JP3401924B2 - 配管漏洩検知装置 - Google Patents

配管漏洩検知装置

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JP3401924B2
JP3401924B2 JP17682794A JP17682794A JP3401924B2 JP 3401924 B2 JP3401924 B2 JP 3401924B2 JP 17682794 A JP17682794 A JP 17682794A JP 17682794 A JP17682794 A JP 17682794A JP 3401924 B2 JP3401924 B2 JP 3401924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のガスメータの上
流側の配管のガス漏洩の有無を検知する配管漏洩検知装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のガスメータの上流側の配管
のガス漏洩検知は、第一の従来例として実開平2−14
0343号公報に示すような構成が一般的であった。以
下、その構成について図6、図7を参照しながら説明す
る。
【0003】図に示すように、公共地域Pにあるガス集
中供給パイプライン等のガス集団供給手段1からガス供
給管2により分岐手段3を介して私用地域Mにある集合
住宅4内の各宅に設けられたガスメータ5にガスが供給
される。各ガスメータ5にはガス器具6が接続され、ガ
スの供給を受ける。ガス集団供給手段1と分岐手段3の
間に全ガスメータ5に供給されるガスの総合流量を計測
するガス総合流量計測手段7が接続されており、その計
測流量値情報でガスメータ上流のガス漏洩を判別する配
管漏洩判別手段8を有している。配管漏洩判別情報は、
電話網制御装置9および電話回線10を介して集中監視
センター11に送られ対処される。
【0004】また、第二の従来例として上記と同様の構
成で、夜間や深夜のガス消費がほとんど停止する時間
帯、例えば22時〜4時に各ガスメータ5で検知された
ガス流量情報を電話回線で集め、その総和を演算し、ガ
ス総合流量計測手段のガス総合流量計測値と比較して漏
洩判定を行う構成が特開平4−363638号公報に開
示されている。
【0005】上記従来例に共通したガスメータのガス流
量特性を図8で説明する。ガスメータはガス流量として
最大流量Mまでガス器具に流すことが出来、一番少ない
流量としてはガスコンロを絞って使った時の500Kca
l/h程度である。最大流量Mは各宅のガス器具所有量に
よって変わり、ガスメータの容量もそれに応じたものが
選定される。従ってガスの安全使用監視域としては50
0Kcal/hから最大流量Mまでの範囲になり、それを越
えるとガスホース抜けや配管の折損などの不安全な状態
が発生したものとしてガスメータが所有する遮断機能を
付勢してガスを遮断するものが一般的である。また、ガ
スメータはその下流のガス漏洩を検知する機能を有して
おり、漏洩判定値L(約20Kcal/h程度)からガスの
安全使用監視域の下限値500Kcal/hまでの流量の有
無を監視し、30日間連続して漏洩判定値L以上のガス
が流れ続けた時に下流漏洩有りの警報を出す。しかし、
ガス器具として口火を有するものに有っては、一般的な
口火流量域が斜線で示すように200Kcal/h〜300
Kcal/h程度で下流漏洩検知域に入るため、口火をつけ
放しにしておくと下流漏洩有りの警報が出てしまう。そ
れを回避するためにその家の口火流量を登録もしくは自
動検知しておき、その流量を検出しても無視する方法が
とられている。
【0006】上記第一の従来例の構成において、集合住
宅においても全宅のガス器具が同時に使用されない期間
は当然あるという期待の下に、ガス総合流量計測手段7
で30日間連続してガス流量が計測され、かつ計測され
た流量値が配管漏洩判別手段8によって漏洩判定値Lを
常に越えていたと判別された時にはガスメータ上流にガ
ス漏れ有りと判別されていた。
【0007】また、第二の従来例においてはガス総合流
量計測手段での総合流量計測値から各ガスメータ5で検
知されたガス流量の総和を引算し、その値が正であれば
