JPH08102501A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH08102501A
JPH08102501A JP6237895A JP23789594A JPH08102501A JP H08102501 A JPH08102501 A JP H08102501A JP 6237895 A JP6237895 A JP 6237895A JP 23789594 A JP23789594 A JP 23789594A JP H08102501 A JPH08102501 A JP H08102501A
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JP
Japan
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transistor
channel
electrode
silicon layer
substrate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6237895A
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English (en)
Inventor
Yoji Morikawa
陽二 森川
Isamu Yunoki
勇 柚木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Priority to JP6237895A priority Critical patent/JPH08102501A/ja
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下部シリコン層1に、n拡散層のドレイン
12、ソース11、絶縁層2を介して形成されている上
部シリコン層3にp拡散層のドレイン32、ソース3
1が形成され、ソース11に第1電極5、ドレイン12
とドレイン32が接続された第2電極6、及びソース3
1に第3電極7がそれぞれ配設され、上部シリコン層3
上に、ゲート絶縁層81を介して唯一のゲート電極8が
配設されている相補型インバータの半導体装置。 【効果】 上下2つのFETを唯一のゲート8により制
御できるので、素子面積が少なくなり、集積度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に、シリコン半導体を用いた論理回路の半導体装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】論理回路の半導体装置は、一つの集積回
路として少なくとも2つのトランジスタによって構成さ
れ、あるトランジスタがオンのとき他のトランジスタが
オフとなるように2つもしくはそれ以上のトランジスタ
の特性を適宜合わせ込んで1つの半導体装置として形成
したものである。
【0003】図12は、基本的な論理回路の一つである
相補型インバータ(NOT回路)の従来の半導体装置構
成の一例を示す断面図である。この装置は、SOI(Sil
icon On Insulator)基板を用いたCMOSインバータ
で、SOIの一つのアイランドに一つの電界効果トラン
ジスタ(以下、単にトランジスタと称する)を形成し、
各トランジスタは互いに特性が異なるように、一方はp
チャネルノーマリオフ(エンハンスメント)トランジス
タ71、他方はnチャネルノーマリオフ(エンハンスメ
ント)トランジスタ72としてあり、互いのゲート電極
78および79を配線により接続して入力端子INと
し、また互いのドレインを1つの電極75により形成
(または配線により接続)して出力端子OUTとして、
入力INの電圧にしたがって、出力OUTの電圧が入力
電圧とは逆に変化するインバータ動作をさせるものであ
る。
【0004】このSOI基板によるCMOSインバータ
の特徴は、2つのトランジスタがそれぞれSOIの上部
シリコン層のアイランドに一つづつ形成されているため
に、互いのトランジスタ同士の干渉がなく、それぞれの
トランジスタがほぼ完全に独立して動作できる点であ
り、それぞれのトランジスタの閾値特性を合わせ込むこ
とで良好なインバータ動作を行わしめることができるも
ので、通常のバルク基板によるウェル(あるいはダブル
ウェル)構造によるCMOSインバータと比べてラッチ
アップ耐性が高く、また基板がらみの寄生容量が少ない
などの特性を有する。
【0005】なお、図12に示したインバータ装置の構
造は、SOI基板100の絶縁層102によって基板の
下部シリコン層1から絶縁された上部シリコン層を各ト
ランジスタ形成のために絶縁層90によって、アイラン
ド70を形成し、一方のアイランドの中に、pチャネル
トランジスタ71を、他の一方のアイランドの中にnチ
ャネルトランジスタ72が形成されており、トランジス
タ71と72のそれぞれのゲート電極78および79が
配線により接続され、ドレインが一つの電極75によっ
て形成されおり、ソース電極76および77がそれぞれ
独立に形成されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のCMOSインバータ装置にあっては、2つ
のトランジスタを並べて形成しているために、半導体装
置として大きな面積が必要となり、また、2つのトラン
ジスタを接続するために配線も長く、配線による寄生容
量がスイッチングスピードに大きな影響を及ぼしてい
る。特に、より高速で集積度が高く、小型の半導体装置
が要望されている現在においては、高速化、高集積化、
小型化に限界がある。
【0007】また、2つのトランジスタの特性の合わせ
込みは、pチャネルトランジスタとnチャネルトランジ
スタが共通のゲート電圧に対して、共に導通状態となる
ことのないように、それぞれ独立にゲート閾値電圧を調
整するためのイオン注入などを行う必要があり、2つの
トランジスタの特性の合わせ込みが難しいと言った問題
もある。
【0008】そこで、本発明の目的は、素子集積度を向
上し、ゲート間配線などの配線をより少なくして、寄生
容量を低減し、かつ、微妙な特性の合わせ込みなどを不
要にした、論理回路として用いられる半導体装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、絶縁層を介して上下に絶縁分離された下部
シリコン層と上部シリコン層とを有する基板に、該下部
シリコン層に形成された、第1の導電型のチャネルが形
成される電界効果トランジスタ(下部トランジスタ)
と、該上部シリコン層に形成された、前記第1の導電型
のチャネル部分の上に位置し、前記第1の導電型と異な
る第2の導電型のチャネルが形成される電界効果トラン
ジスタ(上部トランジスタ)と、前記下部トランジスタ
および前記上部トランジスタのそれぞれのチャネルを制
御するために、前記上部シリコン層上に、前記チャネル
が形成される部分の上に位置するように、ゲート絶縁層
を介して形成された唯一のゲート電極と、よりなること
を特徴とする半導体装置である。
