JP3396239B2 - 帯鋸盤の自動鋸刃交換装置 - Google Patents

帯鋸盤の自動鋸刃交換装置

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JP3396239B2
JP3396239B2 JP29852592A JP29852592A JP3396239B2 JP 3396239 B2 JP3396239 B2 JP 3396239B2 JP 29852592 A JP29852592 A JP 29852592A JP 29852592 A JP29852592 A JP 29852592A JP 3396239 B2 JP3396239 B2 JP 3396239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、帯鋸盤における鋸刃
を自動的に交換するための自動鋸刃交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯鋸盤などの鋸盤においては、ワ
ークに切断加工を施す帯鋸刃が鋸刃ハウジングに装着さ
れている。即ち、鋸刃ハウジングに設けられた駆動ホイ
ールと従動ホイールに帯鋸刃が巻回されている。その駆
動ホイールと従動ホイールに帯鋸刃を着脱するには、作
業者によって手動で行っていた。
【0003】また、特開平1−199719号公報にお
いては、鋸刃ハウジングの上に2,3の鋸刃カセット装
置を収納するカセットケースを設けて、鋸刃を自動的に
交換できる装置が考えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術のうちの前者においては、鋸刃ハウジングに鋸刃
を着脱するには、作業者による手動に頼っていたため、
着脱操作が大変面倒で交換時間が長くかかるばかりでな
く、作業者にとって危険であるという問題がある。
【0005】また、後者においては、切断作業中はカセ
ットケースを鋸刃ハウジング上から移動させなければな
らないが、切断作業中にカセットケースがワークの上部
や、加工領域近くの上部にあるということは作業監視上
好ましくない。さらに、カセットケースを移動させるた
めに、収納可能な鋸刃カセット装置の数も限られてしま
うと言う問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記の問題点に鑑み、
作業者への負担や危険を解消して鋸刃交換時間を短縮
し、かつ切断作業を妨げない位置に十分な数の鋸刃カセ
ット装置を収納可能にした帯鋸盤の自動鋸刃交換装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、帯鋸盤に隣接した位置に配置され、
かつ表裏にそれぞれ1個ずつの鋸刃を保持した複数の鋸
刃カセット装置を収納するカセット収納装置と、このカ
セット収納装置から選択された所望の前記鋸刃カセット
装置を取出し鋸刃受渡し位置に搬送する鋸刃カセット取
出し装置と、鋸刃受渡し位置にある前記鋸刃カセット装
置から前記鋸刃を取出して交換位置にある鋸刃ハウジン
グへ収納したり、あるいはこの鋸刃ハウジングに収納さ
れた不用の鋸刃を鋸刃受渡し位置にある前記鋸刃カセッ
ト装置へ収納するための鋸刃ローディング・アンローデ
ィング装置とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、前記鋸刃カセット取出し装置に、表
裏にそれぞれ1個づつの鋸刃を保持した前記鋸刃カセッ
ト装置を反転するための鋸刃カセット反転装置を備えて
なることが望ましいものである。
【0009】
【作用】前記構成において、先ず、カセット収納装置内
の空の鋸刃カセット装置に鋸刃カセット取出し装置を移
動し、上記空の鋸刃カセット装置を取出して鋸刃受渡し
位置に搬送せしめる。
【0010】同時に、鋸刃ハウジングを鋸刃交換位置に
移動せしめた後、収納されている不用の鋸刃は鋸刃ロー
ディング・アンローディング装置へ受渡される。而し
て、鋸刃ローディング・アンローディング装置により不
