JP3399158B2 - 連鎖終結剤として3級脂肪族モノカルボン酸を使用するポリカーボネートおよびポリエステルポリカーボネートの製造法 - Google Patents

連鎖終結剤として3級脂肪族モノカルボン酸を使用するポリカーボネートおよびポリエステルポリカーボネートの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は熱可塑性芳香族ポリカーボネート
の製造に連鎖終結剤として炭素数9〜13の3級脂肪族
モノカルボン酸を使用する方法に関する。
【0002】本発明で得られる芳香族ポリカーボネート
は、特に連鎖終結剤として直鎖脂肪族モノカルボン酸を
含む同等なポリカーボネート、例えば特開昭51−34
992号公報およびドイツ特許公開明細書第2 620
256号記載ポリカーボネートに比べ、熱的変形に
対する抵抗性が改善されている。
【0003】従って本発明は炭素数9〜16、好ましく
は9〜13の3級脂肪族モノカルボン酸末端基を含む熱
可塑性芳香族ポリカーボネートに関する。
【0004】3級モノカルボン酸を用い本発明の熱可塑
性芳香族ポリカーボネートを製造するには、モノカルボ
ン酸を予めモノカルボン酸ハロゲン化物に変えることな
く2相界面重合法を用いて製造することが好ましい。従
来知られている限りでは、このことはMn(数平均分子
量)が600より大きいドイツ特許公開明細書第2 6
36 783号およびドイツ特許公開明細書第2 70
2 626号記載のモノカルボン酸を用いるか、ピリジ
ン法を使用する(特開昭51−34992号公報、実施
例8)か、或いはモノフェノール連鎖終結剤を一緒に組
み合わせて用いた(ドイツ特許公開明細書第2 620
256号、実施例4)場合においてのみ達成すること
ができる。
【0005】Mwが2000〜350,000で1分子
当たりのCOOH官能基が0.5〜2.0のポリ−(C
2〜C10−α−オレフィン)カルボン酸はドイツ特許公
開明細書第3 618 378号(5頁、7〜13行)
に記載されている。これらのカルボン酸は対応する酸ハ
ロゲン化物に変えた後、ポリオレフィンポリカーボネー
ト塊状重合体(上記ドイツ特許公開明細書3頁、7〜1
0行)の製造に使用することができる。従ってこの場合
カルボン酸とポリカーボネート分子との間に直接の結合
はない。
【0006】従って本発明はまたジフェノール、連鎖終
結剤、フォスゲンおよび随時分岐剤から界面重合法によ
り分岐した芳香族モノカルボキシル末端基を有する本発
明のポリカーボネートを製造する方法において、炭素数
9〜16、好ましくは9〜13の3級脂肪族モノカルボ
ン酸をジフェノールに関し連鎖終結剤として0.6〜1
0モル%、好ましくは2〜7モル%の量で使用すること
を特徴とする方法に関する。
【0007】さらに本発明は本発明方法によって得られ
る熱可塑性芳香族ポリカーボネートに関する。
【0008】本発明で得られる熱可塑性芳香族ポリカー
ボネートはMw(公知方法でゲル透過クロマトグラフ法
により決定)が5000〜200,000、好ましくは
10,000〜40,000である。
【0009】本発明に従えば、3級脂肪族モノカルボン
酸は異なったモノカルボン酸の混合物であり、その主成
分はそれぞれ式(I)
【0010】
【化1】
【0011】に対応する。ここでR1、R2およびR3
それぞれ互いに独立にC1〜C12アルキル基、好ましく
はC1〜C9アルキル基であり、C原子の全数は9〜1
6、好ましくは9〜13である。
【0012】R1がまた水素である酸も副次的量、即ち
全重量に関し最高20重量%の量で存在することができ
る。R1、R2およびR3の基は直鎖または分岐している
ことができ、分岐していることが好ましい。
【0013】3級モノカルボン酸の例としてはコッホ
(Koch)合成法によって得られるもの、即ち強いプ
ロトン酸、例えばH2SO4の存在下において、オレフィ
ン、好ましくはオリゴマー化したプロペンまたはオリゴ
マー化したブテン、特にイソブテンにCOを作用させて
得られるものがある。
【0014】3級のCOOH基を含むこの種の酸はシェ
ル社(Shell Company)からヴーサティン
酸(Versatic(R) Acid)として市販され
ている[例えばレンプス・ヘミー・レクシコン(Roe
mpps Chemie Lexicon)第8版、ド
イツ、シュトゥッツガルト(Stuttgart)フラ
ンクッシェ出版社(Franckh’sche Ver
lagshandlung)1988年発行、第6巻、
T−Z、4501〜4502頁参照]。
【0015】エステル化するのが困難な酸も知られてい
る(上記レンプス・ヘミー・レクシコン参照)から、こ
れを酸ハロゲン化物に変えないで界面重合法の条件にお
いて直接反応させることは従来は期待できないことであ
った。
【0016】高級直鎖カルボン酸、例えばステアリン酸
のアルカリ塩とは対照的に、ヴァーサチン酸のアルカリ
塩、即ちヴーサティン酸アルカリは容易に水に溶解する
から、ポリカーボネート中に混入するのに必要な有機相
