JP3128822B2 - エンドセリン拮抗性環状ペンタペプチド - Google Patents

エンドセリン拮抗性環状ペンタペプチド

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内在性の強力な生理活性ペプチド、エンド
セリンに対する拮抗作用を有する新規化合物、その製造
法及び用途に関するものである。
本発明の化合物は、エンドセリンに対する拮抗作用を
有し、医薬の分野、特に高血圧、心筋梗塞、狭心症、急
性腎不全、脳梗塞、脳血管攣縮、気管支喘息、エンドト
キシンショック、エンドトキシンを起因とする多臓器不
全や播種性血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発の
腎障害や高血圧等の治療剤として利用できる。
従来の技術 エンドセリンは21個のアミノ酸から成るポリペプチド
であり、ヒト、ブタの内皮細胞より産生され、強力な血
管収縮作用及び持続的で強い昇圧作用を有すること、そ
してまた、その血管収縮作用は血管平滑筋上の受容体と
の結合により生じることが知られている[ネイチャー
(Nature)、第332巻、第411頁−第415頁(1988年)、
フェブス・レターズ(FEBS Letters)、第231巻、第440
頁−第444頁(1988年)及びバイオケミカル・アンド・
バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ
(Biochem.Biophys.Res.Commun.)第154巻、第868頁−
第875頁(1988年)参照]。
エンドセリンは、臨床上、本態性高血圧患者、急性心
筋梗塞患者及び喘息患者の血中或いは気道洗浄液中にお
いて正常人に比べ明らかに増加していることが報告され
ている[日本高血圧学会誌(Japan.J.Hypertension)、
第12巻、第79頁(1989年)及びザ・ランセット(The La
ncet)、第23巻、第747頁−第748頁(1989年)参照]。
また、実験的脳血管攣縮モデルにおいて、脳血管のエ
ンドセリンに対する感受性の増加「日本脳循環代謝学会
総会要旨集(Japan.Soc.Cereb.Blood Flow & Metabo
l.)、第1巻、第73頁(1989)]、及び急性腎不全モデ
ルにおける、エンドセリン抗体による腎機能の改善[ジ
ャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション
(J.Clin.Invest.)、第83巻、第1762頁−第1767頁(19
89年)]等が報告されていることより、エンドセリンは
クモ膜下出血後の脳血管攣縮及び急性腎不全の原因物質
のひとつとして考えられている。
更にエンドセリンは血管内皮細胞のみならず、気管上
皮細胞、或は腎実質細胞からも遊離されることが明らか
となっている[フェブス・レターズ(FEBS Letters)、
第255巻、第129頁−第132頁(1989年)及びフェブス・
レターズ(FEBS Letters)、第249巻、第42頁−第46頁
(1989年)]。
エンドセリンは、内因性生理活性ペプチドであるレニ
ン及び心房性ナトリウム利尿ホルモン、更には内皮細胞
由来の血管弛緩因子(EDRF)、トロンボキサンA2、プロ
スタサイクリン、ノルアドレナリン、アンジオテンシン
II及びサブスタンスP等の生理活性物質の遊離を調節し
ていることも見出された[バイオケミカル・アンド・バ
イオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bi
ochem.Biophys.Res.Commun.)、第157巻、第1164頁−第
1168頁(1988年)、バイオケミカル・アンド・バイオフ
ィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem.
Biophys.Res.Commun.)、第155巻、第167頁−第172頁
(1989年)、プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー
(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、第85巻、第9797頁−第98
00頁(1989年)、ジャーナル・オブ・カルジオバスキュ
ラー・ファーマコロジー(J.Cardiovasc.Pharmaco
l.)、第13巻、第S89頁−第S92頁(1989年)、日本高血
圧学会誌(Japan.J.Hypertension)、第12巻、第76頁
(1989年)及びニューロサイエンス・レターズ(Neuros
cience Letters)、第102巻、第179頁−第184頁(1989
年)]。その他、消化管平滑筋及び子宮平滑筋をも収縮
する作用を有する[フェブス・レターズ(FEBS Letter
s)、第247巻、第337頁−第340頁(1989年)、ヨーロピ
アン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Ph
armacol.)、第154巻、第227頁−第228頁(1988年)及
びバイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサー
チ・コミュニケーションズ(Biochem.Biophys.Res.Comm
un.)、第159巻、第317頁−第323頁(1989年)参照]。
またエンドセリンは、ラット血管平滑筋細胞の増殖を
促進することが見出され、動脈肥厚との関連性が示唆さ
れている[アテロスクレローシス(Atherosclerosi
s)、第78巻、第225頁−第228頁(1989年)参照]。更
に、エンドセリンの受容体は末梢組織ばかりではなく中
枢組織にも高濃度に存在することが知られており、脳内
に投与したエンドセリンが動物行動の変化をもたらすこ
とから、エンドセリンは神経機能の調節にとっても重要
な役割を持っていると考えられている[ニューロサイエ
ンス・レターズ(Neuroscience Letters)、第97巻、第
276頁−第279頁(1989年)参照]。
一方、エンドトキシンは内因性エンドセリン遊離を促
す有力な候補物質の一つである。エンドトキシンを外因
的に動物に投与した際、或は培養血管内皮細胞に添加し
た際に、血中或は培養上清中のエンドセリン濃度が顕著
に上昇することが見出されており、エンドセリンがエン
ドトキシンを起因とする疾患に関与する重要なメディエ
ーターのひとつであると考えられている[バイオケミカ
ル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケ
ーションズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)、第161
巻、第1220頁(1989年)及びアフタ・フィジオロジカ・
スカンジナビカ(Acta Physiol.Scand.)、第137巻、第
317頁(1989年)]。
更に、シクロスポリンを培養腎細胞(LLC−PK1細胞)
に添加した際に、エンドセリンの分泌が著明に亢進され
ることが報告されている[ヨーロピアン・ジャーナル・
オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、第180
巻、第191頁−第192頁(1990年)]。また、シクロスポ
リンをラットに投与すると、糸球体濾過量の減少及び血
圧の上昇が観察され、この時、循環中のエンドセリン量
は顕著な上昇を示していた。このシクロスポリン誘発の
腎障害はエンドセリンの抗体を投与することにより抑制
される[キドニー・インターナショナル(Kidney In
t.)、第37巻、第1487頁−第1491頁(1990年)]。この
ように、エンドセリンがシクロスポリン誘発のこれら疾
患に重要な役割を果たしていることが示唆されている。
従って、エンドセリン受容体へのエンドセリンの結合
を特異的に阻害する物質は、上に述べたエンドセリンの
種々の生理作用に拮抗し広汎な分野で医薬品として有用
であると考えられるが、未だエンドセリンの拮抗物質は
見出されていない。
発明が解決しようとする課題 エンドセリンは直接的又は間接的(種々の内因性物質
の遊離を調節)に血管性及び非血管性の平滑筋を持続的
に収縮させる内在性の生理活性物質であり、その過剰生
産や過剰分泌は高血圧症、気管支喘息、急性腎不全、心
筋梗塞、狭心症、脳血管攣縮及び脳梗塞の病因のひとつ
であると考えられる。また、エンドトキシンショック或
はエンドトキシン起因の多臓器不全、播種性血管内凝固
等の疾患及びシクロスポリン誘発の腎障害や高血圧に対
してエンドセリンが重要なメディエーターとして働いて
いることが示唆されている。従って、エンドセリン拮抗
物質の発明により、上記の種々の病態に対して従来にな
い新規な治療法を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記の課題を解決するために、種々の
環状ペンタペプチド化合物を合成し、そのエンドセリン
拮抗作用を調べた結果、後記一般式[I]で表される新
規環状ペンタペプチド化合物が強いエンドセリン拮抗作
用を有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は一般式 cyclo(−X1−X2−X3−X4−X5−) [I] [式中、Xn(n=1〜5)はそれぞれアミノ酸残基を示
し、X1はDPhe、DTyr、DTha、DTza、DNal、DBta、DTrp、
DTrp(O)、DTrp(CHO)又はDTrp((CH2mCOR1
(式中、mは0〜6を示し、R1は水酸基、C1〜C6アルコ
キシ基、アミノ基又はC1〜C6モノアルキルアミノ基を示
す。但し、m=0のときR1は水酸基ではない)を示し、
X2はDAsp、DGlu又はDCys(O3H)を示し、X3はPro、Hy
p、Pip、Thz、βAla又はα−アミノ基上の水素原子が、
イミダゾリル基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基から
なる群より選ばれる任意の基を有していてもよいC1〜C6
アルキル基若しくはC3〜C7シクロアルキル基で置換され
ていてもよい、Gly、Ala、αAba、Aib、Val、Nva、Le
u、Ile、aIle、Nle、Met、Met(O)、Met(O2)、Ph
e、Tza、Tha、Tyr、Trp、His、Arg、Lys、Lys(CHO)、
Orn、Orn(CHO)、Asn、Gln、Asp、Glu、Cys(O3H)、C
ys、Ser若しくはThrを示し、X4はDAla、DThr、DαAb
a、DVal、DNva、DLeu、DIle、DaIle、DNle、DtertLeu、
DCpg、DChg、DDpg、DPen、Aib、Ac3c、Ac4c、Ac5c、Ac6
c、Ac7c又はα位の水素原子がC1〜C3アルキル基で置換
されていてもよいDPhg、DThg、DFug、DTzg若しくはDItg
を示し、X5はPro、Pip、Thz又はα−アミノ基上の水素
原子がC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい、Hi
s、Ala、αAba、Val、Nva、Leu、Ile、aIle、Nle、Me
t、C3al、C4al、C5al若しくはC6alを示す]で表される
環状ペンタペプチド又はその製薬上許容される塩、その
製造法並びに高血圧、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、
脳梗塞、脳血管攣縮、気管支喘息、エンドトキシンショ
ック、エンドトキシンを起因とする多臓器不全や播種性
血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発の腎障害や高
血圧等の治療における用途を提供するものである。
次に、この明細書に記載されている各種略号の意味を
以下に示す。なお、使用したアミノ酸及びその保護基に
関する略号は、生化学命名に関する国際純正応用化学/
生化学命名委員会(IUPAC−IUB Commission on Biochem
ical Nomenclature)の勧告[バイオケミストリー(Bio
chemistry),11,1726(1972)]及び慣用に従った。
次に本発明の新規環状ペンタペプチド化合物の製造法
について説明する。
本発明の環状ペンタペプチド化合物は、必要に応じて
アミノ酸側鎖官能基が保護された対応する線状ペンタペ
プチドを環化して、その後必要に応じて、1)側鎖保護
基の除去、2)トリプトファンのインドール環1位のホ
ルミル化、アルコキシカルボニル化又はアルコキシカル
ボニルアルキル化、3)トリプトファンのインドール環
1位置換基中アルコキシカルボニル基のカルボキシ基又
はカルバモイル基への変換、4)リジン又はオルニチン
の側鎖アミノ基のホルミル化、5)メチオニンのメチオ
ニン スルホキシド又はメチオニン スルホンへの酸
化、のうちいずれかひとつ以上の反応を行い、更にまた
場合によりその製薬上許容される塩を形成せしめること
により製造される。線状ペンタペプチドは、アミノ酸を
1個ずつ縮合せしめる方法、複数のアミノ酸からなる縮
合物同士を縮合せしめる方法又はこれらを組み合わせた
方法により製造できる。この様な縮合は、例えばアジド
法、混合酸無水物法、DCC法、活性エステル法等の公知
の方法[例えばエム・ボダンスキー(M.Bodansky)及び
エム・エイ・オンデッティ(M.A.Ondetti)著、ペプチ
ド・シンセシス、インターサイエンス、ニューヨーク
(Peptide Synthesis,Interscience,New York)1966
年;エフ・エム・フィン(F.M.Finn)及びケイ・ホフマ
ン(K.Hofmann)著、ザ・プロテインズ(The Protein
s)、第2巻、エイチ・ネンラス(H.Nenrath)及びアー
ル・エル・ヒル(R.L.Hill)編集、アカデミック・プレ
ス・インコーポレイテッド、ニューヨーク(Academic P
ress Inc.,New York)1976年;泉屋信夫他著、ペプチド
合成、丸善(株)1975年等に記載されている]により液
相や固相において行うことができる。
固相法による本発明化合物の製造は以下のようにして
行うことができる。線状ペンタペプチドは例えばクロロ
メチル樹脂[バイオケミストリー(Biochemistry),
,1385(1964)]。オキシメチル樹脂[ケミストリー
・アンド・インダストリー(Chem.Ind.(London)),1
966,1597]、p−アルコキシベンジルアルコール樹脂
[ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサ
エティ(J.Am.Chem.Soc.),95,1328(1973)]、官能
化されたポリアミド樹脂[バイオオーガニック・ケミス
トリー(Bioorganic Chemistry),,351−370(197
9)]等の不溶性担体上で逐次的に縮合反応を行うこと
により得られる。まず線状ペンタペプチドにおけるC末
端アミノ酸に選択されたアミノ酸のα−アミノ基を保護
し、もし側鎖に反応性官能基が存在する場合にはその側
鎖官能基をも保護した後、公知の方法に従いカルボン酸
エステルとして不溶性担体に共有結合させる。次いで、
α−アミノ保護基を除去した後、次の配列順のアミノ保
護誘導体(必要ならば側鎖官能基も保護する)を例え
ば、DCC又はDIPC等の縮合剤及び必要ならばHOBT・H2O等
の添加剤と同時に加えて縮合させる。このアミノ保護誘
導体はペンタフルオロフェニルエステル、酸アジド等の
ようなカルボキシル活性化アミノ酸の形で使用してもよ
い。このような脱保護及び縮合を繰り返して目的の線状
ペンタペプチドを得る。アミノ保護基としては通常当業
界でよく知られているもの、例えばZ基、Boc基、Fmoc
基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、p−ニ
トロベンジルオキシカルボニル基等のようなウレタン型
保護基から選択される。α−アミノ基の保護に関しては
Fmoc基又はBoc基の使用が好適である。Fmoc基は該縮合
反応の後に比較的緩和な塩基の作用、例えば20%ピペリ
ジンのDMF溶液により容易に除去することができ、一
方、Boc基は比較的緩和な酸の作用、例えばTFAにより容
易に除去することができる。α−アミノ基の保護にFmoc
基を使用する場合には、アスパラギン酸及びグルタミン
酸等のカルボキシル基はtert−ブチルエステル又はトリ
チルエステルとして、チロシン、セリン及びトレオニン
等の水酸基はtert−ブチルエーテルとして、リジン及び
オルニチン等のアミノ基及びヒスチジンのイミダゾリル
基はBoc基で、システインのメルカプト基はトリチル基
で、アルギニンのグアニジノ基はペンタメチルクロマン
スルホニル基で保護すればこれらの保護基はFmoc除去条
件下では安定であり、線状ペンタペプチドを環化後に緩
和な酸の作用、例えばTFAにより全ての保護基を同時に
除去することができる。一方、α−アミノ基の保護にBo
c基を使用する場合には、アスパラギン酸、グルタミン
酸等のカルボキシル基をベンジルエステルとして、チロ
シン、セリン及びトレオニン等の水酸基をベンジルエー
テルとして、リジン及びオルニチン等のアミノ基及びヒ
スチジンのイミダゾリル基をZ基で保護すればこれらの
保護基はBoc基除去条件下では安定であり、線状ペンタ
ペプチド環化後には接触水素添加処理、フッ化水素処
理、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル−
チオアニソール−TFA処理[ケミカル・アンド・ファー
マシューティカル・ブレチン(Chem.Pharm.Bull.),3
5,3447−52(1987)]等により全ての保護基を同時に除
去することができる。
N末端保護基を除去した後の線状ペンタペプチドの樹
脂からの脱離は、当業者によく知られた種々の方法によ
り行うことができる。例えば、ペプチドをヒドラジンに
より樹脂から切り出すと対応するヒドラジドが得られ、
ヒドラジドは次にアジドを経て目的の環状ペンタペプチ
ドへ環化させることができる。ヒドラジドは系内で亜硝
酸を供給する試薬との反応により対応するアジドに変換
される。この目的に適した試薬としては塩酸、硫酸等の
ような強酸存在下の亜硝酸低級アルキルエステル(例え
ば、亜硝酸tert−ブチル、亜硝酸イソアミル)又は亜硝
酸アルカリ金属塩(例えば亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カ
リウム)が挙げられる。この反応は約−40℃〜20℃の間
の温度で水及び/又はDMF、THF、1,4−ジオキサン等の
非水系溶媒存在下に行うことができる。一方、固相樹脂
としてp−アルコキシベンジルアルコール樹脂等を用い
て固相合成を行った場合には、TFA等の緩和な酸の作用
によりC末端がカルボキシル基(側鎖官能基は必要に応
じて保護されている)の線状ペプチドを得ることができ
る。この様な線状ペンタペプチドは、約−40℃〜20℃の
間の温度でDMF、THF、1,4−ジオキサン、アセトニトリ
ル、ジクロロメタン、クロロホルム等の溶媒の存在下に
例えばDCC(又はEDCI・HCl)−HOBT・H2O、ジフェニル
ホスホリルアジド等の縮合剤を作用させることにより環
状ペンタペプチドへ環化させることができる。このよう
な環化反応は分子間反応が分子内反応に競争しておこる
可能性があるので高度希釈条件下に行うことが望まし
い。以上のようにして得られた環状ペンタペプチドが側
鎖に保護基を有する場合には適切な方法により保護基を
除去することができる。こうして得られた環状ペンタペ
プチドは、更に場合により、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム等のアルカリ又はアルカリ土類金属の
塩、例えばリジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸との
付加塩、例えば塩酸、硝酸等の鉱酸との酸付加塩、例え
ばアスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸との
酸付加塩、例えばマレイン酸、フマル酸、酒石酸、リン
ゴ酸、クエン酸等の有機酸との酸付加塩に導くことがで
きる。
一方、線状ペンタペプチドは液相法によりそれ自体公
知のアミノ酸を1個ずつ縮合せしめる方法、複数のアミ
ノ酸からなる縮合物同士を縮合せしめる方法、又はこれ
らを組み合わせた方法により製造することもできる。
線状ペンタペプチドのN末端アミノ酸のα−アミノ
基、C末端アミノ酸のα−カルボキシル基及び側鎖反応
性官能基の保護基は、線状ペンタペプチドの環化方法を
考慮して選択すべきである。
例えば、線状ペンタペプチドをヒドラジドに導き、そ
の後アジドを経て環化させるいわゆるアジド法の場合に
は、N末端アミノ酸のα−アミノ基をZ基で、C末端ア
ミノ酸のαカルボキシル基をメチルエステル、エチルエ
ステル、ベンジルエステル等のエステルとして、側鎖反
応性官能基、例えばアスパラギン酸及びグルタミン酸等
のカルボキシル基はtert−ブチルエステル又はトリチル
エステルとして、チロシン、セリン及びトレオニン等の
水酸基はtert−ブチルエーテルとして、リジン及びオル
ニチン等のアミノ基はBoc基で、ヒスチジンのイミダゾ
リル基及びシステインのメルカプト基はトリチル基で、
アルギニンのグアニジノ基はペンタメチルクロマンスル
ホニル基で保護するのが好適である。即ち、縮合後に得
られる保護された線状ペンタペプチドにヒドラジンを作
用させてヒドラジドとし、N末端アミノ酸のα−アミノ
基の保護基であるZ基を接触水素添加により除去する時
には側鎖官能基のこれらの保護基は除去されない。そし
て、環化反応を行った後に例えばTFA等の緩和な酸の作
用によりこれら全ての側鎖保護基を除去することができ
る。また、ペプチドが側鎖に反応性官能基を持たない場
合には、本アジド法においてもN末端アミノ酸のα−ア
ミノ基の保護基としてBoc基を選択することができる。
液相法により得たN末端保護基が除去された線状ペン
タペプチドヒドラジドは固相法により得たものと同様な
方法によりアジドを経て環化反応を行い環状ペンタペプ
チドを得ることができる。
また、線状ペンタペプチドをN末端アミノ酸のα−ア
ミノ基の保護基とC末端アミノ酸のα−カルボキシル基
の保護基を除去した後、例えばDCC(又はEDCI・HCl)−
HOBT・H2O、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤を
作用させることにより環化させる場合には、N末端アミ
ノ酸のα−アミノ基をBoc基で、C末端アミノ酸のα−
カルボキシル基をtert−ブチルエステル又はフェナシル
エステルとして、側鎖反応性官能基はアスパラギン酸及
びグルタミン酸等のカルボキシル基はベンジルエステル
として、チロシン、セリン及びトレオニン等の水酸基は
ベンジルエーテルとして、リジン及びオルニチン等のア
ミノ基、ヒスチジンのイミダゾリル基及びトリプトファ
ンのインドリル基はZ基で保護するのが好適である。即
ち、縮合後に得られる保護された線状ペンタペプチドの
C末端がtert−ブチルエステルの場合は、例えばTFA等
の緩和な酸の作用により、側鎖保護基を除去することな
くN末端のBoc基及びC末端のtert−ブチルエステルの
両方を同時に除去することができる。C末端がフェナシ
ルエステルの場合は、側鎖保護基を除去することなく、
例えばTFA等の緩和な酸の作用によりN末端のBoc基を、
亜鉛−酢酸の作用によりC末端のフェナシルエステルを
除去することができる。いずれの場合も環化反応を行っ
た後に、例えば接触水素添加等の方法によりこれら全て
の側鎖保護基を除去することができる。また、N末端ア
ミノ酸のα−アミノ基をZ基で、C末端アミノ酸のα−
カルボキシル基をベンジルエステル又はフェナシルエス
テルとした場合には、側鎖反応性官能基は、アスパラギ
ン酸及びグルタミン酸等のカルボキシル基はtert−ブチ
ルエステル又はトリチルエステルとして、チロシン、セ
リン及びトレオニン等の水酸基はtert−ブチルエーテル
として、リジン及びオルニチン等のアミノ基及びヒスチ
ジンのイミダゾリル基はBoc基で保護すればN末端アミ
ノ酸のα−アミノ基の保護基及びC末端アミノ酸のα−
カルボキシル基の保護基を除去する条件下では、これら
の側鎖保護基は除去されることなく、環化後には例えば
TFA等の緩和な酸の作用によりこれら全ての側鎖保護基
を除去することができる。
この様にして得られた線状ペンタペプチドは固相法に
より得たものと同様な方法により縮合剤を作用させるこ
とにより環化反応を行い環状ペンタペプチドを得ること
ができる。或は該線状ペンタペプチドは、N末端アミノ
酸のα−アミノ基が保護された状態で、例えばp−ニト
ロフェニルエステル、N−ヒドロキシサクシンイミドエ
ステル等の活性エステルに導き、その後α−アミノ基の
保護基を除去して環化せしめることもできる。
上記の如くして得られる、保護されていてもよい環状
ペンタペプチド又はその塩は、更に必要に応じて、トリ
プトファンのインドール環1位のホルミル化、アルコキ
シカルボニル化又はアルコキシカルボニルアルキル化、
トリプトファンのインドール環1位置換基中アルコキシ
カルボニル基のカルボキシ基又はカルバモイル基への変
換、リジン又はオルニチンの側鎖アミノ基のホルミル
化、メチオニンのメチオニン スルホキシド又はメチオ
ニンスルホンへの酸化等を行うこともできる。
トリプトファンのインドール環1位のホルミル化は、
例えばトリプトファンを含む環状ペンタペプチドを、−
20℃〜室温で、塩化水素で飽和されたギ酸で処理するこ
とにより行うことができる。インドール環1位のアルコ
キシカルボニル化又はアルコキシカルボニルアルキル化
は環状ペプチドを、文献記載の相関移動触媒を用いる方
法[シンセシス(Synthesis)、第387頁(1979年)]
や、触媒としてDMAPを用いる方法[ジャーナル・オブ・
ケミカルソサイティー、ケミカル・コミュニケーション
ズ(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.)、第1699頁(1984
年)]により相当する酸ハロゲン化物、酸無水物、ハロ
ゲン化アルキル等と反応させることにより行うことがで
きる。トリプトファンのインドール環1位置換基中アル
コキシカルボニル基のカルボキシ基への変換は、通常の
アルカリ加水分解又は酸加水分解により行え、カルバモ
イル基への変換は、相当するアミンによるアミド化等に
より行うことができる。また、リジン又はオルニチンの
側鎖アミノ基のホルミル化は、例えばリジン又はオルニ
チンを含む環状ペンタペプチドをDMF、アセトニトリル
等の溶媒中で、氷冷下から室温にて、1〜10当量のギ酸
ピバリン酸無水物で処理することにより行うことができ
る。一方、メチオニンのメチオニン スルホキシド又は
メチオニン スルホンへの変換は、例えばメチオニンを
含む環状ペンタペプチド(但し、該メチオニン以外の酸
化を受けやすい側鎖官能基を有するアミノ酸残基を含む
場合は、それらの側鎖官能基は適切な保護基で保護され
ていることが望ましい)を、酢酸等の溶媒中で、0〜85
℃で過酸化水素、又は過酢酸等の過酸で処理することに
より行うことができる。この時、酸化剤の使用量、反応
温度及び反応時間を適切にコントロールすることによ
り、メチオニン スルホキシド又はメチオニン スルホ
ンのいずれか一方を選択的に得ることができる。また、
メチオニン スルホンは、メチオニン スルホキシドを
更に上記の反応条件で処理することによっても得られ
る。
こうして得られた、環状ペンタペプチドは、更に必要
に応じて保護基を除去し、そして場合により、塩の形成
又は塩変換を行うことにより、本発明の環状ペンタペプ
チド又はその製薬上許容される塩に導くことができる。
次に、本発明の環状ペンタペプチド化合物のエンドセ
リン拮抗作用について述べる。
エンドセリン結合阻害試験 ブタ大動脈平滑筋組織を4℃にて10mM MOPS pH7.4緩
衝液中でポリトロンによりホモジェナイズした。ホモジ
ネートにショ糖を20%になるように加え、1000×gにて
15分間遠心し、更に上澄を10000×gにて15分間遠心し
た。この上澄を更に、90000×gにて40分間遠心し、得
られた沈澱を5mM HEPES/Tris pH7.4緩衝液中に懸濁させ
25mg/mlになるように膜分画を調製した。
この膜分画16μを50mM Tris/HCl pH7.4緩衝液A(1
0μM塩化カルシウム、10μM塩化マグネシウム、0.1mM
PMSF、1μMペプスタチンA、2μMロイペプチン、1
mM 1,10−フェナンスロリン、0.1%牛血清アルブミンを
含む)340μ中に懸濁させた。この懸濁液に、(A)
最終濃度が0.2μMとなる非標識エンドセリン−1(非
特異的結合用)、(B)緩衝液A(全結合用)、又は
(C)最終濃度が1.1μMとなる試験化合物各々4μ
を加え、更にそれぞれに125I−エンドセリン−1(1200
0〜18000cpm)40μを加えた。これらの混合物を25℃
にて4時間インキュベーションし、グラスフィルターGF
/Cにて濾過を行い、5mM HEPES/Tris pH7.4(0.3%牛血
清アルブミンを含む)にて洗浄後グラスフィルター上の
放射能量の測定より本発明化合物1.1μMにおける125I
−エンドセリン−1結合阻害率D(%)を次式により求
めた。
これらの検定はすべて3重に行った。
第1表に示すように、本発明化合物は極めて強いエン
ドセリン結合阻害活性を有することがわかった。尚、試
験化合物は実施例番号で示した。
ブタ摘出冠状動脈標本におけるエンドセリン収縮に対す
る作用 ブタの冠状動脈を摘出後、幅1mm、長さ10mmのラセン
状標本を作製した。内皮細胞を剥離した標本を95%O2
5%CO2の混合ガスで飽和したクレブス・ヘンゼライト
液を満たした5mlのマグヌス管に懸垂し、張力の変化を
等尺性に測定記録した。
エンドセリン−1を累積的にマグヌス管内に加えるこ
とにより得られた用量反応曲線に対する本発明化合物の
影響を検討した。尚、本発明化合物はエンドセリン−1
添加20分前にマグヌス管内に加えた。
第1〜3図に示すように、実施例No.12の化合物(3
μM)(第1図)、実施例No.15の化合物(2μM)
(第2図)及び実施例No.3の化合物(2μM)(第3
図)はエンドセリン−1の用量反応曲線を顕著に右方向
へ移動し、その最大反応には影響を与えなかった。ま
