JP4093072B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、絶縁体上の半導体層にチャネルが形成されてトランジスタ動作を行う電界効果トランジスタ(SOI−MOSFETと略記する。SOIは、Silicon on Insulator、又は、Semiconductor on Insulatorの略称)において、基板浮遊効果を抑制する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常の半導体基板を用いる第1導電型の電界効果トランジスタでは、余剰な第2導電型キャリアは半導体基板に排出されるので、第2導電型キャリアがチャネル近傍に残留することは無い。その例として、前記第1導電型をn型としたnチャネル電界効果トランジスタの場合を、図11(a)に示す。
【0003】
図中301はp型シリコン基板、306はn +型ソース領域、307はn +型ドレイン領域、304はゲート酸化膜、305はゲート電極、308はチャネル形成領域である。この場合、第1導電型キャリアは電子で図中ではeの記号で示し、第2導電型キャリアは正孔で図中ではhの記号で示している。トランジスタ動作中にn +型ドレイン領域307近傍でキャリアが原子に衝突することにより余剰な正孔hが発生しても、正孔hはp型シリコン基板301の下の方に流れていくので、チャネル近傍には残らない。なお、ここでチャネル形成領域308とは、しきい値電圧よりも高い電圧をゲート電極に加えた場合に、p型シリコン基板301表面においてチャネルが形成される位置及びチャネルが形成される位置の下部に位置する不純物濃度の低い半導体領域を指す。
【0004】
ところが、絶縁体上のシリコン半導体層にチャネルが形成される電界効果トランジスタ(SOI−MOSFET)では、シリコン半導体層の下に絶縁体があるために、余剰な第2導電型キャリアが有効に排除されないという問題がある。その現象を、nチャネルSOI−MOSFETの場合を例として図11(b)に示す。
【0005】
311はSOI構造(絶縁体上に半導体層が設けられた構造)を支持する支持基板、312、313はSOI構造を構成するそれぞれ埋込酸化膜、シリコン半導体層(SOI層)である。この場合、余剰な正孔hは、絶縁体である埋込酸化膜312に邪魔されて支持基板311に流れ込めない。このため、チャネル近傍に余剰な正孔が蓄積し、しきい値電圧(トランジスタがオフ状態からオン状態に遷移するゲート電圧の値)等、素子の特性が変動してしまう。
【0006】
この問題は基板浮遊効果、または寄生バイポーラ効果等と呼ばれる。余剰となる第2導電型キャリアは、n型電界効果トランジスタでは正孔、p型電界効果トランジスタでは電子である。
【0007】
余剰な第2導電型キャリアが発生するのは、次の四つの原因のうち、いずれかが起こった場合である。これらの原因について、n型電界効果トランジスタを例に説明する。
【0008】
(第1の原因)チャネルの電子がドレイン端で加速され、衝突電離を起こして正孔を発生させることである。
【0009】
(第2の原因)ゲート電圧の変化に伴う電位分布の変化により、余剰キャリアが発生することである。詳しくは以下の通りである。一般に、完全空乏化型SOI−MOSFET(少なくともゲートにしきい値電圧以上の電圧が印加された状態でシリコン半導体層が完全に空乏層となるSOI−MOSFET)では、ゲート電圧が低い場合には、シリコン半導体層の電位が下がり、シリコン半導体層中の正孔濃度は高い値において平衡状態になる。一方、ゲート電圧が高い場合には、シリコン半導体層の電位が高くなり、シリコン半導体層中の正孔濃度が低い状態で平衡状態になる。ここで、回路動作中にゲート電圧が一旦低くなり(ソース電位が高くなった結果、相対的にゲート対ソース電圧が低くなる場合を含む)、正孔濃度が高い状態で平衡に達したのち、ゲート対ソース電圧を高電圧に変化させると、シリコン半導体層中における正孔の平衡濃度は高い値から低い値へ変化することになるが、低ゲート電圧時に平衡を実現していた高濃度な正孔は、速やかには排除されず、高ゲート電圧時の平衡濃度に対しては余剰となる正孔が、シリコン半導体層中に残留した状態になる。また、部分空乏化型SOI−MOSFET(しきい値電圧以上でもシリコン半導体層中が完全に空乏層とならないSOI−MOSFET)では、低ゲート電圧時には空乏層が狭いためにシリコン半導体層中の正孔量が多い状態で平衡が実現し、高ゲート電圧時には、空乏層が広がってシリコン半導体層中の正孔量が少ない状態で平衡が実現するので、完全空乏化型SOI−MOSFETと同様に、ゲート対ソース電圧を低電圧から高電圧に変化させた場合に、余剰キャリアが発生する。
【0010】
(第3の原因)ソース電圧またはドレイン電圧の変化に伴う電位分布の変化により、余剰キャリアが発生することである。これは、ドレイン電圧、ソース電圧が変化し、シリコン半導体層中の電位分布が変わると、それに伴い平衡状態における正孔濃度、または平衡状態における正孔の総量が変化することにより、第2の原因による場合と類似の効果が発生することである。
【0011】
(第4の原因)アルファ線等の高エネルギー粒子によって、電子・正孔対が発生し、電子はドレインに吸収されるのに対して、正孔はシリコン半導体層に残留してしまうことである。
【0012】
また、上の過程とは逆の順序で発生する基板浮遊効果も存在する。これは、通常の第1導電型の電界効果トランジスタでは、第2導電型キャリアが基板から供給されるのに対して、SOI−MOSFETでは埋込絶縁層があるために、第2導電型キャリアが基板から供給されず、第2導電型のキャリアが不足して、特性が変動するという問題である。これは、上記第2の原因、第3の原因により第2導電型キャリアが余剰となることと、表裏をなす問題である。これは、上記第2の原因、第3の原因によって余剰なキャリアが発生する時とは逆の順序で、バイアス電圧を変化させた場合に発生する。 これは余剰なキャリアではなく、キャリアの不足が原因となる基板浮遊効果と言える。
【0013】
基板浮遊効果を抑制するためには、シリコン半導体層中で縦方向の電位差を小さくすることにより、余剰キャリアがソースに流入する際の電位障壁を小さくすることが有効である。これは、例えば、土屋らにより、非特許文献1(アイ・イー・イー・イー、トランザクション オブ エレクトロン デバイシズ 45巻1116頁から1121頁(T.Tsuchiya他、IEEE Trans. Electron Devices 特に図面4))、黄らによる非特許文献2(電子情報通信学会英文論文誌、E80−C巻893頁から898頁(R.Koh 他、IEICE Trans. Electron. 特に図面7及び8))に記載されている。
【0014】
【非特許文献1】
IEEE Trans. Electron Devices 45巻(1116−1121頁、図面4)
【非特許文献2】
電子情報通信学会英文論文誌、E80−C巻(893−898頁、図面7,8)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
SOI層中の縦方向電位差を小さくして、基板浮遊効果を抑制しようとした場合、縦方向の電界が小さくなる結果、薄いゲート酸化膜を持つ微細なSOI−MOSFETにおいては、しきい電圧がnチャネルトランジスタでは低くなりすぎ、pチャネルトランジスタでは高くなりすぎる(ソース電圧を基準にしたしきい値電圧の絶対値が小さくなりすぎる)。ここでnチャネルトランジスタにおいてしきい値電圧を上げるために、あるいはpチャネルトランジスタにおいてしきい値電圧を下げるために、通常の金属ゲートを用いると、nチャネルトランジスタではしきい値電圧が高くなりすぎ、pチャネルトランジスタでは低くなりすぎる(ソース電圧を基準にしたしきい値電圧の絶対値が大きくなりすぎる。)。特に、p型電界効果トランジスタに金属ゲートを用いると、しきい値の絶対値が高くなりすぎる(SOI層裏側の界面電荷、固定電荷の影響があるので)。また、SOI層中の電位差を小さくすると、ドレイン電圧が高い場合にバックチャネルが形成されやすくなり、特性が劣化する。これらは通常、金属ゲートとして用いられる材料であるTa、TiN、W等は、仕事関数がシリコンの禁制帯中央付近にあることに起因する。
【0016】
本発明の目的は、SOI基板(SOI構造を持つ半導体基板)に形成される半導体装置において、基板浮遊効果を抑制するとともに、バックチャネルを抑制することのできる電界効果トランジスタを搭載した半導体装置とその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の第1の製造方法は、少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、前記半導体領域上に第1の絶縁膜を形成した後、少なくとも下層が第2の導電性材料よりなるマスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域にダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のゲート電極をそれぞれ設けるとともに、前記第2のゲート電極下の前記第1の絶縁膜を第2のゲート絶縁膜とならしめ、前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記ダミーゲート電極をマスクにして、前記ダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のゲート電極をマスクにして、前記第2のゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域の上方、前記第2導電型のソース/ドレイン領域の上方、前記第2のゲート電極及び前記ダミーゲート電極を覆うように前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記ダミーゲート電極上部の前記第2の絶縁膜を一部除去して前記ダミーゲート電極を露出させ、前記ダミーゲート電極を選択的に除去することによりスリットを設け、前記スリット中において、前記半導体領域上に第1のゲート絶縁膜を介して第1の導電性材料を埋め込むことにより第1のゲート電極を形成することを特徴とし、n型の電界効果トランジスタに関しては、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第1のゲート電極のうち、前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第1の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小さく、具体的には、前記n型トランジスタの前記第1のゲート電極のうち、前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第1の導電性材料は、エルビウムシリサイドである、というものである。
【0018】
p型の電界効果トランジスタに関しては、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、前記マスク材料層のうち、少なくとも前記第1の絶縁膜に接する部分を構成する前記第2の導電性材料の仕事関数は、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きく、具体的には、前記マスク材料層のうち、少なくとも前記第1の絶縁膜に接する部分を構成する前記第2の導電性材料が、多結晶シリコンゲルマニウム混晶である、というものである。
【0019】
又、上記半導体装置の製造方法において、前記マスク材料層が、下から順にp +型シリコンゲルマニウム混晶、シリコン窒化膜の積層膜が用いられる。
【0020】