ガスメータ上流にガス漏れ有りと判別されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら第一の従
来例ような配管漏洩検知装置では、全宅のガス器具6が
同時に使用されない期間は当然あるという期待の下に配
管漏洩判別を行っているが、集合住宅4の宅数が大きく
なり居住者の生活形態が様々になってくると本当にガス
メータ5の上流にガス漏れが有るのか、それとも実際に
ガス器具6が連続して使われているのかあいまいにな
り、配管漏洩判別手段8による漏洩判断の信頼性が著し
く低下してしまう課題があった。
【0009】また、第二の従来例ではガス流量計測で±
3%程度の誤差があるため、各ガスメータとガス総合流
量計測手段の誤差が重畳して拡大し、引き算の結果の値
がガス漏れが無いのに正になったり、ガス漏れが発生し
ても負になったりして漏洩判断の信頼性が著しく低下し
てしまう課題があった。それを少しでもより良くするた
めに夜間や深夜のガス消費がほとんど停止する時間帯、
例えば22時〜4時に各ガスメータ5で検知されたガス
流量情報を電話回線で集め、ガス流量計測誤差ができる
だけ小さくなる領域で演算を行わせるというものであっ
たが、この方法もガス消費がほとんど停止するであろう
という期待の下に深夜に配管漏洩判別を行っているが、
集合住宅居住者の生活形態が様々になってくると決して
ガス消費のほとんど停止する時間帯が22時〜4時であ
るとは限らず、都市圏か地方か、また集合住宅の居住者
の年齢や職業などの特質によって集合住宅毎に千差万別
であり、しかもガス流量が少なくなったところで演算を
行っても、いつ何時ガス流量が増加して演算誤差が増え
るかもわからず、常に高い信頼性を得るという点では課
題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、その
第一の目的は、各集合住宅の特質を大局的に把握して、
漏洩自動判別における信頼性を高め、安全性を高める
共に、その漏洩自動判別において演算の精度を上げるこ
とにある。
【0011】第の目的は、各集合住宅の特質を戸別的
に把握することにより、漏洩自動判別における演算の精
度を更に上げることにある。
【0012】第の目的は、漏洩検知作業の手間を省く
ことにある。第の目的は、本装置の集合住宅への設置
を用意にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、その第一の構成は、ガス集団供給手段か
らガスが供給される複数のガスメータと、前記ガス集団
供給手段から供給されるガスを分岐手段を介して前記各
ガスメータに配送するガス供給管と、前記ガス集団供給
手段と前記分岐手段の間に設けたガス総合流量計測手段
と、前記ガス総合流量計測手段による計測流量値情報で
ガス漏洩を判別する配管漏洩判別手段と、第一のタイマ
ー手段と、前記第一のタイマー手段で管理され前記ガス
総合流量計測手段による計測流量の傾向を一定期間学習
する総合流量傾向学習手段と、その学習結果を報知する
報知手段とからなり、前記総合流量傾向学習手段が、ガ
ス総合流量計測手段によるガス流量計測値において所定
値以下を識別する所定値以下識別手段と、前記所定値以
下識別手段によって所定値以下のガス流量が計測される
期間を記憶する期間記憶手段と、前記期間記憶手段で記
憶された期間から所定値以下のガス流量が計測され易い
期間の傾向を判別する傾向判別手段とで構成したもので
ある。
【0014】
【0015】第の構成は、複数のガスメータに設けら
れ、ガス集団供給手段から供給されたガスの流量を検知
するメータ流量検知手段および前記メータ流量検知手段
からの検知流量によってガス器具が使用されているか否
かを判別する器具使用判別手段と、前記ガス集団供給手
段から供給されるガスを分岐手段を介して前記各ガスメ
ータに供給するガス供給管と、前記ガス集団供給手段か
ら前記分岐手段の間に設けたガス総合流量計測手段と、
前記ガス総合流量計測手段による計測流量値情報でガス
漏洩を判別する配管漏洩判別手段と、第二のタイマー手
段と、前記第二のタイマー手段で管理され前記各ガスメ
ータの器具使用判別手段による器具使用の傾向を一定期
