JP3395480B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3395480B2
JP3395480B2 JP24435595A JP24435595A JP3395480B2 JP 3395480 B2 JP3395480 B2 JP 3395480B2 JP 24435595 A JP24435595 A JP 24435595A JP 24435595 A JP24435595 A JP 24435595A JP 3395480 B2 JP3395480 B2 JP 3395480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の操作子で楽
音信号を制御することができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器は、通常、種々の形態の自然楽
器に対応した複数の音色の楽音信号を生成することがで
きる。演奏者は、複数の音色の中から所望の音色を選択
して、当該音色による演奏を行うことができる。各音色
の楽音信号は、音量やピッチ等のパラメータにより生成
される。
【0003】電子楽器における楽音発生指示は、通常鍵
盤を用いてなされる。しかし、鍵盤楽器以外の楽器、例
えば弦楽器や管楽器の楽音信号を発生させようとする
と、鍵盤からの指示のみでは情報不足となる。管楽器に
おける息圧制御や弦楽器におけるビブラートのような制
御情報は鍵盤以外の操作子から入力する必要が生じる。
このようなパラメータは、ブレスコントーラやピッチベ
ンドホイール等の操作子により制御可能である。
【0004】例えば、音量はブレスコントローラにより
制御可能であり、ピッチはピッチベンドホイールにより
制御可能である。これら、パラメータと操作子の組み合
わせは、各音色毎にユーザが任意に設定することもでき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音源の一つに物理モデ
ル音源がある。物理モデル音源は、振動体を物理的に模
倣したものであり、特に管楽器の楽音発生に優れてい
る。管楽器の楽音を発生させる場合、物理モデル音源の
制御パラメータとして、息圧(ブレス)とアンブシュー
ルを用いる。ブレス信号発生のために、通常ブレスコン
トローラを用いる。ブレスコントーラは、演奏者の息圧
を検出する。物理モデル音源は、息圧に応じて音量等を
制御する。
【0006】しかし、演奏者によってはブレスコントロ
ーラの使用を好まない場合がある。また、ブレスコント
ローラを持っていない場合もある。そのような場合、ブ
レスコントローラに代えて、他の操作子で制御したい場
合がある。例えば、ブレスコントローラの代わりに、フ
ットコントローラで音量等の制御を行いたい場合があ
る。
【0007】その際には、音色の設定pressure
(息圧)=BREATH(ブレスコントローラ)を、p
ressure=FC(フットコントローラ)に変更す
ればよい。しかし、この方法では、演奏者の好みのもの
に設定するため、個々の音色の設定を見直し、不適当な
ものは設定し直す必要があり、煩にたえない。また、1
つの操作子がないだけでも、当該操作子に対応する音色
を全て変更しなければならない。
【0008】また、ある操作子の情報を別の操作子の情
報に変換して出力することができるものがある。この場
合、例えば音色の設定変更を行わずに、フットコントロ
ーラをブレスコントローラとして使用することができ
る。しかし、その場合、フットコントローラが完全にブ
レスコントローラに置き代わってしまうため、フットコ
ントローラを他の用途に使用することができなくなって
しまう。
【0009】本発明の目的は、容易に種々の操作子によ
り楽音信号を制御することができる電子楽器を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明の一観点によれ
ば、電子楽器は、音色と操作子種類情報とを対応付けて
記憶する音色テーブルと、特定の操作子の操作に対応し
て出力される第1の操作子情報を、前記音色テーブルに
記憶された操作子種類情報に対応する第2の操作子情報
に変換するための変換テーブルと、前記出力される第1
の操作子情報を受信し、該受信した第1の操作子情報を
前記変換テーブルに基づき前記第2の操作子情報に変換
し、前記音色テーブルに記憶されている操作子種類情報
に対応させて楽音信号の制御を行う楽音信号制御手段と
を有する。
【0011】変換テーブルにより操作子情報の変換を行
うことにより、音色テーブルの設定を変更せずに、第1
の操作子を第2の操作子に置き換えて、楽音信号を制御
