JP3395018B2 - 光学部品 - Google Patents

光学部品

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JP3395018B2
JP3395018B2 JP01752194A JP1752194A JP3395018B2 JP 3395018 B2 JP3395018 B2 JP 3395018B2 JP 01752194 A JP01752194 A JP 01752194A JP 1752194 A JP1752194 A JP 1752194A JP 3395018 B2 JP3395018 B2 JP 3395018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、硝子材やプラスチッ
ク材等からなる透明基材を接合してなる接合レンズ、フ
ィルター等の光学部品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高屈折率の硝子材を用いた光学系
が、装置の小型化や光学特性の向上のため注目されてい
る。しかし、このような硝子材からなるレンズ又はフィ
ルターを接合する際に、接着剤を用いることが多く、そ
の結果、接合部の反射率が高くなるという問題があっ
た。即ち、光透過率の低下による像光量の低下や、光学
系での迷光の発生によりスチルカメラやビデオカメラ等
の受光画像にゴースト像が発生する問題が生じた。
【0003】この問題の対策として、特開平2-27301号
公報に、硝子材に接着するとき、少なくとも一方の硝子
接着面に硝子の屈折率と接着剤の屈折率の中間の屈折率
を有する材料からなる層を1層形成する方法が開示され
ている。しかしながら、このような条件に適した材料は
容易に得難く、実際に希望通りの反射率の低減は困難で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の問
題に鑑み、硝子材やプラスチック材等からなる透明基材
を接合してなる接合レンズ、フィルター等の光学部品に
おいて、接合部の反射率を低減することを課題とするも
のである。
【0005】この結果、接合部を通過する像光量の低下
を防止できると共に、前記光学部品を用いてなる光学系
内で発生する迷光が接合部で反射し受光部に照射される
ことを防止し、ゴースト画像を低減させることができ
る。
【0006】更に、ビデオカメラ用光学レンズにおい
て、CCD受光センサーの感度の高い光波長領域の迷光
発生を防止すると共に、ゴースト像として目立つ緑色又
は赤色像を防止するために、レンズ接合部の反射率を50
0mμ〜650mμで0.2%以下に設定する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の何れか
の手段により達成される。第1の透明基材の面に2
第1の反射防止コート層を設け、第2の透明基材と屈
折率の差が0.1以内の接着剤を用い、前記第1の反射防
止コート層と前記第2の透明基材とを前記接着剤にて接
合した光学部品であって、前記第1の透明基材の屈折率
を1.70乃至1.86、前記接着剤の屈折率を1.40乃至1.60と
設定したとき、前記第1の反射防止コート層が下記の条
件式を満足することを特徴とする光学部品 1.38≦第1層の屈折率≦1.62 0.063λ 0 ≦第1層の光学膜厚≦0.175λ 0 1.95≦第2層の屈折率≦2.10 0.020λ 0 ≦第2層の光学膜厚≦0.070λ 0 但し、λ 0 :反射率の最小値の波長 第1の透明基材の面に2層の第1の反射防止コート層
を設け、第2の透明基材の面に1層若しくは2層の第2
の反射防止コート層を設け、前記第1の反射防止コート
層と前記第2の反射防止コート層を接着剤にて接合した
光学部品であって、前記第1の透明基材若しくは前記第
2の透明基材の屈折率を1.70乃至1.86、前記接着剤の屈
折率を1.40乃至1.60と設定したとき、前記第1の反射防
止コート層若しくは前記第2の反射防止コート層が下記
の条件式を満足することを特徴とする光学部品。 1.38≦第1層の屈折率≦1.62 0.063λ 0 ≦第1層の光学膜厚≦0.175λ 0 1.95≦第2層の屈折率≦2.10 0.020λ 0 ≦第2層の光学膜厚≦0.070λ 0 但し、λ 0 :反射率の最小値の波長
【0008】
【実施例】本願発明の実施例を図1乃至図11に基づき、
詳細に説明する。
【0009】〔実施例1、実施例2、実施例3及び実施
例4〕図1は、本願発明の第1の実施例乃至第4の実施
例における光学部品の断面図である。同図において、第
1の硝子材11には第1層12及び第2層13からなる反射防
止コートが形成され、接着剤14により第2の硝子材15と
接合される。硝子材11は屈折率1.70〜1.85の高屈折率の
硝子材であり、反射防止コートの第1層12には屈折率1.
