JP2604981B2 - ガス漏洩監視装置 - Google Patents

ガス漏洩監視装置

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JP2604981B2
JP2604981B2 JP19495694A JP19495694A JP2604981B2 JP 2604981 B2 JP2604981 B2 JP 2604981B2 JP 19495694 A JP19495694 A JP 19495694A JP 19495694 A JP19495694 A JP 19495694A JP 2604981 B2 JP2604981 B2 JP 2604981B2
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二郎 水越
高志 野口
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東洋ガスメーター株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅の各戸にプロ
パンガス等の燃料ガスを供給するために、ガスボンベを
集中して保管し、そのボンベから各戸にガス供給用配管
を接続したガス供給システムで使用されるガス漏洩監視
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅の各戸に対してプロパン
ガス等を供給するために、ガスボンベを集中して保管す
るボンベハウス等が設置されている。ここで、ボンベハ
ウスから各戸へ接続された配管系でガス漏れが発生した
場合に、ガス漏れを検出するためのガス漏洩監視装置が
使用されている。ガス漏洩監視装置としては、例えば、
圧力検知式ガス漏洩監視装置では、各家庭のガスの元栓
を閉め、ボンベハウス内のガスボンベ栓を開状態に保
ち、ガスボンベと各家庭との間のガス管を所定圧力のガ
スで満たした後、ガスボンベ栓を閉める。そして、ガス
ボンベと各家庭との間のガス管内のガス圧を所定の時間
に渡って測定し、そのガス圧の降下の有無を調べ、一定
のガス圧の降下があった時は、ガスボンベと各家庭との
間でガス漏れが発生したと判断している。
【0003】また、第二従来例である流量検知式漏洩監
視装置では、一定の設定時間、例えば深夜の1時間を定
め、設定時間においてボンベハウスのガスメータの出力
信号が生じたか否かを検出し、出力信号があれば、その
設定時間を積算していき、その積算時間が予め定められ
たガス漏れ推定基準時間、例えば30日に達したとき
に、ガス漏れと判断している。すなわち、例えばガスを
使用している家庭では、深夜等の時間帯では、ガスをあ
まり使用しないはずであり、例えば、深夜の時間帯に3
0日もガスを使用することは考えにくく、ガスが漏れて
いる危険性が高いと判断されるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス漏洩監視装置には、次のような問題点があった。 (1)圧力検知式漏洩監視装置では、ガスの漏れが微少
な場合に、ガス圧が所定量降下するのに長時間かかるた
め、ガスの漏れを検出するのに時間がかかる問題があっ
た。また、ガス漏れを検知するときに、各家庭のガスの
元栓を閉めたままにしておく必要があり、各家庭でガス
を使用することができず、不便であり、現実的でなかっ
た。また、ガス管の近傍の温度変化に伴ってガス圧が変
動する場合があり、多少のガス圧降下があっても、それ
がガス漏れによるものか、温度変化によるものか判断で
きない問題があった。
【0005】(2)流量検知式漏洩監視装置では、ガス
漏れを検知するのに推定基準時間を必要とするため、ガ
ス漏れを早期に発見することができない問題がある。ま
た、集合住宅では、ガスの使用状況が様々であり、ガス
漏れがない場合でも、深夜の時間帯に別々の家庭がガス
を使用した場合でも、ガス漏れを検知してしまう問題が
あった。
【0006】一方、大規模な集合住宅における燃料ガス
の供給においては、貯蔵部で使用される全てのガス消費