【0010】また、本発明の半導体装置は、前記下部ト
ランジスタと、前記上部トランジスタと、前記唯一のゲ
ート電極と、からなる構成を1単位の半導体装置構成と
して、前記絶縁層を介して上下に絶縁分離された下部シ
リコン層と上部シリコン層とを有する基板に、この1単
位の半導体装置構成が少なくとも2つ以上形成されてな
ることを特徴とする。
【0011】また、本発明の半導体装置は、前記1単位
の半導体装置構成が2つ以上前記基板に形成される場合
には、隣り合う下部トランジスタ同士、また、隣り合う
上部トランジスタ同士において、一方のソースまたはド
レイン領域が他方のソースまたはドレイン領域と共通で
あることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、絶縁層を介して上下に絶
縁分離された下部シリコン層と上部シリコン層とを有す
る基板に、該下部シリコン層に形成された、第1の導電
型のチャネルが形成され、ソースおよびドレイン領域を
有する電界効果トランジスタ(下部トランジスタ)と、
該上部シリコン層に形成された、前記第1の導電型のチ
ャネル部分の上に位置し、前記第1の導電型と異なる第
2の導電型のチャネルが形成され、ソースおよびドレイ
ン領域とを有する電界効果トランジスタ(上部トランジ
スタ)と、前記下部トランジスタのソースまたはドレイ
ン領域のいずれか一方と電気的接続をとるための第1電
極と、前記下部トランジスタのソースまたはドレイン領
域のうち前記第1電極と電気的接続をとらなかった方お
よび上部トランジスタのソースまたはドレイン領域のい
ずれか一方同士を接続し、電気的接続をとるための第2
電極と、前記上部トランジスタのソースまたはドレイン
領域のうち前記第2電極と電気的接続をとらなかった方
と電気的接続をとるための第3電極と、前記下部トラン
ジスタおよび前記上部トランジスタのそれぞれのチャネ
ルを制御するために、前記上部シリコン層上に、前記チ
ャネルが形成される部分の上に位置するように、ゲート
絶縁層を介して形成された唯一のゲート電極と、よりな
ることを特徴とする半導体装置。
【0013】また、本発明の半導体装置は、前記第1の
導電型のチャネルがn型であり、前記第2の導電型のチ
ャネルがp型であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の半導体装置は、前記第1の
導電型のチャネルがp型であり、前記第2の導電型のチ
ャネルがn型であることを特徴とする。
【0015】また、本発明の半導体装置は、前記第1電
極に印加する電圧と同等の電圧を前記ゲート電極に印加
する場合に、前記上部トランジスタが導通状態であり、
かつ、前記下部トランジスタが遮断状態となることを特
徴とする。
【0016】また、本発明の半導体装置は、前記第3電
極に印加する電圧と同等の電圧を前記ゲート電極に印加
する場合に、前記上部トランジスタが遮断状態であり、
かつ、前記下部トランジスタが導通状態となることを特
徴とする。
【0017】また、本発明の半導体装置は、前記絶縁層
を介して上下に絶縁分離された下部シリコン層と上部シ
リコン層とを有する基板は、SOI基板であることを特
徴とする。
【0018】また、本発明の半導体装置は、前記SOI
基板は、バルクシリコン基板中に、前記絶縁層として、
酸素イオン注入により埋め込み酸化膜を形成したSIM
OX基板であることを特徴とする。
【0019】また、本発明の半導体装置は、前記SIM
OX基板の導電型がp型であり、前記下部トランジスタ
および上部トランジスタの前記ゲート電極下のチャネル
が形成される部分として、前記SIMOX基板の該p型
の導電型をそのまま用いていることを特徴とする。
【0020】また、本発明の半導体装置は、前記SOI
基板は、バルクシリコン基板上に形成された絶縁層を介
してバルクシリコン基板を張り合わせた張り合わせSO
I基板であることを特徴とする。
【0021】また、本発明の半導体装置は、前記絶縁層
を介して上下に絶縁分離された下部シリコン層と上部シ
リコン層とを有する基板は、前記下部シリコン層がバル
クシリコン基板であり、前記上部シリコン層が多結晶シ
リコンよりなる基板であることを特徴とする。
【0022】
【作用】上述のように構成された本発明は、絶縁層を介
して、上下に2つのトランジスタを設けたことで、この
絶縁層が上下のトランジスタを互いに干渉することなく
電気的に分離して、かつ、上下2つのトランジスタのチ
ャネルを異なる導電型とし、上部トランジスタの上にあ
る唯一のゲート電極によって上下2つのトランジスタの
チャネルを制御することとしたもので、下部トランジス
タに形成されるチャネルを第1の導電型とし、上部トラ
ンジスタに形成されるチャネルをこの第1の導電型と異
なる第2の導電型とすることにより、前記唯一のゲート
電極によって、上下のトランジスタを互いに相反する動
作、すなわち、一方のトランジスタがオン(またはオ
フ)のとき、他の一方のトランジスタがオフ(またはオ
ン)となる動作をさせるものであり、このように互いに
相反する動作を行う2つのトランジスタを上下に構成し
たことで、従来のほぼ1つ分のトランジスタ素子面積に
よって、2つのトランジスタで構成された相補型の動作
を行う半導体装置である。
【0023】また、本発明の半導体装置は、上記のよう
に2つのトランジスタに対してゲート電極は1つであ
り、従来に比べてゲート電極を減し電極間の配線をかな
り省略でき、配線寄生容量を低減し、スイッチングスピ
ードが向上する。
【0024】また、本発明の半導体装置は、上記のよう
に、上下2つのトランジスタが互いに相反する動作を1
つのゲート電極によって行うものであるため、この上下
2つのトランジスタを1単位として構成し、この1単位
分の構成を2つ以上複数設けることで、論理回路として
動作する半導体装置となる。例えば、1単位分の構成が
2つで、NAND回路やNOR回路の半導体装置とな
る。
【0025】また、このように1単位分の構成が2つ以
上形成される場合には、上部トランジスタの互いに隣接
するトランジスタ同士の一方のソースまたはドレイン領
域を他方のソースまたはドレイン領域と共通とし、同時
に、下部トランジスタにおいても互いに隣接するトラン
ジスタ同士の一方のソースまたはドレイン領域を他方の
ソースまたはドレイン領域と共通とすることによって、
その配線が省略できるので、寄生容量を低下させスイッ
チングスピードが向上する。
【0026】また、本発明は、絶縁層を介して、上下に
2つのトランジスタを設けたことで、この絶縁層が上下
のトランジスタを互いに干渉することなく電気的に分離
して、かつ、上下2つのトランジスタのチャネルを異な
る導電型とし、上部トランジスタの上にある唯一のゲー
ト電極によって上下2つのトランジスタのチャネルを制
御することとしたもので、このゲート電極が入力端子と
なり、上下2つのトランジスタのそれぞれのソースまた
はドレインのいずれか同士を接続した第2電極が出力端
子となり、その動作は、入力端子、すなわちゲート電極
に印加する電圧によって、出力端子に出る信号電圧が、
第1電極に印加された信号か、第3電極に印加された信
