JP3487220B2 - 電界効果型トランジスタ及び半導体装置 - Google Patents
電界効果型トランジスタ及び半導体装置Info
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Description
スタ、電界効果トランジスタを用いた半導体装置に関
し、特に、絶縁体上の半導体層にチャネルが形成されて
トランジスタ動作を行う電界効果トランジスタ(SOI
−MOSFETと略記する。SOIは、Silicon
on Insulator、又は、Semicond
uctoron Insulatorの略称)におい
て、基板浮遊効果を抑制する電界効果トランジスタに関
するものである。
電界効果トランジスタでは、余剰な第2導電型キャリア
は半導体基板に排出されるので、第2導電型キャリアが
チャネル近傍に残留することは無い。その例として、前
記第1導電型をn型としたnチャネル電界効果トランジ
スタの場合を、図11(a)に示す。
n +型ソース領域、307はn +型ドレイン領域、30
4はゲート酸化膜、305はゲート電極、308はチャ
ネル形成領域である。この場合、第1導電型キャリアは
電子で図中ではeの記号で示し、第2導電型キャリアは
正孔で図中ではhの記号で示している。トランジスタ動
作中にn +型ドレイン領域307近傍でキャリアが原子
に衝突することにより余剰な正孔hが発生しても、正孔
hはp型シリコン基板301の下の方に流れていくの
で、チャネル近傍には残らない。なお、ここでチャネル
形成領域308とは、しきい値電圧よりも高い電圧をゲ
ート電極に加えた場合に、p型シリコン基板301表面
においてチャネルが形成される位置及びチャネルが形成
される位置の下部に位置する不純物濃度の低い半導体領
域を指す。
チャネルが形成される電界効果トランジスタ(SOI−
MOSFET)では、シリコン半導体層の下に絶縁体が
あるために、余剰な第2導電型キャリアが有効に排除さ
れないという問題がある。その現象を、nチャネルSO
I−MOSFETの場合を例として図11(b)に示
す。
が設けられた構造)を支持する支持基板、312、31
3はSOI構造を構成するそれぞれ埋込酸化膜、シリコ
ン半導体層(SOI層)である。この場合、余剰な正孔
hは、絶縁体である埋込酸化膜312に邪魔されて支持
基板311に流れ込めない。このため、チャネル近傍に
余剰な正孔が蓄積し、しきい値電圧(トランジスタがオ
フ状態からオン状態に遷移するゲート電圧の値)等、素
子の特性が変動してしまう。
ポーラ効果等と呼ばれる。余剰となる第2導電型キャリ
アは、n型電界効果トランジスタでは正孔、p型電界効
果トランジスタでは電子である。
は、次の四つの原因のうち、いずれかが起こった場合で
ある。これらの原因について、n型電界効果トランジス
タを例に説明する。
端で加速され、衝突電離を起こして正孔を発生させるこ
とである。
位分布の変化により、余剰キャリアが発生することであ
る。詳しくは以下の通りである。一般に、完全空乏化型
SOI−MOSFET(少なくともゲートにしきい値電
圧以上の電圧が印加された状態でシリコン半導体層が完
全に空乏層となるSOI−MOSFET)では、ゲート
電圧が低い場合には、シリコン半導体層の電位が下が
り、シリコン半導体層中の正孔濃度は高い値において平
衡状態になる。一方、ゲート電圧が高い場合には、シリ
コン半導体層の電位が高くなり、シリコン半導体層中の
正孔濃度が低い状態で平衡状態になる。ここで、回路動
作中にゲート電圧が一旦低くなり(ソース電位が高くな
った結果、相対的にゲート対ソース電圧が低くなる場合
を含む)、正孔濃度が高い状態で平衡に達したのち、ゲ
ート対ソース電圧を高電圧に変化させると、シリコン半
導体層中における正孔の平衡濃度は高い値から低い値へ
変化することになるが、低ゲート電圧時に平衡を実現し
ていた高濃度な正孔は、速やかには排除されず、高ゲー
ト電圧時の平衡濃度に対しては余剰となる正孔が、シリ
コン半導体層中に残留した状態になる。また、部分空乏
化型SOI−MOSFET(しきい値電圧以上でもシリ
コン半導体層中が完全に空乏層とならないSOI−MO
SFET)では、低ゲート電圧時には空乏層が狭いため
にシリコン半導体層中の正孔量が多い状態で平衡が実現
し、高ゲート電圧時には、空乏層が広がってシリコン半
導体層中の正孔量が少ない状態で平衡が実現するので、
完全空乏化型SOI−MOSFETと同様に、ゲート対
ソース電圧を低電圧から高電圧に変化させた場合に、余
剰キャリアが発生する。
電圧の変化に伴う電位分布の変化により、余剰キャリア
が発生することである。これは、ドレイン電圧、ソース
電圧が変化し、シリコン半導体層中の電位分布が変わる
と、それに伴い平衡状態における正孔濃度、または平衡
状態における正孔の総量が変化することにより、第2の
原因による場合と類似の効果が発生することである。
ー粒子によって、電子・正孔対が発生し、電子はドレイ
ンに吸収されるのに対して、正孔はシリコン半導体層に
残留してしまうことである。
板浮遊効果も存在する。これは、通常の第1導電型の電
界効果トランジスタでは、第2導電型キャリアが基板か
ら供給されるのに対して、SOI−MOSFETでは埋
込絶縁層があるために、第2導電型キャリアが基板から
供給されず、第2導電型のキャリアが不足して、特性が
変動するという問題である。これは、上記第2の原因、
第3の原因により第2導電型キャリアが余剰となること
と、表裏をなす問題である。これは、上記第2の原因、
第3の原因によって余剰なキャリアが発生する時とは逆
の順序で、バイアス電圧を変化させた場合に発生する。
これは余剰なキャリアではなく、キャリアの不足が原
因となる基板浮遊効果と言える。
ン半導体層中で縦方向の電位差を小さくすることによ
り、余剰キャリアがソースに流入する際の電位障壁を小
さくすることが有効である。これは、例えば、土屋らに
より、アイ・イー・イー・イー、トランザクション オ
ブ エレクトロン デバイシズ 45巻 1116頁か
ら1121頁(T.Tsuchiya他、IEEE T
rans. Electron Devices 特に
図面4)、黄らにより電子情報通信学会英文論文誌、E
80−C巻893頁から898頁(R.Koh 他、I
EICE Trans. Electron. 特に図
面7及び8)に記載されている。
位差を小さくして、基板浮遊効果を抑制しようとした場
合、縦方向の電界が小さくなる結果、薄いゲート酸化膜
を持つ微細なSOI−MOSFETにおいては、しきい
電圧がnチャネルトランジスタでは低くなりすぎ、pチ
ャネルトランジスタでは高くなりすぎる(ソース電圧を
基準にしたしきい値電圧の絶対値が小さくなりすぎ
る)。ここでnチャネルトランジスタにおいてしきい値
電圧を上げるために、あるいはpチャネルトランジスタ
においてしきい値電圧を下げるために、通常の金属ゲー
トを用いると、nチャネルトランジスタではしきい値電
圧が高くなりすぎ、pチャネルトランジスタでは低くな
りすぎる(ソース電圧を基準にしたしきい値電圧の絶対
値が大きくなりすぎる。)。特に、p型電界効果トラン
ジスタに金属ゲートを用いると、しきい値の絶対値が高
くなりすぎる(SOI層裏側の界面電荷、固定電荷の影
響があるので)。また、SOI層中の電位差を小さくす
ると、ドレイン電圧が高い場合にバックチャネルが形成
されやすくなり、特性が劣化する。これらは通常、金属
ゲートとして用いられる材料であるTa、TiN、W等
は、仕事関数がシリコンの禁制帯中央付近にあることに
起因する。
を持つ半導体基板)に形成される半導体装置において、
基板浮遊効果を抑制するとともに、バックチャネルを抑
制することのできる電界効果トランジスタ及びそれを搭
載した半導体装置を提供することにある。
効果トランジスタは、少なくとも底面を絶縁体により覆
われた素子形成用の半導体層と、前記半導体層表面に形
成されたゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成され
たゲート絶縁膜を介してその上に設けられたゲート電極
と、前記ゲート電極の両側の前記半導体層内に形成され
た高不純物濃度のn型のソース/ドレイン領域とからな
っており、前記ゲート電極の両側の前記n型のソース/
ドレイン領域に挟まれた前記半導体層は、前記ゲート電
極にしきい値電圧よりも高いゲート電圧が印加される
と、その表面にn型の反転層が形成されるチャネル形成
領域をなし、前記チャネル形成領域の不純物濃度は、前
記n型のソース/ドレイン領域のうちの一方の領域であ
るソース領域を接地し、前記n型のソース/ドレイン領
域のうちの他方の領域であるドレイン領域に正の電源電
圧、前記ゲート電極にしきい値電圧をそれぞれ印加した
状態において、前記チャネル形成領域の表面電位が前記
半導体層と前記絶縁体との界面の電位よりも高く、か
つ、前記チャネル形成領域が反転層を除いて完全に空乏
層となるべく設定され、前記ゲート電極のうち、少なく
