JP3398992B2 - エンドセリン拮抗物質 - Google Patents

エンドセリン拮抗物質

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内在性の強力な生理活
性ペプチドである3種のエンドセリン(エンドセリン−
1、エンドセリン−2及びエンドセリン−3)に対する
拮抗作用を有する新規化合物、その製造法及びその用途
に関するものである。
【0002】本発明の化合物は、エンドセリン受容体サ
ブタイプETA及びETBのうち、少なくともETB受容
体に対して高い親和性を有し、エンドセリンの作用を阻
害することにより、血管拡張作用及び気管支拡張作用を
有し、医薬の分野、特に高血圧、肺高血圧、レイノー
病、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳血管攣
縮、動脈硬化症、気管支喘息、胃潰瘍、糖尿病、エンド
トキシンショック、エンドトキシンを起因とする多臓器
不全や播種性血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発
の腎障害や高血圧等の治療剤として利用できる。
【0003】
【従来の技術】エンドセリンは21個のアミノ酸から成
るポリペプチドであり、ヒト、ブタの内皮細胞より産生
され、強力な血管収縮作用及び持続的で強い昇圧作用を
有する[ネイチャー(Nature)、第332巻、第
411頁−第415頁(1988年)参照]。また、エ
ンドセリンには、構造の類似したファミリーペプチドと
して、3種のエンドセリン(エンドセリン−1,エンド
セリン−2,エンドセリン−3)が人を含む動物で存在
していることが知られ、これらのペプチドは、いずれも
血管収縮作用及び昇圧作用を有することが知られている
[プロシーディング・ナショナル・アカデミー・オブ・
サイエンス(Proc. Natl.Acad.Sc
i.USA),86,2863−2867(1989)
参照]。
【0004】エンドセリンは、臨床上、本態性高血圧患
者、急性心筋梗塞患者、肺高血圧患者、レイノー病患
者、糖尿病患者、アテローム性動脈硬化症患者の血中及
び喘息患者の血中或は気道洗浄液中において正常人に比
べ明らかに増加していることが報告されている[日本高
血圧学会誌(Japan.J.Hypertensio
n),第12巻,第79頁(1989年)、ジャーナル
・オブ・バスキュラー・メディシン・アンド・バイオロ
ジー(J.Vascular MedicineBio
logy),第2巻,第207頁(1990年)、ダイ
アベトロジア(Diabetologia),第33
巻,第306頁−第310頁(1990年)、ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
(J.Am.Med.Association),第2
64巻,第2868頁(1990年)及びザ・ランセッ
ト(The Lancet),第2巻,第747頁−第
748頁(1989年)及び第2巻,第1144頁−第
1147頁(1990年)参照]。
【0005】また、実験的脳血管攣縮モデルにおいて、
脳血管のエンドセリンに対する感受性の増加[日本脳循
環代謝学会(Japan.Soc.Cereb.Blo
odFlow & Metabol.)、第1巻、第7
3頁(1989年)]、急性腎不全モデルにおけるエン
ドセリン抗体による腎機能の改善[ジャーナル・オブ・
クリニカル・インベスティゲーション(J.Clin.
Invest.)、第83巻、第1762頁−第176
7頁(1989年)]、及び胃潰瘍モデルにおけるエン
ドセリン抗体による胃潰瘍発生の抑制[第19回 日本
実験潰瘍研究会抄録,第50頁(1991年)]等が報
告されていることより、エンドセリンはクモ膜下出血後
の脳血管攣縮及び急性腎不全の原因物質のひとつとして
考えられている。
【0006】更にエンドセリンは血管内皮細胞のみなら
ず、気管上皮細胞、或は腎実質細胞からも遊離されるこ
とが明らかとなっている[フェブス・レターズ(FEB
SLetters)、第255巻、第129頁−第13
2頁(1989年)及びフェブス・レターズ(FEBS
Letters)、第249巻、第42頁−第46頁
(1989年)]。
【0007】エンドセリンは、内因性生理活性ペプチド
であるレニン及び心房性ナトリウム利尿ホルモン、更に
は内皮細胞由来の血管弛緩因子(EDRF)、トロンボ
キサンA2、プロスタサイクリン、ノルアドレナリン、
アンジオテンシンII及びサブスタンスP等の生理活性
物質の遊離を調節していることも見出された[バイオケ
ミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュ
ニケーションズ(Biochem.Biophys.R
es.Commun.)、第157巻、第1164頁−
第1168頁(1988年)、バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ
(Biochem.Biophys.Res.Comm
un.)、第155巻、第167頁−第172頁(19
89年)、プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー
(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、
第85巻、第9797頁−第9800頁(1989
年)、ジャーナル・オブ・カルジオバスキュラー・ファ
ーマコロジー(J.Cardiovasc.Pharm
acol.)、第13巻、第S89頁−第S92頁(1
989年)、日本高血圧学会誌(Japan.J.Hy
pertension)、第12巻、第76頁(198
9年)及びニューロサイエンス・レターズ(Neuro
science Letters)、第102巻、第1
79頁−第184頁(1989年)]。その他、消化管
平滑筋及び子宮平滑筋をも収縮する作用を有する[フェ
ブス・レターズ(FEBS Letters)、第24
7巻、第337頁−第340頁(1989年)、ヨーロ
ピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eu
r.J.Pharmacol.)、第154巻、第22
7頁−第228頁(1988年)及びバイオケミカル・
アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーシ
ョンズ(Biochem.Biophys.Res.C
ommun.)、第159巻、第317頁−第323頁
(1989年)参照]。
【0008】またエンドセリンは、ラット血管平滑筋細
胞の増殖を促進することが見出され、動脈肥厚との関連
性が示唆されている[アテロスクレローシス(Athe
rosclerosis)、第78巻、第225頁−第
228頁(1989年)参照]。更に、エンドセリンの
受容体は末梢組織ばかりではなく中枢組織にも高濃度に
存在することが知られており、脳内に投与したエンドセ
リンが動物行動の変化をもたらすことから、エンドセリ
ンは神経機能の調節に対しても重要な役割を持っている
と考えられている[ニューロサイエンス・レターズ(N
euroscience Letters)、第97
巻、第276頁−第279頁(1989年)参照]。特
に、エンドセリンは、痛覚のメディエーターの一種であ
ることが示唆されている[ライフ・サイエンシズ(Li
fe Sciences)、第49巻、第PL−61頁
−第PL−65頁(1991年)]。
【0009】一方、エンドトキシンは内因性エンドセリ
ン遊離を促す有力な候補物質の一つである。エンドトキ
シンを外因的に動物に投与した際、或は培養血管内皮細
胞に添加した際に、血中或は培養上清中のエンドセリン
濃度が顕著に上昇することが見出されており、エンドセ
リンがエンドトキシンを起因とする疾患に関与する重要
なメディエーターのひとつであると考えられている[バ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケーションズ(Biochem.Biophy
s.Res.Commun.)、第161巻、第122
0頁(1989年)及びアクタ・フィジオロジカ・スカ
ンジナビカ(Acta Physiol.Scan
d.)、第137巻、第317頁(1989年)]。
【0010】更に、シクロスポリンを培養腎細胞(LL
C−PK1細胞)に添加した際に、エンドセリンの分泌
が著明に亢進されることが報告されている[ヨーロピア
ン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.
J. Pharmacol.)、第180巻、第191
頁−第192頁(1990年)]。また、シクロスポリ
ンをラットに投与すると、糸球体濾過量の減少及び血圧
の上昇が観察され、この時、循環中のエンドセリン量は
顕著な上昇を示していた。このシクロスポリン誘発の腎
障害はエンドセリンの抗体を投与することにより抑制さ
れる[キドニー・インターナショナル(Kidney
Int.)、第37巻、第1487頁−第1491頁
(1990年)]。このように、エンドセリンがシクロ
スポリン誘発のこれら疾患に重要な役割を果たしている
ことが示唆されている。
【0011】これらのエンドセリンによるさまざまな作
用は、生体内に広く分布するエンドセリン受容体とエン
ドセリンとの結合により生じることが知られている[ア
メリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー(Am.
J.Physiol.)、第256巻、第R856頁−
第R866頁(1989年)参照]。
【0012】エンドセリン受容体は今までの研究から少
なくとも2種類のサブタイプが存在し、エンドセリンに
よる血管収縮作用もこれら2種のエンドセリン受容体サ
ブタイプを介して引き起こされることが知られている
[ジャーナル・オブ・カルジオバスキュラー・ファーマ
コロジー(J.Cardiovasc.Pharmac
ol.)、第17(Suppl.7)巻、第S119頁
−第S121頁(1991年)参照]。これらエンドセ
リン受容体サブタイプの一方は、エンドセリンファミリ
ーペプチドのET−3に比べET−1に選択性を有して
いるエンドセリン受容体(ETA)であり、他方はET
−1とET−3でほぼ同等の活性を有するエンドセリン
受容体(ETB)であり、これらそれぞれの受容体蛋白
はそれぞれ異なることが示されている[ネイチャー(N
ature)、第348巻、第730頁−第735頁
(1990年)参照]。
【0013】また、これらエンドセリンファミリーペプ
チド間の選択性の異なる2種のエンドセリン受容体サブ
タイプの組織内分布は異なっており、ETA受容体は心
血管系に多いのに対して、ETB受容体は脳、腎臓、
肺、心臓、血管など広範囲の組織に分布していることが
知られている。
【0014】これらエンドセリン受容体へのエンドセリ
ンの結合を特異的に阻害する物質は、上に述べたエンド
セリンの種々の生理作用に拮抗し広範な分野で医薬品と
して有用であると考えられる。本発明者らは、先にペプ
チド類のETA受容体を介するエンドセリンの強力な拮
抗作用を開示した(特願平3−160023号)。しか
しながら、エンドセリンの作用は、ETA受容体のみな
らずETB受容体を介しても発現しているため、さら
に、効果的にさまざまな疾患でのエンドセリンの作用に
拮抗するためには、ETB受容体拮抗活性を有する物質
の発明が望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】エンドセリンは直接的
又は間接的(種々の内因性物質の遊離を調節)に血管性
及び非血管性の平滑筋を持続的に収縮させる内在性の生
理活性物質であり、その過剰生産や過剰分泌は高血圧
症、肺高血圧症、レイノー病、気管支喘息、胃潰瘍、糖
尿病、動脈硬化症、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、脳
血管攣縮及び脳梗塞の病因のひとつであると考えられ
る。また、エンドトキシンショック或はエンドトキシン
起因の多臓器不全、播種性血管内凝固等の疾患及びシク
ロスポリン誘発の腎障害や高血圧に対してエンドセリン
が重要なメディエーターとして働いていることが示唆さ
れている。エンドセリンの受容体としては、ETA受容
体及びETB受容体が知られており、ETA受容体拮抗物
質とともに、ETB受容体拮抗物質は、医薬として有用
である。本発明は、ETB受容体で強く拮抗活性を有す
る物質の発明により、上記の種々の病態に対して従来に
ない新規な治療法を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、種々のペプチド誘導体を合成し、
そのエンドセリン拮抗活性を調べた結果、一般式
【0017】
【化2】 [式中、Aは式:R11O−CO−[式中、R11は低級ア
ルキル基又はフェニル基を示す]で表される基又は式:
1213N−C(=O)−[式中、R12は低級アルキル
基、シクロアルキル基、1−アダマンチル基、ベンゼン
環上の任意の1〜2個の水素原子がハロゲン原子、トリ
フルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基及びホルミルア
ミノ基よりなる群から選ばれる任意の基で置換されてい
てもよいフェニル基、ピリジル基又はチエニル基を示
し、R13は水素原子、低級アルキル基又はシクロアルキ
ル基を示すか、或はR12及びR13の両者が結合して隣接
する窒素原子と一緒になって、炭素数4〜8個の5〜9
員環の含窒素飽和複素環を形成していてもよく、このと
き環を形成するメチレン基のうち、上記の窒素原子には
隣接しない任意の1個のメチレン基は、チオ基で置換さ
れていてもよく、更に該複素環の炭素原子上の任意の1
〜4個の水素原子はそれぞれ独立して低級アルキル基で
置換されていてもよく、また、該複素環の隣接する2個
の炭素原子においてベンゾ縮合環を形成していてもよ
い]で表される基を示し;Bは酸素原子又は式:−NR
2−[式中、R2は水素原子又は低級アルキル基を示す]
で表される基を示し;R3は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、複素環基、シクロアルキル低級
アルキル基、アリール低級アルキル基又は複素環低級ア
ルキル基を示し;X1は酸素原子又は式:−NR4−[式
中、R4は水素原子又は低級アルキル基を示す]で表さ
れる基を示し;R5は環上の任意の1〜2個の水素原子
が、水酸基、ハロゲン原子、ホルミル基、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アル
キルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級
アルコキシカルボニル基、ニトロ基又は式:R51−CO
−X2−[式中、R51は低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、又は低級アルキル基で置換されていてもよいアミ
ノ基を示し、X2は酸素原子又は式:−NR52−(式
中、R52は水素原子又は低級アルキル基を示す)で表さ
れる基を示す]で表される基で置換されていてもよい、
3−インドリルメチル基、3−ベンゾチエニルメチル
基、1−ナフチルメチル基又はベンジル基を示し;X3
は酸素原子又は硫黄原子を示し;R6は水素原子、又は
水酸基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基及び複
素環基からなる群から選ばれる置換基を有していてもよ
い低級アルキル基若しくは低級アルケニル基を示し;n
は0又は1を示し;Yはヒドロキシメチル基、式:CO
271(式中、R71は水素原子又は低級アルキル基を示
す)で表される基、式:CONHR72(式中、R72は水
素原子、又は水酸基、カルボキシル基及びスルホ基から
なる群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アル
キル基を示す)で表される基、1H−テトラゾール−5
−イル基、スルホ基又はホスホノ基を示す]で表される
ペプチド誘導体又はその製薬上許容される塩が強いET
B受容体拮抗活性を有することを見出し、本発明を完成
した。
【0018】次に、この明細書に記載されている各種略
号の意味を以下に示す。
【0019】 略号 略号の意味 DβAbu D−3−アミノ酪酸 DBal D−3−(3−ベンゾチエニル)アラニ ン Ile L−イソロイシン DIle D−イソロイシン Leu L−ロイシン γMeLeu γ−メチル−L−ロイシン DMet D−メチオニン DNal D−3−(1−ナフチル)アラニン Nle L−ノルロイシン DNle D−ノルロイシン Nva L−ノルバリン DNva D−ノルバリン DPhe(m−NO2) D−3−(3−ニトロフェニル)アラニ ン DPhe(m−NH2) D−3−(3−アミノフェニル)アラニ ン DLPhe(3−COOEt) DL−3−(3−エトキシカルボニルフ ェニル)アラニン DLPhe(3−COOMe) DL−3−(3−メトキシカルボニルフ ェニル)アラニン DSer D−セリン DSer(Me) O−メチル−D−セリン D−mTyr D−メタチロシン DL−mTyr DL−メタチロシン DTrp D−トリプトファン DTrp(7−OBzl) D−(7−ベンジルオキシ)トリプトフ ァン DTrp(7−OH) D−(7−ヒドロキシ)トリプトファン DTrp(COOEt) D−(Nin−エトキシカルボニル)トリ プトファン DTrp(COOMe) D−(Nin−メトキシカルボニル)トリ プトファン DTrp(OH) D−(Nin−ヒドロキシ)トリプトファ ン DTrp(OMe) D−(Nin−メトキシ)トリプトファン DLTrp(Me) DL−(Nin−メチル)トリプトファン DTrp(2−SMe) D−(2−メチルチオ)トリプトファン DTrp(2−Br) D−(2−ブロモ)トリプトファン DTrp(2−Cl) D−(2−クロロ)トリプトファン DTrp(1−Me,2−Cl) D−(2−クロロ−1−メチル)トリプ トファン DTrp(1−Boc,2−Cl) D−(1−t−ブトキシカルボニル−2 −クロロ)トリプトファン Ac アセチル Boc tert−ブトキシカルボニル Et エチル Me メチル nPr n−プロピル iPr イソプロピル nBu n−ブチル tBu tert−ブチル Ph フェニル Bzl ベンジル c−Pent シクロペンチル Cpeg L−シクロペンチルグリシン Cprg L−シクロプロピルグリシン CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール DCC N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイ ミド DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド NMP N−メチルピロリドン NMM N−メチルモルホリン EDCI・HCl 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ プロピル)カルボジイミド・塩酸塩 HOBT・H2O 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリア ゾール・一水和物 HOSu N−ヒドロキシスクシンイミド TBAHS 硫酸水素テトラ−n−ブチルアンモニウ ム TEA トリエチルアミン TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヒドロフラン TsOH p−トルエンスルホン酸 Ts p−トルエンスルホニル Z ベンジルオキシカルボニル MOPS 3−モルホリノプロパンスルホン酸 1−ピペラジニル]エタンスルホン酸 Tris トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ ン PMSF フェニルメタンスルホニル=フルオライ ド 次に、この明細書において用いられる各種用語の定義を
説明する。
【0020】本明細書において、低級アルキル基とは、
炭素数が1〜6個の直鎖又は分枝状のアルキル基を意味
し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチ
ルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプ
ロピル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル
基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチ
ル基、1−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプ
ロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エ
チル−2−メチルプロピル基、1−エチル−1−メチル
プロピル基等が挙げられる。
【0021】シクロアルキル基とは、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノ
ニル基等を意味する。
【0022】アリール基とは、フェニル基、1−ナフチ
ル基、2−ナフチル基等を意味する。
【0023】複素環基とは、酸素、窒素若しくは硫黄原
子のようなヘテロ原子が少なくとも1個含まれる複素環
基又は縮合複素環基を意味し、具体的には、チエニル
基、フリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピリジ
ル基、インドリル基、ベンゾチエニル基等が挙げられ
る。
【0024】低級アルケニル基とは、炭素数が2〜6個
の直鎖又は分枝状のアルケニル基を意味し、具体的に
は、ビニル基、アリル基、2−プロペニル基、イソプロ
ペニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ブテ
ニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1−メチル−
1−プロペニル基、1−エチル−1−エテニル基、2−
メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニ
ル基、4−ペンテニル基、5−ペンテニル基等が挙げら
れる。
【0025】低級アルコキシ基とは、炭素数が1〜6個
の直鎖又は分枝状のアルコキシ基を意味し、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基等が挙げられる。
【0026】低級アルカノイルオキシ基とは、炭素数2
〜6個の直鎖又は分枝状のアルカノイルオキシ基を意味
し、具体的には、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基
等が挙げられる。
【0027】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。
【0028】低級アルキルチオ基とは、炭素数が1〜6
個の直鎖又は分枝状のアルキルチオ基を意味し、具体的
には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
イソプロピルチオ基等が挙げられる。
【0029】低級アルキルスルフィニル基とは、炭素数
が1〜6個の直鎖又は分枝状のアルキルスルフィニル基
を意味し、具体的には、メチルスルフィニル基、エチル
スルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピ
ルスルフィニル基等が挙げられる。
【0030】低級アルキルスルホニル基とは、炭素数が
1〜6個の直鎖又は分枝状のアルキルスルホニル基を意
味し、具体的には、メチルスルホニル基、エチルスルホ
ニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニ
ル基等が挙げられる。
【0031】次に、一般式[I]において用いられてい
る符号の意味を具体例を挙げて説明することにより本発
明を更に詳細に説明する。
【0032】Aにおいて、R11で示される基は低級アル
キル基又はフェニル基を意味する。低級アルキル基の具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1,1−
ジメチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1,1,2−トリメチルプロピル基等が挙げられ
る。
【0033】Aにおいて、R12で示される基は低級アル
キル基、シクロアルキル基、1−アダマンチル基、ベン
ゼン環上の任意の1〜2個の水素原子がハロゲン原子、
トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基及びホルミ
ルアミノ基よりなる群から選ばれる任意の基で置換され
ていてもよいフェニル基、ピリジル基又はチエニル基を
意味するか、R13と結合し、且つ隣接する窒素原子と一
緒になって後記の複素環基を意味する。低級アルキル基
の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチ
ル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1,1
−ジメチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1,1,2−トリメチルプロピル基等が挙げられ
る。シクロアルキル基の具体例としては、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。ベンゼン環
上の任意の1〜2個の水素原子がハロゲン原子、トリフ
ルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基及びホルミルアミ
ノ基よりなる群から選ばれる任意の基で置換されていて
もよいフェニル基の具体例としては、フェニル基、2−
フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−ブロ
モフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−クロロフ
ェニル基、3−ブロモフェニル基、4−フルオロフェニ
ル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、
2,6−ジフルオロフェニル基、2,6−ジクロロフェ
ニル基、2,6−ジブロモフェニル基、2−アミノフェ
ニル基、2−ホルミルアミノフェニル基、2−トリフル
オロメチルフェニル基、2−ニトロフェニル基、3−ア
ミノフェニル基、3−ホルミルアミノフェニル基等が挙
げられる。ピリジル基の具体例としては、2−ピリジル
基、3−ピリジル基、4−ピリジル基等が挙げられる。
チエニル基の具体例としては、2−チエニル基、3−チ
エニル基等が挙げられる。
【0034】Aにおいて、R13で示される基は水素原
子、低級アルキル基、シクロアルキル基を意味するか、
或はR12と結合し、且つ、隣接する窒素原子と一緒にな
って後記の複素環基を意味する。低級アルキル基の具体
例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基等が挙げら
れる。シクロアルキル基の具体例としては、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
【0035】Aにおいて、R12及びR13の両者が結合し
て隣接する窒素原子と一緒になって、炭素数4〜8個の
5〜9員環の含窒素飽和複素環を形成していてもよく、
このとき環を形成するメチレン基のうち、上記の窒素原
子には隣接しない任意の1個のメチレン基は、チオ基で
置換されていてもよく、更に該複素環の炭素原子上の任
意の1〜4個の水素原子はそれぞれ独立して低級アルキ
ル基で置換されていてもよく、また、該複素環の隣接す
る2個の炭素原子においてベンゾ縮合環を形成していて
もよい基とは、ピロリジノ基、ピペリジノ基、ペルヒド
ロアゼピン−1−イル基、ペルヒドロアゾシン−1−イ
ル基、ペルヒドロアゾニン−1−イル基、1,3−チア
ゾリジン−1−イル基、インドリン−1−イル基、イソ
インドリン−2−イル基、3−ピロリン−1−イル基、
1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−1−イル基、ペル
ヒドロ−1,4−チアジン−4−イル基、1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−1−イル基、1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル基、1,2,
3,4−テトラヒドロピリジン−1−イル基、1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル基、ペルヒド
ロ−1,4−チアゼピン−4−イル基、2,3,4,5
−テトラヒドロ−1−ベンズアゼピン−1−イル基、
2,3,4,5−テトラヒドロ−2−ベンズアゼピン−
2−イル基、1,2,4,5−テトラヒドロ−3−ベン
ズアゼピン−3−イル基、2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−アゼピン−1−イル基、2,3,6,7−テ
トラヒドロ−1H−アゼピン−1−イル基、1,3,
4,7−テトラヒドロ−2H−アゼピン−1−イル基、
ペルヒドロ−1,4−チアゾシン−4−イル基、1,
2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−1−ベンズアゾシ
ン−1−イル基、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロ−2−ベンズアゾシン−2−イル基、1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロ−3−ベンズアゾシン−3−
イル基、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロアゾシ
ン−1−イル基、1,2,3,4,7,8−ヘキサヒド
ロアゾシン−1−イル基、1,2,3,4,5,8−ヘ
キサヒドロアゾシン−1−イル基等の複素環基又は該複
素環の炭素原子上の任意の1〜4個の水素原子がそれぞ
れ独立して低級アルキル基で置換された複素環基を意味
する。該複素環炭素原子上の置換基のなかで、低級アル
キル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
【0036】Bにおいて、R2で示される基は水素原子
又は低級アルキル基を意味し、低級アルキル基の具体例
としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。
【0037】R3で示される基は低級アルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基、複素環基、シクロアルキル
低級アルキル基、アリール低級アルキル基又は複素環低
級アルキル基を意味し、低級アルキル基の具体例として
は、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペ
ンチル基等が挙げられる。シクロアルキル基の具体例と
しては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。アリール
基の具体例としては、フェニル基等が挙げられ、複素環
基の具体例としては、2−チエニル基、3−チエニル
基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾ
リル基、2−フリル基、3−フリル基等が挙げられる。
シクロアルキル低級アルキル基の具体例としては、シク
ロプロピルメチル基、1−シクロプロピルエチル基、2
−シクロプロピルエチル基、1−シクロプロピル−1−
メチルエチル基、シクロブチルメチル基、1−シクロブ
チルエチル基、2−シクロブチルエチル基、1−シクロ
ブチル−1−メチルエチル基、シクロペンチルメチル
基、1−シクロペンチルエチル基、2−シクロペンチル
エチル基、1−シクロペンチル−1−メチルエチル基、
1−シクロヘキシルメチル基、1−シクロヘキシルエチ
ル基、1−シクロヘキシル−1−メチルエチル基、1−
シクロヘプチルメチル基、1−シクロヘプチルエチル
基、1−シクロオクチルメチル基、1−シクロオクチル
エチル基等が挙げられる。アリール低級アルキル基の具
体例としては、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げ
られ、複素環低級アルキル基の具体例としては、2−チ
エニルメチル基、3−チエニルメチル基、2−チエニル
エチル基、2−チアゾリルメチル基、2−フリルメチル
基、3−フリルメチル基、2−ピリジルメチル基、3−
ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、2−インド
リルメチル基、3−インドリルメチル基、2−ベンゾチ
エニルメチル基、3−ベンゾチエニルメチル基等が挙げ
られる。
【0038】X1において、R4で示される基は水素原子
又は低級アルキル基を意味し、低級アルキル基の具体例
としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。
【0039】R5で示される環上の任意の1〜2個の水
素原子が、水酸基、ハロゲン原子、ホルミル基、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低
級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル
基、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基又は式:R