た、本発明化合物は単独では上記血管標本に対し何ら作
用を示さなかった。以上のように、本発明化合物は上記
血管標本におけるエンドセリン収縮に対し顕著な拮抗作
用を示した。
モルモット摘出気管筋標本におけるエンドセリン収縮に
対する作用 モルモットの気管を摘出後、気管を輪切りにし、切片
標本を作製した。上皮細胞を剥離した標本を95%O2、5
%CO2の混合ガスで飽和したクレブス・ヘンゼライト液
を満した5mlのマグヌス管内に懸垂し、張力の変化を等
尺性に測定記録した。
エンドセリン−1を累積的にマグヌス管内に加えるこ
とにより得られた用量反応曲線に対する本発明化合物の
影響を検討した。尚、本発明化合物はエンドセリン−1
添加20分前にマグヌス管内に加えた。
第4図及び第5図に示すように、実施例No.15の化合
物(2μM)(第4図)、実施例No.3の化合物(6μ
M)(第5図)は摘出気管筋標本におけるエンドセリン
−1の用量反応曲線を顕著に右方へ移動し、その最大反
応に対しては影響を与えなかった。また、本発明化合物
は単独では上記標本に対し何ら作用を示さなかった。以
上のように、本発明化合物は上記標本におけるエンドセ
リン収縮に対し顕著な拮抗作用を示した。
ラット摘出心臓におけるエンドセリンの潅流圧上昇作用
に対する効果 雄性スプラーグ・ドーリー(SD)系ラットの心臓を摘
出し、ランゲンドルフ法により心臓の潅流圧を測定記録
した。潅流圧は95%O2、5%CO2の混合ガスで飽和した
クレブス・ヘンゼライト液を10ml/minの速度で潅流した
状態を基本とした。
エンドセリン−1を累積的に潅流液中に加えることに
より得られた用量反応曲線に対する本発明化合物の影響
を検討した。尚、本発明化合物はエンドセリン−1添加
20分前より潅流液中に溶解し、用量反応曲線が終了する
まで持続添加した。
第6図に示すように、実施例No.3の化合物(1μM)
はエンドセリン−1の用量反応曲線を右方へ移動し、そ
の最大反応には影響を与えなかった。また、本発明化合
物は単独では潅流圧に何ら影響を与えなかった。以上の
ように、本発明化合物は上記標本においてエンドセリン
の潅流圧上昇作用に対し顕著な拮抗作用を示した。
ブタ摘出脳底動脈標本におけるエンドセリン収縮に対す
る作用 ブタの脳底動脈を摘出後、幅4mmのリング状標本を作
製した。内皮細胞を剥離後、95%O2、5%CO2の混合ガ
スで飽和したクレブス・ヘンゼライト液を満たした5ml
のマグヌス管に懸垂し、張力の変化を等尺性に測定記録
した。
エンドセリン−1を累積的にマグヌス管内に加えるこ
とにより得られた用量反応曲線に対する本発明化合物の
影響を検討した。尚、本発明化合物はエンドセリン−1
添加20分前にマグヌス管内に加えた。
第7図に示すように、実施例No.3の化合物(2μM)
はエンドセリン−1の用量反応曲線を顕著に右方向へ移
動し、その最大反応には影響を与えなかった。また、本
発明化合物は単独では上記血管標本に対し何ら作用を示
さなかった。以上のように、本発明化合物は上記血管標
本におけるエンドセリン収縮に対し顕著な拮抗作用を示
した。
エンドトキシンショックに対する作用 雄性ddy系マウスに、エンドトキシン[リポポリサッ
カライド(Lipopolysaccharide)E.coli 055:B5由来]
を0.15%炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解して30mg/kg
尾静脈内に投与すると、明らかな体温下降作用が認めら
れた。第8図に示すように、実施例No.15の化合物(100
mg/kg)のエンドトキシン投与前30分及び投与後30分の
腹腔内投与は、エンドトキシンによる上記体温下降作用
に対して顕著な拮抗作用を示した。
高用量(100mg/kg)のエンドトキシン尾静脈内投与
は、48時間以内に全例(10/10)のマウスを致死せしめ
たが、実施例No.15の化合物の同様の処理により、明ら
かな致死率の改善作用が認められ、エンドトキシン投与
96時間後においても10例中5例のマウスが生存した(第
2表)。
以上のように、本発明化合物はエンドトキシンショッ
クに対して顕著な拮抗作用を示した。
このように本発明化合物は優れたエンドセリン拮抗作
用を有し、医薬品の分野で血管拡散剤及び気管支拡張剤
として有用であり、高血圧症、急性腎不全、心筋梗塞、
狭心症、脳梗塞、脳血管攣縮、気管支喘息、エンドトキ
シンショック、エンドトキシンに起因とする多臓器不全
や播種性血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発の腎
障害や高血圧等の治療薬となり得る。このような疾患の
治療剤として使用する場合、本発明化合物は単独或は他
の治療薬と組合せて使用することもできる。
本発明化合物は、当分野で公知の固体又は液体の賦形
剤担体と混合し、非経口投与、経口投与又は外部投与に
適した医薬製剤の形で使用することができる。医薬製剤
としては、例えば注射剤、吸入剤、シロップ剤若しくは
乳剤等の液剤、例えば錠剤、カプセル剤若しくは粒剤等
の固形剤又は例えば軟膏、座剤等の外用剤等が挙げられ
る。また、これらの製剤には必要に応じて助剤、安定
剤、湿潤剤、乳化剤、吸収促進剤又は界面活性剤等の通
常使用される添加剤が含まれていてもよい。添加剤とし
ては注射用蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、グルコー
ス、ショ糖シロップ、ゼラチン、食用油、カカオ脂、エ
チレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ラ
クトース、ショ糖、コーンスターチ、ステアリン酸マグ
ネシウム又はタルク等が挙げられる。
エンドセリン拮抗物質としての本発明化合物の投与量
は、投与方法、患者の年齢、体重、及び治療する患者の
容態等に応じて異なるが、成人に対する代表的な投与方
法は経口投与又は非経口投与であり、成人患者に対して
経口投与の場合1日あたり0.1〜100mg/kg体重であり、
非経口投与の場合1日あたり0.01〜10mg/kg体重であ
る。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、もとより本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
実施例1 cyclo(−DTrp−DGlu−Ser−DVal−Leu−) (1−a)DVal−Leu−OBzl・p−TsOH Leu−OBzl・p−TsOH 2.06g、Boc−DVal 1.09g、HOBT
・H2O 0.80g及びN−メチルモルホリン0.55mlをジクロ
ロメタン10mlに溶解し、氷冷下にてEDCI・HCl 1.01gを
加えた。反応混合物を室温にて5時間撹拌した後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加え、ジクロロメタン
(50ml×3)にて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッ
シュクロマトグラフィー(メルク社製シリカゲル60/ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、Boc−DVal−Leu
−OBzlを無色粉末として2.03g得た。このもの1.47gを氷
冷下に、TFA 3.5mlに少量ずつ加え、その後氷冷下に30
分間撹拌した。減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液10mlを加えて、ジクロロメタン
(50ml×3)にて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をメタノール5mlに溶
解し、p−TsOH・H2O 700mgを加えた。ジエチルエーテ
ル100mlを加えて生成する沈澱を濾取し、ジエチルエー
テルで洗浄後、乾燥させて目的物を無色針状晶として1.
6g得た。
(1−b)Boc−Ser−DVal−Leu 上記実施例(1−a)で得られたDVal−Leu−OBzl・
p−TsOH 394mg、Boc−Ser 164mg、HOBT・H2O 129mg、
及びN−メチルモルホリン88μをジクロロメタン1.6m
lに溶解し、氷冷下にEDCI・HCl 16mgを加えた。反応混
合物を室温で3時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液2mlを加え、ジクロロメタン(15ml×3)にて
抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッシュクロマトグラ
フィー(メルク社製シリカゲル60/ジクロロメタン:メ
タノール=50:1)で精製した。得られた固体をクロロホ
ルム−ヘキサンより再沈して、Boc−Ser−DVal−Leu−O
Bzl 355mgを無色粉末として得た。このもの330mgをTHF
3.3mlに溶解し、10%Pd/C 33mgを加え、水素雰囲気下、
常圧室温で2時間激しく撹拌した。固形物を濾別して、
濾液を減圧下に濃縮し、残渣に飽和塩化ナトリウム水溶
液2mlを加え、酢酸エチル(20ml×3)にて抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、
残渣をクロロホルム−ヘキサンより再沈して目的物246m
gを無色粉末として得た。
(1−c)DTrp(Z)−DGlu(OBzl)−OtBu Boc−DTrp 274mg、DGlu(OBzl)−OtBu 264mg及びHOB
T・H2O 145mgをジクロロメタン1.8mlに溶解し、氷冷下
にEDCI・HCl 181mgを加えた。反応混合物を室温で2時
間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlを加
え、ジクロロメタン(20ml×3)にて抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を
ドライカラムフラッシュクロマトグラフィー(メルク社
製シリカゲル60/クロロホルム:メタノール=50:1)で
精製し、Boc−DTrp−DGlu(OBzl)−OtBuを淡黄色粉末
として492mg得た。このもの232mg及び硫酸水素テトラブ
チルアンモニウム1.4mgをジクロロメタン2mlに溶解し、
細かく砕いた水酸化ナトリウム26mgを加えた。氷冷後、
クロロギ酸ベンジル86μを加え、氷冷下にて1時間撹
拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2m
lを加え、ジクロロメタン(20ml×3)にて抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、
残渣をドライカラムフラッシュクロマトグラフィー(メ
ルク社製シリカゲル60/ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で
精製し、Boc−DTrp(Z)−DGlu(OBzl)OtBuを無色粉
末として258mg得た。このもの250mgを氷冷下に、TFA 1.
8mlに少量ずつ加え、その後氷冷下に10分間撹拌した。
減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液2mlを加えて、ジクロロメタン(20ml×3)にて
抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッシュクロマトグラ
フィー(メルク社製シリカゲル60/ジクロロメタン:メ
タノール=50:1)で精製し、目的物を淡黄色油状物とし
て193mg得た。
(1−d)cyclo(−DTrp−DGlu−Ser−DVal−Leu−) 上記実施例(1−c)で得られたDTrp(Z)−DGlu
(OBzl)−OtBu 184mg、実施例(1−b)で得られたBo
c−Ser−DVal−Leu 125mg及びHOBT・H2O 51mgをジクロ
ロメタン1mlに溶解し、氷冷下にEDCI・HCl 63mgを加え
た。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液1mlを加え、ジクロロメタン(15ml
×3)にて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッシュク
ロマトグラフィー(メルク社製シリカゲル60/クロロホ
ルム:メタノール=50:1)で精製した。得られた固体を
クロロホルム−ヘキサンより再沈して、Boc−Ser−DVal
−Leu−DTrp(Z)−DGlu(OBzl)−OtBuを無色粉末と
して270mg得た。このもの81mgを氷冷下に、TFA 0.8mlに
少量ずつ加え、その後室温にて1.5時間撹拌した。減圧
下に溶媒を留去し、残渣をメタノール−水より再沈して
Ser−DVal−Leu−DTrp(Z)−DGlu(OBzl)を無色粉末
として58mg得た。このもの77mgをDMF 4.5mlに溶解し、
その溶液を、HOBT・H2O 21mg及びEDCI・HCl 21mgをDMF
4.5mlに溶解した溶液中に90分間かけて滴下した。反応
溶液を室温で17時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し
た。残渣を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液次い
で水で洗浄後、乾燥させてcyclo(−DTrp(Z)−DGlu
(OBzl)−Ser−DVal−Leu−)を無色粉末として65mg得
た。このもの34mgをDMF 2mlに溶解し、10%Pd/C 17mgを
加え、水素雰囲気下、常圧室温で2時間激しく撹拌し
た。固形物を濾別して、濾液を減圧下に濃縮し、残渣に
水を加え、固形物を濾取し、水で洗浄後、乾燥させて表
題化合物を淡褐色粉末として16mg得た。
融点:275℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3400,3292,2962,1662,1647,1539,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O8+H)とし
て): 計算値615.3142 測定値615.31271 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.6
Hz),0.74(3H,d,J=6.6Hz),0.82(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(3H,d,J=6.6Hz),1.00−1.10(1H,m),1.15−1.3
0(2H,m),1.75−2.05(3H,m),2.05−2.30(2H,m),2.
92(1H,dd,J=11.5Hz,14.2Hz),3.25(1H,dd,J=3.0Hz,
14.2Hz),3.40−3.55(1H,m),3.65−3.75(1H,m),4.0
5−4.20(2H,m),4.20−4.45(3H,m),4.67(1H,brs),
6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1H,t,J=7.5Hz),7.12
(1H,d,J=1.5Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.44(1H,
d,J=7.5Hz),7.48(1H,d,J=9.5Hz),7.54(1H,d,J=
7.5Hz),8.47(1H,d,J=6.6Hz),8.54(1H,d,J=7.9H
z),8.69(1H,d,J=8.3Hz),10.79(1H,d,J=1.5Hz) 実施例2 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Ala−DVal−Leu−) 実施例(1−a)で得られたDVal−Leu−OBzl・p−T
sOH 375mg、Boc−Ala 144mg、HOBT・H2O 122mg及びN−
メチルモルホリン84μをジクロロメタン1.6mlに溶解
し、氷冷下にてEDCI・HCl 153mgを加えた。反応混合物
を室温にて2時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液2mlを加え、ジクロロメタン(15×3ml)にて抽出
した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮し、残渣をドライカラムフラッシュクロマトグラフィ
ー(メルク社製シリカゲル60/クロロホルム:メタノー
ル=50:1)で精製し、Boc−Ala−DVal−Leu−OBzlを無
色粉末として306mg得た。このもの300mgを氷冷下に、TF
A 1.2mlに少量ずつ加え、その後同温で30分間撹拌し
た。減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液2mlを加えて、ジクロロメタン(15ml×3)
にて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮してAla−DVal−Leu−OBzlを無色粉末とし
て233mg得た。このもの157mg、Boc−DCys(O3Na)117mg
及びHOBT・H2O 67mgをDMF 0.8mlに溶解し、氷冷下にてE
DCI・HCl 84mgを加えた。反応混合物を室温にて20時間
撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液2mlを加え、酢酸エチル(20ml×
3)にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッシュクロマ
トグラフィー(メルク社製シリカゲル60/ジクロロメタ
ン:メタノール=10:1)で精製し、Boc−DCys(O3Na)
−Ala−DVal−Leu−OBzlを無色粉末として210mg得た。
このもの100mgを氷冷下に、TFA 0.75mlに少量ずつ加
え、その後氷冷下に1時間撹拌した。減圧下に溶媒を留
去し、残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液0.15mlを加えた
後、減圧濃縮し、DCys(O3Na)−Ala−DVal−Leu−OBzl
を含む粗生成物108mgを得た。この粗生成物108mg、Z−
DTrp 51mg及びHOBT・H2O 25mgをDMF 0.3mlに溶解し、氷
冷下にてEDCI・HCl 32mgを加えた。反応混合物を室温に
て2時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液1mlを加え、酢酸エチル(1
0ml×3)にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮し、残渣をドライカラムフラッシュ
クロマトグラフィー(メルク社製シリカゲル60/ジクロ
ロメタン:メタノール=10:1)で精製し、Z−DTrp−DC
ys(O3Na)−Ala−DVal−Leu−OBzlを無色粉末として11
0mg得た。このもの97mgをDMF 0.55mlに溶解し、10%Pd/
C 29mgを加え、水素雰囲気下、常圧室温で3時間激しく
撹拌した。固形物を濾別して、濾液を減圧下に濃縮し、
DTrp−DCys(O3Na)−Ala−DVal−Leuを無色粉末として
63mg得た。このもの33mgをDMF 2.5mlに溶解し、その溶
液をHOBT・H2O 12mg及びEDCI・HCl 14mgをDMF 2.5mlに
溶解した溶液中へ90分間かけて滴下した。反応溶液を室
温で2時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し、残渣を
逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製コ
スモシール75C18−OPN/メタノール:水=4:1)で精製
し、表題化合物を無色粉末として17mg得た。
融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3450,2920,1647,1560,1386,1047 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H40N6O8S+H)とし
て): 計算値621.2695 測定値621.27261 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.69(3H,d,J=6.1
Hz),0.76(3H,d,J=6.1Hz),0.81(3H,d,J=6.7Hz),
0.84(3H,d,J=6.7Hz),1.12(3H,d,J=6.9Hz),1.05−
1.20(1H,m),1.20−1.35(2H,m),1.80−1.90(1H,
m),2.78(1H,dd,J=3.6Hz,13.1Hz),2.91(1H,dd,J=1
0.5Hz,14.6Hz),3.11(1H,dd,J=8.8Hz,13.1Hz),3.22
(1H,dd,J=2.4Hz,14.6Hz),4.08(1H,dd,J=8.0Hz,8.9
Hz),4.15−4.30(2H,m),4.35(1H,quint,J=7.2Hz),
4.40−4.50(1H,m),6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.04(1H,
t,J=7.5Hz),7.18(1H,s),7.30(1H,d,J=7.5Hz),7.
52(1H,d,J=7.5Hz),7.72(1H,d,J=7.0Hz),7.88(1
H,d,J=8.9Hz),8.06(1H,d,J=7.4Hz),8.15(1H,d,J
=7.2Hz),8.72(1H,d,J=7.6Hz),10.77(1H,s) 実施例3 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Pro−DVal−Leu−) 実施例2と同様にして液相法により得たBoc−DTrp−D
Cys(O3Na)−Pro−DVal−Leu−OBzl 322mgをDMF 1.0ml
に溶解し抱水ヒドラジン75μを加え室温で22時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し残渣を逆相カラムクロマトグ
ラフィー(ナカライテスク社製コスモシール75C18−OPN
/メタノール:水=1:1)にて精製し対応するヒドラジド
を無色固体として149mg得た。
上記で得たヒドラジドをTFA−EDT(95:5)20mlに溶解
し氷冷下15分間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残渣を逆
相カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク社製コス
モシール75C18−OPN/メタノール:水=2:3)にて精製
し、DTrp−DCys(O3H)−Pro−DVal−Leu−NHNH2を淡黄
色固体として103mg得た。このものをアルゴン雰囲気下
にDMF 1.0mlに溶解し約−60℃に冷却したのち、3.1M塩
化水素−1,4−ジオキサン溶液120μを加えた。その後
溶液を−30〜−20℃に保ち薄層クロマトグラフィーで出
発物質が消失するまで亜硝酸イソアミル40μを少量ず
つ加えた。反応液を再び約−60℃に冷却しDMF 40mlをゆ
っくり加えて希釈し、TEA 75μを加えてpH7.5とした
後、反応液を−20℃のフリーザー中に一晩放置した。反
応液を減圧濃縮し残渣を逆相カラムクロマトグラフィー
(ナカライテスク社製コスモシール75C18−OPN/メタノ
ール:水=3:7)にて精製後、アンバーライトIR−120−
B(H+型)次いでアンバーライトIRC−50(Na+型)のカ
ラムを通過させ目的物を含む分画を減圧濃縮乾固した。
このものをエタノール(10ml)−ジエチルエーテル(50
ml)から再沈澱させ表題化合物を淡黄色粉末として60mg
得た。
融点:285℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,1668,1539,1461,1221,1044 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H41NaO8S+H)とし
て): 計算値669.2682 測定値669.27331 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.62(3H,d,J=6.3
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.81(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(3H,d,J=6.6Hz),0.95−1.10(1H,m),1.16−1.2
2(2H,m),1.55−1.93(4H,m),2.19−2.27(1H,m),2.
58(1H,dd,J=2.7Hz,12.2Hz),2.92(1H,dd,J=11.6Hz,
14.3Hz),3.15−3.45(3H,m),3.63−3.71(1H,m),4.0
5−4.30(3H,m),4.62(1H,d−like,J=6.6Hz),4.93−
5.03(1H,m),6.95(1H,t,J=7.5Hz),7.03(1H,t,J=
7.5Hz),7.13(1H,d,J=1.7Hz),7.20(1H,d,J=8.3H
z),7.30(1H,d,J=7.5Hz),7.53(1H,d,J=7.5Hz),8.
10(1H,d,J=9.0Hz),8.57(1H,d,J=7.1Hz),8.69(1
H,d,J=8.3Hz),10.77(1H,d,J=1.7Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+60.5゜(c 0.35,MeOH) 実施例4 cyclo(−DTrp−DAsp−Lys−DVal−Leu−)・TFA塩 Fmoc−Leu−樹脂(ファルマシアLKBバイオテクノロジ
ー社製 商品名ウルトロシン(Ultrosyn)Bに対称酸無
水物法によりFmoc−Leuを0.093mmol/g樹脂の割合で導入
した樹脂)1.0gを予めDMF中で膨潤させ、ファルマシアL
KBバイオテクノロジー社製 マニュアルタイプ バイオ
リンクス(Biolynx)4175ペプチド合成装置の反応カラ
ムに充填し、以下同装置の標準プロトコールに従って固
相合成を行った。即ち、20%ピペリジン−DMF溶液を流
速3.5ml/minで10分間送液してFmoc基を除去した後、DMF
を流速3.5ml/minで10分間送液して洗浄を行った。次に
各々2.5当量のFmoc−DVal−OPfp及びHOBT・H2OをDMF 1.
0mlに溶解して反応系に加え、流速3.5ml/minで1時間循
環させて縮合反応を行った後、DMFを流速3.5ml/minで5
分間送液して洗浄し、Fmoc−DVal−Leu−樹脂を得た。
以下同様に、Fmoc−Lys(Boc)−OPfp、Fmoc−DAsp(Ot
Bu)及びFmoc−DTrp−OPfpを順次縮合させてFmoc−DTrp
−DAsp(OtBu)−Lys(Boc)−DVal−Leu−樹脂を得
た。なお、Fmoc−DAsp(OtBu)の縮合に際しては、各々
5当量のFmoc−DAsp(OtBu)及びHOBT・H2O、4当量のD
IPCを用いて反応を行った。また、各縮合反応はカイザ
ー法[アナリティカル・バイオケミストリー(Anal.Bio
chem.)、第34巻、第595頁(1970年)]により反応が完
了しているか否かを確認し、もし不完全ならば完了する
まで循環を継続した。
次に、20%ピペリジン−DMF溶液を流速3.5ml/minで10
分間送液してFmoc基を除去した後、樹脂を反応カラムか
ら取り出し、DMF、tert−アミルアルコール、酢酸、ter
t−アミルアルコール、DMF、ジエチルエーテルにて順番
に洗浄した後真空乾燥し、DTrp−DAsp(OtBu)−Lys(B
oc)−DVal−Leu−樹脂1.06gを得た。
この樹脂を10%抱水ヒドラジン/1,4−ジオキサン−メ
タノール(9:1)溶液3.0mlに浸し、時々振り混ぜながら
室温で2時間反応させた。樹脂を濾別し、少量の1,4−
ジオキサン−メタノール(9:1)で樹脂を洗い、濾液と
洗液を合わせてドライアイスを添加することにより過剰
のヒドラジンを中和した後減圧濃縮乾固した。残渣に水
10mlを加えて沈澱を濾取乾燥し、DTrp−DAsp(OtBu)−
Lys(Boc)−DVal−Leu−NHNH2を無色粉末として65.3mg
得た。
上記で得たヒドラジド64.2mgをアルゴン雰囲気下にDM
F 0.5mlに溶解し約−60℃に冷却した後、3.1M塩化水素
−1,4−ジオキサン溶液75μを加えた。この溶液を−3
0〜−20℃に保ち、薄層クロマトグラフィーで出発物質
が消失するまで亜硫酸イソアミル(30μ)を少量ずつ
加えた。溶液を再度約−60℃に冷却しDMF 20mlをゆっく
り加えて希釈した後TEA 35μを加えてpH7.5とした。
この溶液を−20℃のフリーザー中に一晩放置した後、減
圧濃縮乾固した。残渣に水10mlを加え沈澱を濾取乾燥
し、保護された環状ペンタペプチドcyclo(−DTrp−DAs
p(OtBu)−Lys(Boc)−DVal−Leu−)を淡黄色粉末と
して58.9mg得た。
上記で得た保護された環状ペンタペプチド55.1mgをTF
A−EDT(95:5)5.5mlに溶解し室温で30分間反応させた
後減圧濃縮乾固し、残渣メタノール(2ml)−ジエチル
エーテル(30ml)の混合液を加えて摩砕し表題化合物を
灰色粉末として48.1mg得た。
融点:230℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3292,3064,2968,1674,1665,1539,1203,
1137 FAB−MS(m/e,(C32H47N7O7+H)として):6421 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.3
Hz),0.75(3H,d,J=6.3Hz),0.81(3H,d,J=7.3Hz),
0.84(3H,d,J=7.3Hz),0.94−1.06(1H,m),1.19−1.3
3(4H,m),1.45−1.85(5H,m),2.45−2.55(1H,m),2.
