JP3398021B2 - 正帯電性トナー - Google Patents

正帯電性トナー

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JP3398021B2 JP24525097A JP24525097A JP3398021B2 JP 3398021 B2 JP3398021 B2 JP 3398021B2 JP 24525097 A JP24525097 A JP 24525097A JP 24525097 A JP24525097 A JP 24525097A JP 3398021 B2 JP3398021 B2 JP 3398021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録等に於いて静電潜像を現像するために用いられる正帯
電性トナーに関し、更に詳しくは、熱安定性の高い荷電
制御剤を含有する正帯電性トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真は、一般に光導電性部材上に構
成された静電潜像に正または負の電荷を持ったトナーを
静電的に付着させた後、転写紙上にトナー画像を転写
し、定着させることによって画像形成が行われる。これ
に用いられるトナーは、主成分としてバインダー樹脂と
着色剤からなる平均粒径5〜20μmの粒子で、キャリ
アもしくは帯電ブレードなどの摩擦帯電部材により適当
な帯電量に制御される。トナーの帯電量が適性値より大
きくなると、画像濃度が低くなり、また、トナーの帯電
量が適性値より小さくなると、トナー飛散、地肌カブリ
などが起こり画像品質の劣化をきたす。
【0003】通常、これらの問題を防ぐためにトナー中
には荷電制御剤が添加される。正帯電性トナーに添加さ
れる荷電制御剤としては、従来よりニグロシン系染料、
ピリジニウム塩、アンモニウム塩、および、それらのレ
ーキ化合物が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
荷電制御剤では、アニオンとして親水性の高い塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン等が用
いられるため、荷電制御剤としての耐湿性が十分とは言
えず、湿度の変化に対して、トナーの帯電量が安定しに
くいといった問題がある。その対策として、カチオン部
に長鎖のアルキル基を導入したり、あるいは、樹脂酸変
成やレーキ化することによって耐湿性を上げることが行
われているが、同時に荷電制御剤の融点が低くなり過ぎ
たり、結晶が堅くなり過ぎたりして、これらの化合物を
均一にバインダー樹脂中に微細分散させることが難しく
なる。分散性が悪いと、荷電制御剤が離脱しやすくな
り、キャリア等の帯電部材の汚染を引き起こす。その結
果、トナー帯電量が低下し、トナー飛散や地肌カブリが
発生しやすくなるという問題があった。
【0005】このように、従来の荷電制御剤では湿度に
対する帯電安定性と樹脂中での良好な分散性を両立させ
ることが難しかったため、湿度の変化により帯電量が不
安定になったり、現像剤の長期使用によりキャリア表面
が汚染されて帯電量が低下したりするなどの複数の欠点
を同時に解消することが困難であった。
【0006】従って、本発明の目的は、現像剤の耐久性
と温湿度の環境変化に対して安定した帯電性を有する正
帯電性トナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の課題
を解決するために、下記一般式[a]および[b]の反
応生成物からなる造塩化合物を含有させることにより、
温湿度の環境変化に対して安定した帯電性を有する正帯
電性トナーが得られることを見い出した。 一般式[a] nA+ 一般式[b]
【0008】
【化5】
【0009】一般式[a]中、A+は4級窒素原子、ま
たは3級硫黄原子を含むカチオンを示す。一般式[b]
中、Bは1価のアニオン、水素、水酸基、低級アルキル
基を示す。また、nは1又は2の整数である。
【0010】これら造塩化合物からなる荷電制御剤のア
ニオンとして、特に特定のジヒドロキシアントラキノン
イオンを用いることにより、すなわち、下記の一般式
[I]で表される造塩化合物を含有させることにより、
経時安定性に優れ、また温湿度の変化に対して安定した
帯電特性をもつ正帯電性トナーが得られることを見い出
した。 一般式[I]
【0011】
【化6】
【0012】一般式[I]中、A+は4級窒素原子、ま
たは3級硫黄原子を含むカチオンを示す。
【0013】上記荷電制御剤の中でも特に下記の一般式
[II]で表される造塩化合物、すなわち下記に示す化合
物例(5)〜化合物例(26)等は、正帯電性トナー生
産工程の加熱混練時においても変色しにくくカラートナ
ー用荷電制御剤に適していることが判明した。 一般式[II]
【0014】
【化7】
【0015】一般式[II]中、R1〜R4はアルキル基、
アリール基またはアラルキル基を示す。また、これらは
置換基を含んでもよい。
【0016】R1〜R4の具体例は次のとおりである。す
なわち、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピ
ル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、アミル、iso−アミル、iso−オクチ
ル等のアルキル基;フェニル、トリル、ナフチル等のア
リール基;ベンジル、フェニルエチル、メチルベンジ
ル、ナフチルメチル等のアラルキル基などが挙げられ
る。上記荷電制御剤の中でも特に下記の一般式[III]
で表される造塩化合物、すなわち化合物例(2)〜化合
物例(4)、化合物例(8)、化合物例(9)、化合物
例(11)〜化合物例(13)、化合物例(16)〜化
合物例(25)等は、合成時において結晶化が容易であ
り、多量の荷電制御剤が得られることが判明した。 一般式[III]
【0017】
【化8】
【0018】一般式[III]中、A+は4級窒素原子、ま
たは3級硫黄原子を含むカチオンを示す。
【0019】次に、一般式[I]、一般式[II]、およ
び一般式[III]で表される化合物の具体例を列挙する
が、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。こ
れらは何れも荷電制御剤として好適に使用することがで
きるものである。
【0020】化合物例(1)
【0021】
【化9】
【0022】化合物例(2)