間学習する器具使用傾向学習手段と、その学習結果を報
知する報知手段とで構成したものである。
【0016】第の構成は、第の構成の器具使用傾向
学習手段が、各ガスメータの器具使用判別手段からの情
報によりガス器具使用総合監視を行う器具使用総合判断
手段と、前記器具使用総合判断手段によってガス器具不
使用メータ数が少なくなる期間を記憶する期間記憶手段
と、前記期間記憶手段で記憶された期間からメータ不使
用の状態が発生し易い期間の傾向を判別する傾向判別手
段とで構成したものである。
【0017】第の構成は、複数のガスメータに設けら
れ、ガス集団供給手段から供給されたガスの流量を検知
するメータ流量検知手段および前記メータ流量検知手段
からの検知流量によってガス器具が使用されているか否
かを判別する器具使用判別手段と、前記器具使用判別手
段の情報をガスメータの識別符号とともに無線発信する
無線発信手段と、前記ガス集団供給手段から供給される
ガスを分岐手段を介して前記各ガスメータに供給するガ
ス供給管と、前記ガス集団供給手段から前記分岐手段の
間に設けたガス総合流量計測手段と、前記ガス総合流量
計測手段による計測流量値情報でガス漏洩を判別する配
管漏洩判別手段と、前記無線発信手段からの無線発信情
報を受信する無線受信手段と、第二のタイマー手段で管
理され前記無線受信手段の受信情報による器具使用の傾
向を一定期間学習する器具使用傾向学習手段と、その学
習結果を報知する報知手段とで構成したものである。
【0018】
【作用】本発明は、上記した第一の構成により、全宅の
ガス器具が同時に使用されない期間は当然あるという期
待の下に配管漏洩判別を行ったり、ガス消費がほとんど
停止する期間はこの時間帯であろうという期待の下に配
管漏洩判別を行のでなく、第一のタイマー手段と総合流
量傾向学習手段によって各々の集合住宅のガス流量傾向
を確実に把握し報知手段で報知することにより、漏洩自
動判別においては信頼性が高くなり、作業の手間を省く
ことができる。また、傾向判別手段は、所定値以下識別
手段によってガス流量が確実に所定値以下になる期間の
傾向を把握し、その期間に配管漏洩判別を行うので、ガ
ス総合流量計測手段での総合流量計測値から各ガスメー
タで検知されたガス流量の総和を引算し、その値が正で
あればガスメータ上流にガス漏れ有りとする漏洩自動判
別における演算精度を上げることができる。
【0019】
【0020】また第の構成により、各ガスメータのガ
ス器具使用状況は、器具使用判別手段からの情報によっ
て器具使用傾向学習手段で戸別的に学習把握され、報知
手段で報知されることにより、漏洩手動判別においては
さらに信頼性が高くなり、作業の手間を省くことができ
る。
【0021】また第の構成により、器具使用傾向学習
手段は、器具使用総合判断手段によってガス器具使用メ
ータ数が確実に少なくなる期間を記憶手段で記憶し、傾
向判別手段でその傾向を把握するので、ガス総合流量計
測手段での総合流量計測値から各ガスメータで検知され
たガス流量の総和を引算し、その値が正であればガスメ
ータ上流にガス漏れ有りとする漏洩自動判別における演
算精度もさらに上がる。
【0022】また第の構成により、ガスメータの情報
を無線発信手段と無線受信手段を用いて空中を介して器
具使用傾向学習手段に送るので、既築の鉄筋を用いた集
合住宅で各ガスメータから器具使用傾向学習手段迄の配
線が不可能な建物でも本配管漏洩検知装置の設置が容易
になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1を
参照しながら説明する。なお、従来例と同じ部分には同
一の符号を付し、説明は省略する。
【0024】図に示すように、第一のタイマー手段12
で管理されガス総合流量計測手段7による計測流量の傾
向を一定期間学習する総合流量傾向学習手段13とその
学習結果を報知する報知手段14を設けている。総合流
量傾向学習手段13は、ガス総合流量計測手段7による
流量計測値において所定値以下を識別する所定値以下識
別手段15と、所定値以下識別手段15によって所定値
以下のガス流量が計測される期間を記憶する期間記憶手
段16と、期間記憶手段16で記憶された期間から所定
値以下のガス流量が計測され易い期間の傾向を判別する
