JP3396616B2 - 半導体回路素子 - Google Patents

半導体回路素子

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JP3396616B2 JP03019498A JP3019498A JP3396616B2 JP 3396616 B2 JP3396616 B2 JP 3396616B2 JP 03019498 A JP03019498 A JP 03019498A JP 3019498 A JP3019498 A JP 3019498A JP 3396616 B2 JP3396616 B2 JP 3396616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性基板上に形
成されたMOS型トランジスタにおいてキンク効果が防
止された半導体回路素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの微細化が進み、その結
果、低消費電流およびチップサイズの縮小化が実現され
た。しかし、トランジスタ単体の耐圧能力は、LSIの
微細化が進むほど低下するという問題がある。これに対
し、絶縁性基板上にシリコン単結晶薄膜が形成された、
いわゆるSOI(Silicon on Insulator)ウェーハにM
OS(Metal Oxide Semiconductor) 型トランジスタが作
製された集積回路では、トランジスタを2段以上の複数
段に縦方向に積み上げる回路構成(回路図における見か
け上の縦積み)に形成することによって耐圧を確保する
ことが考えられる。ところが、このような縦積みの構成
では、トランジスタのゲート長によってはキンク効果が
生じることが知られている。
【0003】キンク効果とは、本来、トランジスタの動
作時にチャネル領域で加速されたキャリアがドレイン領
域の近傍で衝突電離によって電子と正孔とを発生させる
と、チャネルの極性と逆の極性の電荷キャリアがチャネ
ル領域に蓄積される結果、チャネル領域の電位が上昇し
てチャネル電流を増加させることをいう。ただし、ここ
では、トランジスタのカスケード接続によるチャネル電
流の増加もキンク効果と称する。いずれの場合のキンク
効果もトランジスタの耐圧に悪影響を及ぼすと考えられ
ている。
【0004】従来のキンク効果を防止する回路素子とし
て、特開平5−326943号公報に開示されているM
OS構造がある。
【0005】図4に示すように、このMOS構造11に
おいては、バックオキサイド12上に、n+ 中間領域1
3を間において、ゲート幅が同じでゲート長が1:2で
ある2つの第1および第2P- ゲート領域14・15が
形成され、これらゲート領域14・15を挟むようにn
+ ソース領域16およびn+ ドレイン領域17が形成さ
れている。また、上記のゲート領域14・15上にそれ
ぞれ酸化膜18・19を介して形成された端子20・2
1に共通の電圧VGSが印加されている。さらに、n+
ース領域16に設けられたソース端子22にソース電圧
S が印加され、n+ ドレイン領域17に設けられたド
レイン端子23にドレイン電圧VDSが印加されている。
そして、バックオキサイド12の裏面側に形成された制
御電極(バックゲート)24に電圧VG2が印加されてい
る。
【0006】このようなMOS構造11では、図5に示
す直列接続された2つのNchのトランジスタQ11・Q
12が縦積みに形成されており、それぞれのトランジスタ
11・Q12の端子20・21(ゲート電極)への入力を
共通(電圧VGS)にしている。また、トランジスタQ11
のソースと、トランジスタQ12のドレインとの接続点
(n+ 中間領域13)の電位をVx とすると、トランジ
スタQ12のゲートバイアスはVGS−VX となる。
【0007】このMOS構造11に基づいて構成された
回路素子の特性を図6に示す。図6において、曲線Dが
トランジスタQ12単体について、曲線Eが同サイズのト
ランジスタQ11・Q12によるカスケード構造について、
曲線Fが2:1のゲート長の比のトランジスタQ11・Q
12によるカスケード構造についてのVDS対IDS曲線をそ
れぞれ表している。曲線Dより、VDS=3.5V付近で
単体のトランジスタQ12の耐圧の限界に達し、急激に電
流が増加していくことが分かる。また、それに対応し
て、曲線Eより同サイズのトランジスタQ11・Q12によ
るカスケード構造においてもキンク効果が現れているこ
とが分かる。
【0008】このような現象は、トランジスタQ12のゲ
ートバイアス(VGS−VX )とトランジスタQ11のゲー
トバイアス(VGS)との差によって生じる。つまり、ト