【0023】
【化10】
【0024】化合物例(3)
【0025】
【化11】
【0026】化合物例(4)
【0027】
【化12】
【0028】化合物例(5)
【0029】
【化13】
【0030】化合物例(6)
【0031】
【化14】
【0032】化合物例(7)
【0033】
【化15】
【0034】化合物例(8)
【0035】
【化16】
【0036】化合物例(9)
【0037】
【化17】
【0038】化合物例(10)
【0039】
【化18】
【0040】化合物例(11)
【0041】
【化19】
【0042】化合物例(12)
【0043】
【化20】
【0044】化合物例(13)
【0045】
【化21】
【0046】化合物例(14)
【0047】
【化22】
【0048】化合物例(15)
【0049】
【化23】
【0050】化合物例(16)
【0051】
【化24】
【0052】化合物例(17)
【0053】
【化25】
【0054】化合物例(18)
【0055】
【化26】
【0056】化合物例(19)
【0057】
【化27】
【0058】化合物例(20)
【0059】
【化28】
【0060】化合物例(21)
【0061】
【化29】
【0062】化合物例(22)
【0063】
【化30】
【0064】化合物例(23)
【0065】
【化31】
【0066】化合物例(24)
【0067】
【化32】
【0068】化合物例(25)
【0069】
【化33】
【0070】化合物例(26)
【0071】
【化34】
【0072】化合物例(27)
【0073】
【化35】
【0074】化合物例(28)
【0075】
【化36】
【0076】そして本発明の正帯電性トナーは、一般式
[a]および[b]の反応生成物、一般式[I]、一般
式[II]、および一般式[III]で表される荷電制御剤
を、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜10重
量部配合されているものとすることが望ましい。配合量
を0.1重量部未満とすると荷電制御の効果は少なく、
また、10重量部を越えると樹脂中に微細分散させるこ
とが困難となる。荷電制御剤のより好ましい配合量は、
前記樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部であ
る。また正帯電性トナーの品質を向上させる上で、例え
ば流動性改良剤、画像剥離防止剤等の添加剤を内添又は
外添させることもできる。
【0077】さらに、本発明の正帯電性トナーにおいて
は、正帯電性トナー表面に存在する荷電制御剤の割合が
全体に対して、0.5〜1.5重量%の範囲内であるこ
とが望ましい。正帯電性トナー表面の荷電制御剤の割合
が0.5重量%未満であると、荷電制御剤の効果が得ら
れにくい。また逆に、正帯電性トナー表面の荷電制御剤
の割合が1.5重量%を越えると、正帯電性トナーの長
期使用において正帯電性トナー表面の荷電制御剤が離脱
し、帯電量が大幅に変化する。より好ましい正帯電性ト
ナー表面の荷電制御剤濃度は0.8〜1.2重量%であ
る。
【0078】本発明の正帯電性トナーに用いられる樹脂
としては、次のような公知のトナー用の樹脂或いは結着
樹脂を例示することができる。すなわち、スチレン樹
脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−アクリロニト
リル樹脂、アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、
スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−メタアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、オレフィン樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂等であ
る。これらの樹脂は、単独で或いは数種をブレンドして
用いることもできる。
【0079】本発明の正帯電性トナーにおいては、着色
剤として、公知の多数の染・顔料を用いることができ
る。すなわち、カーボンブラック、磁性粉、または、ニ
トロ系、アゾ系、スチルベンアゾ系、ジフェニルメタン
系、トリフェニルメタン系、メチン系、チアゾール系、
アントラキノン系、インダミン系、アジン系、オキサア
ジン系、チアジン系、硫化染料系、インジゴイド系、フ
タロシアニン系の有機染料あるいは顔料、または無機顔
料、または、酸性染料の金属塩、塩基性染料とリン酸、
モリブデン酸、タングステン酸等との塩等に代表される
レーキ顔料等が挙げられる。
【0080】本発明の正帯電性トナーは、例えば次のよ
うに製造される。すなわち、上記のような樹脂、着色剤
及び一般式[a]および[b]の反応生成物、一般式
[I]、一般式[II]、および一般式[III]で表され
る荷電制御剤、並びに、必要に応じて流動化剤等を混合
機により十分混合した後、二軸混練機を用いて溶融混練
し、冷却固化後、ジェットミルにより粉砕することによ
り、平均粒径5〜25μmの正帯電性トナーを得ること
ができる。
【0081】本発明の正帯電性トナーを二成分現像剤と
して用いる場合には、正帯電性トナーをキャリア粉と混
合して用い、二成分磁気ブラシ現像法等により現像する
ことができる。
【0082】キャリアとしては、公知のものが全て使用
可能である。例示するならば、粒径50〜200μm程
度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、ガラスビーズ等
が挙げられる。
【0083】本発明の正帯電性トナーを1成分現像剤と
して用いる場合には、上記のようにして正帯電性トナー
を製造する際に、例えば鉄粉、ニッケル粉、フェライト
粉等の強磁性材料製の微粉体を添加分散させて用いるこ
とができる。この場合の現像法としては、例えば接触現
像法、ジャンピング現像法等を挙げることができる。
【0084】本願発明の造塩化合物は、水に対する溶解
性の小さなアニオンからなるため、ハロゲンイオンや有
機スルホン酸アニオンからなる造塩化合物と比べて耐湿
性が高く、これを含有した正帯電性トナーは湿度に対す
る帯電安定性に優れる。また、正帯電性トナー製造時に
おける加熱混練温度、通常120℃〜180℃での温度
でも、本願発明の造塩化合物は熱安定性に優れ、正帯電
性トナー製造時において安定した品質を得ることができ
る。また、正帯電性トナーのバインダー樹脂への分散性