用の鋸刃は鋸刃受渡し位置まで搬送される。
【0011】そこで、不用の鋸刃は待機中の前記空の鋸
刃カセット装置に収納されると共に、鋸刃カセット取出
し装置により上記鋸刃カセット装置はカセット収納装置
の適宜な場所に収納される。
【0012】次に、上述とは逆の作動により、選択され
た所望の鋸刃が保持された鋸刃カセット装置が鋸刃カセ
ット取出し装置によりカセット収納装置から取出された
後、鋸刃受渡し位置まで搬送せしめられる。
【0013】若し、上記鋸刃カセット装置の表裏にそれ
ぞれ1個ずつの鋸刃が保持されていて、上記所望の鋸刃
が鋸刃ローディング・アンローディング装置の方向に向
いていない場合には、上述した搬送途中において鋸刃カ
セット装置は、鋸刃カセット反転装置により反転せしめ
られる。
【0014】而して、所望の鋸刃は鋸刃ローディング・
アンローディング装置へ受渡された後、交換位置にある
鋸刃ハウジングまで搬送され、さらに、鋸刃ハウジング
へ受渡される。そして、鋸刃ローディング・アンローデ
ィング装置を鋸刃ハウジングから退避せしめた後、ワー
クの切断加工が行われる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を詳細に説明する。
【0016】先ず、図1および図2を参照するに、自動
鋸刃交換装置を備えた帯鋸盤としての横型帯鋸盤(帯鋸
盤)1について説明する。ワークWは後部から送材され
るため、ワークWを載せて送材するためのローラーコン
ベア3が横型帯鋸盤1の後部に設けられている。
【0017】上記ローラーコンベア3の前方にはワーク
Wを切断面Tに対して正確に送るための送りバイス5が
設けてある。この送りバイス5は固定バイスジョ5Fと
可動バイスジョ5Mとから構成されていると共にこの可
動バイスジョ5Mはクランプバイスシリンダ7で開閉さ
れるようになっている。さらに、上記送りバイス5は送
りシリンダ9により前後方向に移動可能でワークWを送
材することができると共に、送材距離を正確に検出する
ために、送材位置検出ユニット11が設けてある。
【0018】上記送りバイス5の前方には上記切断面T
が設けられていると共に、この切断面Tの前方には前バ
イス13が設けてある。この前バイス13は固定バイス
ジョ13Fと可動バイスジョ13Mとから構成されてい
る。この前バイス13の可動バイスジョ13Mは前バイ
スシリンダ15により開閉できるようになっている。な
お、上述のように前バイス13が切断面Tより前方に設
けられている横型帯鋸盤1においては、ワークWを原点
位置決めするための図示省略の原点位置決め装置が前バ
イス13に設けられていることが多い。そして、上記前
バイス13の前方には、製品を落下せしめて受け止める
ための製品受台17が設けてある。
【0019】さて、横型帯鋸盤1の主要部である鋸刃ハ
ウジング19について説明する。鋸刃ハウジング19
は、ベースに設けられたヒンジピン21を中心にスイン
グシリンダ23により上下に揺動自在に設けてある。上
記鋸刃ハウジング19には、鋸刃25を保持するための
回転自在な駆動ホイール27と従動ホイール29とが装
着されている。
【0020】上記駆動ホイール27には図示省略の駆動
モータが連結されており、駆動モータを駆動することに
より駆動ホイール27が回転するようになっている。そ
して、駆動ホイール27と従動ホイール29とには、帯
状の鋸刃25が巻回されていると共に、歯を下方のワー
クへ指向させるために、2枚の鋸刃インサート31で鋸
刃25を挾持し、後述のインサート反転装置33により
鋸刃25を例えば90°ひねるようになっている。
【0021】上記構成により、ワークWはローラコンベ
ア3上に載せられて、後方から前方へ搬送されて来る。
そして、後方へ移動されていた送りバイス5に把持され
る。すると、送りシリンダ9により送りバイス5が前進
するからワークWは前進せしめられる。而して、ワーク
Wの先端(前端)が前バイス13に設けられた前記図示
省略の原点位置決め装置に当接せしめられると原点位置
決めが完了する。