号かに切り替わるもので、インバータとしての動作、す
なわち論理回路としての基本回路のひとつであるNOT
回路の半導体装置となる。
【0027】本発明の半導体装置においては、例えば、
上部トランジスタのチャネルをp型(以下、pチャネル
と称する)、下部トランジスタのチャネルをn型(以
下、nチャネルと称する)とするか、また逆に、上部ト
ランジスタをnチャネル、下部トランジスタをpチャネ
ルとすることで、上下にあるnまたはp型のチャネルに
対し、その上の1つのゲート電極によって、逆転した動
作、すなわち、nチャネルにキャリアである電子が在る
オン状態のときにpチャネル側のホールが排除されてオ
フ状態となり、nチャネルがオフ状態のときにpチャネ
ルがオンとなる動作をさせるものである。
【0028】また、本発明のNOT回路の半導体装置で
は、上部トランジスタのチャネルをpチャネルとし、下
部トランジスタのチャネルをnチャネルとして、第3電
極の電圧が第1電極の電圧よりも高い場合、ゲート電極
に第1電極と同程度の電圧を印加したとき、上部トラン
ジスタが導通状態(オン)で、下部トランジスタが遮断
状態(オフ)となるような特性とすることで、下部トラ
ンジスタとゲート電極との間に、上部トランジスタのチ
ャネルが導電層としてゲート電極からの電気力線をシー
ルドする役目をするために、上部トランジスタが導通状
態の間は、多少ゲート電圧が変動しても、下部トランジ
スタはゲート電極の影響を受けずに遮断状態を保てる。
【0029】そして、ゲート電極の電圧を第1電極の電
圧から、第3電極の電圧と同程度となるまで上げて行く
と、上部のpチャネルは空乏化して遮断状態となり、ゲ
ート電極からの電気力線が下部チャネルに届くようにな
って、下部に電子を誘起し、nチャネルが形成されて下
部トランジスタが導通状態となる。
【0030】また逆に、上部トランジスタのチャネルを
nチャネルとし、下部トランジスタのチャネルをpチャ
ネルとして、第3電極の電圧が第1電極の電圧よりも低
い場合、ゲート電極に第1電極と同程度の電圧を印加し
たとき、上部トランジスタが導通状態(オン)で、下部
トランジスタが遮断状態(オフ)となるような特性とす
ることで、下部トランジスタとゲート電極との間に、上
部トランジスタのチャネルが導電層としてゲート電極か
らの電気力線をシールドする役目をするために、上部ト
ランジスタが導通状態の間は、多少ゲート電圧が変動し
ても、下部トランジスタはゲート電極の影響を受けずに
遮断状態を保てる。
【0031】そして、ゲート電極の電圧を第1電極の電
圧から、第3電極の電圧と同程度となるまで下げて行く
と、上部のnチャネルは空乏化して遮断状態となり、ゲ
ート電極からの電気力線が下部チャネルに届くようにな
って、下部にホールを誘起し、pチャネルが形成されて
下部トランジスタが導通状態となる。
【0032】このように、本発明の半導体装置では、上
部チャネルが導通状態のとき、ゲート電極の影響が下部
チャネルに及ぶのがシールドされるため、下部チャネル
の遮断状態が維持され、また、上部チャネルを空乏化し
てからでないと下部チャネルにゲート電極の影響を及ぼ
して、下部チャネルを導通状態にできない機構にするこ
とができる。これにより、それぞれのチャネルを個別に
閾値調整するためのイオン注入を不要にすることが可能
である。
【0033】本発明の半導体装置は、絶縁層を介して上
部シリコン層と下部シリコン層を有することから、シリ
コン基板によるSOI基板が好適に用いることができ、
例えば、酸素イオン注入によって、埋め込み酸化膜を形
成したSIMOX基板、シリコン酸化膜を介してシリコ
ン基板同士を張り合わせた張り合わせ基板などが好適で
ある。また、シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成し
た後、このシリコン酸化膜上に多結晶シリコン(ポリシ
リコン)を形成して上部シリコン層としたものであって
もよい。
【0034】特に、SIMOX基板にあっては、使用す
るシリコン基板として所望の不純物濃度のp型の基板を
用いれば、上下の各トランジスタの形成の際に、チャネ
ルが形成される部分の不純物濃度調整工程が不要とな
り、そのまま基板の不純物濃度と導電型を上下の各トラ
ンジスタのチャネル形成領域として使用することが可能
である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について説明
する。なお、同一機能の部材に付いては同一の付号を付
した。
【0036】実施例1 図1は本発明を適用した一実施例であるインバータ装置
の断面図である。
【0037】このインバータ装置は、p型の下部シリコ
ン層1に、ドレイン12およびソース11となるn
散層が不純物ピーク濃度1×1020個/cm3 で形成さ
れており、下部シリコン層1上の絶縁層2を介して形成
されている上部シリコン層3にドレイン32およびソー
ス31となるp拡散層が不純物ピーク濃度1×1020
個/cm3 で形成されている。そして、下部シリコン層
1に形成されているソース11に第1電極5が上部シリ
コン層3とは層間絶縁膜51によって絶縁されて配設さ
れ、下部シリコン層1のドレイン12と上部シリコン層
3のドレイン32が接続されるように第2電極6が配設
され、上部シリコン層3のソース31に第3電極7が配
設され、上部シリコン層3上に、ゲート絶縁層81を介
して唯一のゲート電極8が配設されている。ゲート電極
8下のチャネルが形成される部分は上部、下部共にp型
の不純物濃度1×1017個/cm3 である。
【0038】このインバータ装置は、第1電極5、第2
電極6およびゲート電極8により下部電界効果トランジ
スタが構成され、第3電極7、第2電極6およびゲート
電極8により上部電界効果トランジスタが構成されて、
第2電極によって上部と下部のトランジスタが接続され
て、唯一のゲート電極8によって上下2つのトランジス
タが制御される。
【0039】下部トランジスタは、ゲート電極8下に形
成されるチャネル10が、電子をキャリアとするnチャ
ネルであり、ソース11に対してゲート電圧が同等かそ
れより低いときにはオフで、ゲート電圧を上げるとオン
となる。例えば、ソース電圧を0V(例えばアース)と
したときにゲート電圧を印加しない状態(0V)のとき
にオフである、いわゆるnチャネルノーマリオフ(エン
ハンスメント)タイプとなっている。
【0040】上部トランジスタは、ゲート電極8下に形
成されるチャネル30が、ホールをキャリアとするpチ
ャネルであり、ソース31に対してゲート電圧が低いと
きにオンとなるタイプのもので、電圧を上げることによ
ってオフとなる。例えば、ソース電圧1.2Vのとき
に、ゲート電圧を0Vとするとオンとなっていて、ゲー
ト電圧を上げてゆくとオフとなる、いわゆるpチャネル
ノーマリオフ(エンハンスメント)タイプとなってい
る。
【0041】この上下二つのトランジスタからなるイン
バータ装置の動作は、本実施例において各部の電圧を、
第1電極5をVSSアース(0V)、第3電極7にVDD
1.2Vを印加した場合(基板電圧は無しまたはアース
