JP3402128B2 - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JP3402128B2
JP3402128B2 JP17795897A JP17795897A JP3402128B2 JP 3402128 B2 JP3402128 B2 JP 3402128B2 JP 17795897 A JP17795897 A JP 17795897A JP 17795897 A JP17795897 A JP 17795897A JP 3402128 B2 JP3402128 B2 JP 3402128B2
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cylindrical
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宏道 武縄
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、ディスプ
レイ等に用いるフライバックトランスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のフライバックトランスにつ
いて図面を参照しながら説明する。
【0003】図7は従来のフライバックトランスの分解
斜視図、図8は同フライバックトランスの斜視図であ
る。
【0004】図7、図8において、従来のフライバック
トランスは、開口部51と筒状貫通部52を有した絶縁
ケース53と、この絶縁ケース53内に収納し、貫通孔
54を有するとともに、二次巻線55を巻回した高圧ボ
ビン56と、この高圧ボビン56の貫通孔54に挿入
し、一次端子57を有するとともに、一次巻線58を巻
回した低圧ボビン60と、この絶縁ケース53の筒状貫
通部52から挿入した高圧リード線61と、絶縁ケース
53内に充填した絶縁樹脂と、低圧ボビン60の貫通孔
59に挿入するコ字状の磁芯を2個組み合わせた閉磁路
磁芯64と、絶縁ケース53の開口部51を塞ぐフォー
カスブロックを有した蓋63とを備えている。
【0005】また、高圧ボビン56は、高圧リード線6
1と導通する高圧端子部65と、低圧ボビン60の一次
端子57と電気的に接続する中継端子66とを有すると
ともに、高圧端子部65に近接して、高圧端子部65と
電気的に接続された導電ゴム70を有している。
【0006】さらに、この導電ゴム70に高圧リード線
61の先端部69を突き刺して、高圧リード線61と高
圧端子部65とを導通させている。
【0007】そして、絶縁ケース53内に充填した絶縁
樹脂は、この高圧リード線61が筒状貫通部52に嵌合
することにより、筒状貫通部52より絶縁ケース53外
に漏れないようにした構成である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
高圧リード線61を挿入する筒状貫通部52に、高圧リ
ード線61を挿入しなければ、筒状貫通部52の開口部
51が塞がらないので、絶縁ケース53内に絶縁樹脂を
充填する際は、高圧リード線61の先端部69一体を、
筒状貫通部52内に挿入する必要があり、また、挿入後
は、絶縁樹脂の硬化により、抜くことができない。
【0009】つまり、絶縁ケース53内に絶縁樹脂を充
填した後に、高圧リード線61のみを筒状貫通部52に
挿入して、高圧ボビン56の高圧端子部65と接続する
といったことができない。
【0010】この結果、プリント基板等の実装基板に実
装した際、他の部品の実装時において、高圧リード線6
1が他の部品の実装を妨害したり、損傷を与えたりする
という問題点を有していた。
【0011】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、高圧リード線のみを自由に取り付けることができる
ようにして、実装基板へ他の部品を実装する際に、他の
部品の実装妨害抑制、損傷抑制が図れるフライバックト
ランスを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筒状貫通部を有した絶縁ケースと、前記絶
縁ケース内に収納し、貫通孔を有するとともに、二次巻
線を巻回した高圧ボビンと、前記高圧ボビンの貫通孔に
挿入し、一次端子を有するとともに、一次巻線を巻回し
た低圧ボビンと、前記絶縁ケースの前記筒状貫通部から
挿入した高圧リード線と、前記絶縁ケース内に充填した
