JP3401041B2 - マイクロカプセル分散液中のホルムアルデヒド除去方法 - Google Patents

マイクロカプセル分散液中のホルムアルデヒド除去方法

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JP3401041B2 JP3246893A JP3246893A JP3401041B2 JP 3401041 B2 JP3401041 B2 JP 3401041B2 JP 3246893 A JP3246893 A JP 3246893A JP 3246893 A JP3246893 A JP 3246893A JP 3401041 B2 JP3401041 B2 JP 3401041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロカプセル分散
液中のホルムアルデヒド除去方法に関するものであり、
特にホルムアルデヒドを必須成分として用いた場合に生
じる、マイクロカプセル分散液中の未反応ホルムアルデ
ヒドなどを効率よく除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホルムアルデヒドを一成分として用い、
酸触媒により形成されるアルデヒド重縮合樹脂を壁膜と
するマイクロカプセルの分散液中に残留するホルムアル
デヒド(過剰なホルムアルデヒド)などは刺激臭の原因
となり、また、身体に接触した場合には皮膚に対して刺
激を与え炎症を起こしたり、アレルギーを惹起すること
が知られており、そのままでは商品化が困難となった
り、商品価値を低下させる上、用途によっては法的な規
制値(例えば、有毒物質を含有する家庭用品の規制に関
する法律では衣料などの製品中のアルデヒド含有量を7
5ppm以下に規制している)をクリヤーしないと商品
として認められないという問題がある。そのため、残留
するホルムアルデヒドなどを除去する技術が種々提案さ
れている。例えば、マイクロカプセル分散液中に不活性
ガスを導入して残留アルデヒドを除去する方法、マイク
ロカプセル分散液を水蒸気蒸留して残留アルデヒドを除
去する方法、その他濾過、吸着等の物理的方法を用いる
方法が提案されている(特開昭56−40430号公
報、特開昭55−99337号公報、特開昭55−47
138号公報など)が、長時間処理が必要であることか
ら生産性が悪く、設備として高価なものが必要であり、
コスト的にも問題がある。
【0003】また、残留アルデヒドを無機化合物と反応
させて除去する方法として、ヒドロキシルアミン塩を添
加する方法(特開昭55−145524号公報、特開昭
54−5874号公報、特開昭51−75676号公報
など)は、ヒドロキシルアミン塩とホルムアルデヒドと
の反応やヒドロキシルアミンの分解によりアンモニアが
生じ、アンモニア臭が生じるという問題がある。亜硫酸
塩や亜硫酸水素塩を添加したり、或いはこれらと尿素と
それらの誘導体を併用する方法(特開昭55−1194
37号公報、特開昭55−67328号公報、特公昭4
4−27254号公報など)は、マイクロカプセル分散
液が増粘する、二次凝集を起こす、壁膜の劣化などを起
こす問題がある。
【0004】また、残留アルデヒドを有機物と反応させ
る方法として、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水
酸化物でpH10以上の高アルカリ域で、単糖類などを
添加・加熱反応させるもの(特開昭57−147430
号公報、特開昭57−50541号公報、特開昭56−
33030号公報、特開昭55−18218号公報な
ど)があるが、マイクロカプセル分散液を製造した後、
マイクロカプセル分散液のpHを高アルカリ域に調製す
るために分散液の温度を一旦室温まで低下させ、次いで
グルコースなどの単糖類やアルカリ金属又はアルカリ土
類金属の水酸化物添加して、再度加熱して反応させるの
で工程が複雑であり、経済的でない上、残留アルデヒド
に起因する刺激臭はなくなるが、黄色に着色し、カラメ
ル臭が発生したり、高アルカリ域での反応のため芯物質
がアルカリ性に弱い物質(例えばロイコ系染料)の場
合、芯物質の劣化が起こるなどの問題がある。
【0005】この他にアルカリ性で脂肪族アルデヒドと