とも前記ゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料の仕
事関数は、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギ
ー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝
導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエ
ネルギーを引いた値の絶対値よりも小さく、前記ゲート
電極のうち、少なくとも前記ゲート絶縁膜に接する部分
を構成する材料が、エルビウムシリサイドであることを
特徴とし、前記チャネル形成領域の不純物濃度は、前記
ソース領域と前記ゲート電極とを接地し、前記ドレイン
領域に正の電源電圧を印加した状態において、前記チャ
ネル形成領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁体と
の界面の電位よりも高くなるように設定されており、
又、前記チャネル形成領域の不純物濃度は、前記ソース
領域及び前記ドレイン領域を接地し、前記ゲート電極に
しきい値電圧を印加した状態において、前記チャネル形
成領域中の最低電位が前記ソース領域を基準にして−
0.6V以上となるべく設定されているという特徴の一
方または両方を更に備える。また、本発明の電界効果型
トランジスタにおいて選択される適用形態は、前記チャ
ネル形成領域の不純物濃度は、前記ソース領域と前記ゲ
ート電極とを接地し、前記ドレイン領域に正の電源電圧
を印加した状態において、前記チャネル形成領域の表面
電位が前記半導体層と前記絶縁体との界面の電位よりも
高くなるように設定されていることである。
のn型の電界効果トランジスタと、以下のp型の電界効
果トランジスタを組み合わせる。本発明に用いるp型の
電界効果トランジスタは、少なくとも底面を絶縁体によ
り覆われた半導体層にn型の電界効果トランジスタとp
型の電界効果トランジスタとが設けられており、前記n
型の電界効果トランジスタは、前記半導体層表面に形成
された第1のゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成
された第1のゲート絶縁膜を介してその上に設けられた
第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極の両側の前
記半導体層内に形成された高不純物濃度のn型のソース
/ドレイン領域とを備えることと、前記n型のソース/
ドレイン領域のうちの一方の領域であるn型のソース領
域と、前記n型のソース/ドレイン領域のうちの他方の
領域であるn型のドレイン領域との間に位置する前記半
導体層よりなる第1のチャネル形成領域のp型不純物濃
度が、前記n型のソース領域を接地し、前記n型のドレ
イン領域に正の電源電圧、前記第1のゲート電極にしき
い値電圧をそれぞれ印加した状態において、前記第1の
チャネル形成領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁
体との界面の電位よりも高く、かつ、前記第1のチャネ
ル形成領域が反転層を除いて完全に空乏層となるべく設
定されていることと、前記第1のゲート電極のうち、少
なくとも前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成す
る第1の材料の仕事関数は、真空準位とシリコン伝導帯
下端とのエネルギー差の絶対値より大きく、真空準位か
ら、シリコンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との
中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小
さいことを特徴とし、前記第1のゲート電極のうち、少
なくとも前記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成す
る第1の材料が、エルビウムシリサイドであり、前記p
型の電界効果トランジスタは、前記半導体層表面に形成
された第2のゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成
された第2のゲート絶縁膜を介してその上に設けられた
第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極の両側の前
記半導体層内に形成された高不純物濃度のp型のソース
/ドレイン領域とを備えることと、前記p型のソース/
ドレイン領域のうちの一方の領域であるp型のソース領
域と、前記p型のソース/ドレイン領域のうちの他方の
領域であるp型のドレイン領域との間に位置する前記半
導体層よりなる第2のチャネル形成領域のn型不純物濃
度が、前記p型のソース領域に電源電圧を印加し、前記
p型のドレイン領域を接地し、前記第2のゲート電極に
しきい値電圧をそれぞれ印加した状態において、前記第
2のチャネル形成領域の表面電位が前記半導体層と前記
絶縁体との界面の電位よりも低く、かつ、前記第2のチ
ャネル形成領域が反転層を除いて完全に空乏層となるべ
く設定されることと、前記第2のゲート電極のうち、少
なくとも前記第2のゲート絶縁膜に接する部分を構成す
る第2の材料の仕事関数は、真空準位とシリコン価電子
帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さく、真空準位
から、シリコンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央
との中間に相当するエネルギーを引いた値の絶対値より
も大きいことを特徴とする半導体装置。
は、半導体装置は、前記絶縁体と前記半導体層とが、前
記絶縁体の下の支持基板と一体となって構成する基板に
形成されることを特徴とする。
界効果トランジスタを図1、2を参照しながら説明す
る。図1(a)は本発明の第1の実施形態による電界効
果トランジスタの断面図、図2は、図1(a)の切断線
X−X’に沿った電位分布である。
3が設けられ、半導体層3上にゲート絶縁膜4を介して
ある一定の幅を持つ導電体よりなるゲート電極5が形成
される。ゲート電極5の両側では半導体層3中にn型の
不純物が高濃度に導入されたn +型ソース領域6及びn
+型ドレイン領域7が形成され、n +型ソース領域6と
n +型ドレイン領域7に挟まれた半導体層3は、ゲート
電圧の印加とともにその表面にn型の反転層が形成され
るチャネル形成領域8をなす(図1(a))。
型ソース領域6を接地し、n +型ドレイン領域7に電源
電圧、ゲート電極5にしきい値電圧を印加した状態にお
いて、半導体層3の表面の電位が半導体層/埋込絶縁膜
界面の電位より高く、かつ半導体層3中のチャネル形成
領域8が完全に空乏層となる条件をみたすように設定さ
れている。図2に、この条件における、電位障壁部(半
導体層3表面の電位の横方向依存性を見たときに、半導
体層3表面の電位で最も低くなる横方向位置)を含む縦
方向の断面(図1(a)のX−X’断面。電位障壁部
は、通常ドレイン電圧が低い場合はチャネル形成領域中
央付近、ドレイン電圧が大きくなると、チャネル形成領
域中央よりもソース寄りの位置となる。)での電位分布
を示す。
ゲート絶縁膜4に接する部分を形成する材料の仕事関数
は、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の
絶対値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下
端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギ
ーを引いた値の絶対値よりも小さい。
ある。支持基板1はp型シリコン基板、埋込絶縁膜2は
厚さ100nmのシリコン酸化膜、半導体層3は厚さ5
0nmの単結晶シリコン層、ゲート絶縁膜4は厚さ3n
mの熱酸化膜(SiO2)、ゲート電極5はエルビウム
シリサイド層、ゲート長(ゲート電極のソース−ドレイ
ン方向の長さ)は0.1μm、n +型ソース領域6とn
+型ドレイン領域7には1×1020atoms/cm3
のヒ素が導入され、チャネル形成領域8には4〜8×1
017atoms/cm3、典型的には5〜7×1017t
oms/cm3のホウ素が導入される。ゲート電極5に
ついては、エルビウムシリサイド層の上部に別の材料の
層が設けられても良い。上記仕事関数の関係は、ゲート
電極のうちゲート絶縁膜に接する部分を構成する材料の
フェルミエネルギーが、シリコンの伝導帯の極小よりも
価電子帯側にあり、かつシリコンのミッドギャップ(伝
導帯の極小と価電子帯極大のちょうど中間、すなわち禁
制帯の中央)と伝導帯下端との中間よりも伝導帯側にあ
るという条件に置き換えても良い。
体装置においては、以下に記載するp型電界効果トラン
ジスタを、第1の実施形態によるn型の電界効果型トラ
ンジスタとともに、同一基板上に形成する。p型電界効
