JP3398965B2 - 可変容量圧縮機 - Google Patents

可変容量圧縮機

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JP3398965B2
JP3398965B2 JP01369692A JP1369692A JP3398965B2 JP 3398965 B2 JP3398965 B2 JP 3398965B2 JP 01369692 A JP01369692 A JP 01369692A JP 1369692 A JP1369692 A JP 1369692A JP 3398965 B2 JP3398965 B2 JP 3398965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変容量圧縮機に係り、
特に空調機用冷媒圧縮機として容量制御に好適な可変容
量圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量圧縮機における容量制御
は、例えば米国特許第4,428,718 号明細書に記載されて
いるように、圧力制御空間である斜板室と他の圧力空間
である吐出室あるいは吸入室とを圧縮機の吸入圧力に感
応して作動する制御弁により開閉させて連通させる構造
となっていた。すなわち、圧縮機の吸入圧力がある設定
値より低下すると前記制御弁により斜板室内の圧力が高
められ、圧縮機の容量が減少して吸入圧力が上昇するた
め、圧縮機の容量は吸入圧力をその設定値に維持するよ
うにバランスする。又、電磁力等を利用して外部から前
記吸入圧力の設定値を変化させる事も行なわれている
が、いずれの場合も圧縮機の容量は、必ず吸入圧力をあ
る設定値に制御するという経過を経て、間接的に制御さ
れるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
圧縮機の吸入圧力をある設定値に制御しようとしてもそ
の時の圧縮機容量は冷凍サイクルの熱負荷や圧縮機の回
転速度に依存して変化するため、現在の圧縮機容量がど
の程度の容量で運転されているかを正確に知る事が出来
ない。上記米国特許第4,428,718 号明細書に示される技
術はカーエアコン用圧縮機として提案されたものである
が、圧縮機容量により駆動負荷の変化するエンジンの回
転数制御を行なおうとする場合、圧縮機容量を正確に知
る事が出来ないため、制御するためのフィ−ドバック情
報が得られず、正確なエンジンの回転数制御を行なうこ
とはできないものであった。
【0004】また、上記従来の技術では圧縮機容量を決
定する斜板傾転角が所定の位置から外乱により変動した
場合、まず斜板傾転角の変化により冷凍サイクルの圧力
バランスが変化し、次にその吸入圧力の変化を制御弁が
検知して斜板傾転角を元に戻そうと制御するため、復元
力の発生が遅れる。これにより斜板傾転角が不安定にな
るという危険性がある。
【0005】又、上記従来の技術では制御弁の構成部品
としてベローズ、ダイアフラム等の圧縮機の吸入圧力に
感応して変形あるいは移動する部品が必要となるが、こ
の事により以下の問題が生じる。まず第1は、圧力を正
確に制御するためには、上記制御用のベローズ、ダイア
フラム等を高精度で製作する必要があり、特殊な製造技
術を要求されるので、コストアップの要因となる事であ
る。第2は、上記制御用のベローズ、ダイアフラム等が
周囲の圧力に感応して変形し易いように薄膜で形成され
ながら気密、強度を保証されなければならないため、可
変容量圧縮機の信頼性低下の要因となる事である。
【0006】本発明の目的は、上記欠点を解消し、スト
ローク量を正確に把握しながら安定した容量制御を単純
な構成で実現出来る可変容量圧縮機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可変容量圧縮機は、ハウジングとシリンダ
ブロックとによって軸受支持された駆動軸と、当該駆動
軸に固定されたドライブプレ−トと、当該ドライブプレ
−トと共に回転するように規制されかつ傾転運動を行う
斜板と、当該斜板と相対回転可能に軸受支持されるとと
もに回り止め機構により自転を拘束され前記斜板の傾転
角度に対応して揺動運動を行うピストンサポ−トと、前
記駆動軸の軸線に並行でかつ前記シリンダブロックの内
側の周方向に配置された複数個のシリンダと、それぞれ
のシリンダ内を往復運動するピストンと、当該ピストン
と前記ピストンサポ−トとを連結するコネクティングロ
ッドと、前記斜板の傾転角度に連動して移動する第1の
開閉部材と、圧縮機の外部からの制御信号によりその位
置を移動する第2の開閉部材と、前記斜板、ドライブプ
レート及びピストンサポートとが収納された圧力制御空
間と他の圧力空間とを連通する連絡路とを備え、前記第
1の開閉部材と前記第2の開閉部材との相対的な位置関
係により、前記連絡路の開閉を行うことで前記圧力制御
空間の圧力を制御するものである。
【0008】又、ハウジングとシリンダブロックとによ
って軸受支持された駆動軸と、当該駆動軸に対して滑動
可能に組み込まれた斜板スリ−ブと、当該駆動軸に固定
されたドライブプレ−トと、前記駆動軸に対して軸方向
には滑動可能であって回転方向は規制されて組み込まれ
たサポートスリ−ブと、前記斜板スリ−ブにスリ−ブピ
ンにより傾転運動可能に係合された斜板と、当該斜板と
相対回転可能に軸受支持されるとともに回り止め機構に
より自転を拘束され斜板の傾転角に対応して揺動運動を
行うピストンサポ−トと、前記駆動軸の軸線に並行でか
つ前記シリンダブロックの内側の周方向に配置された複
数個のシリンダと、それぞれのシリンダ内を往復運動す
るピストンと、当該ピストンと前記ピストンサポ−トと
