JP3396063B2 - ハンドラベラー - Google Patents

ハンドラベラー

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JP3396063B2
JP3396063B2 JP21473093A JP21473093A JP3396063B2 JP 3396063 B2 JP3396063 B2 JP 3396063B2 JP 21473093 A JP21473093 A JP 21473093A JP 21473093 A JP21473093 A JP 21473093A JP 3396063 B2 JP3396063 B2 JP 3396063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動レバーの往復動作
により、長尺の移送テープ上に多数のラベルを順次仮貼
着したラベルテープに対して印字を行い、印字後のラベ
ルを繰り出す機能を持ったハンドラベラーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のハンドラベラーにおいて、印字
後に繰り出されたラベルが商品に貼着される時に、ラベ
ルテープも一緒に引き出される可能性があり、これまで
はラベルテープに摩擦力を作用させてテープを係止する
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラベル貼着時に、摩擦
力でラベルテープを確実に係止することは困難であり、
時々印字ずれが発生してしまうことがあるので、その係
止を確実に行うことができるハンドラベラーを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明のハンド
ラベラーは、後方へ把手を延出すると共に、長尺の移送
テープ上に多数のラベルを順次仮貼着したラベルテープ
を巻装するためのテープホルダーを備えたハウジング
と、このハウジングに枢着され前記把手へ向かって回動
する往路動作と、前記把手から離隔する方向へ回動する
復路動作とを行う手動レバーと、この手動レバーの往路
動作により下降し、復路動作によって上昇する印字機構
と、前記テープホルダーから引き出されたラベルテープ
を、下降してきた前記印字機構の印字面に接触させるよ
うに支持すると共に、印字後のラベルを剥離させながら
移送テープを折り返すための折返部を有するラベル受台
と、前記移送テープをラベル1枚分の長さだけ送る機能
を有するラベル移送機構とを備えたハンドラベラーにお
いて、前記移送テープの各ラベル間位置に形成された抜
き孔に係合し得るストッパフックが表面に形成され、所
定の枢軸に関して回動自在となるように取り付けられた
ラベルストッパと、前記手動レバーが復路動作を完了し
た後、往路動作を開始する前の第1の状態においては、
前記ラベルストッパの回動を阻止する機能を有し、前記
ラベル移送機構による移送動作か行われている第2の状
態においては、前記ラベルストッパの回動を可能にする
機能を有する制御手段とを設けたものである。
【0005】本願第2の発明のハンドラベラーは、上述
の第1の発明に係るハンドラベラーにおいて、前記制御
手段として、前記ラベルストッパの一部と係合し得る回
転止部を持った中間部材を設け、第1の状態においては
該回転止部が該ラベルストッパの一部と係合し、第2の
状態においてはこの係合状態が解除されるように、前記
手動レバーの往復回動動作によって、該中間部材を揺動
させるようにしたものである。
【0006】本願第3の発明のハンドラベラーは、上述
の第1の発明に係るハンドラベラーにおいて、ラベルテ
ープを前記ラベルストッパに対して押し付けるためのラ
ベル押付部材と、ラベルテープをこのハンドラベラー内
に導入する操作を行う時に、該ラベル押付部材を該ラベ
ルストッパから離す方向に動かす機構とを設けたもので
ある。
【0007】
【作用】本願第1の発明では、第1の状態(1枚のラベ
ルについての印字を完了し、移送テープをラベル1枚分
の長さだけ送る動作が完了した状態:操作者はこの状態
において、ラベルを物品に貼着する作業を行う)におい
ては、ラベルストッパの回動が阻止され、第2の状態
(復路動作により、移送テープをラベル1枚分の長さだ
け送る動作が行われている状態)においては、この阻止
状態が解除される。ラベルストッパの表面には、ストッ
パフックが形成されており、このストッパフックはラベ
ルテープの抜き孔に係合する。従って、第1の状態で
は、抜き孔がストッパフックに引っ掛かったまゝ、ラベ
ルテープはその位置に確実に係止されることになり、第
2の状態では、ラベルストッパの回動により、ラベルテ
ープを自由に引き出すことができるようになる。
【0008】本願第2の発明では、ラベルストッパの回
動を阻止したり、阻止状態を解除したりする制御が、手
動レバーの往復回動動作によって揺動する中間部材によ
って行われる。従って、比較的単純な構成により制御動
作が可能になる。
【0009】本願第3の発明では、ラベル押付部材によ
ってラベルテープをラベルストッパに対して押し付ける
ようにしたため、第1の状態において、ストッパフック
から抜き孔が外れるのを防止することができ、より確実
な係止が可能になる。また、ラベル押付部材をラベルス
トッパから離す方向に動かす機構により、ラベルテープ
の導入が容易となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0011】§1.ハンドラベラーの全体構成
【0012】図1は、本発明の一実施例に係るハンドラ
ベラーの全体構成を示す図である。こゝでは、このハン
ドラベラーを、機能の面から次の5つの機構に分けて説
明することにする。駆動機構100は、操作者によって
操作される部分と、この操作によって生じる運動を他の
各機能に伝達する部分とを含んでいる。印字機構300
は、供給されたラベルテープに対して印字を行うための
機構であり、インク供給機構400は、この印字機構3
00に対してインクを供給するための機構である。ま
た、ラベル移送機構500は、供給されたラベルテープ
を1ラベル分の長さ毎に移送する機構である。
【0013】図2は、各機構の主たる構成部品をより詳
細に示した構造図であり、各部品に付した符号の百の位
の数字は、その部品が所属する上述の5つの機構の内の
1つを表している。
【0014】そこで、先ず、駆動機構100の主たる構
成部晶について説明する。ハウジング105は、このハ
ンドラベラーの外部を囲う筐体であり、後方へ把手とな
る部分が延びている。このハウジング105は、図3に
示す分解図によって全体形状が明瞭に示されており、左
側部と右側部とによって構成されている。手動レバー1
10は、このハウジング105に対して、図2に示すよ
うに、手動レバー軸111によって枢着されており、操
作者によって操作される。この手動レバー110の一点
とハウジング105の一点との間には、手動レバー復帰
ばね120が取り付けられており、手動レバー110
は、平常時、図2に示された位置を保つている。操作者
が、ハウジング105の把手部分および手動レバー11
0を一緒に持って握りしめると、手動レバー110は、
図2において、手動レバー軸111を中心として反時計
回りに回動する。この回動動作は、手動レバー110が
手動レバーストッパ130に当接した位置で止まる。操
作者が、握る力を弱めると、主動レバー110は、手動
レバー復帰ばね120の作用により元の位置へ復帰す
る。
【0015】このハンドラベラーは、こうした手動レバ
ー110の往復運動によって駆動されることになる。こ
ゝでは、操作者の握力により手動レバー110が、手動
レバーストッパ130に向かって動かされる動作を往路
動作、逆に手動レバー復帰ばね120によって元の位置
に復帰する動作を復路動作と呼ぶことにする。
【0016】手動レバー110の往復運動は、主動アー
ム140に伝達される。主動アーム140は、図3の分
