JP3400264B2 - グランドピアノの積揚 - Google Patents

グランドピアノの積揚

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バック機構の一部
を構成するとともに、側板を取り付ける土台として用い
られる、グランドピアノの積揚に関する。 【0002】 【従来の技術】グランドピアノの積揚は一般に、図4に
示すように、グランドピアノの外周形状に合致する曲線
形状を有する曲板として形成されている。従来の積揚1
1は、高級機種のグランドピアノを除き、複数の木質単
板11aを、接着剤を塗布しながら積み重ねるととも
に、プレス成型機の型間に挿入し、加圧することによっ
て、曲げ成型されている。 【0003】この場合、複数の木質単板11aは、図3
に示すように、それらの木目がそれぞれ積揚の長さ方向
に延びるように積み重ねられた「積層板構成」となって
いる。このように、積揚11を、木目が交互に直交する
ように積み重ねた合板構成とせずに、上記のような積層
板構成としているのは、第1には、積揚11をその長さ
方向に沿って曲げ成型するときの曲げ強度を確保するた
めであり、第2には、プレス成型機による曲げ成型の精
度不足を補うために、外周面をモルダーなどにより3〜
5mmの厚さで切削加工する必要があることから、合板構
成とした場合には、切削加工により、木目の方向が異な
る下地の部分が現れて外観を損ねるおそれがあるので、
そのような事態を確実に回避するためである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の積揚11は、積層板構成であるため、ロータリー単板
を利用しくく、これを容易に利用可能な合板構成のもの
と比較して、高価になるという欠点がある。また、従来
の積揚11は、複数の単板11aの木目がすべて積揚1
1の長さ方向に延びる積層板構成となっているため、曲
げ強度を確保できる一方で、曲げ剛性もまた大きくなっ
てしまう。このため、特に図4の点A、B、C付近のよ
うな曲率の大きな個所において、曲げ加工の際に曲げ不
良が生じやすく、このことが、プレス成型機の高圧化や
歩留まりの低下を招き、積揚11の製造コストをさらに
増大させてしまう。 【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、外周面を切削加工した場合で
も外観を確実に良好に維持でき、曲げ成型を容易かつ良
好に行えるとともに、製造コストを削減することができ
る、グランドピアノの積揚を提供することを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、互いに積み重ねられ、接着された多数の
木質単板で構成され、当該グランドピアノの外周形状に
合致するように曲げ成型されたグランドピアノの積揚で
あって、多数の木質単板のうち、積揚の外面側の複数の
木質単板は、それらの木目がそれぞれ積揚の長さ方向に
延びるように積み重ねられた積層板で構成され、外面側
の複数の木質単板以外の内面側の複数の木質単板は、そ
れらの木目が交互に直交方向に延びるように積み重ねら
れた合板で構成されていることをを特徴とする。 【0007】このグランドピアノの積揚によれば、積み
重ねられた多数の木質単板のうちの外面側の複数のもの
は、それらの木目がそれぞれ積揚の長さ方向に延びるよ
うに積み重ねられた積層板で構成されているので、積揚
全体としての所要の曲げ強度を確保できるとともに、外
周面を切削加工した場合でも、積層板の厚さの範囲内で
あれば、積揚のどの部分にも木目模様が積揚の長さ方向
に現れることから、外観を確実に良好に維持することが
できる。 【0008】また、内面側の複数のものは、それらの木
目が交互に直交方向に延びるように積み重ねられた合板
で構成されていて、この部分の曲げ剛性が小さいので、
積揚全体が積層板で構成された従来の場合よりも、積揚
全体としての曲げ剛性が小さくなることにより、曲げ成
型をより容易に行うことができる。また、積揚の曲率が
大きな個所(図4の点A、B、C付近)では、積揚が外
側に向かって凸になるように曲げられ、実際の曲率が外
面側よりも内面側の方が大きいという関係になってお
り、これに対応して、曲げ剛性の小さな合板を内面側に
配置することによって、曲げ成型をより効果的に行うこ
とができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を、詳細に説明する。図2は本発
明を適用したグランドピアノの積揚を、図1はその断面
構成を、それぞれ示している。図2に示すように、積揚