を連結するコネクティングロッドと、前記サポートスリ
−ブに係合された第1の開閉部材と、圧縮機の外部から
の制御信号によりその位置を移動する第2の開閉部材
と、前記斜板、ドライブプレート及びピストンサポート
とが収納された圧力制御空間と他の圧力空間とを連通す
る連絡路とを備え、前記第1の開閉部材と前記第2の開
閉部材との相対的な位置関係により、前記連絡路の開閉
を行い前記圧力制御空間の圧力を制御するものである。
【0009】又、密閉容器内に、フレ−ムとシリンダブ
ロックとによって軸受支持された駆動軸と、当該駆動軸
を回転駆動する電動モ−タと、当該駆動軸に対して滑動
可能に組み込まれた斜板スリ−ブと、当該駆動軸に固定
されたドライブプレ−トと、前記駆動軸に対して軸方向
には滑動可能であって回転方向は規制されて組み込まれ
たサポートスリ−ブと、前記斜板スリ−ブにスリ−ブピ
ンにより傾転運動可能に係合された斜板と、当該斜板と
相対回転可能に軸受支持されるとともに回り止め機構に
より自転を拘束され斜板の傾転角に対応して揺動運動を
行うピストンサポ−トと、前記駆動軸の軸線に並行でか
つ前記シリンダブロックの内側の周方向に配置された複
数個のシリンダと、それぞれのシリンダ内を往復運動す
るピストンと、当該ピストンと前記ピストンサポ−トと
を連結するコネクティングロッドと、を収納するととも
に、前記斜板スリ−ブに係合されて移動する第1の開閉
部材と、圧縮機の外部からの制御信号によりその位置を
移動する第2の開閉部材と、前記斜板、ドライブプレー
ト及びピストンサポートとが収納された圧力制御空間と
他の圧力空間とを連通する連絡路とを備え、前記第1の
開閉部材と前記第2の開閉部材との相対的な位置関係に
より、前記連絡路の開閉を行い前記圧力制御空間の圧力
を制御するものである。
【0010】又、前記第2の開閉部材が磁性材料で構成
され、圧縮機外部からの制御信号に基づきコイルに電流
を流すことにより第2の開閉部材の位置が変わる構成と
したものである。
【0011】又、前記圧力制御空間は、前記斜板、ドラ
イブプレート及びピストンサポートとが収納された空間
に通じる前記連絡通路内の空間を含むものであってもよ
【0012】又、前記第2の開閉部材がある設定位置に
静止しているとき、前記圧力制御空間は、当該圧力制御
空間の容積が増大した時に前記第1の開閉部材により前
記圧力制御空間よりも低圧の吸入室と連通され、前記圧
力制御空間の容積が減少した時に前記第1の開閉部材に
より前記吸入室との連通が遮断される構成としたもので
ある。
【0013】又、前記第2の開閉部材がある設定位置に
静止しているとき、前記圧力制御空間は、当該圧力制御
空間の容積が増大した時に前記第1の開閉部材により高
圧の吐出室との連通が閉塞され、前記圧力制御空間の容
積が減少した時に前記第1の開閉部材により前記吐出室
と連通される構成としたものである。
【0014】又、前記他の圧力空間が吸入圧力に維持さ
れているものである。
【0015】
【作用】可変容量圧縮機においては、ピストン往復運動
のストローク量変化に連動して斜板等の収納された空
間(以下、圧力制御空間という)の容積が変化する。そ
のため、ストローク量変化に連動あるいは圧力制御空
間の容積変化に連動して第1の開閉部材が移動する構造
とする事により、第1の開閉部材のある位置に対応して
ピストン往復運動のあるストローク量が一義的に決定さ
れる。
【0016】上記のように構成しているので、圧力制御
空間と他の圧力空間との連通は、第1の開閉部材と第2
の開閉部材との相対的な位置関係によって開閉され、第
2の開閉部材のある位置に対応して圧力制御空間と他の
圧力空間との連通の開閉を切り替える第1の開閉部材の
位置が、一義的に決定される。したがって、第2の開閉
部材のある位置に対応して圧力制御空間と他の圧力空間
との連通の開閉が切り替わるピストン往復運動のあるス
トローク量が、一義的に決定される。すなわち、第2の
開閉部材のある位置に対応して一義的決定されるピスト
ン往復運動のある所定ストローク量に比べて実際のスト
ローク量が小さい場合と大きい場合とでは、圧力制御空
間と他の圧力空間との連通状態が必ず切り替わる事にな
る。ここで、上記の制御空間と他の圧力空間との連通状
態の切り替え構造を、上記所定ストローク量に比べて実
際のストローク量が小さい場合にはその実際のストロー
ク量を増大させ、上記所定ストローク量に比べて実際の
ストローク量が大きい場合にはその実際のストローク量
を減少させる構成としているので、実際のストローク量
は最終的に上記所定ストローク量に一致して安定する。
すなわち、第2の開閉部材のある位置に対応して圧縮機
運転中に安定する実際のストローク量が、一義的に決定
される。
【0017】ところで、上記第2の開閉部材は外部から
の信号によりその位置を任意に制御する事が可能である
ので、結局、圧縮機運転中の実際のストローク量を外部
からの信号により任意に制御する事が可能である。この
様な可変容量圧縮機においては容量制御の為の外部から
の制御信号がそのまま圧縮機容量に対応するので、運転
中における圧縮機容量を正確に知る事が容易となる。ま
た、ピストンストローク量すなわち斜板傾転角の変動に
より直接的に圧力制御空間と他の圧力空間との連通の開
閉を行なうので速やかに復元力が発生し、斜板傾転角の
安定性が良い。更に、ベローズ、ダイアフラム等の圧縮
機の吸入圧力に感応して変形あるいは移動する部品を
いなくても容量制御が行なえる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】図1ないし図7に本発明の第1の実施例を
示す。図1及び図2は、本発明の第1の実施例であるカ
ーエアコン用片斜板式可変容量圧縮機の全体構造を示す