量を計測記憶するガスメータを設置しようとすると、大
型で高価なガスメータを設置しなければならない。それ
を回避するためには、ガス消費量を計測する貯蔵部ガス
メータの流路に対して、バイパス流路及びバイパス弁を
設置し、各戸でのガス使用量が大きいときには、バイパ
ス流路を使用することが考えられる。しかし、バイパス
流路を使用する場合、戸別ガスメータのガス消費量の和
と貯蔵部ガスメータのガス消費量が異なる問題がある。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ガスボンベから大規模な集合住
宅の各戸にガスを供給する配管系でガス漏れが発生した
場合に早期かつ確実にガス漏れを検出することができ、
更に、ガスの流量によりガスの流れを制御できるガス漏
洩監視装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のガス漏洩監視装置は、集合住宅に供給す
るための燃料ガスを貯蔵するガス貯蔵部と、貯蔵部から
集合住宅の各戸に燃料ガスを供給するための配管系と、
各戸での燃料ガスの消費量を検出するための戸別ガスメ
ータとを有するガス供給システムにおけるガス漏洩を検
出するガス漏洩監視装置であって、ガス貯蔵部と配管系
との間に配設され燃料ガスの流量を検出する流量計と、
流量計の下流にあって燃料ガスの流れを計測用配管とバ
イパス用配管とに分岐する分岐配管と、バイパス用配管
上にあって燃料ガスの流れを遮断するバイパス弁と、流
量計の計測したガス流量に応じてバイパス弁の開閉を制
御するバイパス弁制御手段と、計測用配管上にあってガ
ス貯蔵部の燃料ガス消費量を検出する貯蔵部ガスメータ
と、バイパス弁が遮断されているとき、所定の時間毎
に、その所定時間における前記貯蔵部ガスメータのガス
消費量と、戸別ガスメータのガス消費量をサンプリング
演算するサンプリング手段と、戸別ガスメータのガス消
費量の和と貯蔵部ガスメータのガス消費量とが所定値以
上異なる場合に、ガスが漏れていると判断するガス漏洩
判断手段とを有している。
【0009】また、本発明のガス漏洩監視装置は、上記
装置において、ガス漏洩判断手段がガス漏れ有りと判断
したときに、貯蔵部ガスメータにガス漏洩警報を表示す
ることを特徴とする。また、本発明のガス漏洩監視装置
は、上記装置において、電話回線によりガス供給中央制
御装置と接続される通信手段を有し、ガス漏洩判断手段
がガス漏れ有りと判断したときに、通信手段によりガス
供給中央制御装置にガス漏洩警報を伝達することを特徴
とする。
【0010】また、本発明のガス漏洩監視装置は、上記
装置において、戸別ガスメータ及び貯蔵部ガスメータが
電話回線によりガス供給中央制御装置と接続される通信
手段を有すると共に、ガス供給中央制御装置がガス漏洩
判断手段を有することを特徴とする。また、本発明のガ
ス漏洩監視装置は、上記装置において、ガス漏洩判断手
段が、所定量以上のガス漏れが有ったと判断したとき
に、ガス供給を遮断する遮断手段を有することを特徴と
する。
【0011】
【作用】上記構成を有する本発明のガス漏洩監視装置が
監視する対象であるガス供給システムのガス貯蔵部は、
集合住宅に供給するための燃料ガスを貯蔵する。また、
配管系は、貯蔵部から集合住宅の各戸に燃料ガスを供給
する。また、戸別ガスメータは、各戸での燃料ガスの消
費量を検出する。ガス貯蔵部と配管系との間に配設され
た流量計は、燃料ガスの流量を検出する。また、分岐配
管は、燃料ガスの流れを計測用配管とバイパス用配管と
に分岐する。また、バイパス弁は、バイパス用配管を流
れる燃料ガスの流れを遮断する。そして、バイパス弁制
御手段は、流量計の計測したガス流量に応じてバイパス
弁の開閉を制御する。また、ガス漏洩監視装置の貯蔵部
ガスメータは、計測用配管上に配設され、ガス貯蔵部の
燃料ガス消費量を検出する。また、サンプリング手段
は、バイパス弁が遮断されているとき、所定の時間毎
に、所定時間における貯蔵部ガスメータのガス消費量
と、戸別ガスメータのガス消費量をサンプリング演算す
