JP3397696B2 - ばね成形方法 - Google Patents
ばね成形方法Info
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- JP3397696B2 JP3397696B2 JP21529398A JP21529398A JP3397696B2 JP 3397696 B2 JP3397696 B2 JP 3397696B2 JP 21529398 A JP21529398 A JP 21529398A JP 21529398 A JP21529398 A JP 21529398A JP 3397696 B2 JP3397696 B2 JP 3397696B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルばねの成形
方法に関するものである。さらに詳しくはクイルを中心
としてその周囲で工具を回動運動させることでコイルば
ね成形加工の一部加工を行うコイルばねの成形方法に関
するものである。
方法に関するものである。さらに詳しくはクイルを中心
としてその周囲で工具を回動運動させることでコイルば
ね成形加工の一部加工を行うコイルばねの成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として例えば特公昭62−2
2698号が知られている。このものはクイルの周囲に
複数の放射状に配置された成形工具を順次クイルの前面
に進出させ、クイルより送り出された線材に当接させ
て、コイルばねを成形するものである。またその他に特
開平10−29028号が知られている。このものは図
18に示すように多数の成形工具101が線材を送り出
すクイル102を中心として旋回される旋回テーブル1
03の前面に放射状に配置され、旋回テーブル103の
外回りに成形工具101の個数以上の駆動装置104が
配設されているばね成形機において、クイル102の先
端から送り出される線材に対して、成形工具101の内
の一個を前進衝合させてばねを成形するに際し、旋回テ
ーブル103を旋回させ所望の成形工具をばね成形に適
した方向に位置させたあと、この成形工具に対応する駆
動装置により成形工具を前進し線材に衝合させてばねを
成形するものである。
2698号が知られている。このものはクイルの周囲に
複数の放射状に配置された成形工具を順次クイルの前面
に進出させ、クイルより送り出された線材に当接させ
て、コイルばねを成形するものである。またその他に特
開平10−29028号が知られている。このものは図
18に示すように多数の成形工具101が線材を送り出
すクイル102を中心として旋回される旋回テーブル1
03の前面に放射状に配置され、旋回テーブル103の
外回りに成形工具101の個数以上の駆動装置104が
配設されているばね成形機において、クイル102の先
端から送り出される線材に対して、成形工具101の内
の一個を前進衝合させてばねを成形するに際し、旋回テ
ーブル103を旋回させ所望の成形工具をばね成形に適
した方向に位置させたあと、この成形工具に対応する駆
動装置により成形工具を前進し線材に衝合させてばねを
成形するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の特公昭62−2
2698号で示される成形工具がクイルの周囲に複数放
射状に配置されたばね成形機では、成形工具の数が制限
され、製造しようとするコイルばねの形状によって成形
工具のレイアウトに制約を受ける場合が多々ある。例え
ば、コイルばねの形状によっては複数の成形工具を同じ
方向から進出させて線材に加工を行い、コイルばねを成
形しなければならない場合があり、その時は特殊工具を
設計して、別方向から工具を進出させるレイアウトで対
応しなければならず、複雑な加工方法を採用するという
問題があった。また、成形工具がクイルの周囲に複数放
射状に配置されたばね機では、イングリッシュタイプの
コイルばねを成形するのは困難となる問題があった。さ
らに特開平10−29028号で示されるものにおいて
は、成形工具をクイル中心として回動制御することによ
り、成形工具をスライドさせずに線材に対し直接に各種
加工を行うものではなかった。
2698号で示される成形工具がクイルの周囲に複数放
射状に配置されたばね成形機では、成形工具の数が制限
され、製造しようとするコイルばねの形状によって成形
工具のレイアウトに制約を受ける場合が多々ある。例え
ば、コイルばねの形状によっては複数の成形工具を同じ
方向から進出させて線材に加工を行い、コイルばねを成
形しなければならない場合があり、その時は特殊工具を
設計して、別方向から工具を進出させるレイアウトで対
応しなければならず、複雑な加工方法を採用するという
問題があった。また、成形工具がクイルの周囲に複数放
射状に配置されたばね機では、イングリッシュタイプの
コイルばねを成形するのは困難となる問題があった。さ
らに特開平10−29028号で示されるものにおいて
は、成形工具をクイル中心として回動制御することによ
り、成形工具をスライドさせずに線材に対し直接に各種
加工を行うものではなかった。
【0004】本発明は従来の技術のこのような問題点に
鑑みなされたものでその目的とするところは、正面基板
にクイルを中心として放射状に配置されたコイリング工
具,つぶし工具,切断工具等の成形工具の中心側におい
て、クイルを中心として回動制御が行えるピッチ工具ま
たは起こし工具とクイルホルダに締着されたつぶし受け
工具を配置する。これらの工具を用いてピッチ成形,ね
じれ修正,第1フック起こし等の加工を、従来のクイル
の周囲に複数放射状に配置された成形工具での加工に付
加することで、より複雑なコイルばねの加工も可能とす
る方法を提供しようとするものである。
鑑みなされたものでその目的とするところは、正面基板
にクイルを中心として放射状に配置されたコイリング工
具,つぶし工具,切断工具等の成形工具の中心側におい
て、クイルを中心として回動制御が行えるピッチ工具ま
たは起こし工具とクイルホルダに締着されたつぶし受け
工具を配置する。これらの工具を用いてピッチ成形,ね
じれ修正,第1フック起こし等の加工を、従来のクイル
