JPH07180659A - 片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機 - Google Patents

片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機

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JPH07180659A
JPH07180659A JP5328136A JP32813693A JPH07180659A JP H07180659 A JPH07180659 A JP H07180659A JP 5328136 A JP5328136 A JP 5328136A JP 32813693 A JP32813693 A JP 32813693A JP H07180659 A JPH07180659 A JP H07180659A
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valve
plate
chamber
opening
compressor
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Masaki Ota
太田  雅樹
Sokichi Hibino
惣吉 日比野
Hisakazu Kobayashi
久和 小林
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉弁を弁板と別に製作する必要がなく、部
品点数を少なくして構造を簡単にできるとともに、簡単
に組み付けることができる片側ピストン型の可変容量斜
板式圧縮機を提供する。 【構成】 弁板3に吸入弁及び吐出弁を形成した可変容
量斜板式圧縮機において、吐出室14とクランク室との
間の連通路39を開閉するための開閉弁45を、弁板3
に一体形成されたリード弁により構成する。開閉弁45
には弁制御装置48を対向配置し、この弁制御装置48
により冷房負荷に応じて開閉弁45を開閉させて、斜板
の傾斜角度を変更し、圧縮容量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両空調装置等に使
用される片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の片側ピストン型の可変容量斜板式
圧縮機としては、例えば特開昭60−175783号公
報、特開昭61−215468号公報、特開昭61−2
55285号公報、特開昭62−203980号公報及
び特開昭62−87679号公報に示すような構成のも
のが知られている。
【0003】これらの従来構成においては、複数のシリ
ンダボアを有するシリンダブロックの一側にフロントハ
ウジングが配置され、そのフロントハウジング内にはク
ランク室が形成されている。そのクランク室内にはシリ
ンダボア内のピストンに連結した斜板が配設されてい
る。また、シリンダブロックの他側には弁板を介してリ
ヤハウジングが配設され、そのリヤハウジング内には吸
入室及び吐出室が区画形成されている。弁板にはシリン
ダボアを吸入室に連通させるための吸入弁と、シリンダ
ボアを吐出室に連通させるための吐出弁とが形成されて
いる。
【0004】また、吐出室及び吸入室のいずれか一方と
クランク室との間には連通路が形成され、この連通路に
は開閉弁を有する弁制御装置が配設されている。そし
て、この弁制御装置により、冷房負荷に応じて開閉弁が
開閉される。この開閉弁の開閉によりクランク室内の圧
力が調整されて、斜板の傾斜角度が変更され、圧縮容量
が制御されるようになっている。
【0005】例えば、特開昭61ー255285号公報
の図面第1図及び明細書第4頁右下欄第13行〜第5頁
左上欄第19行、特開昭62ー203980号公報の図
面第1図及び明細書第4頁左下欄第7行〜同頁右下欄第
20行には、それぞれ開閉弁36を有するコントロール
バルブ29が開示されている。また、特開昭61ー21
5468号公報の図面第1図及び明細書第3頁右下欄第
15行〜第4頁右上欄第15行には球状弁体30を有す
る弁制御機構39が開示されている。さらに特開昭62
ー87679号公報の図面第1図及び明細書第2頁右下
欄第11行〜第3頁左上欄第6行には、ニードル弁15
aを有するベローズ15が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭61
ー255285号公報、特開昭62ー203980号公
報及び特開昭61ー215468号公報においては、い
ずれも開閉弁36、球状弁体30がシリンダブロックと
リヤハウジングとの間の弁板と別体に形成されている。
そのため、部品点数が多くて、構造が複雑であるととも
に、組付が面倒であるという問題があった。また、弁板
と別体の開閉弁36や球状弁体30のための配置スペー
スを確保する必要があり、圧縮器の外形が大型化するも
のであった。特に、特開昭61ー255285号公報及
び特開昭62ー203980号公報においては、コント