傾向判別手段17で構成されている。
【0025】上記構成において動作を説明すると、所定
値以下識別手段15はガス総合流量計測手段7による計
測流量値情報を第一のタイマー手段12で定めた一定期
間、例えば一ヵ月間、期間記憶手段16に記憶する。傾
向判別手段17は期間記憶手段16に記憶された一ヵ月
分の計測流量値情報から図2に示すように曜日毎の流量
零が現れる回数を調べ、この集合住宅でガス器具が全宅
で同時に使われない機会が最も多いのは月曜日であるこ
とをつかむ。その結果から、次に同じく期間記憶手段1
6に記憶された一ヵ月分の計測流量値情報から図3に示
すように月曜日の時間毎の流量零が現れる回数を調べ、
2時から3時においてガス器具が使われない特質を把握
する。また、23時から4時においてガス流量が所定の
流量を下回る傾向にあることを把握する。その結果は、
ガス総合流量計測手段7での総合流量計測値から各ガス
メータ5で検知されたガス流量の総和を引算し、その値
が正であればガスメータ上流にガス漏れ有りとする構成
の配管漏洩判別においては報知手段14で配管漏洩判別
手段8に報知され、月曜日の2時から3時の間の例えば
3分間、ガス総合流量計測手段7による総合流量と各ガ
スメータ5によるガス流量を計測演算し、配管漏洩判別
を行うものである。2時から3時の間の計測がなんらか
の理由で難しい場合には、23時から4時の間のどこか
で実施すれば時間的な自由度が拡がるとともに流量計測
値の誤差が小さいので十分な演算精度も得られる。ま
た、集合住宅によってはガス流量が零になる時間帯が存
在せず、しかも宅数が多くて誤差の重なりが心配される
所では、演算精度を確保するためにどうしても全宅のガ
ス器具を閉止してガス流量が零の状態で配管漏洩判別を
行う必要が出てくる。その場合でもガス供給者は、報知
手段14の報知の結果から月曜日の23時から4時の間
はガス器具を使わない旨を全宅に連絡し、配管漏洩判別
を行うものである。この場合、もともとガス器具を使う
機会の少ない期間にガス器具を使わない旨をお願いする
ので、居住者に迷惑をかける度合いは最も小さくなり、
予期出来ない事故の発生する確立も小さくなって安全性
も向上する。
【0026】次に本発明の第2の実施例について図4を
参照して説明する。図に示すように、ガスメータ5には
ガス集団供給手段1から供給されたガスの流量を検知す
るメータ流量検知手段18とその検知流量によってガス
器具が使用されているか否かを判別する器具使用判別手
段19を設けている。また各ガスメータの器具使用判別
手段19による器具使用の傾向を第二のタイマー手段2
0の管理下で一定期間学習する器具使用傾向学習手段2
1を設けている。器具使用傾向学習手段21には各ガス
メータ5の器具使用判別手段19からの情報によりガス
器具使用総合監視を行う器具使用総合判断手段22を設
けるとともに器具使用総合判断手段22の情報によって
前記実施例と同様にガス器具不使用メータ数が少なくな
る期間を記憶する期間記憶手段16と、その傾向を判別
する傾向判別手段17とを有している。
【0027】上記構成において動作を説明すると、器具
使用判別手段19は従来例で説明した図8のガス流量特
性で示すように、ガスメータ5のガス流量がガス安全使
用監視域より下回ったとき(500Kcal/h以下のとき)ガ
ス器具不使用と判別し器具使用総合判断手段22に情報
を送る。器具使用総合判断手段22は各ガスメータ5の
情報から全ガスメータのガス器具使用メータ数が所定数
より少なくなる期間を判断し、その期間情報を第二のタ
イマー手段20で定めた一定期間、例えば二ヵ月間、期
間記憶手段16で記憶する。傾向判別手段17は前記実
施例と同様に期間記憶手段16で記憶された二ヵ月分の
情報からガス器具使用メータ数が少なくなる曜日、時間
帯の傾向を判別し報知手段14で報知する。この報知情
報に基づいて前記実施例と同様に配管漏洩判別を行うも
のである。この場合には各ガスメータ5のガス器具使用
状況が、器具使用判別手段19からの情報によって器具
使用傾向学習手段21で戸別的に学習把握されるので、
特にガス器具を使用していないことがわかっている状態
で漏洩のみの検知を確実に行いたい場合に、全ガスメー
