JP3362420B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造方
法に関し、特に、プレデポジション用拡散炉における不
純物の放出を抑える方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、プレデポジション用拡散炉に用い
た拡散プロセスでは、ランピング方式を用いない場合、
ウェハを直接プロセス温度(800〜1100℃)の炉
内に出し入れしている。また、ランピング方式を用いる
場合は、最低でも700℃で炉内に入れ、プロセス温度
まで上げて拡散を行った後、また700℃程度まで下げ
てウェハを搬出している。
【0003】このプレデポジション用拡散炉は、ガス流
量を制御するソースキャビネット部と、図2に示すよう
に、ヒータ1を備える石英製の炉芯管2と、炉芯管2へ
のウェハの挿入,取り出しを行うウェハ搬送手段等から
成る。ソースキャビネットにて流量を制御されたガス
は、フッ素樹脂製のチューブを介して炉芯管2の端部2
aから炉内に送られ、炉芯管2をとりまくヒータ1によ
って最高1200℃まで熱せられる。ウェハ搬送手段
は、図2に示すようなアーム3を有し、このアーム3
に、ウェハ5を載せた石英ボート4を載せて、炉芯管2
に搬入・搬出を行う。この搬入・搬出に際しては、炉芯
管2の入口に配設されたシャッタ6が開閉されるように
なっている。また、シャッタ6の手前には、炉の入口の
周囲を収納するチャンバ7のドア8を有しており、この
ドア8も、ウェハの搬入・搬出に伴って開閉されるよう
になっている。
【0004】このような構成のプレデポジション用拡散
炉を用いてリン(P)の拡散プロセスを行う場合、リン
のプレデポジションプロセスでは、POCl3やPBr3
などのリンを含む化合物ガスとO2を流して炉芯管2内
で反応させ、ウェハ面にリンの酸化物(最上層はP25
となる)を堆積させている。そして、拡散プロセスが終
了すると、ドア8,シャッタ6が開き、ウェハ搬送手段
のアーム3が石英ボート4を取り出しに行くようになっ
ている。また、ボロン(B)の拡散プロセスを行う場合
は、ボロンを含む化合物ガスとO2を反応させて、ウェ
ハ上にボロンの酸化物(B23)を堆積させている。
【0005】プレデポジションのプロセス温度は、80
0〜1100℃と高いため、この温度でウェハを出し入
れすると熱ストレスによる結晶欠陥や、反りなどのダメ
ージをウェハに与える可能性がある。従来は、これを避
けるためにウェハ出し入れ時の温度を下げていた。この
温度は、あまり低くすると温度の上げ下げに時間がかか
り生産性を落としてしまうため、出来るだけ高い温度
(700℃程度)に設定していた。拡散プロセスのベー
ス温度としては、上記熱ストレスの回避の意味で、これ
以下の温度にすることは行われていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法を行った場合、図2に示すA点をサンプリ
ングポイントとして気中パーティクルカウンタで0.1
μm以上のパーティクルを測定すると、プレデポジショ
ンプロセスのシーケンスの中でいくつかのタイミングで
パーティクルが異常発生していることが判る。図4に示
すグラフは、炉のシャッタ6を開けてウェハを搬入し、
シャッタ6を閉じて約900℃弱まで昇温させてプロセ
スを行った後、シャッタ6を再度開きウェハを搬出しシ
ャッタ6を閉じるまでの間のパーティクル数の測定結果
をプロットしたものである。このグラフから判るよう
に、ウェハを搬入しようとしてシャッタ6を開くと炉内
にあったパーティクルが外(クリーンルーム内)に放出
されるため、10万個を越える数が測定されている。そ
の後、シャッタを開くまではパーティクルはほとんど測
定されず、次にシャッタ6を開くと同時に多量のパーテ
ィクルがクリーンルームに放出されている。
【0007】このパーティクルは、リンを含む化合物
(P25)が蒸発又は昇華したものであり、クリーンル
ームにおけるリン汚染の原因となっている。この化合物
(P25)は、ガス状物質であると考えられ、炉芯管
2,石英ボート3,ウェハ5に付着したものが蒸発,昇
華することで出てくるものであり、温度が高い程、発生
量が多い。この現象は、B23を生ずるボロンの拡散プ
ロセスにおいても同様である。
【0008】本発明は、上記問題点に着目して創案され
たものであり、本発明の目的は、パーティクルの発生を
抑え、クリーンルームの汚染度合を低減する半導体装置
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1記載
発明は、半導体基体上に不純物導入用の膜を堆積し、熱
処理炉内で熱処理を行って前記不純物を前記半導体基体
内に拡散させる半導体装置の製造方法において、所定の
温度で前記不純物を前記半導体基体内に拡散した後にお
いて前記熱処理炉の温度が前記膜の昇華温度より低くな
った後、前記熱処理炉のシャッタを開蓋し、前記半導体
基体を取り出すようにしたことを、その解決手段として
いる。
【0010】本出願の請求項2記載の発明は、不純物導
入用の膜がP25又はB23であることを特徴としてい
る。
【0011】本出願の請求項3記載の発明は、シャッタ
開時の炉内温度を600℃以下としたことを特徴として
いる。
【0012】
【作用】本出願の請求項1記載の発明は、熱処理炉のシ
ャッタ開時に炉内の温度が不純物導入用の膜の昇華温度
より低く設定されることで、不純物導入用の膜が昇華,
蒸発することがなく、炉内空間にパーティクルが浮遊す
るのを防止できる。このため、半導体基体の搬入・搬出