である)には、入力端子となるゲート電極8の電圧が0
Vのとき、すなわち、下部トランジスタにおいては第1
電極と接続されているソース11とゲート電圧が同等の
状態であり、上部トランジスタにおいては第3電極に接
続されているソース31よりゲート電圧が低い状態であ
る。このときに、下部トランジスタがオフ、上部トラン
ジスタがオンとなっており、出力端子である第2電極6
には、第3電極7に印加した電圧1.2Vが出力されて
いる。そして、ゲート電圧を徐々に上げてゆくと、上部
のpチャネル30が遮断状態となって、下部のnチャネ
ル10が導通状態となる。
【0042】このとき、下部のnチャネル10がオンと
なるためには、ゲート電圧が0Vのとき上部のpチャネ
ルがオンの状態ではpチャネルが導電層としてゲート電
極8からの電気力線をシールドしているので、この上部
pチャネルがオフとなるまでは、下部のnチャネルはオ
ンとなることができない。したがって、ゲート電圧が上
がり上部のpチャネルがオフとなり、空乏化することに
よって、始めて下部のnチャネルに電子が誘起されオン
となるので、上部のpチャネル30と下部のnチャネル
10が同時に導通状態となるようなことがなく、従来の
CMOSインバータのように、2つのトランジスタのチ
ャネルの閾値調整が不要となる。
【0043】図2は、本実施例におけるインバータ装置
の特性を調べるために行ったシミュレーション結果であ
る。このシミュレーションは、本実施例によるインバー
タ装置において、ゲート長(図中Lg)を0.5μmと
1μmまた絶縁層2の厚さ(図中box)を80nmと
90nmとして、上記のように、第1電極5をアース、
第3電極7にVDD1.2Vを印加し、ゲート電圧を0〜
1.2Vまで変化させたときの出力である第2電極6の
電圧を見たものである。
【0044】図に示す通り、各条件において、ゲート電
圧が0Vのとき、出力端子OUTに1.2Vが出力さ
れ、ゲート電圧を上げるにしたがって、出力端子OUT
の電圧が0Vとなる優れたインバータとしての特性を示
すことがわかる。
【0045】次に、本実施例のインバータ装置の製作に
付いてその一例を説明する。本実施例1のインバータ装
置は、バルクシリコン基板の内部に埋め込み酸化膜を形
成したSOI基板を用いて製作されたもので、このSO
I基板としては、酸素注入によるSIMOX基板や、酸
化膜を介してシリコン基板同士を張り合わせた後、上部
シリコン層側のシリコン基板を適当な厚さにラッピング
またはエッチングした張り合わせ基板などを用いること
ができる。
【0046】本実施例では、上記SOI基板として、p
型で不純物濃度1×1017個/cm3 のSIMOX基板
を用いており、本発明を適用したことにより、上下の各
トランジスタのチャネル部分の不純物濃度の調整が不要
となっている。このSIMOX基板は、埋め込み酸化膜
(絶縁層2)の厚さが80〜90nm、上部シリコン層
3の厚さが50nmである。
【0047】本実施例のインバータ装置の製作は、この
基板に、通常のLSI製造工程同様に、LOCOS法に
よる素子分離のためのフィールド酸化膜80を形成した
後、素子部分の形成を行う。素子部分は、まず、ゲート
酸化膜81を10〜20nm程度上部シリコン層3上に
形成後、ゲート電極8をポリシリコンにより形成し、下
部トランジスタのドレインおよびソースとなるn拡散
層をリンのイオン注入により形成後、上部トランジスタ
のドレインおよびソースとなるp拡散層をホウ素のイ
オン注入により形成する。このとき上下各トランジスタ
のドレイン/ソースは、ゲートセルフアラインによって
位置決めされる。
【0048】そして、第1電極および第2電極部分の上
部シリコン層および埋め込み酸化膜2をフォトリソグラ
フィーおよびエッチングによって除去して各電極のコン
タクト孔を開口し、一旦この開口部分を含む表面上に酸
化膜を形成し、フォトリソグラフィーおよびエッチング
によって、第1電極5がコンタクトする下部シリコン層
表面の一部と、第3電極がコンタクトする上部シリコン
層の一部、および第2電極6が形成されるすべての部分
の酸化膜を除去して、第1、第2および第3電極となる
アルミニウム(AlにSiおよびCuなどが含有してい
る)をスパッタ蒸着して、各電極を形成する。その後必
要によりパシベーション膜(図示せず)などの形成が行
われて完成する。
【0049】なお、本実施例1は、SOI基板としてS
IMOX基板の他に張り合わせ基板を用いてもよく、ま
た、バルクシリコン基板上に、酸化膜形成後、この酸化
膜上にポリシリコンを形成して上部シリコン層とし、上
記のように、上下各トランジスタを形成することによっ
ても実施することができる。
【0050】実施例2 図3は本発明を適用した他の一実施例であるインバータ
装置の断面図である。
【0051】このインバータ装置は、n型の下部シリコ
ン層1に、ドレイン12およびソース11となるp
散層が不純物ピーク濃度3×1020個/cm3 で形成さ
れており、下部シリコン層1上の絶縁層2を介して形成
されている上部シリコン層3にドレイン32およびソー
ス31となるn拡散層が不純物ピーク濃度3×1020
個/cm3 で形成されている。そして、下部シリコン層
1に形成されているソース11に第1電極5が上部シリ
コン層3とは層間絶縁膜51によって絶縁されて配設さ
れ、下部シリコン層1のドレイン12と上部シリコン層
3のドレイン32が接続されるように第2電極6が配設
され、上部シリコン層3のソース31に第3電極7が配
設され、上部シリコン層3上に、ゲート絶縁層81を介
して唯一のゲート電極8が配設されている。ゲート電極
8下のチャネル部分は上部はp型で不純物濃度1×10
18個/cm3 であり、下部はn型で、7×1019個/c
3 である。
【0052】このインバータ装置は、前記実施例1同様
に、第1電極5、第2電極6およびゲート電極8により
下部電界効果トランジスタが構成され、第3電極7、第
2電極6およびゲート電極8により上部電界効果トラン
ジスタが構成されて、第2電極6によって上部と下部の
トランジスタが接続されて、唯一のゲート電極8によっ
て上下2つのトランジスタが制御される。
【0053】下部トランジスタは、ゲート電極8下に形
成されるチャネル10が、ホールをキャリアとするpチ
ャネルであり、ソース11に対してゲート電圧が低いと
きにオンとなるタイプのもので、電圧を上げることによ
ってオフとなる。例えば、ソース電圧4Vのときに、ゲ
ート電圧を0Vとするとオンとなっていて、ゲート電圧
を上げてゆくとオフとなる、いわゆるpチャネルノーマ
リオフ(エンハンスメント)タイプとなっている。
【0054】上部トランジスタは、ゲート電極8下に形
成されるチャネル30が、電子をキャリアとするnチャ
ネルであり、ソース31に対してゲート電圧が同等かそ
れより低いときにはオフで、ゲート電圧を上げるとオン
となる。例えば、ソース電圧を0V(例えばアース)と
したときにゲート電圧を印加しない状態(0V)のとき
にオフである、いわゆるnチャネルノーマリオフ(エン
ハンスメント)タイプとなっている。
【0055】この上下二つのトランジスタからなるイン