51−CO−X2−[式中、R51は低級アルキル基、低級
アルコキシ基、又は低級アルキル基で置換されていても
よいアミノ基を示し、X2は酸素原子又は式:−NR52
−(式中、R52は水素原子又は低級アルキル基を示す)
で表される基を示す]で表される基で置換されていても
よい、3−インドリルメチル基、3−ベンゾチエニルメ
チル基、1−ナフチルメチル基又はベンジル基の具体例
としては、3−インドリルメチル基、(1−メトキシカ
ルボニル−3−インドリル)メチル基、(1−エトキシ
カルボニル−3−インドリル)メチル基、(1−プロポ
キシカルボニル−3−インドリル)メチル基、(1−イ
ソプロポキシカルボニル−3−インドリル)メチル基、
(1−ブトキシカルボニル−3−インドリル)メチル
基、(1−イソブトキシカルボニル−3−インドリル)
メチル基、(1−sec−ブトキシカルボニル−3−イ
ンドリル)メチル基、(1−tert−ブトキシカルボ
ニル−3−インドリル)メチル基、(1−ホルミル−3
−インドリル)メチル基、(1−ヒドロキシ−3−イン
ドリル)メチル基、(7−ヒドロキシ−3−インドリ
ル)メチル基、(1−メチル−3−インドリル)メチル
基、(1−メトキシ−3−インドリル)メチル基、(7
−メトキシ−3−インドリル)メチル基、(1−アセト
キシ−3−インドリル)メチル基、(2−アセトキシ−
3−インドリル)メチル基、(7−アセトキシ−3−イ
ンドリル)メチル基、(7−ヒドロキシ−1−メトキシ
カルボニル−3−インドリル)メチル基、(7−メトキ
シ−1−メトキシカルボニル−3−インドリル)メチル
基、(2−ブロモ−3−インドリル)メチル基、(2−
クロロ−3−インドリル)メチル基、(2−フルオロ−
3−インドリル)メチル基、(2−クロロ−1−メチル
−3−インドリル)メチル基、(2−メチルチオ−3−
インドリル)メチル基、(2−メチルスルフィニル−3
−インドリル)メチル基、(2−メチルスルホニル−3
−インドリル)メチル基、2−ニトロフェニルメチル
基、3−ニトロフェニルメチル基、4−ニトロフェニル
メチル基、2−メトキシカルボニルフェニルメチル基、
3−メトキシカルボニルフェニルメチル基、4−メトキ
シカルボニルフェニルメチル基、2−エトキシカルボニ
ルフェニルメチル基、3−エトキシカルボニルフェニル
メチル基、4−エトキシカルボニルフェニルメチル基、
2−アセトキシフェニルメチル基、3−アセトキシフェ
ニルメチル基、4−アセトキシフェニルメチル基、2−
メトキシカルボニルオキシフェニルメチル基、3−メト
キシカルボニルオキシフェニルメチル基、4−メトキシ
カルボニルオキシフェニルメチル基、2−カルバモイル
オキシフェニルメチル基、3−カルバモイルオキシフェ
ニルメチル基、4−カルバモイルオキシフェニルメチル
基、2−メチルカルバモイルオキシフェニルメチル基、
3−メチルカルバモイルオキシフェニルメチル基、4−
メチルカルバモイルオキシフェニルメチル基、2−ジメ
チルカルバモイルオキシフェニルメチル基、3−ジメチ
ルカルバモイルオキシフェニルメチル基、4−ジメチル
カルバモイルオキシフェニルメチル基、2−アセトアミ
ドフェニルメチル基、3−アセトアミドフェニルメチル
基、4−アセトアミドフェニルメチル基、2−メトキシ
カルボニルアミノフェニルメチル基、3−メトキシカル
ボニルアミノフェニルメチル基、4−メトキシカルボニ
ルアミノフェニルメチル基、2−ウレイドフェニルメチ
ル基、3−ウレイドフェニルメチル基、4−ウレイドフ
ェニルメチル基、2−(3−メチルウレイド)フェニル
メチル基、3−(3−メチルウレイド)フェニルメチル
基、4−(3−メチルウレイド)フェニルメチル基、2
−(3,3−ジメチルウレイド)フェニルメチル基、3
−(3,3−ジメチルウレイド)フェニルメチル基、4
−(3,3−ジメチルウレイド)フェニルメチル基、2
−ヒドロキシフェニルメチル基、3−ヒドロキシフェニ
ルメチル基、4−ヒドロキシフェニルメチル基、2−メ
トキシフェニルメチル基、3−メトキシフェニルメチル
基、4−メトキシフェニルメチル基等が挙げられる。
【0040】これらのうち、好ましい置換基としては、
インドール環1位及び/又は2位がハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキ
シ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基及び低級アルコキシカル
ボニル基からなる群から選ばれる1〜2個の置換基で置
換されていてもよい3−インドリルメチル基が挙げら
れ、具体的には、例えば3−インドリルメチル基、(1
−メトキシカルボニル−3−インドリル)メチル基、
(1−エトキシカルボニル−3−インドリル)メチル
基、(1−プロポキシカルボニル−3−インドリル)メ
チル基、(1−イソプロポキシカルボニル−3−インド
リル)メチル基、(1−ブトキシカルボニル−3−イン
ドリル)メチル基、(1−イソブトキシカルボニル−3
−インドリル)メチル基、(1−sec−ブトキシカル
ボニル−3−インドリル)メチル基、(1−tert−
ブトキシカルボニル−3−インドリル)メチル基、(1
−アセトキシ−3−インドリル)メチル基、(2−アセ
トキシ−3−インドリル)メチル基、(1−メトキシ−
3−インドリル)メチル基、(2−ブロモ−3−インド
リル)メチル基、(2−クロロ−3−インドリル)メチ
ル基、(2−フルオロ−3−インドリル)メチル基、
(2−クロロ−1−メチル−3−インドリル)メチル
基、(2−メチルチオ−3−インドリル)メチル基、
(2−メチルスルフィニル−3−インドリル)メチル
基、(2−メチルスルホニル−3−インドリル)メチル
基等が挙げられる。
【0041】R6で示される基は、水素原子、又は水酸
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基及び複素環
基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換され
ていてもよい低級アルキル基若しくは低級アルケニル基
を意味し、水酸基、低級アルコキシ基、低級アルキルチ
オ基及び複素環基からなる群から選ばれる1〜3個の置
換基で置換されていてもよい低級アルキル基若しくは低
級アルケニル基の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒド
ロキシエチル基、メトキシメチル基、1−メトキシエチ
ル基、メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、プロ
ピルチオメチル基、ブチルチオメチル基、2−メチルチ
オエチル基、2−エチルチオエチル基、3−インドリル
メチル基、4−イミダゾリルメチル基、ビニル基、アリ
ル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、3−ブテ
ニル基、2−ブテニル基、1−ブテニル基、1−メチル
−2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、
1−エチル−1−エテニル基、2−メチル−2−プロペ
ニル基、2−メチル−1−プロペニル基、4−ペンテニ
ル基、1−ヒドロキシ−2−プロペニル基、1−メトキ
シ−2−プロペニル基、1−メチルチオ−2−プロペニ
ル基、2−ヒドロキシ−3−ブテニル基、2−エチルチ
オ−3−ブテニル基等を挙げることができる。
【0042】これらのうち、好ましい置換基としては、
低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からなる群か
ら選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキル基又
は低級アルケニル基が挙げられ、具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチ
ル基、ヘキシル基、メトキシメチル基、1−メトキシエ
チル基、メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、プ
ロピルチオメチル基、ブチルチオメチル基、2−メチル
チオエチル基、2−エチルチオエチル基、ビニル基、ア
リル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、3−ブ
テニル基、2−ブテニル基、1−ブテニル基、1−メチ
ル−2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル
基、1−エチル−1−エテニル基、2−メチル−2−プ
ロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、4−ペン
テニル基、5−ペンテニル基、1−ヒドロキシ−2−プ
ロペニル基、1−メトキシ−2−プロペニル基、1−メ
チルチオ−2−プロペニル基、2−ヒドロキシ−3−ブ
テニル基、2−エチルチオ−3−ブテニル基等が挙げら
れる。
【0043】R71で示される基は、水素原子又は低級ア
ルキル基を意味する。低級アルキル基の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
【0044】R72で示される基は、水素原子、又は水酸
基、カルボキシル基及びスルホ基からなる群から選ばれ
る置換基で置換されていてもよい低級アルキル基を意味
し、水酸基、カルボキシル基及びスルホ基からなる群か
ら選ばれる置換基で置換されていてもよい低級アルキル
基の具体例としては、2−ヒドロキシエチル基、カルボ
キシメチル基、1−カルボキシエチル基、2−カルボキ
シエチル基、スルホメチル基、2−スルホエチル基等が
挙げられる。
【0045】次に本発明の新規ペプチド誘導体の製造法
について説明する。
【0046】本発明のペプチド誘導体は一般には、ペプ
チドを構成するアミノ酸を1個ずつ縮合させることによ
り製造することができ、更には、必要に応じて、C末端
の保護基を除去することにより製造することができる
(製法1)。更に、本発明化合物は製法1により得られ
る化合物を所望により、(1)N末端α−アミノ保護基
を除去した後、該アミノ基をアルコキシカルボニル化、
アリールオキシカルボニル化又はカルバモイル化する
(製法2,3)、(2)トリプトファン残基のインドー
ル環1位をアルコキシカルボニル化(製法4)、ヒドロ
キシル化又はアルコキシル化する(製法5)、トリプト
ファン残基のインドール環2位をハロゲン化する(製法
6)、低級アルキルチオ化、低級アルキルスルフィニル
化又は低級アルキルスルホニル化する(製法7)等の反
応を任意に組合せて行い、更にまた場合により、その製
薬上許容される塩を形成させることにより製造すること
もできる。
【0047】以下各製法について具体的に説明する。 [製法1]製法1は、一般的なペプチド誘導体の製造法
であり、アミノ酸又はアミノ酸誘導体を1個ずつ縮合さ
せることにより目的とするペプチド誘導体を製造する方
法である。更にはその後必要に応じてペプチドのC末端
の保護基をアルカリ加水分解、接触水素化分解又は酸分
解により除去する方法である。縮合反応は、DCC法、
アジド法、活性エステル法、混合酸無水物法等の公知の
方法[例えばエム・ボダンスキー(M.Bodansk
y)及びエム・エイ・オンデッティ(M.A.Onde
tti)著、ペプチド・シンセシス、インターサイエン
ス、ニューヨーク(Peptide Synthesi
s,Interscience,New York)1
966年; エフ・エム・フィン(F.M.Finn)
及びケイ・ホフマン(K.Hofmann)著、ザ・プ
ロテインズ(The Proteins), 第2巻,
エイチ・ネンラス(H.Nenrath)及びアール
・エル・ヒル(R.L.Hill)編集、アカデミック
・プレス・インコーポレイテッド、ニューヨーク(Ac
ademic Press Inc.,NewYor
k)1976年;泉屋信夫他著、ペプチド合成、丸善
(株)1975年等に記載されている]により行うこと
ができる。
【0048】例えばDCC法による縮合を行う場合、一
般式
【0049】
【化3】 [式中、TはA又はα−アミノ保護基を示し、A、B及
びR3は前記の意味を有する]で表されるα−アミノ酸
誘導体又はα−ヒドロキシカルボン酸誘導体を約−40
℃〜室温にて、DMSO、NMP、DMF、THF、
1,4−ジオキサン、アセトニトリル、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等の溶媒中、例えばDCC(又はED
CI・HCl)−HOBT・H2O等の縮合剤の作用に
より、一般式
【0050】
【化4】 [式中、P1はα−カルボキシル保護基を示し、X1及び
5は前記の意味を有する]で表される適当なα−カル
ボキシル保護基をもつα−アミノ酸誘導体又はα−ヒド
ロキシカルボン酸誘導体と縮合させ、一般式
【0051】
【化5】 [式中、T、B、R3、R5、X1及びP1は前記の意味を
有する]で表されるジペプチド誘導体を製造する。α−
アミノ保護基としては通常当業者でよく知られているも
の、例えばZ基、Boc基、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基及びp−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基等のウレタン型保護基から選択される。一方、α−
カルボキシル保護基としてはメチル、エチル、ベンジル
及びtert−ブチルエステル等から選択されるが、縮
合後の各保護基の選択的除去が可能であるようにN末端
保護基に応じて選択すべきである。例えばN端保護基が
Boc基である場合、C端側はメチル、エチル又はベン
ジルエステルとして保護することが好ましい。Boc基
は比較的緩和な酸、例えばTFAの作用により容易に除
去されるが、この条件下でこれらカルボキシル保護基は
安定である。一方、メチル、エチルエステル及びベンジ
ルエステルはアルカリ加水分解で、また、ベンジルエス
テルは接触水素化分解で容易に除去されるが、この条件
下でBoc基は安定である。
【0052】また、Tがα−アミノ保護基である場合に
は、これをジペプチド誘導体[IV]から除去し、次い
でN−アルコキシカルボニル化、N−アリールオキシカ
ルボニル化又はN−カルバモイル化することにより、N
末端の保護基をAに変換することもできる。ここに、N
−アルコキシカルボニル化、N−アリールオキシカルボ
ニル化及びN−カルバモイル化等は後記の製法2で記載
した条件により行うことができる。
【0053】このようにして製造されたジペプチド誘導
体[IV]のC末端カルボキシル保護基を除去して得ら
れるジペプチドに、上記と同様に縮合剤(例えばEDC
I・HCl−HOBT・H2O等)を作用させ、C末端
カルボキシル基が保護されたアミノ酸との縮合を行い、
目的とするペプチド誘導体を製造することができる。
【0054】一方、B及びX1が−NR2−及び−NR4
−、P1が低級アルキル基又はベンジル基である上記ジ
ペプチド誘導体[IV]に、メタノール又はDMF等の
溶媒中、室温にて過剰のヒドラジンを作用させてヒドラ
ジドとした後、アジド法により目的とするペプチド誘導
体を得ることもできる。即ち、該ヒドラジドを塩酸、硫
酸等の強酸存在下、亜硝酸低級アルキルエステル(例え
ば亜硝酸tert−ブチル、亜硝酸イソアミル)又は亜
硝酸アルカリ金属塩(例えば亜硝酸ナトリウム、亜硝酸
カリウム)等の試薬と反応させ、対応する酸アジドに変
換し(この反応は、約−60℃〜−15℃の温度で水及
び/又はDMF、THF若しくは1,4−ジオキサン等
の溶媒存在下に行うことができる)、引き続き−70℃
〜−60℃の温度でTEA等の三級アミンを加えた後、
アミノ酸のC末端エステル誘導体を加え、−20℃〜室
温にて反応させることにより目的とするペプチド誘導体
を得ることができる。アミノ酸のC末端エステル誘導体
の代わりにアミノ酸のテトラブチルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、ナトリウム、カリウム等の塩を用
いることもできる。
【0055】以上のペプチド誘導体の製造法では、アミ
ノ酸同士の縮合において目的とするペプチド誘導体のC
末端側のアミノ酸又はC末端ジペプチドの縮合を最後に
行い目的とするペプチド誘導体を製造しているが、一
方、N末端側のアミノ酸の縮合を最後に行っても目的と
するペプチド誘導体を製造することができる。
【0056】即ち、一般式
【0057】
【化6】 [式中、P2は水素原子又はα−アミノ保護基を示し、
5及びX1は前記の意味を有する]で表される化合物と
一般式
【0058】
【化7】 [式中、n、R6及びYは前記の意味を有する]で表さ
れる化合物とをDCC法又はアジド法等により縮合し、
N末端が保護されたペプチド誘導体又はα−ヒドロキシ
カルボン酸誘導体を得る。適当なα−アミノ保護基は前
述のウレタン型保護基から選択され、また、C末端カル
ボキシル基はエステルとして保護することができる。例
えばC末端カルボキシル基がtert−ブチルエステル
として保護された場合、N末端アミノ保護基としてはZ
基又はBoc基が好ましい。Z基は接触水素化分解によ
り、またBoc基は、ギ酸、TFA等の緩和な酸を氷冷
下で作用させることにより、容易に除去することができ
るが、この条件下でのC末端カルボキシル保護基は安定
である。
【0059】このようにして製造されたα−ヒドロキシ
カルボン酸誘導体又はジペプチド誘導体のN末端アミノ
保護基を除去して得られるジペプチドに、上記と同様に
縮合剤(例えばEDCI・HCl−HOBT・H2
等)を作用させ、Nα置換アミノ酸又はOα置換ヒドロ
キシカルボン酸との縮合を行い、目的とするペプチド誘
導体を製造することができる。
【0060】本発明化合物[I]中のX3が硫黄原子で
あるペプチド誘導体は、化合物[V]とC末端カルボキ
シル基を保護した化合物[VI]とを縮合させた後、ロ
ーエッソン(Lawesson)試薬等と反応させてア
ミド結合をチオアミド結合に変換し、該ペプチド誘導体
のN末端アミノ保護基を除去し、DCC法又はアジド法
等により化合物[II]と縮合を行ってN末端側にペプ
チド鎖を伸長させることにより製造することができる。
【0061】以上の方法により製造されたペプチド誘導
体は、必要に応じてC末端の保護基を適切な方法により
除去することができる。例えば、カルボキシル基がte
rt−ブチルエステルとして保護されている場合、酸分
解により容易に除去できる。即ち、ギ酸、TFA等の緩
和な酸を作用させることで除去できる。またベンジルエ
ステルの場合、接触水素化分解により保護基を除去でき
る。即ち、メタノール、エタノール、DMF、THF、
1,4−ジオキサン、酢酸等の溶媒中、パラジウム炭
素、パラジウム黒等の触媒存在下1〜4気圧の水素雰囲
気下接触水素化分解を行うことにより除去できる。 [製法2]製法2は、アミノ酸誘導体又は製法1で製造
されたペプチド誘導体のN末端アミノ保護基を除去した
後のアミノ基にクロロホルメート(R11OCOCl)、
カルバモイルクロリド(R1213NCOCl)等の酸塩
化物を塩基の存在下に反応させるか、又はイソシアナー
ト(R12NCO)を反応させて、N末端がそれぞれアル
コキシカルボニル化、アリールオキシカルボニル化又は
カルバモイル化されたペプチド誘導体を製造し、その後
必要に応じてC末端の保護基をアルカリ加水分解、接触
水素化分解又は酸分解により除去する方法である。上記
式中、R11、R12及びR13は前記の意味を有する。
【0062】N末端アミノ保護基は、例えばZ基の場合
接触水素化分解により容易に除去される。Boc基の場
合TFA等の比較的緩和な酸の作用により除去すること
ができる。上記の方法によりN末端アミノ保護基を除去
して得た該ペプチド誘導体とクロロホルメート(R11
COCl)、カルバモイルクロリド(R1213NCOC
l)等の酸塩化物との反応は、クロロホルム、ジクロロ
メタン、THF、1,4−ジオキサン、トルエン、ピリ
ジン等の溶媒中、TEA、DMAP、NMM、ピリジン
等の塩基の存在下0℃〜溶媒の沸点温度にて行うことが
できる。また、イソシアナート(R12NCO)との反応
は、クロロホルム、ジクロロメタン、THF、1,4−
ジオキサン、トルエン等の溶媒中、0℃〜溶媒の沸点温
度にて行うことができる。
【0063】本製法で得られたペプチド誘導体は、必要
に応じてC末端の保護基を製法1と同様にしてアルカリ
加水分解、接触水素化分解又は酸分解により除去するこ
とができる。 [製法3]製法3は、アミノ酸誘導体又は製法1又は2
で製造されるN末端にアリールオキシカルボニル基を有
するペプチド誘導体と一級又は二級アミンR12NHR13
(式中、R12及びR13は前記の意味を有する)とを反応
させてN末端がカルバモイル基であるアミノ酸又はペプ
チド誘導体を製造し、その後必要に応じてC末端の保護
基をアルカリ加水分解、接触水素化分解又は酸分解によ
り除去する方法である。
【0064】即ち、N末端にアリールオキシカルボニル
基を有するペプチド誘導体をクロロホルム、ジクロロメ
タン、THF、1,4−ジオキサン、トルエン、ピリジ
ン等の溶媒に溶解し、これに前記の一級又は二級アミン
を加え、更に必要に応じてTEA、DMAP等の三級ア
ミンを加えて、室温〜溶媒の沸点温度にて反応させるこ
とにより目的とするN末端にカルバモイル基を有するペ
プチド誘導体を製造することができる。該化合物は、そ
の後必要に応じてC末端の保護基を製法1と同様にして
アルカリ加水分解、接触水素化分解又は酸分解により除
去することができる。 [製法4]製法4は、本発明において製造されるペプチ
ド誘導体がトリプトファン残基を含む場合、該化合物の
インドール環1位のアルコキシカルボニル化を行う方法
である。
【0065】製法1、2及び3を任意に組合わせて製造
されるトリプトファン含有ジペプチド又はトリペプチド
誘導体、又はその原料となるトリプトファン保護体をジ
クロロメタン等の溶媒中、TBAHS存在下にクロロギ
酸アルキル及び水酸化ナトリウム等の塩基を作用させる
ことにより、インドール環1位をアルコキシカルボニル
化することができる。 [製法5]製法5は、本発明において製造されるペプチ
ド誘導体がトリプトファン残基を含む場合、該化合物の
インドール環1位のヒドロキシル化又は低級アルコキシ
ル化を行う方法である。
【0066】製法1、2及び3を任意に組合わせて製造
されるトリプトファン含有ジペプチド又はトリペプチド
誘導体、又はその原料となるトリプトファン保護体を酢
酸等の溶媒中シアノ水素化ホウ素ナトリウムを作用さ
せ、インドリン誘導体とし、次いでメタノール、水若し
くはこれらの混合溶媒中、過酸化水素を作用させ、イン
ドール環1位をヒドロキシル化することができる。得ら
れたヒドロキシル誘導体にジアゾメタン、ジアゾエタン
等を作用させることにより、インドール環1位を低級ア
ルコキシル化することができる。 [製法6]製法6は、本発明において製造されるペプチ
ド誘導体がトリプトファン残基を含む場合、該化合物の
インドール環2位のハロゲン化を行う方法である。
【0067】製法1、2及び3を任意に組合わせて製造
されるトリプトファン含有ジペプチド又はトリペプチド
誘導体、又はその原料となるトリプトファン保護体を、
例えば酢酸、四塩化炭素等の溶媒中、例えばN−ブロモ
コハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド等のN−ハ
ロコハク酸イミドを、必要に応じて2,2’−アゾビス
(イソブチロニトリル)等の存在下に作用させることに
より、インドール環2位をハロゲン化することができ
る。 [製法7]製法7は、本発明において製造されるペプチ
ド誘導体がトリプトファン残基を含む場合、該化合物の
インドール環2位の低級アルキルチオ化、低級アルキル
スルフィニル化及び低級アルキルスルホニル化する方法
である。
【0068】製法1、2及び3を任意に組合わせて製造
されるトリプトファン含有ジペプチド又はトリペプチド
誘導体、又はその原料となるトリプトファン保護体を、
例えば酢酸等の溶媒中、低級アルキルスルフェニルクロ
リドを作用させることにより、インドール環2位を低級
アルキルチオ化することができる。この様にして得られ
たスルフィド誘導体を、例えば酢酸、ジクロロメタン等
の溶媒中、過酸化水素、m−クロロ過安息香酸等の酸化
剤を作用させることにより、インドール環2位の低級ア
ルキルスルフィニル化及び低級アルキルスルホニル化を
行うことができる。
【0069】上記製法における反応中間体及び目的物は
それ自体は公知の精製方法(例えば再結晶、再沈澱、分
配操作、順相若しくは逆相クロマトグラフィー又はイオ
ン交換クロマトグラフィー等)により精製することがで
きる。
【0070】上記の製造法中に用いられる原料化合物と
しては市販の化合物を使用することができるが、以下の
原料化合物はそれぞれ公知の方法で製造したものを使用
した。
【0071】DL−3−(3−エトキシカルボニルフェ
ニル)アラニン及びDL−3−(4−メトキシカルボニ
ルフェニル)アラニン[シンセシス(Synthesi
s),53(1984)] D−3−(3−ベンゾチエニル)アラニン[ケミカル・
アンド・ファーマシューティカル・ブレタン(Che
m.Pharm.Bull.),24,3149(19
76)] D−S−メチルシステイン、D−S−エチルシステイ
ン、D−S−n−プロピルシステイン[泉屋 信夫他
著、ペプチド合成、丸善 1975] D−ノルロイシノール[ジャーナル・オブ・アメリカン
・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.So
c.),107,7974(1985)に準じて合成し
た。] D−3−シクロプロピルアラニン[ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティ−(J.Am.Ch
em.Soc.),111,6354(1989)] D−シクロプロピルグリシン[ジャーナル・オブ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ−(J.Am.Che
m.Soc.),111,6354(1989)] D−シクロペンチルグリシン[ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),
30,1320(1965)] D−3−(3−ニトロフェニル)アラニン[ペプチド・
リサーチ(Pept.Res.),,176(199
0)] DL−1−アミノペンタンスルホン酸[欧州特許公開公
報 第33504号] D−1−アミノペンチルホスホン酸ジエチル[リービッ
ヒ・アンナーレン・ケミエ(Liebigs Ann.
Chem.),45(1987)に準じて合成した。] D−(7−ベンジルオキシ)トリプトファン[テトラヘ
ドロン・レターズ(Tetrahedron Lett
ers),30,4073(1989)に準じて合成し
た。] (R)−5−(1−アミノペンチル)−1H−テトラゾ
ール塩酸塩[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミス
トリー(J.Org.Chem.),56,2395
(1991)に準じて合成した。] α−N−(トリフルオロアセチル)−2−クロロ−D−
トリプトファン メチルエステル及びα−N−(トリフ
ルオロアセチル)−1−メチル−2−クロロ−D−トリ
プトファン[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.),
08,2023(1986)に準じて合成した。] 尚、実施例により製造された化合物の構造と対応する実
施例No.及び化合物No.を以下の第1表〜第7表に
示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】
【表7】
【0079】
【表8】
【0080】
【表9】
【0081】
【表10】
【0082】
【表11】 次に、本発明のペプチド誘導体のエンドセリン拮抗作用
について述べる。ETB受容体へのエンドセリン結合阻害試験 ブタ小脳を4℃にて10mM MOPS pH7.4緩
衝液中でポリトロンによりホモジェナイズした。ホモジ
ネートにショ糖を20%になるように加え、1000X
gにて15分間遠心し、更に上澄を10000Xgにて
15分間遠心した。この上澄を更に、90000Xgに
て40分間遠心し、得られた沈澱を5mM HEPES
/Tris pH7.4緩衝液中に懸濁させ3.3mg
/mlになるように膜分画を調製した。
【0083】この膜分画16μlを50mM Tris
/HCl pH7.4緩衝液A(10μM 塩化カルシ
ウム、10μM 塩化マグネシウム、0.1mM PM
SF、1μM ペプスタチンA、2μM ロイペプチ
ン、1mM 1,10−フェナンスロリン、0.1%
牛血清アルブミンを含む)340μl中に懸濁させた。
この懸濁液に、(A)最終濃度が0.2μMとなる非標
識エンドセリン−1(非特異的結合用)、(B)緩衝液
A(全結合用)、又は(C)最終濃度が1.1μMとな
る試験化合物各々4μlを加え、更にそれぞれに 125
I−エンドセリン−1(12000〜18000cp
m)40μlを加えた。これらの混合物を25℃にて4
時間インキュベーションし、グラスフィルターGF/C
にて濾過を行い、5mM HEPES/Tris pH
7.4(0.3%牛血清アルブミンを含む)にて洗浄後
グラスフィルター上の放射能量の測定より本発明化合物
1.1μMにおける125I−エンドセリン−1結合阻
害率D(%)を次式により求めた。
【0084】
【数1】 これらの検定はすべて3重に行った。
【0085】
【表12】 第8表に示すように、本発明化合物はETB受容体への
エンドセリン結合に対して極めて強い阻害活性を示し
た。尚、試験化合物は化合物No.で示した。
【0086】これに対して、特願平3−160023号
に記載されているエンドセリン拮抗性ペプチドの代表的
化合物(参考化合物1、2、3)は、1.1μMの濃度
において、ETA受容体の多いブタ大動脈膜画分への125
I−ET−1結合をそれぞれ69、77、86%阻害す
るのに対して、本試験のブタ小脳膜画分ETB受容体へ
125I−ET−1結合については、同濃度においてそ
れぞれ6.4、3.8、10.1%しか阻害しなかっ
た。
【0087】
【化8】 ウサギ摘出肺動脈標本におけるエンドセリン収縮に対す
る作用 ウサギの肺動脈を摘出後、幅1mm、長さ10mmのラ
セン状標本を作製した。内皮細胞を剥離した標本を95
%02、5%C02の混合ガスで飽和したクレブス・ヘン
ゼライト液を満たした5mlのマグヌス管に懸垂し、張
力の変化を等尺性に測定記録した。
【0088】エンドセリン−3を累積的にマグヌス管内
に加えることにより得られた用量反応曲線に対する本発
明化合物の影響を検討した。尚、本発明化合物はエンド
セリン添加20分前にマグヌス管内に加えた。
【0089】化合物 No.4、39、40の化合物
(0.1−10μM)は、いずれもエンドセリン−3の
用量反応曲線を用量依存的に右方へ移動した。その時の
pA2値(エンドセリン−3の用量反応曲線を2倍右方
へ移動するに必要な化合物の用量の−log)を第9表
に示した。また、本発明化合物は単独では上記血管標本
に対し何ら作用を示さなかった。以上のように、本発明
化合物は上記血管標本におけるエンドセリン収縮に対し
顕著な拮抗作用を示した。
【0090】
【表13】 モルモット摘出気管支標本におけるエンドセリン収縮に
対する作用 モルモットの気管支を摘出後、外径2mm、幅4mmの
リング標本を作製し、95%02、5%C02の混合ガス
で飽和したクレブス・ヘンゼライト液を満した5mlの
マグヌス管に懸垂した。張力の変化は等尺性に測定し記
録した。
【0091】エンドセリン−3を累積的にマグヌス管内
に加えることにより得られた用量反応曲線に対する本発
明化合物の影響を検討した。尚、本発明化合物はエンド
セリン添加20分前にマグヌス管内に加えた。
【0092】第1〜3図に示すように、化合物No.
4、39、40の化合物(10μM)は摘出気管支筋標
本におけるエンドセリン−3の用量反応曲線を顕著に右
方へ移動した。また、本発明化合物は単独では上記標本
に対し何ら作用を示さなかった。以上のように、本発明
化合物は上記標本におけるエンドセリン収縮に対し顕著
な拮抗作用を示した。
【0093】このように本発明化合物は優れたエンドセ
リン拮抗作用を有し、医薬品の分野で血管拡張剤及び気
管支拡張剤として有用であり、高血圧症、肺高血圧症、
レイノ−病、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、
脳血管攣縮、動脈硬化症、気管支喘息、胃潰瘍、糖尿
病、エンドトキシンショック、エンドトキシンを起因と
する多臓器不全や播種性血管内凝固及び/又はシクロス
ポリン誘発の腎障害や高血圧等の治療薬となり得る。こ
のような疾患の治療剤として使用する場合、本発明化合
物は単独或は他の治療薬と組み合わせて使用することも
できる。
【0094】本発明化合物は、当分野で公知の固体又は
液体の賦形剤担体と混合し、非経口投与、経口投与又は
外部投与に適した医薬製剤の形で使用することができ
る。医薬製剤としては、例えば注射剤、吸入剤、シロッ
プ剤若しくは乳剤等の液剤、例えば錠剤、カプセル剤若
しくは粒剤等の固形剤又は例えば軟膏、座剤等の外用剤
等が挙げられる。また、これらの製剤には必要に応じて
助剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、吸収促進剤又は界面活
性剤等の通常使用される添加剤が含まれていてもよい。
添加剤としては注射用蒸留水、リンゲル液、グルコー
ス、ショ糖シロップ、ゼラチン、食用油、カカオ脂、エ
チレングリコール、ショ糖、とうもろこし澱粉、ステア
リン酸マグネシウム又はタルク等が挙げられる。
【0095】エンドセリン拮抗物質としての本発明化合
物の投与量は、投与方法、患者の年齢、体重、及び治療
する患者の容態等に応じて異なるが、成人に対する代表
的な投与方法は経口投与又は非経口投与であり、成人患
者に対して経口投与の場合1日あたり0.1〜100m
g/Kg体重であり、非経口投与の場合1日あたり0.