1は、グランドピアノの外周形状に合致するような曲板
状に形成され、図示しないが、これに取り付けられる支
柱、フレームや響板などとともに、グランドピアノのバ
ック機構を構成し、また、側板を取り付ける土台となる
ものである。 【0010】図2に示すように、積揚1は、11〜13
層程度(図示では12層)のラワン単板1aから成り、
全体の厚さtは35〜40mm程度、幅Wは約15cm
である。積揚1は、外面側の積層板部2と、内面側の合
板部3とに大別される。すなわち、積層板部2では、例
えば4層のラワン単板1aが、それらの木目がそれぞれ
積揚2の長さ方向に延びるように積み重ねられており、
その厚さは約1/3tになっている。これに対し、合板
部3では、例えば8層のラワン単板1aが、それらの木
目が交互に直交するように積み重ねられており、その厚
さは約2/3tである。 【0011】以上の構成の積揚1は、ラワン単板1aを
接着剤を塗布しながら上記のように積み重ねるととも
に、例えば、プレス成型機の型間に挿入し、加圧するこ
とによって、図2に示す曲板状に曲げ成型される。その
後、曲げ成型による精度不足を補うために、積揚1の外
周面が、モルダーなどにより切削加工される。 【0012】この場合、本実施形態の積揚1は、内面側
の8層分が、曲げ剛性の小さな合板部3で構成されてい
て、積揚全体が積層板で構成された従来の場合と比較し
て、積揚全体としての曲げ剛性が小さくなっているの
で、曲げ成型をより容易に行うことができる。 【0013】また、図2の点A、B、C付近のような曲
率の大きな個所では、積揚1が外側に向かって凸になる
ように曲げられ、実際の曲率が外面側よりも内面側の方
が大きいという関係になっているのに対し、内面側に曲
げ剛性の小さな合板部3が配置されているので、曲げ成
型をより効果的に行うことができる。以上の結果、それ
ほど高圧のプレス成型機を用いることなく、また、図2
の点A、B、C付近のような曲率の大きな個所でも曲げ
不良を生じることなく、曲げ成型を容易かつ良好に行う
ことができる。 【0014】また、積揚1の外面側の4層分は、それぞ
れの木目が積揚1の長さ方向に延びる積層板部2で構成
されているので、積揚1全体として所要の曲げ強度を確
保できるとともに、外周面をモルダーなどで切削加工し
ても、積層板部2の厚さの範囲内であれば、積揚1のど
の部分にも木目模様が積揚1の長さ方向に現れることか
ら、外観を確実に良好に維持することができる。 【0015】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、積層板部2と合板部3の厚さの
比を約1:2としているが、この比は、積揚1に求めら
れる曲げ強度および曲げ剛性ならびに外周の削り厚さな
どを満たす範囲内で、任意に変更することができる。そ
の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成等
を適宜、変更することが可能である。 【0016】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明のグランド
ピアノの積揚は、外周面を切削加工した場合でも外観を
確実に良好に維持でき、曲げ成型を容易かつ良好に行え
るとともに、製造コストを削減することができるなどの
効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態による積揚の断面構成を示
す斜視図である。 【図2】図1の積揚の全体を示す平面図である。 【図3】従来の積揚の断面構成を示す斜視図である。 【図4】従来の積揚の全体を示す平面図である。 【符号の説明】 1 積揚 1a ラワン単板 2 積層板部 3 合板部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに積み重ねられ、接着された多数の
    木質単板で構成され、当該グランドピアノの外周形状に
    合致するように曲げ成型されたグランドピアノの積揚で
    あって、 前記多数の木質単板のうち、当該積揚の外面側の複数の
    木質単板は、それらの木目がそれぞれ当該積揚の長さ方
    向に延びるように積み重ねられた積層板で構成され、
    記外面側の複数の木質単板以外の内面側の複数の木質単
    は、それらの木目が交互に直交方向に延びるように積
    み重ねられた合板で構成されていることを特徴とするグ
    ランドピアノの積揚。
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