反応させる方法(特開昭57−71634号公報)、ホ
ルムアミドと反応させる方法(特開昭56−15835
号公報)、活性メチレン基を持つ化合物と反応させる方
法(特開昭57−32729号公報)、アルカノールア
ミンなどと反応させる方法(特開昭55−35967号
公報)などが提案されているが、これらは何れもホルム
アルデヒドの除去効果が十分でなかったり、十分であっ
た場合でも反応速度が遅かったり、分散液の着色や不快
臭の発生の問題があるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロカプセル分散液を製造した後、マイクロカプセル壁
膜や芯物質に実質的ダメージを与えることなく、効率良
くホルムアルデヒドを除去することができ、かつホルム
アルデヒド除去の操作や工程が簡略であって、従来のマ
イクロカプセル化工程の中にホルムアルデヒド除去工程
を組み込むことができ、製造コストの低減を可能にする
ことができるマイクロカプセル分散液中のホルムアルデ
ヒド除去方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マイクロ
カプセル分散液を製造した後、引き続きマイクロカプセ
ル分散液の温度やpHなどの条件を特に予め調整するこ
となく酸触媒の存在下でアミノレジン系ホルムアルデヒ
ド反応剤と反応させることにより課題を解決することが
できることを見いだし本発明を成すに到った。
【0008】本発明の請求項1の発明は、ホルムアルデ
ヒドを必須成分として用い、酸触媒(1)により形成さ
れるアルデヒド重縮合樹脂を壁膜とするマイクロカプセ
ル分散液を、酸触媒(2)の存在下でアミノレジン系ホ
ルムアルデヒド反応剤と接触させることを特徴とするマ
イクロカプセル分散液中のホルムアルデヒド除去方法で
ある。
【0009】本発明の請求項2の発明は、請求項1のア
ミノレジン系ホルムアルデヒド反応剤が、アミノ・尿素
系樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲請求項1
に記載のマイクロカプセル分散液中のホルムアルデヒド
除去方法である。
【0010】本発明の請求項3の発明は、ホルムアルデ
ヒドを必須成分として用い、酸触媒(1)により形成さ
れるアルデヒド重縮合樹脂がメチロール化メラミンおよ
び/またはメチロール化尿素から生成することを特徴と
する特許請求の範囲請求項1に記載のマイクロカプセル
分散液中のホルムアルデヒド除去方法である。
【0011】本発明で用いる酸触媒(1)としては公知
の酸触媒を使用することができ、例えばスチレン無水マ
レイン酸共重合体、メチルビニルエーテル無水マレイン
酸共重合体などを挙げることができる。ホルムアルデヒ
ドを必須成分として用い、酸触媒(1)を用いてアルデ
ヒド重縮合樹脂からなる壁膜を有するマイクロカプセル
分散液の製造方法も公知の方法を用いることができる。
上記アルデヒド重縮合樹脂は、メチロール化メラミンあ
るいは、メチロール化尿素などの初期縮合物と酸触媒
(1)により製造することが好ましく、また、メラミン
あるいは尿素とホルムアルデヒドのモル比はメラミンの
場合は、1/1〜6、好ましくは1/2〜5、更に好ま
しくは1/2.5〜4.5であり、尿素の場合は、1/
0.5〜2、好ましくは1/0.7〜1.8、更に好ま
しくは1/0.8〜1.6であり、このメチロール化メ
ラミンあるいはメチロール化尿素のメラミンあるいは尿
素とホルムアルデヒドの構成比率はメチロール化率とし
て0.2〜0.8の範囲であることが、マイクロカプセ
ルの壁膜の緻密性、マイクロカプセルの耐熱性、耐溶剤
性、耐湿性などの点から好ましい。
【0012】本発明で用いる酸触媒(2)としては公知
の酸触媒を使用することができ、例えば塩酸などの無機
酸、クエン酸などの有機酸などを挙げることができる。
【0013】本発明で用いるアミノレジン系ホルムアル
デヒド反応剤としては公知のホルマリンキャッチャーを
使用することができ、例えば市販品を使用することがで
きる。
【0014】本発明においてはマイクロカプセル分散液
を製造した後、引き続きマイクロカプセル分散液の温度
やpHなどの条件を特に予め調整することなく酸触媒
(2)およびアミノレジン系ホルムアルデヒド反応剤を
マイクロカプセル分散液に添加して反応させることによ
