JP3396115B2 - 基板へのシリカ系被膜形成装置 - Google Patents

基板へのシリカ系被膜形成装置

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JP3396115B2
JP3396115B2 JP17444595A JP17444595A JP3396115B2 JP 3396115 B2 JP3396115 B2 JP 3396115B2 JP 17444595 A JP17444595 A JP 17444595A JP 17444595 A JP17444595 A JP 17444595A JP 3396115 B2 JP3396115 B2 JP 3396115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハ、液晶
表示装置(LCD)用或いはフォトマスク用のガラス基
板などの基板の表面にSOG(spin on gla
ss)材やドーパント材などの塗布液を塗布した後、そ
の基板をホットプレート上に載置して熱処理することに
より、基板表面にシリカ系被膜を形成するのに使用され
る基板へのシリカ系被膜形成装置に関し、特に、塗布液
塗布後の基板を熱処理する熱処理部に係るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ等の基板の表面にSOG材
やドーパント材などのシリカ系被膜形成用塗布液(以
下、代表して「SOG材」という)を塗布した後、その
基板を熱処理して、基板表面にSOG膜やドーパント膜
などのシリカ系被膜(以下、代表して「SOG膜」とい
う)を形成する基板へのSOG膜形成装置は、例えば特
開平4−45514号公報等に開示されているように、
基板を複数枚収納するキャリアを載置するキャリア載置
部、このキャリア載置部に載置されたキャリアから1枚
ずつ取り出された基板を保持する回転式塗布機を有し、
基板を回転させながら基板上にSOG材を供給し、遠心
力の作用で基板の表面全体にSOG材を均一に広げ、基
板表面にSOG材の被膜を形成する塗布処理部、この塗
布処理部で表面にSOG材の被膜が形成された基板を載
置するホットプレートを有し、基板を加熱して基板表面
にSOG膜を形成する熱処理部、並びに、キャリア載置
部、塗布処理部及び熱処理部との各間で基板をそれぞれ
搬送する基板搬送ロボットを有した基板搬送部などから
構成されている。
【0003】ところで、基板の表面に形成されたSOG
材の被膜を加熱してガラス化した際に、反応に伴って水
を生じ、その水がSOG膜中に含まれることになるが、
この水が後の工程でSOG膜の表面から出てくると、種
々の不都合を生じる。例えば、コンタクトホール内にス
パッタでアルミニウムを充填して配線する工程におい
て、SOG膜の、コンタクトホールに臨む表面から水が
出て水蒸気ガスを生じると、コンタクトホール内にアル
ミニウムが確実に充填されない、といった不都合を生じ
る。また、基板の表面に形成されたSOG膜が空気中の
水分を吸収する可能性があり、それがSOG膜の品質低
下を来たす原因となる、といった問題がある。さらに、
これらの問題とは別に、必要な膜厚を得るためにSOG
膜を多層、例えば2層に形成するような場合において、
基板の表面にSOG材を塗布し加熱して1層目のSOG
膜を形成した後、その1層目のSOG膜の表面にSOG
材を塗布したときに、1層目のSOG膜の表面部分がS
OG材によって再溶解され、SOG材の均一な塗布が困
難になる、といった問題がある。
【0004】そこで、従来、SOG膜が形成された基板
を、ホットプレートによって比較的高温で長時間熱処理
し、及び/又は、縦型熱処理炉を用いて高温で比較的長
時間熱処理することにより、SOG膜を緻密化するよう
にしている。このようにしてSOG膜が緻密化されるこ
とにより、SOG膜の表面から水が出ていかなくなり、
また、SOG膜が吸湿しなくなり、さらに、緻密化され
た1層目のSOG膜の表面にSOG材を塗布したときに
1層目のSOG膜の表面部分が溶解することがなくな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に高温のホットプレート及び/又は縦型熱処理炉を用い
て長時間熱処理する方法では、SOG膜の全体が緻密化