の周囲に複数放射状に配置された成形工具での加工に付
加することで、より複雑なコイルばねの加工も可能とす
る方法を提供しようとするものである。
【0005】また、イングリッシュタイプのコイルばね
の第1フック起こしが可能で、ジャーマンタイプのコイ
ルばねの第1フック起こしにも利用可能な加工方法を提
供するものである。
の第1フック起こしが可能で、ジャーマンタイプのコイ
ルばねの第1フック起こしにも利用可能な加工方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は請求項1の発明は、線材を案内するクイル
に対し放射状に配置されたコイリング工具,つぶし工
具,切断工具等を進退させることによって、送り制御さ
れる線材に衝合させて変形・湾曲・切断してばねを成形
加工する方法において、前記クイルから送り出される線
材に前記コイリング工具を衝合させて1巻目の円弧部を
形成し線材の送り出しを停止状態又は送り出し中に前記
クイル軸線を中心として回動制御可能に設けられたピッ
チ工具を回動位置決めして円弧部の横面に当接させて線
材を成形方向側に偏位させ送り出される線材先端がクイ
ルに衝合することを防止またはコイル部に所定ピッチを
付与するものである。 ピッチ工具の側面で回動しながら
コイルの横面を押圧し成形方向に変位させるのでピッチ
成形,ねじれ修正を行うことができる。さらにピッチ工
具を回動させた所定位置で停止して線材の横面を押しば
ね成形方向に所定量変位させるのでばね始端がクイルに
衝合することが防止されなめらかな成形ができる。
めに本発明は請求項1の発明は、線材を案内するクイル
に対し放射状に配置されたコイリング工具,つぶし工
具,切断工具等を進退させることによって、送り制御さ
れる線材に衝合させて変形・湾曲・切断してばねを成形
加工する方法において、前記クイルから送り出される線
材に前記コイリング工具を衝合させて1巻目の円弧部を
形成し線材の送り出しを停止状態又は送り出し中に前記
クイル軸線を中心として回動制御可能に設けられたピッ
チ工具を回動位置決めして円弧部の横面に当接させて線
材を成形方向側に偏位させ送り出される線材先端がクイ
ルに衝合することを防止またはコイル部に所定ピッチを
付与するものである。 ピッチ工具の側面で回動しながら
コイルの横面を押圧し成形方向に変位させるのでピッチ
成形,ねじれ修正を行うことができる。さらにピッチ工
具を回動させた所定位置で停止して線材の横面を押しば
ね成形方向に所定量変位させるのでばね始端がクイルに
衝合することが防止されなめらかな成形ができる。
【0007】請求項2の発明は、前記ピッチ工具に回動
位置決めと同時又は位置決め後に微少な回動制御を付加
してコイル部の可変ピッチばねを作るようにしたもので
ある。 コイル部の成形に対応してピッチ工具の位置に微
少に変位させることができるので漸増ピッチ,漸減ピッ
チのコイルばねの成形ができる。
位置決めと同時又は位置決め後に微少な回動制御を付加
してコイル部の可変ピッチばねを作るようにしたもので
ある。 コイル部の成形に対応してピッチ工具の位置に微
少に変位させることができるので漸増ピッチ,漸減ピッ
チのコイルばねの成形ができる。
【0008】請求項3の発明は、線材を案内するクイル
に対し放射状に配置されたコイリング工具・つぶし工具
・切断工具等を進退させることによって、送り制御され
る線材に衝合させて変形,湾曲,切断してばねを成形加
工する方法において、前記コイリング工具でボディコイ
ルの2巻を形成しコイリング工具の停止状態で、前記つ
ぶし工具を前進させ2巻目のコイルの下面を押し上げ、
前記クイルのクイルホルダに締着され斜め上方を向く斜
面が形成されたつぶし受け工具で受け止めて、前記コイ
リング工具の成形点で2巻目をつぶし、つぶし動作につ
れ1巻目を前記つぶし受け工具の斜面上を滑らせ、前記
クイル軸線を中心として回動制御可能に設けられた起こ
し工具にかかる位置まで移動させ、起こし工具を回動さ
せて1巻目を前記つぶし工具の押圧点を支点として起こ
すことにより、フック付コイルばねの第1フック部をつ
くるようにしたものである。例えば第2巻目がつぶし工
具で押し上げられ、つぶし受け工具との協動でつぶされ
た先のコイルを起こし工具によってつぶし工具の押圧点
を支点としてこじ起こすことができるので、第1フック
の起こしが容易にできる。
に対し放射状に配置されたコイリング工具・つぶし工具
・切断工具等を進退させることによって、送り制御され
る線材に衝合させて変形,湾曲,切断してばねを成形加
工する方法において、前記コイリング工具でボディコイ
ルの2巻を形成しコイリング工具の停止状態で、前記つ
ぶし工具を前進させ2巻目のコイルの下面を押し上げ、
前記クイルのクイルホルダに締着され斜め上方を向く斜
面が形成されたつぶし受け工具で受け止めて、前記コイ
リング工具の成形点で2巻目をつぶし、つぶし動作につ
れ1巻目を前記つぶし受け工具の斜面上を滑らせ、前記
クイル軸線を中心として回動制御可能に設けられた起こ
し工具にかかる位置まで移動させ、起こし工具を回動さ
せて1巻目を前記つぶし工具の押圧点を支点として起こ
すことにより、フック付コイルばねの第1フック部をつ
くるようにしたものである。例えば第2巻目がつぶし工
具で押し上げられ、つぶし受け工具との協動でつぶされ
た先のコイルを起こし工具によってつぶし工具の押圧点
を支点としてこじ起こすことができるので、第1フック
の起こしが容易にできる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】ばね成形機の正面基板のコイリン
グ工具,切断台工具,切断工具等の配置を示した図1、
芯金工具を省略しクイルを中心としてピッチ工具を回動
させる駆動部を断面で示した図2にもとづき本発明の方
法を実施するための装置を説明する。
グ工具,切断台工具,切断工具等の配置を示した図1、
芯金工具を省略しクイルを中心としてピッチ工具を回動
させる駆動部を断面で示した図2にもとづき本発明の方
法を実施するための装置を説明する。
【0012】図示しない送り出しローラによって線材が
クイル中心より送り出されクイルの回りの放射状に配置
されたコイリング工具,切断工具並びに補助工具等が順