ロールバルブ29がリヤハウジングの外側に突出して配
置されているため、開閉弁36の配置スペースの確保も
相俟ってかなりの大型化を招くものであった。
【0007】また、特開昭62ー87679号公報にお
いては、ニードル弁15aが伸縮動作を行うベローズ1
5に設けられているため、ニードル弁15aが妄動し
て、所定位置おける開閉動作が行われなくなるおそれが
あった。このため、ベローズ15の収縮によるニードル
弁15aの開放動作には問題ないが、ベローズ15が伸
張時には、ニードル弁15aが閉鎖動作を確実に行わな
いおそれがあった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、部品点数を少なくして構造が簡単にでき
るとともに、組付を簡略化することができ、しかも、開
閉弁を確実に開閉できる片側ピストン型の可変容量斜板
式圧縮機を提供することにある。また、この発明の目的
は、容量制御を好適に行うことができる片側ピストン型
の可変容量斜板式圧縮機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、複数のシリンダボア
を有するシリンダブロックと、そのシリンダブロックの
一側に配置され、クランク室を有するフロントハウジン
グと、前記クランク室内に傾動可能に設けられ、シリン
ダボア内のピストンに連結した斜板と、シリンダブロッ
クの他側に配置され、吸入室及び吐出室を有するリヤハ
ウジングとが設けられている。また、そのリヤハウジン
グとシリンダブロックとの間に配置され、シリンダボア
を吸入室に連通させるための吸入弁及びシリンダボアを
吐出室に連通させるための吐出弁の少なくとも一方を有
する弁板と、吐出室及び吸入室のいずれか一方とクラン
ク室とを連通する連通路に設けられた開閉弁と、その開
閉弁と対応して設けられ、冷房負荷に応じて開閉弁の開
閉を制御する弁制御装置とを備えている。そして、開閉
弁の開閉によりクランク室内の圧力を調整して、斜板の
傾斜角度を変更し、圧縮容量を調節するようにしてい
る。そして、この請求項1に記載の発明においては、前
記開閉弁を弁板に形成されたリード弁により構成してい
る。
【0010】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明に加えて、前記弁板が、弁座板と、その
弁座板に重合された弁形成板とを含み、前記開閉弁を弁
形成板に一体に形成するとともに、弁制御装置を開閉弁
に対応してリヤハウジングに設けている。
【0011】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明に加えて、前記弁板が、弁座板と、その
弁座板に重合された弁形成板とを含み、前記開閉弁を弁
形成板に一体に形成するとともに、弁制御装置を開閉弁
に対応してシリンダブロックに設けている。
【0012】請求項4に記載の発明においては、請求項
1〜3のいずれかに記載の発明に加えて、連通路を吐出
室とクランク室との間に設け、吐出室内の圧力が開閉弁
に対して閉鎖方向の力として作用する位置に開閉弁を配
置している。
【0013】請求項5に記載の発明においては、請求項
1〜4のいずれかに記載の発明に加えて、前記弁制御装
置には開閉弁の開閉タイミングを設定するための設定機
構を設けている。
【0014】請求項6に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明に加えて、前記連通路の一部が、シリン
ダブロックの端面に形成された溝と、前記弁板よって画
定される空隙である。
【0015】
【作 用】請求項1に記載の片側ピストン型の可変容量
斜板式圧縮機においては、運転時に冷房負荷に応じて、
弁制御装置により開閉弁が開閉される。それに伴い、吐
出室または吸入室とクランク室との間の連通路が開閉さ
れてクランク室内の圧力が調整され、斜板の傾斜角度が
変化して圧縮容量が変更される。
【0016】また、この可変容量斜板式圧縮機において
は、容量制御用の開閉弁が弁板に形成されたリード弁に
よって構成されている。このため、部品点数を少なくし
て構造を簡単にすることができる。さらに、圧縮機の組
付け時には開閉弁を弁板と別に組み込む必要がなく、そ
の組付作業を簡略化することができる。しかも、この構
成によれば、開閉弁のための配置スペースを確保する必
要がなく、弁制御装置を弁板上の開閉弁に接近して配置
することができるため、圧縮機の全体形状を小型にする
こともできる。
【0017】さらに、この可変容量斜板式圧縮機におい
ては、開閉弁が弁板に形成されているため、開閉弁が妄
動することがなく、開閉を確実に行うことができる。請
求項2に記載の片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機
においては、弁制御装置がリヤハウジング内に配置さ
れ、小型化が可能となる。
【0018】請求項3に記載の片側ピストン型の可変容
量斜板式圧縮機においては、弁制御装置がシリンダブロ
ック内に配置され、いっそうの小型化が可能となる。請
