JP2019117311A - Ndフィルターおよびその製造方法 - Google Patents

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Yutaka Karasawa
豊 唐澤
高橋 薫
Kaoru Takahashi
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Abstract

【目的】フィルター使用時にコーティング層が損傷して減光効果が損なわれることはなく、表面反射や内部反射による悪影響も解消されるNDフィルターを提供する。【構成】ガラス基板の表面に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成するNDフィルターにおいて、片面に反射防止膜を介して金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板、反射防止膜、真空蒸着層、接着剤層、真空蒸着層、反射防止膜、ガラス基板の順に積層されてなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明はデジタルカメラなどの光学機器に使用されレンズに入る光の量を減少させるNDフィルターおよびその製造方法に関する。
従来から用いられているNDフィルターとして、ガラス基板の表面(表面、裏面または表裏両面)に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成したものが知られているが、真空蒸着層を形成する金属物質がやわらかいため、接触などによりキズがつくと真空蒸着層が剥離して減光効果が損なわれるという問題がある。
この問題点を解決するために、2枚のガラス基板のそれぞれ片側に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着剤を介して貼り合わせ一体化した構成のものが提案されている。
このものは、減光効果を出す部分が内面側にあるためガラス基板の表面が損傷しても真空蒸着層に影響を及ぼすことはなく、上記の問題点は解決されるが、表面反射や内部反射によってギラツキが生じて正しい像の形成に悪影響を与えることがあることが経験されている。
特開2009−265579号公報 特開2016−218169号公報
本発明は、NDフィルターにおける上記の問題点を解消するために、NDフィルターの構造について試験、検討を重ねた結果としてなされたものであり、その目的は、フィルター使用時にコーティング層が損傷して減光効果が損なわれることはなく、表面反射や内部反射による悪影響も解消され、光透過率の微細な調整を行うことも可能とするNDフィルターおよびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるNDフィルターは、ガラス基板の表面に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成するNDフィルターにおいて、片面に反射防止膜を介して金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板、反射防止膜、真空蒸着層、接着剤層、真空蒸着層、反射防止膜、ガラス基板の順に積層されてなることを特徴とする。
請求項2による請求項1に記載のNDフィルターの製造方法は、2枚のガラス基板のそれぞれ片面に反射防止膜を介して金属物質の真空蒸着層を形成し、2枚のガラス基板のうちの少なくとも一方のガラス基板に形成した真空蒸着層に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせることを特徴とする。
本発明によれば以下の効果が達成される。
(1)光透過率を低減するための金属物質の真空蒸着層(減光コーティング)を内面側に配置することにより、フィルターの取り扱い時に減光コーティングにキズを付けることがなくなり、フィルターを多少手荒く扱っても減光性能が損なわれることがない。
(2)ガラス基板と真空蒸着層との間に反射防止膜を配置したことにより、表面反射や内部反射によってギラツキが生じて正しい像の形成に悪影響を与えるという難点が解消される。
(3)光透過率を低減するための金属物質を真空蒸着によりコーティングするため、理想的な減光性能が得られる波長域で一定の光透過率が得られるよう微調整を行うことが可能となり、減光性能を一層向上させることができる。
(4)ガラス基板の表面にさらに反射防止コーティングや撥水・防汚コーティングを行うことによりフィルターのメンテナンス性を高めることができ、汚れなどを気にすることなくフィルターを使用することができる。
(5)接着剤層の存在によりガラス基板が割れ難くなり、万一割れた場合にもガラス基板の飛散を避けることができる。
本発明のNDフィルターの要部断面図である。