【0022】然る後、送りバイス5が送材位置検出ユニ
ット11からの信号に頼りながら所要距離前進せしめら
れると、ワークWの位置決めが完了する。そして、前バ
イス13がワークWを把持すると共に、送りバイス5は
ワークWの把持を解除して後方へ退避せしめられる。而
して、前記図示省略の鋸刃駆動モータを回転させながら
スイングシリンダ23のピストンロッドを没入せしめる
と、鋸刃ハウジング19は下方へ揺動するから、ワーク
Wは回転する鋸刃25により切断加工が施される。
【0023】ところで、鋸刃25は1種類だけでなく、
ワークWの形状、寸法、材質などにより、歯形、ピッチ
などを変えて加工効率を向上させる必要がある。また、
新品の鋸刃25を使用しないと切断精度が出ないワーク
Wもあるし、使い込んだ鋸刃25でも十分切断できるワ
ークWもある。よって、鋸刃25は、加工効率の面から
も、経済的な面からもワークWに応じてきめ細かく交換
することが望ましい。そこで、横型帯鋸盤1には、自動
鋸刃交換装置35が装備されている。
【0024】先ず、この自動鋸刃交換装置35の主要要
素とその配置を図1,図2を参照しながら説明する。横
型帯鋸盤1の図2において右方に隣接した位置にカセッ
ト収納装置37が配置されている。このカセット収納装
置37には表裏にそれぞれ1個ずつの鋸刃25を保持し
た複数の鋸刃カセット装置39が左右方向に並列して配
置されている。この鋸刃カセット装置39は図3にも示
されているように前後方向に延伸した矩形状の箱体で、
移動搬送、反転を行なわせるために、前後端中央部に短
軸41が設けてある。そして、図2,図3に示されてい
るように上記鋸刃カセット装置39が転倒しないよう
に、前後端の下部を案内している例えばチャンネル状の
ガイド43が、カセット収納装置37上に立設してあ
る。
【0025】さらに、カセット収納装置37の前後端に
は、左右に延伸したレール45が設けてある。そしてこ
の2本のレール45上には、柱状の鋸刃カセット取出し
装置47が同期して左右に移動自在に設けてある。この
移動のための動力は例えば図示省略のサーボモータによ
るが、流体圧シリンダでも可能である。
【0026】上記鋸刃カセット取出し装置47には、鋸
刃カセット装置39の前記短軸41に着脱自在で、かつ
転動自在な旋回シャフト49を有するキャッチャ51が
設けてある。なお、キャッチャ51に就ては後で詳述す
る(図6参照)。そして、このキャッチャ51を上下に
昇降せしめるための図示省略のリフティング装置が設け
てある。上記キャッチャ51は前後の鋸刃カセット取出
し装置47にそれぞれ設けてあるので、上記リフティン
グ装置の動力は同期動が容易な例えばサーボシリンダの
ようなものが望ましい。
【0027】次に、鋸刃受渡し位置53に搬送された鋸
刃カセット装置39から鋸刃25を受けたり渡したりす
るための複数(この実施例では4個)のグリッパ55を
有する鋸刃ローディング・アンローディング装置57が
上記カセット収納装置37と横型帯鋸盤1との間に設け
られている。
【0028】上記鋸刃ローディング・アンローディング
装置57は先ず垂直軸まわりに旋回自在なコラム59が
設けてあり、このコラム59の上端附近にブーム61が
水平に設けてある。このブーム61はコラム59を中心
に水平に旋回するだけでなく、鋸刃ハウジング19との
鋸刃交換位置63と位置合わせができるように、上方へ
揺動せしめることができる。
【0029】さらに、上記ブーム61の片側側面には複
数(この実施例では2個処)のグリッパ支持アーム65
が上下に突出して設けてあり、このグリッパ支持アーム
65の上下端には前記グリッパ55が設けられている。
【0030】また、上記グリッパ支持アーム65は鋸刃
カセット装置39から鋸刃25を着脱するために、コラ
ム59の方向に短距離、例えば15mm移動可能に設け
てある。なお、上記ブーム61は上記グリッパ55に鋸
刃25を把んだまま反対側に反転せしめるために、ブー
ム61の軸を中心に根本附近において180°回転可能
に設けてある。
【0031】次に、鋸刃カセット装置39の詳細を図4
