JP3396582B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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- JP3396582B2 JP3396582B2 JP18870796A JP18870796A JP3396582B2 JP 3396582 B2 JP3396582 B2 JP 3396582B2 JP 18870796 A JP18870796 A JP 18870796A JP 18870796 A JP18870796 A JP 18870796A JP 3396582 B2 JP3396582 B2 JP 3396582B2
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- golf club
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- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B60/00—Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウッドゴルフク
ラブ又はアイアンゴルフクラブの打球面を形成するプレ
ート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドに関
する。
ラブ又はアイアンゴルフクラブの打球面を形成するプレ
ート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドに関
する。
【０００２】
【従来の技術】打球面を形成するプレート状の壁が金属
材料から成るウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフク
ラブのヘッドとしては、全体が金属材料で形成されたヘ
ッドのみならず、打球面以外が繊維強化樹脂材料で形成
された所謂コンポジットヘッドも知られている。いずれ
のヘッドにおいても、打球面を形成するプレート状の壁
には、打球時の繰り返しの衝撃に耐える強度が要求され
る。ステンレススチール、例えばＳＵＳ６３０を鋳造し
て打球面を形成する壁を形成した場合、この壁の厚みは
十分な強度を確保するには最低３mmは必要であった。ま
た、この打球面を形成する壁は、全体としてほぼ均一の
厚みであり、打球面の面積を大きくすれば、その分重量
も増加してしまうものであった。
材料から成るウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフク
ラブのヘッドとしては、全体が金属材料で形成されたヘ
ッドのみならず、打球面以外が繊維強化樹脂材料で形成
された所謂コンポジットヘッドも知られている。いずれ
のヘッドにおいても、打球面を形成するプレート状の壁
には、打球時の繰り返しの衝撃に耐える強度が要求され
る。ステンレススチール、例えばＳＵＳ６３０を鋳造し
て打球面を形成する壁を形成した場合、この壁の厚みは
十分な強度を確保するには最低３mmは必要であった。ま
た、この打球面を形成する壁は、全体としてほぼ均一の
厚みであり、打球面の面積を大きくすれば、その分重量
も増加してしまうものであった。
【０００３】打球面を形成する壁の全体の肉厚を薄く
し、かつ強度も確保しつつ壁の表面積を大きくしたもの
として、米国特許第５３９７１２６号明細書、米国特許
第５４０１０２１号明細書に記載のゴルフクラブヘッド
が知られている。これらは、打球面を形成する壁の全面
から後方に向ってリブが突出し、これらリブは複数のハ
ニカム形状すなわちハニカムネットワークを形成してい
る。これらハニカムネットワークの存在により、打球面
を形成する壁の強度を向上させている。また、ハニカム
ネットワークの１単位となる六角形の大きさは全て同一
に形成してある。
し、かつ強度も確保しつつ壁の表面積を大きくしたもの
として、米国特許第５３９７１２６号明細書、米国特許
第５４０１０２１号明細書に記載のゴルフクラブヘッド
が知られている。これらは、打球面を形成する壁の全面
から後方に向ってリブが突出し、これらリブは複数のハ
ニカム形状すなわちハニカムネットワークを形成してい
る。これらハニカムネットワークの存在により、打球面
を形成する壁の強度を向上させている。また、ハニカム
ネットワークの１単位となる六角形の大きさは全て同一
に形成してある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】打球面を形成する壁の
強度を十分確保するには、肉厚が均一な従来の打球面を
形成する壁では、全体の肉厚を厚くする必要があり、そ
のためにヘッドのラージ化を図る上で、この打球面を形
成する壁の軽量化が求められ、上述した米国特許明細書
に記載のゴルフクラブヘッドが提案された。しかしなが
ら、ハニカムネットワークを打球面を形成する壁に形成
したものでも、打球面を形成する壁の厚みを１mmとした
場合、１単位のハニカムの大きさ、すなわち六角形の大
きさが大きいと、打球面を形成する壁の強度が十分では
なく、六角形の大きさを小さくして十分な強度を確保し
ようとするとハニカムネットワークの重量が増大し、打
球面を形成する壁の厚みを薄くしてもハニカムネットワ
ークの重量と壁の重量との和は、従来の厚さ３mmの打球
