JP3399171B2 - 車両用回転電機 - Google Patents

車両用回転電機

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JP3399171B2
JP3399171B2 JP20190395A JP20190395A JP3399171B2 JP 3399171 B2 JP3399171 B2 JP 3399171B2 JP 20190395 A JP20190395 A JP 20190395A JP 20190395 A JP20190395 A JP 20190395A JP 3399171 B2 JP3399171 B2 JP 3399171B2
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winding
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梅田  敦司
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/16Synchronous generators
    • H02K19/22Synchronous generators having windings each turn of which co-operates alternately with poles of opposite polarity, e.g. heteropolar generators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/16Synchronous generators
    • H02K19/36Structural association of synchronous generators with auxiliary electric devices influencing the characteristic of the generator or controlling the generator, e.g. with impedances or switches

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  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載され
た電気装置に電力を供給すると共に車両に搭載されたバ
ッテリを充電するオルタネータ等の車両用回転電機に関
するもので、特に車両用交流発電機の固定子の巻線構造
に係わる。
【0002】
【従来の技術】車両負荷の増大並びに補機取付スペース
の狭小化に伴い、車両用交流発電機の高出力化と小型化
の要請が高まっている。そこで、車両用交流発電機の高
出力化の阻害要因の1つである固定子コイルの温度上昇
と磁気音の低減との両立を図った車両用交流発電機(従
来の技術)が特開平6−165422号公報に開示され
ている。
【0003】この車両用交流発電機の固定子構造は、回
転子の2磁極ピッチに対して6個のティースを有する固
定子コアと、この固定子コアのティースに巻装される固
定子コイルとを備えたものである。そして、固定子コイ
ルは、図8に示したように、2π/3短節巻線方式の第
1の三相固定子コイル群91と、この第1の三相固定子
コイル群91に対して電気角π/3ラジアンずらして巻
装される2π/3短節巻線方式の第2の三相固定子コイ
ル群92を有している。
【0004】なお、第1の三相固定子コイル群91は三
相の第1の固定子巻線91a〜91cよりなり、第2の
三相固定子コイル群92は三相の第2の固定子巻線92
a〜92cよりなる。そして、このような巻線構造を備
える固定子コイルによって、固定子コイルの巻線長が短
くなることによる発熱量を抑えることができると共に、
発電時に発生する反作用起磁力に含まれる高調波成分を
打ち消すことにより磁気音を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用交流発電機においては、図8に示したように、第1の
三相固定子コイル群91、第2の三相固定子コイル群9
2を単独で整流するための三相整流回路101、102
を備える整流器が2台必要となり、部品点数の増加によ
る製品コストの上昇という問題が生じている。
【0006】〔請求項1および請求項2の目的〕 請求項1および請求項2に記載の発明の目的は、固定子
コイルの巻線構造を工夫することにより固定子コイルを
構成する三相巻線を単一の電子回路に結線することので
きる車両用回転電機を提供することにある。
【0007】〔請求項3の目的〕請求項3に記載の発明
の目的は、Δ結線された第1、第2の三相固定子コイル
群を循環する循環電流の原因である高調波成分が出ない
ようにして固定子コイルの温度上昇を抑えることのでき
る車両用回転電機を提供することにある。
【0008】〔請求項4および請求項5の目的〕 請求項4および請求項5に記載の発明の目的は、固定子
コイルの巻線構造を工夫することにより固定子コイルを
構成する三相巻線を単一の電子回路に結線することので
きる車両用回転電機を提供することにある。
【0009】〔請求項6の目的〕請求項6に記載の発明
の目的は、Δ結線された第1、第2の三相固定子コイル
群を循環する循環電流の原因である高調波成分が出ない
ようにして固定子コイルの温度上昇を抑えることのでき
る車両用回転電機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔請求項1および請求項
2の構成〕 請求項1に記載の発明は、磁極を有し、回転軸と一体的
に回転する回転子と、この回転子の2磁極ピッチに対し