解図に示されているように、左右一対の部材からなり、
それそれ先端には、ローラ142が形成されている。こ
の主動アーム140の一対の部材によって、中間部材1
50が挟まれた状態となっている。図2において、手動
レバー110の運動は、中間部材150を介して主動ア
ーム140へ伝達されることになる。手動レバー110
が手動レバー軸111を枢軸として回動するのに対し、
主動アーム140は主動アーム軸141を枢軸として回
動する。中間部材150の下端には、中間部材大歯車1
55が形成されており、後述するラベル移送機構500
に連結されている。この手動レバー110から主動アー
ム140への動力伝達は、図3に示す衝撃ばね160の
作用により自由度をもって行われるが、この動力伝達機
構についての詳細は後述する。
【0017】続いて、テープ供給機構200について、
図2及び図3を参照しながら説明する。テープホルダー
205は、ハウジング105に取り付けられているもの
であり、こゝに巻取状態となったラベルテープ10が装
着される。装着されたラベルテープ10は、一端が引き
出されてラベルガイド210から装置内部へと導入され
る。ラベルストッパ220は、後述するように、導入さ
れたラベルテープ10を係止する機能を有する。導入さ
れたラベルテープ10は、更に、装置底部に設けられた
ラベル受台230の上面へと導かれ、このラベル受台2
30の先端に形成されたラベル折返部232を経て装置
底面へと折り返される。ところで、ラベルテープ10
は、長尺の移送テープ11上に多数のラベル12を順次
仮貼着して構成されるものであり、ラベル折返部232
から装置底面に折り返されるのは、移送テープ11のみ
である。別言すれば、ラベル12は、このラベル折返部
232の直前で剥離されて繰り出され、貼付ロール24
0によつて物品に押圧されることにより、その物品に貼
着される。この様子は、図2に示されている。
【0018】印字機構300は、ラベル受台230の上
面に支持されているラベルテープ10に対して印字を行
う機能を有する。スタンプケース305は、この印字機
構300の本体となるべき部分であり、主動アーム14
0に取り付けられている。この実施例の装置では、図2
に示すように、スタンプケース305内には、回転ゴム
印310,回転ゴム印320及びサブ印330の3つの
印字ユニットがセットされている。これらの印字ユニッ
トの底面には、それぞれ、印字部312,印字部322
及び印字部332が設けられており、これら各印字部に
は活字が形成されている。回転ゴム印310,320
は、回転式のユニットであり、印字部312,印字部3
22に設定する数字や記号を自由に変えることができ
る。前述のように、手動レバー110の運動は、主動ア
ーム140に伝達され、更に、印字機構300まで伝達
される。即ち、往路動作により印字機構300は下降
し、印字部312,322及び332が、ラベル受台2
30の上面に支持されたラベルテープ10に接触して、
ラベル12に印字を行なう。続いて、復路動作により印
字機構300は上昇し、元の位置(図2の示す位置)へ
復帰する。
【0019】インク供給機構400は、印字部312,
322及び332の表面にインクを供給する機能を有
し、主たる構成部品は、ヘッドアーム410,インクア
ーム420及びインクローラ430である。ヘッドアー
ム410及びインクアーム420の全体形状は、図3の
分解図に示されている。インクアーム420はヘッドア
ーム410に対して回動自在に取り付けられ、インクア
ーム420の先端には、インクを含浸したインクローラ
430が取り付けられている。主動アーム140が下降
すると、ローラ142によってヘッドアーム410が押
し下げられ、これにより、インクローラ430が各印字
部332,322及び312の表面を転がってインクを
付着させる。この機構については、後で詳述する。
【0020】ラベル移送機構500は、主移送ドラム5
10,補助移送ドラム520,530(図2には530
のみ示されている),ドラム小歯車540及び送出ロー
ラ550を主たる構成部品とする。主移送ドラム510
は移送ドラム軸511を枢軸としてハウジング105に
取り付けられている。また、補助移送ドラム520,5
30は、この主移送ドラム510の両側面に、やはり移
送ドラム軸511を枢軸として取り付けられている。こ
の移送ドラム軸511には、更に、ドラム小歯車540
が取り付けられている。このドラム小歯車540は、中
間部材大歯車155と噛み合い、手動レバー110の往
復運動を、主移送ドラム510に往復回動運動として伝
達する役目を果たす。各ドラム510,520及び53
0の外周部には、ラベル折返部232によって折り返さ
れた移送テープ11が巻き付き、その外側に配置された
送出ローラ550が当接される。各ドラム510,52
0及び530が回動することにより、この移送テープ1
1は排出方向へと移送される。
【0021】§2.基本印字動作
【0022】続いて、このハンドラベラーによる基本印
字動作について説明する。図4は、このハンドラベラー
について、印字動作の基本動作を行う部分のみを抽出し
た斜視図である。前述のように、手動レバー110は手
動レバー軸111を枢軸として取り付けられ、主動アー
ム140は主動アーム軸141を枢軸として取り付けら
れている。手動レバー110の往復運動は、中間部材1
50を介して、主動アーム140へ伝達される。即ち、
往路動作では、手動レバー110の先端に形成された手
動レバー押部112によって、中間部材150の作用部
151か押し下げられる。これにより、主動アーム14
0か主動アーム軸141を枢軸として下降する回動動作
を行う。一方、手動レバー復帰ばね120による復路動
作では、手動レバー押部112によって、中間部材15
0の部材側衝撃ばね軸152が押し上げられる。これに
より、主動アーム140が主動アーム軸141を枢軸と
して上昇する回動運動を行う。
【0023】図5〜図7は、手動レバー110の往復運
動に基づく基本印字動作を説明するための側面図であ
る。往路動作では、手動レバー110が手動レバー軸1
11を枢軸として、図における反時計回りに回動する。
これにより中間部材150の作用部151が押し下げら
れると共に、衝撃ばね160が引き伸ばされる。衝撃ば
ね160は、手動レバー110に取り付けられたレバー
側衝撃ばね軸114と、中間部材150に取り付けられ
た部材側衝撃ばね軸152との間に取り付けられたもの
であり、後述するように、ラベルテープ10に対する印
圧を制御するための機能を果たす。
【0024】図5において、主動アーム140が反時計
回りに回動すると、ローラ142がヘッドアーム410
を押し下げる動きをすることになる。この動きは図4の
斜視図を参照すれば容易に理解できよう。ところで、図
4に示すように、インクアーム420はインクアーム軸
421を枢軸としてヘッドアーム410に取り付けられ
ており、ヘッドアーム410に対しては、ヘッドアーム
発条412によって、また、インクアーム420に対し
ては、インクアーム発条422によって、それそれ所定
方向への回転力が与えられている。即ち、図5におい
て、ヘッドアーム410およびインクアーム420に
は、いずれにも反時計回りへの回転力が加えられてい
る。従って、ヘッドアーム410は、上部に位置するロ
ーラ142に接した状態を保とうとし、インクローラ4
30は、上部に位置するスタンプケース305に接した
状態を保とうとする。こゝで、ローラ142にってヘッ
ドアーム410を押し下げると、ヘッドアーム410お
よびインクアーム420は、それぞれヘッドヘッドアー
ム発条412およびインクアーム発条422に抗する方
向へ動くことになる。往路動作では、スタンプケース3
05がラベル受台230に向かって下降して行くことに
なるが、この過程で、ローラ142によってヘッドアー
ム410が押し下げられるため、インクローラ430
は、スタンプケース305の底面に位置する活字の表面