果トランジスタの構造を図1(b)の断面図を参照しな
がら説明する。
支持基板1上の埋込絶縁膜2上に半導体層3が設けら
れ、半導体層3上にゲート絶縁膜14を介してある一定
の幅を持つ導電体よりなるゲート電極15が形成され
る。ゲート電極15の両側では半導体層3中にp型の不
純物が高濃度に導入されたp +型ソース領域16及びp
+型ドレイン領域17が形成され、p +型ソース領域1
6とp +型ドレイン領域17に挟まれた半導体層3は、
ゲート電圧の印加とともにその表面にp型の反転層が形
成されチャネル形成領域18をなす(図1(b))。
+型ソース領域16に電源電圧を印加し、p +型ドレイ
ン領域17を接地し、ゲート電極対ソース電圧としてし
きい値電圧を印加した状態において、半導体層3の表面
の電位が半導体層/埋込絶縁膜界面の電位より低く、か
つ、半導体層3中のチャネル形成領域18が完全に空乏
層となる条件をみたすように設定されている。
もゲート絶縁膜14に接する部分を形成する材料の仕事
関数は、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリ
コンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引い
た値の絶対値よりも大きい。
ある。支持基板11はp型シリコン基板、埋込絶縁膜1
2は厚さ100nmのシリコン酸化膜、半導体層3は厚
さ50nmの単結晶シリコン層、ゲート絶縁膜14は厚
さ3nmの熱酸化膜(SiO2)、ゲート電極15はp
+ポリシリコン層、ゲート長(ゲート電極のソース−ド
レイン方向の長さ)は0.1μm、p+型ソース領域1
6とp+型ドレイン領域17には1×1020atoms
/cm3のホウ素が導入され、チャネル形成領域18に
は4〜8×1017atoms/cm3、典型的には5〜
7×1017atoms/cm3のリンが導入される。
厚さについては、典型的には30nmから100nm程
度であるが、これについても特に制限は無い。
コン層の上部に別の材料の層が設けられても良い。上記
仕事関数の関係は、ゲート電極のうちゲート絶縁膜に接
する部分を構成する材料のフェルミエネルギーが、シリ
コンのミッドギャップ(伝導帯の極小と価電子帯極大の
ちょうど中間、すなわち禁制帯の中央)と価電子帯上端
の中間よりも価電子帯側にあるという条件に置き換えて
も良い。
に接する部分を構成する材料の仕事関数が真空準位とシ
リコン価電子帯上端とのエネルギー差の絶対値より小さ
く、真空準位から、シリコンの価電子帯上端とシリコン
の禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを引いた値
の絶対値よりも大きな値となるよう、材料を選択しても
良い。この条件を満たす材料として、p+多結晶シリコ
ンゲルマニウム(SiGe)、白金シリサイド等が挙げ
られる。
空準位とその材料のフェルミレベルとの差の絶対値と定
義される。しかし、半導体の場合は、フェルミレベルが
キャリアの存在しない禁制帯の中にあるので、実効的な
仕事関数は、真空準位とフェルミレベルとの差とは異な
る。実効的な仕事関数は、通常n型半導体では真空準位
と伝導帯下端のエネルギーとの差の絶対値、p型半導体
では真空準位と価電子帯頂上のエネルギーとの差の絶対
値とほぼ等しいので、通常半導体の仕事関数とはこれら
実効的な仕事関数のことを指す。 従って、本明細書に
おいて仕事関数が真空準位とシリコン伝導帯下端とのエ
ネルギー差の絶対値より大きいと記載するのは、仕事関
数がn型シリコン(あるいはn型ポリシリコン)の仕事
関数よりも大きいと通常記載される内容に等しく、仕事
関数が真空準位とシリコン価電子帯上端とのエネルギー
差の絶対値より小さいと記載するのは、仕事関数がp型
シリコン(あるいはp型ポリシリコン)の仕事関数より
小さいと通常記載される内容に等しい。 不純物濃度が
極めて高い場合、半導体においても、フェルミレベルが
伝導帯中、あるいは価電子帯中にある場合があるが、上
の定義を用いた場合との差が小さいと考え、本発明では
上の定義を用いて、設計すれば良いと考える。
の禁制帯中のエネルギーと真空準位とのエネルギー差に
相当する仕事関数を持つ材料を用いることによりその効
果を得るものであるから、本発明がゲート電極に用いる
材料は、必要とする仕事関数の関係を満たすエネルギー
レベルに、禁制帯があってはならない。従って、シリコ
ン、ポリシリコンのいずれもゲート電極の材料として適
当でない(ポリシリコンのバンドギャップはシリコンの
バンドギャップと若干異なるが、本発明の効果を得るに
は充分でない)。ポリシリコンゲートの不純物濃度を下
げてフェルミレベルを禁制帯中に設定することはできる
が、禁制帯中であるので、通常の状態で設定されたフェ
ルミレベルに相当する仕事関数を得ることができない。
また、同じくフェルミレベルを禁制帯中に設定する場
合、ゲート電極の不純物濃度が低くなり、ゲート抵抗が
増すという問題が起こる。具体的には本発明ではゲート
電極に、金属シリサイド(エルビウムシリサイド、白金
シリサイド等)、他の金属元素を含む化合物、金属等、
フェルミレベルが禁制帯中にない材料を用いる。あるい
は、Ge、SiGe等のシリコンとは禁制帯の位置が異
なる半導体を用いる。但し、後述するようにpチャネル
トランジスタの場合のみポリシリコンをゲートに用いて
良い場合がある。
いて、本発明の構成がどのような効果をもたらすのか
を、原理的な理由を付して以下に説明することとする。
トランジスタを例に、図3及び図4に示す。ここでは、
電子に対してエネルギーが大きくなる状態を上側にとっ
た。図中Ecは伝導帯の極小値(下端)、Evは価電子帯
の極大値(上端)を示す。図3(a)、(b)及び図4
(a)はn +ポリシリコンをゲートに用いた場合、図4
(b)は通常の金属ゲートの場合、図4(c)は本発明
の場合である。ゲート電圧はすべて同一とした。この場
合、仕事関数の関係から、ゲート電位は図3(a)、
(b)及び図4(a)において最も高く、次が図4
(c)の本発明、次が図4(b)の場合である。
タにおいて、主にチャネルに導入された不純物がイオン
化することによる電界によって、しきい値電圧を調整し
ている場合である。この時、SOI層中には電位勾配が
形成されるために、電位の低い領域(図中バンドが上に
曲がった部分)が発生し、正孔が蓄積しやすくなる。こ
の結果基板浮遊効果が発生しやすくなる。一方、図3
(b)のように、n +ゲートを採用し、かつ不純物濃度
を低くすると、不純物がイオン化することにより発生す
る電界が減少するので、SOI層中の電位勾配が小さく
なり、電位の低い領域が発生しにくくなり、正孔が蓄積
しにくくなる。しかしその一方、図3(a)と比べゲー
ト酸化膜中の電界(図ではゲート酸化膜部分のバンドの
傾きに反映される)が小さくなるので、SOI層の電位
が高くなってしまう(図では矢印部のエネルギーが低く
なっていることに対応する)。そして、このようにして
電位が高くなった分だけ、トランジスタのしきい値電圧
は下がってしまう。実際、n +ゲートを採用し、チャネ
ル不純物を導入しない場合には、ソース電圧を基準とし
たしきい値電圧は負の値になり、CMOSへの適用には
低すぎる。
同じものである。(b)図は図3(b)の構造において
(チャネル不純物濃度が低い構造)、通常の金属ゲート
(Ta、TiN等)を用いたものである。この場合、金
属ゲートのフェルミレベルは、シリコンの禁制帯中央付
近のエネルギーに相当し、金属ゲートの仕事関数は、n
+シリコンよりも、ほぼシリコンのバンドギャップの半
分に相当する分だけ大きい。この結果SOI層の電位が
低くなり(図では矢印部のエネルギーが高くなっている
ことに対応する)、トランジスタのしきい値電圧は上が
る。この場合、不純物を導入しない場合においてもソー
ス電圧を基準としたしきい値電圧は0.4〜0.6V程
度、不純物を導入するとこれよりもさらに高くなってし
まう。但し、ソース電圧を基準としたしきい値電圧と
は、ソースが接地された時に、トランジスタにおいてし
きい値電圧となる(オン状態とオフ状態の遷移が起こ
る、ゲート電圧の値をいう。一般にCMOS構成の回路
に用いられるn型電界効果トランジスタのしきい値電圧
はソース電圧を基準として0.1〜0.4V程度が要求
されるので、しきい値が高すぎて実用的でない。図4
(c)は、図は図3(b)の構造において(チャネル不
純物濃度が低い構造)、フェルミレベルが、シリコンの
禁制帯中央とシリコンの伝導帯下端との中間のエネルギ
ーに相当する金属を用いた場合で、ゲートの仕事関数
は、n +シリコンよりも大きいが、その差はシリコンの
バンドギャップの1/4以下である。この結果、SOI
層の電位の上昇が抑えられ、図4(a)と同程度のしき
い値電圧が得られる。具体的にはソース電圧を基準とし
たしきい値電圧を0.1〜0.4Vの範囲に設定できる
ようになる。その上、SOI層中の電位勾配が小さいの
で、基板浮遊効果が抑制される。p型電界効果トランジ