次クイル前面に進出してクイルより送り出された線材に
当接・作用して例えば引張りコイルばねの第1フック,
ボデイコイル,第2フックが成形,切断されるばね成形
の基本構成、並びに方法は公知のものである。
クイル中心より送り出されクイルの回りの放射状に配置
されたコイリング工具,切断工具並びに補助工具等が順
次クイル前面に進出してクイルより送り出された線材に
当接・作用して例えば引張りコイルばねの第1フック,
ボデイコイル,第2フックが成形,切断されるばね成形
の基本構成、並びに方法は公知のものである。
【0013】正面基板1の中央位置にクイル2がクイル
ホルダ3に取り付けられて配置されている。このクイル
ホルダ3の裏位置には有底円筒のブラケット4が正面基
板1の裏側にボルトによって締着されている。そしてブ
ラケット4の前面に正面基板1の窓を貫通する円筒間座
6を介してクイルホルダ3がフランジ部3aにおいて水
平にボルトにより締着されている。クイルホルダ3のフ
ランジ部3aには中心と同心に円弧窓3b,3cが一個
又は2個設けられている。このクイルホルダ3の前端面
には芯金工具T6,つぶし受け工具T9を取り付けるね
じ孔3eが穿設されている。そしてクイルホルダ3の中
心と一致するように線材送り孔2aを穿孔したクイル2
がクイルホルダにボルトにより締着されている。
ホルダ3に取り付けられて配置されている。このクイル
ホルダ3の裏位置には有底円筒のブラケット4が正面基
板1の裏側にボルトによって締着されている。そしてブ
ラケット4の前面に正面基板1の窓を貫通する円筒間座
6を介してクイルホルダ3がフランジ部3aにおいて水
平にボルトにより締着されている。クイルホルダ3のフ
ランジ部3aには中心と同心に円弧窓3b,3cが一個
又は2個設けられている。このクイルホルダ3の前端面
には芯金工具T6,つぶし受け工具T9を取り付けるね
じ孔3eが穿設されている。そしてクイルホルダ3の中
心と一致するように線材送り孔2aを穿孔したクイル2
がクイルホルダにボルトにより締着されている。
【0014】クイル2は線材送り孔2aと直角断面が平
五角形をなし頂点近くに線材送り孔2aが位置する角筒
に形成されている。一方クイルホルダ3はクイル2の山
側が円筒の半分クイル2の長さ迄削除された切欠部が形
成されていて、成形されるコイルばねの干渉を避けてい
る。またブラケット4の中心にはフランジ付軸筒7がブ
ラケットの底中心を貫通してフランジ部7aにおいてブ
ラケット4の底面にボルトにより締着されている。
五角形をなし頂点近くに線材送り孔2aが位置する角筒
に形成されている。一方クイルホルダ3はクイル2の山
側が円筒の半分クイル2の長さ迄削除された切欠部が形
成されていて、成形されるコイルばねの干渉を避けてい
る。またブラケット4の中心にはフランジ付軸筒7がブ
ラケットの底中心を貫通してフランジ部7aにおいてブ
ラケット4の底面にボルトにより締着されている。
【0015】そしてその中心孔7bにクイル2の線材送
り孔と同径か又はわずかに大きな線材挿通孔8aを穿孔
した線材案内筒8が、前端をクイルホルダ3を貫通して
クイル2の底面に当接し後端をフランジ付軸筒7より突
出して固定され図示しない線材送り出しローラへと接続
するようになっている。フランジ付軸筒7の軸部には軸
受9,9により後端に歯車10を削設した歯車軸筒11
が回転可能に軸承されている。
り孔と同径か又はわずかに大きな線材挿通孔8aを穿孔
した線材案内筒8が、前端をクイルホルダ3を貫通して
クイル2の底面に当接し後端をフランジ付軸筒7より突
出して固定され図示しない線材送り出しローラへと接続
するようになっている。フランジ付軸筒7の軸部には軸
受9,9により後端に歯車10を削設した歯車軸筒11
が回転可能に軸承されている。
【0016】この歯車軸筒11の前端面には、ピッチ工
具T1或いは起こし工具T2等を形成した成形工具12
が、クイルホルダ3の円弧窓3b又は3cに円周方向移
動可能にはめたライナ13を介してボルト14,14に
より締着されている。なおピッチ工具T1,起こし工具
T2の形状については動作の説明に入って説明する。ピ
ッチ工具T1,起こし工具T2はその作用面がクイル前
端部に位置するよう形成されている。成形工具12はピ
ッチ工具T1,起こし工具T2に限定されるものではな
くばねの種類により随時適合した工具と取り換え可能で
あることは勿論である。
具T1或いは起こし工具T2等を形成した成形工具12
が、クイルホルダ3の円弧窓3b又は3cに円周方向移
動可能にはめたライナ13を介してボルト14,14に
より締着されている。なおピッチ工具T1,起こし工具
T2の形状については動作の説明に入って説明する。ピ
ッチ工具T1,起こし工具T2はその作用面がクイル前
端部に位置するよう形成されている。成形工具12はピ
ッチ工具T1,起こし工具T2に限定されるものではな
くばねの種類により随時適合した工具と取り換え可能で
あることは勿論である。
【0017】ばね成形機の図示しないフレームに設けた
ブラケット16には線材送り方向と平行に先端にピニオ
ン17を刻設したピニオン軸18が軸受19,19によ
り回転可能に軸承されている。またピニオン軸18はブ
ラケット4に軸受20により軸承されピニオン17が歯
車10に噛合されている。そして後端には歯車21がキ
ー着されている。さらにブラケット16の後端には、歯
車21と噛合する歯車22を出力軸にテーパで嵌着した
サーボモータ23が取り付けられている。
ブラケット16には線材送り方向と平行に先端にピニオ
ン17を刻設したピニオン軸18が軸受19,19によ
り回転可能に軸承されている。またピニオン軸18はブ
ラケット4に軸受20により軸承されピニオン17が歯
車10に噛合されている。そして後端には歯車21がキ
ー着されている。さらにブラケット16の後端には、歯
車21と噛合する歯車22を出力軸にテーパで嵌着した
サーボモータ23が取り付けられている。
【0018】正面基板1の前面クイル2の上位置に上下
方向にコイリング工具担持装置30が配設されている。
案内板31の上下方向のスライド溝にコイリング工具担
持装置30のスライダ32が摺動可能に装着されてい
る。そしてスライダ32のクイル2側先端にはフック,