への移行は起こり得ないように思われる。それにもかか
わらず混入の速度は分岐していない1級のカルボン酸に
比べて増大する。
【0017】本発明に適した特に好適なモノカルボン酸
はヴァーサチン酸(R)9およびヴァーサチン酸(R)10で
ある。
【0018】本発明に適したヴァーサチン酸(R)を製造
するための好適な原料物質は二量体化または三量体化し
たイソブテン、または三量体化または四量体化したプロ
ペンである。
【0019】式 HO−Z−OH (I) のジフェノールは炭素数が6〜30であることが好まし
く、その場合本発明のポリカーボネートを製造するのに
適している。これは単核または多核のジフェノールから
成り、ヘテロ原子を含むこともでき、またポリカーボネ
ートの生成および熱処理の条件下において不活性な置換
基を含んでいることができる。
【0020】例としてはヒドロキノン、レゾルシン、ジ
ヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)
−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シクロア
ルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、
−エーテル、−ケトン、−スルフォキシド、−スルフォ
ン、およびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジ
イソプロピルベンゼン、並びにアルキル化された、また
ハロゲン化された核をもつそれ等の化合物がある。
【0021】適当なジフェノールの例は米国特許第3
028 365号、同第2 999835号、同第3
062 781号、同第3 148 172号、および
同第4 982 041号、ドイツ特許公開明細書第1
570 703号および同第2 063 050号、
および単行本のエイチ・シュネル(H.Schnel
l)著、米国ニューヨーク、インターサイエンス出版社
(Interscience Publishers)
1964年発行、「ポリカーボネートの化学と物理(C
hemistru and Physics of P
olycarbonates)に記載されている。
【0022】好適なジフェノールは4,4’−ジヒドロ
キシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−クロロ−4
−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン、2,2
−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−スルフォン、2,4−ビス−(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル
ブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−
ジイソプロピルベンゼン、1,1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシク
ロヘキサン、1,1−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン、2,2
−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、である。
【0023】特に好適なジフェノールは2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキ
サン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルシクロヘキサンが含まれ
る。
【0024】2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
最も好適である。
【0025】上記ジフェノールの任意所望の混合物を使
用することができる。
【0026】流動特性を改善する目的のためには、少量
の、好ましくは0.05〜2.0モル%(使用するジフ
ェノールに関して)の3個以上の官能性をもつ化合物、
特にフェノール性ヒドロキシル基を3個以上もつ化合物
を公知方法で組み合わせて使用することができる。使用
できる3個以上のヒドロキシル基をもつ化合物の若干の
例には1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)
−ベンゼン、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−エタン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシ−
5’−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、2−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロ
キシフェニル)−プロパン、ヘキサ−(4−(4−ヒド
ロキシフェニルイソプロピル)−フェニル)−o−テレ
フタル酸エステル、テトラ−4−(ヒドロキシフェニ
ル)−メタン、および1,4−ビス−(4’,4”−ジ
ヒドロキシトリフェニル)メチル)−ベンゼンが含まれ
る。他の3官能性化合物としては2,4−ジヒドロキシ
安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌル、および3,3
−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−2
−オキソ−2,3−ジヒドロインドールが含まれる。
【0027】本発明のポリカーボネートの製造法は次の
通りである。
【0028】使用するジフェノールを先ず水性アルカリ
相に溶解する。この相に本発明のポリカーボネートの製
造に必要な連鎖終結剤をジフェノールのモル数に関し
0.6〜10モル%の量で有機溶媒に溶解して加える
か、または溶媒なしで加える。フォスゲンとの反応は好
ましくはポリカーボネートを溶解する不活性有機溶媒の
存在下において行う。反応温度は0〜40℃である。
【0029】フォスゲン化の間この種の必要な連鎖終結
剤を上記の量で加えることができる。
【0030】連鎖終結剤に対する適当な有機溶媒の例と
しては、塩化メチレン、クロロベンゼン、塩化ベンゼン
とクロロベンゼンとの混合物、アセトン、アセトニトリ
ル、またはトルエンがある。
【0031】ポリカーボネートに対する適当な有機溶媒
にはCH2Cl2、クロロベンゼン、またはCH2Cl2
クロロベンゼンとの混合物がある。
【0032】反応は触媒、例えばトリブチルアミンまた
はトリエチルアミンによって強化することができる。オ
ニウム塩、例えばハロゲン化テトラアルキルアンモニウ
ムを相移動触媒と共に使用して連鎖終結剤の混入を補強
することができる。
【0033】分岐剤を使用する場合には、これをホスゲ
ンとの反応の前、または途中で加えることができる。
【0034】ジフェノールのクロロ炭酸エステルをジフ
ェノールと共に、またはその代わりに使用することもで
きる。
【0035】本発明のポリカーボネートは公知方法で分
離することができる。特に適した回収法は沈澱、噴霧乾
燥および溶媒を真空蒸発する方法である。
【0036】ビスフェノール−Aポリカーボネートの場
合には、本発明の好適なポリカーボネートは分子量が5
08g/モルのオリゴマー(連鎖終結剤としてヴァーサ
チン酸9)を実質的に含まず、ビスフェノール−Aと2
種のヴァーサチン酸のジエステルは理論的には最小のオ
リゴマーであると仮定され、他方末端のフェノール基を
もったポリカーボネートは例えば最小のオリゴマーとし
て分子量214g/モルの炭酸ジフェニルを含むことが
できる。
【0037】本発明の好適なポリカーボネートは界面重
合法で製造された場合連鎖終結剤を含んでいない。何故
ならば上記のようにヴァーサチン酸はアルカリ性水性媒
質に容易に溶け、従って有機ポリカーボネート相から完
全に抽出することができるからである。
【0038】本明細書の冒頭に述べたように、本発明の
ポリカーボネートの特別な性質はガラス転移温度が高い
ことであり、このことはまた連鎖終結剤として直鎖モノ
カルボン酸を用いてつくられたポリカーボネート、およ
び連鎖終結剤としてモノフェノールを用いてつくられた
ポリカーボネートに比べ、熱的変形に対する抵抗性が改
善されていることを意味している。
【0039】熱可塑性ポリカーボネートに対する通常の
添加剤、例えば安定剤、型抜き剤、顔料、燃焼遅延剤、
帯電防止剤、充填剤および補強材料を通常の量で加工の
前または後で本発明のポリカーボネートに加えることが
できる。
【0040】本発明のポリカーボネートは例えば公知方
法で分離されたポリカーボネートを押出して粒状の材料
にし、随時上記の添加剤を加えた後、この粒状の材料を
公知方法で射出成形により加工して種々の成形品にする
ことにより、加工して成形品にすることができる。
【0041】本発明のポリカーボネートは従来ポリカー
ボネートが使用されたすべての用途に対し、従って例え
ば電気的な分野および建築の分野、特に熱的変形に対す
る抵抗性が大きいことが必要な分野において成形品とし
て用いることができる。
【0042】使用例としては、フィルム、複合フィル
ム、充填剤またはガラス繊維の補強剤を加えまたは加え
ないで押出しおよび射出成形によってつくられた成形
品、例えば安全ヘルメット、発泡材料、シート材料およ
び吹き込み成形品、並びに医療用品、例えば可撓性の管
および短期間の挿入管が含まれる。
【0043】3級脂肪族モノカルボキシル末端基をもっ
た芳香族ポリカーボネートを製造する本発明方法は、こ
れを拡張し、カーボネート原料の代わりに反応性芳香族
ジカルボン酸誘導体、好ましくは芳香族ジカルボン酸二
塩化物を用いることにより芳香族ポリエステルカーボネ
ートの製造法にすることができる。
【0044】従って本発明はまた熱可塑性本発明ポリエ
ステルカーボネートを製造するために、連鎖終結剤とし
