JP2007154738A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

可変容量圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007154738A
JP2007154738A JP2005350286A JP2005350286A JP2007154738A JP 2007154738 A JP2007154738 A JP 2007154738A JP 2005350286 A JP2005350286 A JP 2005350286A JP 2005350286 A JP2005350286 A JP 2005350286A JP 2007154738 A JP2007154738 A JP 2007154738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
swash plate
iron core
pressure
variable capacity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005350286A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatoshi Hirota
久寿 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TGK Co Ltd
Original Assignee
TGK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TGK Co Ltd filed Critical TGK Co Ltd
Priority to JP2005350286A priority Critical patent/JP2007154738A/ja
Publication of JP2007154738A publication Critical patent/JP2007154738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】可変容量圧縮機の吐出容量を正確かつ迅速に可変制御する。
【解決手段】斜板12が揺動することによりその中央部分が回転軸6の軸線方向に変位する量を、スプリング29によって斜板12に押し付けられたピン28が斜板12の傾斜角度として検出する。直接検出された傾斜角度は、クランク室5内の圧力を可変させることによって吐出容量を可変する容量制御弁24にフィードバックされる。容量制御弁24は、その傾斜角度に基づいてクランク室5内の圧力を制御する。傾斜角度はピストン14のストローク、すなわち吐出容量と直接的な対応関係にあるので、吐出容量の正確かつ迅速な可変制御が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は可変容量圧縮機に関し、特に自動車用空調装置に用いることができる斜板式の可変容量圧縮機に関する。
自動車用空調装置に用いられている可変容量圧縮機は、一般に、エンジンのような外部駆動源によって回転駆動される回転軸に傾動可能に設けられた斜板を有し、その斜板に連結されたピストンが回転軸の回転による斜板の揺動運動によって往復運動するようにした斜板式のものが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
斜板式の可変容量圧縮機では、斜板の傾斜角度と吐出容量とは対応関係にあるので、斜板の傾斜角度または斜板に連結されたピストンのストロークを検知することができれば可変容量圧縮機の制御目標である吐出容量を正確に知ることができる。しかし、斜板の傾斜角度は、斜板自体が回転軸を中心にしてその軸線方向に揺動しながら回転しており、ピストンのストロークは、ピストンが往復運動しているため、斜板の傾斜角度またはピストンのストロークを電磁気的に検出することはできるが機械的に検出することは困難であり、可能であったとしても構成が非常に複雑になってしまう。このため、従来の可変容量圧縮機は、吸入圧力または吸入圧力と吐出圧力との差圧を基に吐出容量を推定し、制御するというやり方をしている。
特開平5−87045号公報
しかしながら、吐出容量の推定値は、必ずしもそのときの吐出容量を正確に表しているものではないので不正確であり、要求される冷凍負荷に迅速に応答することができないので、吐出容量が目標値に整定するまで時間がかかるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、吐出容量を正確かつ迅速に可変制御することができる可変容量圧縮機を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、クランク室内の圧力を可変させることによって吐出容量を可変することができる斜板式の可変容量圧縮機において、外部駆動源にて回転駆動される回転軸に一体となって回転可能に、かつ、前記回転軸に対して傾動可能に設けられた斜板の直接検出した傾斜角度に基づいて前記クランク室内の圧力を制御することを特徴とする可変容量圧縮機が提供される。
このような可変容量圧縮機によれば、クランク室内の圧力の制御を、直接検出した斜板の傾斜角度に基づいて行うようにした。斜板の傾斜角度が吐出容量と直接的な対応関係にあり、クランク室内の圧力の制御を実際の傾斜角度に基づいて行うようにしたことで、吐出容量を正確かつ迅速に可変制御することができるようになる。