求項4に記載の片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機
においては、開閉弁に対して、吐出室内の圧力を閉鎖方
向の力として作用させることができる。このため、冷房
負荷が充分低くなるまで、クランク室内に吐出圧が導入
されることがなく、結果として冷房負荷が低くなるまで
は確実に大容量運転が遂行される。
【0019】請求項5に記載の可変容量斜板式圧縮機に
おいては、弁制御装置を弁板上の開閉弁に対応して組み
付ける際に、弁制御装置の設定機構により開閉弁の開閉
タイミングを設定することができる。このため、開閉弁
が弁制御装置と別に構成されていて、弁制御装置を圧縮
機に組込む前に開閉タイミングを調整することができな
くても、組込み後にその設定を簡単に行うことができ
る。
【0020】請求項6に記載の可変容量圧縮機において
は、シリンダブロックと弁板とを組付けることにより、
連通路が形成される。
【0021】
【実施例】以下、この発明を具体化した片側ピストン型
の可変容量斜板式圧縮機の第1実施例を、図1〜図3に
基づいて詳細に説明する。
【0022】図2に示すように、シリンダブロック1は
ほぼ短円柱状に形成され、その前端面にはフロントハウ
ジング2が接合されるとともに、後端面には弁板3を介
してリアハウジング4が接合されている。複数の締付ボ
ルト5はフロントハウジング2からシリンダブロック1
及び弁板3を通してリヤハウジング4に螺合されてお
り、この締付ボルト5によりフロントハウジング2及び
リアハウジング4がシリンダブロック1の両端面に締付
固定されている。駆動軸6は前記シリンダブロック1及
びフロントハウジング2の中央に、一対のラジアル軸受
7及び軸封装置8を介して回転可能に支持され、図示し
ないエンジン等の駆動源に作動連結される。圧縮バネ9
はスラスト軸受10を介して駆動軸6の後端面と弁板3
との間に介装されており、この圧縮バネ9によって、駆
動軸6の軸線方向へのガタ付きが防止される。
【0023】複数のシリンダボア11は前記駆動軸6と
平行に延びるように、シリンダブロック1に所定間隔お
きで貫通形成され、それらの内部にはピストン12が往
復動可能に収容されている。環状隔壁4aはリヤハウジ
ング4の内面に一体形成されており、この環状隔壁4a
によりリヤハウジング4の内面外周側に環状の吸入室1
3が区画形成されるとともに、内面中心部に吐出室14
とが区画形成されている。これらの吸入室13及び吐出
室14は、それぞれ吸入開口15及び吐出開口16を介
して図示しない外部冷房回路に接続される。
【0024】前記弁板3は中間の弁座板17と、その弁
座板17のシリンダブロック1側の面に接合配置された
吸入弁形成板18と、弁座板17のリヤハウジング4側
の面に接合配置された吐出弁形成板19とから構成され
ている。そして、シリンダブロック1に対するリヤハウ
ジング4の締付固定により、弁座板17と吸入弁形成板
18及び吐出弁形成板19とが一体的に重合固定されて
いる。複数の吸入ポート20は各シリンダボア11を吸
入室13に連通させるように、弁座板17及び吐出弁形
成板19に形成されている。複数のリード弁よりなる吸
入弁21は各吸入ポート20を開閉するように、吸入弁
形成板18に一体に形成されている。複数の吐出ポート
22は前記各シリンダボア11を吐出室14に連通させ
るように、弁座板17及び吸入弁形成板18に形成され
ている。複数のリード弁よりなる吐出弁23は各吐出ポ
ート22を開閉するように、吐出弁形成板19に一体に
形成されている。リテーナ24は吐出室14内において
ボルト25により弁板3に固定され、このリテーナ24
により吐出弁23の開放量が制限される。
【0025】図2に示すように、クランク室26はフロ
ントハウジング2の内部に形成され、抽気通路81を介
して吸入室13と連通されている。ロータ27はクラン
ク室26内において駆動軸6に一体回転可能に固定さ
れ、スラスト軸受28を介してフロントハウジング2の
内面に支持されている。一対の支持アーム29(1個の
み図示)はロータ27の一部からシリンダブロック1側
に向かって斜状に突設され、それらの先端には駆動軸6
の軸線と交差する方向に延びるガイド孔30が形成され
ている。
【0026】ほぼ円板状の斜板31は前記駆動軸6に傾
動可能に嵌挿され、その一部には球状連結体32が一体
に突設されている。そして、この球状連結体32が支持
アーム29のガイド孔30摺動自在に係入されて、斜板
31がロータ27に対して一体回転可能に連結されてい
る。また、斜板31はガイド孔30と球状連結体32と
の係合部を中心にして傾斜角度を変更可能である。圧縮
バネ33はロータ27と斜板31との間に介装され、こ
の圧縮バネ33により斜板31がシリンダブロック1側
に向かって付勢されている。摺動面34は斜板31の外
周部の両側面に形成されており、この摺動面34が一対
の半球状のシュー35を介して各ピストン12の基端部
に連結されている。そして、前記駆動軸6が回転された
とき、ロータ27を介して斜板31が回転され、各ピス