スタの場合は、極性をすべて逆にすればn型電界効果ト
ランジスタの場合の場合と同様の関係が成り立ち、n型
電界効果トランジスタの場合の場合と同様の効果が得ら
れる。例えば、ゲート電極については、フェルミレベル
が、シリコンの禁制帯中央とシリコンの価電子帯上端と
の中間よりも価電子帯寄りのエネルギーに相当する金属
を用いる。この時、ゲートの仕事関数は、p +シリコン
よりも小さいが、その差はシリコンのバンドギャップの
1/4以下である。
効果を抑制しようとして、縦方向の電界を小さくする
と、ドレイン電圧が高い場合に、電流がSOI層の裏側
界面を流れてしまうために特性が劣化するという問題が
ある。このようなSOI層の裏側界面における電流の経
路をバックチャネルという。バックチャネルが形成され
るのは、n型電界効果トランジスタにおいてはチャネル
形成領域のすべての横方向位置において、SOI層の表
面の電位よりも裏側界面の電位が高い場合、p型電界効
果トランジスタにおいては、チャネル形成領域のすべて
の横方向位置において、SOI層の表面の電位よりも裏
側界面の電位が低い場合である。n型電界効果トランジ
スタにおいては、しきい値電圧よりもゲート電圧が高い
場合に、バックチャネルが形成されると、ドレイン電流
が劣化するので、n型電界効果トランジスタにおいては
ソース電圧にローレベル(例えば接地電圧)、ドレイン
電圧にハイレベル(例えば電源電圧VDD)が印加され
た状態で、ゲート電圧にしきい値電圧以上の電圧がかか
った時にバックチャネルが発生しないように、不純物濃
度を設定することが好ましい。そのためには、このバイ
アス条件の範囲で、チャネル形成領域のすべての横方向
位置における断面で、表面の電位がSOI層の裏側界面
の電位よりも高ければ良い。なお、本明細書においてハ
イレベル、ローレベルとは当該トランジスタに印加され
る信号電圧の最大値及び最小値を言う。SOI−MOS
FETにおいては、サブスレッショルド領域(ゲートに
しきい値電圧以下の電圧がかかる領域)でバックチャネ
ル(電流が半導体層の裏を流れる効果)が形成される
と、サブスレッショルド領域での電流の変化についての
急峻性が劣化する効果が顕著で、サブスレッショルド電
流が増加し、スタンバイ電流の増加を招く。これを抑制
するためには、n型電界効果トランジスタにおいてはソ
ース電圧にローレベル(例えば接地電圧)、ドレイン電
圧にハイレベル(例えば電源電圧VDD)が印加された
状態で、ゲート電圧にローレベル(例えば接地電圧)以
上の電圧がかかった時に、バックチャネルがチャネル形
成領域のすべての横方向位置における断面で、表面の電
位がSOI層の裏側界面の電位よりも高くなるように、
チャネル形成領域の不純物濃度を設定すれば良い。
(例えば0.1V)に低い電圧、ドレイン電圧にハイレ
ベル(例えば電源電圧VDD)が印加された状態で、ゲ
ート電圧がローレベル(例えば接地電圧)以上の電圧が
かかった時にバックチャネルが発生しないように不純物
濃度を設定するという、より厳しい条件を課しても良
い。
を逆にした条件を用いれば良い。例えば、ソース電圧に
ハイレベル(例えば電源電圧)、ドレイン電圧にローレ
ベル(例えば接地電圧)が印加された状態で、ゲート電
圧にしきい値電圧以下の電圧がかかった時にバックチャ
ネルが発生しないように、不純物濃度を設定することが
好ましい。これをソース電圧を基準としたしきい値電圧
を用いて表現すると、ソース電圧を接地(0Vとする)
し、ドレイン電圧に電源電圧の符号を逆にした負の電圧
(電源電圧が1.0Vならば、−1.0V)が印加され
た状態で、ゲート電圧にしきい値電圧に相当する電圧
(典型的には−0.4から−0.1V)以下の電圧がか
かった時にバックチャネルが発生しないように、不純物
濃度を設定する。ソースに電源電圧VDDが印加された
場合の例は以下のようになる。ソースに電源電圧VDD
が印加され、ドレインが接地された(即ち0Vが印加さ
れた)p型電界トランジスタで、ソースを基準にしたし
きい値電圧がVth(負の値、例えば−0.3V)であ
る場合、しきい電圧となるVDD+Vth(例えばVD
Dが1.0VでVthが−0.3Vであれば、0.7
V)がゲート電極に加わった場合にバックチャネルが発
生しないように、不純物濃度を設定する。スタンバイ電
流の抑制のためには、p型電界効果トランジスタの場合
は、ソース電圧にハイレベル(例えば電源電圧)、ドレ
イン電圧にローレベル(例えば接地電圧)が印加された
状態で、ゲート電圧がハイレベル(例えば電源電圧)以
下の電圧がかかった時にバックチャネルが発生しないよ
うに、不純物濃度を設定することが好ましい。バックチ
ャネルの抑制のためには、これらのバイアス条件の範囲
で、チャネル形成領域のすべての横方向位置において、
SOI層の表面の電位を裏側界面よりも電位を低くすれ
ば良い。
浮遊効果は、半導体層の全体が空乏化せず、半導体層中
に中性領域が残留する部分空乏化型トランジスタにおい
て顕著になるので、半導体層の全体が空乏化するように
(完全空乏化型トランジスタとなるように)不純物濃度
を設定すれば良い。さらに、同じ完全空乏化型トランジ
スタであっても、半導体層中の電位差をより小さくする
ことが好ましい。そこで、nチャネルトランジスタを例
に上げると、ソースを接地し、ゲート電極にしきい値電
圧をかけ、ドレインに微小なドレイン電圧(例えば0.
1V、さらに厳しくはソースと同電位)をかけた状態で
の半導体層中の最低電位φminがある値以上になるよ
うにする。ここで最低電位φminとは、ソース/ドレ
イン領域に挟まれたチャネル形成領域の範囲において電
位が最小となる位置の電位である。φminは例えば最
低でも−0.6V以上、好ましくは−0.4V以上とす
る。φminは例えば周期的にクロックが印加されるト
ランジスタにおいて、低電圧印加時に蓄積した正孔が、
高電圧印加時に排出されるように設定すれば良い。n型
電界効果トランジスタでは、ソース/ドレイン領域の両
方にハイレベル、ゲートにローレベルの信号が印加され
た時に正孔が主にバンド間トンネル電流により蓄積され
る。この場合、ソース/ドレイン領域、ゲートがすべて
同一電位(すべてがハイレベル、またはすべてがローレ
ベル)の時に、基板浮遊効果を起こさずに、蓄積されて
いる正孔がすべて排出されるようにすれば良い。この時
φminが低いと、ある程度正孔の蓄積を伴わないと正
孔の排出に必要なだけの正孔電流(正孔がソース/ドレ
イン領域に流れる電流)が流れないが、φminが高い
と、正孔の濃度が低い状態でも正孔の排出に必要なだけ
の正孔電流が流れ、その結果正孔濃度が低い状態に保た
れる。正孔の最高濃度を1018/cm3以下に保ち、バ
ンド間トンネルによる正孔の発生と、正孔電流による正
孔の排除と釣り合う条件は、通常φminが−0.4〜
−0.6V程度であるので、φminをこれよりも大き
くすれば良い。
プよりも高い電圧を印加する場合、衝突電離による正孔
の発生が顕著になるので、φminはより高く設定する
(例えば−0.25V以上)ことが好ましい。また、こ
の場合は、ドレインに電源電圧を印加した状態での、チ
ャネル形成領域での最低電位をφminと考えても良
い。
を逆にして同様にすれば良い。ゲート電圧にしきい値電
圧をかけ、ソースに電源電圧、ドレイン電極に微小なド
レイン電圧(例えば−0.1V、さらに厳しくはソース
と同電位)をかけた状態での半導体層中の最高電位φm
axがある値以下(例えば0.6V以下、より好ましく
は0.4V以下、さらに好ましくは0.25V以下)に
なるようにする。
てソース電位を基準とした値である(チャネル領域中の
電位からソースの電位を減じた値であり、ソース電圧を
基準電圧の0Vとした場合に相当)。
体装置を図5〜7の断面図を参照しながら説明する。
さ50nmの単結晶シリコン層23を持つSOI基板を
用意する。単結晶シリコン層23は、素子分離酸化膜1
00により素子領域に区画され、その後単結晶シリコン
層23表面を厚さ3nmにわたって熱酸化し、シリコン
酸化膜101を形成する。基板には、p型電界効果トラ
ンジスタが形成される領域と、n型電界効果トランジス
タが形成される領域が設定され、それぞれの領域には、
p型電界効果トランジスタが形成される素子領域とn型
電界効果トランジスタが形成される素子領域が、それぞ
れ形成される。続いて、CVDによりp+型シリコンゲ
ルマニウム混晶層(p+型SiGe混晶層)102を2
00nm、その上部にシリコン窒化膜103を30nm
堆積する(図5(a))。
の上部のシリコン窒化膜103を通常のリソグラフィ及
びRIEによってパターニングし、p+型SiGe混晶
層102とその上のシリコン窒化膜103からなるダミ
ーゲート電極104を形成する。更に、単結晶シリコン
層23上の一部の領域をレジスト膜105で覆ったの
ち、ダミーゲート電極104をマスクに、ホウ素を1×
1015atoms/cm 2の濃度にイオン注入し、p型
不純物が高濃度に導入されたp+型ソース領域26及び
p+型ドレイン領域27を形成する(図5(b))。