ランジスタQ11・Q12のサイズが同じ場合は、ゲートバ
イアスの高いトランジスタQ 11の方が多く電流を流すこ
と、およびドレイン電圧VDSの増加分が主に抵抗の高い
トランジスタQ12のソース−ドレイン間電圧を増加させ
ることから、トランジスタQ12単体の特性が強く現れ
る。
【0009】そこで、上記のMOS構造11では、トラ
ンジスタQ11のゲート長を大きくすることによって、ト
ランジスタQ11の抵抗を高める一方、トランジスタQ12
に印加される電圧を低くした結果、キンク効果を抑制し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
に基づいて構成された回路素子は前述のようにゲート長
を異ならせた2つのトランジスタQ11・Q12を用いてい
るので、この回路素子を駆動する際には、1つのトラン
ジスタを駆動する場合の3倍のゲート容量が負荷となっ
て消費電力を増大させる。このため、SOI−MOS型
トランジスタが高速動作および低消費電流という長所を
有しているにも関わらず、実用上では上記の不都合によ
って、このトランジスタの長所が十分生かされないとい
う問題がある。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、耐圧性および高速性に優れ、かつキンク効
果を防止できるSOI−MOS型トランジスタ回路素子
において、ゲート容量を低減させることによって、高性
能な半導体回路素子を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の半導体回路素子は、上記の課題を解決するために、絶
縁性基板上に形成されたMOS型トランジスタを含む半
導体回路素子において、上記MOS型トランジスタであ
ってゲート入力が共通化された第1および第2トランジ
スタと、上記第1および第2トランジスタの間に直列に
接続され、低電位側の上記第1トランジスタのオン抵抗
以上の抵抗値を有し、上記第1および第2トランジスタ
に印加されるゲートバイアスを均等化する抵抗性素子と
を備えていることを特徴としている。
【0013】上記の構成では、第1トランジスタに印加
される電圧の上昇が抵抗性素子によって抑えられる。こ
れによって、第1および第2トランジスタに印加される
電圧が均等化されるので、キンク効果の発生を防止する
ことができる。また、前述の従来の構成のように、一方
のトランジスタのゲート長を他方のそれより大きくする
必要がないので、第1および第2トランジスタのゲート
長を等しくすることによって、ゲート容量の増大を防止
することができる。
【0014】請求項1の半導体回路素子は、請求項2に
記載のように、上記抵抗性素子がMOS型トランジスタ
により形成されていることが好ましい。このように構成
することによって、抵抗性素子を第1および第2トラン
ジスタと同様のプロセスで絶縁性基板上に作製すること
ができる。
【0015】請求項2の半導体回路素子は、請求項3に
記載のように、上記第1トランジスタが、ソース端子を
有する第1導電型の第1ソース領域、第1導電型の第1
ドレイン領域、第1導電型と逆の第2導電型の第1ゲー
ト領域および第1ゲート端子を含み、上記第2トランジ
スタが、第1導電型の第2ソース領域、ドレイン端子を
有する第1導電型の第2ドレイン領域、第2導電型の第
2ゲート領域および第2ゲート端子を含み、上記抵抗性
素子が、第1導電型の第3ソース領域、第1導電型の第
3ドレイン領域、第2導電型の第3ゲート領域および第
3ゲート端子を含むように構成される。
【0016】このような半導体回路素子では、抵抗性素
子の第3ゲート領域の導電型が第1および第2トランジ
スタの第1および第2ゲート領域の導電型と同じである
ので、第1ドレイン領域、第2ソース領域、第3ソース
領域および第3ドレイン領域が同一の導電型に形成され
る。それゆえ、第1ドレイン領域と第3ソース領域との
共通化および第2ソース領域と第3ドレイン領域との共
通化を図ることができる。
【0017】請求項3の半導体回路素子は、請求項4に
記載のように、上記第3ゲート端子への入力と上記第1
および第2ゲート端子への入力とが分離されていること
が好ましい。これによって、第1および第2トランジス
タの入力ゲート容量は、抵抗性素子の入力ゲート容量が
加わることがないので、最小限に抑えられる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0019】本実施の形態に係る半導体回路素子は、S
OI−MOS型トランジスタ回路素子であって、図1に
示すように、MOS構造をなしており、バックオキサイ
ド1上に回路素子が形成されている。バックオキサイド
1は、SIMOX(Separation by Implantation of Oxg