次に、本発明の半導体装置の第2の製造方法は、少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、前記半導体領域上に第3の絶縁膜を形成した後マスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域に第1のダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のダミーゲート電極をそれぞれ設けるとともに、前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型のトランジスタ形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設けるか、或いは、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第1導電型のトランジスタ形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設けるかして、少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第1のダミーゲート電極及び前記第2のダミーゲート電極を覆うように第4の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部が露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、露出した前記第1のダミーゲート電極を除去して第1のスリットを設け、前記第1のスリット中において、前記半導体領域上に第3のゲート絶縁膜を介して第3の導電性材料を埋め込んで第3のゲート電極を形成し、前記第2のダミーゲート電極を除去して第2のスリットを設け、前記第2のスリット中において、前記半導体領域上に第4のゲート絶縁膜を介して第4の導電性材料を埋め込んで第4のゲート電極を形成することを特徴としている。
【0021】
n型の電界効果トランジスタに関しては、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小さく、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小さく、具体的には、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドである、というものである。
【0022】
p型の電界効果トランジスタに関しては、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、p型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きく、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、p型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きく、具体的には、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、p型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、p型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、p +型ポリシリコン又はp +型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかである、というものである。
【0023】
上述した本発明の半導体装置の第2の製造方法は、具体的には、前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、前記第3のゲート電極の構成が、少なくとも前記第3のゲート絶縁膜に接するエルビウムシリサイドと、その上を覆うp +型ポリシリコン又はp +型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかと、を含み、前記第4のゲート電極のうち、少なくとも前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、前記第3のゲート電極において、エルビウムシリサイドを覆う材料と同一である、という構成も有し、又、前記マスク材料層が、シリコン窒化膜である、という構成も有している。
【0024】
上述した本発明の半導体装置の第1、2の製造方法に共通する形態として、前記基板が、支持基板とその上の絶縁体と、更に前記絶縁体を覆う素子形成領域となる半導体領域から構成される、或いは、前記基板の全体が半導体である、という構成を有する。
また、本発明の半導体装置は、半導体上にゲート絶縁膜を介して導電性のゲート電極が設け、ゲート電極をはさんで半導体領域にソース/ドレイン領域が設けられた第1導電型及び第2導電型の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成され、第1導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極はゲート絶縁膜に接して、第1の導電性材料、第2の導電性材料がこの順に積層された構造を持ち、第2導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極はゲート絶縁膜に接して、第2の導電性材料が設けられたものである。
あるいは半導体上にゲート絶縁膜を介して導電性のゲート電極が設け、ゲート電極をはさんで半導体領域にソース/ドレイン領域が設けられた第1導電型及び第2導電型の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成され、第1導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極はゲート絶縁膜に接して、第1の導電性材料、第2の導電性材料、第3の導電性材料がこの順に積層された構造を持ち、第2導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極はゲート絶縁膜に接して、第2の導電性材料、第3の導電性材料がこの順に積層された構造を持つことを特徴とする半導体装置を開示している
これらの半導体装置において、第1導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極を構成する第2の導電性材料と、第2導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極を構成する第2の導電性材料は同一工程において堆積されたものであることが望ましい。また上述の後者の半導体装置においては、ゲート電極において前記第2の導電性材料が、第3の導電性材料の下方及び側方に設けられることが好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態による電界効果トランジスタを図1、2を参照しながら説明する。図1(a)は本発明の第1の実施形態による電界効果トランジスタの断面図、図2は、図1(a)の切断線X−X’に沿った電位分布である。
【0026】
支持基板1上の埋込絶縁膜2上に半導体層3が設けられ、半導体層3上にゲート絶縁膜4を介してある一定の幅を持つ導電体よりなるゲート電極5が形成される。ゲート電極5の両側では半導体層3中にn型の不純物が高濃度に導入されたn +型ソース領域6及びn +型ドレイン領域7が形成され、n +型ソース領域6とn +型ドレイン領域7に挟まれた半導体層3は、ゲート電圧の印加とともにその表面にn型の反転層が形成されるチャネル形成領域8をなす(図1(a))。
【0027】
チャネル形成領域8の不純物濃度は、n +型ソース領域6を接地し、n +型ドレイン領域7に電源電圧、ゲート電極5にしきい値電圧を印加した状態において、半導体層3の表面の電位が半導体層/埋込絶縁膜界面の電位より高く、かつ半導体層3中のチャネル形成領域8が完全に空乏層となる条件をみたすように設定されている。図2に、この条件における、電位障壁部(半導体層3表面の電位の横方向依存性を見たときに、半導体層3表面の電位で最も低くなる横方向位置)を含む縦方向の断面(図1(a)のX−X’断面。電位障壁部は、通常ドレイン電圧が低い場合はチャネル形成領域中央付近、ドレイン電圧が大きくなると、チャネル形成領域中央よりもソース寄りの位置となる。)での電位分布を示す。
【0028】
ここで、ゲート電極5のうち、少なくともゲート絶縁膜4に接する部分を形成する材料の仕事関数は、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小さい。
【0029】
具体的な材料、寸法は例えば以下の通りである。支持基板1はp型シリコン基板、埋込絶縁膜2は厚さ100nmのシリコン酸化膜、半導体層3は厚さ50nmの単結晶シリコン層、ゲート絶縁膜4は厚さ3nmの熱酸化膜(SiO2)、ゲート電極5はエルビウムシリサイド層、ゲート長(ゲート電極のソース−ドレイン方向の長さ)は0.1μm、n +型ソース領域6とn +型ドレイン領域7には1×1020atoms/cm3のヒ素が導入され、チャネル形成領域8には4〜8×1017atoms/cm3、典型的には5〜7×1017toms/cm3のホウ素が導入される。
ゲート電極5については、エルビウムシリサイド層の上部に別の材料の層が設けられても良い。上記仕事関数の関係は、ゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料のフェルミエネルギーが、シリコンの伝導帯の極小よりも価電子帯側にあり、かつシリコンのミッドギャップ(伝導帯の極小と価電子帯極大のちょうど中間、すなわち禁制帯の中央)と伝導帯下端との中間よりも伝導帯側にあるという条件に置き換えても良い。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態による半導体装置においては、以下に記載するp型電界効果トランジスタを、第1の実施形態によるn型の電界効果型トランジスタとともに、同一基板上に形成する。p型電界効果トランジスタの構造を図1(b)の断面図を参照しながら説明する。
【0031】
p型の電界効果トランジスタにおいては、支持基板1上の埋込絶縁膜2上に半導体層3が設けられ、半導体層3上にゲート絶縁膜14を介してある一定の幅を持つ導電体よりなるゲート電極15が形成される。ゲート電極15の両側では半導体層3中にp型の不純物が高濃度に導入されたp +型ソース領域16及びp +型ドレイン領域17が形成され、p +型ソース領域16とp +型ドレイン領域17に挟まれた半導体層3は、ゲート電圧の印加とともにその表面にp型の反転層が形成されチャネル形成領域18をなす(図1(b))。
【0032】
チャネル形成領域18の不純物濃度は、p +型ソース領域16に電源電圧を印加し、p +型ドレイン領域17を接地し、ゲート電極対ソース電圧としてしきい値電圧を印加した状態において、半導体層3の表面の電位が半導体層/埋込絶縁膜界面の電位より低く、かつ、半導体層3中のチャネル形成領域18が完全に空乏層となる条件をみたすように設定されている。
【0033】
ここで、ゲート電極15のうち、少なくともゲート絶縁膜14に接する部分を形成する材料の仕事関数は、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きい。
【0034】
具体的な材料、寸法は例えば以下の通りである。支持基板11はp型シリコン基板、埋込絶縁膜12は厚さ100nmのシリコン酸化膜、半導体層3は厚さ50nmの単結晶シリコン層、ゲート絶縁膜14は厚さ3nmの熱酸化膜(SiO2)、ゲート電極15はp+ポリシリコン層、ゲート長(ゲート電極のソース−ドレイン方向の長さ)は0.1μm、p+型ソース領域16とp+型ドレイン領域17には1×1020atoms/cm3のホウ素が導入され、チャネル形成領域18には4〜8×1017atoms/cm3、典型的には5〜7×1017atoms/cm3のリンが導入される。
【0035】
図1に示す素子領域における半導体層3の厚さについては、典型的には30nmから100nm程度であるが、これについても特に制限は無い。
【0036】
ゲート電極15については、p+ポリシリコン層の上部に別の材料の層が設けられても良い。上記仕事関数の関係は、ゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料のフェルミエネルギーが、シリコンのミッドギャップ(伝導帯の極小と価電子帯極大のちょうど中間、すなわち禁制帯の中央)と価電子帯上端の中間よりも価電子帯側にあるという条件に置き換えても良い。