68−2.78(3H,m),2.88(1H,dd,J=11.1Hz,14.4Hz),3.
25(1H,dd,J=3.8Hz,14.4Hz),4.03−4.10(1H,m),4.1
6(1H,dd,J=6.5Hz,9.2Hz),4.25−4.35(2H,m),4.48
−4.57(1H,m),6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1H,t,J
=7.5Hz),7.11(1H,d,J=2.0Hz),7.32(1H,d,J=7.5H
z),7.36(1H,d,J=9.2Hz),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.
58(1H,d,J=7.1Hz),8.64(1H,d,J=6.3Hz),8.71−8.
75(2H,m),10.81(1H,d,J=2.0Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−8.6゜(c 1.0,DMSO) 実施例5 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Pro−DVal−Nle−) Fmoc−Nle−樹脂(国産化学社製p−アルコキシベン
ジルアルコール樹脂にDCC−DMAP法によりFmoc−Nleを0.
476mmol/g樹脂の割合で導入した樹脂)200mgをサイズ10
mmφ×60mmのポリプロピレン製カラムに充填し以下の操
作を行い固相合成を行った。即ち、20%ピペリジン−DM
F溶液3mlを加え5分間振盪後排液する操作を3回繰り返
してFmoc基を除去した後、DMF 3mlを加え1分間振盪後
排液する操作を6回繰り返して洗浄を行った。次に各々
2.5当量のFmoc−DVal、HOBT・H2O及びDIPCをDMF 1.0ml
に溶解して加え室温で2時間振盪して縮合反応を行っ
た。ここでカイザー法により反応が完了していることを
確認した後排液し、次いでDMF 3mlを加え1分間振盪後
排液する操作を4回繰り返して洗浄を行いFmoc−DVal−
Nle−樹脂を得た。以下同様に、Fmoc−Pro、Fmoc−DCys
(O3Bu4N)及びFmoc−DTrpを順次縮合させてFmoc−DTrp
−DCys(O3Bu4N)−Pro−DVal−Nle−樹脂を得た。次
に、20%ピペリジン−DMF溶液3mlを加え5分間振盪後排
液する操作を3回繰り返してFmoc基を除去した後樹脂を
DMF 3mlにて6回、メタノール3mlにて3回洗浄し真空乾
燥しDTrp−DCys(O3Bu4N)−Pro−DVal−Nle−樹脂を得
た。この樹脂をTFA−フェノール(95:5)3mlに浸し室温
で20分間振盪後樹脂を濾別した。樹脂をTFA 3mlにて2
回洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し残渣にヘキ
サン−ジエチルエーテルの混合液を加えて生成する沈澱
を濾取乾燥し線状ペンタペプチドを淡黄色粉末として27
mg得た。
上記で得た線状ペンタペプチド26mgをDMF 2mlに溶解
し、この溶液をEDCI・HCl 8mg及びHOBT・H2O 7mgのDMF
2ml溶液中へ氷冷下撹拌しながら1時間かけて滴下し
た。反応混合物を室温で一晩撹拌した後減圧濃縮し、残
渣をセップ−パックC18カートリッジ(ウォーターズ社
製、メタノール:水(10:1)にて溶離)にて精製し、環
状ペンタペプチド テトラブチルアンモニウム塩19mgを
得た。このものを10%メタノール水溶液に溶解しアンバ
ーライトIR−120B(Na+型)のカラムを通液させて塩の
交換を行った後、エムポアシート(アナリティケム イ
ンターナショナル社製/クロロホルム:メタノール:酢
酸=5:1:1)にて精製し表題化合物を淡黄色粉末として
8.6mg得た。
融点:217−221℃ IR(KBr,cm-1):3436,2962,1659,1536,1461,1203,1044 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O8C+H)とし
て): 計算値647.2863 測定値647.28251 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.69(3H,t,J=7.4
Hz),0.81(3H,d,J=6.3Hz),0.83(3H,d,J=5.7Hz),
0.62−0.96(2H,m),1.01−1.13(2H,m),1.28−1.35
(2H,m),1.54−1.66(1H,m),1.72−1.79(2H,m),2.1
7−2.27(2H,m),2.54−2.59(1H,m),2.92(1H,dd,J=
11.2Hz,14.4Hz),3.10−3.50(3H,m),3.65−3.68(1H,
m),3.98−4.10(2H,m),4.22−4.30(1H,m),4.61(1
H,d−like,J=6.4Hz),4.92−5.00(1H,m),6.96(1H,
t,J=7.8Hz),7.03(1H,t,J=7.8Hz),7.13(1H,d,J=
1.8Hz),7.20(1H,d,J=8.1Hz),7.29(1H,d,J=7.8H
z),7.53(1H,d,J=7.8Hz),8.12(1H,d,J=9.2Hz),8.
56(1H,d,J=7.1Hz),8.61(1H,d,J=8.3Hz),10.75(1
H,d,J=1.8Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+22.8゜(c 0.41,MeOH) 実施例6 cyclo(−DTrp−DAsp−Leu−DVal−Leu−) Fmoc−Leu−樹脂(国産化学社製p−アルコキシベン
ジルアルコール樹脂にDCC−DMAP法によりFmoc−Leuを0.
439mmol/g樹脂の割合で導入した樹脂)228mgから出発し
実施例5と同様な固相合成を行いDTrp−DAsp(OtBu)−
Leu−DVal−Leu−樹脂247mgを得た。
この樹脂を10%抱水ヒドラジン/DMF溶液2.0ml中に加
え室温で5時間撹拌した。樹脂を濾別し、少量のDMFに
て洗浄した。濾液と洗液を合わせてドライアイスを添加
することにより過剰のヒドラジンを中和した後減圧濃縮
乾固した。残渣に水5mlを加えて沈澱を濾取乾燥し、DTr
p−DAsp(OtBu)−Leu−DVal−Leu−NHNH2を無色粉末と
して66.4mg得た。
上記で得たヒドラジド64.1mgをアルゴン雰囲気下にDM
F 2.0mlに溶解し約−60℃に冷却した後、3.1M塩化水素
−1,4−ジオキサン溶液87μを加えた。その後溶液を
−30〜−20℃に保ち、薄層クロマトグラフィーで出発物
質が消失するまで亜硝酸イソアミル(36μ)を少量ず
つ加えた。溶液を再度約−60℃に冷却しDMF 16mlをゆっ
くり加えて希釈した後TEA 38μを加えてpH7.5とし
た。この溶液を−20℃のフリーザー中に一晩放置した後
減圧濃縮乾固した。残渣に水5mlを加え沈澱を濾取乾燥
し保護された環状ペンタペプチドcyclo(−DTrp−DAsp
(OtBu)−Leu−DVal−Leu−)を淡黄色粉末として58.3
mg得た。
上記で得た保護された環状ペンタペプチド55.1mgをTF
A−EDT(95:5)5.0mlに溶解し室温で30分間反応させた
後減圧濃縮乾固し、残渣にメタノール(3ml)−ジエチ
ルエーテル(30ml)の混合液を加えて摩砕し表題化合物
を灰色粉末として40.0mg得た。
融点:275℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3304,3064,2962,1659,1536,1464,1392,
1221 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H46N6O7+H)とし
て): 計算値627.3506 測定値627.35291 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.4
Hz),0.75(3H,d,J=6.4Hz),0.73−0.89(12H,m),0.9
3−1.05(1H,m),1.18−1.24(2H,m),1.38−1.65(3H,
m),1.75−1.85(1H,m),2.45−2.55(1H,m),2.72(1
H,dd,J=10.2Hz,16.4Hz),2.88(1H,dd,J=11.2Hz,14.4
Hz),3.20−3.39(1H,m),4.05−4.10(1H,m),4.15(1
H,dd,J=6.6Hz,9.3Hz),4.27−4.40(2H,m),4.47−4.5
4(1H,m),6.96(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6H
z),7.11(1H,d,J=1.9Hz),7.31(1H,d,J=7.6Hz),7.
41(1H,d,J=9.3Hz),7.52(1H,d,J=7.6Hz),7.56(1
H,d,J=7.1Hz),8.60(1H,d,J=6.1Hz),8.69(1H,d,J
=8.3Hz),8.69(1H,d,J=8.3Hz),10.78(1H,d,J=1.9
Hz),12.23(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−12.6゜(c 0.56,DMSO) 実施例7 cyclo(−DTrp−DGlu−Ala−DVal−Leu−) 原料としてBoc−DTrp、DGlu(OBzl)OtBu、Boc−Al
a、Boc−DVal及びLeu−OBzl・p−TsOHを用いて実施例
1と同様の操作を行い表題化合物を得た。
融点:>295℃ IR(KBr,cm-1):3280,1659,1644,1548 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O8S+H)とし
て): 計算値599.3193 測定値599.32491 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.4
Hz),0.74(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(3H,d,J=6.6Hz),0.95−1.10(1H,m),1.14(3H,
d,J=6.9Hz),1.20(2H,t,J=7.6Hz),1.75−2.00(3H,
m),2.10−2.25(2H,m),2.91(1H,dd,J=11.8Hz,14.4H
z),3.25−3.35(1H,m),4.05−4.20(2H,m),4.20−4.
35(2H,m),4.40(1H,quint,J=7.1Hz),6.96(1H,t,J
=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6Hz),7.12(1H,d,J=1.4H
z),7.31(1H,d,J=7.6Hz),7.39(1H,d,J=7.3Hz),7.
51(1H,d,J=8.3Hz),7.53(1H,d,J=7.6Hz),8.55(1
H,d,J=6.4Hz),8.72(1H,d,J=8.0Hz),8.75(1H,d,J
=8.4Hz),10.79(1H,d,J=1.4Hz),12.09(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−10.0゜(c 1.0,DMSO) 実施例8 cyclo(−DTrp−DGlu−Ala−DaIle−Leu−) 原料としてBoc−DTrp、DGlu(OBzl)OtBu、Boc−Al
a、Boc−DaIle及びLeu−OBzl・p−TsOHを用いて実施例
1と同様の操作を行い表題化合物を得た。
融点:>295℃ IR(KBr,cm-1):3286,2962,1659,1644,1545 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H44N6O7+H)とし
て): 計算値613.3350 測定値613.33771 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.4
Hz),0.73(3H,d,J=6.5Hz),0.78(3H,d,J=6.7Hz),
0.87(3H,t,J=7.4Hz),0.90−1.10(2H,m),1.13(3H,
d,J=7.1Hz),1.20−1.40(3H,m),1.55−1.65(1H,
m),1.80−2.00(2H,m),2.05−2.25(2H,m),2.90(1
H,dd,J=11.8Hz,14.6Hz),3.28(1H,dd,J=2.3Hz,14.6H
z),4.06(1H,q,J=6.9Hz),4.21−4.34(3H,m),4.45
(1H,quint,J=7.1Hz),6.96(1H,t,J=7.6Hz),7.04
(1H,t,J=7.6Hz),7.12(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,
d,J=7.6Hz),7.45(1H,d,J=9.4Hz),7.49(1H,d,J=
7.8Hz),7.52(1H,d,J=7.6Hz),8.60(1H,d,J=6.6H
z),8.75(1H,d,J=7.0Hz),8.78(1H,d,J=7.0Hz),1
0.78(1H,d,J=1.8Hz),12.02(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−6.9゜(c 1.0,DMSO) 実施例9 cyclo(−DTrp−DGlu−Asp−DVal−Leu−) 原料としてBoc−DTrp、DGlu(OBzl)OtBu、Boc−Asp
(OBzl)、Boc−DVal及びLeu−OtBu・HClを用いて実施
例1と同様の操作を行い表題化合物を得た。
融点:268℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3424,2955,1665,1542,1389,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H42N6O9+H)とし
て): 計算値643.3091 測定値643.30721 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,50℃,δppm):0.67(3H,d,
J=6.7Hz),0.74(3H,d,J=6.0Hz),0.82(3H,d,J=6.4
Hz),0.84(3H,d,J=6.5Hz),1.08−1.21(1H,m),1.22
−1.34(2H,m),1.81−1.98(3H,m),2.02−2.18(2H,
m),2.33−2.55(1H,m),2.68−2.77(1H,m),2.92−3.
02(1H,m),3.14−3.31(1H,m),4.10(1H,dd,J=7.2H
z,8.7Hz),4.12−4.27(2H,m),4.30−4.41(1H,m),4.
52−4.66(1H,m),6.95(1H,t,J=7.3Hz),7.03(1H,t,
J=7.3Hz),7.13(1H,brs),7.30(1H,d,J=7.3Hz),7.
51(1H,d,J=7.2Hz),7.54(1H,d,J=7.3Hz),7.75(1
H,brs),8.40(1H,d,J=7.1Hz),8.60(2H,brs),10.69
(1H,brs) 以下の実施例10から実施例43までの各化合物は、それ
ぞれ原料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官
能基の保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例4と同様
の操作を行うことにより得られた。
実施例10 cyclo−(−DTrp−DGlu−Pro−DVal−Leu−) 融点:200℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3412,2968,1683,1539,1461,1206,1182,
1137,842,800 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33341 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.5
Hz),0.73(3H,d,J=6.5Hz),0.82(3H,d,J=6.5Hz),
0.86(3H,d,J=6.5Hz),0.90−1.02(1H,m),1.05−1.2
5(2H,m),1.50−2.04(6H,m),2.18−2.35(3H,m),2.
89(1H,dd,J=12.0Hz,14.2Hz),3.05−3.15(1H,m),3.
20−3.65(2H,m),3.97(1H,q,J=5.5Hz),4.11(1H,d
d,J=8.2Hz,10.3Hz),4.19−4.32(1H,m),4.64−4.75
(1H,m),4.76(1H,d−like,J=7.1Hz),6.95(1H,t,J
=7.4Hz),7.04(1H,t,J=7.4Hz),7.12(1H,d,J=1.8H
z),7.30(1H,d,J=7.4Hz),7.52(1H,d,J=7.4Hz),7.
56(1H,d,J=10.3Hz),7.64(1H,d,J=9.3Hz),8.70(1
H,d,J=5.5Hz),8.78(1H,d,J=8.0Hz),10.79(1H,d,J
=1.8Hz),12.09(1H,brs) 実施例11 cyclo−(−DTrp−DAsp−Gly−DVal−Leu−) 融点:250℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,2962,1659,1542,1392,1236,1176 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H38N6O7+H)とし
て): 計算値571.2880 測定値571.29171 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.5
Hz),0.74(3H,d,J=6.5Hz),0.80(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(1H,d,J=6.6Hz),0.94−1.08(1H,m),1.20(2H,
t,J=6.6Hz),1.70−1.84(1H,m),2.41−2.54(1H,
m),2.75(1H,dd,J=10.1Hz,16.2Hz),2.87(1H,dd,J=
11.5Hz,14.6Hz),3.24−3.45(1H,m),4.03−4.15(3H,
m),4.24(1H,dd,J=7.4Hz,13.9Hz),4.30−4.39(1H,
m),4.53−4.60(1H,m),6.95(1H,t,J=7.8Hz),7.03
(1H,t,J=7.8Hz),7.10(1H,d,J=2.0Hz),7.30(1H,
d,J=7.8Hz),7.37(1H,d,J=9.6Hz),7.51(1H,d,J=
7.8Hz),7.62(1H,d,J=7.5Hz),8.62−8.73(2H,m),
8.97−9.06(1H,m),10.78(1H,d,J=2.0Hz) 実施例12 cyclo−(−DTrp−DAsp−Ala−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3286,3082,2968,1644,1554,1461,1389,
1233,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O7+H)とし
て): 計算値585.3037 測定値585.30571 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.4
Hz),0.75(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,d,J=6.3Hz),
0.84(3H,d,J=6.3Hz),0.94−1.10(1H,m),1.13(3H,
d,J=7.3Hz),1.15−1.27(2H,m),1.74−1.83(1H,
m),2.40−2.60(1H,m),2.73(1H,dd,J=10.2Hz,16.1H
z),2.87(1H,dd,J=11.3Hz,14.6Hz),3.20−3.45(1H,
m),4.03−4.10(1H,m),4.18(1H,dd,J=6.9Hz,9.4H
z),4.29−4.38(1H,m),4.45(1H,quint,J=7.3Hz),
4.50−4.60(1H,m),6.96(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,
t,J=7.6Hz),7.10(1H,d,J=1.5Hz),7.31(1H,d,J=
7.6Hz),7.37(1H,d,J=9.4Hz),7.52(1H,d,J=7.6H
z),7.60(1H,d,J=7.4Hz),8.65(1H,d,J=5.6Hz),8.
73(1H,d,J=7.8Hz),8.77(1H,d,J=7.3Hz),10.78(1
H,d,J=1.5Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+3.3゜(c 0.12,DMSO) 実施例13 cyclo−(−DTrp−DAsp−MeAla−DVal−Leu−) 融点:210℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3328,2962,1659,1536,1464,1395,1341,
1233,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O7+H)とし
て): 計算値599.3193 測定値599.31981 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.5
Hz),0.72(3H,d,J=6.5Hz),0.82(6H,d,J=6.3Hz),
0.90−1.04(1H,m),1.05−1.24(5H,m),1.65−1.77
(1H,m),2.16−2.55(2H,m),2.72−3.45(5H,m),3.9
5−4.02(1H,m),4.13−4.29(2H,m),4.95−5.06(1H,
m),5.07−5.18(1H,m),6.85(1H,br),6.95(1H,t,J
=7.5Hz),7.01(1H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,brs),7.3
0(1H,d,J=7.5Hz),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.63(1H,
br),8.73−8.86(2H,m),10.80(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+13.0゜(c 0.58,DMSO) 実施例14 cyclo(−DTrp−DAsp−Met−DVal−Leu−) 融点:277℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,3064,2968,1656,1539,1233,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H44N6O7S+H)とし
て): 計算値645.3070 測定値645.30761 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.4
Hz),0.74(3H,d,J=6.4Hz),0.81(3H,d,J=7.1Hz),
0.84(3H,d,J=7.1Hz),0.90−1.10(1H,m),1.21(2H,
t,J=7.2Hz),1.75−2.00(3H,m),2.02(3H,s),2.30
−2.60(3H,m),2.72(1H,dd,J=10.6Hz,16.2Hz),2.88
(1H,dd,J=11.6Hz,14.1Hz),3.20−3.40(1H,m),4.06
(1H,q,J=7.2Hz),4.17(1H,dd,J=6.3Hz,9.3Hz),4.2
5−4.40(1H,m),4.40−4.60(2H,m),6.96(1H,t,J=
7.4Hz),7.04(1H,t,J=7.4Hz),7.11(1H,d,J=2.0H
z),7.31(1H,d,J=7.4Hz),7.34(1H,d,J=9.3Hz),7.
52(1H,d,J=7.4Hz),7.55(1H,d,J=7.4Hz),8.65(1
H,d,J=7.2Hz),8.74(1H,d,J=8.5Hz),8.84(1H,d,J
=7.8Hz),10.79(1H,d,J=2.0Hz) 実施例15 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 融点:160℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3442,2960,1653,1536,1458 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H42N6O7+H)とし
て): 計算値611.3193 測定値611.32061 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.6
Hz),0.72(3H,d,J=6.6Hz),0.82(3H,d,J=6.5Hz),
0.86(3H,d,J=6.5Hz),0.90−1.10(1H,m),1.10−1.2
8(2H,m),1.55−1.98(4H,m),2.21−2.32(1H,m),2.
34(1H,dd,J=3.9Hz,16.1Hz),2.79(1H,dd,J=10.2Hz,
16.1Hz),2.88(1H,dd,J=11.7Hz,14.4Hz),3.10−3.35
(3H,m),3.95−4.03(1H,m),4.13(1H,dd,J=8.3Hz,1
0.3Hz),4.22−4.31(1H,m),4.76(1H,d−like,J=7.0
Hz),4.97(1H,dt,J=3.9Hz,8.8Hz),6.95(1H,t,J=7.
3Hz),7.04(1H,t,J=7.3Hz),7.13(1H,d,J=1.7Hz),
7.31(1H,d,J=7.3Hz),7.49(1H,d,J=10.3Hz),7.52
(1H,d,J=7.3Hz),7.71(1H,d,J=8.8Hz),8.75−8.79
(2H,m),10.80(1H,d,J=1.7Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+50.3゜(c 0.31,MeOH) 実施例16 cyclo(−DTrp−DAsp−Tyr−DVal−Leu−) 融点:240℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,2962,1671,1521,1464,1374,1223,
1176,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C35H44N6O8+H)とし
て): 計算値677.3299 測定値677.33291 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.5
Hz),0.74(6H,d,J=6.5Hz),0.79(3H,d,J=6.5Hz),
0.95−1.13(1H,m),1.21(2H,t,J=7.1Hz),1.70−1.8
3(1H,m),2.39−2.47(1H,m),2.62−2.77(2H,m),2.
82−2.94(2H,m),3.25−3.40(1H,m),4.03−4.16(2
H,m),4.29−4.37(1H,m),4.41−4.55(2H,m),6.60
(2H,d,J=8.6Hz),6.95(1H,t,J=7.5Hz),7.00(2H,
d,J=8.6Hz),7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.09(1H,d,J=
1.9Hz),7.30(1H,d,J=7.5Hz),7.35(1H,d,J=9.6H
z),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.66(1H,d,J=7.3Hz),8.
55(1H,d,J=6.4Hz),8.64(1H,d,J=8.6Hz),8.77(1
H,d,J=8.3Hz),9.08(1H,s),10.77(1H,d,J=1.9H
z),12.19(1H,brs) 実施例17 cyclo(−DTrp−DAsp−Trp−DVal−Leu−) 融点:294℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3412,2962,1662,1539,1464,1230,1098,
744 高分解能FAB−MS(m/e,(C37H45N7O7+H)とし
て): 計算値700.3459 測定値700.34221 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.72(3H,d,J=6.5Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),
0.80(3H,d,J=6.5Hz),0.98−1.13(1H,m),1.15−1.3
2(2H,m),1.70−1.85(1H,m),2.36−2.59(1H,m),2.
74(1H,dd,J=9.9Hz,16.3Hz),2.80(1H,dd,J=15.3Hz,
16.1Hz),2.87(1H,dd,J=11.5Hz,16.1Hz),3.18(1H,d
d,J=15.1Hz,17.3Hz),3.24−3.37(1H,m),4.02−4.17
(2H,m),4.31−4.40(1H,m),4.51−4.69(2H,m),6.9
5(2H,t,J=7.5Hz),7.04(2H,t,J=7.5Hz),7.10(1H,
d,J=1.8Hz),7.11(1H,d,J=1.8Hz),7.29(1H,d,J=
7.5Hz),7.30(1H,d,J=7.5Hz),7.44(1H,d,J=9.8H
z),7.47(1H,d,J=7.5Hz),7.52(2H,d,J=7.5Hz),7.
69(1H,d,J=7.3Hz),8.55(1H,d,J=6.3Hz),8.64(1
H,d,J=8.6Hz),8.80(1H,d,J=8.4Hz),10.73(1H,d,J
=1.8Hz),10.78(1H,d,J=1.8Hz),12.19(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−6.1゜(c 0.42,DMSO) 実施例18 cyclo(−DTrp−DAsp−His−DVal−Leu−) 融点:253℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3310,2968,1668,1536,1101 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H42N8O7+H)とし
て): 計算値651.3255 測定値651.32351 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.79(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(3H,d,J=6.6Hz),0.94−1.08(1H,m),1.19−1.2
4(2H,m),1.72−1.85(1H,m),2.37−2.50(1H,m),2.
63−2.77(2H,m),2.81−2.93(1H,m),3.04(1H,dd,J
=6.5Hz,15.4Hz),3.10−3.51(1H,m),4.01−4.10(1
H,m),4.17(1H,dd,J=6.6Hz,9.2Hz),4.30−4.39(1H,
m),4.48−4.57(1H,m),4.63−4.72(1H,m),6.95−7.