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例による電
子楽器の機能を説明するための概念図である。
【0013】ブレスコントローラ3は、演奏者の息圧を
検出し、データbc1を出力する。ベロシティ1は、鍵
盤の押鍵速度に応じて、データvelを出力する。アフ
タタッチ2は、鍵盤の押鍵圧力に応じて、データatを
出力する。
【0014】電子楽器は、3つのモードを有する。モー
ド1は、ブレスコントローラをそのまま使用する通常モ
ードである。このモードは、ブレスコントローラ1の出
力データbc1を、そのままブレスデータbcとして使
用するモードである。セレクタ6は、データbc1を素
通りさせ、データbc1をブレスデータbcとして音源
およびMIDI−OUT端子に供給する。
【0015】モード2は、ブレスコントローラに代えて
ベロシティにより楽音信号を制御したい場合のモードで
ある。このモードは、イベント変換テーブル4がベロシ
ティ1のデータvelをブレスデータbc2に変換し、
データbc2をブレスデータbcとして使用するモード
である。セレクタ6は、データbc2を素通りさせ、デ
ータbc2をブレスデータbcとして音源およびMID
I−OUT端子に供給する。
【0016】モード3は、ブレスコントローラに代え
て、ベロシティとアフタタッチにより楽音信号を制御し
たい場合のモードである。このモードは、タッチEG
(エンベロープジェネレータ)5がベロシティ1のデー
タvelとアフタタッチ2のデータatを基に、タッチ
エンベロープのデータbc3を生成する。タッチエンベ
ロープは、楽音の音量に相当する。セレクタ6は、デー
タbc3を素通りさせ、データbc3をブレスデータb
cとして音源およびMIDI−OUT端子に供給する。
【0017】なお、ベロシティ1のデータvelとアフ
タタッチ2のデータatは、常に音源およびMIDI−
OUT端子に供給される。モード2、モード3では、ベ
ロシティ1またはアフタタッチ2がブレスコントローラ
3の役割を果たすが、その場合であっても、ベロシティ
1とアフタタッチ2は本来の役割をも果たすため、直接
音源およびMIDI−OUT端子に供給される。ベロシ
ティまたはアフタタッチが、完全にブレスコントローラ
に置き代わるのではないので、ベロシティまたはアフタ
タッチの本来の機能を殺さずに済む。
【0018】図2は、モード2で使用するイベント変換
テーブル4の構成を示す。イベント変換テーブル4は、
テーブルの右辺のイベントデータが入力されると、左辺
のイベントデータに変換して、出力する。つまり、テー
ブルの右辺のイベントが現れたら、左辺のイベントであ
ると解釈し、楽音信号を制御することになる。以下、右
辺と左辺の対応関係を式と呼ぶ。
【0019】図1の例では、テーブルの第1式のよう
に、ベロシティ(VEL)のデータvelをブレスコン
トローラ(BREATH)のデータbc2に変換する。
その他、第2式のように、モジュレーションホイール
(MOD.WHEEL)のデータをフットボリューム
(FOOT VOLUME)のデータに変換する等の設
定を行うこともできる。
【0020】図3は、モード3で使用するタッチEG5
の構成を説明するためのグラフである。横軸は時間であ
り、縦軸はブレスデータbcである。グラフは、エンベ
ロープ波形を形成している。
【0021】モード1のときには、ブレスコントローラ
1のデータbc1がそのままブレスデータbc(縦軸)
となる。モード3のときには、ベロシティ1のデータv
elとアフタタッチ2のデータatに応じてブレスデー
タbc3を生成する。データbc3がブレスデータbc
(縦軸)となる。
【0022】発音の初期時T1では、ベロシティ(イニ
シャルタッチ)のデータvelをブレスデータbcとす
る。そして、所定時間経過後T2では、アフタタッチの
データatをブレスデータbcとする。アフタタッチの
データatは、最大値atmaxと最小値atminの
間を周期的に変化する。アフタタッチは、ビブラートの
効果を与える。
【0023】期間T1から期間T2へ移行する際は、ベ
ロシティのデータvelからアフタタッチのデータat
にクロスフェードする。図4は、音源が持つ音色テーブ
ルを示す。テーブルの項目は、音色番号(No.)、音
色名(Name)、息圧(Pressure)、ピッチ
(Pitch)である。
【0024】No.1は、以下のように設定されてい
る。Nameは、AAAAであり、ユーザが任意に設定
可能である。Pressureは、ブレスコントローラ
(BREATH)であり、楽音パラメータPressu
reはブレスコントローラにより制御可能であることを
示す。Pitchは、ピッチベンドホイール(WHEE