面を形成する壁の重量に比べて軽量化を図ったものには
ならない。また、ハニカムネットワーク及び打球面を形
成する壁を鋳造する場合、ハニカムネットワークの六角
形の大きさが小さいと湯流れが悪化し、不良品が発生し
易いという欠点もあった。
強度を十分確保するには、肉厚が均一な従来の打球面を
形成する壁では、全体の肉厚を厚くする必要があり、そ
のためにヘッドのラージ化を図る上で、この打球面を形
成する壁の軽量化が求められ、上述した米国特許明細書
に記載のゴルフクラブヘッドが提案された。しかしなが
ら、ハニカムネットワークを打球面を形成する壁に形成
したものでも、打球面を形成する壁の厚みを１mmとした
場合、１単位のハニカムの大きさ、すなわち六角形の大
きさが大きいと、打球面を形成する壁の強度が十分では
なく、六角形の大きさを小さくして十分な強度を確保し
ようとするとハニカムネットワークの重量が増大し、打
球面を形成する壁の厚みを薄くしてもハニカムネットワ
ークの重量と壁の重量との和は、従来の厚さ３mmの打球
面を形成する壁の重量に比べて軽量化を図ったものには
ならない。また、ハニカムネットワーク及び打球面を形
成する壁を鋳造する場合、ハニカムネットワークの六角
形の大きさが小さいと湯流れが悪化し、不良品が発生し
易いという欠点もあった。
【０００５】そこで、この発明は、打球面を形成する壁
の厚さを薄くしても十分な強度が確保でき、かつ製造も
容易で、しかも重量の増加を抑えてヘッドのラージ化を
図ることを可能としたゴルフクラブヘッドを提供するこ
とを目的とする。
の厚さを薄くしても十分な強度が確保でき、かつ製造も
容易で、しかも重量の増加を抑えてヘッドのラージ化を
図ることを可能としたゴルフクラブヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項１に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘッド
又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプ
レート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドに
おいて、プレート状の壁から後方に向って突出する複数
のリッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の上下
方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって縦横
に伸び、さらにこれらリッジは打球面のスイートエリア
の裏側に存在させ、フェースセンターを含む近傍のリッ
ジの高さをその周辺のリッジの高さよりも高く形成し、
打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央区域の
壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものである。また、
請求項２に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘッド又は
アイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレー
ト状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおい
て、プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリ
ッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の上下方向
又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸
び、さらにこれらリッジは少なくとも打球面のスイート
エリアの裏側に存在させ、フェースセンターを含む近傍
のリッジの高さをその周辺のリッジの高さよりも高く形
成し、フェースセンターに向って漸次高くなるように形
成し、打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央
区域の壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものである。
さらに、請求項３に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘ
ッド又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成す
るプレート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッ
ドにおいて、プレート状の壁から後方に向って突出する
複数のリッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の
上下方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって
縦横に伸び、さらにこれらリッジは少なくとも打球面の
スイートエリアの裏側に存在させ、フェースセンターを
含む近傍のリッジ形成密度を高くしたものである。 さら
にまた、請求項４に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘ
ッド又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成す
るプレート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッ
ドにおいて、プレート状の壁から後方に向って突出する
複数のリッ ジを有し、これらリッジはプレート状の壁の
上下方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって
縦横に伸び、さらにこれらのリッジは少なくとも打球面
のスイートエリアの裏側に存在させ、フェースセンター
を含む近傍のリッジの高さをその周辺のリッジの高さよ
りも高く形成し、フェースセンターに向って漸次高くな
るよう形成し、かつ、フェースセンターを含む近傍のリ
ッジ形成密度を高くしたものである。 なおまた、請求項
５に係る発明は、請求項３又は請求項４に記載のゴルフ
クラブヘッドにおいて、前記プレート状の壁の厚さは、
中央区域の壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものであ
る。
め、請求項１に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘッド
又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプ
レート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドに
おいて、プレート状の壁から後方に向って突出する複数
のリッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の上下
方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって縦横
に伸び、さらにこれらリッジは打球面のスイートエリア
の裏側に存在させ、フェースセンターを含む近傍のリッ
ジの高さをその周辺のリッジの高さよりも高く形成し、
打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央区域の
壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものである。また、
請求項２に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘッド又は
アイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレー
ト状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおい
て、プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリ
ッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の上下方向
又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸
び、さらにこれらリッジは少なくとも打球面のスイート
エリアの裏側に存在させ、フェースセンターを含む近傍
のリッジの高さをその周辺のリッジの高さよりも高く形
成し、フェースセンターに向って漸次高くなるように形
成し、打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央
区域の壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものである。
さらに、請求項３に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘ
ッド又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成す
るプレート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッ
ドにおいて、プレート状の壁から後方に向って突出する
複数のリッジを有し、これらリッジはプレート状の壁の
上下方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって
縦横に伸び、さらにこれらリッジは少なくとも打球面の
スイートエリアの裏側に存在させ、フェースセンターを
含む近傍のリッジ形成密度を高くしたものである。 さら
にまた、請求項４に係る発明は、ウッドゴルフクラブヘ
ッド又はアイアンゴルフクラブヘッドの打球面を形成す
るプレート状の壁が金属材料から成るゴルフクラブヘッ
ドにおいて、プレート状の壁から後方に向って突出する
複数のリッ ジを有し、これらリッジはプレート状の壁の
上下方向又は左右方向若しくはこれら両方向にわたって
縦横に伸び、さらにこれらのリッジは少なくとも打球面
のスイートエリアの裏側に存在させ、フェースセンター
を含む近傍のリッジの高さをその周辺のリッジの高さよ
りも高く形成し、フェースセンターに向って漸次高くな
るよう形成し、かつ、フェースセンターを含む近傍のリ
ッジ形成密度を高くしたものである。 なおまた、請求項
５に係る発明は、請求項３又は請求項４に記載のゴルフ
クラブヘッドにおいて、前記プレート状の壁の厚さは、