て6個のティースを有する固定子コアと、この固定子コ
アのティースに2π/3短節重ね巻きされた第1の三相
固定子コイル群、およびこの第1の三相固定子コイル群
に対して電気角でπ/3ラジアンずらして配置され、前
記固定子コアのティースに2π/3短節重ね巻きされた
第2の三相固定子コイル群を有する固定子コイルとを備
えた車両用回転電機において、前記第1の三相固定子コ
イル群は、三相の第1の固定子巻線(91a、91b、
91c)により構成され、前記第2の三相固定子コイル
群は、三相の第2の固定子巻線(92b、92c、92
a)により構成され、前記固定子コイルは、前記回転子
磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた
位置に配置された、前記第1の固定子巻線(91a)と
前記第2の固定子巻線(92b)とを並列に接続して三
相巻線のうちの一相を構成し、前記回転子磁極(32、
33)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配置さ
れた、前記第1の固定子巻線(91b)と前記第2の固
定子巻線(92c)とを並列に接続して三相巻線のうち
の一相を構成し、前記回転子磁極(32、33)に対し
て電気角でπラジアンずれた位置に配置された、前記第
1の固定子巻線(91c)と前記第2の固定子巻線(9
2a)とを並列に接続して三相巻線のうちの一相を構成
し、前記三相巻線を単一の電子回路に結線し、且つ前記
第1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子コイ
ル群の各々の巻線端の取り出し方向が同一となる巻線構
造とした技術手段を採用した。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の車両用回転電機に加えて、前記第
1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子コイル
群の各々がY結線である技術手段を採用した。
【0011】〔請求項1および請求項2の作用〕 請求項1および請求項2に記載の発明によれば、回転子
磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた
位置に配置された、第1の固定子巻線(91a)と第2
の固定子巻線(92b)とを並列に接続して三相巻線の
うちの一相を構成し、回転子磁極(32、33)に対し
て電気角でπラジアンずれた位置に配置された、第1の
固定子巻線(91b)と第2の固定子巻線(92c)と
を並列に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転
子磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれ
た位置に配置された、第1の固定子巻線(91c)と第
2の固定子巻線(92a)とを並列に接続して三相巻線
のうちの一相を構成し、三相巻線を単一の電子回路に結
し、且つ第1の三相固定子コイル群と第2の三相固定
子コイル群の各々の巻線端の取り出し方向が同一となる
巻線構造を採用することにより、第1の三相固定子コイ
ル群と第2の三相固定子コイル群との反作用起磁力が逆
位相となるように各々が並列に接続される。これによ
り、第1の三相固定子コイル群と第2の三相固定子コイ
ル群の各々の巻線端の取り出し方向が同一方向となる。
【0012】また、車両用回転電機の運転時、すなわ
ち、固定子コイルに電流が流れ、回転子が回転軸と共に
回転した時に、第1の三相固定子コイル群と第2の三相
固定子コイル群とに反作用起磁力が発生する。そして、
第1の三相固定子コイル群の各々で発生する起磁力に対
して第2の三相固定子コイル群で発生する反作用起磁力
が逆位相となる。これにより、各々で発生する反作用起
磁力に含まれる高調波成分が打ち消されることにより、
車両用回転電機の運転時の磁気音が低減される。
【0013】さらに、第1、第2の三相固定子コイル群
が2π/3短節巻線方式のため、回転子の磁極ピッチに
対して全節巻きされた固定子コイルに比べて固定子コイ
ルの巻線長が短く、第1、第2の三相固定子コイル群の
各々がオーバーラップして重なる部分が減少し冷却風の
接触面積が増大するので、第1、第2の三相固定子コイ
ル群の各々の温度上昇が抑えられる。
【0014】〔請求項1および請求項2の効果〕 請求項1および請求項2に記載の発明は、回転子磁極
(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた位置
に配置された、第1の固定子巻線(91a)と第2の固
定子巻線(92b)とを並列に接続して三相巻線のうち
の一相を構成し、回転子磁極(32、33)に対して電
気角でπラジアンずれた位置に配置された、第1の固定
子巻線(91b)と第2の固定子巻線(92c)とを並
列に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転子磁
極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた位
置に配置された、第1の固定子巻線(91c)と第2の
固定子巻線(92a)とを並列に接続して三相巻線のう
ちの一相を構成することにより、三相巻線を単一の電子
回路に結線でき、且つ第1の三相固定子コイル群と第2
の三相固定子コイル群の各々の巻線端の取り出し方向が
同一となる巻線構造となるので、部品点数および製品コ
ストを低減することができる。また、車両用回転電機の
運転時に生ずる磁気音を低減できるので、車両用回転電
機の騒音を抑えることができる。さらに、第1、第2の