07(3H,m),7.11(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,d,J=8.0
Hz),7.34(1H,d,J=9.3Hz),7.52(1H,d,J=8.0Hz),
7.64(1H,d,J=7.0Hz),8.12(1H,brs),8.64(1H,d,J
=5.3Hz),8.72(1H,d,J=8.7Hz),8.90(1H,d,J=7.8H
z),10.79(1H,brs) 実施例19 cyclo(−DTrp−DAsp−Arg−DVal−Leu−)・TFA塩 融点:235℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3352,2968,1668,1536,1203,1140,836,7
98,742 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H47N9O7+H)とし
て): 計算値670.3677 測定値670.37001 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.3
Hz),0.74(3H,d,J=6.3Hz),0.80(3H,d,J=6.6Hz),
0.82(3H,d,J=6.6Hz),0.93−1.07(1H,m),1.21(2H,
t,J=6.8Hz),1.22−1.30(1H,m),1.37−1.60(2H,
m),1.62−1.85(2H,m),2.38−2.45(1H,m),2.72(1
H,dd,J=10.5Hz,16.2Hz),2.87(1H,dd,J=11.3Hz,14.2
Hz),3.10−3.20(3H,m),4.05−4.11(1H,m),4.14(1
H,dd,J=6.6Hz,9.4Hz),4.25−4.38(2H,m),4.48−4.5
6(1H,m),6.95(1H,t,J=7.3Hz),7.03(1H,t,J=7.3H
z),7.09(1H,d,J=2.4Hz),7.30(1H,d,J=7.3Hz),7.
41(1H,d,J=9.4Hz),7.50(1H,d,J=7.3Hz),7.58(1
H,d,J=7.4Hz),8.59(1H,d,J=5.9Hz),8.68(2H,d,J
=8.1Hz),10.76(1H,d,J=2.4Hz) 実施例20 cyclo(−DTrp−DAsp−Orn−DVal−Leu−) 融点:219℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,3058,2968,1668,1539,1392,1206,
1182 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H45N7O7+H)とし
て): 計算値628.3459 測定値628.34481 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.4
Hz),0.74(3H,d,J=6.3Hz),0.80−0.84(6H,m),0.93
−1.08(1H,m),1.17−1.23(2H,m),1.45−1.65(2H,
m),1.71−1.86(1H,m),2.42−2.50(1H,m),2.64−2.
80(3H,m),2.87(1H,dd,J=10.9Hz,11.4Hz),3.20−3.
30(1H,m),3.40−3.50(2H,m),4.06(1H,dt,J=6.0H
z,7.5Hz),4.14(1H,dd,J=6.6Hz,9.6Hz),4.24−4.41
(2H,m),4.45−4.55(1H,m),6.95(1H,dt,J=1.2Hz,
8.0Hz),7.04(1H,dt,J=1.2Hz,8.0Hz),7.09(1H,d,J
=1.8Hz),7.30(1H,d,J=8.0Hz),7.38(1H,d,J=9.0H
z),7.50(1H,d,J=8.0Hz),7.60(1H,d,J=6.6Hz),8.
60(1H,d,J=6.0Hz),8.68(1H,d,J=8.1Hz),8.68(1
H,d,J=8.1Hz),10.78(1H,d,J=1.8Hz) 実施例21 cyclo(−DTrp−DAsp−Gln−DVal−Leu−) 融点:270℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3412,2962,1665,1539,1230,1173,1095 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H43N7O8+H)とし
て): 計算値642.3252 測定値642.32181 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.80−0.89(6H,m),0.91
−1.11(1H,m),1.15−1.30(2H,m),1.61−1.95(3H,
m),2.01−2.11(2H,m),2.44−2.50(1H,m),2.72(1
H,dd,J=9.8Hz,16.2Hz),2.88(1H,dd,J=11.3Hz,14.6H
z),3.19−3.41(1H,m),4.01(1H,dd,J=7.6Hz,14.2H
z),4.17(1H,dd,J=6.5Hz,9.3Hz),4.24−4.38(2H,
m),4.49−4.59(1H,m),6.72(1H,brs),6.96(1H,t,J
=7.5Hz),7.04(1H,t,J=7.5Hz),7.11(1H,d,J=1.8H
z),7.12(1H,brs),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.35(1H,
d,J=9.5Hz),7.52(1H,d,J=7.5Hz),7.57(1H,d,J=
7.6Hz),8.63(1H,d,J=6.2Hz),8.71(1H,d,J=9.3H
z),8.74(1H,d,J=9.5Hz),10.78(1H,brs) 実施例22 cyclo(−DTrp−DAsp−Asp−DVal−Leu−) 融点:265℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3442,3292,2962,1647,1551,1395 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H40N6O9+H)とし
て): 計算値629.2935 測定値629.29461 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,d,J=6.4
Hz),0.75(3H,d,J=6.4Hz),0.81(3H,d,J=6.4Hz),
0.83(3H,d,J=6.4Hz),0.92−1.10(1H,m),1.16−1.2
8(2H,m),1.69−1.87(1H,m),2.22−2.46(2H,m),2.
61−2.96(3H,m),3.22−3.41(1H,m),4.01−4.13(1
H,m),4.13−4.23(1H,m),4.27−4.39(1H,m),4.49−
4.62(1H,m),4.62−4.78(1H,m),6.96(1H,t,J=7.8H
z),7.04(1H,t,J=7.8Hz),7.11(1H,d,J=1.8Hz),7.
31(2H,d,J=7.8Hz),7.52(1H,d,J=7.8Hz),7.50−7.
67(1H,m),8.61−8.72(1H,m),8.76(1H,d,J=8.5H
z),8.84−8.98(1H,m),10.78(1H,brs) 実施例23 cyclo(−DTrp−DAsp−Glu−DVal−Leu−) 融点:271℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,3058,2968,1659,1539,1464,1395,
1236,1176,744 FAB−MS(m/e,(C31H42N6O9+H)として):6431 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.6
Hz),0.73(3H,d,J=6.3Hz),0.80(3H,d,J=7.6Hz),
0.82(3H,d,J=7.1Hz),0.90−1.08(1H,m),1.20(2H,
t,J=7.2Hz),1.62−1.98(3H,m),2.12−2.38(2H,
m),2.49(1H,dd,J=3.7Hz,16.4Hz),2.71(1H,dd,J=1
0.5Hz,14.6Hz),2.87(1H,dd,J=11.2Hz,14.4Hz),3.28
(1H,dd,J=2.9Hz,14.4Hz),4.04(1H,dt,J=6.3Hz,7.2
Hz),4.16(1H,dd,J=6.6Hz,9.4Hz),4.26−4.38(2H,
m),4.53(1H,ddd,J=3.7Hz,6.9Hz,10.5Hz),6.95(1H,
t,J=7.2Hz),7.03(1H,t,J=7.2Hz),7.09(1H,d,J=
1.8Hz),7.30(1H,d,J=7.2Hz),7.33(1H,d,J=9.4H
z),7.50(1H,d,J=7.2Hz),7.54(1H,d,J=6.9Hz),8.
63(1H,d,J=6.3Hz),8.70(1H,d,J=8.5Hz),8.76(1
H,d,J=8.1Hz),10.77(1H,d,J=1.8Hz),12.18(2H,br
s) 実施例24 cyclo(−DTrp−DAsp−Cys(O3Na)−DVal−Leu−) 融点:281℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,3280,2962,1665,1584,1545,1206,
1047 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H39NaO10S+H)とし
て): 計算値687.2424 測定値687.24681 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.83(3H,d,J=6.7Hz),
0.84(1H,d,J=6.7Hz),1.00−1.10(1H,m),1.15−1.3
0(2H,m),1.75−1.85(1H,m),2.28(1H,dd,J=3.4Hz,
15.7Hz),2.45−2.65(2H,m),2.87(1H,dd,J=2.2Hz,1
2.0Hz),3.15−3.40(2H,m),4.11(1H,q,J=6.9Hz),
4.17(1H,dd,J=6.4Hz,9.4Hz),4.25−4.35(1H,m),4.
45−4.55(1H,m),4.60(1H,q,J=7.0Hz),6.98(1H,t,
J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6Hz),7.12(1H,d,J=2.0
Hz),7.31(1H,d,J=7.6Hz),7.38(1H,d,J=9.4Hz),
7.53(1H,d,J=7.6Hz),7.50−7.60(1H,m),8.66(1H,
d,J=6.9Hz),8.66(1H,d,J=8.8Hz),8.72(1H,d,J=
7.0Hz),10.77(1H,d,J=2.0Hz) 実施例25 cyclo(−DTrp−DAsp−Cys−DVal−Leu−) 融点:245℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,2962,1668,1656,1539,1233,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O7S+H)とし
て): 計算値617.2758 測定値617.27621 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.83(3H,d,J=6.7Hz),
0.84(3H,d,J=6.7Hz),0.95−1.10(1H,m),1.21(2H,
t,J=7.4Hz),1.75−1.90(1H,m),2.23(1H,dd,J=7.6
Hz,9.3Hz),2.45−2.60(2H,m),2.70−2.80(2H,m),
2.88(1H,dd,J=11.2Hz,14.4Hz),3.25−3.35(1H,m),
4.07(1H,dt,J=6.7Hz,7.4Hz),4.17(1H,dd,J=6.9Hz,
9.6Hz),4.32(1H,ddd,J=3.3Hz,8.1Hz,11.2Hz),4.40
(1H,q,J=7.6Hz),4.50−4.60(1H,m),6.96(1H,t,J
=6.8Hz),7.04(1H,t,J=6.8Hz),7.11(1H,d,J=2.2H
z),7.31(1H,d,J=6.8Hz),7.33(1H,d,J=9.6Hz),7.
52(1H,d,J=6.8Hz),7.63(1H,d,J=7.4Hz),8.62(1
H,d,J=6.7Hz),8.69(1H,d,J=8.1Hz),8.80(1H,d,J
=7.6Hz),10.79(1H,d,J=2.2Hz) 実施例26 cyclo(−DTrp−DAsp−Ser−DVal−Leu−) 融点:250℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3286,2960,2930,1647,1551 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O8+H)とし
て): 計算値601.2986 測定値601.30001 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.6
Hz),0.73(3H,d,J=6.4Hz),0.81−0.84(6H,m),1.05
−1.13(1H,m),1.15−1.25(2H,m),1.75−1.85(1H,
m),2.30−2.56(1H,m),2.75(1H,dd,J=9.3Hz,16.2H
z),2.88(1H,dd,J=4.8Hz,15.3Hz),3.16−3.25(1H,
m),3.28−3.40(1H,m),3.72(1H,dd,J=7.2Hz,10.6H
z),3.98−4.16(2H,m),4.28−4.38(2H,m),4.45−4.
55(1H,m),6.94(1H,dt,J=1.0Hz,8.0Hz),7.04(1H,d
t,J=1.0Hz,8.0Hz),7.08(1H,d,J=1.8Hz),7.30(1H,
d,J=8.0Hz),7.35(1H,d,J=9.3Hz),7.50(1H,d,J=
8.0Hz),7.69(1H,d,J=7.1Hz),8.48(1H,d,J=8.1H
z),8.54(1H,d,J=6.4Hz),8.58(1H,d,J=8.2Hz),1
0.76(1H,d,J=1.8Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+1.2゜(c 0.27,DMSO) 実施例27 cyclo(−DTrp−DAsp−Thr−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3298,2968,1674,1653,1539,1464,1392,
1224,1179,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O8+H)とし
て): 計算値615.3143 測定値615.31811 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.67(3H,d,J=6.7
Hz),0.76(3H,d,J=6.7Hz),0.82(3H,d,J=6.7Hz),
0.83(3H,d,J=6.7Hz),1.03(1H,d,J=6.4Hz),1.04−
1.18(1H,m),1.20−1.36(2H,m),1.76−1.90(1H,
m),2.42(1H,dd,J=4.7Hz,16.1Hz),2.76(1H,dd,J=
9.1Hz,16.1Hz),2.88(1H,dd,J=9.9Hz,14.7Hz),3.21
(1H,dd,J=4.1Hz,14.7Hz),3.85−3.95(1H,m),3.99
(1H,t,J=8.6Hz),4.11−4.20(2H,m),4.30−4.37(1
H,m),4.39(1H,d,J=4.3Hz),4.48−4.57(1H,m),6.9
5(1H,t,J=7.9Hz),7.03(1H,t,J=7.9Hz),7.08(1H,
d,J=2.2Hz),7.30(1H,d,J=7.9Hz),7.51(1H,d,J=
7.9Hz),7.59(1H,d,J=8.6Hz),7.78(1H,d,J=7.3H
z),8.07(1H,d,J=8.3Hz),8.36(1H,d,J=8.1Hz),8.
42(1H,d,J=6.8Hz),10.77(1H,d,J=2.2Hz),12.08
(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−8.5゜(c 0.42,DMSO) 実施例28 cyclo(−DTrp−DAsp−Ala−DLeu−Leu−) 融点:245℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3448,2950,1650,1542,1230 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O7+H)とし
て): 計算値599.3193 測定値599.32181 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.3
Hz),0.75(3H,d,J=6.3Hz),0.86(3H,d,J=6.6Hz),
0.87(3H,d,J=6.6Hz),0.85−1.05(1H,m),1.12(3H,
d,J=6.8Hz),1.15−1.60(5H,m),2.35−2.55(1H,
m),2.68−2.78(1H,m),2.87(1H,dd,J=10.8Hz,14.3H
z),3.15−3.40(1H,m),4.00−4.10(1H,m),4.31−4.
57(4H,m),6.96(1H,t,J=7.4Hz),7.04(1H,t,J=7.4
Hz),7.10(1H,d,J=2.2Hz),7.31(1H,d,J=7.4Hz),
7.36(1H,d,J=9.5Hz),7.51(1H,d,J=7.4Hz),7.67
(1H,d,J=7.6Hz),8.60−8.68(3H,m),10.79(1H,br
s) 実施例29 cyclo(−DTrp−DAsp−Ala−DThr−Leu−) 融点:230℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3322,2968,1668,1539,1236,1179 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H38N6O8+H)とし
て): 計算値587.2830 測定値587.28341 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.3
Hz),0.75(3H,d,J=6.3Hz),0.90−0.99(1H,m),1.01
(3H,d,J=6.1Hz),1.13(3H,d,J=7.1Hz),1.10−1.32
(2H,m),2.40−2.60(1H,m),2.74(1H,dd,J=10.7Hz,
16.2Hz),2.86(1H,dd,J=11.6Hz,14.9Hz),3.20−3.63
(2H,m),3.70−3.80(1H,m),3.94−4.04(1H,m),4.2
3(1H,dd,J=4.5Hz,9.5Hz),4.30−4.40(1H,m),4.43
−4.60(2H,m),6.95(1H,t,J=7.3Hz),7.04(1H,t,J
=7.3Hz),7.09(1H,d,J=1.8Hz),7.23(1H,d,J=9.5H
z),7.31(1H,d,J=7.3Hz),7.51(1H,d,J=7.3Hz),7.
78(1H,d,J=7.1Hz),8.57(1H,d,J=5.9Hz),8.68(1
H,d,J=9.9Hz),8.79(1H,d,J=8.0Hz),10.78(1H,d,J
=1.8Hz) 実施例30 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DAla−Leu−) 融点:175−180℃ IR(KBr,cm-1):3424,2950,1668,1536,1458 FAB−MS(m/e,(C29H38N6O7+H)として):5831 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.6
Hz),0.71(3H,d,J=6.4Hz),0.75−0.95(1H,m),1.10
−1.30(2H,m),1.11(3H,d,J=6.7Hz),1.51−1.70(1
H,m),1.70−1.98(2H,m),2.14−2.24(1H,m),2.34
(1H,dd,J=4.1Hz,16.1Hz),2.79(1H,dd,J=10.0Hz,1
6.1Hz),2.88(1H,dd,J=11.5Hz,14.4Hz),3.03−3.22
(1H,m),3.20−3.40(2H,m),3.87−3.99(1H,m),4.2
8(1H,ddd,J=3.2Hz,8.0Hz,11.5Hz),4.45(1H,dq,J=
6.7Hz,10.0Hz),4.69(1H,d−like,J=7.3Hz),4.93(1
H,dt,J=4.1Hz,10.0Hz),6.95(1H,t,J=7.7Hz),7.04
(1H,t,J=7.7Hz),7.12(1H,d,J=2.2Hz),7.31(1H,
d,J=7.7Hz),7.46(1H,d,J=10.0Hz),7.50(1H,d,J=
7.7Hz),7.78(1H,d,J=10.0Hz),8.62(1H,d,J=5.3H
z),8.67(1H,d,J=8.0Hz),10.80(1H,d,J=2.2Hz) 実施例31 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DIle−Leu−) 融点:149−153℃ IR(KBr,cm-1):3322,2962,1656,1536,1461,1392,1344,
1236,1173,1098 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33651 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.3
Hz),0.74(3H,d,J=6.4Hz),0.74−0.91(6H,m),0.96
−1.22(4H,m),1.41−1.55(1H,m),1.54−1.70(1H,
m),1.70−1.85(1H,m),1.86−1.98(2H,m),2.10−2.
20(1H,m),2.32(1H,dd,J=4.0Hz,16.0Hz),2.77(1H,
dd,J=9.5Hz,16.0Hz),2.89(1H,dd,J=11.2Hz,14.4H
z),3.20−3.30(1H,m),3.30−3.40(2H,m),3.95−4.
12(1H,m),4.10−4.29(2H,m),4.75(1H,d−like,J=
6.9Hz),4.94(1H,ddd,J=5.0Hz,9.0Hz,9.0Hz),6.96
(1H,dt,J=1.0Hz,8.0Hz),7.04(1H,dt,J=1.0Hz,8.0H
z),7.14(1H,d,J=2.1Hz),7.31(1H,d,J=8.0Hz),7.
49(1H,d,J=10.2Hz),7.50(1H,d,J=8.0Hz),7.63(1
H,d,J=9.0Hz),8.78(1H,d,J=6.5Hz),8.79(1H,d,J
=6.5Hz),10.80(1H,d,J=2.1Hz) 実施例32 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DaIle−Leu−) 融点:190℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3448,2968,1659,1536,1461 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33091 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.3
Hz),0.72(3H,d,J=6.3Hz),0.80−0.91(6H,m),0.87
−1.06(1H,m),0.97−1.40(4H,m),1.40−1.58(1H,
m),1.53−1.71(1H,m),1.67−1.87(1H,m),1.85−2.
00(1H,m),2.22−2.31(1H,m),2.32(1H,dd,J=4.0H
z,17.0Hz),2.76(1H,dd,J=6.2Hz,17.0Hz),2.89(1H,
t,J=13.4Hz),3.05−3.60(3H,m),3.92−4.03(1H,
m),4.22−4.35(2H,m),4.75(1H,d−like,J=7.4H
z),4.90−5.03(1H,m),6.95(1H,t,J=7.4Hz),7.04
(1H,t,J=7.4Hz),7.13(1H,d,J=1.7Hz),7.31(1H,
d,J=7.4Hz),7.50(1H,d,J=7.9Hz),7.51(1H,d,J=
7.4Hz),7.73(1H,d,J=9.1Hz),8.78(1H,d,J=6.1H
z),8.78(1H,d,J=6.1Hz),10.80(1H,d,J=1.7Hz) 実施例33 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DNle−Leu−) 融点:159−165℃ IR(KBr,cm-1):3442,2962,1656,1539,1455 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33411 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.4
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.82(3H,t,J=6.9Hz),
0.90−1.03(1H,m),1.10−1.35(6H,m),1.35−1.56
(2H,m),1.53−1.71(1H,m),1.71−2.00(2H,m),2.1
9−2.29(1H,m),2.33(1H,dd,J=4.1Hz,15.8Hz),2.78
(1H,dd,J=9.1Hz,15.8Hz),2.89(1H,dd,J=11.4Hz,1
4.6Hz),3.13(1H,dt,J=2.5Hz,9.0Hz),3.20−3.60(2
H,m),3.95(1H,q,J=5.3Hz),4.26(1H,ddd,J=5.1Hz,
8.6Hz,11.4Hz),4.36(1H,q,J=10.3Hz),4.72(1H,d−
like,J=7.4Hz),4.95(1H,dt,J=4.1Hz,9.1Hz),6.95
(1H,t,J=8.1Hz),7.03(1H,t,J=8.1Hz),7.13(1H,
d,J=2.2Hz),7.31(1H,d,J=8.1Hz),7.43(1H,d,J=1
0.3Hz),7.50(1H,d,J=8.1Hz),7.73(1H,d,J=9.1H
z),8.73(1H,d,J=5.3Hz),8.75(1H,d,J=8.6Hz),1
0.80(1H,d,J=2.2Hz) 実施例34 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DPhg−Leu−) 融点:185−189℃ IR(KBr,cm-1):3310,3058,2962,1665,1536,1458,1233 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H40N6O7+H)とし
て): 計算値645.3036 測定値645.30151 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.56(3H,d,J=6.6
Hz),0.69(3H,d,J=6.4Hz),0.76−0.95(1H,m),1.10
−1.35(2H,m),1.58−1.75(1H,m),1.75−1.90(1H,
m),1.85−2.04(1H,m),2.23−2.40(1H,m),2.37(1
H,dd,J=4.1Hz,16.4Hz),2.83(1H,dd,J=8.6Hz,16.4H
z),2.89(1H,dd,J=11.6Hz,14.7Hz),3.05(1H,m),3.
15−3.55(2H,m),3.88−4.02(1H,m),4.31(1H,ddd,J
=2.9Hz,8.1Hz,14.7Hz),4.83(1H,d−like,J=7.0H
z),5.00(1H,dt,J=4.1Hz,8.6Hz),5.63(1H,d,J=10.
3Hz),6.95(1H,t,J=7.6Hz),7.03(1H,t,J=7.6Hz),
7.11(1H,d,J=1.8Hz),7.26−7.45(6H,m),7.50(1H,
d,J=7.6Hz),7.70(1H,d,J=8.6Hz),8.19(1H,d,J=1
0.3Hz),8.76(1H,d,J=8.1Hz),9.09(1H,d,J=5.4H
z),10.80(1H,d,J=1.8Hz) 実施例35 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DNva−Leu−) 融点:156℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3322,2962,1668,1536,1461,1242,1203,
745 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H42N6O7+H)とし
て): 計算値611.3193 測定値611.31931 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.3
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.86(3H,d,J=7.2Hz),
0.85−1.02(1H,m),1.14−1.36(4H,m),1.37−1.49
(2H,m),1.52−1.98(3H,m),2.18−2.27(1H,m),2.3
3(1H,dd,J=4.0Hz,16.2Hz),2.78(1H,dd,J=10.3Hz,1
6.2Hz),2.89(1H,dd,J=11.4Hz,14.6Hz),2.99−3.07
(1H,m),3.14−3.29(1H,m),3.23(1H,dd,J=2.7Hz,1
4.6Hz),3.95(1H,dt,J=6.0Hz,7.0Hz),4.27(1H,ddd,
J=2.7Hz,7.6Hz,11.4Hz),4.39(1H,dt,J=10.2Hz,8.0H
z),4.72(1H,d−like,J=7.0Hz),4.96(1H,ddd,J=4.
0Hz,7.7Hz,10.3Hz),6.95(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,
t,J=7.6Hz),7.13(1H,d,J=1.9Hz),7.30(1H,d,J=
7.6Hz),7.42(1H,d,J=10.2Hz),7.50(1H,d,J=7.6H
z),7.73(1H,d,J=7.7Hz),8.73(1H,d,J=7.6Hz),8.
74(1H,d,J=6.0Hz),10.79(1H,d,J=1.9Hz),12.30
(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+64.9゜(c 0.45,MeOH) 実施例36 cyclo(−DTrp−DAsp−Ser−DVal−Nle−) 融点:235℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3286,3060,2962,1647,1554,1460,1385,
1225,1172,1059 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O8+H)とし
て): 計算値601.2986 測定値601.30051 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.72(3H,t,J=7.1
Hz),0.83(3H,d,J=6.7Hz),0.84(3H,d,J=6.7Hz),
0.85−1.18(4H,m),1.32−1.43(2H,m),1.75−1.93
(1H,m),2.43(1H,dd,J=4.2Hz,16.5Hz),2.73(1H,d
d,J=9.6Hz,16.5Hz),2.88(1H,dd,J=10.8Hz,14.7H
z),3.18−3.42(2H,m),3.68−3.80(1H,m),3.93−4.
06(1H,m),4.12(1H,dd,J=7.3Hz,8.9Hz),4.27−4.38
(2H,m),4.45−4.53(1H,m),4.66(1H,t,J=5.6Hz),
6.96(1H,t,J=7.1Hz),7.04(1H,t,J=7.1Hz),7.11
(1H,d,J=1.4Hz),7.30(1H,d,J=7.1Hz),7.40(1H,
d,J=8.9Hz),7.53(1H,d,J=7.1Hz),7.74(1H,d,J=
7.3Hz),8.44(1H,d,J=8.1Hz),8.50−8.57(2H,m),1
0.77(1H,d,J=1.4Hz) 実施例37 cyclo(−DTrp−DAsp−Ser−DVal−Met−) 融点:275℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,2975,1650,1542,1238 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H38N6O8S+H)とし
て): 計算値619.2550 測定値619.25301 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.83(6H,d,J=6.6
Hz),1.49−1.73(2H,m),1.73−1.89(1H,m),1.91(3
H,s),1.91−2.07(1H,m),2.17−2.30(1H,m),2.38
(1H,dd,J=4.7Hz,16.1Hz),2.76(1H,dd,J=9.1Hz,16.
1Hz),2.88(1H,dd,J=10.0Hz,14.9Hz),3.23(1H,dd,J
=3.2Hz,14.9Hz),3.28−3.45(1H,m),3.65−3.73(1
H,m),4.07(1H,t,J=9.1Hz),4.15(1H,q,J=6.4Hz),
4.28−4.39(2H,m),4.40−4.51(1H,m),4.68(1H,t,J
=5.6Hz),6.95(1H,t,J=8.0Hz),7.03(1H,t,J=8.0H
z),7.10(1H,d,J=1.9Hz),7.30(1H,d,J=8.0Hz),7.