バータ装置の動作は、本実施例2において各部の電圧
を、第3電極7をVSSアース(0V)、第1電極5にV
DD4Vを印加した状態で、入力端子INとなるゲート電
極8の電圧を、まず、0Vのとき、すなわち、下部トラ
ンジスタにおいてはソース11よりゲート電圧が低い状
態であり、上部トランジスタにおいてはソース31とゲ
ート電圧が同等の状態であるときに、下部トランジスタ
がオン、上部トランジスタがオフとなっており、出力端
子OUTである第2電極6には、第1電極5に印加した
電圧4Vが出力されている。そして、ゲート電圧を徐々
に上げてゆくと、下部のpチャネル10が遮断状態とな
って、上部のnチャネル30が導通状態となる。
【0056】このとき、始めのゲート電圧が0Vの状態
では上部のnチャネル部分が空乏化しており下部のpチ
ャネルにゲート電極8の電圧が作用しているが、ゲート
電圧を上げて行くと、上部のnチャネルが導通して導電
層が形成されると、その下のpチャネルはこの導電層に
よってゲート電極からの電気力線がシールドされてしま
い、ゲート電極が影響しなくなるのでオフとなってい
る。このため、上部nチャネルと下部pチャネルが同時
に導通状態となるようなことがない。
【0057】図4は、本実施例におけるインバータ装置
の特性を調べるために行ったシミュレーション結果であ
る。このシミュレーションは、本実施例によるインバー
タ装置において、ゲート長(図中Lg)を0.5μm、
絶縁層2の厚さ(図中box)を30nmとして、上記
のように、第3電極7をアース、第1電極5にVDD4V
および基板電圧を4V印加し、ゲート電圧を0〜4Vま
で変化させたときの出力である第2電極6の電圧を見た
ものである。
【0058】図に示す通り、ゲート電圧が0Vのとき、
出力に4Vが出力され、ゲート電圧を上げるにしたがっ
て、出力の電圧が0Vとなる優れたインバータとしての
特性を示すことがわかる。
【0059】次に、本実施例2のインバータ装置の製作
に付いてその一例を説明する。本実施例2のインバータ
装置は、実施例1同様にバルクシリコン基板の内部に埋
め込み酸化膜を形成したSOI基板を用いて製作された
もので、このSOI基板としては、酸素注入によるSI
MOX基板や、酸化膜を介してシリコン基板同士を張り
合わせた後、上部シリコン層側のシリコン基板を適当な
厚さにラッピングおよびエッチングした張り合わせ基板
などを用いることができる。
【0060】本実施例では、上記SOI基板にn型で不
純物濃度7×1019個/cm3 のもを用いておいる。な
お、本実施例においては、張り合わせによるSOI基板
を用いており、内部の絶縁層2の厚さが30nm、上部
シリコン層3の厚さが50nmである。
【0061】本実施例2のインバータ装置の製作は、こ
の基板に、通常のLSI製造工程同様に、LOCOS法
による素子分離のためのフィールド酸化膜80を形成し
た後、素子部分の形成を行う。素子部分は、まず、上部
シリコン層3部分に、ゲート電極下のチャネルとなる領
域にホウ素のイオン注入によって不純物濃度1×10×
18個/cm3 のp型層を形成し、ゲート酸化膜81を2
0nm程度形成後、ゲート電極8をポリシリコンにより
形成し、下部トランジスタのドレインおよびソースとな
るp拡散層をホウ素のイオン注入により形成後、上部
トランジスタのドレインおよびソースとなるn拡散層
をリンのイオン注入により形成する。このとき上下各ト
ランジスタのドレイン/ソースは、ゲートセルフアライ
ンによって位置決めされる。
【0062】そして、第1電極および第2電極部分の上
部シリコン層および内部酸化膜2をフォトリソグラフィ
ーおよびエッチングによって除去して各電極のコンタク
ト孔を開口して、一旦この開口部分に酸化膜を形成し、
フォトリソグラフィーおよびエッチングによって、第1
電極5がコンタクトする下部シリコン層表面の一部と、
第3電極がコンタクトする上部シリコン層の一部、およ
び第2電極6が形成されるすべての部分の酸化膜を除去
して、第1、第2および第3電極となるアルミニウム
(AlにSiおよびCuなどが含有している)をスパッ
タ蒸着して、各電極を形成する。その後必要によりパシ
ベーション膜(図示せず)などの形成が行われて完成す
る。
【0063】なお、本実施例2においても、SOI基板
として張り合わせ基板以外に、SIMOX基板を用いる
ことができ、また、バルクシリコン基板上に、酸化膜形
成後、この酸化膜上にポリシリコンを形成して上部シリ
コン層とし、上記のように、上下各トランジスタを形成
することによっても実施することができる。
【0064】実施例3 図5は本発明を適用した他の一実施例であるNAND回
路となる半導体装置の断面図である。
【0065】この半導体装置は、下部シリコン層1に形
成された下部トランジスタと、絶縁層2を介して上部シ
リコン層3に形成された上部トランジスタとを1単位と
して(図中点線で示す部分)、隣り合うように2単位分
(合わせて4個)のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q
4が形成されてNAND回路が構成されているものであ
る。
【0066】下部シリコン層1には、下部シリコン層1
にある2つのトランジスタQ1およびQ2に共通のドレ
イン12および独立したソース11a及び11bとなる
拡散層が不純物ピーク濃度1×1020個/cm3
形成されており、下部シリコン層1上の絶縁層2を介し
て形成されている上部シリコン層3には、上部シリコン
層3にある2つのトランジスタQ3およびQ4に共通の
ドレイン32および独立したソース31a及び31bと
なるp拡散層が不純物ピーク濃度1×1020個/cm
3 で形成されている。
【0067】下部シリコン層1に形成されているソース
11aおよび11bにはそれぞれ下部ソース電極5aお
よび5bが上部シリコン層3とは層間絶縁膜51によっ
て絶縁されて配設され、下部シリコン層1のドレイン1
2には電極は接続されていない。上部シリコン層3のソ
ース31aおよび31bにそれぞれ上部ソース電極7a
および7bが配設され、2つの上部トランジスタQ3お
よびQ4の共通ドレイン32にドレイン電極6が配設さ
れている。そして、上部シリコン層3上に、ゲート絶縁
層81を介して上下のトランジスタ1単位に対して1つ
のゲート電極が配設されている。すなわち、下部トラン
ジスタQ1と上部トランジスタQ4のチャネルを制御す
るゲート電極8aと、下部トランジスタQ2と上部トラ
ンジスタQ3のチャネルを制御するゲート電極8bであ
る。ゲート電極8a、8b下のチャネルは、下部トラン
ジスタQ1、Q2ではnチャネル、上部トランジスタで
はpチャネルが形成される。ゲート電極8aおよび8b
下のチャネルが形成される部分は上部、下部共にp型の
不純物濃度1×1017個/cm3 である。
【0068】この半導体装置は、下部ソース電極5bと
上部の共通ドレイン電極6が配線により接続されてNA
ND回路の出力端子OUTとなり、ゲート電極8aが入
力端子A、ゲート電極8bが入力端子Bとなっている。
図6に、NAND回路であるこの装置の等価回路図を示