りマイクロカプセル分散液中のホルムアルデヒドなど刺
激臭の原因物質を除去することができる。酸触媒(2)
やアミノレジン系ホルムアルデヒド反応剤の添加量、反
応温度や反応時間、攪拌条件などの反応条件、反応後の
処理条件などは特に限定されるものではなく、適宜設定
して行うことができる。
【0015】
【作用】本発明においては、マイクロカプセル分散液を
製造した後、温度やpHなどの条件を特に予め調整する
ことなく酸触媒(2)およびアミノレジン系ホルムアル
デヒド反応剤をマイクロカプセル分散液に添加してアミ
ノレジン系ホルムアルデヒド反応剤とホルムアルデヒド
などを反応させてマイクロカプセル分散液中のホルムア
ルデヒドの除去を行うことができる。温和な反応条件で
上記の反応を行うのでマイクロカプセル壁膜や芯物質に
実質的ダメージを与えることなく、効率良くホルムアル
デヒドを除去することができる。従来のマイクロカプセ
ル化工程の中に容易にホルムアルデヒド除去工程を組み
込むことができるので、製造コストの低減を計ることが
できる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 (実施例) <マイクロカプセル分散液Aの調製>スチレン無水マレ
イン酸共重合体(商品名:Scripset−520/
モンサント社製)[酸触媒(1)]を少量の水酸化ナト
リウムと共に溶解し、5wt%、pH4.1に調製した
水溶液300部中に、アルキルナフタレン(商品名:K
MC−113/呉羽化学社製)194部にクリスタルバ
イオレットラクトン(CVL)6部を溶解し、これを乳
化・分散させて平均粒径6μmの乳化物を得た。 次い
でこの分散液に、38.6部の37%ホルムアルデヒド
水溶液(ホルマリン)に20部のメラミンを加え、水酸
化ナトリウム水溶液でpH9.5に調製した後15分で
80℃まで加熱溶解したメラミン−ホルマリンプレポリ
マーを攪拌しながら添加し、系の温度を80℃まで加温
し、2時間保温した後攪拌しながら冷却しマイクロカプ
セル分散液Aを得た。得られたマイクロカプセル分散液
はホルムアルデヒドの刺激臭が強く、著しい不快感があ
る。
【0017】(比較例1)マイクロカプセル分散液Aの
固形分40部に対し、完全ケン化のPVA1.2部(固
形分)、小麦デンプン粉末8部を加え、55g/m2
用紙上に4g/m2 になるようにワイヤバーにて塗布乾
燥し感圧複写紙用上葉紙を作成した。得られた上葉紙は
ホルムアルデヒド特有の刺激臭があり、アセチルアセト
ン法により定量を行ったところ761ppmであり、前
記法律の定める値(75ppm以下)を大きく超えるも
のであり、実用に耐えるものではなかった。
【0018】(実施例1)マイクロカプセル分散液A1
50部を80℃まで加熱し、攪拌しながら40%クエン
酸[酸触媒(2)]水溶液1.5部を加え、更にアミノ
レジン系ホルムアルデヒド反応剤(商品名FC−40/
三木理研工業社製)6.0部加え、1時間反応させた後
攪拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分散
液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色・
増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較例
1と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得た。得られた
上葉紙のホルムアルデヒド量を定量したところ36.5
ppmであった。
【0019】(実施例2)実施例1で使用したアミノレ
ジン系ホルムアルデヒド反応剤量を9.0部とした以外
は同様の操作を行った。得られたマイクロカプセル分散
液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色・
増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較例
1と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得た。得られた
上葉紙のホルムアルデヒド量を定量したところ33.1
ppmであった。
【0020】(実施例3)実施例1で使用した40%ク