を、図の右から左の方向へと転がって行くことになる。
こうして、インクローラ430が含んでいたインクが、
活字面へ塗布される。
【0025】図6は、往路動作が完了した状態を示す側
面図である。スタンプケース305の底面(活字面)
は、ラベル受台230上に支持されたラベルテープ10
の表面に接触して、ラベル12へ印字を行なう。インク
塗布の作業を終えたインクロール430は、スタンプケ
ース305の側面へ退避した状態となっている。この状
態から、復路動作へと転じ、図6はこの復路動作の途中
の状態を示す側面図である。即ち、復路動作により手動
レバー押部112が、上方へと動きながら部材側衝撃ば
ね軸152を押し上げて行き、これにより、主動アーム
140は、図における時計回りに回動し、スタンプケー
ス305が上昇することになる。ヘッドアーム410及
びインクアーム420は、それぞれヘッドアーム発条4
12及びインクアーム発条422の作用によって元の位
置へ向う復帰運動を行う。側面へ退避していたインクロ
ール430は、再びスタンプケース305の底面へ戻
り、図の左から右へと転がりながら移動する。こうし
て、再び図5に示す状態に戻ることになる。
【0026】こゝで、ローラ142とヘッドアーム41
0との当接状態の転移変化を考えてみる。図5に示す状
態で、ローラ142の移動方向とヘッドアーム410の
辺とがなす当接角度を検討すると、ほゞ90゜の当接角
度が得られている。それに対して、図6に示す状態にな
ると、当接角度は、ほゞ0゜となっている。前述のよう
に、ヘッドアーム410に対し、ヘッドアーム発条41
2によって図の反時計回りの反力が加えられているが、
この反力のうち、ローラ142の移動を阻むのに有効な
成分は、そのローラ142に対するヘッドアーム410
の当接角度に依存する。即ち、図4に示すような往復動
作の初期段階では、当接角度か90゜に近いため、ロー
ラ142の移動を阻むのに比較的大きな反力が作用して
いるが、図5に示すような往路動作の完了段階では、当
接角度が0゜に近いため、ローラ142の移動を阻むた
めの反力は殆ど無くなっている。このように往路動作の
過程で、ローラ142の移動を阻む反力が次第に小さく
なって行くような構造は、往路動作の完了時において、
スタンプケース305を充分な衝撃力でラベルテープ1
0に衝突させるために効果的である。
【0027】以上の往復動作により、1枚のラベルにつ
いての印字が完了する。この印字機構の特徴は、手動レ
バー110と主動アーム140とが間接的に連結されて
いる点である。従来のハンドラベラーでは、これらが直
接連結されていた。別言すれば、手動レバー110から
主動アーム140までが機械的に一体となった部品を構
成していた。このように直接連結された構造の問題点
は、印字を行う時の印圧が、操作者の手動レバー110
の操作握力によって左右されると云う点である。即ち、
印字時には、手動レバー110の移動速度に応じた速度
でスタンプケース305が下降し、ラベル受台230に
衝突することになる。従って、操作者が勢い良く手動レ
バー110を握るようにすれば、印圧は高くなり、緩慢
な動作で手動レバー110を握るようにすれば、印圧は
低くなってしまう。このように、操作者の操作握力によ
って印圧が変わると、ラベルへの印字濃度が不安定にな
り好ましくない。
【0028】即ち、このハンドラベラーによる印圧は、
衝撃ばね160によって一定に制御されるものである。
この原理を図6を参照して説明しよう。図6は前述した
ように、往路動作が完了した瞬間の状態を示す側面図で
ある。こゝで、手動レバー押部112と作用部151と
の位置関係に注目すると、両者間には若干の間隙が形成
されていることが判る。図5に示すように、往路動作で
は、手動レバー押部112によって作用部151が押し
下げられ、これによりスタンプケース305が下降して
行く。ところが、この往路動作の完了時には図6に示す
ように、手動レバー押部112と作用部151との間に
間隙が生じている。この理由は、往路動作の最後の部分
において、スタンプケース305をラベル受台230へ
衝突させてラベルに印字を行う動作は、手動レバー押部
112による押下力ではなく、衝撃ばね160の作用力
によるものであるからである。
【0029】図2に示すように、ハウジング105の把
手部分には、手動レバーストッパ130が設けられてお
り、手動レバー110がこの手動レバーストッパ130
に衝突した位置において、往路動作は完了する。図6に
示す手動レバー押部112の位置は、この往路動作完了
時の位置である。手動レバー押部112がこの最終位置
に到達した後、作用部151が更に下降するのは、衝撃
ばね160の作用力によるものである。前述したよう
に、往路動作中、衝撃ばね160には引き伸ばされる方
向に力が加わるため、衝撃ばね160は絶えず縮もうと
する方向に作用力を生じることになる。このため、手動
レバー110が往路動作の最終位置に到達して動きを止
めた後にも、衝撃ばね160は部材側衝撃ばね軸152
を下方へ引っ張ろうと作用する。こうして、スタンプケ
ース305は更に下降し、ラベルテープ10の上面へ印
字を行うものである。
【0030】要するに、スタンプケース305の底面に
位置した活字を、ラベルテープ10の上面に最終的に衝
突させる力は、手動レバー110に直接与えられた操作
者の操作握力ではなく、往路動作中に衝撃ばね160に
蓄積された力と云うことになる。従って、操作者が手動
レバー110を勢い良く握ろうが、緩慢に握ろうが、印
圧は常に衝撃ばね160によって決められる一定値とな
り、常に均一な濃度の印字が可能となる。
【0031】§3.ラベル移送動作
【0032】続いて、ラベル移送機構500によるラベ
ル移送動作について詳述する。図2において説明したよ
うに、ラベル12への印字が完了すると、ラベル折返部
232から装置底面に折り返された移送テープ11が、
ラベル1枚分の長さだけ図の右方へと移送される。これ
により、移送テープ11上に仮貼着されていたラベル1
2が剥離し、図の左方、即ち、貼付ローラ240の真下
に繰り出される。このラベル1枚分の長さだけの移送を
行うのが、ラベル移送機構500である。図1におい
て、移送テープ11は、装置底面から、主移送ドラム5
10の外周に巻き付き、この主移送ドラム510と送出
ローラ550との間を通って装置外部へと排出される。
従って、原理的には、主移送ドラム510の外周面によ
って、移送テープ11をラベル1枚分の長さだけ移送で
きるように、該ドラム510を反時計回りに回動させれ
ば、この移送動作は完了する。しかしながら、移送テー
プ11をスリップさせることなしに、正確にラベル1枚
分の長さだけ送るためには、移送テープ11にラベル1
枚分の長さのピッチで抜き孔13を形成しておき、抜き
孔13に主移送ドラム510におけるラベル移送爪51
4を係合させて送る方法が確実である。
【0033】図8は、ラベル移送機構500の主たる構
成部品を示す正面図である。丁度、図2に示す装置を図
の左方から見た状態に対応し、一点鎖線X−X’より下
の部分は、その断面で示されている。図9は図8に示す
構成部品の一部を分解して示した斜視図である。以下、
この図8及び図9を参照しながら各構成部品の説明を行
う。主移送ドラム510は、移送ドラム軸511を枢軸
としてハウジング105に取り付けられた円筒状のドラ
ムであり、このラベル移送動作の主たる動作を行う部品
である。この主移送ドラム510の両側面にはそれぞれ
補助移送ドラム520及び補助移送ドラム530が嵌合
している。この3つの各ドラム510,520及び53
0は、いずれも移送ドラム軸511を枢軸とするもので
あるが、このドラム自体は、それぞれが別個に自由に回
動することができるようになっている。
【0034】図9に示すように、主移送ドラム510に
は、ドラムラチェット512が形成されており、また、
補助移送ドラム520の内部には、このドラムラチェッ
ト512と係合するための補助移送ドラム爪522が形