L)であり、楽音パラメータPitchはピッチベンド
ホイールにより制御可能であることを示す。
【0025】No.2のように、設定することも可能で
ある。No.2は、NameがBBBBであり、Pre
ssureがブレスコントローラ(BREATH)であ
り、Pitchがアフタタッチ(AfterTouc
h)である。
【0026】この例のように、通常、管楽器タイプの音
源では、Pressureとしてブレスコントローラ
(BREATH)が設定される。本実施例によれば、演
奏者は、この音色テーブルを変更せずに済む。
【0027】モード1の場合は、ブレスコントローラに
より直接パラメータPressureが制御される。モ
ード2の場合は、ベロシティによりブレスコントローラ
のデータが生成されるので、ベロシティによりパラメー
タPressureが制御されることになる。モード3
の場合は、ベロシティおよびアフタタッチによりブレス
コントローラのデータが生成されるので、ベロシティお
よびアフタタッチによりパラメータPressureが
制御される。
【0028】次に、以上のイベント変換を実現する電子
楽器を示す。図5は、本実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図である。各種操作子11は、音色選択ス
イッチ、ブレスコントローラ、鍵盤、ピッチベンドホイ
ール、モジュレーションホイール、フットコントローラ
等のいずれかまたは任意の組み合わせである。
【0029】MIDIインターフェース(I/F)15
は、MIDI−IN端子およびMIDI−OUT端子を
有し、外部に対してMIDIデータを入出力することが
できる。操作子の情報をMIDIデータとして入力する
こともできる。
【0030】ROM13は、コンピュータプログラムま
たは必要なパラメータを記憶する。RAM14は、イベ
ント変換テーブル21、音色テーブル22等を記憶す
る。また、RAM14は、レジスタ、バッファ等、CP
U12のワーキングエリアを有する。
【0031】CPU12は、CPUバス18を介して、
ROM13、RAM14、各種操作子11、MIDIイ
ンターフェース15、音源16に接続される。CPU1
2は、タイマを有し、ROM13に記憶されるコンピュ
ータプログラムに従い、各種処理を行う。
【0032】CPU12は、各種操作子11、またはM
IDIインターフェース15に入力されるMIDIデー
タを基に、RAM14中のイベント変換テーブル21に
応じて、イベント変換を行う。
【0033】例えば、図2に示すイベント変換テーブル
によれば、ベロシティ(VEL)からブレスコントロー
ラ(BREATH)への変換、およびモジュレーション
ホイール(MOD.WHEEL)からフットボリューム
(FOOT VOLUME)への変換を行う。
【0034】CPU12は、イベント変換を行った後
に、RAM14中の音色テーブル22に従い、楽音パラ
メータを生成する。例えば、図4に示す音色テーブルに
よれば、各種操作子11中の音色選択スイッチのイベン
トに応じて、音色番号(No.)を設定する。例えば、
音色番号1が設定されると、ブレスコントローラ(BR
EEATH)のイベントに応じて、楽音パラメータPr
essure(息圧)を生成し、ピッチベンドホイール
(WHEEL)のイベントに応じて、楽音パラメータP
itch(ピッチ)を生成する。
【0035】既に、イベント変換テーブル21により、
ベロシティのイベントデータは、ブレスコントローラの
イベントデータに置き換えられているので、実際には、
ベロシティのイベントを基に、楽音パラメータPres
sureが生成される。
【0036】CPU12は、生成した楽音パラメータ
を、音源16に供給する。音源16は、例えば物理モデ
ル音源であり、楽音パラメータに応じて楽音信号を生成
する。音源16は、物理モデル音源の他、PCM音源、
FM音源等でもよい。
【0037】サウンドシステム17は、D/A変換器、
アンプ、スピーカを有し、音源16に接続される。音源
16で生成された楽音信号は、サウンドシステム17に
おいて、D/A変換され、信号増幅された後に、スピー
カから楽音が発せられる。
【0038】図6は、CPUが行う処理のメインルーチ
ンのフローチャートである。ステップSA1では、レジ
スタ、バッファの初期化等の初期設定を行う。ステップ
SA2では、イベントのスキャンを行う。演奏者が各種
操作子を操作したり、MIDIデータが入力されたりす
ると、イベントが発生する。
【0039】ステップSA3では、イベントがあるか否
かをチェックする。イベントがあるときには、ステップ
SA4へ進む。ステップSA4では、イベント変換およ