エン酸[酸触媒(2)]水溶液とアミノレジン系ホルム
アルデヒド反応剤量をそれぞれ2.25部と9.0部と
した以外は同様の操作を行った。得られたマイクロカプ
セル分散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はな
く、着色・増粘なども起こってはいなかった。この分散
液を比較例1と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得
た。得られた上葉紙のホルムアルデヒド量を定量したと
ころ28.7ppmであった。
【0021】(比較例2)マイクロカプセル分散液A1
50部に対し、攪拌しながら尿素1.2部、レゾルシノ
ール0.15部を添加し、系の温度を55℃まで昇温し
て2時間反応させた後攪拌しながら冷却した。この時の
系のpHは5.1であった。得られたマイクロカプセル
分散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭が強く、余
りホルムアルデヒド除去が行われてはいなかった。
【0022】(比較例3)マイクロカプセル分散液A1
50部を40℃まで加熱し、攪拌しながら水酸化カルシ
ウム1.5部を加え、系のpHを12.1に調製し更に
グルコース粉末4.6部を加え、1時間反応させた後攪
拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分散液
を、40%P−トルエンスルホン酸水溶液で系のpHを
6.8に調製した。このマイクロカプセル分散液は黄色
に着色し、液の上部にはゲル化したと思われるマイクロ
カプセルが見られた。また、このマイクロカプセルをS
EMにて観察したところ、潰れているものが多く、明ら
かにダメージを受けており感圧複写紙用上葉紙に使用で
きるものではなかった。
【0023】なお、実施例1〜3及び比較例1で得た上
葉紙について、耐熱性、耐溶剤性、耐湿性について下記
テスト方法により別にテストを行ったところ、比較例1
に対して実施例1〜3は品質の低下が見られず、ホルム
アルデヒド除去操作によるマイクロカプセルのダメージ
は全く見られなかった。
【0024】(感圧複写紙用上葉紙の耐熱性、耐溶剤
性、耐湿性のテスト方法) 1.耐熱性 上葉紙を105℃のオーブン(乾燥機)中に2時間放置
し、放置後この上葉紙を下葉紙と重ね、全発色テスト
(装置:Calender Tester/カレンダテスタ)及び擦り汚
れテスト(装置:Scuff Tester/ スカッフテスタ)に
て、発色濃度の比較を行う。この耐熱性のテストによ
り、ホルムアルデヒド除去操作によるマイクロカプセル
のダメージの有無を評価する。 2.耐溶剤性 上葉紙を1インチ×10インチの短冊状に切り、これを
20mlのTHF(テトラヒドロフラン)に浸し、超音
波洗浄機で1時間処理し、芯物質(アルキルナフタレ
ン)の溶出%(抽出率)を液体クロマトグラフィーによ
り定量分析を行い、耐溶剤性の比較を行う。この耐溶剤
性のテストにより、ホルムアルデヒド除去操作によるマ
イクロカプセルのダメージの有無を評価する。 3.耐湿性 上葉紙を相対湿度98%のデシケーター中に3日間放置
し、放置後この上葉紙を下葉紙と重ね、全発色テスト
(装置:Calender Tester/カレンダテスタ)及び擦り汚
れテスト(装置:Scuff Tester/ スカッフテスタ)に
て、発色濃度の比較を行う。この耐湿性のテストによ
り、ホルムアルデヒド除去操作によるマイクロカプセル
のダメージの有無を評価する。
【0025】<マイクロカプセル分散液Bの調製>マイ
クロカプセル分散液Aで使用した5%スチレン無水マレ
イン酸共重合体[酸触媒(1)]水溶液300部中に、
薔薇の香油200部を平均粒径4.5μmになるように
乳化・分散させ、その後はマイクロカプセル分散液Aと
同様の操作を行い、マイクロカプセル分散液Bを得た。
得られたマイクロカプセル分散液はホルムアルデヒドの
刺激臭が強く著しい不快感があった。
【0026】(比較例4)マイクロカプセル分散液Bの
固形分30部に対し、30部(固形分)のアクリル系バ
インダーを加え、全量を1000mlとして布賦香加工
用液を得た。この液のホルムアルデヒド量をアセチルア
セトン法により定量を行ったところ745ppmであっ