タ5のガス器具同時不使用が成立したときに漏洩検知す
ることでそれが容易に実現出来、漏洩自動判別における
演算精度も更に上がる。また宅数の多い集合住宅におい
ては特にそうであるが、ガス器具同時不使用が成立せ
ず、そのためガス供給者がガス器具停止を依頼してもそ
の依頼を忘れ、その期間にガス器具を使用する居住者が
出現する。この場合、今までは全ガスメータの内のどの
ガスメータの流量が流れているのかを現場で一つ一つ調
べ、流れている居住者のガス器具を閉止して漏洩判別を
実施していたが、本発明の構成では器具使用総合判断手
段22でどの居住者のガスメータが使われているかが容
易にわかるので、その居住者に対して連絡を取りガス器
具を閉止してもらうことで速やかに漏洩判別を実施する
ことが出来、作業の手間を省くことができる。また本装
置設置後の学習の期間が十分に長く取れて学習の信頼度
が高い場合には、ガス器具同時不使用が成立しない集合
住宅においてもガス器具不使用メータ数が少なくなる期
間を学習しその期間でガス器具を使用している居住者の
みにガス器具停止の依頼を行うだけで信頼度の高い漏洩
判別を行うことが出来るとともに、他の居住者には連絡
をしなくても十分な安全の確保が出来た上で連絡の手間
は大幅に削減出来る。
【0028】次に本発明の第3の実施例について図5を
参照して説明する。図に示すように、前記図4の実施例
に器具使用判別手段19の情報をガスメータ5の識別符
号とともに無線発信する無線発信手段23と、その無線
発信情報を受信して器具使用総合判断手段22に情報を
伝達する無線受信手段24を加えたものである。
【0029】上記構成において動作を説明すると、器具
使用判別手段19が発する情報は無無線発信手段23で
ガスメータ5の識別符号とともに無線発信され、それは
無線受信手段24で受信され器具使用総合判断手段22
に伝達されるものである。
【0030】従って特に本配管漏洩検知装置を必要とす
る既築の集合住宅においては、各宅のガスメータ5から
器具使用傾向学習手段21に配線するために各所の鉄筋
コンクリート工事が必要となり、実質設置が不可能な場
合が多いが、この実施例ではその配線工事が不要とな
り、設置が容易となって既築集合住宅の安全性を高める
ことが出来る。
【0031】なお、無線発信手段23はガスメータ5に
内蔵されていて外付けでも構わず、無線受信手段24も
器具使用傾向学習手段21に内蔵されていても外付けで
も構わず、この実施例に限定されるものでは無い。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば第一のタイマー手段と、前期第一のタイマー手
段で管理されたガス総合流量計測手段による計測流量の
傾向を一定期間学習する総合流量傾向学習手段と、その
学習結果を報知する報知手段をを設けたので、従来のよ
うに全宅のガス器具が同時に使用されない期間は当然あ
るという期待の下に配管漏洩判別を行ったり、ガス消費
がほとんど停止する期間はこの時間帯であろうという期
待の下にあいまいな状態で配管漏洩判別を行うのでな
く、報知手段からその集合住宅のガス総合流量の傾向を
把握して漏洩自動判別を行うことが出来るようになるの
で、漏洩判別の信頼性を高くすることが出来る。また集
合住宅によってはガス流量が零になる時間帯が存在せ
ず、しかも宅数が多くて誤差の重なりが心配される所で
は、演算精度を確保するためにどうしても全宅のガス器
具を閉止してガス流量が零の状態で配管漏洩判別を行う
必要が出てくる。この時ガス供給者は、各々の集合住宅
のガス流量傾向に基づいた時間帯にガス器具を使わない
旨を全宅に連絡し、全宅のガス器具を閉止した状態で配
管漏洩判別を行うことが出来る。この場合、もともとガ
ス器具を使う機会の少ない期間にガス器具を使わない旨
をお願いするので、居住者に迷惑をかける度合いは最も
小さくなり、予期出来ない事故の発生する確立も小さく
なって安全性も向上する。そして、前記総合流量傾向学
習手段に、ガス総合流量計測手段によるガス流量計測値
において所定値以下を識別する所定値以下識別手段と、
前期所定値以下識別手段によって所定値以下のガス流量
が計測される期間を記憶する期間記憶手段と、前期期間
記憶手段で記憶された期間から所定値以下のガス流量が