01〜10mg/Kg体重である。
【0096】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もとより本発明はこれらの実施例のみに限
定されるものではない。 実施例1化合物1の合成 (1)Boc−Leu−DTrp(COOMe)−OH Boc−Leu・H2O 2.5gとDTrp−OBz
l 2.9gのジクロロメタン(50ml)溶液に、ア
ルゴン雰囲気下、HOBT・H2O 1.6gを加え
た。更に氷冷下、EDCI・HCl 2.0gを加え室
温で16時間撹拌した。次いで、反応液を水、10%ク
エン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。この溶液を減圧濃縮後、ヘキサンを加え結晶化し、
Boc−Leu−DTrp−OBzl 4.79gを得
た。得られたジペプチド誘導体753mgのジクロロメ
タン(7ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、クロロ蟻酸
メチル1ml、粉末の水酸化ナトリウム89mg及びT
BAHS 20mgを加え、室温にて30分間撹拌し
た。再び粉末の水酸化ナトリウム89mgを加え、30
分間撹拌、この後、これを30分間隔に2度繰り返し
た。反応液をジクロロメタンで希釈後、4%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、10%クエン酸水溶液、水及び飽和食
塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。この溶液を減圧濃縮後、得られた粗結晶をジクロロ
メタン−石油エーテルより再結晶し、Boc−Leu−
DTrp(COOMe)−OBzl 721mgを得
た。得られたジペプチド誘導体708mgをメタノール
7ml−THF5ml混合液に溶解し、常圧水素雰囲気
下、10%パラジウム炭素70mgと共に、室温にて1
時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を濃縮する事によ
り、目的物580mgを得た。
【0097】FAB−MS(m/e,(C243337
+H)+として):476 (2)Boc−Leu−DTrp(COOMe)−DN
le−OBzlの合成 DNle−OBzl・TsOH 46mgのジクロロメ
タン(1ml)溶液にNMM13μl、(1)で得られ
たBoc−Leu−DTrp(COOMe)−OH 5
0mg及びHOBT・H2O 16mgを加えた。更に
氷冷下、EDCI・HCl 22mgを加え、室温で2
時間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水、
10%クエン酸水溶液、希炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。この溶液を減圧濃縮後、残渣を分取薄層クロ
マトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254
クロロホルム:メタノール=40:1)にて精製し、目
的物67mgを得た。
【0098】FAB−MS(m/e,(C375048
+H)+として):679 (3)化合物1の合成 得られたトリペプチド誘導体25mgのメタノール1m
l溶液を10%パラジウム炭素と共に常圧水素雰囲気
下、室温にて1時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を濃
縮後、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(3M社製エ
ムポアシリカゲルシート/クロロホルム:メタノール:
酢酸=100:10:1)にて精製した。得られた白色
固体をメタノールに溶解し、水を加える事によって再沈
澱させ、濾取、減圧乾燥し、目的物11mgを得た。
【0099】融点:154−163℃ IR(KBr,cm-1)3328,2962,287
2,1728,1695,1650,1536,146
1,1386,1371,1341,1311,126
0,1167,1092,762,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304448
H)+として): 計算値 589,3237 測定値 589,32601 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(6H,d,J=6.2Hz),0.8
5(3H,t,J=7.0Hz),0.93−1.10
(2H,m),1.10−1.55(5H,m),1.
31(9H,s),1.55−1.82(2H,m),
2.86(1H,dd,J=10.6Hz,15.2H
z),3.00−3.30(1H,m),3.80−
3.90(1H,m),3.95(3H,s),4.0
5−4.20(1H,m),4.59−4.70(1
H,m),6.74(1H,d,J=7.1Hz),
7.23(1H,t,J=7.5Hz),7.31(1
H,t,J=7.5Hz),7.49(1H,s),
7.70(1H,d,J=7.5Hz),8.04(2
H,d,J=7.5Hz),8.20(1H,d,J=
8.3Hz) 実施例2化合物2の合成 実施例1−(2)におけるDNle−OBzl・TsO
HをDNva−OBzl・TsOHに換え、実施例1−
(2)及び(3)と同様の反応を行うことにより、目的
物を得た。
【0100】融点:179−185℃ IR(KBr,cm-1):3322,2968,172
0,1656,1530,1461,1389,134
1,1311,1260,1167,1092,76
5,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C294248
H)+として): 計算値 575.3080 測定値 575.31011 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=7.2Hz),0.6
6(3H,d,J=7.2Hz),0.85(3H,
t,J=7.2Hz),0.95−1.75(7H,
m),1.31(9H,s),2.88(1H,dd,
J=10.6Hz,14.9Hz),3.15(1H,
dd,J=4.3Hz,14.9Hz),3.85(1
H,m),3.95(3H,s),4.06(1H,d
t,J=5.6Hz,7.6Hz),4.61(1H,
ddd,J=4.3Hz,7.6Hz,10.6H
z),6.72(1H,d,J=7.6Hz),7.2
3(1H,t,J=7.6Hz),7.31(1H,
t,J=7.6Hz),7.48(1H,s),7.6
9(1H,d,J=7.6Hz),7.93(1H,
d,J=7.6Hz),8.03(1H,d,J=7.
6Hz),8.19(1H,d,J=8.4Hz) 実施例3化合物3の合成 (1)Boc−Leu−DTrp(COOEt)−DN
le−OBzlの合成 実施例1−(1)におけるクロロ蟻酸メチルをクロロ蟻
酸エチルに換え、実施例1−(1)及び(2)と同様の
反応を行い目的物を得た。
【0101】FAB−MS(m/e,(C385248
+H)+として):693 (2)化合物3の合成 (1)で得た化合物を用いて実施例1−(3)と同様の
反応を行い目的物を得た。
【0102】融点:104−105℃ IR(KBr,cm-1):3322,2968,287
2,1720,1662,1536,1461,138
6,1254,1170,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C314648
H)+として): 計算値 603.3394 測定値 603.34061 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(6H,d,J=6.4Hz),0.7
7−1.90(12H,m),1.31(9H,s),
1.37(3H,t,J=7.0Hz),2.88(1
H,dd,J=10.7Hz,15.4Hz),3.1
5(1H,dd,J=4.2Hz,15.4Hz),
3.80−3.91(1H,m),4.05−4.25
(1H,m),4.40(2H,q,J=7.0H
z),4.60−4.71(1H,m),6.73(1
H,d,J=7.6Hz),7.23(1H,t,J=
7.5Hz),7.31(1H,t,J=7.5H
z),7.51(1H,s),7.70(1H,d,J
=7.5Hz),8.03(1H,d,J=7.5H
z),8.06(1H,brs),8.19(1H,
d,J=8.8Hz) 実施例4化合物4の合成 実施例1−(2)で得られたBoc−Leu−DTrp
(COOMe)−DNle−OBzl 20mgにアル
ゴン雰囲気下、TFA0.5mlを氷冷下にて加え、1
5分間撹拌した。TFAを減圧留去して得られる残渣の
クロロホルム(0.5ml)溶液に、氷冷下、TEA6
μl及び2−クロロフェニルイソシアナート4μlを加
え、1時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、
1N−塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。この溶液を減圧濃縮後、残渣を分取薄層クロマトグ
ラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロ
ホルム:メタノール=50:1)で精製して得られた白
色固体をメタノール0.5ml−THF1mlに溶解
し、10%パラジウム炭素と共に、常圧水素雰囲気下、
1時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残
渣を逆相中圧液体クロマトグラフィー(メルク社製 ロ
ーバーカラム リクロプレップ RP−18/メタノー
ル:水=5:1)にて精製し、目的物5mgを得た。
【0103】融点:193−201℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,287
2,1740,1647,1593,1548,146
1,1446,1386,1341,1311,126
3,1230,1092,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C3240ClN57
+H)+として): 計算値 642.2695 測定値 642.26611 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=5.8Hz),0.6
7(3H,d,J=5.8Hz),0.82(3H,
t,J=7.1Hz),1.00−1.40(7H,
m),1.57−1.80(2H,m),2.89(1
H,dd,J=3.2Hz,11.5Hz),3.10
−3.20(1H,m),3.95(3H,s),4.
08−4.22(2H,m),4.62−4.72(1
H,m),6.91(1H,dt,J=1.4Hz,
7.8Hz),7.14−7.32(4H,m),7.
35(1H,dd,J=1.4Hz,7.8Hz),
7.54(1H,s),7.76(1H,d,J=7.
8Hz),8.05(1H,d,J=7.8Hz),
8.08(1H,dd,J=1.4Hz,7.8H
z),8.11(1H,s),8.13−8.20(1
H,m),8.50(1H,d,J=8.8Hz) 実施例5化合物5 実施例4におけるBoc−Leu−DTrp(COOM
e)−DNle−OBzlを実施例3−(1)で得られ
たBoc−Leu−DTrp(COOEt)−DNle
−OBzlに換えて、実施例4と同様の反応を行うこと
により、目的物を得た。
【0104】融点:161−168℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,287
2,1740,1644,1593,1551,146
1,1446,1206,1092,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C3342ClN57
+H)+として): 計算値 656.2852 測定値 656.28511 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.4Hz),0.6
6(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,
t,J=7.2Hz),0.88−1.80(9H,
m),1.38(3H,t,J=7.0Hz),2.9
0(1H,dd,J=11.8Hz,14.4Hz),
3.15(1H,dd,J=2.7Hz,14.4H
z),4.10−4.25(2H,m),4.41(2
H,q,J=7.0Hz),4.64−4.75(1
H,m),6.86(1H,s),6.91(1H,d
t,J=1.6Hz,7.6Hz),7.12−7.4
0(5H,m),7.56(1H,s),7.75(1
H,d,J=7.1Hz),8.05(1H,d,J=
7.1Hz),8.09(1H,d,J=10.1H
z),8.17(1H,d,J=7.9Hz),8.4
7(1H,d,J=8.8Hz) 実施例6化合物6の合成 実施例1−(1)で得られたBoc−Leu−DTrp
(COOMe)−OH104mgのDMF(3.5m
l)溶液にHOSu 51mg及びEDCI・HCl
64mgを氷冷下加え、そのまま1.5時間撹拌し、更
に室温にて5時間撹拌した。DMet 49mgと炭酸
水素ナトリウム28mgを水(2ml)中で混合して得
られるDMet−ONa水溶液を氷冷下加え、室温にて
2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%
クエン酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣を逆
相フラッシュクロマトグラフィー(ナカライテスク社製
コスモシール75C18−OPN/メタノール:水=
7:3〜8:2)にて精製し、目的物65mgを得た。
【0105】融点:140−143℃ IR(KBr,cm-1):3322,2962,174
0,1653,1533,1461,1389,134
1,1260,1167,1092,762,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C294248S+
H)+として): 計算値 607.2801 測定値 607.27611 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(6H,d,J=5.9Hz),1.0
0−1.25(3H,m),1.32(9H,s),
1.85−2.05(2H,m),2.04(3H,
s),2.52−2.75(2H,m),2.87(1
H,dd,J=10.7Hz,15.4Hz),3.1
6(1H,dd,J=6.2Hz,15.4Hz),
3.78−3.85(1H,m),3.95(3H,
s),4.28−4.37(1H,m),4.59−
4.70(1H,m),6.79(1H,d,J=7.
6Hz),7.25(1H,t,J=7.6Hz),
7.32(1H,t,J=7.6Hz),7.50(1
H,s),7.69(1H,d,J=7.6Hz),
8.04(1H,d,J=7.6Hz),8.11(1
H,d,J=8.4Hz),8.22(1H,d,J=
8.3Hz) 以下の実施例7〜12では、それぞれ対応するアミノ酸
のナトリウム塩を用いて、実施例6と同様な反応を行っ
て化合物7〜12を合成した。 実施例7化合物7 融点:147−150℃ IR(KBr,cm-1):3334,2962,174
0,1650,1553,1461,1386,134
1,1311,1260,1167,1092,76
7,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C284048S+
H)+として): 計算値 593.2645 測定値 593.26281 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.3Hz),0.6
6(3H,d,J=5.4Hz),0.70−1.15
(3H,m),1.31(9H,s),2.09(3
H,s),2.75−2.92(3H,m),3.15
(1H,dd,J=3.5Hz,14.9Hz),3.
85−3.94(1H,m),3.95(3H,s),
4.42(1H,dt,J=5.0Hz,7.6H
z),4.64−4.73(1H,m),6.72(1
H,d,J=7.6Hz),7.24(1H,t,J=
7.4Hz),7.31(1H,t,J=7.4H
z),7.50(1H,s),7.72(1H,d,J
=7.4Hz),8.04(1H,d,J=7.4H
z),8.20(1H,d,J=8.5Hz),8.3
6(1H,d,J=7.8Hz) 実施例8化合物8 融点:170−173℃ IR(KBr,cm-1):3346,2968,174
3,1650,1611,1530,1461,138
9,1341,1260,1170,1092,76
2,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C294248S+
H)+として): 計算値 607.2802 測定値 607.27921 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.4Hz),0.6
7(3H,d,J=3.9Hz),0.70−1.20
(3H,m),1.16(3H,t,J=7.3H
z),1.31(9H,s),2.53(2H,q,J
=7.3Hz),2.78−2.97(3H,m),
3.14(1H,dd,J=3.6Hz,14.7H
z),3.82−3.96(1H,m),3.95(3
H,s),4.36(1H,dt,J=5.4Hz,
7.8Hz),4.62−4.75(1H,m),6.
69(1H,d,J=7.8Hz),7.24(1H,
t,J=7.3Hz),7.31(1H,t,J=7.
3Hz),7.50(1H,s),7.72(1H,
d,J=7.3Hz),8.03(1H,d,J=7.
3Hz),8.18(1H,d,J=8.9Hz),
8.31(1H,d,J=7.9Hz) 実施例9化合物9 融点:106−108℃ IR(KBr,cm-1):3322,2968,173
7,1695,1653,1530,1461,138
6,1341,1311,1260,1167,109
2,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304448S+
H)+として): 計算値 621.2958 測定値 621.29381 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.4Hz),0.6
6(3H,d,J=6.4Hz),0.91(3H,
t,J=7.3Hz),0.98−1.28(3H,
m),1.31(9H,s),1.52(2H,sex
t,J=7.3Hz),2.48−2.53(2H,
m),2.75−2.95(3H,m),3.15(1
H,dd,J=4.2Hz,15.4Hz),3.85
−3.94(1H,m),3.95(3H,s),4.
32−4.40(1H,m),4.65−4.72(1
H,m),6.70(1H,d,J=7.8Hz),
7.24(1H,t,J=7.4Hz),7.31(1
H,t,J=7.4Hz),7.50(1H,s),
7.72(1H,d,J=7.4Hz),8.04(1
H,d,J=7.4Hz),8.18(1H,d,J=
8.3Hz),8.33(1H,d,J=7.0Hz) 実施例10化合物10 融点:188−190℃ IR(KBr,cm-1):3304,2962,174
0,1653,1533,1461,1386,134
1,1260,1167,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C294048
H)+として): 計算値 573.2924 測定値 573.29191 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(6H,d,J=6.1Hz),0.9
4−1.30(3H,m),1.32(9H,s),
2.37−3.52(2H,m),2.87(1H,d
d,J=10.7Hz,15.4Hz),3.16(1
H,dd,J=4.2Hz,15.4Hz),3.82
−3.90(1H,m),3.95(3H,s),4.
24−4.31(1H,m),4.60−4.72(1
H,m),5.05(1H,dd,J=1.7Hz,
9.8Hz),5.12(1H,dd,J=1.7H
z,17.7Hz),5.72−5.85(1H,
m),6.75(1H,d,J=7.6Hz),7.2
4(1H,t,J=7.3Hz),7.32(1H,
t,J=7.3Hz),7.50(1H,s),7.7
0(1H,d,J=7.3Hz),8.04(1H,
d,J=7.3Hz),8.16(1H,d,J=8.
7Hz),8.20(1H,d,J=8.5Hz) 実施例11化合物11 融点:99−126℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3304,2962,174
0,1656,1553,1461,1389,126
0,1167,1092,1047,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304448
H)+として): 計算値 589.3273 測定値 589.32431 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.66(3H,d,J=6.4Hz),0.6
7(3H,d,J=6.4Hz),0.70−1.73
(12H,m),1.31(9H,s),2.88(1
H,dd,J=10.7Hz,15.4Hz),3.1
5(1H,dd,J=4.2Hz,15.4Hz),
3.82−4.00(1H,m),3.95(3H,
s),4.00−4.12(1H,m),4.51−
4.68(1H,m),6.69(1H,d,J=7.
6Hz),7.23(1H,t,J=7.9Hz),
7.29(1H,t,J=7.9Hz),7.48(1
H,s),7.69(1H,d,J=7.9Hz),
7.80(1H,d,J=8.8Hz),8.03(1
H,d,J=7.9Hz),8.16(1H,d,J=
7.8Hz) 実施例12化合物12 融点:185−189℃ IR(KBr,cm-1):3310,2968,174
0,1656,1539,1461,1386,126
0,1170,1092,1047,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304448
H)+として): 計算値 589.3237 測定値 589.32271 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.5Hz),0.6
8(3H,d,J=6.5Hz),0.79(3H,
d,J=6.8Hz),0.84(3H,t,J=7.
3Hz),0.93−1.60(6H,m),1.31
(9H,s),2.92(1H,dd,J=10.7H
z,15.4Hz),3.12(1H,dd,J=4.
2Hz,15.4Hz),3.85−4.02(1H,
m),3.95(3H,s),4.06−4.17(1
H,m),4.56−4.69(1H,m),6.66
(1H,d,J=8.6Hz),7.23(1H,t,
J=7.3Hz),7.30(1H,t,J=7.3H
z),7.50(1H,s),7.53(1H,d,J
=8.5Hz),7.68(1H,d,J=7.3H
z),8.03(1H,d,J=7.3Hz),8.1
6(1H,d,J=7.8Hz) 実施例13化合物13の合成 実施例1−(1)で得られたBoc−Leu−DTrp
(COOMe)−OH25mgのジクロロメタン(0.
5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、D−ノルロイシノ
ール・HCl 12mg、NMM8.5μl、HOBT
・H2O 8mg及びEDCI・HCl 15mgを氷
冷下にて順次加え、10分間撹拌の後、室温にて1時間
撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈後、4%炭酸水
素ナトリウム水溶液、10%クエン酸水溶液、水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。この溶液を減圧濃縮し、残渣を分取薄層クロマトグ
ラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロ
ホルム:メタノール=10:1)にて精製し、目的物2
6mgを得た。
【0106】融点:141−148℃ IR(KBr,cm-1):3304,2962,174
3,1647,1536,1461,1386,137
1,1341,1311,1260,1170,109
2,762,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304647
H)+として): 計算値 575.3444 測定値 575.34811 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.69−0.95(9H,m),0.96−
1.70(17H,m),2.88(1H,dd,J=
10.5Hz,14.2Hz),3.08−3.25
(2H,m),3.60−3.76(1H,m),3.
76−3.88(1H,m),3.95(3H,s),
4.42−4.66(3H,m),6.80(1H,
d,J=6.9Hz),7.24(1H,t,J=7.
4Hz),7.32(1H,t,J=7.4Hz),
7.48(1H,s),7.49(1H,d,J=7.
4Hz),7.67(1H,d,J=7.4Hz),
8.04(1H,d,J=9.1Hz),8.18(1
H,d,J=8.4Hz) 実施例14化合物14の合成 (1)Boc−DTrp−DNle−OBzlの合成 DNle−OBzl・TsOH 1.27gのジクロロ
メタン(20ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、NMM
0.53ml、Boc−DTrp−OH 1.22
g、HOBT・H2O 734mg及びEDCI・HC
l 926mgを氷冷下順次加え、そのまま1時間、更
に室温にて2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希
釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸
水溶液、水及び飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣
を再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)して目的物1.56
gを得た。
【0107】FAB−MS(m/e,(C293735
+H)+として):508 (2)Boc−DTrp(COOMe)−DNle−O
Bzlの合成 (1)で得たジペプチド誘導体1.00gのジクロロメ
タン(20ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、粉末水酸
化ナトリウム118mg、TBAHS134mg及びク
ロロ蟻酸メチル228μlを室温にて順次加え、8時間
撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈後、10%ク
エン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム、水及び飽和食
塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。この溶液を減圧濃縮して目的物1.11gを得た。
【0108】FAB−MS(m/e,(C313937
+H)+として):566 (3)化合物14の合成 Boc−DTrp(COOMe)−DNle−OBzl
83mgをアルゴン雰囲気下、室温にてTFA 2m
lに溶解し、1時間撹拌した。TFAを減圧留去した残
渣をDMF 0.6mlに溶解し、NMM 18μl
Boc−Nle−OH 51mgをアルゴン雰囲気下、
室温にて加えた。更に氷冷下にてEDCI・HCl 4
3mgを加え、1時間撹拌後、室温にて12時間撹拌し
た。反応液を酢酸エチルにて希釈後、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、10%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水
にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
この溶液を減圧濃縮し、残渣を中圧液体クロマトグラフ
ィー(メルク社製 ローバーカラム リクロプレップS
I60/クロロホルム:メタノール=500:6)によ
り精製して油状物88mgを得た。このトリペプチド誘
導体22.4mgをメタノールに溶解し、10%パラジ
ウム炭素10mgと共に室温にて、常圧水素雰囲気下、
2時間撹拌した。触媒濾去後、濾液を減圧濃縮し、残渣
を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲ
ル60F254/クロロホルム:メタノール=20:1)
により精製し、目的物14mgを得た。
【0109】融点:152−159℃ IR(KBr,cm-1):3322,2962,287
2,1725,1656,1539,1461,138
6,1371,1341,1311,1260,116
7,1092,762,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304448
H)+として): 計算値 589.3237 測定値 589.32481 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.64(3H,d,J=7.2Hz),0.7
8−1.82(12H,m),0.85(3H,t,J
=6.9Hz),1.32(9H,s),2.87(1
H,dd,J=10.4Hz,14.8Hz),3.1
0−3.30(1H,m),3.76−3.90(1
H,m),3.95(3H,s),4.45−4.60
(1H,m),4.60−4.72(1H,m),6.
68(1H,d,J=6.8Hz),7.24(1H,
t,J=7.4Hz),7.31(1H,t,J=7.
4Hz),7.51(1H,s),7.71(1H,
d,J=7.4Hz),8.02(1H,d,J=7.
4Hz),8.03(1H,d,J=8.1Hz),
8.18(1H,d,J=7.8Hz) 実施例15化合物15の合成 実施例14−(3)におけるBoc−NleをBoc−
γMeLeuに換え、同様の反応を行うことにより目的
物を得た。
【0110】融点:118−125℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,287
2,1720,1698,1660,1539,149
4,1461,1395,1371,1341,125
7,1197,1170,1092,1053,76
5,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C314648
H)+として): 計算値 603.3394 測定値 603.34121 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.71(3H,t,J=7.7Hz),0.8
8(9H,s),1.00−1.98(8H,m),
1.31(9H,s),2.90(1H,dd,J=1
0.5Hz,14.8Hz),3.11(1H,dd,
J=3.9Hz,14.8Hz),3.60−3.85
(1H,m),3.94(3H,s),4.35−4.
68(2H,m),6.73(1H,d,J=8.3H
z),7.24(1H,t,J=7.5Hz),7.3
1(1H,t,J=7.5Hz),7.52(1H,
s),7.72(1H,d,J=7.5Hz),8.0
3(1H,d,J=7.5Hz),8.12(1H,
d,J=7.4Hz),8.23(1H,d,J=7.
6Hz) 実施例16化合物16合成 (1)Boc−DNal−DNle−OBzlの合成 実施例14−(1)におけるBoc−DTrpをBoc
−DNalに換え、同様な反応を行い目的物を得た。
【0111】FAB−MS(m/e,(C313825
+H)+として):519 (2)DNal−DNle−OBzlの合成 (1)で得たBoc−DNal−DNle−OBzl
233mgのジクロロメタン(2ml)溶液に、TFA
5mlを室温にて加え、13時間攪拌した。反応液を
減圧濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水にて順次洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液を
減圧濃縮し、目的物185mgを得た。
【0112】FAB−MS(m/e,(C263023
+H)+として):419 (3)化合物16の合成 (2)で得たDNal−DNle−OBzl 180m
gのジクロロメタン(5ml)溶液に、Boc−Leu
・H2O 180mg,HOBT・H2O 70mg及び
EDCI・HCl 99mgを氷冷下順次加え、室温に
て14時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液,10%クエン酸水溶
液,水及び飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲル60/酢酸エチル:ヘキサン=1:2)に
て精製し、トリペプチド誘導体239mgを得た。この
誘導体87mgの95%エタノール(10ml)溶液を
10%パラジウム炭素21mgと共に常圧水素雰囲気
下、室温にて1時間攪拌した。触媒濾去後、濾液を減圧
濃縮することにより目的物74mgを得た。
【0113】融点:88−90℃ IR(KBr,cm-1):3304,3070,296
2,2872,1725,1698,1656,153
6,1461,1398,1371,1251,116
7,777 高分解能FAB−MS(m/e,(C304336
H)+として): 計算値 542.3230 測定値 542.32231 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.77−0.97(9H,m),1.12−1.89
(9H,m),1.39+1.45(9H,s×2),
3.48−3.66(2H,m),3.92−3.99
(1H,m),4.33−4.40(1H,m),4.
82−4.90(1H,m),5.07(1H,br
s),6.81(1H,brd,J=5.4Hz),
6.85(1H,brs),7.32−7.38(2
H,m),7.46(1H,dd,J=8.0Hz,
7.0Hz),7.53(1H,dd,J=8.0H
z,7.0Hz),7.69−7.75(1H,m),
7.82(1H,d,J=8.0Hz),8.16(1
H,d,J=8.0Hz) 実施例17化合物17 実施例16におけるDNalをDLTrp(Me)に換
え、同様の反応を行うことにより目的物を得た。
【0114】融点:91−98℃ IR(KBr,cm-1):3322,2962,165
3,1530,1476,1371,1251,116
7,738 高分解能FAB−MS(m/e,(C294446
H)+として): 計算値 545.3339 測定値 545.33111 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,70℃,
δppm):0.75(3H,d,J=6.3Hz),
0.78−0.89(6H,m),1.09−1.72
(9H,m),1.34+1.36(9H,s×2),
2.81−3.10(2H,m),3.69+3.70
(3H,s×2),3.88−3.94(1H,m),
4.10−4.22(1H,m),4.55−4.61
(1H,m),6.45+6.60(1H,brs×
2),6.98(1H,t,J=8.1Hz),7.0
2+7.05(1H,s×2),7.10(1H,t,
J=8.1Hz),7.32(1H,d,J=8.1H
z),7.53−7.78(2H,m),7.54+
7.57(1H,d×2,J=8.1Hz) 実施例18化合物18の合成 (1)DBal−DNle−OtBuの合成 Boc−DBal 80mgのジクロロメタン(10m
l)溶液に、室温下、DNle−OtBu 67mg,
HOBT・H2O 41mg及びEDCI・HCl 5
8mgを順次加え、そのまま6時間攪拌した。反応液を
ジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、10%クエン酸水溶液、水及び飽和食塩水にて順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液を
減圧濃縮後、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(メルク社製 シリカゲル60/クロロホ
ルム)にて精製することにより得られた油状物123m
gを蟻酸に室温下溶解し、そのまま2時間攪拌した。反
応液を酢酸エチルにて希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、目的物97m
gを得た。
【0115】FAB−MS(m/e,(C213023
S+H)+として):391 (2)(2−クロロフェニル)カルバモイルLeu−O
Hの合成 Leu−OBzl・TsOHを用い、実施例4と同様の
反応を行うことにより目的物を得た。
【0116】FAB−MS(m/e,(C1317ClN
23+H)+として):285 (3)化合物18の合成 (1)で得られたDBal−DNle−OtBu 98
mgのDMF(10ml)溶液に、氷冷下、(2)で得
られた(2−クロロフェニル)カルバモイルLeu−O
H 85mg,HOBT・H2O 46mg及びEDC
I・HCl 62mgを順次加え、室温にて11時間攪
拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をクロロホルムに溶
解後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄の後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、トリペプチド
誘導体148mgを得た。この誘導体102mgをTF
A2mlに室温下溶解し、そのまま2時間攪拌した。反
応液を減圧濃縮し、残渣をメタノールに溶解後、水を加
えて生ずる固体濾取し、減圧乾燥することにより目的物
81mgを得た。
【0117】融点:182−183℃ IR(KBr,cm-1):3304,3076,296
2,1716,1644,1590,1551,144
3,750,729 高分解能FAB−MS(m/e,(C3037ClN45
S+H)+として): 計算値 601.2252 測定値 601.22551 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.77−0.82(9H,m),0.88−1.65
(9H,m),3.32(1H,dd,J=7.8H
z,14.5Hz),3.55(1H,dd,J=5.
5Hz,14.5Hz),4.06−4.15(2H,
m),4.72−4.80(1H,m),6.80(1
H,brs),6.88−6.97(2H,m),7.
10−7.42(6H,m),7.56(1H,br
s),7.78−7.88(2H,m),7.94−
8.00(1H,m) 実施例19化合物19 実施例18におけるBoc−DBalをBoc−DLP
he(3−COOEt)に換え、同様な反応を行うこと
により目的物を得た。
【0118】IR(KBr,cm-1):3322,29
62,1725,1647,1542,1287,12
03,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C3141ClN47
+H)+として): 計算値 617.2742 測定値 617.27201 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.69(3H,t,J=6.6Hz),0.7
9−0.88(6H,m),1.00−1.80(9
H,m),1.30+1.33(3H,t×2,J=
7.0Hz,J=7.0Hz),2.78+2.89
(1H,dd×2,J=11.7Hz,13.5Hz,
J=9.0Hz,13.5Hz),3.07+3.18
(1H,dd×2,J=5.5Hz,13.5Hz,J
=3.2Hz,13.5Hz),4.11−4.22
(2H,m),4.28+4.29(2H,q×2,J
=7.0Hz,J=7.0Hz),4.56−4.68
(1H,m),6.90−6.97(1H,m),7.