本発明の可変容量圧縮機は、吐出容量の制御を直接検出した斜板の傾斜角度に基づいて行うようにしたので、推定値による制御に比べて吐出容量を正確に可変制御することができ、斜板の傾斜角度を直接検出していることによって制御中の吐出容量をクランク室内の圧力制御にリアルタイムに反映できるので、吐出容量を目標値に迅速に整定させることができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す中央断面図、図2は回転軸の中心を図1の面に直角な方向に切断した要部部分拡大断面図である。
可変容量圧縮機は、その中央にシリンダブロック1を有し、その前端部分(図の左側を前方とする)には、フロントハウジング2が接合されている。シリンダブロック1は、また、その後端部にバルブプレート3を介してリアハウジング4が接合されている。
シリンダブロック1とフロントハウジング2とによって形成された内部空間はクランク室5を構成している。そのクランク室5の中心を貫通するように回転軸6が配置され、その回転軸6は、シリンダブロック1およびフロントハウジング2に設けられた軸受7,8によって回転自在に支持されている。回転軸6には、ラグプレート9が固定されており、このラグプレート9に突設された支持アーム10およびガイドピン11を介して斜板12が回転軸6の軸線に対して傾動可能に支持されている。斜板12は、軸受8の周りのシリンダブロック1に形成された複数のシリンダボア13に摺動自在に配置されたピストン14の頭部にシュー15を介して連結されている。
回転軸6は、その前端部分がフロントハウジング2を貫通して外部に突出しており、回転軸6とフロントハウジング2との隙間を外側からシールするようリップシール16が設けられている。回転軸6は、また、その先端部分に回転軸6と一体に回転するようブラケット17が固着されている。
フロントハウジング2の前端部分には、エンジンからの駆動力が伝達されるプーリ18が軸受19によって回転自在に支持され、このプーリ18には、ブラケット17が一体に回転するよう結合されている。
リアハウジング4は、バルブプレート3に設けられた吸入用リリーフ弁20を介してシリンダボア13に連通された吸入室21と、バルブプレート3に設けられた吐出用リリーフ弁22を介してシリンダボア13に連通された吐出室23と、容量制御部を構成する容量制御弁24とを有している。なお、図示はしないが、吐出室23は、空調装置の冷凍サイクルの凝縮器に接続され、吸入室21は、冷凍サイクルの蒸発器またはアキュムレータに接続される。
容量制御弁24は、吐出室23とクランク室5との間を連通するようリアハウジング4に形成された冷媒通路内に配置され、吐出室23に吐出された高圧の冷媒の一部をクランク室5に導入することにより、クランク室5内の圧力を制御し、これによってこの可変容量圧縮機の吐出容量を制御するものである。なお、図示はしないが、クランク室5は、固定オリフィスを介して吸入室21に連通しており、容量制御弁24がクランク室5に導入した冷媒を常に吸入室21に微少漏れするようにしている。
容量制御弁24は、この可変容量圧縮機の吐出容量を外部信号によって設定するためのソレノイド部を備えており、そのソレノイド部の固定鉄芯25は、斜板12の傾斜角度に応じて回転軸6の軸線方向に変位するように構成されている。すなわち、図2に示すように、固定鉄芯25は、その軸線方向に延出されたシャフト26が一体に形成され、そのシャフト26は、回転軸6の後端部分にその軸線方向に進退自在に挿入されている。そのシャフト26には、回転軸6に形成された長孔27を貫通し、回転軸6の軸線に対して直角方向に延びるピン28が固定されている。このピン28の両端は、斜板12の後方に配置されて斜板12を傾斜角度が大きくなる方向に付勢するスプリング29によって斜板12の中央部分の端面に対して押し付けられている。これにより、斜板12が回転軸6の軸線に対して傾動すると、その中央部分の揺動に倣ってピン28が回転軸6の軸線方向に変位するようになる。
この斜板12の傾斜角度を直接検出することができる点に関して詳述すると、ピストン14が斜板12の揺動運動によって往復運動しても、ピストン14の上死点は、常に同じ位置であることから、ピストン14が上死点位置にいるときの斜板12のシュー15との摺動位置は、回転軸6の回転によって同じ円上の軌跡を辿ることになる。したがって、図1の斜板12に記した+記号の中心は、斜板12が回転軸の軸線に対して傾動するときの仮想の支点とみなすことができ、斜板12は、その支点を中心として傾動することになる。このため、斜板12の傾斜角度が小さいとき、斜板12の中央部分の端面はリアハウジング4の方向に位置し、斜板12の傾斜角度が大きいときは、リアハウジング4から離れる方向に位置することになるので、その位置をピン28により検出することによって斜板12の傾斜角度を直接検出することができるのである。
図3は第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。
容量制御弁24は、回転軸6と同一軸線上に配置され、吐出室23からクランク室5に導入する冷媒の流量を制御する弁部と、外部信号によりこの可変容量圧縮機が吐出する冷媒の吐出容量を設定するソレノイド部とを備えている。
容量制御弁24の弁部は、ボディ31を有し、そのボディ31には、リアハウジング4の吐出室23に連通して吐出圧力Pdを受けるポート32と、クランク室5に連通して制御された圧力Pcを出力するポート33とが形成されている。ポート32とポート33との間の冷媒通路には、ボディ31と一体に形成された弁座34が配置され、その弁座34に対向してポート33に連通する空間の側に弁体35が弁座34に対して接離自在に配置されている。この弁体35は、ポート33に圧入されたばね受け部材36との間に配置されたスプリング37によって閉弁方向に付勢されている。