【0037】
また、ゲート電極15のうちゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料の仕事関数が真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きな値となるよう、材料を選択しても良い。この条件を満たす材料として、p+多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)、白金シリサイド等が挙げられる。
【0038】
なお、一般に、ある材料の仕事関数は、真空準位とその材料のフェルミレベルとの差の絶対値と定義される。しかし、半導体の場合は、フェルミレベルがキャリアの存在しない禁制帯の中にあるので、実効的な仕事関数は、真空準位とフェルミレベルとの差とは異なる。実効的な仕事関数は、通常n型半導体では真空準位と伝導帯下端のエネルギーとの差の絶対値、p型半導体では真空準位と価電子帯頂上のエネルギーとの差の絶対値とほぼ等しいので、通常半導体の仕事関数とはこれら実効的な仕事関数のことを指す。 従って、本明細書において仕事関数が真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対値より大きいと記載するのは、仕事関数がn型シリコン(あるいはn型ポリシリコン)の仕事関数よりも大きいと通常記載される内容に等しく、仕事関数が真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さいと記載するのは、仕事関数がp型シリコン(あるいはp型ポリシリコン)の仕事関数より小さいと通常記載される内容に等しい。 不純物濃度が極めて高い場合、半導体においても、フェルミレベルが伝導帯中、あるいは価電子帯中にある場合があるが、上の定義を用いた場合との差が小さいと考え、本発明では上の定義を用いて、設計すれば良いと考える。
【0039】
また、本発明のトランジスタは、シリコンの禁制帯中のエネルギーと真空準位とのエネルギー差に相当する仕事関数を持つ材料を用いることによりその効果を得るものであるから、本発明がゲート電極に用いる材料は、必要とする仕事関数の関係を満たすエネルギーレベルに、禁制帯があってはならない。従って、シリコン、ポリシリコンのいずれもゲート電極の材料として適当でない(ポリシリコンのバンドギャップはシリコンのバンドギャップと若干異なるが、本発明の効果を得るには充分でない)。ポリシリコンゲートの不純物濃度を下げてフェルミレベルを禁制帯中に設定することはできるが、禁制帯中であるので、通常の状態で設定されたフェルミレベルに相当する仕事関数を得ることができない。また、同じくフェルミレベルを禁制帯中に設定する場合、ゲート電極の不純物濃度が低くなり、ゲート抵抗が増すという問題が起こる。具体的には本発明ではゲート電極に、金属シリサイド(エルビウムシリサイド、白金シリサイド等)、他の金属元素を含む化合物、金属等、フェルミレベルが禁制帯中にない材料を用いる。あるいは、Ge、SiGe等のシリコンとは禁制帯の位置が異なる半導体を用いる。但し、後述するようにpチャネルトランジスタの場合のみポリシリコンをゲートに用いて良い場合がある。
【0040】
上述した本発明の第1、2の実施形態において、本発明の構成がどのような効果をもたらすのかを、原理的な理由を付して以下に説明することとする。
【0041】
発明の効果を示すバンド図をn型電界効果トランジスタを例に、図3及び図4に示す。ここでは、電子に対してエネルギーが大きくなる状態を上側にとった。図中Ecは伝導帯の極小値(下端)、Evは価電子帯の極大値(上端)を示す。図3(a)、(b)及び図4(a)はn +ポリシリコンをゲートに用いた場合、図4(b)は通常の金属ゲートの場合、図4(c)は本発明の場合である。ゲート電圧はすべて同一とした。この場合、仕事関数の関係から、ゲート電位は図3(a)、(b)及び図4(a)において最も高く、次が図4(c)の本発明、次が図4(b)の場合である。
【0042】
図3(a)は通常のn +ゲートトランジスタにおいて、主にチャネルに導入された不純物がイオン化することによる電界によって、しきい値電圧を調整している場合である。この時、SOI層中には電位勾配が形成されるために、電位の低い領域(図中バンドが上に曲がった部分)が発生し、正孔が蓄積しやすくなる。この結果基板浮遊効果が発生しやすくなる。一方、図3(b)のように、n +ゲートを採用し、かつ不純物濃度を低くすると、不純物がイオン化することにより発生する電界が減少するので、SOI層中の電位勾配が小さくなり、電位の低い領域が発生しにくくなり、正孔が蓄積しにくくなる。しかしその一方、図3(a)と比べゲート酸化膜中の電界(図ではゲート酸化膜部分のバンドの傾きに反映される)が小さくなるので、SOI層の電位が高くなってしまう(図では矢印部のエネルギーが低くなっていることに対応する)。そして、このようにして電位が高くなった分だけ、トランジスタのしきい値電圧は下がってしまう。実際、n +ゲートを採用し、チャネル不純物を導入しない場合には、ソース電圧を基準としたしきい値電圧は負の値になり、CMOSへの適用には低すぎる。
【0043】
図4において、(a)図は、図3(a)と同じものである。(b)図は図3(b)の構造において(チャネル不純物濃度が低い構造)、通常の金属ゲート(Ta、TiN等)を用いたものである。この場合、金属ゲートのフェルミレベルは、シリコンの禁制帯中央付近のエネルギーに相当し、金属ゲートの仕事関数は、n +シリコンよりも、ほぼシリコンのバンドギャップの半分に相当する分だけ大きい。この結果SOI層の電位が低くなり(図では矢印部のエネルギーが高くなっていることに対応する)、トランジスタのしきい値電圧は上がる。この場合、不純物を導入しない場合においてもソース電圧を基準としたしきい値電圧は0.4〜0.6V程度、不純物を導入するとこれよりもさらに高くなってしまう。但し、ソース電圧を基準としたしきい値電圧とは、ソースが接地された時に、トランジスタにおいてしきい値電圧となる(オン状態とオフ状態の遷移が起こる、ゲート電圧の値をいう。一般にCMOS構成の回路に用いられるn型電界効果トランジスタのしきい値電圧はソース電圧を基準として0.1〜0.4V程度が要求されるので、しきい値が高すぎて実用的でない。図4(c)は、図は図3(b)の構造において(チャネル不純物濃度が低い構造)、フェルミレベルが、シリコンの禁制帯中央とシリコンの伝導帯下端との中間のエネルギーに相当する金属を用いた場合で、ゲートの仕事関数は、n +シリコンよりも大きいが、その差はシリコンのバンドギャップの1/4以下である。この結果、SOI層の電位の上昇が抑えられ、図4(a)と同程度のしきい値電圧が得られる。具体的にはソース電圧を基準としたしきい値電圧を0.1〜0.4Vの範囲に設定できるようになる。その上、SOI層中の電位勾配が小さいので、基板浮遊効果が抑制される。p型電界効果トランジスタの場合は、極性をすべて逆にすればn型電界効果トランジスタの場合の場合と同様の関係が成り立ち、n型電界効果トランジスタの場合の場合と同様の効果が得られる。例えば、ゲート電極については、フェルミレベルが、シリコンの禁制帯中央とシリコンの価電子帯上端との中間よりも価電子帯寄りのエネルギーに相当する金属を用いる。この時、ゲートの仕事関数は、p +シリコンよりも小さいが、その差はシリコンのバンドギャップの1/4以下である。
【0044】
SOI−MOSFETにおいて、基板浮遊効果を抑制しようとして、縦方向の電界を小さくすると、ドレイン電圧が高い場合に、電流がSOI層の裏側界面を流れてしまうために特性が劣化するという問題がある。このようなSOI層の裏側界面における電流の経路をバックチャネルという。バックチャネルが形成されるのは、n型電界効果トランジスタにおいてはチャネル形成領域のすべての横方向位置において、SOI層の表面の電位よりも裏側界面の電位が高い場合、p型電界効果トランジスタにおいては、チャネル形成領域のすべての横方向位置において、SOI層の表面の電位よりも裏側界面の電位が低い場合である。n型電界効果トランジスタにおいては、しきい値電圧よりもゲート電圧が高い場合に、バックチャネルが形成されると、ドレイン電流が劣化するので、n型電界効果トランジスタにおいてはソース電圧にローレベル(例えば接地電圧)、ドレイン電圧にハイレベル(例えば電源電圧VDD)が印加された状態で、ゲート電圧にしきい値電圧以上の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないように、不純物濃度を設定することが好ましい。そのためには、このバイアス条件の範囲で、チャネル形成領域のすべての横方向位置における断面で、表面の電位がSOI層の裏側界面の電位よりも高ければ良い。なお、本明細書においてハイレベル、ローレベルとは当該トランジスタに印加される信号電圧の最大値及び最小値を言う。SOI−MOSFETにおいては、サブスレッショルド領域(ゲートにしきい値電圧以下の電圧がかかる領域)でバックチャネル(電流が半導体層の裏を流れる効果)が形成されると、サブスレッショルド領域での電流の変化についての急峻性が劣化する効果が顕著で、サブスレッショルド電流が増加し、スタンバイ電流の増加を招く。これを抑制するためには、n型電界効果トランジスタにおいてはソース電圧にローレベル(例えば接地電圧)、ドレイン電圧にハイレベル(例えば電源電圧VDD)が印加された状態で、ゲート電圧にローレベル(例えば接地電圧)以上の電圧がかかった時に、バックチャネルがチャネル形成領域のすべての横方向位置における断面で、表面の電位がSOI層の裏側界面の電位よりも高くなるように、チャネル形成領域の不純物濃度を設定すれば良い。
【0045】
また、ソース電圧にハイレベルよりわずか(例えば0.1V)に低い電圧、ドレイン電圧にハイレベル(例えば電源電圧VDD)が印加された状態で、ゲート電圧がローレベル(例えば接地電圧)以上の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないように不純物濃度を設定するという、より厳しい条件を課しても良い。
【0046】
p型電界効果トランジスタの場合は、極性を逆にした条件を用いれば良い。例えば、ソース電圧にハイレベル(例えば電源電圧)、ドレイン電圧にローレベル(例えば接地電圧)が印加された状態で、ゲート電圧にしきい値電圧以下の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないように、不純物濃度を設定することが好ましい。これをソース電圧を基準としたしきい値電圧を用いて表現すると、ソース電圧を接地(0Vとする)し、ドレイン電圧に電源電圧の符号を逆にした負の電圧(電源電圧が1.0Vならば、−1.0V)が印加された状態で、ゲート電圧にしきい値電圧に相当する電圧(典型的には−0.4から−0.1V)以下の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないように、不純物濃度を設定する。ソースに電源電圧VDDが印加された場合の例は以下のようになる。ソースに電源電圧VDDが印加され、ドレインが接地された(即ち0Vが印加された)p型電界トランジスタで、ソースを基準にしたしきい値電圧がVth(負の値、例えば−0.3V)である場合、しきい電圧となるVDD+Vth(例えばVDDが1.0VでVthが−0.3Vであれば、0.7V)がゲート電極に加わった場合にバックチャネルが発生しないように、不純物濃度を設定する。スタンバイ電流の抑制のためには、p型電界効果トランジスタの場合は、ソース電圧にハイレベル(例えば電源電圧)、ドレイン電圧にローレベル(例えば接地電圧)が印加された状態で、ゲート電圧がハイレベル(例えば電源電圧)以下の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないように、不純物濃度を設定することが好ましい。バックチャネルの抑制のためには、これらのバイアス条件の範囲で、チャネル形成領域のすべての横方向位置において、SOI層の表面の電位を裏側界面よりも電位を低くすれば良い。
【0047】