16−7.24(2H,m),7.31−7.41(2
H,m),7.51+7.58(1H,d×2,J=
7.8Hz,J=7.8Hz),7.75+7.79
(1H,d×2,J=7.8Hz,J=7.8Hz),
7.86+7.94(1H,s×2),8.06−8.
24(3H,m),8.19+8.52(1H,d×
2,J=9.0Hz,J=9.0Hz) 実施例20化合物20 実施例18におけるBoc−DBalをBoc−DLP
he(3−COOMe)に換え、同様な反応を行うこと
により目的物を得た。
【0119】IR(KBr,cm-1):3322,29
62,1728,1647,1545,1446,12
90,1209,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C3039ClN47
+H)+として): 計算値 603.2585 測定値 603.25981 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.69(3H,t,J=6.9Hz),0.8
0−0.93(6H,m),1.00−1.80(9
H,m),2.78+2.89(1H,dd×2,J=
11.7Hz,13.5Hz,J=9.0Hz,13.
5Hz),3.07+3.18(1H,dd×2,J=
5.5Hz,13.5Hz,J=3.2Hz,13.5
Hz),3.81+3.84(3H,s×2),4.1
0−4.22(2H,m),4.57−4.68(1
H,m)6.90−6.97(1H,m),7.16−
7.24(2H,m),7.31−7.41(2H,
m),7.51+7.58(1H,d×2,J=7.8
Hz,J=7.8Hz),7.75+7.79(1H,
d×2,J=7.8Hz,J=7.8Hz),7.87
+7.95(1H,s×2),8.08−8.26(3
H,m),8.22+8.52(1H,d×2,J=
8.8Hz,J=8.8Hz) 実施例21化合物21の合成 (1)DTrp(COOMe)−DNle−OtBu・
HClの合成 DNle−OtBu・HCl 603mgのジクロロメ
タン(10ml)懸濁液にNMM 297μl、Boc
−DTrp 903mg、HOBT・H2O413mg
及びEDCI・HCl 569mgを氷冷下、順次加
え、そのまま2時間、更に室温にて1時間撹拌した。反
応液を酢酸エチルにて希釈し、10%クエン酸水溶液、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水にて
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。この
溶液を減圧濃縮し、Boc−DTrp−DNle−Ot
Bu 1.22gを得た。これをジクロロメタン12m
lに溶解し、クロロ蟻酸メチル1ml、粉末水酸化ナト
リウム103mg及びTBAHS 20mgを加え、室
温にて30分間撹拌した。再び粉末水酸化ナトリウム1
03mgを加え、30分間撹拌、この後、これを2度繰
り返した。反応液をジクロロメタンで希釈後、希炭酸水
素ナトリウム水溶液、10%クエン酸水溶液、水及び飽
和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。この溶液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチ
ル−ヘキサンより再結晶することによりBoc−DTr
p(COOMe)−DNle−OtBu 1.15gを
得た。得られたジペプチド誘導体1.03gを、氷冷
下、TFA 10mlに溶解し、10分間撹拌の後、T
FAを減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、希炭
酸水素ナトリウム、水及び飽和食塩水にて順次洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮
し、得られた油状物750mgをメタノールに溶解後、
塩酸の1,4−ジオキサン溶液(3.78N)0.47
mlを氷冷下加え、再び減圧濃縮することにより目的物
810mgを得た。
【0120】FAB−MS(m/e,(C233335
+H)+として):432 (2)Leu−DTrp(COOMe)−DNle−O
tBuの合成 (1)で得られたDTrp(COOMe)−DNle−
tBu 60mgのDMF(2ml)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、Z−Leu 45mg,HOBT・H2
33mg及びEDCI・HCl 41mgを氷冷下加
え、そのまま1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希
釈後、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮後、残渣をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メルク社
製 シリカゲル60/酢酸エチル:ヘキサン=1:2)
にて精製して得られた油状物72mgをメタノール3m
lに溶解した。この溶液を10%パラジウム炭素と共
に、常圧水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。触媒
濾去後、濾液を減圧濃縮して目的物48mgを得た。 (3)化合物21の合成 (2)で得たLeu−DTrp(COOMe)−DNl
e−OtBu 15mgのクロロホルム(1ml)溶液
に、アルゴン雰囲気下、2,6−ジクロロフェニルイソ
シアネート5.6mgを氷冷下にて加え、そのまま1.
5時間攪拌した。反応液をクロロホルムにて希釈し、1
N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。この溶
液を減圧濃縮後 残渣を分取薄層クロマトグラフィー
(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロホルム:
メタノール=30:1)にて精製して得た油状物6.7
mgを室温にてTFA 1mlに溶解し、1時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加え、析出した固
体を濾取し、減圧乾燥することにより目的物4.3mg
を得た。
【0121】融点:211−212℃ IR(KBr,cm-1):3310,2962,174
0,1647,1545,1461,1386,126
0,1092,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C3239Cl25
7+H)+として): 計算値 676.2305 測定値 676.22971 H−NMR(300MHz,Acetone−d6,δ
ppm):0.78(3H,d,J=6.1Hz),
0.79(3H,d,J=6.1Hz),0.80(3
H,t,J=8.4Hz),1.10−1.76(9
H,m),3.08(1H,dd,J=9.6Hz,1
5.1Hz),3.37(1H,dd,J=4.7H
z,15.1Hz),4.00(3H,s),4.14
−4.31(2H,m),4.77−4.91(1H,
m),6.32(1H,d,J=7.1Hz),7.2
3(1H,t,J=7.8Hz),7.28(1H,
t,J=7.7Hz),7.33(1H,t,J=7.
7Hz),7.40(2H,d,J=7.8Hz),
7.58(1H,s),7.60(1H,s),7.6
6(1H,d,J=7.6Hz),7.70(1H,
d,J=7.3Hz),7.70(1H,d,J=7.
7Hz),8.14(1H,d,J=7.7Hz) 以下の実施例22〜24では、対応するイソシアネート
を用いて、実施例21−(3)と同様な反応を行い、化
合物22〜24を得た。 実施例22化合物22 融点:208−209℃ IR(KBr,cm-1):3352,2962,287
2,1737,1647,1551,1461,138
9,1260,1095,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C3240FN57
H)+として): 計算値 626.2990 測定値 626.29841 H−NMR(300MHz,Acetone−d6,δ
ppm):0.78(3H,d,J=6.3Hz),
0.80(3H,d,J=6.3Hz),0.86(3
H,t,J=6.9Hz),1.20−1.50(7
H,m),1.65−1.90(2H,m),3.12
(1H,dd,J=9.6Hz,15.0Hz),3.
38(1H,dd,J=4.7Hz,15.0Hz),
4.01(3H,s),4.19−4.29(1H,
m),4.34−4.46(1H,m),4.79−
4.90(1H,m),6.46(1H,d,J=7.
1Hz),6.88−6.99(1H,m),7.00
−7.14(2H,m),7.25(1H,t,J=
7.8Hz),7.32(1H,t,J=7.8H
z),7.61(1H,s),7.67(1H,d,J
=8.0Hz),7.70(1H,d,J=7.8H
z),7.81(1H,d,J=8.2Hz),7.9
1(1H,d,J=2.1Hz),8.14(1H,
d,J=7.8Hz),8.17−8.27(1H,
m) 実施例23化合物23 融点:212−224℃ IR(KBr,cm-1):3322,3088,296
2,2872,1740,1647,1554,146
1,1389,1326,1260,1122,762 高分解能FAB−MS(m/e,(C3340357
+H)+として): 計算値 676.2958 測定値 676.29571 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.64(3H,d,J=6.1Hz),0.6
5(3H,d,J=6.1Hz),0.81(3H,
t,d=7.1Hz),0.78−1.82(9H,
m),2.88(1H,dd,J=11.2Hz,1
4.7Hz),3.10−3.25(1H,m),3.
95(3H,s),4.10−4.28(2H,m),
4.62−4.76(1H,m),7.10−7.24
(2H,m),7.26(1H,t,J=7.6H
z),7.33(1H,t,J=7.6Hz),7.5
4(1H,s),7.43−7.63(2H,m),
7.76(1H,d,J=7.6Hz),7.88(1
H,d,J=7.9Hz),7.88(1H,s),
8.05(1H,d,J=7.6Hz),8.22(1
H,d,J=7.9Hz),8.49(1H,d,J=
8.4Hz) 実施例24化合物24 融点:186−188℃ IR(KBr,cm-1):3346,2962,174
0,1653,1506,1458,1386,134
4,1260,1092,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C324069
H)+として): 計算値 653.2935 測定値 653.29391 H−NMR(300MHz,Acetone−d6,δ
ppm):0.79(3H,d,J=6.4Hz),
0.81(3H,d,J=6.4Hz),0.83(3
H,t,J=7.2Hz),1.14−1.50(7
H,m),1.65−1.90(2H,m),3.11
(1H,dd,J=9.6Hz,14.8Hz),3.
39(1H,dd,J=4.2Hz,14.8Hz),
4.01(3H,s),4.17−4.29(1H,
m),4.37−4.49(1H,m),4.79−
4.90(1H,m),7.12(1H,dt,J=
1.4Hz,7.2Hz),7.25(1H,t,J=
7.6Hz),7.31(1H,t,J=7.6H
z),7.20−7.37(1H,m),7.55−
7.67(2H,m),7.60(1H,s),7.6
9(1H,d,J=7.6Hz),7.78(1H,
d,J=9.1Hz),8.12(1H,d,J=7.
6Hz),8.13(1H,d,J=8.2Hz),
8.54(1H,dd,J=1.4Hz,7.2H
z),9.56(1H,s) 実施例25化合物25 実施例24で得た化合物24 30mgを95%エタノ
ール3mlに溶解し、10%パラジウム炭素20mgと
共に、常圧水素雰囲気下、室温にて1.5時間攪拌し
た。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮することにより目的
物26mgを得た。
【0122】融点:188−190℃ IR(KBr,cm-1):3370,2962,174
0,1650,1551,1461,1386,126
0,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324267
H)+として): 計算値 623.3193 測定値 623.31571 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.64(3H,d,J=6.5Hz),0.6
6(3H,d,J=6.5Hz),0.83(3H,
t,J=7.0Hz),0.78−1.40(7H,
m),1.56−1.78(2H,m),2.88(1
H,dd,J=11.8Hz,14.9Hz),3.1
5(1H,dd,J=2.8Hz,14.9Hz),
3.95(3H,s),4.09−4.21(2H,
m),4.60−4.73(1H,m),6.28(1
H,d,J=8.1Hz),6.47(1H,dt,J
=1.7Hz,7.7Hz),6.64(1H,dd,
J=1.7Hz,7.7Hz),6.74(1H,d
t,J=1.7Hz,7.7Hz),7.26(1H,
t,J=7.6Hz),7.27(1H,dd,J=
1.7Hz,7.7Hz),7.33(1H,t,J=
7.6Hz),7.54(1H,s),7.59(1
H,s),7.76(1H,d,J=7.6Hz),
8.05(1H,d,J=7.6Hz),8.23(1
H,d,J=7.3Hz),8.46(1H,d,J=
8.6Hz) 実施例26化合物26 実施例25で得た化合物25 15mgのDMF(0.
5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、TEA 21μl
及び蟻酸ピバリン酸無水物15μlを氷冷下加え、5時
間攪拌した。反応液に水を加え、更に1N−塩酸により
酸性とした後、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を分取薄層
クロマトグラフィー(3M社製エムポアシリカゲルシー
ト/クロロホルム:メタノール:酢酸=20:1:1)
にて精製した。この精製物を更に少量のメタノールに溶
解し、水を加えることにより析出した固体を濾取、減圧
乾燥して目的物11mgを得た。
【0123】融点:174−178℃ IR(KBr,cm-1):3310,2962,174
3,1665,1554,1461,1389,126
0,1092,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334268
H)+として): 計算値 651.3143 測定値 651.31341 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.67(3H,d,J=6.1Hz),0.7
4(3H,d,J=6.1Hz),0.70(3H,
t,J=7.2Hz),1.00−2.00(9H,
m),2.81−2.99(1H,m),3.07−
3.20(1H,m),3.87(3H,s),4.2
0−4.48(2H,m),4.60−4.90(1
H,m),6.87(1H,dt,J=1.4Hz,
7.1Hz),7.00(1H,dt,J=1.4H
z,7.1Hz),7.05−7.34(2H,m),
7.16(1H,t,J=7.7Hz),7.28(1
H,t,J=7.7Hz),7.48(1H,s),
7.45−7.59(2H,m),7.61(1H,
d,J=7.7Hz),7.78(1H,brs),
8.03(1H,d,J=7.7Hz),8.47(1
H,brs),8.78(1H,d,J=8.3H
z),11.77(1H,brs) 実施例27化合物27 (1)PhOCO−Leu−DTrp(COOMe)−
DNle−OtBuの合成 実施例21−(2)で得たLeu−DTrp(COOM
e)−DNle−OtBu 320mgのピリジン
(2.3ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、クロロ蟻酸
フェニルを氷冷下にて加え、そのまま1.5時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解後、
10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲル60/酢酸エチル:ヘキサン=2:1)にて
精製し、目的物337mgを得た。
【0124】FAB−MS(m/e,(C364848
+H)+として):665 (2)化合物27の合成 (1)で得た化合物 10mgを室温にてTFA 1m
lに溶解し、1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残
渣に水を加え、析出した固体を濾取、減圧乾燥すること
により目的物5.8mgを得た。
【0125】融点:198−199℃ IR(KBr,cm-1):3316,2962,287
2,1740,1653,1536,1461,138
6,1260,1209,1092,762 高分解能FAB−MS(m/e,(C324048
H)+として): 計算値 609.2924 測定値 609.28991 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.68(3H,d,J=6.3Hz),0.6
9(3H,d,J=6.3Hz),0.81(3H,
t,J=7.1Hz),1.00−1.75(9H,
m),2.88(1H,dd,J=11.0Hz,1
4.4Hz),3.14(1H,dd,J=5.6H
z,14.4Hz),3.94(3H,s),3.96
−4.20(2H,m),4.63−4.75(1H,
m),7.01(2H,dd,J=1.3Hz,8.3
Hz),7.16(1H,dt,J=1.3Hz,8.
3Hz),7.25(1H,t,J=7.7Hz),
7.27−7.37(3H,m),7.52(1H,
s),7.75(1H,d,J=7.7Hz),7.8
3(1H,d,J=7.8Hz),8.05(1H,
d,J=7.8Hz),8.14(1H,d,J=7.
7Hz),8.41(1H,d,J=8.8Hz) 実施例28化合物28 実施例27−(1)で得られたPhOCO−Leu−D
Trp(COOMe)−DNle−OtBu 33mg
のクロロホルム溶液に、アルゴン雰囲気下ヘキサメチレ
ンイミン56μl及びTEA 100μlを室温にて加
え、55℃にて2時間攪拌した。反応液を放冷後、酢酸
エチルにて希釈し、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム及び飽和食塩水にて順次洗浄の後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮後、残渣を分取薄
層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F
254/酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して得ら
れた油状物28mgを室温にてTFA 1mlに溶解
し、1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を
加え、析出した固体を濾取し、減圧乾燥することにより
目的物22mgを得た。
【0126】融点:94−97℃ IR(KBr,cm-1):3352,2938,174
3,1635,1536,1461,1386,126
0,1221,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324757
H)+として): 計算値 614.3554 測定値 614.35321 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.79(3H,d,J=6.1Hz),0.80(3
H,d,J=6.1Hz),0.83(3H,t,J=
6.8Hz),1.10−1.93(17H,m),
3.10−3.45(6H,m),3.88−3.98
(1H,m),4.02(3H,s),4.35−4.
45(1H,m),4.77−4.85(1H,m),
5.21(1H,brs),6.74(1H,d,J=
8.0Hz),7.25(1H,t,J=7.6H
z),7.34(1H,t,J=7.6Hz),7.4
9(1H,s),7.58(1H,d,J=7.6H
z),7.66(1H,d,J=8.4Hz),8.1
6(1H,d,J=7.6Hz) 以下の実施例29〜32では、対応するアミンを用い
て、実施例28と同様な反応を行うことにより、化合物
29〜32を得た。 実施例29化合物29 融点:106−110℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,174
3,1635,1539,1461,1386,125
7,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304357S+
H)+として): 計算値 618.2961 測定値 618.29871 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.80(3H,d,J=5.5Hz),0.81(3
H,d,J=5.5Hz),0.83(3H,t,J=
7.1Hz),1.08−1.90(9H,m),2.
49−2.64(4H,m),3.24(1H,dd,
J=7.3Hz,15.1Hz),3.31(1H,d
d,J=6.1Hz,15.1Hz),3.55−3.
73(4H,m),3.88−3.98(1H,m),
4.03(3H,s),4.27−4.37(1H,
m),4.70−4.80(1H,m),5.73(1
H,brs),6.68(1H,d,J=8.1H
z),7.26(1H,t,J=7.8Hz),7.3
5(1H,t,J=7.8Hz),7.49(1H,
s),7.50(1H,d,J=6.6Hz),7.5
7(1H,d,J=7.8Hz),8.16(1H,
d,J=7.8Hz) 実施例30化合物30 融点:104−109℃ IR(KBr,cm-1):3322,2962,174
3,1644,1536,1461,1386,126
0,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304357
H)+として): 計算値 586.3241 測定値 586.32641 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.79(3H,d,J=6.0Hz),0.81(3
H,d,J=6.0Hz),0.83(3H,t,J=
7.1Hz),1.10−1.98(13H,m),
3.13−3.40(6H,m),3.87−3.98
(1H,m),4.02(3H,s),4.39−4.
48(1H,m),4.78−4.85(1H,m),
5.14(1H,d,J=5.9Hz),6.69(1
H,d,J=8.0Hz),7.25(1H,t,J=
7.4Hz),7.34(1H,t,J=7.4H
z),7.49(1H,s),7.59(1H,d,J
=7.4Hz),7.74(1H,d,J=7.9H
z),8.16(1H,d,J=7.4Hz) 実施例31化合物31 融点:96−101℃ IR(KBr,cm-1):3322,2956,286
6,1743,1638,1539,1461,138
6,1260,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C314557
H)+として): 計算値 600.3397 測定値 600.33851 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.77(3H,d,J=6.3Hz),0.79(3
H,d,J=6.3Hz),0.83(3H,t,J=
7.1Hz),1.10−1.92(15H,m),
3.15−3.37(6H,m),3.86−3.98
(1H,m),4.02(3H,s),4.31−4.
40(1H,m),4.73−4.80(1H,m),
5.52(1H,brs),6.80(1H,d,J=
6.4Hz),7.25(1H,t,J=7.6H
z),7.34(1H,t,J=7.6Hz),7.5
0(1H,s)7.58(1H,d,J=7.6H
z),7.62(1H,d,J=7.2Hz),8.1
6(1H,d,J=7.6Hz) 実施例32化合物32 融点:104−108℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,174
3,1647,1539,1461,1386,126
0,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C294157S+
H)+として): 計算値 604.2805 測定値 604.27991 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.75−0.86(9H,m),1.05−1.92
(9H,m),2.90−3.00(2H,m),3.
28(2H,d,J=7.4Hz),3.39−3.4
8(1H,m),3.62−3.70(1H,m),
3.85−3.95(1H,m),4.03(3H,
s),4.17(1H,d,J=9.1Hz),4.4
3(1H,d,J=9.1Hz),4.48−4.56
(1H,m),4.73−4.82(1H,m),5.
93(1H,brs),6.57(1H,d,J=8.
5Hz),7.26(1H,t,J=7.8Hz),
7.35(1H,t,J=7.8Hz),7.49(1
H,s),7.58(1H,d,J=7.8Hz),
7.59(1H,d,J=11.9Hz),8.16
(1H,d,J=7.8Hz) 実施例33化合物33の合成 (1)PhOCO−Leu−OBzlの合成 Leu−OBzl・TsOH1.01gのピリジン(9
ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、クロロ蟻酸フェニル
386μlを加え、2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
した後、残渣を酢酸エチルに溶解し、1N−塩酸、水及
び飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。この溶液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60
/酢酸エチル:ヘキサン=1:10)にて精製し、目的
物828mgを得た。
【0127】FAB−MS(m/e,(C2023NO4
+H)として):342 (2)iPr2NCO−Leu−OBzlの合成 PhOCO−Leu−OBzl 70mgのクロロホル
ム(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下ジイソプロピル
アミン575μl及びTEA 286μlを加え、室温
にて1時間撹拌後、55℃にて17時間撹拌した。反応
液を酢酸エチルで希釈し、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。この溶液を減圧濃縮後、
残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリ
カゲル60F254/酢酸エチル:ヘキサン=1:4)に
て精製して目的物32mgを得た。
【0128】FAB−MS(m/e,(C203223
+H)として):349 (3)化合物33の合成 このアミノ酸誘導体をメタノール1mlに溶解し、10
%パラジウム炭素10mgと共に常圧水素雰囲気下、室
温にて16時間撹拌した。触媒濾去後、濾液を減圧濃縮
して得られた残渣のジクロロメタン(1.5ml)溶液
に、実施例21−(1)で得られたDTrp(COOM
e)−DNle−OtBu・HCl 40mg、NMM
10μl、HOBT・H2O 13mg及びEDCI・
HCl18mgを氷冷下加え、室温にて1.5時間撹拌
した。反応液を酢酸エチルで希釈し、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液、10%クエン酸水溶液、水及び飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。こ
の溶液を減圧濃縮後、残渣を分取薄層クロマトグラフィ
ー(メルク社製 シリカゲル60F254/酢酸エチル:
ヘキサン=1:1)にて精製して得られた白色固体52
mgにアルゴン雰囲気下、TFA1mlを室温にて加
え、1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られ
た残渣に水を加え、固化した物質を濾取した。これを分
取薄層クロマトグラフィー(3M社製 エムポアシリカ
ゲルシート/クロロホルム:メタノール:酢酸=30:
1:1)にて精製して得られた固体をメタノールに溶解
し、水を加えることによって沈澱させた。これを濾取
し、減圧乾燥して目的物18mgを得た。
【0129】融点:94−96℃ IR(KBr,cm-1)3322,2962,287
2,1743,1650,1524,1461,138
6,1341,1311,1260,1221,114
9,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324975
H)+として): 計算値 616,3718 測定値 616,36991 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.66(3H,d,J=6.0Hz),0.6
7(3H,d,J=6.0Hz),0.85(3H,
t,J=7.0Hz),1.08+1.10(12H,
d×2,J=6.8Hz),1.10−1.40(7
H,m),1.15−1.30(2H,m),2.86
(1H,dd,J=11.0Hz,14.8Hz),
3.18(1H,dd,J=3.5Hz,14.8H
z),3.70(2H,sept,J=6.8Hz),
3.95(3H,s),3.95−4.07(1H,
m),4.10−4.20(1H,m),4.60−
4.70(1H,m),5.56(1H,d,J=7.
3Hz),7.25(1H,t,J=7.6Hz),
7.32(1H,t,J=7.6Hz),7.49(1
H,s),7.70(1H,d,J=7.6Hz),
8.04(1H,d,J=7.6Hz),8.15(1
H,d,J=8.1Hz),8.18(1H,d,J=
9.3Hz) 以下の実施例34及び35では、対応するアミンを用い
て、実施例33−(2)及び(3)と同様の反応を行う
ことにより化合物34及び35を得た。 実施例34化合物34 融点:85−94℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,287
2,1743,1638,1533,1461,138
3,1344,1311,1260,1224,120
0,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324757
H)+として): 計算値 614.3554 測定値 614.35691 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.66(3H,d,J=6.0Hz),0.6
8(3H,d,J=6.0Hz),0.86(3H,
t,J=7.0Hz),1.06(3H,d,J=6.
1Hz),1.09(3H,d,J=6.1Hz),
1.10−1.40(7H,m),1.40−1.60
(2H,m),1.65−1.78(2H,m),1.
80−1.94(2H,m),2.86(1H,dd,
J=4.0Hz,10.7Hz),3.12−3.30
(1H,m),3.78(2H,sext,6.1H
z),3.96(3H,s),4.08−4.20(2
H,m),4.50−4.68(1H,m),5.65
(1H,d,J=6.8Hz),7.27(1H,t,
J=7.4Hz),7.32(1H,t,J=7.4H
z),7.49(1H,s),7.68(1H,d,J
=7.4Hz),8.05(1H,d,J=7.4H
z),8.20−8.31(2H,m) 実施例35化合物35 融点:100−110℃ IR(KBr,cm-1)3376,2962,286
6,1743,1632,1539,1461,138
6,1341,1311,1260,1188,115
2,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324757
H)+として): 計算値 614,3554 測定値 614,35401 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.62−0.75(6H,m),0.86(3
H,t,J=7.0Hz),0.95+0.97(3
H,d×2,J=6.8Hz),1.03−1.58
(13H,m),1.65−1.78(2H,m),
2.77−2.91(1H,m),3.15−3.50
(2H,m),3.63−3.77(1H,m),3.
86−4.00(1H,m),4.01(3H,s),
4.04−4.30(2H,m),4.53−4.64
(1H,m),6.15−6.25(1H,m),7.
25(1H,t,J=7.3Hz),7.32(1H,
t,J=7.3Hz),7.47+7.48(1H,s
×2),7.66+7.67(1H,d×2,J=7.
3Hz),8.05(1H,d,J=7.3Hz),
8.15−8.28(2H,m) 実施例36化合物36の合成 (1)(c−Pent)nPrNCO−Leu−OBz
lの合成 Leu−OBzl・TsOH 1.0gのクロロホルム
10ml溶液に、アルゴン雰囲気下、CDI 460m
g、TEA 0.43mlを室温にて加え、1時間撹拌
した後、シクロペンチルプロピルアミン0.47mlを
加え、更に6時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
後、1N−塩酸及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルドライフラッシュカラムクロマトグラフィー
(メルク社製 シリカゲル60/酢酸エチル:ヘキサン
=3:7)にて精製し、目的物850mgを得た。
【0130】FAB−MS(m/e,(C2234NO3
+H)として):375 (2)化合物36の合成 実施例33−(3)と同様の反応を行い、目的物を得
た。
【0131】融点:68−73℃ IR(KBr,cm-1):3382,2962,287
2,1743,1632,1533,1461,138
6,1344,1311,1260,1227,109
2,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C345157
H)+として):6421H−NMR(300MHz,C
DCl3,δppm):0.81(3H,d,J=5.
8Hz),0.82(3H,d,J=6.7Hz),
0.83(3H,t,J=6.7Hz),0.87(3
H,t,J=7.3Hz),1.12−1.95(19
H,m),2.91(1H,dt,J=7.9Hz,1
5.8Hz),3.00(1H,dt,J=7.9H
z,15.8Hz),3.27(1H,dd,J=4.
5Hz,15.0Hz),3.33(1H,dd,J=
6.0Hz,15.0Hz),3.84−3.98(1
H,m),4.02(3H,s),4.14(1H,q
uint,J=7.9Hz),4.34(1H,dd
d,J=4.6Hz,6.4Hz,8.2Hz),4.
75(1H,d,J=6.4Hz),4.78−4.8
6(1H,m),6.60(1H,d,J=7.9H
z),7.26(1H,t,J=7.6Hz),7.3
5(1H,t,J=7.6Hz),7.48(1H,
s),7.59(1H,d,J=7.6Hz),7.6
1(1H,d,J=8.2Hz),8.16(1H,
d,J=7.6Hz) 以下の実施例37〜39では、対応するアミンを用い
て、実施例36と同様の反応を行うことにより化合物3
7〜39を得た。 実施例37化合物37 融点:98−107℃ IR(KBr,cm-1):3388,2914,286
0,1743,1653,1551,1461,138
6,1260,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C354557
H)+として): 計算値 648.3398 測定値 648.33461 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=5.6Hz),0.6
9(3H,d,J=5.6Hz),0.86(3H,
t,J=7.0Hz),1.07−1.45(7H,
m),1.65−1.83(2H,m),2.60−
2.80(2H,m),2.86(1H,dd,J=1
1.0Hz,14.4Hz,3.15−3.30(1
H,m),3.30−3.60(2H,m),3.94
(3H,s),3.94−4.05(1H,m),4.
06−4.20(1H,m),4.39(1H,d,J
=16.4Hz),4.50(1H,d,J=16.4
Hz),4.52−4.66(1H,m),6.44
(1H,d,J=7.1Hz),7.00−7.19
(4H,m),7.23(1H,t,J=7.5H
z),7.31(1H,t,J=7.5Hz),7.4
9(1H,s),7.68(1H,d,J=7.5H
z),8.04(1H,d,J=7.5Hz),8.1
9(1H,d,J=7.6Hz),8.30(1H,
d,J=8.7Hz) 実施例38化合物38 融点:79−82℃ IR(KBr,cm-1):3316,2692,287
2,1743,1629,1533,1461,138
6,1341,1311,1260,1227,109
2,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C355357
H)+として): 計算値 656.4024 測定値 656.40291 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.81(3H,d,J=6.3Hz),0.82(3
H,d,J=6.3Hz),0.83(3H,t,J=
6.3Hz),0.91(3H,t,J=7.4H
z),1.10−1.95(21H,m),2.93
(1H,dt,J=7.5Hz,15.0Hz),3.