絶縁樹脂とを備え、前記高圧ボビンは、前記高圧リード
線と導通する高圧端子部と、前記低圧ボビンの一次端子
と接続する中継端子部とを有し、前記筒状貫通部に嵌合
する筒状ホルダー部を設け、前記筒状ホルダー部および
前記筒状貫通部には、互いに嵌合する回転防止係止部を
設けており、前記筒状ホルダー部内で、前記高圧リード
線の先端部と電気的に接続する接続部と、前記接続部と
前記高圧端子部とを電気的に接続する接続リード部とを
設けるとともに、前記接続部を前記筒状ホルダー部に密
着嵌合し、栓蓋とした構成である。
【0013】上記構成により、筒状貫通部に嵌合する筒
状ホルダー部と、筒状ホルダー部内で、高圧リード線の
先端部と電気的に接続する接続部と、接続部と高圧端子
部とを電気的に接続する接続リード部とを設け、接続部
を筒状ホルダー部に密着嵌合しているので、高圧リード
線と高圧ボビンとを、接続部、接続リード部を介して、
導通させることができるとともに、絶縁ケース内に充填
する絶縁樹脂は、筒状ホルダー部に密着嵌合した接続部
により、絶縁ケースの筒状貫通部を通して流出すること
もない。
【0014】これにより、絶縁ケース内に絶縁樹脂を充
填した後に、高圧リード線のみを筒状貫通部に挿入し
て、接続部と接続すれば、二次ボビンの高圧端子部と高
圧リード線とを導通できるので、高圧リード線のみを任
意に自由に取り付けることができ、実装基板への他の部
品等の実装時に、他の部品への実装妨害抑制、損傷抑制
を図ることができる。
【0015】また、筒状ホルダー部を筒状貫通部に嵌合
した際、回転防止係止部を互いに嵌合するので、筒状ホ
ルダー部が回転することがなく、位置決めを確実にする
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
筒状貫通部を有した絶縁ケースと、前記絶縁ケース内に
収納し、貫通孔を有するとともに、二次巻線を巻回した
高圧ボビンと、前記高圧ボビンの貫通孔に挿入し、一次
端子を有するとともに、一次巻線を巻回した低圧ボビン
と、前記絶縁ケースの前記筒状貫通部から挿入した高圧
リード線と、前記絶縁ケース内に充填した絶縁樹脂とを
備え、前記高圧ボビンは、前記高圧リード線と導通する
高圧端子部と、前記低圧ボビンの一次端子と接続する中
継端子部とを有し、前記筒状貫通部に嵌合する筒状ホル
ダー部を設け、前記筒状ホルダー部および前記筒状貫通
部には、互いに嵌合する回転防止係止部を設けており
前記筒状ホルダー部内で、前記高圧リード線の先端部と
電気的に接続する接続部と、前記接続部と前記高圧端子
部とを電気的に接続する接続リード部とを設けるととも
に、前記接続部を前記筒状ホルダー部に密着嵌合し、栓
蓋とした構成である。
【0017】上記構成により、筒状貫通部に嵌合する筒
状ホルダー部と、筒状ホルダー部内で、高圧リード線の
先端部と電気的に接続する接続部と、接続部と高圧端子
部とを電気的に接続する接続リード部とを設け、接続部
を筒状ホルダー部に密着嵌合しているので、高圧リード
線と高圧ボビンとを、接続部、接続リード部を介して、
導通させることができるとともに、絶縁ケース内に充填
する絶縁樹脂は、筒状ホルダー部に密着嵌合した接続部
により、絶縁ケースの筒状貫通部を通して流出すること
もない。
【0018】これにより、絶縁ケース内に絶縁樹脂を充
填した後に、高圧リード線のみを筒状貫通部に挿入し
て、接続部と接続すれば、二次ボビンの高圧端子部と高
圧リード線とを導通できるので、高圧リード線のみを任
意に自由に取り付けることができ、実装基板への他の部
品等の実装時に、他の部品への実装妨害抑制、損傷抑制
を図ることができる。
【0019】また、筒状ホルダー部を筒状貫通部に嵌合
した際、回転防止係止部を互いに嵌合するので、筒状ホ
ルダー部が回転することがなく、位置決めを確実にする
ことができる。
【0020】本発明の請求項記載の発明は、請求項1
記載の発明において、筒状ホルダー部と筒状貫通部との
嵌合は、筒状ホルダー部に凸型嵌合部を設けるととも
に、筒状貫通部に凹型嵌合部を設け、筒状ホルダー部の
凸型嵌合部を筒状貫通部の凹型嵌合部に挿入して嵌合し
た構成である。
【0021】上記構成により、筒状ホルダー部の凸型嵌
合部を筒状貫通部の凹部嵌合部に挿入して嵌合するの
で、筒状ホルダー部と筒状貫通部との嵌合が容易にでき
る。
【0022】本発明の請求項記載の発明は、請求項
記載の発明において、筒状ホルダー部の内径よりも、筒
状ホルダー部の凸型嵌合部の内径を小さくして、高圧リ