されてしまう。SOG膜全体が緻密化されるように熱処
理した場合、過剰加熱によってSOG膜にクラックを生
じる心配がある。また、必要な膜厚を得るためにSOG
膜を多層、例えば2層に形成するような場合において
は、2層目のSOG膜を緻密化する際に、既に膜全体が
緻密化された1層目のSOG膜とこれから緻密化しよう
とする2層目のSOG膜との間での収縮率の違いから、
1層目又は2層目のSOG膜にクラックが生じ易い、と
いった問題点がある。さらに、従来のSOG膜緻密化方
法では、高温で長時間基板を加熱する必要があり、時間
がかかって処理効率が悪く、また、熱エネルギーを多く
消費する、といった問題点がある。尚、低温で基板を加
熱しても、SOG膜を緻密化することができず、一方、
高温で基板を加熱すると、上記した通りSOG膜の全体
が緻密化されることとなる。
【0006】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、基板の表面に形成されたSOG膜の
表面から水が出ていくのを防止するとともに、SOG膜
が吸湿するのを防止し、また、SOG膜を数層に順次形
成するような場合においても、先に形成されたSOG膜
の表面にSOG材を塗布した際に、先に形成されたSO
G膜の表面部分が再溶解する、といったことを防止する
のに当たり、比較的低温かつ短時間の熱処理によりSO
G膜の表面部分を選択的に緻密化することができ、もっ
て、SOG膜にクラックが発生するのを防止するととも
に、処理効率の向上と熱エネルギーの消費量の低減化を
図ることができる基板へのSOG膜形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の
板へのSOG膜形成装置は、基板の表面にシリカ系被膜
形成用塗布液を塗布する塗布処理部と、基板を載置する
ホットプレートを有し、表面にシリカ系被膜形成用塗布
液が塗布された基板を熱処理する熱処理部と、前記塗布
処理部及び熱処理部へ基板をそれぞれ搬入し塗布処理部
及び熱処理部から基板をそれぞれ搬出する基板搬送手段
とを備えた基板へのシリカ系被膜形成装置において、前
記熱処理部に配設され、前記ホットプレートの上面に対
して相対的に上下方向へ移動自在に支持されホットプレ
ート上に載置された基板の周囲の空間を気密に閉塞する
フードと、このフードと前記ホットプレートとを相対的
に上下方向へ移動させる移動機構と、前記ホットプレー
トの上面と前記フードとで囲まれる空間を真空排気する
真空排気手段と、前記熱処理部のホットプレート上に載
置された基板の表面へアルカリ性の蒸気又はガスを供給
する気体供給手段とをさらに備えたことを特徴とする
【0008】
【0009】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明の装置において、前記フードに、アルカリ性蒸気又
はガスの供給口を形設するようにした。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明のSOG膜形成装置では、
移動機構により、フードとホットプレートとが相対的に
離間する方向へフード及び/又はホットプレートが移動
させられ、ホットプレートの上面側が開口した状態にお
いて、塗布処理部において表面にSOG材が塗布された
基板が熱処理部へ基板搬送手段によって搬送され、表面
にSOG材の被膜が形成された基板が熱処理部へ搬入さ
れてホットプレート上に載置される。基板がホットプレ
ート上に載置されると、移動機構により、フードとホッ
トプレートとが相対的に接近する方向へフード及び/又
はホットプレートが移動させられる。そして、フードに
より、ホットプレート上の基板の周囲の空間が気密に閉
塞される。フードによってホットプレートの上面側が気
密に閉塞されると、真空排気手段によりホットプレート
の上面とフードとで囲まれた空間が真空排気され、その
後に、気体供給手段からフード内へアルカリ性の蒸気又
はガスが導入され、アルカリ性の蒸気又はガスがホット
プレート上の基板の表面へ供給されながら、基板の熱処
理が行なわれる。このとき、アルカリ性の蒸気又はガス
と接触するSOG材の被膜の表面部分において、アルカ
リ性物質の触媒作用により反応が速やかに進行する。そ
して、この熱処理により、表面部分が選択的に緻密化さ