トン12が斜板31の傾斜角度に応じたストロークでシ
リンダボア11内を往復動される。
【0027】突出部37はカウンタウェイト36に隣接
して斜板31の前面に形成されており、この突出部37
がロータ27の内面に当接することによって、斜板31
の最大傾斜角度が設定される。規制リング38は駆動軸
6の外周に嵌着され、この規制リング38に斜板31の
後面が当接することによって、斜板31の最小傾斜角度
が設定される。
【0028】連通路39は隣接する一対のシリンダボア
11間において、シリンダブロック1、弁板3及びリヤ
ハウジング4に形成されており、この連通路39を介し
て吐出室14とクランク室26とが連通される。この連
通路39は、弁板3に透設した開口40と、シリンダブ
ロック1の後端面に形成した溝状の通路41と、弁板3
に透設した連通ポート42と、リヤハウジング4の環状
隔壁4aの前端面に形成した通路43と、弁板3及びシ
リンダブロック1に貫設した通路44とから構成されて
いる。
【0029】リード弁よりなる開閉弁45は前記連通路
39の連通ポート42を開閉するように、弁板3の吸入
弁形成板18に一体に形成されている。そして、図1に
鎖線で示すように、この開閉弁45には吐出室14内の
圧力が閉鎖方向への力として作用する。また、開閉弁4
5が通路41内に弾性変形して連通ポート42が開放さ
れたときには、吐出室14内の冷媒ガスが連通路39を
介してクランク室26に導入され、そのクランク室26
の圧力が上昇される。
【0030】図2に示すように、収容室46は前記連通
路39の連通ポート42と対応するようにリヤハウジン
グ4の環状隔壁4aの一部に形成されている。弁制御装
置48は開閉弁45に対応して前記環状隔壁4a上に配
置されている。この弁制御装置48により、吸入室13
内の圧力に応じて、開閉弁45が開閉制御されてクラン
ク室26内の圧力が調整され、斜板31の傾斜角度が変
更される。
【0031】すなわち、前記弁制御装置48のベローズ
49は収容室46内に収容され、その内部には所定圧力
の気体が封入されている。導通路50は収容室46の周
壁に形成され、この導通路50を介してべローズ49の
外側の収容室46と吸入室13とが導通されている。そ
して、吸入室13の圧力が所定値よりも高いとき、すな
わち冷房負荷が低いときにはベローズ49が収縮され
る。また、吸入室13の圧力が所定値よりも低いとき、
すなわち冷房負荷が大きいときにはベローズ49が伸張
される。作動ロッド51は前記ベローズ49の先端と開
閉弁45との間に介装されている。バネ52は作動ロッ
ド51と開閉弁45との間に介装されており、この圧縮
バネ52の付勢力によって、作動ロッド51がベローズ
49の先端面に常に接触している。そして、ベローズ4
9が収縮しているときには、図1に実線で示すように開
閉弁45が自身の弾性により閉鎖され、ベローズ49が
伸張されたときには、同図に鎖線で示すように、この作
動ロッド51を介して開閉弁45が開放される。なお、
前記バネ52の弾性力は開閉弁45を開放させるには至
らない程度の力である。
【0032】設定機構53は前記弁制御装置48に設け
られており、この設定機構53により開閉弁45の開閉
タイミングが設定される。すなわち、前記収容室46の
開口部の内周面には雌ネジ47が形成されている。調節
ネジ部材54はベローズ49の基端に固定され、雌ネジ
47に螺合している。調節ネジ部材54の後側面には工
具を係合させるための係合孔55が形成されている。そ
して、収容室46内へベローズ49を組み込む際に、こ
の調節ネジ部材54を収容室46の雌ネジ47に対して
任意の位置に螺合調節することにより、ベローズ49の
取付位置を調節して、作動ロッド51による開閉弁45
の開閉タイミングを設定することができる。カバー56
は前記収容室46の開口部の外面にシールリング57を
介して接合され、ストップリング58により抜け止め固
定されている。そして、収容室46内に弁制御装置48
の諸部品を組付けた後に、このカバー56を取り付ける
ことによって、収容室46の開口部が気密状態で封鎖さ
れる。
【0033】次に、前記のように構成された片側ピスト
ン型の可変容量斜板式圧縮機について動作を説明する。
さて、この実施例の圧縮機においては、駆動軸6の回転
により、ロータ27を介して斜板31が傾斜状態で回転
される。これにより、シュー35を介して各ピストン1
2がシリンダボア11内を往復動される。そして、この
ピストン12の往復動に伴い、吸入室13から吸入ポー
ト20を介してシリンダボア11内に冷媒ガスが吸入さ
れるとともに、その冷媒ガスが圧縮されて、吐出ポート
22を介して吐出室14に吐出される。
【0034】この圧縮機の運転時において、例えば車両
室内の温度が高くて、冷房負荷が大きい場合には、吸入
室13の圧力が高く、弁制御装置48のベローズ49が
吸入室13の高圧力により収縮された状態にある。この
ため、開閉弁45は連通路39の連通ポート42を閉鎖
した位置に保持されている。従って、吐出室14内の冷
媒ガスが連通路39を介してクランク室26に導入され