びイベント処理を行い、ステップSA5へ進む。詳細
は、後に別のフローチャートを参照しながら説明する。
【0040】イベントがないときには、イベント変換お
よびイベント処理を行わずに、ステップSA5へ進む。
ステップSA5では、パネルスイッチ/表示器の処理を
行う。ユーザは、パネルスイッチを操作することによ
り、イベント変換テーブルを作成または変更する。パネ
ルスイッチが操作されると、RAM中のイベント変換テ
ーブルが書き換えられ、テーブルの内容が表示器に表示
される。イベント変換テーブルの作成処理については、
後に詳細に説明する。
【0041】ステップSA6では、その他必要な処理を
行う。その後、ステップSA2へ戻り、処理を繰り返
す。図7は、図6のステップSA4のイベント処理の詳
細を示すフローチャートである。
【0042】ステップSB1では、受信したイベントが
発音イベント(キーオン/オフ)であるか否かをチェッ
クする。発音イベントでないときには、ステップSB2
へ進む。
【0043】ステップSB2では、受信したイベントが
コントローライベント(例えば、モジュレーションホイ
ール等)である否かをチェックする。コントローライベ
ントであるときには、ステップSB3へ進む。
【0044】ステップSB3では、受信したイベントを
音源に送出する。例えば、モジュレーションホイールの
イベントを受信したときには、音源にモジュレーション
ホイールのイベントをそのまま送出する。音源は、当該
イベントに応じてモジュレーションの楽音信号を生成す
る。
【0045】イベントを受信したときには、まず、上記
のように、本来のイベントの処理を行う。その後に、以
下に示すイベント変換の処理を行う。ステップSB4で
は、受信したイベントに対応するコントローラがイベン
ト変換テーブルの右辺にあるか否かをチェックする。例
えば、図2に示すイベント変換テーブルでは、第2式の
右辺にモジュレーションホイール(MOD.WHEE
L)が存在する。
【0046】受信したイベントがイベント変換テーブル
の右辺にあるときには、ステップSB5へ進む。ステッ
プSB5では、イベント変換テーブルに従い、受信イベ
ントをイベント変換テーブルの左辺のコントローライベ
ントに変換する。
【0047】例えば、図2に示すイベント変換テーブル
では、モジュレーションホイール(MOD.WHEE
L)のイベントを、フットボリューム(FOOT VO
LUME)のイベントに変換する。
【0048】ステップSB6では、変換したデータを左
辺のコントローライベントとして音源に送出し、図6の
メインルーチンの処理へ戻る。例えば、変換したデータ
をフットボリュームのイベントとして音源に送出する。
音源は、フットボリュームのイベントに応じた楽音信号
を生成する。
【0049】ステップSB4において、受信したイベン
トに対応するコントローラが、イベント変換テーブルの
右辺にないと判断されたときには、イベント変換を行わ
ずに、図6のメインルーチンの処理へ戻る。
【0050】ステップSB2において、受信したイベン
トがコントローライベントでないと判断されたときに
は、ステップSB7へ進む。ステップSB7では、その
他のイベントの処理を行う。その後、図6のメインルー
チンの処理へ戻る。
【0051】ステップSB1において、受信したイベン
トが発音イベントであると判断されたときには、ステッ
プSB8へ進む。ステップSB8では、発音イベント処
理を行い、図6のメインルーチンの処理へ戻る。発音イ
ベント処理は、発音イベントに関係するイベントのイベ
ント変換と共に、発音イベントの処理を行う。詳細は、
後に説明する。
【0052】図8は、図7のステップSB8の発音イベ
ント処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ
SC1では、受信した発音イベントがキーオン(KO
N)イベントであるか否かをチェックする。キーオンイ
ベントであるときには、ステップSC2へ進む。
【0053】ステップSC2では、発音チャンネルの割
り当てを行う。ステップSC3では、割り当てられた発
音チャンネルに、キーコード、タッチ情報(ベロシティ
およびアフタタッチを含む)、音色等に対応する楽音情
報を送出する。その後、ステップSC5へ進む。これら
の楽音情報は、キーオンイベントに含まれた形で供給さ
れる。音源は、楽音情報に応じて、楽音信号を生成す
る。
【0054】ステップSC1において、受信した発音イ
ベントがキーオンイベントでないと判断されたときに
は、受信した発音イベントがキーオフイベントであるの
で、ステップSC4へ進む。
【0055】ステップSC4では、キーオフ(KOF