を参照しながら説明する。鋸刃カセット装置39内には
鋸刃25を保持するために、半円形の固定側鋸刃ホルダ
67と移動側鋸刃ホルダ69とが前後に設けてある。そ
し、移動側鋸刃ホルダ69はばね71により常時後方へ
付勢されていて鋸刃25を保持するようになっている。
【0032】しかし、鋸刃25の着脱の際には、上記移
動側鋸刃ホルダ69は一部を外部へ突出せしめたプッシ
ュレバ73により、固定側鋸刃ホルダ67の方向へ移動
可能に設けてある。なお、上記鋸刃カセット装置39
は、必ずしも図4における表側だけに1本の鋸刃25を
保持するだけでなく、図5に示されているように裏側に
も固定側鋸刃ホルダ67と移動側鋸刃ホルダ69とを設
けて、間に隔壁を設ければ、表裏に各1本づつ、合計2
本の鋸刃25を保持することができる。
【0033】鋸刃カセット装置39の表裏に計2本の鋸
刃25が保持されていると、若し裏面側に所望の鋸刃2
5があった場合に、鋸刃ローディング・アンローディン
グ装置57の側に向けるために、鋸刃カセット取出し装
置47には図6に示したような鋸刃カセット反転装置7
5が組込まれたキャッチャ51が設けられている。
【0034】このキャッチャ51には、ベアリング77
により水平方向に摺動自在かつ回転自在に支持された旋
回シャフト49が設けてある。この旋回シャフト49
と、この旋回シャフト49の内径部でスプラインにより
噛合している駆動シャフト79と、この駆動シャフト7
9を回転するための旋回用ギャードモータ81とにより
前記鋸刃カセット反転装置75が構成されている。
【0035】なお、旋回シャフト49の先端(図6にお
いて右端)には、鋸刃カセット装置39の短軸41に係
合する内孔83が設けてあると共に、この内孔83に軸
直角に打込まれたピン85が短軸41に設けられたU溝
87に係合するようになっている。
【0036】一方、上記旋回シャフト49を軸方向に摺
動せしめるために、旋回シャフト49の後端面には(図
6における左端面)にはフランジ89が設けてあり、こ
のフランジ89に係合するシフトレバ91と、このシフ
トレバ91を水平方向に移動せしめるためにピストンロ
ッド93を有するシフトシリンダ95が設けられてい
る。
【0037】上記構成により、自動鋸刃交換装置35の
作動を説明する。先ず、図1の上端における鋸刃カセッ
ト装置39の鋸刃交換位置Cで例えばマニュアル操作で
空鋸刃カセット装置39を上昇させ、空鋸刃カセット装
置39を90°旋回させ、鋸刃25を装着しやすいよう
に上方へ向ける。そして、ボタン操作でプッシュレバ7
3を押すと、ばね71の付勢力に抗して移動側鋸刃ホル
ダ69が固定側鋸刃ホルダ67の側へ移動するので鋸刃
25が容易に鋸刃カセット装置39に装着される。そし
て、プッシュレバ73を離せば鋸刃25はばね71より
完全に保持される。順に空鋸刃カセット装置39を鋸刃
交換位置Cにボタン操作で運び鋸刃25を装着する。ど
の鋸刃カセット装置39に鋸刃25を装着したか、また
自動で使用していくなかで、各々ストックしている鋸刃
25の履歴は逐次メモリーされる。
【0038】また、カセットNoを入力すると、鋸刃カ
セット装置39の鋸刃交換待機位置までの動作を自動で
行い、鋸刃装着後完了ボタンを押すと、自動でもとの位
置まで戻る動作を完了する方法もとることができる。
【0039】次に、鋸刃25が保持された鋸刃カセット
装置39をカセット収納装置37上に図1,図2に示し
たように並べる。但し、若し横型帯鋸盤1の鋸刃ハウジ
ング19に使用中の鋸刃25が装着されていれば、この
鋸刃25を収納するために少くとも1個の空の鋸刃カセ
ット装置39を並べておく必要がある。
【0040】なお、鋸刃25の鋸刃カセット装置39へ
の装着は、鋸刃カセット取出し装置47により、カセッ
ト収納装置37の最右端高位置に保持された鋸刃カセッ
ト装置39においても可能である。
【0041】さて、鋸刃ハウジング19に鋸刃25が装
着されていない場合について説明する。先ず、鋸刃カセ
ット取出し装置47を左右に移動して、所望の鋸刃25