また、SOI−MOSFETにおける基板浮遊効果は、半導体層の全体が空乏化せず、半導体層中に中性領域が残留する部分空乏化型トランジスタにおいて顕著になるので、半導体層の全体が空乏化するように(完全空乏化型トランジスタとなるように)不純物濃度を設定すれば良い。さらに、同じ完全空乏化型トランジスタであっても、半導体層中の電位差をより小さくすることが好ましい。そこで、nチャネルトランジスタを例に上げると、ソースを接地し、ゲート電極にしきい値電圧をかけ、ドレインに微小なドレイン電圧(例えば0.1V、さらに厳しくはソースと同電位)をかけた状態での半導体層中の最低電位φminがある値以上になるようにする。ここで最低電位φminとは、ソース/ドレイン領域に挟まれたチャネル形成領域の範囲において電位が最小となる位置の電位である。φminは例えば最低でも−0.6V以上、好ましくは−0.4V以上とする。φminは例えば周期的にクロックが印加されるトランジスタにおいて、低電圧印加時に蓄積した正孔が、高電圧印加時に排出されるように設定すれば良い。n型電界効果トランジスタでは、ソース/ドレイン領域の両方にハイレベル、ゲートにローレベルの信号が印加された時に正孔が主にバンド間トンネル電流により蓄積される。この場合、ソース/ドレイン領域、ゲートがすべて同一電位(すべてがハイレベル、またはすべてがローレベル)の時に、基板浮遊効果を起こさずに、蓄積されている正孔がすべて排出されるようにすれば良い。この時φminが低いと、ある程度正孔の蓄積を伴わないと正孔の排出に必要なだけの正孔電流(正孔がソース/ドレイン領域に流れる電流)が流れないが、φminが高いと、正孔の濃度が低い状態でも正孔の排出に必要なだけの正孔電流が流れ、その結果正孔濃度が低い状態に保たれる。正孔の最高濃度を1018/cm3以下に保ち、バンド間トンネルによる正孔の発生と、正孔電流による正孔の排除と釣り合う条件は、通常φminが−0.4〜−0.6V程度であるので、φminをこれよりも大きくすれば良い。
【0048】
また、ドレインにシリコンのバンドギャップよりも高い電圧を印加する場合、衝突電離による正孔の発生が顕著になるので、φminはより高く設定する(例えば−0.25V以上)ことが好ましい。また、この場合は、ドレインに電源電圧を印加した状態での、チャネル形成領域での最低電位をφminと考えても良い。
【0049】
p型電界効果トランジスタの場合は、極性を逆にして同様にすれば良い。ゲート電圧にしきい値電圧をかけ、ソースに電源電圧、ドレイン電極に微小なドレイン電圧(例えば−0.1V、さらに厳しくはソースと同電位)をかけた状態での半導体層中の最高電位φmaxがある値以下(例えば0.6V以下、より好ましくは0.4V以下、さらに好ましくは0.25V以下)になるようにする。
【0050】
但し、以上のφmin及びφmaxはすべてソース電位を基準とした値である(チャネル領域中の電位からソースの電位を減じた値であり、ソース電圧を基準電圧の0Vとした場合に相当)。
【0051】
次に、本発明の第3の実施形態による半導体装置を図5〜7の断面図を参照しながら説明する。
【0052】
厚さ100nmの埋込酸化膜22上に、厚さ50nmの単結晶シリコン層23を持つSOI基板を用意する。単結晶シリコン層23は、素子分離酸化膜100により素子領域に区画され、その後単結晶シリコン層23表面を厚さ3nmにわたって熱酸化し、シリコン酸化膜101を形成する。基板には、p型電界効果トランジスタが形成される領域と、n型電界効果トランジスタが形成される領域が設定され、それぞれの領域には、p型電界効果トランジスタが形成される素子領域とn型電界効果トランジスタが形成される素子領域が、それぞれ形成される。続いて、CVDによりp+型シリコンゲルマニウム混晶層(p+型SiGe混晶層)102を200nm、その上部にシリコン窒化膜103を30nm堆積する(図5(a))。
【0053】
次に、p+型SiGe混晶層102及びその上部のシリコン窒化膜103を通常のリソグラフィ及びRIEによってパターニングし、p+型SiGe混晶層102とその上のシリコン窒化膜103からなるダミーゲート電極104を形成する。更に、単結晶シリコン層23上の一部の領域をレジスト膜105で覆ったのち、ダミーゲート電極104をマスクに、ホウ素を1×1015atoms/cm2の濃度にイオン注入し、p型不純物が高濃度に導入されたp+型ソース領域26及びp+型ドレイン領域27を形成する(図5(b))。
【0054】
次に、p型電界効果トランジスタのp+型ソース領域26及びp+型ドレイン領域27を形成した領域をレジスト膜106で覆い、砒素を1×1015atoms/cm2の濃度にイオン注入し、n型不純物が高濃度に導入されたn+型ソース領域36及びn+型ドレイン領域37を形成する(図5(c))。
【0055】
次にレジスト膜106を除去し、全体に400nmのCVD酸化膜107を堆積したのち、ダミーゲート電極104の上層を構成するシリコン窒化膜103をストッパとして、CMPにより平坦化を行う。p型電界効果トランジスタのp+型ソース領域26及びp+型ドレイン領域27を形成した部分の上部を新たにレジスト膜108で覆い(図6(a))、n型電界効果トランジスタのn +型ソース領域36及びn +型ドレイン領域37を形成した領域のシリコン窒化膜103をRIEにより除去し、続いてp+型SiGe混晶層102をRIEまたはケミカルドライエッチングにより除去し、スリット109を形成する(図6(b))。p+型SiGe混晶層102の除去は、レジスト膜108の除去後に、フッ酸硝酸混合液またはリン酸等を用いたウェットエッチングにより除去しても良い。また、同じくレジスト膜108除去後に塩酸ガス中に暴露することにより取り除いても良い。
【0056】
レジスト膜108除去後にスリット109中のシリコン酸化膜101を、RIEまたはウェットエッチングにより除去し、続いて熱酸化により厚さ3nmのn型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜34を形成し、スリット109中に厚さ20nmのエルビウムシリサイド110をスパッタ法により埋め込み、続いてアルミニウム(Al)又はタングステン(W)等の金属111をスパッタまたはCVDで埋め込み(図7(a))、続いて、スリット109の外部のAlまたはWをエッチバックするか、CMPにより取り除き、続いて、RIEによりスリット109外のエルビウムシリサイド110を除去する(図7(b))。エルビウムシリサイド110の除去は、金属111をエッチングする場合に比べてRFパワーの高いRIE等、物理的エッチング作用の強い条件で行う。あるいはArイオン、Xeイオンの不活性ガスイオンを用いたスパッタにより取り除く。なお、n型電界効果トランジスタにおいて、ダミーゲート電極下の絶縁膜を除去せず、そのままゲート絶縁膜として用いても良い。また、p+SiGeにかえて不純物を導入しないノンドープSiGeを用いて、pチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域を形成する際に、ノンドープSiGeにp型不純物が導入されることにより、p+型のゲート電極となす工程を用いても良い。なお、p+SiGe、ノンドープSiGeは、CVDやスパッタにより堆積される多結晶膜であっても良く、アモルファス膜であっても良い。SiとGeの混晶比は、例えば0.8対0.2とする。SiとGeの混晶比は必要な仕事関数が満たされるように設定すれば良い。仕事関数は作成条件にある程度依存するが、通常はGeの割合を30%未満とすることが本発明においては望ましい。
図7(b)において、p+型ソース領域26、p+型ドレイン領域27、これらに挟まれた単結晶シリコン層23であるチャネル形成領域、そのチャネル形成領域上のゲート絶縁膜101(シリコン酸化膜)、その上部においてゲート電極を形成するp+型SiGe混晶層102がp型電界効果トランジスタを構成し、
+型ソース領域36、n +型ドレイン領域37、これらに挟まれた単結晶シリコン層23であるチャネル形成領域、そのチャネル形成領域上のゲート絶縁膜34、その上部においてゲート電極を形成するエルビウムシリサイド110、金属111がn型電界効果トランジスタを構成する。
【0057】
また、nチャネルトランジスタ及びpチャネルトランジスタにおける、ゲート電極下部の単結晶シリコン層には、第1の実施形態、第2の実施形態に記載されるいずれかの電位分布を満たす濃度を持つ不純物が導入される。例えば、nチャネルトランジスタではゲート電極下部の単結晶シリコン層に4〜8×1017atoms/cm3、典型的には5〜7×1017atoms/cm3のホウ素が導入される。pチャネルトランジスタではゲート電極下部の単結晶シリコン層に4〜8×1017atoms/cm3、典型的には5〜7×1017atoms/cm3のリンが導入される。これらはゲート電極の形成前、ダミー層(p +型SiGe混晶層)の堆積前等、適当な時点において、イオン注入、プラズマドーピング等の不純物導入プロセスにより導入する。
【0058】
上述の説明においては、n型電界効果トランジスタの方は、ダミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜を除去して改めてゲート絶縁膜とゲート電極を形成し直し、p型電界効果トランジスタの方は、ダミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜をそのままそれぞれゲート電極とゲート絶縁膜として用いる製造フローを示した。
【0059】
次に、p型電界効果トランジスタの方のダミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜も除去して改めてゲート絶縁膜とゲート電極を形成し直す方法を、本発明の第4の実施形態として説明する。第3の実施形態においては、図5〜7でn型電界効果トランジスタの方のみ、ダミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜を除去して改めてゲート絶縁膜とゲート電極を形成し直すところまでを示したので、図7(b)の状態から後の工程について、図8を参照しながら説明する。
【0060】
図7(b)の形状が形成された後、n型電界効果トランジスタをレジスト112で覆い(図8(a))、p型電界効果トランジスタ側のダミーゲート電極104を除去して得られるスリット中に、n型電界効果トランジスタに関する工程と同様に、改めてゲート絶縁膜44を形成し、ゲート電極材料、例えば、白金シリサイド(PtSi2)113を埋め込む工程を用いても良い(図8(b))。この工程を用いる場合は、当初形成される積層構造のダミーゲート電極104は導電性材料を含まなくとも良い。例えば、全体が窒化膜であっても良い。ダミーゲート電極104の全体が窒化膜である場合には、例えば図7(b)の形状を形成したのちに厚さ10nm程度の薄い酸化膜を全体に堆積し、レジスト膜を用いてp型電界効果トランジスタ部の薄い酸化膜のみをエッチングにより除去し、レジスト膜を除去後に露出しているp型電界効果トランジスタ部の窒化膜をリン酸等によりエッチングして除去すれば良い。
【0061】
また、図9のように、金属121はn型とp型両方のトランジスタに対して、それぞれのスリット中にそれぞれゲート絶縁膜54及びゲート絶縁膜64を埋め込んだのち、両方に対して形成しても良い。この場合、p型電界効果トランジスタ部の上部に形成されるエルビウムシリサイド120は、例えば図9(a)のようにレジスト膜122をマスクにして除去し、その後、p型電界効果トランジスタのゲート電極材料の白金シリサイド123を堆積させ、続いてn型電界効果トランジスタとp型電界効果トランジスタに共通の金属121を堆積させればよい(図9(b))。この後は、それぞれのタイプのトランジスタ上方に設けられたスリットにゲート電極材料が埋め込まれた形で残すようにすればよい(図9(c))。この場合、n型電界効果トランジスタのゲート電極においては、仕事関数の異なる材料が、ゲート絶縁膜54側から順にエルビウムシリサイド120、白金シリサイド123が二層に積層した構造の上に金属121が埋め込まれる構造を持つ。
【0062】
また、n型電界効果トランジスタとp型電界効果トランジスタを形成する順序は、逆でも良い。また、ダミーゲート電極104を除去して得られるスリット下部の絶縁膜を除去せず、それをゲート絶縁膜として用いても良い。
【0063】