が良好なため、これを含有する正帯電性トナーはキャリ
アや帯電ブレード等の摩擦帯電部材への汚染が少なく、
連続コピー時においても長期にわたり安定した帯電性能
を維持する。
【0085】さらに、カチオンとして4級アンモニウム
塩を用いたものは可視光域の光吸収が少なく、正帯電性
トナー生産工程の加熱混練時においても変色しにくくカ
ラー正帯電性トナー用荷電制御剤として適用することも
できる。
【0086】また、アニオンとして特定の2,6−ジヒ
ドロキシアントラキノンを用いることにより、合成時の
結晶化が容易となり、安定した品質を維持することがで
きる。
【0087】
【発明の実施の形態】以下、本実施の形態で用いる荷電
制御剤の合成方法について最初に説明する。
【0088】(合成例1)10mlのメタノールと10
mlの蒸留水の混合溶媒中で、0.240g(1ミリモ
ル)の1,2−ジヒドロキシアントラキノンと0.04
g(1ミリモル)の水酸化ナトリウムを90℃で10分
間撹拌し、ナトリウム塩を得る。
【0089】5mlのメタノールと5mlの蒸留水の混
合溶媒中で、0.320g(1ミリモル)のメチレンブ
ルーを90℃で10分間撹拌し、前記ナトリウム塩と混
合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0090】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.20gの濃茶色粉末(化合物
例(1))を得た(収率38.2%)。この物質は水に
不溶であり、融点は272.0℃であった。また、この
濃茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0091】(合成例2)10mlのメタノールと10
mlの蒸留水の混合溶媒中で、0.240g(1ミリモ
ル)の2,6−ジヒドロキシアントラキノンと0.04
g(1ミリモル)の水酸化ナトリウムを90℃で10分
間撹拌し、ナトリウム塩を得る。
【0092】5mlのメタノールと5mlの蒸留水の混
合溶媒中で、0.570g(1ミリモル)のクリスタル
バイオレットを90℃で10分間撹拌し、前記ナトリウ
ム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0093】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.60gの淡紫色粉末(化合物
例(2))を得た(収率98.1%)。この物質は水に
不溶であり、融点は198.0℃であった。また、この
淡紫色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0094】(合成例3)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.351g(1ミリモル)
のサフラニンを90℃で10分間撹拌し、合成例2と同
様の操作で得たナトリウム塩と混合しさらに90℃で1
0分間撹拌した。
【0095】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.50gの濃茶色粉末(化合物
例(3))を得た(収率90.2%)。この物質は水に
不溶であり、融点は300.0℃であった。また、この
濃茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0096】(合成例4)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.299g(1ミリモル)
の1,3−ジベンジルベンズイミダゾリウムを90℃で
10分間撹拌し、合成例2と同様の操作で得たナトリウ
ム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0097】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.37gの濃赤紫色粉末(化合
物例(4))を得た(収率68.7%)。この物質は水
に不溶であり、融点は241.4℃であった。また、こ
の濃赤紫色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示
す。
【0098】(合成例5)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.110g(1ミリモル)
のテトラメチルアンモニウムクロリドを90℃で10分
間撹拌し、合成例1と同様の操作で得たナトリウム塩と
混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0099】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.20gの淡茶色粉末(化合物
例(5))を得た(収率63.8%)。この物質は水に
不溶であり、融点は237.2℃であった。また、この
淡茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0100】(合成例6)10mlのメタノールと10
mlの蒸留水の混合溶媒中で、0.240g(1ミリモ
ル)の1,8−ジヒドロキシアントラキノンと0.04
g(1ミリモル)の水酸化ナトリウムを90℃で10分
間撹拌し、ナトリウム塩を得る。
【0101】5mlのメタノールと5mlの蒸留水の混
合溶媒中で、0.210g(1ミリモル)のテトラエチ
ルアンモニウムブロミドを90℃で10分間撹拌し、前
記ナトリウム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌し
た。
【0102】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.22gの淡茶色粉末(化合物
例(6))を得た(収率59.5%)。この物質は水に
不溶であり、融点は208.2℃であった。また、この
淡茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0103】(合成例7)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.322g(1ミリモル)
のテトラブチルアンモニウムブロミドを90℃で10分
間撹拌し、合成例2と同様の操作で得たナトリウム塩と