ることはなく、ピストン12に作用する背圧が下がっ
て、斜板31の傾斜角度が大きくなる。このため、ピス
トン12のストロークが伸長されて、冷媒ガスの吐出量
が増大され、大容量の圧縮運転が遂行される。
【0035】また、冷房負荷が小さい場合には吸入室1
3の圧力が低くなる。これに伴い、弁制御装置48のベ
ローズ49が伸張され、図1に鎖線で示すように、開閉
弁45が作動ロッド51を介して、連通ポート42を開
放する位置に弾性変形される。従って、吐出室14内の
冷媒ガスが連通路39を介してクランク室26に導入さ
れて、クランク室26の圧力が高くなる。このため、ピ
ストン12に作用する背圧が上がって、斜板31の傾斜
角度が小さくなり、ピストン12のストロークが縮小さ
れて、冷媒ガスの吐出量が減少され、圧縮容量が減少す
る。
【0036】なお、圧縮機の運転中にはブローバイガス
がクランク室26内に漏出するが、クランク室26内の
圧力は抽気通路81を介して常時吸入室13に抽出され
る。ところで、この実施例の可変容量斜板式圧縮機にお
いては、容量制御用の開閉弁45が弁板3に一体形成さ
れたリード弁によって構成されている。このため、開閉
弁45を弁板3と別に製作する必要がなく、部品点数を
少なくして構造を簡単にすることができる。従って、圧
縮機の組付け時には開閉弁45を弁板3と別に組み込む
必要がなく、その組付作業を簡略化することができる。
しかも、この構成によれば、開閉弁45のための配置ス
ペースを確保する必要がなく、弁制御装置48を弁板3
上の開閉弁45に接近して配置することができるため、
圧縮機の全体形状を小型にすることもできる。加えて、
開閉弁45が弁板3に一体に設けられているため、その
開閉弁45の開閉動作位置が妄動などにより変動するこ
とがなく、常に一定である。従って、開閉弁45による
開閉が確実に行われ、閉鎖が不確実になることはない。
【0037】さらに、この実施例の可変容量圧縮機にお
いては、弁制御装置48を隔壁4aを利用して組込むこ
とができ、小型化に寄与できる。さらに、この実施例の
可変容量斜板式圧縮機においては、開閉弁45の開閉タ
イミングを設定するための設定機構53が、弁制御装置
48側に設けられている。そして、設定機構53の調節
ネジ部材54によりベローズ49の取付位置を調整し
て、開閉弁45の開閉タイミングが設定される。このた
め、開閉弁45が弁制御機構48と別体のリード弁によ
り構成されて、弁制御装置48を圧縮機に組込む前に開
閉タイミングを調整することができなくても、組込み後
にその調整を容易かつ正確に行うことができる。。従っ
て、開閉弁45を冷房負荷に応じて適正なタイミングで
開閉させることができ、好適な容量制御を行うことがで
きる。
【0038】そして、この実施例の可変容量斜板式圧縮
機においては、吐出室14内の圧力が開閉弁45に対し
て閉鎖方向の力として付与される。このため、冷房負荷
が大きい高吐出圧時に開閉弁45が開放されるために
は、冷房負荷が小さくなって吸入室13内の圧力が充分
に低下することが必要である。従って、冷房負荷が大き
いにもかかわらず、開閉弁45が開放されて、吐出圧が
クランク室26内に供給されてしまい、圧縮容量が低下
してしまうというようなことがなく、容量制御を冷房負
荷に応じて確実に行うことができる。
【0039】加えて、この実施例においては、シリンダ
ブロック1の端面に溝状の通路41が形成されているた
め、シリンダブロック1と弁板3とを組付けることによ
り、連通路39が形成され、シリンダブロック1に連通
路39のための孔を穿孔しなくても、簡単な加工でその
連通路39を設けることができる。
【0040】(別の実施例)次に、この発明の別の実施
例を、図4〜図7に基づいて説明する。まず、図4及び
図5に示す第2実施例においては、吸入室13が環状隔
壁4aの内側に、吐出室14が環状隔壁4aの外側に形
成されている。連通路39の連通ポート42は弁板3の
弁座板17及び吸入弁形成板18に形成されている。リ
ード弁よりなる開閉弁45は連通ポート42を開閉する
ように、弁板3の吐出弁形成板19に一体に形成されて
いる。
【0041】また、収容部46は隣接する一対のシリン
ダボア11間において連通ポート42と対応するよう
に、シリンダブロック1に形成されている。ベローズ4
9及び作動ロッド51等よりなる弁制御装置48は収容
室46内に収容され、第1実施例と同様に、設定機構5
3の調節ネジ部材54によって所定位置に配置されてい
る。
【0042】そして、吸入室13の圧力が所定値よりも
高いときには、ベローズ49が収縮されて、図4に実線
で示すように開閉弁45が連通ポート42を閉鎖した位
置に配置される。これにより、斜板31の傾斜角度が大
きくなって、大容量運転が遂行される。また、吸入室1
3の圧力が所定値よりも低くなったときには、ベローズ
49が伸張され、同図に鎖線で示すように、開閉弁45
が吐出室14内に弾性変形されて連通ポート42が開放
される。これにより、吐出室14の冷媒ガスが連通路3
9を介してクランク室26に導入され、斜板31の傾斜
角が小さくなって、圧縮容量が低下する。