が保持されている鋸刃カセット装置39のところに停止
せしめた後、キャッチャ51を上下して旋回シャフト4
9の高さが短軸41の高さと一致するところで停止せし
める。
【0042】然る後、シフトシリンダ95を適宜に操作
して旋回シャフト49を内方へ摺動せしめると、旋回シ
ャフト49の先端が鋸刃カセット装置39の短軸41に
係合すると共に、ピン85もU溝87に係合する。そし
て、前記図示省略のリフティング装置により所望の鋸刃
カセット装置39の下端面を他の鋸刃カット装置39の
上端面より高く上昇せしめた後、鋸刃カセット取出し装
置47を鋸刃受渡し位置53まで移動せしめる。この移
動途中において所望の鋸刃25が鋸刃カセット装置39
の裏側(右側)に保持されていら、鋸刃カセット反転装
置75の旋回用ギヤードモータ81を適宜に操作して反
転させておく。
【0043】このとき、鋸刃ローディング・アンローデ
ィング装置57のブーム61も鋸刃受渡し位置53にお
いて、所望の鋸刃カセット装置39の短軸41の高さに
一致せしめておくと共に、ブーム61を適宜に回転し
て、開口状態のグリッパ55を鋸刃カセット装置39側
に向けておく。
【0044】すると、鋸刃受渡し位置53において、開
口されたグリッパ55の開口部に鋸刃25が入るので、
グリッパ55を閉じると所望の鋸刃25を把むことがで
きる。この状態は図7(a)に示されている。そして、
プッシュレバ73を押して移動側鋸刃ホルダ69を固定
側鋸刃ホルダ67の方へ移動すると鋸刃25は鋸刃カセ
ット装置39内で弛む。この状態が図7(b)に示され
ている。さらに、グリッパ55を矢印方向に動かした
後、グリッパ支持アーム65をコラム59の方向に少
し、例えば15mm移動せしめると、図7(c)に示す
ように鋸刃25は固定側ホルダ67からも離れるので、
グリッパ55をブーム61と共に手前(左方)へ引け
ば、鋸刃25を鋸刃カセット装置39から受取ることが
できる。
【0045】次にブーム61を、コラム59を中心に水
平に適宜な角度、例えば図1に示すように30°位、即
ち周囲の部品に干渉しない位置まで旋回せしめた後、ブ
ーム61を根本附近において180°回転せしめると、
グリッパ55は鋸刃25を把持したまま反対側、即ち鋸
刃ハウジング19の側に向けることができる。
【0046】然る後,図8(a)に示すようにブーム6
1をコラム59との付根部分を中心に上方へ揺動せしめ
ると共に、鋸刃ハウジング19もスイングシリンダ23
により最上位置まで上昇せしめて、図8(b)に示すよ
うにブーム61と位置合わせをしておく。同時に従動ホ
イール29を駆動ホイール27の方向へ近づけておく。
而して、ブーム61を図1において左方へ旋回せしめて
鋸刃交換位置63まで移動すると、鋸刃25はグリッパ
55に把持されたまま鋸刃ハウジング19内に収まる。
【0047】そして、グリッパ55をグリッパ支持アー
ム65と共に例えば15mm従動ホイール29の方向に
移動せしめ、グリッパ55を矢印と逆方向に動かしグリ
ッパ55を戻すと、鋸刃25は駆動ホイール27に接触
する。然る後、従動ホイール29をばねまたは流体圧シ
リンダにより外方へ付勢すると、所望の鋸刃25は鋸刃
ハウジング19内に保持される。但しこのとき、鋸刃イ
ンサート31は水平状態にあって鋸刃25を保持してい
るから、インサート反転装置33により歯先を下方に向
ければ、切断準備完了となる。
【0048】以上の説明は、カセット収納装置37内に
ある所望の鋸刃25を鋸刃カセット装置39から鋸刃ハ
ウジング19へ装着する作動であったが、若し鋸刃ハウ
ジング19に不要になった鋸刃25が装着されていれ
ば、先ずこの鋸刃25をカセット収納装置37に収納さ
れている空の鋸刃カセット装置へ移さなければならない
が、上述の逆の作動で移動できるので説明を省略する。
【0049】さて、前記インサート反転装置33は鋸刃
ハウジング19内に装備されたものであるが、一応図9
に1例を示して説明する。鋸刃ハウジング19の上部か
ら固定側ガイドアーム97と移動側ガイドアーム99が