る。また、ガス漏洩判断手段は、戸別ガスメータのガス
消費量の和と貯蔵部ガスメータのガス消費量とが所定値
以上違う場合に、ガスが漏れていると判断する。
【0012】また、ガス漏洩監視装置のガス漏洩判断手
段は、ガス漏れ有りと判断したときに、貯蔵部ガスメー
タにガス漏洩警報を表示する。また、ガス漏洩判断手段
は、ガス漏れ有りと判断したときに、電話回線によりガ
ス供給中央制御装置と接続される通信手段によりガス供
給中央制御装置にガス漏洩警報を伝達する。また、戸別
ガスメータ及び貯蔵部ガスメータが、ガス供給中央制御
装置と接続される通信手段により、電話回線を介して、
ガス供給中央制御装置に検出値を伝達し、ガス供給中央
制御装置のガス漏洩判断手段が、戸別ガスメータのガス
消費量の和と貯蔵部ガスメータのガス消費量とが所定値
以上違う場合に、ガスが漏れていると判断する。さら
に、ガス漏洩判断手段は、所定量以上のガス漏れが有っ
たと判断したときに、遮断手段によりガス供給を遮断す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるガス漏洩監視
装置について図面を参照して詳細に説明する。図1に第
一の実施例を示す。マンションやアパート等の集合住宅
の各戸がガス消費設備設置場所a〜nにガスを供給する
ための複数のガスボンベ21が、ボンベハウス27に保
管されている。ガスボンベ21からのガス配管31が流
量計33に接続されている。その流量計33には、燃料
ガスの流れを計測用配管37とバイパス用配管36とに
分岐する分岐配管35が接続されている。計測用配管3
7の管路には、緊急遮断弁32が、そして、バイパス用
配管36の管路には、バイパス弁34が取り付けられて
いる。貯蔵部ガスメータ22およびバイパス弁34はガ
ス本管24に接続され、各戸の戸別ガスメータ23a〜
23nには、ガス本管24からガス支管26a〜26n
により接続されている。
【0014】次に、制御系について説明する。ボンベハ
ウス27には、ガス漏洩監視装置11が設置されてい
る。ガス漏洩監視装置11は、演算装置であるCPU1
2、データ等を一時的に記憶するためのRAM13、制
御プログラム等を記憶するROM14、電話回線28を
介して、ガス供給業者のガス供給中央制御装置29と接
続する信号伝送装置17から構成されている。また、R
OM14には、サンプリングプログラム15、ガス漏洩
判断プログラム16、バイパス弁制御プログラム18が
記憶されている。また、ガス漏洩監視装置11は、貯蔵
部ガスメータ22及び戸別ガスメータ23a〜23nと
接続している。また、それら流量計33およびバイパス
弁34および緊急遮断弁32から、制御用配線31がガ
ス漏洩監視装置11に接続されている。貯蔵部ガスメー
タ22には、ガス漏洩表示灯30が付設されている。
【0015】次に、上記構成を有するガス供給システム
の作用を説明する。はじめに、バイパス弁の作用を図3
に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、流量
計33で計測したガス流量Qが、あらかじめ設定してあ
る流量Kを超えているかまたは等しい場合(S11,Y
ES)、バイパス弁34を開いて(S12)、バイパス
用配管36を介してガス本管24へガスを流す。貯蔵部
ガスメータ22を小型化し、コストを低減しているた
め、貯蔵部ガスメータ22に流せるガス流量が少ないか
らである、一方、ガスの流量Qが、あらかじめ設定され
た流量Kを超えていない場合(S11,NO)には、バ
イパス弁34が閉じて(S13)、全てのガスを計測用
配管37及び貯蔵部ガスメータ22を介して、ガス本管
24へ流している。
【0016】次に、上記構成を有するガス漏洩監視装置
11の作用を図2に示すフローチャートに基づいて説明
する。まず、バイパス弁34が閉じている場合(S0,
YES)は、所定の時間毎に(S1,YES)、貯蔵部
ガスメータ22及び戸別ガスメータ23a〜23nの検
出値を読み込んで、RAM13に記憶する(S2)。こ
こで、バイパス弁34が閉じている場合は、ガスは、バ
