることを特徴とする表面実装機。
  2. 【請求項2】 上記検知手段は、特定位置として一乃至
    複数の位置で吸着ヘッドを検知するように構成され、上
    記制御手段は、吸着ヘッドが下降端位置に近い程昇降速
    度が遅くなるように、上記検知手段による吸着ヘッドの
    検知に伴い吸着ヘッドの昇降速度を切替えるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の表面実装
    機。
  3. 【請求項3】 上記ヘッドユニットに複数の吸着ヘッド
    が搭載されるとともに各吸着ヘッドに対応して流量可変
    手段が設けられ、上記検知手段は、上記吸着ヘッドの配
    列方向に複数の吸着ヘッドを挾んで相対向して配置され
    る光の照射部及び受光部を備え、昇降に伴う照射光の遮
    断に基づき吸着ヘッドを検知するように構成され、上記
    制御手段は、上記照射光を遮断した吸着ヘッドの昇降速
    度を切替えるべく該吸着ヘッドに対応する流量可変手段
    を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の表面
    実装機。
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