ボディ成形用のコイリング工具T3が成形斜面T3a
(図3b)をクイル2に対面する如く取り換え自在に締
着されている。
方向にコイリング工具担持装置30が配設されている。
案内板31の上下方向のスライド溝にコイリング工具担
持装置30のスライダ32が摺動可能に装着されてい
る。そしてスライダ32のクイル2側先端にはフック,
ボディ成形用のコイリング工具T3が成形斜面T3a
(図3b)をクイル2に対面する如く取り換え自在に締
着されている。
【0019】また正面基板1には円板カム34が水平軸
端に取着され、水平軸はカム支持板36に回転可能に軸
承されており、正面基板1の裏側でクイル2の線材送り
孔2aと同心に回転可能に軸承された大歯車55に噛み
合う、軸端に固着の図示しない小従動歯車で円板カム3
4は回動される。
端に取着され、水平軸はカム支持板36に回転可能に軸
承されており、正面基板1の裏側でクイル2の線材送り
孔2aと同心に回転可能に軸承された大歯車55に噛み
合う、軸端に固着の図示しない小従動歯車で円板カム3
4は回動される。
【0020】カム支持板36には支軸35が設立されて
いて、レバー38が揺動可能に枢支されている。このレ
バー38はカムフオロア37を介して円板カム34と接
触し、他端はスライダ32に水平ピン39で、揺動可能
に枢支されたリンク41の端にピン42によって回動可
能に枢結されている。従ってNC制御の図示しないサー
ボモータの回動により大歯車55が回動制御されること
によって、レバー38が揺動されてスライダ32は上下
動されクイル前面に進退される。これによりコイリング
工具T3がフック,ボディコイル部の円弧部成形時にク
イル2の前面に進出して送り出される線材を衝合させる
ことができる。
いて、レバー38が揺動可能に枢支されている。このレ
バー38はカムフオロア37を介して円板カム34と接
触し、他端はスライダ32に水平ピン39で、揺動可能
に枢支されたリンク41の端にピン42によって回動可
能に枢結されている。従ってNC制御の図示しないサー
ボモータの回動により大歯車55が回動制御されること
によって、レバー38が揺動されてスライダ32は上下
動されクイル前面に進退される。これによりコイリング
工具T3がフック,ボディコイル部の円弧部成形時にク
イル2の前面に進出して送り出される線材を衝合させる
ことができる。
【0021】クイル2の左横水平位置には切断工具T4
を担持する切断工具担持装置46が配設されている。ま
た右横水平位置には切断台工具T5を担持する切断台工
具担持装置47が配設されている。そして切断工具T4
と切断台工具T5の協動で線材を剪断する。さらにクイ
ル2の真下、コイリング工具T3の対向位置にはつぶし
工具T7を担持するつぶし工具担持装置48が配設され
ている。そしてそれぞれ駆動カム部材49,50,51
が配設されている。これらの担持装置46,47,48
は前述のコイリング工具担持装置30の構成と同じであ
り、それぞれの駆動カム部材49,50,51で同様の
動作を行うことができるので説明を省略する。
を担持する切断工具担持装置46が配設されている。ま
た右横水平位置には切断台工具T5を担持する切断台工
具担持装置47が配設されている。そして切断工具T4
と切断台工具T5の協動で線材を剪断する。さらにクイ
ル2の真下、コイリング工具T3の対向位置にはつぶし
工具T7を担持するつぶし工具担持装置48が配設され
ている。そしてそれぞれ駆動カム部材49,50,51
が配設されている。これらの担持装置46,47,48
は前述のコイリング工具担持装置30の構成と同じであ
り、それぞれの駆動カム部材49,50,51で同様の
動作を行うことができるので説明を省略する。
【0022】〔実施例1〕次いで本発明の方法の実施例
1のコイルばねの最初の先端直線部が成形中にクイルに
衝合することを防止する方法を図3乃至図6にもとづき
説明する。
1のコイルばねの最初の先端直線部が成形中にクイルに
衝合することを防止する方法を図3乃至図6にもとづき
説明する。
【0023】この方法を実施するには成形工具12とし
てピッチ工具T1を使用する。ピッチ工具T1はその先
端がクイル2の前端対応位置に、クイル2に向かって突
出する楔状でなり、クイル2より送り出され円弧状に成
形された線材Wbの横面との当接面T1aがコイリング
面に対して先端が当接する平面をなしており、ピッチ工
具T1が作用位置では当接面T1aはコイリング面とほ
ぼ一線をなす。なお当接面T1aが形成されていれば、
ピッチ工具T1先端は必ずしも楔状に形成される必要は
ない。またクイルホルダ3の前端面には、クイル2より
送り出された線材Wの成形方向と反対側の横面及び下面
をクイル直前で受けるL形をなす芯金工具T6が取り付
けられる。
てピッチ工具T1を使用する。ピッチ工具T1はその先
端がクイル2の前端対応位置に、クイル2に向かって突
出する楔状でなり、クイル2より送り出され円弧状に成
形された線材Wbの横面との当接面T1aがコイリング
面に対して先端が当接する平面をなしており、ピッチ工
具T1が作用位置では当接面T1aはコイリング面とほ
ぼ一線をなす。なお当接面T1aが形成されていれば、
ピッチ工具T1先端は必ずしも楔状に形成される必要は
ない。またクイルホルダ3の前端面には、クイル2より
送り出された線材Wの成形方向と反対側の横面及び下面
をクイル直前で受けるL形をなす芯金工具T6が取り付
けられる。
【0024】図3において、成形工具12のピッチ工具
T1の当接面T1aがコイリング面と離れた位置で待機
している。コイリング工具T3,切断工具T4,切断台
工具T5はいずれも後退待機位置にある。線材WがNC
制御のサーボモータで回転制御される送りローラにより
所定量の直線部Waが送り出される。
T1の当接面T1aがコイリング面と離れた位置で待機
している。コイリング工具T3,切断工具T4,切断台
工具T5はいずれも後退待機位置にある。線材WがNC
制御のサーボモータで回転制御される送りローラにより
所定量の直線部Waが送り出される。
【0025】図4において、NC制御で回転制御される
サーボモータにより大歯車55が指定量回転され、これ
に噛み合う小従動歯車,円板カム34の回転によりレバ