中央区域の壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたものであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
を図面を参照にして説明する。
【０００８】図１は、ウッドゴルフクラブのソール部分
を除いて内部を見た斜視図であり、打球面１を形成する
プレート状の壁２が金属材料から成り、このプレート状
の壁２から後方に向って突出する多数のリッジ３を有し
ている。また、このウッドゴルフクラブのヘッドは、ク
ラウン部４を有し、側周部５を有している。打球面１の
ホーゼル６側をヒール７と呼び、反対側をトウ８と呼
ぶ。
を除いて内部を見た斜視図であり、打球面１を形成する
プレート状の壁２が金属材料から成り、このプレート状
の壁２から後方に向って突出する多数のリッジ３を有し
ている。また、このウッドゴルフクラブのヘッドは、ク
ラウン部４を有し、側周部５を有している。打球面１の
ホーゼル６側をヒール７と呼び、反対側をトウ８と呼
ぶ。
【０００９】図２は打球面１を形成するプレート状の壁
２を内側から見た図であり、この実施例ではリッジ３は
プレート状の壁２の上下方向（トップ部２Ａからソール
部２Ｂの方向）及び左右方向の両方向にわたって縦横に
伸びている。リッジ３は、ヘッドのスイートエリアにお
いて単位面積当たりの形成密度を高くしてある。すなわ
ち、図２でも明らかなように、打球面１の中央区域にお
いて周辺区域に比べて左右方向に伸びるリッジ３を２本
多く形成してある。この中央区域の左右方向に形成され
たリッジ３を図２において３Ａで示す。またこの壁２の
中心、すなわちフェースセンターをＣで示す。前述した
中央区域は、このフェースセンターＣから左右方向に伸
びた長さＬとフェースセンターＣから上下方向に伸びた
長さＨの間であり、長さＬ，Ｈともに２０〜３５mmの範
囲内となり、ヒッティングエリアを形成する。この中央
区域内に通常スイートエリアが存在する。
２を内側から見た図であり、この実施例ではリッジ３は
プレート状の壁２の上下方向（トップ部２Ａからソール
部２Ｂの方向）及び左右方向の両方向にわたって縦横に
伸びている。リッジ３は、ヘッドのスイートエリアにお
いて単位面積当たりの形成密度を高くしてある。すなわ
ち、図２でも明らかなように、打球面１の中央区域にお
いて周辺区域に比べて左右方向に伸びるリッジ３を２本
多く形成してある。この中央区域の左右方向に形成され
たリッジ３を図２において３Ａで示す。またこの壁２の
中心、すなわちフェースセンターをＣで示す。前述した
中央区域は、このフェースセンターＣから左右方向に伸
びた長さＬとフェースセンターＣから上下方向に伸びた
長さＨの間であり、長さＬ，Ｈともに２０〜３５mmの範
囲内となり、ヒッティングエリアを形成する。この中央
区域内に通常スイートエリアが存在する。
【００１０】図３は図２のＸ−Ｘ線断面を示し、フェー
スセンターＣにおけるリッジ３の高さｈを最も高くして
ある。また壁２の厚みｔは１mmとしてある。リッジ３の
高さｈ′〜ｈは１〜５mm、好ましくは２〜４mm、リッジ
３の間隔ｄは２〜１０mm、好ましくは２〜５mmの範囲で
ある。この実施例では、リッジ３の高さについては、両
端に位置するリッジ３の高さｈ′を最も低くし、フェー
スセンターＣに設けたリッジ３に向って漸次高くなるよ
うに形成してある。さらにまた、この実施例では、フェ
ースセンターＣに対し垂直な面ＣV と同じくフェースセ
ンターＣを通る水平な面ＣH に対しリッジ３はそれぞれ
平行に設けてあるが、上下方向にわたるリッジ３は面Ｃ
V に対し傾斜があってもよく、左右方向にわたるリッジ
３も面ＣH に対し傾斜したものであってもよい。上下方
向にわたるリッジ３同士は実質上平行であり、左右方向
にわたるリッジ３も互いに実質上平行である。図３で
は、左右方向にわたるリッジ３がフェースセンターＣに
向って漸次高くなる状態を示しているが、上下方向にわ
たるリッジ３もフェースセンターＣに向って漸次高くな
るように形成してある。また、リッジ３の形状は、凹凸
の円弧が繰り返す波形形状であるが、台形状であっても
よく、さらには三角形や長方形の繰り返しであってもよ
い。
スセンターＣにおけるリッジ３の高さｈを最も高くして
ある。また壁２の厚みｔは１mmとしてある。リッジ３の
高さｈ′〜ｈは１〜５mm、好ましくは２〜４mm、リッジ
３の間隔ｄは２〜１０mm、好ましくは２〜５mmの範囲で
ある。この実施例では、リッジ３の高さについては、両
端に位置するリッジ３の高さｈ′を最も低くし、フェー
スセンターＣに設けたリッジ３に向って漸次高くなるよ
うに形成してある。さらにまた、この実施例では、フェ
ースセンターＣに対し垂直な面ＣV と同じくフェースセ
ンターＣを通る水平な面ＣH に対しリッジ３はそれぞれ
平行に設けてあるが、上下方向にわたるリッジ３は面Ｃ
V に対し傾斜があってもよく、左右方向にわたるリッジ
３も面ＣH に対し傾斜したものであってもよい。上下方
向にわたるリッジ３同士は実質上平行であり、左右方向
にわたるリッジ３も互いに実質上平行である。図３で
は、左右方向にわたるリッジ３がフェースセンターＣに
向って漸次高くなる状態を示しているが、上下方向にわ
たるリッジ３もフェースセンターＣに向って漸次高くな
るように形成してある。また、リッジ３の形状は、凹凸