成されている。ドラムラチェット512には方向性があ
り、補助移送ドラム520を主移送ドラム510に嵌合
させた状態では、補助移送ドラム520を主移送ドラム
510の回動に対して一方向にのみ回動させることが可
能である。また、補助移送ドラム520の外周部には、
方向性があるドラムラチェット528が形成されてい
る。ハウジング105に取り付けられた逆転防止爪52
4は、逆転防止爪発条526によってこのドラムラチェ
ット528に係合する状態に保持されている。更に、補
助移送ドラム520の外周部には、ドラム歯車529が
形成されており、同様に補助移送ドラム530の外周部
には、ドラム歯車539が形成されている。
【0035】一方、送出ローラ550は、これら各ドラ
ムの外周部直近に配置されており、一対のOリング35
2と送出歯車554,556を有する。図8に示すよう
に、送出歯車554はドラム歯車529と噛み合ってお
り、送出歯車556はドラム歯車539と噛み合ってい
る。また、一対のOリング552は、それぞれ補助移送
ドラム520,補助移送ドラム530の外周部に接して
いる。移送ドラム軸511には、更にドラム小歯車54
0が取り付けられている。このドラム小歯車540は、
図2に示すように中間部材大歯車155と噛み合ってお
り、手動レバー110の往復運動を、往復回動運動とし
て主移送ドラム510に伝達する。ドラム小歯車540
は、図8に示されているように、二段式の歯車であり、
中間部材大歯車155も、図2に示されているように、
二段式の歯車である。図2に示す状態では、いずれも第
一段目同士が噛み合っているが、ドラム小歯車540を
移送ドラム軸511から一旦抜き取り、逆向きにして再
び挿入するようにすると、今度は、いずれも第二段目同
士が噛み合うようになる。このように、ドラム小歯車5
40の挿入向きによって、第一段目と第二段目との噛み
合い関係を切り替えてギア比を変えることができる。こ
のギア比は、手動レバー110の往復運動の振幅に対す
る主移送ドラム510の往復回動運動の振幅を決定する
要因となる。ギア比を変えることができるような構造を
採るメリットについては、後述する。
【0036】先ず、往路動作について考える。図2にお
いて、手動レバー110が反時計回りに回動すると、中
間部材大歯車155も同方向に回動し、ドラム小歯車5
40は、それとは逆の時計回りに回動する。ドラム小歯
車540及び主移送ドラム510は、いずれも移送ドラ
ム軸511に枢着されており、両者は全く同じ回動運動
を行う。こうして、往路動作では、主移送ドラム510
は、図1における時計回り、即ち「逆方向」への回動動
作を行うことになる。この時、補助移送ドラム520
は、全く回動動作を行わない。なぜなら、図9に示すよ
うに、逆転防止爪524がドラムラチェット528に引
っ掛かり、逆方向への回転が防止されているためであ
る。この時、ドラムラチェット512は、その方向性に
より、補助移送ドラム爪522をスリップさせなから回
動することになる。補助移送ドラム530は、送出ロー
ラ550を介して、補助移送ドラム520の歯車と噛み
合っているため、やはり逆方向への回転は行わない。結
局、往路動作では、主移送ドラム510だけが逆方向B
(図9の矢印参照)に回動し、補助移送ドラム520及
び補助移送ドラム530は静止状態を維持する。
【0037】次に復路動作について考える。図2におい
て、手動レバー110が時計回りに回動すると、中間部
材大歯車155も同方向に回動し、ドラム小歯車540
は、これとは逆の反時計回りに回動する。こうして、復
路動作では、主移送ドラム510は、図2における反時
計回り、即ち「順方向」への回動動作を行うことにな
る。この時、補助移送ドラム520も順方向への回動動
作を行う。なぜなら、図9に示すように、ドラムラチェ
ット512の方向性により、主移送ドラム510の順方
向への回動に対しては、ドラムラチェット512と補助
移送ドラム爪522の係合によって、補助移送ドラム5
20を同方向へ回動させる機能をもっているためであ
る。この時ドラムラチェット528は、その方向性によ
り逆転防止爪524をスリップさせながら回動すること
になる。補助移送ドラム530は、送出ローラ550を
介して、補助移送ドラム520と連結されているため、
やはり順方向への回転動作を行う。結局復路動作では、
主移送ドラム510と共に、補助移送ドラム520及び
530も順方向Aへ回動することになる。
【0038】続いて、主移送ドラム510に内蔵されて
いるラベル移送爪514の機能について説明する。図8
の断面部分に示されているように、主移送ドラム510
の内部には、爪軸515が配置され、この爪軸515を
枢軸として一対の回動体513が設けられている。この
一対の回動体513の下面には、それぞれラベル移送爪
514が取り付けられている。この一対のラベル移送爪
514は、移送テープ11に設けられた抜き孔13に挿
入できるような間隔に配されている(抜き孔13の外観
は、図16を参照)。回動体513は、爪軸515を枢
軸として回動するが、この回動操作には制限が付けられ
ている。今、図9に示すように、ラベル移送爪514
が、主移送ドラム510の外周面から外側に突出する方
向を向いた状態、別言すれば、主移送ドラム510の半
径方向を向いた状態を起立状態と定義する。そして、こ
のラベル移送爪514は、起立状態から、図に矢印Aで
示した「順方向」に倒される方向に対しては回動可能で
あり、逆に、図に矢印Bで示した「逆方向」に倒される
方向に対しては回動不能となるような制限が付けられて
いる。このような回動方向の制限は、この実施例では、
後述するように、断面形状が菱形となる回動体513を
用意することにより実現している。
【0039】なお、回動体513には、図8で示す爪発
条516によって、ラベル移送爪514を図9の矢印B
で示す方向へ偏倚させる回動力が与えられている。結
局、ラベル移送爪514は、何ら外力を作用させない状
態においては、起立状態を保つことになり、外力を作用
させて図9の矢印Bの方向に倒そうとしても倒されず、
逆に、矢印Aの方向に倒そうとすると、爪発条516の
作用力に抗して倒されるが、外力が無くなると、再び起
立状態へ復帰することになる。要するに、ラベル移送爪
514は、指で押されて矢印Aの方向に向かって動かさ
れると、倒れて主移送ドラム510の内部に収容される
が、指を放すと、直ちに主移送ドラム510の外周面か
ら飛び出してくるような構造となっている。
【0040】以上、各部品の個々の動作について説明し
たが、続いてこのラベル移送機構500全体の移送動作
について、図10〜図15を参照して説明する。これら
の各図は、ラベルテープ10の経路に関連した部品を示
す側面図である。図10は手動レバー110を操作する
前の初期状態を示している。前述したように、ラベルテ
ープ10は、移送テープ11とその上に仮貼着された多
数のラベル12とによって構成され、このラベル1枚分
のピッチで、抜き孔13が形成されている。ラベルテー
プ10は、ラベルガイド210から装置内部に導入さ
れ、ラベルストッパ220を経て、ラベル受台230の
上面に導かれる。
【0041】§2で説明したように、このラベル受台2
30の上面においてラベル12に対する印字が行われ、
印字後、移送テープ11はラベル折返部232から装置
底面を通って主移送ドラム510の外周部で移送される
と共に、送出ローラ550を通り装置後方へ向かって排
出され、一方、ラベル12は剥離されて装置前方に繰り
出される(図10には示されていない)。
【0042】この初期状態では、ラベル移送爪514は
起立状態であり、移送テープ11の抜き孔13に係合し
ている。こゝでは、この初期状態におけるラベル移送爪
514の位置を、位置Pと呼ぶことにする。図10に示
されているように、回動体513は断面が菱形の形状を
しており、爪発条516によって、図における時計回り
の方向に力が加えられている。ラベル移送爪514は、