た。この液に綿布をディッピングした後、熱風乾燥し綿
布への賦香加工を行った。得られた賦香布は、ホルムア
ルデヒド特有の刺激臭があり、賦香布としては実用に耐
えないものであった。
【0027】(実施例4)マイクロカプセル分散液B1
50部を90℃まで加熱し、攪拌しながら40%クエン
酸[酸触媒(2)]水溶液1.5部を加え、更にアミノ
レジン系ホルムアルデヒド反応剤(商品名FC−40/
三木理研工業社製)9.0部を加え、30分反応させた
後攪拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分
散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色
・増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較
例4と同様の方法で布賦香加工用液と賦香布を得た。得
られた賦香加工用液のホルムアルデヒド量を定量したと
ころ39.2ppmであり、得られた賦香布からはホル
ムアルデヒド臭は全くなく、薔薇の香りがするだけであ
った。
【0028】(実施例5)実施例4で使用したアミノレ
ジン系ホルムアルデヒド反応剤量を12.0部とした以
外は同様の操作を行った。得られたマイクロカプセル分
散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色
・増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較
例4と同様の方法で布賦香加工用液と賦香布を得た。得
られた賦香加工用液のホルムアルデヒド量を定量したと
ころ35.8ppmであり、得られた賦香布からはホル
ムアルデヒド臭は全くなかった。また、この賦香布をS
EMにより観察したところ、マイクロカプセルにへこみ
などもなかった。
【0029】(実施例6)実施例4で使用したアミノレ
ジン系ホルムアルデヒド反応剤を商品名:Sumite
x Buffer FW(住友化学工業社製)とした以
外は同様の操作を行った。得られたマイクロカプセル分
散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色
・増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較
例4と同様の方法で布賦香加工用液と賦香布を得た。得
られた賦香加工用液のホルムアルデヒド量を定量したと
ころ43.1ppmであり、得られた賦香布からはホル
ムアルデヒド臭は全くなかった。また、この賦香布をS
EMにより観察したところ、マイクロカプセルにへこみ
などもなかった。
【0030】(比較例5)マイクロカプセル分散液B1
50部を40℃まで加熱し、攪拌しながら水酸化カルシ
ウム1.5部を加え、系のpHを12.3に調製し更に
グルコース粉末4.6部を加え、1.5時間反応させた
後攪拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分
散液を、40%P−トルエンスルホン酸水溶液で系のp
Hを7.2に調製した。このマイクロカプセル分散液は
黄色に着色し、分散液からは薔薇の香りに混じって強い
カラメル臭がしており、このマイクロカプセルをSEM
にて観察したところ、潰れているものが多く、ダメージ
を受けていることが分かった。また、比較例4と同様の
操作を行い賦香布を得たが、黄色の着色が起こり、カラ
メル臭と薔薇の香りがしており賦香布とはなり得なかっ
た。
【0031】(比較例6)マイクロカプセル分散液B1
50部に攪拌しながらグルコース粉末3.0部を加え、
更に40%水酸化ナトリム水溶液で系のpHを12.5
に調製した後、60℃まで昇温しこの温度で2時間反応
させた後攪拌しながら冷却した。得られたマイクロカプ
セル分散液を、40%P−トルエンスルホン酸水溶液で
系のpHを7.5に調製した。このマイクロカプセル分
散液は黄色に着色し、分散液からは強いカラメル臭が感
じられた。このマイクロカプセル分散液を比較例4と同
様の操作を行い賦香布を得たが、黄色の着色が起こり、
カラメル臭と薔薇の香りがしており賦香布とはなり得な
かった。
【0032】(比較例7)比較例2のマイクロカプセル