ワークWを挾むような位置に垂下固定されて設けてあ
る。これらの固定側、移動側ガイドアーム97,99の
下端に、鋸刃25を挾持するための2枚の鋸刃インサー
ト31を保持した円筒状のガイド部材101が設けてあ
る。
【0050】このガイド部材101の両端面にはフラン
ジ部103が設けてあって上記固定側、移動側ガイドア
ーム97,99から外れないようになっている。そし
て、ガイド部材101を例えば90°回転するために固
定側、移動側ガイドアーム97,99には流体圧シリン
ダ105が設けてあり、この流体圧シリンダ105のピ
スロッド107が下方へ延伸していて、上記ガイド部材
101内に達している。
【0051】従って、ガイド部材101の円筒面中央部
には、上記ピストンロッド107が上下に動けるよう
に、U字断面の空間溝109が設けてある。この空間溝
109は図9においては弓形状をしている。この空間溝
109の図9における下端部には、ピストンロッド10
7先端に設けたピン111が係合する長穴113がガイ
ド部材101を貫通して設けてある。
【0052】上記構成により、ピストンロッド107が
下降状態にあると、鋸刃インサート31の間隙は後方、
即ち図9において水平に左方へ開口しているから、鋸刃
ローディング・アンローディング装置57から鋸刃25
を着脱するのによい状態になっている。鋸刃25が鋸刃
ハウジング19内に装着されると、ピストンロッド10
7を引き上げることによりピン111と長穴113の働
きで、ガイド部材101は後方、即ち図9において左方
へ回転するから、鋸刃25を例えば90°ひねって歯部
を下方のワークW側に指向することができる。
【0053】その他、固定側、移動側ガイドアーム9
7,99には、鋸刃25の背を押えるローラや、前後を
ガイドする1組のガイドローラなどがあるので、これら
を鋸刃25の着脱時には上方へ引き上げるための引上げ
装置なども設けられているが、これらは本実施例には直
接関係がないので説明を省略する。
【0054】以上のごとくこの実施例によれば、鋸刃ハ
ウジング19周りのこみ入ったところで作業者の手によ
る鋸刃の着脱交換をする必要はなく、鋸刃ハウジング1
9と鋸刃ローディング・アンローディング装置57との
間で行われるので、安全で短時間に鋸刃の交換ができ
る。依って、安全と作業能率の向上に効果がある。
【0055】また、鋸刃25を容易に交換できることか
ら、ワークWに最適な歯形を選択できるので、切削効率
の向上に効果があるばかりでなく、ワークWによって新
品の鋸刃25を使用したり、使い込んだ鋸刃25を使用
したりすることもできるので、経済的効果も期待でき
る。
【0056】さらに、カセット収納装置37は、鋸刃ロ
ーディング・アンローディング装置57と鋸刃カセット
取出し装置47のスペースを介して横型帯鋸盤1の近隣
に固定して設けてあるので、切断作業の妨げにならない
ばかりでなく、十分な数の鋸刃カセット装置39を設定
することができる。そして、上記鋸刃カセット装置39
は表裏に計2本の鋸刃25を保持することもできるの
で、夜間や休日における長時間の無人運転にも対処でき
るような多種、多数の鋸刃25を鋸刃カセット装置39
を介してカセット収納装置37に収納することができ
る。従って、工場運営上も有利な展開が期待できる。
【0057】なお、この発明は、前述の実施例に限定さ
れるものではなく、適宜な変更を行うことにより、それ
以外の態様でも実施しうるものである。例えば、この実
施例では鋸刃ハウジング19がスイングして上昇する場
合の鋸刃交換位置63について説明したが、図10
(a),(b)に示したように平行移動して上昇する場
合でも上述の鋸刃ローディング・アンローディング装置
57は鋸刃ハウジング19の鋸刃交換位置63に位置合
わせすることができる。
【0058】またこの実施例では横型帯鋸盤1に対する
自動鋸刃交換について説明したが、この発明の自動鋸刃
交換装置35は、堅型帯鋸盤に対しても十分対応できる
ものである。
【0059】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、この発明によれば、鋸刃ハウジング周りの