47(1H,d,J=9.1Hz),7.53(1H,d,J=8.0Hz),7.75(1
H,d,J=7.3Hz),8.32(1H,d,J=8.4Hz),8.51(1H,d,J
=8.5Hz),8.61(1H,d,J=6.4Hz),10.79(1H,d,J=1.9
Hz) 実施例38 cyclo(−DTrp−DAsp−Asp−DVal−Ala−) 融点:272℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3292,2960,1668,1539,1461,1390,1341,
1235,1181,740 高分解能FAB−MS(m/e,(C27H34N6O9+H)とし
て): 計算値587.2466 測定値587.24611 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.81(3H,d,J=6.8
Hz),0.84(3H,d,J=6.8Hz),0.99(3H,d,J=6.7Hz),
1.77−1.90(1H,m),2.31(1H,dd,J=4.6Hz,16.6Hz),
2.41(1H,dd,J=3.9Hz,16.6Hz),2.70(1H,dd,J=9.8H
z,16.6Hz),2.80(1H,dd,J=9.9Hz,16.6Hz),2.92(1H,
dd,J=10.9Hz,14.9Hz),3.20−3.30(1H,m),4.10−4.1
9(1H,m),4.19(1H,dd,J=6.8Hz,10.1Hz),4.25−4.36
(1H,m),4.49−4.57(1H,m),4.63−4.76(1H,m),6.9
7(1H,t,J=7.8Hz),7.05(1H,t,J=7.8Hz),7.12(1H,
d,J=1.8Hz),7.28(1H,d,J=10.1Hz),7.31(1H,d,J=
7.8Hz),7.54(1H,d,J=7.8Hz),7.69(1H,d,J=7.3H
z),8.68(1H,d,J=10.9Hz),8.72(1H,d,J=8.2Hz),
8.87(1H,d,J=8.1Hz),10.79(1H,d,J=1.8Hz) 実施例39 cyclo(−DTrp−DAsp−Ala−DVal−Pro−) 融点:186℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3424,2968,1671,1536,1449,1026 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H36N6O7+H)とし
て): 計算値569.2724 測定値569.27371 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.84(3H,d,J=6.5
Hz),0.89(3H,d,J=6.6Hz),1.11(3H,d,J=6.9Hz),
1.57−1.73(2H,m),1.73−2.10(3H,m),2.30−2.45
(1H,m),2.45−2.60(1H,m),2.96(1H,dd,J=4.1Hz,1
0.5Hz),3.01−3.30(1H,m),3.47−3.60(2H,m),4.20
−4.30(1H,m),4.30−4.40(2H,m),4.40−4.52(2H,
m),6.97(1H,dt,J=1.0Hz,8.0Hz),7.06(1H,dt,J=1.
0Hz,8.0Hz),7.12(1H,d,J=2.0Hz),7.31(1H,d,J=8.
0Hz),7.49(1H,d,J=6.0Hz),7.52(1H,d,J=8.0Hz),
7.75(1H,d,J=4.0Hz),8.47(1H,d,J=9.0Hz),8.76
(1H,d,J=8.1Hz),10.80(1H,d,J=2.0Hz) 実施例40 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Ile−) 融点:240℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3430,2974,1656,1539,1458,1233 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H42N6O7+H)とし
て): 計算値611.3193 測定値611.32061 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.14(3H,d,J=6.5
Hz),0.61(3H,t,J=6.8Hz),0.73(3H,d,J=6.6Hz),
0.77(3H,d,J=6.6Hz),0.90−1.04(1H,m),1.23−1.3
7(1H,m),1.40−2.05(5H,m),2.15−2.24(1H,m),2.
30−2.45(1H,m),2.50−2.65(1H,m),2.70−2.85(1
H,m),3.00−3.50(3H,m),3.67(1H,dd,J=7.1Hz,10.7
Hz),4.05(1H,t,J=8.8Hz),4.15−4.25(1H,m),4.58
(1H,d−like,J=7.1Hz),4.80−4.90(1H,m),6.87(1
H,t,J=7.2Hz),6.95(1H,t,J=7.2Hz),7.08(1H,d,J
=1.9Hz),7.13(1H,brs),7.21(1H,d,J=7.2Hz),7.4
3(1H,d,J=7.2Hz),7.87(1H,d,J=9.6Hz),8.60−8.6
7(2H,m),10.71(1H,d,J=1.9Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+32.0゜(c 0.26,MeOH) 実施例41 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Nle−) 融点:164−166℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1659,1536,1458,1233,1203,
744 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H42N6O7+H)とし
て): 計算値611.3193 測定値611.31981 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.68(3H,t,J=7.1
Hz),0.83(3H,d,J=6.7Hz),0.87(3H,d,J=6.7Hz),
0.90−1.43(4H,m),1.53−2.00(4H,m),2.22−2.40
(2H,m),2.78(1H,dd,J=10.5Hz,16.1Hz),2.90(1H,d
d,J=11.6Hz,14.5Hz),3.08−3.40(3H,m),3.83−3.94
(1H,m),4.14(1H,dd,J=8.1Hz,9.9Hz),4.22−4.33
(1H,m),4.76(1H,d−like,J=7.3Hz),4.95−5.06(1
H,m),6.96(1H,t,J=6.6Hz),7.05(1H,t,J=7.6Hz),
7.16(1H,d,J=2.5Hz),7.31(1H,d,J=8.1Hz),7.49
(1H,d,J=9.7Hz),7.52(1H,d,J=7.6Hz),7.72(1H,
d,J=8.7Hz),8.71(1H,d,J=7.6Hz),8.78(1H,d,J=
5.2Hz),10.78(1H,d,J=2.5Hz),12.29(1H,brs) 実施例42 cyclo−(−DTrp−DCys(O3Na)−Cys(O3Na)−DVal−
Leu−) 融点:286℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,2968,1659,1545,1200,1050,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C28H40N6O11S2+H)とし
て): 計算値701.2275 測定値701.2283 FAB−MS(m/e,(C28H38Na2O11S2+H)として):7451 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.68(3H,d,J=6.3
Hz),0.76(3H,d,J=6.3Hz),0.82(3H,d,J=6.7Hz),
0.83(3H,d,J=6.7Hz),1.10−1.20(1H,m),1.27(2H,
t,J=7.3Hz),1.85−1.95(1H,m),2.70−2.80(2H,
m),2.84(1H,dd,J=11.0Hz,14.7Hz),3.07(1H,dd,J=
5.5Hz,13.9Hz),3.15−3.40(2H,m),4.13(1H,dd,J=
6.4Hz,9.3Hz),4.18(1H,q,J=7.3Hz),4.35−4.45(2
H,m),4.56(1H,q,J=7.5Hz),6.95(1H,t,J=6.9Hz),
7.03(1H,t,J=6.9Hz),7.17(1H,d,J=2.1Hz),7.29
(1H,d,J=6.9Hz),7.50(1H,d,J=9.3Hz),7.55(1H,
d,J=6.9Hz),8.01(1H,d,J=7.4Hz),8.11(1H,d,J=
8.5Hz),8.44(1H,d,J=7.3Hz),8.61(1H,d,J=7.5H
z),10.76(1H,d,J=2.1Hz) 実施例43 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Pro−DaIle−Leu−) 融点:282℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3448,2962,1665,1535,1456,1220 FAB−MS(m/e,(C31H43N6NaO8S+H)として):6831 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.6
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.80(3H,d,J=6.8Hz),
0.84(3H,t,J=7.3Hz),0.87−1.16(2H,m),1.14−1.4
0(3H,m),1.41−1.70(2H,m),1.65−1.95(1H,m),2.
12−2.28(1H,m),2.44−2.70(1H,m),2.57(1H,dd,J
=2.1Hz,13.4Hz),2.91(1H,dd,J=11.4Hz,14.2Hz),3.
10−3.54(3H,m),3.65(1H,q,J=8.0Hz),4.11(1H,q,
J=6.8Hz),4.17−4.32(2H,m),4.62(1H,d−like,J=
6.2Hz),4.97(1H,m),6.95(1H,t,J=7.7Hz),7.03(1
H,t,J=7.7Hz),7.12(1H,d,J=2.2Hz),7.22(1H,d,J
=8.3Hz),7.30(1H,d,J=7.7Hz),7.52(1H,d,J=7.7H
z),8.09(1H,d,J=9.3Hz),8.59(1H,d,J=6.8Hz),8.
70(1H,d,J=8.5Hz),10.77(1H,d,J=2.2Hz) 以下の実施例44から実施例50までの各化合物は、それ
ぞれ原料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官
能基の保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例6と同様
の操作を行うことにより得られた。
実施例44 cyclo(−DTrp−DAsp−Val−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3298,3064,2968,1644,1542,1392,1227 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H44N6O7+H)とし
て): 計算値613.3350 測定値613.33931 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.66(3H,d,J=6.3
Hz),0.75(3H,d,J=6.3Hz),0.80−0.86(12H,m),1.0
0−1.12(1H,m),1.20−1.25(2H,m),1.78−2.03(2H,
m),2.48(1H,dd,J=4.5Hz,16.2Hz),2.72(1H,dd,J=1
0.1Hz,16.2Hz),2.89(1H,dd,J=10.5Hz,14.4Hz),3.23
(1H,dd,J=3.4Hz,14.4Hz),3.93−3.99(1H,m),4.06
−4.15(2H,m),4.28−4.35(1H,m),4.43−4.48(1H,
m),6.96(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6Hz),7.
10(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,d,J=7.6Hz),7.45(1
H,d,J=9.3Hz),7.53(1H,d,J=7.6Hz),7.56(1H,d,J
=7.1Hz),8.45(1H,d,J=6.8Hz),8.50(1H,d,J=8.5H
z),8.51(1H,d,J=8.4Hz),10.79(1H,d,J=1.8Hz),1
2.18(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−9.5゜(c 0.38,DMSO) 実施例45 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Nva−) 融点:175−176℃ IR(KBr,cm-1):3412,2968,1659,1539,1461 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H40N6O7+H)とし
て): 計算値597.3036 測定値597.30521 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63−0.98(2H,
m),0.67(3H,t,J=6.1Hz),0.82(3H,d,J=6.8Hz),0.
86(3H,d,J=6.5Hz),1.24−1.32(2H,m),1.56−1.81
(2H,m),1.86−1.96(1H,m),2.20−2.50(3H,m),2.7
7(1H,dd,J=10.7Hz,16.2Hz),2.89(1H,dd,J=11.5Hz,
14.6Hz),3.23(1H,dd,J=3.3Hz,14.6Hz),3.35−3.42
(2H,m),3.88−3.95(1H,m),4.13(1H,dd,J=8.3Hz,
9.8Hz),4.26(1H,ddd,J=3.3Hz,8.2Hz,11.5Hz),4.75
(1H,d−like,J=7.3Hz),4.92−5.00(1H,m),6.95(1
H,t,J=7.2Hz),7.04(1H,t,J=7.2Hz),7.15(1H,d,J
=1.5Hz),7.31(1H,d,J=7.2Hz),7.49(1H,d,J=8.3H
z),7.51(1H,d,J=7.2Hz),7.71(1H,d,J=8.7Hz),8.
71(1H,d,J=8.2Hz),8.77(1H,d,J=4.9Hz),10.78(1
H,d,J=1.5Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+47.4゜(c 0.50,MeOH) 実施例46 cyclo(−DTrp−DAsp−Nle−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3420,3286,2962,1644,1551 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H46N6O7+H)とし
て): 計算値627.3506 測定値627.35321 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.80−0.87(9H,m),0.97
−1.07(1H,m),1.19−1.24(6H,m),1.41−1.73(2H,
m),1.75−1.85(1H,m),2.45−2.55(1H,m),2.73(1
H,dd,J=10.2Hz,16.4Hz),2.88(1H,dd,J=11.3Hz,14.4
Hz),3.20−3.40(1H,m),4.05−4.18(2H,m),4.26−
4.34(2H,m),4.48−4.55(1H,m),6.96(1H,t,J=7.3H
z),7.04(1H,t,J=7.3Hz),7.10(1H,d,J=1.7Hz),7.
31(1H,d,J=7.3Hz),7.40(1H,d,J=9.3Hz),7.52(1
H,d,J=7.3Hz),7.58(1H,d,J=7.1Hz),8.58(1H,d,J
=6.4Hz),8.65(1H,d,J=5.9Hz),8.67(1H,d,J=6.1H
z),10.78(1H,d,J=1.7Hz),12.23(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−12.1゜(c 0.45,DMSO) 実施例47 cyclo(−DTrp−DAsp−Pip−DVal−Leu−) 融点:277℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3424,2962,1665,1536,1446,1392 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33961 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.6
Hz),0.72(3H,d,J=6.4Hz),0.83(6H,d,J=6.6Hz),
0.96−1.04(1H,m),1.14−1.25(2H,m),1.30−1.44
(2H,m),1.46−1.71(3H,m),1.73−1.85(1H,m),1.8
8−1.96(1H,m),2.30(1H,dd,J=3.9Hz,16.0Hz),2.79
(1H,dd,J=10.1Hz,16.0Hz),2.89(1H,dd,J=11.0Hz,1
5.1Hz),3.20−3.61(3H,m),3.96−4.02(1H,m),4.18
(1H,dd,J=7.3Hz,10.0Hz),4.21−4.29(1H,m),5.03
(1H,d−like,J=5.3Hz),5.11(1H,ddd,J=3.9Hz,9.0H
z,10.1Hz),6.82(1H,d,J=10.0Hz),6.95(1H,t,J=7.
9Hz),7.04(1H,t,J=7.9Hz),7.14(1H,d,J=1.6Hz),
7.31(1H,d,J=7.9Hz),7.51(1H,d,J=7.9Hz),7.73
(1H,d,J=9.0Hz),8.79−8.83(2H,m),10.80(1H,d,J
=1.6Hz),12.26(1H,brs) 実施例48 cyclo(−DTrp−DAsp−Phe−DVal−Leu−) 融点:290℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,3064,2962,1650,1539 高分解能FAB−MS(m/e,(C35H44N6O7+H)とし
て): 計算値661.3350 測定値661.33541 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.66(3H,d,J=6.4
Hz),0.74(3H,d,J=6.7Hz),0.76(3H,d,J=6.4Hz),
0.81(3H,d,J=6.7Hz),0.97−1.13(1H,m),1.19−1.2
5(2H,m),1.75−1.83(1H,m),2.42(1H,dd,J=4.3Hz,
16.2Hz),2.71(1H,dd,J=9.9Hz,16.2Hz),2.80(1H,d
d,J=8.3Hz,14.8Hz),2.87(1H,dd,J=10.0Hz,14.8H
z),3.02(1H,dd,J=6.3Hz,14.4Hz),3.29(1H,dd,J=
3.2Hz,14.4Hz),4.07−4.16(2H,m),4.31−4.38(1H,
m),4.50−4.57(2H,m),6.96(1H,t,J=7.4Hz),7.05
(1H,t,J=7.4Hz),7.10(1H,d,J=1.8Hz),7.13−7.29
(5H,m),7.31(1H,d,J=7.4Hz),7.39(1H,d,J=9.5H
z),7.53(1H,d,J=7.4Hz),7.68(1H,d,J=7.3Hz),8.
58(1H,d,J=6.4Hz),8.67(1H,d,J=8.5Hz),8.84(1
H,d,J=8.1Hz),10.79(1H,d,J=1.8Hz),12.15(1H,br
s) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−14.0゜(c 0.57,DMSO) 実施例49 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Glu−DVal−Leu−) 融点:264℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3442,1686,1554,1443,1212,1140,726 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H41N6NaO10S+Na)とし
て): 計算値723.2401 測定値723.24411 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.68(3H,d,J=6.3
Hz),0.75(3H,d,J=6.4Hz),0.79(3H,d,J=6.9Hz),
0.82(3H,d,J=6.9Hz),1.04−1.38(3H,m),1.60−1.9
8(3H,m),2.12−2.34(2H,m),2.79(1H,dd,J=3.5Hz,
13.0Hz),2.90(1H,dd,J=10.7Hz,14.7Hz),3.03(1H,d
d,J=8.4Hz,13.0Hz),3.18(1H,dd,J=4.2Hz,14.7Hz),
4.00−4.31(4H,m),4.44(1H,ddd,J=3.5Hz,7.3Hz,8.4
Hz),6.94(1H,t,J=7.6Hz),7.03(1H,t,J=7.6Hz),
7.17(1H,d,J=1.7Hz)7.29(1H,d,J=7.6Hz),7.50(1
H,d,J=7.6Hz),7.63(1H,d,J=7.4Hz),7.81(1H,d,J
=9.0Hz),8.12(1H,d,J=7.0Hz),8.21(1H,d,J=7.8H
z),8.69(1H,d,J=7.6Hz),10.78(1H,d,J=1.7Hz),1
2.00(1H,brs) 実施例50 cyclo(−DTrp−DCys(O3H)−Lys−DVal−Leu−) 融点:296℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,3064,2962,1665,1536,1206,1041 FAB−MS(m/e,(C31H47N7O8+H)として):6781 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.0
Hz),0.72(3H,d,J=6.4Hz),0.79(3H,d,J=6.5Hz),
0.83(3H,d,J=6.5Hz),0.89−1.88(10H,m),2.80(1
H,dd,J=2.9Hz,13.0Hz),2.90(1H,dd,J=11.5Hz,14.2H
z),3.12(1H,dd,J=9.2Hz,13.0Hz),3.18(1H,dd,J=
8.4Hz,14.2Hz),3.20−3.35(2H,m),4.02−4.17(2H,
m),4.20−4.34(2H,m),4.56(1H,ddd,J=2.9Hz,6.2H
z,9.2Hz),6.95(1H,t,J=7.3Hz),7.03(1H,t,J=7.3H
z),7.13(1H,d,J=2.0Hz),7.30(1H,d,J=7.3Hz),7.
32(1H,d,J=6.2Hz),7.51(1H,d,J=7.3Hz),7.63(1
H,d,J=9.2Hz),7.71(3H,brs),8.47(1H,d,J=6.5H
z),8.69(1H,d,J=8.1Hz),8.77(1H,d,J=8.4Hz),1
0.77(1H,d,J=2.0Hz) 実施例51 cyclo−(−DTrp(CHO)−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 実施例15で得たcyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Le
u−)3.0mgをギ酸0.5mlに溶解し、室温で激しく撹拌し
ながら塩化水素を飽和するまで導入した(約15分間)。
その後、密封して室温で50分間撹拌した後減圧濃縮し、
残渣に水0.5mlを加えて摩砕し表題化合物を淡黄色粉末
として3.0mg得た。
融点:170℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3442,2962,1659,1536,1464,1392 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H42N6O8+H)とし
て): 計算値639.3143 測定値639.31091 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.52−0.60(3H,
m),0.60−0.70(3H,m),0.83(3H,d,J=6.9Hz),0.86
(3H,d,J=6.9Hz),1.11−1.31(3H,m),1.55−1.83(3
H,m),1.89−1.98(1H,m),2.22−2.31(1H,m),2.33−
2.40(1H,m),2.71−3.30(5H,m),3.89−4.03(1H,
m),4.14(1H,dd,J=8.1Hz,9.9Hz),4.38−4.48(1H,
m),4.77(1H,d−like,J=7.1Hz),4.92−5.02(1H,
m),6.91−7.60(4H,m),7.63(1H,d,J=8.1Hz),7.79
(1H,d,J=8.4Hz),7.92−8.29(1H,m),8.75−9.00(2
H,m),9.25+9.64(1H,brs) 以下の実施例52から実施例56までの各化合物は、それ
ぞれ対応する、トリプトファンのインドール環1位の窒
素原子がホルミル化されていない環状ペンタペプチドを
原料として用いて、実施例51と同様の操作を行うことに
より得られた。
実施例52 cyclo(−DTrp(CHO)−DGlu−Ala−DaIle−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3448,3286,2968,1644,1551,1467,1389 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O8+H)とし
て): 計算値641.3299 測定値641.32791 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,brs),0.
63(3H,brs),0.76(3H,d,J=6.4Hz),0.85(3H,t,J=
7.1Hz),1.02−1.09(2H,m),1.12(3H,d,J=6.3Hz),
1.22−1.31(3H,m),1.52−1.62(1H,m),1.82−1.96
(2H,m),2.15(2H,dd,J=7.7Hz,15.4Hz),2.94(1H,d
d,J=12.5Hz,14.1Hz),3.20−3.40(1H,m),3.95−4.03
(1H,m),4.22−4.32(1H,m),4.31(1H,dd,J=5.5Hz,
7.6Hz),4.39−4.47(2H,m),7.28−7.36(2H,m),7.42
(1H,d,J=5.5Hz),7.50−7.54(1H,m),7.57(1H,d,J
=7.3Hz),7.63(1H,d,J=7.3Hz),8.01+8.21(1H,br
s),8.65(1H,d,J=5.3Hz),8.76(1H,d,J=7.1Hz),8.
89(1H,brs),9.25+9.62(1H,brs) 実施例53 cyclo−(−DTrp(CHO)−DAsp−Pro−DaIle−Leu−) 融点:125−135℃ IR(KBr,cm-1):3280,2962,1695,1653,1464,1389,1050,
1029,1008,756 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O8+H)とし
て): 計算値653.3299 測定値653.33111 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.45−0.65(5H,
m),0.65−0.91(6H,m),1.01−1.13(1H,m),1.14−1.
34(5H,m),1.41−1.54(1H,m),1.55−1.68(1H,m),
1.69−1.81(1H,m),1.87−1.97(1H,m),2.22−2.32
(1H,m),2.35−2.44(1H,m),2.81(1H,dd,J=9.8Hz,1
5.7Hz),2.93(1H,dd,J=12.7Hz,14.1Hz),3.03−3.20
(2H,m),3.20−3.40(1H,m),3.86−3.93(1H,m),4.2
9(1H,dd,J=6.6Hz,9.9Hz),4.35−4.50(1H,m),4.77
(1H,d−like,J=7.1Hz),4.92−5.02(1H,m),7.25−
7.40(2H,m),7.48(1H,d,J=10.3Hz),7.56(1H,br
s),7.62(1H,d,J=7.8Hz),7.85(1H,d,J=8.8Hz),8.
01+8.21(1H,brs),8.81(1H,d,J=4.6Hz),8.92(1H,
brs),9.25+9.63(1H,brs),12.30(1H,brs) 実施例54 cyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Ser−DVal−Nle−) 融点:224℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3454,3286,2960,1644,1560,1467,1392,
1236,1073,750 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H40N6O9+Na)とし
て): 計算値651.2754 測定値651.27481 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.64(3H,t,J=7.3
Hz),0.80(3H,d,J=7.0Hz),0.85(3H,d,J=7.0Hz),
0.90−1.16(4H,m),1.32−1.52(2H,m),1.88−2.05
(1H,m),2.20−2.35(1H,m),2.40−2.55(1H,m),2.8
5−3.20(2H,m),3.30−3.50(1H,m),3.68−3.80(1H,
m),4.03−4.54(4H,m),4.55−4.70(1H,m),4.90−5.
08(1H,m),7.29−7.42(2H,m),7.60−7.80(3H,m),
7.83−8.32(5H,m),9.27+9.64(1H,brs) 実施例55 cyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Met−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3304,2962,1665,1539,1464,1392,1341,
1233,1180,796,756 FAB−MS(m/e,(C32H44N6O8S+H)として):6731 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=5.9
Hz),0.63(3H,d,J=5.9Hz),0.79(3H,d,J=6.6Hz),
0.82(3H,d,J=6.6Hz),0.90−1.05(1H,m),1.10−1.3
7(2H,m),1.72−1.95(3H,m),2.02(3H,s),2.30−2.
60(3H,m),2.73(1H,dd,J=10.5Hz,16.3Hz),2.92(1
H,dd,J=12.2Hz,14.2Hz),3.20−3.40(1H,m),3.99(1
H,dd,J=5.6Hz,8.5Hz),4.18(1H,dd,J=6.2Hz,9.5H
z),4.43−4.60(3H,m),7.27−7.38(3H,m),7.48+7.
60(1H,m),7.62(2H,d,J=6.8Hz),8.01−8.22(1H,
m),8.63−8.75(1H,m),8.76−8.95(2H,m),9.25+9.
63(1H,brs),12.30(1H,brs) 実施例56 cyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Pro−DVal−NVa−) 融点:170−175℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1659,1539,1464,1392,1230,
1182 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H40N6O8+H)とし
て): 計算値625.2986 測定値625.29901 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,brs),0.
82(3H,d,J=6.8Hz),0.85(3H,d,J=6.8Hz),1.26−1.
34(2H,m),1.57−1.81(3H,m),1.87−1.97(1H,m),
2.22−2.28(2H,m),2.33−2.60(1H,m),2.37(1H,dd,
J=3.5Hz,15.6Hz),2.80(1H,dd,J=10.3Hz,15.6Hz),
2.93(1H,dd,J=12.4Hz,13.6Hz),3.17(1H,dd,J=5.7H
z,12.4Hz),3.45−3.68(2H,m),3.82−3.89(1H,m),
4.13(1H,dd,J=4.8Hz,10.1Hz),4.33−4.41(1H,m),
4.76(1H,d−like,J=7.4Hz),4.92−4.99(1H,m),7.2
9−7.37(2H,m),7.48(1H,d,J=10.1Hz),7.55−7.66
(1H,m),7.63(1H,d,J=8.6Hz),7.79(1H,d,J=8.6H
z),8.01+8.22(1H,brs),8.81(1H,d,J=5.1Hz),8.7
8−8.94(1H,m),9.26+9.64(1H,brs),12.30(1H,br
s) 実施例57 cyclo(−DTrp−DAsp−Lys(CHO)−DVal−Leu−) 実施例4で得たcyclo(−DTrp−DAsp−Lys−DVal−Le
u−)10.5mg及びギ酸ピバリン酸無水物10mgのDMF 0.5ml
溶液にTEA 10μlを加え室温で1時間撹拌した。反応液
を減圧濃縮乾固し、残渣に水2mlを加えて摩砕し表題化
合物を灰色粉末として7.8mg得た。
融点:260℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3286,2962,1644,1545,1392 FAB−MS(m/e,(C33H47N7O8+H)として):6701 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.5
Hz),0.75(3H,d,J=6.5Hz),0.81(3H,d,J=6.7Hz),
0.83(3H,d,J=6.7Hz),0.95−1.85(10H,m),2.45−2.