分散液Aの代わりにマイクロカプセル分散液Bに変更し
た以外は同様の操作を行い、マイクロカプセル分散液を
得た。得られたマイクロカプセル分散液からはホルムア
ルデヒド特有の刺激臭が強く、余りホルムアルデヒド除
去が行われてはいなかった。この分散液を比較例4と同
様の方法で布賦香加工用液と賦香布を得た。得られた賦
香加工用液のホルムアルデヒド量を定量したところ21
6.5ppmであり、得られた賦香布からはホルムアル
デヒド臭が感じられた。
【0033】また、実施例4〜6及び比較例4〜7で得
た賦香布について次のようなテストを行い評価を行っ
た。その方法は、賦香布を手で揉むことにより布上のマ
イクロカプセルを破壊し、その操作の前後に於いて賦香
布からの薔薇香りの強さを官能的に比較することによ
り、賦香布としての性能及びホルムアルデヒド除去操作
によるマイクロカプセルの性能の変化を比較するもので
ある。合わせて除去操作をすることにより、それぞれの
分散液を使用して賦香加工した賦香布の違いについても
評価検討した。その結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】<マイクロカプセル分散液Cの調製>マイ
クロカプセル分散液Aで使用した5%スチレン無水マレ
イン酸共重合体[酸触媒(1)]水溶液300部中に、
クリスタルバイオレットラクトン(CVL)7.5部と
ビスフェノールA7.5部、それにミリスチルアルコー
ル185部を加熱溶解した示温剤200部を平均粒径4
μmになるように乳化・分散させ、その後はマイクロカ
プセル分散液Aと同様の操作を行い、マイクロカプセル
分散液Cを得た。得られたマイクロカプセル分散液はホ
ルムアルデヒドの刺激臭が強く、著しい不快感を得た。
このマイクロカプセル分散液を、ワイヤーバーにて上質
紙に7g/m2 になるように塗工した用紙は、20℃の
雰囲気中では青色に完全に発色しており、40℃では青
色は消色し、示温材マイクロカプセルであることが確認
された。
【0036】(比較例8)マイクロカプセル分散液Cの
固形分100部に対し、シリカ(SiO2 )微粒子(商
品名:CAB−O−SPERSE II/CABOT社
製)を固形分として30部加え、全分散液の固形分率を
30%に調整した後、スプレードライヤーにて噴霧乾燥
させ二次粒子径20μmのマイクロカプセル粉体を得
た。この粉体は20℃の雰囲気中では完全に青色発色し
ており、40℃の雰囲気中では青色は消色し、噴霧乾燥
では機能が損なわれていないことが確認された。また、
得られた示温材マイクロカプセル粉体はホルムアルデヒ
ドの刺激臭があり、アセチルアセトン法によりホルムア
ルデヒド量を定量したとろ2535ppmであった。こ
の粉体100部をポリプロピレン生レジン900部へ2
30℃−3分の条件で混練・分散させ、厚さ3mmの板
状成形品を得た。この成形品は20℃の雰囲気中では完
全に青色発色しており、40℃の雰囲気中では完全に白
色に消色してた。したし、混練加工時において著しく強
いホルムアルデヒド臭が発生し、実用加工上からは混練
加工用マイクロカプセル粉体としては不適格なものであ
った。
【0037】(実施例7)マイクロカプセル分散液C1
50部を80℃まで加熱し、攪拌しながら40%クエン
酸[酸触媒(2)]水溶液1.5部を加え、更にアミノ
レジン系ホルムアルデヒド反応剤(商品名FC−40/
三木理研工業社製)6.0部加え、1時間反応させた後
攪拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分散
液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色・
増粘なども起こってはいなかった。このマイクロカプセ
ル分散液を、ワイヤーバーにて上質紙に7g/m2 にな
るように塗工した用紙は、20℃の雰囲気中では青色に
完全に発色しており、40℃では青色は消色し、ホルム
アルデヒド除去操作により消発色性能に影響が悪いこと
が確認された。得られた分散液を比較例8と同様の方法
で粉体化及び成型加工を行った。得られた粉体のホルム
アルデヒド量を定量したところ536ppmであり、混
練加工時においては極めて弱いホルムアルデヒド臭は発
生したものの、実用加工上からは混練加工用マイクロカ