三相固定子コイル群の発熱量の低減化が図れるので、第
1、第2の固定子コイルの温度上昇を抑えることによ
り、車両用回転電機の高効率化を図ることができる。
【0015】〔請求項3の構成〕請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の車両用回転電機に加えて、前記第
1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子コイル
群の各々がΔ結線である技術手段を採用した。
【0016】〔請求項3の作用および効果〕 請求項3に記載の発明によれば、回転子磁極(32、3
3)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配置され
た、第1の固定子巻線(91a)と第2の固定子巻線
(92b)とを並列に接続して三相巻線のうちの一相を
構成し、回転子磁極(32、33)に対して電気角でπ
ラジアンずれた位置に配置された、第1のの固定子巻線
(91b)と第2の固定子巻線(92c)とを並列に接
続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転子磁極(3
2、33)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配
置された、第1の固定子巻線(91c)と第2の固定子
巻線(92a)とを並列に接続して三相巻線のうちの一
相を構成し、三相巻線を単一の電子回路に結線すること
により、Δ結線された第1、第2の三相固定子コイル群
を循環する循環電流の原因である高調波成分が出ないよ
うになる。このため、第1、第2の三相固定子コイル群
の発熱量の低減化が図れるので、第1、第2の三相固定
子コイル群の温度上昇を抑えることができる。
【0017】〔請求項4および請求項5の構成〕 請求項4に記載の発明は、磁極を有し、回転軸と一体的
に回転する回転子と、この回転子の2磁極ピッチに対し
て6個のティースを有する固定子コアと、この固定子コ
アのティースに2π/3短節重ね巻きされた第1の三相
固定子コイル群、およびこの第1の三相固定子コイル群
に対して電気角でπ/3ラジアンずらして配置され、前
記固定子コアのティースに2π/3短節重ね巻きされた
第2の三相固定子コイル群を有する固定子コイルとを備
えた車両用回転電機において、前記第1の三相固定子コ
イル群は、三相の第1の固定子巻線(91a、91b、
91c)により構成され、前記第2の三相固定子コイル
群は、三相の第2の固定子巻線(92b、92c、92
a)により構成され、前記固定子コイルは、前記回転子
磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた
位置に配置された、前記第1の固定子巻線(91a)と
前記第2の固定子巻線(92b)とを直列に接続して三
相巻線のうちの一相を構成し、前記回転子磁極(32、
33)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配置さ
れた、前記第1の固定子巻線(91b)と前記第2の固
定子巻線(92c)とを直列に接続して三相巻線のうち
の一相を構成し、前記回転子磁極(32、33)に対し
て電気角でπラジアンずれた位置に配置された、前記第
1の固定子巻線(91c)と前記第2の固定子巻線(9
2a)とを直列に接続して三相巻線のうちの一相を構成
し、前記三相巻線を単一の電子回路に結線し、且つ前記
第2の三相固定子コイル群の巻線端が前記単一の電子回
路の方向に取り出される巻線構造とした技術手段を採用
した。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両
用回転電機に加えて、前記第1の三相固定子コイル群と
前記第2の三相固定子コイル群で構成される三相固定子
コイル群がY結線である技術手段を採用した。
【0018】〔請求項4および請求項5の作用〕 請求項4および請求項5に記載の発明によれば、回転子
磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた
位置に配置された、第1の固定子巻線(91a)と第2
の固定子巻線(92b)とを直列に接続して三相巻線の
うちの一相を構成し、回転子磁極(32、33)に対し
て電気角でπラジアンずれた位置に配置された、第1の
固定子巻線(91b)と第2の固定子巻線(92c)と
を直列に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転
子磁極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれ
た位置に配置された、第1の固定子巻線(91c)と第
2の固定子巻線(92a)とを直列に接続して三相巻線
のうちの一相を構成し、三相巻線を単一の電子回路に結
し、且つ第2の三相固定子コイル群の巻線端が単一の
電子回路の方向に取り出される巻線構造を採用すること
により、第1の三相固定子コイル群と第2の三相固定子
コイル群との反作用起磁力が逆位相となるように各々が
直列に接続される。これにより、第2の三相固定子コイ
ル群の巻線端が単一の電子回路の方向に取り出される。
【0019】また、車両用回転電機の運転時、すなわ
ち、固定子コイルに電流が流れ、回転子が回転軸と共に
回転した時に、第1の三相固定子コイル群と第2の三相
固定子コイル群とに反作用起磁力が発生する。そして、
第1の三相固定子コイル群の各々で発生する起磁力に対
して第2の三相固定子コイル群で発生する反作用起磁力
が逆位相となる。これにより、各々で発生する反作用起
磁力に含まれる高調波成分が打ち消されることにより、