ード線の先端部を係止するストッパーを前記筒状ホルダ
ー部の凸型嵌合部の下面外周に設けた構成である。
【0023】上記構成により、筒状ホルダー部内に、高
圧リード線の先端部を係止するストッパーを設けている
ので、高圧リード線を筒状ホルダー部に挿入した後、高
圧リード線に先端部がストッパーに係止されて、高圧リ
ード線の抜け防止を図ることができる。
【0024】また、ストッパーは、筒状ホルダー部の内
径よりも、筒状ホルダー部の凸型嵌合部の内径を小さく
して、筒状ホルダー部の凸型嵌合部の下面外周に設けて
いるので、高圧リード線の挿入の際、筒状ホルダー部内
にスムーズに挿入することができるとともに、ストッパ
ーを筒状ホルダー部内に強固に取り付けることができ
る。
【0025】本発明の請求項記載の発明は、請求項1
または請求項記載の発明において、筒状ホルダー部内
に、高圧リード線の先端部を係止するストッパーを設け
るとともに、前記ストッパーの下方に接続部を設けた構
成である。
【0026】上記構成により、ストッパーの下方に接続
部があるので、ストッパーを介して、無理なく、高圧リ
ード線を接続部に接続することができる。
【0027】本発明の請求項記載の発明は、請求項
または請求項記載の発明において、ストッパーの形状
は、高圧リード線の挿入側から接続部側に向かって、外
径が小さくなる円錐形状とし、ストッパーの先端径を高
圧リード線の先端部の径よりも小さくした構成である。
【0028】上記構成により、高圧リード線の先端部が
ストッパーを押し広げながらストッパーを通過するの
で、高圧リード線を引き抜こうとしても、高圧リード線
の先端部がストッパーの先端に引っかかるので、効率の
良い抜け防止を図ることができる。
【0029】本発明の請求項記載の発明は、請求項
記載の発明において、ストッパーに高圧リード線の挿入
側から接続部側に向かって、複数の分割溝を形成した構
成である。
【0030】上記構成により、高圧リード線の先端部が
ストッパーを押し広げながら通過するので、ストッパー
を高圧リード線の先端部が通過する際、ストッパーから
通過音が生じるので、高圧リード線が通過したかどうか
の確認を容易にできる。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0032】図1は本発明の一実施の形態におけるフラ
イバックトランスの分解斜視図、図2は同フライバック
トランスの斜視図、図3は同フライバックトランスの筒
状貫通部近傍の拡大断面図、図4は同フライバックトラ
ンスの筒状ホルダー部の拡大透視斜視図、図5は同フラ
イバックトランスの筒状ホルダー部近傍の拡大断面図、
図6は同フライバックトランスの他の筒状ホルダー部近
傍の拡大断面図である。
【0033】図1〜図5において、本発明の一実施の形
態におけるフライバックトランスは、開口部1および筒
状貫通部2を有した絶縁ケース3と、この絶縁ケース3
内に収納し、貫通孔4を有するとともに、二次巻線5を
巻回した高圧ボビン6と、この高圧ボビン6の貫通孔4
に挿入し、一次端子7を有するとともに、一次巻線8を
巻回した貫通孔9を有する低圧ボビン10と、絶縁ケー
ス3の筒状貫通部2から挿入した高圧リード線11と、
絶縁ケース3内に充填した絶縁樹脂12と、絶縁ケース
3の開口部1を塞ぐフォーカスブロックを有した蓋13
と、低圧ボビン10の貫通孔9に挿入したコ字状の磁芯
を2個組み合わせた閉磁路磁芯14とを備えている。
【0034】高圧ボビン6は、二次巻線5と導通する高
圧端子部15を上方に、低圧ボビン10の一次端子7と
接続する中継端子部16を下方に有しており、この高圧
ボビン6に、高圧端子部15と中継端子部16間に有す
るダイオード17と、筒状貫通部2に嵌合する筒状ホル
ダー部18と、筒状ホルダー部18内で、高圧リード線
11の先端部19と電気的に接続する接続部20と、接
続部20と高圧端子部15とを電気的に接続する接続リ
ード部21とを組み合わせて設けており、この際、接続
部20は筒状ホルダー部18に密着嵌合させ、栓蓋とし
ている。
【0035】また、接続部20を導電ゴムで形成すると
ともに、高圧リード線11の先端部19に突起部22を
設け、この高圧リード線11の突起部22を導電ゴム製
の接続部20に突き刺して、高圧リード線11と導電ゴ
ム製の接続部20とを接続している。
【0036】このとき、接続部20は、高圧ボビン6の
高圧端子部15の下方に位置するように、筒状ホルダー