の円弧が繰り返す波形形状であるが、台形状であっても
よく、さらには三角形や長方形の繰り返しであってもよ
い。
【００１１】打球面１を形成する壁２の厚さｔは上下方
向並びに左右方向においてほぼ全体的に均一な厚さとし
たが、中央区域の壁２を厚く、周辺区域の壁２の厚さを
薄くすることもできる。
向並びに左右方向においてほぼ全体的に均一な厚さとし
たが、中央区域の壁２を厚く、周辺区域の壁２の厚さを
薄くすることもできる。
【００１２】図１乃至図３に示す実施例のウッドゴルフ
クラブのヘッドは、図示しないソール部を除く全体を精
密鋳造、例えばロストワックス製法により容易に製造す
ることができる。
クラブのヘッドは、図示しないソール部を除く全体を精
密鋳造、例えばロストワックス製法により容易に製造す
ることができる。
【００１３】図４に示す実施例は、リッジ３の形成個所
を異にしたものであり、左右方向に伸びるリッジ３に対
し上下方向に伸びるリッジ３をフェースセンターＣを通
るリッジ３の他に左右に２本形成したものであり、中央
区域内には縦方向に３本のリッジ３が存在し、これらを
符号３Ｂで示す。
を異にしたものであり、左右方向に伸びるリッジ３に対
し上下方向に伸びるリッジ３をフェースセンターＣを通
るリッジ３の他に左右に２本形成したものであり、中央
区域内には縦方向に３本のリッジ３が存在し、これらを
符号３Ｂで示す。
【００１４】図１乃至図４に示すそれぞれの実施例にお
いて、打球面１を形成する壁２及びリッジ３は例えばス
テンレススチールで一体鋳造され、壁２の厚みｔを１mm
とし、長さＬを２５mmとし、最も高いリッジ３の高さｈ
を４mmとし、最も低いリッジ３の高さｈ′を２mmとし
た。また、図２では、中央区域のリッジ３の間隔は４mm
とし、最も広い間隔（上下方向の間隔）は１０mmとし
た。
いて、打球面１を形成する壁２及びリッジ３は例えばス
テンレススチールで一体鋳造され、壁２の厚みｔを１mm
とし、長さＬを２５mmとし、最も高いリッジ３の高さｈ
を４mmとし、最も低いリッジ３の高さｈ′を２mmとし
た。また、図２では、中央区域のリッジ３の間隔は４mm
とし、最も広い間隔（上下方向の間隔）は１０mmとし
た。
【００１５】図５はさらに別の実施例を示し、上下方向
にのみリッジ３を形成した例を示し、これらリッジ３は
左右方向に連続する波形状をなしている。また、ホーゼ
ル６にはシャフト９が装着された状態を示す。図６は、
リッジ３の形成個所の拡大断面図を示し、壁２及びリッ
ジ３を形成する材料としては、ステンレススチール，チ
タニウム又はその合金，アルミニウム又はその合金等の
金属材料を用いることができる。また、リッジ３とリッ
ジ３との間の凹所の曲率半径Ｒ1 は０．５〜１mmとし、
好適には０．７５mmとした。同様にリッジ３の円弧の曲
率半径Ｒ2 も同様とした。また壁２の厚みｔは１．０mm
とし、リッジ３の高さｈは２mmとした場合、壁２の厚み
ｔが３mmのものに比べ、重量が３分の１減少した。この
重量の減少分をヘッドのラージ化を図るために用いるこ
とができる。
にのみリッジ３を形成した例を示し、これらリッジ３は
左右方向に連続する波形状をなしている。また、ホーゼ
ル６にはシャフト９が装着された状態を示す。図６は、
リッジ３の形成個所の拡大断面図を示し、壁２及びリッ
ジ３を形成する材料としては、ステンレススチール，チ
タニウム又はその合金，アルミニウム又はその合金等の
金属材料を用いることができる。また、リッジ３とリッ
ジ３との間の凹所の曲率半径Ｒ1 は０．５〜１mmとし、
好適には０．７５mmとした。同様にリッジ３の円弧の曲
率半径Ｒ2 も同様とした。また壁２の厚みｔは１．０mm
とし、リッジ３の高さｈは２mmとした場合、壁２の厚み
ｔが３mmのものに比べ、重量が３分の１減少した。この
重量の減少分をヘッドのラージ化を図るために用いるこ
とができる。
【００１６】図７はアイアンゴルフクラブのヘッドを示
し、打球面１の裏側には図５に示すと同様のリッジ３を
複数形成してある。このアイアンゴルフクラブのヘッド
は、所謂バックフェースに窪みが形成されたキャビティ
バックと呼ばれるものであり、打球面１を形成する壁２
の肉厚も極力薄く形成し、薄くした分の余剰材料を周囲
に配分し或いはヘッドそのものの大きさを大きくしてス
イートエリアを拡大することができる。トウ８側やヒー
ル７側に重量を再配分することにより慣性モーメントを
高めることができる。
し、打球面１の裏側には図５に示すと同様のリッジ３を
複数形成してある。このアイアンゴルフクラブのヘッド
は、所謂バックフェースに窪みが形成されたキャビティ
バックと呼ばれるものであり、打球面１を形成する壁２
の肉厚も極力薄く形成し、薄くした分の余剰材料を周囲
に配分し或いはヘッドそのものの大きさを大きくしてス
イートエリアを拡大することができる。トウ８側やヒー
ル７側に重量を再配分することにより慣性モーメントを
高めることができる。
【００１７】上述したいずれの実施例のヘッドも、ヘッ
ド全体を同一材料で一体形成したものを示したが、打球
面１を形成する壁２とリッジ３以外の個所を繊維強化樹
脂材料で形成してもよいし、他の異種材料で形成するこ
ともできる。
ド全体を同一材料で一体形成したものを示したが、打球
面１を形成する壁２とリッジ３以外の個所を繊維強化樹
脂材料で形成してもよいし、他の異種材料で形成するこ
ともできる。
【００１８】図８に示す実施例は、リッジ３の高さｈ′