55(1H,m),2.71(1H,dd,J=10.3Hz,16.4Hz),2.88(1
H,dd,J=11.3Hz,14.2Hz),2.98−3.10(2H,m),3.25−
3.35(1H,m),4.04−4.18(2H,m),4.23−4.36(2H,
m),4.48−4.56(1H,m),6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.04
(1H,t,J=7.5Hz),7.11(1H,s),7.31(1H,d,J=7.5H
z),7.40(1H,d,J=9.3Hz),7.52(1H,d,J=7.5Hz),7.
56(1H,d,J=6.8Hz),7.90−8.00(2H,m),8.59(1H,d,
J=5.9Hz),8.66(1H,d,J=7.8Hz),8.69(1H,d,J=8.4
Hz),10.79(1H,s) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−11.8゜(c 0.71,DMSO) 実施例58 cyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Met(O)−DVal−Leu
−) 実施例55で得たcyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Met−D
Val−Leu−)12.9mgの酢酸2.0ml溶液に35%過酸化水素
水5μを加え室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下
に約1mlまで濃縮し、水3mlを加え生成した沈澱を濾取し
て、表題化合物を淡黄色粉末として7.6mg得た。
融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3448,2962,1668,1542,1464,1389,1341,
1233,1180,1020,756 FAB−MS(m/e,(C32H44N6O9S+H)として):6891 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.2
Hz),0.62(3H,d,J=6.2Hz),0.80(3H,d,J=6.6Hz),
0.83(3H,d,J=6.6Hz),0.90−1.03(1H,m),1.10−1.2
8(2H,m),1.73−2.15(3H,m),2.40−2.59(1H,m),2.
51(3H,s),2.60−2.81(3H,m),2.92(1H,dd,J=11.0H
z,15.6Hz),3.20−3.40(1H,m),3.95−4.04(1H,m),
4.14−4.23(1H,m),4.39−4.59(3H,m),7.27−7.43
(3H,m),7.50−7.60(1H,m),7.61−7.75(2H,m),8.0
1+8.22(1H,brs),8.65−8.74(1H,m),8.77−8.97(2
H,m),9.24−9.63(1H,brs),12.29(1H,brs) 実施例59 cyclo(−DTrp−DAsp(ONa)−Pro−DVal−Leu−) Leu−OBzl・TsOH 70gをジクロロメタン600mlに溶解
し、氷冷下N−メチルモルホリン19.5ml、Boc−DVal 39
g、HOBT・H2O 27g及びEDCl・HCl 36gを加え、同温にて
1時間、更に室温にて2時間撹拌した。反応液をジクロ
ロメタンにて希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、10%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留
去し、Boc−DVal−Leu−OBzl 80gを無色油状物として得
た。このもの80gのメタノール400ml溶液を10%Pd/C 2g
のメタノール400ml懸濁液に加えた後、水素雰囲気下、
室温にて12時間撹拌した。触媒を濾去後、濾液を減圧濃
縮し、Boc−DVal−Leu 63gを無色油状物として得た。こ
のもの62gをメタノール400mlに溶解し、室温下水120ml
及び炭酸セシウム31gを加え、減圧下、濃縮乾固した。
得られたセシウム塩をDMF 600mlに懸濁し、室温にてブ
ロモアセトフェノン38gを加え1時間撹拌した。析出し
た白色固体を濾去し、濾液を減圧濃縮後、残渣を酢酸エ
チルに溶解した。溶液を水、4%炭酸水素ナトリウム水
溶液、再び水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、
減圧濃縮した。得られた黄色粗粉末を酢酸エチル:n−ヘ
キサンより再結晶することにより、Boc−DVal−Leu−OP
ac 65gを無色結晶として得た。このもの11.3gを氷冷下T
FA 70mlに溶解し、同温にて1時間撹拌後、減圧濃縮し
た。残渣をジクロロメタン120mlに溶解し、氷冷下N−
メチルモルホリン7.8ml、Boc−Pro 5.95g、HOBT・H2O
4.34g、EDCI・HCl 6.00gを加え、同温にて1時間、更に
室温にて2時間撹拌した。反応液をジクロロメタンにて
希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸
水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去することによ
り、Boc−Pro−DVal−Leu−OPac 11.2gを淡黄色油状物
として得た。このもの11.2gを氷冷下、TFA 70mlに溶解
し、同温にて30分間撹拌後、減圧濃縮した。残渣をジク
ロロメタン120mlに溶解し、氷冷下N−メチルモルホリ
ン7.2ml、Boc−DAsp(OBzl)6.92g、HOBT・H2O 3.14g、
EDCI・HCl 4.31gを加え、同温にて1時間、更に室温に
て2時間撹拌した。反応液をジクロロメタンにて希釈し
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸水
溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、
Boc−DAsp(OBzl)−Pro−DVal−Leu−OPac 13.8gを淡
黄色油状物として得た。このもの13.8gを氷冷下、TFA 6
0mlに溶解し、同温にて30分間撹拌後、減圧濃縮した。
残渣をジクロロメタン100mlに溶解し、氷冷下N−メチ
ルモルホリン6.8ml、Boc−DTrp 8.86g、HOBT・H2O 2.95
g、EDCI・HCl 3.87gを加え、同温にて1時間、更に室温
にて5時間撹拌した。反応液をジクロロメタンにて希釈
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸水溶
液、水及び飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、クロロホルム:メタノール=30:1)に
て精製することによりBoc−DTrp−DAsp(OBzl)−Pro−
DVal−Leu−OPac 16.1gを無色不定形物質として得た。
このもの16.1gを含水酢酸(90%)400mlに溶解し、氷冷
下亜鉛粉30gを加え、同温にて50分間、室温にて30分間
撹拌した。反応液の上澄をデカンテーションにより亜鉛
粉から分離し、減圧濃縮した。残渣を10%クエン酸水溶
液と酢酸エチルの間で分配し、水層を酢酸エチルで抽出
した。合した有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、
減圧下濃縮した。油状の残渣を石油エーテルを用いてト
リチュレーションすることによって洗浄し、減圧乾燥し
た。得られた不定形物質を室温下、ギ酸200mlに溶解
し、同温にて1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、
残渣をクロロホルムと水の間で分配した。水層をクロロ
ホルムで抽出し、クロロホルム層を合して無水硫酸ナト
リウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣にジエチ
ルエーテルを加えることにより固化させ、DTrp−DAsp
(OBzl)−Pro−DVal−Leu 13.6gを淡黄色粉末として得
た。
HOBT・H2O 4.13g及びEDCI・HCl 5.17gのDMF 800ml溶
液中へ、上記で得られたDTrp−DAsp(OBzl)−Pro−DVa
l−Leu 13.3gのDMF 400ml溶液を室温下7時間かけて加
え、同温にて10時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−300、ジクロロメタン:メタノール=50:1→30:1)
にて精製し、cyclo(−DTrp−DAsp(OBzl)−Pro−DVal
−Leu−)7.20gを淡黄色粉末として得た。このもの5.89
gのメタノール20ml溶液を10%Pd/C 1.2gのメタノール10
0ml懸濁液に加えた後、水素雰囲気下、室温にて20時間
撹拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮し、得られた
粗粉末を逆相カラムクロマトグラフィー(ナカライテス
ク社製コスモシール75C18−OPN/メタノール:水=1:1→
2:1)にて精製することにより、cyclo(−DTrp−DAsp−
Pro−DVal−Leu−)4.30gを無色粉末として得た。この
もの5.01gをメタノール10mlに溶解し、炭酸水素ナトリ
ウム689mgを含む水溶液を室温にて滴下した。反応液を
減圧濃縮し、残渣をメタノールより再結晶することによ
り、表題化合物4.4gを無色結晶として得た。
融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):3418,3064,2968,1659,1581,1542,1458,
1398,1341,1233,7441 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.6
Hz),0.72(3H,d,J=6.4Hz),0.81(3H,d,J=7.6Hz),
0.84(3H,d,J=7.3Hz),0.90−1.07(1H,m),1.08−1.3
0(2H,m),1.46−2.08(5H,m),2.18−2.31(1H,m),2.
34−2.52(1H,m),2.61(1H,dd,J=11.0Hz,14.5Hz),2.
87(1H,dd,J=11.9Hz,14.5Hz),3.08−3.25(1H,m),3.
49−3.61(1H,m),4.00−4.16(2H,m),4.16−4.29(1
H,m),4.66(3H,d−like,J=7.3Hz),4.82−4.95(1H,
m),6.94(1H,t,J=7.4Hz),7.03(1H,t,J=7.4Hz),7.
11(1H,d,J=2.3Hz),7.27(1H,d,J=7.4Hz),7.30(1
H,d,J=7.4Hz),7.52(1H,d,J=7.8Hz),7.94(1H,d,J
=9.5Hz),8.65(1H,d,J=6.1Hz),8.77(1H,dd,J=1.3
Hz,8.0Hz),10.79(1H,d,J=2.3Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+78.2゜(c 1.0,H2O) 以下の実施例60から実施例67までの各化合物は、それ
ぞれ原料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官
能基の保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例4と同様
の操作を行うことにより得られた。
実施例60 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DPen−Leu−) 融点:185−190℃ IR(KBr,cm-1):3412,2926,1662,1536,1443,1239 FAB−MS(m/e,(C31H42N6O7S+H)として):6431 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.2
Hz),0.73(3H,d,J=6.2Hz),0.80−0.90(1H,m),1.00
−1.20(2H,m),1.23(3H,s),1.27(3H,s),1.60−1.8
5(2H,m),2.20−2.45(3H,m),2.77(1H,dd,J=6.4Hz,
16.5Hz),2.89(1H,dd,J=12.0Hz,14.8Hz),3.10−3.45
(3H,m),4.01(1H,q,J=5.6Hz),4.20−4.30(1H,m),
4.49(1H,d,J=10.1Hz),4.80(1H,d,J=7.0Hz),4.95
−5.05(1H,m),6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1H,t,J
=7.5Hz),7.14(1H,s),7.32(1H,d,J=7.5Hz),7.52
(1H,d,J=7.5Hz),7.60(1H,d,J=9.0Hz),7.90(1H,
d,J=10.1Hz),8.83(1H,d,J=7.9Hz),8.88(1H,d,J=
5.5Hz),10.81(1H,s) 実施例61 cyclo(−DTrp−DAsp−Aib−DVal−Leu−) 融点:169−175℃ IR(KBr,cm-1):3394,3058,2962,1659,1533,1464,1395,
1374,1233,1185 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H42N6O7+H)とし
て): 計算値599.3193 測定値599.31791 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.3
Hz),0.76(3H,d,J=6.3Hz),0.82(3H,d,J=6.3Hz),
0.84(3H,d,J=6.3Hz),0.95−1.09(1H,m),1.07−1.1
5(2H,m),1.23(3H,s),1.57(3H,s),1.68−1.84(1
H,m),2.44−2.57(1H,m),2.76(1H,dd,J=9.7Hz,15.7
Hz),2.86(1H,dd,J=11.6Hz,14.4Hz),3.15−3.60(1
H,m),4.04−4.16(1H,m),4.18(1H,dd,J=6.8Hz,8.4H
z),4.25−4.38(1H,m),4.54−4.57(1H,m),6.96(1
H,t,J=7.5Hz),7.04(1H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J
=2.0Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.44(1H,d,J=7.6H
z),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.99(1H,d,J=8.4Hz),8.
45(1H,brs),8.72(1H,d,J=6.4Hz),8.80(1H,d,J=
9.1Hz),10.78(1H,brs) 実施例62 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−Aib−Leu−) 融点:187−193℃ IR(KBr,cm-1):3442,1674,1533,1461,1203,1185 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H40N6O7+H)とし
て): 計算値597.3036 測定値597.30601 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.3
Hz),0.73(3H,d,J=6.3Hz),1.24(3H,s),1.20−1.36
(2H,m),1.54(3H,s),1.74−2.12(5H,m),2.27(1H,
dd,J=4.2Hz,16.3Hz),2.42−2.58(1H,m),2.70(1H,d
d,J=4.5Hz,15.4Hz),2.93(1H,dd,J=10.1Hz,15.4H
z),3.15−3.43(2H,m),4.02−4.13(1H,m),4.25−4.
37(1H,m),4.43−4.52(1H,m),4.78−4.91(1H,m),
6.96(1H,t,J=7.6Hz),7.05(1H,t,J=7.6Hz),7.14
(1H,d,J=2.3Hz),7.32(1H,d,J=7.6Hz),7.81(1H,
d,J=7.6Hz),7.60(1H,d,J=6.6Hz),8.02(1H,d,J=
8.8Hz),8.25(1H,d,J=8.0Hz),9.05(1H,s),10.84
(1H,brs) 実施例63 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−Ac5c−Leu−) 融点:175℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3448,2951,2926,1644,1536,1458,1386,
1102,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H42N6O7+H)とし
て): 計算値623.3193 測定値623.31791 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.3
Hz),0.71(3H,d,J=6.4Hz),0.76−1.10(3H,m),1.18
−1.34(2H,m),1.40−2.20(10H,m),2.29(1H,dd,J=
4.1Hz,15.9Hz),2.71(1H,dd,J=11.0Hz,15.9Hz),2.92
(1H,dd,J=9.9Hz,14.3Hz),3.21(1H,dd,J=4.0Hz,14.
3Hz),3.26−3.70(2H,m),4.00−4.20(1H,m),4.24
(1H,ddd,J=4.1Hz,6.7Hz,11.0Hz),4.52(1H,d−like,
J=7.3Hz),4.87(1H,dt,J=4.0Hz,9.9Hz),6.96(1H,
t,J=7.5Hz),7.05(1H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J=
1.7Hz),7.32(1H,d,J=7.5Hz),7.51(1H,d,J=7.5H
z),7.53(1H,s),7.79(1H,d,J=6.7Hz),7.83(1H,d,
J=9.9Hz),8.32(1H,d,J=7.8Hz),10.83(1H,d,J=1.
7Hz),12.30(1H,brs) 実施例64 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−Ac6c−Leu−) 融点:188.5℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,2938,1677,1533,1458,1284,1236,
1182,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O7+H)とし
て): 計算値637.3350 測定値637.33811 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.4
Hz),0.64−1.02(3H,m),0.71(3H,d,J=6.7Hz),1.12
−2.24(14H,m),2.29(1H,dd,J=3.9Hz,16.1Hz),2.73
(1H,dd,J=10.2Hz,16.1Hz),2.90(1H,dd,J=10.5Hz,1
4.4Hz),3.28(1H,dd,J=5.8Hz,14.4Hz),3.40−3.70
(2H,m),3.93−4.06(1H,m),4.22(1H,ddd,J=3.9Hz,
7.8Hz,10.2Hz),4.61(1H,dd,J=1.7Hz,6.2Hz),4.88
(1H,dt,J=5.8Hz,10.5Hz),6.95(1H,t,J=7.3Hz),7.
04(1H,t,J=7.3Hz),7.13(1H,d,J=1.6Hz),7.22(1
H,s),7.31(1H,d,J=7.3Hz),7.50(1H,d,J=7.3Hz),
7.68(1H,d,J=5.8Hz),7.85(1H,d,J=8.7Hz),8.43
(1H,d,J=7.8Hz),10.81(1H,d,J=1.6Hz),12.28(1
H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+59.4゜(c 0.19,DMSO) 実施例65 cyclo(−DTrp−DAsp−Sar−DVal−Leu−) 融点:175−179℃ IR(KBr,cm-1):3418,3064,2962,1659,1536,1464,1422,
1236,1176 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O7+H)とし
て): 計算値585.3037 測定値585.30661 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.8
Hz),0.73(3H,d,J=6.3Hz),0.826(3H,d,J=6.5Hz),
0.833(3H,d,J=6.5Hz),0.95−1.06(1H,m),1.09−1.
29(2H,m),1.62−1.76(1H,m),2.31(1H,dd,J=3.5H
z,16.1Hz),2.75(3H,s),2.77(1H,dd,J=10.7Hz,16.1
Hz),2.90(1H,dd,J=11.6Hz,14.5Hz),2.96(1H,d,J=
13.5Hz),3.22(1H,dd,J=3.0Hz,14.5Hz),3.93−4.03
(1H,m),4.14(1H,dd,J=7.3Hz,10.1Hz),4.27(1H,dd
d,J=3.0Hz,8.1Hz,11.6Hz),4.79(1H,d,J=13.5Hz),
5.03−5.14(1H,m),6.88(1H,d,J=10.1Hz),6.95(1
H,t,J=7.7Hz),7.04(1H,t,J=7.7Hz),7.14(1H,d,J
=1.9Hz),7.31(1H,d,J=7.7Hz),7.51(1H,d,J=7.7H
z),7.69(1H,d,J=8.7Hz),8.76−8.83(2H,m),10.81
(1H,d,J=1.9Hz),12.30(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+36.3゜(c 0.41,MeOH) 実施例66 cyclo(−DTrp−DAsp−βAla−DVal−Leu−) 融点:248℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3316,2962,1662,1536,1443,1344,1257,
1188,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H40N6O7+H)とし
て): 計算値585.3037 測定値585.30511 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.1
Hz),0.72(3H,d,J=6.2Hz),0.81(3H,d,J=6.6Hz),
0.88(3H,d,J=6.6Hz),1.03−1.18(2H,m),1.18−1.3
5(1H,m),1.73−1.90(1H,m),1.86−1.96(1H,m),2.
32−2.63(2H,m),2.63−2.98(3H,m),3.11−3.44(1
H,m),3.50−3.63(1H,m),3.90−4.03(2H,m),4.13
(1H,ddd,J=3.1Hz,7.0Hz,11.4Hz),4.61(1H,dt,J=3.
4Hz,9.2Hz),6.63(1H,dd,J=4.8Hz,7.7Hz),6.96(1H,
t,J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6Hz),7.17(1H,d,J=
1.6Hz),7.32(1H,d,J=7.6Hz),7.50(1H,d,J=7.6H
z),7.72(1H,d,J=8.4Hz),7.88(1H,d,J=9.2Hz),8.
60(1H,d,J=4.0Hz),8.81(1H,d,J=7.0Hz),10.81(1
H,d,J=1.6Hz),12.33(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=−2.2゜(c 0.79,MeOH) 実施例67 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DThg−Leu−) 融点:251℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,2962,1668,1530,1446,1395,1344,
1236,744,705 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H38N6O7S+H)とし
て): 計算値651.2601 測定値651.26171 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.3
Hz),0.70(3H,d,J=6.4Hz),0.80−0.98(1H,m),1.11
−1.33(2H,m),1.55−2.02(2H,m),2.12−2.53(3H,
m),2.60−3.72(5H,m),3.93−4.05(1H,m),4.23−4.
35(1H,m),4.76(1H,d−like,J=6.0Hz),4.88−5.03
(1H,m),5.80(1H,d,J=9.4Hz),6.89−7.01(3H,m),
7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.12(1H,brs),7.30(1H,d,J
=7.5Hz),7.45(1H,dd,J=1.3Hz,5.3Hz),7.45−7.62
(1H,m),7.51(1H,d,J=7.5Hz),8.25(1H,d,J=9.4H
z),8.81(1H,d,J=8.1Hz),9.07(1H,d,J=5.3Hz),1
0.79(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+60.8゜(c 0.41,MeOH) 実施例68 cyclo(−DTrp−DAsp−Thz−DVal−Leu−) 実施例4と同様にしてFmoc−Leu−樹脂1.0gから出発
し標準プロトコールに従って固相合成を行い、Thz−DVa
l−Leu−樹脂を得た。この樹脂をカラムより取り出し、
Fmoc−DAsp(OtBu)とDCCにより別途調製したFmoc−DAs
p(OtBu)対称酸無水物2.5当量及びDMAP 10mgを加え、D
MF溶媒中に浸し、時々反応容器を静かに振盪しながら室
温で3時間反応させた。過剰の試剤を除去後、樹脂をDM
F、tert−アミルアルコール、酢酸、tert−アミルアル
コール、DMFにて順次洗浄し、再びペプチド合成装置を
用いて固相合成を続行した。得られたDTrp−DAsp(OtB
u)−Thz−DVal−Leu−樹脂に、実施例4と同様の操作
を行い表題化合物を得た。
融点:205−208℃ IR(KBr,cm-1):3328,2962,2932,1665,1536,1461,1437,
1284,1248,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H40N6O7S+H)とし
て): 計算値629.2757 測定値629.27491 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.3
Hz),0.73(3H,d,J=6.4Hz),0.83(3H,d,J=6.9Hz),
0.87(3H,d,J=6.9Hz),0.95−1.33(3H,m),1.60−1.7
8(1H,m),2.30(1H,dd,J=4.2Hz,15.8Hz),2.77(1H,d
d,J=9.8Hz,15.8Hz),2.90(1H,dd,J=11.2Hz,14.8H
z),2.96(1H,dd,J=7.8Hz,10.8Hz),3.43(1H,dd,J=
3.1Hz,14.8Hz),3.44(1H,dd,J=2.1Hz,10.8Hz),3.90
(1H,d,J=9.8Hz),3.93−4.04(1H,m),4.14(1H,dd,J
=8.9Hz,9.8Hz),4.25(1H,ddd,J=3.1Hz,8.3Hz,11.2H
z),4.35(1H,d,J=9.8Hz),5.10(1H,dt,J=4.2Hz,9.8
Hz),5.37(1H,dd,J=2.1Hz,7.8Hz),6.95(1H,t,J=7.
7Hz),7.01(1H,d,J=9.8Hz),7.04(1H,t,J=7.7Hz),
7.14(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,d,J=7.7Hz),7.51
(1H,d,J=7.7Hz),7.83(1H,d,J=9.8Hz),8.80(1H,
d,J=8.3Hz),8.81(1H,d,J=4.7Hz),10.81(1H,d,J=
1.8Hz) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+35.2゜(c 0.35,MeOH) 実施例69 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−MeLeu−) 実施例4と同様にして得たFmoc−MeLeu−樹脂1.0gをD
MF溶媒に浸し、Fmoc−DValとDCCにより別途調製したFmo
c−DVal対称酸無水物2.5当量及びDMAP 10mgを加え、時
々反応容器を静かに振盪しながら室温で3時間反応させ
た。以下実施例68と同様の操作を行い表題化合物を得
た。
融点:208℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,2962,1680,1647,1533,1461,1236,
1203,1179 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33861 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.7
Hz),0.76(3H,d,J=6.3Hz),0.83(3H,d,J=6.6Hz),
0.88(3H,d,J=6.9Hz),0.87−1.01(1H,m),1.10−1.2
6(1H,m),1.28−1.42(1H,m),1.58−1.96(4H,m),2.
16−2.28(1H,m),2.38(1H,dd,J=4.1Hz,16.2Hz),2.8
2(1H,dd,J=9.5Hz,16.2Hz),2.89(1H,dd,J=11.0Hz,1
4.8Hz),2.91(3H,s),3.20(1H,dd,J=3.3Hz,14.8H
z),3.26−3.68(2H,m),4.33(1H,ddd,J=3.3Hz,8.7H
z,11.0Hz),4.45−4.55(2H,m),4.74(1H,d−like,J=
6.6Hz),4.87(1H,dt,J=4.1Hz,9.5Hz),6.95(1H,t,J
=7.7Hz),7.04(1H,t,J=7.7Hz),7.12(1H,d,J=1.9H
z),7.31(1H,d,J=7.7Hz),7.53(1H,d,J=7.7Hz),7.
60(1H,d,J=9.8Hz),7.66(1H,d,J=9.5Hz),8.45(1
H,d,J=8.7Hz),10.81(1H,d,J=1.9Hz),12.29(1H,br
s) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+39.7゜(c 0.25,MeOH) 実施例70 cyclo(−DTrp−DAsp−MeMet−DVal−Leu−) 実施例4と同様にして得たMeMet−DVal−Leu−樹脂
を、実施例68と同様にして、別途調製したFmoc−DAsp
(OtBu)対称酸無水物と反応させ、以下実施例68と同様
の操作を行い表題化合物を得た。
融点:152−161℃ IR(KBr,cm-1):3412,2962,1659,1533,1462,1395,1285,
1237,1202,1180,743 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H46N6O7+H)とし
て): 計算値659.3226 測定値659.32051 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.8
Hz),0.72(3H,d,J=6.7Hz),0.81(3H,d,J=6.9Hz),
0.83(3H,d,J=6.9Hz),0.95−1.33(3H,m),1.66−1.8
7(2H,m),1.90−2.03(1H,m),2.02(3H,s),2.23−2.
40(3H,m),2.49(3H,s),2.78(1H,dd,J=10.4Hz,16.0
Hz),2.90(1H,dd,J=10.9Hz,14.8Hz),3.25−3.38(1
H,m),3.96−4.05(1H,m),4.19(1H,dd,J=6.5Hz,10.3
Hz),4.21−4.32(1H,m),5.00(1H,ddd,J=3.9Hz,8.9H
z,10.4Hz),5.13(1H,t,J=7.5Hz),6.73(1H,d,J=10.