車両用回転電機の運転時の磁気音が低減される。
【0020】さらに、第1、第2の三相固定子コイル群
が2π/3短節巻線方式のため、回転子の磁極ピッチに
対して全節巻きされた固定子コイルに比べて固定子コイ
ルの巻線長が短く、第1、第2の三相固定子コイル群の
各々がオーバーラップして重なる部分が減少し冷却風の
接触面積が増大するので、第1、第2の三相固定子コイ
ル群の各々の温度上昇が抑えられる。
【0021】〔請求項4および請求項5の効果〕 請求項4および請求項5に記載の発明は、回転子磁極
(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた位置
に配置された、第1の固定子巻線(91a)と第2の固
定子巻線(92b)とを直列に接続して三相巻線のうち
の一相を構成し、回転子磁極(32、33)に対して電
気角でπラジアンずれた位置に配置された、第1の固定
子巻線(91b)と第2の固定子巻線(92c)とを直
列に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転子磁
極(32、33)に対して電気角でπラジアンずれた位
置に配置された、第1の固定子巻線(91c)と第2の
固定子巻線(92a)とを直列に接続して三相巻線のう
ちの一相を構成することにより、三相巻線を単一の電子
回路に結線でき、且つ第2の三相固定子コイル群の巻線
端が単一の電子回路の方向に取り出される巻線構造とな
ので、部品点数および製品コストを低減することがで
きる。また、車両用回転電機の運転時に生ずる磁気音を
低減できるので、車両用回転電機の騒音を抑えることが
できる。さらに、第1、第2の三相固定子コイル群の発
熱量の低減化が図れるので、第1、第2の固定子コイル
の温度上昇を抑えることにより、車両用回転電機の高
効率化を図ることができる。
【0022】〔請求項6の構成〕請求項6に記載の発明
は、請求項4に記載の車両用回転電機に加えて、前記第
1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子コイル
群で構成される三相固定子コイル群がΔ結線である技術
手段を採用した。
【0023】〔請求項6の作用および効果〕 請求項6に記載の発明によれば、回転子磁極(32、3
3)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配置され
た、第1の固定子巻線(91a)と第2の固定子巻線
(92b)とを直列に接続して三相巻線のうちの一相を
構成し、回転子磁極(32、33)に対して電気角でπ
ラジアンずれた位置に配置された、第1のの固定子巻線
(91b)と第2の固定子巻線(92c)とを直列に接
続して三相巻線のうちの一相を構成し、回転子磁極(3
2、33)に対して電気角でπラジアンずれた位置に配
置された、第1の固定子巻線(91c)と第2の固定子
巻線(92a)とを直列に接続して三相巻線のうちの一
相を構成し、三相巻線を単一の電子回路に結線すること
により、Δ結線された第1、第2の三相固定子コイル群
を循環する循環電流の原因である高調波成分が出ないよ
うになる。このため、第1、第2の三相固定子コイル群
の発熱量の低減化が図れるので、第1、第2の三相固定
子コイル群の温度上昇を抑えることができる。
【0024】ここで、請求項1または請求項4に記載の
電子回路とは、ダイオードやFET(電界効果トランジ
スタ)などの半導体整流素子、バイポーラトランジスタ
やFET(電界効果トランジスタ)などの半導体スイッ
チング素子等の能動素子を含む電子回路を言い、その能
動素子の他に抵抗、コイル、コンデンサ等の受動素子を
含む回路を言う。そして、電子回路としては、例えば三
相交流出力を整流して直流に変換する三相整流回路、直
流を三相交流出力に変換するインバータ回路、あるいは
電圧を変換(昇圧または降圧)する変圧回路等が知られ
ている。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図4はこの発明の第1
実施例を示したもので、図1は整流器の三相整流回路と
固定子コイルの結線を示した図で、図2は車両用交流発
電機の全体構造を示した図である。
【0026】車両用交流発電機1は、車両に搭載された
バッテリの充電や電気装置(電気負荷)へ電力の供給を
行うオルタネータであって、車両用交流発電機1の外殻
をなすドライブフレーム2、このドライブフレーム2の
リヤエンド側に結合されたリヤエンドフレーム3、この
リヤエンドフレーム3に組み付けられた単一の整流器
4、これらのフレーム2、3内に回転自在に支持された
回転子5、およびドライブフレーム2の内側面に固定さ
れた固定子6等より構成されている。
【0027】(車両用交流発電機1の外殻構造につい
て)ドライブフレーム2とリヤエンドフレーム3は、回
転子5と固定子6を支持すると同時に、エンジンへの取
り付けを行うものである。ドライブフレーム2は、アル
ミニウムダイキャスト製で、内側面に固定子6が圧入等
の方法で組み込まれて固定されている。また、リヤエン
ドフレーム3は、アルミニウムダイキャスト製で、ドラ
イブフレーム2のリヤエンド側に複数のスタッドボルト
11およびナット12等の締結手段により直接結合され
ている。なお、ドライブフレーム2とリヤエンドフレー
ム3の内周には、回転子5が軸受13、14を介して回
転自在に支持されている。
【0028】ドライブフレーム2とリヤエンドフレーム
3には、冷却風を内部に取り入れるための複数の空気導
入口15、および内部から冷却風を排出するための複数
の空気排出口16、17が形成されている。リヤエンド
フレーム3のリヤ側には、リヤエンドフレーム3を覆う
リヤエンドカバー18が結合されている。リヤエンドカ