〜ｈをフェースセンターＣに向って漸次高くするように
形成した例を示すものである。この実施例では、高さ
ｈ′よりも高さｈの方がほぼ２．３倍になっている。
〜ｈをフェースセンターＣに向って漸次高くするように
形成した例を示すものである。この実施例では、高さ
ｈ′よりも高さｈの方がほぼ２．３倍になっている。
【００１９】図９に示すさらに別の実施例では、リッジ
３を壁２の左右方向にわたって互いに実質上平行になる
ように複数形成した例を示すものである。このリッジ３
の形成個所の拡大図を図１０に示す。リッジ３とリッジ
３の間の凹所の曲率半径Ｒ1は０．５〜１mmとし、好適
には０．７５mmとした。同様にリッジ３の円弧の曲率半
径Ｒ2 も同様とした。リッジ３の高さｈは２mmとし、壁
２の厚みｔは１mmとした。この実施例においても、フェ
ースセンターＣに向ってリッジ３の高さが漸次高くなる
ように形成することもできる。
３を壁２の左右方向にわたって互いに実質上平行になる
ように複数形成した例を示すものである。このリッジ３
の形成個所の拡大図を図１０に示す。リッジ３とリッジ
３の間の凹所の曲率半径Ｒ1は０．５〜１mmとし、好適
には０．７５mmとした。同様にリッジ３の円弧の曲率半
径Ｒ2 も同様とした。リッジ３の高さｈは２mmとし、壁
２の厚みｔは１mmとした。この実施例においても、フェ
ースセンターＣに向ってリッジ３の高さが漸次高くなる
ように形成することもできる。
【００２０】図１１はアイアンゴルフクラブのヘッドを
示し、このヘッドの打球面１の裏側にはリッジ３を左右
方向に互いに平行になるように複数形成してある。
示し、このヘッドの打球面１の裏側にはリッジ３を左右
方向に互いに平行になるように複数形成してある。
【００２１】図５に示す上下方向にのみリッジ３を形成
したものでは、左右方向にフェースセンターＣを通るよ
うなリッジ３を少なくとも１本形成してもよい。また、
図９に示すような左右方向にリッジ３を形成したものに
おいて、フェースセンターＣを通るように上下方向のリ
ッジ３を少なくとも１本形成してもよい。
したものでは、左右方向にフェースセンターＣを通るよ
うなリッジ３を少なくとも１本形成してもよい。また、
図９に示すような左右方向にリッジ３を形成したものに
おいて、フェースセンターＣを通るように上下方向のリ
ッジ３を少なくとも１本形成してもよい。
【００２２】上述したスイートエリアとは、そのゴルフ
クラブで最大飛距離が得られる飛距離を１００とした場
合、その個所の周辺において飛距離が９０以上得られる
打点の集合エリアをいうものとする。また、インパクト
エリアは、ボールに当たる頻度の高い区域をいう。
クラブで最大飛距離が得られる飛距離を１００とした場
合、その個所の周辺において飛距離が９０以上得られる
打点の集合エリアをいうものとする。また、インパクト
エリアは、ボールに当たる頻度の高い区域をいう。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１ないし５
に係る発明によれば、打球面を形成する壁の強度を十分
に確保するとともに、この部分における重量の軽減を図
ることができ、ヘッドのラージ化を可能とする。
に係る発明によれば、打球面を形成する壁の強度を十分
に確保するとともに、この部分における重量の軽減を図
ることができ、ヘッドのラージ化を可能とする。
【図１】この発明の第１実施例を示すソール部を取り除
いて内部を見た状態の斜視図。
いて内部を見た状態の斜視図。
【図２】打球面を形成する壁の裏側から見た平面図。
【図３】図２Ｘ−Ｘ線断面図。
【図４】第２実施例を示す図２と同様の平面図。
【図５】第３実施例を示す水平断面図。
【図６】リッジ形成個所の拡大断面図。
【図７】第４実施例を示す斜視図。
【図８】第５実施例を示すリッジ部分の拡大断面図。
【図９】第６実施例を示す縦断面図。
【図１０】図９のリッジ部分の拡大断面図。
【図１１】第６実施例を示す斜視図。
１ 打球面
２ 打球面を形成する壁
３ リッジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 江▲崎▼ 裕志
埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト
ンスポーツ株式会社内
(56)参考文献 特開 平５−103847（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−277213（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−155060（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−269979（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−256764（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−141380（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−79023（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−181477（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−73270（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−49867（ＪＰ，Ａ)