部18内に設けるとともに、接続リード部21は、その
形状をS字形状にして、その一端を導電ゴム製の接続部
20に突き刺し、他端を高圧端子部15に接続してい
る。
【0037】さらに、筒状ホルダー部18および筒状貫
通部2には、互いに嵌合する回転防止係止部23を設け
ており、筒状ホルダー部18と筒状貫通部2との嵌合
は、筒状ホルダー部18に凸型嵌合部24を設けるとと
もに、筒状貫通部2に凹型嵌合部25を設け、筒状ホル
ダー部18の凸型嵌合部24を筒状貫通部2の凹型嵌合
部25に挿入して嵌合している。
【0038】そして、さらに、筒状ホルダー部18の内
径よりも、筒状ホルダー部18の凸型嵌合部24の内径
を小さくして、ストッパー26を筒状ホルダー部18の
凸型嵌合部24の下面27外周に設けるとともに、スト
ッパー26の下方に接続部20が位置するように設けて
いる。
【0039】このストッパー26の形状は、高圧リード
線11の挿入側から接続部20側に向かって、外径が小
さくなる円錐形状とし、ストッパー26の先端部28の
径を高圧リード線11の先端部19の径よりも小さくし
ており、ストッパー26に高圧リード線11の挿入側か
ら接続部20側に向かって、複数の分割溝29を形成し
た構成である。
【0040】上記構成により、筒状貫通部2に嵌合する
筒状ホルダー部18と、筒状ホルダー部18内で、高圧
リード線11の先端部19と電気的に接続する接続部2
0と、接続20と高圧端子部15とを電気的に接続する
接続リード部21とを設け、接続部20を筒状ホルダー
部18に密着嵌合しているので、高圧リード線11と高
圧ボビン6とを、接続部20、接続リード部21を介し
て導通させることができるとともに、絶縁ケース3内に
充填する絶縁樹脂12は、筒状ホルダー部18に密着嵌
合した接続部20により、絶縁ケース3の筒状貫通部2
を通して流出することもない。
【0041】この結果、絶縁ケース3内に絶縁樹脂12
を充填した後に、高圧リード線11のみを筒状貫通部2
に挿入して、接続部20と接続すれば、高圧ボビン6の
高圧端子部15と高圧リード線11とを導通できるの
で、高圧リード線11のみを任意に自由に取り付けるこ
とができ、実装基板への他の部品等の実装時に、他の部
品への実装妨害抑制、損傷抑制を図ることができる。
【0042】また、高圧ボビン6の高圧端子部15の下
方に、筒状ホルダー部18内の接続部20を設けている
ので、高圧リード線11を絶縁ケース3の筒状貫通部2
に挿入して、筒状ホルダー部18内の接続部20に接続
した際、接続部20から筒状貫通部2の上端までの距離
を長くすることができる。
【0043】これにより、筒状貫通部2および筒状ホル
ダー部18内に挿入した高圧リード線11の周りに、空
気絶縁層30が形成されるので、絶縁ケース3外部の他
の部品等に対する絶縁距離が確保できるとともに、絶縁
ケース3の外方に高圧リード線11を内包する筒状部を
設ける必要もないので、小型化も図ることができる。
【0044】さらに、接続リード部21の形状をS字形
状にしているので、接続部20と高圧ボビン6の高圧端
子部15との接続も容易にできるとともに、高圧リード
線11の先端部19に設けた突起部22を導電ゴム製の
接続部20に突き刺すだけで、高圧リード線11と接続
部20とを接続できるので、接続を一層容易にすること
ができる。
【0045】そして、筒状ホルダー部18を筒状貫通部
2に嵌合した際、回転防止係止部23を互いに嵌合する
ので、筒状ホルダー部18が回転することがなく、位置
決めを確実にすることができるとともに、筒状ホルダー
部18の凸型嵌合部24を筒状貫通部2の凹型嵌合部2
5に挿入して嵌合するので、筒状ホルダー部18と筒状
貫通部2との嵌合が容易にできる。
【0046】その上、筒状ホルダー部18内の凸型嵌合
部24の下面27の外周に、高圧リード線11の先端部
19を係止するストッパー26を設けているので、高圧
リード線11を筒状ホルダー部18に挿入した後、高圧
リード線11の先端部19がストッパー26に係止され
て、高圧リード線11の抜け防止を図ることができると
ともに、ストッパー26の形状を、高圧リード線11の
挿入側から接続部20側に向かって、外径が小さくなる
円錐形状とし、ストッパー26の先端部28の径を高圧
リード線11の先端部19の径よりも小さくしているの
で、高圧リード線11の先端部19がストッパー26を
押し広げながら、高圧リード線11がストッパー26を
通過すると、高圧リード線11を引き抜こうとしても、