本発明のNDフィルターは、ガラス基板の表面に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成するNDフィルター、特に、ガラス基板の表面に光透過率を低減するために均一な厚さの金属物質の真空蒸着層を形成するNDフィルターにおいて、ガラス基板の片面に反射防止層を介して光透過率を低減するための金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされてなり、図1に示すように、ガラス基板2、反射防止層3、真空蒸着層4、接着剤層5、真空蒸着層6、反射防止層7、ガラス基板8の順に積層され、NDフィルター1が構成される。
本発明のNDフィルターの形状は角形でも丸形でもよく、ガラス基板2、8としては、クラウンガラス(BK−7、S−BSL−7、BSC−7など)のような光学ガラスからなる厚さが1〜2mmのものが用いられる。
反射防止層3、7としては、基板に真空蒸着、スパッタリングなどによりフッ化マグネシウム(MgF)、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO)などの単層、多層の薄膜を形成する。
光透過率を低減するための金属物質としては、シリコン(Si)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)などの単体金属、クロム(Cr)、鉄(Fe)、チタン(Ti)を含むニッケル合金、NiO、NiO、TiO、Ta、ZrO、Al、Nb、SiO、MgFなどの金属酸化物、金属フッ化物など、光吸収膜を形成する金属物質、誘電体膜を形成する金属物質として用いられる金属物質が適用され、2枚のガラス基板2、8の片面に、例えば電子ビーム式真空蒸着法を適用して常法に従って真空蒸着され、真空蒸着層(減光コーティング)3、5を形成する。
2枚のガラス基板のうちの一方のガラス基板(2または8)に反射防止層(3または7)を介して形成した真空蒸着層(4または6)に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層(4と6)同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせる。両方のガラス基板(2および8)に形成した真空蒸着層(4および6)に接着剤を塗布し、真空蒸着層(4と6)同士を接着してガラス基板を貼り合わせてもよい。
接着剤としては、例えばエポキシ系、アクリル系などの紫外線硬化樹脂が好ましく、接着剤層4の厚さは0.05mm以下、とくに0.01〜0.03mmとするのが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明し、本発明の効果を実証する。これらの実施例は本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
丸枠NDフィルターを作製するために、所定形状に成形した厚さ1mmのクラウンガラス板(BK−7)を2枚用意し、これらガラス基板のそれぞれ片面にフッ化マグネシウム(MgF)を真空蒸着して単層の反射防止層を形成し、反射防止膜上にCrを常法により真空蒸着し、厚さ3nmの真空蒸着層(減光コーティング)を形成した。
ついで、2枚のガラス基板のうちの一方のガラス基板に形成した真空蒸着層に接着剤(スリーボンド3121D)を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせ、図1に示すようなNDフィルターとした。接着剤層の厚さは0.02mmとした。
得られたNDフィルターは、反射によるギラツキが生じることなく良好な反射防止特性をそなえ、通常の可視域から近赤外域までの広い帯域において平坦な光学特性を有していることが確認された。
実施例2
実施例1において、真空蒸着により形成したフッ化マグネシウム(MgF)の単層の反射防止層を介して、Ni合金(Ni−Cr)とSiOを真空蒸着し、合計厚さ93nmの真空蒸着層(減光コーティング)を形成したものを作製し、実施例1と同様にしてNDフィルターを得た。得られたNDフィルターは、反射によるギラツキが生じることなく良好な反射防止特性をそなえ、通常の可視域から近赤外域までの広い帯域において平坦な光学特性を有していることが確認された。
1 本発明のNDフィルター
2 ガラス基板
3 反射防止層
4 真空蒸着層(減光コーティング)
5 接着剤層
6 真空蒸着層(減光コーティング)
7 反射防止層
8 ガラス基板

Claims (2)

  1. ガラス基板の表面に光透過率を低減するために金属物質の真空蒸着層を形成するNDフィルターにおいて、片面に反射防止膜を介して金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板、反射防止膜、真空蒸着層、接着剤層、真空蒸着層、反射防止膜、ガラス基板の順に積層されてなることを特徴とするNDフィルター。
  2. 2枚のガラス基板のそれぞれ片面に反射防止膜を介して金属物質の真空蒸着層を形成し、2枚のガラス基板のうちの少なくとも一方のガラス基板に形成した真空蒸着層に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせることを特徴とする請求項1に記載のNDフィルターの製造方法。
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