混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0104】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.18gの光沢のある橙色粉末
(化合物例(9))を得た(収率37.4%)。この物
質は水に不溶であり、融点は257.7℃であった。ま
た、この光沢のある橙色粉末を元素分析で測定した結果
を表1に示す。
【0105】(合成例8)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.172g(1ミリモル)
のフェニルトリメチルアンモニウムブロミドを90℃で
10分間撹拌し、合成例2と同様の操作で得たナトリウ
ム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0106】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.24gの濃茶色粉末(化合物
例(13))を得た(収率63.9%)。この物質は水
に不溶であり、融点は222.0℃であった。また、こ
の濃茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0107】(合成例9)5mlのメタノールと5ml
の蒸留水の混合溶媒中で、0.186g(1ミリモル)
のベンジルトリメチルアンモニウムクロリドを90℃で
10分間撹拌し、合成例2と同様の操作で得たナトリウ
ム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0108】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.25gの濃茶色粉末(化合物
例(22))を得た(収率64.2%)。この物質は水
に不溶であり、融点は265.2℃であった。また、こ
の濃茶色粉末を元素分析で測定した結果を表1に示す。
【0109】(合成例10)5mlのメタノールと5m
lの蒸留水の混合溶媒中で、0.312g(1ミリモ
ル)のベンジルトリブチルアンモニウムクロリドを90
℃で10分間撹拌し、合成例2と同様の操作で得たナト
リウム塩と混合しさらに90℃で10分間撹拌した。
【0110】溶液を静置することにより室温まで冷却
し、沈殿物を濾過した。そして濾取物を蒸留水で洗浄し
乾燥することにより、0.39gの濃茶色粉末(化合物
例(25))を得た(収率75.6%)。この物質の融
点は243.2℃であった。また、この濃茶色粉末を元
素分析で測定した結果を表1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】(実施例)次に実施例を挙げて本発明を詳
細に説明するが、勿論本発明は何らこれらのみに限定さ
れるものではない。なお、以下の記述においては、「重
量部」を「部」と略す。
【0113】(実施例1)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(5) ・・・ 2部 上記配合物を高速ミキサーで均一にプレミキシングし
た。次いで二軸混練機で溶融混練し、冷却後ハンマーミ
ルで粗粉砕した。得られた粗砕物を分級機付きのジェッ
トミルを用いて微粉砕して、粒径10.81μmの黒色
トナーを得た。得られた正帯電性トナー粒子を0℃のメ
タノール中で30分間撹拌することにより正帯電性トナ
ー表面に存在する荷電制御剤を抽出し、抽出液を高速液
体クロマトグラフィーを用いて定量した結果、正帯電性
トナー表面には荷電制御剤が1.01重量%存在してい
た。
【0114】得られた正帯電性トナー2部に対してフェ
ライトキャリア[FS−660(商品名)関東電化工業
社製]98部を混合して現像剤を調製した。
【0115】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、帯電量は一定となり優れた荷電制御性
が得られた。帯電量を表2に示す。
【0116】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0117】(実施例2)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(6) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.69
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.01重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0118】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0119】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0120】(実施例3)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(9) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.22
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.94重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0121】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0122】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電量を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0123】(実施例4)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(13) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.55
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.11重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0124】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0125】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0126】(実施例5)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(15) ・・・ 3部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.854