弁体35は、弁孔を介して延びるシャフト38が一体に形成されている。このシャフト38は、弁孔の内径とほぼ同じ径を有する部分が軸線方向に進退自在にボディ31に支持されており、これにより、弁体35には開弁方向に吐出圧力Pdを受け、弁体35と一体に形成されたシャフト38には閉弁方向に吐出圧力Pdを受けることになるので、弁体35およびシャフト38にかかる高圧の吐出圧力Pdはキャンセルされ、弁体35の制御動作に吐出圧力Pdの影響を受けることはない。シャフト38の弁体35が設けられている側と反対側の端面は、ポート39を介してクランク室の圧力Pcが導入されている空間に露出している。
ソレノイド部は、弁部のボディ31に圧入して固定されたヨーク40を有し、その内側にはコイル41が配置され、その中心部には可動鉄芯42が軸線方向に進退自在に配置されている。この可動鉄芯42は、スプリング43によって弁部の側に付勢されており、弁部側の端面の中心に形成された凹部の底面が弁体35と一体のシャフト38の端面に当接するようになっている。この可動鉄芯42を弁部の方向に付勢してシャフト38を開弁方向に付勢しているスプリング43は、弁体35を閉弁方向に付勢しているスプリング37よりも大きなばね荷重に設定されており、これにより、ソレノイド部が非通電のときには、弁部を全開状態に維持するようにしている。
ソレノイド部は、また、回転軸6および一体に形成されたシャフト26とともに回転する固定鉄芯25を有している。この固定鉄芯25と一体のシャフト26に固定されたピン28が斜板12の傾斜角度に応じて回転軸6の軸線方向に変位するので、斜板12の傾斜角度の変化は、ソレノイド部では、固定鉄芯25と可動鉄芯42との間の磁気ギャップの変化として検出されることになる。
なお、ボディ31の外周において、ポート32を挟んだ軸線方向の前後にOリング44,45が周設され、吐出圧力Pdが導入されるポート32を圧力Pcのクランク室からシールするようにしている。
次に、以上の構成の可変容量圧縮機の動作について説明する。
図4は第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機を最小容量運転時の状態で示す中央断面図である。
まず、たとえば自動車用空調装置が停止している場合のように、ソレノイド部のコイル41が通電されていないとき、弁体35はこれを閉弁方向に付勢しているスプリング37よりもばね荷重の大きなスプリング43によって開弁方向に付勢されていて、容量制御弁24は全開状態になっている。
このとき、プーリ18がエンジンからの駆動力を受けると、その駆動力は、ブラケット17に伝えられることにより、ブラケット17に固定された回転軸6が回転駆動され、回転軸6に固定されたラグプレート9が回転して斜板12が揺動運動し、ピストン14が往復運動する。これにより、吸入圧力Psの冷媒が吸入室21から吸入用リリーフ弁20を介してシリンダボア13に吸入され、次いで圧縮された吐出圧力Pdの冷媒が吐出用リリーフ弁22を介して吐出室23に吐出される。
吐出室23の冷媒は、全開になっている容量制御弁24を介してクランク室5へ導入されるので、クランク室5内の圧力Pcが最大となり、図4に示したように、斜板12が回転軸6に対して直角方向に傾動する。これによりピストン14のストロークが最小になり、可変容量圧縮機は、最小容量の運転を行う。また、この最小容量運転のときには、斜板12の傾斜角度が最小になっており、斜板12の傾動に応動するピン28は、最もリアハウジング4の側に位置している。
次に、たとえば自動車用空調装置が起動したときまたは冷凍負荷が非常に高いときのように、コイル41に最大値の電流が供給されると、可動鉄芯42がスプリング43の付勢力に抗して固定鉄芯25により吸引され、弁体35がスプリング37の付勢力により弁座34に着座され、弁部は全閉状態になる。これによりクランク室5内の圧力Pcが最小になり、図1に示したように、ピストン14のストロークが最大となって、可変容量圧縮機は、最大容量の運転を行う。この最大容量運転のときには、斜板12の傾斜角度が最大になっており、斜板12の傾斜角度を直接検出しているピン28は、最もリアハウジング4から離れた位置にいる。
また、自動車用空調装置が設定温度近傍の制御を行っているときのように、コイル41に所定の値の制御電流が供給されると、弁部の弁体35は、可動鉄芯42と固定鉄芯25との吸引力と、スプリング37,43の付勢力とがバランスした弁リフトに設定される。これにより、可変容量圧縮機は、コイル41への通電電流値に対応した吐出容量に制御されることになる。このとき、斜板12の傾斜角度は、最大と最小との間になっており、斜板12の傾斜角度を直接検出しているピン28も、その変位範囲の中間に位置していることになる。
この容量制御弁24が所定の制御電流を受けることによりクランク室5の圧力Pcを所定値になるよう制御して可変容量圧縮機を所定の吐出容量に制御している状態において、たとえばエンジンの回転数が低下するなどして可変容量圧縮機の吐出容量が低下すると、吐出圧力Pdが低下し、クランク室5の圧力Pcも低下する。これにより、斜板12の傾斜角度が大きくなり、ピストン14のストロークが大きくなって吐出容量が増加し、コイル41への通電電流値に対応した吐出容量に戻す方向に制御されることになる。このとき、斜板12の傾斜角度が大きくなる方向へ変更されることにより、ソレノイド部の固定鉄芯25の位置が可動鉄芯42から離れる方向へ変位する。
図5は容量制御弁の吸引力特性の一例を示す図である。