回動体513が菱形形状をしているため、逆方向(図の
時計回り)へ倒すことは構造上不可能であり、一方、順
方向(図の反時計回り)へ倒すことは可能であるが、外
力が無くなれば爪発条516による復帰力が作用して、
再び起立状態に復帰する。
【0043】図11は、操作者が手動レバー110を握
り始め、往路動作を開始した状態を示す側面図である。
前述のように、往路動作では、主移送ドラム510のみ
が逆方向に回転する。これにより、ラベル移送爪514
は、位置Pから逆方向へ移動しようとするが、抜き孔1
3によって阻まれるため、爪軸515を枢軸として順方
向に回動しながら倒れることになる。こうして、ラベル
移送爪514は、倒れて主移送ドラム510の内部に収
容されるようになると、抜き穴孔3から外れることにな
る。主移送ドラム510が更に時計回りに回動すると、
ラベル移送爪514は倒れた状態のまゝ、移送テープ1
1の内側をスリップしながら移動することになる。従っ
て、移送テープ11は静止した状態のまゝである。
【0044】図12は、往路動作が完了した時の状態を
示す側面図である。ラベル移送爪514は、位置Qに到
達している。この位置Qでは、主移送ドラム510の外
周面と移送テープ11との間にいくらか間隙が生じてい
るため、ラベル移送爪514は爪発条516の作用によ
り、起立状態に復帰している。なお、この段階では、既
にラベル12に対する印字が完了している。
【0045】図13は、操作者が手動レバー110を放
し始め、復路動作を開始した状態を示す側面図である。
前述のように、復路動作では主移送ドラム510及び補
助移送ドラム520,530が順方向へ回動する。これ
により、ラベル移送爪514は、位置Qから順方向へ移
動するが、図12における位置Rに到達するまでは、移
送テープ11の内側をスリップしながら移動することに
なる。位置Rに到達すると、図13に示すように、この
位置に存在する抜き孔13に係合する。ラベル移送爪5
14は、逆方向に倒されることはないので、図13に示
す状態からは、抜き孔13に係合した状態のまゝ順方向
に送られることになる。即ち、ラベル移送爪514によ
って、移送テープ11が順方向に送られることになる。
なお、ラベル移送爪514が位置Qから位置Rへ移動す
るまでの間、補助移送ドラム520,530が順方向に
回動する。これに伴い、送出ローラ550も移送テープ
11を排出させる方向に回動する。従って、移送テープ
11は、補助移送ドラム520,530とOリング55
2との間に挟まれ、順方向へ移送されるための摩擦力を
受ける。
【0046】しかしながら、これら補助移送ドラム52
0,530による摩擦力だけでは、移送テープ11を順
方向に送ることはできない。図12に示す状態から、移
送テープ11を順方向へ送るためには、ラベル折返部2
32において、印字完了後のラベル12を剥離させなか
ら、移送テープ11を折り返すための充分な力が必要で
ある。従って、ラベル移送爪514が位置Rに到達する
まで、補助移送ドラム520,530とOリング552
とは、移送テープ11に対してスリップして空回りする
状態となる。位置Rにおいてラベル移送爪514が抜き
孔13に係合した後は、ラベル移送爪514によって移
送テープ11に充分な力を与えることができるので、移
送テープ11の送出動作が開始することになる。補助移
送ドラム520,530とOリング552とによる摩擦
力は、この送出動作では、抜き孔13の周囲が破れたり
するおそれがあるので、補助移送ドラム520,530
による補助動作により、スムーズな送出動作を可能にし
ている。
【0047】図14は、復路動作が完了した時の状態を
示す側面図である。ラベル移送爪514は、位置Pにお
いて起立状態を保っている。こうして、移送テープ11
がラベル1枚分の長さだけ送出されると、印字完了後の
ラベル12が、移送テープ11から剥離されながらラベ
ル折返部232から前方へと繰り出される。移送テープ
11は、ラベル折返部232によって折り返される。こ
のラベル1枚分の送出動作は、主として、主移送ドラム
510内のラベル移送爪514の移動によって行われる
が、補助移送ドラム520,530の回動動作がこの送
出動作を補助することになる。即ち、移送テープ11
は、補助移送ドラム520,530と送出ローラ550
との間に挟まれ、摩擦力によっても順方向へと送り出さ
れる。こうして、復路動作が完了した後、操作者は、貼
付ローラ240をラベル12を介して所定の商品(物
品)に接触させ、ハンドラベラー本体を手前に引くこと
でそのラベル12を商品に貼着する。この貼着作業を完
了した後の状態は、図9に示す初期状態と全く同じ状態
となっている。
【0048】図15は、ラベル長がやゝ長いラベルテー
プ10’を装着した時の状態を示した側面図である。図
14と図15とを比較するとこの違いが明瞭になる。
今、ラベル折返部232のところを位置Sと呼ぶことに
すると、図13に示す例では、位置Sから位置Pまでの
区間Lが、ラベル4枚分に相当することになる。別言す
れば、位置Rは、位置PからL/4だけ手前の位置にあ
る。これに対し、図15に示す例では位置Sから位置P
までの区間Lが、ラベル3枚分に相当している。別言す
れば、位置R’は位置PからL/3だけ手前の位置にあ
る。このように、抜き孔13の位置が、若干手前の位置
R’にきたとしても、ラベル移送爪514が位置R’に
おいて抜き孔13に係合することにより、何ら問題は生
じない。勿論、1枚分の長さが丁度位置Pから位置Qま
での長さに等しいようなラベル(この場合は、位置Rが
位置Qと一致することになり、復路動作ではラベル移送
爪514はスリップすること無く抜き孔13に係合す
る)を用いてもかまわない。
【0048】たゞ、このハンドラベラーは、どのような
長さのラベルにも適用できるわけではない。例えば、図
14に示す例で用いたラベルと、その半分の長さのラベ
ルとを共用することはできない。なぜなら、半分の長さ
のラベルを用いた場合、位置Pから位置Rまでの区間
は、ラベル2枚分の長さとなってしまうため、1回の往
復動作により、2枚ずつラベルが送出されてしまうこと
になり不都合が生じる。従って、この1台のハンドラベ
ラーによって対応できるラベルの長さは、ある程度の範
囲内のものでなければならない。より具体的に云えば、
図12において、位置Pから位置Qに至るまでの距離を
αとすれば、ラベルの長さxは、α≧x>α/2と言う
範囲内に無ければならない。x>αの場合には、図12
における位置Rが位置Qより左側にきてしまうため、往
路動作でラベル移送爪514は抜き孔13に係合するこ
とができなくなる。また、α≦x>α/2では、上述し
たように、1回の往復動作により複数枚のラベルが送出
されてしまうことになる。
【0049】このラベル長の適用範囲を拡張するための
一方法は、主移送ドラム510の往復回動運動の振幅α
を変えることである。例えば、図12に示す例におい
て、半分の長さのラベルを用いる場合には、主移送ドラ
ム510の往復回動運動の振幅も半分にするようにすれ
ば問題はない。具体的には、図12に示す例では、位置
Pから位置Qまでが往復回動運動の振幅となっている
が、位置Pから位置Q’までを振幅とするような切り替
えを行えば、半分の長さのラベルにも適用できるように
なる。
【0050】この実施例のハンドラベラーでは、この往
復回動運動の振幅を二段階に調節する機能が付加されて
いる。前述したように、ドラム小歯車540を移送ドラ
ム軸511に挿入する方向を変えることにより、ギア比
を二段階に変えることができる。これにより、往復回動
運動の振幅を二段階に切り替え、より広範囲なラベル長
に対応することができるようになる。勿論、二段階以上
にギア比を切り替えるような構造を採れば、ラベル長に
対する適用範囲を更に拡大することも可能である。
【0051】ところで、適用対象となるラベル長につい
ては、もう1つの制限がある。それは、ラベル移送動作
が完了し、ラベル移送爪514が位置Pに到達した時点