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.15重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0127】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0128】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0129】(実施例6)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(20) ・・・ 3部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.01
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.09重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0130】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0131】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0132】(実施例7)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例(22) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.46
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.86重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0133】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0134】また、本トナーを用いて市販の複写機[S
F−8300 シャープ社製]にて画像を形成したとこ
ろ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を有し、カ
ブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が得られ
た。
【0135】(実施例8)本発明のトナーを2成分現像
剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(25) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.770
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.85重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0136】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0137】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0138】(実施例9)本発明の正帯電性トナーを2
成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 銅フタロシアニン顔料 ・・・ 5部 化合物例(5) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.22
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.86重
量%の青色トナーを得、現像剤を調製した。
【0139】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0140】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な青色の画像が
得られた。
【0141】(実施例10)本発明の正帯電性トナーを
2成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(2) ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.528
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.98重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0142】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0143】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0144】(実施例11)本発明の正帯電性トナーを
2成分現像剤として用い、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(2) ・・・ 1部 化合物例(5) ・・・ 1部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.15
μm、トナー表面の荷電制御剤濃度1.12重量%の黒
色トナーを得、現像剤を調製した。
【0145】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、優れた荷電制御性が得られた。帯電量
を表2に示す。
【0146】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピーにおいて安定な帯電性を
有し、カブリがなく、細線再現性が良好な黒色の画像が
得られた。
【0147】(比較例1)2成分現像剤として、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 セチルピリジニウムクロライド ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径10.25