ー38を介してスライド32が下降され、コイリング工
具T3がクイル2の前面に進出して送り出される線材に
成形面T3aを衝合させて、第1巻きの円弧部Wbの約
半巻きが形成される。この状態で線材先端の直線部Wa
はクイル2に接触していない位置にある。
サーボモータにより大歯車55が指定量回転され、これ
に噛み合う小従動歯車,円板カム34の回転によりレバ
ー38を介してスライド32が下降され、コイリング工
具T3がクイル2の前面に進出して送り出される線材に
成形面T3aを衝合させて、第1巻きの円弧部Wbの約
半巻きが形成される。この状態で線材先端の直線部Wa
はクイル2に接触していない位置にある。
【0026】図5において、線材先端がピッチ工具T1
の側面を通過した時点で、NC制御においてサーボモー
タ23が回転制御され、歯車22・21,ピニオン1
7,歯車10の回動で、歯車軸筒11が所定量僅かに反
時計方向に回動される。この回動でピッチ工具T1の当
接面T1aが第1巻きの円弧部Wbの横面に当接して、
コイル成形方向側に僅かに偏位させる。この当接により
送り出される線材Wの直線部Waの先端はクイル2に乗
り上げクイル2との干渉が避けられ衝合から回避され
る。コイルにねじれが生じたときねじれを修正するよう
ピッチ工具T1の回動量を決めることができる。
の側面を通過した時点で、NC制御においてサーボモー
タ23が回転制御され、歯車22・21,ピニオン1
7,歯車10の回動で、歯車軸筒11が所定量僅かに反
時計方向に回動される。この回動でピッチ工具T1の当
接面T1aが第1巻きの円弧部Wbの横面に当接して、
コイル成形方向側に僅かに偏位させる。この当接により
送り出される線材Wの直線部Waの先端はクイル2に乗
り上げクイル2との干渉が避けられ衝合から回避され
る。コイルにねじれが生じたときねじれを修正するよう
ピッチ工具T1の回動量を決めることができる。
【0027】図6において、線材先端がクイル2に乗り
上げた時点でピッチ工具T1は時計方向回転で戻され線
材から離れる。コイリング工具T3の停止位置で線材が
送り出され密着巻きのコイルばねが成形される。この戻
し動作は必ずしも行わなくてもよいが、この場合はコイ
ルが密着巻きとなる位置で停止状態を保つ必要がある。
なお、この図4,図5の動作は通常第1巻き成形の動作
中において連続して行われるが、一端線材の送り出しを
停止して成形工具を回動させるようにしてもよい。
上げた時点でピッチ工具T1は時計方向回転で戻され線
材から離れる。コイリング工具T3の停止位置で線材が
送り出され密着巻きのコイルばねが成形される。この戻
し動作は必ずしも行わなくてもよいが、この場合はコイ
ルが密着巻きとなる位置で停止状態を保つ必要がある。
なお、この図4,図5の動作は通常第1巻き成形の動作
中において連続して行われるが、一端線材の送り出しを
停止して成形工具を回動させるようにしてもよい。
【0028】〔実施例2〕本発明の実施例2でコイルば
ねのボディコイル部Wcにピッチ間隔を付与する方法を
図3乃至図5及び図7乃至図9にもとづき説明する。
ねのボディコイル部Wcにピッチ間隔を付与する方法を
図3乃至図5及び図7乃至図9にもとづき説明する。
【0029】ピッチ工具T1,芯金工具T6は同じであ
る。図3乃至図5の行程は同じであるが、図5における
ピッチ工具T1の回動量は成形するコイルばねのピッチ
量に対応して決められる。
る。図3乃至図5の行程は同じであるが、図5における
ピッチ工具T1の回動量は成形するコイルばねのピッチ
量に対応して決められる。
【0030】図7において、コイリング工具T3の前進
位置で停止している状態で引き続き線材Wが送り出され
所定の一定ピッチを有するボディコイル部Wcが形成さ
れる。なお、この成形中にピッチ工具T1を徐々に時計
方向,反時計方向に移動制御させることによって漸減ピ
ッチ,漸増ピッチのばね或いはこれの組み合わせのピッ
チのばねを成形加工することも可能である。
位置で停止している状態で引き続き線材Wが送り出され
所定の一定ピッチを有するボディコイル部Wcが形成さ
れる。なお、この成形中にピッチ工具T1を徐々に時計
方向,反時計方向に移動制御させることによって漸減ピ
ッチ,漸増ピッチのばね或いはこれの組み合わせのピッ
チのばねを成形加工することも可能である。
【0031】図8において、ボディコイル部Wcが所定
長形成されるとコイリング工具T3が後退させられる。
またピッチ工具T1も時計方向に回動されて戻され、当
接面T1aが線材から離れる。これと同時に線材Wが少
し送り出されて直線部Wdを作り線材切断位置でのコイ
ルばねの後端直線部の長さが決められる。
長形成されるとコイリング工具T3が後退させられる。
またピッチ工具T1も時計方向に回動されて戻され、当
接面T1aが線材から離れる。これと同時に線材Wが少
し送り出されて直線部Wdを作り線材切断位置でのコイ
ルばねの後端直線部の長さが決められる。
【0032】図9において、切断台工具T5が前進され
てコイルばねの直線部Wdの切断部位の横側に当接され
る。次いで切断工具T4が反対方向から前進されてコイ
ルばねの後端の直線部を所定長さ残して切断するもので
ある。
てコイルばねの直線部Wdの切断部位の横側に当接され
る。次いで切断工具T4が反対方向から前進されてコイ
ルばねの後端の直線部を所定長さ残して切断するもので
ある。
【0033】〔実施例3〕本発明の実施例3の引張りコ
イルばねの第1フックの起こし加工方法を図10乃至図
17にもとづき説明する。
イルばねの第1フックの起こし加工方法を図10乃至図
17にもとづき説明する。
【0034】つぶし工具担持装置48には前端面を進出
方向に直角な平面T7aを有するつぶし工具T7が取り
付けられる。また、つぶし工具T7先端前面には切断工
具T8がボルトにより締着されている。なお切断工具T
8,つぶし工具T7の対接端部はコイリング工具T3の
前進時先端との干渉を避けるため互いに面取りでぬすみ
がつけられている。
方向に直角な平面T7aを有するつぶし工具T7が取り
付けられる。また、つぶし工具T7先端前面には切断工
具T8がボルトにより締着されている。なお切断工具T
8,つぶし工具T7の対接端部はコイリング工具T3の