00(1H,dt,J=7.5Hz,15.0Hz),
3.27(1H,dd,J=6.6Hz,15.0H
z),3.31(1H,dd,J=6.0Hz,15.
0Hz),3.91(1H,q,J=6.7Hz),
4.02(3H,s),4.14(1H,quint,
J=8.2Hz),4.34(1H,ddd,J=5.
4Hz,6.4Hz,8.7Hz),4.72(1H,
d,J=6.4Hz),4.82(1H,ddd,J=
6.0Hz,6.6Hz,7.6Hz),6.56(1
H,d,J=7.6Hz),7.26(1H,t,J=
7.6Hz),7.35(1H,t,J=7.6H
z),7.48(1H,s),7.59(1H,d,J
=6.7Hz),7.64(1H,d,J=7.6H
z),8.16(1H,d,J=7.6Hz) 実施例39化合物39の合成 融点:95−110℃ IR(KBr,cm-1)3334,2962,287
2,1743,1662,1536,1461,138
6,1344,1311,1260,1149,112
8,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3718 測定値 628.36991 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.66(3H,d,J=6.0Hz),0.7
0(3H,d,J=6.0Hz),0.86(3H,
t,J=7.1Hz),1.01(3H,d,J=7.
2Hz),1.04(3H,d,J=7.2Hz),
1.05−1.55(11H,m),1.60−1.8
0(4H,m),2.84(1H,dd,J=11.5
Hz,15.0Hz),3.15−3.25(1H,
m),3.95(3H,s),4.01−4.18(4
H,m),4.54−4.65(1H,m),6.04
(1H,d,J=6.9Hz),7.25(1H,t,
J=7.5Hz),7.32(1H,t,J=7.5H
z),7.48(1H,s),7.67(1H,d,J
=7.5Hz),8.05(1H,d,J=7.5H
z),8.20(1H,d,J=7.6Hz),8.2
4(1H,d,J=8.8Hz) 以下の実施例40〜43では、実施例39におけるLe
u−OBzl・TsOHに換えて、対応するアミノ酸ベ
ンジルエステルTsOH塩を用い、実施例39と同様な
反応を行うことによって化合物40〜43を得た。 実施例40化合物40 融点:103−107℃ IR(KBr,cm-1):3376,2956,287
2,1743,1656,1530,1461,138
6,1341,1260,1227,1137,109
2,765,747 FAB−MS(m/e,(C345157+H)+とし
て):6421 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.3Hz),0.85(9
H,s),1.14(6H,d,J=7.1Hz),
1.20−1.90(14H,m),3.26(1H,
dd,J=5.5Hz,14.6Hz),3.35(1
H,dd,J=6.3Hz,14.6Hz),3.85
−3.95(2H,m),4.02(3H,s),4.
09−4.21(1H,m),4.28(1H,dd
d,J=5.3Hz,6.2Hz,8.3Hz),4.
76(1H,ddd,J=5.5Hz,6.3Hz,
8.3Hz),4.93(1H,d,J=6.2H
z),6.48(1H,d,J=8.3Hz),7.2
7(1H,t,J=7.6Hz),7.35(1H,
t,J=7.6Hz),7.48(1H,s),7.5
8(1H,d,J=7.6Hz),7.72(1H,
d,J=7.3Hz),8.16(1H,d,J=7.
6Hz) 実施例41化合物41 融点:101−104.5℃ IR(KBr,cm-1):3286,2944,287
2,1743,1653,1560,1530,146
1,1386,1341,1311,1260,114
3,1092,756 高分解能FAB−MS(m/e,(C364757
H)+として): 計算値 662.3554 測定値 662.35301 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.70−1.92(12H,m),0.77(3H,
t,J=7.4Hz),1.01(3H,d,J=7.
1Hz),1.04(3H,d,J=7.1Hz),
2.90(1H,dd,J=5.1Hz,14.5H
z),2.94(1H,dd,6.5Hz,12.6H
z),3.06(1H,dd,J=8.1Hz,12.
6Hz),3.32(1H,dd,J=5.1Hz,1
4.5Hz),3.74−3.93(1H,m),3.
93−4.12(2H,m),4.03(3H,s),
4.27(1H,ddd,J=4.6Hz,6.5H
z,8.1Hz),4.69(1H,dt,J=5.1
Hz,7.6Hz),5.05(1H,brs),6.
32(1H,d,J=6.7Hz),7.06−7.4
5(9H,m),7.60(1H,brs),8.14
(1H,d,J=7.9Hz) 実施例42化合物42 融点:102−110℃ IR(KBr,cm-1):3406,2932,286
0,1743,1665,1536,1461,138
6,1341,1260,1203,1149,112
8,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C365357
H)+として): 計算値 668.4024 測定値 668.40041 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.70−1.92(25H,m),0.81(3H,
t,J=7.1Hz),1.14(3H,d,J=7.
0Hz),1.15(3H,d,J=7.0Hz),
3.23(1H,dd,J=5.3Hz,15.1H
z),3.36(1H,dd,J=7.0Hz,15.
1Hz),3.85−4.20(3H,m),4.02
(3H,s),4.22−4.38(1H,m),4.
73−4.90(1H,m),5.02(1H,br
s),6.63(1H,d,J=6.2Hz),7.2
6(1H,t,J=7.3Hz),7.35(1H,
t,J=7.3Hz),7.49(1H,s),7.5
9(1H,d,J=7.3Hz),7.65(1H,
d,J=7.0Hz),8.16(1H,d,J=7.
3Hz) 実施例43化合物43 融点:96−104℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,287
2,1743,1656,1530,1461,138
6,1341,1311,1260,1227,109
2,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C324757
H)+として): 計算値 614.3554 測定値 614.35581 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.79(3H,d,J=6.7Hz),0.82(3
H,t,J=7.0Hz),0.90(3H,d,J=
6.7Hz),1.00−1.40(6H,m),1.
17(3H,d,J=7.0Hz),1.18(3H,
d,J=7.0Hz),1.42−2.10(7H,
m),3.26(1H,dd,J=6.0Hz,14.
3Hz),3.31(1H,dd,J=6.0Hz,1
4.3Hz),3.73(1H,dd,J=7.2H
z,7.5Hz),3.94−4.05(1H,m),
4.01(3H,s),4.06−4.22(1H,
m),4.34(1H,dt,J=5.8Hz,8.0
Hz),4.86(1H,dt,J=6.0Hz,7.
8Hz),5.09(1H,d,J=7.2Hz),
6.74(1H,d,J=7.8Hz),7.26(1
H,t,J=7.3Hz),7.34(1H,t,J=
7.3Hz),7.49(1H,s),7.50(1
H,d,J=5.8Hz),7.61(1H,d,J=
7.3Hz),8.15(1H,d,J=7.3Hz) 実施例44化合物44 実施例33−(2)におけるジイソプロピルアミンを1
−アダマンタミンに換え、同様の反応を行うことにより
目的物を得た。
【0132】融点:129−137℃ IR(KBr,cm-1):3316,2962,287
2,1743,1635,1539,1461,138
6,1260,1092,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C365157
H)+として): 計算値 666.3867 測定値 666.38791 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.61(3H,d,J=3.9Hz),0.6
3(3H,d,J=4.4Hz),0.87(3H,
t,J=6.8Hz),0.90−2.00(24H,
m),2.85(1H,dd,J=11.2Hz,1
4.4Hz),3.11−3.25(1H,m),3.
83−3.95(1H,m),3.96(3H,s),
4.10−4.20(1H,m),4.56−4.67
(1H,m),5.63(1H,s),5.75(1
H,d,J=7.0Hz),7.25(1H,t,J=
7.5Hz),7.32(1H,t,J=7.5H
z),7.49(1H,s),7.70(1H,d,J
=7.5Hz),8.04(1H,d,J=7.5H
z),8.18(1H,d,J=7.8Hz),8.3
1(1H,d,J=8.7Hz) 実施例45化合物45 実施例1−(2)及び(3)の方法に従い、対応するア
ミノ酸ベンジルエステルを用いて、目的物を得た。
【0133】融点:216−218℃ IR(KBr,cm-1):3448,2968,174
3,1647,1599,1536,1461,138
9,1341,1314,1260,1170,109
5,1050,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C284048
H)+として): 計算値 561.2925 測定値 561.29111 H−NMR(300MHz,CD3OD,δppm):
0.77(3H,d,J=6.4Hz),0.78(3
H,d,J=6.4Hz),0.87(3H,t,J=
7.4Hz),1.23−1.35(2H,m),1.
37(9H,s),1.68−1.93(3H,m),
3.07(1H,dd,J=5.1Hz,10.7H
z),3.14−3.17(1H,m),3.95−
4.02(1H,m),4.00(3H,s),4.1
8(1H,dd,J=5.1Hz,6.5Hz),4.
65−4.75(1H,m),7.24(1H,t,J
=7.7Hz),7.29(1H,t,J=7.7H
z),7.51(1H,s),7.68(1H,d,J
=7.7Hz),8.10(1H,d,J=7.7H
z) 実施例46化合物46 実施例21−(3)と同様な方法により、対応するアミ
ンを用いて行い、目的物を得た。
【0134】融点:116−121℃ IR(KBr,cm-1):3400,2962,174
3,1650,1557,1461,1389,126
0,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C304557
H)+として): 計算値 588.3397 測定値 588.33691 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.61(6H,d,J=5.1Hz),0.8
7(3H,t,J=7.0Hz),1.15(9H,
s),0.82−1.89(9H,m),2.86(1
H,dd,J=11.3Hz,14.4Hz),3.1
1−3.21(1H,m),3.96(3H,s),
4.09−4.21(2H,m),4.58−4.70
(1H,m),5.73(1H,d,J=9.8H
z),5.73(1H,s),7.25(1H,t,J
=7.5Hz),7.32(1H,t,J=7.5H
z),7.50(1H,s),7.72(1H,d,J
=7.5Hz),8.04(1H,d,J=7.8H
z),8.21(1H,d,J=7.5Hz),8.3
1(1H,d,J=8.8Hz) 実施例47化合物47 実施例28におけるヘキサメチレンイミンを2−アミノ
ピリジンに換え、同様の反応を行うことにより目的物を
得た。
【0135】融点:109−111℃ IR(KBr,cm-1):3364,3076,296
8,2872,1716,1656,1575,146
1,1389,1260,1203,1092,76
5,723 高分解能FAB−MS(m/e,(C314067
H)+として): 計算値 609.3036 測定値 609.30301 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.64(3H,d,J=6.1Hz),0.6
7(3H,d,J=6.1Hz),0.82(3H,
t,J=7.2Hz),1.05−1.38(7H,
m),1.56−1.80(2H,m),2.89(1
H,dd,J=11.2Hz,14.6Hz),3.1
3(1H,dd,J=1.3Hz,14.6Hz),
3.96(3H,s),4.13−4.32(2H,
m),4.63−4.76(1H,m),6.95(1
H,dd,J=5.5Hz,7.0Hz),7.26
(1H,t,J=7.7Hz),7.33(1H,t,
J=7.7Hz),7.38(1H,d,J=8.7H
z),7.54(1H,s),7.65−7.75(1
H,m),7.78(1H,d,J=7.7Hz),
7.86−8.02(1H,m),8.05(1H,
d,J=7.8Hz),8.14(1H,dd,J=
1.3Hz,5.5Hz),8.27(1H,d,J=
7.7Hz),8.50(1H,d,J=8.8H
z),9.34(1H,brs) 実施例48化合物48,49 実施例28におけるヘキサメチレンイミンをヘプタメチ
レンイミンに換え、同様の反応を行うことにより、エス
テル体48及び脱保護体49を得た。
【0136】化合物48 (無色アモルファス) IR(KBr,cm-1):3304,2932,286
6,1743,1632,1533,1461,138
6,1257,1152,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C375757
H)+として): 計算値 684.4337 測定値 684.43361 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.1Hz),0.84(3
H,d,J=6.3Hz),0.85(3H,d,J=
6.3Hz),1.06−1.80(19H,m),
1.41(9H,s),3.19(1H,dd,J=
5.9Hz,14.7Hz),3.33(1H,dd,
J=6.1Hz,14.7Hz),3.13−3.50
(4H,m),4.01(3H,s),3.96−4.
10(1H,m),4.27−4.37(1H,m),
4.59(1H,d,J=6.8Hz),4.80−
4.90(1H,m),6.53(1H,d,J=8.
8Hz),6.99(1H,d,J=7.7Hz),
7.25(1H,t,J=7.3Hz),7.33(1
H,t,J=7.3Hz),7.47(1H,s),
7.62(1H,d,J=7.3Hz),8.17(1
H,d,J=7.3Hz)化合物49 融点:99−104℃ IR(KBr,cm-1):3316,2932,287
2,1743,1632,1533,1461,138
6,1260,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3710 測定値 628.36931 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.80(3H,d,J=5.9Hz),0.81(3
H,d,J=5.9Hz),0.83(3H,t,J=
6.0Hz),1.09−1.95(19H,m),
3.05−3.46(6H,m),3.88−3.98
(1H,m),4.02(3H,s),4.31−4.
41(1H,m),4.77−4.86(1H,m),
4.98(1H,d,J=7.0Hz),6.63(1
H,d,J=7.4Hz),7.25(1H,t,J=
7.5Hz),7.34(1H,t,J=7.5H
z),7.48(1H,s),7.58(1H,d,J
=7.5Hz),7.68(1H,d,J=7.8H
z),8.16(1H,d,J=7.5Hz) 実施例49化合物50 実施例21−(1)におけるDNle−OtBuをDN
va−OtBuに換え、実施例39と同様の反応を行う
ことにより、目的物を得た。
【0137】融点:112−116℃ IR(KBr,cm-1):3382,2962,287
2,1743,1656,1620,1530,146
1,1386,1260 高分解能FAB−MS(m/e,(C324757
H)+として): 計算値 614.3554 測定値 614.35391 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.81(6H,d,J=5.4Hz),0.84(3
H,t,J=7.3Hz),1.14(3H,d,J=
6.5Hz),1.15(3H,d,J=6.6H
z),1.01−1.89(13H,m),3.29
(2H,d,J=5.7Hz),3.92−4.02
(2H,m),4.01(3H,s),4.09−4.
16(1H,m),4.28−4.35(1H,m),
4.83(1H,dt,J=6.3Hz,5.7H
z),4.96(1H,d,J=4.8Hz),6.6
7−6.72(1H,brs),7.25(1H,t,
J=7.8Hz),7.34(1H,t,J=7.8H
z),7.48(1H,s),7.58(1H,d,J
=7.8Hz),7.65(1H,d,J=6.3H
z),8.16(1H,d,J=7.8Hz) 実施例50化合物51 実施例21−(1)におけるDNle−OtBuをDN
va−OtBuに換え、実施例40と同様の反応を行う
ことにより目的物を得た。
【0138】融点:115−119℃ IR(KBr,cm-1):3358,2962,287
2,1746,1659,1620,1533,146
1,1386,1260 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3732 測定値 628.36831 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.84(9H,s),0.84(3H,t,J=7.
2Hz),1.14(6H,d,J=7.1Hz),
1.01−1.89(12H,m),3.28(1H,
dd,J=5.1Hz,14.1Hz),3.32(1
H,dd,J=6.0Hz,14.1Hz),3.87
−4.01(2H,m),4.01(3H,s),4.
10−4.20(1H,m),4.32(1H,dt,
J=8.1Hz,4.5Hz),4.76(1H,dd
d,J=5.1Hz,6.9Hz,8.1Hz),4.
98(1H,d,J=5.4Hz),6.57−6.6
0(1H,brs),7.24(1H,t,J=7.8
Hz),7.34(1H,t,J=7.8Hz),7.
48(1H,s),7.58(1H,d,J=7.8H
z),7.69(1H,d,J=8.1Hz),8.1
6(1H,d,J=7.8Hz) 実施例51化合物52 実施例39におけるLeu−OBzl・TsOHをIl
e−OBzl・TsOHに換え、同様の反応を行うこと
により目的物を得た。
【0139】融点:85−95℃ IR(KBr,cm-1):3328,2968,287
2,1743,1671,1539,1461,138
6,1344,1311,1260,1203,114
9,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3710 測定値 628.36891 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.42(3H,d,J=6.8Hz),0.6
4(3H,t,J=7.3Hz),0.81−0.98
(1H,m),0.86(3H,t,J=7.1H
z),1.04(3H,d,J=4.8Hz),1.0
6(3H,d,J=4.8Hz),1.20−1.80
(14H,m),2.84(1H,dd,J=11.4
Hz,14.9Hz),3.24(1H,dd,J=
2.6Hz,14.9Hz),3.78(1H,t,J
=7.8Hz),3.96(3H,s),4.07−
4.20(3H,m),4.58−4.68(1H,
m),5.94(1H,d,J=7.8Hz),7.2
5(1H,t,J=7.6Hz),7.32(1H,
t,J=7.6Hz),7.52(1H,s),7.6
6(1H,d,J=7.6Hz),8.04(1H,
d,J=7.6Hz),8.27(1H,d,J=7.
8Hz),8.31(1H,d,J=8.7Hz) 以下の実施例52及び53では、対応するアミノ酸ベン
ジルエステル・TsOH塩を用いて、実施例51と同様
の反応を行うことにより、それぞれ化合物53及び54
を得た。 実施例52化合物53 融点:85−94℃ IR(KBr,cm-1):3328,2968,287
2,1743,1671,1530,1461,138
6,1344,1311,1260,1200,114
9,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3710 測定値 628.36981 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.51(3H,d,J=6.5Hz),0.6
0(3H,t,J=7.1Hz),0.80−0.92
(1H,m),0.86(3H,t,J=7.0H
z),1.04(3H,d,J=6.2Hz),1.0
6(3H,d,J=6.2Hz),1.20−1.80
(14H,m),2.83(1H,dd,J=11.7
Hz,14.7Hz),3.23(1H,dd,J=
2.8Hz,14.7Hz),3.88(1H,t,J
=7.7Hz),3.96(3H,s),4.02−
4.18(3H,m),4.59−4.69(1H,
m),5.78(1H,d,J=7.7Hz),7.2
5(1H,t,J=7.6Hz),7.32(1H,
t,J=7.6Hz),7.53(1H,s),7.6
9(1H,d,J=7.6Hz),8.04(1H,
d,J=7.6Hz),8.27(1H,d,J=7.
52Hz),8.32(1H,d,J=9.1Hz) 実施例53化合物54 融点:108−111℃ IR(KBr,cm-1):3340,2962,287
2,1743,1650,1632,1518,146
1,1386,1260,1146,1092,76
5,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C334957
H)+として): 計算値 628.3711 測定値 628.37051 H−NMR(400MHz,CDCl3,δppm):
0.81(3H,t,J=6.8Hz),0.91(9
H,s),1.19(6H,d,J=6.8Hz),
1.12−1.36(4H,m),1.43−1.87
(8H,m),3.25(1H,dd,J=5.9H
z,15.6Hz),3.34(1H,dd,J=6.
8Hz,15.6Hz),3.87−4.00(1H,
m),4.01(3H,s),4.01−4.06(1
H,m),4.13−4.18(1H,m),4.35
−4.40(1H,m),4.81−4.87(1H,
m),5.12(1H,d,J=7.8Hz),6.7
6−6.82(1H,brs),7.27(1H,t,
J=7.8Hz),7.35(1H,t,J=7.8H
z),7.39−7.42(1H,brs),7.50
(1H,s),7.63(1H,d,J=7.8H
z),8.17(1H<d,J=7.8Hz) 実施例54化合物55 実施例18−(2)におけるLeu−OBzlを2−ヒ
ドロキシ−4−メチルバレリル酸ベンジルエステルに換
え、同様な反応を行うことにより得られた2−(2−ク
ロロフェニルカルバモイル)オキシ−4−メチルバレリ
ル酸を用いて、実施例33−(3)と同様な反応を行う
ことにより目的物を得た。
【0140】融点:161−163℃ IR(KBr,cm-1):3310,2962,174
0,1659,1533,1461,1449,138
6,1260,1212,1089,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C3239ClN48
+H)+として): 計算値 643.2535 測定値 643.25111 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.0Hz),0.91(6
H,d,J=4.5Hz),1.13−1.31(4
H,m),1.56−1.84(5H,m),3.16
(1H,dd,J=14.5Hz,7.2Hz),3.
29(1H,dd,J=14.5Hz,6.7Hz),
3.96(3H,s),4.41−4.48(1H,
m),4.78−4.86(1H,m),5.04−
5.09(1H,m),6.60(1H,d,J=7.
6Hz),6.78(1H,d,J=7.7Hz),
7.02(1H,t,J=7.7Hz),7.18−
7.30(4H,m),7.35(1H,d,J=7.
7Hz),7.48(1H,s),7.62(1H,
d,J=6.3Hz),7.99(1H,d,J=8.
0Hz),8.08(1H,d,J=7.7Hz) 実施例55化合物56 実施例1−(2)におけるDNle−OBzl・TsO
HをDVal−OBzl・TsOHに換え、実施例1−
(2)及び(3)と同様な反応を行うことにより目的物
を得た。
【0141】融点:203−207℃ IR(KBr,cm-1):3328,2968,172
2,1695,1530,1461,1389,126
0,1170,1092,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C294248
H)+として): 計算値 575.3081 測定値 575.30661 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.4Hz),0.6
7(3H,d,J=6.4Hz),0.85(3H,
d,J=6.9Hz),0.86(3H,d,J=6.
9Hz),0.90−1.48(3H,m),1.31
(9H,s),2.00−2.14(1H,m),2.
91(1H,dd,J=10.3Hz,14.7H
z),3.12(1H,dd,J=3.0Hz,14.
7Hz),3.85−4.00(1H,m),3.95
(3H,s),4.04(1H,dd,J=5.2H
z,7.9Hz),4.60−4.71(1H,m),
6.68(1H,d,J=8.1Hz),7.23(1
H,t,J=7.5Hz),7.31(1H,t,J=
7.5Hz),7.50(1H,s),7.69(1
H,d,J=7.5Hz),7.80(1H,d,J=
7.9Hz),8.04(1H,d,J=7.5H
z),8.16(1H,d,J=8.0Hz) 実施例56化合物57,58の合成 (1)Boc−DTrp(COOMe)ψ(CS−N
H)−DNle−OtBu実施例21−(1)で得られ
たBoc−DTrp(COOMe)−DNle−Ot
u 300mgとローエッソン試薬140mgをトルエ
ン2mlに懸濁し、アルゴン雰囲気下100℃で3.5
時間加熱撹拌した。溶媒を留去後に得られた残渣を、シ
リカゲルフラッシュクロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲル60/ジクロロメタン→ジクロロメタン:エ
ーテル=95:5)、続いてシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(メルク社製 シリカゲル60/クロロホル
ム:エーテル=99:1)にて精製し、目的物172m
gを得た。
【0142】FAB−MS(m/e,(C284136
S)+として):547 (2)化合物57の合成 (1)で得られたBoc−DTrp(COOMe)−ψ
(CS−NH)−DNle−OtBu 100mgをギ
酸3mlに溶解し、室温で2時間撹拌した。反応溶液を
減圧濃縮して得た残渣を、DMF 2mlに溶解し、N
MM 100μlを加えた。この溶液に、2,6−ジメ
チルピペリジノカルボニル−γMeLeu 52mgと
HOBT・H2O 34mgを室温で加え、更に氷冷下
EDCI・HCl 42mgを加え、そのまま30分
間、更に室温にて14時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N塩
酸及び水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。この溶液を減圧濃縮後、残渣を分取薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/ヘ
キサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、目的物28
mgを得た。
【0143】融点:75−78℃ IR(KBr,cm-1):3256,2956,287
2,1743,1626,1518,1461,137
4,1341,1311,1257,1227,115
8,1089,1041,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C385956S+
H)+として): 計算値 714.4264 測定値 714.42521 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.2Hz),0.90(9
H,s),0.95−1.92(14H,m),1.1
9(3H,d,J=7.1Hz),1.20(3H,
d,J=7.1Hz),1.37(9H,s),3.2
9(1H,dd,J=7.2Hz,14.4Hz),
3.47(1H,dd,J=5.5Hz,14.4H
z),4.00(3H,s),4.05−4.13(1
H,m),4.11−4.22(1H,m),4.19
−4.26(1H,m),4.65(1H,d,J=
7.4Hz),4.72−4.79(1H,m),4.
97(1H,ddd,J=5.5Hz,7.2Hz,
8.0Hz),7.06(1H,d,J=8.0H
z),7.26(1H,t,J=7.4Hz),7.3
3(1H,t,J=7.4Hz),7.49(1H,
s),7.72(1H,d,J=7.4Hz),8.1
5(2H,d,J=7.4Hz) (3)化合物58の合成 (2)で得られた化合物57 13mgを氷冷下ギ酸1
mlに溶解し、そのまま1.5時間、更に室温にて6時
間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和食塩
水及び水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。この溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200/クロロ
ホルム:メタノール=97:3)にて精製し、得られた
目的物を含む分画を減圧濃縮した。このものを酢酸エチ
ルに溶解し、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、溶媒を減圧濃縮乾固することにより、
目的物7.3mgを得た。
【0144】融点:74−82℃ IR(KBr,cm-1):3310,2956,286
6,1743,1620,1572,1524,146
1,1386,1341,1260,1230,112
8,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C345156S+
H)+として): 計算値 658.3638 測定値 658.36581 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(9H,s),0.86(3H,t,J=6.
8Hz),0.92−2.05(14H,m),1.1
4(6H,d,J=7.1Hz),3.33(1H,d
d,J=7.9Hz,14.7Hz),3.54(1
H,dd,J=5.3Hz,14.7Hz),3.92
−4.06(2H,m),3.99(3H,s),4.
09−4.16(1H,m),4.94−5.07(2
H,m),5.17(1H,ddd,J=5.3Hz,
6.3Hz,7.9Hz),6.99(1H,d,J=
6.3Hz),7.22(1H,t,J=7.8H
z),7.31(1H,t,J=7.8Hz),7.5
1(1H,s),7.64(1H,d,J=7.8H
z),8.11(1H,d,J=7.8Hz),8.8
9(1H,d,J=7.5Hz) 実施例57化合物59の合成 (1)2−ヒドロキシ−3−(3−インドリル)プロピ
オニル−DNle−OtBu β−インドール乳酸103mg、DNle−OtBu・
HCl 100mg及びNMM 58μlのジクロロメ
タン(5.0ml)溶液に、氷冷下にHOBT・H2
81mg及びEDCI・HCl 102mgを加え、
室温で一晩撹拌した。反応液をジクロロメタン(20m
l)にて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10
%クエン酸水溶液及び飽和食塩水にて順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣
を中圧液体クロマトグラフィー(メルク社製 ローバー
カラム リクロプレップSI60/ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:2)にて精製し、目的物80mgを得た。
【0145】FAB−MS(m/e,(C213024
+H)+として):375 (2)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−ψ(COO)−DTrp−DNle−OtBu (1)で得られた2−ヒドロキシ−3−(3−インドリ
ル)プロピオニル−DNle−OtBu 62mgと
2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−OH 72mgのTHF(1.5ml)溶液に、氷冷
下にEDCI・HCl 48mg及びDMAP 10m
gを加え、室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧留去し、
残渣に水(20ml)を加えて懸濁し、酢酸エチル(1
0ml×3)にて抽出した。酢酸エチル抽出層は合わせ
て1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去した。残渣を中圧液体クロマトグラフィ
ー(メルク社製 ローバーカラム リクロプレップSI
60/ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、目
的物91mgを得た。
【0146】FAB−MS(m/e,(C365646
+H)+として):641 (3)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−ψ(COO)−DTrp(COOMe)−DN
le−OtBu (2)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−ψ(COO)−DTrp−DNle
−OtBu 76mgのジクロロメタン(1.0ml)
溶液に、氷冷下にクロロギ酸メチル 14μl、粉末の
水酸化ナトリウム12mg及びTBAHS 1mgを加
え、その後室温で6時間撹拌した。反応液にジクロロメ
タン(30ml)を加えて希釈し、水(20ml)にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。この溶液
を減圧濃縮後、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メ
ルク社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1)にて精製し、目的物41mgを得た。
【0147】FAB−MS(m/e,(C385848
+H)+として):699 (4)化合物59の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−ψ(COO)−DTrp(COOM
e)−DNle−OtBu 36mgをTFA(3m
l)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し、残渣に水(3ml)を加え結晶化し、目的物32
mgを得た。
【0148】融点:74−79℃ IR(KBr,cm-1):3406,2962,174
6,1671,1629,1539,1461,138
6,1260,1200,1164,1092,76
5,747 FAB−MS(m/e,(C345048+H)+とし
て):6431 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.83(3H,t,J=7.2Hz),0.89(9
H,s),1.00−1.90(14H,m),1.1
7(3H,d,J=7.5Hz),1.20(3H,
d,J=7.5Hz),3.31(1H,dd,J=
7.5Hz,14.9Hz),3.40(1H,dd,
J=3.8Hz,14.9Hz),3.70−4.10
(2H,m),4.02(3H,s),4.07−4.
19(1H,m),4.30−4.40(1H,m),
5.48(1H,dd,J=3.8Hz,7.5H
z),7.25(1H,t,J=7.5Hz),7.3
4(1H,t,J=7.5Hz),7.48(1H,
s),7.59(1H,d,J=7.5Hz),7.2
0−8.00(2H,brs),8.16(1H,d,
J=7.5Hz) 実施例58化合物60の合成 実施例50と同様の方法により目的物を得た。
【0149】1H−NMR(300MHz,CDCl3
δppm):0.82(3H,t,J=7.2Hz),
0.89(9H,s),1.15(3H,d,J=7.