において、位置S(図14,図15参照)に抜き孔13
が来るようにする必要があるからである。別言すれば、
位置Pから位置Sに至る区間Lの距離に、整数枚のラベ
ルが入るようにする必要がある。例えば、図14に示す
例では、区間Lに4枚分のラベルが入り、図15に示す
例では、区間Lに3枚分のラベルが入るようにしてあ
る。これが半端な数になると印字後のラベル12が完全
には剥離されず、不都合が生じることになる。
【0052】この実施例のハンドラベラーでは、具体的
には、区間Lの距離は、108mmであって、4通りの
ラベルを使用できるようにしている。即ち、長さが18
mm(108÷6),21.6mm(108÷5),2
7mm(108÷4)そして36mm(108÷3)の
4種類のラベルに適用することができる。この4種類の
ラベルのすべてに適用させるためには、上述した往復回
動運動の振幅切り替えを行う必要がある。即ち、第一段
のギア比では、往復回動運動の振幅を21.6mmとし
て、長さが18mmと21.6mmの2種類のラベルに
適用できるようにし、第二段のギア比では、往復回動運
動の振幅を36mmとして長さ21.6mmと27mm
と36mmとの3種類のラベルに適用できるようにして
いる。
【0053】§4.ラベルストッパ機構
【0054】こゝでは、本願特許請求の範囲に記載した
発明に関連したラベルストッパ機構について述べる。図
2において説明したように、テープ供給機構200は、
テープホルダー205に装着された巻取状のラベルテー
プ10の先端を引き出し、これをラベルガイド210か
ら装置内に導入し、ラベル受台230の上面へと導く機
能を有する。こゝで印字が行われた後、移送テープ11
からラベル12が剥離され、移送テープ11はラベル折
返部232で折り返されて装置底面を通ってラベル移送
機構500で移送され、剥離されたラベル12は貼付ロ
ール240の直下に繰り出される。
【0055】テープ供給機構200は、上述のように、
ラベルテープ10を正しい経路に導く機能を有するか、
もう一つの重要な機能は、ラベルテープ10を一時的に
係止しておく機能である。この機能は、ラベルストッパ
220によって行われる。後に詳述するように、ラベル
ストッパ220は、必要に応じて、ラベルテープ11を
係止状態(ラベルテープ10が装置内部で動かないよう
に固定する状態)にしたり、解除状態(係止状態を解除
し、ラベル移送機構500によってラベルテープ10が
移送されるのを許す状態)にしたりすることができる。
【0056】こゝでは、先ず、このようにラベルテープ
10を係止状態にしたり、解除状態にしたりする必然性
について説明する。図2には、手動レバー110の往復
動作により、ラベル12への印字が完了し、更に、ラベ
ル1枚分の移送テープ11が移送されることにより、貼
付ロール240の直下にラベル12が繰り出された状態
が示されている。その後、操作者は、このハンドラベラ
ーの前方下端を商品に接触させ、繰り出されたラベル1
2を、貼付ロール240によって商品に貼着する作業を
行う。ところが、この時ラベルテープ10が解除状態に
なっていると、繰り出されたラベル12が商品側へ移る
時に、ラベルテープ10が予期せぬ事情により、不定量
だけ移動してしまうと、次の印字が正しい位置に行われ
なくなり支障が生じる。従って、図2に示すような状
態、即ち、このハンドラベラーの静止状態においては、
ラベルテープ10を装置内部で係止状態に保ち、勝手に
引き出されないようにしておく必要がある。一方、§3
で詳述したように、このハンドラベラーの復路動作で
は、ラベル移送機構500によって、ラベルテープ10
を丁度ラベル1枚分の長さだけ移送しなければならず、
この時には、ラベルテープ10が自由に引き出される状
態、即ち、解除状態にしておく必要がある。
【0057】従来のハンドラベラーでは、ラベルテープ
10の経路途中に、ストッパ片を設け、このストッパ片
をラベルテープ10に押し付けて摩擦力によって係止状
態を保つラベルストッパ機構が採用されていた。しかし
ながら、摩擦力によって完全にラベルテープ10を係止
することは困難であり、ラベル12を商品に貼着する際
に、ラベルテープ10が動いてしまうと云う不都合が生
じる場合があった。このハンドラベラーのラベルストッ
パ機構では、ラベルストッパ220をラベルテープ10
の抜き孔13に係合させると云う方法により、ラベルテ
ープ10を完全に係止状態に保つことができる。以下、
このラベルストッパ機構の動作について説明する。
【0058】図16は、ラベルストッパ220とラベル
テープ10との位置関係を示す斜視図である。ラベルス
トッパ220は、ラベルストッパ軸221によってハウ
ジング105に回動自在に支持されている。ラベルテー
プ10には、ラベル1枚分の長さピッチで、一対の抜き
孔13が形成されており、ラベルストッパ220の外周
部には、この抜き孔13と係合するためのストッパフッ
ク222が、合計で4対だけ形成されている。一対のス
トッパフック222を抜き孔13に係合させた状態にお
いて、ラベルストッパ220の回動を阻止すれば、ラベ
ルテープ10はその状態のまゝ固定されて停止状態とな
る。ラベルストッパ220には、その回動を阻止される
ために、その一端に十文字形状をしたストッパつば22
4が取り付けられている。このストッパつば224を係
止することにより、ラベルテープ10を停止状態に保つ
ことができる。
【0059】ラベルテープ10は、手動レバー110の
1回の往復運動を一周期として、係止状態及び解除状態
を繰り返す。以下、この関係を図17を参照しながら説
明する。図17(a)〜(d)は、ラベルストッパ22
0と、ラベルテープ10と、中間部材150との相互位
置関係を示す側面図である。前述のように、ラベルスト
ッパ220は、ラベルストッパ軸221によって回動自
在に支持されており、その外周面には、ラベルテープ1
0が張着される。
【0060】図17(a)は、このラベルストッパ22
0の周面に形成された一対のストッパつば224が、抜
き孔13に係合した状態を示している。また、十文字形
状のストッパつば224の一部は、中間部材150の回
転止部158の係合を受けいる。この状態では、ラベル
ストッパ220の回動が阻止されているため、ラベルテ
ープ10を図の下方へ引き出そうとしても、ストッパフ
ック222の抜き孔13への係合により、その引き出し
はできない。
【0061】ところで、こゝで中間部材150の運動を
考えてみると、図4に示されているように、中間部材1
50は、主動アーム軸141を枢軸として回動運動を行
う。即ち、往路動作においては、枢軸に対して反時計回
りに回動し、復路動作においては、枢軸に対して時計回
りに回動する。
【0062】図17(b)は、往路動作完了時点におけ
る状態を示している。中間部材150が、主動アーム軸
141を枢軸として反時計回りに回動した結果、回動止
部158がストッパつば224から離れ、ラベルストッ
パ220は回動阻止状態を解除される。従って、次に復
路動作に転じた時に、ラベル移送機構500によって移
送テープ11が移送された場合、ラベルテープ10は何
ら障害なく図の下方へ移動できる。
【0063】図17(c)は、この復路動作の中途段階
の状態を示している。ラベルテープ10が下方へ引かれ
るため、ラベルストッパ220は反時計回りに回動し、
やがて、ストッパフック222が抜き孔13から外れる
ことになる。
【0064】図17(d)は、復路動作の終了段階の状
態を示している。中間部材150が主動アーム軸141
を枢軸として時計回りに回動した結果、回転止め部15
8は再びストッパつば224に係合する状態となる。こ
れにより、ラベルストッパ220は回動を阻止されるこ
とになり、ラベルテープ10は、ストッパフック222
に対して裏面をスリップさせながら、図の下方へと移送
されて行く。やがて、ラベル1枚分の長さだけ移送され
ると、丁度、抜き孔13がストッパフック222に係合
した状態となる。これは、図17(a)に示す初期状態