前進時先端との干渉を避けるため互いに面取りでぬすみ
がつけられている。
【0035】さらにクイルホルダ3の端面に芯金工具T
6に隣接して、上位置につぶし受け工具T9をボルトに
より締着されている。つぶし受け工具T9はクイル2の
線材送り孔2a上位置でコイル成形方向側に線材送り孔
2a外側から斜め上方を向く斜面T9aが形成されてい
る。またコイリング工具T3の前進時に成形斜面T3a
との干渉をさけるよう斜面T9bに切除されている。つ
ぶし受け工具T9の下側の斜め上方を向く斜面T9aは
第1フック部のつぶし動作のときつぶされた円弧部を滑
らすためである。
6に隣接して、上位置につぶし受け工具T9をボルトに
より締着されている。つぶし受け工具T9はクイル2の
線材送り孔2a上位置でコイル成形方向側に線材送り孔
2a外側から斜め上方を向く斜面T9aが形成されてい
る。またコイリング工具T3の前進時に成形斜面T3a
との干渉をさけるよう斜面T9bに切除されている。つ
ぶし受け工具T9の下側の斜め上方を向く斜面T9aは
第1フック部のつぶし動作のときつぶされた円弧部を滑
らすためである。
【0036】また成形工具12のピッチ工具T1を起こ
し工具T2に取り換えるものである。成形工具12のボ
ルト14,14をゆるめて取り外し、クイルホルダ3の
フランジ部3aに設けた円弧窓3cにライナ13を移
し、起こし工具T2とつぶし受け工具T9とが図10の
位置となるようにボルト14,14により歯車軸筒11
の端面に締着する。この起こし工具T2はクイルホルダ
3の端面より離れて端面を横切り、つぶし受け工具T9
の斜め上方向斜面T9aの先端迄延在し、その端面はつ
ぶし受け工具T9の斜面T9aと連続しうる上方向斜面
T2aに形成されている。
し工具T2に取り換えるものである。成形工具12のボ
ルト14,14をゆるめて取り外し、クイルホルダ3の
フランジ部3aに設けた円弧窓3cにライナ13を移
し、起こし工具T2とつぶし受け工具T9とが図10の
位置となるようにボルト14,14により歯車軸筒11
の端面に締着する。この起こし工具T2はクイルホルダ
3の端面より離れて端面を横切り、つぶし受け工具T9
の斜め上方向斜面T9aの先端迄延在し、その端面はつ
ぶし受け工具T9の斜面T9aと連続しうる上方向斜面
T2aに形成されている。
【0037】切断工具T4は切断工具T8が直角方向か
ら進出するので切刃位置が変更された切断台工具T10
に取り換えられる。この切断台工具T10の先端はコイ
ルの円内に進入して下の切刃が線材と接触する形状をな
す。
ら進出するので切刃位置が変更された切断台工具T10
に取り換えられる。この切断台工具T10の先端はコイ
ルの円内に進入して下の切刃が線材と接触する形状をな
す。
【0038】図10において、クイル2より送り出され
コイルばねに成形された成形コイルの最後の半巻きWm
を残して切除され、直線部が少し引き戻され、続くボデ
ィコイル部が同径で成形されうる位置に半巻き部が置か
れている。起こし工具T2の上方向斜面T2aとつぶし
受け工具T9の斜面T9aとが一線となる位置に成形工
具が待機している。
コイルばねに成形された成形コイルの最後の半巻きWm
を残して切除され、直線部が少し引き戻され、続くボデ
ィコイル部が同径で成形されうる位置に半巻き部が置か
れている。起こし工具T2の上方向斜面T2aとつぶし
受け工具T9の斜面T9aとが一線となる位置に成形工
具が待機している。
【0039】図11において、待機位置にあったコイリ
ング工具T3が前進され、線材Wが送り出されてボディ
コイルの2巻き目Wnが形成される。
ング工具T3が前進され、線材Wが送り出されてボディ
コイルの2巻き目Wnが形成される。
【0040】図12において、コイリング工具T3は前
進位置で停止状態にあり、つぶし工具T7が前進され、
つぶし工具T7の前端の平面T7aで2巻き目Wnのコ
イルの下面を押し上げる。2巻目のコイルWnがつぶし
受け工具T9で受け止められ、コイリング工具T3 の成
形斜面T3aと接触している成形点において、コイルの
2巻き目Wnは折り曲げるようにして円がつぶされる。
つぶし動作につれ1巻き目Wmの上側の円弧がつぶし受
け工具T9の先端の斜面T9a上を滑り、起こし工具T
2の上方向斜面T2a上にかかる位置まで移動する。コ
イリング工具T3の先はつぶし工具T7との対接面のぬ
すみの間に入るので相互の干渉が避けられる。
進位置で停止状態にあり、つぶし工具T7が前進され、
つぶし工具T7の前端の平面T7aで2巻き目Wnのコ
イルの下面を押し上げる。2巻目のコイルWnがつぶし
受け工具T9で受け止められ、コイリング工具T3 の成
形斜面T3aと接触している成形点において、コイルの
2巻き目Wnは折り曲げるようにして円がつぶされる。
つぶし動作につれ1巻き目Wmの上側の円弧がつぶし受
け工具T9の先端の斜面T9a上を滑り、起こし工具T
2の上方向斜面T2a上にかかる位置まで移動する。コ
イリング工具T3の先はつぶし工具T7との対接面のぬ
すみの間に入るので相互の干渉が避けられる。
【0041】図13において、コイリング工具T3は引
き続き前進位置で停止しており、NC制御によるサーボ
モータ23の回転で歯車軸筒11が所定量回転される。
起こし工具T2はクイルホルダ3の円弧窓3c内を時計
方向に回動される。起こし工具T2の上方向斜面T2a
にかかったコイルの第1フックとなる1巻き目Wmが上
方向斜面T2aに引っ掛けられて起こされる。このとき
起こされた第1フック部Wmはスプリングバックを考慮
してコイル軸線と平行となる位置を越えた位置迄起こさ
れる。
き続き前進位置で停止しており、NC制御によるサーボ
モータ23の回転で歯車軸筒11が所定量回転される。
起こし工具T2はクイルホルダ3の円弧窓3c内を時計
方向に回動される。起こし工具T2の上方向斜面T2a
にかかったコイルの第1フックとなる1巻き目Wmが上
方向斜面T2aに引っ掛けられて起こされる。このとき
起こされた第1フック部Wmはスプリングバックを考慮
してコイル軸線と平行となる位置を越えた位置迄起こさ
れる。
【0042】図14において、成形工具12の起こし工
具T2が反時計方向に旋回して戻される。起こされた第
1フック部Wmの半円部はスプリングバックによりコイ