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.13重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0148】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、帯電量は徐々に低下し安定した荷電制
御性は得られなかった。帯電量を表3に示す。
【0149】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピー時に帯電量が低下し、カ
ブリが発生し、黒色画像の細線再現性は不良となった。
【0150】(比較例2)2成分現像剤として、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 ジペンチルジメチルアンモニウムクロライド ・・・ 2部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.759
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度1.03重
量%の黒色正帯電性トナーを得、現像剤を調製した。
【0151】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、安定した荷電制御性は得られなかっ
た。帯電量を表3に示す。
【0152】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピー時に帯電量が低下し、カ
ブリが発生し、黒色画像の細線再現性は不良となった。
【0153】(比較例3)2成分現像剤として、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(25) ・・・ 12部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.770
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度3.92重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0154】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、安定した荷電制御性は得られなかっ
た。帯電量を表3に示す。
【0155】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピー時に帯電量が低下し、カ
ブリが発生し、黒色画像の細線再現性は不良となった。
【0156】(比較例4)2成分現像剤として、 スチレン・アクリル共重合樹脂 [エスレックP−598(商品名) 積水化学工業社製]・・・100部 カーボンブラック [MA−100(商品名) 三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例(25) ・・・ 1部 上記配合物を実施例1と同様に処理して粒径9.770
μm、正帯電性トナー表面の荷電制御剤濃度0.48重
量%の黒色トナーを得、現像剤を調製した。
【0157】本現像剤のブローオフ帯電量を東芝ケミカ
ル株式会社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用いて
測定したところ、安定した荷電制御性は得られなかっ
た。帯電量を表3に示す。
【0158】また、本正帯電性トナーを用いて市販の複
写機[SF−8300 シャープ社製]にて画像を形成
したところ、2万枚連続コピー時に帯電量が低下し、カ
ブリが発生し、黒色画像の細線再現性は不良となった。
【0159】以下、本発明及び比較例の正帯電性トナー
の特性として表2、表3を示す。表2、3の横枠は、撹
拌時間による帯電量を表す。
【0160】
【表2】
【0161】
【表3】
【0162】
【発明の効果】本発明の造塩化合物は帯電性、耐熱性、
耐湿性、樹脂に対する分散性に優れるため、それを含有
する正帯電性トナーは、温湿度の変化に対して安定した
帯電性能をもつ。また、キャリア等の摩擦帯電部材への
汚染が少なく、長期にわたって安定した正帯電性能を維
持する。
【0163】さらに、これら造塩化合物のうち特定の化
合物を使用すると、合成時の結晶化が容易となり、ある
いは可視光域の光吸収が少ないものは、生産工程におい
ても変色がなく、色調において安定した品質を維持する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−142362(JP,A) 特開 昭61−167954(JP,A) 特開 昭61−51156(JP,A) 特開 平9−15908(JP,A) 特開 平8−151531(JP,A) 特開 平8−95301(JP,A) 特開 平8−95300(JP,A) 特開 平5−119513(JP,A) 特開 平4−293056(JP,A) 特開 平1−298370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤、熱可塑性樹脂、およ
    び荷電制御剤を含有する正帯電性トナーにおいて、前記
    荷電制御剤として下記一般式[I]で表される造塩化合
    物を少なくとも1種類以上含有することを特徴とする正
    帯電性トナー。 一般式[I] 【化1】 (式中、A+は4級窒素原子、または3級硫黄原子を含
    むカチオンを示す。)
  2. 【請求項2】 少なくとも着色剤、熱可塑性樹脂、およ
    び荷電制御剤を含有する正帯電性トナーにおいて、前記
    荷電制御剤として下記一般式[II]で表される造塩化合
    物を少なくとも1種類以上含有することを特徴とする正
    帯電性トナー。 一般式[II] 【化2】 (式中、R1〜R4はアルキル基、アリール基またはアラ
    ルキル基を示す。また、これらは置換基を含んでもよ
    い。)
  3. 【請求項3】 少なくとも着色剤、熱可塑性樹脂、およ
    び荷電制御剤を含有する正帯電性トナーにおいて、前記
    荷電制御剤として下記一般式[III]で表される造塩化
    合物を少なくとも1種類以上含有することを特徴とする
    正帯電性トナー。 一般式[III] 【化3】 (式中、A+は4級窒素原子、または3級硫黄原子を含
    むカチオンを示す。)
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