en) 技術によって製作されることが望ましい。SIMO
X技術では、酸素イオン(O+ )の高エネルギー打ち込
みによってウェーハ表面から深い位置に絶縁層(SiO
2 層)を形成してSOIウェーハを製作する。
【0020】バックオキサイド1上には、第1ないし第
3P- ゲート領域(第1ないし第3ゲート領域)2〜4
が形成されている。第1および第3P- ゲート領域2・
4の間には、第1n+ 中間領域5が形成され、第2およ
び第3P- ゲート領域3・4の間には、第2n+ 中間領
域6が形成されている。上記の第1ないし第3P- ゲー
ト領域2〜4上には、それぞれ酸化膜7〜9を介して金
属製の端子10〜12が形成されている。
【0021】第1および第2ゲート端子としての端子1
0・11には共通の電圧VGSが印加され、第3のゲート
端子としての端子12には電圧VG が印加されている。
端子10・11は共通化されており、端子12と電気的
に分離されている。
【0022】また、バックオキサイド1上には、第1な
いし第3P- ゲート領域2〜4ならびに第1および第2
+ 中間領域5・6からなる領域を挟むようにn+ ソー
ス領域13(第1ソース領域)およびn+ ドレイン領域
14(第2ドレイン領域)が形成されている。n+ ソー
ス領域13に設けられた金属製のソース端子15にはソ
ース電圧VS が印加され、n+ ドレイン領域14に設け
られた金属製のドレイン端子16にはドレイン電圧(ド
レイン−ソース間電圧)VDSが印加されている。
【0023】さらに、バックオキサイド1の裏面側に
は、制御電極(バックゲート)17が形成されている。
この制御電極17には、電圧VG2が印加されている。
【0024】上記の第1ないし第3P- ゲート領域2〜
4、第1および第2n+ 中間領域5・6、n+ ソース領
域13ならびにn+ ドレイン領域14は、バックオキサ
イド1上に形成された単結晶シリコン薄膜にそれぞれの
領域で不純物をドープすることによって設けられる。
【0025】上記のように構成される半導体回路素子に
おいては、第1ないし第3P- ゲート領域2〜4の上部
に、それぞれnチャネル2a〜4aが形成される。これ
によって、図2に示すように、第1ないし第3P- ゲー
ト領域2〜4をそれぞれ含むNchトランジスタ(以
降、単にトランジスタと称する)Q1 〜Q3 がカスケー
ド接続されるように形成される。この回路素子におい
て、トランジスタQ1 のソース端子15に印加されるソ
ース電圧VS は接地電位に設定されている。
【0026】また、第1n+ 中間領域5は、トランジス
タQ1 のドレイン領域(第1ドレイン領域)とトランジ
スタQ3 のソース領域(第3ソース領域)とを兼ね、第
2n+ 中間領域6は、トランジスタQ3 のドレイン領域
(第3ドレイン領域)とトランジスタQ2 のソース領域
(第2ソース領域)とを兼ねている。したがって、トラ
ンジスタQ1 は、第1P- ゲート領域2、第1n+ 中間
領域5、酸化膜7、端子10およびn+ ソース領域13
によって形成され、トランジスタQ2 は、第2P- ゲー
ト領域3、第2n+ 中間領域6、酸化膜8、端子11お
よびn+ ドレイン領域14によって形成され、トランジ
スタQ3 は、第3P- ゲート領域4、第1および第2n
+ 中間領域5・6、酸化膜9および端子12によって形
成されている。
【0027】第1および第2n+ 中間領域5・6は、第
3P- ゲート領域4の導電型が第1および第2P- ゲー
ト領域2・3と同じ導電型であることによって、隣接す
るトランジスタ間で共有するように設けられる。したが
って、このように第1および第2n+ 中間領域5・6を
設けることによって本半導体回路素子の構成を簡素化す
ることができる。
【0028】このような構造では、トランジスタQ1
2 (第1および第2トランジスタ)の間でトランジス
タQ3 のオン抵抗が抵抗性素子としての機能を果たすの
で、トランジスタQ1 に印加される電圧の上昇がその抵
抗によって抑えられる。これによって、各トランジスタ
1 ・Q2 に印加される電圧(ゲートバイアス)が均等
化されるので、キンク効果が抑制される。また、このよ
うに電圧を調整することによってキンク効果を抑制する
ので、従来のように2つのトランジスタのゲート長を異
ならせる必要がない。それゆえ、トランジスタQ1 ・Q
2 のサイズを同じにして、ゲート容量の増大を防止する
ことができる。
【0029】トランジスタQ3 のオン抵抗は、低電位側
のトランジスタQ1 のオン抵抗以上に設定されることが
望ましい。このため、抵抗性素子としてのトランジスタ
3の大きさについては、少なくともトランジスタQ1