縦断面図で、図1はピストンストローク量が最大、つま
り斜板傾転角度が最大となっている状態を示しており、
図2はピストンストローク量が最小、つまり斜板傾転角
度が最小となっている状態を示したものである。図3は
図2におけるI−I断面を示した図、図4は図2における
II−II断面を示した図、図5ないし図7は斜板傾転角度
が図1および図2の中間の大きさの時の容量制御の原理
を説明する為の部分拡大図である。
【0020】図1ないし図7において、円筒状のシリン
ダブロック2の中央部には主軸13の一端を回転自在に
支承するラジアル針状コロ軸受19が配置され、シリン
ダブロック2の端部には、主軸13の他端側を回転自在
に支承するラジアル針状コロ軸受18を中央部に設けた
フロントハウジング1がOリング36を介して配置、固
定され、シリンダブロック2とフロントハウジング1の
内部には斜板室10(圧力制御空間)が形成されてい
る。シリンダブロック2には、主軸13の軸線と各々平
行に、かつ主軸13の周りに円周方向に配置された複数
のシリンダボア201が形成されている。主軸13は、
シリンダブロック2のほぼ中心軸上にあって、シリンダ
ブロック2及びフロントハウジング1の中央部に設けら
れた前記ラジアル針状コロ軸受18、19により回転自
在に軸受支持され、主軸13には圧入などによりドライ
ブプレート14が固定されている。ドライブプレート1
4には凹状の球面部141が形成されており、球面部1
41には同じ半径の球の一部に平面部を設けた形状のシ
ュー16が、球面部141の球心を中心として回転可能
な様に当接されている。シュー16の平面部は、斜板1
2に設けられた平面部121が滑動可能に当接されてい
る。この時、ドライブプレート14の凹状球面部141
の球心は、斜板12の平面部121から一定の距離にあ
るように設定されている。また、図3に示すように、ド
ライブプレート14の球面部141の両脇には、平面部
142、143が設けられており、これを挾むようにし
て斜板12の耳部122、123が挿入されている。ド
ライブプレート14には更に図4に示すように、球面部
141の球心を通る軸を中心軸に持つ円筒面部144が
形成されており、これに、平面部121と平行に斜板1
2に取り付けられたストッパ20が滑動可能に当接され
ている。
【0021】これにより、主軸13及びドライブプレー
ト14が図1及び図2の左から見て時計方向に回転する
と、ドライブプレート14の平面部142から斜板耳部
122に回転力が与えられ、斜板12が回転する。主軸
13には、斜板スリーブ15が主軸13に対して軸方向
に滑動可能に組み込まれており、斜板スリーブ15と斜
板12とは、斜板スリーブピン17により斜板スリーブ
15に対して斜板12が斜板スリーブピン17の周りに
回転自在なように連結されている。従って、主軸13の
回転により、ドライブプレート14、斜板12、斜板ス
リーブ15が共に回転する。
【0022】斜板スリーブ15には、サポートスリーブ
21がラジアル針状コロ軸受22を介して相対的な回転
が自在に挿入されており、サポートスリーブ21は、シ
リンダブロック2の中央部に固定された滑りキー23に
より回転を規制され、主軸13の軸方向にのみ滑動可能
に拘束されている。
【0023】サポートスリーブ21にはその一端の外周
上に中心軸の一方向にのみ傾斜(図1及び図2において
図の左方向に向かって中心軸に近付く方向に傾斜)した
溝部211が複数個形成されおり、リング形状をした外
輪25の内周上にはサポートスリーブ21の溝部211
とは逆方向に傾斜した溝部251が同数だけ形成されて
いる。溝部211と溝部251の対の各々には、複数の
球26が一個ずつ挿入されている。この複数の球26
は、保持部材27の端面に形成されたリング形状の平面
部271に片側のみを当接させ、共通な平面上に保持さ
れている。保持部材27の外周には凸状の球面部272
が形成されており、外輪25に形成された凹状の球面部
252に球面対偶をもって当接されている。外輪25の
外周にはピストンサポート24が固定されている。これ
らの構成により、ピストンサポート24はサポートスリ
ーブ21に対し、回転を防止されて揺動運動のみを行な
うように拘束されている。
【0024】ピストンサポート24と斜板12とは、そ
れらの間にスラスト針状コロ軸受29を挾んで設けられ
ており、ピストンサポート24と斜板12とは平行に維
持されるようになっているが、その際に、前記サポート
スリーブ21と斜板スリーブ15との間にスラスト針状
コロ軸受30を介して組み込まれた予圧バネ32によ
り、密着する方向の予圧を与えられている。
【0025】ピストンサポート24には、その同一円周
上に複数個の凹状球面部241が形成されており、その
凹状球面部241のそれぞれに両端に球面部331、3
32を有するコネクティングロッド33の一端が、球面
部241の球心を中心として回転自在に取り付けられて
いる。コネクティングロッド33の他端には、それぞれ
にピストン11が、その凹状球面部111の球心を中心
として回転自在に取り付けられている。複数個のピスト
ン11は、ピストンリング34、35が取り付けられた
状態で、それぞれ複数個のシリンダボア201内を往復
運動できるようにに組み込まれている。
【0026】シリンダブロック2の後方(図の右側)に
は吸入弁板5、シリンダヘッド4、吐出弁板6、吐出弁
押え7、リアカバ3が取付られ、それらの部品は、ドラ
イブプレート14、斜板12、ピストンサポート24な
どを取り囲むように配置されたフロントハウジング1と
ボルト(図示せず)等で一体に固定されている。フロン
トハウジング1とシリンダブロック2との接合部におけ
る気密はOリング36により、リアカバ3とシリンダブ