38〜1.62の低屈折率材料を用い、反射防止コートの第2
層13には屈折率1.95〜2.10の高屈折率材料を用いた。接
着剤14には屈折率1.5の電気化学社製ハードロック1030
K、屈折率1.5のノーランド社製ノーランド65、若しく
は屈折率1.6のアーデル社製HV2からなる可視光硬化
樹脂を用いた。また、接合部16の反射率を測定するため
に、硝子材15は接着剤14の屈折率と同等の屈折率1.51を
有するBK−7又は屈折率1.62を有するBaSFを用
い、接合部17の反射率を低減した。
【0010】第1の実施例乃至第4の実施例は硝子材11
の材質変更に伴い、反射防止コートの第1層12及び第2
層13を変更した実施例であり、その詳細な試料構成を表
1及び表2に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】また、これらの実施例の光反射特性を反射
防止コートのない比較例と比較して図2乃至図6に示
す。
【0014】以上の結果により、波長500mμ〜650mμに
おいて、反射率0.2%以下が得られた。また、屈折率及
び光学膜厚は、各々±0.5%の変動中においても、略同
等の効果が得られた。従って、スチルカメラやビデオカ
メラの接合光学レンズとして用いたとき、ゴーストの発
生が反射防止コートのない比較例より大幅に改善され
た。
【0015】特に、CCD受像センサーの最高感度波長
領域500〜600nmの反射率が0.2%となって、ゴースト防
止に良好な結果を得た。特に、反射率最小波長を520nm
以上600nm以下にしたとき、大きな効果が得られた。
【0016】なお、反射防止コートは表1及び表2に記
載の材料以外に、第1層としてフッ化リチウム若しくは
フッ化セリウムからなるフッ化物、又は酸化ランタンか
らなる酸化物の中の何れか1種類の材料を用い、第2層
として酸化チタン、酸化セリウム、酸化タンタル、酸化
亜鉛、酸化シリコン若しくは酸化イットリウムからなる
酸化物を用いてもよい。また、上記の材料と表1及び表
2に記載の材料との2種類以上の混合物を用いてもよ
い。
【0017】〔実施例5〕図7は、本願発明の実施例5
における光学部品の断面図である。同図において、第1
の硝子材21には第1層22及び第2層23からなる反射防止
コートが形成され、接着剤24により第1層25及び第2層
26からなる反射防止コートが形成された第2の硝子材27
と接合される。本実施例において、硝子材21には屈折率
1.86の高屈折率の硝子材であるSFLφ3が、硝子材27
には屈折率1.70の高屈折率の硝子材であるLaK14が
用いられる。反射防止コートの第1層22、25には低屈折
率材料が用いられ、反射防止コートの第2層23、26には
高屈折率材料が用いられる。この詳細を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】なお、反射防止コートは蒸着時に酸素ガス
を微量導入し、真空度0.9〜4×10-4Torrの間で一定維
持する、真空蒸着法で作成した。
【0020】また、接着剤14は屈折率1.5の紫外線硬化
樹脂を用いた。
【0021】以上の条件の実施例5と反射防止コートを
施さない比較例5との光反射特性を図8に示す。
【0022】この場合も、比較例5より大幅に良好な光
反射特性が得られた。
【0023】〔実施例6〕図9は、本願発明の実施例6
における光学部品の断面図である。同図において、第1
の硝子材31と高屈折率の第2の硝子材33を、屈折率1.63
の光硬化性樹脂の接着剤(アーデル社製HV2)32をス
ピナー塗布にて均一塗布して硬化させて接着し、図11に
示す光反射率特性を測定した。
【0024】実施例6−1は硝子材33として屈折率1.86
のSFLφ3を用い、実施例6−2は硝子材33として屈
折率1.70のLaK14を用いた。また、硝子材33と接着
剤32との接合面の反射率を測定するために、硝子材31に
接着剤32の屈折率に近い屈折率を有するBaSF1(屈
折率nd=1.626)を用い、硝子材31と接着剤32との接合
面の反射光の低減をした。
【0025】以上の測定結果により、可視領域で実施例
6−1は0.8%以下の反射率が得られ、実施例6−2は
0.1%以下の反射率が得られた。従って、SFLφ3又
はLaK14を他の硝子材と接合するとき、接着剤とし
て屈折率約1.63の樹脂を用いることが、接合部での反射
率低減に効果が大きい。特に、実施例6−2において
は、可視領域での反射率が大幅に低減され、波長500〜6
50nmで0.1%以下の反射率が得られた。
【0026】実施例6−3として、図9と同様な構成で
硝子材33と接着剤32との接合面の反射率を測定したデー
タを表4及び表5に示す。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】表4よりノーランド65接着剤を用いて硝子