と同じサイズ(同じゲート長)であるか、またはトラン
ジスタQ1 のゲート長より大きいゲート長を有すること
が必要である。しかしながら、トランジスタQ3 を大き
くしすぎると、抵抗値が必要以上に高くなるので、ドレ
イン電流の減少を招く。したがって、用途に応じて最適
な抵抗値を設定する必要がある。
【0030】上記の構造では、トランジスタQ1 ・Q2
の間に等価的に抵抗性素子が挿入されているのみである
ので、トランジスタQ1 ・Q2 による単純なカスケード
接続が有する電気的特性を極力変化させないようにして
いる。また、トランジスタQ3 への入力とトランジスタ
1 ・Q2 への入力とを分離することによって、トラン
ジスタQ1 ・Q2 の入力ゲート容量を最小限に抑えるこ
とができる。さらに、抵抗性素子としてのトランジスタ
3 は、トランジスタQ1 ・Q2 と同じ導電型のトラン
ジスタであるので、このトランジスタQ3 をトランジス
タQ1 ・Q2 と同じプロセスでバックオキサイド1上に
作製することができ、製造の簡素化が図られる。
【0031】勿論、上記の構造でも、高耐圧性、高速動
作といったSOI−MOS型トランジスタ回路素子の特
徴を備えている。
【0032】なお、トランジスタQ1 〜Q3 の導電型
は、Nchだけでなく、Pchであってもよい。この場
合、第1ないし第3P- ゲート領域2〜4、第1および
第2n+ 中間領域5・6、n+ ソース領域13ならびに
+ ドレイン領域14の導電型が逆になる。
【0033】
【実施例】ここで、上記の半導体回路素子におけるドレ
イン−ソース間電圧VDSとドレイン電流IDSとの関係を
測定した結果について説明する。この測定において用い
られる半導体回路素子では電圧VG と電圧VGSとが同じ
値に設定されるとともに、電圧VG2が0Vに設定されて
おり、測定が室温(300K)で行われた。
【0034】図3において、曲線A,B,Cは、それぞ
れ電圧VG ・VGSが2V,2.5V,3Vに設定された
ときのVDS対IDS曲線を表している。曲線A,B,C
は、それぞれVDSが2V,1.8V,1.5V以上の範
囲でわずかに上昇しながらほぼ平坦に変化している。こ
のように、曲線A〜Cから、上記の半導体回路素子で
は、キンク効果がほとんど発生していないことが分か
る。
【0035】比較例として、トランジスタQ3 を備えて
いない従来の半導体回路素子と同じ構造のMOSトラン
ジスタ回路素子(図4および図5参照)について説明す
る。この回路素子についても、電圧VG2が0Vに設定さ
れており、測定が室温(300K)で行われた。ただ
し、この回路素子に用いられる2つのトランジスタのゲ
ート長は同じである。
【0036】図3において、曲線A’,B’,C’は、
それぞれ電圧VGSが2V,2.5V,3Vに設定された
ときのVDS対IDS曲線を表している。曲線A’,B’,
C’は、ともにVDSが3Vから5Vの範囲で大きく上昇
するように変化している。このように、曲線A’〜C’
から、トランジスタQ3 すなわち抵抗性素子を備えてい
ない回路素子では、上記の範囲でキンク効果が発生する
ことが分かる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
半導体回路素子は、MOS型トランジスタであってゲー
ト入力が共通化された第1および第2トランジスタと、
上記第1および第2トランジスタの間に直列に接続さ
れ、低電位側の上記第1トランジスタのオン抵抗以上の
抵抗値を有し、上記第1および第2トランジスタに印加
されるゲートバイアスを均等化する抵抗性素子とを備え
ている構成である。
【0038】これにより、第1および第2トランジスタ
に印加される電圧が均等化されるので、第1および第2
トランジスタのゲート長の調整によらずキンク効果の発
生を防止することができる。それゆえ、これらのゲート
長を等しくすることによって、ゲート容量の増大を防止
することができる。したがって、消費電力の増大を抑え
ることによって、高耐圧性、高速動作といったSOI−
MOS型トランジスタ回路素子の長所を実用上で生かす
ことができるという効果を奏する。
【0039】本発明の請求項2に係る半導体回路素子
は、請求項1に係る半導体回路素子において、上記抵抗
性素子がMOS型トランジスタにより形成されている構
成であるので、抵抗性素子を第1および第2トランジス
タと同様のプロセスで絶縁性基板上に作製することによ
って、半導体回路素子の製造工程の簡素化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0040】本発明の請求項3に係る半導体回路素子
は、請求項2に係る半導体回路素子において、上記第1
トランジスタが、ソース端子を有する第1導電型の第1