この吸引力特性において、縦軸は固定鉄芯25と可動鉄芯42との間に発生する吸引力を示し、横軸は固定鉄芯25と可動鉄芯42との間の磁気ギャップを示している。この特性によれば、磁気ギャップが変化しないで同じであるなら、吸引力は、ソレノイド部に供給する電流の値にほぼ比例して増加している。
ここで、ある磁気ギャップのところで、たとえば、ソレノイド部に供給する電流値を増加したとすると、その分、固定鉄芯25が可動鉄芯42を吸引する吸引力が増加する。これにより、弁体35は、その弁リフトが小さくなる方向に移動するので、可変容量圧縮機は、その吐出容量が大きくなる方向に制御されることになり、ソレノイド部に供給される電流値に応じた吐出容量に設定されることになる。
このとき、吐出容量が大きくなる方向に制御されると、斜板12の傾斜角度は大きくなる方向に変化することになるので、磁気ギャップが増加し、吸引力が低下して、弁体35は、その弁リフトが大きくなる方向に移動し、可変容量圧縮機は、吐出容量が小さくなる方向に制御されることになる。
以上のことから、この第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機は、検出した斜板12の傾斜角度を容量制御部のソレノイド部へ負帰還させているので、外部信号(ソレノイド部へ供給される制御電流)によって吐出容量を制御しながら、その制御による斜板12の傾斜角度を直接検出して吐出容量の制御を補正する閉ループ制御の圧縮機とすることができる。制御目標の吐出容量に直接的に対応させることができる斜板12の傾斜角度でフィードバック制御することにより、吐出容量を安定して制御することが可能になる。
次に、第2および第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機について説明するが、これらの可変容量圧縮機は、第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機と容量制御弁の構成が違うだけなので、その容量制御弁について説明する。
図6は第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。なお、図6において、図3に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機に用いられる容量制御弁24aは、第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁24と比較して弁部の構成を変更している。すなわち、容量制御弁24では、弁体35と一体に形成されたシャフト38がボディ31に支持される部分において弁孔の内径にほぼ等しい外径を有して弁体35およびシャフト38にかかる高圧の吐出圧力Pdをキャンセルする構造にしているのに対し、この容量制御弁24aでは、ボディ31に支持されるシャフト38の部分を弁孔の内径より小さな径にしている。これにより、弁体35は、開弁方向に吐出圧力Pdを受け、閉弁方向にクランク室5の圧力Pcを受けているので、開弁方向に差圧Pd−Pcを受けていることになる。
この可変容量圧縮機は、基本的には斜板12の傾斜角度に基づいて制御していることから、どちらかというと冷媒の流量を制御しているのに対し、上記構成の容量制御弁24aを採用することにより、この制御に弁部の前後の差圧を加味させることができる。これにより、この可変容量圧縮機に対し、流量制御および差圧制御の中間の特性を持たせることが可能になる。
図7は第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。なお、図7において、図6に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機に用いられる容量制御弁24bは、第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁24aと比較して弁部の構成を変更している。すなわち、この容量制御弁24bでは、弁孔の下流側に弁体35がスプリング37によって閉弁方向に付勢状態で配置されており、その弁体35の外周のスプリング37による付勢に対抗するように3本のシャフト46が120度の等間隔にて、弁体35の軸線と平行な方向に進退可能に弁部のボディ31に支持されている。これらのシャフト46において、弁体35が当接されている側と反対側の端部は、可動鉄芯42の端面に当接されている。これにより、可動鉄芯42は、シャフト46を介して弁体35のリフトを制御することになる。
弁体35が配置されている空間は、クランク室5に通じていて圧力はPcであり、可動鉄芯42が収容されている空間も圧力はPcである。このため、上述の容量制御弁24,24aでは、シャフト38を摺動可能に支持しているボディ31とシャフト38との間のクリアランスを介して高圧の吐出圧力Pdの冷媒がクランク室5へ漏れてしまうのに対し、この容量制御弁24bでは、そのような高圧冷媒のクランク室5への微少漏れを皆無にすることができる。
第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す中央断面図である。 回転軸の中心を図1の面に直角な方向に切断した要部部分拡大断面図である。 第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。 第1の実施の形態に係る可変容量圧縮機を最小容量運転時の状態で示す中央断面図である。 容量制御弁の吸引力特性の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。 第3の実施の形態に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の構成を示す中央断面図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 フロントハウジング