1Hz),1.05−1.75(14H,m),1.1
6(3H,d,J=7.1Hz),1.41(9H,
s),3.17(1H,dd,J=6.2Hz,15.
0Hz),3.37(1H,dd,J=5.9Hz,1
5.0Hz),3.93−4.10(2H,m),4.
00(3H,s),4.10−4.23(1H,m),
4.24−4.36(1H,m),4.65(1H,
d,J=7.1Hz),4.81(1H,ddd,J=
5.9Hz,6.2Hz,8.5Hz),6.48(1
H,d,J=8.5Hz),7.03(1H,d,J=
7.6Hz),7.24(1H,t,J=7.6H
z),7.33(1H,t,J=7.6Hz),7.4
7(1H,s),7.62(1H,d,J=7.6H
z),8.16(1H,d,J=7.8Hz) 実施例59化合物61,62,63,64の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DLmTyr−DNle−OBzl 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−OH、Boc−DLmTyr−OH及びDNle−O
Bzl・TsOHを用い、実施例14と同様な方法によ
り目的物を得た。
【0150】FAB−MS(m/e,(C375446
+H)+として):651 (2)化合物61の合成 (1)で得られたベンジルエステル体を実施例1−
(3)と同様な方法により分離精製し、目的物を得た。
【0151】IR(KBr,cm-1):3328,29
56,2872,1602,1533,1464,14
04,1341,1251 FAB−MS(m/e,(C304846+H)+とし
て):5611 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.81(3H,t,J=6.1Hz),0.84(9
H,s),1.13(6H,d,J=7.0Hz),
1.03−1.85(14H,m),2.80−2.9
9(1H,m),2.99−3.13(1H,m),
3.95−4.30(4H,m),4.53−4.71
(1H,m),6.63(1H,d,J=7.6H
z),6.68(1H,d,J=7.6Hz),6.7
9(1H,brs),7.05(1H,t,J=7.6
Hz),7.46(1H,brs) (3)化合物62の合成 (1)で得られたベンジルエステル体を、THF中DM
AP存在下無水酢酸と反応させた後、分取薄層クロマト
グラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)にて分離精製し、2,6−
ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu−DmT
yr(Ac)−DNle−OBzlを得た。このもの
を、実施例1−(3)と同様な方法により脱保護し、目
的物を得た。
【0152】FAB−MS(m/e,(C325047
+H)+として):603 (4)化合物63の合成 (1)で得られたベンジルエステル体を、メタノール中
大過剰のジアゾメタン/エーテル溶液と反応させた後、
分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル
60F254/ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて分離
精製し、2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γM
eLeu−DmTyr(Me)−DNle−OBzlを
得た。このものを実施例1−(3)と同様な方法により
脱保護し、目的物を得た。
【0153】FAB−MS(m/e,(C315046
+H)+として):575 (5)化合物64の合成 (1)で得られたベンジルエステル体を、THF中DM
AP存在下、クロロギ酸メチルと反応させ、その後、分
取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル6
0F254/ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて分離精
製し、2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DmTyr(COOMe)−DNle−OBz
lを得た。このものを実施例1−(3)と同様な方法に
より脱保護し、目的物を得た。
【0154】FAB−MS(m/e,(C325048
+H)+として):619 実施例60化合物65の合成 DSerを用い、実施例6と同様な反応を行って目的物
を得た。
【0155】IR(KBr,cm-1):3328,29
62,1743,1659,1563,1461,13
86,1260,1167,1092,1050,76
2 高分解能FAB−MS(m/e,(C273849
H)+として): 計算値 563.2717 測定値 563.26941 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.67(3H,d,J=6.6Hz),0.6
9(3H,d,J=6.6Hz),0.98−1.38
(3H,m),1.31(9H,s),2.93(1
H,dd,J=9.7Hz,14.6Hz),3.13
(1H,dd,J=4.2Hz,14.6Hz),3.
26−3.36(1H,m),3.51−3.60(1
H,m),3.73−3.85(1H,m),3.89
−4.01(1H,m),3.94(3H,s),4.
55−4.68(1H,m),6.68(1H,d,J
=8.0Hz),7.22(1H,t,J=7.5H
z),7.30(1H,t,J=7.5Hz),7.4
8(1H,s),7.69(1H,d,J=7.5H
z),7.69(1H,d,J=7.5Hz),8.0
3(1H,d,J=7.5Hz),8.19(1H,
d,J=7.5Hz) 実施例61化合物66の合成 (1)N−(2−チエニルカルバモイル)−γMeLe
u−OBzl 2−チエニルカルボン酸30mgとジフェニルリン酸ア
ジド50.5μlのトルエン(10ml)溶液に、氷冷
下TEA 32.6μlを加え、そのまま1時間、更に
室温にて10時間撹拌後、反応混合物を6時間加熱還流
した。反応液を室温まで冷却し、γMeLeu−OBz
l・TsOH 61mgとTEA 21μlのDMF
(1ml)溶液を加え、混合物を室温にて15時間撹拌
した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、1N塩酸、飽和食塩水にて順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液を減圧濃縮
して得た残渣を、分取薄層クロマトグラフィー(メルク
社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)にて精製し、目的物27.0mgを得た。
【0156】FAB−MS(m/e,(C192423
S+H)+として):361 (2)化合物66の合成 (1)で得られたベンジルエステル体27.0mgをメ
タノール0.3mlに溶解した。氷冷下1N水酸化ナト
リウム水溶液75μlを加え、室温にて反応液を28時
間撹拌した。溶媒を減圧濃縮乾固して得たN−(2−チ
エニルカルバモイル)−γMeLeu−OH 22.0
mgを、実施例21−(1)で得られたDTrp(CO
OMe)−DNle−OtBu・HCl 35.0mg
と実施例33−(3)と同様の方法で反応させ、目的物
5.4mgを得た。
【0157】高分解能FAB−MS(m/e,(C31
4157S+H)+として): 計算値 628.2805 測定値 628.2822 以下の実施例62〜65では、実施例36におけるシク
ロペンチルプロピルアミン及びLeu−OBzl・Ts
OHに換えて、対応するアミン及びアミノ酸ベンジルエ
ステルTsOH塩を用い、実施例36と同様な反応を行
なうことによって化合物67〜70を得た。 実施例62化合物67 融点:98−102℃ IR(KBr,cm-1):3316,2962,287
2,1743,1632,1521,1461,138
6,1260,1092,765,747 高分解能FAB−MS(m/e,(C314557
H)+として): 計算値 600.3397 測定値 600.33711 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.50(3H,d,J=6.7Hz),0.57(3
H,d,J=6.7Hz),0.86(3H,t,J=
6.8Hz),1.10(6H,d,J=5.6H
z),0.92−2.10(11H,m),2.84
(1H,dd,J=11.2Hz,14.4Hz),
3.21(1H,dd,3.1Hz,14.4Hz),
3.67−3.90(3H,m),3.96(3H,
s),4.08−4.20(1H,m),4.57−
4.72(1H,m),5.47(1H,d,J=7.
8Hz),7.25(1H,t,J=7.6Hz),
7.32(1H,t,J=7.6Hz),7.52(1
H,s),7.69(1H,d,J=7.6Hz),
8.03(1H,d,J=7.6Hz),8.31(1
H,d,J=8.1Hz),8.35(1H,d,J=
9.0Hz) 実施例63化合物68 IR(KBr,cm-1):2954,2859,173
7,1616,1525,1442,1340,130
9,1226,1199,1126,765,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C334757
H)+として): 計算値 626.3554 測定値 626.35721 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):−0.80−−0.95(2H,m),0.01
−0.39(3H,m),0.86(3H,t,J=
7.0Hz),1.03(3H,d,J=7.4H
z),1.05(3H,d,J=7.4Hz),0.9
8−1.82(14H,m),2.85(1H,dd,
J=10.9Hz,14.7Hz),3.22(1H,
dd,3.1Hz,14.7Hz),3.95(3H,
s),3.90−4.20(4H,m),4.53−
4.65(1H,m),6.05(1H,d,J=6.
8Hz),7.24(1H,t,J=7.4Hz),
7.31(1H,t,J=7.4Hz),7.49(1
H,s),7.68(1H,d,J=7.4Hz),
8.02(1H,d,J=7.4Hz),8.24(1
H,d,J=6.9Hz),8.25(1H,d,J=
8.8Hz) 実施例64化合物69 融点:103−113℃ IR(KBr,cm-1):2958,2937,173
7,1654,1618,1527,1477,144
4,1382,1340,1309,1259,122
6,1201,1145,1126,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C324557
H)+として): 計算値 612.3397 測定値 612.33841 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.02−0.39(4H,m),0.79−
0.97(1H,m),0.84(3H,t,J=7.
0Hz),1.04(3H,d,J=6.7Hz),
1.06(3H,d,J=6.7Hz),1.12−
1.78(12H,m),2.85(1H,dd,J=
10.9Hz,14.7Hz),3.21−3.37
(2H,m),3.96(3H,s),4.02−4.
21(3H,m),4.50−4.62(1H,m),
6.27(1H,d,J=5.6Hz),7.26(1
H,t,J=7.4Hz),7.33(1H,t,J=
7.4Hz),7.52(1H,s),7.65(1
H,d,J=7.4Hz),8.05(1H,d,J=
7.4Hz),8.20(1H,d,J=6.8H
z),8.21(1H,d,J=9.3Hz) 実施例65化合物70 IR(KBr,cm-1):2954,2861,173
7,1650,1531,1444,1413,134
2,1299,1224,1091,765,746 高分解能FAB−MS(m/e,(C334757
H)+として): 計算値 626.3554 測定値 626.35381 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.76−0.96(3H,m),0.96−
2.30(23H,m),2.73−2.90(1H,
m),3.00−3.61(5H,m),3.61−
3.75(1H,m),3.96(3H,s),4.0
3−4.20(1H,m),4.49−4.63(1
H,m),5.97(1H,d,J=4.9Hz),
7.16−7.38(2H,m),7.53(1H,
s),7.65(1H,d,J=7.2Hz),8.0
5(1H,d,J=7.2Hz),8.24(1H,
d,J=6.5Hz),8.32(1H,d,J=7.
7Hz) 実施例66化合物71の合成 DSer(Me)を用い、実施例6と同様な反応を行な
って目的物を得た。
【0158】融点:103−106℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,174
3,1527,1461,1386,1344,126
0,1167,1092,1047,1023,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C284049
H)+として): 計算値 577.2874 測定値 577.28851 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.65(3H,d,J=6.3Hz),0.6
7(3H,d,J=6.3Hz),1.31(9H,
s),0.90−1.60(3H,m),2.80−
3.20(2H,m),3.27(3H,s),3.4
3−3.75(2H,m),3.83−4.02(1
H,m),3.95(3H,s),4.39−4.51
(1H,m),4.65−4.81(1H,m),6.
67(1H,d,J=7.1Hz),7.23(1H,
dt,J=1.3Hz,7.6Hz),7.31(1
H,dt,J=1.3Hz,7.6Hz),7.51
(1H,s),7.73(1H,dd,J=1.3H
z,7.6Hz),8.03(1H,dd,J=1.3
Hz,7.6Hz),8.17(1H,d,J=8.3
Hz),8.37(1H,d,J=8.3Hz) 実施例67化合物72,73,74,75の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DPhe(m−NO2)−DNle−OBu
の合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−OH、Boc−DPhe(m−NO2)−OH、及び
DNle−OBu・HClを用い、実施例14と同様
な方法により目的物を得た。
【0159】FAB−MS(m/e,(C345557
+H)+として):646 (2)化合物72の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DPhe(m−NO2)−DNle
−OBu 34mgを4N−HCl/ジオキサン(3
ml)に溶解し、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧
濃縮し、残渣にエーテルを加え結晶化し、目的物24m
gを得た。
【0160】IR(KBr,cm-1):3376,29
56,2872,1725,1668,1536,14
73,1452,1356,1248,1200,11
40 高分解能FAB−MS(m/e,(C304757
H)+として): 計算値 590.3554 測定値 590.35801 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.80−1.8(17H,m),0.87(9H,
s),1.15(6H,d,J=7.0Hz),3.1
2−3.42(2H,m),4.0−4.85(6H,
m),6.88(1H,d,J=7.7Hz),7.0
6(1H,d,J=7.7Hz),7.46(1H,
t,J=7.8Hz),7.61−7.64(1H,
m),8.04−8.11(2H,m) (3)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DPhe(m−NH2)−DNle−OBu
の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DPhe(m−NO2)−DNle
−OBu 285mgを95%エタノール10mlに
溶解し、10%パラジウム炭素30mgと共に、常圧水
素雰囲気下、室温にて3時間攪拌した。触媒を濾去し、
濾液を減圧濃縮することにより目的物274mgを得
た。
【0161】FAB−MS(m/e,(C345755
+H)+として):616 (4)化合物73・HCl塩の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DPhe(m−NH2)−DNle
−OBu 31mgを実施例67−(2)と同様に処
理することにより目的物28mgを得た。
【0162】融点:144−148℃ IR(KBr,cm-1):3400,2954,177
4,1720,1655,1531,1466,138
9,1246,1205,1140,689 高分解能FAB−MS(m/e,(C304955
H)+として): 計算値 560.3812 測定値 560.38421 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.80(9H,s),0.86(3H,t,J
=7.0Hz),1.04(3H,d,J=7.2H
z),1.07(3H,d,J=7.2Hz),1.1
2−1.81(14H,m),2.75(1H,dd,
J=10.5Hz,13.6Hz),3.18(1H,
dd,J=3.5Hz,13.6Hz),4.01−
4.25(4H,m),4.36−4.49(1H,
m),6.14(1H,d,J=6.6Hz),7.1
4−7.34(4H,m),8.14(1H,d,J=
8.8Hz),8.23(1H,d,J=7.6H
z),10.5(3H,brs) (5)化合物74の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DPhe(m−NH2)−DNle
−OBu 31mgのジクロロメタン(1ml)溶液
に、DMAP 10mg及び蟻酸ピバリン酸無水物 2
0μl を加え、室温にて20時間攪拌した。反応液に
ジクロロメタン 30mlを加えて希釈し、1N−水酸
化ナトリウム(20ml)、1N−塩酸(20ml)及
び飽和食塩水(20ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣を分取薄層クロ
マトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254
ヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製し、化合物7
Buエステル 23mgを得た。この生成物20
mgを実施例67−(2)と同様に処理することにより
目的物16mgを得た。
【0163】融点:123−125℃ IR(KBr,cm-1):3300,2953,280
0,1774,1670,1614,1535,144
6,1396,1369,1248,1142,78
9,690 高分解能FAB−MS(m/e,(C314956
H)+として): 計算値 588.3761 測定値 588.37591 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.79(9H,s),0.86(3H,t,J
=7.0Hz),0.96−1.80(23H,m),
2.62−2.75(1H,m),3.05−3.17
(1H,m),3.83−4.49(3H,m),6.
05(1H,brs),6.95(1H,d,J=7.
6Hz),7.06−7.23(2H,m),7.42
(1H,s),8.15(1H,d,J=7.3H
z),8.22(1H,d,J=1.7Hz),10.
07(1H,brs) (6)化合物75の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DPhe(m−NH2)−DNle
−OBu 31mgのジクロロメタン(1ml)溶液
に、DMAP 10mg及びクロロ蟻酸メチル 12μ
lを加え、室温にて12時間攪拌した。反応液にジクロ
ロメタン 30mlを加えて希釈し、1N−水酸化ナト
リウム(20ml)、1N−塩酸(20ml)及び飽和
食塩水(20ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後、減圧濃縮した。残渣を分取薄層クロマトグ
ラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、化合物75
Buエステル 26mgを得た。この生成物23mgを
実施例67−(2)と同様に処理することにより目的物
16mgを得た。
【0164】融点:116−118℃ IR(KBr,cm-1):3300,2954,285
8,1774,1716,1668,1614,154
7,1448,1232,1074,773 高分解能FAB−MS(m/e,(C325157
H)+として): 計算値 618.3867 測定値 618.38651 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.79(9H,s),0.86(3H,t,J
=7.0Hz),1.04(3H,d,J=6.3H
z),1.06(3H,d,J=6.3Hz),0.9
8−1.78(14H,m),2.64(1H,dd,
J=11.1Hz,13.4Hz),3.08(1H,
dd,J=3.3Hz,13.4Hz),3.63(3
H,s),3.99−4.43(5H,m),6.05
(1H,d,J=7.4Hz),6.86(1H,d,
J=7.8Hz),7.08(1H,t,J=7.8H
z),7.24(1H,d,J=7.8Hz),7.3
0(1H,s),8.06−8.18(2H,m),
9.49(1H,s) 実施例68化合物76,77の合成 実施例18における(2−クロロフェニル)カルバモイ
ル−Leu−OHを2,6−ジメチルピペリジノカルボ
ニル−γMeLeu−OHに換え、同様な反応を行なう
ことにより化合物76及び化合物77を得た。
【0165】化合物76 高分解能FAB−MS(m/e,(C365645S+
H)+として): 計算値 657.4050 測定値 657.40421 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.84(3H,t,J=7.4Hz),0.89(9
H,s),1.10−1.75(14H,m),1.1
68(3H,d,J=7.1Hz),1.173(3
H,d,J=7.1Hz),1.41(9H,s),
3.37(1H,dd,J=6.4Hz,14.6H
z),3.48(1H,dd,J=6.6Hz,14.
6Hz),3.96−4.08(2H,m),4.13
−4.23(1H,m),4.29(1H,ddd,J
=5.7Hz,7.8Hz,7.8Hz),4.66
(1H,d,J=6.8Hz),4.83(1H,dd
d,J=6.4Hz,6.6Hz,8.5Hz),6.
53(1H,d,J=8.5Hz),6.95(1H,
d,J=7.8Hz),7.26(1H,s),7.3
0−7.40(2H,m),7.81−7.88(2
H,m)化合物77 IR(KBr,cm-1):2775,1712,166
6,1531,1429,1203,1138,80
0,762,721 高分解能FAB−MS(m/e,(C324845S+
H)+として): 計算値 601.3423 測定値 601.34061 H−NMR(300MHz,CD3OD,δppm):
0.84(9H,s),0.8−1.9(17H,
m),1.16(6H,d,J=7.1Hz),3.2
−3.5(2H,m),4.08−4.38(4H,
m),4.8−4.9(1H,m),7.28−7.4
1(2H,m),7.31(1H,s),7.83−
7.90(2H,m) 実施例69化合物78,79の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DTrp(OH)−DNle−OBuの合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−DTrp−DNle−OBu 128mgを酢酸
(1.0ml)に溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム 126mgを加え、室温にて17時間攪拌した。反
応混合物に水(10ml)を加え、酢酸エチル(10m
l)にて3回抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(3ml)にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣を中圧液体ク
ロマトグラフィー(メルク社製 ローバーカラム リク
ロプレップ SI60/ヘキサン:酢酸エチル=1:
2)にて精製し、無色粉末58.2mgを得た。上記生
成物 32.1mg及びタングステン酸ナトリウム二水
和物 3.3mgをメタノール(1.0ml)−水
(0.3ml)に溶解し、30%過酸化水素水 51μ
lを加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物を減圧
濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200/ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製
し、目的物13.7mgを得た。
【0166】FAB−MS(m/e,(C365756
+H)+として):656 (2)化合物78の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(OH)−DNle−O
Bu 11mgを蟻酸(0.4ml)に溶解し室温にて
13時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を分
取薄層クロマトグラフィー(3M社製 エムポアシリカ
ゲルシート/クロロホルム:メタノール:酢酸=20:
1:1)にて精製し、目的物3.4mgを得た。
【0167】融点:165℃(dec.) 高分解能FAB−MS(m/e,(C324956
H)+として): 計算値 600.3761 測定値 600.37741 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.80(9H,s),1.05(6H,d,J
=6.8Hz),0.80−1.80(17H,m),
2.84(1H,dd,J=9.7Hz,14.4H
z),3.10−3.20(1H,m),4.00−
4.25(4H,m),4.35−4.45(1H,
m),6.10(1H,d,J=7.1Hz),6.9
5(1H,t,J=7.5Hz),7.09(1H,
t,J=7.5Hz),7.17(1H,s),7.2
8(1H,d,J=7.5Hz),7.57(1H,
d,J=7.5Hz),8.00−8.20(2H,
m) (3)化合物79の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(OH)−DNle−O
Bu 11mgをメタノール(3ml)に溶解し、ジア
ゾメタン エーテル溶液を加えて反応させた後、減圧濃
縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200/ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製
し、淡黄色粉末8.2mgを得た。上記生成物7.9m
gを蟻酸(0.4ml)に溶解し室温にて14時間攪拌
した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を分取薄層クロマ
トグラフィー(3M社製 エムポアシリカゲルシート/
クロロホルム:メタノール=5:1)にて精製し、目的
物4.1mgを得た。
【0168】融点:115−120℃ 高分解能FAB−MS(m/e,(C335156
H)+として): 計算値 614.3917 測定値 614.38811 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.79(9H,s),1.05(6H,d,J
=6.6Hz),0.80−1.80(17H,m),
2.88(1H,dd,J=9.1Hz,14.6H
z),3.13(1H,dd,J=4.2Hz,14.
6Hz),3.85−3.95(1H,m),4.10
−4.25(3H,m),4.40−4.50(1H,
m),3.98(3H,s),6.11(1H,d,J
=7.9Hz),7.01(1H,t,J=7.5H
z),7.15(1H,t,J=7.5Hz),7.2
9(1H,s),7.35(1H,d,J=7.5H
z),7.59(1H,d,J=7.5Hz),7.8
0−7.90(1H,m),7.90−8.05(1
H,m) 実施例70化合物80,81,82,83の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DTrp(7−OBzl)−DNle−O
uの合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−OH 64mg、H−DTrp(7−OBzl)−O
Me 61mg及びHOBT・H2O 35mgをジク
ロロメタン(2ml)に溶解し、氷冷下にEDCI・H
Cl 44mgを加え同温にて3時間、室温にて一晩攪
拌した。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N塩酸及び飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下に溶媒を留去し残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(メルク社製 シリカゲル60/ヘキサン:酢酸エ
チル=1:1)にて精製し、2,6−ジメチルピペリジ
ノカルボニル−γMeLeu−DTrp(7−OBz
l)−OMe 75mgを得た。2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(7−OB
zl)−OMe 73mgをメタノール(2.0ml)
に溶解し、氷冷下に1.0N水酸化ナトリウム水溶液
(1.0ml)を加え、同温にて、6時間攪拌した。反
応液に、水(30ml)を加えて希釈し、1N塩酸にて
酸性にした後、ジクロロメタン(30ml)にて3回抽
出した。有機層は合わせて硫酸マグネシウウムにて乾燥
した後、減圧下に溶媒を留去し、2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(7−OB
zl)−OH 56mgを得た。2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(7−OB
zl)−OH 55mg、H−DNle−OBu・H
Cl 26mg及びHOBT・H2O 18mgをDM
F(2ml)に溶解し、氷冷下にNMM 13μl及び
EDCI・HCl23mgを加え同温にて2時間、室
温にて3時間攪拌した。反応液に水(50ml)を加
え、酢酸エチル(20ml)にて3回抽出した。有機層
は合わせて10%クエン酸水溶液(20ml)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(20ml)及び飽和食塩水
(20ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去し、目的物 72mgを
得た。
【0169】FAB−MS(m/e,(C436356
+H)+として):746 (2)化合物80の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(7−OBzl)−DNl
e−OBu 9.8mgのジクロロメタン(0.5m
l)溶液に、クロロ蟻酸メチル 10μl、粉末の水酸
化ナトリウム5mg及びTBAHS 2mgを加え、室
温にて3時間攪拌した。反応液をジクロロメタンにて希
釈し、水洗し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧
下に溶媒を留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィ
ー(メルク社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)にて精製し2,6−ジメチルピペリ
ジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(1−COO
Me−7−OBzl)−DNle−OBu 5.4m
gを得た。上記反応で得られた2,6−ジメチルピペリ
ジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(1−COO
Me−7−OBzl)−DNle−OBu 5.1m
gをメタノール1mlに溶解し、10%パラジウム炭素
5mgと共に、常圧水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌
した。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣を分取薄
層クロマトグラフィー(メルク社製シリカゲル60F
254/ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製して得
られたエステルを、蟻酸(1.0ml)に溶解し室温に
て7時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、目的物 1.
1mgを得た。
【0170】高分解能FAB−MS(m/e,(C34
5158+H)+として): 計算値 658.3816 測定値 658.38291 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.85(3H,t,J=7.0Hz),0.88(9
H,s),1.14(3H,d,J=7.0Hz),
1.15(3H,d,J=7.0Hz),1.07−
2.13(14H,m),3.19(1H,dd,J=
5.3Hz,14.8Hz),3.31(1H,dd,
J=6.6Hz,14.8Hz),3.82−4.00
(2H,m),4.05(3H,s),4.07−4.
18(1H,m),4.23−4.33(1H,m),
4.73−4.83(1H,m),4.87(1H,
d,J=6.2Hz),6.45(1H,d,J=8.
6Hz),6.89(1H,d,J=7.3Hz),
7.03(1H,d,J=7.3Hz),7.18(1
H,t,J=7.3Hz),7.36(1H,s),
7.78(1H,d,J=7.4Hz),10.59
(1H,s) (3)化合物81の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(7−OBzl)−DNl
e−OBu 60.6mgをメタノール5mlに溶解
し、10%パラジウム炭素20mgと共に、常圧水素雰
囲気下、室温にて1時間攪拌した。触媒を濾去し、濾液
を減圧濃縮し、2,6−ジメチルピペリジノカルボニル
−γMeLeu−DTrp(7−OH)−DNle−O
Bu50.2mgを得た。上記反応で得られた2,6
−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu−DT
rp(7−OH)−DNle−OBu 14.4mg
を蟻酸(1.0ml)に溶解し、室温にて9時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を分取薄層クロマトグラ
フィー(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロホ
ルム:メタノール:酢酸=30:1:1)にて精製し、
目的物7.3mgを得た。
【0171】高分解能FAB−MS(m/e,(C32
4956+H)+として): 計算値 600.3761 測定値 600.37791 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.79(3H,brs),0.90(9H,s),
1.00−1.84(20H,m),3.03−3.2
0(1H,m),3.27−3.46(1H,m),
3.90−4.30(4H,m),4.70−4.90
(1H,m),5.11(1H,brs),6.55−
7.20(7H,m),9.44(1H,brs) (4)化合物82の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(7−OH)−DNle−
Bu 33.9mgをエーテル(3ml)−メタノ
ール(1ml)に溶解し、ジアゾメタン エチルエーテ
ル溶液を加えて反応させた。反応終了後、反応液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メルク
社製 シリカゲル60/ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)にて精製し、2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(7−OMe)−DNle
−OBu 27.5mgを得た。上記反応で得られた
2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−DTrp(7−OMe)−DNle−OBu 4.
8mgを蟻酸(1.0ml)に溶解し、室温にて7時間
攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を分取薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254/ク
ロロホルム:メタノール:酢酸=30:1:1)にて精
製し、目的物3.4mgを得た。
【0172】高分解能FAB−MS(m/e,(C33
5156+H)+として): 計算値 614.3918 測定値 614.39041 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.83(3H,t,J=7.2Hz),0.88(9
H,s),1.12(6H,d,J=6.8Hz),
1.00−1.92(14H,m),3.20(1H,
dd,J=5.7Hz,14.7Hz),3.45(1
H,dd,J=5.7Hz,14.7Hz),3.80
−4.00(2H,m),3.94(3H,s),4.
05−4.20(1H,m),4.20−4.32(1
H,m),4.68−4.78(1H,m),4.99
(1H,brs),6.56(1H,brs),6.6
3(1H,d,J=7.8Hz),7.00(1H,
t,J=7.8Hz),7.07(1H,s),7.2
1(1H,d,J=7.8Hz),7.55(1H,b
rs),8.54(1H,brs) (5)化合物83の合成 (3)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(7−OMe)−DNle
−OBu 17.9mgのジクロロメタン(1.0m
l)溶液に、クロロ蟻酸メチル 20μl、粉末の水酸
化ナトリウム20mg及びTBAHS 5mgを加え、
室温にて3時間攪拌した。反応液をジクロロメタンにて
希釈し、水洗し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減
圧下に溶媒を留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフ
ィー(メルク社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて精製し2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(1−CO
OMe−7−OMe)−DNle−OBu 12.4
mgを得た。上記反応で得られた2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(1−CO
OMe−7−OMe)−DNle−OBu 9.2m
gをTFA(1ml)に溶解し、室温にて1時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を分取薄層クロマトグラ
フィー(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロホ
ルム:メタノール:酢酸=30:1:1)にて精製し、
目的物 8.1mgを得た。
【0173】高分解能FAB−MS(m/e,(C35
5358+H)+として): 計算値 672.3972 測定値 672.40071 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.84(3H,t,J=7.0Hz),0.84(9
H,s),1.15(6H,d,J=6.8Hz),
1.09−1.94(14H,m),3.25(2H,
d,J=6.4Hz),3.89−4.04(2H,
m),3.95(3H,s),3.97(3H,s),
4.11−4.22(1H,m),4.23−4.33
(1H,m),4.66−4.77(1H,m),5.
06(1H,d,J=6.1Hz),6.66(1H,
d,J=6.5Hz),6.86(1H,t,J=4.