実開 平６−31766（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−23553（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−128771（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭60−88963（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A63B 53/04
Claims (5)
- 【請求項１】 ウッドゴルフクラブヘッド又はアイアン
ゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレート状の壁
が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおいて、 プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリッジ
を有し、 これらリッジはプレート状の壁の上下方向又は左右方向
若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸び、 さらにこれらリッジは打球面のスイートエリアの裏側に
存在させ、 フェースセンターを含む近傍のリッジの高さをその周辺
のリッジの高さよりも高く形成し、 打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央区域の
壁を厚く、周辺区域の壁を薄くし たことを特徴とするゴ
ルフクラブヘッド。 - 【請求項２】 ウッドゴルフクラブヘッド又はアイアン
ゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレート状の壁
が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおいて、 プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリッジ
を有し、 これらリッジはプレート状の壁の上下方向又は左右方向
若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸び、 さらにこれらリッジは少なくとも打球面のスイートエリ
アの裏側に存在させ、 フェースセンターを含む近傍のリッジの高さをその周辺
のリッジの高さよりも高く形成し、フェースセンターに
向って漸次高くなるように形成し、 打球面を形成するプレート状の壁の厚さは、中央区域の
壁を厚く、周辺区域の壁を薄くした ことを特徴とするゴ
ルフクラブヘッド。 - 【請求項３】 ウッドゴルフクラブヘッド又はアイアン
ゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレート状の壁
が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおいて、 プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリッジ
を有し、 これらリッジはプレート状の壁の上下方向又は左右方向
若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸び、 さらにこれらリッジは少なくとも打球面のスイートエリ
アの裏側に存在させ、 フェースセンターを含む近傍のリッジ形成密度を高くし
たことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項４】 ウッドゴルフクラブヘッド又はアイアン
ゴルフクラブヘッドの打球面を形成するプレート状の壁
が金属材料から成るゴルフクラブヘッドにおいて、 プレート状の壁から後方に向って突出する複数のリッジ
を有し、 これらリッジはプレート状の壁の上下方向又は左右方向
若しくはこれら両方向にわたって縦横に伸び、 さらにこれらのリッジは少なくとも打球面のスイートエ
リアの裏側に存在させ、 フェースセンターを含む近傍のリッジの高さをその周辺
のリッジの高さよりも高く形成し、フェースセンターに
向って漸次高くなるよう形成し、 かつ、フェースセンターを含む近傍のリッジ形成密度を
高くしたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項５】 前記プレート状の壁の厚さは、中央区域
の壁を厚く、周辺区域の壁を薄くしたことを特徴とする
請求項３又は４に記載のゴルフクラブヘッド。
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| JP25015895 | 1995-09-04 | ||
| JP8-91933 | 1996-03-21 | ||
| JP9193396 | 1996-03-21 | ||
| JP18870796A JP3396582B2 (ja) | 1995-09-04 | 1996-06-28 | ゴルフクラブヘッド |
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