れて表面に保護層が形成されたSOG膜が基板の表面に
形成されることとなる。
【0011】
【0012】請求項2に係る発明の装置では、表面にS
OG材の被膜が形成された基板が熱処理部へ搬入されて
ホットプレート上に載置され、フードにより、ホットプ
レート上の基板の周囲の空間が気密に閉塞され、真空排
気手段によりホットプレートの上面とフードとで囲まれ
た空間が真空排気された後に、フードに設けられた供給
口を通してフード内へアルカリ性の蒸気又はガスが導入
され、熱処理が行なわれる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0014】最初に、図4(斜視図)及び図5(平面
図)により、縦型熱処理炉を備えた基板へのSOG膜形
成装置の全体構成の1例について説明する。
【0015】図4及び図5に示したSOG膜形成装置
は、キャリア2が載置され、そのキャリア2から塗布処
理前の基板1を取り出して供給し、また、熱処理によっ
て表面にSOG膜が形成された基板をキャリア2に回収
するキャリア載置部10、このキャリア載置部10から
1枚ずつ供給される基板1の表面にSOG材を供給して
SOG材の被膜を形成する塗布処理部12、この塗布処
理部12において表面にSOG材の被膜が形成された基
板を比較的低温で熱処理する熱処理部14、この熱処理
部14において熱処理された基板3を石英ボート4に収
容する基板中間収容部16、キャリア載置部10、塗布
処理部12、熱処理部14及び基板中間収容部16の各
間において基板をそれぞれ搬送する基板搬送部18、並
びに、石英ボート4に収納された複数枚の基板3を一括
して高温で熱処理する高温熱処理部20から構成され、
それらが一体的に連設されている。
【0016】キャリア2は、基板1を複数枚、例えば2
5枚、互いに平行にかつ僅かな間隔を設けてそれぞれ水
平姿勢で収納することが可能であり、前面側開口を通し
て基板1を1枚ずつ順次取り出しまた回収することがで
きるようになっている。そして、キャリア載置部10に
は、図5に示すように、キャリア2から塗布処理前の基
板1を1枚ずつ取り出し、また、キャリア2へ熱処理後
の基板を1枚ずつ挿し入れる基板移載ロボット22が設
けられている。
【0017】塗布処理部12には、図5に示すように、
基板1を保持してその基板1上にSOG材を供給し、水
平面内において基板1を回転させることにより基板1の
表面全体に広がったSOG材の被膜を形成する回転式塗
布機24が2つ配設されている。回転式塗布機24は、
基板1を保持して回転するチャック26、このチャック
26を囲むように配設された飛散防止用カップ28、及
び、チャック26に保持された基板1上へSOG材を供
給する給液ノズル30を備えて構成されている。
【0018】熱処理部14には、複数のホットプレート
と複数のクーリングプレートの他、この発明に係る装置
に固有の熱処理チャンバ32が設けられている。この熱
処理部14と塗布処理部12との間に基板搬送部18が
配設されており、基板搬送部18には基板搬送ロボット
34が設けられている。
【0019】基板中間収容部16に配置される石英ボー
ト4は、熱処理部14での熱処理後の基板3を複数枚、
例えば52枚、互いに平行にかつ僅かな間隔を設けてそ
れぞれ水平姿勢で収納することが可能であり、前面側か
ら基板3を1枚ずつ順次挿し入れて収容しまた取り出す
ことができるようになっている。そして、基板中間収容
部16には、図5に示すように、石英ボート4へ基板3
を1枚ずつ挿し入れ、また、石英ボート4から高温熱処
理部20での熱処理後の基板を1枚ずつ取り出す基板移
し替えロボット36が設けられている。
【0020】また、高温熱処理部20は、ボート搬送室
38と炉室40とから構成され、ボート搬送室38に
は、熱処理部14での熱処理後の基板3を複数枚収納し
た石英ボート4を搬送するボート搬送ロボット42が設
置され、そのボート搬送ロボット42の通路44が設け
られている。また、炉室40には、石英ボート4に収納
された複数枚の基板3を一括して熱処理する縦型熱処理
炉46が設置されている。
【0021】次に、図1ないし図3により、熱処理部1
4に設けられた、この発明に係る装置に固有の熱処理チ
ャンバ32の内部の構成について説明する。
【0022】図1は、この発明の1実施例を示し、熱処