【0043】従って、この第2の実施例においては、前
述した第1の実施例と同様に、構造を簡単にできるとと
もに、小型化が可能になり、容量制御を良好に行い得
る。それに加えて、この第2の実施例においては、弁制
御装置48をシリンダブロック1内のシリンダボア11
間の部分を利用してに組み込むことができるため、いっ
そうの小型化が可能となる。
【0044】次に、図6に示す第3実施例においては、
連通路39がシリンダブロック1を貫通する通路61
と、シリンダブロック1の後端面に形成した通路62
と、弁板3の弁座板17及び吐出弁形成板19に形成し
た連通ポート42と、フロントハウジング2の前端面に
形成した通路63とから構成されている。また、リード
弁よりなる開閉弁45は通路61を開閉するように、弁
板3の吸入弁形成板18に一体に形成され、この開閉弁
45が開放されたときに、連通路39を介してクランク
室26と吸入室13とが連通されるようになっている。
なお、この開閉弁45は自身の弾性力により通路61の
開放方向に付勢されている。
【0045】さらに、収容室46はリヤハウジング4の
環状隔壁4aに形成され、その開口縁には環状の支持座
64が形成されている。弁制御装置48のベローズ49
はシールリング65を介して収容室46内に嵌挿され、
その基端外周には支持座64に着座可能な取付フランジ
66が一体に形成されている。ストップリング67は収
容室46の開口端に取り付けられ、このストップリング
67によりベローズ49が抜け止めされている。
【0046】設定機構54を構成するシム68は前記支
持座64と支持フランジ66との間に介装されている。
従って、このシム68の厚さまたは枚数を変更すること
によって、収容室46内におけるベローズ49の取付位
置を調整し、作動ロッド51による開閉弁45開閉タイ
ミングを設定できるようになっている。
【0047】作動ロッド51は溶接等によりベローズ4
9の先端面に固定されている。このように構成すれば、
第1及び第2の実施例において、作動ロッド51をベロ
ーズ49側に向かって付勢していたバネ52が不要とな
る。
【0048】この第3実施例において、冷房負荷が高
く、吸入室13内の圧力が高いときには、ベローズ49
が収縮して作動ロッド51が後退する。その作動ロッド
51に追随して開閉弁45が自身の弾性力により通路6
1の開放側に移動し、通路51と連通ポート42との中
間位置において同作動ロッド51により保持される。こ
のため、連通路39が開放されて、クランク室26内の
圧力が吸入室13に逃がされる。従って、クランク室2
6内の圧力が低くなり、大容量運転が行われる。また、
冷房負荷が低く、吸入室13内の圧力が低いときには、
ベローズ49が伸張して、開閉弁45が作動ロッド51
により通路61の閉鎖位置に配置される。従って、連通
路39が閉鎖されて、クランク室26内の圧力が高くな
り、運転が低容量にて行われる。
【0049】なお、この発明は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない
範囲で、次のように任意に変更して具体化することも可
能である。
【0050】(1) 図1に鎖線で示すように、収容室
46に圧力を導くための導通路50を収容室46と吐出
室14との間に設けて、吐出圧の変化により容量制御が
行われるように構成すること。
【0051】(2) 収容室46に圧力を導くための導
通路50を収容室46とクランク室26との間に設け
て、クランク室26内の圧力の変化により容量制御が行
われるように構成すること。
【0052】(3) 図7に示すように、以下のように
構成すること。すなわち、弁制御装置48として、収容
室46をシリンダとして構成するとともに、ベローズ4
9の代わりに、収容室46内にピストン71と、そのピ
ストン71を一方向へ付勢するバネ72とを設ける。収
容室46の開口部には、バネ72のバネ力を受けるキャ
ップ73を螺着し、その外側に前記第1の実施例と同様
なカバー56,シールリング57,ストップリング58
等を設ける。また、収容室46のロッド側の室と吸入室
13との間において環状隔壁4aに導通路50を形成す
る。さらに、ピストン71のロッド73を開閉弁45を
開放するための作動ロッドとする。この構成において
は、吸入室13内の圧力がバネ72の弾性力を下回った
場合にロッド73を介して開閉弁45が開放される。
【0053】(4) 弁制御装置48として、吸入室1
3の内部圧等により変形するダイヤフラムを使用し、そ
のダイヤフラムの変形に基づいて開閉弁が開閉されるよ
うに構成すること。
【0054】(5) この発明を、斜板が回転されない
タイプの可変容量圧縮機、いわゆるワブル型の圧縮機に
おいて具体化すること。
【0055】(6) 開閉弁45を弁形成板と別の板で
形成し、圧縮機の組付け時にその開閉弁45をシリンダ
ブロック1と弁板3との間に挟むなどして、弁板3と一
体化すること。
【0056】なお、特許請求の範囲に記載された技術的
思想の外に、前述した各実施例で把握される技術的思想
を列挙すると、以下の通りである。