と同じ状態である。
【0065】以上のような動作により、このハンドラベ
ラーの静止状態においては、ラベルテープ10はラベル
ストッパ220によって係止状態に保たれ、先端部に繰
り出されたラベル12を商品に貼着する作業を行ってい
る時に、ラベルテープ10が移動することを防ぐことが
できる。しかも、この係止状態は、従来装置のような摩
擦力によるものではなく、ストッパフック222によっ
て抜き孔13を係止する方法によるものであるため、ラ
ベルテープ10がスリップすることなく確実な係止が実
現できる。また、このハンドラベラーの往復動作状態に
おいては、中間部材150の揺動を利用して係止状態が
解除されるため、必要なラベル移送動作には何ら支障は
生じない。
【0066】§5.ラベル受台の開閉機構
【0067】図10〜図15に示すように装置内に導入
されたラベルテープ10は、ラベル折返部232におい
て折り返され、移送テープ11が主移送ドラム510に
巻き付けられる。巻回状のラベルテープ10をテープホ
ルダー205に装着した後、引き出したラベルテープ1
0の先端部を、このような状態にセットする作業を容易
にするためには、ラベル受台230を開閉できる機構に
しておくことが望ましい。この実施例に係るハンドラベ
ラーでは、次のような特有な機構により、ラベル受台2
30の開閉を実現している。
【0068】図18は、このラベル受台230の開閉機
構に関連した部品を示す側面図である。この開閉機構に
おける主たる動作を行うのが開閉アーム610である。
この開閉アーム610の全体形状の斜視図は、図3の分
解図中に示されている。図18に示すように、開閉アー
ム610は、その中央部分において開閉アーム軸611
を枢軸として回動自在となるように、ハウジング105
に支持されている。この開閉アーム610は、開閉アー
ム軸611の周りに配置された開閉アーム発条612に
より、図において反時計回りに回動できる力が与えられ
ている。
【0069】開閉アーム610の上端には、ラベルガイ
ド取付部212が形成されており、こゝにラベルガイド
210が取り付けられている。テープホルダー205か
ら引き出されたラベルテープ10は、このラベルガイド
210を通って装置内部に導入される。また、ラベルガ
イド取付部212には、ラベル押付部214が形成され
ており、このラベル押付部214によってラベルテープ
10がラベルストッパ220の外周面へ押し付けられ
る。ラベル受台230は、この開閉アーム610とは別
個の単体であるが、形成しているラベル受台突起部23
4が、開閉アーム610の下端と係合するようになって
いる。
【0070】ラベル受台230の詳細な構造を図19に
示す。このラベル受台230は、ラベル受台回転軸23
1を枢軸として回転自在となるように、ハウジング10
5に支持されている。たゞし、ラベル受台回転軸231
を挿通するための孔が、右方の片寄った部位で長孔23
3となっており、ラベル受台230は図19の左右方向
に遊びを持った状態で取り付けられることになる。ラベ
ル受台230の内部には、ラベル受台フック236,2
38が設けられており、これらはそれぞれボディ突起6
22,624と係合する。ボディ突起622,624
は、ハウジング105の内面に形成された突起である。
【0071】図18において、開閉アーム610は、反
時計回りの回動力が与えられているから、その下端部が
ラベル受台突起部234に対して図の右方向への力を作
用させることになる。このような力が加わると、図19
に示すように、ラベル受台フック236,238が、そ
れぞれボディ突起622,624と係合した状態とな
り、ラベル受台230はハウジング105内に固定され
た状態となる。これが、このハンドラベラーを使用する
ときの状態、即ち、ラベル受台230を閉じた時の状態
である。
【0072】ラベル受台230を開くには、外力を加え
ればよい。操作者が指でラベル受台230を前方、即
ち、図19の左方へ動かすような力を加えると、ラベル
受台230は開閉アーム発条612の力に抗して図の左
方向へスライドする。すると、ラベル受台フック23
6,238が、それぞれボディ突起622,624から
外れた状態となり、こゝで操作者が指を放せば、ラベル
受台230は図20に示すように、装置底面から下方へ
向かって開くことになる。即ち、開閉アーム610によ
ってラベル受台突起部234が図の右方へと押される力
が強くなっており、ラベル受台230は自重と相俟って
ラベル受台回転軸231を枢軸として反時計回りに回動
する。この時、開閉アーム610の上部に取り付けられ
たラベルガイド210及びラベル押付部214は、ラベ
ルストッパ220から遠ざかる方向へ動くことになる。
【0073】図20に示すように、ラベル受台230を
開いた状態では、ラベルテープ10を図の上方から下方
へと挿入させた場合、障害となるものがない。従って操
作者は、テープホルダー205に装着した巻回状のラベ
ルテープ10の先端を、装置本体内にセットする作業を
容易に行うことができる。また、ラベル受台230を閉
じる場合には、ラベル受台230の底部を上方へ持ち上
げる操作をするだけで良い。ラベル受台230を完全に
持ち上げた状態では、開閉アーム610の反時計回りの
回動力によって、ラベル受台突起部234か右方へのス
ライドのための補助力を受けるので、ラベル受台フック
236,238が自然にボディ突起622,624と係
合することになる。
【0074】図19に示すように、ラベル受台230
は、ラベル受台回転軸231及びボディ突起622,6
24によって、ハウジング105に直接固定されるた
め、堅固な固定が可能になる。ラベル受台230の上面
は、ラベル12に対する印字動作を受ける支持面となる
ため、このような堅固な固定の行われることが、印字品
質の向上に大きく寄与する。
【0075】§6.スタンプケースへの取付機構
【0076】印字機構300の本体は、図2に示してい
るようにスタンプケース305に回転ゴム印310,回
転ゴム印320及びサブ印330を取り付けたものであ
る。このハンドラベラーでは、この取付機構に特有の機
構を採用することによって、取り付けや取り外し作業を
容易に行い得るようにしている。こゝでは、サブ印33
0の取付機構を例に採って、以下にこの機能を説明す
る。
【0077】図21は、この実施例で用いられているサ
ブ印330の全体構成を示す斜視図である。このサブ印
330は、サブ印上部330Aとサブ印下部330Bと
によって構成され、両者は、サブ印回動軸334を枢軸
として回動自在に結合されている。サブ印下部330B
の底面には、印字部312が形成されている。また、サ
ブ印下部330Bの両側面には、それぞれスライド突起
336が形成されており、サブ印上部330Aの両側面
には、それぞれサブ印固定突起338が形成されてい
る。
【0078】一方、このサブ印330を取り付ける対象
となるスタンプケース305の斜視図を図22に示す。
スタンプケース305は、内側面に、スライド突起33
6の嵌合を受けるスライド溝307が掘られており、ま
た、上部にサブ印固定突起338を固定するための印受
部306が形成されている。この実施例では、3組のス
ライド溝307と3組の印受部306が用意されてお
り、サブ印330を3通りの位置に取り付けることがで
きる。
【0079】例えば、サブ印330を図22の一番手前
の位置に取り付けるには、次のようにすれば良い。先
ず、スライド突起336を所望のスライド溝307に挿
入しながら、サブ印330をスタンプケース305内に
差し込んで行く。即ち、図23の側面図において、矢印
Aに示す方向にサブ印330を差し込んで行くことにな
る。完全に差し込んだら、続いて、矢印Bに示す方向に
サブ印上部330Aを動かし、サブ印固定突起338が
印受部306に係合固定されるようにする。
【0080】図24はサブ印330を取り付ける作業が
完了した状態を示す側面図である。サブ印330を取り
外すには、これと逆の操作を行えば良い。こうして、サ