ル軸線と平行となる。つぶし工具T7が後退される。
具T2が反時計方向に旋回して戻される。起こされた第
1フック部Wmの半円部はスプリングバックによりコイ
ル軸線と平行となる。つぶし工具T7が後退される。
【0043】図15において、コイリング工具T3が進
出位置にあって、線材Wが図示しない送り出しローラに
よって送り出され所定長さのボディコイル部Woが形成
される。
出位置にあって、線材Wが図示しない送り出しローラに
よって送り出され所定長さのボディコイル部Woが形成
される。
【0044】図16において、コイリング工具T3が後
退し、線材が送り出されてコイル後端の直線部Wpが切
断位置に移動される。切断台工具T10が前進され、先
端T10aがボディコイル部Woの内側に挿入され、切
刃がボディコイル部の最後の巻きの半周となる位置に切
刃が位置する。
退し、線材が送り出されてコイル後端の直線部Wpが切
断位置に移動される。切断台工具T10が前進され、先
端T10aがボディコイル部Woの内側に挿入され、切
刃がボディコイル部の最後の巻きの半周となる位置に切
刃が位置する。
【0045】図17において、つぶし工具T7の前進に
より切断工具T8が切断台工具T10とでコイル後端を
半巻き残して線材を剪断する。このあと図10に戻り、
つぶし工具T7,切断工具T8,切断台工具T10が後
退されるとともに線材が引き戻されて、切り残しの半巻
きが続いてコイル成形が出来る位置となる。なお本実施
例ではクイルの周囲に成形工具を複数放射状に配置され
たばね成形機で説明したがこのタイプ以外のばね成形機
にも応用できる。
より切断工具T8が切断台工具T10とでコイル後端を
半巻き残して線材を剪断する。このあと図10に戻り、
つぶし工具T7,切断工具T8,切断台工具T10が後
退されるとともに線材が引き戻されて、切り残しの半巻
きが続いてコイル成形が出来る位置となる。なお本実施
例ではクイルの周囲に成形工具を複数放射状に配置され
たばね成形機で説明したがこのタイプ以外のばね成形機
にも応用できる。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述のような成形方法であるの
で以下の効果を奏する。
で以下の効果を奏する。
【0047】請求項1は、クイルの回りを回動可能に設
けたピッチ工具を付加したので、ばね成形品の一部のピ
ッチ成形,ねじれ修正の成形加工を容易に行うことがで
き、複雑なコイルばねの成形加工が可能である。また、
コイルの始端がコイル成形時にクイルに衝突することが
防止され、滑らかなコイル巻きが可能である。
けたピッチ工具を付加したので、ばね成形品の一部のピ
ッチ成形,ねじれ修正の成形加工を容易に行うことがで
き、複雑なコイルばねの成形加工が可能である。また、
コイルの始端がコイル成形時にクイルに衝突することが
防止され、滑らかなコイル巻きが可能である。
【0048】請求項2は、ピッチ間隔を形成するピッチ
工具がクイル回りを回動位置制御されるので簡単に各種
の可変ピッチのコイルばねの成形が可能である。
工具がクイル回りを回動位置制御されるので簡単に各種
の可変ピッチのコイルばねの成形が可能である。
【0049】請求項3は、つぶし工具とつぶし受け工具
との協動で例えば第2巻目をつぶし、クイルの回りで回
動する起こし工具でつぶされた先の第1フックを起こす
のでイングリッシュタイプのコイルばねを容易に成形す
ることができる。
との協動で例えば第2巻目をつぶし、クイルの回りで回
動する起こし工具でつぶされた先の第1フックを起こす
のでイングリッシュタイプのコイルばねを容易に成形す
ることができる。
【0050】
【0051】
【図1】本発明の方法を実施するばね成形装置の成形工
具の配置図である。
具の配置図である。
【図2】本発明の方法を実施するばね成形装置のクイル
を中心として成形工具の構造を示す図で、aは縦断面
図、bはA−A視図である。
を中心として成形工具の構造を示す図で、aは縦断面
図、bはA−A視図である。
【図3】第1・第2実施例の成形に入る前の工具の位置
関係を示す図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図
である。
関係を示す図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図
である。
【図4】同じく線材に最初の半巻きが形成された状態を
示す図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図であ
る。
示す図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図であ
る。
【図5】同じく回動可能なピッチ工具T1を回動させ
て、コイル成形部に当接され、送り出される線材先端が
クイルに乗り上げた図で、aは正面図、bは側面図、c
は下面図である。
て、コイル成形部に当接され、送り出される線材先端が
クイルに乗り上げた図で、aは正面図、bは側面図、c
は下面図である。
【図6】同じくピッチ工具T1が線材と接触しない位置
に戻った図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図で
ある。
に戻った図で、aは正面図、bは側面図、cは下面図で
ある。
【図7】第2実施例のボディ成形でピッチ工具T1が当
接されて一定ピッチのコイルが加工された図で、aは正
面図、bは側面図、cは下面図である。
接されて一定ピッチのコイルが加工された図で、aは正
面図、bは側面図、cは下面図である。
【図8】同じくコイルの成形が終わりコイリング工具T
3が後退し、ピッチ工具T1が時計方向旋回してコイル
から離れた初めの位置に戻り、線材が送り出されて直線
部を送り出してコイルを切断位置とした図で、aは正面
図、bは側面図、cは下面図である。
3が後退し、ピッチ工具T1が時計方向旋回してコイル
から離れた初めの位置に戻り、線材が送り出されて直線
部を送り出してコイルを切断位置とした図で、aは正面
図、bは側面図、cは下面図である。
【図9】同じく切断工具T4と切断台工具T5との協動
でコイルを剪断した図で、aは正面図、bは側面図、c