イパス用配管36に全く流れず、全て計測用配管37に
流れるので、戸別ガスメータ23a〜23nで計測した
ガス消費量の和と貯蔵部ガスメータ22のガス消費量と
が一致するはずである。一方、バイパス弁34が閉じて
いない場合(S0,NO)、はS1へ進まない。その理
由は、バイパス弁34が閉じていない場合は、戸別ガス
メータ23a〜23nで計測したガス消費量の和と貯蔵
部ガスメータ22のガス消費量とが一致しないからであ
る。
【0017】本実施例では、所定時間を1時間と定めて
いる。この時間は、もっと長く24時間程度としても良
い。さらに、使用されるガス流量に応じて、サンプリン
グプログラム15により、所定時間を変動させることも
可能である。所定時間を変動させることにより、効率よ
くガス漏れを監視することが可能となる。次に、戸別ガ
スメータ23a〜23nについて、今回の検出値とRA
M13に既に記憶している前回の検出値との差を算出
し、使用量SとしてRAM13に記憶する。次に、貯蔵
部ガスメータ22について、今回の検出値とRAM13
に既に記憶している前回の検出値との差を算出し、使用
量MとしてRAM13に記憶する。
【0018】次に、使用量Sと使用量Mとの差を算出
し、その値が所定値Nと等しいか、または、大きい場
合、貯蔵部ガスメータ22の戸別ガスメータ23a〜2
3nとを接続する配管系であるガス本管24またはガス
支管26a〜26nにおいてガス漏れが発生していると
判断し、ガス供給中央制御装置29に対してガス漏洩警
報を出力し(S6)、ガス漏洩表示灯30を点灯する。
さらに、漏洩するガス量が所定量Lと等しいかまたは超
えている場合(S8,YES)、漏洩ガスによる事故等
が懸念されるため、緊急遮断弁32によりガスの供給を
遮断する(S9)。
【0019】以上詳細に説明したように本実施例のガス
漏洩監視装置11によれば、ガスボンベ21とガス本管
24との間に配設されガスの流量を検出する流量計33
と、流量計33の下流にあってガスの流れを計測用配管
37とバイパス用配管36とに分岐する分岐配管35
と、バイパス用配管36上にあってガスの流れを遮断す
るバイパス弁34と、流量計33の計測したガス流量に
応じてバイパス弁34の開閉を制御するバイパス弁制御
プログラム18と、計測用配管37上にあってガスボン
ベ21のガス消費量を検出する貯蔵部ガスメータ22
と、バイパス弁34が遮断されているとき、所定の時間
毎に、その所定時間における貯蔵部ガスメータ22のガ
ス消費量と、戸別ガスメータ23a〜23nのガス消費
量をサンプリング演算するサンプリングプログラム15
と、戸別ガスメータ23a〜23nのガス消費量の和S
と貯蔵部ガスメータ22のガス消費量Mとが所定値N以
上異なる場合に、ガスが漏れていると判断するガス漏洩
判断プログラム16とを有しているので、ガス本管24
またはガス支管26a〜26nで発生したガス漏れを早
期かつ正確に検知できるため、ガス供給の安全性を高め
ることができる。また、使用設備側のガス使用状況と関
係なくガス漏れを検出できる。
【0020】また、本実施例のガス漏洩監視装置11
は、ガス漏洩判断プログラム16がガス漏れ有りと判断
したときに、貯蔵部ガスメータ22のガス漏洩表示灯3
0によりガス漏洩警報を表示しているので、集合住宅の
ガスボンベを頻繁に交換に来る業者にガス漏れを早期に
知らせることができる。また、本実施例のガス漏洩監視
装置11は、電話回線によりガス供給中央制御装置29
と接続され通信可能な信号伝送装置17を有し、ガス漏
洩判断プログラム16がガス漏れ有りと判断したとき
に、信号伝送装置17によりガス供給中央制御装置29
にガス漏洩警報を伝達するので、ガス供給業者が迅速に
対応することができ、ガス供給の安全性をより高めるこ
とができる。また、ガスの漏れ量が多い場合に、緊急遮
断弁32によりガスの供給を遮断しているので、事故の
発生を未然に防止することができる。
【0021】次に、第二の実施例について図4に基づい
て説明する。本実施例は、第一実施例と概略同一の構成