ブ印330を3通りの任意の位置に取り付けることがで
きる。図23及び図24における二点鎖線は、別な位置
に取り付けたサブ印330を示すものである。
【0081】以上、サブ印330の取り付けを例に採っ
て説明したが、回転ゴム印310,320についても全
く同様の取り付けが可能である。ハンドラベラーでは、
ラベルを貼着する対象となる商品により、印字内容やそ
の配列などが種々異なることが多い。この実施例のよう
な取付機構を採用すれば、各印の交換や位置の変更など
を簡単に行うことができるようになる。
【0082】なお、図2に示すように、スタンプケース
305は主動アーム140にビスによって固定される
が、図22に示すように、スタンプケース305には複
数が連結したビス孔308が形成されているため、ビス
による固定位置の微調整が可能になる。このような固定
位置の調整により、印字位置の微調整を行うことが可能
になる。なお、ビス孔308は、長孔としておいても良
い。
【0083】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係るハンドラベラ
ーによれば、ラベルストッパ上に形成したストッパフッ
クを抜き孔に係合させてラベルテープを係止するように
したゝめ、ラベル貼着時において、ラベルテープを確実
に係止しておくことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るハンドラベラーの主た
る機構を示す構造図である。
【図2】図1に示すハンドラベラーの各機構の構成要素
を、より詳細に示した構造図である。
【図3】図1に示すハンドラベラーの分解図である。
【図4】図1に示すハンドラベラーにおいて、印字の基
本動作を行う部分のみを抽出した斜視図である。
【図5】図1に示すハンドラベラーにおいて、手動レバ
ー110の往復運動に基づく基本印字動作を説明するた
めの側面図である。
【図6】図5に示す状態から、手動レバー110を握る
ことにより、印字が行われた瞬間の状態を示す側面図で
ある。
【図7】図6に示す状態から、図5に示す状態へ復帰す
る、中途段階を示す側面図である。
【図8】ラベル移送機構500の主たる構成部品を示す
正面図であり、図2に示す装置を図の左方から見た状態
に対応し、一点鎖線X−X′より下の部分には、その断
面が示されている。
【図9】図8に示す構成部品の一部を分解して示した斜
視図である。
【図10】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、ハンドラベラーが静止状態にあるところが示
されている。
【図11】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、ハンドラベラーが往路動作を開始した直後の
状態が示されている。
【図12】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、ハンドラベラーが往路動作を完了した直後の
状態が示されている。
【図13】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、復路動作の途中において、ラベル移送爪51
4が抜き孔13に係合した状態を示している。
【図14】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、ハンドラベラーが往路動作を完了した状態か
示されている。
【図15】ラベル移送機構500の動作を説明する側面
図であり、長さの異なるラベルを用いた時に、ハンドラ
ベラーが静止状態にあるところが示されている。
【図16】ラベルストッパ220とラベルテープ10と
の位置関係を示す斜視図である。
【図17】ラベルストッパ220と、ラベルテープ10
と、中間部材150との相互位置関係を示す側面図であ
る。
【図18】ラベル受台230の開閉機構に関連した部品
を示す側面図である。
【図19】ラベル受台230の詳細な内部構造図であ
る。
【図20】ラベル受台230を開いた時の状態を示す側
面図である。
【図21】サブ印330の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図22】サブ印330を取り付ける対象となるスタン
プケース305の斜視図である。
【図23】スタンプケース305にサブ印330を取り
付ける手順を示す側面図である。
【図24】スタンプケース305にサブ印330を取り
付けた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10・・・ラベルテープ 11・・・移送テープ 12・・・ラベル 13・・・抜き孔 100・・・駆動機構 105・・・ハウジング 110・・・手動レバー 120・・・手動レバー復帰ばね 130・・・手動レバーストッパ 140・・・主動アーム 141・・・主動アーム軸 150・・・中間部材 158・・・回転止部 200・・・テープ供給機構 210・・・ラベルガイド 212・・・ラベルガイド取付部 214・・・ラベル押付部 220・・・ラベルストッパ 221・・・ラベルストッパ軸 222・・・ストッパフック 224・・・ストッパつば 240・・・貼付ローラ 300・・・印字機構 400・・・インク供給機構 500・・・ラベル移送機構 610・・・開閉アーム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方へ把手を延出すると共に、長尺の移
    送テープ上に多数のラベルを順次仮貼着したラベルテー
    プを巻装するためのテープホルダーを備えたハウジング
    と、 このハウジングに枢着され、前記把手へ向かって回動す
    る往路動作と、前記把手から離隔する方向へ回動する復
    路動作とを行う手動レバーと、 この手動レバーの往路動作により下降し、復路動作によ
    って上昇する印字機構と、 前記テープホルダーから引き出されたラベルテープを、
    下降してきた前記印字機構の印字面に接触させるように
    支持すると共に、印字後のラベルを剥離させながら移送
    テープを折り返すための折返部を有するラベル受台と、 前記移送テープをラベル1枚分の長さだけ送る機能を有
    するラベル移送機構とを備えたハンドラベラーにおい
    て、 前記移送テープの各ラベル間位置に形成された抜き孔に
    係合し得るストッパフックが表面に形成され、所定の枢
    軸に関して回動自在となるように取り付けられたラベル
    ストッパと、 前記手動レバーが復路動作を完了した後、往路動作を開
    始する前の第1の状態においては、前記ラベルストッパ
    の回動を阻止する機能を有し、前記ラベル移送機構によ
    る移送動作が行われている第2の状態においては、前記
    ラベルストッパの回動を可能にする機能を有する制御手
    段とを更に設けたことを特徴とするハンドラベラー。
  2. 【請求項2】 制御手段として、ラベルストッパの一部
    と係合し得る回転止部を持った中間部材を設け、第1の
    状態においては該回転止部が該ラベルストッパの一部と
    係合し、第2の状態においてはこの係合状態が解除され
    るように、手動レバーの往復回動動作によって、該中間
    部材を揺動させるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のハンドラベラー。
  3. 【請求項3】 ラベルテープをラベルストッパに対して
    押し付けるためのラベル押付部材と、ラベルテープをこ
    のハンドラベラー内に導入する操作を行う時に、該ラベ
    ル押付部材を該ラベルストッパから離す方向に動かす機
    構とを更に設けたことを特徴とする請求項1に記載のハ
    ンドラベラー。
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