3Hz),6.96(1H,t,J=7.3Hz),7.04(1H,t,J=7.3Hz),
7.14(1H,d,J=2.2Hz),7.31(1H,d,J=7.3Hz),7.51
(1H,d,J=7.3Hz),7.68(1H,d,J=8.9Hz),8.75−8.84
(2H,m),10.81(1H,d,J=2.2Hz),12.30(1H,brs) 以下の実施例71から実施例74までの各化合物は、それ
ぞれ原料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官
能基の保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例6と同様
の操作を行うことにより得られた。
実施例71 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DtertLeu−Leu−) 融点:188−191℃ IR(KBr,cm-1):3316,3064,2962,1656,1446,1236,1182,
744 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33701 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.5
Hz),0.72(3H,d,J=6.5Hz),0.87(9H,s),0.98−1.24
(3H,m),1.60−1.74(2H,m),1.91−1.94(1H,m),2.2
4−2.29(1H,m),2.33(1H,dd,J=3.6Hz,16.5Hz),2.71
−2.92(2H,m),3.26−3.37(2H,m),3.45−3.60(1H,
m),3.95−4.02(1H,m),4.20(1H,d,J=10.2Hz),4.19
−4.28(1H,m),4.78(1H,d−like,J=6.6Hz),4.98(1
H,dt,J=4.2Hz,9.3Hz,),6.95(1H,t,J=7.5Hz),7.04
(1H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J=2.1Hz),7.31(1H,
d,J=7.5Hz),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.64(1H,d,J=1
0.5Hz),7.71(1H,d,J=9.3Hz),8.76(1H,d,J=4.8H
z),8.81(1H,d,J=7.8Hz),10.79(1H,brs),12.28(1
H,brs) 実施例72 cyclo(−DTrp−DAsp−Sar−DThg−Leu−) 融点:171−178℃ IR(KBr,cm-1):3310,3064,2962,1665,1533,1428,1236,
1173,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C30H36N6O7+H)とし
て): 計算値625.2444 測定値625.24561 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.3
Hz),0.70(3H,d,J=6.3Hz),0.83−0.93(1H,m),1.17
−1.27(2H,m),2.34(1H,dd,J=3.9Hz,16.2Hz),2.74
−2.80(1H,m),2.80(3H,s),2.84−2.91(1H,m),3.0
4(1H,d,J=13.7Hz),3.30−3.40(1H,m),3.99(1H,d
d,J=5.4Hz,11.1Hz),4.27−4.33(1H,m),4.82(1H,d,
J=13.7Hz),5.11(1H,dt,J=4.1Hz,9.4Hz),5.80(1H,
d,J=10.5Hz),6.93−7.00(3H,m),7.04(1H,t,J=7.5
Hz),7.14(1H,d,J=2.1Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),
7.43(1H,d,J=10.5Hz),7.47(1H,d,J=6.3Hz),7.51
(1H,d,J=7.5Hz),7.74(1H,d,J=9.4Hz),8.80(1H,
d,J=8.1Hz),9.13(1H,d,J=5.4Hz),10.83(1H,br
s),12.30(1H,brs) 実施例73 cyclo(−DTrp−DAsp−CpGly−DThg−Leu−) 融点:186−191℃ IR(KBr,cm-1):3310,2962,1662,1530,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H42N6O7S+H)とし
て): 計算値679.2914 測定値679.29641 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.6
Hz),0.71(3H,d,J=6.6Hz),0.83−0.95(1H,m),1.14
−1.78(10H,m),2.39(1H,dd,J=4.5Hz,16.8Hz),2.83
−2.94(2H,m),3.19(1H,d,J=11.5Hz),3.20−3.41
(1H,m),3.92−4.03(2H,m),4.35(1H,ddd,J=2.7Hz,
8.3Hz,12.0Hz),4.58(1H,d,J=11.5Hz),5.25(1H,dt,
J=4.2Hz,9.6Hz),5.76(1H,d,J=9.8Hz),6.93−6.99
(3H,m),7.04(1H,t,J=7.4Hz),7.13(1H,d,J=2.1H
z),7.31(1H,d,J=7.4Hz),7.45(1H,dd,J=1.2Hz,4.8
Hz),7.52(1H,d,J=7.4Hz),7.70(1H,d,J=9.6Hz),
7.98(1H,d,J=9.8Hz),8.89(1H,d,J=8.3Hz),9.20
(1H,d,J=6.3Hz),10.80(1H,d,J=2.1Hz) 実施例74 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DDpg−Leu−) 融点:258.5−261℃ IR(KBr,cm-1):3310,3058,2962,1659,1533,1446,1344,
1236,1185,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H42N6O7+H)とし
て): 計算値647.3193 測定値647.31651 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.3
Hz),0.71(3H,d,J=6.7Hz),0.78−0.99(1H,m),1.11
−1.29(2H,m),1.52−1.70(1H,m),1.70−1.87(1H,
m),1.87−2.03(1H,m),2.21−2.33(1H,m),2.35(1
H,dd,J=4.0Hz,16.2Hz),2.35−2.96(4H,m),2.79(1
H,dd,J=10.5Hz,16.2Hz),2.89(1H,dd,J=11.8Hz,14.7
Hz),3.03−3.62(2H,m),3.26(1H,dd,J=3.0Hz,14.7H
z),3.97(1H,dt,J=5.5Hz,8.6Hz),4.29(1H,ddd,J=
3.0Hz,8.2Hz,11.8Hz),4.79(1H,d−like,J=6.8Hz),
4.91−5.03(1H,m),4.95(1H,d,J=10.4Hz),5.58−5.
72(3H,m),6.95(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.6
Hz),7.13(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,d,J=7.6Hz),
7.50(1H,d,J=7.6Hz),7.65−7.73(1H,m),7.69(1H,
d,J=10.4Hz),8.76(1H,d,J=8.2Hz),8.88(1H,d,J=
5.5Hz),10.79(1H,d,J=1.8Hz),12.07(1H,brs) 実施例75 cyclo(−DTrp(CHO)−DCys(O3Na)−Pro−DThg−Leu
−) 実施例5と同様にして固相合成を行って得たDCys(O3
Bu4N)−Pro−DThg−Leu−樹脂に対し、Boc−DTrp(CH
O)を実施例5の標準プロトコールに従って縮合させ、D
MF、メタノール、ジクロロメタンの順で樹脂を洗浄し真
空乾燥してBoc−DTrp(CHO)−DCys(O3Bu4N)−Pro−D
Thg−Leu−樹脂を得た。この樹脂をTFA−水(95:5)20m
l中に加え、室温で1.5時間撹拌後樹脂を濾別した。樹脂
をTFAで洗浄し、濾液と洗液を合せて減圧濃縮し、残渣
にジエチルエーテルを加えて生成する沈澱を濾取乾燥
し、DTrp(CHO)−DCys(O3Bu4N)−Pro−DThg−Leuを
得た。このもの28mgのDMF溶液1.4mlをDCC 9mg、HOBT・H
2O 7mg及びN−メチルモルホリン1.6μlのDMF溶液(1.
4ml)中に0℃にて1時間かけて滴下し、0℃で1時間
更に室温にて17時間撹拌した。反応液に酢酸10μlを加
え撹拌後減圧濃縮して得た残渣に水を加えて超音波処理
した。生じた無色固体を濾別し充分に水洗した。濾液と
洗液を合せて凍結乾燥し、得られた無色固体をエムポア
シート(アナリティケム インターナショナル社製/ブ
タノール:酢酸:水=8:1:1)にて精製し、アンバーラ
イトIR−120−B(H+型)のカラムを通過させ、目的物
を含む画分を凍結乾燥した。得られた固体12.93mgを水
0.6mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液を当量加
え、この溶液をセップ−パックC18カートリッジ(ウォ
ーターズ社製、水→メタノール)に通液し、メタノール
流出分を減圧濃縮して、表題化合物を無色粉末として1
0.74mg得た。
融点:179−180℃ IR(KBr,cm-1):3472,1668,1533,1464,1197、1044 FAB−MS(m/e,(C32H37N6NaO9S2+H)として):7371 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.50−0.67(6H,
m),0.73−0.97(1H,m),1.04−1.19(1H,m),1.31−1.
43(1H,m),1.56−1.72(1H,m),1.74−1.98(2H,m),
2.19−2.30(1H,m),2.64(1H,dd,J=2.9Hz,12.4Hz),
3.00(1H,dd,J=11.5Hz,14.5Hz),3.12−3.59(3H,m),
3.66−3.78(1H,m),4.02−4.17(1H,m),4.37−4.52
(1H,m),4.66(1H,d−like,J=6.4Hz),4.95−5.04(1
H,m),5.71(1H,d,J=8.4Hz),6.92−7.02(2H,m),7.1
7−7.38(3H,m),7.42(1H,dd,J=2.2Hz,4.2Hz),7.56
−7.69(2H,m),7.92−8.07+8.13−8.26(1H,brs×
2),8.70−8.92(1H,m),8.74(1H,d,J=8.4Hz),8.97
(1H,d,J=7.4Hz),9.18−9.21+9.56−9.68(1H,brs×
2) 実施例76 cyclo(−DTrp−DCys(O3Na)−Pro−DThg−Leu−) 実施例75で得たcyclo(−DTrp(CHO)−DCys(O3Na)
−Pro−DThg−Leu−)2.9mgを水0.5mlに溶解し、氷冷下
1N水酸化ナトリウム水溶液4μlを加え、室温にて3時
間撹拌した。反応混合物をセップ−パックC18カートリ
ッジ(ウォーターズ社製)に通液し、引き続き水、含水
メタノール(水:メタノール=10:1)にて洗浄後、目的
物を含む分画をメタノールで溶離し、減圧乾固して表題
化合物2.1mg得た。
融点:258−261.5℃ 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H37N6NaO8S2+H)とし
て): 計算値709.2090 測定値709.21151 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.54(3H,d,J=6.6
Hz),0.69(3H,d,J=6.7Hz),0.74−0.98(1H,m),1.10
−1.37(2H,m),1.39−1.71(2H,m),1.73−1.95(1H,
m),2.20−2.30(1H,m),2.61(1H,dd,J=2.7Hz,12.5H
z),2.94(1H,dd,J=11.7Hz,14.4Hz),3.16(1H,dd,J=
10.6Hz,12.5Hz),3.20(1H,dd,J=2.9Hz,14.4Hz),3.21
−3.42(1H,m),3.67−3.79(1H,m),4.08−4.19(1H,
m),4.31(1H,ddd,J=2.9Hz,8.6Hz,11.7Hz),4.65(1H,
dd,J=1.7Hz,7.8Hz),4.99(1H,ddd,J=2.7Hz,8.6Hz,1
0.6Hz),5.71(1H,d,J=8.3Hz),6.92−6.99(2H,m),
6.98(1H,t,J=7.5Hz),7.06(1H,t,J=7.5Hz),7.13
(1H,d,J=2.1Hz),7.18(1H,d,J=8.6Hz),7.30(1H,
d,J=7.5Hz),7.42(1H,dd,J=1.6Hz,4.7Hz),7.52(1
H,d,J=7.5Hz),8.71(1H,d,J=8.6Hz),8.75(1H,d,J
=8.3Hz),8.94(1H,d,J=7.3Hz),10.77(1H,d,J=2.1
Hz) 実施例77 cyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Met(O2)−DVal−Leu
−) 実施例55で得たcyclo(−DTrp(CHO)−DAsp−Met−D
Val−Leu−)を、実施例58と同様にして酢酸−35%過酸
化水素水中80℃で反応させることにより表題化合物を得
た。
FAB−MS(m/e,(C32H44N6O10S+H)として):7051 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=6.0
Hz),0.64(3H,d,J=6.0Hz),0.80(3H,d,J=6.9Hz),
0.83(3H,d,J=6.9Hz),0.90−1.31(3H,m),1.65−2.2
9(3H,m),2.40−2.82(4H,m),2.92−3.40(2H,m),2.
96(3H,s),3.93−4.05(1H,m),4.10−4.22(1H,m),
4.39−4.59(3H,m),7.22−7.45(3H,m),7.51−7.60
(1H,m),7.61−7.72(2H,m),8.00+8.22(1H,brs),
8.65−8.75(1H,m),8.76−8.97(2H,m),9.25+9.63
(1H,brs) 以下の実施例78から82までの各化合物は、それぞれ原
料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官能基の
保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例6と同様の操作
を行うことにより得られた。
実施例78 cyclo(−DTrp−DAsp−iPrGly−DThg−Leu−) 融点:172.5−178.5℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1668,1533,1461,1374,1236,
1179,1152,744,708 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H40N6O7+H)とし
て): 計算値653.2757 測定値653.27371 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.3
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.80−0.94(1H,m),0.97
(3H,d,J=6.6Hz),1.10−1.32(2H,m),1.15(3H,d,J
=6.6Hz),2.34−2.44(1H,m),2.82−2.95(2H,m),3.
29(1H,d,J=14.7Hz),3.30−3.40(1H,m),3.80−3.94
(1H,m),3.95−4.08(1H,m),4.36(1H,ddd,J=2.6Hz,
8.3Hz,11.1Hz),4.52(1H,d,J=14.7Hz),5.16−5.27
(1H,m),5.75(1H,d,J=9.8Hz),6.91−7.00(3H,m),
7.04(1H,t,J=7.9Hz),7.12(1H,d,J=1.8Hz),7.31
(1H,d,J=7.9Hz),7.45(1H,dd,J=1.6Hz,5.2Hz),7.5
1(1H,d,J=7.9Hz),7.67(1H,d,J=9.3Hz),8.01(1H,
d,J=9.8Hz),8.90(1H,d,J=8.3Hz),9.20(1H,d,J=
5.7Hz),10.80(1H,d,J=1.8Hz),12.25(1H,brs) 実施例79 cyclo(−DTrp−DAsp−trans−Hyp−DThg−Leu−) 融点:229−233℃ IR(KBr,cm-1):3310,3064,2962,1665,1530,1443,1341,
1233,744,705 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H38N6O8+H)とし
て): 計算値667.2550 測定値667.25751 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.7
Hz),0.71(3H,d,J=6.3Hz),0.81−0.99(1H,m),1.12
−1.28(2H,m),1.56−1.69(1H,m),2.34(1H,dd,J=
4.4Hz,16.0Hz),2.39−2.70(1H,m),2.81(1H,dd,J=
9.9Hz,16.0Hz),2.88(1H,dd,J=12.3Hz,14.2Hz),3.02
−3.62(3H,m),3.96(1H,dt,J=5.1Hz,7.6Hz),4.22−
4.34(2H,m),4.88(1H,dd,J=2.5Hz,8.0Hz),5.01(1
H,ddd,J=4.4Hz,9.3Hz,9.9Hz),5.20(1H,d,J=4.1H
z),5.80(1H,d,J=10.0Hz),6.91−7.03(3H,m),7.04
(1H,t,J=7.7Hz),7.13(1H,d,J=1.7Hz),7.31(1H,
d,J=7.7Hz),7.47(1H,dd,J=1.3Hz,5.2Hz),7.51(1
H,d,J=7.7Hz),7.82(1H,d,J=9.3Hz),7.90(1H,d,J
=10.0Hz),8.80(1H,d,J=8.2Hz),9.09(1H,d,J=5.1
Hz),10.80(1H,d,J=1.7Hz) 実施例80 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DFug−Leu−) 融点:202−208℃ IR(KBr,cm-1):3304,2962,2932,1665,1536,1446,1236,
1104,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H38N6O8+H)とし
て): 計算値635.2829 測定値635.28591 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.58(3H,d,J=6.4
Hz),0.71(3H,d,J=6.1Hz),0.85−0.95(1H,m),1.15
−1.35(2H,m),1.60−2.05(3H,m),2.20−2.50(2H,
m),2.80(1H,dd,J=12.0Hz,14.8Hz),2.90(1H,dd,J=
10.3Hz,15.9Hz),3.10−3.50(3H,m),3.95−4.05(1H,
m),4.25−4.35(1H,m),4.80(1H,d−like,J=6.9H
z),4.95−5.05(1H,m),5.69(1H,d,J=10.0Hz),6.24
(1H,d,J=3.1Hz),6.42(1H,dd,J=1.8Hz,3.1Hz),6.9
6(1H,t,J=7.2Hz),7.05(1H,t,J=7.2Hz),7.14(1H,
d,J=1.5Hz),7.32(1H,d,J=7.2Hz),7.52(1H,d,J=
7.2Hz),7.63(1H,d,J=1.8Hz),7.71(1H,d,J=7.4H
z),7.98(1H,d,J=10.0Hz),8.79(1H,d,J=8.2Hz),
9.05(1H,d,J=5.2Hz),10.81(1H,d,J=1.5Hz) 実施例81 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DCpg−Leu−) 融点:199−203℃ IR(KBr,cm-1):3310,3064,2962,2872,1662,1533,1458,
1344,1236,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O7+H)とし
て): 計算値637.3350 測定値637.33581 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.7
Hz),0.72(3H,d,J=6.5Hz),0.75−1.08(2H,m),1.10
−1.38(4H,m),1.40−2.02(9H,m),2.18−2.45(2H,
m),2.70−2.95(2H,m),3.02−3.50(3H,m),3.90−4.
03(1H,m),4.15−4.34(1H,m),4.20(1H,t,J=9.2H
z),4.72(1H,d−like,J=6.3Hz),4.88−5.03(1H,
m),6.95(1H,t,J=7.4Hz),7.04(1H,t,J=7.4Hz),7.
13(1H,d,J=1.5Hz),7.30(1H,d,J=7.4Hz),7.43−7.
61(1H,m),7.51(1H,d,J=7.4Hz),7.62−7.85(1H,
m),8.76(2H,brs),10.79(1H,brs),12.25(1H,brs) 旋光度:▲〔α〕20 D▼=+49.9゜(c 0.34,MeOH) 実施例82 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DEtg−Leu−) 融点:149−154℃ IR(KBr,cm-1):3412,2962,1674,1533,1461,1239,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H42N6O7+H)とし
て): 計算値679.2914 測定値679.29121 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.63(3H,d,J=6.7
Hz),0.70(3H,d,J=6.4Hz),0.73(3H,t,J=7.0Hz),
0.85−1.00(1H,m),1.15−1.30(2H,m),1.80−2.05
(4H,m),2.10−2.20(1H,m),2.35−2.45(1H,m),2.4
5−2.60(1H,m),2.74(1H,dd,J=9.8Hz,16.2Hz),2.93
(1H,dd,J=11.0Hz,14.5Hz),3.14(1H,dd,J=3.8Hz,1
4.5Hz),3.40−3.60(2H,m),4.15−4.35(2H,m),4.50
−4.60(1H,m),4.75−4.90(1H,m),6.79(1H,d,J=3.
7Hz),6.92(1H,dd,J=3.7Hz,5.2Hz),6.97(1H,t,J=
7.3Hz),7.05(1H,t,J=7.3Hz),7.18(1H,d,J=1.8H
z),7.32(1H,d,J=7.3Hz),7.38(1H,d,J=5.2Hz),7.
45−7.55(3H,m),8.21(1H,s),8.38(1H,d,J=8.3H
z),10.84(1H,d,J=1.8Hz) 実施例83 cyclo(−DTrp−DAsp−CmGly−DThg−Leu−) 原料化合物として、Fmoc−Leu、Fmoc−DThg、Fmoc−D
Asp(OtBu)−Cm(OtBu)Gly、Fmoc−DTrpを用いて、実
施例6と同様の方法により合成した。
融点:202℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3412,3058,2962,1668,1536,1467,1437,
1341,1233,744,710 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H36N6O9S+H)とし
て): 計算値669.2343 測定値669.23471 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.61(3H,d,J=6.6
Hz),0.72(3H,d,J=6.3Hz),0.90−1.05(1H,m),1.15
−1.34(2H,m),2.34(1H,dd,J=4.4Hz,15.9Hz),2.73
(1H,dd,J=9.1Hz,15.9Hz),2.91(1H,dd,J=11.1Hz,1
4.4Hz),3.06(1H,d,J=14.2Hz),3.27(1H,dd,J=3.0H
z,14.4Hz),3.62(1H,d,J=18.7Hz),3.94(1H,d,J=1
8.7Hz),4.02(1H,dt,J=6.2Hz,7.5Hz),4.32(1H,ddd,
J=3.0Hz,7.5Hz,11.1Hz),4.79(1H,d,J=14.2Hz),4.9
0(1H,dt,J=4.4Hz,9.1Hz),5.75(1H,d,J=8.9Hz),6.
92−7.01(3H,m),7.04(1H,t,J=7.5Hz),7.15(1H,d,
J=2.3Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.46(1H,dd,J=1.
9Hz,6.4Hz),7.51(2H,d×2,J=7.5Hz,8.9Hz),7.82(1
H,d,J=9.1Hz),8.69(1H,d,J=7.5Hz),9.00(1H,d,J
=6.2Hz),10.82(1H,brs) 実施例84 cyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−His−)・TFA塩 HMP樹脂(アプライドバイオシステムズ社製)0.25mmo
lに対し、アプライドバイオシステムズ社製431A型全自
動ペプチド合成装置を用いるFmoc法標準操作に従い、Fm
oc−DTrp、Fmoc−His(Boc)−OPfp、Fmoc−DVal、Fmoc
−Pro、Emoc−DAsp(OtBu)を順次縮合させ、DAsp(OtB
u)−Pro−DVal−His(Boc)−DTrp−樹脂を得た。この
樹脂を用い、実施例4と同様の方法により、表題化合物
11mgを淡黄色粉末として得た。
融点:250℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3418,3058,2968,1671,1539,1449,1203,
1140 高分解能FAB−MS(m/e,(C31H38N8O7+H)とし
て): 計算値635.2942 測定値635.29321 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.74(3H,d,J=6.9
Hz),0.83(3H,d,J=6.9Hz),1.20−1.32(1H,m),1.55
−1.70(1H,m),1.71−1.85(1H,m),1.85−1.97(1H,
m),2.21−2.33(2H,m),2.66−2.84(3H,m),2.95(1
H,dd,J=10.1Hz,14.9Hz),3.10−3.45(3H,m),4.10(1
H,dd,J=8.6Hz,9.5Hz),4.25−4.35(2H,m),4.74(1H,
d−like,J=7.3Hz),4.95(1H,dt,J=3.6Hz,10.4Hz),
6.92(1H,d,J=1.6Hz),6.93−7.10(3H,m),7.34(1H,
d,J=7.7Hz),7.46(1H,d,J=7.7Hz),7.54−7.65(2H,
m),8.20−8.30(1H,m),8.65(1H,d,J=8.0Hz),8.92
(1H,d,J=5.1Hz),10.63(1H,d,J=1.6Hz) 実施例85 cyclo(−DTrp−DAsp−IeGly−DVal−Leu−) 原料化合物として、Leu−OtBu・HCl、Boc−DVal、Boc
−IeGly、Boc−DAsp(OBzl)、Boc−DTrpを用い、実施
例2と同様の操作により得たcyclo(−DTrp−DAsp(OBz
l)−IeGly−DVal−Leu−)塩酸塩を、メタノール中4
当量の1N水酸化ナトリウム水溶液によりアルカリ加水分
解することにより、表題化合物を合成した。
融点:198℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3322,3064,2926,1731,1659,1539,1470 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N8O7+H)とし
て): 計算値665.3412 測定値665.34201 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.62(3H,d,J=6.5
Hz),0.73(3H,d,J=6.5Hz),0.82(3H,d,J=6.9Hz),
0.83(3H,d,J=6.9Hz),0.90−1.10(3H,m),1.62−1.7
4(1H,m),2.17(2H,t,J=7.2Hz),2.23−2.29(1H,
m),2.69−2.94(4H,m),3.07(1H,d,J=13.7Hz),3.20
−3.30(1H,m),4.03(1H,dd,J=6.0Hz,13.0Hz),4.15
(1H,dd,J=6.9Hz,9.6Hz),4.34(1H,dt,J=4.5Hz,8.1H
z),4.70(1H,d,J=13.7Hz,),5.14(1H,dt,J=4.5Hz,
9.0Hz),6.88(1H,s),6.96(1H,t,J=7.5Hz),7.04(1
H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J=2.4Hz),7.27(1H,d,J
=9.6Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.51(1H,d,J=7.5H
z),7.68(1H,d,J=9.0Hz),7.74(1H,brs),8.80(1H,
d,J=6.0Hz),8.87(1H,d,J=8.1Hz),10.81(1H,brs) 実施例86 cyclo(−DTrp(COOCH3)−DAsp−Pro−DVal−Leu−) (86−a)Boc−DTrp(COOCH3) Boc−DTrp−OBzl 1gをジクロロメタン8mlに溶解し、
氷冷下にBu4NHSO4 8.62mgと粉砕した水酸化ナトリウム2
53mgを加え、更にクロロギ酸メチル599mgのジクロロメ
タン溶液(6ml)を30分間かけて滴下した。反応混合物
を0℃で30分間、更に室温で12時間撹拌した後、ジクロ
ロメタンで希釈した。水、5%硫酸水素カリウム水溶
液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、Boc
−DTrp(COOCH3)−OBzl 1.42gを無色固体として得た。
これを、メタノール中10%Pd/Cを触媒とする水素化分解
反応に付し、Boc−DTrp(COOCH3)を得た。
(86−b)cyclo(−DTrp(COOCH3)−DAsp−Pro−DVal
−Leu−) 実施例59で得たDAsp(OBzl)−Pro−DVal−Leu−OPac
に上記で得たBoc−DTrp(COOCH3)を縮合させ、その後
実施例59と同様の操作を行い、表題化合物を合成した。
融点:164−173℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1740,1656,1539,1461,1389,
1341,1314,1260,1197,1092,765 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O9+H)とし
て): 計算値669.3248 測定値669.32751 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.57(3H,d,J=6.3
Hz),0.66(3H,d,J=6.3Hz),0.82(3H,d,J=6.9Hz),
0.85(3H,d,J=6.9Hz),0.80−1.00(1H,m),1.10−1.3
2(2H,m),1.57−1.83(3H,m),1.85−1.98(1H,m),2.
20−2.32(1H,m),2.40(1H,dd,J=3.2Hz,16.1Hz),2.6
9−2.82(1H,m),2.90(1H,dd,J=12.3Hz,15.0Hz),3.0
3−3.20(2H,m),3.20−3.50(1H,m),3.87−4.00(1H,
m),3.96(3H,s),4.14(1H,t,J=8.8Hz),4.32−4.42
(1H,m),4.77(1H,d−like,J=7.1Hz),4.95(1H,dt,J
=2.6Hz,8.8Hz),7.26(1H,t,J=7.5Hz),7.43−7.58
(2H,m),7.56(1H,t,J=7.5Hz),7.59(1H,d,J=7.5H
z),7.78(1H,d,J=8.8Hz),8.06(1H,d,J=7.5Hz),8.
