JP3395474B2 - ポリアミド樹脂フィルム - Google Patents

ポリアミド樹脂フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド樹脂組成
物及びこれから成るフィルムに関するものである。特に
本発明は長期間に亘り安定してフィルム成形できるポリ
アミド樹脂組成物及びこれから成る耐ピンホール性に優
れたフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂の主要用途の一つはフィ
ルムであり、未延伸フィルム、一軸延伸フィルム又は二
軸延伸フィルムとして、単独で又は他の樹脂との積層フ
ィルムとして種々の用途に用いられている。特にポリア
ミド樹脂フィルムは強靱性とガスバリアー性に富んでい
るので、食品包装に賞用されている。しかし、ポリアミ
ド樹脂フィルムは低温における耐屈曲ピンホール性に問
題があり、これを改良すべくポリアミド樹脂に他のポリ
マーを配合することが種々提案されている。例えば、ポ
リアミド樹脂に、アイオノマー樹脂、エチレン−メタク
リル酸共重合体、不飽和カルボン酸変成ポリオレフィン
等、分子内にカルボン酸を含有するポリオレフィン類を
配合することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
ミド樹脂に分子内にカルボン酸を含有するポリオレフィ
ンを配合すると、フィルムに成形するための溶融押出時
に、溶融樹脂の通路に設置されているフィルターが閉塞
し易く、長期間に亘り安定した成形作業を行なうことが
できないという問題がある。従って本発明はこの問題を
解決せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリア
ミド93〜99.7重量%及びエチレン系共重合体7〜
0.3重量%から成るポリアミド樹脂組成物であって、
該エチレン系共重合体がエチレンとアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル及び酢酸ビニルから成る群か
ら選ばれたエステル系モノマーとの共重合体であり、且
つエステル系モノマーの含有率が8〜30重量%である
ものを、常法によりフィルムに成形すると、長期間に亘
り安定して成形作業を行なうことができ、かつ得られた
フィルムは低温における耐屈曲ピンホール性に富んでい
ることが見出された。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
に、本発明でフィルム成形に用いるポリアミド樹脂組成
物は、ポリアミドにエチレンとエステル系モノマーとの
共重合体を少量配合したものである。このポリアミド樹
脂組成物中には、常法により滑剤、帯電防止剤、酸化防
止剤、ブロッキング防止剤、安定剤、染料、顔料、無機
質微粒子等の各種添加剤を添加してもよい。
【0006】本発明において樹脂組成物の調製に用いる
ポリアミドは、その主鎖が主としてアミド結合(−NH
CO−)により結合している重合体であり、ジカルボン
酸とジアミンとよりなるナイロン塩やアミノカルボン酸
の重縮合、ラクタムの開環重合又はナイロン塩とラクタ
ムとの共重合などにより製造される。その主なものは、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン1
2などの脂肪族ポリアミド、シクロヘキサン環などを有
する脂環族ポリアミド、脂肪族ジアミンとテレフタル
酸、イソフタル酸その他の芳香族ジカルボン酸とのナイ
ロン塩を重縮合させて得られるポリアミド、m−又はp
−キシリレンジアミン等の芳香環を有する脂肪族ジアミ
ンと脂肪族ジカルボン酸とのナイロン塩を重縮合させて
得られるポリアミド、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボ
ン酸とのナイロン塩を重縮合させて得られるポリアミド
などがある。また、これらのポリアミドの混合物も用い
られる。
【0007】これらのポリアミドの原料であるラクタム
又はアミノカルボン酸としては、ε−カプロラクタム、
エナントラクタム、ラウリルラクタム、α−ピロリド
ン、α−ピペリドン、6−アミノカプロン酸、7−アミ
ノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウン
デカン酸などがあげられる。またナイロン塩の原料であ
る二塩基酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカンニ酸、ドデカンニ酸、ヘキ
サデカンニ酸、ヘキサデセンニ酸、オクタデカンニ酸、
オクタデセンニ酸、エイコサニ酸、エイコセンニ酸、ド
コサンニ酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸のよう
な脂肪族カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸のような脂環式ジカルボン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸のような芳香族ジカルボン酸、キシ
リレンジカルボン酸のような芳香族環を含有する脂肪族
ジカルボン酸等が挙げられる。
【0008】また、ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトレメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘ
プタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメ
チレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカメ
チレンジアミン、ヘキサデカメチレンジアミン、オクタ
デカメチレンジアミン、2,2,4(または2,4,
4)−トリメチルヘキサメチレンジアミンのような脂肪
族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘ
キサンジアミン、ビス−(4,4′アミノシクロヘキシ
ル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレンジアミ
ンのような芳香族環を含有する脂肪族ジアミンが挙げら
れる。
【0009】上述のポリアミドのなかでも、ε−カプロ
ラクタムの開環重合体であるナイロン6、ヘキサメチレ
ンジアミンとアジピン酸とのナイロン塩の縮合重合体で
あるナイロン66、メタキシリレンジアミンとアジピン
酸とのナイロン塩の縮合重合体であるナイロンMXD6
などが、入手が容易であり、かつフィルム製造に際して
の延伸操作が容易なので好ましい。一般にポリアミドは
吸湿性が大きいが、吸湿したものをそのままフィルム製
造に用いると溶融押出しに際し水蒸気やオリゴマーが発
生して成形作業の障害となるので、水分含有率0.1重
量%以下にまで乾燥してから成形に供するのが好まし
い。
【0010】本発明においてポリアミドに配合するエチ
レン系共重合体は、エチレンとアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル又は酢酸ビニルとの共重合体であ
る。アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チルなどが用いられる。またメタクリル酸エステルとし
ては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチルなどが用いられ
る。エチレン系共重合体としては、そのメルトインデッ
クスが0.1g/10分〜40g/10分、特に1g/
10分〜20g/10分のものを用いるのが、ポリアミ
ドとの混合に際し分散性が良好なので好ましい。エチレ
ン系共重合体に占めるこれらのエステル系モノマーの割
合は、8〜30重量%である。8重量%未満では、これ
を配合して調製したポリアミド樹脂フィルムを高温水中
で加熱した際に、エチレン系共重合体成分が結晶化して
フィルムが白濁するので好ましくない。またエステル系
モノマーの比率が30重量%を超えると、溶融加工時に
強い臭気を発して作業環境が著しく悪化するので好まし
くない。エチレン系共重合体に占めるエステル系モノマ
ーの好ましい比率は12〜25重量%である。これらの
エチレン系共重合体のなかでも、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体が、安価に入手でき、かつ熱安定性がよ
いので、特に好ましい。本発明で用いるエチレン系共重
合体は、実質上遊離のカルボン酸を含まないものでなけ
ればならない。遊離のカルボン酸が存在すると、これを
配合してなるポリアミド組成物を溶融成形する際に、溶
融樹脂の流路に設置してあるフィルターが閉塞しやす
い。その理由は不明であるが、ポリアミドとエチレン系
共重合体のカルボン酸とが反応して、ゲル状物を生成す
るためと推定される。
【0011】エチレン系共重合体は、ポリアミドとエチ
レン系共重合体との合計に対し0.3〜7重量%となる
ように配合する。0.3重量%未満の少量ではフィルム
の耐ピンホール性の向上が不十分である。また7重量%
を超える量になるとフィルムが白濁する。好ましい配合
比率は1〜5重量%である。本発明に係るフィルムは、
上述のポリアミド樹脂組成物から常法により製造するこ
とができる。最も簡単にはポリアミドとエチレン系共重
合体とを所定の比率で押出機に供給して溶融混練りし、
T−ダイよりシート状に押出し、冷却ロールで冷却した
のち巻取ればよい。これを常法により一軸延伸又はテン
ターを用いて逐次二軸延伸もしくは同時二軸延伸する
と、それぞれの特性を備えた延伸フィルムが得られる。
例えば逐次二軸延伸の場合には、未延伸フィルムを50
〜110℃に加熱してロール式縦延伸機により縦方向に
2.5〜5倍に延伸し、続いてテンター式横延伸機によ
り60〜120℃で横方向に2.5〜5倍延伸すると、
強度の大きいフィルムが得られる。
【0012】また、環状ダイを用いるチューブラー式同
時二軸延伸やテンター式同時二軸延伸の場合には、60
〜110℃の温度で縦横方向にそれぞれ2.5〜5倍延
伸すればよい。延伸を終えたフィルムは次いで熱固定す
ることにより寸法安定性にすぐれたフィルムとなる。熱
固定は、110℃を下限とし、ポリアミドの融点より5
℃低い温度を上限とする温度範囲から任意の温度を選択
して行なうことができる。
【0013】本発明に係るポリアミド樹脂組成物から形
成されるフィルムは、単層フィルムとして用いることも
できるが、他のフィルムとの積層フィルムとして用いる
こともできる。例えば、本発明に係るポリアミド樹脂組
成物の1種と、これとは組成の異なるポリアミド樹脂組
成物(これも本発明の規定を満足するものであることが
望ましい)とを溶融共押出ししてポリアミド積層フィル
ムとすることができる。
【0014】また、ポリアミドは自己ヒートシール性が
ないので、自己ヒートシール性のフィルムを希望する場
合には、自己ヒートシール性のある他の熱可塑性樹脂フ
ィルムとの積層フィルムとすればよい。即ち本発明に係