す。
【0069】この装置の動作は、1単位の装置構成(点
線の枠内)としては、前述の実施例1と基本的に同様の
動作をするもので、トランジスタQ1、Q4は、上部ソ
ース電極7aに高電圧VDDを印加し、下部ソース電極5
aを低電圧VSSとしたときに、ゲート電極8aに印加す
る電圧が低電圧であるとき、上部トランジスタQ4がオ
ン、下部トランジスタQ1がオフとなり、ゲート電圧を
上げると上部トランジスタQ4がオフ、下部トランジス
タQ1がオンとなる。なお、トランジスタQ2、Q3に
付いてもまったく同じである。
【0070】また、その動作特性についても実施例1と
同じであり、ゲート電圧が低電圧で、上部トランジスタ
Q3、Q4がオンのときには、そのpチャネルは導電層
となって、ゲート電極8aおよび8bの電気力線をシー
ルドし、下のnチャネルに影響せず、多少の電圧変動が
あってもnチャネルはオンとならない。ゲート電圧を上
げて行くと、上部トランジスタQ3、Q4がオフとな
り、上のpチャネルが遮断状態となって始めて下のnチ
ャネルが導通状態となるものである。
【0071】NAND回路としては、下部ソース電極5
aをVSSアース(0V)とし、上部ソース電極7aおよ
び7bに高電圧としてVDD1.2Vを印加した場合、入
力端子AおよびBに印加する電圧によって、出力端子O
UTの電圧が0Vまたは1.2Vとなる。なお、上部ソ
ース電極7aおよび7bは配線により接続されていても
良い。
【0072】図7にNAND回路の真理値表を示す。こ
の表で0は0Vのとき、1は1.2Vを表す。まず、入
力AおよびB共に0のとき、すなわち、ゲート電極8a
および8b共に0V(VSSと同じ電圧)のとき、上部ト
ランジスタQ3、Q4が共にオン、下部トランジスタQ
1、Q2が共にオフとなり、出力端子OUTには1.2
Vが出力されるので、真理値が1となる。
【0073】入力Aが0、Bが1のとき、すなわち、ゲ
ート電極8aに0V(VSSと同じ電圧)、ゲート電極8
bに1.2V(VDDと同じ電圧)のとき、上部トランジ
スタQ3がオフ、Q4がオン、下部トランジスタQ1が
オフ、Q2がオンとなって、上部ソース電極7a側のV
DDが出力端子OUTにでることとなり、1.2Vが出力
されるので、真理値が1となる。なお、下部トランジス
タQ2がオンとなってもQ1がオフのため出力端子OU
Tに0Vは出力されない。
【0074】逆に、入力Aが1、Bが0のとき、すなわ
ち、ゲート電極8aに1.2V(VDDと同じ電圧)、ゲ
ート電極8bに0V(VSSと同じ電圧)のとき、上部ト
ランジスタQ3がオン、Q4がオフ、下部トランジスタ
Q1がオン、Q2がオフとなって、上部ソース電極7b
側のVDDが出力端子OUTにでることとなり、1.2V
が出力されるので、真理値が1となる。なお、下部トラ
ンジスタQ1がオンとなってもQ2がオフのため出力端
子OUTに0Vは出力されない。
【0075】入力AおよびB共に1のとき、すなわち、
ゲート電極8aおよび8b共に1.2V(VDDと同じ電
圧)のとき、上部トランジスタQ3、Q4が共にオフ、
下部トランジスタQ1、Q2が共にオンとなり、出力端
子OUTには0Vが出力されるので、真理値が0とな
る。
【0076】以上のように本実施例3の半導体装置はN
AND回路としての優れた動作を行わしめることができ
る。
【0077】なお、本実施例3の半導体装置の製作に付
いては、前記実施例1と同様であり、ただ、実施例1の
ドレイン電極のごとく上下のドレインを共通に接続した
電極はなく、また、上部、下部それぞれ独立にソース電
極5a、5b、7a、7bを設け、配線パターンによっ
て下部ソース電極5bと上部のドレイン電極6を接続し
たものである。
【0078】用いた基板についても実施例1同様に、バ
ルクシリコン基板の内部に埋め込み酸化膜を形成したS
OI基板を用いて製作されたもので、このSOI基板と
しては、酸素注入によるSIMOX基板や、酸化膜を介
してシリコン基板同士を張り合わせた後、上部シリコン
層側のシリコン基板を適当な厚さにラッピングおよびエ
ッチングした張り合わせ基板などを用いることができ
る。
【0079】本実施例3では、実施例1同様に上記SO
I基板として、p型で不純物濃度1×1017個/cm3
のSIMOX基板を用いており、本発明を適用したこと
により、上下の各トランジスタのチャネル部分の不純物
濃度の調整が不要となっている。このSIMOX基板
は、埋め込み酸化膜(絶縁層2)の厚さが80〜90n
m、上部シリコン層3の厚さが50nmである。
【0080】実施例4 図8は本発明を適用した他の一実施例であるNOR回路
となる半導体装置の断面図である。
【0081】この半導体装置は、下部シリコン層1に形
成された下部トランジスタと、絶縁層2を介して上部シ
リコン層3に形成された上部トランジスタとを1単位と
して(図中点線で示す部分)、隣り合うように2単位分
(合わせて4個)のトランジスタQ1、Q2、Q3、Q
4が形成されてNOR回路が構成されているものであ
る。
【0082】下部シリコン層1には、下部シリコン層1
にある2つのトランジスタQ1およびQ2に共通のソー
ス11aおよび独立したソース11bとドレイン12と
なるn拡散層が不純物ピーク濃度1×1020個/cm
3 で形成されており、下部シリコン層1上の絶縁層2を
介して形成されている上部シリコン層3には、上部シリ
コン層3にある2つのトランジスタQ3およびQ4に共
通のソース31aおよび独立したソース31bとドレイ
ン32となるp拡散層が不純物ピーク濃度1×1020
個/cm3 で形成されている。
【0083】下部シリコン層1に形成されているソース
11aおよび11bにはそれぞれ下部ソース電極5aお
よび5bが上部シリコン層3とは層間絶縁膜51によっ
て絶縁されて配設されている。なお、電極5aについて
は、図9aおよびbに示すように、上部シリコン層3と
離れるようにソース領域11aを形成して、コンタクト
孔を開口して電極5aが形成されている。上部シリコン
層3のソース31bに上部ソース電極7が配設され、ソ
ース31aには電極はない。また、上部のドレイン32
と下部のドレイン12がドレイン電極6によって接続さ
れ、下部ソース電極5bが配線により接続されている。
そして、上部シリコン層3上に、ゲート絶縁層81を介
して上下のトランジスタ1単位に対して1つのゲート電
極が配設されている。すなわち、下部トランジスタQ1
と上部トランジスタQ4のチャネルを制御するゲート電
極8bと、下部トランジスタQ2と上部トランジスタQ
3のチャネルを制御するゲート電極8aである。ゲート
電極8a、8b下のチャネルは、下部トランジスタQ
1、Q2ではnチャネル、上部トランジスタではpチャ
ネルが形成される。ゲート電極8下のチャネルが形成さ
れる部分は上部、下部共にp型の不純物濃度1×1017
個/cm3 である。
【0084】この半導体装置は、ドレイン電極6と下部
ソース電極5bが接続されてNOR回路の出力端子OU
Tとなり、ゲート電極8aが入力端子A、ゲート電極8
bが入力端子Bとなっている。図10に、NOR回路で
あるこの装置の等価回路図を示す。