【0057】(1)請求項1,2,4,5のいずれかに
記載の片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機におい
て、弁制御装置48をリヤハウジング4の吸入室13と
吐出室14とを区画する隔壁4a内に組み込んだことを
特徴とする可変容量斜板式圧縮機。
【0058】このように構成すれば、弁制御装置48を
隔壁4aを利用して組み込むことができ、小型化に寄与
できる。 (2)請求項1,3,4のいずれかに記載の片側ピスト
ン型の可変容量斜板式圧縮機において、弁制御装置48
を隣接する一対のシリンダボア11間においてシリンダ
ブロック1内に組み込んだことを特徴とする可変容量斜
板式圧縮機。
【0059】このように構成すれば、弁制御装置48を
シリンダブロック1のシリンダボア11間の部分を利用
して組み込むことができ、小型化にいっそう寄与でき
る。 (3) 請求項5に記載の片側ピストン型の可変容量斜
板式圧縮機において、前記弁制御装置48は冷房負荷に
応じて伸縮されるベローズ49と、そのベローズ49の
先端と開閉弁45との間に介装された作動ロッド51と
から構成し、前記設定機構53はベローズ49の基端を
ハウジング4またはシリンダブロック1に位置調節可能
に取り付けるための調節ネジ部材54を含むことを特徴
とする片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機。
【0060】このように構成すれば、弁制御装置48の
ベローズ49を開閉弁45に対応して組み付ける際に、
調節ネジ部材54によりベローズ49の取付位置を変更
して、作動ロッド51による開閉弁45の開閉タイミン
グを簡単に調節することができる。
【0061】(4) 請求項5に記載の片側ピストン型
の可変容量斜板式圧縮機において、前記弁制御装置48
は冷房負荷に応じて伸縮されるベローズ49と、そのベ
ローズ49の先端と開閉弁45との間に介装された作動
ロッド51とから構成し、前記設定機構53はベローズ
49の基端をハウジング4またはシリンダブロック1に
位置調節可能に取り付けるためのシム68を含むことを
特徴とする片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機。
【0062】このように構成すれば、弁制御装置48の
ベローズ49を開閉弁45に対応して組み付ける際に、
シム68によりベローズ49の取付位置を変更して、作
動ロッド51による開閉弁45の開閉タイミングを簡単
に調節することができる。
【0063】(5) 可変容量斜板式圧縮機のシリンダ
ブロック1とリヤハウジング4との間に介装される弁板
3において、シリンダブロック1のシリンダボア11に
対応して複数の吸入ポート20及び吐出ポート22を形
成した中間の弁座板17と、その弁座板17の一側に接
合配置され、吸入ポート20を開閉するための複数の吸
入弁21を形成した吸入弁形成板18と、弁座板17の
他側に接合配置され、吐出ポート22を開閉するための
複数の吐出弁23を形成した吐出弁形成板19とからな
り、前記弁座板17には容量制御用の連通ポート42を
形成し、吸入弁形成板18及び吐出弁形成板19のいず
れか一方には連通ポート42を開閉するための開閉リー
ド弁45を形成したことを特徴とする弁板。
【0064】この構成の弁板3を使用すれば、容量制御
用の開閉弁を弁板と別に製作する必要がなく、部品点数
を少なくして構造を簡単にすることができるとともに、
組付を簡略化することができる。
【0065】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、次のような優れた効果を奏する。
【0066】請求項1においては、開閉弁を弁板と別に
製作する必要がなく、部品点数を少なくして構造を簡単
にすることができる。さらに、圧縮機の組付け時には開
閉弁を弁板と別に組み込む必要がなく、その組付作業を
簡略化することができる。しかも、開閉弁のための配置
スペースを確保する必要がなく、弁制御装置を弁板上の
開閉弁に接近して配置することができるため、圧縮機の
全体形状を小型にすることもできる。さらに、開閉弁が
弁板と一体であるため、開閉弁が妄動することがなく、
開閉を確実に行うことができる。
【0067】請求項2においては、弁制御装置がリヤハ
ウジング内に配置され、圧縮樹全体の小型化が可能とな
る。請求項3においては、弁制御装置がシリンダブロッ
ク内に配置され、いっそうの小型化が可能となる。
【0068】請求項4においては、開閉弁に対して、吐
出室内の圧力を閉鎖方向の力として作用させることがで
きる。このため、冷房負荷が充分低くなるまで、クラン
ク室内に吐出圧が導入されることがなく、結果として冷
房負荷が低くなるまでは確実に大容量運転が遂行され、
容量制御を好適に行うことができる。
【0069】請求項5においては、開閉弁が弁板と一体
に構成されていて、開閉弁側に開閉タイミングの設定機
構が設けられていなくても、その開閉タイミングの設定
を簡単に行うことができる。
【0070】請求項6においては、シリンダブロックの