バー18には、冷却風を内部に取り入れるための複数の
空気導入口19および後記する整流器4に当てる冷却風
を通す通風口20が形成されている。
【0029】また、リヤエンドフレーム3とリヤエンド
カバー18との間には、ブラシホルダ21、電圧調整装
置22および整流器4等が配設されている。ブラシホル
ダ21は、ブラシ23を収納保持するものである。電圧
調整装置22は、例えばICレギュレータが用いられ、
後記する界磁コイル34とアース間に入れたトランジス
タ等のスイッチング素子をオン、オフすることにより励
磁電流を制御して車両用交流発電機1の出力電圧を一定
にするものである。
【0030】(整流器4の構造について)整流器4は、
自動車に搭載された電気負荷やバッテリに電気的に接続
され、電気負荷に電力を供給すると共にバッテリを充電
する。この整流器4は、交流電流を直流電流に変換(整
流)する三相整流回路30を備えている。この三相整流
回路30は、本発明の電子回路であって、正極側冷却フ
ィン24に形成された3個の凹所にそれぞれ固定された
3個の正極側シリコンダイオード(正極側半導体整流素
子)、および負極側冷却フィン25に形成された3個の
凹所にそれぞれ固定された3個の負極側シリコンダイオ
ード(負極側半導体整流素子)よりなる。
【0031】三相整流回路30は、入力側が固定子6の
固定子コイル9で発生した交流出力を検出する交流出力
検出用端子26に電気的に接続され、出力側が直流出力
ターミナル27に電気的に接続されている。なお、正極
側、負極側冷却フィン24、25は、交流出力検出用端
子26a〜26cの一部やその他の接続端子をモールド
成形した電気絶縁性樹脂よりなる端子台28と共に、ボ
ルトおよびナット等の締結具29によりリヤエンドフレ
ーム3に固定されている。また、負極側冷却フィン25
は、ボディアース側のリヤエンドカバー18に当接して
いる。
【0032】(回転子5の構造について)回転子5は、
界磁として働くロータであって、回転軸としてのシャフ
ト31と一体的に回転する。この回転子5は、ポールコ
ア(磁極)32、33、界磁コイル34およびスリップ
リング35等によって構成されている。シャフト31の
フロント側端部には、エンジンの回転動力をシャフト3
1に伝達するためのVリブドプーリ36が取り付けられ
ている。Vリブドプーリ36は、ベルト等の連結手段を
介してエンジンの出力軸に連結されている。
【0033】ポールコア32、33は、中央に装着され
たコイルボビン37の外周に界磁コイル34が巻かれ、
界磁コイル34に励磁電流が流れると磁界を発生する。
すなわち、ポールコア32の爪状部が全てN極になり、
ポールコア33の爪状部が全てS極になる。また、ポー
ルコア32、33の各々の端面には、ドライブフレーム
2とリヤエンドフレーム3内に冷却風を吸い込む冷却フ
ァン38、39が一体的に取り付けられている。
【0034】冷却ファン38には、シャフト31の軸方
向および径方向(遠心方向)に冷却風を発生させる軸流
式ファンが使用され、冷却ファン39には、シャフト3
1の径方向(遠心方向)に冷却風を発生させる遠心式フ
ァンが使用されている。スリップリング35は、シャフ
ト31のリヤ側端部に2個取り付けられており、各々の
スリップリング35の外周をブラシ23が摺動する。
【0035】(固定子6の構造について)次に、固定子
6の構造の詳細を図1ないし図4を用いて説明する。こ
こで、図3は車両用交流発電機の固定子の主要部を示し
た図で、図4は固定子コイルの巻線構造を示した図であ
る。
【0036】固定子6は、ステータであって、ポールコ
ア32、33の外周に対向して配置された固定子コア
7、およびこの固定子コア7の内周に形成された多数の
ティースに巻装され、回転子5(磁界)の回転に伴って
三相交流出力が誘起する固定子コイル9等から構成され
ている。
【0037】固定子コア7は、固定子鉄心、電機子鉄心
とも言い、ドライブフレーム2とリヤエンドフレーム3
の内周に圧入されて一体化されているので、固定子6で
発生した熱がドライブフレーム2とリヤエンドフレーム
3に伝わり冷却性を向上させている。また、固定子コア
7は、磁性材料製の薄板を複数積層したもので、回転子
5のポールコア32、33から出た磁束が第1、第2の
三相固定子コイル群91、92と有効に交差するように
作られた磁束通路を形成する。固定子コア7の内周側に
は、図3に示したように、回転子5のポールコア32、
33の2磁極ピッチにつき周方向に6個のティースが等
間隔で多数形成されている。
【0038】固定子コイル9は、多数のティースに2/
3π短節巻きされた2/3π短節巻線方式の第1の三相
固定子コイル群91、およびこの第1の三相固定子コイ
ル群91よりも内周側で、多数のティースに2/3π短
節巻きされた2/3π短節巻線方式の第2の三相固定子
コイル群92よりなる。第1の三相固定子コイル群91
は、三相の第1の固定子巻線(電機子巻線とも言う)9
1a〜91cより構成される。
【0039】第1の固定子巻線91aは、図4に示した
ように、隣合った2個のティース7a、7bの周囲に重
ね巻きした後、ティース7bに続く4個のティース7c
〜7fを飛び越したティース7g、7hの周囲に重ね巻
きされる。第1の固定子巻線91bは、図4に示したよ
うに、隣合った2個のティース7c、7dの周囲に重ね
巻きした後、ティース7dに続く4個のティース7e〜
7hを飛び越したティース7i、7jの周囲に重ね巻き
される。
【0040】第1の固定子巻線91cは、図4に示した
ように、隣合った2個のティース7e、7fの周囲に重
ね巻きした後、ティース7fに続く4個のティース7g
〜7jを飛び越したティース7k、7lの周囲に重ね巻
きされる。そして、順次上記巻線パターンを繰り返し