ソース領域26及びp+型ドレイン領域27を形成した
領域をレジスト膜106で覆い、砒素を1×1015at
oms/cm2の濃度にイオン注入し、n型不純物が高
濃度に導入されたn+型ソース領域36及びn+型ドレイ
ン領域37を形成する(図5(c))。
00nmのCVD酸化膜107を堆積したのち、ダミー
ゲート電極104の上層を構成するシリコン窒化膜10
3をストッパとして、CMPにより平坦化を行う。p型
電界効果トランジスタのp+型ソース領域26及びp+型
ドレイン領域27を形成した部分の上部を新たにレジス
ト膜108で覆い(図6(a))、n型電界効果トラン
ジスタのn +型ソース領域36及びn +型ドレイン領域
37を形成した領域のシリコン窒化膜103をRIEに
より除去し、続いてp+型SiGe混晶層102をRI
Eまたはケミカルドライエッチングにより除去し、スリ
ット109を形成する(図6(b))。p+型SiGe
混晶層102の除去は、レジスト膜108の除去後に、
フッ酸硝酸混合液またはリン酸等を用いたウェットエッ
チングにより除去しても良い。また、同じくレジスト膜
108除去後に塩酸ガス中に暴露することにより取り除
いても良い。
中のシリコン酸化膜101を、RIEまたはウェットエ
ッチングにより除去し、続いて熱酸化により厚さ3nm
のn型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜34を形成
し、スリット109中に厚さ20nmのエルビウムシリ
サイド110をスパッタ法により埋め込み、続いてアル
ミニウム(Al)又はタングステン(W)等の金属11
1をスパッタまたはCVDで埋め込み(図7(a))、
続いて、スリット109の外部のAlまたはWをエッチ
バックするか、CMPにより取り除き、続いて、RIE
によりスリット109外のエルビウムシリサイド110
を除去する(図7(b))。エルビウムシリサイド11
0の除去は、金属111をエッチングする場合に比べて
RFパワーの高いRIE等、物理的エッチング作用の強
い条件で行う。あるいはArイオン、Xeイオンの不活
性ガスイオンを用いたスパッタにより取り除く。なお、
n型電界効果トランジスタにおいて、ダミーゲート電極
下の絶縁膜を除去せず、そのままゲート絶縁膜として用
いても良い。また、p+SiGeにかえて不純物を導入
しないノンドープSiGeを用いて、pチャネルトラン
ジスタのソース/ドレイン領域を形成する際に、ノンド
ープSiGeにp型不純物が導入されることにより、p
+型のゲート電極となす工程を用いても良い。なお、p+
SiGe、ノンドープSiGeは、CVDやスパッタに
より堆積される多結晶膜であっても良く、アモルファス
膜であっても良い。SiとGeの混晶比は、例えば0.
8対0.2とする。SiとGeの混晶比は必要な仕事関
数が満たされるように設定すれば良い。仕事関数は作成
条件にある程度依存するが、通常はGeの割合を30%
未満とすることが本発明においては望ましい。図7
(b)において、p+型ソース領域26、p+型ドレイン
領域27、これらに挟まれた単結晶シリコン層23であ
るチャネル形成領域、そのチャネル形成領域上のゲート
絶縁膜101(シリコン酸化膜)、その上部においてゲ
ート電極を形成するp+型SiGe混晶層102がp型
電界効果トランジスタを構成し、n +型ソース領域3
6、n +型ドレイン領域37、これらに挟まれた単結晶
シリコン層23であるチャネル形成領域、そのチャネル
形成領域上のゲート絶縁膜34、その上部においてゲー
ト電極を形成するエルビウムシリサイド110、金属1
11がn型電界効果トランジスタを構成する。
ネルトランジスタにおける、ゲート電極下部の単結晶シ
リコン層には、第1の実施形態、第2の実施形態に記載
されるいずれかの電位分布を満たす濃度を持つ不純物が
導入される。例えば、nチャネルトランジスタではゲー
ト電極下部の単結晶シリコン層に4〜8×1017ato
ms/cm3、典型的には5〜7×1017atoms/
cm3のホウ素が導入される。pチャネルトランジスタ
ではゲート電極下部の単結晶シリコン層に4〜8×10
17atoms/cm3、典型的には5〜7×1017at
oms/cm3のリンが導入される。これらはゲート電
極の形成前、ダミー層(p +型SiGe混晶層)の堆積
前等、適当な時点において、イオン注入、プラズマドー
ピング等の不純物導入プロセスにより導入する。
ンジスタの方は、ダミーゲート電極及びその下のシリコ
ン酸化膜を除去して改めてゲート絶縁膜とゲート電極を
形成し直し、p型電界効果トランジスタの方は、ダミー
ゲート電極及びその下のシリコン酸化膜をそのままそれ
ぞれゲート電極とゲート絶縁膜として用いる製造フロー
を示した。
ミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜も除去して
改めてゲート絶縁膜とゲート電極を形成し直す方法を、
本発明の第4の実施形態として説明する。第3の実施形
態においては、図5〜7でn型電界効果トランジスタの
方のみ、ダミーゲート電極及びその下のシリコン酸化膜
を除去して改めてゲート絶縁膜とゲート電極を形成し直
すところまでを示したので、図7(b)の状態から後の
工程について、図8を参照しながら説明する。
界効果トランジスタをレジスト112で覆い(図8
(a))、p型電界効果トランジスタ側のダミーゲート
電極104を除去して得られるスリット中に、n型電界
効果トランジスタに関する工程と同様に、改めてゲート
絶縁膜44を形成し、ゲート電極材料、例えば、白金シ
リサイド(PtSi2)113を埋め込む工程を用いて
も良い(図8(b))。この工程を用いる場合は、当初
形成される積層構造のダミーゲート電極104は導電性
材料を含まなくとも良い。例えば、全体が窒化膜であっ
ても良い。ダミーゲート電極104の全体が窒化膜であ
る場合には、例えば図7(b)の形状を形成したのちに
厚さ10nm程度の薄い酸化膜を全体に堆積し、レジス
ト膜を用いてp型電界効果トランジスタ部の薄い酸化膜
のみをエッチングにより除去し、レジスト膜を除去後に
露出しているp型電界効果トランジスタ部の窒化膜をリ
ン酸等によりエッチングして除去すれば良い。
p型両方のトランジスタに対して、それぞれのスリット
中にそれぞれゲート絶縁膜54及びゲート絶縁膜64を
埋め込んだのち、両方に対して形成しても良い。この場
合、p型電界効果トランジスタ部の上部に形成されるエ
ルビウムシリサイド120は、例えば図9(a)のよう
にレジスト膜122をマスクにして除去し、その後、p
型電界効果トランジスタのゲート電極材料の白金シリサ
イド123を堆積させ、続いてn型電界効果トランジス
タとp型電界効果トランジスタに共通の金属121を堆
積させればよい(図9(b))。この後は、それぞれの
タイプのトランジスタ上方に設けられたスリットにゲー
ト電極材料が埋め込まれた形で残すようにすればよい
(図9(c))。この場合、n型電界効果トランジスタ
のゲート電極においては、仕事関数の異なる材料が、ゲ
ート絶縁膜54側から順にエルビウムシリサイド12
0、白金シリサイド123が二層に積層した構造の上に
金属121が埋め込まれる構造を持つ。
界効果トランジスタを形成する順序は、逆でも良い。ま
た、ダミーゲート電極104を除去して得られるスリッ
ト下部の絶縁膜を除去せず、それをゲート絶縁膜として
用いても良い。
明を適用した場合に得られる構造を図10に示す。図1
0は、SOI基板を用いた本発明の第4の実施形態によ
る製造方法を、半導体基板に適用して得られる構造を示
すものである。図中、201はp型シリコン基板、20
0は素子分離酸化膜、202はp型チャネルストッパ
ー、231はnウェル、206はp +型ソース領域、2
07はp +型ドレイン領域、216はn +型ソース領
域、217はn +型ドレイン領域、214、224はゲ
ート絶縁膜、211はシリコン酸化膜、217はCVD
酸化膜、220はエルビウムシリサイド、223は白金
シリサイド、221は金属である。
レイン領域という記載は、バイアス条件に依存してそれ
ぞれが入れ替わる場合を含む。バイアス条件が特定され
る場合、ゲート電極の両側にあるソース/ドレイン領域
のうち、n型電界効果トランジスタではより低い電圧が
印加されている領域がソース領域、p型電界効果トラン
ジスタではより高い電圧が印加されている領域がソース
領域であり、それぞれ他方がドレイン領域である。ま
た、CMOS構成の回路において、p型電界効果トラン
ジスタのソース/ドレイン領域のうち電源に接続される
側、n型電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域
のうち接地される側等、ソース/ドレイン領域の役割が
固定されている場合には、実際のバイアス条件によら
ず、そのレイアウトに基づき、ソース領域、あるいはド
レイン領域と固定して考えることができる。p型電界効
果トランジスタのソース/ドレイン領域のうち電源に接