材を接合するとき、硝子材33と接着剤32の接合面の光反
射率(波長550nm)を0.1%以下にするためには硝子材33
と接着剤32の屈折率の差を0.1以下にすることが望まし
い。また、表5よりHV−2接着剤を用いる場合、同様
に硝子材33と接着剤32の屈折率の差を0.1以下にするこ
とが望ましいことが判る。比較例6−2及び6−3は屈
折率の差が0.1を越えるとき、反射率が0.1%を越えるこ
とを示す。
【0030】また、2枚の硝子材を接着剤で接合し、接
合部全体での反射率を0.2 %以下にすることが、ビデオ
カメラ光学系等でのゴースト像の防止に必要である。従
って、硝子材と接着剤との境界面の反射率は、接合部全
体の反射率の1/2、即ち、0.1%以下が望まれ、その
とき硝子材と接着剤との屈折率の差は、前述の如く0.1
以下が望ましい。
【0031】〔実施例7」図10は、本願発明の実施例7
における光学部品の断面図である。同図において第1の
硝子材41には第1層42及び第2層43からなる反射防止コ
ートが形成され、接着剤44により第2の硝子材45と接合
される。硝子材41は屈折率1.86のSFLφ3であり、反
射防止コートの第1層42には屈折率1.46±0.01、光学膜
厚0.063λ0の2酸化シリコンが用いられ、第2層43には
屈折率1.95±0.01、光学膜厚0.061λ0のチタン酸ジルコ
ニウムが用いられる。接着剤44は屈折率1.63の光硬化性
樹脂の接着剤(アーデル社製HV2)を用いた。なお、
反射防止コートの第1層42に屈折率1.62±0.01、光学膜
厚0.097λ0の酸化アルミニウムを用い、第2層43に屈折
率1.95±0.02、光学膜厚0.056λ0のチタン酸ジルコニウ
ムを用いてもよい。また、硝子材45は、屈折率1.70のL
aK14を用いた。
【0032】この条件に基づき、図11に示す光反射率特
性を測定した。なお、比較例6−1は反射防止コートを
しない例である。
【0033】この結果、高屈折率の樹脂を用いること
で、実施例6−2で示した如く、硝子材45の接合面のコ
ート層を省いても反射率は低くなり、実施例5に近い反
射率の低減が可能になった。
【0034】
【発明の効果】本願発明によれば、硝子材やプラスチッ
ク材等からなる透明基材を接合してなる接合レンズ、フ
ィルター等の光学部品において、接合部の反射率を低減
することができる。
【0035】この結果、接合部を通過する像光量の低下
を防止できると共に、前記光学部品を用いてなる光学系
内で発生する迷光が接合部で反射し受光部に照射される
ことを防止し、画質を低下させるゴースト画像を低減さ
せることができる。
【0036】更に、ビデオカメラ用光学レンズにおい
て、CCD受光センサーの感度の高い光波長領域の迷光
発生を防止すると共に、ゴースト像として目立つ緑色又
は赤色像を防止するために、レンズ接合部の反射率を50
0mμ〜650mμで0.2%以下に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施例乃至第4の実施例にお
ける光学部品の断面図である。
【図2】第1の実施例の光反射特性図である。
【図3】第2の実施例の光反射特性図である。
【図4】第2の実施例の光反射特性図である。
【図5】第3の実施例の光反射特性図である。
【図6】第4の実施例の光反射特性図である。
【図7】本願発明の第5の実施例における光学部品の断
面図である。
【図8】第5の実施例の光反射特性図である。
【図9】本願発明の第6の実施例における光学部品の断
面図である。
【図10】本願発明の第7の実施例における光学部品の
断面図である。
【図11】第6の実施例及び第7の実施例の光反射特性
図である。
【符号の説明】
11,15,21,27,31,33,41,45 硝子材 12,22,25,42 第1層 13,23,26,43 第2層 14,24,32,44 接着剤
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−262602(JP,A) 特開 平3−37601(JP,A) 特開 平5−232315(JP,A) 特開 平6−305778(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 1/10 - 1/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の透明基材の面に2層の第1の反射
    防止コート層を設け、第2の透明基材と屈折率の差が0.
    1以内の接着剤を用い、前記第1の反射防止コート層
    前記第2の透明基材とを前記接着剤にて接合した光学部
    品であって、前記第1の透明基材の屈折率を1.70乃至1.