理チャンバ32の内部の構成を示す概略図であり、
(A)が平面図、(B)が正面図、(C)が右側面図で
ある。熱処理チャンバ32内には、ホットプレート48
が配設されており、ホットプレート48の上方にフード
50が配設されている。フード50は、水平支持杆54
を介して昇降駆動機構52に片持ち式に支持されてい
る。そして、昇降駆動機構52によってフード50を下
降させることにより、フード50とホットプレート48
の上面とで囲まれた空間を気密に閉塞し、昇降駆動機構
52によってフード50を上昇させることにより、前記
空間を大気開放することができるようになっている。ま
た、フード50には、ガス供給口が形設されており、そ
のガス供給口に連通したガス供給管56に配管58を通
してガス供給ユニット60が流路接続されている。一
方、ホットプレート48の内部には、排気路62が形設
されており、その排気路62が配管64を通して真空排
気装置66に流路接続されている。
【0023】図2に、熱処理チャンバ32の要部の縦断
面図を示す。図中の68は、ガス供給管56に連通した
ガス供給口であり、70はO−リング、72は基板Wの
支持ピンであり、支持ピン72は、例えば3本設けられ
ており、図示しないピン昇降駆動機構によって上下方向
に往復移動させられる。尚、図2では、真空排気系の図
示を省略している。
【0024】次に、図3に示した配管系統図により、ガ
ス供給系及び真空排気系の構成の1例について説明す
る。
【0025】ガス供給ユニット60は、密閉タンク74
にアルカリ性物質の溶液、例えばメチルアミン等のアミ
ン類、アンモニアなどの溶液76を収容し、密閉タンク
74内へ窒素ガス導入管78を挿入して、その先端部を
アルカリ性溶液76中に浸漬させ、窒素ガス導入管78
を、ニードル弁82、フィルタ84及びエアー操作弁8
6がそれぞれ介挿された窒素ガス供給配管80を通して
窒素ガス供給源に流路接続することにより構成されてい
る。そして、熱処理チャンバ32内のフード50のガス
供給管56に接続されエアー操作弁88、フィルタ90
及び流量計92がそれぞれ介挿された配管58を、密閉
タンク74の内部空間に連通接続している。また、配管
58には、エアー操作弁88からガス供給管56に至る
までの途中に、エアー操作弁96、フィルタ98及び流
量計100がそれぞれ介挿され窒素供給源に流路接続さ
れたパージ用窒素ガス供給配管94が連通接続されてい
る。このパージ用窒素ガス供給配管94を通し、熱処理
チャンバ32内に配設されたフード50内へパージ用窒
素ガスを適宜供給することができるように構成されてい
る。
【0026】また、真空排気装置66は、圧縮空気源に
流路接続されたエアー配管102にエアー操作弁104
及びコンベム106を介挿し、コンベム106に、熱処
理チャンバ32内のホットプレート48の内部に形設さ
れた排気路62に接続された配管64を連通接続するこ
とにより構成されている。配管64には、エアー操作弁
108及び圧力計110がそれぞれ設けられている。
【0027】図1ないし図3に示した構成の熱処理チャ
ンバ32における基板の熱処理は、以下のようにして行
なわれる。
【0028】まず、昇降駆動機構52によりフード50
が上方へ移動させられ、ホットプレート48の上面が開
放した状態にされる。この状態において、塗布処理部1
2で表面にSOG材の被膜が形成された基板が、基板搬
送部18の基板搬送ロボット34によって熱処理チャン
バ32内へ搬入され、上昇位置にある支持ピン72上に
一旦支持された後、支持ピン72が下降することにより
ホットプレート48の上面に載置される。ホットプレー
ト48上に基板が載置されると、昇降駆動機構52によ
ってフード50が下方へ移動させられ、フード50の下
端がホットプレート48の上面に密接することにより、
基板の周囲の空間が気密に閉塞される。ホットプレート
48の上面側が閉塞されると、エアー操作弁86、8
8、96が閉成された状態で、エアー操作弁104、1
08が開かれ、真空排気装置66により、配管64及び
ホットプレート48内部の排気路62を通して、フード
50とホットプレート48上面とで囲まれた空間が真空
排気される。フード50とホットプレート48上面とで
囲まれた空間が所定の減圧状態にまで真空排気される
と、エアー操作弁104、108が閉じられるととも