【0085】この装置の動作は、1単位の装置構成とし
ては、前述の実施例1と基本的に同様の動作をするもの
で、トランジスタQ1、Q4は、上部ソース電極7に高
電圧VDDを印加し、下部ソース電極5aを低電圧VSSと
したときに、ゲート電極8bに印加する電圧が低電圧で
あるとき、上部トランジスタQ4オン、下部トランジス
タQ1がオフとなり、ゲート電圧を上げると上部トラン
ジスタQ4がオフ、下部トランジスタQ1がオンとな
る。なお、トランジスタQ2、Q3に付いてもまったく
同じである。また、その動作特性についても実施例1と
同じであり、ゲート電圧が低電圧で、上部トランジスタ
Q3、Q4がオンのときには、そのpチャネルは導電層
となって、ゲート電極8aおよび8bの電気力線をシー
ルドし、下のnチャネルに影響せず、多少の電圧変動が
あってもnチャネルはオンとならない。ゲート電圧を上
げて行くと、上部トランジスタQ3、Q4がオフとな
り、上のpチャネルが遮断状態となって始めて下のnチ
ャネルが導通状態となるものである。
【0086】NOR回路としては、下部ソース電極5a
をVSSアース(0V)とし、上部ソース電極7に高電圧
としてVDD1.2Vを印加した場合、入力端子Aおよび
Bに印加する電圧によって、出力端子OUTの電圧が0
Vまたは1.2Vとなる。図11にNOR回路の真理値
表を示す。この表で0は0Vのとき、1は1.2Vを表
す。
【0087】まず、入力AおよびB共に0のとき、すな
わち、ゲート電極8aおよび8b共に0V(VSSと同じ
電圧)のとき、上部トランジスタQ3、Q4が共にオ
ン、下部トランジスタQ1、Q2が共にオフとなり、出
力端子OUTには1.2Vが出力されるので、真理値が
1となる。
【0088】入力Aが0、Bが1のとき、すなわち、ゲ
ート電極8aに0V(VSSと同じ電圧)、ゲート電極8
bに1.2V(VDDと同じ電圧)のとき、上部トランジ
スタQ4がオフ、Q3がオン、下部トランジスタQ2が
オフ、Q1がオンとなって、Vssが出力端子OUTにで
ることとなり、0Vが出力されるので、真理値が0とな
る。
【0089】逆に、入力Aが1、Bが0のとき、すなわ
ち、ゲート電極8aに1.2V(VDDと同じ電圧)、ゲ
ート電極8bに0V(VSSと同じ電圧)のとき、上部ト
ランジスタQ4がオン、Q3がオフ、下部トランジスタ
Q2がオン、Q1がオフとなって、VSSが出力端子OU
Tに出ることとなり、0Vが出力されるので、真理値が
0となる。
【0090】入力AおよびB共に1のとき、すなわち、
ゲート電極8aおよび8b共に1.2V(VDDと同じ電
圧)のとき、上部トランジスタQ3、Q4が共にオフ、
下部トランジスタQ1、Q2が共にオンとなり、出力端
子OUTには0Vが出力されるので、真理値が0とな
る。
【0091】以上のように本実施例4の半導体装置はN
OR回路としての優れた動作を行わしめることができ
る。
【0092】なお、本実施例4の半導体装置の製作に付
いても、前記実施例1と同様であり、ただ、その実施例
1のドレイン電極同様に上下のドレインを共通に接続
し、さらに配線パターンによって、下部ソース電極5b
と共通ドレイン電極6を接続したものである。
【0093】用いた基板についても実施例1同様に、バ
ルクシリコン基板の内部に埋め込み酸化膜を形成したS
OI基板を用いて製作されたもので、このSOI基板と
しては、酸素注入によるSIMOX基板や、酸化膜を介
してシリコン基板同士を張り合わせた後、上部シリコン
層側のシリコン基板を適当な厚さにラッピングおよびエ
ッチングした張り合わせ基板などを用いることができ
る。
【0094】本実施例4では、実施例1同様に上記SO
I基板として、p型で不純物濃度1×1017個/cm3
のSIMOX基板を用いており、本発明を適用したこと
により、上下の各トランジスタのチャネル部分の不純物
濃度の調整が不要となっている。このSIMOX基板
は、埋め込み酸化膜(絶縁層2)の厚さが80〜90n
m、上部シリコン層3の厚さが50nmである。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、絶縁層
を介した上下シリコン層に、トランジスタを形成して、
この上下のトランジスタのチャネルを互いに異なる導電
型とし、唯一のゲート電極によって上下の各トランジス
タを制御することとしたので、インバータ動作を行わし
める半導体装置として、従来の約半分の面積で形成する
ことができ、小型、高集積化することが可能となる。ま
た、この上下2つのトランジスタを1単位として複数設
けることで、NAND回路やNOR回路などが容易に高
集積で形成された半導体装置となる。
【0096】また、上下にトランジスタ形成し、そのチ
ャネルを1つのゲート電極によって制御しているためイ
ンバータ動作において、各チャネル領域の閾値調整が不
要なため、その製作が容易となる。また、各トランジス
タは、絶縁層によって、完全に分離独立しているため、
トランジスタの濃度プロファイル、電圧条件、ディメン
ジョンなどの設計自由度が極めて大きくすることがで
き、さらに、漏れ電流などもなく、良好な特性で、特に
低消費電力型で、かつゲート電極の数も従来の半分で、
かなりの配線が省略でき高速動作の半導体装置となる。
【0097】また、本発明においては、SOI基板を用
いることで、その製作が容易となり、特に、SIMOX
基板を用いた場合には、ゲート電極下のチャネル形成部
分における不純物濃度(プロファイル)の調整がまった
く不要とすることが可能で、極めて容易に良好な特性の
インバータ装置が製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した実施例1の相補型インバー
タ装置の断面図である。
【図2】 実施例1の相補型インバータ装置の特性を示
す図面である。
【図3】 本発明を適用した実施例2の相補型インバー
タ装置の断面図である。
【図4】 実施例2の相補型インバータ装置の特性を示
す図面である。
【図5】 本発明を適用した実施例3のNAND回路半
導体装置の断面図である。
【図6】 実施例3の等価回路図である。
【図7】 実施例3のNAND回路の真理値表である。
【図8】 本発明を適用した実施例4のNOR回路半導
体装置の断面図である。
【図9】 実施例4の電極構造の一部を説明するための
図面で、図9aは平面図、図9bは図9aにおけるA−
A断面図である。
【図10】 実施例4の等価回路図である。
【図11】 実施例4のNOR回路の真理値表である。
【図12】 従来のCMOSインバータの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…下部シリコン層、 2…絶縁層(埋め込み酸化膜)、 3…上部シリコン層、 5…第1電極、 5a、5b…下部ソース電極、 6…第2電極、または共通ドレイン電極、 7…第3電極、または上部ソース電極、 7a、7b…上部ソース電極、 8、8a、8b…ゲート電極、 10、30…チャネル領域、 11、11a、11b、31、31a、31b…ソース
領域、 12、12a、12b、32、32a、31b…ドレイ