続される側、n型電界効果トランジスタのソース/ドレ
イン領域のうち接地される側はともにソース領域であ
る。しかし、トランスファゲート等、バイアス条件に依
存してソース領域とドレイン領域とが入れ替わる素子に
ついては、バイアス条件が特定されない状態、製造工程
中の状態では、ソース/ドレイン領域のうち一方をソー
ス領域もしくはドレイン領域と特定できないので、バイ
アス条件が特定されない状態に対する記載、あるいは製
造工程中のソース領域及びドレイン領域という記載は、
その役割が固定されないソース/ドレイン領域と読み替
える。尚、本発明に於て使用されるSOI層と言う語句
は、絶縁体上に設けられた半導体層を指し、SOI基板
という語句は、絶縁体上に半導体層が設けられている構
造を含んでいる基板を意味する。
一部がシリコン以外の半導体であっても良い。例えば、
半導体層において、シリコン層の一部がGeやSiGe
によって置き換えられていても良い。
ては、素子領域の半導体層間が絶縁層により絶縁された
形態を示したが、素子分離、あるいは異なる導電型のト
ランジスタ間の分離にこの形態に限らない。フィールド
シールド法等、単一の半導体層に複数のトランジスタを
形成する方法を用いても良い。また、p型トランジスタ
ろn型トランジスタが絶縁分離されない同一の半導体層
に設けられても良い。また、同電位が与えられるnチャ
ネルトランジスタとpチャネルトランジスタのソース/
ドレイン領域同士、具体的には例えばCMOS回路での
ドレイン領域同士が、接触する形態でも良い。
る不純物を例えばリン、ヒ素等のn型不純物とした場
合、当該第2の導電性を有する不純物は、例えばホウ
素、インジウム等のp型不純物である。また、当該第1
の導電性を有する不純物を例えばホウ素、インジウム等
のp型不純物とした場合、当該第2の導電性を有する不
純物は、例えばリン、ヒ素等のp型不純物である。ま
た、ホウ素を導入するために、BF2イオンを用いる方
法等、導入せんとする元素と、それ以外の元素とから構
成されるイオンを注入する方法を用いても良い。
SIMOX、張り合わせ等により形成したSOI基板、
あるいはELO(横方向エピタキシャル成長)、レーザ
ーアニール等、他の方法により形成したSOI基板上に
作成されるものであっても良い。
される半導体層(SOI層)は単結晶である。これらS
OI基板を用いて形成された電界効果型トランジスタを
構成する半導体層は、その一部、あるいは全部が単結晶
となる。
ion−by−implanted−oxygenの略
称であり、シリコン基板中に酸素をイオン注入すること
により、薄いシリコン層の下に酸化膜層を設ける技術で
あり、又は係る技術によって形成されたSOI基板を言
う。
を、それらの間に酸化膜を挟み込む様にして張り合わせ
て形成するSOI基板形成技術である。一方、ELO
は、Epitaxial Lateral Over
Growth の略称であり、絶縁体上に横方向に半導
体層をエピタキシャル成長させる技術である。
体層が、単結晶のSi層よりなるSOI層3である場合
について述べたが、半導体層は単結晶に限らない。絶縁
体上の多結晶半導体、あるいはアモルファス半導体に形
成されるTFTにおいては、余剰なキャリアが再結合に
より失われやすいため、一般に単結晶のSOI基板上に
形成される電界効果型トランジスタよりも基板浮遊効果
は発生しにくいが、TFTにおいても基板浮遊効果を抑
制する必要のある時は、本発明を用いると好ましい。
の部分が多結晶であっても良い。例えば、チャネル形成
領域を多結晶ではなく単結晶とすると、キャリアの移動
度が増し、ドレイン電流が増すという効果があるので、
チャネル形成領域だけが単結晶の半導体で他の部分にお
いて半導体層中に多結晶の領域がある構成でも良い。ま
た、チャネル形成領域の近傍をを多結晶ではなく単結晶
とすると、結晶欠陥を介し漏れ電流が減るという効果が
得れらるので、少なくともチャネル形成領域とチャネル
形成領域の近傍だけが単結晶の半導体で、他の部分にお
いて半導体層中に多結晶の領域がある構成でも良い。
おいては典型的には80nmから400nm、張り合わ
せ基板においては100nmから2μm程度であるが、
本発明の効果は埋め込み酸化膜層の厚さとは関係は無い
ので、これらよりも膜厚の大きな、あるいは小さな埋め
込み酸化膜を、静電耐圧や熱伝導性の仕様を満たすよう
に用いれば良い。但し、一般には支持基板とSOI層間
の寄生容量を小さくするために、埋込酸化膜厚はゲート
酸化膜厚の少なくとも5倍程度よりは大きくすることが
有利である。
用いても良い。例えば、シリコン窒化膜(Si3N
4)、アルミナ、多孔質シリコン酸化膜、アモルファス
カーボン等を用いても良い。また、埋込酸化膜を空洞で
置き換えても良い。支持基板を設けず、サファイア基
板、ガラス基板上の絶縁体上にトランジスタを形成して
も良い。
さは、典型的には50nmから250nm程度である
が、これについても特に制限は無い。但し、ソース領域
6(16)及びドレイン領域7(17)の寄生容量を低
減するという観点から、ソース領域6及びドレイン領域
7に導入した不純物が半導体層3の底に届くか、あるい
はソース領域6(16)及びドレイン領域7(17)下
が空乏化する程度の厚さに、半導体層3の厚さを設定す
ることが望ましい。
界効果トランジスタの場合はホウ素等のアクセプタ不純
物が導入され、又、p型電界効果トランジスタの場合は
リン、ヒ素等のドナー不純物が導入される。
(17)の不純物濃度は、典型的には1×1019ato
ms/cm3から1×1021atoms/cm3の範囲で
あり、1×1020atoms/cm3よりも大きいこと
が寄生抵抗低減という観点から望ましい。ソース領域6
(16)及びドレイン領域7(17)には、n型電界効
果トランジスタの場合はリン、ヒ素等のドナー不純物
が、p型電界効果トランジスタの場合はホウ素等のアク
セプタ不純物が、導入される。
mから20nm程度である。これより薄いと、トンネル
電流により、ゲート電極からの漏れ電流が発生するが、
素子の用途上漏れ電流が多くてもよい場合は、これより
薄い絶縁膜を用いてもよい。
LSI用の素子として一般に要求されるだけのドレイン
電流を得るためであるが、高耐圧素子等において、ドレ
イン電流よりもゲート酸化膜中の電界緩和が重要な場合
はこれよりも厚くてもよく、また、ゲート絶縁膜4(1
4)はシリコン酸化膜であっても、それ以外の絶縁体、
例えばシリコン窒化膜、五酸化タンタル(Ta2O5)
等であってもよい。また、複数の材料が積層されたもの
であってもよい。
方法におけるゲート電極の長さ)、例えば30nmから
0.6ミクロン程度の範囲とする。これはLSI用のト
ランジスタを想定した場合、通常使われている寸法、及
び将来使われるといわれている寸法であるが、高耐圧M
OS等、他の用途に適用する場合は、これより大きくて
もよい。また、素子の微細化が重要な場合はこれよりも
小さくても良い。また、ソース/ドレイン領域は均一の
深さを持つものではなく、チャネル形成領域に接する部
分だけ浅く設けるエクステンション構造、チャネル形成
領域に接する部分の不純物濃度を低くするLDD構造を
持っても良い。また、ソース/ドレイン領域の少なくと
も一部、あるいはエクステンション領域等のソース/ド
レイン領域に接続する領域の少なくとも一部が、エピタ
キシャル成長などにより、チャネル形成領域の表面より
も上に突起する構造を持っても良い。
当該ゲート絶縁膜、埋め込み絶縁膜の材質は、上記した
様なシリコン酸化膜以外の材料を使用する事も可能であ
る。
の発明は、第1の実施形態に記載の電界効果トランジス
タ、第2の実施形態に記載の半導体素子のいずれも形成
せず、単に同一基板上に互いに異なる材料による構成さ
れる二種類のゲート電極をそれぞれ持つ二種類の電界効
果トランジスタを形成するために用いても良い。また、
nチャネルトランジスタにかかわる工程と、それに対応
するpチャネルトランジスタにかかわる工程の順序は入
れ替わっても良い。
板以外の通常のバルク基板上のMOSFETに適用して
も良い。更に、ガラス基板上のTFT又はSOS構造の
FET等、半導体層下の絶縁体の下に支持基板を持たな
い構造に適用しても良い。
上、同一チャネルタイプのトランジスタの中で、一部の
トランジスタのゲート電極のうちゲート絶縁膜に接する
部分にある材料を、残りの一部のトランジスタのゲート
電極のうちゲート絶縁膜に接する部分に別の材料を用い
る場合に用いても良い。
において、nチャネルトランジスタのゲート電極を構成
する材料により、マスク材料層及びpチャネルトランジ
スタを製造するためのダミーゲート電極を構成しても良
い。但し、第二の実施形態の半導体装置を製造するとい
う点からは、ダミーゲート電極として、通常のゲートと
同じか、あるいは類似した材料である、多結晶Siまた
は多結晶SiGeを用いることが出来るという点におい
て、pチャネルトランジスタのゲート電極を構成する材
料により、マスク材料層及びnチャネルトランジスタを
製造するためのダミーゲート電極を構成する方法が優れ