プセル粉体として使用可能なものであった。
【0038】(実施例8)実施例7で使用したアミノレ
ジン系ホルムアルデヒド反応剤を商品名:Sumite
x Buffer FW(住友化学工業社製)とした以
外は同様の操作を行った。得られたマイクロカプセル分
散液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色
・増粘なども起こってはいなかった。このマイクロカプ
セル分散液を、ワイヤーバーにて上質紙に7g/m2
なるように塗工した用紙は、20℃の雰囲気中では青色
に完全に発色しており、40℃では青色は消色し、ホル
ムアルデヒド除去操作により消発色性能に影響がないこ
とが確認された。得られた分散液を比較例8と同様の方
法で粉体化及び成型加工を行った。得られた粉体のホル
ムアルデヒド量を定量したところ583ppmであり、
混練加工時においては極めて弱いホルムアルデヒド臭は
発生したものの、実用加工上からは混練加工用マイクロ
カプセル粉体として使用可能なものであった。
【0039】(比較例9)比較例6のマイクロカプセル
分散液Aの代わりにマイクロカプセル分散液Cに変更し
た以外は同様の操作を行い、マイクロカプセル分散液を
得た。このマイクロカプセル分散液からは強いカラメル
臭が感じられた。このマイクロカプセル分散液を、ワイ
ヤーバーにて上質紙7g/m2 になるように塗工した用
紙は、20℃の雰囲気中では薄く青色に発色しており、
40℃でも消色することなくホルムアルデヒド除去操作
により消発色機能かダメージを受けたことが確認され
た。
【0040】(比較例10)比較例2のマイクロカプセ
ル分散液Aの代わりにマイクロカプセル分散液Cに変更
した以外は同様の操作を行い、マイクロカプセル分散液
を得た。得られたマイクロカプセル分散液からはホルム
アルデヒド特有の刺激臭が強く、余りホルムアルデヒド
除去が行われてはいなかった。このマイクロカプセル分
散液を、ワイヤーバーにて上質紙に7g/m2 になるよ
うに塗工した用紙は、20℃の雰囲気中では青色に発色
しており、40℃でも完全には消色することなくホルム
アルデヒド除去操作により消発色機能かダメージを受け
ることが確認された。この分散液を比較例8と同様の方
法で粉体化及び成型加工を行った。得られた粉体のホル
ムアルデヒド量を定量したところ2018ppmであ
り、この成形品は黄色の着色が発生しており混練加工用
のマイクロカプセル粉体として不適格なものであった。
【0041】<マイクロカプセル分散液Dの調製>メチ
ルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(商品名:GA
NTREZ AN−149/G.A.F.CORPORATION 製)[酸
触媒(1)]を溶解し、6wt%に調製した水溶液30
0部中に、アルキルナフタレン(商品名:KMC −113
/呉羽化学社製)194部にクリスタルバイオレットラ
クトン(CVL)6部を溶解し、これを乳化・分散させ
て平均粒径6μmの乳化物を得た。次いでこの分散液
に、40.0部の37%ホルムアルデヒド水溶液(ホル
マリン)に20部の尿素及び2部のレゾルシノールを加
え、水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調製した
後、15分で80℃まで加熱溶解したプレポリマーを攪
拌しながら添加し、系の温度を80℃まで加温し、2時
間保温した後攪拌しながら冷却しマイクロカプセル分散
液Dを得た。得られたマイクロカプセル分散液はホルム
アルデヒドの刺激臭が強く、著しい不快感を得た。
【0042】(比較例11)マイクロカプセル分散液D
の固形分40部に対し、完全ケン化のPVA1.2部
(固形分)、小麦デンプン粉末8部を加え、55g/m
2 の用紙上に4g/m2 になるようにワイヤバーにて塗
布乾燥し感圧複写紙用上葉紙を作成した。得られた上葉
紙はホルムアルデヒド特有の刺激臭があり、アセチルア
セトン法により定量を行ったところ826ppmであ
り、前記法律の定める値(75ppm以下)を大きく超
えるものであり、実用に耐えるものではなかった。
【0043】(実施例9)マイクロカプセル分散液D1
50部を80℃まで加熱し、攪拌しながら40%クエン
酸[酸触媒(2)]水溶液1.5部を加え、更にアミノ