るポリアミド樹脂組成物から成る層を有する単層ないし
は複層のポリアミドフィルムの片面に、自己ヒートシー
ル性のある樹脂から成る層(シーラント)を積層するこ
とにより、本発明に係るポリアミド樹脂組成物から成る
フィルムの利点と自己ヒートシール性とを兼ね備えた積
層フィルムが得られる。勿論、所望ならばポリアミドフ
ィルムの両面にシーラントを積層してもよい。
【0015】自己ヒートシール性の樹脂としては、例え
ば高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体など、シーラント
として常用されている樹脂を用いることができる。自己
ヒートシール性の積層フィルムの製造も常法により行な
うことができる。例えばそれぞれのフィルムを製造した
のち接着剤で貼り合わせるドライラミネート法、ポリア
ミドフィルムにシーラント樹脂を溶融押出しして貼合わ
せる押出しラミネート法などを用いることができる。
【0016】本発明に係るフィルムは各種の物品の包装
用に用いられるが、特に食品の包装に好適に用いられ
る。食品包装用には主にヒートシール性積層フィルムが
用いられ、フィルムを袋状に加工し、これに食品を充填
後ヒートシールにより密封する。密封された食品は、多
くの場合、引続いて加熱殺菌に供される。加熱殺菌は、
熱湯又は水蒸気を加熱媒体として、通常80〜135℃
の温度で、5〜60分間程度行なうが、具体的にはそれ
ぞれの食品毎に殺菌効果や食品の変質などを考慮して決
定される。110℃を超える高温で殺菌する場合には、
ポリプロピレンをシーラントとする積層フィルムを用い
るのが好ましい。密封食品は通常、常温または10℃か
ら−30℃程度の低温で保管・流通されることが多い
が、本発明に係るフィルムは低温での特性に優れている
ので、0℃以下の低温で保管・流通する食品の包装に好
適である。
【0017】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の実施例において、耐ピンホール
性、耐レトルト性及びヘイズは、それぞれ下記により測
定した。 耐ピンホール性(77平方インチ当りの個数) −10℃の雰囲気中に24時間以上放置したフィルムか
ら8インチ×11インチの試料を5枚切り出して試験に
供した。
【0018】この5枚の試料につき、理学工業社製のゲ
ルボーフレックステスター(NO.901型)(MIL
−B131Cに準拠)を用い、−10℃の温度条件下
で、3.5インチ進む間に440°回転し、さらに2.
5インチ直進し、その後、逆に戻るという屈曲操作を1
回と数える屈曲テストを連続して5000回反復した。
このテストを経たフィルムについて、サンコー電子研究
所製のピンホールテスター(TRD型)を用い、1kV
の電圧を印加してフィルムに発生したピンホール数を測
定した。
【0019】耐レトルト性 フィルムを型枠に固定し、平山製作所製の超加速寿命試
験装置(PL−30AeRIII)で、水中で約120℃
(1.2kg/cm2 G)に加熱した。この状態で30
分間保持したのち放冷し、80℃まで降温したときに装
置を開放してフィルムを取出した。フィルムの水分をぬ
ぐい取ったのち23℃、50%RHの雰囲気中に24時
間放置し、ヘイズの上昇を観察した。
【0020】ヘイズ JIS K7105に準拠して測定した。フィルムを2
3℃、50%RHの雰囲気中に1時間放置したのち、日
本電色社製のヘイズメーターでそれぞれにつきヘイズを
測定した。測定は3回行ない、平均値を算出した。ま
た、実験に用いたポリアミド及びエチレン系共重合体
は、下記の通りである。
【0021】ポリアミド(1):ナイロン6(三菱化学
社製品、ノバミッド(登録商標)1020) ポリアミド(2):ナイロン6(三菱化学社製品、ノバ
ミッド(登録商標)1022) ポリアミド(3):ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学社
製品、MX−ナイロン6007) ポリアミド(4):ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学社
製品、MX−ナイロン6121) ポリアミド(5):ナイロン66(旭化成社製品、レオ
ナ66 1700)
【0022】エチレン系共重合体(1):エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体(三井デュポンポリケミカル社
製品、エバフレックス−EEA A−703、アクリル
酸エチル含有量25重量%) エチレン系共重合体(2):エチレン−酢酸ビニル共重
合体(三菱化学社製品、三菱ポリエチEVA EVA2
5K、酢酸ビニル含有量11重量%) エチレン系共重合体(3):エチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体(住友化学社製品、アクリフトWH30
2、メタクリル酸メチル含有量17重量% エチレン系共重合体(4):アイオノマー樹脂(三井デ
ュポンポリケミカル社製品、ハイミラン1652) エチレン系共重合体(5):エチレン−アクリル酸エス
テル−無水マレイン酸共重合体(住友アトケム社製品、
ボンダインHX8290) エチレン系共重合体(6):エチレン−メタクリル酸共
重合体(三井デュポンポリケミカル社製品、ニュクレル
N−0908C) エチレン系共重合体(7):エチレン−酢酸ビニル共重
合体(三菱化学社製品、三菱ポリエチEVA X70
0、酢酸ビニル含有量33重量%) エチレン系共重合体(8):エチレン−酢酸ビニル共重