て炭素数9〜16、好ましくは9〜13の3級脂肪族モ
ノカルボン酸を用いる方法に関する。
【0045】また本発明はジフェノール、連鎖終結剤、
フォスゲン、反応性芳香族ジカルボン酸誘導体から、随
時分岐剤を加え、二相界面重合法により熱可塑性芳香族
ポリエステルカーボネートを製造する方法において、連
鎖終結剤として炭素数9〜16、好ましくは9〜13の
3級脂肪族モノカルボン酸を、使用するジフェノールの
モル数に関し0.6〜10モル%、好ましくは2〜7モ
ル%の量で加えることを特徴とする方法に関する。
【0046】反応性芳香族ジカルボン酸誘導体は界面重
合法の条件下において二官能性として反応するものであ
る。
【0047】好適な芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸
およびテレフタル酸、並びにその混合物であり、好適な
誘導体は二塩化物およびジメチルエステルである。
【0048】本発明のポリカーボネートの製造に関し使
用されるジフェノールおよび分岐剤、および関連する反
応条件については、上記に述べたことが個の場合にもあ
てはまる。
【0049】フォスゲン対反応性芳香族ジカルボン酸誘
導体の比は広い範囲で変えることができ、本発明のポリ
カーボネートを変性して熱的変形に対する抵抗性をさら
に高くしようとする程度に依存して、フォスゲン+ジカ
ルボン酸誘導体の全量に関し最高40モル%を反応性ジ
カルボン酸誘導体で置き換えることができる。
【0050】従って本発明はまた重量平均分子量Mw
(上記方法で決定)が5000〜200,000、好ま
しくは10,000〜40,000で、炭素数9〜1
6、好ましくは9〜13の3級脂肪族モノカルボキシル
末端基を含む随時分岐した熱可塑性芳香族ポリエステル
カーボネートに関する。
【0051】本発明のポリエステルカーボネートは低温
における靱性が高く、同時に熱的変形に対する抵抗性が
大きい特性スペクトルをもっている。
【0052】分離、添加剤の添加および熱可塑的な加工
に関し本発明のポリカーボネートの製造については上記
に述べたことがこの場合にもあてはまる。
【0053】本発明のポリエステルカーボネートは工業
的には例えば光学および電気の分野において使用するこ
とができる。
【0054】実施例 1 22.8gの2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、0.52gのヴァーサチン(R)酸10
(3モル%)、11gの45%NaOH、および270
mlのジクロロメタンを1リットルの4口フラスコに入
れる。16gのフォスゲンを室温(20℃)で導入し、
0.11mlのエチルピペリジンを加え、次いでこの混
合物45分間撹拌する。この混合物を希HClで酸性
化し、イオンがなくなるまで洗滌する。乾燥し濃縮した
後、相対粘度1.28(塩化メチレン中0.5%)の生
成物25.1gを得た。ガラス転移温度(DSCで測
定)は153℃であった。厚さ3.2mmの棒について
ノッチ付き衝撃試験を行った場合、20℃においても靱
性の或る割れ目を示した。厚さ4mmの棒は室温におい
て連続的な靱性のある割れ目を示した。
【0055】対照例 1 溶液粘度は同じであるが、末端基がフェノールであるポ
リカーボネートはガラス転移温度(DSCで測定)が1
49℃であった。このフェノール末端ポリカーボネート
の厚さ3.2mmの棒はノッチ付き衝撃試験において0
〜10℃では脆い割れ目を示した。厚さ4mmの棒は室
温においても分離された脆い割れ目を示した。
【0056】対照例 2 実施例1の方法を繰り返したが、連鎖終結剤として3モ
ル%のヴァーサチン(R)酸10の代わりに3モル%のn
−デカン酸を用いた。相対溶液粘度1.30のポリカー
ボネート25.1gを得た。ガラス転移温度(DSCに
よって測定)は145℃であった。溶液粘度が1.28
よりも高いから、実施例1ほど混入は良好でなかった。
【0057】対照例 3 実施例1の方法を繰り返したが、連鎖終結剤として3モ
ル%のヴァーサチン(R)酸10の代わりに4モル%の塩
化ステアリルを用いた。相対溶液粘度1.31のポリカ
ーボネート25.2gを得た。連鎖終結剤を多量に用い
たので、粘度は1.28よりも低いことが予想される。
この対照例により、ステアリン酸はその反応性塩化物の
形においても親油性が大きいにも拘らず、ヴァサチン
(R)酸10ほどには有効な連鎖終結剤として作用しない
ことが示された。
【0058】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.連鎖終結剤として3級脂肪族モノカルボン酸を使用
する熱可塑性芳香族ポリカーボネートの製造法。
【0059】2.3級脂肪族モノカルボキシル末端基を
含む熱可塑性芳香族ポリカーボネート。
【0060】3.ジフェノール、連鎖終結剤、フォスゲ
ンおよび随時分岐剤から界面重合法によりポリカーボネ
ートを製造する方法において、ジフェノールに関し連鎖
終結剤として0.6〜10モル%の3級脂肪族モノカル
ボン酸を使用する方法。