F)処理を行い、ステップSC5へ進む。音源は、キー
オフイベントを受けて、減衰楽音信号を生成する。ステ
ップSC5では、受信したイベントに関係する情報が、
イベント変換テーブルの右辺にあるか否かをチェックす
る。例えば、図2に示すイベント変換テーブルでは、第
1式の右辺にベロシティ(VEL)が存在する。
【0056】イベント変換テーブルの右辺にあるときに
は、ステップSC6へ進む。ステップSC6では、イベ
ント変換テーブルに従い、受信イベントをイベント変換
テーブルの左辺のコントローライベントに変換する。
【0057】例えば、図2に示すイベント変換テーブル
では、ベロシティ(VEL)のイベントを、ブレスコン
トローラ(BREATH)のイベントに変換する。ステ
ップSC7では、変換したデータを左辺のコントローラ
イベントとして音源に送出し、図7の処理へ戻る。例え
ば、変換したデータをブレスコントローラのイベントと
して音源に送出する。音源は、ブレスコントローラのイ
ベントに応じた楽音信号を生成する。
【0058】ステップSC5において、受信したイベン
トに関係する情報が、イベント変換テーブルの右辺にな
いと判断されたときには、イベント変換を行わずに、図
7の処理へ戻る。
【0059】以上は、発音イベントやコントローライベ
ント等のイベントが発生した際にイベント変換を行う場
合について述べた。次に、イベントの発生時ではなく、
例えばアフタタッチ等、逐次変化するイベントデータを
イベント変換して、リアルタイム制御を行う処理につい
て述べる。
【0060】図9は、タイマイベント処理のフローチャ
ートである。タイマイベント処理は、タイマ割り込み信
号に応じて、所定時間間隔で行う処理である。タイマ割
り込み信号は、CPU内のタイマにより生成される。
【0061】ステップSD1では、エンベロープ波形パ
ラメータに基づき、各種リアルタイムコントロール用波
形を生成する。例えば、ブレスコントローラのイベント
データに基づき、ブレス信号のエンベロープ波形を生成
する。
【0062】ステップSD2では、楽音合成の対応する
各部分に前記リアルタイムコントロール用波形を供給す
る。例えば、ブレス信号のエンベロープ波形を付与す
る。ステップSD3では、作成した波形に関係する情報
が、イベント変換テーブルの右辺にあるか否かをチェッ
クする。イベント変換テーブルの右辺にあるときには、
ステップSD4へ進む。
【0063】ステップSD4では、受信イベントをイベ
ント変換テーブルに従いイベント変換し、イベント変換
テーブルの左辺のコントローライベントを作成する。こ
れにより、変換したエンベロープ波形データが生成され
る。
【0064】例えば、図3に示すタッチEGの場合、キ
ーオン直後の期間T1ではベロシティのイベントデータ
velによりブレス信号のエンベロープ波形が生成され
る。その後、ベロシティのイベントデータvelからア
フタタッチのイベントデータatにクロスフェードさせ
て、アフタタッチに基づくブレス信号のエンベロープ波
形を生成する。さらに、その後の期間T2では、アフタ
タッチのイベントデータatのみに基づき、ブレス信号
のエンベロープ波形を生成する。
【0065】ステップSD5では、変換したデータを左
辺のコントローライベントとして音源に送出する。例え
ば、上述の合成したブレス信号が供給される。その後、
割り込み前の処理へ戻る。
【0066】ステップSD3において、リアルタイムコ
ントロール用に作成した波形に関係する情報が、イベン
ト変換テーブルの右辺にないと判断されたときには、イ
ベント変換を行わずに、割り込み前の処理へ戻る。
【0067】図10は、イベント変換テーブル作成処理
の詳細を示すフローチャートである。この処理は、図6
のステップSA5のパネル処理に含まれる。ユーザは、
パネルスイッチを操作することにより、イベント変換テ
ーブルを作成することができる。
【0068】ステップSE1では、イベント変換テーブ
ルの左辺となるイベントの選択入力を、ユーザのスイッ
チ操作により受け付ける。ステップSE2では、選択さ
れた左辺に置き換えうる右辺の候補を表示器に表示し、
ユーザに候補を提示する。例えば、左辺としてブレスコ
ントローラが選択されたときには、連続可変なパラメー
タであることが必要なため、2値出力のオン/オフスイ
ッチは置き換え不可能であり、右辺の候補から外す。
【0069】ステップSE3では、候補から選択した右
辺を元にイベント変換テーブルを作成する。つまり、ユ
ーザが選択した左辺のイベントと右辺のイベントを対応
付けて、RAMに記録する。その後、処理を終了する。
【0070】なお、電子楽器に備えられている操作子
は、イベント変換テーブルの左辺として選択できないよ