ロック2との接合部における気密はOリング37により
保たれている。シリンダヘッド4には、各シリンダボア
201に対応して吸入ポート401と吐出ポート402
が設けられ、リアカバ3の中央部に設けられた吸入室8
(他の圧力空間)とその外側に設けられた吐出室9にそ
れぞれ通じている。リアカバ3には、吸入口301と吐
出口302が設けられ、それぞれ吸入室8と吐出室9に
連通している。
【0027】リアカバ3にはまた、その吸入室8の後部
に開口部が設けられており後方より磁性材料で形成され
たコイルケース38が挿入されてボルト(図示せず)に
より固定されている。上記開口部における気密はOリン
グ39により保たれている。コイルケース38の内部に
は制御するためのコイル40が組み込まれており、この
コイル40に電流を流す事によりコイルケース38の中
央部の固定子381を磁化する事が出来る。リアカバ3
には更に、コイルケース38の挿入部からシリンダヘッ
ド4に向かって伸びるボス部303が形成されており、
その中心にはコイルケース38と同軸に形成されたガイ
ドホール41が貫通している。ボス部303の吸入室8
に面した外周と中心部にあるガイドホール41の内周と
の間は、ボス部303の一部に設けられた第1の連絡穴
42により連通している。なお、ボス部303の先端部
においては該先端部がシリンダヘッド4に密着する事に
より気密が維持される。ガイドホール41からコイル4
0の中心部にかけて、磁性材料で形成された円筒状の可
動子43(第2の開閉部材)が軸方向に滑動可能に挿入
されているが、該可動子43とガイドホール41の内周
面との間の隙間は微小であり、該隙間部における気密は
ほぼ維持される。可動子43と固定子381の間にはス
プリング44が組み込まれており、可動子43に図1あ
るいは図2の左方向に移動させる力を与えている。この
状態でコイル40に電流を流すと、可動子43は電磁力
により固定子381に引き付けられて図1あるいは図2
の右方向に移動するが、前記スプリング44の左方向の
力と釣り合った位置で停止する事になる。すなわち、コ
イル40に流す電流のある電流値に対し、可動子43の
位置は左端がシリンダヘッド4に接触する図1の位置と
右端が固定子381に接触する図2の位置との間で一義
的に決定される。なお、可動子43の外周には、その軸
方向の一部の区間に連絡溝431が形成されており、可
動子43がどの位置に在っても常に前記第1の連絡穴4
2に連通している。可動子43にはまた、その円筒の内
周面から外周の連絡溝431に開口して第2の連絡穴4
5が形成されている。
【0028】シリンダヘッド4、吸入弁板5、シリンダ
ブロック2には、前記ガイドホール41と同軸にそれぞ
れ第3の連絡穴403、第4の連絡穴501、第5の連
絡穴202が形成されており、それらの中にストローク
ロッド46(第1の開閉部材)が貫通して組み込まれて
いる。ストロークロッド46は段付きの円柱状の形状を
しており、その右端部の大径部461は可動子43の円
筒内周面に対し軸方向の滑動が可能に挿入されている。
ストロークロッド46の大径部461と可動子43の円
筒内周面との間の隙間は微小であり、該隙間部における
気密はほぼ維持される。一方、ストロークロッド46の
小径部462は、これが挿入されている可動子43の円
筒内周面、第3の連絡穴403、第4の連絡穴501、
第5の連絡穴202との間に十分な隙間を持っており、
左端部において斜板室10に配置されているサポートス
リーブ21とピン47により連結されている。このた
め、ストロークロッド46の小径部462の外周部、す
なわち、図において大径部461の左端側までは常に斜
板室10と連通している。また、斜板12の傾転角度が
変化すると、これ連動して軸方向に移動するサポート
スリーブ21に更に連動して、ストロークロッド46の
大径部461が可動子43の円筒内周面上を軸方向に移
動する構成となっている。
【0029】以上述べた圧縮機構構成とすることによっ
て、エンジン(図示せず)によりマグネットクラッチ2
8を介して圧縮機の主軸13が駆動されると、ドライブ
プレート14、斜板12が回転し、回転軸である主軸1
3に対し、ピストンサポート24が揺動運動を行なう。
これによりピストン11がシリンダボア201内を往復
運動し、冷凍サイクル(図示せず)から帰還した冷媒
は、吸入口301からリアカバ3内に形成された吸入室
8、シリンダヘッド4の吸入ポート401、吸入弁板5
を経てシリンダボア201に吸入された後、ピストン1
1により圧縮されてシリンダヘッド4の吐出ポート40
2、吐出弁板6を経て、リアカバ3内に形成された吐出
室9に吐出され、吐出口302から冷凍サイクル(図示
せず)に送り出される。
【0030】容量制御は、コイル40に流す電流値を調
整する事により行なわれるが、その原理を以下に説明す
る。図5ないし図7においては、コイル40に流してい
る電流値を全てある一定値に設定した場合を示してお
り、前述のごとく可動子43(第2の開閉部材)は電磁
力とスプリング力との釣合いにより、その軸方向移動範
囲の間の同一位置に静止している。この状態でもし斜板
12の傾転角度が、これに連動して移動するストローク
ロッド46(第1の開閉部材)の大径部461を図5に
示す位置、すなわち、該大径部461が可動子43(第
2の開閉部材)に形成された第2の連絡穴45の内周側
開口部を閉塞する位置に停止させる傾転角度であった場
合を考える。この時、斜板室10(圧力制御空間)は第
2の連絡穴45の閉塞により低圧室である吸入室8(他
の圧力空間)との連通が遮断され密閉空間となり、ピス
トンリング34、35部から漏れるブローバイガスによ
り圧力が高まり、各ピストン11の裏側面(斜板室10