る。
において、nチャネルトランジスタのゲート電極を形成
する工程と、pチャネルトランジスタのゲート電極を構
成する工程工程との順序は、上とは逆でも良い。また、
第三及び第四の実施形態に記載した製造方法において、
nチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域を形成
する工程と、pチャネルトランジスタのソース/ドレイ
ン領域を形成する工程との順序は上の記載とは逆でも良
い。また、第四の実施形態において、ゲート電極を形成
するためのダミーゲート電極(104)は、そのままゲ
ート電極として用いることがないので、Si3N4膜等
の絶縁膜をダミーゲート電極に用いても良い。また、第
四の実施形態において、ゲート電極を形成するためのダ
ミーゲート電極(104)の下層を構成する絶縁膜(1
01)は、そのままゲート絶縁膜として用いることがな
いので、特に上層部を構成する材料(マスク材料層)と
して絶縁膜が用いられている場合は、省略しても良い。
基板浮遊効果及びバックチャネルの抑制と、CMOS論
理回路において好ましいしきい値電圧の実現とを両立さ
せることができる。
I層中のp型不純物の濃度が高いと、チャネル形成領域
の全体に空乏層が広がらない。すなわち、空乏層でない
領域である、中性領域が形成される。中性領域を持つS
OI−MOSFETは部分空乏化型と呼ばれ、この型の
トランジスタでは基板浮遊効果が起こりやすいことが知
られており、素子動作上好ましくない。
すぎると、SOI層の裏側界面の電位が、SOI層の表
面の電位より高くなる。この場合、SOI層の裏側に漏
れ電流が流れる現象が起こり(バックチャネル)、しき
い値電圧以下でトランジスタが急峻にオフしなくなるの
で、好ましくない。
に不純物濃度を設定しようとした場合、薄い酸化膜を持
つ微細なSOI−MOSFETにおいては、SOI層中
の電界強度が小さくなりすぎ、その結果しきい電圧が低
くなりすぎるという新たな問題が発生する。ここでしき
い値電圧を上げるために、通常の金属ゲートを用いる
と、しきい値電圧が高くなりすぎる。
材料であるTa、TiN、W等は、仕事関数がSiの禁
制帯中央にあることに起因する。
関数を持つ材料を、ゲート電極に用いると、上記二者の
中間的な不純物濃度を持ち、かつCMOS論理回路に適
するしきい値電圧(n型電界効果トランジスタでは、ソ
ース電圧を基準にしたしきい値電圧が0V以上0.4V
以下、好ましくは0.1Vから0.3V)を実現するこ
とができる。
n型電界効果トランジスタにおける作用において、極性
を逆にした作用が働き、上記発明の構成を用いることに
より、基板浮遊効果及びバックチャネルの双方を抑制
し、かつCMOS論理回路に適する好ましいしきい値電
圧(ソースを基準にしたしきい値電圧が−0.4V以上
0V以下、好ましくは−0.3Vから−0.1V)を実
現することができる。
電荷または固定電荷によりしきい値電圧が低くなる作用
を持つ。この効果は、ゲート酸化膜中の電荷、埋め込み
酸化膜中の電荷、SOI層上下界面の電荷によってもた
らされる。これらのうち、埋め込み酸化膜中の電荷、S
OI層下部界面の電荷は、通常のFETにはなく、SO
I−MOSFETに特有のものであるので、これら特有
の電荷が付加されることによって、pチャネルSOI−
MOSFETのしきい値電圧は低くなりやすい(ソース
電圧を基準としたしきい値電圧の絶対値が大きくなりや
すい)という特徴がある。従って、ゲート電極のうちゲ
ート絶縁膜に接する部分を構成する材料の仕事関数がソ
ース/ドレイン領域を構成するp +シリコンと同程度で
あっても、ソース電圧を基準としたしきい値電圧を、負
の値にできるので、ゲート電極としてp +ポリシリコン
をこの部分に用いても良い。
装置に係わる製造方法は、第一の材料によりゲート電極
を形成し、ソース/ドレイン領域を形成したのち、一部
のトランジスタにおいては第一の材料よりなるゲート電
極を除去し、第一の材料よりなるゲート電極を除去して
得られた空隙に、第二の材料を埋め込むという特徴を持
つので、同一基板上に、第一及び第二の二つのゲート電
極材料を持つトランジスタを混在させられる。また、こ
の特徴を用いることにより、n型電界効果トランジスタ
のゲート電極とp型電界効果トランジスタのゲート電極
とを、異なる材料で構成するための製造方法を提供でき
る。また、多結晶シリコン、多結晶SiGe等、耐熱性
に優れた材料を第一の材料として用いることにより、ソ
ース/ドレイン領域の形成等の熱処理工程が第一の材料
に影響を与えることを抑制できる。また、本発明は、ダ
ミーパターンを絶縁膜に埋め込んだ後、一部のダミーパ
ターンを除去し、得られた空隙に第一のゲート電極材料
を埋め込み、また異なる一部のダミーパターンを除去し
て得られた空隙に第二のゲート電極材料を埋め込むこと
により、同一基板上に、第一及び第二の二つのゲート電
極材料を持つトランジスタを混在させられる。本発明
は、nチャネル、pチャネルそれぞれのトランジスタに
対して、異なる材料をゲート電極に用いるために必要な
製造方法を与えるので、前記仕事関数の関係を満たし、
SOI−MOSFETの特性を改善するために有効であ
る。また、本発明の電界効果トランジスタ及び半導体装
置に係わる製造方法は、SOI−MOSFETに限ら
ず、バルク基板上のMOSFETにおいて同一基板上に
ゲート電極材料の異なるトランジスタを形成する場合に
用いても良い。これは、例えば同一基板上のn型電界効
果トランジスタとp型電界効果トランジスタとの間でゲ
ート電極の材料を変える場合、あるいは同一基板上の同
一チャネルタイプのトランジスタにおいて、トランジス
タによってゲート電極の材料を変える場合に用いても良
い。なお、バルク基板上のMOSFETにおいてチャネ
ルタイプに応じてゲート電極を変える目的は、それぞれ
のトランジスタにおけるしきい値電圧の最適化である。
例えばn型電界効果トランジスタに対してはシリコンの
禁制帯中央よりも伝導帯寄りに相当する仕事関数を持つ
材料、p型電界効果トランジスタに対しては、シリコン
の禁制帯中央よりも価電子帯寄りに相当する仕事関数を
持つ材料を用いる。また、SOI−MOSFETである
か、バルク基板上のMOSFETであるかを問わず、同
一基板上の同一チャネルタイプのトランジスタにおい
て、トランジスタの機能に応じてゲート電極の材料を変
える場合に用いても良い。同一チャネルタイプのトラン
ジスタにおいて、その機能に応じてゲート電極の材料を
変える目的は、しきい値電圧の異なるトランジスタを混
在させるためである。例えばDRAMにおいて、高いし
きい値電圧が要求されるnチャネルのセルトランジスタ
のゲート電極には仕事関数が大きい材料を採用し、低い
しきい値が要求される周辺回路部のn型電界効果トラン
ジスタのゲート電極には、仕事関数の小さい材料を採用
する場合である。
界効果トランジスタの断面図である。
界効果トランジスタの動作中のチャネル形成領域におけ
る深さ方向の電位分布である。
界効果トランジスタの効果を説明するバンド図である。
界効果トランジスタの効果を図3と共に説明するバンド
図である。
果トランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
果トランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。
果トランジスタのゲート電極の構成を変えた電界効果ト
ランジスタを搭載した半導体装置の製造方法を工程順に
示す断面図である。
有する電界効果トランジスタをシリコン半導体基板に搭
載した場合の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面
図である。
基板浮遊効果を模式的に示す断面図である。
膜 5、15、305、315 ゲート電極 6、36、216、306、316 n +型ソース領
域 7、37、217、307、317 n +型ドレイン
領域 8、18、28、38、308、318 チャネル形
成領域 16、26、206 p +型ソース領域 17、27、207 p +型ドレイン領域 22、312 埋込酸化膜 23 単結晶シリコン層 100、200 素子分離酸化膜 101、211 シリコン酸化膜 102 p +型SiGe混晶層 103 シリコン窒化膜 104 ダミーゲート電極 105,106,108、112、122 レジスト
膜 107、217 CVD酸化膜 109 スリット 110、120、220 エルビウムシリサイド 111、114、121、221 金属 113、123、223 白金シリサイド 201、301 p型シリコン基板 202 p型チャネルストッパー 231 nウェル 304、314 ゲート酸化膜 313 シリコン半導体層
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも底面を絶縁体により覆われた
素子形成用の半導体層と、前記半導体層表面に形成され
たゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成されたゲー
ト絶縁膜を介してその上に設けられたゲート電極と、前
記ゲート電極の両側の前記半導体層内に形成された高不
純物濃度のn型のソース/ドレイン領域とからなってお
り、前記ゲート電極の両側の前記n型のソース/ドレイ
ン領域に挟まれた前記半導体層は、前記ゲート電極にし
きい値電圧よりも高いゲート電圧が印加されると、その
表面にn型の反転層が形成されるチャネル形成領域をな
し、前記チャネル形成領域の不純物濃度は、前記n型の
ソース/ドレイン領域のうちの一方の領域であるソース
領域を接地し、前記n型のソース/ドレイン領域のうち
の他方の領域であるドレイン領域に正の電源電圧、前記
ゲート電極にしきい値電圧をそれぞれ印加した状態にお
いて、前記チャネル形成領域の表面電位が前記半導体層
と前記絶縁体との界面の電位よりも高く、かつ、前記チ
ャネル形成領域が反転層を除いて完全に空乏層となるべ
く設定され、前記ゲート電極のうち、少なくとも前記ゲ
ート絶縁膜に接する部分を構成する材料の仕事関数は、
真空準位とシリコン伝導帯下端とのエネルギー差の絶対
値より大きく、真空準位から、シリコンの伝導帯下端と
シリコンの禁制帯中央との中間に相当するエネルギーを
引いた値の絶対値よりも小さく、前記ゲート電極のう
ち、少なくとも前記ゲート絶縁膜に接する部分を構成す
る材料が、エルビウムシリサイドであることを特徴とす
るn型の電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 前記チャネル形成領域の不純物濃度は、
前記ソース領域と前記ゲート電極とを接地し、前記ドレ
イン領域に正の電源電圧を印加した状態において、前記
チャネル形成領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁
体との界面の電位よりも高くなるように設定されている
請求項1記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項3】 前記チャネル形成領域の不純物濃度は、
前記ソース領域及び前記ドレイン領域を接地し、前記ゲ
ート電極にしきい値電圧を印加した状態において、前記
チャネル形成領域中の最低電位が前記ソース領域を基準
にして−0.6V以上となるべく設定されている請求項
1又は2記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 少なくとも底面を絶縁体により覆われた
半導体層にn型の電界効果トランジスタとp型の電界効
果トランジスタとが設けられており、前記n型の電界効
果トランジスタは、前記半導体層表面に形成された第1
のゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成された第1
のゲート絶縁膜を介してその上に設けられた第1のゲー
ト電極と、前記第1のゲート電極の両側の前記半導体層
内に形成された高不純物濃度のn型のソース/ドレイン
領域とを備えることと、前記n型のソース/ドレイン領
域のうちの一方の領域であるn型のソース領域と、前記
n型のソース/ドレイン領域のうちの他方の領域である
n型のドレイン領域との間に位置する前記半導体層より
なる第1のチャネル形成領域のp型不純物濃度が、前記
n型のソース領域を接地し、前記n型のドレイン領域に
正の電源電圧、前記第1のゲート電極にしきい値電圧を
それぞれ印加した状態において、前記第1のチャネル形
成領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁体との界面
の電位よりも高く、かつ、前記第1のチャネル形成領域
が反転層を除いて完全に空乏層となるべく設定されてい
ることと、前記第1のゲート電極のうち、少なくとも前
記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する第1の材
料の仕事関数は、真空準位とシリコン伝導帯下端とのエ
ネルギー差の絶対値より大きく、真空準位から、シリコ
ンの伝導帯下端とシリコンの禁制帯中央との中間に相当
するエネルギーを引いた値の絶対値よりも小さいことを
特徴とし、前記第1のゲート電極のうち、少なくとも前
記第1のゲート絶縁膜に接する部分を構成する第1の材
料が、エルビウムシリサイドであり、前記p型の電界効
果トランジスタは、前記半導体層表面に形成された第2
のゲート絶縁膜と、前記半導体層表面に形成された第2
のゲート絶縁膜を介してその上に設けられた第2のゲー
ト電極と、前記第2のゲート電極の両側の前記半導体層
内に形成された高不純物濃度のp型のソース/ドレイン
領域とを備えることと、前記p型のソース/ドレイン領
域のうちの一方の領域であるp型のソース領域と、前記
p型のソース/ドレイン領域のうちの他方の領域である
p型のドレイン領域との間に位置する前記半導体層より
なる第2のチャネル形成領域のn型不純物濃度が、前記
p型のソース領域に電源電圧を印加し、前記p型のドレ
イン領域を接地し、前記第2のゲート電極にしきい値電
圧をそれぞれ印加した状態において、前記第2のチャネ
ル形成領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁体との
界面の電位よりも低く、かつ、前記第2のチャネル形成
領域が反転層を除いて完全に空乏層となるべく設定され
ることと、前記第2のゲート電極のうち、少なくとも前
記第2のゲート絶縁膜に接する部分を構成する第2の材
料の仕事関数は、真空準位とシリコン価電子帯上端との
エネルギー差の絶対値より小さく、真空準位から、シリ
コンの価電子帯上端とシリコンの禁制帯中央との中間に
相当するエネルギーを引いた値の絶対値よりも大きいこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 前記n型の電界効果トランジスタの前記
第1のチャネル形成領域の不純物濃度は、前記ソース領
域と前記ゲート電極とを接地し、前記ドレイン領域に正
の電源電圧を印加した状態において、前記チャネル形成
領域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁体との界面の
電位よりも高くなるように設定されている請求項4記載
の半導体装置。 - 【請求項6】 前記n型の電界効果型トランジスタの前
記第1のチャネル形成領域の不純物濃度は、前記n型の
ソース領域及び前記n型のドレイン領域を接地し、前記
第1のゲート電極にしきい値電圧を印加した状態におい
て、前記第1のチャネル形成領域中の最低電位が前記ソ
ース領域を基準にして−0.6V以上となるべく設定さ
れている請求項4又は5記載の半導体装置。 - 【請求項7】前記p型の電界効果トランジスタの前記第
2のチャネル形成領域の不純物濃度は、前記ソース領域
と前記ゲート電極とに正の電源電圧を印加し、前記ドレ
イン領域を接地した状態において、前記チャネル形成領
域の表面電位が前記半導体層と前記絶縁体との界面の電
位よりも低くなるように設定されている請求項4乃至6
記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記p型の電界効果型トランジスタの前
記第2のチャネル形成領域の不純物濃度は、前記p型の
ソース領域及び前記p型のドレイン領域を接地し、前記
第2のゲート電極にしきい値電圧を印加した状態におい
て、前記第2のチャネル形成領域中の最高電位が前記p
型のソース領域を基準にして0.6V以下となるべく設
定されている請求項4乃至7記載の半導体装置。
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JP17847099A JP3487220B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 電界効果型トランジスタ及び半導体装置 |
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JP17847099A JP3487220B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 電界効果型トランジスタ及び半導体装置 |
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US7060568B2 (en) * | 2004-06-30 | 2006-06-13 | Intel Corporation | Using different gate dielectrics with NMOS and PMOS transistors of a complementary metal oxide semiconductor integrated circuit |
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