計測され易い期間の傾向を判別する傾向判別手段を設け
たので、所定値以下識別手段によってガス流量が確実に
所定値以下になる期間の傾向を傾向判別手段で把握する
ことが出来るようになり、その結果ガス総合流量計測手
段での総合流量計測値から各ガスメータで検知されたガ
ス流量の総和を引算しその値が正であればガスメータ上
流にガス漏れ有りとする漏洩自動判別においても、流量
計測値の小さい所で演算を行うことでその誤差も小さく
なり、その結果漏洩値演算誤差も小さくなって演算精度
は確実に上がる。
【0033】
【0034】また、各ガスメータの流量検知手段からの
検知流量によってガス器具が使用されているか否かを判
別する器具使用判別手段と、第二のタイマー手段と、前
期第二のタイマー手段で管理され各ガスメータの器具使
用判別手段による器具使用の傾向を一定期間学習する器
具使用傾向学習手段と、その学習結果を報知する報知手
段を設けたので、特にガス器具を使用していないことが
わかっている状態で確実に漏洩のみの検知を行いたい場
合に、器具使用傾向学習手段で全ガスメータのガス器具
同時不使用が成立したときに漏洩検知することでそれが
容易に実現出来、漏洩自動判別における演算精度は更に
確実に上がる。
【0035】また、器具使用傾向学習手段に、各ガスメ
ータの器具使用判別手段からの情報によりガス器具使用
総合監視を行う器具使用総合判断手段と、前期器具使用
総合判断手段によってガス器具不使用メータ数が少なく
なる期間を記憶する期間記憶手段と、前期期間記憶手段
で記憶された期間からメータ不使用の状態が発生し易い
期間の傾向を判断する傾向判別手段を設けたので、宅数
の多い集合住宅においては特にそうであるが、ガス器具
を使用していない状態で漏洩検知を行いたい場合にどう
してもガス器具同時不使用が成立せず、そのためガス供
給者が居住者に所定の期間ガス器具使用の停止を依頼し
た場合、その依頼を忘れその期間にガス器具を使用する
居住者が必ず出現する場合でも、今までは全ガスメータ
の内のどのガスメータの流量が流れているのかを現場で
一つ一つ調べ、流れている居住者のガス器具を閉止して
漏洩判別を実施していたが、この構成では器具使用総合
判断手段でどの居住者のガスメータが使われているかが
容易にわかるので、その居住者に対して連絡を取りガス
器具を閉止してもらうことで速やかに漏洩判別を実施す
ることが出来、作業の手間を省くことができる。また本
装置設置後の学習の期間が十分に長くとれて学習の信頼
度が高い場合には、ガス器具同時不使用が成立しない集
合住宅においてもガス器具不使用メータ数が少なくなる
期間を学習し、その期間にガス器具を使用している居住
者のみにガス器具停止の依頼を行うだけで信頼度の高い
漏洩判別を行うことが出来るとともに、他の居住者には
連絡をしなくても十分な安全の確保が出来た上で連絡の
手間は大幅に削減出来る。
【0036】また、前記の構成に、器具使用判別手段の
情報をガスメータの識別符号とともに無線発信する無線
発信手段と、その無線発信情報を受信して器具使用総合
判断手段に情報を伝達する無線受信手段を加えたので、
ガスメータの情報は無線発信手段と無線受信手段によっ
て空中を介して器具使用傾向学習手段に送られるように
なり、その結果既築の鉄筋を用いた集合住宅で各ガスメ
ータから器具使用傾向学習手段迄の配線が不可能な建物
でも本配管漏洩検知装置の設置が容易となって既築集合
住宅の安全性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の配管漏洩検知装置の機
能ブロック図
【図2】同装置における曜日毎に流量零が現れる回数を
表す棒グラフ
【図3】同装置における時間に対するガス総合流量の関
係を表すグラフ
【図4】本発明の第2の実施例の配管漏洩検知装置の機
能ブロック図
【図5】本発明の第3の実施例の配管漏洩検知装置の機
能ブロック図
【図6】従来の配管漏洩検知装置の機能ブロック図
【図7】同装置の配置図
【図8】同装置のガスメータのガス流量特性図
【符号の説明】