なので、異なる構成及び作用のみ説明する。ガス漏洩監
視装置11のROM14のなかに、ガス漏洩判断プログ
ラム16が記憶されていない。また、戸別ガスメータ2
3a〜23nの各々に戸別ガス漏洩監視装置111が付
設接続されている。また、戸別ガス漏洩監視装置111
の構成は、ガス漏洩監視装置11と同様であり、信号伝
送装置17により電話回線28をガス供給中央制御装置
29に接続している。一方、ガス供給中央制御装置29
のROM14には、図2のS3〜S7に示すガス漏洩判
断プログラム16、及び図3に示すバイパス弁制御プロ
グラム18が記憶されている。
【0022】上記構成を有する第二実施例のガス漏洩監
視装置は次のように作用する。すなわち、ガス漏洩監視
装置11は、所定の時間毎に貯蔵部ガスメータ22の検
出値をガス供給中央制御装置29に電話回線28を介し
て送信する。また戸別ガス漏洩監視装置111は、ほぼ
同じタイミングで戸別ガスメータ23a〜23nの検出
値をガス供給中央制御装置29に電話回線28を介して
送信する。そして、ガス漏洩判断プログラム16が、貯
蔵部ガスメータ22の使用量Mと戸別ガスメータ23a
〜23nの使用量Sとを算出し(S3,S4)、その差
の絶対値がNより大きい場合に(S5,YES)、ガス
漏れが発生していると判断する(S6)。ここで、Nの
値は、使用している貯蔵部ガスメータ22、戸別ガスメ
ータ23a〜23nの精度や配管系の長さ等により各ガ
ス供給システムに応じて決定される。さらに、漏洩する
ガス量が所定量Lと等しいかまたは超えている場合(S
8,YES)、漏洩ガスによる事故等が懸念されるた
め、ガス供給中央制御装置29は、電話回線を介して緊
急遮断弁32によりガスの供給を遮断する(S9)。
【0023】以上説明したように第二実施例のガス漏洩
監視装置によれば、戸別ガスメータ23a〜23nに接
続する戸別ガス漏洩監視装置111及び貯蔵部ガスメー
タ22に接続するガス漏洩監視装置11が電話回線によ
りガス供給中央制御装置29と接続され通信可能な信号
伝送装置17を有すると共に、ガス供給中央制御装置2
9がガス漏洩判断プログラム16を有しているので、戸
別ガスメータ23a〜23nの自動検針システムを採用
している場合には、ガス漏洩監視装置11や戸別ガス漏
洩監視装置111にガス漏洩判断プログラム16の機能
を持たせないで済むため、ガス漏洩監視装置11として
ガス漏洩監視装置111と同レベルの簡易なマイコンを
使用することができ、コストダウンが実現できる。
【0024】なお、前記実施例は本発明を何ら限定する
ものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種
々の変形、改良が可能であることは勿論である。例え
ば、本実施例では、戸別ガス漏洩監視装置111を戸別
ガスメータ23a〜23nと別の構成としているが、い
わゆるマイコンガスメータにより、両者を一体の構成と
しても同様である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のガス漏洩監視装置によれば、ガス貯蔵部と配管系と
の間に配設され燃料ガスの流量を検出する流量計と、流
量計の下流にあって燃料ガスの流れを計測用配管とバイ
パス用配管とに分岐する分岐配管と、バイパス用配管上
にあって燃料ガスの流れを遮断するバイパス弁と、流量
計が計測したガス流量に応じてバイパス弁の開閉を制御
するバイパス弁制御手段と、計測用配管上にあってガス
貯蔵部の燃料ガス消費量を検出する貯蔵部ガスメータ
と、バイパス弁が遮断されているとき、所定の時間毎に
その所定時間における貯蔵部ガスメータのガス消費量
と、戸別ガスメータのガス消費量をサンプリング演算す
るサンプリング手段と、戸別ガスメータのガス消費量の
和と貯蔵部ガスメータのガス消費量とが所定値以上異な
る場合に、ガスが漏れていると判断するガス漏洩判断手
段とを有しているのでガス配管系で発生したガス漏れを