て、これらの三相の第1の固定子巻線91a〜91c
は、固定子コア7のティースに巻装される。
【0041】第2の三相固定子コイル群92は、三相の
第2の固定子巻線(電機子巻線とも言う)92a〜92
cより構成される。第2の固定子巻線92aは、図4に
示したように、第1の固定子巻線91aに対して、電気
角でπ/3ラジアン、つまりティースの1個分だけ巻装
方向にずらして巻装されるもので、隣合った2個のティ
ース7b、7cの周囲に重ね巻きした後、ティース7c
に続く4個のティース7d〜7gを飛び越したティース
7h、7iの周囲に重ね巻きされる。
【0042】第2の固定子巻線92b、92cもそれぞ
れ第1の固定子巻線91b、91cに対して、電気角で
π/3ラジアン、つまりティースの1個分だけ巻装方向
にずらして、第1の固定子巻線91aと同様の巻線パタ
ーンで順次固定子コア7のティースに巻装される。
【0043】〔固定子コイルの結線構造〕次に、この実
施例の整流器4の三相整流回路30と固定子コイル9の
結線構造について図1に基づいて詳細に説明する。
【0044】三相の第1の固定子巻線91a〜91c
は、Y結線を施して第1の三相固定子コイル群91を形
成している。そして、それらの各第1の固定子巻線91
a〜91cの巻線端を交流出力検出用端子26を介して
整流器4の三相整流回路30と結線する。同様に、三相
の第2の固定子巻線92a〜92cは、Y結線を施して
第2の三相固定子コイル群92を形成している。
【0045】そして、第2の三相固定子コイル群92が
第1の三相固定子コイル群91に対して反作用起磁力が
逆位相となるように各々の巻線端を結線する。すなわ
ち、第1の固定子巻線91aの巻線端と第2の固定子巻
線92bの巻線端、第1の固定子巻線91bの巻線端と
第2の固定子巻線92cの巻線端、第1の固定子巻線9
1cの巻線端と第2の固定子巻線92aの巻線端をそれ
ぞれ結線する。さらに、これらの第1、第2の三相固定
子コイル群91、92の各巻線端を3個の交流出力検出
用端子26a〜26cを介して整流器4の三相整流回路
30と結線する。なお、第1の三相固定子コイル群91
の中性点と第2の三相固定子コイル群92の中性点の結
線の有無での作用効果の違いはない。
【0046】〔第1実施例の作用〕次に、固定子コイル
9の巻線構造を上記のようにした車両用交流発電機1の
作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
【0047】エンジンの回転動力がベルトを介してVリ
ブドプーリ36に伝わると回転子5、すなわちシャフト
31が回転する。そして、界磁コイル34に外部より電
圧が印加されて界磁コイル34に励磁電流が流れること
によりポールコア32、33が励磁される。これによっ
て、ポールコア32の爪状部が全てN極になり、ポール
コア33の爪状部が全てS極になる。そして、回転子5
と相対回転する固定子6の固定子コア7に回転磁界が発
生し、第1の三相固定子コイル群91および第2の三相
固定子コイル群92に交流電流が誘起する。この三相交
流電流は、整流器4により直流電流に変換されバッテリ
を充電すると共に車両の電気負荷に電力を供給する。
【0048】さらに、ポールコア32、33の回転に伴
って、ポールコア32、33の各々の端面に取り付けら
れた冷却ファン38、39も同様に回転する。このた
め、ドライブフレーム2側では、冷却ファン38により
空気導入口15から空気排出口16に流れる冷却風が生
じる。また、冷却ファン39により空気導入口19およ
び通風口20から空気排出口16に流れる冷却風が生じ
て、界磁コイル34、整流器4、第1の三相固定子コイ
ル群91および第2の三相固定子コイル群92等の発熱
部材の冷却が行なわれる。
【0049】〔第1実施例の効果〕 以上のように、車両用交流発電機1は、第1の三相固定
子コイル群91と第2の三相固定子コイル群92との反
作用起磁力が逆位相となるように接続している。すなわ
ち、図1および図4に示したように、ポールコア(磁
極)32、33に対して電気角でπラジアンずれた位置
に配置された、第1の固定子巻線91aと第2の固定子
巻線92bとを並列に接続して三相巻線のうちの一相を
構成し、ポールコア32、33に対して電気角でπラジ
アンずれた位置に配置された、第1の固定子巻線91b
と第2の固定子巻線92cとを並列に接続して三相巻線
のうちの一相を構成し、ポールコア32、33に対して
電気角でπラジアンずれた位置に配置された、第1の固
定子巻線91cと第2の固定子巻線92aとを並列に接
続して三相巻線のうちの一相を構成することにより、第
1の三相固定子コイル群91の各々の巻線端と第2の三
相固定子コイル群92の各々の巻線端を単一の整流器4
の三相整流回路30に結線でき、且つ第1の三相固定子
コイル群91と第2の三相固定子コイル群92の各々の
巻線端の取り出し方向が同一となる巻線構造となる。こ
の結果、2個の整流器を必要としていた車両用交流発電
機(従来の技術)と比較して部品点数を低減できるの
で、車両用交流発電機1の製品コストを低減することが
できる。したがって、このような安価な車両用交流発電
機1を搭載した車両の価格を抑えることができる。
【0050】また、車両用交流発電機1の発電時に、第
1の三相固定子コイル群91と第2の三相固定子コイル
群92の各々で発生する反作用起磁力に含まれる第2及
び第4高調波成分を打ち消すことにより、車両用交流発
電機1の発電時に生ずる磁気音を低減することができる
ので、車両用交流発電機1の低騒音化を図ることができ
る。
【0051】さらに、第1、第2の三相固定子コイル群
91、92が2π/3短節巻線方式のため、回転子の磁