高圧リード線11の先端部19がストッパー26の先端
部28に引っかかるので、効率の良い抜け防止を図るこ
とができる。
【0047】このとき、ストッパー26は、筒状ホルダ
ー部18の内径よりも、筒状ホルダー部18の凸型嵌合
部24の内径を小さくして、筒状ホルダー部18の凸型
嵌合部24の下面27外周に設けているので、高圧リー
ド線11の挿入の際、筒状ホルダー部18内にスムーズ
に挿入することができるとともに、ストッパー26を筒
状ホルダー部18内に強固に取り付けることができる。
【0048】しかし、ストッパー26において、筒状ホ
ルダー部18の凸型嵌合部24を、図6に示すように、
筒状ホルダー部18の内径と同等にし、凹部嵌合部25
とした場合は、ストッパー26が筒状ホルダー部18の
内壁面から突出することになり、筒状ホルダー部18の
上方から挿入される高圧リード線11により、クラック
が生じる恐れがあり、強度的に弱い。
【0049】そして、さらに、ストッパー26の下方に
接続部20があるので、ストッパー26を介して、無理
なく、高圧リード線11を接続部20に接続することが
できるとともに、ストッパー26に高圧リード線11の
挿入側から接続部20側に向かって、複数の分割溝29
を形成しているので、ストッパー26を高圧リード線1
1の先端部19が通過する際、ストッパー26から通過
音が生じ、高圧リード線11が通過したかどうかの確認
を容易にできる。
【0050】このように本実施の形態によれば、絶縁ケ
ース3内に絶縁樹脂12を充填した後に、高圧リード線
11のみを筒状貫通部2に挿入して、接続部20と接続
すれば、高圧ボビン6の高圧端子部15と高圧リード線
11とを導通できるので、高圧リード線11のみを任意
に自由に取り付けることができ、実装基板への他の部品
等の実装時に、他の部品への実装妨害抑制、損傷抑制を
図ることができる。
【0051】また、筒状貫通部2および筒状ホルダー部
18内に挿入した高圧リード線11の周りに、空気絶縁
層30が形成されるので、絶縁ケース3外部の他の部品
等に対する絶縁距離が確保できるとともに、絶縁ケース
3の外方に高圧リード線11を内包する筒状部を設ける
必要もないので、小型化も図ることができる。
【0052】さらに、接続リード部21の形状をS字形
状にしているので、接続部20と高圧ボビン6の高圧端
子部15との接続も容易にできるとともに、高圧リード
線11の先端部19に設けた突起部31を接続部20の
導電ゴムに突き刺すだけで、高圧リード線11と接続部
20とを接続できるので、接続を一層容易にすることが
できる。
【0053】そして、筒状ホルダー部18が回転するこ
とがなく、位置決めを確実にすることができるととも
に、筒状ホルダー部18と筒状貫通部2との嵌合が容易
にできる。
【0054】その上、高圧リード線11を筒状ホルダー
部18に挿入した後、高圧リード線11の先端部19が
ストッパー26に係止されて、高圧リード線11の抜け
防止を図ることができるとともに、高圧リード線11が
ストッパー26を通過すると、高圧リード線11を引き
抜こうとしても、高圧リード線11の先端部19がスト
ッパー26の先端部28に引っかかるので、効率の良い
抜け防止を図ることができる。しかも、ストッパー26
は、筒状ホルダー部18内に強固に取り付けることがで
きるので、クラックが生じることもない。
【0055】そして、さらに、ストッパー26を介し
て、無理なく、高圧リード線11を接続部20に接続す
ることができるとともに、ストッパー26を高圧リード
線11の先端部19が通過する際、ストッパー26から
通過音が生じ、高圧リード線11が通過したかどうかの
確認を容易にできる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、筒状貫通
部に嵌合する筒状ホルダー部を設け、前記筒状ホルダー
部および前記筒状貫通部には、互いに嵌合する回転防止
係止部を設けており、筒状ホルダー部内で、高圧リード
線の先端部と電気的に接続する接続部と、接続部と高圧
端子部とを電気的に接続する接続リード部とを設け、接
続部を筒状ホルダー部に密着嵌合しているので、高圧リ
ード線と高圧ボビンとを、接続部、接続リード部を介し
て通過させることができるとともに、絶縁ケース内に充
填する絶縁樹脂は、筒状ホルダー部に密着嵌合した接続
部により、絶縁ケースの筒状貫通部を通して流出するこ
ともない。
【0057】これにより、絶縁ケース内に絶縁樹脂を充