合体(三菱化学社製品、三菱ポリエチEVA、V223
H、酢酸ビニル含有量5重量%)
【0023】実施例1〜4及び比較例1〜7 第1表に示すポリアミド97重量部とエチレン系共重合
体3重量部とをペレットで混合した。これを押出機で2
65℃で加熱混練したのち濾過精度30μmのリーフデ
ィスク5枚を通過させて濾過し、Fダイよりシート状で
押出し、25℃に冷却したロールに密着させて急冷し
た。
【0024】このフィルムをロール式延伸機で50℃で
縦方向に3倍延伸し、次いでテンター式延伸機で90℃
で横方向に3倍延伸した。この二軸延伸フィルムを20
5℃で6秒間熱固定して厚さ約15μmの二軸延伸フィ
ルムを得た。得られたフィルムにつき、耐ピンホール
性、耐レトルト性及びヘイズを測定した。結果を第1表
に示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例5 ポリアミド(3)97重量部とエチレン系共重合体
(1)3重量部との混合物(A)と、ポリアミド(2)
97重量部とエチレン系共重合体(1)3重量部との混
合物(B)とを別々の押出機で加熱混練した。これを濾
過精度30μのリーフディスク5枚を通して濾過したの
ち、Bを二分割して共押出しT−ダイ内で積層して、B
/A/Bの3層構造の積層フィルムとして押出した。こ
れを25℃の冷却ロールに密着させて急冷し、約54μ
/36μ/45μの層厚の積層未延伸フィルムを得た。
【0027】これをロール式延伸機で60℃で縦方向に
3倍延伸し、次いでテンター式延伸機で90℃で横方向
に3倍延伸した。これを205℃で6秒間熱固定して、
厚さ約15μmの積層二軸延伸フィルムを得た。連続し
て7日間運転したが、フィルターの差圧は上昇しなかっ
た。またフィルムのヘイズは4.0、耐レトルト性は
4.1、耐ピンホール性は4.1であった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば耐ピンホール性及び耐レ
トルト性に優れたフィルムを長期間に亘って安定して生
産することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−50565(JP,A) 特開 平6−271780(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/18 C08L 77/00 - 77/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド93〜99.7重量%及びエ
    チレン系共重合体7〜0.3重量%から成るポリアミド
    樹脂組成物であって、該エチレン系共重合体がエチレン
    とアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び酢酸
    ビニルから成る群から選ばれたエステル系モノマーとの
    共重合体であり、且つエステル系モノマーの含有率が8
    〜30重量%であるポリアミド樹脂組成物からなること
    を特徴とするポリアミド樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリアミド93〜99.7重量%及びエ
    チレン系共重合体7〜0.3重量%から成るポリアミド
    樹脂組成物であって、該エチレン系共重合体がエチレン
    とアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び酢酸
    ビニルから成る群から選ばれたエステル系モノマーとの
    共重合体であり、且つエステル系モノマーの含有率が8
    〜30重量%であるポリアミド樹脂組成物の1種と、こ
    れとは組成の異なるが、ポリアミド93〜99.7重量
    %及びエチレン系共重合体7〜0.3重量%から成るポ
    リアミド樹脂組成物であって、該エチレン系共重合体が
    エチレンとアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
    及び酢酸ビニルから成る群から選ばれたエステル系モノ
    マーとの共重合体であり、且つエステル系モノマーの含
    有率が8〜30重量%であるポリアミド樹脂組成物とを
    溶融共押出ししてなることを特徴とする積層ポリアミド
    樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 二軸延伸されてなる請求項1又は2に記
    載のポリアミド樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリアミドが、ポリε−アミノカプロン
    酸、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリメタキシリレ
    ンアジパミド又はこれらの2種以上の混合物を主成分と
    するものである請求項1ないし3のいずれかに記載のポ
    リアミド樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のポ
    リアミド樹脂フィルムで包装されている食品。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載のポ
    リアミド樹脂フィルムで包装されている0℃以下の低温
    で保管・流通される食品。
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