ソース領域、第1導電型の第1ドレイン領域、第1導電
型と逆の第2導電型の第1ゲート領域および第1ゲート
端子を含み、上記第2トランジスタが、第1導電型の第
2ソース領域、ドレイン端子を有する第1導電型の第2
ドレイン領域、第2導電型の第2ゲート領域および第2
ゲート端子を含み、上記抵抗性素子が、第1導電型の第
3ソース領域、第1導電型の第3ドレイン領域、第2導
電型の第3ゲート領域および第3ゲート端子を含んでい
る構成である。
【0041】これによって、抵抗性素子の第3ゲート領
域の導電型が第1および第2トランジスタの第1および
第2ゲート領域の導電型と同じであるので、第1ドレイ
ン領域と第3ソース領域との共通化および第2ソース領
域と第3ドレイン領域との共通化を図ることができる。
したがって、半導体回路素子の構造の簡素化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0042】本発明の請求項4に係る半導体回路素子
は、請求項3に係る半導体回路素子において、上記第3
ゲート端子への入力と上記第1および第2ゲート端子へ
の入力とが分離されているので、第1および第2トラン
ジスタの入力ゲート容量が最小限に抑えられる。したが
って、消費電力の増大をより一層抑えることができ、請
求項1の半導体回路素子が奏する効果を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る半導体回路素子の
構造を示す断面図である。
【図2】上記半導体回路素子の構成を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の実施の一形態に係る実施例およびこの
実施例に対する比較例の半導体回路素子のドレイン−ソ
ース間電圧とドレイン電流との関係を示すグラフであ
る。
【図4】従来の半導体回路素子の構造を示す断面図であ
る。
【図5】図4の半導体回路素子の構成を示す回路図であ
る。
【図6】図4の半導体回路素子のドレイン−ソース間電
圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 バックオキサイド 2 第1P- ゲート領域(第1ゲート領域) 3 第2P- ゲート領域(第2ゲート領域) 4 第3P- ゲート領域(第3ゲート領域) 5 第1n+ 中間領域5(第1ドレイン領域、第3ソ
ース領域) 6 第2n+ 中間領域6(第2ソース領域、第3ドレ
イン領域) 10 端子(第1ゲート端子) 11 端子(第2ゲート端子) 12 端子(第3ゲート端子) 13 n+ ソース領域(第1ソース領域) 14 n+ ドレイン領域(第2ドレイン領域) Q1 Nchトランジスタ(第1トランジスタ) Q2 Nchトランジスタ(第2トランジスタ) Q3 Nchトランジスタ(抵抗性素子)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に形成されたMOS型トラン
    ジスタを含む半導体回路素子において、 上記MOS型トランジスタであってゲート入力が共通化
    された第1および第2トランジスタと、 上記第1および第2トランジスタの間に直列に接続さ
    れ、低電位側の上記第1トランジスタのオン抵抗以上の
    抵抗値を有し、上記第1および第2トランジスタに印加
    されるゲートバイアスを均等化する抵抗性素子とを備え
    ていることを特徴とする半導体回路素子。
  2. 【請求項2】上記抵抗性素子がMOS型トランジスタに
    より形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体回路素子。
  3. 【請求項3】上記第1トランジスタが、ソース端子を有
    する第1導電型の第1ソース領域、第1導電型の第1ド
    レイン領域、第1導電型と逆の第2導電型の第1ゲート
    領域および第1ゲート端子を含み、 上記第2トランジスタが、第1導電型の第2ソース領
    域、ドレイン端子を有する第1導電型の第2ドレイン領
    域、第2導電型の第2ゲート領域および第2ゲート端子
    を含み、 上記抵抗性素子が、第1導電型の第3ソース領域、第1
    導電型の第3ドレイン領域、第2導電型の第3ゲート領
    域および第3ゲート端子を含んでいることを特徴とする
    請求項2に記載の半導体回路素子。
  4. 【請求項4】上記第3ゲート端子への入力と上記第1お
    よび第2ゲート端子への入力とが分離されていることを
    特徴とする請求項3に記載の半導体回路素子。
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