填した後に、高圧リード線のみを筒状貫通部に挿入し
て、接続部と接続すれば、二次ボビンの高圧端子部と高
圧リード線とを導通できるので、高圧リード線のみを任
意に自由に取り付けることができ、実装基板への他の部
品等の実装時に、他の部品への実装妨害抑制、損傷抑制
を図れるフライバックトランスを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるフライバックト
ランスの分解斜視図
【図2】同フライバックトランスの斜視図
【図3】同フライバックトランスの筒状貫通部近傍の拡
大断面図
【図4】同フライバックトランスの筒状ホルダー部の拡
大透視斜視図
【図5】同フライバックトランスの筒状ホルダー部近傍
の拡大断面図
【図6】同フライバックトランスの他の筒状ホルダー部
近傍の拡大断面図
【図7】従来のフライバックトランスの分解斜視図
【図8】同フライバックトランスの斜視図
【符号の説明】
1 開口部 2 筒状貫通部 3 絶縁ケース 4 貫通孔 5 二次巻線 6 高圧ボビン 7 一次端子 8 一次巻線 9 貫通孔 10 低圧ボビン 11 高圧リード線 12 絶縁樹脂 13 蓋 14 閉磁路磁芯 15 高圧端子部 16 中継端子部 17 ダイオード 18 筒状ホルダー部 19 先端部 20 接続部 21 接続リード部 22 突起部 23 回転防止係止部 24 凸型嵌合部 25 凹型嵌合部 26 ストッパー 27 下面 28 先端部 29 分割溝 30 空気絶縁層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294509(JP,A) 特開 昭63−215025(JP,A) 実開 昭52−119010(JP,U) 実開 昭49−7825(JP,U) 実開 平6−7365(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状貫通部を有した絶縁ケースと、前記
    絶縁ケース内に収納し、貫通孔を有するとともに、二次
    巻線を巻回した高圧ボビンと、前記高圧ボビンの貫通孔
    に挿入し、一次端子を有するとともに、一次巻線を巻回
    した低圧ボビンと、前記絶縁ケースの前記筒状貫通部か
    ら挿入した高圧リード線と、前記絶縁ケース内に充填し
    た絶縁樹脂とを備え、前記高圧ボビンは、前記高圧リー
    ド線と導通する高圧端子部と、前記低圧ボビンの一次端
    子と接続する中継端子部とを有し、前記筒状貫通部に嵌
    合する筒状ホルダー部を設け、前記筒状ホルダー部およ
    び前記筒状貫通部には、互いに嵌合する回転防止係止部
    を設けており、前記筒状ホルダー部内で、前記高圧リー
    ド線の先端部と電気的に接続する接続部と、前記接続部
    と前記高圧端子部とを電気的に接続する接続リード部と
    を設けるとともに、前記接続部を前記筒状ホルダー部に
    密着嵌合し、栓蓋としたフライバックトランス。
  2. 【請求項2】 筒状ホルダー部と筒状貫通部との嵌合
    は、筒状ホルダー部の凸型嵌合部を設けるとともに、筒
    状貫通部に凹型嵌合部を設け、筒状ホルダー部の凸型嵌
    合部を筒状貫通部の凹型嵌合部に挿入して嵌合した請求
    項1記載のフライバックトランス。
  3. 【請求項3】 筒状ホルダー部の内径よりも、筒状ホル
    ダー部の凸型嵌合部の内径を小さくして、高圧リード線
    の先端部を係止するストッパーを前記筒状ホルダー部の
    凸型嵌合部の下面外周に設けた請求項記載のフライバ
    ックトランス。
  4. 【請求項4】 筒状ホルダー部内に、高圧リード線の先
    端部を係止するストッパーを設けるとともに、前記スト
    ッパーの下方に接続部を設けた請求項1または請求項
    記載のフライバックトランス。
  5. 【請求項5】 ストッパーの形状は、高圧リード線の挿
    入側から接続部側に向かって、外径が小さくなる円錐形
    状とし、ストッパーの先端径を高圧リード線の先端部の
    径よりも小さくした請求項または請求項4記載のフラ
    イバックトランス。
  6. 【請求項6】 ストッパーに高圧リード線の挿入側から
    接続部側に向かって、複数の分割溝を形成した請求項
    記載のフライバックトランス。
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