端面に溝が形成されているため、シリンダブロックと弁
板とを組付けることにより、連通路が形成され、シリン
ダブロックに連通路のための孔を穿孔しなくても、簡単
な加工で連通路を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した片側ピストン型の可変容
量斜板式圧縮機の第1実施例を示す部分断面図である。
【図2】その可変容量斜板式圧縮機の全体構成を示す断
面図である。
【図3】図1のA−A線における縮小断面図である。
【図4】この発明を具体化した片側ピストン型の可変容
量斜板式圧縮機の第2実施例を示す部分断面図である。
【図5】図4のB−B線における縮小断面図である。
【図6】この発明を具体化した片側ピストン型の可変容
量斜板式圧縮機の第3実施例を示す部分断面図である。
【図7】この発明を具体化した片側ピストン型の可変容
量斜板式圧縮機の別例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2…フロントハウジング、3…
弁板、4…リアハウジング、6…駆動軸、11…シリン
ダボア、12…ピストン、13…吸入室、14…吐出
室、17…弁座板、18…吸入弁形成板、19…吐出弁
形成板、20…吸入ポート、21…吸入弁、22…吐出
ポート、23…吐出弁、26…クランク室、27…ロー
タ、31…斜板、35…シュー、39…連通路、42…
連通ポート、45…開閉弁、48…弁制御装置、49…
ベローズ、51…作動ロッド、53…設定機構、54…
設定機構を構成する調節ネジ部材、64…支持座、66
…取付フランジ、68…設定機構を構成するシム。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダボアを有するシリンダブ
    ロックと、 そのシリンダブロックの一側に配置され、クランク室を
    有するフロントハウジングと、 前記クランク室内に傾動可能に設けられ、シリンダボア
    内のピストンに連結した斜板と、 シリンダブロックの他側に配置され、吸入室及び吐出室
    を有するリヤハウジングと、 そのリヤハウジングとシリンダブロックとの間に配置さ
    れ、シリンダボアを吸入室に連通させるための吸入弁及
    びシリンダボアを吐出室に連通させるための吐出弁の少
    なくとも一方を有する弁板と、 吐出室及び吸入室のいずれか一方とクランク室とを連通
    する連通路に設けられた開閉弁と、 その開閉弁と対応して設けられ、冷房負荷に応じて開閉
    弁の開閉を制御する弁制御装置とを備え、開閉弁の開閉
    によりクランク室内の圧力を調整して、斜板の傾斜角度
    を変更し、圧縮容量を調節するようにした片側ピストン
    型の可変容量斜板式圧縮機において、 前記開閉弁を弁板に形成されたリード弁により構成した
    ことを特徴とする片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記弁板が、弁座板と、その弁座板に重
    合された弁形成板とを含み、前記開閉弁を弁形成板に一
    体に形成するとともに、弁制御装置を開閉弁に対応して
    リヤハウジングに設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記弁板が、弁座板と、その弁座板に重
    合された弁形成板とを含み、前記開閉弁を弁形成板に一
    体に形成するとともに、弁制御装置を開閉弁に対応して
    シリンダブロックに設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の片側ピストン型の可変容量斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 連通路を吐出室とクランク室との間に設
    け、吐出室内の圧力が開閉弁に対して閉鎖方向の力とし
    て作用する位置に開閉弁を配置したことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の片側ピストン型の可変容
    量斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記弁制御装置には開閉弁の開閉タイミ
    ングを設定するための設定機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の片側ピストン型の可
    変容量斜板式圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記連通路の一部が、シリンダブロック
    の端面に形成された溝と、前記弁板よって画定される空
    隙であることを特徴とする請求項1に記載の片側ピスト
    ン型の可変容量圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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