また、バルク基板上のMOSFETに本発明を適用した場合に得られる構造を図10に示す。図10は、SOI基板を用いた本発明の第4の実施形態による製造方法を、半導体基板に適用して得られる構造を示すものである。図中、201はp型シリコン基板、200は素子分離酸化膜、202はp型チャネルストッパー、231はnウェル、206はp +型ソース領域、207はp +型ドレイン領域、216はn +型ソース領域、217はn +型ドレイン領域、214、224はゲート絶縁膜、211はシリコン酸化膜、217はCVD酸化膜、220はエルビウムシリサイド、223は白金シリサイド、221は金属である。
【0064】
なお、本発明における、ソース領域及びドレイン領域という記載は、バイアス条件に依存してそれぞれが入れ替わる場合を含む。バイアス条件が特定される場合、ゲート電極の両側にあるソース/ドレイン領域のうち、n型電界効果トランジスタではより低い電圧が印加されている領域がソース領域、p型電界効果トランジスタではより高い電圧が印加されている領域がソース領域であり、それぞれ他方がドレイン領域である。また、CMOS構成の回路において、p型電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域のうち電源に接続される側、n型電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域のうち接地される側等、ソース/ドレイン領域の役割が固定されている場合には、実際のバイアス条件によらず、そのレイアウトに基づき、ソース領域、あるいはドレイン領域と固定して考えることができる。p型電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域のうち電源に接続される側、n型電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域のうち接地される側はともにソース領域である。しかし、トランスファゲート等、バイアス条件に依存してソース領域とドレイン領域とが入れ替わる素子については、バイアス条件が特定されない状態、製造工程中の状態では、ソース/ドレイン領域のうち一方をソース領域もしくはドレイン領域と特定できないので、バイアス条件が特定されない状態に対する記載、あるいは製造工程中のソース領域及びドレイン領域という記載は、その役割が固定されないソース/ドレイン領域と読み替える。
尚、本発明に於て使用されるSOI層と言う語句は、絶縁体上に設けられた半導体層を指し、SOI基板という語句は、絶縁体上に半導体層が設けられている構造を含んでいる基板を意味する。
【0065】
又、半導体層のある一部がシリコン、他の一部がシリコン以外の半導体であっても良い。例えば、半導体層において、シリコン層の一部がGeやSiGeによって置き換えられていても良い。
【0066】
また、本発明の第3、第4の実施例においては、素子領域の半導体層間が絶縁層により絶縁された形態を示したが、素子分離、あるいは異なる導電型のトランジスタ間の分離にこの形態に限らない。フィールドシールド法等、単一の半導体層に複数のトランジスタを形成する方法を用いても良い。また、p型トランジスタろn型トランジスタが絶縁分離されない同一の半導体層に設けられても良い。また、同電位が与えられるnチャネルトランジスタとpチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域同士、具体的には例えばCMOS回路でのドレイン領域同士が、接触する形態でも良い。
【0067】
本発明において、当該第1の導電性を有する不純物を例えばリン、ヒ素等のn型不純物とした場合、当該第2の導電性を有する不純物は、例えばホウ素、インジウム等のp型不純物である。また、当該第1の導電性を有する不純物を例えばホウ素、インジウム等のp型不純物とした場合、当該第2の導電性を有する不純物は、例えばリン、ヒ素等のp型不純物である。また、ホウ素を導入するために、BF2イオンを用いる方法等、導入せんとする元素と、それ以外の元素とから構成されるイオンを注入する方法を用いても良い。
【0068】
当該電界効果型トランジスタは、例えば、SIMOX、張り合わせ等により形成したSOI基板、あるいはELO(横方向エピタキシャル成長)、レーザーアニール等、他の方法により形成したSOI基板上に作成されるものであっても良い。
【0069】
これらSOI基板において絶縁層上に形成される半導体層(SOI層)は単結晶である。これらSOI基板を用いて形成された電界効果型トランジスタを構成する半導体層は、その一部、あるいは全部が単結晶となる。
【0070】
ここで、SIMOXとは、Separation−by−implanted−oxygenの略称であり、シリコン基板中に酸素をイオン注入することにより、薄いシリコン層の下に酸化膜層を設ける技術であり、又は係る技術によって形成されたSOI基板を言う。
【0071】
貼り合わせ技術とは、二枚のシリコン基板を、それらの間に酸化膜を挟み込む様にして張り合わせて形成するSOI基板形成技術である。一方、ELOは、Epitaxial Lateral Over Growth の略称であり、絶縁体上に横方向に半導体層をエピタキシャル成長させる技術である。
【0072】
上記実施形態では、素子が形成される半導体層が、単結晶のSi層よりなるSOI層3である場合について述べたが、半導体層は単結晶に限らない。絶縁体上の多結晶半導体、あるいはアモルファス半導体に形成されるTFTにおいては、余剰なキャリアが再結合により失われやすいため、一般に単結晶のSOI基板上に形成される電界効果型トランジスタよりも基板浮遊効果は発生しにくいが、TFTにおいても基板浮遊効果を抑制する必要のある時は、本発明を用いると好ましい。
【0073】
また、半導体層の一部が単結晶であり、他の部分が多結晶であっても良い。例えば、チャネル形成領域を多結晶ではなく単結晶とすると、キャリアの移動度が増し、ドレイン電流が増すという効果があるので、チャネル形成領域だけが単結晶の半導体で他の部分において半導体層中に多結晶の領域がある構成でも良い。また、チャネル形成領域の近傍をを多結晶ではなく単結晶とすると、結晶欠陥を介し漏れ電流が減るという効果が得れらるので、少なくともチャネル形成領域とチャネル形成領域の近傍だけが単結晶の半導体で、他の部分において半導体層中に多結晶の領域がある構成でも良い。
【0074】
埋込酸化膜層の厚さは、SIMOX基板においては典型的には80nmから400nm、張り合わせ基板においては100nmから2μm程度であるが、本発明の効果は埋め込み酸化膜層の厚さとは関係は無いので、これらよりも膜厚の大きな、あるいは小さな埋め込み酸化膜を、静電耐圧や熱伝導性の仕様を満たすように用いれば良い。但し、一般には支持基板とSOI層間の寄生容量を小さくするために、埋込酸化膜厚はゲート酸化膜厚の少なくとも5倍程度よりは大きくすることが有利である。
【0075】
また、埋込酸化膜に変えて、他の絶縁体を用いても良い。例えば、シリコン窒化膜(Si3N4)、アルミナ、多孔質シリコン酸化膜、アモルファスカーボン等を用いても良い。また、埋込酸化膜を空洞で置き換えても良い。支持基板を設けず、サファイア基板、ガラス基板上の絶縁体上にトランジスタを形成しても良い。
【0076】
図1示す素子領域における半導体層3の厚さは、典型的には50nmから250nm程度であるが、これについても特に制限は無い。但し、ソース領域6(16)及びドレイン領域7(17)の寄生容量を低減するという観点から、ソース領域6及びドレイン領域7に導入した不純物が半導体層3の底に届くか、あるいはソース領域6(16)及びドレイン領域7(17)下が空乏化する程度の厚さに、半導体層3の厚さを設定することが望ましい。
【0077】
チャネル形成領域8(18)には、n型電界効果トランジスタの場合はホウ素等のアクセプタ不純物が導入され、又、p型電界効果トランジスタの場合はリン、ヒ素等のドナー不純物が導入される。
【0078】
ソース領域6(16)及びドレイン領域7(17)の不純物濃度は、典型的には1×1019atoms/cm3から1×1021atoms/cm3の範囲であり、1×1020atoms/cm3よりも大きいことが寄生抵抗低減という観点から望ましい。ソース領域6(16)及びドレイン領域7(17)には、n型電界効果トランジスタの場合はリン、ヒ素等のドナー不純物が、p型電界効果トランジスタの場合はホウ素等のアクセプタ不純物が、導入される。
【0079】
ゲート絶縁膜4(14)の厚さは通常2nmから20nm程度である。これより薄いと、トンネル電流により、ゲート電極からの漏れ電流が発生するが、素子の用途上漏れ電流が多くてもよい場合は、これより薄い絶縁膜を用いてもよい。
【0080】
また、当該膜厚を20nm以下とするのはLSI用の素子として一般に要求されるだけのドレイン電流を得るためであるが、高耐圧素子等において、ドレイン電流よりもゲート酸化膜中の電界緩和が重要な場合はこれよりも厚くてもよく、また、ゲート絶縁膜4(14)はシリコン酸化膜であっても、それ以外の絶縁体、例えばシリコン窒化膜、五酸化タンタル(Ta2O5)等であってもよい。また、複数の材料が積層されたものであってもよい。
【0081】
ゲート長は(ソースとドレイン領域を結ぶ方法におけるゲート電極の長さ)、例えば30nmから0.6ミクロン程度の範囲とする。これはLSI用のトランジスタを想定した場合、通常使われている寸法、及び将来使われるといわれている寸法であるが、高耐圧MOS等、他の用途に適用する場合は、これより大きくてもよい。また、素子の微細化が重要な場合はこれよりも小さくても良い。また、ソース/ドレイン領域は均一の深さを持つものではなく、チャネル形成領域に接する部分だけ浅く設けるエクステンション構造、チャネル形成領域に接する部分の不純物濃度を低くするLDD構造を持っても良い。また、ソース/ドレイン領域の少なくとも一部、あるいはエクステンション領域等のソース/ドレイン領域に接続する領域の少なくとも一部が、エピタキシャル成長などにより、チャネル形成領域の表面よりも上に突起する構造を持っても良い。
【0082】
尚、本発明に於ける上記各具体例に於て、当該ゲート絶縁膜、埋め込み絶縁膜の材質は、上記した様なシリコン酸化膜以外の材料を使用する事も可能である。
【0083】
製造方法に関する第3及び第4の実施形態の発明は、第1の実施形態に記載の電界効果トランジスタ、第2の実施形態に記載の半導体素子のいずれも形成せず、単に同一基板上に互いに異なる材料による構成される二種類のゲート電極をそれぞれ持つ二種類の電界効果トランジスタを形成するために用いても良い。また、nチャネルトランジスタにかかわる工程と、それに対応するpチャネルトランジスタにかかわる工程の順序は入れ替わっても良い。
【0084】
また、製造方法に関する発明は、SOI基板以外の通常のバルク基板上のMOSFETに適用しても良い。更に、ガラス基板上のTFT又はSOS構造のFET等、半導体層下の絶縁体の下に支持基板を持たない構造に適用しても良い。
【0085】
また、製造方法に関する発明は、同一基板上、同一チャネルタイプのトランジスタの中で、一部のトランジスタのゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する部分にある材料を、残りの一部のトランジスタのゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する部分に別の材料を用いる場合に用いても良い。
【0086】
なお、第三の実施形態に記載した製造方法において、nチャネルトランジスタのゲート電極を構成する材料により、マスク材料層及びpチャネルトランジスタを製造するためのダミーゲート電極を構成しても良い。但し、第二の実施形態の半導体装置を製造するという点からは、ダミーゲート電極として、通常のゲートと同じか、あるいは類似した材料である、多結晶Siまたは多結晶SiGeを用いることが出来るという点において、pチャネルトランジスタのゲート電極を構成する材料により、マスク材料層及びnチャネルトランジスタを製造するためのダミーゲート電極を構成する方法が優れる。
【0087】