込入ったところで作業者の手による鋸刃の着脱交換をす
る必要はなく、鋸刃ハウジングと鋸刃ローディング・ア
ンローディング装置との間で行われるので、安全で短時
間に鋸刃の交換ができる。依って作業能率の向上に効果
がある。
【0060】また、鋸刃を容易に交換できることから、
被削材に最適な歯形を選択できるので切削効率の向上に
効果があるばかりでなく、被削材によって新品の鋸刃を
使用したり使い込んだ鋸刃を使用したりすることもでき
るので経済的効果も期待できる。
【0061】さらに、カセット収納装置は鋸刃ローディ
ング・アンローディング装置と鋸刃カセット取出し装置
のスペースを介して帯鋸盤の近隣に固定的に設けられて
いるので、切断作業の妨げにならないばかりでなく、十
分な数の鋸刃カセット装置を設置することができる。而
して、上記鋸刃カセット装置には表裏2本の鋸刃を保持
することができるので、夜間における長時間の無人運転
にも対処できるような多種、多数の鋸刃を鋸刃カセット
装置を介してカセット収納装置に収納することができ
る。依って工場運営上も有利な展開が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における帯鋸盤と自動鋸刃
交換装置の平面図である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】鋸刃カセット装置の転倒防止ガイドの説明図で
ある。
【図4】鋸刃カセット装置の長手方向の縦断面説明図で
ある。
【図5】表裏に鋸刃を保持できる鋸刃カセット装置の説
明図である。
【図6】鋸刃カセット取出し装置に設けた鋸刃カセット
反転装置および着脱装置の断面説明図である。
【図7】鋸刃ローディング・アンローディング装置に設
けた鋸刃の受渡しを行うグリッパの作動説明図である。
【図8】鋸刃ハウジングの交換位置と対応する鋸刃ロー
ディング・アンローディング装置の交換位置との関係を
示す正面説明図である。
【図9】インサート反転装置の1例を示す左側面説明図
である。
【図10】水平上昇型の鋸刃ハウジングの交換位置と対
応する鋸刃ローディング・アンローディング装置の交換
位置との関係を示す正面説明図である。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤(帯鋸盤) 19 鋸刃ハウジング 25 鋸刃 35 自動鋸刃交換装置 37 カセット収納装置 39 鋸刃カセット装置 47 鋸刃カセット取出し装置 53 鋸刃受渡し位置 57 鋸刃ローディング・アンローディング装置 63 鋸刃交換位置 75 鋸刃カセット反転装置 W ワーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋸盤に隣接した位置に配置され、かつ
    表裏にそれぞれ1個ずつの鋸刃を保持した複数の鋸刃カ
    セット装置を収納するカセット収納装置と、このカセッ
    ト収納装置から選択された所望の前記鋸刃カセット装置
    を取出し鋸刃受渡し位置に搬送する鋸刃カセット取出し
    装置と、鋸刃受渡し位置にある前記鋸刃カセット装置か
    ら前記鋸刃を取出して交換位置にある鋸刃ハウジングへ
    収納したり、あるいはこの鋸刃ハウジングに収納された
    不用の鋸刃を鋸刃受渡し位置にある前記鋸刃カセット装
    置へ収納するための鋸刃ローディング・アンローディン
    グ装置と、を備えてなることを特徴とする帯鋸盤の自動
    鋸刃交換装置。
  2. 【請求項2】 前記鋸刃カセット取出し装置に、表裏に
    それぞれ1個づつの鋸刃を保持した前記鋸刃カセット装
    置を反転するための鋸刃カセット反転装置を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の帯鋸盤の自動鋸刃交換
    装置。
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