側の面)を押す力が増大することによりコネクティング
ロッド33を介してピストンサポート24をリアカバ3
の方向に引っ張る力の合力(作用位置は主軸13回転軸
上)が増大する。この結果、ピストンサポート24及び
これに平行な斜板12の傾転角が減少し、該傾転角に連
動してサポートスリーブ21が図の右方向に移動し、更
に該サポートスリーブ21に連動してストロークロッド
46が図の右方向に移動する。すなわち図5ないし図7
の可動子43(第2の開閉部材)の位置に対し、ストロ
ークロッド46(第1の開閉部材)の大径部461は図
5の位置では安定せず、必ず図5中に実線の矢印で示す
右方向に移動する。なおこの時、斜板室10(圧力制御
空間)の容積は各ピストン11のストローク量が減少す
る分だけ増大する。次に、斜板12の傾転角度が、これ
に連動して移動するストロークロッド46(第1の開閉
部材)の大径部461を図6に示す位置、すなわち該大
径部461が可動子43(第2の開閉部材)の第2の連
絡穴45を内周面において十分開口する位置、に停止さ
せる傾転角度であった場合を考える。この場合には、斜
板室10(圧力制御空間)は第3の連絡穴403、第4
の連絡穴501、第5の連絡穴202のそれぞれとスト
ロークロッド46の小径部462との間の隙間と第2の
連絡穴45と連絡溝431および第1の連絡穴42を介
して低圧室である吸入室8(他の圧力空間)と連通し、
斜板室10(圧力制御空間)内に溜っていた圧力が図6
中の破線の矢印で示すように吸入室8(他の圧力空間)
に漏れて斜板室10(圧力制御空間)内の圧力が十分低
下し、各ピストン11の裏側面を押す力が減少すること
によりコネクティングロッド33を介してピストンサポ
ート24をリアカバ3の方向に引っ張る力の合力が減少
する。この結果、ピストンサポート24及びこれに平行
な斜板12の傾転角が増加し、該傾転角に連動してサポ
ートスリーブ21が図の左方向に移動し、更に該サポー
トスリーブ21に連動してストロークロッド46(第1
の開閉部材)が図の左方向に移動する。すなわち図5な
いし図7の可動子43(第2の開閉部材)の位置に対
し、ストロークロッド46(第1の開閉部材)の大径部
461は図6の位置でも安定せず、必ず図6中に実線の
矢印で示す左方向に移動する。なお、この時斜板室10
(圧力制御空間)の容積は各ピストン11のストローク
量が増大する分だけ減少する。以上のように、大径部4
61は図5の位置と図6の位置の間の図7の位置で安定
する事になる。図7の大径部461の位置は可動子43
(第2の開閉部材)の第2の連絡穴45を内周面におい
て微小面積だけ開口させる位置であり、その開口部の通
路抵抗により斜板室10(圧力制御空間)にはピストン
リング34、35部から漏れるブローバイガスが溜り斜
板12を大径部461の位置に対応する傾転角度に保持
する圧力となっている。また、この時ピストンリング3
4、35部から斜板室10(圧力制御空間)に漏れるブ
ローバイガス量と、前記第2の連絡穴45の微小開口部
を通って斜板室10(圧力制御空間)から図7の一点鎖
線矢印のように吸入室8(他の圧力空間)に漏れるガス
量とは等しく、斜板室10(圧力制御空間)の圧力は一
定に保たれて斜板12の傾転角度は安定する。図7に示
す位置付近では大径部461の動きが微小であっても第
2の連絡穴45の開口面積の比率が急激に変化するため
一点鎖線の矢印で示す低圧室8(他の圧力空間)へのガ
ス漏れ量も急激に変化する。したがって、運転条件等に
より上記ブローバイガス量が変化しても、可動子43
(第2の開閉部材)のある位置に対して、大径部461
の安定位置すなわち斜板12が安定する傾転角度は、ほ
とんど変化せず、一義的に決定される。前述したように
可動子43(第2の開閉部材)の位置はコイル40に流
す電流値に対して一義的に決定されるので、コイル40
を流れる電流値により斜板12の傾転角度すなわち圧縮
機容量を所定の値に制御する事が可能となる。
【0031】なお、図1においてはコイルを流れる電流
値が零もしくはある下限値以下であり、可動子43(第
2の開閉部材)がスプリング44の力により左端まで移
動してシリンダヘッド4に押しつけられている状態を示
している。この時、本実施例では斜板スリーブ15が主
軸13の段差部に接触して斜板12の傾転角度が最大と
なっても、ストロークロッド46(第1の開閉部材)の
大径部461は可動子43(第2の開閉部材)の第2の
連絡穴45を閉塞しない構成となっており、斜板室10
(圧力制御空間)内の圧力が十分低下するため、斜板1
2の傾転角度は最大のまま維持されている。また、図2
においてはコイルを流れる電流値がある上限値以上であ
り、可動子43(第2の開閉部材)が電磁力により右端
まで移動して固定子381に押しつけられている状態を
示している。この時、本実施例ではサポートスリーブ2
1がシリンダブロック2に接触して斜板12の傾転角度
が最小となっても、ストロークロッド46の大径部46
1は可動子43(第2の開閉部材が第2の連絡穴45を
開口しない構成となっており、斜板室10(圧力制御空
間)内の圧力が十分上昇するため、斜板12の傾転角度
は最小のまま維持されている。
【0032】次に、図8に本発明の第2の実施例を示
す。第2の実施例は本発明を密閉形片斜板式可変容量圧
縮機に適用した例であり、図8はその最大容量時の全体
構造を示す側断面図である。主軸13aはロータ49
a、ステータ50a等で構成される電動モータ48aに
より直接駆動される。圧縮機構部分の基本的な構成は第
1の実施例と共通であるが、その主軸13aを縦に配置
した事と以下に示す点が第2の実施例における特徴であ
る。
【0033】ストロークロッド46a(第1の開閉部
材)の小径部462aは、主軸13aの中心部に軸方向