極ピッチに対して全節巻きされた固定子コイルに比べて
固定子コイルの巻線長が短く、第1、第2の三相固定子
コイル群91、92の各々がオーバーラップして重なる
部分が減少し、冷却ファン38、39の作動により生ず
る冷却風の接触面積が増大する。この結果、固定子コイ
ル9の発熱量の低減化を図ることができるため、固定子
コイル9の温度上昇を抑えることができるので、車両用
交流発電機1の高出力化を達成することができる。
【0052】〔第2実施例〕図5はこの発明の第2実施
例を示したもので、車両用交流発電機の整流器の三相整
流回路と固定子コイルの結線を示した図である。
【0053】第1の固定子巻線91a〜91cは、Δ結
線を施して第1の三相固定子コイル群91を形成してい
る。そして、それらの各第1の固定子巻線91a〜91
cの巻線端を、交流出力検出用端子26を介して整流器
4の三相整流回路30に結線している。同様に、三相の
第2の固定子巻線92a〜92cは、Δ結線を施して第
2の三相固定子コイル群92を形成している。
【0054】そして、第2の三相固定子コイル群92が
第1の三相固定子コイル群91に対して反作用起磁力が
逆位相となるように各々の巻線端を結線する。すなわ
ち、第1の固定子巻線91aの巻線端と第2の固定子巻
線92bの巻線端、第1の固定子巻線91bの巻線端と
第2の固定子巻線92cの巻線端、第1の固定子巻線9
1cの巻線端と第2の固定子巻線92aの巻線端をそれ
ぞれ結線する。さらに、これらの第1、第2の三相固定
子コイル群91、92の各巻線端を交流出力検出用端子
26a〜26cを介して整流器4の三相整流回路30に
結線する。
【0055】この実施例のように固定子コイル9をΔ結
線をした場合でも、第1、第2の三相固定子コイル群9
1、92を循環する循環電流の原因である高調波成分が
出ないようになる。このため、第1、第2の三相固定子
コイル群91、92の発熱量の低減化が図れるので、第
1、第2の三相固定子コイル群91、92の温度上昇を
抑えることができる。
【0056】〔第3実施例〕図6はこの発明の第3実施
例を示したもので、車両用交流発電機の整流器の三相整
流回路と固定子コイルの結線を示した図である。
【0057】この実施例では、第1の三相固定子コイル
群91と第2の三相固定子コイル群92との反作用起磁
力が逆位相となるように各々を直列に結線するようにし
ている。すなわち、第1の固定子巻線91a〜91c
は、Y結線を施して第1の三相固定子コイル群91を形
成し、第1の固定子巻線91aの巻線端に第2の固定子
巻線92bを直列で結線する。
【0058】さらに、第1の固定子巻線91bの巻線端
に第2の固定子巻線92cを直列で結線し、第1の固定
子巻線91cの巻線端に第2の固定子巻線92aを直列
で結線してY結線を構成する。そして、第2の固定子巻
線92a〜92cの巻線端を交流出力検出用端子26a
〜26cを介して整流器4の三相整流回路30に結線す
る。
【0059】〔第4実施例〕図7はこの発明の第4実施
例を示したもので、車両用交流発電機の整流器の三相整
流回路と固定子コイルの結線を示した図である。
【0060】この実施例の場合も同様に第1の三相固定
子コイル群91と第2の三相固定子コイル群92との反
作用起磁力が逆位相となるように各々を直列に結線する
ようにしている。すなわち、第1の固定子巻線91aの
巻線端と第2の固定子巻線92bの巻線端とを直列で結
線し、第1の固定子巻線91bの巻線端に第2の固定子
巻線92cを直列で結線し、第1の固定子巻線91cの
巻線端に第2の固定子巻線92aを直列で結線してΔ結
線を構成する。そして、第2の固定子巻線92a〜92
cの巻線端を交流出力検出用端子26a〜26cを介し
て整流器4の三相整流回路30に結線する。
【0061】〔変形例〕この実施例では、本発明を車両
用交流発電機(車両用同期発電機)に適用したが、本発
明を車両用同期電動機に適用しても良い。この場合に
は、電子回路としては例えば6個のMOS型FETをP
WM制御して三相交流出力を発生し、第1、第2の三相
固定子コイル群91、92に電流を流すようにするイン
バータ回路を用いる。また、本発明をブラシレス車両用
交流発電機や車両用電動機等のブラシレス回転電機に適
用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】整流器の三相整流回路と固定子コイルの結線を
示した電気回路図である(第1実施例)。
【図2】車両用交流発電機の全体構造を示した断面図で
ある(第1実施例)。
【図3】固定子の主要部を示した正面図である(第1実
施例)。
【図4】固定子コイルの巻線構造を示した説明図である
(第1実施例)。
【図5】整流器の三相整流回路と固定子コイルの結線を
示した電気回路図である(第2実施例)。
【図6】整流器の三相整流回路と固定子コイルの結線を
示した電気回路図である(第3実施例)。
【図7】整流器の三相整流回路と固定子コイルの結線を
示した電気回路図である(第4実施例)。
【図8】整流器の三相整流回路と固定子コイルの結線を
示した電気回路図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機(車両用回転電機) 4 整流器 5 回転子 6 固定子 7 固定子コア 7a〜7l ティース 9 固定子コイル 30 三相整流回路(電子回路) 31 シャフト(回転軸) 91 第1の三相固定子コイル群 91a 第1の固定子巻線 91b 第1の固定子巻線 91c 第1の固定子巻線 92 第2の三相固定子コイル群 92a 第2の固定子巻線 92b 第2の固定子巻線 92c 第2の固定子巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/28 H02K 19/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁極を有し、回転軸と一体的に回転する回