に、エアー操作弁96が閉成された状態で、エアー操作
弁86、88が開かれ、ガス供給ユニット60により、
バブリングによって密閉タンク74の内部で発生したア
ルカリ性ガス(又は蒸気)が、配管58、ガス供給管5
6及びガス供給口68を通して、フード50とホットプ
レート48上面とで囲まれた空間内へ供給される。そし
て、ホットプレート48の上面に載置された基板の周囲
がアルカリ性ガスの雰囲気で満たされた状態で、ホット
プレート48により基板が比較的低温、例えば200〜
250℃の温度で熱処理される。このようにして基板の
熱処理が行なわれ、熱処理が終了すると、エアー操作弁
86、88が閉じられるとともに、エアー操作弁96が
閉成された状態で、エアー操作弁104、108が開か
れ、真空排気装置66により、フード50とホットプレ
ート48上面とで囲まれた空間内のアルカリ性ガス雰囲
気が排気され、次いで、エアー操作弁96が開かれ、フ
ード50とホットプレート48上面とで囲まれた空間内
へ配管94、配管58、ガス供給管56及びガス供給口
68を通して窒素ガスが供給され、前記空間が窒素ガス
によってパージされる。そして、エアー操作弁104、
108が閉じられて排気動作が停止し、次いでエアー操
作弁96が閉じられる。その後に、昇降駆動機構52に
よってフード50が上方へ移動させられ、ホットプレー
ト48の上面が大気開放させられる。そして、支持ピン
72が上昇することによりホットプレート48の上面か
ら基板が持ち上げられ、表面にSOG膜が形成された基
板が、基板搬送部16の基板搬送ロボット34によって
熱処理チャンバ32内から搬出される。
【0029】尚、上記した実施例では、フード50を上
下方向へ移動させてホットプレート48の上面側を開閉
するようにしているが、フードを固定しホットプレート
を上下方向へ移動させてホットプレートの上面側を開閉
するようにしてもよい
【0030】次に、図4及び図5に示した基板へのSO
G膜形成装置の全体における動作の1例について説明す
る。
【0031】複数枚の基板1を収納したキャリヤ2がキ
ャリヤ載置部10に載置されると、基板移載ロボット2
2によりキャリア2から基板1を1枚ずつ順次取り出
し、その基板1を基板搬送部18の基板搬送ロボット3
4へ移載する。キャリヤ載置部10から基板搬送部18
へ1枚ずつ供給された基板1は、基板搬送ロボット34
によって塗布処理部12へ搬入され、第1の回転式塗布
機24によって表面にSOG材の被膜が形成される。表
面にSOG材の被膜が形成された基板1は、基板搬送ロ
ボット34によって熱処理部14の熱処理チャンバ32
内へ搬送される。そして、熱処理チャンバ32内へ搬入
された基板1は、上記したようにして熱処理される。熱
処理チャンバ32内での熱処理を終えた基板1は、基板
搬送ロボット34によって熱処理部14内の第1のクー
リングプレートへ移載され、クーリングプレートによっ
て冷却された後、基板搬送ロボット34によって再び塗
布処理部12へ搬送され、第2の回転式塗布機24によ
り、既に形成された1層目のSOG膜の表面に2層目と
なるSOG材の被膜が形成される。1層目のSOG膜の
表面にSOG材の被膜が形成された基板1は、基板搬送
ロボット34によって再び熱処理部14へ搬送され、熱
処理チャンバ32内のホットプレート以外の第1のホッ
トプレート、第2のホットプレート及び高温ホットプレ
ートへ順次移送されて熱処理された後、第2のクーリン
グプレートへ移載され、クーリングプレートによって冷
却される。このようにして2層からなるSOG膜が表面
に形成された基板3は、基板搬送ロボット34によって
熱処理部14から搬出され、基板搬送ロボット34から
基板中間収容部16の基板移し替えロボット36へ移載
される。そして、基板3は、基板移し替えロボット36
により、基板中間収容部16に配置された空の石英ボー
ト4に1枚ずつ挿し入れられて収容される。
【0032】基板中間収容部16に配置された石英ボー
ト4に複数枚、例えば52枚の基板3が全て収容し終わ
ると、石英ボート4は、高温熱処理部20のボート搬送
室38に設置されたボート搬送ロボット42によりボー
ト搬送室38内へ移送され、ボート搬送室38を通って
炉室40内へ搬入される。そして、52枚の基板3を収
納した石英ボート4が縦型熱処理炉46内に挿入され、