3 バルブプレート
4 リアハウジング
5 クランク室
6 回転軸
7,8 軸受
9 ラグプレート
10 支持アーム
11 ガイドピン
12 斜板
13 シリンダボア
14 ピストン
15 シュー
16 リップシール
17 ブラケット
18 プーリ
19 軸受
20 吸入用リリーフ弁
21 吸入室
22 吐出用リリーフ弁
23 吐出室
24,24a,24b 容量制御弁
25 固定鉄芯
26 シャフト
27 長孔
28 ピン
29 スプリング
31 ボディ
32 ポート
33 ポート
34 弁座
35 弁体
36 ばね受け部材
37 スプリング
38 シャフト
39 ポート
40 ヨーク
41 コイル
42 可動鉄芯
43 スプリング
44,45 Oリング
46 シャフト

Claims (9)

  1. クランク室内の圧力を可変させることによって吐出容量を可変することができる斜板式の可変容量圧縮機において、
    外部駆動源にて回転駆動される回転軸に一体となって回転可能に、かつ、前記回転軸に対して傾動可能に設けられた斜板の直接検出した傾斜角度に基づいて前記クランク室内の圧力を制御することを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 前記斜板が傾動したときにその中央部分が前記回転軸の軸線方向に揺動する変位量を前記斜板の傾斜角度として検出して前記吐出容量を制御する容量制御部へフィードバックする傾斜角度検出手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機。
  3. 前記容量制御部は、吐出室と前記クランク室との間に形成された通路内に配置されて前記吐出室から前記クランク室へ流れる冷媒の流量を制御する容量制御弁であり、前記斜角度検出手段が検出した前記斜板の中央部分の前記変位量に応じて、前記容量制御弁が前記吐出容量の設定を行うソレノイド部の固定鉄芯と可動鉄芯との磁気ギャップを可変するようにしたことを特徴とする請求項2記載の可変容量圧縮機。
  4. 前記固定鉄芯は、前記回転軸の前記容量制御弁が設けられている側の端部にてその軸線方向に進退可能で一緒に回転するよう保持され、かつ、前記回転軸に保持されている部分が前記斜板の中央部分の揺動に倣って前記回転軸の軸線方向に移動するよう連結されていることを特徴とする請求項3記載の可変容量圧縮機。
  5. 前記容量制御弁は、前記吐出室と前記クランク室との間に形成された弁孔の下流側にて閉弁方向に付勢状態で配置された弁体と、前記弁孔を介して延びていて前記弁体と一体に形成されたシャフトとを有し、前記シャフトは、弁部のボディに軸線方向に進退自在に支持され、前記弁体が形成されている側と反対側の端面が前記弁体のリフトを制御する前記可動鉄芯に当接されていることを特徴とする請求項3記載の可変容量圧縮機。
  6. 前記シャフトは、前記ボディに支持される部分を前記弁孔の内径とほぼ同じ径にして、導入される冷媒の圧力が前記弁体の制御動作に影響を与えないようにしたことを特徴とする請求項5記載の可変容量圧縮機。
  7. 前記シャフトは、前記ボディに支持される部分を前記弁孔の内径より小さな径にして、前記弁部の制御動作に、前記弁部に導入される冷媒の圧力と前記弁部から導出される冷媒の圧力との差圧を加えるようにしたことを特徴とする請求項5記載の可変容量圧縮機。
  8. 前記容量制御弁は、前記吐出室と前記クランク室との間に形成された弁孔の下流側にて閉弁方向に付勢状態で配置された弁体と、前記弁孔の下流側と前記可動鉄芯が配置されている側との間で前記可動鉄芯の軸線と平行な方向に進退可能に弁部のボディに支持された複数のシャフトとを有し、前記シャフトの一端が前記弁体に当接され、他端が前記弁体のリフトを制御する前記可動鉄芯に当接されていることを特徴とする請求項3記載の可変容量圧縮機。
  9. 吐出室と前記クランク室との間に形成された通路内に配置され、前記吐出室から前記クランク室へ流れる冷媒の流量を制御して前記クランク室内の圧力を制御する容量制御弁を備え、前記容量制御弁にて前記吐出容量の設定を行うソレノイド部の固定鉄芯が設置される位置を前記斜板の傾斜角度に応じて前記ソレノイド部の軸線方向に変位させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機。
JP2005350286A 2005-12-05 2005-12-05 可変容量圧縮機 Pending JP2007154738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350286A JP2007154738A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 可変容量圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005350286A JP2007154738A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 可変容量圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007154738A true