うにしてもよい。例えば、電子楽器に、ブレスコントロ
ーラが備えられているときには、ブレスコントローラを
イベント変換テーブルの左辺として選択できないように
する。
【0071】イベント変換の用途として、ユーザの手元
にブレスコントローラがないときに、他の操作子を代わ
りに使いたい場合がある。そのような場合、電子楽器に
備えられている操作子についてはイベント変換を行う必
要がないので、備えられている操作子については、イベ
ント変換テーブルの左辺として選択できないようにす
る。
【0072】本実施例は、音色テーブルの設定を変える
ことなく、所望の操作子のイベントデータを受信したか
のように楽音信号の制御を行うことができる。音色テー
ブルの設定を変える必要がないので、演奏者の手間を省
くことができる。
【0073】また、1つの操作子を操作すると、該操作
子本来のイベントデータと共に、イベント変換された他
種のイベントデータも供給されるので、実際に接続され
ている操作子の数よりも多くの楽音パラメータを制御で
きる。
【0074】初心者は、多数の操作子を同時に操作する
ことが困難であるので、イベント変換を行うことによ
り、少数の操作子で各種楽音パラメータを容易に連動さ
せ、操作性を向上させることができる。
【0075】さらに、出力イベントデータの種類を切替
え可能な操作子を使用しなくても、全ての操作子を出力
切替え可能な操作子と同等な動作をさせることができ
る。以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明は
これらに制限されるものではない。例えば、種々の変
更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明で
あろう。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変換テーブルにより操作子情報の変換を行うことによ
り、音色テーブルの設定を変更せずに、操作子を他の操
作子に置き換えて、楽音信号を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による電子楽器の機能を説明
するための概念図である。
【図2】 イベント変換テーブルの構成を示す図であ
る。
【図3】 タッチEGの構成を説明するためのグラフで
ある。
【図4】 音色テーブルの構成を示す図である。
【図5】 本実施例による電子楽器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】 CPUが行う処理のメインルーチンのフロー
チャートである。
【図7】 図6のステップSA4のイベント処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図8】 図7のステップSB8の発音イベント処理の
詳細を示すフローチャートである。
【図9】 タイマイベント処理のフローチャートであ
る。
【図10】 イベント変換テーブル作成処理の詳細を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ベロシティ、 2 アフタタッチ、 3 ブレ
スコントローラ、4 イベント変換テーブル、 5
タッチEG、 6 セレクタ、 11各種操作子、
12 CPU、 13 ROM、 14 RA
M、15 MIDIインターフェース、 16 音
源、 17 サウンドシステム、 18 CPUバ
ス、 21 イベント変換テーブル、 22 音色
テーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音色と操作子種類情報とを対応付けて記
    憶する音色テーブルと、 特定の操作子の操作に対応して出力される第1の操作子
    情報を、前記音色テーブルに記憶された操作子種類情報
    に対応する第2の操作子情報に変換するための変換テー
    ブルと、 前記出力される第1の操作子情報を受信し、該受信した
    第1の操作子情報を前記変換テーブルに基づき前記第2
    の操作子情報に変換し、前記音色テーブルに記憶されて
    いる操作子種類情報に対応させて楽音信号の制御を行う
    楽音信号制御手段とを有する電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記楽音信号制御手段は、さらに、受信
    した第1の操作子情報を前記変換テーブルを用いて変換
    することなく、第1の操作子情報に対応した楽音信号の
    制御を行う請求項1記載の電子楽器。
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