の滑動が可能に組み込まれており、主軸13aに設けら
れた長穴131aを貫通するピン47aによって斜板ス
リーブ15aとも連結されている。したがって、ストロ
ークロッド46aは斜板傾転角の変化に伴い斜板スリー
ブ15aと共に軸方向に移動するが、主軸13aの回転
に伴い斜板スリーブ15aと共に回転もする。
【0034】カバ−3aは、シリンダヘッド4aの上面
を中央部の吸入室8aと外側の吐出室9aとに分けてい
るが、その吸入室8aの中心部にシリンダヘッド4aに
向かって伸びるボス部303aが形成されており、そこ
に主軸13aの回転軸と同軸になるようにガイドホール
41aが貫通している。ガイドホール41aには第1の
実施例と同様の可動子43a(第2の開閉部材)が軸方
向に滑動可能に組み込まれている。
【0035】可動子43aの円筒内周面にはストローク
ロッド46aの大径部461aが挿入されているが、こ
の第2の実施例の場合、両者は軸方向に相対的に滑動す
るばかりでなく、主軸13aの回転に伴い相対的に回転
もする。
【0036】フレ−ム1aとシリンダブロック2aの中
心部には、それぞれラジアル滑り軸受18a、19aが
装着されており、主軸13aを支持すると共にその微小
な軸受隙間部での気密性を有している。そして、それら
の部品により斜板室10a(圧力制御空間)が形成され
ている。
【0037】斜板室10a(圧力制御空間)と他の圧力
空間である吸入室8aとを連通する連絡路は、シリンダ
ブロック2aに形成された第6の連絡穴203aと凹部
204a、第4の連絡穴501aおよび第3の連絡穴4
03aのそれぞれとストロークロッドの小径部462a
との間の隙間、可動子43aに形成された第2の連絡穴
45aと連絡溝431a、コイルケース38aとカバ−
3aにおけるその取付部との間の隙間、カバ−3aに形
成された第1の連絡穴42aにより構成されている。以
上の部品全体を収納する密閉容器51aは、筒チャンバ
52a、底チャンバ53a、蓋チャンバ54aにより構
成されているが、その内部の空間はカバ−3aの外周部
に組み込まれたOリング37aにより上下に仕切られて
いる。その上部の空間55aはカバ−3aに形成された
吸入穴304aにより吸入室8aと連絡されて低圧とな
っており、下部の空間56aはカバ−3aに形成された
吐出穴305aにより吐出室9aと連絡されて高圧とな
っている。前記の斜板室10aを含めると、各ピストン
に対応した圧縮室以外に3つの圧力空間を有している。
【0038】電動モータ48aにより主軸13aが回転
すると、冷媒は第1の実施例と同様にピストン11aの
往復運動によって吸入口57aより流入し、圧縮された
後に吐出口58aより流出する。その際、高圧室で冷媒
と分離した潤滑油は密閉容器51aの底部に溜るが、主
軸13aの内部に形成された給油通路131aおよびそ
の下端部に取り付けられた給油パイプ59aを通り、圧
力差によってまずラジアル滑り軸受18aに供給され
る。ラジアル滑り軸受18aの潤滑を行なった後に、そ
の軸受隙間の通路抵抗により減圧されて斜板室10aに
達した潤滑油はスラスト針状コロ軸受31aを潤滑して
斜板室10aの底部に溜る。その後、ドライブプレート
14aのウェイト部突起145aの回転によりその他の
摺動部にはねかけ給油され、最終的に斜板室10aの圧
力を制御する為の上記連絡路を通って吸入室8aに戻
り、再び冷媒の流れに乗って密閉容器51a内の循環を
繰り返す。
【0039】容量制御は、第1の実施例と同様にコイル
40aに流す電流値を調整する事により行ない、その原
理も第1の実施例の場合と同様である。ただし、第1の
開閉部材であるストロークロッド46aが直接連結され
ている部品が第1の実施例の場合と異なるが、これは圧
力制御空間の容積変化に連動して移動する部品であれば
よく、これと第1の開閉部材とを連動させる事により
量制御機構を構成することが可能である。
【0040】以上述べたように、コイルに流す電流値に
より斜板の傾転角度すなわち圧縮機容量が一義的に決ま
るので、コイルに流す電流値により圧縮機容量を知るこ
とが出来、このコイルに流す電流値を冷凍サイクル全体
の制御信号として活用する事が出来る。特に車輌用空調
機に適用した場合は、圧縮機容量により負荷の変動する
エンジンの制御信号としてコイルに流す電流値を利用す
ることが出来るので、例えば実開平2−24081号公
報の図1に示されているような圧縮機容量を検出する為
の装置(位置検出器56)をわざわざ取り付ける必要が
無い。また、斜板傾転角度の変動を安定化させるために
斜板室の圧力を調整する際に、斜板傾転角度の変動自体
により直接的に圧力連通経路の開閉を行なうので、斜板
傾転角度の変動に対する復元力発生の応答性が良く、安
定性が優れている。又、周囲の圧力値に感応して変形や
移動を行なうベローズ、ダイアフラム等の特殊な部品が
必要で無く、安価で信頼性が高い。
【0041】なお、第1の実施例および第2の実施例に
おいては斜板傾転角度を調整する力を発生させるに為に
圧力を変化させる圧力制御空間として斜板室10、10
aを用いているが、斜板傾転角度の変化に連動して容積
の変化する空間であれば他の空間であってもこれを圧力
制御空間として構成してよい。例えば、実開平2−24
081号公報の図1に示されている片斜板式可変容量圧
縮機において斜板の収納された斜板室(作動室5)のマ
グネットクラッチ側に形成されている空間(制御室3
4)や特開平1−237363号公報の図1に示されて
いる両頭斜板式可変容量圧縮機においてリアカバ(リア
ハウジング13)の中に形成された空間(制御圧室20
0)を、圧力制御空間として用いる事が出来る。また、
第1の実施例および第2の実施例においては斜板傾転角