早期かつ正確に検知できるため、ガス供給の安全性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のガス漏洩監視装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】ガス漏洩監視装置の作用を示すフローチャート
である。
【図3】バイパス弁の作用を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第二実施例のガス漏洩監視装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 ガス漏洩監視装置 12 CPU 13 RAM 14 ROM 15 サンプリングプログラム 16 ガス漏洩判断プログラム 17 信号伝送装置 18 バイパス弁制御プログラム 21 ガスボンベ 22 貯蔵部ガスメータ 23 戸別ガスメータ 24 ガス本管 26 ガス支管 28 電話回線 29 ガス供給中央制御装置 32 緊急遮断弁 33 流量計 34 バイパス弁 36 バイパス用配管 37 計測用配管

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合住宅に供給するための燃料ガスを貯
    蔵するガス貯蔵部と、貯蔵部から集合住宅の各戸に燃料
    ガスを供給するための配管系と、各戸での燃料ガスの消
    費量を検出するための戸別ガスメータとを有するガス供
    給システムにおけるガス漏洩を検出するガス漏洩監視装
    置において、 前記ガス貯蔵部と前記配管系との間に配設され、前記燃
    料ガスの流量を検出する流量計と、 前記流量計の下流にあって、前記燃料ガスの流れを計測
    用配管とバイパス用配管とに分岐する分岐配管と、 前記バイパス用配管上にあって、前記燃料ガスの流れを
    遮断するバイパス弁と、 前記流量計が計測したガス流量に応じて前記バイパス弁
    の開閉を制御するバイパス弁制御手段と、 前記計測用配管上にあって、前記ガス貯蔵部の燃料ガス
    消費量を検出する貯蔵部ガスメータと、 前記バイパス弁が遮断されているとき、所定の時間毎
    に、前記所定時間における前記貯蔵部ガスメータのガス
    消費量と、前記戸別ガスメータのガス消費量をサンプリ
    ング演算するサンプリング手段と、 前記戸別ガスメータのガス消費量の和と前記貯蔵部ガス
    メータのガス消費量とが所定値以上異なる場合に、ガス
    が漏れていると判断するガス漏洩判断手段と、を有する
    ことを特徴とするガス漏洩監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記ガス漏洩判断手段がガス漏れ有りと判断したとき
    に、前記貯蔵部ガスメータにガス漏洩警報を表示するこ
    とを特徴とするガス漏洩監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するものにおいて、 電話回線によりガス供給中央制御装置と接続される通信
    手段を有し、 前記ガス漏洩判断手段がガス漏れ有りと判断したとき
    に、前記通信手段により前記ガス供給中央制御装置にガ
    ス漏洩警報を伝達することを特徴とするガス漏洩監視装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載するものにおいて、 前記戸別ガスメータ及び前記貯蔵部ガスメータが電話回
    線によりガス供給中央制御装置と接続される通信手段を
    有すると共に、 前記ガス供給中央制御装置が前記ガス漏洩判断手段を有
    することを特徴とするガス漏洩監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項4に記載するもの
    において、 前記ガス漏洩判断手段が、所定量以上のガス漏れが有っ
    たと判断したときに、ガス供給を遮断する遮断手段を有
    することを特徴とするガス漏洩監視装置。
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