に際して、パーティクルがクリーンルームへ放出される
ことが抑制され、例えば、リン化合物やボロン化合物に
よる汚染が防止できる。
【0013】本出願の請求項2記載の発明は、不純物導
入用の膜がP25又はB23であるため、リン拡散.ボ
ロン拡散の際のリン汚染,ボロン汚染の発生を抑制する
作用がある。また、請求項3記載の発明で温度600℃
以下とするため、P25,B23がシャッタ開時にパー
ティクルとして空間に浮遊することを防止する作用を奏
する。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法の
詳細を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0015】本実施例は、図2に示すプレデポジション
用拡散炉を用いて以下の手順で行う。
【0016】先ず、図1に示すように、炉芯管2内の温
度がP25の昇華温度より低い500℃となるように、
ヒータ1を制御する。このとき、ウェハ5を載置した石
英ボート4は、搬送手段のアーム3に保持されて、待機
状態とする。
【0017】次に、ドア8,シャッタ6を順次開き、炉
芯管2内へ石英ボート4を搬入し炉芯管2底部に石英ボ
ート4を置いた後、アーム3のみを炉外へ戻す。
【0018】その後、炉芯管2内の温度をプロセス温度
(本実施例では900℃弱)まで徐々に昇温して所定時
間のP25膜の堆積・拡散を行い、炉内温度を再度50
0℃まで徐々に下げる。炉内が500℃になった時点
で、ドア8,シャッタ6を順次開き、アーム3を炉芯管
2内に挿入して、石英ボート4を搬出させる。
【0019】上記動作の間、ドア8の外側近傍A点に配
置したパーティクルカウンタで測定したパーティクル個
数は、図3のグラフに示す通りである。このグラフから
判るように、リン化合物の昇華温度以下の500℃の条
件下では炉芯管2内等に存在するリン化合物が蒸発,昇
華していない状態にあるため、シャッタ6を開いてもパ
ーティクルの放出は生じていない。そして、シャッタ6
を閉じてプロセス温度まで昇温させた状態では、炉芯管
2内にリン化合物はパーティクルとして多量に浮遊する
が、シャッタ6が閉じているため、クリーンルームへは
放出されない。そして、拡散プロセスを終えて温度を5
00℃まで下げると、炉芯管内に浮遊していたパーティ
クルは、炉芯管内の面,ウェハ面,石英ボート表面に固
化して付着し、空間のパーティクルは、ほとんど無くな
り、石英ボート4を搬出する際のシャッタを開けるとき
及びA点を石英ボート4が通過するときに、パーティク
ル数が上昇している。なお、石英ボート4がA点を通過
する際に測定されたパーティクル数は、ベース温度が7
00℃の従来例に比べて著しく低下した。
【0020】本実施例は、従来例のベース温度700℃
に比べて低いベース温度500℃としたため、プロセス
温度までの上げ下げに若干時間を要するが、パーティク
ルの発生を抑制する効果は顕著である。
【0021】以上、本実施例について説明したが、本発
明は、これに限定されるものではなく、構成の要旨に基
づく各種の設計変更が可能である。
【0022】例えば、上記実施例においては、不純物導
入用の膜としてリン化合物(P25)であったが、ボロ
ン化合物(B23)を適用してもよく、ベース温度も6
00℃以下であれば、同様の効果が得られる。
【0023】また、上記実施例においては、ベース温度
(シャッタ開時の温度)を500℃に設定したが、不純
物導入用の膜の昇華温度より低い温度であればよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜3記載の発明によれば、熱処理炉のシャッタ開時に
クリーンルームへパーティクルが放出されることを防止
できる効果がある。近年、進展の著しい半導体産業にお
いて、半導体製造プロセスに関する環境雰囲気のクリー
ンルーム技術が益々重要となっており、本発明により、
拡散プロセスにおけるクリーン化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフローチャート。
【図2】プレデポジション用拡散炉の説明図。
【図3】本発明の実施例の工程とパーティクル数の関係
を示すグラフ。
【図4】従来の工程とパーティクル数の関係を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…ヒータ 2…炉芯管 3…アーム(搬送用) 4…石英ボート 5…ウェハ 6…シャッタ 8…ドア

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体上に不純物導入用の膜を堆積
    し、熱処理炉内で熱処理を行って前記不純物を前記半導
    体基体内に拡散させる半導体装置の製造方法において、所定の温度で前記不純物を前記半導体基体内に拡散した
    後において前記熱処理炉の温度が前記膜の昇華温度より
    低くなった後、前記熱処理炉のシャッタを開蓋し、前記
    半導体基体を取り出すようにした ことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記膜は、P25又はB23であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記シャッタ開時の温度は、600℃以
    下であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の
    製造方法。
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