7Hz),7.19(2H,d,J=4.7Hz),
7.44(1H,s),7.63(1H,d,J=7.
8Hz) 実施例71化合物84の合成 実施例40にて得られた化合物40 27mgをメタノ
ール(0.5ml)に溶解し、氷冷下に炭酸水素ナトリ
ウム 3.5mgの水(0.1ml)溶液を加えた。混
合物を減圧乾固し、残渣をDMF(0.5ml)に溶解
しヨウ化メチル(0.2ml)を加え、室温にて20時
間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を分取薄層
クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F
254/ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製した
後、メタノール−水から結晶化し、目的物11mgを得
た。
【0174】融点:80−88℃ IR(KBr,cm-1):3412,2956,174
6,1656,1623,1560,1521,146
1,1386,1341,1260,1092 高分解能FAB−MS(m/e,(C355357
H)+として): 計算値 656.4023 測定値 656.39961 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.2Hz),0.89(9
H,s),1.05−1.85(14H,m),1.1
5(3H,d,J=7.1Hz),1.16(3H,
d,J=6.8Hz),3.17(1H,dd,J=
5.7Hz,15.0Hz),3.39(1H,dd,
J=6.2Hz,15.0Hz),3.65(3H,
s),3.90−4.06(2H,m),4.06−
4.20(1H,m),4.36−4.47(1H,
m),4.64(1H,d,J=6.8Hz),4.7
8−4.90(1H,m),6.38(1H,d,J=
9.2Hz),7.27(1H,brs),7.25
(1H,t,J=7.3Hz),7.34(1H,t,
J=7.3Hz),7.47(1H,s),7.61
(1H,d,J=7.3Hz),8.17(1H,d,
J=7.3Hz) 実施例72化合物85の合成 実施例71におけるヨウ化メチルをヨウ化エチルに換え
て、同様な反応を行なうことにより目的物を得た。
【0175】融点:80−85℃ IR(KBr,cm-1):3412,2950,174
6,1653,1626,1533,1461,138
6,1257,1194,1089,465 高分解能FAB−MS(m/e,(C365557
H)+として): 計算値 670.4180 測定値 670.41611 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.2Hz),0.89(9
H,s),1.05−1.85(14H,m),1.1
5(3H,d,J=7.1Hz),1.16(3H,
d,J=7.1Hz),1.22(3H,t,J=7.
3Hz),3.17(1H,dd,J=5.8Hz,1
4.7Hz),3.38(1H,dd,J= 6.1
Hz,14.7Hz),3.90−4.05(2H,
m),4.00(3H,s),4.09(2H,dq,
J=1.3Hz,7.2Hz),4.05−4.20
(1H,m),4.35−4.45(1H,m),4.
66(1H,d,J=7.3Hz),4.75−4.8
8(1H,m),6.49(1H,d,J=8.6H
z),7.18(1H,d,J=7.3Hz),),
7.24(1H,t,J=7.3Hz),7.33(1
H,t,J=7.3Hz),7.48(1H,s),
7.61(1H,d,J=7.3Hz),8.17(1
H,d,J=8.0Hz) 実施例73化合物86の合成 実施例71におけるヨウ化メチルをヨウ化イソプロピル
に換えて、同様な反応を行なうことにより目的物を得
た。
【0176】融点:75−80℃ IR(KBr,cm-1):3400,2950,287
2,1745,1656,1623,1527,146
1,1386,1341,1311,1260,119
7,1146,1107,1092,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C375757
H)+として): 計算値 684.4337 測定値 684.43341 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.2Hz),0.88(9
H,s),1.05−1.85(14H,m),1.1
5(3H,d,J=6.8Hz),1.16(3H,
d,J=7.1Hz),1.19(3H,d,J=6.
3Hz),1.21(3H,d,J=6.3Hz),
3.17(1H,dd,J=5.9Hz,14.9H
z),3.37(1H,dd,6.4Hz,14.9H
z),3.90−4.05(2H,m),4.00(3
H,s),4.05−4.20(1H,m),4.31
−4.42(1H,m),4.67(1H,d,J=
6.8Hz),4.75−4.86(1H,m),4.
94(1H,sept,J=6.3Hz),6.49
(1H,d,J=8.4Hz),7.12(1H,d,
J=7.6Hz),7.24(1H,t,J=7.8H
z),7.33(1H,t,J=7.8Hz),7.4
8(1H,s),7.62(1H,d,J=7.8H
z),8.17(1H,d,J=7.8Hz) 実施例74化合物87、88の合成 実施例71で得られた化合物84 94mgを乾燥TH
F(1ml)に溶解し、塩化リチウム 12.3mg、
水素化ホウ素ナトリウム 11mg及び乾燥エタノール
2mlを加え、室温にて一晩攪拌した。反応混合物
に、氷冷下に10%クエン酸水溶液を加えてpH4に調
整した後、減圧濃縮し、残渣に水(20ml)を加え、
ジクロロメタン10mlにて3回抽出した。有機層を合
わせて飽和食塩水(10ml)にて洗浄し、硫酸マグネ
シウムにて乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣
を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲ
ル60F254/酢酸エチル)にて分離精製し化合物87
を21mg、化合物88を11mg得た。
【0177】化合物87 IR(KBr,cm-1):3400,2950,286
6,1743,1653,1620,1536,146
1,1386,1260,1092,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C345356
H)+として): 計算値 628.4074 測定値 628.40751 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.86(3H,t,J=7.1Hz),0.87(9
H,s),1.15(3H,d,J=6.9Hz),
1.16(3H,d,J=6.9Hz),1.05−
1.85(14H,m),3.22(1H,dd,J=
4.9Hz,14.8Hz),3.45(1H,dd,
J=6.1Hz,14.8Hz),3.45−3.65
(2H,m),3.68−3.79(1H,m),3.
79−3.98(2H,m),4.01(3H,s),
4.04−4.17(1H,m),4.65(1H,
d,J=6.1Hz),4.75−4.86(1H,
m),5.95(1H,d,J=8.8Hz),7.1
6(1H,d,J=8.1Hz),7.26(1H,d
t,J=1.3Hz,7.8Hz),7.36(1H,
dt,J=1.3Hz,7.8Hz),7.48(1
H,s),7.59(1H,dd,J=1.3Hz,
7.8Hz),8.19(1H,dd,J=1.3H
z,7.8Hz)化合物88 IR(KBr,cm-1):3304,2950,286
6,1743,1653,1611,1539,146
1,1386,1254,1089,1044,756 高分解能FAB−MS(m/e,(C355556
H)+として): 計算値 642.4231 測定値 642.4227 1H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):0.85(3H,t,J=7.0Hz),0.8
7(9H,s),1.15(3H,d,J=7.1H
z),1.16(3H,d,J=7.1Hz),1.0
5−1.83(14H,m),1.46(3H,t,J
=7.0Hz),3.23(1H,dd,J=5.3H
z,14.8Hz),3.44(1H,dd,J=6.
2Hz,14.8Hz),3.45−3.65(2H,
m),3.68−3.78(1H,m),3.78−
3.98(2H,m),4.05−4.16(1H,
m),4.40−4.53(2H,m),4.64(1
H,d,J=6.1Hz),4.73−4.85(1
H,m),5.95(1H,d,J=8.8Hz),
7.15(1H,d,J=8.1Hz),7.25(1
H,dt,J=1.2Hz,7.5Hz),7.35
(1H,dt,J=1.2Hz,7.5Hz),7.5
0(1H,s),7.59(1H,dd,J=1.2H
z,7.5Hz),8.19(1H,dd,J=1.2
Hz,7.5Hz) 実施例75化合物89,90の合成 実施例36におけるシクロペンチルプロピルアミンを
2,6−ジメチルピペリジンに、Leu−OBzl・T
sOHをCpeg−OBzl・HClに換え、同様な反
応を行なうことにより、エステル体89及び脱保護体9
0を得た。
【0178】化合物89 高分解能FAB−MS(m/e,(C385757
H)+として): 計算値 696.4337 測定値 696.43191 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.1Hz),0.96−
1.81(20H,m),1.17(6H,d,J=
7.4Hz),1.41(9H,s),2.09−2.
20(1H,m),3.21(1H,dd,J=5.7
Hz,14.7Hz),3.33(1H,dd,J=
6.5Hz,14.7Hz),3.64−3.75(1
H,m),3.90−4.05(1H,m),4.12
−4.24(1H,m),4.01(3H,s),4.
25−4.35(1H,m),4.82(1H,d,J
=6.9Hz),4.80−4.93(1H,m),
6.33(1H,d,J=9.1Hz),7.16(1
H,d,J=7.8Hz),7.25(1H,dt,J
=1.4Hz,7.7Hz),7.33(1H,dt,
J=1.4Hz,7.7Hz),7.47(1H,
s),7.63(1H,dd,J=1.4Hz,7.7
Hz),8.16(1H,dd,J=1.4Hz,7.
7Hz)化合物90 高分解能FAB−MS(m/e,(C344957
H)+として): 計算値 640.3710 測定値 640.36071 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.86(3H,t,J=6.9Hz),1.0
3(3H,d,J=6.8Hz),1.05(3H,
d,J=6.8Hz),0.92−1.80(20H,
m),1.80−1.91(1H,m),2.81(1
H,dd,J=11.6Hz,14.6Hz),3.3
0(1H,dd,J=2.6Hz,14.6Hz),
3.50−3.84(2H,m),3.96(3H,
s),4.03−4.20(2H,m),4.50−
4.62(1H,m),6.05(1H,d,J=6.
8Hz),7.25(1H,dt,J=1.3Hz,
7.3Hz),7.32(1H,dt,J=1.3H
z,7.3Hz),7.53(1H,s),7.64
(1H,dd,J=1.3Hz,7.3Hz),8.0
5(1H,dd,J=1.3Hz,7.3Hz),8.
23(1H,d,J=7.6Hz),8.33(1H,
d,J=8.8Hz) 実施例76化合物91の合成 実施例64におけるDNle−OBuをDβAbu−
Buに換え、同様の反応を行なうことにより目的物
を得た。
【0179】融点:122−126℃ 高分解能FAB−MS(m/e,(C304157
H)+として): 計算値 584.3085 測定値 584.30791 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.03−0.42(4H,m),0.83−
1.00(1H,m),1.07(3H,d,J=6.
8Hz),1.09(3H,d,J=7.0Hz),
1.13(3H,d,J=6.6Hz),1.33−
1.82(6H,m),2.15(1H,dd,J=
8.9Hz,15.0Hz),2.33−2.41(1
H,m),2.75−2.90(1H,m),3.17
−3.24(4H,m),3.96(3H,s),4.
05−4.23(1H,m),4.34−4.46(1
H,m),6.37(1H,d,J=5.6Hz),
7.26(1H,t,J=7.1Hz),7.34(1
H,t,J=7.1Hz),7.50(1H,s),
7.63(1H,d,J=7.1Hz),7.92(1
H,d,J=7.1Hz),8.05(1H,d,J=
8.1Hz),8.60(1H,d,J=8.6Hz) 実施例77化合物92の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DTrp(COOMe)−OHの合成 Boc−DTrp−OBzl 12.19gのジクロロ
メタン(60ml)溶液に、クロロ蟻酸メチル 4.8
ml、粉末の水酸化ナトリウム 4.1g及びTBAH
S 0.2gを加え、室温にて4時間攪拌した。反応液
を水洗し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に
溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン−ヘキサンから
結晶化し、Boc−DTrp(COOMe)−OBzl
12.57gを得た。Boc−DTrp(COOM
e)−OBzl 4.52gを4N−HCl/ジオキサ
ン(50ml)に溶解し、室温にて45分間攪拌した。
反応液にエチルエーテル(50ml)を加え、析出晶を
濾取、乾燥し、H−DTrp(COOMe)−OBzl
・HCl 3.71gを得た。H−DTrp(COOM
e)−OBzl・HCl 1.94gをジクロロメタン
(50ml)に懸濁し、氷冷下に攪拌しながらNMM
0.55mlを加えた。さらに、2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−OH 1.42g、
HOBT・H2O 0.84g及びEDCI・HCl
1.05gを加え、氷冷下にて2時間、室温にて一晩攪
拌した。反応液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5
0ml)、10%クエン酸水溶液(50ml)及び飽和
食塩水(50ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を中圧
液体クロマトグラフィー(メルク社製 ローバーカラム
リクロプレップSI60/ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)にて精製し、2,6−ジメチルピペリジノカル
ボニル−γMeLeu−DTrp(COOMe)−OB
zl 1.17gを得た。2,6−ジメチルピペリジノ
カルボニル−γMeLeu−DTrp(COOMe)−
OBzl 1.10gをメタノール30mlに溶解し、
10%パラジウム炭素50mgと共に、常圧水素雰囲気
下、室温にて1.5時間攪拌した。触媒を濾去し、濾液
を減圧濃縮することにより目的物0.93gを得た。 (2)化合物92の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−γMeLeu−DTrp(COOMe)−OH 5
3mg及びHOSu 17mgをDMF(1.0ml)
に溶解し、氷冷下にEDCI・HCl 29mgを加え
同温で3.5時間攪拌した。この反応液にグリシン 1
1mg及びNMM 16μlの水(1.0ml)溶液を
加え、氷冷下にて2時間、室温にて一晩攪拌した。反応
液に1N−HCl(20ml)を加え、ジクロロメタン
(10ml)にて3回抽出した。有機層は合わせて飽和
食塩水(10ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を分取
薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60
254/クロロホルム:メタノール:酢酸=20:1:
1)にて精製し、目的物23mgを得た。
【0180】融点:124−127℃ IR(KBr,cm-1):2960,1738,165
9,1612,1531,1458,1444,138
3,1259,1090,766,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C304357
H)+として): 計算値 586.3241 測定値 586.32321 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.74(9H,s),1.16(3H,d,J=6.
8Hz),1.19(3H,d,J=6.8Hz),
1.31−1.82(8H,m),3.14(1H,d
d,J=10.0Hz,14.8Hz),3.49(1
H,dd,4.4Hz,14.8Hz),3.74(1
H,dd,J=6.3Hz,16.7Hz),3.90
−4.14(3H,m),3.97(3H,s),4.
22(1H,dd,J=6.3Hz,16.7Hz),
4.77−4.93(2H,m),7.13−7.36
(3H,m),7.51(1H,s),7.57(1
H,d,J=7.7Hz),7.87(1H,t,J=
6.3Hz),8.13(1H,d,J=7.7Hz) 以下の実施例78〜80では、実施例77におけるグリ
シンを対応するアミノ酸に換えて実施例77と同様な反
応を行なうことによって化合物93〜95を得た。 実施例78化合物93 融点:113−116℃ IR(KBr,cm-1):3300,2958,173
8,1653,1539,1456,1385,125
9,1092,766,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C314557
H)+として): 計算値 600.3397 測定値 600.34081 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.73(9H,s),1.17(3H,d,J=6.
9Hz),1.21(3H,d,J=6.9Hz),
1.10−2.10(8H,m),2.49−2.70
(2H,m),3.14(1H,dd,J=9.1H
z,14.7Hz),3.38(1H,dd,4.8H
z,14.7Hz),3.08−3.48(2H,
m),3.73−3.89(1H,m),4.01(3
H,s),3.94−4.18(2H,m),4.21
−4.84(2H,m),7.13(1H,d,J=
9.3Hz),7.24(1H,t,J=7.7H
z),7.31(1H,t,J=7.7Hz),7.4
6(1H,t,J=5.3Hz),7.52(1H,
s),7.62(1H,d,J=7.7Hz),8.1
3(1H,d,J=7.7Hz) 実施例79化合物94 融点:137−141℃ IR(KBr,cm-1):3400,2956,257
6,1734,1653,1522,1456,138
5,1259,1092,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C395067
H)+として): 計算値 715.3819 測定値 715.38151 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.74(9H,s),1.03(3H,d,J
=6.7Hz),1.05(3H,d,J=6.7H
z),1.00−1.78(8H,m),2.75−
2.92(1H,m),3.07−3.32(3H,
m),3.94(3H,s),4.02−4.26(3
H,m),4.42−4.60(2H,m),6.05
(1H,d,J=7.9Hz),7.00(1H,t,
J=7.8Hz),7.06(1H,t,J=7.8H
z),7.20(1H,d,J=2.4Hz),7.2
3(1H,t,J=7.8Hz),7.31(1H,
t,J=7.8Hz),7.33(1H,d,J=7.
8Hz),7.51(1H,d,J=7.8Hz),
7.49(1H,s),7.65(1H,d,J=7.
8Hz),8.04(1H,d,J=7.8Hz),
8.19(1H,d,J=10.5Hz),8.37
(1H,d,J=7.6Hz),10.83(1H,
d,J=2.4Hz) 実施例80化合物95 融点:103−108℃ IR(KBr,cm-1):3300,2958,293
9,1738,1653,1533,1456,144
4,1383,1259,1092,766,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C355357
H)+として): 計算値 656.4023 測定値 656.40441 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.82(3H,t,J=7.0Hz),0.83(9
H,s),1.18(3H,d,J=6.8Hz),
1.19(3H,d,J=6.8Hz),1.08−
1.82(14H,m),2.40(1H,dd,J=
5.2Hz,15.4Hz),2.53(1H,dd,
J=6.7Hz,15.4Hz),3.22(1H,d
d,J=6.8Hz,14.9Hz),3.29(1
H,dd,J=6.8Hz,14.9Hz),3.86
−4.24(4H,m),4.02(3H,s),4.
67−4.79(1H,m),6.48(1H,d,J
=6.9Hz),7.16(1H,brs),7.21
−7.40(2H,m),7.32(1H,t,J=
7.8Hz),7.48(1H,s),7.60(1
H,d,J=7.8Hz),8.16(1H,d,J=
7.8Hz) 実施例81化合物96の合成 実施例77−(1)で得られた2,6−ジメチルピペリ
ジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(COOM
e)−OH 53mg及びHOSu 17mgをDMF
(1.0ml)に溶解し、氷冷下にEDCI・HCl
29mgを加え同温で3.5時間攪拌した。この反応液
にアミノメタンスルホン酸 17mg及びNMM 16
μlの水(1.0ml)溶液を加え、氷冷下にて2時
間、室温にて一晩攪拌した。反応液を逆相中圧液体クロ
マトグラフィー(メルク社製 ローバーカラム リクロ
プレップ RP−18/0.1%TFA含有メタノー
ル:水=3:2)に付し、目的物26mgを得た。
【0181】融点:135−140℃ IR(KBr,cm-1):1782,1737,166
6,1547,1458,1385,1259,120
7,1169,1092,1041,768 高分解能FAB−MS(m/e,(C294358S+
H)+として): 計算値 622.2911 測定値 622.29531 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.73(9H,s),1.02(3H,d,J
=6.9Hz),1.03(3H,d,J=6.9H
z),0.98−1.73(8H,m),2.88(1
H,dd,J=10.2Hz,15.1Hz),3.0
9(1H,dd,4.3Hz,15.1Hz),3.9
3(3H,s),3.82−4.40(5H,m),
4.59−4.69(1H,m),5.93(1H,b
rs),7.22(1H,t,J=7.7Hz),7.
30(1H,t,J=7.7Hz),7.52(1H,
s),7.74(1H,d,J=7.7Hz),8.0
3(1H,d,J=7.7Hz),8.03(1H,
d,J=8.0Hz),8.44(1H,t,J=6.
1Hz) 以下の実施例82〜84では、実施例81におけるアミ
ノメタンスルホン酸を対応するアミノスルホン酸に換え
て実施例81と同様な反応を行なうことによって化合物
97〜99を得た。 実施例82化合物97 融点:115−120℃ IR(KBr,cm-1):1780,1738,166
6,1549,1456,1385,1259,120
9,1168,1041,768,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C304558S+
H)+として): 計算値 674.2626 測定値 674.26321 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.73(9H,s),1.03(3H,d,J
=6.2Hz),1.06(3H,d,J=6.2H
z),1.18−1.80(8H,m),2.42−
2.66(2H,m),2.88(1H,dd,J=
4.4Hz,10.6Hz),3.13−3.43(3
H,m),3.94(3H,s),4.00−4.21
(2H,m),4.30−4.80(2H,m),6.
10(1H,brs),7.23(1H,t,J=7.
6Hz),7.32(3H,t,J=7.6Hz),
7.47(1H,s),7.84(1H,d,J=7.
6Hz),8.04(1H,d,J=7.6Hz),
8.08(1H,t,J=5.5Hz),8.28(1
H,d,J=7.9Hz) 実施例83化合物98 融点:141−144℃ IR(KBr,cm-1):3400,2958,177
8,1738,1660,1539,1456,138
3,1259,1153,1092,1036,768 高分解能FAB−MS(m/e,(C345358S+
H)+として): 計算値 692.3693 測定値 692.37131 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.73(9H,s),0.83(3H,t,J
=6.7Hz),1.04(3H,d,J=6.7H
z),1.05(3H,d,J=6.7Hz),0.9
7−2.00(14H,m),2.42−2.53(2
H,m),2.87(1H,dd,J=10.6Hz,
15.0Hz),3.21(1H,dd,J=3.2H
z,15.0Hz),3.94(3H,s),3.90
−4.37(5H,m),6.10(1H,d,J=
6.6Hz),7.24(1H,t,J=7.4H
z),7.31(1H,t,J=7.4Hz),7.5
1(1H,s),7.66(1H,d,J=7.4H
z),7.75(1H,d,J=8.5Hz),8.0
4(1H,d,J=7.4Hz),8.21(1H,
d,J=7.7Hz) 実施例84化合物99 IR(KBr,cm-1):2954,2866,177
8,1738,1666,1539,1477,145
6,1383,1257,1169,1092,104
1,768,748,627 高分解能FAB−MS(m/e,(C335158S+
H)+として): 計算値 678.3537 測定値 678.35071 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.72+0.75(9H,s),0.80−
1.96(23H,m),2.80−2.93(1H,
m),3.05−3.18(1H,m),3.93(3
H,s),3.99−4.71(5H,m),5.88
+6.01(1H,brs),7.21(1H,t,J
=8.0Hz),7.30(1H,t,J=8.0H
z),7.72+7.75(1H,d×2,J=8.0
Hz), 7.56(1H,s),7.83−8.12
(3H,m) 実施例85化合物100の合成 実施例 77−(1)にて得られた2,6−ジメチルピ
ペリジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(COO
Me)−OH 106mg、(R)−1−アミノペンチ
ルホスホン酸ジエチル 67mg及びHOBT・H2
51mgをジクロロメタン(10ml)に溶解し、氷
冷下にEDCI・HCl 73mgを加え、その後、室
温にて16時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて
希釈し、10%クエン酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル
60/ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し目
的物のジエチルエステル 61mgを得た。上記反応に
て得られたジエチルエステル 41mgをジクロロメタ
ン(0.8ml)に溶解し、氷冷下にブロモトリメチル
シラン(0.8ml)を加え、その後、室温にて4時間
攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をアセトン−水
(9:1) 5mlに溶解し、室温にて45分間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加え析出晶を濾取
乾燥し、目的物 25mgを得た。
【0182】融点:205−210℃ IR(KBr,cm-1):2954,2949,173
6,1649,1524,1458,1383,125
9,1092,768 高分解能FAB−MS(m/e,(C335258P+
H)+として): 計算値 678.3632 測定値 678.36741 H−NMR(300MHz,CD3OD,δppm):
0.82(9H,s),0.92(3H,t,J=6.
8Hz),1.13(3H,d,J=6.8Hz),
1.14(3H,d,J=6.8Hz),1.20−
2.00(14H,m),3.0−3.1(1H,
m),3.3−3.4(1H,m),4.01(3H,
s),4.05−4.30(4H,m),4.7−4.
8(1H,m),7.25(1H,t,J=7.3H
z),7.31(1H,t,J=7.3Hz),7.5
3(1H,s),7.67(1H,d,J=7.3H
z),8.12(1H,d,J=7.3Hz) 実施例86化合物101の合成 実施例40にて得られた化合物40 32mg、2−ア
ミノエタノール 4mg及びHOBT・H2O 10m
gをジクロロメタン(1.0ml)に溶解し、氷冷下に
EDCI・HCl 13mgを加え、同温にて1時間、
室温にて一晩攪拌した。反応液を酢酸エチル(20m
l)にて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20
ml)、10%クエン酸(20ml)及び飽和食塩水
(20ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を分取薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル 60F
254/クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製
し、目的物 23.5mgを得た。
【0183】融点:106−109℃ IR(KBr,cm-1):1736,1655,161
0,1524,1458,1383,1257,108
8,1257,1088,766 高分解能FAB−MS(m/e,(C365667
H)+として): 計算値 685.4289 測定値 685.42801 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(9H,s),0.84(3H,t,J=7.
1Hz),1.13(6H,d,J=7.1Hz),
1.04−1.79(13H,m),2.00−2.1
5(1H,m),3.22−3.43(4H,m),
3.55−3.80(3H,m),3.82−4.17
(2H,m),4.04(3H,s),4.44−4.
56(2H,m),4.59−4.71(1H,m),
4.68(1H,d,J=4.7Hz),6.31(1
H,d,J=6.8Hz),6.75(1H,t,J=
4.3Hz),7.28(1H,t,J=7.8H
z),7.38(1H,t,J=7.8Hz),7.5
2(1H,s),7.59(1H,d,J=7.8H
z),7.73(1H,d,J=9.0Hz),8.2
0(1H,d,J=7.8Hz) 実施例87化合物102の合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−DTrp−DNle−OBuを蟻酸にて処理するこ
とにより脱Buエステル化を行ない目的物を得た。
【0184】融点:149−153℃ IR(KBr,cm-1):3309,2947,165
3,1522,1387,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C324955
H)+として): 計算値 584.3812 測定値 584.37881 H−NMR(300MHz,CD3OD,δppm):
0.8−1.9(17H,m),0.85(9H,
s),1.13(3H,d,J=7.1Hz),1.1
5(3H,d,J=7.1Hz),3.2−3.4(2
H,m),4.0−4.4(4H,m),4.7−4.
8(1H,m),6.97(1H,t,J=7.9H
z),7.05(1H,t,J=7.9Hz),7.0
8(1H,s),7.29(1H,d,J=7.9H
z),7.59(1H,d,J=7.9Hz) 実施例88化合物103の合成 実施例87にて得られた化合物102 70mgを蟻酸
(3ml)に溶解し、塩化水素ガスを導入し飽和させ、
室温にて2.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残
渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカ
ゲル 60F254/クロロホルム:メタノール=10:
1)にて精製し、目的物 45mgを得た。
【0185】融点:132−135℃ IR(KBr,cm-1):2954,1716,165
3,1608,1522,1458,1387,79
5,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C334956
H)+として): 計算値 612.3761 測定値 612.37461 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.75(9H,s),0.78−0.89(3
H,m),1.01(3H,d,J=6.8Hz),
1.02(3H,d,J=6.8Hz),1.05−
1.8(14H,m),2.85−3.00(1H,
m),3.2−3.5(2H,m),3.95−4.2
0(4H,m),4.5−4.6(1H,m),6.0
3−6.09(1H,m),7.26−7.36(2
H,m),7.51−7.62(1H,m),7.69
(1H,d,J=7.6Hz),7.95−8.25
(2.5H,m),9.18(0.5H,brs) 実施例89化合物104の合成 実施例70にて得られた化合物81 7.3mgをジク
ロロメタン(0.5ml)に溶解し、氷冷下にて塩化ア
セチル(1.3μl)及びDMAP 3.7mgを加
え、同温にて4時間、室温にて2時間攪拌した。反応液
に酢酸エチル(20ml)を加え、1N塩酸(20m
l)及び飽和食塩水(20ml)にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に溶媒を留去し
た。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲル 60F254/クロロホルム:メタノール:
酢酸=20:1:1)にて精製し、目的物 2.2mg
を得た。
【0186】高分解能FAB−MS(m/e,(C34
5157+H)+として): 計算値 642.3867 測定値 642.38511 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.83(3H,t,J=7.0Hz),0.88(9
H,s),1.14(6H,d,J=5.8Hz),
1.07−1.87(13H,m),2.12−2.4
2(1H,m),2.38(3H,s),3.18(1
H,dd,J=6.0Hz,14.4Hz),3.40
(1H,dd,J=6.0Hz,14.4Hz),3.
93−4.30(4H,m),4.68−4.80(1
H,m),4.95(1H,d,J=6.0Hz),
6.70(1H,d,J=6.5Hz),6.96(1
H,d,J=7.6Hz),7.06(1H,t,J=
7.6Hz),7.06(1H,s),7.31(1
H,d,J=6.5Hz),7.49(1H,d,J=
7.6Hz),8.62(1H,s) 実施例90化合物105の合成 実施例77−(1)にて得られた2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−DTrp(COOM
e)−OH 20mgとNMM 4.2μlを無水TH
F(2.0ml)に溶解し、−25℃に冷却後クロロ炭
酸イソプロピル5.3μlを5分間かけて滴下した。こ
の懸濁液に(R)−5−(1−アミノペンチル)−1H
−テトラゾール塩酸塩 10.9mgとNMM 6.3
μlの無水THF(2.0ml)溶液を−20℃で加
え、混合物を−20℃〜−15℃で2時間、さらに10
℃で10時間撹拌した。減圧下溶媒を留去後、残渣を酢
酸エチル(10ml)と1N塩酸(10ml)で分配
し、有機層を1N塩酸(10ml×2)と水(10m
l)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
溶媒を留去、乾燥した。残渣を分取薄層クロマトグラフ
ィー(メルク社製 シリカゲル60F254/クロロホル
ム:メタノール=20:1)にて精製し、目的物 1
3.5mgを得た。
【0187】融点:111−116℃ IR(KBr,cm-1):3400,3300,294
2,2870,1659,1612,1529,145
6,1383,1259,1091,766,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C345195
H)+として): 計算値 666.4092 測定値 666.41131 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.83(9H,s),0.88(3H,d,J=6.