79(1H,d,J=4.3Hz),8.92(1H,d,J=8.0Hz) 実施例87 cyclo(−DTrp(COOtBu)−DAsp−Pro−DVal−Leu−) フランツェンらの方法[H.Franzn et al.,J.Chem.S
oc.,Chem.Commun.1699(1984)]に従い、実施例59で得
たcyclo(−DTrp−DAsp(OBzl)−Pro−DVal−Leu−)1
23mgの乾燥アセトニトリル5ml溶液に、室温でDMAP 2m
g、ジ−t−ブチルジカーボネート38.2mgを加え、室温
で2時間撹拌した。アセトニトリルを減圧留去後、酢酸
エチルを加え、希塩酸で洗浄後有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し減圧濃縮した。得られた無色粉末(114m
g)をメタノール10mlに溶解し、10%Pd/C 10mgを加え、
1気圧の水素圧下2時間激しく撹拌した。触媒を濾別
後、減圧乾固して得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(メルク社製シリカゲル60/クロロホル
ム:メタノール=9:1)に精製し、表題化合物52mgを無
色粉末として得た。
融点:176−177℃ IR(KBr,cm-1):3298,3064,2968,1737,1653,1542,1458,
1374,1341,1314,1257,1230,1161 高分解能FAB−MS(m/e,(C36H50N6O9+H)とし
て): 計算値711.3718 測定値711.36991 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.6
Hz),0.72(3H,d,J=6.6Hz),0.82(3H,d,J=6.5Hz),
0.86(3H,d,J=6.5Hz),0.90−1.10(1H,m),1.10−1.2
8(2H,m),1.55−1.72(2H,m),1.60(9H,s),1.72−1.
87(1H,m),1.87−1.98(1H,m),2.21−2.32(1H,m),
2.33(1H,dd,J=3.9Hz,16.1Hz),2.79(1H,dd,J=10.2H
z,16.1Hz),2.88(1H,dd,J=11.7Hz,14.4Hz),3.10−3.
35(3H,m),3.88−3.98(1H,m),4.13(1H,dd,J=8.3H
z,10.3Hz),4.22−4.31(1H,m),4.76(1H,d−like,J=
7.3Hz),4.97(1H,ddd,J=3.9Hz,8.8Hz,10.2Hz),7.23
(1H,t,J=7.0Hz),7.30(1H,t,J=7.0Hz),7.48(1H,
d,J=10.0Hz),7.50(1H,s),7.57(1H,d,J=7.0Hz),
7.78(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,d,J=8.1Hz),8.80
(1H,d,J=5.4Hz),8.90(1H,d,J=8.3Hz) 実施例88 cyclo(−DTrp(O)−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 実施例59で得たcyclo(−DTrp−DAsp−Pro−DVal−Le
u−)10mgを、DMSO、濃塩酸、酢酸の混合液(1:10:20)
0.16mlに溶解し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧
濃縮し、水を加えて固化した後濾取乾燥し、表題化合物
2.3mgを灰白色粉末として得た。
融点:175−195℃ IR(KBr,cm-1):3268,3064,2968,1659,1539,1476,1452,
1398,1344,1290,1230,1188,753,660 FAB−MS(m/e,(C31H42N6O8+H)として):6271 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.74−1.23(12H,
m),1.13−1.38(1H,m),1.40−1.87(5H,m),1.87−2.
00(1H,m),2.00−2.19(1H,m),2.12−2.40(1H,m),
2.68−2.83(2H,m),3.02−3.80(3H,m),4.00−4.12
(1H,m),4.14−4.25(1H,m),4.30−4.35(1H,m),4.7
6(1H,d−like,J=7.6Hz),4.85−5.01(1H,m),6.81
(1H,t,J=7.8Hz),6.87−7.01(1H,m),7.06(1H,d,J
=7.8Hz),7.14−7.22(1H,m),7.24(1H,d,J=7.8H
z),7.42−7.60(1H,m),7.63−7.80(1H,m),8.80−8.
94(1H,m),9.03(1H,d,J=8.2Hz),10.42+10.37(1H,
s×2) 実施例89 cyclo(−DTrp(O)−DAsp−MeAla−DVal−Leu−) 実施例13で得たcyclo−(−DTrp−DAsp−MeAla−DVal
−Leu−)を用い、実施例88と同様の方法により表題化
合物を得た。
融点:215℃(dec.) FAB−MS(m/e,(C30H42N6O8+H)として):615 実施例90 cyclo(−DTrp(CH2COOCH3)−DAsp−Pro−DVal−Leu
−) 実施例59で得たcyclo(−DTrp−DAsp(OBzl)−Pro−
DVal−Leu−)に、実施例(86−a)と同様の方法によ
りBu4NHSO4と水酸化ナトリウム存在下ブロモ酢酸メチル
を反応させてcyclo(−DTrp(CH2COOCH3)−DAsp(OBz
l)−Pro−DVal−Leu−)を得た。このものを、10%Pd/
Cを触媒とする水素化分解反応に付することにより、表
題化合物を無色固体として得た。
融点:153−160℃ IR(KBr,cm-1):3310,2968,1743,1659,1539,1473,1446,
1224,1182,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H46N6O9+H)とし
て): 計算値683.3405 測定値683.34301 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=5.6
Hz),0.73(3H,d,J=5.7Hz),0.82(3H,d,J=6.6Hz),
0.86(3H,d,J=6.6Hz),1.10−1.32(3H,m),1.52−1.8
2(3H,m),1.85−1.99(1H,m),2.20−2.66(2H,m),2.
73−2.87(1H,m),2.90(1H,dd,J=12.1Hz,14.8Hz),3.
09−3.39(3H,m),3.65(3H,s),3.99(1H,dt,J=5.4H
z,7.9Hz),4.14(1H,dd,J=7.9Hz,10.1Hz),4.19−4.30
(1H,m),4.76(1H,d−like,J=7.4Hz),4.88−5.07(1
H,m),5.02(1H,ABq,J=17.8Hz),5.06(1H,ABq,J=17.
8Hz),7.02(1H,t,J=7.3Hz),7.80(1H,s),7.11(1H,
t,J=7.3Hz),7.33(1H,d,J=7.3Hz),7.50(1H,d,J=1
0.1Hz),7.55(1H,d,J=7.3Hz),7.72(1H,d,J=8.1H
z),8.78(1H,d,J=5.4Hz),8.82(1H,d,J=8.1Hz) 実施例91 cyclo(−DTrp(CH2CONH2)−DAsp−Pro−DVal−Leu
−) 実施例90で得たcyclo(−DTrp(CH2COOCH3)−DAsp−
Pro−DVal−Leu−)30.0mgのメタノール溶液(1ml)中
に、−70℃にてアンモニアガスを20分間吹き込んだ後、
室温で封管中に2時間放置した。反応液を濃縮し減圧乾
燥して得た残渣を、エーテルから再沈することにより、
表題化合物13.0mgを無色粉末として得た。
融点:195−202℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1665,1539,1473,1398,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H45N7O8+H)とし
て): 計算値668.3408 測定値668.34201 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.4
Hz),0.73(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,d,J=6.6Hz),
0.85(3H,d,J=6.9Hz),1.02−1.36(3H,m),1.52−1.8
2(3H,m),1.84−1.99(1H,m),2.20−2.65(2H,m),2.
65−2.73(1H,m),2.91(1H,dd,J=11.4Hz,14.6Hz),3.
08−3.51(3H,m),3.94−4.04(1H,m),4.13(1H,dd,J
=8.4Hz,9.5Hz),4.22−4.32(1H,m),4.64(1H,ABq,J
=16.8Hz),4.70(1H,ABq,J=16.8Hz),4.71−4.77(1
H,m),4.87−5.03(1H,m),7.00(1H,t,J=7.7Hz),7.0
5(1H,s),7.10(1H,t,J=7.7Hz),7.18(1H,brs),7.2
8(1H,d,J=7.7Hz),7.41(1H,brs),7.53(1H,d,J=7.
7Hz),7.56−7.67(2H,m),8.73−8.82(1H,m),8.74
(1H,d,J=5.9Hz) 実施例92 cyclo(−DTrp(CH2CONHCH3)−DAsp−Pro−DVal−Leu
−) 実施例90で得たcyclo(−DTrp(CH2COOCH3)−DAsp−
Pro−DVal−Leu−)を、実施例91と同様の方法で40%メ
チルアミン−メタノール溶液と反応させることにより、
表題化合物を得た。
融点:192−202℃ IR(KBr,cm-1):3298,3064,2968,1659,1545,1473,1395,
1338,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C34H47N7O8+H)とし
て): 計算値682.3565 測定値682.35671 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.1
Hz),0.72(3H,d,J=6.1Hz),0.81(3H,d,J=6.5Hz),
0.85(3H,d,J=6.5Hz),1.06−1.32(3H,m),1.51−1.8
2(3H,m),1.83−1.99(1H,m),2.17−2.31(1H,m),2.
41−2.82(2H,m),2.58(3H,d,J=4.7Hz),2.91(1H,d
d,J=11.7Hz,13.8Hz),3.07−3.60(3H,m),3.95−4.06
(1H,m),4.12(1H,dd,J=8.1Hz,9.8Hz),4.21−4.32
(1H,m),4.64−4.77(1H,m),4.65(1H,ABq,J=16.4H
z),4.71(1H,ABq,J=16.4Hz),4.84−5.03(1H,m),7.
00(1H,t,J=7.5Hz),7.07(1H,s),7.09(1H,t,J=7.5
Hz),7.30(1H,d,J=7.5Hz),7.47−7.60(1H,m),7.53
(1H,d,J=7.5Hz),7.70(1H,d,J=9.8Hz),7.88−7.96
(1H,m),8.68−8.79(2H,m) 実施例93 cyclo(−DTrp(CH2COOH)−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 実施例90で得たcyclo(−DTrp(CH2COOCH3)−DAsp
(OBzl)−Pro−DVal−Leu−)を1N水酸化ナトリウム水
溶液を用い、メタノール中アルカリ加水分解することに
より、表題化合物を得た。
融点:181.5−183℃ IR(KBr,cm-1):3304,2968,1725,1656,1539,1473,1449,
1227,1188,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O9+H)とし
て): 計算値669.3248 測定値669.32201 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=5.1
Hz),0.73(3H,d,J=5.4Hz),0.82(3H,d,J=7.0Hz),
0.86(3H,d,J=6.6Hz),1.10−1.34(3H,m),1.52−1.8
3(3H,m),1.85−2.00(1H,m),2.21−2.67(2H,m),2.
73−2.88(1H,m),2.90(1H,dd,J=12.8Hz,13.6Hz),3.
07−3.49(3H,m),3.94−4.04(1H,m),4.14(1H,dd,J
=8.1Hz,10.0Hz),4.19−4.31(1H,m),4.76(1H,d−li
ke,J=7.1Hz),4.80−5.05(3H,m),7.01(1H,t,J=7.4
Hz),7.07(1H,s),7.10(1H,t,J=7.4Hz),7.26−7.39
(1H,m),7.50(1H,d,J=10.0Hz),7.54(1H,d,J=7.4H
z),7.73(1H,d,J=8.7Hz),8.78(1H,d,J=4.9Hz),8.
83(1H,d,J=8.0Hz),12.32(2H,brs) 以下の実施例94から実施例97までの各化合物は、それ
ぞれ原料として対応するアミノ酸の必要に応じて側鎖官
能基の保護されたFmoc誘導体を用いて、実施例4と同様
の操作を行うことにより得られた。
実施例94 cyclo(−DTrp−DAsp−Ala−DVal−C6al−) 融点:225℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3298,3070,2926,2854,1650,1542,1455,
1389,1344,1233,1098,741 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H44N6O7+H)とし
て): 計算値625.3350 測定値625.33581 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.66−1.88(14H,
m),0.82(3H,d,J=6.5Hz),0.83(3H,d,J=6.6Hz),1.
11(3H,d,J=6.8Hz),2.28−2.50(1H,m),2.67−2.80
(1H,m),2.82−2.97(1H,m),3.14−3.40(1H,m),4.0
4−4.20(2H,m),4.28−4.58(3H,m),6.95(1H,t,J=
7.5Hz),7.04(1H,t,J=7.5Hz),7.08(1H,d,J=2.3H
z),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.39(1H,d,J=9.5Hz),7.
52(1H,d,J=7.5Hz),7.58(1H,d,J=7.4Hz),8.64(1
H,d,J=6.3Hz),8.68(1H,d,J=8.8Hz),8.73(1H,d,J
=7.7Hz),10.79(1H,brs),12.22(1H,brs) 実施例95 cyclo(−DPhe−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 融点:>300℃ IR(KBr,cm-1):2926,2854,1633,1542,1254,1068 FAB−MS(m/e,(C29H41N5O7+H)として):5721 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.3
Hz),0.70(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,d,J=6.5Hz),
0.85(3H,d,J=6.5Hz),1.15−1.17(2H,m),1.20−1.2
5(1H,m),1.64−1.70(1H,m),1.73−1.82(1H,m),1.
84−1.98(1H,m),2.22−2.28(2H,m),2.35(1H,dd,J
=4.0Hz,16.0Hz),2.63−2.77(1H,m),2.80(1H,dd,J
=10.4Hz,16.0Hz),2.90−3.62(3H,m),3.88−3.99(1
H,m),4.14(1H,dd,J=7.8Hz,10.2Hz),4.21−4.32(1
H,m),4.76(1H,d−like,J=7.0Hz),4.88−5.06(1H,
m),7.16−7.24(5H,m),7.50(1H,d,J=10.2Hz),7.76
(1H,d,J=9.3Hz),8.77(1H,d,J=4.9Hz),8.90(1H,
d,J=8.1Hz) 実施例96 cyclo(−DTyr−DAsp−Pro−DVal−Leu−) 融点:180−184℃ IR(KBr,cm-1):3442,2968,1659,1521,1455,1230,830 高分解能FAB−MS(m/e,(C29H41N5O8+H)とし
て): 計算値588.3033 測定値588.30551 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.65(3H,d,J=6.4
Hz),0.75(3H,d,J=6.4Hz),0.82(3H,d,J=6.6Hz),
0.85(3H,d,J=6.6Hz),0.89−1.07(1H,m),1.14−1.3
4(2H,m),1.53−1.82(3H,m),1.83−1.98(1H,m),2.
21−2.31(1H,m),2.34(1H,dd,J=3.9Hz,16.0Hz),2.5
5−2.63(1H,m),2.79(1H,dd,J=10.4Hz,16.0Hz),3.0
7−3.18(2H,m),3.30−3.42(1H,m),3.92−4.00(1H,
m),4.11−4.22(2H,m),4.76(1H,d−like,J=7.4H
z),4.80−4.97(1H,m),6.60(2H,d,J=8.3Hz),7.01
(2H,d,J=8.3Hz),7.48(1H,d,J=10.0Hz),7.73(1H,
d,J=8.8Hz),8.77(1H,d,J=5.1Hz),8.81(1H,d,J=
8.6Hz),9.12(1H,s),12.31(1H,brs) 実施例97 cyclo(−DNal−DGlu−Ala−DVal−Leu−) 融点:270℃(dec.) IR(KBr,cm-1):3466,3286,2926,1644,1551,1389 高分解能FAB−MS(m/e,(C32H43N5O7+H)とし
て): 計算値610.3240 測定値610.32371 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.59(3H,d,J=5.4
Hz),0.75−0.95(9H,m),1.13(3H,d,J=7.1Hz),1.15
−1.25(3H,m),1.75−1.85(1H,m),1.85−2.05(2H,
m),2.05−2.25(2H,m),3.09(1H,dd,J=11.5Hz,14.1H
z),3.80(1H,dd,J=2.1Hz,14.1Hz),4.05−4.15(1H,
m),4.15(1H,dd,J=6.8Hz,9.1Hz),4.29(1H,q,J=6.5
Hz),4.40−4.50(2H,m),7.37(1H,t,J=7.4Hz),7.43
(1H,d,J=7.4Hz),7.45−7.65(4H,m),7.78(1H,d,J
=8.1Hz),7.93(1H,d,J=7.9Hz),8.20(1H,d,J=8.3H
z),8.60(1H,d,J=6.1Hz),8.75(1H,d,J=7.6Hz),8.
98(1H,d,J=9.1Hz) 実施例98 cyclo(−DTrp−DAsp−trans−Hyp−DCpg−Leu−) 原料化合物として、Fmoc−Leu、Fmoc−DCpg、Fmoc−t
rans−Hyp(OtBu)、Fmoc−DAsp(OtBu)、Fmoc−DTrp
を用いて、実施例6と同様の操作を行うことにより得
た。
融点:173.5−180.0℃ IR(KBr,cm-1):3310,3064,2962,1662,1536,1446,1287,
1233,1176,744 高分解能FAB−MS(m/e,(C33H44N6O8+H)とし
て): 計算値653.3299 測定値653.32671 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δppm):0.60(3H,d,J=6.2
Hz),0.72(3H,d,J=6.4Hz),0.95−1.38(5H,m),1.40
−1.75(7H,m),1.85−2.03(1H,m),2.30(1H,dd,J=
4.2Hz,16.2Hz),2.35−2.53(1H,m),2.77(1H,dd,J=1
1.2Hz,16.2Hz),2.86(1H,dd,J=11.9Hz,14.3Hz),3.07
(1H,dd,J=4.3Hz,11.1Hz),3.18(1H,dd,J=5.5Hz,11.
1Hz),3.34(1H,dd,J=2.8Hz,14.3Hz),3.90−4.00(1
H,m),4.14−4.32(2H,m),4.16(1H,t,J=10.1Hz),4.
81(1H,dd,J=2.5Hz,8.1Hz),4.90−5.07(2H,m),6.95
(1H,t,J=7.5Hz),7.04(1H,t,J=7.5Hz),7.13(1H,
d,J=1.5Hz),7.31(1H,d,J=7.5Hz),7.37(1H,d,J=
7.5Hz),7.51(1H,d,J=7.5Hz),7.80(1H,d,J=9.3H
z),8.67−8.85(2H,m),10.79(1H,d,J=1.5Hz) 実施例99 点滴用輸液の製造 実施例59で得たcyclo(−DTrp−DAsp(ONa)−Pro−D
Val−Leu−)1gを5%ブドウ糖輸液500mlに溶解し、ミ
リポアフィルター(孔径0.22μm)で濾過減菌した後、
無菌的に輸液瓶に入れて点滴用輸液を調製した。
実施例100 静脈注射剤の製造 実施例59で得たcyclo(−DTrp−DAsp(ONa)−Pro−D
Val−Leu−)1gを生理食塩水100mlに溶解し、ミリポア
フィルター(孔径0.22μm)で無菌的に濾過し、注射剤
とした。
実施例101 錠剤の製造 cyclo(−DTrp−DAsp(ONa)−Pro−DVal−Leu−)7部 ヒドロキシプロピルセルロース 10.9部 コーンスターチ 1部 ステアリン酸マグネシウム 0.1部 ヒドロキシプロピルセルロース1部を含む60%エタノ
ール水溶液5部を調製し、実施例59で得たcyclo(−DTr
p−DAsp(ONa)−Pro−DVal−Leu−)7部、ラクトース
10.9部及びコーンスターチ1部を練合した後、減圧下で
乾燥し、得られた乾燥物にステアリン酸マグネシウム0.
1部を加えて混合し、常法により製錠した。
発明の効果 本発明の環状ペンタペプチド化合物は、内在性の生理
活性ペプチドであるエンドセリンに対して強い拮抗作用
を有することから、エンドセリンが関与する血管及び気
管筋収縮作用に拮抗する薬剤として、ひいてはヒトの高
血圧症、気管支喘息、急性腎不全、心筋梗塞、狭心症、
脳梗塞及び脳血管攣縮の治療薬として有用である。ま
た、エンドトキシンショック、エンドトキシン起因の多
臓器不全若しくは播種性血管内凝固更にシクロスポリン
誘発の腎障害及び高血圧等の治療薬としても有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例No.12の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のブタ摘出冠状動脈標本におけるエンドセリン収
縮に対する作用を示す。 第2図は実施例No.15の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のブタ摘出冠状動脈標本におけるエンドセリン収
縮に対する作用を示す。 第3図は実施例No.3の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のブタ摘出冠状動脈標本におけるエンドセリン収
縮に対する作用を示す。 第4図は実施例No.15の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のモルモット摘出気管筋標本におけるエンドセリ
ン収縮に対する作用を示す。 第5図は実施例No.3の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のモルモット摘出気管筋標本におけるエンドセリ
ン収縮に対する作用を示す。 第6図は実施例No.3の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のラット摘出心臓におけるエンドセリンの潅流圧
上昇作用に対する効果を示す。 第7図は実施例No.3の化合物(○)及び薬物非存在下
(●)のブタ摘出脳底血管標本におけるエンドセリン収
縮に対する作用を示す。 第8図は実施例No.15の化合物投与群(○)及び薬物非
投与群(●)のエンドトキシン誘発体温下降に対する作
用を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 11/08 C07K 1/10 15/00 5/10 C07K 1/10 A61K 37/02 5/10 37/64 (72)発明者 長瀬 敏雄 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 間瀬 俊明 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 藤田 かがり 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 錦辺 優 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 伊原 正樹 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 矢野 光夫 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬 有製薬株式会社中央研究所内 審査官 冨永 みどり (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) EPAT(QUESTEL) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 cyclo(−X1−X2−X3−X4−X5−) [I] [式中、Xn(n=1〜5)はそれぞれアミノ酸残基を示
    し、X1はDphe、DTyr、DTha、DTza、DNal、DBta、DTrp、
    DTrp(O)、DTrp(CHO)又はDTrp((CH2mCOR1
    (式中、mは0〜6を示し、R1は水酸基、C1〜C6アルコ
    キシ基、アミノ基又はC1〜C6モノアルキルアミノ基を示
    す。但し、m=0のときR1は水酸基ではない)を示し、
    X2はDAsp、DGlu又はDCys(O3H)を示し、X3はPro、Hy
    p、Pip、Thz、βAla又はα−アミノ基上の水素原子が、
    イミダゾリル基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基から
    なる群より選ばれる任意の基を有していてもよいC1〜C6
    アルキル基若しくはC3〜C7シクロアルキル基で置換され
    ていてもよい、Gly、Ala、αAba、Aib、Val、Nva、Le
    u、Ile、aIle、Nle、Met、Met(O)、Met(O2)、Ph
    e、Tza、Tha、Tyr、Trp、His、Arg、Lys、Lys(CHO)、
    Orn、Orn(CHO)、Asn、Gln、Asp、Glu、Cys(O3H)、C
    ys、Ser若しくはThrを示し、X4はDAla、DThr、DαAb
    a、DVal、DNva、DLeu、DIle、DaIle、DNle、DtertLeu、
    DCpg、DChg、DDpg、DPen、Aib、Ac3c、Ac4c、Ac5c、Ac6
    c、Ac7c又はα位の水素原子がC1〜C3アルキル基で置換
    されていてもよいDPhg、DThg、DFug、DTzg若しくはDItg
    を示し、X5はPro、Pip、Thz又はα−アミノ基上の水素
    原子がC1〜C6アルキル基で置換されていてもよい、Hi
    s、Ala、αAba、Val、Nva、Leu、Ile、aIle、Nle、Me
    t、C3al、C4al、C5al若しくはC6alを示す]で表される
    環状ペンタペプチド又はその製薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】一般式 [式中、Yは式:−NR(式中、Rは水素原子、又はイミ
    ダゾリル基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基からなる
    群より選ばれる任意の基を有していてもよいC1〜C6アル
    キル基若しくはC3〜C7シクロアルキル基、又はYの一部
    と結合してN末端のPro、Hyp、Pip若しくはThzを形成す
    る基を示す)で表される基及び式:−COで表される基と
    一緒になって、第1請求項記載の一般式[I]で表され
    る環状ペンタペプチドに対応するアミノ酸配列の線状ペ
    ンタペプチド残基を形成し得る基であって、必要に応じ
    てアミノ酸側鎖官能基が保護されていてもよい2価の基
    を示し、Qは脱離基を示す]で表される線状ペンタペプ
    チド又はその塩を環化して、保護されていてもよい環状
    ペンタペプチドを得、この環状ペンタペプチドに対して
    必要に応じて、1)側鎖保護基の除去、2)トリプトフ
    ァンのインドール環1位のホルミル化、アルコキシカル
    ボニル化又はアルコキシカルボニルアルキル化、3)ト
    リプトファンのインドール環1位置換基中アルコキシカ
    ルボニル基のカルボキシ基又はカルバモイル基への変
    換、4)リジン又はオルニチンの側鎖アミノ基のホルミ
    ル化、5)メチオニンのメチオニン スルホキシド又は
    メチオニン スルホンへの酸化、のうちいずれか1つ以
    上の反応を行い、更に場合により、その製薬上許容され
    る塩への変換を行うことからなる、第1請求項記載の環
    状ペンタペプチド化合物の製造法。
  3. 【請求項3】第1請求項記載の一般式[I]で表される
    環状ペンタペプチド又はその製薬上許容される塩を含有
    することを特徴とする高血圧、急性腎不全、心筋梗塞、
    狭心症、脳梗塞、脳血管攣縮、気管支喘息、エンドトキ
    シンショック、エンドトキシンを起因とする多臓器不全
    や播種性血管内凝固及び/又はシクロスポリン誘発の腎
    障害や高血圧の治療薬。
JP02340804A 1989-12-28 1990-11-30 エンドセリン拮抗性環状ペンタペプチド Expired - Lifetime JP3128822B2 (ja)

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