は下面図である。
でコイルを剪断した図で、aは正面図、bは側面図、c
は下面図である。
【図10】本発明の第3実施例の先の成形コイルで半巻
きを切断して引き続きコイル成形位置に戻した図で、a
は正面図、bは側面図である。
きを切断して引き続きコイル成形位置に戻した図で、a
は正面図、bは側面図である。
【図11】同じくコイリング工具T3が進出して2巻き
目が成形された図で、aは正面図、bは側面図である。
目が成形された図で、aは正面図、bは側面図である。
【図12】同じくコイリング工具T3が進出位置にあ
り、つぶし工具T7が進出して2巻き目のコイルをつぶ
し1巻き目を起こし工具T2の上方向斜面上に滑らせた
図で、aは正面図、bは側面図である。
り、つぶし工具T7が進出して2巻き目のコイルをつぶ
し1巻き目を起こし工具T2の上方向斜面上に滑らせた
図で、aは正面図、bは側面図である。
【図13】同じく起こし工具T2を回動して第1フック
となる1巻き目を起こした図で、aは正面図、bは側面
図である。
となる1巻き目を起こした図で、aは正面図、bは側面
図である。
【図14】同じく起こし工具T2とつぶし工具T7を初
めの位置に戻し、第1フックがスプリングバックで所望
位置となった図で、aは正面図、bは側面図である。
めの位置に戻し、第1フックがスプリングバックで所望
位置となった図で、aは正面図、bは側面図である。
【図15】同じく線材が送り出され、ボディコイル部が
所定長さ成形された図で、aは正面図、bは側面図であ
る。
所定長さ成形された図で、aは正面図、bは側面図であ
る。
【図16】同じくコイリング工具T3が後退され、線材
が送り出されて切断位置とされ切断台工具T10が進出
して切刃がコイル内に挿入された図で、aは正面図、b
は側面図である。
が送り出されて切断位置とされ切断台工具T10が進出
して切刃がコイル内に挿入された図で、aは正面図、b
は側面図である。
【図17】切断工具T8が進出してコイルの後端が切断
された図で、aは正面図、bは側面図である。
された図で、aは正面図、bは側面図である。
【図18】従来技術の放射状に配置された成形工具を取
り付けた正面基盤を示す図である。
り付けた正面基盤を示す図である。
2 クイル
3 クイルホルダ
8 線材案内筒
10 歯車
11 歯車軸筒
12 成形工具
17 ピニオン
21,22 歯車
18 ピニオン軸
23 サーボモータ
30 コイリング工具担持装置
46 切断工具担持装置
47 切断台工具担持装置
48 つぶし工具担持装置
49,50,51 駆動カム部材
55 大歯車
T1 ピッチ工具
T2 起こし工具
T3 コイリング工具
T4,T8 切断工具
T7 つぶし工具
T5,T10 切断台工具
T6 芯金工具
T9 つぶし受け工具
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−10885(JP,A)
特開 平10−29028(JP,A)
特開 平3−193231(JP,A)
特開 平8−174120(JP,A)
特開 昭54−52662(JP,A)
実開 平6−77937(JP,U)
特公 昭62−22698(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B21F 35/02
B21F 3/027
Claims (3)
- 【請求項1】 線材を案内するクイルに対し放射状に配
置されたコイリング工具,つぶし工具,切断工具等を進
退させることによって、送り制御される線材に衝合させ
て変形・湾曲・切断してばねを成形加工する方法におい
て、前記クイルから送り出される線材に前記コイリング
工具を衝合させて1巻目の円弧部を形成し線材の送り出
しを停止状態又は送り出し中に前記クイル軸線を中心と
して回動制御可能に設けられたピッチ工具を回動位置決
めして円弧部の横面に当接させて線材を成形方向側に偏
位させ送り出される線材先端がクイルに衝合することを
防止またはコイル部に所定ピッチを付与することを特徴
とするばね成形方法。 - 【請求項2】 前記ピッチ工具に回動位置決めと同時又
は位置決め後に微少な回動制御を付加してコイル部の可
変ピッチばねを作る請求項1に記載のばね成形方法。 - 【請求項3】 線材を案内するクイルに対し放射状に配
置されたコイリング工具・つぶし工具・切断工具等を進
退させることによって、送り制御される線材に衝合させ
て変形,湾曲,切断してばねを成形加工する方法におい
て、前記コイリング工具でボディコイルの2巻を形成し
コイリング工具の停止状態で、前記つぶし工具を前進さ
せ2巻目のコイルの下面を押し上げ、前記クイルのクイ
ルホルダに締着され斜め上方を向く斜面が形成されたつ
ぶし受け工具で受け止めて、前記コイリング工具の成形
点で2巻目をつぶし、つぶし動作につれ1巻目を前記つ
ぶし受け工具の斜面上を滑らせ、前記クイル軸線を中心
として回動制御可能に設けられた起こし工具にかかる位
置まで移動させ、起こし工具を回動させて1巻目を前記
つぶし工具の押圧点を支点として起こすことにより、フ
ック付コイルばねの第1フック部をつくることを特徴と
するばね成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21529398A JP3397696B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | ばね成形方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21529398A JP3397696B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | ばね成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042671A JP2000042671A (ja) | 2000-02-15 |
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ID=16669930
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