縦型熱処理炉46により、石英ボート4に収納された5
2枚の基板3が一括して高温、例えば400〜450℃
の温度で熱処理される。この熱処理が終わると、熱処理
後の基板は、石英ボート4に収納されたまま、ボート搬
送ロボット42により高温熱処理部20から基板中間収
容部16へ返送され、基板中間収容部16において、基
板移し替えロボット36により石英ボート4から1枚ず
つ取り出され、その取り出された基板は基板搬送部18
の基板搬送ロボット34へ移載され、基板搬送ロボット
34によりキャリヤ載置部10へ返送される。そして、
表面にSOG膜が形成された基板は、基板移載ロボット
22により、キャリア載置部10に載置された空のキャ
リア2へ1枚ずつ挿し入れられて回収される。
【0033】以上のようにして、基板をキャリア載置部
10→塗布処理部12(第1の回転式塗布機24)→熱
処理部14(熱処理チャンバ32→第1のクーリングプ
レート)→塗布処理部12(第2の回転式塗布機24)
→熱処理部14(第1のホットプレート→第2のホット
プレート→高温ホットプレート→第2のクーリングプレ
ート)→高温熱処理部20→キャリア載置部10へと順
次搬送しながら、基板に対してそれぞれの処理を施すよ
うにしたとき、50枚の基板を処理するのに約95分程
度かかる。これに対し、アルカリ性ガスを供給しながら
基板を熱処理する熱処理チャンバ32を設けていない従
来のSOG膜形成装置では、基板は、キャリア載置部1
0→塗布処理部12(第1の回転式塗布機24)→熱処
理部14(第1のホットプレート→第2のホットプレー
ト→第1の高温ホットプレート→第1のクーリングプレ
ート)→高温熱処理部20→塗布処理部12(第2の回
転式塗布機24)→熱処理部14(第3のホットプレー
ト→第4のホットプレート→第2の高温ホットプレート
→第2のクーリングプレート)→高温熱処理部20→キ
ャリア載置部10へと順次搬送されながらそれぞれの処
理が施され、この場合には、50枚の基板を処理するの
に、この発明に係る装置に比べて1時間以上余分に時間
がかかることとなる。この違いは、高温熱処理部20の
縦型熱処理炉46での熱処理には1〜2時間といった長
い時間がかかるが、この発明に係る装置では、縦型熱処
理炉46での熱処理を1回だけ行なえばよいのに対し、
従来の装置では、縦型熱処理炉46での熱処理を2回行
なう必要があることによる。この発明に係る装置におい
て縦型熱処理炉46での熱処理を1回だけ行なえばよい
のは、熱処理チャンバ32内での熱処理により、基板1
の表面に形成された1層目のSOG膜の表面部分が緻密
化され、1層目のSOG膜の表面に保護層が形成される
ため、従来の装置のように、基板1の表面に形成された
1層目のSOG膜の表面に2層目となるSOG材の被膜
を形成する前に、1層目のSOG膜を緻密化する目的で
縦型熱処理炉46での熱処理を行なう、といった必要が
無いからである。このように、この発明に係る装置を使
用すれば、スループットが向上することとなる。
【0034】尚、上記した実施例では、縦型熱処理炉4
6を備えた高温熱処理部20を設け、熱処理部14での
熱処理を終えた基板3をさらに高温で熱処理するように
しているが、高温熱処理部を設けずに、熱処理部14で
の熱処理を終えた基板3を縦型熱処理炉により高温で熱
処理することなく、複数枚の基板を一括して次の処理工
程へ移行させる場合もある。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明の、基板へのSOG
膜形成装置を使用すれば、比較的低温かつ短時間の熱処
理によりSOG膜の表面部分を選択的に緻密化すること
ができるので、過剰加熱によってSOG膜にクラックが
発生するといった心配が無い。また、必要な膜厚を得る
ためにSOG膜を多層、例えば2層に形成するような場
合においても、1層目のSOG膜の表面部分だけが緻密
化されて1層目のSOG膜全体が緻密化されていないの
ため、1層目のSOG膜と2層目のSOG膜との間で収
縮率の差が無く或いは少ないので、2層目のSOG膜を
緻密化する際に1層目又は2層目のSOG膜にクラック
を生じる、といった心配も無い。さらに、この装置を使
用すれば、処理効率の向上と熱エネルギーの消費量の低
減化を図ることができる。そして、この装置を使用すれ