【0061】4.上記第3項記載の方法で得られた熱可
塑性芳香族ポリカーボネート。
【0062】5.連鎖終結剤として3級脂肪族モノカル
ボン酸を使用する熱可塑性芳香族ポリエステルカーボネ
ートの製造法。
【0063】6.ジフェノール、連鎖終結剤、フォスゲ
ン、反応性芳香族ジカルボン酸誘導体および随時分岐剤
から界面重合法によりポリエステルカーボネートを製造
する方法において、ジフェノールに関し連鎖終結剤とし
て0.6〜10モル%の3級脂肪族モノカルボン酸を使
用する方法。
【0064】7.上記第6項記載の方法でつくられた平
均分子量Mw(ゲル透過クロマトグラフ法で測定された
重量平均分子量)が5000〜200,000のポリエ
ステルカーボネート。
【0065】8.平均分子量Mw(ゲル透過クロマトグ
ラフ法で測定された重量平均分子量)が5000〜20
0,000で3級脂肪族モノカルボキシル末端基を含む
随時分岐した熱可塑性芳香族ポリエステルカーボネー
ト。
【0066】9.連鎖終結剤として二量体化したイソブ
テン、三量体化したイソブテン、三量体化したプロペン
または四量体化したプロペンのコッホ反応により得られ
る3級脂肪族モノカルボン酸を使用する熱可塑性芳香族
ポリカーボネートまたは熱可塑性芳香族ポリエステルカ
ーボネートの製造法。
フロントページの続き (72)発明者 クラウス・ホルン ドイツ41539ドルマーゲン・バーンホフ シユトラーセ13 (72)発明者 バルター・シエフアー ドイツ42799ライヒリンゲン・インデン バイデン25 (72)発明者 ユルゲン・キルシユ ドイツ51375レーフエルクーゼン・フエ ルクリンガーシユトラーセ20 (72)発明者 ロルフ・ダイン ドイツ47800クレーフエルト・デスバテ イネスシユトラーセ30 (56)参考文献 欧州特許出願公開97828(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08G 64/00 - 64/42 WPI/L(QUESTEL)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連鎖終結剤として炭素数9〜16の3級
    脂肪族モノカルボン酸を使用する熱可塑性芳香族ポリカ
    ーボネートの製造法。
  2. 【請求項2】 炭素数9〜16の3級脂肪族モノカルボ
    キシル末端基を含む熱可塑性芳香族ポリカーボネート。
  3. 【請求項3】 ジフェノール、連鎖終結剤、フォスゲン
    および随時分岐剤から界面重合法により請求項2のポリ
    カーボネートを製造する方法であって、該連鎖終結剤が
    炭素数9〜16の3級脂肪族モノカルボン酸であるこ
    と、およびその使用量がジフェノールに関して0.6〜
    10モル%であること、を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 連鎖終結剤として炭素数9〜16の3級
    脂肪族モノカルボン酸を使用する熱可塑性芳香族ポリエ
    ステルカーボネートの製造法。
  5. 【請求項5】 ジフェノール、連鎖終結剤、フォスゲ
    ン、反応性芳香族ジカルボン酸誘導体および随時分岐剤
    から界面重合法によりポリエステルカーボネートを製造
    する方法であって、該連鎖終結剤が炭素数9〜16の3
    級脂肪族モノカルボン酸であること、およびその使用量
    がジフェノールに関して0.6〜10モル%であるこ
    と、を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 平均分子量Mw(ゲル透過クロマトグラ
    フ法で測定された重量平均分子量)が5000〜20
    0,000で炭素数9〜16の3級脂肪族モノカルボキ
    シル末端基を含む随時分岐した熱可塑性芳香族ポリエス
    テルカーボネート。
  7. 【請求項7】 連鎖終結剤として二量体化したイソブテ
    ン、三量体化したイソブテン、三量体化したプロペンま
    たは四量体化したプロペンのコッホ反応により得られる
    3級脂肪族モノカルボン酸を使用する熱可塑性芳香族ポ
    リカーボネートまたは熱可塑性芳香族ポリエステルカー
    ボネートの製造法。
JP13883395A 1994-05-20 1995-05-15 連鎖終結剤として3級脂肪族モノカルボン酸を使用するポリカーボネートおよびポリエステルポリカーボネートの製造法 Expired - Fee Related JP3399158B2 (ja)

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JPS62141023A (ja) * 1985-12-16 1987-06-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd アルキツド樹脂塗料組成物
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