ン領域、 51…層間絶縁膜、 80…フィールド酸化膜、 81…ゲート絶縁膜。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 実施例3のNAND回路の真理値図表であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】 実施例4のNOR回路の真理値図表であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/786

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層を介して上下に絶縁分離された下
    部シリコン層と上部シリコン層とを有する基板に、 該下部シリコン層に形成された、第1の導電型のチャネ
    ルが形成される電界効果トランジスタ(下部トランジス
    タ)と、 該上部シリコン層に形成された、前記第1の導電型のチ
    ャネル部分の上に位置し、前記第1の導電型と異なる第
    2の導電型のチャネルが形成される電界効果トランジス
    タ(上部トランジスタ)と、 前記下部トランジスタおよび前記上部トランジスタのそ
    れぞれのチャネルを制御するために、前記上部シリコン
    層上に、前記チャネルが形成される部分の上に位置する
    ように、ゲート絶縁層を介して形成された唯一のゲート
    電極と、よりなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記下部トランジスタと、前記上部トラ
    ンジスタと、前記唯一のゲート電極と、からなる構成を
    1単位の半導体装置構成として、 前記絶縁層を介して上下に絶縁分離された下部シリコン
    層と上部シリコン層とを有する基板に、この1単位の半
    導体装置構成が少なくとも2つ以上形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記1単位の半導体装置構成が2つ以上
    前記基板に形成される場合には、隣り合う下部トランジ
    スタ同士、また、隣り合う上部トランジスタ同士におい
    て、一方のソースまたはドレイン領域が他方のソースま
    たはドレイン領域と共通であることを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 絶縁層を介して上下に絶縁分離された下
    部シリコン層と上部シリコン層とを有する基板に、 該下部シリコン層に形成された、第1の導電型のチャネ
    ルが形成され、ソースおよびドレイン領域を有する電界
    効果トランジスタ(下部トランジスタ)と、 該上部シリコン層に形成された、前記第1の導電型のチ
    ャネル部分の上に位置し、前記第1の導電型と異なる第
    2の導電型のチャネルが形成され、ソースおよびドレイ
    ン領域とを有する電界効果トランジスタ(上部トランジ
    スタ)と、 前記下部トランジスタのソースまたはドレイン領域のい
    ずれか一方と電気的接続をとるための第1電極と、 前記下部トランジスタのソースまたはドレイン領域のう
    ち前記第1電極と電気的接続をとらなかった方および上
    部トランジスタのソースまたはドレイン領域のいずれか
    一方同士を接続し、電気的接続をとるための第2電極
    と、 前記上部トランジスタのソースまたはドレイン領域のう
    ち前記第2電極と電気的接続をとらなかった方と電気的
    接続をとるための第3電極と、 前記下部トランジスタおよび前記上部トランジスタのそ
    れぞれのチャネルを制御するために、前記上部シリコン
    層上に、前記チャネルが形成される部分の上に位置する
    ように、ゲート絶縁層を介して形成された唯一のゲート
    電極と、よりなることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導電型のチャネルがn型であ
    り、前記第2の導電型のチャネルがp型であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の導電型のチャネルがp型であ
    り、前記第2の導電型のチャネルがn型であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1電極に印加する電圧と同等の電
    圧を前記ゲート電極に印加する場合に、前記上部トラン
    ジスタが導通状態であり、かつ、前記下部トランジスタ
    が遮断状態となることを特徴とする請求項4〜6のいず
    れか1つに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第3電極に印加する電圧と同等の電
    圧を前記ゲート電極に印加する場合に、前記上部トラン
    ジスタが遮断状態であり、かつ、前記下部トランジスタ
    が導通状態となることを特徴とする請求項4〜6のいず
    れか1つに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記絶縁層を介して上下に絶縁分離され
    た下部シリコン層と上部シリコン層とを有する基板は、
    SOI基板であることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか一つに記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記SOI基板は、バルクシリコン基
    板中に、前記絶縁層として、酸素イオン注入により埋め
    込み酸化膜を形成したSIMOX基板であることを特徴
    とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記SIMOX基板の導電型がp型で
    あり、前記下部トランジスタおよび上部トランジスタの
    前記ゲート電極下のチャネルが形成される部分として、
    前記SIMOX基板の該p型の導電型をそのまま用いて
    いることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記SOI基板は、バルクシリコン基
    板上に形成された絶縁層を介してバルクシリコン基板を
    張り合わせた張り合わせSOI基板であることを特徴と
    する請求項9に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記絶縁層を介して上下に絶縁分離さ
    れた下部シリコン層と上部シリコン層とを有する基板
    は、前記下部シリコン層がバルクシリコン基板であり、
    前記上部シリコン層が多結晶シリコンよりなる基板であ
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載
    の半導体装置。
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