    転子と、 この回転子の2磁極ピッチに対して6個のティースを有
    する固定子コアと、 この固定子コアのティースに2π/3短節重ね巻きされ
    た第1の三相固定子コイル群、およびこの第1の三相固
    定子コイル群に対して電気角でπ/3ラジアンずらして
    配置され、前記固定子コアのティースに2π/3短節重
    ね巻きされた第2の三相固定子コイル群を有する固定子
    コイルとを備えた車両用回転電機において、 前記第1の三相固定子コイル群は、三相の第1の固定子
    巻線(91a、91b、91c)により構成され、 前記第2の三相固定子コイル群は、三相の第2の固定子
    巻線(92b、92c、92a)により構成され、 前記固定子コイルは、前記回転子磁極(32、33)に
    対して電気角でπラジアンずれた位置に配置された、前
    記第1の固定子巻線(91a)と前記第2の固定子巻線
    (92b)とを並列に接続して三相巻線のうちの一相を
    構成し、 前記回転子磁極(32、33)に対して電気角でπラジ
    アンずれた位置に配置された、前記第1の固定子巻線
    (91b)と前記第2の固定子巻線(92c)とを並列
    に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、 前記回転子磁極(32、33)に対して電気角でπラジ
    アンずれた位置に配置された、前記第1の固定子巻線
    (91c)と前記第2の固定子巻線(92a)とを並列
    に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、 前記三相巻線を単一の電子回路に結線し、且つ前記第1
    の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子コイル群
    の各々の巻線端の取り出し方向が同一となる巻線構造と
    したことを特徴とする車両用回転電機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用回転電機におい
    て、 前記第1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子
    コイル群の各々がY結線であることを特徴とする車両用
    回転電機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の車両用回転電機におい
    て、 前記第1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子
    コイル群の各々がΔ結線であることを特徴とする車両用
    回転電機。
  4. 【請求項4】磁極を有し、回転軸と一体的に回転する回
    転子と、 この回転子の2磁極ピッチに対して6個のティースを有
    する固定子コアと、 この固定子コアのティースに2π/3短節重ね巻きされ
    た第1の三相固定子コイル群、およびこの第1の三相固
    定子コイル群に対して電気角でπ/3ラジアンずらして
    配置され、前記固定子コアのティースに2π/3短節重
    ね巻きされた第2の三相固定子コイル群を有する固定子
    コイルとを備えた車両用回転電機において、 前記第1の三相固定子コイル群は、三相の第1の固定子
    巻線(91a、91b、91c)により構成され、 前記第2の三相固定子コイル群は、三相の第2の固定子
    巻線(92b、92c、92a)により構成され、 前記固定子コイルは、前記回転子磁極(32、33)に
    対して電気角でπラジアンずれた位置に配置された、前
    記第1の固定子巻線(91a)と前記第2の固定子巻線
    (92b)とを直列に接続して三相巻線のうちの一相を
    構成し、 前記回転子磁極(32、33)に対して電気角でπラジ
    アンずれた位置に配置された、前記第1の固定子巻線
    (91b)と前記第2の固定子巻線(92c)とを直列
    に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、 前記回転子磁極(32、33)に対して電気角でπラジ
    アンずれた位置に配置された、前記第1の固定子巻線
    (91c)と前記第2の固定子巻線(92a)とを直列
    に接続して三相巻線のうちの一相を構成し、 前記三相巻線を単一の電子回路に結線し、且つ前記第2
    の三相固定子コイル群の巻線端が前記単一の電子回路の
    方向に取り出される巻線構造としたことを特徴とする車
    両用回転電機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用回転電機におい
    て、 前記第1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子
    コイル群で構成される三相固定子コイル群がY結線であ
    ることを特徴とする車両用回転電機。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の車両用回転電機におい
    て、 前記第1の三相固定子コイル群と前記第2の三相固定子
    コイル群で構成される三相固定子コイル群がΔ結線であ
    ることを特徴とする車両用回転電機。
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