JP2007154738A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38239436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005350286A Pending JP2007154738A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 可変容量圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007154738A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105298791A (zh) * 2014-07-01 2016-02-03 株式会社丰田自动织机 旋转斜板式可变排量压缩机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587045A (ja) * 1991-09-20 1993-04-06 Toyota Autom Loom Works Ltd 可変容量型揺動斜板式圧縮機
JPH05202849A (ja) * 1992-01-29 1993-08-10 Hitachi Ltd 可変容量圧縮機
JPH06200873A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Toyota Autom Loom Works Ltd 片側ピストン式可変容量圧縮機におけるクラッチレス構造
JP2005188459A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sanden Corp 可変容量型圧縮機の制御弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587045A (ja) * 1991-09-20 1993-04-06 Toyota Autom Loom Works Ltd 可変容量型揺動斜板式圧縮機
JPH05202849A (ja) * 1992-01-29 1993-08-10 Hitachi Ltd 可変容量圧縮機
JPH06200873A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Toyota Autom Loom Works Ltd 片側ピストン式可変容量圧縮機におけるクラッチレス構造
JP2005188459A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sanden Corp 可変容量型圧縮機の制御弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105298791A (zh) * 2014-07-01 2016-02-03 株式会社丰田自动织机 旋转斜板式可变排量压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6206274B2 (ja) 容量制御弁
JP3432994B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JP6115393B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JPWO2019146674A1 (ja) 容量制御弁
JP2006342718A (ja) 容量可変型圧縮機の容量制御弁
JP2005291190A (ja) 可変容量圧縮機用制御弁
JP2000087849A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機の制御弁及び斜板式圧縮機
JPH1182297A (ja) 可変容量圧縮機
JPWO2020110925A1 (ja) 容量制御弁
JP3925006B2 (ja) 容量可変型圧縮機の制御弁
KR100986939B1 (ko) 용량가변형 압축기의 용량제어밸브
JP6127999B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2005291142A (ja) 可変容量型圧縮機の制御装置及び圧力制御弁
JP2017133393A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2007154738A (ja) 可変容量圧縮機
JP4333047B2 (ja) 容量可変型圧縮機の制御弁
KR101766509B1 (ko) 가변 용량형 사판식 압축기
JP5324936B2 (ja) 可変容量圧縮機及びその斜板最小傾角設定方法
JP2000120912A (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JP5025294B2 (ja) 制御弁及び制御弁を備える可変容量圧縮機
JP2003172258A (ja) 容量可変型圧縮機の電磁弁及びその製造方法
JP3952425B2 (ja) 可変容量圧縮機用制御弁、可変容量圧縮機、及び可変容量圧縮機用制御弁の組付方法
JP2006125292A (ja) 可変容量圧縮機用制御弁
JP2006220048A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JP2002039059A (ja) 電磁アクチュエータ、弁及び容量制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207