、SOG膜の全体を緻密化した場合と同様に、基板の
表面に形成されたSOG膜の表面から水が出ていくのを
防止するとともに、SOG膜が吸湿するのを防止し、ま
た、SOG膜を数層に順次形成するような場合におい
て、先に形成されたSOG膜の表面にSOG材を塗布し
た際に、先に形成されたSOG膜の表面部分が再溶解す
る、といったことを防止することができる。そして、ホ
ットプレートの上面とフードとで囲まれた空間が真空排
気された後、その空間内へアルカリ性の蒸気又はガスが
導入され、基板の周囲がアルカリ性の蒸気又はガスで満
たされた雰囲気内で基板の熱処理が行なわれるので、ア
ルカリ性の蒸気又はガスによる触媒作用が確実に奏さ
れ、SOG膜の表面部分の緻密化が確実に行なわれる。
また、ホットプレート上の基板の周囲の空間が気密に閉
塞された状態でその空間内へアルカリ性の蒸気又はガス
が供給されるので、アルカリ性の蒸気又はガスの濃度の
制御が容易であり、また、アルカリ性の蒸気又はガスが
周囲に漏れ出る心配が全く無く、安全である。
【0036】
【0037】請求項2に係る発明の装置では、フードに
設けられた供給口を通してフード内へアルカリ性の蒸気
又はガスが導入されるので、アルカリ性の蒸気又はガス
がホットプレート上の基板の表面へ確実に供給される
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の1実施例である基板への
シリカ系被膜形成装置に設けられる熱処理チャンバの内
部の構成を示す概略図であって、(A)が平面図、
(B)が正面図、(C)が右側面図である。
【図2】図1に示した装置の要部を示す縦断面図であ
る。
【図3】図1に示した装置のガス供給系及び真空排気系
の構成の1例を示す配管系統図である。
【図4】縦型熱処理炉を備えた基板へのシリカ系被膜形
成装置の全体構成の1例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した装置の平面図である。
【符号の説明】
10 キャリア載置部 12 塗布処理部 14 熱処理部 16 基板中間収容部 18 基板搬送部 20 高温熱処理部 32 熱処理チャンバ 48 ホットプレート 50 フード 52 フードの昇降駆動機構 56 ガス供給管 60 ガス供給ユニット 62 排気路 66 真空排気装置 68 ガス供給口 74 密閉タンク 76 アルカリ性溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−315319(JP,A) 特開 平7−335564(JP,A) 特開 平7−321023(JP,A) 実開 平4−59132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/31 H01L 21/316

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面にシリカ系被膜形成用塗布液
    を塗布する塗布処理部と、 基板を載置するホットプレートを有し、表面にシリカ系
    被膜形成用塗布液が塗布された基板を熱処理する熱処理
    部と、 前記塗布処理部及び熱処理部へ基板をそれぞれ搬入し塗
    布処理部及び熱処理部から基板をそれぞれ搬出する基板
    搬送手段とを備えた基板へのシリカ系被膜形成装置にお
    いて、 前記熱処理部に配設され、前記ホットプレートの上面に
    対して相対的に上下方向へ移動自在に支持されホットプ
    レート上に載置された基板の周囲の空間を気密に閉塞す
    るフードと、 このフードと前記ホットプレートとを相対的に上下方向
    へ移動させる移動機構と、 前記ホットプレートの上面と前記フードとで囲まれる空
    間を真空排気する真空排気手段と、 前記熱処理部のホットプレート上に載置された基板の表
    面へアルカリ性の蒸気又はガスを供給する気体供給手段
    とをさらに備えたことを特徴とする基板へのシリカ系被
    膜形成装置
  2. 【請求項2】 前記フードに、アルカリ性蒸気又はガス
    の供給口が形設された請求項1記載の基板へのシリカ系
    被膜形成装置。
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