また、第四の実施形態に記載した製造方法において、nチャネルトランジスタのゲート電極を形成する工程と、pチャネルトランジスタのゲート電極を構成する工程工程との順序は、上とは逆でも良い。また、第三及び第四の実施形態に記載した製造方法において、nチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域を形成する工程と、pチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域を形成する工程との順序は上の記載とは逆でも良い。また、第四の実施形態において、ゲート電極を形成するためのダミーゲート電極(104)は、そのままゲート電極として用いることがないので、Si3N4膜等の絶縁膜をダミーゲート電極に用いても良い。また、第四の実施形態において、ゲート電極を形成するためのダミーゲート電極(104)の下層を構成する絶縁膜(101)は、そのままゲート絶縁膜として用いることがないので、特に上層部を構成する材料(マスク材料層)として絶縁膜が用いられている場合は、省略しても良い。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板浮遊効果及びバックチャネルの抑制と、CMOS論理回路において好ましいしきい値電圧の実現とを両立させることができる。
【0089】
n型SOI−MOSFETにおいて、SOI層中のp型不純物の濃度が高いと、チャネル形成領域の全体に空乏層が広がらない。すなわち、空乏層でない領域である、中性領域が形成される。中性領域を持つSOI−MOSFETは部分空乏化型と呼ばれ、この型のトランジスタでは基板浮遊効果が起こりやすいことが知られており、素子動作上好ましくない。
【0090】
一方、SOI層中のp型不純物の濃度が低すぎると、SOI層の裏側界面の電位が、SOI層の表面の電位より高くなる。この場合、SOI層の裏側に漏れ電流が流れる現象が起こり(バックチャネル)、しきい値電圧以下でトランジスタが急峻にオフしなくなるので、好ましくない。
【0091】
上記二者の中間的な不純物濃度を持つように不純物濃度を設定しようとした場合、薄い酸化膜を持つ微細なSOI−MOSFETにおいては、SOI層中の電界強度が小さくなりすぎ、その結果しきい電圧が低くなりすぎるという新たな問題が発生する。ここでしきい値電圧を上げるために、通常の金属ゲートを用いると、しきい値電圧が高くなりすぎる。
【0092】
これは通常、金属ゲートとして用いられる材料であるTa、TiN、W等は、仕事関数がSiの禁制帯中央にあることに起因する。
【0093】
これに対して、本発明の条件を満たす仕事関数を持つ材料を、ゲート電極に用いると、上記二者の中間的な不純物濃度を持ち、かつCMOS論理回路に適するしきい値電圧(n型電界効果トランジスタでは、ソース電圧を基準にしたしきい値電圧が0V以上0.4V以下、好ましくは0.1Vから0.3V)を実現することができる。
【0094】
p型電界効果トランジスタの場合は、前記n型電界効果トランジスタにおける作用において、極性を逆にした作用が働き、上記発明の構成を用いることにより、基板浮遊効果及びバックチャネルの双方を抑制し、かつCMOS論理回路に適する好ましいしきい値電圧(ソースを基準にしたしきい値電圧が−0.4V以上0V以下、好ましくは−0.3Vから−0.1V)を実現することができる。
【0095】
p型電界効果トランジスタの場合は、界面電荷または固定電荷によりしきい値電圧が低くなる作用を持つ。この効果は、ゲート酸化膜中の電荷、埋め込み酸化膜中の電荷、SOI層上下界面の電荷によってもたらされる。これらのうち、埋め込み酸化膜中の電荷、SOI層下部界面の電荷は、通常のFETにはなく、SOI−MOSFETに特有のものであるので、これら特有の電荷が付加されることによって、pチャネルSOI−MOSFETのしきい値電圧は低くなりやすい(ソース電圧を基準としたしきい値電圧の絶対値が大きくなりやすい)という特徴がある。従って、ゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料の仕事関数がソース/ドレイン領域を構成するp +シリコンと同程度であっても、ソース電圧を基準としたしきい値電圧を、負の値にできるので、ゲート電極としてp +ポリシリコンをこの部分に用いても良い。
【0096】
本発明の製造方法は、第一の材料によりゲート電極を形成し、ソース/ドレイン領域を形成したのち、一部のトランジスタにおいては第一の材料よりなるゲート電極を除去し、第一の材料よりなるゲート電極を除去して得られた空隙に、第二の材料を埋め込むという特徴を持つので、同一基板上に、第一及び第二の二つのゲート電極材料を持つトランジスタを混在させられる。また、この特徴を用いることにより、n型電界効果トランジスタのゲート電極とp型電界効果トランジスタのゲート電極とを、異なる材料で構成するための製造方法を提供できる。また、多結晶シリコン、多結晶SiGe等、耐熱性に優れた材料を第一の材料として用いることにより、ソース/ドレイン領域の形成等の熱処理工程が第一の材料に影響を与えることを抑制できる。また、本発明は、ダミーパターンを絶縁膜に埋め込んだ後、一部のダミーパターンを除去し、得られた空隙に第一のゲート電極材料を埋め込み、また異なる一部のダミーパターンを除去して得られた空隙に第二のゲート電極材料を埋め込むことにより、同一基板上に、第一及び第二の二つのゲート電極材料を持つトランジスタを混在させられる。本発明は、nチャネル、pチャネルそれぞれのトランジスタに対して、異なる材料をゲート電極に用いるために必要な製造方法を与えるので、前記仕事関数の関係を満たし、SOI−MOSFETの特性を改善するために有効である。また、本発明の製造方法は、SOI−MOSFETに限らず、バルク基板上のMOSFETにおいて同一基板上にゲート電極材料の異なるトランジスタを形成する場合に用いても良い。これは、例えば同一基板上のn型電界効果トランジスタとp型電界効果トランジスタとの間でゲート電極の材料を変える場合、あるいは同一基板上の同一チャネルタイプのトランジスタにおいて、トランジスタによってゲート電極の材料を変える場合に用いても良い。なお、バルク基板上のMOSFETにおいてチャネルタイプに応じてゲート電極を変える目的は、それぞれのトランジスタにおけるしきい値電圧の最適化である。例えばn型電界効果トランジスタに対してはシリコンの禁制帯中央よりも伝導帯寄りに相当する仕事関数を持つ材料、p型電界効果トランジスタに対しては、シリコンの禁制帯中央よりも価電子帯寄りに相当する仕事関数を持つ材料を用いる。また、SOI−MOSFETであるか、バルク基板上のMOSFETであるかを問わず、同一基板上の同一チャネルタイプのトランジスタにおいて、トランジスタの機能に応じてゲート電極の材料を変える場合に用いても良い。同一チャネルタイプのトランジスタにおいて、その機能に応じてゲート電極の材料を変える目的は、しきい値電圧の異なるトランジスタを混在させるためである。例えばDRAMにおいて、高いしきい値電圧が要求されるnチャネルのセルトランジスタのゲート電極には仕事関数が大きい材料を採用し、低いしきい値が要求される周辺回路部のn型電界効果トランジスタのゲート電極には、仕事関数の小さい材料を採用する場合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2の実施形態により得られる電界効果トランジスタの断面図である。
【図2】本発明の第1、2の実施形態により得られる電界効果トランジスタの動作中のチャネル形成領域における深さ方向の電位分布である。
【図3】本発明の第1、2の実施形態により得られる電界効果トランジスタの効果を説明するバンド図である。
【図4】本発明の第1、2の実施形態により得られる電界効果トランジスタの効果を図3と共に説明するバンド図である。
【図5】本発明の第3の実施形態により得られる電界効果トランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態により得られる電界効果トランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態により得られる電界効果トランジスタのゲート電極の構成を変えた電界効果トランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態のゲート電極構造を有する電界効果トランジスタをシリコン半導体基板に搭載した場合の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図11】SOI基板を用いた電界効果トランジスタの基板浮遊効果を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1、21、311 支持基板
2 埋込絶縁膜
3 半導体層
4、14、54、64、214、224 ゲート絶縁膜
5、15、305、315 ゲート電極
6、36、216、306、316 n +型ソース領域
7、37、217、307、317 n +型ドレイン領域
8、18、28、38、308、318 チャネル形成領域
16、26、206 p +型ソース領域
17、27、207 p +型ドレイン領域
22、312 埋込酸化膜
23 単結晶シリコン層
100、200 素子分離酸化膜
101、211 シリコン酸化膜
102 p +型SiGe混晶層
103 シリコン窒化膜
104 ダミーゲート電極
105,106,108、112、122 レジスト膜
107、217 CVD酸化膜
109 スリット
110、120、220 エルビウムシリサイド
111、114、121、221 金属
113、123、223 白金シリサイド
201、301 p型シリコン基板
202 p型チャネルストッパー
231 nウェル
304、314 ゲート酸化膜
313 シリコン半導体層

Claims (31)

  1. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、
    前記半導体領域上に第1の絶縁膜を形成した後、少なくとも下層が第2の導電性材料よりなるマスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域にダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のゲート電極をそれぞれ設けて前記第2のゲート電極下の前記第1の絶縁膜を第2のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記ダミーゲート電極をマスクにして、前記ダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のゲート電極をマスクにして、前記第2のゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第2のゲート電極及び前記ダミーゲート電極を覆うように前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記ダミーゲート電極上部の前記第2の絶縁膜を一部除去して前記ダミーゲート電極を露出させ、前記ダミーゲート電極を選択的に除去することによりスリットを設け、前記スリット中において、前記半導体領域上の前記第1の絶縁膜を介して第1の導電性材料を埋め込むことにより第1のゲート電極を形成して、前記第1のゲート電極下の前記第1の絶縁膜を第1のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型であり、n型トランジスタの前記第1のゲート電極のうち、前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第1の導電性材料は、エルビウムシリサイドである半導体装置の製造方法。
  2. 前記マスク材料層のうち、少なくとも前記第1の絶縁膜に接する部分を構成する前記第2の導電性材料の仕事関数は、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きい請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記マスク材料層のうち、少なくとも前記第1の絶縁膜に接する部分を構成する前記第2の導電性材料が、多結晶シリコンゲルマニウム混晶である請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記マスク材料層が、下から順にp+型シリコンゲルマニウム混晶、シリコン窒化膜の積層膜である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、