度を調整する際に、圧力連絡経路の第2の開閉部材であ
る可動子43、43aの位置をコイル40、40aによ
る電磁力により制御しているが、これをサーボモータ等
を用いた一般的なリニアアクチュエータやその他の位置
決め装置で行なってもよい。又、圧力制御空間の圧力を
変化させる為に第1の開閉部材(第1の実施例および第
2の実施例ではストロークロッド46、46a)と第2
の開閉部材(第1の実施例および第2の実施例では可動
子43、43a)の相対位置により圧力制御空間との連
通を開閉する他の圧力空間としては、第1の実施例およ
び第2の実施例と同様に吸入室8、8aの様な低圧室を
用いても、低圧室の代わりに吐出室9、9aの様な高圧
室を用いても、低圧室と高圧室の両方を同時に用いても
良い。その際、第1の実施例および第2の実施例のよう
に他の圧力空間が低圧室の場合には圧力制御空間容積の
増大と減少に対応させてそれぞれ連通の開放と閉塞を行
ない、他の圧力空間が高圧室の場合には圧力制御空間容
積の増大と減少に対応させてそれぞれ連通の閉塞と開放
を行なう構造とすればよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ピ
ストンのストローク量を正確に把握しながら安定した容
量制御を単純な構成で実現出来るので、高度なシステム
制御が行なえ信頼性が高い可変容量圧縮機を安価で提供
することが出来る。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるカーエアコン用可
変容量圧縮機の最大容量時の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の最小容量時の縦断面図
である。
【図3】図2のI−I断面図である。
【図4】図3のII−II断面図である。
【図5】第1の実施例における容量制御の原理を説明す
る為の部分拡大図である。
【図6】第1の実施例における容量制御の原理を説明す
る為の部分拡大図である。
【図7】第1の実施例における容量制御の原理を説明す
る為の部分拡大図である。
【図8】本発明の第2実施例である密閉形可変容量圧縮
機の最大容量時の縦断面図である。
【符号の説明】
1…フロントハウジング、1a…フレ−ム、2、2a…
シリンダブロック、3…リアカバ、3a…アッパカバ、
4、4a…シリンダヘッド、5、5a…吸入弁板、6、
6a…吐出弁板、7、7a…吐出弁押え、8、8a…吸
入室、9、9a…吐出室、10、10a…斜板室、1
1、11a…ピストン、12、12a…斜板、13、1
3a…主軸、14、14a…ドライブプレート、15、
15a…斜板スリーブ、16、16a…シュー、17、
17a…斜板スリーブピン、18、19…ラジアル針状
コロ軸受、18a、19a…ラジアル滑り軸受、20…
ストッパ、21、21a…サポートスリーブ、22、2
2a…ラジアル針状コロ軸受、23、23a…滑りキ
ー、24、24a…ピストンサポート、25、25a…
外輪、26、26a…球、27、27a…保持部材、2
8…マグネットクラッチ、29、29a、30、30
a、31、31a…スラスト針状コロ軸受、32、32
a…予圧バネ、33、33a…コネクティングロッド、
34、34a、35、35a…ピストンリング、36、
37、37a…Oリング、38、38a…コイルケー
ス、39…Oリング、40、40a…制御コイル、4
1、41a…ガイドホール、42、42a…第1の連絡
穴、43、43a…可動子、44、44a…スプリン
グ、45、45a…第2の連絡穴、46、46a…スト
ロークロッド、47、47a…ピン、48a…電動モー
タ、49a…ロータ、50a…ステータ、51a…密閉
容器、52a…筒チャンバ、53a…底チャンバ、54
a…蓋チャンバ、55a…上部空間、56a…下部空
間、57a…吸入口、58a…吐出口、59a…給油パ
イプ、60a…カウンタウェイト、111…ピストン凹
球面部、121…斜板平面部、122、123…斜板耳
部、131a…長穴、132a…給油通路、141…ド
ライブプレート凹球面部、142、143…ドライブプ
レート平面部、144…ドライブプレート円筒面部、1
45a…ドライブプレートウェイト部突起、201、2
01a…シリンダボア、202…第5の連絡穴、203
a…第6の連絡穴、204a…シリンダブロック凹部、
211…サポートスリーブ溝部、ィ241…ピストンサ
ポート凹球面部、251…外輪溝部、252…外輪凹球
面部、271…保持部材平面部、272…保持部材凸球
面部、301…吸入口、302…吐出口、303…リア
カバボス部、303a…アッパカバボス部、304a…
吸入穴、305a…吐出穴、331、332…コネクテ
ィングロッド球面部、381、381a…固定子、40
1、401a…吸入ポート、402、402a…吐出ポ
ート、403、403a…第3の連絡穴、431、43
1a…連絡溝、461、461a…ストロークロッド大
径部、462、462a…ストロークロッド小径部、5
01、501a…第4の連絡穴。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−18355(JP,A) 特開 平4−143470(JP,A) 特開 平4−95675(JP,A) 特開 平4−234580(JP,A) 特開 平4−5479(JP,A) 特開 平3−271568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量が可変な可変容量圧縮機において、
    ウジングとシリンダブロックによって軸受支持された
    駆動軸と、該駆動軸に固定されたドライブプレ−ト
    と、該ドライブプレ−トと共に回転するように規制さ