7Hz),0.98(3H,t,J=6.7Hz),
0.99(3H,d,J=6.7Hz),1.08−
1.90(13H,m),2.16−2.30(1H,
m),3.30−3.48(2H,m),3.54(1
H,quint,J=6.7Hz),3.61−3.8
2(2H,m),4.05(3H,s),4.62−
4.73(1H,m),4.66(1H,d,J=6.
0Hz),5.44(1H,dt,J=3.9Hz,
9.7Hz),6.32(1H,d,J=6.6H
z),7.30(1H,t,J=7.4Hz),7.4
0(1H,t,J=7.4Hz),7.54(1H,
s),7.61(1H,d,J=7.4Hz),7.9
4(1H,d,J=9.7Hz),8.20(1H,
d,J=7.4Hz) 以下の実施例91〜92では、実施例81における2,
6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu−D
Trp(COOMe)−OH及びアミノメタンスルホン
酸を2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−Val−
DTrp(COOMe)及び対応するアミノスルホン酸
に換えて実施例81と同様な反応を行なうことによって
化合物106〜107を得た。 実施例91化合物106 IR(KBr,cm-1):3290,2960,293
5,1738,1668,1610,1522,145
8,1383,1259,1201,1092,76
8,748 FAB−MS(m/e,(C314758S+H)+
して):6501 H−NMR(300MHz,OD3OD,δppm):
0.52(3H,d,J=6.8Hz),0.77(3
H,d,J=6.8Hz),0.80−1.00(3
H,m),1.17+1.19(3H×2,d×2,J
=6.6Hz),1.10−1.85(13H,m),
2.96(1H,dd,J=11.2Hz,14.6H
z),3.30−4.50(5H,m),4.01(3
H,s),4.75(1H,dd,J=3.9Hz,1
1.2Hz),7.22−7.34(2H,m),7.
54(1H,s),7.67(1H,d,J=7.2H
z),8.10(1H,d,J=8.1Hz) 実施例92化合物107 融点:128−131℃ IR(KBr,cm-1):3273,2960,177
8,1736,1662,1541,1456,138
2,1259,1201,1039,768,748 高分解能FAB−MS(m/e,(C324958S+
H)+として): 計算値 664.3380 測定値 664.34371 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.51(3H,d,J=6.4Hz),0.6
5(3H,d,J=6.4Hz),0.83(3H,
t,J=7.0Hz),1.07(6H,d,J=6.
5Hz),1.01−2.00(13H,m),2.4
0−2.55(2H,m),2.83(1H,dd,J
=11.0Hz,14.5Hz),2.23(1H,d
d,J=3.0Hz,14.5Hz),3.69−3.
83(1H,m),3.95(3H,s),3.97−
4.23(3H,m),4.35−4.48(1H,
m),5.95(1H,brs),7.25(1H,
t,J=7.5Hz),7.32(1H,t,J=7.
5Hz),7.51(1H,s),7.66(1H,
d,J=7.5Hz),7.81(1H,d,J=8.
3Hz),8.03(1H,d,J=7.5Hz),
8.34(1H,d,J=8.1Hz) 以下の実施例93〜94では、実施例81における2,
6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu−D
Trp(COOMe)−OH及びアミノメタンスルホン
酸を2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−Leu−
DTrp(COOMe)−OH及び対応するアミノスル
ホン酸に換えて実施例81と同様な反応を行なうことに
よって化合物108〜109を得た。 実施例93化合物108 融点:139−142℃ IR(KBr,cm-1):3271,2956,287
1,1774,1736,1655,1543,145
8,1383,1259,1092,1039,768 高分解能FAB−MS(m/e,(C335158S+
H)+として): 計算値 678.3537 測定値 678.35851 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.67(3H,d,J=5.6Hz),0.7
1(3H,d,J=5.6Hz),0.83(3H,
t,J=6.8Hz),1.04(3H,d,J=6.
7Hz),1.05(3H,d,J=6.7Hz),
1.10−2.00(15H,m),2.45−2.6
5(2H,m),2.85(1H,dd,J=10.8
Hz,14.5Hz),3.22(1H,dd,J=
3.4Hz,14.5Hz),3.95(3H,s),
3.95−4.45(5H,m),6.07(1H,b
rs),7.24(1H,t,J=7.6Hz),7.
32(1H,t,J=7.6Hz),7.47(1H,
s),7.66(1H,d,J=7.6Hz),7.7
8(1H,d,J=8.5Hz),8.04(1H,
d,J=7.6Hz),8.21(1H,d,J=7.
8Hz) 実施例94化合物109 IR(KBr,cm-1):3271,2956,287
2,1738,1668,1610,1539,145
6,1385,1259,1203,1092,104
1,768 高分解能FAB−MS(m/e,(C324958S+
Na)+): 計算値 686.3187 測定値 686.32001 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δpp
m):0.57−0.89(9H,m),0.95−
1.10(6H,m),1.10−1.97(15H,
m),2.78−2.93(1H,m),3.09−
3.31(1H,m),3.94+3.95(3H,s
×2),4.00−4.75(5H,m),5.85+
6.10(1H,brs×2),7.18+7.54
(1H,brs×2),7.20−7.36(2H,
m),7.46+7.55(1H,s×2),7.64
+7.76(1H,d×2,J=7.3Hz),8.0
3+8.05(1H,d×2,J=7.3Hz),7.
95+8.33(1H,d×2,J=9.5Hz,8.
8Hz) 実施例95化合物110の合成 (1)2,6−ジメチルピペリジノカルボニルーγMe
Leu−DTrp(2−Br)−DNle−OBuの
合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニルーγMeLeu
−DTrp−DNle−OBu 320mgを酢酸
1.0mlに溶解し、ここへN−ブロモコハク酸イミド
(107mg)の酢酸(3.0ml)溶液を10分間か
けて滴下し、その後、室温にて20時間攪拌した。反応
液をジクロロメタン(50ml)にて希釈し、この溶液
を水(25ml×2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(25ml)、飽和食塩水(25ml)にて順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に溶
媒を留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メ
ルク社製 シリカゲル60F254/クロロホルム:メタ
ノール=30:1)にて精製し目的物15mgを得た。
【0188】FAB−MS(m/e,(C3656BrN
55+H)+として):718,720 (2)化合物110の合成 (1)で得られた2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ルーγMeLeu−DTrp(2−Br)−DNle−
Bu 14mgをTFA 1.0mlに溶解し、氷
冷下にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を
分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル
60F254/クロロホルム:メタノール:酢酸=30:
1:1)にて精製し、目的物8.4mgを得た。
【0189】融点:145−148℃ IR(KBr,cm-1):2954,2868,172
4,1659,1620,1514,1247,113
6,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C3248BrN55
+H)+として): 計算値 662.2917 測定値 662.29441 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(3H,t,J=7.1Hz),0.91(9
H,s),1.13(3H,d,J=7.1Hz),
1.16(3H,d,J=7.1Hz),0.98−
1.86(14H,m),3.19(1H,dd,J=
6.2Hz,14.6Hz),3.39(1H,dd,
5.7Hz,14.6Hz),3.93−4.20(3
H,m),4.20−4.35(1H,m),4.50
−4.66(1H,m),4.90−5.07(1H,
m),6.54−6.66(1H,m),7.09(1
H,t,J=7.6Hz),7.15(1H,t,J=
7.6Hz),7.25(1H,d,J=7.6H
z),7.62(1H,d,J=7.6Hz),7.3
0−7.44(1H,m),8.74(1H,brs) 実施例96化合物111の合成 (1)α−N,1−ビス−t−ブトキシカルボニル−α
−N−トリフルオロアセチル−2−クロロ−D−トリプ
トファン メチルエステルの合成 α−N−トリフルオロアセチル−2−クロロ−D−トリ
プトファン メチルエステル283mgをアセトニトリ
ル5mlに溶解し、二炭酸ジ−t−ブチル0.89g及
びDMAP 20mgを加え室温にて23時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を中圧液体クロマトグラ
フィー(メルク社製 ローバーカラム リクロプレップ
SI60/ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製
し、目的物265mgを得た。
【0190】FAB−MS(m/e,(C24283
lN27+として):548,550 (2)α−N,1−ビス−t−ブトキシカルボニル−2
−クロロ−D−トリプトファンの合成 (1)で得たα−N,1−ビス−t−ブトキシカルボニ
ル−α−N−トリフルオロアセチル−2−クロロ−D−
トリプトファン メチルエステル255mgをメタノー
ル5mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液1.0
3mlを加え室温にて7時間攪拌した。反応液に水(5
0ml)を加えて希釈し、10%クエン酸水溶液を加え
て酸性にした後、酢酸エチル(30ml×3)にて抽出
した。有機層は合わせて飽和食塩水(30ml)にて洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に
溶媒を留去し、目的物206mgを得た。
【0191】FAB−MS(m/e,(C2127ClN
26+として):438,440 (3)Boc−DTrp(1−Boc,2−Cl)−D
Nle−OBuの合成 (2)で得たα−N,1−ビス−t−ブトキシカルボニ
ル−2−クロロ−D−トリプトファン206mg及びH
−DNle−OBu・HCl 125mgをジクロロ
メタン10mlに溶かし、氷冷下にNMM 62μl、
HOBT・H2O 86mg、EDCI・HCl 10
7mgを加え同温で1時間、室温にて3時間攪拌した。
反応液にジクロロメタン(20ml)を加えて希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、10%ク
エン酸水溶液(10ml)、飽和食塩水(10ml)に
て順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、
減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(メルク社製 シリカゲル60/ヘキサン:酢
酸エチル=5:1)にて精製し目的物235mgを得
た。
【0192】FAB−MS(m/e,(C3146ClN
37+H)+として):608,610 (4)H−DTrp(1−Boc,2−Cl)−DNl
e−OBuの合成 (3)で得たBoc−DTrp(1−Boc,2−C
l)−DNle−OBu 252mgを蟻酸10ml
に溶かし室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣を酢酸エチル(50ml)に溶かし飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(50ml×2)及び飽和食塩水
(50ml)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を分取薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60F254
/クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製し、
目的物98mgを得た。
【0193】FAB−MS(m/e,(C2638ClN
35+H)+として):508,510 (5)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DTrp(1−Boc,2−Cl)−DNle
−OBuの合成 (4)で得たH−DTrp(1−Boc,2−Cl)−
DNle−OBu39mg及び2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−OH 34mgをジ
クロロメタン3mlに溶かし、氷冷下にHOBT・H2
O 18mg及びEDCI・HCl 23mgを加え同
温で1時間、室温にて3時間攪拌した。反応液にジクロ
ロメタン(30ml)を加えて希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(20ml)、10%クエン酸水溶液
(20ml)、飽和食塩水(20ml)にて順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に溶
媒を留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メ
ルク社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1)にて精製し目的物51mgを得た。
【0194】FAB−MS(m/e,(C4164ClN
57+H)+として):774,776 (6)化合物111の合成 (5)で得た2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−
γMeLeu−DTrp(1−Boc,2−Cl)−D
Nle−OBu 12.3mgをTFA 1.0ml
に溶かし、室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲル60F254/クロロホルム:メタノール:酢
酸=30:1:1)にて精製し、目的物7.4mgを得
た。
【0195】融点:145−149℃ IR(KBr,cm-1):3290,2956,236
0,1646,1618,1533,1247,112
8,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C3248ClN55
+H)+として): 計算値 618.3422 測定値 618.34311 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(3H,t,J=7.2Hz),0.91(9
H,s),1.13(3H,d,J=6.9Hz),
1.16(3H,d,J=6.9Hz),0.96−
1.88(14H,m),3.20(1H,dd,J=
5.7Hz,15.0Hz),3.39(1H,dd,
5.7Hz,15.0Hz),3.90−4.08(2
H,m),4.08−4.20(1H,m),4.20
−4.33(1H,m),4.48−4.64(1H,
m),4.90−5.05(1H,m),6.49−
6.63(1H,m),7.10(1H,t,J=8.
0Hz),7.17(1H,t,J=8.0Hz),
7.25(1H,d,J=8.0Hz),7.59(1
H,d,J=8.0Hz),7.33−7.48(1
H,m),8.61(1H,brs) 以下の実施例97ー98では、実施例96ー(5)にお
ける2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeL
eu−OHを各々2,6−ジメチルピペリジノカルボニ
ル−Leu−OH又はヘキサヒドロアゼピニルカルボニ
ル−Leu−OHに換えて実施例96ー(5)及び
(6)と同様な反応を行なうことにより化合物112ー
113を得た。 実施例97化合物112 融点:142−147℃ IR(KBr,cm-1):3402,2956,287
0,2360,1653,1622,1522,138
7,1340,1238,1128,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C3146ClN55
+H)+として): 計算値 604.3266 測定値 604.32601 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.79(3H,t,J=7.2Hz),0.86(3
H,d,J=4.9Hz),0.88(3H,d,J=
4.9Hz),1.15(3H,d,J=6.9H
z),1.16(3H,d,J=6.9Hz),0.9
3−1.87(15H,m),3.21(1H,dd,
J=6.3Hz,14.4Hz),3.38(1H,d
d,6.3Hz,14.4Hz),3.91−4.07
(2H,m),4.07−4.20(1H,m),4.
20−4.34(1H,m),4.52−4.73(1
H,m),4.82−5.02(1H,m),6.52
−6.70(1H,m),7.11(1H,t,J=
7.1Hz),7.17(1H,t,J=7.1H
z),7.26(1H,d,J=7.1Hz),7.5
9(1H,d,J=7.1Hz),7.31−7.49
(1H,m),8.63(1H,brs) 実施例98化合物113 融点:127−130℃ IR(KBr,cm-1):3300,2929,286
4,1647,1529,1452,1342,121
7,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C3044ClN55
+H)+として): 計算値 590.3109 測定値 590.30671 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(3H,t,J=7.2Hz),0.86(3
H,d,J=4.4Hz),0.88(3H,d,J=
4.4Hz),0.92−1.87(17H,m),
3.05−3.47(6H,m),3.92−4.06
(1H,m),4.23−4.38(1H,m),4.
51−4.70(1H,m),4.92−5.08(1
H,m),6.50−6.70(1H,m),7.11
(1H,t,J=7.6Hz),7.17(1H,t,
J=7.6Hz),7.26(1H,d,J=7.6H
z),7.59(1H,d,J=7.6Hz),7.3
7−7.52(1H,m),8.60(1H,brs) 実施例99化合物114の合成 (1)α−N−トリフルオロアセチル−2−クロロ−1
−メチル−D−トリプトファンの合成 α−N−(トリフルオロアセチル)−2−クロロ−1−
メチル−D−トリプトファン メチルエステル525m
gをメタノール10mlに溶解し、1N水酸化ナトリウ
ム水溶液1.70mlを加え室温にて6時間攪拌した。
反応液に水(50ml)を加えて希釈し、1N塩酸を加
えて酸性にした後、ジエチルエーテル(30ml×3)
にて抽出した。有機層は合わせて飽和食塩水(30m
l)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルーヘキ
サンから結晶化し、目的物344mgを得た。
【0196】FAB−MS(m/e,(C1412ClF
323+H)+として):349,351 (2)α−N−トリフルオロアセチル−DTrp(1−
Me,2−Cl)−DNle−OBuの合成 (1)で得たα−N−トリフルオロアセチル−2−クロ
ロ−1−メチル−D−トリプトファン340mg及びH
−DNle−OBu・HCl 230mgをジクロロ
メタン20mlに溶かし、氷冷下にNMM 0.12m
l、HOBT・H2O 180mg、EDCI・HCl
225mgを加え同温で1時間、室温にて一晩攪拌し
た。反応液に酢酸エチル(100ml)を加えて希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)、1
N塩酸(100ml)、飽和食塩水(100ml)にて
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減
圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(メルク社製 シリカゲル60/ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)にて精製し目的物571mgを得た。 (3)H−DTrp(1−Me,2−Cl)−DNle
−OBuの合成 (2)で得たα−N−トリフルオロアセチル−DTrp
(1−Me,2−Cl)−DNle−OBu 84m
gを1,4−ジオキサン(3.0ml)に溶かし1M炭
酸ナトリウム水溶液(3.0ml)を加え50℃にて一
晩攪拌した。反応液に水(30ml)を加えて希釈し酢
酸エチル(10ml×3)にて抽出し、有機層は合わせ
て飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を分取薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製シリカゲル60F254
ヘキサン:酢酸エチル=3:7)にて精製し、目的物4
7mgを得た。
【0197】FAB−MS(m/e,(C2232ClN
33+H)+として):422,424 (4)2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMe
Leu−DTrp(1−Me,2−Cl)−DNle−
Buの合成 (3)で得たH−DTrp(1−Me,2−Cl)−D
Nle−OBu 47mg及び2,6−ジメチルピペ
リジノカルボニル−γMeLeu−OH 38mgをD
MF 2.0mlに溶かし、氷冷下にHOBT・H2
22mg及びEDCI・HCl 27mgを加え同温
で30分間、室温にて1.5時間攪拌した。反応液を減
圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、1N塩酸、飽和食塩水にて順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に溶媒を
留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク
社製 シリカゲル60F254/ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)にて精製し目的物73mgを得た。
【0198】FAB−MS(m/e,(C3758ClN
55+H)+として):688,690 (5)化合物114の合成 (4)で得た2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−
γMeLeu−DTrp(1−Me,2−Cl)−DN
le−OBu 28mgをTFA 3mlに溶かし、
室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を
分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル
60F254/クロロホルム:メタノール=9:1)にて
精製し、目的物19mgを得た。
【0199】融点:103−108℃ IR(KBr,cm-1):3300,2954,293
7,1652,1647,1541,1533,152
2,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C3350ClN55
+H)+として): 計算値 632.3578 測定値 632.35641 H−NMR(300MHz,CDCl3,δppm):
0.78(3H,t,J=7.4Hz),0.86(9
H,s),1.14(3H,d,J=5.8Hz),
1.15(3H,d,J=5.8Hz),0.91−
1.92(14H,m),3.34(1H,dd,J=
5.7Hz,14.6Hz),3.44(1H,dd,
6.2Hz,14.6Hz),3.73(3H,s),
3.84−4.19(3H,m),4.30(1H,d
dd,J=5.7Hz,6.2Hz,7.6Hz),
4.66−4.74(1H,m),4.90(1H,
d,J=5.5Hz),6.41(1H,d,J=7.
6Hz),7.11(1H,t,J=7.8Hz),
7.22(1H,t,J=7.8Hz),7.25(1
H,d,J=7.8Hz),7.58(1H,d,J=
7.8Hz),7.62(1H,d,J=6.9Hz) 実施例100化合物115の合成 2,6−ジメチルピペリジノカルボニル−γMeLeu
−DTrp−DNle−OBu 199mgを酢酸2
mlに溶かしメタンスルフェニルクロリド210μlを
加え、室温にて2日間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、
残渣を分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリ
カゲル60F254/クロロホルム:メタノール=10:
1)にて精製し目的物65mgを得た。
【0200】融点:158ー161℃ IR(KBr,cm-1):3305,2954,286
9,1652,1618,1521,1448,138
6,1247,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C335155S+
H)+として): 計算値 630.3689 測定値 630.36631 H−NMR(300MHz,aceton−d6,δp
pm):0.80−1.90(23H,m),0.83
(9H,s),2.47(3H,s),3.27(1
H,dd,J=8.9Hz,14.2Hz),3.51
(1H,dd,4.4Hz,14.2Hz),4.00
−4.15(1H,m),4.15−4.35(3H,
m),4.69−4.77(1H,m),5.65(1
H,d,J=8.4Hz),7.02(1H,t,J=
7.6Hz),7.10(1H,t,J=7.6H
z),7.31(1H,d,J=7.6Hz),7.4
0−7.43(1H,m),7.69(1H,d,J=
7.6Hz),7.75(1H,d,J=6.6H
z),10.37(1H,s) 実施例101化合物116の合成 実施例100で得た化合物115 50mgを酢酸2m
lに溶かし、30%過酸化水素水13.6μlを加えて
室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を
分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル
60F254/クロロホルム:メタノール:酢酸=20:
1:1)にて精製し、目的物18.9mgを得た。
【0201】融点:161ー168℃ IR(KBr,cm-1):3390,2956,165
2,1603,1538,1405,1128,746 高分解能FAB−MS(m/e,(C335256S+
H)+として): 計算値 646.3638 測定値 646.36631 H−NMR(300MHz,acetone−d6−C
3OD,δppm):0.80−1.90(23H,
m),0.82+0.87(9H,s×2),3.06
(3H,s),3.15−3.65(2H,m),4.
05−4.40(4H,m),4.62−4.78(1
H,m),7.12(1H,t,J=7.5Hz),
7.26(1H,t,J=7.5Hz),7.46(1
H,d,J=7.5Hz),7.81−7.89(1
H,m) 実施例102化合物117の合成 実施例101で得た化合物116 23mgを酢酸1m
lに溶かし、30%過酸化水素水41μlを加えて室温
にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を分取
薄層クロマトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60
254/クロロホルム:メタノール=10:1)にて精
製し、目的物4mgを得た。
【0202】FAB−MS(m/e,(C335157
S−H)-として):6601 H−NMR(300MHz,acetone−d6,δ
ppm):0.80(9H,s)0.84−1.86
(23H,m),3.34(3H,s)3.50−3.
65(1H,m),3.78(1H,dd,J=4.3
Hz,14.3Hz),3.90−4.04(1H,
m),4.15−4.32(3H,m),4.65−
4.75(1H,m),5.64(1H,d,J=6.
5Hz)7.19(1H,t,J=7.4Hz),7.
36(1H,t,J=7.4Hz),7.55(1H,
d,J=7.4Hz),7.71(1H,brs),
7.87(1H,d,J=7.4Hz),7.97(1
H,d,J=8.0Hz),10.95(1H,br
s) 参考例1(R)−2ーアミノヘキサンスルホン酸の合成 (1)(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−1
−ヘキサノールの合成 Boc−DNLe−OMe 4.23gを乾燥THF
(30ml)に溶解し、塩化リチウム 0.85g、水
素化ホウ素ナトリウム 0.76g及び乾燥エタノール
(60ml)を加え、氷冷下にて2時間、室温にて一晩
攪拌した。反応液を氷冷し、10%クエン酸水溶液を加
えて pH3に調整した後、減圧濃縮した。残渣に水
(200ml)を加えジクロロメタン(50ml)にて
3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄
し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メルク
社製 シリカゲル60/ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)にて精製し、目的物 2.95gを得た。 (2)(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−1
−ヘキシル メタンスルホネートの合成 (1)にて得られた(R)−2−t−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ヘキサノール 2.17g をジクロロ
メタン(20ml)に溶解し、氷冷下にトリエチルアミ
ン 1.67ml、メタンスルホニルクロリド 0.9
3mlを加え、同温にて1時間攪拌した。反応液を水、
10%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(メルク社製 シリカゲル60/ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、目的物 1.3
2gを得た。 (3)(R)−2ーアミノヘキサンスルホン酸の合成 (2)にて得られた(R)−2−t−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ヘキシル メタンスルホネート 428
mgを4N−塩化水素−ジオキサン(10ml)に溶解
し室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣
を水(3.0ml)に溶解し、亜硫酸ナトリウム 37
8mgを加え、室温にて4日間攪拌した。反応液をダウ
エックス 50W−X8(H+型)カラムに通液し、水
にてカラムを洗浄し目的物を含む分画を減圧濃縮し、目
的物 114mgを得た。
【0203】FAB−MS(m/e、(C615NO3
+H)+として):182 参考例2(R)−3−アミノヘプタン酸の合成 (1)(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノヘプ
タンニトリルの合成 参考例1−(2)にて得られた(R)−2−t−ブトキ
シカルボニルアミノ−1−ヘキシル メタンスルホネー
ト 561mgをDMF(3ml)に溶解し、シアン化
ナトリウム 117mgを加え60℃にて5時間攪拌し
た。反応液に水(50ml)を加え、ジクロロメタン
(25ml)にて3回抽出した。有機層を合わせて飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した
後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(メルク社製 シリカゲル60/ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物 327
mgを得た。 (2)(R)−3−アミノヘプタン酸の合成 (1)にて得られた(R)−2−t−ブトキシカルボニ
ルアミノヘプタンニトリル 165mgを6N塩酸に溶
解し、3時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し残渣を
メタノール(2ml)に溶解し、プロピレンオキシド
(1ml)を加え、室温にて一晩攪拌した。反応液を減
圧濃縮し、残渣をメタノール−エチルエーテルから結晶
化し目的物 52mgを得た。
【0204】FAB−MS(m/e、(C715NO2
H)+として):146
【0205】
【発明の効果】本発明のペプチド誘導体は、内在性の生
理活性ペプチドであるエンドセリンに対して強い拮抗作
用を有することから、エンドセリンが関与する血管及び
気管筋収縮作用に拮抗する薬剤として、ひいてはヒトの
高血圧症、肺高血圧症、レイノー病、気管支喘息、動脈
硬化症、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳血
管攣縮、胃潰瘍及び糖尿病の治療薬として有用である。
また、エンドトキシンショック、エンドトキシン起因の
多臓器不全若しくは播種性血管内凝固更にシクロスポリ
ン誘発の腎障害及び高血圧等の治療薬としても有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は化合物No.4の化合物10μM
(○)及び薬物非存在下(●)のモルモット摘出気管支
標本におけるエンドセリン−3収縮に対する作用を示
す。
【図2】第2図は化合物No.39の化合物10μM
(○)及び薬物非存在下(●)のモルモット摘出気管支
標本におけるエンドセリン−3収縮に対する作用を示
す。
【図3】第3図は化合物No.40の化合物10μM
(○)及び薬物非存在下(●)のモルモット摘出気管支
標本におけるエンドセリン−3収縮に対する作用を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊原 正樹 茨城県つくば市大久保3番 萬有製薬株 式会社 つくば研究所内 (72)発明者 錦辺 優 茨城県つくば市大久保3番 萬有製薬株 式会社 つくば研究所内 (72)発明者 矢野 光夫 茨城県つくば市大久保3番 萬有製薬株 式会社 つくば研究所内 (56)参考文献 欧州特許出願公開457195(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 5/02 - 5/08 A61K 38/00 - 38/04 CA(STN) REGISTRY(STN) BIOSIS(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] {式中、Aは式:R1213N−C(=O)−[式中、R
    12は低級アルキル基、シクロアルキル基、1−アダマン
    チル基、ベンゼン環上の任意の1〜2個の水素原子がハ
    ロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ
    基及びホルミルアミノ基よりなる群から選ばれる任意の
    基で置換されていてもよいフェニル基又はチエニル基を
    示し、 R13は水素原子、低級アルキル基又はシクロア
    ルキル基を示すか、或はR13及びR14の両者が結合して
    隣接する窒素原子と一緒になって、炭素数4〜8個の5
    〜9員環の含窒素飽和複素環を形成していてもよく、こ
    のとき環を形成するメチレン基のうち、上記の窒素原子
    には隣接しない任意の1個のメチレン基は、チオ基で置
    換されていてもよく、更に該複素環の炭素原子上の任意
    の1〜4個の水素原子はそれぞれ独立して低級アルキル
    基で置換されていてもよく、また、該複素環の隣接する
    2個の炭素原子においてベンゾ縮合環を形成していても
    よい]で表される基を示し; Bは酸素原子又は式:−NR2−[式中、R2は水素原子
    又は低級アルキル基を示す]で表される基を示し; R3は低級アルキル基、シクロアルキル基、アリール
    基、シクロアルキル低級アルキル基又はアリール低級ア
    ルキル基を示し; X1は酸素原子又は式:−NR4−[式中、R4は水素原
    子又は低級アルキル基を示す]で表される基を示し; R5はインドール環1位又は/及び2位が低級アルコキ
    シ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイルオキシ
    基、低級アルコキシカルボニル基及びハロゲン原子から
    なる群から選ばれる1〜2個の置換基で置換されていて
    もよい3−インドリルメチル基を示し; X3は酸素原子又は硫黄原子を示し; R6は低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基からな
    る群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキ
    ル基又は低級アルケニル基を示し; nは0又は1を示し; Yはヒドロキシメチル基、式:CO271(式中、 R71
    は水素原子又は低級アルキル基を示す)で表される基、
    式:CONHR72(式中、 R72は水素原子、又は水酸
    基、カルボキシル基及びスルホ基からなる群から選ばれ
    る置換基を有していてもよい低級アルキル基を示す)で
    表される基、1H−テトラゾ−ル−5−イル基、スルホ
    基、又はホスホノ基を示す]で表されるペプチド誘導体
    又はその製薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物又はその製薬上許
    容される塩を含有することを特徴とするエンドセリン拮
    抗剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一般式[I]で表されるペ
    プチド誘導体又はその製薬上許容される塩を含有するこ
    とを特徴とする高血圧、肺高血圧、レイノー病、急性腎
    不全、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳血管攣縮、動脈硬
    化症、気管支喘息、胃潰瘍、糖尿病、エンドトキシンシ
    ョック、エンドトキシンを起因とする多臓器不全や播種
    性血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発の腎障害や
    高血圧の治療薬。
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