    前記半導体領域上に第3の絶縁膜を形成した後、マスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域に第1のダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のダミーゲート電極をそれぞれ設け、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型のトランジスタ形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設けるか、或いは、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第1導電型のトランジスタ形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設けるかし、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第1のダミーゲート電極及び前記第2のダミーゲート電極を覆うように第4の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部と、前記第2のダミーゲート電極の上部とが露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、露出した前記第1のダミーゲート電極を除去して第1のスリットを設け、前記第1のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第3の導電性材料を埋め込んで第3のゲート電極を形成して、前記第3のゲート電極下の前記第3の絶縁膜を第3のゲート絶縁膜とならしめ、露出した前記第2のダミーゲート電極を除去して第2のスリットを設け、前記第2のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第4の導電性材料を埋め込んで第4のゲート電極を形成して、前記第4のゲート電極下の前記第3の絶縁膜を第4のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドである半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、p型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きく、
    前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、p型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料は、その仕事関数が、真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きい請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、p型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、p+型ポリシリコン又はp+型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかであり、
    前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、p型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、p+型ポリシリコン又はp+型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかである請求項5または6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、前記第3のゲート電極の構成が、少なくとも前記第3のゲート絶縁膜に接するエルビウムシリサイドと、その上を覆うp+型ポリシリコン又はp+型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかと、を含み、前記第4のゲート電極のうち、少なくとも前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、前記第3のゲート電極において、エルビウムシリサイドを覆う材料と同一であり、
    前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、前記第4のゲート電極の構成が、少なくとも前記第4のゲート絶縁膜に接するエルビウムシリサイドと、その上を覆うp+型ポリシリコン又はp+型多結晶シリコンゲルマニウム混晶又は白金シリサイドのいずれかと、を含み、前記第3のゲート電極のうち、少なくとも前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、前記第4のゲート電極において、エルビウムシリサイドを覆う材料と同一である請求項5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記マスク材料層が、シリコン窒化膜である請求項5乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記基板が、支持基板とその上の絶縁体と、更に前記絶縁体を覆う素子形成領域となる半導体領域から構成される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記基板の全体が半導体である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、
    前記半導体領域上に第1の絶縁膜を形成した後、少なくとも下層が第2の導電性材料よりなるマスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域にダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のゲート電極をそれぞれ設けて前記第2のゲート電極下の前記第1の絶縁膜を第2のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記ダミーゲート電極をマスクにして、前記ダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のゲート電極をマスクにして、前記第2のゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第2のゲート電極及び前記ダミーゲート電極を覆うように前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記ダミーゲート電極上部の前記第2の絶縁膜を一部除去して前記ダミーゲート電極を露出させ、前記ダミーゲート電極を選択的に除去することによりスリットを設け、前記スリット中において、前記半導体領域上の前記第1の絶縁膜を介して第1の導電性材料を埋め込むことにより第1のゲート電極を形成して、前記第1のゲート電極下の前記第1の絶縁膜を第1のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記マスク材料層は上層にシリコン窒化膜よりなる層を持つように形成されていることと、前記マスク材料層のうち上層部に設けられた前記シリコン窒化膜をストッパとしてCMP工程を実施することにより前記シリコン窒化膜上の前記第2の絶縁膜を除去して前記ダミーゲート電極を露出させ、
    前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型であり、n型トランジスタの前記第1のゲート電極のうち、前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第1の導電性材料は、エルビウムシリサイドである半導体装置の製造方法。
  13. 前記ダミーゲート電極を選択的に除去することによりスリットを設けたのち、前記スリット中において、前記第1の絶縁膜を除去した後、前記第1のゲート絶縁膜を形成することを特徴とする、請求項12に記載の半導体装置の製造方法
  14. 前記マスク材料層のうち上層部に設けられた前記シリコン窒化膜をストッパとしてCMP工程を実施することにより前記シリコン窒化膜上の前記第2の絶縁膜を除去したのち、レジストをマスクに前記シリコン窒化膜だけ除去し、レジストを除去したのちに前記ダミーゲート電極の残りの領域を除去することにより前記スリットを設けることを特徴とする、請求項12に記載の半導体装置の製造方法
  15. 前記マスク材料層のうち、前記第1の絶縁膜に接する部分を構成する前記第2の導電性材料が、p+型シリコンゲルマニウム混晶層である請求項12乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、前記半導体領域上に第3の絶縁膜を形成した後、マスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域に第1のダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のダミーゲート電極をそれぞれ設け、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型のトランジスタ形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設けるか、或いは、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第1導電型のトランジスタ形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設けるかし、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第1のダミーゲート電極及び前記第2のダミーゲート電極を覆うように第4の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部と、前記第2のダミーゲート電極の上部とが露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、露出した前記第1のダミーゲート電極を除去して第1のスリットを設け、前記第1のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第3の導電性材料を埋め込んで第3のゲート電極を形成して、前記第3のゲート電極下の前記第3の絶縁膜を第3のゲート絶縁膜とならしめ、露出した前記第2のダミーゲート電極を除去して第2のスリットを設け、前記第2のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第4の導電性材料を埋め込んで第4のゲート電極を形成して、前記第4のゲート電極下の前記第3の絶縁膜を第4のゲート絶縁膜とならしめ、
    前記マスク材料層は上層にシリコン窒化膜よりなる層を持つように形成されていることと、前記マスク材料層のうち上層部に設けられた前記シリコン窒化膜をストッパとしてCMP工程を実施することにより少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部が露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、