    れかつ傾運動を行う斜板と、該斜板と相対回転可能
    に軸受支持されるとともに回り止め機構により自転を拘
    束され前記斜板の傾転角に対応して揺動運動を行うピ
    ストンサポ−トと、前記駆動軸の軸線に並行でかつ前記
    シリンダブロックの内側の周方向に配置された複数個の
    シリンダと、それぞれのシリンダ内を往復運動するピス
    トンと、該ピストンと前記ピストンサポ−トとを連結
    するコネクティングロッドと、前記斜板の傾転角度に連
    動して移動する第1の開閉部材と、圧縮機の外部からの
    制御信号によりその位置を移動する第2の開閉部材と
    前記斜板、ドライブプレート及びピストンサポートとが
    収納された圧力制御空間と他の圧力空間とを連通する連
    絡路とを備え、前記第1の開閉部材と前記第2の開閉部
    材との相対的な位置関係により、前記連絡路の開閉を行
    可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】容量が可変な可変容量圧縮機において、
    ウジングとシリンダブロックによって軸受支持された
    駆動軸と、該駆動軸に対して滑動可能に組み込まれた
    斜板スリ−ブと、当該駆動軸に固定されたドライブプレ
    −トと、前記駆動軸に対して軸方向には滑動可能であっ
    て回転方向は規制されて組み込まれたサポートスリ−ブ
    と、前記斜板スリ−ブにスリ−ブピンにより傾運動可
    能に係合された斜板と、該斜板と相対回転可能に軸受
    支持されるとともに回り止め機構により自転を拘束され
    斜板の傾転角に対応して揺動運動を行うピストンサポ−
    トと、前記駆動軸の軸線に並行でかつ前記シリンダブロ
    ックの内側の周方向に配置された複数個のシリンダと、
    それぞれのシリンダ内を往復運動するピストンと、
    ピストンと前記ピストンサポ−トとを連結するコネクテ
    ィングロッドと、前記サポートスリ−ブに係合された第
    1の開閉部材と、圧縮機の外部からの制御信号によりそ
    の位置を移動する第2の開閉部材と、前記斜板、ドライ
    ブプレート及びピストンサポートとが収納された圧力制
    御空間と他の圧力空間とを連通する連絡路とを備え 、前
    記第1の開閉部材と前記第2の開閉部材との相対的な位
    置関係により、前記連絡路の開閉を行可変容量圧縮
    機。
  3. 【請求項3】容量が可変な可変容量圧縮機において、
    閉容器内に、フレ−ムとシリンダブロックによって軸
    受支持された駆動軸と、該駆動軸を回転駆動する電動
    モ−タと、該駆動軸に対して滑動可能に組み込まれた
    斜板スリ−ブと、当該駆動軸に固定されたドライブプレ
    −トと、前記駆動軸に対して軸方向には滑動可能であっ
    て回転方向は規制されて組み込まれたサポートスリ−ブ
    と、前記斜板スリ−ブにスリ−ブピンにより傾運動可
    能に係合された斜板と、該斜板と相対回転可能に軸受
    支持されるとともに回り止め機構により自転を拘束され
    斜板の傾転角に対応して揺動運動を行うピストンサポ−
    トと、前記駆動軸の軸線に並行でかつ前記シリンダブロ
    ックの内側の周方向に配置された複数個のシリンダと、
    それぞれのシリンダ内を往復運動するピストンと、
    ピストンと前記ピストンサポ−トとを連結するコネクテ
    ィングロッドとを収納するとともに、前記斜板スリ−
    ブに係合されて移動する第1の開閉部材と、圧縮機の外
    部からの制御信号によりその位置を移動する第2の開閉
    部材と、前記斜板、ドライブプレート及びピストンサポ
    ートとが収納された圧力制御空間と他の圧力空間とを連
    通する連絡路とを備え、前記第1の開閉部材と前記第2
    の開閉部材との相対的な位置関係により、前記連絡路の
    開閉を行可変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】前記第2の開閉部材が磁性材料で構成さ
    れ、前記制御信号に基づきコイルに電流を流すことによ
    前記第2の開閉部材の位置が変わる請求項1から3の
    いずれかに記載の可変容量圧縮機。
  5. 【請求項5】前記圧力制御空間は、前記斜板、ドライブ
    プレート及びピストンサポートとが収納された空間に通
    じる前記連絡通路内の空間を含む請求項1から4のいず
    れかに記載の可変容量圧縮機。
  6. 【請求項6】前記第2の開閉部材がある設定位置に静止
    しているとき、前記圧力制御空間は、圧力制御空間
    の容積が増大した時に前記第1の開閉部材により前記圧
    力制御空間よりも低圧の吸入室と連通され、前記圧力制
    空間の容積が減少した時に前記第1の開閉部材により
    前記吸入室との連通が遮断される請求項1から5のいず
    れかに記載の可変容量圧縮機。
  7. 【請求項7】前記第2の開閉部材がある設定位置に静止
    しているとき、前記圧力制御空間は、圧力制御空間
    の容積が増大した時に前記第1の開閉部材により高圧の
    吐出室との連通が閉塞され、前記圧力制御空間の容積が
    減少した時に前記第1の開閉部材により前記吐出室と連
    通される請求項1から5のいずれかに記載の可変容量圧
    縮機。
  8. 【請求項8】前記他の圧力空間が吸入圧力に維持されて
    いる請求項1から7のいずれかに記載の可変容量圧縮
    機。
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