    86、前記接着剤の屈折率を1.40乃至1.60と設定したと
    き、前記第1の反射防止コート層が下記の条件式を満足
    することを特徴とする光学部品。1.38≦第1層の屈折率≦1.62 0.063λ 0 ≦第1層の光学膜厚≦0.175λ 0 1.95≦第2層の屈折率≦2.10 0.020λ 0 ≦第2層の光学膜厚≦0.070λ 0 但し、λ 0 :反射率の最小値の波長
  2. 【請求項2】 前記第1の透明基材の屈折率を1.81乃至
    1.86、前記接着剤の屈折率を1.46乃至1.52と設定したと
    き、前記第1の反射防止コート層の第1層にフッ化マグ
    ネシウムを、第2層にチタン酸ジルコニウムを用い、前
    記第1の反射防止コート層が下記の条件式を満足するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学部品。0.0686λ 0 ≦第1層の光学膜厚≦0.085λ 0 0.0600λ 0 ≦第2層の光学膜厚≦0.070λ 0 但し、λ 0 :反射率の極小値の波長
  3. 【請求項3】 前記第1の透明基材を硝子材にて形成
    し、前記第1の反射防止コート層を前記硝子材を基準に
    して、 第1層にフッ化マグネシウム、フッ化リチウム若しくは
    フッ化セリウムからなるフッ化物、又は酸化シリコン、
    酸化ランタン若しくは酸化アルミニウムからなる酸化物
    の中の何れか1種類の材料、若しくは2種類以上の混合
    材料を用い、 第2層にチタン酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸
    化チタン、酸化セリウム、酸化ハフニウム、酸化タンタ
    ル、酸化プラセオジウム、酸化亜鉛、酸化シリコン若し
    くは酸化イットリウムからなる酸化物の中の何れか1種
    類の材料、若しくは2種類以上の混合材料を用いたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学部品。
  4. 【請求項4】 第1の透明基材の面に2層の第1の反射
    防止コート層を設け、第2の透明基材の面に1層若しく
    は2層の第2の反射防止コート層を設け、前記第1の反
    射防止コート層と前記第2の反射防止コート層を接着剤
    にて接合した光学部品であって、 前記第1の透明基材若しくは前記第2の透明基材の 屈折
    率を1.70乃至1.86、前記接着剤の屈折率を1.40乃至1.60
    と設定したとき、前記第1の反射防止コート層若しくは
    前記第2の反射防止コート層が下記の条件式を満足する
    ことを特徴とする光学部品。 1.38≦第1層の屈折率≦1.62 0.063λ0≦第1層の光学膜厚≦0.175λ0 1.95≦第2層の屈折率≦2.10 0.020λ0≦第2層の光学膜厚≦0.070λ0 但し、λ0:反射率の最小値の波長
  5. 【請求項5】 前記第1の透明基材若しくは前記第2の
    透明基材の屈折率を1.81乃至1.86、前記接着剤の屈折率
    を1.46乃至1.52と設定したとき、前記第1の反射防止コ
    ート層若しくは前記第2の反射防止コート層の第1層に
    フッ化マグネシウムを、第2層にチタン酸ジルコニウム
    を用い、前記第1の反射防止コート層若しくは前記第2
    の反射防止コート層が下記の条件式を満足することを特
    徴とする請求項4に記載の光学部品。 0.0686λ0≦第1層の光学膜厚≦0.085λ0 0.0600λ0≦第2層の光学膜厚≦0.070λ0 但し、λ0:反射率の最小値の波長
  6. 【請求項6】 前記第1の透明基材若しくは前記第2の
    透明基材の少なくとも何れか一方を硝子材にて形成し、
    前記第1の反射防止コート層若しくは前記第2の反射防
    止コート層を前記硝子材を基準にして、 第1層にフッ化マグネシウム、フッ化リチウム若しくは
    フッ化セリウムからなるフッ化物、又は酸化シリコン、
    酸化ランタン若しくは酸化アルミニウムからなる酸化物
    の中の何れか1種類の材料、若しくは2種類以上の混合
    材料を用い、 第2層にチタン酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸
    化チタン、酸化セリウム、酸化ハフニウム、酸化タンタ
    ル、酸化プラセオジウム、酸化亜鉛、酸化シリコン若し
    くは酸化イットリウムからなる酸化物の中の何れか1種
    類の材料、若しくは2種類以上の混合材料を用いたこと
    を特徴とする請求項4又は請求項5に 記載の光学部品。
  7. 【請求項7】 前記第1の反射防止コート層若しくは前
    記第2の反射防止コート層の第1層に光学膜厚が0.069
    λ 0 のフッ化マグネシウムを、第2層に光学膜厚が0.069
    λ 0 のチタン酸ジルコニウムを用いた屈折率が1.86の第
    1の硝子材と、反射防止コート層の第1層に光学膜厚が
    0.07λ 0 のフッ化マグネシウムを、第2層に光学膜厚が
    0.045λ 0 のチタン酸ジルコニウムを用いた屈折率が1.70
    の第2の硝子材とを、屈折率が1.50の接着剤で接合した
    ことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の光
    学部品。
  8. 【請求項8】 前記第1の反射防止コート層及び前記第
    2の反射防止コート層の層構成が異なることを特徴とす
    る請求項4〜7の何れか1項に記載の光学部品。
  9. 【請求項9】 前記第1の反射防止コート層若しくは前
    記第2の反射防止コート層の少なくとも何れか一方の反
    射率の最小値の波長を520mμ以上、600mμ以下とするこ
    とを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の光学
    部品。
  10. 【請求項10】 前記第1の透明基材及び前記第2の透
    明基材の屈折率が異なることを特徴とする請求項1〜9
    の何れか1項に記載の光学部品。
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