    n型電界効果型トランジスタを形成する領域において、スリット中のゲート絶縁膜上に埋めこむ導電性材料がエルビウムシリサイドである半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1または第2のダミーゲート電極を選択的に除去することにより前記第1または第2のスリットをそれぞれ設けたのち、前記第1または第2のスリット中において、第3の絶縁膜を除去した後、改めて第3または第4のゲート絶縁膜をそれぞれ形成することを特徴とする、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1または第2のダミーゲート電極を選択的に除去することにより前記第1または第2のスリットをそれぞれ設けたのち、前記第1または第2のスリット中の第3の絶縁膜をそれぞれ第3または第4のゲート絶縁膜として用いることを特徴とする、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記マスク材料層のうち上層部に設けられた前記シリコン窒化膜をストッパとしてCMP工程を実施することにより前記シリコン窒化膜上の前記第の絶縁膜を除去したのち、レジストをマスクに前記シリコン窒化膜だけ除去し、レジストを除去したのちに前記ダミーゲート電極の残りの領域を除去することにより前記スリットを設けることを特徴とする、請求項16に記載の半導体装置の製造方法
  20. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、前記半導体領域上に第3の絶縁膜を形成した後、マスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域に第1のダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のダミーゲート電極をそれぞれ設け、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型のトランジスタ形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設けるか、或いは、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第1導電型のトランジスタ形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設けるかし、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第1のダミーゲート電極及び前記第2のダミーゲート電極を覆うように第4の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部と、前記第2のダミーゲート電極の上部とが露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、露出した前記第1のダミーゲート電極を除去して第1のスリットを設け、第1のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第3の導電性材料を埋め込み、前記第2のダミーゲート電極周辺の第3の導電性材料を除去したのち、前記第2のダミーゲート電極を除去して第2のスリットを設け、前記第2のスリット中の前記第3の絶縁膜上、及び第1のスリット中の第3の導電性材料上に第4の導電性材料を同時に埋め込み、前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成し、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板上に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域と、前記第1導電型トランジスタの形成領域に設けられた第1導電型のソース/ドレイン領域と、前記第2導電型トランジスタの形成領域に設けられた第2導電型のソース/ドレイン領域と、前記第1トランジスタの形成領域上、及び前記第2トランジスタの形成領域上に配設された第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜上に配設された第4の絶縁膜と、前記第1導電型のソース/ドレイン領域を除く前記第1導電型トランジスタの形成領域上の前記第3の絶縁膜が露出するように、前記第4の絶縁膜に配設された第1のスリットと、前記第2導電型のソース/ドレイン領域を除く前記第2導電型トランジスタの形成領域上の前記第3の絶縁膜が露出するように、前記第4の絶縁膜に配設された第2のスリットと、前記第1のスリット中の前記第3の絶縁膜上に配設された第3の導電性材料と、を有する基板に対して、
    前記第2のスリット中の前記第3の絶縁膜上、及び前記第1のスリット中の第3の導電性材料上に、第4の導電性材料を同時に埋め込み、前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成し、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成した後、前記第1のスリット外部の前記第4の導電性材料と、前記第2のスリット外部の前記第4の導電性材料とを、平坦化工程により同時に取り除くことを特徴とする、請求項20または21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板において、前記半導体領域に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域とが設定され、前記半導体領域上に第3の絶縁膜を形成した後、マスク材料層を堆積し、前記マスク材料層をパターニングすることにより、前記第1導電型トランジスタの形成領域に第1のダミーゲート電極を、前記第2導電型トランジスタの形成領域に第2のダミーゲート電極をそれぞれ設け、
    前記第1導電型トランジスタの形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第2導電型のトランジスタ形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設けるか、或いは、前記第2導電型トランジスタの形成領域において、前記第2のダミーゲート電極をマスクにして、前記第2のダミーゲート電極の両側に第2導電型のソース/ドレイン領域を設け、前記第1導電型のトランジスタ形成領域において、前記第1のダミーゲート電極をマスクにして、前記第1のダミーゲート電極の両側に第1導電型のソース/ドレイン領域を設けるかし、
    少なくとも前記第1導電型のソース/ドレイン領域、前記第2導電型のソース/ドレイン領域、前記第1のダミーゲート電極及び前記第2のダミーゲート電極を覆うように第4の絶縁膜を堆積し、少なくとも前記第1のダミーゲート電極の上部と、前記第2のダミーゲート電極の上部とが露出するように前記第4の絶縁膜を一部除去し、露出した前記第1のダミーゲート電極を除去して第1のスリットを設け、第1のスリット中において、前記半導体領域上の前記第3の絶縁膜を介して第3の導電性材料を埋め込み、前記第2のダミーゲート電極周辺の第3の導電性材料を除去したのち、前記第2のダミーゲート電極を除去して第2のスリットを設け、前記第2のスリット中の前記第3の絶縁膜上、及び第1のスリット中の第3の導電性材料上に第4の導電性材料を同時に埋め込み、さらに前記第1のスリット中の第4の導電性材料上、及び前記第2のスリット中の第4の導電性材料上に第5の導電性材料を同時に埋め込み、前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成し、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 少なくとも表面に半導体領域を持つ基板上に第1導電型トランジスタの形成領域と、第2導電型トランジスタの形成領域と、前記第1導電型トランジスタの形成領域に設けられた第1導電型のソース/ドレイン領域と、前記第2導電型トランジスタの形成領域に設けられた第2導電型のソース/ドレイン領域と、前記第1トランジスタの形成領域上、及び前記第2トランジスタの形成領域上に配設された第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜上に配設された第4の絶縁膜と、前記第1導電型のソース/ドレイン領域を除く前記第1導電型トランジスタの形成領域上の前記第3の絶縁膜が露出するように、前記第4の絶縁膜に配設された第1のスリットと、前記第2導電型のソース/ドレイン領域を除く前記第2導電型トランジスタの形成領域上の前記第3の絶縁膜が露出するように、前記第4の絶縁膜に配設された第2のスリットと、前記第1のスリット中の前記第3の絶縁膜上に配設された第3の導電性材料と、を有する基板に対して、
    前記第2のスリット中の前記第3の絶縁膜上、及び前記第1のスリット中の第3の導電性材料上に、第4の導電性材料を同時に埋め込み、さらに前記第1のスリット中及び前記第2のスリット中の第4の導電性材料上に第5の導電性材料を同時に埋め込み、前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成し、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 前記第1のスリット中に第3のゲート電極を、前記第2のスリット中に第4のゲート電極を、それぞれ形成した後、前記第1のスリット外部の前記第5の導電性材料と、前記第2のスリット外部の前記第5の導電性材料と、を、平坦化工程により同時に取り除くことを特徴とする、請求項23または24に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記平坦化工程が、エッチングまたは研磨によることを特徴とする、請求項22または25に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記研磨がCMPであることを特徴とする、請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 半導体上にゲート絶縁膜を介して導電性のゲート電極が設けられ、ゲート電極をはさんで半導体領域にソース/ドレイン領域が設けられた第1導電型及び第2導電型の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成され、第1導電型の電界効果型トランジスタの第3のゲート電極は第3のゲート絶縁膜に接して、第1の導電性材料、第2の導電性材料がこの順に積層された構造を持ち、第2導電型の電界効果型トランジスタの第4のゲート電極は第4のゲート絶縁膜に接して、第2の導電性材料が設けられた構造を持ち、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドである半導体装置。
  29. 半導体上にゲート絶縁膜を介して導電性のゲート電極が設けられ、ゲート電極をはさんで半導体領域にソース/ドレイン領域が設けられた第1導電型及び第2導電型の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成され、第1導電型の電界効果型トランジスタの第3のゲート電極は第3のゲート絶縁膜に接して、第1の導電性材料、第2の導電性材料、第3の導電性材料がこの順に積層された構造を持ち、第2導電型の電界効果型トランジスタの第4のゲート電極は第4のゲート絶縁膜に接して、第2の導電性材料、第3の導電性材料がこの順に積層された構造を持ち、
    前記第1導電型がn型で前記第2導電型がp型であるときは、n型トランジスタの前記第3のゲート電極のうち、前記第3のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第3の導電性材料が、エルビウムシリサイドであり、前記第1導電型がp型で前記第2導電型がn型であるときは、n型トランジスタの前記第4のゲート電極のうち、前記第4のゲート絶縁膜に接する部分を構成する前記第4の導電性材料が、エルビウムシリサイドである半導体装置。
  30. 前記第1導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極を構成する第2の導電性材料と、前記第2導電型の電界効果型トランジスタのゲート電極を構成する第2の導電性材料は同一工程において堆積されたものであることを特徴とする請求項28または29に記載の半導体装置。
  31. ゲート電極において前記第2の導電性材料が、第3の導電性材料の下方及び側方に設けられることを特徴とする請求項29に記載の半導体装置。
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