レジ系ホルムアルデヒド反応剤(商品名FC−40/三
木理研工業社製)6.0部加え、1時間反応させた後攪
拌しながら冷却した。得られたマイクロカプセル分散液
からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色・増
粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較例1
1と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得た。得られた
上葉紙のホルムアルデヒド量を定量したところ40.8
ppmであった。
【0044】(実施例10)実施例9で使用したアミノ
レジ系ホルムアルデヒド反応剤量を9.0部とした以外
は同様の操作を行った。得られたマイクロカプセル分散
液からはホルムアルデヒド特有の刺激臭はなく、着色・
増粘なども起こってはいなかった。この分散液を比較例
11と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得た。得られ
た上葉紙のホルムアルデヒド量を定量したところ35.
4ppmであった。
【0045】(比較例12)マイクロカプセル分散液D
150部に攪拌しながらグルコース粉末3.0部を加
え、更に40%水酸化ナトリウム水溶液で系のpHを1
2.5に調製した後、60℃まで昇温しこの温度で2時
間反応させた後攪拌しながら冷却した。得られたマイク
ロカプセル分散液を、40%P−トルエンスルホン酸水
溶液で系のpHを7.5に調製した。このマイクロカプ
セル分散液は黄色に着色し、分散液からは強いカラメル
臭が感じられた。このマイクロカプセル分散液を比較例
11と同様の方法で感圧複写紙用上葉紙を得た。得られ
た上葉紙は黄色に着色しており、またカラメル臭も感じ
られ、感圧複写紙用上葉紙とはなり得ないものであっ
た。
【0046】なお、実施例9〜10及び比較例11で得
た上葉紙について、前記テスト方法により耐熱性、耐溶
剤性、耐湿性について別にテストを行ったところ、比較
例11に対して実施例9〜10の場合は品質の低下は見
られず、ホルムアルデヒド除去操作によるマイクロカプ
セルのダメージは全く見られなかった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マイク
ロカプセル分散液中のホルムアルデヒド除去方法に関す
るものであり、マイクロカプセル分散液を製造した後、
マイクロカプセル壁膜や芯物質に実質的ダメージを与え
ることなく、効率良くホルムアルデヒドを除去すること
ができ、かつホルムアルデヒド除去の操作や工程が簡略
であるので、従来のマイクロカプセル化工程の中にホル
ムアルデヒド除去工程を組み込むことができ、製造コス
トの低減が可能であるので産業上の利用価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 13/18 B01J 13/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルムアルデヒドを必須成分として用
    い、酸触媒(1)により形成されるアルデヒド重縮合樹
    脂を壁膜とするマイクロカプセル分散液を、酸触媒
    (2)の存在下でアミノレジン系ホルムアルデヒド反応
    剤と接触させることを特徴とするマイクロカプセル分散
    液中のホルムアルデヒド除去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のアミノレジン系ホルムアルデ
    ヒド反応剤が、アミノ・尿素系樹脂であることを特徴と
    する特許請求の範囲請求項1に記載のマイクロカプセル
    分散液中のホルムアルデヒド除去方法。
  3. 【請求項3】 ホルムアルデヒドを必須成分として用
    い、酸触媒(1)により形成されるアルデヒド重縮合樹
    脂がメチロール化メラミンおよび/またはメチロール化
    尿素から生成することを特徴とする特許請求の範囲請求
    項1に記載のマイクロカプセル分散液中のホルムアルデ
    ヒド除去方法。
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