1 ガス集団供給手段 2 ガス供給管 3 分岐手段 5 ガスメータ 7 ガス総合流量計測手段 8 配管漏洩判別手段 12 第一のタイマー手段 13 総合流量傾向学習手段 14 報知手段 15 所定値以下識別手段 16 期間記憶手段 17 傾向判別手段 18 メータ流量検知手段 19 器具使用判別手段 20 第二のタイマー手段 21 器具使用傾向学習手段 22 器具使用総合判断手段 23 無線発信手段 24 無線受信手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス集団供給手段からガスが供給される
    複数のガスメータと、前記ガス集団供給手段から供給さ
    れるガスを分岐手段を介して前記各ガスメータに配送す
    るガス供給管と、前記ガス集団供給手段と前記分岐手段
    の間に設けたガス総合流量計測手段と、前記ガス総合流
    量計測手段による計測流量値情報でガス漏洩を判別する
    配管漏洩判別手段と、第一のタイマー手段と、前記第一
    のタイマー手段で管理され前記ガス総合流量計測手段に
    よる計測流量の傾向を一定期間学習する総合流量傾向学
    習手段と、その学習結果を報知する報知手段とから成
    り、前記総合流量傾向学習手段は、ガス総合流量計測手
    段によるガス流量計測値において所定値以下を識別する
    所定値以下識別手段と、前記所定値以下識別手段によっ
    て所定値以下のガス流量が計測される期間を記憶する期
    間記憶手段と、前記期間記憶手段で記憶された期間から
    所定値以下のガス流量が計測され易い期間の傾向を判別
    する傾向判別手段とで構成した配管漏洩検知装置。
  2. 【請求項2】 複数のガスメータに設けられ、ガス集団
    供給手段から供給されたガスの流量を検知するメータ流
    量検知手段および前記メータ流量検知手段からの検知流
    量によってガス器具が使用されているか否かを判別する
    器具使用判別手段と、前記ガス集団供給手段から供給さ
    れるガスを分岐手段を介して前記各ガスメータに供給す
    るガス供給管と、前記ガス集団供給手段から前記分岐手
    段の間に設けたガス総合流量計測手段と、前記ガス総合
    流量計測手段による計測流量値情報でガス漏洩を判別す
    る配管漏洩判別手段と、第二のタイマー手段と、前記第
    二のタイマー手段で管理され前記各ガスメータの器具使
    用判別手段による器具使用の傾向を一定期間学習する器
    具使用傾向学習手段と、その学習結果を報知する報知手
    段とで構成した配管漏洩検知装置。
  3. 【請求項3】 器具使用傾向学習手段は、各ガスメータ
    の器具使用判別手段からの情報によりガス器具使用総合
    監視を行う器具使用総合判断手段と、前記器具使用総合
    判断手段によってガス器具不使用メータ数が少なくなる
    期間を記憶する期間記憶手段と、前記期間記憶手段で記
    憶された期間からメータ不使用の状態が発生し易い期間
    の傾向を判別する傾向判別手段とで構成した請求項
    載の配管漏洩検知装置。
  4. 【請求項4】 複数のガスメータに設けられ、ガス集団
    供給手段から供給されたガスの流量を検知するメータ流
    量検知手段および前記メータ流量検知手段からの検知流
    量によってガス器具が使用されているか否かを判別する
    器具使用判別手段と、前記器具使用判別手段の情報をガ
    スメータの識別符号とともに無線発信する無線発信手段
    と、前記ガス集団供給手段から供給されるガスを分岐手
    段を介して前記各ガスメータに供給するガス供給管と、
    前記ガス集団供給手段から前記分岐手段の間に設けたガ
    ス総合流量計測手段と、前記ガス総合流量計測手段によ
    る計測流量値情報でガス漏洩を判別する配管漏洩判別手
    段と、前記無線発信手段からの無線発信情報を受信する
    無線受信手段と、第二のタイマー手段で管理され前記無
    線受信手段の受信情報による器具使用の傾向を一定期間
    学習する器具使用傾向学習手段と、その学習結果を報知
    する報知手段とで構成した配管漏洩検知装置。
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